説明

データ送信システム及びデータ受信システム

【課題】ネットワーク内でのデータ送受信の際に転送速度の向上が可能なデータ送信システム及びデータ受信システムを提供する。
【解決手段】情報処理装置が電力線通信を介して画像形成装置へデータ出力を要求すると(S101)、画像形成装置は、システムを復帰する必要があるか否かを判断する(S102)。必要ではないと判断すると省電力モードを維持し(S103)、必要であると判断すると、システムに電力供給を開始し(S104)、画像形成装置の電力量が正常か否かを判定する(S105)。正常であると判定すると、データ送信の許可を情報処理装置に対して電力線通信により通知する(S106)。すると、情報処理装置は、データ通信線を介してデータ送信を開始する(S107)。画像形成装置は、プリントジョブを受信すると、そのプリントジョブを実行してプリント出力する(S108)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ送信システム及びデータ受信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークに接続された機器の電力消費量を管理することにより、システム全体の安定した稼働を実現可能な技術が従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、ネットワークシステム全体の消費電力を検知しながら、消費電力があるレベルを超えないように、ネットワークシステムを制御し、安定したシステム稼働を実現するサーバ装置及びネットワークシステム並びにそれらの制御方法が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−142385号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ホスト装置とクライアント装置とをイーサネット(登録商標)で互いに接続する構成において、自身とは無関係なパケットがイーサネット(登録商標)上に絶えず流れているため、トラフィックが大きく、実際に必要な転送に対して転送速度を向上させることは容易ではない。
【0005】
本発明は、ネットワーク内でのデータ送受信の際に転送速度の向上が可能なデータ送信システム及びデータ受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が適用されるデータ送信システムは、電力線から給電される情報処理装置と、電力線から給電され、前記情報処理装置から送信されるデータを用いて所定の処理を行う端末装置と、電力線を通じて前記情報処理装置と前記端末装置との間で電力線通信を行う第1の通信手段と、前記情報処理装置と前記端末装置との間で電力線通信以外の通信を行う第2の通信手段と、を含み、前記情報処理装置は、前記端末装置との間で通信を確立するためのネゴシエーションを前記第1の通信手段を介して行い、前記端末装置へのデータ送信を前記第2の通信手段を介して行うことを特徴とするものである。
【0007】
ここで、前記情報処理装置は、前記第2の通信手段を介して行う前記端末装置へのデータ送信を、前記第1の通信手段を介する通信確立の後に行うことを特徴とすることができる。また、前記端末装置を複数含み、前記情報処理装置は、前記複数の端末装置のうちの一の端末装置へ前記第2の通信手段を介してデータ送信を行う際に、他の端末装置との間でネゴシエーションを前記第1の通信手段を介して行うことを特徴とすることができる。
【0008】
本発明が適用されるデータ受信システムは、電力線から給電される情報処理装置と、電力線から給電され、当該電力線を通じて前記情報処理装置との間で電力線通信を行う第1通信機能部を有し、当該電力線通信とは異なる別の通信で当該情報処理装置との間の通信を行う第2通信機能部を有する端末装置と、を含み、前記端末装置は、前記情報処理装置との間でデータ通信を確立するためのネゴシエーションを前記第1通信機能部により行い、前記第2通信機能部により前記情報処理装置が送信したデータを受信することを特徴とするものである。
【0009】
ここで、前記端末装置は、前記第1通信機能部が前記情報処理装置からのネゴシエーションのみに応答し、前記第2通信機能部が自己に送信されるデータの受信にのみ対応することを特徴とすることができる。
また、前記端末装置は、継続的な不使用により省電力状態に移行させると共に前記第1通信機能部にのみ給電する省電力機能部を更に有することを特徴とすることができる。この場合に、前記端末装置は、前記第1通信機能部に行われるネゴシエーションを基に前記省電力機能部による省電力状態から復帰させるか否かを判断する判断部を更に有することを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1によれば、本発明を適用しない場合に比べてネットワーク内でのデータ送信の際に転送速度の向上が可能になる。
請求項2によれば、端末装置が省電力機能を有する場合に、端末装置がデータの取りこぼしのないようにデータ送信を行うことが可能になる。
請求項3によれば、複数の端末装置へのデータ送信を連続して行うことが可能になる。
請求項4によれば、本発明を適用しない場合に比べてネットワーク内でのデータ受信の際に転送速度の向上が可能になる。
請求項5によれば、端末装置が省電力機能を有する場合に、省電力状態からの不必要な復帰を抑制することが可能になる。
請求項6によれば、本発明を適用しない場合に比べて省電力状態での電力量を低減することが可能になる。
請求項7によれば、省電力状態から復帰の必要がある場面で端末装置を復帰させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるデータ転送システム(通信システム)1の全体構成を示す図である。図1に示すデータ転送システム1は、例えば、外部電力線7からの電力が分電盤6により分岐された複数の電力線の中の一の電力線4を含んで構築されている。電力線4には、複数の画像形成装置(端末装置)2A,2B及び情報処理装置(ホスト装置)3がコンセント5を介して接続され、電力線4からそれぞれに電力供給が行われる。さらに、電力線4に接続される本実施の形態の画像形成装置2A,2B及び情報処理装置3は、後述するように、電力線4との間で信号を送受信する機能(電力線通信(PLC(Power Line Communication))機能、第1の通信手段)を有する。それにより、画像形成装置2A,2B及び情報処理装置3は、相互に電力線4を介した信号の送受信を行う。付言すると、本実施の形態のデータ転送システム1では、例えば情報処理装置3が電力線通信の親機として設定され、画像形成装置2A,2Bがその子機として設定されている。
【0012】
また、本実施の形態のデータ転送システム1は、電力線4とは別に配設されたデータ通信線8を含んで構築されている。データ通信線8には、複数の画像形成装置2A,2B及び情報処理装置3が接続されている。このようにして、LAN(Local Area Network)等のネットワークが構成されている。このようなネットワークをイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))を用いて構成している。
【0013】
このように、複数の画像形成装置2A,2B及び情報処理装置3は、電力線4を介して信号の送受信を行うことができると共に(第1の通信手段)、データ通信線8を介して信号の送受信を行うことができる(第2の通信手段)。詳細は後述するが、複数の画像形成装置2A,2B及び情報処理装置3の間でのデータ転送をデータ通信線8を介して行い、データ転送を行う前に送信元と送信先との間でデータ通信を確立するためのネゴシエーション(negotiation)を電力線4を介して行う。このネゴシエーションという用語は、ハードウェアデバイス同士が通信(通信条件)に関する情報交換を行うものとも言うことができる。
なお、親機としては情報処理装置3が設定されるが、子機は何台でも構わない。また、親機以外に他の情報処理装置を複数台接続しても構わない。さらに、親機として情報処理装置3以外の画像形成装置2A,2Bのいずれかを設定してもよい。
【0014】
本実施の形態の情報処理装置3は、文書や図形、写真等からなる画像データを作成・保存する機能を有している。そして情報処理装置3は、作成された画像データや保存された画像データを印刷するに際し、画像データを画像形成装置2A,2Bのいずれかに対する印刷命令に変換して、印刷ジョブとしての印刷データを生成して出力する。この印刷データは、画像データに加えて、各種印刷機能の設定や印刷を行う画像形成装置2A,2Bのいずれかの指定等を行うための情報である属性データを含んで構成される。ここでの情報処理装置3としては、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられる。
【0015】
本実施の形態の画像形成装置2A,2Bは、複写機能、ファクシミリ機能及びプリント機能等を複合的に備えた多機能機であって、例えば情報処理装置3にて生成等された画像データの印刷、ファクシミリ受信した画像データの印刷、画像の複写等を行う。
【0016】
図2は、本実施の形態の画像形成装置2A,2B(以下、画像形成装置2とも総称する)の構成を説明するブロック図である。画像形成装置2A,2Bの各々は、図2に示す構成を有する。
図2に示すように、画像形成装置2は、装置全体を制御する際の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)41と、CPU41の作業用メモリ等として用いられたりCPU41により実行される処理プログラム等が格納されるメモリ42と、CPU41のバスと他のデバイスのバスとの間に配置されたバスブリッジ(BusBridge)43と、を備えている。
【0017】
また、画像形成装置2は、各デバイス等を制御するための複数のアプリケーション機能が搭載されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)部44を備えている。また、画像形成装置2は、電力線4から供給される商用周波数の電力波形に高周波の信号を重畳して送信し、電力波形からこの高周波の信号を分離して受信することで、電力線4を介して信号の送受信を行うPLC部(第1通信機能部)45と、イーサネット(登録商標)物理層の送受信を行うPhy(physical layer device)(第2通信機能部)46と、を備えている。
【0018】
ASIC部44は、書き込んだデータをその順番で読み出すFIFO(First-In First-Out)を備えるイーサネット(登録商標)コントローラ(第1通信機能部、省電力機能部、判断部)51を有する。ASIC部44は、継続的な不使用により省電力モード(省エネモード、節電モード)に移行する機能を有する。そして、ASIC部44は、省電力時には、イーサネットコントローラ51以外の機能モジュールの電力をオフにする機能を有する。
【0019】
更に説明すると、このイーサネットコントローラ51は、自己へ送信されたデータパケットのみを受け取るフィルタ機能を具備する。すなわち、イーサネットコントローラ51は、電力線4による電力線通信では、ネゴシエーション以外のパケットはすべて読み捨て、データ通信線8による通信では、自身のデータパケット以外はすべて読み捨てる。言い換えると、イーサネットコントローラ51は、データ通信線8を流れるパケットを一旦は受け取るが自分宛てのデータでないものを廃棄する。このようにすることで、CPU41の負荷が低減される。
【0020】
また、イーサネットコントローラ51は、パケットに応じてASIC部44の内部及び他のデバイスに電源を供給する電力供給機能と、供給する電力量を検知してその検知結果を基に画像形成装置2自身の状態(省電力モードや待機モード等)を判定する電力量判定機能を具備する。上述したように、イーサネットコントローラ51は、省電力時にも電源部63から給電される。
【0021】
また、ASIC部44は、イーサネット(登録商標)やUSB等のI/O機能を有する。すなわち、ASIC部44は、コンピュータに周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の一つであるUSB(Universal Serial Bus)を制御するUSBコントローラ52と、アメリカ電気電子技術者協会が定めたパラレル・ポートの標準規格IEEE1284のコントローラであるポートコントローラ53と、を有する。
【0022】
また、ASIC部44は、画像データに基づいて例えば記録紙上に画像を形成するための各種機能を実行する画像処理コントローラ54と、を有する。付言すると、画像形成装置2は、情報処理装置3にて生成等された画像データの印刷を行う不図示の機能部(画像形成エンジン部)を備えている。また、例えばスキャナ等の画像読取機能部(不図示)や公衆回線を通じて画像の送受信を行うファクシミリ機能部(不図示)、ユーザの操作入力の受付や情報の表示を行う操作入力・表示機能部(不図示)を備えている。また、情報処理装置3にて生成等された画像データや画像読取機能部にて読み取った画像データ、ファクシミリ機能部にて取得された画像データを記憶する機能部等のその他の機能部を含んでもよい。
【0023】
PLC部45は、電力線通信とイーサネット(登録商標)との間で通信方式の変換を行う通信変換部61と、イーサネット物理層の送受信を行うPhy62と、電力線4から供給される例えば100Vや200Vの電力を所定の電圧(例えば、24V,12V,5V)に変換して各部に供給する電源部(AC/DC変換部)63と、を有する。PLC部45には、省電力時にも、コンセント5を介して電力線4からの電力が常に供給されている。
【0024】
図3は、情報処理装置3から画像形成装置2へのデータ送信がなされる場合の処理手順を示すフローチャートである。図4は、図3の処理手順のタイムチャートである。なお、図4は、同図の上から下に向けて時系列に図示されている。
図3に示すフローチャートでは、情報処理装置3が電力線通信を介して、省電力モードの画像形成装置2へデータ出力(プリント)を要求すると(ステップ101。図4のt101参照)、その要求を受け付けた画像形成装置2は、システムを復帰する必要があるか否かを判断する(ステップ102)。このように、情報処理装置3は、まず電力線通信を通じて画像形成装置2との間でデータ通信を確立するためのネゴシエーションを行う。更に説明すると、画像形成装置2のイーサネットコントローラ51(図2参照)は、電力量判定機能によって画像形成装置2が省電力モードであることを判定する。そして、イーサネットコントローラ51は、情報処理装置3からの要求がプリントジョブか否かを認定し、プリントジョブであると認定すると、システム復帰が必要であると判断する。
【0025】
ステップ102において、イーサネットコントローラ51は、システム復帰が必要ではないと判断すると、省電力モード(低電力状態)を維持し(ステップ103)、一連の処理手順を終了する。このようにすることで、画像形成装置2が不用意に省電力モードから復帰することが回避される。
【0026】
一方、ステップ102において、システム復帰が必要であると判断すると、イーサネットコントローラ51は、システムに電力供給を開始し(ステップ104)、省電力モードから復帰させる。すなわち、電源部63からの電力が、CPU41、メモリ42、バスブリッジ43、Phy46、USBコントローラ52、ポートコントローラ53及び画像処理コントローラ54(図2参照)に供給される。
【0027】
そして、イーサネットコントローラ51は、電力量判定機能により、画像形成装置2の電力量(電力値)が正常か否かを判定する(ステップ105)。もし、イーサネットコントローラ51は、電力量が正常でないと判定すると、正常であると判定を行うまで繰り返す。
その後、イーサネットコントローラ51は、電力量が正常であると判定すると、データ送信の許可を情報処理装置3に対して電力線通信により通知(応答)する(ステップ106。図4のt106参照)。これにより、情報処理装置3と画像形成装置2との間で通信が確立され、ネゴシエーションが完了する。
【0028】
情報処理装置3は、電力線通信を介してデータ送信の許可を受け付けると、データ通信線を介してデータ送信を開始する(ステップ107)。このように、画像形成装置2が省電力モードであっても、情報処理装置3は、ネゴシエーションによる通信確立を行った後にデータ送信を行うので、画像形成装置2が省電力モードから復帰する際にデータの取りこぼしが防止される。
【0029】
また、そのネゴシエーションを電力線4(図1又は図2参照)による電力線通信で行い、データ送信をデータ通信線8(図1又は図2参照)によるイーサネット(登録商標)で行っている。言い換えると、電力線4による電力線通信ではネゴシエーションのみを行い、その後のデータ送信は、データ通信線8を用いたイーサネット(登録商標)で行っている。このように、用途を分けることでトラフィックを分散し、これにより、データ通信線8のトラフィックが低減し、送信速度(転送速度)が向上する。
【0030】
そして、画像形成装置2は、情報処理装置3からのデータ送信すなわちプリントジョブを受信すると、そのプリントジョブを実行してプリント出力する(ステップ108)。すべてのプリントジョブを実行すると、一連の処理手順を終了する。
【0031】
図5は、画像形成装置2A,2Bと情報処理装置3との間の通信のタイミングを説明するタイムチャートである。
図5に示すタイムチャートでは、情報処理装置3は、電力線4を介する電力線通信により画像形成装置2Aとネゴシエーションを行い、データ通信を確立する(時間T1)。
【0032】
そして、情報処理装置3は、データ通信線8を介するイーサネット(登録商標)により画像形成装置(一の端末装置)2Aとデータ通信を行い、かつ、電力線4を介する電力線通信により画像形成装置(他の端末装置)2Bとネゴシエーションを行う(時間T2)。すなわち、時間T2では、情報処理装置3は、画像形成装置2Aに対してデータ送信を行うと共に、画像形成装置2Bに対してネゴシエーションを行う。言い換えると、データ転送している間に、次の転送に対するネゴシエーションを電力線通信で行っている。このため、情報処理装置3から画像形成装置2A,2Bへのデータ送信が短時間かつ効率的に行うことが可能になる。
【0033】
その後、情報処理装置3は、画像形成装置2Aへ送信すべきパケットのすべてを送信し終えると、データ送信を終了する。また、情報処理装置3は、画像形成装置2Bとのデータ通信の確立が行われると、画像形成装置2Bへのデータ送信を行い(時間T3)、送信すべきパケットのすべてを送信し終えると、データ送信を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施の形態が適用されるデータ転送システムの全体構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】情報処理装置から画像形成装置へのデータ送信がなされる場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図3の処理手順のタイムチャートである。
【図5】画像形成装置と情報処理装置との間の通信のタイミングを説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1…データ転送システム、2,2A,2B…画像形成装置、3…情報処理装置、4…電力線、5…コンセント、8…データ通信線、44…ASIC部、45…PLC部、46,62…Phy、51…イーサネットコントローラ、61…通信変換部、63…電源部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力線から給電される情報処理装置と、
電力線から給電され、前記情報処理装置から送信されるデータを用いて所定の処理を行う端末装置と、
電力線を通じて前記情報処理装置と前記端末装置との間で電力線通信を行う第1の通信手段と、
前記情報処理装置と前記端末装置との間で電力線通信以外の通信を行う第2の通信手段と、
を含み、
前記情報処理装置は、
前記端末装置との間で通信を確立するためのネゴシエーションを前記第1の通信手段を介して行い、
前記端末装置へのデータ送信を前記第2の通信手段を介して行うことを特徴とするデータ送信システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記第2の通信手段を介して行う前記端末装置へのデータ送信を、前記第1の通信手段を介する通信確立の後に行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信システム。
【請求項3】
前記端末装置を複数含み、
前記情報処理装置は、前記複数の端末装置のうちの一の端末装置へ前記第2の通信手段を介してデータ送信を行う際に、他の端末装置との間でネゴシエーションを前記第1の通信手段を介して行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信システム。
【請求項4】
電力線から給電される情報処理装置と、
電力線から給電され、当該電力線を通じて前記情報処理装置との間で電力線通信を行う第1通信機能部を有し、当該電力線通信とは異なる別の通信で当該情報処理装置との間の通信を行う第2通信機能部を有する端末装置と、
を含み、
前記端末装置は、
前記情報処理装置との間でデータ通信を確立するためのネゴシエーションを前記第1通信機能部により行い、
前記第2通信機能部により前記情報処理装置が送信したデータを受信することを特徴とするデータ受信システム。
【請求項5】
前記端末装置は、前記第1通信機能部が前記情報処理装置からのネゴシエーションのみに応答し、前記第2通信機能部が自己に送信されるデータの受信にのみ対応することを特徴とする請求項4に記載のデータ受信システム。
【請求項6】
前記端末装置は、継続的な不使用により省電力状態に移行させると共に前記第1通信機能部にのみ給電する省電力機能部を更に有することを特徴とする請求項4に記載のデータ受信システム。
【請求項7】
前記端末装置は、前記第1通信機能部に行われるネゴシエーションを基に前記省電力機能部による省電力状態から復帰させるか否かを判断する判断部を更に有することを特徴とする請求項6に記載のデータ受信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−71723(P2009−71723A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−240042(P2007−240042)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】