説明

データテープ制御装置

【課題】データテープのようなリニア記録媒体において、そこに記録したAVファイルの高速な検索と直接のAVファイル再生を行う。
【解決手段】ファイルインデックス111と別にAVインデックス300を追加し、その情報はAVファイルに特化したものとする。なおかつAVファイルに関連するファイルであるサムネイル画像ファイル301とプロキシ映像ファイル302をAVインデックス300に連続して配置し、なおかつ最新のAVインデックスにはそのテープに記録したすべてのAVファイルに関する情報を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データテープ等のリニアアクセス媒体にAVファイルを記録するデータテープ制御装置に関し、より詳細には、AVファイルのインデックスの作成方法および記録する情報と、それらを利用してAVファイルを操作するデータテープ制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
データテープ制御装置は、コンピュータで扱うファイルをテープに記録し読み出す装置である。テープにファイルを記録し復元するにはファイル名、ディレクトリパス、作成日時、作成者、テープ上の記録位置等のファイルの属性情報の論理的な構成を定義して、テープ上で管理する必要がある。その構成定義をテープフォーマットと呼ぶ。以下、データテープ制御装置におけるテープドライブ制御およびテープフォーマットについて説明する。
【0003】
一般的に、データテープ制御装置はコンピュータに接続され、同じくコンピュータに接続されたハードディスク(HDD)装置等に記録されている複数のファイルを読み出し、一度にテープに記録する。この単位をデータセットと呼び、データセットの最後にはそれに記録したファイルの検索情報であるインデックスを作成する。
【0004】
図1は、テープフォーマットの最上位の概念を示す図である。図1に示すように、テープフォーマットは、テープヘッダ101、複数のデータセット102〜104、テープフッタ105で構成される。また、図3にテープヘッダ101の項目例を示す。図2にデータセットの構成図を示す。データセットはデータセットヘッダ106、複数のファイル107〜110、ファイルインデックス111、データセットフッタ112で構成される。
【0005】
図4にファイルインデックス111の構成例を示す。図4に示すファイルインデックスの項目のうち、物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを使用し、テープ上の物理的な記録位置を示す。物理ブロックとはテープドライブを制御する際に物理的にデータをテープに読み書きする最小単位である。
【0006】
図7に従来のテープドライブ制御装置の構成を示す。テープシーク手段406は、物理ブロックによってテープ上でのデータの位置を指定することができる。論理ブロックは物理ブロックをさらに分割した単位であり、論理ブロックアドレスで記録位置を指定する。図3に示すテープヘッダの項目のうち、物理ブロックサイズは物理ブロックの大きさを示し、論理ブロックサイズは論理ブロックの大きさを示す。
【0007】
図5にファイルの記録位置を指定する例を示す。ファイルaのデータ115の記録位置は、ファイルaの物理ブロックアドレス113とファイルaの論理ブロックアドレス114とを使いテープ上の一意の場所を示すことができる。同様にファイルbのデータ118の記録位置は、ファイルaの物理ブロックアドレス116とファイルbの論理ブロックアドレス117とによって示される。次にインデックスについて説明する。
【0008】
図4に示すようにファイルインデックスには、ファイル名、ディレクトリパス、作成日時、作成者、テープ上の記録位置を保持する。これらの情報からファイルをコンピュータ上に復元することができる。データテープに記録されたファイルの内容を確認するには、一旦HDD装置等の別媒体に復元してから、ファイルに応じた閲覧用コンピュータソフトウェアで閲覧する。
【0009】
従来のデータテープ制御装置は、新規にデータセットを作成するとき、そのインデックスにはデータセットに含まれるファイルに関する情報を保持していた。そのためデータテープに記録した全ファイルの情報を取得するためには、テープに記録されているすべてのデータセットのインデックスを読み出す必要があった。
【0010】
また、データテープ等のリニアアクセス媒体にデータファイルの形態で保管したAVファイルを再生するには、HDD装置等の別媒体にそれらのファイルを復元することが必要である。AVファイルとは、少なくとも映像データを含むファイルを指し、音声データやメタデータが含まれることもある。AVファイルはその性質上ファイルサイズが大きくなることもあり、データテープのようなリニア記録媒体からデータを復元して再生するまでには多くの時間を要するという課題があった。そこで、AVファイルの代表画像であるサムネイルをインデックスに記録する方法が提案されている。例えば特許文献1には、追記型の光ディスクにおいて、データセット中のAVファイルに対して生成したAVサムネイルファイルをインデックスに含める構成が開示されている。
【0011】
ランダムアクセスメディアである追記型の光ディスクでは、新規にデータセットを作成するときに、このデータセットおよび以前に作成したデータセットに含まれるファイルの情報を含めたインデックスを作成して記録する方法が取られている。この方法ではデータセットを作成する度に過去に作成したデータセットの分も含めたインデックスが作成されるため、情報が重複し、インデックスを記録するための容量が増大してしまう。特許文献1では、この問題を解決するため、最新のインデックスには以前に作成したデータセットに記録されているインデックス中のファイル情報への参照情報を保持する方法を提案している。
【0012】
図6に、特許文献1に記載された従来の装置におけるインデックス構成図を示す。データセット200の次にデータセット207を追記する際、データセット207のインデックスにはそれに記録したAVサムネイルファイル208、209、210を有し、データセット200のAVサムネイルファイルの参照情報211、212、213を保持する。これにより、データセット207のインデックスを取得することにより、以前のデータセットに書かれたAVサムネイルファイルの記録位置を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】国際公開第03/079359号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、前記従来の構成では、データテープにAVファイルを記録すると次の課題があった。
【0015】
データテープ等のリニアアクセス媒体にデータファイルの形態で保管したAVファイルを再生するには、HDD装置等の別媒体にそれらのファイルを復元することが必要である。AVファイルはその性質上ファイルサイズが大きくなることもあり、データテープのようなリニア記録媒体からデータを復元して再生するまでには多くの時間を要するという課題があった。
【0016】
また、特許文献1に記載された従来の装置のように、インデックス中にAVサムネイルファイルを記録する方法では、サムネイルを参照することによりAVファイルの内容をある程度把握することができる。しかしながら、すべてのサムネイルを閲覧するためには、参照情報を元にテープ上で物理的に記録位置が離れた複数のインデックスを全て読み取る必要があり、リニアアクセス媒体であるテープでは多くの時間を要するという課題があった。
【0017】
このような課題に鑑みて本発明のデータテープ制御装置は、AVファイルとデータファイルとを混在してデータテープのようなリニアアクセス媒体に記録しながらも、そこに記録されたすべてのAVファイルの情報を高速に読み出す手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記課題を解決するために、本発明のデータテープ制御装置は、テープドライブを制御し、テープドライブに装填されたデータテープに対し、少なくともひとつの記録対象ファイルをまとめて記録対象データセットとして記録するデータテープ制御装置であって、テープドライブを制御してデータテープにアクセスするテープドライブ制御部と、記録対象ファイルおよび記録対象ファイルのうちAVファイルに関する情報であるAVインデックスを含む記録対象データセットを作成するテープフォーマット処理部とを備え、テープフォーマット処理部は、記録対象ファイルに含まれるAVファイルに関する情報に基づいて新規AVインデックスを作成し、データテープに記録済みのデータセットに含まれる記録済みAVインデックスを新規AVインデックスと組み合わせて記録対象AVインデックスを作成して記録対象データセットに含め、テープドライブ制御部は、記録対象データセットの記録に際し、記録対象ファイルの記録位置よりも前に記録対象AVインデックスをデータテープに記録する構成としたものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明のデータテープ制御装置によれば、テープに記録されたすべてのAVファイルの属性情報を最新のデータセットのAVインデックスに集約することにより、最新のAVインデックスを読み出すだけでテープに記録されたすべてのAVファイルの情報を取得することができ、読み取り時間を劇的に短縮することができる一方、通常のファイルの情報は各データセットに重複なく記録することで、情報の重複を最小限にすることができる。
【0020】
また、本発明のデータテープ制御装置は、AVインデックスの情報を利用することで、AVファイルに特化した検索や操作を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のテープの構成図
【図2】従来のデータセットの構成図
【図3】従来のテープヘッダの項目例を示す図
【図4】従来のファイルインデックスの項目例を示す図
【図5】従来のファイルの記録位置指示例を示す図
【図6】従来装置のインデックス構成図
【図7】従来のテープドライブ制御装置の構成図
【図8】実施の形態1におけるテープフォーマット構成図
【図9】実施の形態1におけるAVインデックス項目例を示す図
【図10】実施の形態1におけるAVインデックスとデータ配置関連図
【図11】実施の形態1におけるデータセット1のAVインデックス例を示す図
【図12】実施の形態1におけるデータセット1のファイルインデックス例を示す図
【図13】実施の形態1におけるデータセット2のAVインデックス例を示す図
【図14】実施の形態1におけるデータセット2のファイルインデックス例を示す図
【図15】実施の形態1におけるデータテープ制御装置の構成図
【図16】実施の形態1におけるテープフォーマット処理装置のフローチャート
【図17】実施の形態1におけるテープフォーマット処理装置のAVテーブル構成図
【図18】実施の形態1におけるデータテープ制御装置の映像再生の構成図
【図19】実施の形態1におけるデータ操作装置の画面例を示す図
【図20】実施の形態1におけるデータ表示装置の画面例を示す図
【図21】AVファイルの構成例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図15は、本実施の形態のデータテープ制御装置における、記録に関する構成を示すブロック図である。図16は、テープにデータセットを記録するときの処理の流れを示すフローチャートである。図17は、テープフォーマット処理装置のAVテーブル構成図であり、テープフォーマット作成処理において、一時的な内部インデックスとして使用する。図18は、本実施の形態のデータテープ制御装置のシステムの構成における映像再生時の構成を示すブロック図である。図19はデータテープ制御装置を操作する画面例を示す。図20は映像を再生する画面例を示す。
【0024】
本実施の形態のデータテープ制御装置は、記録に関する構成として、テープフォーマット処理部500と、テープドライブ制御部405と、データ記憶媒体制御部400とを有している。テープフォーマット処理部500は、AVファイルおよびデータファイルをデータテープに書き込むためのテープフォーマットに関する情報を保持し、データテープから読み出したデータをテープフォーマットに従い解析する。また、記録すべきデータをテープフォーマットに従って変換する。データ記憶媒体制御部400は、データ記憶媒体401を読み書きする。テープドライブ制御部405は、データテープ403およびデータテープメモリ404を読み書きする。テープシーク手段406はデータテープを指定した物理ブロック位置にシークする。バッファ装置407は、テープフォーマット処理部500と、データテープの物理的な読み書きの速度差を吸収するための一時的な記憶領域であり、データ読み出し時データテープから読み出したデータを一時的に記憶し、また、データ書込み時書き込むデータを一時的に記憶する。
【0025】
以下、これらの構成および処理について説明する。まず、本発明のデータテープ装置で扱うテープフォーマットについて説明する。
【0026】
図8は、本発明のデータタープ制御装置で採用するデータセットの構成例を示す図である。データセットは、データセットヘッダ106に続き、AVインデックス300、サムネイル画像ファイル群301、プロキシ映像ファイル群302、AVファイル303〜305、ファイル107〜108、ファイルインデックス111の順番に配置し、最後にデータセットフッタ112で構成される。
【0027】
図9は、図8に示したデータセット中に記録するAVインデックス300の項目を詳細に示す図である。ID1の映像クリップ名は、AVファイルの名称を示す。ID2のビデオファイル名は、AVファイルのデータ記憶媒体401におけるファイルパスを示す。ID3の本体映像ファイル−物理ブロックアドレスは、AVファイルのデータテープ403における物理ブロックアドレスを示す。ID4の本体映像ファイル−論理ブロックアドレスは、AVファイルのデータテープ403における論理ブロックアドレスを示す。
【0028】
ID5のサムネイル画像ファイル名は、AVファイルの内容を示すサムネイル画像ファイルのファイルパスを示す。ID6のサムネイル画像ファイル−物理ブロックアドレスは、サムネイル画像ファイルのデータテープ403における物理ブロックアドレスを示す。ID7のサムネイル画像ファイル−論理ブロックアドレスは、サムネイル画像ファイルのデータテープ403における論理ブロックアドレスを示す。
【0029】
ID8のプロキシ映像ファイル名は、AVファイルの内容を示すプロキシ映像ファイルのデータ記憶媒体401におけるファイルパスを示す。ID9のプロキシ映像ファイル−物理ブロックアドレスは、プロキシ映像ファイルのデータテープ403における物理ブロックアドレスを示す。ID10のプロキシ映像ファイル−論理ブロックアドレスは、プロキシ映像ファイルのデータテープ403における論理ブロックアドレスを示す。
【0030】
ID11のビデオコーデックは、AVファイルのビデオコーデック情報を示す。ID12の音声コーデックは、AVファイルの音声コーデック情報を示す。ID13の音声チャンネル数は、AVファイルの音声チャンネル数を示す。ID14の開始タイムコードは、AVファイルの開始タイムコードを示す。ID15の映像長さは、AVファイルの映像の再生時間を示す。ID16の編集単位は、AVファイルの1フレームのデータ長を示す。
【0031】
開始タイムコードと編集単位とから、任意のタイムコードで指定したAVファイルの先頭からの相対的な位置を決定できる。また、AVファイルの物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスとを合わせて使うことにより、データテープ上の絶対位置を決定できる。
【0032】
AVインデックス300は、AVファイル、サムネイル画像ファイル、プロキシ映像ファイルのデータテープ403における記録位置を指定するためにそれぞれに対する物理ブロックアドレスおよび論理ブロックアドレスを保持する。また、データテープ403上の記録位置を計算するために映像コーデックと音声コーデックと音声チャンネル数と編集単位と開始タイムコードと映像長さとを有する。
【0033】
図10は、図8に示したデータセットがテープ上に複数存在するときの、AVインデックス、ファイルインデックスおよびデータ配置の関連を示す図である。データテープ403に、データセット315およびデータセット316が順に記録されたものとする。すなわち、データセット316が最新のデータセットである。データセット316のAVインデックス306には、データセット315に含まれるAVファイル303〜305の情報を保持する。また、データセット316のサムネイル画像ファイル群313には、AVファイル307〜309のサムネイル画像ファイルに加え、サムネイル画像ファイル群301に含まれるサムネイル画像ファイル、すなわちデータセット315に含まれるAVファイル303〜305のサムネイル画像ファイルを重複して保持する。また、データセット316のプロキシ映像ファイル群314には、AVファイル307〜309のプロキシ映像ファイルに加え、プロキシ映像ファイル群302に含まれるプロキシ映像ファイル、すなわちデータセット315に含まれるAVファイル303〜305のプロキシ映像ファイルを重複して保持する。
【0034】
ファイルインデックス111は、データセット315に記録しているすべてのファイル、すなわちAVファイル303〜305、データファイル107〜108の情報を保持する。一方ファイルインデックス312はデータセット316に記録しているすべてのファイル、すなわちAVファイル307〜309、データファイル310〜311の情報を保持する。
【0035】
図11は、データセット315のAVインデックス300の内容を示す図である。AVインデックスの構成は説明のため簡略化し、ビデオファイル名と本体映像ファイル物理ブロックアドレスとサムネイル画像ファイル物理ブロックアドレスとプロキシ映像ファイル物理ブロックアドレスのみ示している。AVインデックス300は、AVファイル303、AVファイル304およびAVファイル305の物理ブロックアドレスを保持する。また、AVインデックス300は、サムネイル画像ファイル群301とプロキシ映像ファイル群302の物理ブロックアドレスも保持する。サムネイル画像ファイル群301、およびプロキシ映像ファイル群302は、AVファイル303、AVファイル304およびAVファイル305のそれぞれのサムネイル画像ファイルとプロキシ映像ファイルを有する。なお、AVファイル303〜305のファイル名(ビデオファイル名)および映像クリップ名は共に、それぞれAV−001、AV−002およびAV−003である。
【0036】
図12は、データセット315のファイルインデックス111の内容を示す図である。ファイルインデックスの構成は説明のため簡略化し、ファイル名と物理ブロックアドレスのみ示す。ファイルインデックス111は、データセット315に記録されたAVファイル303、AVファイル304、AVファイル305、データファイル107およびデータファイル108の物理ブロックアドレスを保持する。
【0037】
図13は、データセット316のAVインデックス306の内容を示す図である。AVインデックスの構成は説明のため簡略化し、ビデオファイル名と本体映像ファイル物理ブロックアドレスとサムネイル画像ファイル物理ブロックアドレスとプロキシ映像ファイル物理ブロックアドレスのみ示している。AVインデックス306は、AVファイル303、AVファイル304、AVファイル305、AVファイル307、AVファイル308およびAVファイル309の物理ブロックアドレスを保持する。また、AVインデックス306は、データセット316に記録したサムネイル画像ファイル群313とプロキシ映像ファイル群314の物理ブロックアドレスも保持する。サムネイル画像ファイル群313、およびプロキシ映像ファイル群314は、AVファイル303、AVファイル304、AVファイル305、AVファイル307、AVファイル308およびAVファイル309のそれぞれのサムネイル画像ファイルとプロキシ映像ファイルを有する。なお、AVファイル307〜309のファイル名(ビデオファイル名)および映像クリップ名は共に、それぞれAV−004、AV−005およびAV−006である。図11および図13をみればわかる通り、データセット315に含まれるAVファイル303〜305は、データセット316のAVインデックス306にも含まれる。また、AVファイル303〜305については、本体映像ファイル物理ブロックアドレスとして同じアドレスが記載されている。
【0038】
図14は、データセット316のファイルインデックス312の内容を示す図である。ファイルインデックスの構成は説明のため簡略化し、ファイル名と物理ブロックアドレスのみ示す。ファイルインデックス312は、データセット316に記録されたAVファイル307、AVファイル308、AVファイル309、ファイル310およびファイル311の物理ブロックアドレスを保持する。
【0039】
図21は、AVファイルの構成例である。AVファイルは、先頭にAVファイルの情報たとえばコーデック種別、フレーム数、音声チャンネル数などを格納するファイルヘッダ950が配置され、続いて複数のフレームが配置される。1フレーム目データ951、2フレーム目データ952と続き最後に最終フレームデータ953と並ぶ。例では音声データは2チャンネルの場合を示し、1フレーム目データは、1フレーム目映像と1フレーム目音声チャンネル1と1フレーム目音声チャンネル2とで構成される。続くフレームも同様に映像と音声データで構成される。
【0040】
次に、テープアドレス計算手段501について説明する。テープアドレス計算手段501は、AVファイルのテープ上での記録位置の計算を行う。本発明のデータテープ制御装置では、AVファイルとタイムコードを指定すると、AVファイルにおいてタイムコードで示した映像のフレームデータの先頭が記録されている、テープ上の物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスとを取得することができる。図9に示すAVインデックス項目から、AVファイル先頭の物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを取得できる。これにAVファイルの先頭に配置されるファイルヘッダ950のサイズを加算した値が1フレーム目の記録位置となる。指定タイムコードから開始タイムコードを減算するとフレーム数が算出でき、これに編集単位を乗算すると1フレーム目からのオフセット値を算出できる。前記オフセット値を先に算出した1フレーム目の記録位置に加算すれば、AVファイルの任意のタイムコードで示したフレームの記録位置を示す物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスとを決定することができる。
【0041】
次に、テープフォーマット処理部500について説明する。テープフォーマット処理部500は、ファイルインデックスを作成するファイルインデックス作成手段505、ファイルインデックスを一時的に記憶するファイルインデックスデータ保持手段502、AVインデックスを作成するAVインデックス作成手段506、テープに書き込まれた最新のデータセットのAVインデックスとサムネイル画像ファイル群とプロキシ映像ファイル群とを一時的に記憶するAVインデックスデータ保持手段503、新規にデータテープに書きこむAVファイルのインデックスを記憶する新規AVインデックス保持手段504、テープ上のファイルを書き込む物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを計算するテープアドレス計算手段501、AVファイルの情報を管理するAVテーブル507、AVテーブルに格納するAVファイルの件数を管理するAVテーブルカウンタ508とを備えている。
【0042】
AVインデックス作成手段506について説明する。テープ上の最新のデータセットのAVインデックスとサムネイル画像ファイル群とプロキシ映像ファイル群とをAVインデックスデータ保持手段503に読み込み、データテープに新規に書きこむAVファイルのAVインデックスを新規AVインデックス保持手段504に作成した後、AVインデックスデータ保持手段503のAVインデックスに新規AVインデックスデータ保持手段504のAVインデックスを追加して、最新のAVインデックスとしてデータテープに書き込む。続いて、AVインデックスデータ保持手段503のサムネイル画像ファイル群をデータテープに書き込み、続いて新規のAVインデックスのサムネイル画像ファイル群をデータテープに書きこむ。続いて、AVインデックスデータ保持手段503のプロキシ映像ファイル群をデータテープに書き込み、続いて新規のAVインデックスのプロキシ映像ファイル群をデータテープに書きこむ。
【0043】
データテープにAVファイルおよびデータファイルを書きこむ処理について、図16を用いて詳細に説明する。
【0044】
最初に、未記録のデータテープに一つ目のデータセット315を記録するときの処理について説明する。
【0045】
まず、ファイルインデックスデータ保持手段502、AVインデックスデータ保持手段503および新規AVインデックス保持手段504の記憶内容を消去し、AVテーブルカウンタを0にする。
【0046】
続いて、AVインデックスを作成するために、AVファイル毎にサムネイル画像ファイルおよびプロキシ映像ファイルを関連づける処理を行う。この処理は選択されたすべてのファイルについて実行する。データ記憶媒体401からデータ記憶媒体制御部400によりファイルを読み出し、ファイルの内容を解析しAVファイルかデータファイルか判断する(S104)。AVファイルである場合、ディレクトリパスとファイルサイズをAVテーブル507に追加し(S105)、AVテーブルカウンタ508をインクリメントする(S106)。続いて対応するサムネイル画像ファイルをデータ記憶媒体401から読み出し、サムネイル画像のデータ記憶媒体401上でのディレクトリパスとファイルサイズをAVテーブル507に追加する(S110)。もしサムネイル画像ファイルが記憶媒体401になければ、AVファイルから作成する(S109)。続いて対応するプロキシ映像ファイルをデータ記憶媒体401から読み出し、プロキシ映像ファイルのディレクトリパスとファイルサイズをAVテーブル507に追加する(S114)。もしプロキシ映像ファイルが記憶媒体401になければ、AVファイルから作成する(S113)。以降、S103〜S115で示される処理をAVファイル関連付け処理と呼ぶ。
【0047】
続いて、AVインデックスを作成する。AVテーブル507から順次データを取り出し、テープアドレス計算手段501により、サムネイル画像ファイル(S302)とプロキシ映像ファイル(S402)とAVファイル(S502)のテープ上の物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスの値を計算し、各々AVテーブル507に追加する(S303)(S403)(S503)。続いて、AVインデックスデータ保持手段503に、AVテーブル507の情報を追加して、新規AVインデックスデータ保持手段504を作成する(S601)。以降、S301〜S601で示される処理をAVインデックス作成処理と呼ぶ。
【0048】
続いて、ファイルインデックス作成手段505がファイルインデックスをファイルインデックス保持手段502に作成しながら、データテープ403にAVファイルおよびデータファイルを書き込む。まず初めに、データセットヘッダ106を作成しデータテープ403に書き込む(S602)。データセットヘッダ106は、このデータセット315の名前、作成された日時、作成したユーザ名、タイムゾーンなどを保持し、そこに記録されるAVファイルとデータファイルのバックアップ情報の識別などに用いる。続いて新規AVインデックスデータ保持手段504からAVインデックスデータ300を作成しデータテープ403に書き込む(S603)。続いてサムネイル画像ファイル群301をデータテープ403に書き込む(S604〜S607)。続いてプロキシ映像ファイル群302をデータテープ403に書き込む(S701〜S704)。続いてAVファイル303〜305をファイルインデックス保持手段502にインデックス情報を追加しながらデータテープ403に書き込む(S801〜S804)。続いて、ファイルインデックス保持手段502にインデックス情報を追加しながらデータファイル107〜108をデータテープ403に書き込む(S901〜S904)。続いてファイルインデックス保持手段502からファイルインデックス111を作成しデータテープ403に書き込む(S905)。続いてデータセットフッタ112を作成しデータテープ403に書き込む(S906)。これで、データセット315が完成する。
【0049】
さらに、データテープメモリ404にAVインデックス300を書き込んだ物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを書き込み、ファイルインデックス111を書き込んだ物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを書き込む。
【0050】
次に、データセット315に続いてデータセット316を記録するときの処理について説明する。
【0051】
まず、ファイルインデックスデータ保持手段502、AVインデックスデータ保持手段503および新規AVインデックス保持手段504の記憶内容を消去し、AVテーブルカウンタを0にする。
【0052】
まず、データテープから、データテープメモリ404に記録されている最新のAVインデックスの物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを読み出し(S101)、それらの位置にテープをシークする。テープからAVインデックスデータ保持手段503に、AVインデックス300とサムネイル画像ファイル群301とプロキシ映像ファイル群302とを読み出す。続いてデータテープメモリ404に記録されているファイルインデックスの物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを読み出し、それらの位置にテープをシークする。ファイルインデックスデータ保持手段502に、ファイルインデックス111を読み込む。
【0053】
続いて、上述したAVファイル関連付け処理により、AVファイル毎にサムネイル画像ファイルおよびプロキシ映像ファイルを関連づける。
【0054】
続いて、上述したAVインデックス作成処理により、データセット316に含まれるAVファイルに関するAVインデックスデータを、新規AVインデックスデータ保持手段504上に作成する。
【0055】
続いて、ファイルインデックス作成手段505がファイルインデックスをファイルインデックス保持手段502上に作成しながら、データテープ403にAVファイルおよびデータファイルを書き込む。まず、データセットヘッダ317を作成しデータテープ403に書き込む(S602)。続いて、AVインデックス保持手段503から、データセット315のAVインデックスを取り出し、それに新規AVインデックスデータ保持手段504を追加して、AVインデックスデータ306を作成しデータテープ403に書き込む(S603)。続いて、AVインデックス保持手段503から、データセット315のサムネイル画像ファイル群を取り出し、それにサムネイル画像ファイル群313を追加して、データテープ403に書き込む(S604〜S607)。続いて、データセット315のAVインデックス保持手段503から、プロキシ映像ファイル群を取り出し、それにプロキシ映像ファイル群314を加えてデータテープ403に書き込む(S701〜S704)。続いてAVファイル307〜309をファイルインデックス保持手段502にインデックス情報を追加しながらデータテープ403に書き込む(S801〜S804)。続いて、ファイルインデックス保持手段502にインデックス情報を追加しながらデータファイル311〜312をデータテープ403に書き込む(S901〜S904)。続いてファイルインデックス保持手段502からファイルインデックス312を作成しデータテープ403に書き込む(S905)。続いてデータセットフッタ318を作成しデータテープ403に書き込む(S906)。これで、データセット316が完成する。
【0056】
さらに、データテープメモリ404にAVインデックス306を書き込んだ物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを書き込み、ファイルインデックス312を書き込んだ物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを書き込む。
【0057】
以上のようにしてデータセット316を記録することにより、サムネイル画像ファイル群313は、データセット315のAVファイル303〜305とデータセット316のAVファイル307から310のサムネイル画像ファイルを保持し、プロキシ映像ファイル群314は、データセット315のAVファイル303〜305とデータセット316のAVファイル307から310のプロキシ映像ファイルを保持し、AVインデックス306はデータセット315のAVファイル303〜305とデータセット316のAVファイル307から310のAVファイルの情報を保持することができる。
【0058】
次に、データテープからAVファイルの記録位置を取得する方法を説明する。図10に示したデータセット315に記録したAVファイル304を、データセット316の最新のAVインデックス306を使用して、操作画面から選択し記録位置を取得する処理を例に挙げて説明する。
【0059】
図18は、本発明のデータテープ制御装置の映像再生に関する構成を示す図である。図15に示した構成と共通の構成については同一の符号を付与している。本実施の形態のデータテープ制御装置は、再生に関する構成として、操作部600と、再生部603と、データテープ再生制御処理部602と、テープドライブ制御部405とを有している。データテープ再生制御処理部602は、データテープからAVファイルの映像データを読み出す。
【0060】
操作部600はファイル選択手段601を備える。ファイル選択手段601は例えばタッチパネル式の表示部を備え、図19に示すようにファイル一覧の画面を表示し、ユーザの操作入力によりファイルを選択する。再生部603は、AVデータ分離手段604と映像再生手段605と音声再生手段606と映像・音声表示手段607とを備える。AVデータ分離手段604は、図21に示したAVファイルの構成における1フレーム単位でまとめられた映像と音声データとを分離し、映像データを映像再生手段605に、音声データを音声再生手段606に転送し、映像再生手段605は映像データを、音声再生手段606は音声データを再生可能な形式に変換する。映像・音声表示手段607は映像再生手段605と音声再生手段606からそれぞれ映像、音声データを受け取り、図20に示すような画面に構成して出力する。
【0061】
以下に、データテープからAVファイルを読み出し、映像・音声表示手段607に出力するまでを説明する。
【0062】
データテープ再生制御処理部602は、データテープがセットされると、最初にデータテープメモリ404を読み取り、最新のAVインデックスを書き込んだ物理ブロックアドレスと論理ブロックアドレスを取得する。これらの位置にテープを直接シークすることができ、最新のAVインデックスを読み出すことができる。まず、データテープ403から最新のAVインデックス306をAVインデックスデータ保持手段503に読み込む。図9に示すAVインデックスの項目から、映像クリップ名と映像長さと開始タイムコードとサムネイル画像ファイルの物理ブロックアドレスと論理アドレス、およびプロキシ映像ファイルの物理ブロックアドレスと論理アドレスが取得できる。ここで、図10に示すように、サムネイル画像ファイル群313とプロキシ映像ファイル群314はAVインデックス306のすぐ後に配置しており、続けてサムネイル画像ファイル群313とプロキシ映像ファイル群314を取得することができる。
【0063】
図19にこれらを一覧表示した画面例を示す。この例では、AVインデックス306に基づいて読み出した、データセット315に含まれるAVファイル303〜305についての情報が表示されている。ユーザが、映像クリップ名がAV−002であるAVファイル304を選択したい場合、表示部に表示された選択画面中の映像クリップ名の欄から映像クリップ名がAV−002であるAVファイルを見つけて選択することができる。ファイル選択手段601により映像クリップ名がAV−002であるAVファイル304を選択すると、図13に示すAVインデックスデータ保持手段503の内容からAVファイル304の物理ブロックアドレスは235であることがわかる。図13では省略しているが同様に論理ブロックアドレスも取得できる。以降、この処理をアドレス取得処理と呼ぶ。
【0064】
選択した後の操作が、AVファイルの再生である場合、テープドライブ制御部405は、アドレス取得処理で取得した物理ブロックアドレスにデータテープをシークし、データテープ403におけるAVファイル304の記録位置235からデータをバッファ装置407に読み出す。
【0065】
続いて、AVインデックスデータ保持手段503からAVファイル304の編集単位を取得する。データテープ再生制御処理部602は、バッファ装置407から、この編集単位ずつAVデータ分離手段604にデータを渡す。テープドライブ制御部405は、随時データテープからバッファ装置407にデータを読み出す。AVデータ分離手段604は編集単位である1フレームのデータを映像データと音声データに分離し、映像データを映像再生手段605に、音声データを音声再生手段606に渡し、映像・音声表示手段607にて映像・音声データを図20のような画面に構成して出力する。
【0066】
一方、選択した後の操作が、AVファイルの復元である場合、テープドライブ制御部405は、アドレス取得処理で取得した物理ブロックアドレスにデータテープをシークし、データテープ403におけるAVファイル304の記録位置235からデータをバッファ装置407に読み出す。データテープ再生制御処理部602は、バッファ装置407からデータを順次取り出し、データ記憶媒体にファイルの形式で書き込む。
【0067】
なお、図9に示すAVインデックス項目例には、撮影者名と撮影地と撮影日付と、撮影地の座標を示すGPS情報すなわち緯度と経度と高度があってもよい。
【0068】
なお、本実施の形態では、コピー先の記録媒体としてデータテープを挙げて説明した。シーケンシャルアクセスメディアであるデータテープは指定したアドレスへのシークに時間がかかるため、本発明を適用すれば顕著な効果があるためである。しかしながら、追記型の記録媒体であれば同様の効果が得られる。
【0069】
(実施の形態2)
実施の形態1のデータテープ制御装置において、図20に示す表示画面に対して映像の開始タイムコード決定と終了タイムコード決定ボタンを追加する。AVファイルをデータテープから再生しながら、開始タイムコード決定ボタンで開始タイムコードを保持し、同様に終了タイムコードを保持しておく。そしてその後の復元操作において、前記開始タイムコードと前記終了タイムコードの範囲のデータのみをファイルとして記憶媒体に復元することができる。
【0070】
以上のように、本実施の形態のデータテープ制御装置によれば、テープのような追記型のリニア記録媒体に記録されたすべてのAVファイルの映像に特化した情報および記録位置を最新のデータセットのAVインデックスに集約させることにより、高速にテープに記録されたAVファイルの情報を読み取ることができる。AVファイルはテキストデータや文書データなどと比較してファイルサイズが大きい。したがって、AVインデックスに記録するAVファイル情報件数は少なくなり、新しいデータセットが以前のすべてのデータセットのAVインデックスの情報を保持しても、その無駄を削減できる。
【0071】
なおかつ、AVインデックスには映像に特化した情報を記録することにより、外部のデータベースなどを使用することなく、AVファイルに特化した情報、すなわち撮影者、撮影日、撮影地、再生時間、開始タイムコードなどからAVファイルの内容を類推して検索することができる。さらに、AVインデックスの情報を利用することにより、データテープから別媒体を経由することなく直接に映像再生や、AVファイルの一部だけを切り出して別媒体への復元などの操作が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明のデータテープ制御装置は、テープのような追記型のリニア記録媒体にAVファイルを記録しながらも、高速なインデックス検索、ストリーミング映像再生を実現することができ、AVファイルを大量に管理する必要がある放送局などのAV資産をアーカイブするシステムなどに適用できる。
【符号の説明】
【0073】
100 テープ
101 テープヘッダ
102 データセット1
103 データセット2
104 データセットN
105 テープフッタ
106 データセットヘッダ
107 データファイル1
108 データファイル2
109 データファイル3
110 データファイル4
111 ファイルインデックス
112 データセットフッタ
113 ファイル1物理ブロックアドレス
114 ファイル1論理ブロックアドレス
115 ファイル1データ
116 ファイル2物理ブロックアドレス
117 ファイル2論理ブロックアドレス
118 ファイル2データ
200 データセット1
207 データセット2
208 AVファイル4
209 AVファイル5
210 AVファイル6
211 AVサムネイルアドレス1
212 AVサムネイルアドレス2
213 AVサムネイルアドレス3
300 AVインデックス
301 サムネイル画像ファイル群
302 プロキシ映像ファイル群
303 AVファイル1
304 AVファイル2
305 AVファイル3
306 AVインデックス
307 AVファイル4
308 AVファイル5
309 AVファイル6
310 データファイル5
311 データファイル6
313 サムネイル画像ファイル群
314 プロキシ映像ファイル群
315 データセット1
316 データセット2
400 データ記憶媒体制御部
401 データ記憶媒体
402 テープドライブ
403 データテープ
404 データテープメモリ
405 テープドライブ制御部
406 テープシーク手段
407 バッファ装置
500 テープフォーマット処理部
501 テープアドレス計算手段
502 ファイルインデックスデータ保持手段
503 AVインデックスデータ保持手段
504 新規AVインデックスデータ保持手段
505 ファイルインデックス作成手段
506 AVインデックス作成手段
507 AVテーブル
508 AVテーブルカウンタ
600 操作部
601 ファイル選択手段
602 データテープ再生制御処理部
603 再生部
604 AVデータ分離手段
605 映像再生手段
606 音声再生手段
607 映像・音声表示手段
800 映像再生領域
950 ファイルヘッダ
951 1フレーム目データ
952 2フレーム目データ
953 最終フレームデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープドライブを制御し、前記テープドライブに装填されたデータテープに対し、少なくともひとつの記録対象ファイルをまとめて記録対象データセットとして記録するデータテープ制御装置であって、
前記テープドライブを制御して前記データテープにアクセスするテープドライブ制御部と、
前記記録対象ファイルおよび前記記録対象ファイルのうちAVファイルに関する情報であるAVインデックスを含む記録対象データセットを作成するテープフォーマット処理部と、
を備え、
前記テープフォーマット処理部は、前記記録対象ファイルに含まれるAVファイルに関する情報に基づいて新規AVインデックスを作成し、前記データテープに記録済みのデータセットに含まれる記録済みAVインデックスを前記新規AVインデックスと組み合わせて記録対象AVインデックスを作成して前記記録対象データセットに含め、
前記テープドライブ制御部は、前記記録対象データセットの記録に際し、前記記録対象ファイルの記録位置よりも前に前記記録対象AVインデックスを前記データテープに記録する、
データテープ制御装置。
【請求項2】
前記テープフォーマット処理部は、前記データテープに記録済みの最新のデータセットに含まれる記録済みAVインデックスを読み出し、前記記録済みAVインデックスおよび前記新規AVインデックスを組み合わせて記録対象AVインデックスを作成して前記記録対象データセットに含める、
請求項1記載のデータテープ制御装置。
【請求項3】
前記AVインデックスは、前記データテープ上のAVファイルの記録位置、映像再生時間、編集単位および開始タイムコードを含む請求項1記載のデータテープ制御装置。
【請求項4】
前記AVインデックスは、前記AVファイルのサムネイル画像および前記AVファイルよりも低解像度のプロキシ映像データのうち少なくともいずれか一方を含む請求項1記載のデータテープ制御装置。
【請求項5】
前記AVインデックスは、前記AVファイルに含まれる映像の撮影者名、撮影地名、撮影地の位置情報および撮影日付のうち少なくともいずれかひとつを含む請求項1記載のデータテープ制御装置。
【請求項6】
前記データテープからAVインデックスを読み出し、前記AVインデックスに含まれる前記映像再生時間、前記編集単位および前記開始タイムコードに基づいて前記データテープから再生対象AVファイルを読み出すデータテープ再生制御処理部と、
前記再生対象AVファイルを再生する再生部と、
を備える請求項3記載のデータテープ制御装置。
【請求項7】
追記型メディアにデータを記録するデータ記録方法であって、
記録済みデータが記録された前記メディアに追加データを追記するに際し、
前記記録済みデータに含まれる所定種別のデータのみに関するインデックス情報と、前記追加データに含まれるすべてのデータに関するインデックス情報とを、前記追加データと共に前記メディアに追記する、
データ記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−267352(P2010−267352A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−119509(P2009−119509)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】