データ検索装置、方法、およびプログラム
【課題】極めて少ないダイヤルキー操作で任意のデータを検索する。
【解決手段】各ダイヤルキーと当該割当文字と対応関係を示すキー登録情報15Bを記憶部15で記憶しておき、キー入力処理部16Bにより、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力候補情報としてキー登録情報15Bから取得して、記憶部15のキー入力情報15Cへ保存し、データ検索部16Cにより、キー入力情報15C内の各入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベース15Aから検索する。
【解決手段】各ダイヤルキーと当該割当文字と対応関係を示すキー登録情報15Bを記憶部15で記憶しておき、キー入力処理部16Bにより、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力候補情報としてキー登録情報15Bから取得して、記憶部15のキー入力情報15Cへ保存し、データ検索部16Cにより、キー入力情報15C内の各入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベース15Aから検索する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ検索技術に関し、特にダイヤルキーを用いてデータを検索する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電話装置では、IP技術の利用に伴い、インターネットやLANと接続して、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)などのプロトコルを用いて、網上のサーバから電話帳データを容易に取得することが可能となりつつある。このようにして、電話装置の電話帳データは増大する傾向が高いものの、電話装置には、ダイヤルキーや矢印キーなど限られた操作キーしか設けられておらず、簡単な操作で、膨大な電話帳データから任意のデータを容易に検索するデータ検索技術が求められている。
【0003】
従来、このようなデータ検索技術として、ダイヤルキーを操作して文字を入力するごとに、それまでの入力文字からなるキーワードと合致するデータを電話帳データから検索して画面表示する技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−286949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来技術では、キーワードを入力する際、1つの文字を入力するために複数回のダイヤルキー操作を必要とする一般的な文字入力操作方法でキーワードを入力する必要があるため、操作が煩わしいという問題点があった。
例えば、「ヒロセテツヤ」をキーワードとして入力する際、図13に示すような一般的なダイヤルキー配列によれば、「ハ6」を2回押下で「ヒ」を入力し、「ラ9」を5回押下で「ロ」を入力し、「サ3」を4回押下で「セ」を入力する、というように、1文字入力するために、同一ダイヤルキーを複数回押下する必要がある。したがって「ヒロセテツヤ」をすべて入力するためには、全部で19回もダイヤルキーを押下する必要がある。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、極めて少ないダイヤルキー操作で任意のデータを検索できるデータ検索装置、方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明にかかるデータ検索装置は、検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーと、ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶部と、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字をキー登録情報から取得し、入力候補情報として記憶部へ保存するキー入力処理部と、入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベースから検索するデータ検索部とを備えている。
【0008】
この際、データ検索部で、押下されたダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に入力文字候補のいずれかが存在するデータをデータベースから検索して、その検索結果を記憶部へ保存し、押下されたダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に入力文字候補のいずれかが存在するデータを検索結果から再検索して、その検索結果を記憶部へ保存するようにしてもよい。
【0009】
また、キー登録情報で、任意のダイヤルキーとデータに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、データベースで、データごとに、当該データの意味的区切り位置に区切り文字を含むようにしてもよい。
【0010】
また、キー登録情報の割当文字として、当該ダイヤルキーの識別情報を用い、データベースで、データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応するダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、データ検索部で、ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、データベースから検索するようにしてもよい。
【0011】
また、本発明にかかるデータ検索方法は、検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーとを含むデータ検索装置で、ダイヤルキーの操作に応じてデータベースから任意のデータを検索するためのデータ検索方法であって、記憶部が、ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶ステップと、キー入力処理が、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字をキー登録情報から取得し、入力候補情報として記憶部へ保存するキー入力処理ステップと、データ検索部が、ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベースから検索するデータ検索ステップとを備えている。
【0012】
この際、データ検索ステップに、押下されたダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に入力文字候補のいずれかが存在するデータをデータベースから検索して、その検索結果を記憶部へ保存するステップと、押下されたダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に入力文字候補のいずれかが存在するデータを検索結果から再検索して、その検索結果を記憶部へ保存するステップとを含んでもよい。
【0013】
また、キー登録情報で、任意のダイヤルキーとデータに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、データベースで、データごとに、当該データの意味的区切り位置に区切り文字を含むようにしてもよい。
【0014】
また、キー登録情報の割当文字として、当該ダイヤルキーの識別情報を用い、データベースで、データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応するダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、データ検索ステップに、ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、データベースから検索するステップを含んでもよい。
【0015】
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、前述したいずれか1つに記載のデータ検索装置として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、任意のデータを検索する際、当該データの文字数以下の押下回数で任意のデータを検索することができ、極めて少ないダイヤルキー操作で任意のデータを検索することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の構成を示すブロック図である。
【0018】
このデータ検索装置1は、電話装置や通信装置に設けられている情報処理機能で構成されて、複数のダイヤルキーの操作に応じて、予めデータベースに登録されているデータから任意のデータを検索する機能を有している。
【0019】
本実施の形態では、各ダイヤルキーと当該割当文字と対応関係を示すキー登録情報を記憶部で記憶しておき、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力候補情報としてキー登録情報から取得して、記憶部のキー入力情報へ保存し、キー入力情報内の各入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベースから検索する場合について説明する。
【0020】
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるデータ検索装置の構成について詳細に説明する。本実施の形態では、データ検索装置が電話装置の情報処理機能で構成されており、ダイヤルキー操作に応じてデータベースに登録されている電話帳データから任意のデータを検索する場合を例として説明する。
【0021】
データ検索装置1には、主な機能部として、回線インターフェース部(以下、回線I/F部という)11、音声処理部12、操作入力部13、画面表示部14、記憶部15、および制御部16が設けられている。
【0022】
回線I/F部11は、制御部16からの指示に基づいて、通信回線10を介して電話の発着信や通話、さらにはデータ通信を行う機能を有している。
音声処理部12は、制御部16からの指示に基づいて、音声通話時に、回線I/F部11を介して通信回線10から受信した音声をスピーカから出力するとともに、マイクから入力された音声を回線I/F部11を介して通信回線10へ送信する機能を有している。
【0023】
操作入力部13は、ダイヤルキーや回線キーなどの各種操作キーからなり、これらキーにより利用者の操作を検出して制御部16へ出力する機能を有している。
画面表示部14は、LCDやLEDなどの表示回路からなり、制御部16からの指示に応じて、各種情報を表示する機能を有している。
【0024】
記憶部15は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、制御部16での処理に用いる各種処理情報やプログラム15Pを記憶する機能を有している。
プログラム15Pは、制御部16に読み込まれて実行されることにより、各種処理部を実現するプログラムであり、回線I/F部11などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれて記憶部15へ保存される。
【0025】
記憶部15で記憶する主な処理情報として、データベース15A、キー登録情報15B、キー入力情報15C、および検索結果15Dがある。
データベース15Aは、検索対象となるデータが複数登録されたデータ群である。図2は、データベースの構成例である。ここでは、電話帳データを構成する、名前、電話番号、FAX番号、メールアドレスなどの情報が組として登録されている。
【0026】
キー登録情報15Bは、各ダイヤルキーと割当文字との対応関係を示す情報である。図3は、キー登録情報の構成例である。ここでは、ダイヤルキーごとに、当該ダイヤルキーに予め割り当てられている割当文字「全角カナ」および「半角英数字」が入力文字候補として登録されている。例えば、ダイヤルキー「2」には、カ行に属する全角カナ文字「カキクケコ」と、半角英数字「ABC2」が入力文字候補として登録されている。これにより、ダイヤルキー「2」が押下された場合、対応する入力文字候補「カキクケコ」および「ABC2」のうちのいずれか1文字が入力されたことがわかる。これら「全角カナ」および「半角英数字」については、予め定めた文字入力切替操作に応じて切り替えられる。
【0027】
キー入力情報15Cは、押下されたダイヤルキーの押下順序と、記憶部15のキー登録情報15Bから取得した当該ダイヤルキーに対応する入力文字候補との対応関係を示す情報である。図4は、キー入力情報の構成例である。ここでは、ダイヤルキーの押下順序ごとに、押下されたダイヤルキーに対応する文字入力候補とが組として登録されている。例えば押下順序「2」には、押下されたダイヤルキー「9」に対応する入力文字候補「ラリルレロ」が登録されている。
検索結果15Dは、キー入力情報15Cに基づきデータベース15Aから検索された1つ以上のデータからなる情報である。
【0028】
制御部16は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部15のプログラム15Pを読み出して実行することにより、上記ハードウェアとプログラム15Pとを協働させて、各種処理部を実現する機能を有している。
制御部16で実現される主な処理部としては、呼制御部16A、キー入力処理部16B、データ検索部16C、および検索結果選択部16Dがある。
【0029】
呼制御部16Aは、回線I/F部11を介して網側と各種呼制御情報をやり取りすることにより、音声通話やデータ通信などの呼制御を行う機能を有している。
キー入力処理部16Bは、操作入力部13で検出されたダイヤルキー押下の検出結果に基づいて、押下されたダイヤルキーの押下順序ごとに、当該ダイヤルキーと対応する割当文字を入力文字候補として記憶部15のキー登録情報15Bから取得する機能と、これら押下順序と入力文字候補との対応関係を記憶部15のキー入力情報15Cへ保存する機能とを有している。
【0030】
データ検索部16Cは、記憶部15のキー入力情報15Cに基づいて、各ダイヤルキーの押下順序に対応する入力文字候補のいずれかが、当該押下順序と対応する桁位置に存在するデータをデータベース15Aから検索する機能と、当該検索結果15Dを記憶部15へ保存する機能とを有している。
検索結果選択部16Dは、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示する機能と、操作入力部13で検出されたデータ選択操作に応じて、画面上で選択操作されたデータを記憶部15へ保存する機能とを有している。
【0031】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。本実施の形態では、データ検索装置が電話装置の情報処理機能で構成されており、ダイヤルキー操作に応じてデータベースに登録されている電話帳データから任意のデータを検索する場合を例として説明する。
【0032】
データ検索装置1の制御部16は、操作入力部13で検出されたデータ検索要求操作に応じて、図5のデータ検索処理を開始する。
まず、制御部16は、キー入力処理部16Bにより、ダイヤルキーの押下順序n(処理変数)を「1」に初期化し(ステップ100)、ダイヤルキーの押下待ち状態へ移行する(ステップ101)。
【0033】
ここで、任意のダイヤルキーの押下が操作入力部13で検出された場合(ステップ101:YES)、キー入力処理部16Bは、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力文字候補として、記憶部15のキー登録情報15Bから取得し(ステップ102)、記憶部15のキー入力情報15Cのうち、現在の押下順序nに対応付けてこの入力文字候補を保存する(ステップ103)。
【0034】
この後、制御部16は、データ検索部16Cにより、キー入力情報15Cに基づいて、各ダイヤルキーの押下順序i(i=1〜n)に対応する入力文字候補のいずれかが、当該押下順序iと対応する桁位置に存在するデータを、記憶部15のデータベース15Aから検索し(ステップ104)、その検索結果15Dを記憶部15へ保存する(ステップ105)。この際、データ検索部16Cは、少なくとも、それまでに押下されたダイヤルキーに関する入力文字候補がそれぞれの桁位置に存在するデータをすべて検索する、いわゆる前方一致検索を行う。
【0035】
続いて、制御部16は、検索結果選択部16Dにより、検索結果15Dの検索データ数が規定数以下かどうか判定し(ステップ106)、規定数より多い場合には(ステップ106:NO)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示することなく、ステップ101へ戻る。
一方、検索データ数が規定数以下の場合には(ステップ106:YES)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示する(ステップ107)。
【0036】
この後、検索結果選択部16Dは、操作入力部13によりデータ選択操作が検出された場合には(ステップ108:YES)、画面上で選択操作されたデータを記憶部15へ保存し(ステップ109)、一連のデータ検索処理を終了する。
また、操作入力部13によりデータ選択操作以外の操作が検出された場合には(ステップ108:NO)、ステップ101に戻って、次のダイヤルキーに対する処理へ移行する。
【0037】
[第1の実施の形態の動作例]
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作例について説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。ここでは、データベース15Aの電話帳データから名前が「ヒロセテツヤ」のデータを検索する際、前述した図4で示した押下順序でダイヤルキーが押下された場合を例として説明する。
【0038】
まず最初に、ダイヤルキー「6」が押下された場合、図3のキー登録情報15Bからダイヤルキー「6」に対する入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」が取得され、図4のキー入力情報15Cの押下順序「1」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が1桁目に存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。ここでは、「ハヤセカチヒコ」,「ヒライシュウイチ」,「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」,「フルタユウイチ」,「ホソカワシンヤ」,「ホンダナオスミ」の合わせて6件のデータが検索されている。
【0039】
続いて、2番目にダイヤルキー「9」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「9」に対する入力文字候補「ラリルレロ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「2」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒライシュウイチ」,「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて3件のデータが検索されている。
【0040】
続いて、3番目にダイヤルキー「3」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「3」に対する入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「3」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0041】
続いて、4番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「4」に対する入力文字候補「タチツテトダヂヅデド」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「4」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0042】
続いて、5番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「4」に対する入力文字候補「タチツテトダヂヅデド」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「5」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、
押下順序「5」に対応する5桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロセテツヤ」というデータのみが検索されている。
【0043】
従来の文字入力操作方法では、「ヒロセテツヤ」を検索する際、前述したように、「ハ6」を2回押下で「ヒ」を入力し、「ラ9」を5回押下で「ロ」を入力し、「サ3」を4回押下で「セ」を入力する、というように、1文字入力するために、同一ダイヤルキーを複数回押下する必要がある。したがって「ヒロセテツヤ」をすべて入力するためには、全部で19回もダイヤルキーを押下する必要がある。
一方、前述した動作例では、「ヒロセテツヤ」を検索する際、ダイヤルキーのうち「ヒ」,「ロ」,「セ」,「テ」,「ツ」,「ヤ」が予め割れ当てられているダイヤルキー「6」,「9」,「3」,「4」,「4」,「8」を順に押下するだけで「ヒロセテツヤ」が検索されており、検索文字数以下の押下数で任意のデータを検索できることがわかる。
【0044】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、各ダイヤルキーと当該割当文字と対応関係を示すキー登録情報15Bを記憶部15で記憶しておき、キー入力処理部16Bにより、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力候補情報としてキー登録情報15Bから取得して、記憶部15のキー入力情報15Cへ保存し、データ検索部16Cにより、キー入力情報15C内の各入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベース15Aから検索している。
したがって、任意のデータを検索する際、当該データの文字数以下の押下回数で任意のデータを検索することができ、極めて少ないダイヤルキー操作で任意のデータを検索することが可能となる。
【0045】
また、本実施の形態では、ダイヤルキーが1回押下されるごとに、キー入力情報15Cの登録内容に基づいて、データベース15Aから毎回データ検索を行う場合について説明したが、2回目以降のデータ検索については、記憶部15に保存されている検索結果から再検索を行うようにしてもよい。
【0046】
例えば、データ検索部16Cにおいて、押下されたダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に入力文字候補のいずれかが存在するデータをデータベース15Aから検索して、その検索結果15Dを記憶部15へ保存しておく。また、押下されたダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に入力文字候補のいずれかが存在するデータを記憶部15の検索結果15Dから再検索し、その新たな検索結果15Dを記憶部15へ保存すればよい。
これにより、ダイヤルキーを押下するごとに検索対象となるデータ数を削減できる可能性があり、検索処理負担を削減でき、検索所要時間を短縮できる。
【0047】
また、本実施の形態では、検索結果15Dのデータ数が規定数を越える場合には、検索結果15Dを画面表示せず、規定数以下となってはじめて検索結果15Dを画面表示するようにしたので、無駄な画面表示を省くことができる。特に、検索結果が多数の場合、カーソル操作によりそのなかから所望のデータを選択するのは、大変煩わしい操作であり、見落としも発生する可能性が高い。したがって、規定数以下となった場合にのみ検索結果15Dを画面表示することにより、データ選択操作をミスなく効率よく行うことができる。
【0048】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置について説明する。
検索対象となるデータには意味的な区切りを有するデータがある。例えば、電話帳データに登録されている名前は、姓と名に区別される。本実施の形態では、このような意味的区切りを利用してデータ検索を行う場合を例として説明する。
【0049】
本実施の形態では、データベース15Aのデータ内に、意味的区切りの位置に、予め定めた区切り文字が入力されているものとする。ここでは、区切り文字としてダイヤルキー「#」を用いるものとする。データ検索の際には、この区切り文字を操作して意味的区切り位置を指定する。図7は、キー入力情報の他の構成例である。この例では、入力順序「4」に、押下されたダイヤルキーの識別情報「#」と入力文字候補「#(区切り文字)」が登録されている。
【0050】
また、記憶部15のキー登録情報15Bには、前述した図3に示すように、ダイヤルキー「#」には、区切り文字を示す「#」が入力文字候補として登録されている。
本実施の形態では、データベース15Aの構成やキー登録情報15Bについて、第1の実施の形態とは異なるものの、その他の構成は前述と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0051】
[第2の実施の形態の動作例]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作例について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。ここでは、データベース15Aの電話帳データから名前が「ヒロセテツヤ」のデータを検索する際、前述した図7で示した押下順序でダイヤルキーが押下された場合を例として説明する。
【0052】
まず最初に、ダイヤルキー「6」が押下された場合、図3のキー登録情報15Bからダイヤルキー「6」に対する入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」が取得され、図7のキー入力情報15Cの押下順序「1」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が1桁目に存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。ここでは、「ハヤセ#カチヒコ」,「ヒライ#シュウイチ」,「ヒロサト#カツミ」,「ヒロセ#テツヤ」,「フルタ#ユウイチ」,「ホソカワ#シンヤ」,「ホンダ#ナオスミ」の合わせて6件のデータが検索されている。
【0053】
続いて、2番目にダイヤルキー「9」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「9」に対する入力文字候補「ラリルレロ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「2」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒライ#シュウイチ」,「ヒロサト#カツミ」,「ヒロセ#テツヤ」の合わせて3件のデータが検索されている。
【0054】
続いて、3番目にダイヤルキー「3」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「3」に対する入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「3」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサト#カツミ」,「ヒロセ#テツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0055】
続いて、4番目にダイヤルキー「#」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「4」に対する入力文字候補「#(区切り文字)」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「4」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該入力文字候補「#」文字が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロセ#テツヤ」というデータのみが検索されている。
【0056】
このような動作例では、「ヒロセテツヤ」を検索する際、意味的区切りの位置も検索対象となるため、ダイヤルキーのうち「ヒ」,「ロ」,「セ」,「#」が予め割れ当てられているダイヤルキー「6」,「9」,「3」,「#」を順に押下するだけで「ヒロセテツヤ」が検索されており、ダイヤルキー押下数を削減できることがわかる。
【0057】
[第2の実施の形態の効果]
このように本実施の形態では、データベースのデータとして、当該データ内の意味的区切り位置に区切り文字を含むデータを登録しておき、キー登録情報に、任意のキーと区切り文字との対応関係を登録するようにしたので、意味的区切りの位置も検索対象となるため、ダイヤルキー押下数を削減することが可能となる。
【0058】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置について説明する。
第1および第2の実施の形態では、押下されたダイヤルキーを、当該ダイヤルキーと対応する入力文字候補に順に置換し、これらダイヤルキーの押下順序と入力文字候補の組み合わせと一致するデータをデータベース15Aから検索する場合を例として説明した。本実施の形態では、押下されたダイヤルキーを入力文字候補に置換することなくデータを検索する場合について説明する。なお、本実施の形態は、第2の実施の形態と組み合わせて実施してもよい。
【0059】
本実施の形態では、キー登録情報15Bにおいて、各ダイヤルキーの割当文字として、当該ダイヤルキーの識別情報を登録しておく。図9は、キー登録情報の他の構成例である。この識別情報は、例えば電話装置における通常の呼制御で用いられている識別情報を用いればよい。
【0060】
また、本実施の形態では、データベース15Aの各データをダイヤルキーの識別情報を用いて表現したダイヤル表現情報を、各データに対応付けてデータベース15Aに登録しておく。図10は、データベースの要部を示す説明図である。ここでは、電話帳データを構成する、名前、電話番号、FAX番号、メールアドレスなどの情報に加え、ダイヤル表現情報が組として登録されている。
【0061】
ダイヤル表現情報は、ダイヤルキーの識別情報列からなり、データを構成する各文字について、前述した図3のキー登録情報15Bを逆に検索することにより、当該文字代わり当てられているダイヤルキーの識別情報を得ることができる。例えば、名前「ヒロセテツヤ」については、それぞれの文字について、当該文字を入力する際に押下するダイヤルキーの識別情報で置換することにより「693448」というダイヤル表現情報が得られる。このダイヤル表現情報については、データベース15Aに対して新たなデータを登録する際に、キー登録情報15Bに基づいて自動生成して登録しておけばよい。
本実施の形態では、データベース15Aの構成やキー入力情報15Cについて、第1の実施の形態とは異なるものの、その他の構成は前述と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0062】
[第3の実施の形態の動作]
次に、図11を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作について説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。本実施の形態では、データ検索装置が電話装置の情報処理機能で構成されており、ダイヤルキー操作に応じてデータベースに登録されている電話帳データから任意のデータを検索する場合を例として説明する。
【0063】
データ検索装置1の制御部16は、操作入力部13で検出されたデータ検索要求操作に応じて、図11のデータ検索処理を開始する。
まず、制御部16は、キー入力処理部16Bにより、ダイヤルキーの押下順序n(処理変数)を「1」に初期化し(ステップ200)、ダイヤルキーの押下待ち状態へ移行する(ステップ201)。
【0064】
ここで、任意のダイヤルキーの押下が操作入力部13で検出された場合(ステップ201:YES)、キー入力処理部16Bは、押下されたダイヤルキーに対応する識別情報を、記憶部15のキー登録情報15Bから取得し(ステップ202)、記憶部15のキー入力情報15Cのうち、現在の押下順序nに対応付けてこの識別情報を保存する(ステップ203)。
【0065】
この後、制御部16は、データ検索部16Cにより、キー入力情報15Cに基づいて、各ダイヤルキーの押下順序i(i=1〜n)に対応する識別情報が、当該押下順序iと対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を持つデータを、記憶部15のデータベース15Aから検索し(ステップ204)、その検索結果15Dを記憶部15へ保存する(ステップ205)。この際、データ検索部16Cは、少なくとも、それまでに押下されたダイヤルキーの識別情報がそれぞれの桁位置に存在するダイヤル表現情報を、すべて検索する、いわゆる前方一致検索を行う。
【0066】
続いて、制御部16は、検索結果選択部16Dにより、検索結果15Dの検索データ数が規定数以下かどうか判定し(ステップ206)、規定数より多い場合には(ステップ206:NO)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示することなく、ステップ201へ戻る。
一方、検索データ数が規定数以下の場合には(ステップ206:YES)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示する(ステップ207)。
【0067】
この後、検索結果選択部16Dは、操作入力部13によりデータ選択操作が検出された場合には(ステップ208:YES)、画面上で選択操作されたデータを記憶部15へ保存し(ステップ209)、一連のデータ検索処理を終了する。
また、操作入力部13によりデータ選択操作以外の操作が検出された場合には(ステップ208:NO)、ステップ201に戻って、次のダイヤルキーに対する処理へ移行する。
【0068】
[第3の実施の形態の動作例]
次に、図12を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作例について説明する。図12は、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。ここでは、データベース15Aの電話帳データから名前が「ヒロセテツヤ」のデータを検索する際、前述した図4で示した押下順序でダイヤルキーが押下された場合を例として説明する。
【0069】
まず最初に、ダイヤルキー「6」が押下された場合、その識別情報「6」が、図4のキー入力情報15Cの押下順序「1」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が1桁目に存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。ここでは、「ハヤセカチヒコ」の「6832462」,「ヒライシュウイチ」の「69138114」,「ヒロサトカツミ」の「6934247」,「ヒロセテツヤ」の「693448」,「フルタユウイチ」の「6948114」,「ホソカワシンヤ」の「6320308」,「ホンダナオスミ」の「6065137」の合わせて6件のデータが検索されている。
【0070】
続いて、2番目にダイヤルキー「9」が押下された場合、その識別情報「9」がキー入力情報15Cの押下順序「2」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「69138114」,「6934247」,「693448」の合わせて3件のデータが検索されている。
【0071】
続いて、3番目にダイヤルキー「3」が押下された場合、その識別情報「3」がキー入力情報15Cの押下順序「3」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該識別情報「3」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「6934247」,「693448」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0072】
続いて、4番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、その識別情報「4」がキー入力情報15Cの押下順序「4」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該識別情報「3」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該識別情報「4」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0073】
続いて、5番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、その識別情報「4」がキー入力情報15Cの押下順序「5」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該識別情報「3」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該識別情報「4」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「5」に対応する5桁目に当該識別情報「4」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロセテツヤ」というデータのみが検索されている。
【0074】
第1および第2の実施の形態では、ダイヤルキーに対応する入力文字候補でデータベース15Aを検索するため、各ダイヤルキーを入力文字候補に置換する必要があるとともに、これら入力文字候補の組み合わせの数だけ検索パターンが必要となる。本実施の形態では、データベース15Aにダイヤル表現情報を予め登録しておく必要があるが、ダイヤルキーの識別情報そのものでデータベース15Aを検索するため、入力文字候補への置換が不要となり、また検索パターンは1つで済むため、検索効率が改善されることがわかる。
【0075】
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、データベース15Aの各データをダイヤルキーの識別情報を用いて表現したダイヤル表現情報を、各データに対応付けてデータベース15Aに登録しておき、検索時に入力された各ダイヤルキーの識別情報と一致するダイヤル表現情報を持つデータをデータベース15Aから検索するようにしたので、検索効率を改善することができる。
【0076】
[実施の形態の拡張]
以上では、各実施の形態にかかるデータ検索装置が適用される電話装置として、一般的な単独電話装置を例として説明したが、これに限定されるものではなく、無線親子電話装置、ボタン電話システム、携帯電話端末などがあり、通信装置としては、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ、PDAなどの他の電話装置についても、前述と同様にして各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0077】
また、各実施の形態では、電話装置に搭載された電話帳データから名前をキーワードとして所望のデータを検索する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、他のデータベースであっても、また他のキーワードであっても、前述と同様にして各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0078】
また、各実施の形態では、ダイヤルキー「#」を区切り文字入力用のダイヤルキーとして用いた場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えばダイヤルキー「*」などの他のダイヤルキーを区切り文字入力用のダイヤルキーとしてもよい。
また、各実施の形態では、ダイヤルキー「#」を区切り文字入力用のダイヤルキーとして単独で用いる場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、区切り文字入力用のダイヤルキーを他のダイヤルキーと兼用してもよい。
また、各実施の形態では、区切り文字として「#」を用いる場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば空白や「/」などの他の記号を用いてもよい。
【0079】
また、各実施の形態では、ダイヤルキーが押下されるごとにデータ検索を行う場合を例として説明したが、ダイヤルキーが複数回押下された後の入力確定操作に応じて、あるいは所定押下回数に達した時点で、データ検索を行うようにしてもよい。
【0080】
また、各実施の形態では、ダイヤルキーにより全角カタカナ文字を入力してデータ検索する場合を例として説明したが、半角英数文字についても、前述と同様にして各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
また、図3に示すように、例えばダイヤルキー「*」に対して任意の文字に対応する特殊文字、いわゆる「ワイルドカード」を登録しておいてもよく、より柔軟な検索を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の構成を示すブロック図である。
【図2】データベースの構成例である。
【図3】キー登録情報の構成例である。
【図4】キー入力情報の構成例である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。
【図7】キー入力情報の他の構成例である。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。
【図9】キー登録情報の他の構成例である。
【図10】データベースの他の構成例である。
【図11】本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。
【図13】一般的なダイヤルキーを示す説明図である。
【符号の説明】
【0082】
1…データ検索装置、10…通信回線、11…回線I/F部、12…音声処理部、13…操作入力部、14…画面表示部、15…記憶部、15A…データベース、15B…キー登録情報、15C…キー入力情報、15D…検索結果、16…制御部、16A…呼制御部、16B…キー入力処理部、16C…データ検索部、16D…検索結果選択部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ検索技術に関し、特にダイヤルキーを用いてデータを検索する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電話装置では、IP技術の利用に伴い、インターネットやLANと接続して、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)などのプロトコルを用いて、網上のサーバから電話帳データを容易に取得することが可能となりつつある。このようにして、電話装置の電話帳データは増大する傾向が高いものの、電話装置には、ダイヤルキーや矢印キーなど限られた操作キーしか設けられておらず、簡単な操作で、膨大な電話帳データから任意のデータを容易に検索するデータ検索技術が求められている。
【0003】
従来、このようなデータ検索技術として、ダイヤルキーを操作して文字を入力するごとに、それまでの入力文字からなるキーワードと合致するデータを電話帳データから検索して画面表示する技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−286949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来技術では、キーワードを入力する際、1つの文字を入力するために複数回のダイヤルキー操作を必要とする一般的な文字入力操作方法でキーワードを入力する必要があるため、操作が煩わしいという問題点があった。
例えば、「ヒロセテツヤ」をキーワードとして入力する際、図13に示すような一般的なダイヤルキー配列によれば、「ハ6」を2回押下で「ヒ」を入力し、「ラ9」を5回押下で「ロ」を入力し、「サ3」を4回押下で「セ」を入力する、というように、1文字入力するために、同一ダイヤルキーを複数回押下する必要がある。したがって「ヒロセテツヤ」をすべて入力するためには、全部で19回もダイヤルキーを押下する必要がある。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、極めて少ないダイヤルキー操作で任意のデータを検索できるデータ検索装置、方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明にかかるデータ検索装置は、検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーと、ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶部と、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字をキー登録情報から取得し、入力候補情報として記憶部へ保存するキー入力処理部と、入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベースから検索するデータ検索部とを備えている。
【0008】
この際、データ検索部で、押下されたダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に入力文字候補のいずれかが存在するデータをデータベースから検索して、その検索結果を記憶部へ保存し、押下されたダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に入力文字候補のいずれかが存在するデータを検索結果から再検索して、その検索結果を記憶部へ保存するようにしてもよい。
【0009】
また、キー登録情報で、任意のダイヤルキーとデータに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、データベースで、データごとに、当該データの意味的区切り位置に区切り文字を含むようにしてもよい。
【0010】
また、キー登録情報の割当文字として、当該ダイヤルキーの識別情報を用い、データベースで、データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応するダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、データ検索部で、ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、データベースから検索するようにしてもよい。
【0011】
また、本発明にかかるデータ検索方法は、検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーとを含むデータ検索装置で、ダイヤルキーの操作に応じてデータベースから任意のデータを検索するためのデータ検索方法であって、記憶部が、ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶ステップと、キー入力処理が、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字をキー登録情報から取得し、入力候補情報として記憶部へ保存するキー入力処理ステップと、データ検索部が、ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベースから検索するデータ検索ステップとを備えている。
【0012】
この際、データ検索ステップに、押下されたダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に入力文字候補のいずれかが存在するデータをデータベースから検索して、その検索結果を記憶部へ保存するステップと、押下されたダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に入力文字候補のいずれかが存在するデータを検索結果から再検索して、その検索結果を記憶部へ保存するステップとを含んでもよい。
【0013】
また、キー登録情報で、任意のダイヤルキーとデータに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、データベースで、データごとに、当該データの意味的区切り位置に区切り文字を含むようにしてもよい。
【0014】
また、キー登録情報の割当文字として、当該ダイヤルキーの識別情報を用い、データベースで、データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応するダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、データ検索ステップに、ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、データベースから検索するステップを含んでもよい。
【0015】
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、前述したいずれか1つに記載のデータ検索装置として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、任意のデータを検索する際、当該データの文字数以下の押下回数で任意のデータを検索することができ、極めて少ないダイヤルキー操作で任意のデータを検索することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の構成を示すブロック図である。
【0018】
このデータ検索装置1は、電話装置や通信装置に設けられている情報処理機能で構成されて、複数のダイヤルキーの操作に応じて、予めデータベースに登録されているデータから任意のデータを検索する機能を有している。
【0019】
本実施の形態では、各ダイヤルキーと当該割当文字と対応関係を示すキー登録情報を記憶部で記憶しておき、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力候補情報としてキー登録情報から取得して、記憶部のキー入力情報へ保存し、キー入力情報内の各入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベースから検索する場合について説明する。
【0020】
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるデータ検索装置の構成について詳細に説明する。本実施の形態では、データ検索装置が電話装置の情報処理機能で構成されており、ダイヤルキー操作に応じてデータベースに登録されている電話帳データから任意のデータを検索する場合を例として説明する。
【0021】
データ検索装置1には、主な機能部として、回線インターフェース部(以下、回線I/F部という)11、音声処理部12、操作入力部13、画面表示部14、記憶部15、および制御部16が設けられている。
【0022】
回線I/F部11は、制御部16からの指示に基づいて、通信回線10を介して電話の発着信や通話、さらにはデータ通信を行う機能を有している。
音声処理部12は、制御部16からの指示に基づいて、音声通話時に、回線I/F部11を介して通信回線10から受信した音声をスピーカから出力するとともに、マイクから入力された音声を回線I/F部11を介して通信回線10へ送信する機能を有している。
【0023】
操作入力部13は、ダイヤルキーや回線キーなどの各種操作キーからなり、これらキーにより利用者の操作を検出して制御部16へ出力する機能を有している。
画面表示部14は、LCDやLEDなどの表示回路からなり、制御部16からの指示に応じて、各種情報を表示する機能を有している。
【0024】
記憶部15は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、制御部16での処理に用いる各種処理情報やプログラム15Pを記憶する機能を有している。
プログラム15Pは、制御部16に読み込まれて実行されることにより、各種処理部を実現するプログラムであり、回線I/F部11などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれて記憶部15へ保存される。
【0025】
記憶部15で記憶する主な処理情報として、データベース15A、キー登録情報15B、キー入力情報15C、および検索結果15Dがある。
データベース15Aは、検索対象となるデータが複数登録されたデータ群である。図2は、データベースの構成例である。ここでは、電話帳データを構成する、名前、電話番号、FAX番号、メールアドレスなどの情報が組として登録されている。
【0026】
キー登録情報15Bは、各ダイヤルキーと割当文字との対応関係を示す情報である。図3は、キー登録情報の構成例である。ここでは、ダイヤルキーごとに、当該ダイヤルキーに予め割り当てられている割当文字「全角カナ」および「半角英数字」が入力文字候補として登録されている。例えば、ダイヤルキー「2」には、カ行に属する全角カナ文字「カキクケコ」と、半角英数字「ABC2」が入力文字候補として登録されている。これにより、ダイヤルキー「2」が押下された場合、対応する入力文字候補「カキクケコ」および「ABC2」のうちのいずれか1文字が入力されたことがわかる。これら「全角カナ」および「半角英数字」については、予め定めた文字入力切替操作に応じて切り替えられる。
【0027】
キー入力情報15Cは、押下されたダイヤルキーの押下順序と、記憶部15のキー登録情報15Bから取得した当該ダイヤルキーに対応する入力文字候補との対応関係を示す情報である。図4は、キー入力情報の構成例である。ここでは、ダイヤルキーの押下順序ごとに、押下されたダイヤルキーに対応する文字入力候補とが組として登録されている。例えば押下順序「2」には、押下されたダイヤルキー「9」に対応する入力文字候補「ラリルレロ」が登録されている。
検索結果15Dは、キー入力情報15Cに基づきデータベース15Aから検索された1つ以上のデータからなる情報である。
【0028】
制御部16は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部15のプログラム15Pを読み出して実行することにより、上記ハードウェアとプログラム15Pとを協働させて、各種処理部を実現する機能を有している。
制御部16で実現される主な処理部としては、呼制御部16A、キー入力処理部16B、データ検索部16C、および検索結果選択部16Dがある。
【0029】
呼制御部16Aは、回線I/F部11を介して網側と各種呼制御情報をやり取りすることにより、音声通話やデータ通信などの呼制御を行う機能を有している。
キー入力処理部16Bは、操作入力部13で検出されたダイヤルキー押下の検出結果に基づいて、押下されたダイヤルキーの押下順序ごとに、当該ダイヤルキーと対応する割当文字を入力文字候補として記憶部15のキー登録情報15Bから取得する機能と、これら押下順序と入力文字候補との対応関係を記憶部15のキー入力情報15Cへ保存する機能とを有している。
【0030】
データ検索部16Cは、記憶部15のキー入力情報15Cに基づいて、各ダイヤルキーの押下順序に対応する入力文字候補のいずれかが、当該押下順序と対応する桁位置に存在するデータをデータベース15Aから検索する機能と、当該検索結果15Dを記憶部15へ保存する機能とを有している。
検索結果選択部16Dは、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示する機能と、操作入力部13で検出されたデータ選択操作に応じて、画面上で選択操作されたデータを記憶部15へ保存する機能とを有している。
【0031】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。本実施の形態では、データ検索装置が電話装置の情報処理機能で構成されており、ダイヤルキー操作に応じてデータベースに登録されている電話帳データから任意のデータを検索する場合を例として説明する。
【0032】
データ検索装置1の制御部16は、操作入力部13で検出されたデータ検索要求操作に応じて、図5のデータ検索処理を開始する。
まず、制御部16は、キー入力処理部16Bにより、ダイヤルキーの押下順序n(処理変数)を「1」に初期化し(ステップ100)、ダイヤルキーの押下待ち状態へ移行する(ステップ101)。
【0033】
ここで、任意のダイヤルキーの押下が操作入力部13で検出された場合(ステップ101:YES)、キー入力処理部16Bは、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力文字候補として、記憶部15のキー登録情報15Bから取得し(ステップ102)、記憶部15のキー入力情報15Cのうち、現在の押下順序nに対応付けてこの入力文字候補を保存する(ステップ103)。
【0034】
この後、制御部16は、データ検索部16Cにより、キー入力情報15Cに基づいて、各ダイヤルキーの押下順序i(i=1〜n)に対応する入力文字候補のいずれかが、当該押下順序iと対応する桁位置に存在するデータを、記憶部15のデータベース15Aから検索し(ステップ104)、その検索結果15Dを記憶部15へ保存する(ステップ105)。この際、データ検索部16Cは、少なくとも、それまでに押下されたダイヤルキーに関する入力文字候補がそれぞれの桁位置に存在するデータをすべて検索する、いわゆる前方一致検索を行う。
【0035】
続いて、制御部16は、検索結果選択部16Dにより、検索結果15Dの検索データ数が規定数以下かどうか判定し(ステップ106)、規定数より多い場合には(ステップ106:NO)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示することなく、ステップ101へ戻る。
一方、検索データ数が規定数以下の場合には(ステップ106:YES)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示する(ステップ107)。
【0036】
この後、検索結果選択部16Dは、操作入力部13によりデータ選択操作が検出された場合には(ステップ108:YES)、画面上で選択操作されたデータを記憶部15へ保存し(ステップ109)、一連のデータ検索処理を終了する。
また、操作入力部13によりデータ選択操作以外の操作が検出された場合には(ステップ108:NO)、ステップ101に戻って、次のダイヤルキーに対する処理へ移行する。
【0037】
[第1の実施の形態の動作例]
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作例について説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。ここでは、データベース15Aの電話帳データから名前が「ヒロセテツヤ」のデータを検索する際、前述した図4で示した押下順序でダイヤルキーが押下された場合を例として説明する。
【0038】
まず最初に、ダイヤルキー「6」が押下された場合、図3のキー登録情報15Bからダイヤルキー「6」に対する入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」が取得され、図4のキー入力情報15Cの押下順序「1」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が1桁目に存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。ここでは、「ハヤセカチヒコ」,「ヒライシュウイチ」,「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」,「フルタユウイチ」,「ホソカワシンヤ」,「ホンダナオスミ」の合わせて6件のデータが検索されている。
【0039】
続いて、2番目にダイヤルキー「9」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「9」に対する入力文字候補「ラリルレロ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「2」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒライシュウイチ」,「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて3件のデータが検索されている。
【0040】
続いて、3番目にダイヤルキー「3」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「3」に対する入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「3」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0041】
続いて、4番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「4」に対する入力文字候補「タチツテトダヂヅデド」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「4」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0042】
続いて、5番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「4」に対する入力文字候補「タチツテトダヂヅデド」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「5」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、
押下順序「5」に対応する5桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロセテツヤ」というデータのみが検索されている。
【0043】
従来の文字入力操作方法では、「ヒロセテツヤ」を検索する際、前述したように、「ハ6」を2回押下で「ヒ」を入力し、「ラ9」を5回押下で「ロ」を入力し、「サ3」を4回押下で「セ」を入力する、というように、1文字入力するために、同一ダイヤルキーを複数回押下する必要がある。したがって「ヒロセテツヤ」をすべて入力するためには、全部で19回もダイヤルキーを押下する必要がある。
一方、前述した動作例では、「ヒロセテツヤ」を検索する際、ダイヤルキーのうち「ヒ」,「ロ」,「セ」,「テ」,「ツ」,「ヤ」が予め割れ当てられているダイヤルキー「6」,「9」,「3」,「4」,「4」,「8」を順に押下するだけで「ヒロセテツヤ」が検索されており、検索文字数以下の押下数で任意のデータを検索できることがわかる。
【0044】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、各ダイヤルキーと当該割当文字と対応関係を示すキー登録情報15Bを記憶部15で記憶しておき、キー入力処理部16Bにより、押下されたダイヤルキーに対応する割当文字を入力候補情報としてキー登録情報15Bから取得して、記憶部15のキー入力情報15Cへ保存し、データ検索部16Cにより、キー入力情報15C内の各入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、データベース15Aから検索している。
したがって、任意のデータを検索する際、当該データの文字数以下の押下回数で任意のデータを検索することができ、極めて少ないダイヤルキー操作で任意のデータを検索することが可能となる。
【0045】
また、本実施の形態では、ダイヤルキーが1回押下されるごとに、キー入力情報15Cの登録内容に基づいて、データベース15Aから毎回データ検索を行う場合について説明したが、2回目以降のデータ検索については、記憶部15に保存されている検索結果から再検索を行うようにしてもよい。
【0046】
例えば、データ検索部16Cにおいて、押下されたダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に入力文字候補のいずれかが存在するデータをデータベース15Aから検索して、その検索結果15Dを記憶部15へ保存しておく。また、押下されたダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に入力文字候補のいずれかが存在するデータを記憶部15の検索結果15Dから再検索し、その新たな検索結果15Dを記憶部15へ保存すればよい。
これにより、ダイヤルキーを押下するごとに検索対象となるデータ数を削減できる可能性があり、検索処理負担を削減でき、検索所要時間を短縮できる。
【0047】
また、本実施の形態では、検索結果15Dのデータ数が規定数を越える場合には、検索結果15Dを画面表示せず、規定数以下となってはじめて検索結果15Dを画面表示するようにしたので、無駄な画面表示を省くことができる。特に、検索結果が多数の場合、カーソル操作によりそのなかから所望のデータを選択するのは、大変煩わしい操作であり、見落としも発生する可能性が高い。したがって、規定数以下となった場合にのみ検索結果15Dを画面表示することにより、データ選択操作をミスなく効率よく行うことができる。
【0048】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置について説明する。
検索対象となるデータには意味的な区切りを有するデータがある。例えば、電話帳データに登録されている名前は、姓と名に区別される。本実施の形態では、このような意味的区切りを利用してデータ検索を行う場合を例として説明する。
【0049】
本実施の形態では、データベース15Aのデータ内に、意味的区切りの位置に、予め定めた区切り文字が入力されているものとする。ここでは、区切り文字としてダイヤルキー「#」を用いるものとする。データ検索の際には、この区切り文字を操作して意味的区切り位置を指定する。図7は、キー入力情報の他の構成例である。この例では、入力順序「4」に、押下されたダイヤルキーの識別情報「#」と入力文字候補「#(区切り文字)」が登録されている。
【0050】
また、記憶部15のキー登録情報15Bには、前述した図3に示すように、ダイヤルキー「#」には、区切り文字を示す「#」が入力文字候補として登録されている。
本実施の形態では、データベース15Aの構成やキー登録情報15Bについて、第1の実施の形態とは異なるものの、その他の構成は前述と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0051】
[第2の実施の形態の動作例]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作例について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。ここでは、データベース15Aの電話帳データから名前が「ヒロセテツヤ」のデータを検索する際、前述した図7で示した押下順序でダイヤルキーが押下された場合を例として説明する。
【0052】
まず最初に、ダイヤルキー「6」が押下された場合、図3のキー登録情報15Bからダイヤルキー「6」に対する入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」が取得され、図7のキー入力情報15Cの押下順序「1」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が1桁目に存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。ここでは、「ハヤセ#カチヒコ」,「ヒライ#シュウイチ」,「ヒロサト#カツミ」,「ヒロセ#テツヤ」,「フルタ#ユウイチ」,「ホソカワ#シンヤ」,「ホンダ#ナオスミ」の合わせて6件のデータが検索されている。
【0053】
続いて、2番目にダイヤルキー「9」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「9」に対する入力文字候補「ラリルレロ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「2」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒライ#シュウイチ」,「ヒロサト#カツミ」,「ヒロセ#テツヤ」の合わせて3件のデータが検索されている。
【0054】
続いて、3番目にダイヤルキー「3」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「3」に対する入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「3」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサト#カツミ」,「ヒロセ#テツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0055】
続いて、4番目にダイヤルキー「#」が押下された場合、キー登録情報15Bからダイヤルキー「4」に対する入力文字候補「#(区切り文字)」が取得され、キー入力情報15Cの押下順序「4」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該入力文字候補「ハヒフヘホバビブベボパピプペポ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該入力文字候補「ラリルレロ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該入力文字候補「サシスセソザジズゼゾ」のいずれか1文字(OR)が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該入力文字候補「#」文字が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロセ#テツヤ」というデータのみが検索されている。
【0056】
このような動作例では、「ヒロセテツヤ」を検索する際、意味的区切りの位置も検索対象となるため、ダイヤルキーのうち「ヒ」,「ロ」,「セ」,「#」が予め割れ当てられているダイヤルキー「6」,「9」,「3」,「#」を順に押下するだけで「ヒロセテツヤ」が検索されており、ダイヤルキー押下数を削減できることがわかる。
【0057】
[第2の実施の形態の効果]
このように本実施の形態では、データベースのデータとして、当該データ内の意味的区切り位置に区切り文字を含むデータを登録しておき、キー登録情報に、任意のキーと区切り文字との対応関係を登録するようにしたので、意味的区切りの位置も検索対象となるため、ダイヤルキー押下数を削減することが可能となる。
【0058】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置について説明する。
第1および第2の実施の形態では、押下されたダイヤルキーを、当該ダイヤルキーと対応する入力文字候補に順に置換し、これらダイヤルキーの押下順序と入力文字候補の組み合わせと一致するデータをデータベース15Aから検索する場合を例として説明した。本実施の形態では、押下されたダイヤルキーを入力文字候補に置換することなくデータを検索する場合について説明する。なお、本実施の形態は、第2の実施の形態と組み合わせて実施してもよい。
【0059】
本実施の形態では、キー登録情報15Bにおいて、各ダイヤルキーの割当文字として、当該ダイヤルキーの識別情報を登録しておく。図9は、キー登録情報の他の構成例である。この識別情報は、例えば電話装置における通常の呼制御で用いられている識別情報を用いればよい。
【0060】
また、本実施の形態では、データベース15Aの各データをダイヤルキーの識別情報を用いて表現したダイヤル表現情報を、各データに対応付けてデータベース15Aに登録しておく。図10は、データベースの要部を示す説明図である。ここでは、電話帳データを構成する、名前、電話番号、FAX番号、メールアドレスなどの情報に加え、ダイヤル表現情報が組として登録されている。
【0061】
ダイヤル表現情報は、ダイヤルキーの識別情報列からなり、データを構成する各文字について、前述した図3のキー登録情報15Bを逆に検索することにより、当該文字代わり当てられているダイヤルキーの識別情報を得ることができる。例えば、名前「ヒロセテツヤ」については、それぞれの文字について、当該文字を入力する際に押下するダイヤルキーの識別情報で置換することにより「693448」というダイヤル表現情報が得られる。このダイヤル表現情報については、データベース15Aに対して新たなデータを登録する際に、キー登録情報15Bに基づいて自動生成して登録しておけばよい。
本実施の形態では、データベース15Aの構成やキー入力情報15Cについて、第1の実施の形態とは異なるものの、その他の構成は前述と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0062】
[第3の実施の形態の動作]
次に、図11を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作について説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。本実施の形態では、データ検索装置が電話装置の情報処理機能で構成されており、ダイヤルキー操作に応じてデータベースに登録されている電話帳データから任意のデータを検索する場合を例として説明する。
【0063】
データ検索装置1の制御部16は、操作入力部13で検出されたデータ検索要求操作に応じて、図11のデータ検索処理を開始する。
まず、制御部16は、キー入力処理部16Bにより、ダイヤルキーの押下順序n(処理変数)を「1」に初期化し(ステップ200)、ダイヤルキーの押下待ち状態へ移行する(ステップ201)。
【0064】
ここで、任意のダイヤルキーの押下が操作入力部13で検出された場合(ステップ201:YES)、キー入力処理部16Bは、押下されたダイヤルキーに対応する識別情報を、記憶部15のキー登録情報15Bから取得し(ステップ202)、記憶部15のキー入力情報15Cのうち、現在の押下順序nに対応付けてこの識別情報を保存する(ステップ203)。
【0065】
この後、制御部16は、データ検索部16Cにより、キー入力情報15Cに基づいて、各ダイヤルキーの押下順序i(i=1〜n)に対応する識別情報が、当該押下順序iと対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を持つデータを、記憶部15のデータベース15Aから検索し(ステップ204)、その検索結果15Dを記憶部15へ保存する(ステップ205)。この際、データ検索部16Cは、少なくとも、それまでに押下されたダイヤルキーの識別情報がそれぞれの桁位置に存在するダイヤル表現情報を、すべて検索する、いわゆる前方一致検索を行う。
【0066】
続いて、制御部16は、検索結果選択部16Dにより、検索結果15Dの検索データ数が規定数以下かどうか判定し(ステップ206)、規定数より多い場合には(ステップ206:NO)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示することなく、ステップ201へ戻る。
一方、検索データ数が規定数以下の場合には(ステップ206:YES)、検索結果15Dを画面表示部14で画面表示する(ステップ207)。
【0067】
この後、検索結果選択部16Dは、操作入力部13によりデータ選択操作が検出された場合には(ステップ208:YES)、画面上で選択操作されたデータを記憶部15へ保存し(ステップ209)、一連のデータ検索処理を終了する。
また、操作入力部13によりデータ選択操作以外の操作が検出された場合には(ステップ208:NO)、ステップ201に戻って、次のダイヤルキーに対する処理へ移行する。
【0068】
[第3の実施の形態の動作例]
次に、図12を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置の動作例について説明する。図12は、本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。ここでは、データベース15Aの電話帳データから名前が「ヒロセテツヤ」のデータを検索する際、前述した図4で示した押下順序でダイヤルキーが押下された場合を例として説明する。
【0069】
まず最初に、ダイヤルキー「6」が押下された場合、その識別情報「6」が、図4のキー入力情報15Cの押下順序「1」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が1桁目に存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。ここでは、「ハヤセカチヒコ」の「6832462」,「ヒライシュウイチ」の「69138114」,「ヒロサトカツミ」の「6934247」,「ヒロセテツヤ」の「693448」,「フルタユウイチ」の「6948114」,「ホソカワシンヤ」の「6320308」,「ホンダナオスミ」の「6065137」の合わせて6件のデータが検索されている。
【0070】
続いて、2番目にダイヤルキー「9」が押下された場合、その識別情報「9」がキー入力情報15Cの押下順序「2」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「69138114」,「6934247」,「693448」の合わせて3件のデータが検索されている。
【0071】
続いて、3番目にダイヤルキー「3」が押下された場合、その識別情報「3」がキー入力情報15Cの押下順序「3」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該識別情報「3」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「6934247」,「693448」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0072】
続いて、4番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、その識別情報「4」がキー入力情報15Cの押下順序「4」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該識別情報「3」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該識別情報「4」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロサトカツミ」,「ヒロセテツヤ」の合わせて2件のデータが検索されている。
【0073】
続いて、5番目にダイヤルキー「4」が押下された場合、その識別情報「4」がキー入力情報15Cの押下順序「5」に対応付けて保存される。そして、キー入力情報15Cのうち、
押下順序「1」に対応する1桁目に当該識別情報「6」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「2」に対応する2桁目に当該識別情報「9」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「3」に対応する3桁目に当該識別情報「3」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「4」に対応する4桁目に当該識別情報「4」が存在し、かつ(AND)、
押下順序「5」に対応する5桁目に当該識別情報「4」が存在するデータ
がデータベース15Aから検索される。これにより、「ヒロセテツヤ」というデータのみが検索されている。
【0074】
第1および第2の実施の形態では、ダイヤルキーに対応する入力文字候補でデータベース15Aを検索するため、各ダイヤルキーを入力文字候補に置換する必要があるとともに、これら入力文字候補の組み合わせの数だけ検索パターンが必要となる。本実施の形態では、データベース15Aにダイヤル表現情報を予め登録しておく必要があるが、ダイヤルキーの識別情報そのものでデータベース15Aを検索するため、入力文字候補への置換が不要となり、また検索パターンは1つで済むため、検索効率が改善されることがわかる。
【0075】
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、データベース15Aの各データをダイヤルキーの識別情報を用いて表現したダイヤル表現情報を、各データに対応付けてデータベース15Aに登録しておき、検索時に入力された各ダイヤルキーの識別情報と一致するダイヤル表現情報を持つデータをデータベース15Aから検索するようにしたので、検索効率を改善することができる。
【0076】
[実施の形態の拡張]
以上では、各実施の形態にかかるデータ検索装置が適用される電話装置として、一般的な単独電話装置を例として説明したが、これに限定されるものではなく、無線親子電話装置、ボタン電話システム、携帯電話端末などがあり、通信装置としては、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ、PDAなどの他の電話装置についても、前述と同様にして各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0077】
また、各実施の形態では、電話装置に搭載された電話帳データから名前をキーワードとして所望のデータを検索する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、他のデータベースであっても、また他のキーワードであっても、前述と同様にして各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0078】
また、各実施の形態では、ダイヤルキー「#」を区切り文字入力用のダイヤルキーとして用いた場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えばダイヤルキー「*」などの他のダイヤルキーを区切り文字入力用のダイヤルキーとしてもよい。
また、各実施の形態では、ダイヤルキー「#」を区切り文字入力用のダイヤルキーとして単独で用いる場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、区切り文字入力用のダイヤルキーを他のダイヤルキーと兼用してもよい。
また、各実施の形態では、区切り文字として「#」を用いる場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば空白や「/」などの他の記号を用いてもよい。
【0079】
また、各実施の形態では、ダイヤルキーが押下されるごとにデータ検索を行う場合を例として説明したが、ダイヤルキーが複数回押下された後の入力確定操作に応じて、あるいは所定押下回数に達した時点で、データ検索を行うようにしてもよい。
【0080】
また、各実施の形態では、ダイヤルキーにより全角カタカナ文字を入力してデータ検索する場合を例として説明したが、半角英数文字についても、前述と同様にして各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
また、図3に示すように、例えばダイヤルキー「*」に対して任意の文字に対応する特殊文字、いわゆる「ワイルドカード」を登録しておいてもよく、より柔軟な検索を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置の構成を示すブロック図である。
【図2】データベースの構成例である。
【図3】キー登録情報の構成例である。
【図4】キー入力情報の構成例である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。
【図7】キー入力情報の他の構成例である。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。
【図9】キー登録情報の他の構成例である。
【図10】データベースの他の構成例である。
【図11】本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施の形態にかかるデータ検索装置のデータ検索例を示す説明図である。
【図13】一般的なダイヤルキーを示す説明図である。
【符号の説明】
【0082】
1…データ検索装置、10…通信回線、11…回線I/F部、12…音声処理部、13…操作入力部、14…画面表示部、15…記憶部、15A…データベース、15B…キー登録情報、15C…キー入力情報、15D…検索結果、16…制御部、16A…呼制御部、16B…キー入力処理部、16C…データ検索部、16D…検索結果選択部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、
押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーと、
前記ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶部と、
押下された前記ダイヤルキーに対応する割当文字を前記キー登録情報から取得し、入力候補情報として前記記憶部へ保存するキー入力処理部と、
前記入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、前記データベースから検索するデータ検索部と
を備えることを特徴とするデータ検索装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ検索装置において、
前記データ検索部は、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記データベースから検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存し、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記検索結果から再検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存することを特徴とするデータ検索装置。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ検索装置において、
前記キー登録情報は、任意のダイヤルキーと前記データに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、
前記データベースは、前記データごとに、当該データの意味的区切り位置に前記区切り文字を含む
ことを特徴とするデータ検索装置。
【請求項4】
請求項1に記載のデータ検索装置において、
前記キー登録情報の割当文字は、当該ダイヤルキーの識別情報からなり、
前記データベースは、前記データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応する前記ダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、
前記データ検索部は、前記ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、前記データベースから検索する
ことを特徴とするデータ検索装置。
【請求項5】
検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーとを含むデータ検索装置で、前記ダイヤルキーの操作に応じて前記データベースから任意のデータを検索するためのデータ検索方法であって、
記憶部が、前記ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶ステップと、
キー入力処理が、押下された前記ダイヤルキーに対応する割当文字を前記キー登録情報から取得し、入力候補情報として前記記憶部へ保存するキー入力処理ステップと、
データ検索部が、前記ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、前記データベースから検索するデータ検索ステップと
を備えることを特徴とするデータ検索方法。
【請求項6】
請求項5に記載のデータ検索方法において、
前記データ検索ステップは、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記データベースから検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存するステップと、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記検索結果から再検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存するステップとを含むことを特徴とするデータ検索方法。
【請求項7】
請求項5に記載のデータ検索方法において、
前記キー登録情報は、任意のダイヤルキーと前記データに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、
前記データベースは、前記データごとに、当該データの意味的区切り位置に前記区切り文字を含む
ことを特徴とするデータ検索方法。
【請求項8】
請求項5に記載のデータ検索方法において、
前記キー登録情報の割当文字は、当該ダイヤルキーの識別情報からなり、
前記データベースは、前記データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応する前記ダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、
前記データ検索ステップは、前記ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、前記データベースから検索するステップを含む
ことを特徴とするデータ検索方法。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のデータ検索装置として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、
押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーと、
前記ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶部と、
押下された前記ダイヤルキーに対応する割当文字を前記キー登録情報から取得し、入力候補情報として前記記憶部へ保存するキー入力処理部と、
前記入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、前記データベースから検索するデータ検索部と
を備えることを特徴とするデータ検索装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ検索装置において、
前記データ検索部は、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記データベースから検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存し、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記検索結果から再検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存することを特徴とするデータ検索装置。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ検索装置において、
前記キー登録情報は、任意のダイヤルキーと前記データに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、
前記データベースは、前記データごとに、当該データの意味的区切り位置に前記区切り文字を含む
ことを特徴とするデータ検索装置。
【請求項4】
請求項1に記載のデータ検索装置において、
前記キー登録情報の割当文字は、当該ダイヤルキーの識別情報からなり、
前記データベースは、前記データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応する前記ダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、
前記データ検索部は、前記ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、前記データベースから検索する
ことを特徴とするデータ検索装置。
【請求項5】
検索対象となる複数のデータを含むデータベースと、押下時に入力される文字として1つ以上の文字がそれぞれ割り当てられている複数のダイヤルキーとを含むデータ検索装置で、前記ダイヤルキーの操作に応じて前記データベースから任意のデータを検索するためのデータ検索方法であって、
記憶部が、前記ダイヤルキーと当該割当文字との対応関係を示すキー登録情報を記憶する記憶ステップと、
キー入力処理が、押下された前記ダイヤルキーに対応する割当文字を前記キー登録情報から取得し、入力候補情報として前記記憶部へ保存するキー入力処理ステップと、
データ検索部が、前記ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するデータを、前記データベースから検索するデータ検索ステップと
を備えることを特徴とするデータ検索方法。
【請求項6】
請求項5に記載のデータ検索方法において、
前記データ検索ステップは、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が1桁目である場合には、1桁目に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記データベースから検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存するステップと、押下された前記ダイヤルキーの押下順序が2桁目以降である場合には、当該押下順序と対応する桁位置に前記入力文字候補のいずれかが存在するデータを前記検索結果から再検索して、その検索結果を前記記憶部へ保存するステップとを含むことを特徴とするデータ検索方法。
【請求項7】
請求項5に記載のデータ検索方法において、
前記キー登録情報は、任意のダイヤルキーと前記データに含まれる意味的区切りを示す区切り文字との対応関係を含み、
前記データベースは、前記データごとに、当該データの意味的区切り位置に前記区切り文字を含む
ことを特徴とするデータ検索方法。
【請求項8】
請求項5に記載のデータ検索方法において、
前記キー登録情報の割当文字は、当該ダイヤルキーの識別情報からなり、
前記データベースは、前記データごとに、当該データを構成する各文字をそれぞれの文字と対応する前記ダイヤルキーの識別情報で表現したダイヤル表現情報を含み、
前記データ検索ステップは、前記ダイヤルキーの入力候補情報に含まれる割当文字のいずれかが、当該ダイヤルキーの押下順序と対応する桁位置に存在するダイヤル表現情報を有するデータを、前記データベースから検索するステップを含む
ことを特徴とするデータ検索方法。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のデータ検索装置として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−128855(P2010−128855A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−303790(P2008−303790)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】
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