説明

ナビゲーション装置

【課題】通行可能なレーンが離間して存在する場合に走行すべきレーンを把握し易い形態で推奨レーンを提示する「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】進入方向501で交差点500に進入し、左折する誘導ルートが設定されているときに、自車が、交差点500まで所定距離以内の地点511に到達すると、左折専用レーンであるレーン番号1-2のレーンのブロック521と、レーン番号6-7のレーンのブロック522とが抽出される(a)。走行軌跡510が表すように自車は、過去所定走行距離内の合流地点530に左側の道路から合流しているので、第1のレーンブロック521と第2のレーンブロック522のうち、より左側にある第1のレーンブロック521に含まれるレーンを推奨レーンに設定する(b1)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置における経路案内の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置における経路案内の技術としては、現在位置から目的地までの経路を探索して誘導ルートとして設定し、設定した誘導ルートを現在位置と共に地図上に表示する技術が広く用いられている。
また、ナビゲーション装置における経路案内の技術としては、交差点手前において、推奨レーンをユーザに提示する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。この技術では、誘導ルートに沿って進路を変更する交差点に接近したときに、当該進路変更方向への当該交差点の通過に用いることができる、当該交差点手前のレーンを推奨レーンとして提示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-251197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
誘導ルートに沿った進路変更方向に交差点を通過することができる、当該交差点手前のレーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合に、前記推奨レーンを提示する技術によって、当該複数存在するレーンの全てを推奨レーンとして提示すると、提示された複数の推奨レーンのうちのいずれの推奨レーンを走行すべきか、ユーザを戸惑わせてしまう場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、誘導ルートに沿った進路変更方向に交差点を通過することができる、当該交差点手前のレーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合にも、ユーザがいずれのレーンを走行すべきかを直ちに把握できる形態で、適切な推奨レーンを提示できるナビゲーション装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載されるナビゲーション装置に、現在位置を算出する現在位置算出手段と、目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部とを設け、前記レーン案内部において、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合であって、過去所定距離内に道路の合流地点を通過しているときに、当該合流地点に合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンを前記推奨レーンとして提示するようにしたものである。
【0007】
ここで、このようなナビゲーション装置においては、前記レーン案内部において、前記合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンのうちの、最も、前記交差点の前記誘導ルートに従った通過方向側にある候補レーンを推奨レーンとして提示するようにしてもよいし、前記合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンの全てを推奨レーンとして提示するようにしてもよい。また、このようなナビゲーション装置は、前記レーン案内部において、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示するように構成してもよい。
【0008】
このようなナビゲーション装置によれば、交差点手前に前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合に、当該離間している専用レーンの全てを推奨レーンとして提示してユーザを戸惑わせることなく、過去に通過した合流地点に合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にあるレーン、すなわち、より現在の自車位置に近くユーザにとって利用し易いと考えられるレーンを推奨レーンとして提示することができる。
【0009】
また、前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載されるナビゲーション装置に、現在位置を算出する現在位置算出手段と、目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車が走行しているレーンを走行中レーンとして検出する走行中レーン検出部と、前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部とを設け、前記レーン案内部において、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合には、前記候補レーンうちの、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンに最も近い候補レーンを前記推奨レーンとして提示するようにしたものである。
【0010】
ここで、このようなナビゲーション装置は、前記レーン案内部において、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示するように構成してもよい。
このようなナビゲーション装置によれば、交差点手前に前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合に、当該離間している専用レーンの全てを推奨レーンとして提示してユーザを戸惑わせることなく、より現在の自車位置に近く、従って、ユーザにとってより利用し易いレーンを推奨レーンとして提示することができる。
【0011】
また、前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載されるナビゲーション装置に、現在位置を算出する現在位置算出手段と、目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車が走行しているレーンを走行中レーンとして検出する走行中レーン検出部と、前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部とを設け、前記レーン案内部において、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合には、前記候補レーンうちの、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンを前記推奨レーンとして提示するようにしたものである。
【0012】
ここで、このようなナビゲーション装置は、前記レーン案内部において、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンのうちの、最も、前記交差点の前記誘導ルートに従った通過方向側にある候補レーンを推奨レーンとして提示するように構成してもよいし、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンの全てを前記推奨レーンとして提示するように構成してもよい。また、このようなナビゲーション装置は、前記レーン案内部において、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示するように構成してもよい。
【0013】
このようなナビゲーション装置によれば、交差点手前に前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合に、当該離間している専用レーンの全てを推奨レーンとして提示してユーザを戸惑わせることなく、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる、従って、よりマナー良く利用できるレーンを推奨レーンとして提示することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、誘導ルートに沿った進路変更方向に交差点を通過することができる、当該交差点手前のレーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合にも、ユーザがいずれのレーンを走行すべきかを直ちに把握できる形態で、適切な推奨レーンを提示できるナビゲーション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る地図データの内容を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るレーン案内処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るレーン案内処理の処理例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るレーン案内処理の処理例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す。
ナビゲーションシステムは自動車に搭載される装置であり、図示するように、ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置1と、操作部2と、表示装置3と、車両状態センサ4と、GPS受信機5とを備えて構成される。ここで、車両状態センサ4は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの、車両の各種状態を検出するセンサ群である。
【0017】
そして、ナビゲーション装置1は、地図を表す地図データを記憶したDVDドライブやHDDなどの記憶装置11、現在状態算出部12、操作部2や表示装置3を用いたGUIをユーザに提供するGUI制御部13、ルート探索部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17を有する。
【0018】
但し、以上のナビゲーション装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路であって良く、この場合、以上に示したナビゲーション装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、ナビゲーション装置1に提供されるものであって良い。
【0019】
次に、図2に記憶装置11に記憶される地図データの内容を示す。
図示するように、地図データは、地図データの製作日時などを記述した管理データ、地図を表す基本地図データ等を含んで構成される。
そして、基本地図データは、道路網を表す道路ユニットと、表示地図を規定する描画ユニットとを有する。
ここで、道路ユニットでは、交差点などの道路の連結点を表すノードと、ノード間を連結するリンクの集合として道路網を定義しており、道路ユニットは、ノード毎に設けられたノードデータを含むノードテーブルと、リンク毎に設けられたリンクデータを含むリンクテーブルとを有する。
【0020】
また、各ノードデータには、対応するノードの識別子となるノード番号、対応するノードの各種属性を表すノード属性、対応するノードの位置を表すノード座標、対応するノードに接続するリンクを表す接続リンク情報、対応するノードに一本のリンクを介して接続する他のノードを表す接続ノード情報と、交差点レーン情報とを含む。
【0021】
交差点レーン情報は、対応するノードが交差点である場合に設けられるものであり、当該ノードに進入する方向を走行方向とするレーンが設けられているリンク毎に対応して設けた進入リンクデータを含む。そして、各進入リンクデータは、対応するリンクのリンク番号と、進入レーンテーブルを有し、進入レーンテーブルには、対応するリンクの当該ノードに進入する方向が走行方向となっている各レーン毎に対応して設けた進入レーンデータを含む。また、各進入レーンデータは、対応するレーンが、対応するレーンと同じ通行方向のレーンのうちで最も道路の端よりのレーンから数えて何番目のレーンであるかの順番を表すレーン番号と、進行方向別通行区分情報と、退出リンク情報とが含まれる。進行方向別通行区分情報は、対応するレーンの左折専用レーン、右折専用レーン、直進専用レーン、Uターン専用レーン、非専用レーンなどの進行方向に関する専用レーンの種別を表す。また、退出リンク情報には、対応するレーンから対応するノードである交差点を通過して次に進むことのできるリンクのリンク番号が登録されている。
【0022】
また、各リンクデータには、対応するリンクの識別子となるリンク番号、対応するリンクの各種属性を表すリンク属性、対応するリンクの一方の端点となるノードである第1ノードのノード番号を表す第1ノード番号、対応する他方の端点となるノードである第2ノードのノード番号を表す第2ノード番号、順方向レーンテーブル、逆方向レーンテーブルが格納される。
【0023】
そして、順方向レーンテーブルには、対応するリンク上にある、第1ノードから第2ノードに向かう方向を走行方向とするレーン毎に対応して設けたレーンデータを有し、各レーンデータは、対応するレーンの前述したレーン番号と、専用/優先通行帯情報と、接続レーン情報とが含まれる。そして、専用/優先通行帯情報は、対応するレーンの、自動車専用レーン、バス専用レーン、バス優先レーンなどの車種に関する専用/優先レーンの種別をあらわす。接続レーン情報は、対応するレーンと連続している(レーン変更することなしに進むことのできる)、対応するリンクに隣接しているリンクのレーンを、当該他のリンクのリンク番号と当該他のリンクのレーンのレーン番号等により表している。また、逆方向レーンテーブルには、第2ノードから第1ノードに向かう方向を走行方向とするレーン毎に対応して設けたレーンデータを有し、各レーンデータの内容は、順方向レーンテーブルのレーンデータと同様である。
【0024】
さて、このような構成において、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ4やGPS受信機5の出力から推定される現在位置に対して、記憶装置11から読み出した地図データの基本地図の道路ユニットが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
【0025】
一方、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置の履歴より求まる自動車の軌跡をメモリ15に保存する。
また、制御部16は、ユーザから操作部2、GUI制御部13を介して目的地の設定を受付け、これをメモリ15にセットする。
そして、制御部16は、目的地の設定を受け付けたならば、目的地に到る誘導ルートをルート探索部14に探索させる。ルート探索部14は、必要地理的範囲の道路ユニットのデータを記憶装置11から読み出し、メモリ15に設定されている現在位置から目的地までの最小コストの経路を、距離最小などの所定のコストモデルに基づいて誘導ルートとして算出し、算出した誘導ルートの経路データを、メモリ15にセットする。
【0026】
また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ15にセットされている目的地と誘導ルートをクリアする処理も行う。
そして、案内画像生成部17は、メモリ15にセットされた現在位置と、その時点で設定されている地図の表示縮尺に従って制御部16が算定した現在位置周辺の地理的範囲である地図表示範囲の地図画像を、記憶装置11に記憶された地図データの描画ユニットに基づいて描画する。また、地図画像上に、メモリ15にセットされている現在位置や誘導ルートや目的地を表す図形とを描画して、案内画像を生成しGUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
【0027】
図3は、このようにして表示装置3に表示される案内画像300の例を示すものであり、図示するように、案内画像300は、現在位置周辺の地図画像301上に、現在位置を表す現在位置マーク302が表されたものとなっている。ここで、誘導ルートが設定されている場合には、案内画像300において、地図表示範囲内の誘導ルートを表すルート図形303が地図画像301の上に表され、さらに、目的地が設定されており、表示範囲内に目的地が含まれる場合には、目的地を表す目的地マークも地図画像301の上に表されることになる。
【0028】
また、制御部16は、誘導ルートが設定されているときには、後述するレーン案内処理によって、交差点に接近したときに、走行を推奨するレーンである推奨レーンを案内するレーン案内画像を生成し、GUI制御部13を介して案内画像300の上に表示する処理も行う。
【0029】
すなわち、制御部16は、たとえば、図3に示すように、誘導ルートに従って右折すべき交差点に接近したときに、当該交差点手前のレーン構成が道路端側から順に左折専用レーンと二つの直進レーンと右折専用レーンとより構成されている場合には、当該交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で、推奨レーンである右折レーンを強調表示したレーン案内画像310をレーン案内処理によって生成し案内画像300の上に表示する。ここで、レーン構成図は、各レーンを表す長方形を交差点への進入方向から見たレーンの並び順に横方向に並べて配置すると共に、各長方形の中に、当該長方形が表すレーンの専用レーンとして種別を表す図形を配置したものとしている。また、専用レーンとして種別を表す図形は、進行方向に関する種別については進行方向を表す矢印とし、車種に関する専用/優先レーンの種別は当該車種を表す図形としている。
【0030】
また、制御部16は、このような案内画像300の下部に、GUI制御部13を介して、ユーザの各種指示を受け付けるコマンドボタンを表示し、操作部2を介したユーザのコマンドボタンの操作に応じた処理を行う。たとえば、図3では、このコマンドボタンとして、地図縮尺変更用の広域ボタン及び詳細ボタン3041と、各種メニュー呼出用のメニューボタン3042と、前述のようにユーザ操作を受け付けて目的地を設定する目的地設定処理呼出用の目的地ボタン3043を設けている。
【0031】
以下、制御部16が行う、前述したレーン案内処理について説明する。
図4に、このレーン案内処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、誘導ルートが設定されるのを待ち(ステップ402)、誘導ルートが設定されたならば、案内交差点まで所定距離(たとえば、300m)以内に現在位置が接近するのを監視する(ステップ404)。ここで、案内交差点とは、誘導ルートに従って進路変更(右左折Uターン等)することになる交差点のうちの、次に通過することになる交差点を言う。
【0032】
そして、案内交差点まで所定距離以内に現在位置が接近したならば、案内交差点に対応するノードのノードデータの交差点レーン情報を参照して、案内交差点手前のレーンのうちの、誘導ルートに従った通過方向への交差点の通過に用いることができるレーン、すなわち、誘導ルートに従った通過方向以外の進行方向の専用レーンではないレーンを抽出する(ステップ406)。
【0033】
そして、レーン番号が連続している、したがって、レーンの並び方向の位置が連続している抽出レーンの集まり毎に、レーンブロックを設定する(ステップ408)。
次に、レーンブロックが複数設定されたかどうかを調べ(ステップ410)、一つのレーンブロックのみが設定されている場合には、抽出レーンのうちから選択した一つのレーンを、推奨レーンに設定し(ステップ422)、ステップ416に進む。
ここで、ステップ422では、たとえば、抽出レーンのうちの、最も誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向側に位置する抽出レーンを推奨レーンに設定する。すなわち、誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向が左折であれば、最も左側に位置する抽出レーンを推奨レーンに設定し、誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向が右折であれば、最も右側に位置する抽出レーンを推奨レーンに設定し、誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向がUターンであれば最も対向車線側に位置する抽出レーンを推奨レーンに設定する。
【0034】
一方、レーンブロックが複数設定されている場合には(ステップ410)、メモリ15に保存している自車の軌跡と地図データの道路ユニットとを参照して、自動車が過去所定走行距離(たとえば1km)以内に道路の合流地点を通過しているかどうかを調べ(ステップ412)、自動車が過去所定走行距離以内に道路の合流地点を通過していなければ、ステップ422に進み上述のように推奨レーンを設定する。
【0035】
また、自車が過去所定走行距離以内に道路の合流地点を通過している場合には、(ステップ412)、当該合流地点における自車の合流方向すなわち、当該合流地点で合流する二つの道路のうち、左側と右側のどちら側の道路を走行して自車が合流地点に到達したかを求め、複数存在するレーンブロックのうちの、最も合流方向側に位置するレーンブロックに含まれる抽出レーンのうちから、選択した一つのレーンを、推奨レーンに設定し(ステップ414)、ステップ416に進む。
【0036】
ここで、ステップ414では、たとえば、最も合流方向側に位置するレーンブロックに含まれる抽出レーンのうちの、最も誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向側に位置する抽出レーンを推奨レーンに設定する。
さて、このようにしてステップ414またはステップ422において推奨レーンを設定し、ステップ416に進んだならば、案内交差点に対応するノードのノードデータの交差点レーン情報より求まる案内交差点手前のレーン構成図上で、推奨レーンを強調表示して表したレーン案内画像を生成し案内画像300の上に表示する。そして、現在位置の案内交差点の通過を待って(ステップ418)、レーン案内画像310の表示を消去し(ステップ420)、ステップ402からの処理に戻る。
【0037】
以上、レーン案内処理について説明した。
ここで、このようなレーン案内処理の処理例を図5に示す。
いま、図5aに示すように、進入方向501で交差点500に進入し、左折して、退出方向502に交差点500を退出する誘導ルートが設定されている場合を考える。また、交差点500の進入方向501側から見て手前には、11のレーンが存在し、各レーンには道路の左端側から右側に向かって順次1から11の連番のレーン番号が付されており、レーン番号1-2のレーン(左から1番目から2番目のレーン)は左折専用レーンであり、レーン番号3-5のレーン(左から3番目から5番目のレーン)は直進専用レーンであり、レーン番号6-7のレーン(左から6番目から7番目のレーン)は左折専用レーンであり、レーン番号8-9のレーン(左から8番目から9番目のレーン)は直進専用レーンであり、レーン番号10-11のレーン(左から10番目から11番目のレーン)は右折専用レーンであるものとする。
【0038】
そして、このような交差点500に対して、自車が、走行軌跡510が表すように走行して、交差点500まで所定距離以内の地点511に到達した場合には(ステップ404)、誘導ルートに従った交差点500の通過方向が左折であるので、左折専用レーンであるレーン番号1-2のレーンと、レーン番号6-7のレーンとが抽出される(ステップ406)。
【0039】
そして、レーン番号が連続する抽出レーンの集合は、レーン番号1のレーンとレーン番号2のレーンとよりなる第1の集合と、レーン番号6のレーンとレーン番号7のレーンとよりなる第2の集合となるので、レーン番号1のレーンとレーン番号2のレーンとよりなる第1のレーンブロック521と、レーン番号6のレーンとレーン番号7のレーンとよりなる第2のレーンブロック522とが設定される(ステップ408)。
【0040】
そして、走行軌跡510が表すように自車は、過去所定走行距離内に合流地点530を通過しており(ステップ412)、その合流地点へ左側の道路から合流しているので、合流方向は左側となり、第1のレーンブロック521と第2のレーンブロック522のうち、より左側にある(属するレーンのレーン番号が小さい)第1のレーンブロック521に含まれるレーン番号1のレーンとレーン番号2のレーンのうちの、最も誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向側であるところの左側に位置するレーンであるレーン番号1のレーンが推奨レーンに設定される(ステップ414)。
【0041】
そして、図5b1に示すように、交差点500手前のレーン構成を表すレーン構成図上で推奨レーンであるレーン番号1のレーンを強調表示したレーン案内画像310が図3に示したように案内画像300の上に表示されることになる(ステップ416)。
一方、もし、図5aに示す交差点500に対して、自車が、走行軌跡512が表すように走行して、交差点500まで所定距離以内の地点513に到達した場合には(ステップ404)、やはり同様に、レーン番号1のレーンとレーン番号2のレーンとよりなる第1のレーンブロック521と、レーン番号6のレーンとレーン番号7のレーンとよりなる第2のレーンブロックとが設定される(ステップ408)。
【0042】
しかし、走行軌跡510が表すように自車は、過去所定走行距離内に合流地点530を通過しており(ステップ412)、その合流地点へ右側の道路から合流しているので、合流方向は右側となり、第1のレーンブロック521と第2のレーンブロック522のうち、より右側にある(属するレーンのレーン番号が大きい)第2のレーンブロック522に含まれるレーン番号6のレーンとレーン番号7のレーンのうちの、最も誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向側である左側に位置するレーンであるレーン番号6のレーンが推奨レーンに設定される(ステップ414)。
【0043】
そして、図5c1に示すように、交差点500手前のレーン構成を表すレーン構成図上で推奨レーンであるレーン番号6のレーンを強調表示したレーン案内画像310が図3に示したように案内画像300の上に表示されることになる(ステップ416)。
以上、制御部16が行うレーン案内処理について説明した。
ところで、以上レーン案内処理のステップ414は、合流方向側のレーンブロックの抽出レーンの全てを推奨レーンとして設定する処理としてもよい。なお、この場合には、図5の設例では、図5b1のレーン案内画像310に代えて、図5b2に示すように、交差点500手前のレーン構成を表すレーン構成図上で推奨レーンであるレーン番号1のレーンとレーン番号2のレーン、すなわち、より左側のレーンである第1レーンブロック521に含まれる全てのレーンを強調表示したレーン案内画像310が表示され、図5c1のレーン案内画像310に代えて、図5c2に示すように、交差点500手前のレーン構成を表すレーン構成図上で推奨レーンであるレーン番号6のレーンとレーン番号7のレーン、すなわち、より右側のレーンである第2レーンブロック522に含まれる全てのレーンを強調表示したレーン案内画像310が表示されることになる。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明した。
このように、本実施形態によれば、交差点手前に前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合に、当該離間している専用レーンの全てを推奨レーンとして提示してユーザを戸惑わせることなく、過去に通過した合流地点に合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にあるレーン、すなわち、より現在の自車位置に近くユーザにとって利用し易いと考えられるレーンを推奨レーンとして提示することができるようになる。
【0045】
ところで、以上の実施形態は、ナビゲーション装置1に自車の走行しているレーンを検出する機能を設け、レーン案内処理のステップ412、414の処理を、走行中のレーンに最も近い抽出レーンを推奨レーンとして設定する処理に置き代えるようにしてもよい。ここで、自車の走行しているレーンを検出する機能は、たとえば、ナビゲーション装置1に車両の前方もしくは後方を撮影するカメラを設け、カメラで撮影した画像に対して白線認識処理もしくはレーン認識処理を施して、走行中の道路のレーン数と、走行中のレーンを識別することにより実現することができる。または、自車の走行しているレーンを検出する機能は、地図データに道路の各レーンの位置情報を含め、当該各レーンの位置情報と、GPS受信機5で算出した現在の位置とから算出することにより実現してもよい。または、自車の走行しているレーンを検出する機能は、交差点周辺に、走行中の自動車の位置を検出し、当該自動車に走行中のレーンと交差点周辺のレーン構成を表すレーン情報を無線通信により送信する路側機を設け、ナビゲーション装置1において、当該ナビゲーション装置1に設けた受信装置で、路側機からレーン情報を受信すると共に、受信したレーン情報より、自車の走行しているレーンを識別することにより実現してもよい。
【0046】
また、走行中のレーンに最も近い抽出レーンは、リンクデータのレーンテーブルの接続レーン情報に基づいて求まる、現在走行中のレーンをレーン変更することなしに交差点手前まで進んだときに走行することになるレーンのレーン番号に、最もレーン番号が近い抽出レーンとして求めることができる。
【0047】
以下、このように、レーン案内処理のステップ412、414の処理を、走行中のレーンに最も近い抽出レーンを推奨レーンとして設定する処理に置き代えた場合のレーン案内処理例を示す。
いま、図6a1に示すように、進入方向601で交差点600に進入し、左折して、退出方向602に交差点600を退出する誘導ルートが設定されており、交差点600の進入方向601側から見て手前には、11のレーンが存在し、各レーンには道路の左端側から右側に向かって順次1から11の連番のレーン番号が付されており、レーン番号1-2のレーン(左から1番目から2番目のレーン)は左折専用レーンであり、レーン番号3-5のレーン(左から3番目から5番目のレーン)は直進専用レーンであり、レーン番号6-7のレーン(左から6番目から7番目のレーン)は左折専用レーンであり、レーン番号8-9のレーン(左から8番目から9番目のレーン)は直進専用レーンであり、レーン番号10-11のレーン(左から10番目から11番目のレーン)は右折専用レーンであるものとする。
【0048】
そして、このような交差点600に対して、図6a1の、現在位置611で示すように自車が交差点600手前の左から9番目のレーンと連続するレーンを走行しているときには、左折専用レーンのうちの9番目のレーンに最も近い(レーン番号が近い)レーン番号7のレーンが推奨レーンに設定されて、図6a2に示すように交差点600手前のレーン構成を表すレーン構成図上でレーン番号7のレーンを強調表示したレーン案内画像310が表示されることになる。一方、現在位置612で示すように自車が交差点600手前の左から4番目のレーンと連続するレーンを走行しているときには、左折専用レーンのうちの4番目のレーンに最も近い(レーン番号が近い)レーン番号2のレーンが推奨レーンに設定されて、図6a3に示すように交差点600手前のレーン構成を表すレーン構成図上でレーン番号2のレーンを強調表示したレーン案内画像310が表示されることになる。
【0049】
このようにすることにより、交差点手前に前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合に、当該離間している専用レーンの全てを推奨レーンとして提示してユーザを戸惑わせることなく、より現在の自車位置に近く、従って、ユーザにとってより利用し易いレーンを推奨レーンとして提示することができるようになる。
【0050】
また、以上の実施形態は、レーン案内情報のステップ412、414の処理を、ナビゲーション装置1に自車の走行しているレーンを検出する機能を設け、自車の車種以外の車種の専用レーンを横切らずに利用できる抽出レーンを推奨レーンとして設定する処理に置き代えるようにしてもよい。ここで、推奨レーンとして設定する抽出レーンは、自車の車種以外の車種の専用レーンを横切らずに利用できる抽出レーンのうちの、最も誘導ルートに従った案内交差点における進路変更方向側に位置する抽出レーンとしてもよいし、自車の車種以外の車種の専用レーンを横切らずに利用できる抽出レーンの全てとしてもよい。
【0051】
なお、各レーンの車種に関する専用レーンの有無や種別は、リンクデータのレーンテーブルのレーンデータの専用/優先通行帯情報より求めることができる。
以下、このように、レーン案内処理のステップ412、414の処理を、自車の車種以外の車種の専用レーンを横切らずに利用できる抽出レーンを推奨レーンとして設定する処理に置き代えた場合のレーン案内処理例を示す。
いま、図6b1に示すように、進入方向701で交差点700に進入し、左折して、退出方向702に交差点700を退出する誘導ルートが設定されており、交差点700の進入方向701側から見て手前には、6つのレーンが存在し、各レーンには道路の左端側から右側に向かって順次1から6の連番のレーン番号が付されており、レーン番号1のレーン(左から1番目のレーン)は左折専用レーンであり、レーン番号2のレーン(左から2番目のレーン)は自転車専用レーンであり、レーン番号3のレーン(左から3番目のレーン)は直進専用レーンであり、レーン番号4のレーン(左から4番目のレーン)は左折専用レーンであり、レーン番号5のレーン(左から5番目のレーン)は直進専用レーンであり、レーン番号6のレーン(左から6番目のレーン)は右折専用レーンであるものとする。
【0052】
そして、このような交差点700に対して、図6b1の、現在位置711で示すように自車が交差点手前の左から3番目のレーンに連続しているレーンを走行しているときには、レーン番号1とレーン番号4左折専用レーンが抽出レーンとして抽出され、抽出レーンのうちの、レーン番号2の自転車専用レーンを横切らずに進むことのできるレーン番号4のレーンが推奨レーンに設定されて、交差点700手前のレーン構成を表すレーン構成図上でレーン番号4のレーンを強調表示した図6b2に示すようにレーン案内画像310が表示されることになる。
【0053】
このようにすることにより、交差点手前に前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンが、間に他のレーンを挟んだ形態で離間して複数存在する場合に、当該離間している専用レーンの全てを推奨レーンとして提示してユーザを戸惑わせることなく、当該ナビゲーション装置1が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる、従って、よりマナー良く利用できるレーンを推奨レーンとして提示することができるようなる。
【0054】
また、以上の実施形態は、ナビゲーション装置に、スピーカと当該スピーカに音声を出力する音声出力部を設けると共に、上述したレーン案内処理において、レーン案内画像を表示するときに、音声出力部に、案内交差点の通過方向と、推奨レーンを案内する案内音声をスピーカから出力させるようにしてもよい。
ここで、案内音声は、案内交差点の通過方向が左折であり、推奨レーンが図5b1のように左から一番目のレーンであれば、「次の交差点を左折です。左から一番目のレーンを進んでください」といったような音声とし、案内交差点の通過方向が左折であり、推奨レーンが図5b2のように左から一番目のレーンと2番目のレーンであれば、「次の交差点を左折です。左から一番目か二番目のレーンを進んでください」といったような音声とする。
【0055】
ただし、上述のように自車の走行しているレーンを検出する機能を備えた場合には、案内音声において、走行中のレーンを基準として推奨レーンを案内するようにしてもよい。すなわち、案内交差点の通過方向が左折であり、たとえば、図6b1に示すように、左から3番目のレーンを走行しているときに、左から4番目のレーンが推奨レーンである場合には、「次の交差点を左折です。一つ右のレーンを進んでください」といったような音声を案内音声として出力するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…ナビゲーション装置、2…操作部、3…表示装置、4…車両状態センサ、5…GPS受信機、11…記憶装置、12…現在状態算出部、13…GUI制御部、14…ルート探索部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部、300…案内画像、301…地図画像、302…現在位置マーク、303…ルート図形、310…レーン案内画像。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、
前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部とを有し、
前記レーン案内部は、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合であって、過去所定距離内に道路の合流地点を通過しているときに、当該合流地点に合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンのうちの、最も、前記交差点の前記誘導ルートに従った通過方向側にある候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンの全てを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、
当該ナビゲーション装置が搭載された自動車が走行しているレーンを走行中レーンとして検出する走行中レーン検出部と、
前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部とを有し、
前記レーン案内部は、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合には、前記候補レーンうちの、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンに最も近い候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、
当該ナビゲーション装置が搭載された自動車が走行しているレーンを走行中レーンとして検出する走行中レーン検出部と、
前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部とを有し、
前記レーン案内部は、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合には、前記候補レーンうちの、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項7記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンのうちの、最も、前記交差点の前記誘導ルートに従った通過方向側にある候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項7記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンの全てを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項7記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
自動車に搭載されるコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、
前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合であって、過去所定距離内に道路の合流地点を通過しているときに、当該合流地点に合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンのうちの、最も、前記交差点の前記誘導ルートに従った通過方向側にある候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項13】
請求項11記載のナビゲーション装置であって、
前記レーン案内部は、前記合流前に走行した道路の当該合流地点に対する方向側にある連続部分に含まれる候補レーンの全てを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項15】
自動車に搭載されるコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、
当該ナビゲーション装置が搭載された自動車が走行しているレーンを走行中レーンとして検出する走行中レーン検出部と、
前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合には、前記候補レーンうちの、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンに最も近い候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項16】
請求項15記載のコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項17】
自動車に搭載されるコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
目的地へ到る経路を誘導ルートとして設定する誘導ルート設定部と、
当該ナビゲーション装置が搭載された自動車が走行しているレーンを走行中レーンとして検出する走行中レーン検出部と、
前記現在位置が交差点に接近したときに、前記交差点手前のレーンのうちの、当該交差点を前記誘導ルートに従った通過方向に通行できる進行方向用の専用レーンである候補レーンのうちの少なくとも一つのレーンを推奨レーンとして提示するレーン案内部として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記候補レーンのレーンの並び方向についての連続部分が、候補レーンでないレーンを間に挟んだ形態で離間して設けられている場合には、前記候補レーンうちの、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
請求項17記載のコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンのうちの、最も、前記交差点の前記誘導ルートに従った通過方向側にある候補レーンを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項17記載のコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記走行中レーン検出部が検出した走行中レーンから、当該ナビゲーション装置が搭載された自動車の車種と異なる車種の専用レーンを横切らずにレーン変更できる候補レーンの全てを前記推奨レーンとして提示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
請求項17記載のコンピュータプログラムであって、
前記レーン案内部は、前記交差点手前のレーン構成を表すレーン構成図上で前記推奨ルートの位置を表すレーン案内図を表示することにより、当該推奨レーンを提示することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−266391(P2010−266391A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−119466(P2009−119466)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】