説明

ナビゲーション装置

【課題】往路と復路とのうちの所望の経路中において各経由地に立ち寄る経路を簡易に設定できる「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】目的地と立寄地とを受け付けると共に、各立寄地の往路立寄指定と復路立寄指定とを受け付ける(b)。往路立寄指定のみを受けた立寄地は、出発地から目的地に至る往路中で経由し、ユーザが復路立寄指定のみを受け付けた立寄地は目的地から出発地に帰着する復路中で経由し、往路立寄指定と復路立寄指定の双方を受け付けた立寄地は、往路中と復路中の双方で経由する各立寄地及び目的地の経由順を求めてユーザに提示し(c)、ユーザの承認操作に応じて当該経由順に従った順番で各立寄地と目的地とを経由しながら、出発地から目的地の間を往復する往復路の経路を探索し誘導ルートに設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対して目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載されるナビゲーション装置において、ユーザに対して目的地までの経路案内を行う技術としては、ユーザから経由地や目的地の設定を受付け、受け付けた経由地を経由して目的地に至る経路を探索して誘導ルートとして設定し、設定した誘導ルートを地図上に表示することにより、誘導ルートに沿った走行を案内する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
そして、このようなナビゲーション装置における誘導ルート設定の技術としては、目的地に到った後に、出発地に戻る往復経路を探索して誘導ルートとして設定する技術や(たとえば、特許文献2)、ユーザから指定された複数の地点の各々を経由地として、各経由地を巡回して目的地や現在地に到る誘導ルートを設定する技術も知られている(たとえば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07-134789号公報
【特許文献2】特開平10-239079号公報
【特許文献3】特開2002-310714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザから経由地や目的地の設定を受付け、受け付けた経由地を経由して目的地に至る経路を探索して誘導ルートとして設定する技術によれば、以下のような問題がある。
すなわち、ユーザが、出発地と目的地との間を往復する途中において、往路で立ち寄りたい経由地や、復路で立ち寄りたい経由地や、往路と復路の双方で立ち寄りたい経由地がある場合、ユーザは、往路と復路とのうちの所望の経路中において各立寄地に立ち寄る経路を誘導ルートとして設定するために、各立寄地を経由地として、各経由地および目的地の経由順を一義的に指定する煩雑な作業を行う必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザが、より簡易に、各経由地に、往路と復路とのうちの所望の経路中において立ち寄る経路を誘導ルートとして設定することのできるナビゲーション装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、経路案内を行うナビゲーション装置に、現在位置を算出する現在位置算出手段と、前記現在位置もしくはユーザから指定された地点を出発地に設定する出発地設定手段と、目的地の設定と、1または複数の立寄地点の設定と、各立寄地の往路立寄指定の設定と、各立寄地の復路立寄指定の設定とをユーザから受け付ける地点設定受付手段と、前記出発地から出発して前記設定された目的地に至った後に前記出発地に帰着する往復路であって、前記往路立寄指定が設定された各立寄地点に、前記出発地から前記目的地に至る往路中で経由し、前記復路立寄指定が設定された各立寄地点に前記目的地から前記出発地に帰着する復路中で経由する往復路の経路を探索して誘導経路に設定する誘導経路設定手段と、設定された誘導経路と現在位置とに基づいて、当該誘導経路に沿った進行を案内する案内手段とを備えたものである。
【0008】
このようなナビゲーション装置によれば、ユーザは各立寄地に往路と復路のどちらで立ち寄りたいかに応じて、往路立寄指定と復路立寄指定を設定するだけの簡易な操作で、各立寄地に往路と復路とのうちの所望の経路中において立ち寄る経路を誘導経路として設定することができるようになる。
【0009】
ここで、このようなナビゲーション装置は、前記地点設定受付手段を、各立寄地の前記往路立寄指定と前記復路立寄指定との同時設定を受け付け可能に構成し、前記誘導経路設定手段において、前記往路立寄指定と前記復路立寄指定の双方が設定された各立寄地点に、前記出発地から前記目的地に至る往路中と、前記目的地から前記出発地に帰着する復路中との双方において経由する前記往復路の経路を探索して前記誘導経路に設定するように構成しても良い。
【0010】
このようにすることにより、ユーザが、往路と復路の双方において立ち寄りたい立寄地について、同じ立寄地を繰り返し設定する作業を行う必要を無くすことができる。
また、以上のようなナビゲーション装置には、前記現在位置が前記目的地に到達するまでの往路中において、前記往路立寄指定が設定された立寄地を経由しなかった場合に、前記誘導経路の前記目的地から前記出発地に帰着するまでの間の経路が、前記目的地から当該経由しなかった立寄地と前記復路立寄指定が設定された各立寄地点を経由して前記出発地に至る経路となるように、前記誘導経路を修正する誘導経路修正手段を備えるようにしてもよい。
【0011】
このようにすることにより、ユーザが往路立寄指定を設定したにも関わらずに、往路において立ち寄らなかった立寄地に、復路において立ち寄るように誘導経路を自動的に更新することができる。
また、以上のようなナビゲーション装置には、前記現在位置が前記目的地に到達するまでの往路中において、前記往路立寄指定と前記復路立寄地指定の双方が設定されていない立寄地を経由しなかった場合に、前記誘導経路の前記目的地から前記出発地に帰着するまでの間の経路が、前記目的地から当該経由しなかった立寄地と前記復路立寄指定が設定された各立寄地点を経由して前記出発地に至る経路となるように、前記誘導経路を修正する誘導経路修正手段を設けるようにしてもよい。
【0012】
このようにすることにより、ユーザが往路立寄指定も復路立寄指定も設定しなかった立寄地に、ユーザが往路において立ち寄らなかった場合には、当該立寄地に復路において立ち寄るように誘導経路を自動的に更新することができる。
なお、以上のようなナビゲーション装置には、前記誘導経路が設定されている状態において、往路立寄指定と前記復路立寄地指定の双方が設定されていない立寄地の往路立寄指定の追加設定と復路立寄指定の追加設定との少なくとも一方を受け付け、前記往路立寄指定の追加設定を受け付けた場合に当該追加設定を受け付けた立寄地を前記往路中において、さらに経由するように前記誘導経路を修正し、前記復路立寄指定の追加設定を受け付けた場合に当該追加設定を受け付けた立寄地を前記復路中において、さらに経由するように前記誘導経路を修正する誘導経路編集手段を設けるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、ユーザがより簡易に、各経由地に、往路と復路とのうちの所望の経路中において立ち寄る経路を誘導ルートとして設定することのできるナビゲーション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムが備える地図データとテーブルとを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの表示例と、誘導ルートの設定例とを示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの表示例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る往復経路設定処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの表示例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る復路自動修正処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す。
図示するように、ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置1と、操作部2と、表示装置3と、車両状態センサ4と、GPS受信機5とを備えて構成される。ここで、車両状態センサ4は、ジャイロセンサなどである角速度センサや、車速センサや、加速度センサなどの、車両状態を検出する各種センサである。
【0016】
そして、ナビゲーション装置1は、地図を表す地図データを記憶したHDDなどの記憶装置である地図データ記憶部11、現在状態算出部12、操作部2や表示装置3を用いたGUIをユーザに提供するGUI制御部13、ルート探索部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17を有する。
【0017】
但し、以上のナビゲーション装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路であって良く、この場合、以上に示したナビゲーション装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、ナビゲーション装置1に提供されるものであって良い。
【0018】
次に、図2aに地図データ記憶部11に記憶される地図データの内容を示す。
図示するように、地図データは、地図データのバージョン等を記述した管理データと、各道路の高速道路/国道/県道などの路線種別や名称を表す路線データと、地図を表す基本地図データと、地点データとを含んで構成される。
また、基本地図データは、道路ネットワークを表す道路ユニットと、地図表示に用いる地図画像を表す描画ユニットとを有する。
また、道路ユニットは、道路地図を表すデータであり、ノードテーブルと、リンクテーブルとを有する。ここで、道路ユニットでは、道路を線分であるリンクの集合として表現しており、この各リンクの端点がノードである。そして、ノードテーブルには、各ノードの座標等のノードに関する各種情報が格納され、リンクテーブルには、各リンクの両端のノードの識別などのリンクに関する各種情報が格納される。
【0019】
次に、地点データは、地点毎に対応して設けられた地点レコードを有し、各地点レコードには、地点の名称である地点名称、地点のガソリンスタンドやホテルといった種別を表す地点種別、地点の住所、地点の電話番号、地点の座標が登録される。
なお、地点レコードとしては、地図データの作成者が予め選定した地点に対応して設けられた地点レコードと、ユーザが選定して登録した地点に対応して設けられる地点レコードとを含む。
さて、このような構成において、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ4やGPS受信機5の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部11から読み出した地図データの基本地図データが示す、前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
【0020】
また、制御部16は、GUI制御部13を介してユーザから設定された目的地や立寄地をメモリ15にセットして、現在位置から立寄地を所定の経由順で経由して目的地に至る片道の誘導ルートの探索をルート探索部14に要求することにより、当該誘導ルートをルート探索部14に探索させたり、GUI制御部13を介してユーザから設定された目的地や立寄地をメモリ15にセットすると共に、現在位置を出発地としてメモリ15に設定し、所定の経由順で立寄地を経由しながら出発地と目的地との間を往復する往復路の誘導ルートの探索をルート探索部14に要求することにより、当該誘導ルートをルート探索部14に探索させる、誘導ルート設定制御動作を行う。ただし、現在位置を出発地としてメモリ15に設定する代わりに、別途ユーザから出発地とする地点の設定を受け付けて、設定を受け付けた地点を出発地として、当該出発地をメモリ15に設定するようにしてもよい。
【0021】
ここで、この誘導ルート設定制御動作の詳細については後述する。
そして、ルート探索部14は、地図データ記憶部11から読み出した基本地図データに基づいて、任意数の地点を任意の経由順で経由する二地点間の経路であって、距離をコストとするコストモデルなどの所定のコストモデルに基づくコストが最も低コストとなる経路を探索したり、任意数の地点を指定された経由順で経由する二地点間の経路であって、距離をコストとするコストモデルなどの所定のコストモデルに基づくコストが最も低コストとなる経路を探索するルート探索機能を備えている。そして、ルート探索部14は、当該ルート探索機能を用いて、制御部16からの制御に応じて、制御部16から探索を要求された誘導ルートを探索し、誘導ルートの経路データをメモリ15にセットする。
【0022】
また、制御部16は、以下の案内画像生成処理を繰り返す。
すなわち、制御部16は、メモリ15にセットされた現在進行方位が上になるように表示方位に決定し、予め成されたユーザ設定や初期設定に応じて地図縮尺を決定し、現在位置を基準とした現在位置周辺の、決定した表示方位と決定した地図縮尺とに応じて定まる所定の大きさの地理的範囲を地図表示範囲として決定する。
【0023】
そして、案内画像生成部17に、決定した地図表示範囲中の地図データに基づく地図の描画と、メモリ15にセットされた現在位置に対応する地図上の位置への現在位置マークの描画とを行わせる。また、制御部16は、誘導ルートの経路データがメモリ15にセットされている場合には、案内画像生成部17に、決定した地図表示範囲中の誘導ルートを表す誘導ルート図形を地図上に描画させる。また、制御部16は、メモリ15にセットされた目的地や立寄地や出発地が地図表示範囲に含まれる場合、目的地や立寄地や出発地の位置を示す目的地マークや立寄地マークや出発地マークも案内画像生成部17に地図上に描画させる。
【0024】
一方、案内画像生成部17は、制御部16の制御に従って、以上の各描画を行って案内画像を生成し、GUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
図3aに、このようにして表示される案内画像の例を示す。
図示するように、案内画像は、地図表示範囲内の地図を表す地図画像301上に、現在位置を表す現在位置マーク302が表されたものとなる。また、誘導ルートがセットされている場合には、案内画像は、地図表示範囲内の誘導ルートを表す誘導ルート図形303が地図画像301上に表示されたものとなる。また、地図表示範囲内に目的地や立寄地や出発地が含まれる場合には、案内画像は、さらに目的地を表す目的地マーク304や立寄地を表す立寄地マーク305や出発地を表す出発地マーク306が地図画像上に表示されたものになる。
【0025】
また、制御部16は、このような案内画像の上に、GUI制御部13を介して、ユーザの各種指示を受け付けるコマンドボタンを表示し、操作部2を介したユーザのコマンドボタンの操作に応じた処理を行う。本実施形態では、このコマンドボタンとして、各種メニュー呼出用の「メニュー」ボタン3041と、「経路設定」ボタン3042を表示する。
【0026】
以下、上述した、制御部16において誘導ルートの設定を制御する動作である誘導ルート設定制御動作について説明する。
制御部16は、図3aに示した案内画像の「経路設定」ボタン3042がユーザによって操作されたならば、図4aに示す、経路設定メニューをGUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
図示するように、経路設定メニューは、「目的地までの経路設定」ボタン401、「目的地との往復経路設定」ボタン402、「立寄地編集」ボタン403を含む。
制御部16は、ユーザからGUI制御部13を介して経路設定メニュー上の「目的地までの経路設定」ボタン401の操作を受け付けると、適当なメニュー上で目的地とする地点と立寄地とする地点との指定と、立寄地の経由順の指定を受け付ける。そして、指定を受け付けた目的地と立寄地とをメモリ15にセットして、現在位置から立寄地を指定を受け付けた経由順で経由して目的地に至る片道の誘導ルートの探索をルート探索部14に要求することにより当該誘導ルートの探索と、当該誘導ルートの経路データのメモリ15への設定をルート探索部14に行わせる。
【0027】
一方、制御部16は、ユーザからGUI制御部13を介して経路設定メニュー上の「目的地との往復経路設定」ボタン402の操作を受け付けると、図4bに示す地点設定ウインドウを、GUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
図示するように、地点設定ウインドウは、目的地表示ボックス411、複数の立寄地表示ボックス412、立寄地表示ボックス毎に設けられた「往路」ボタン413と「復路」ボタン414のセット、「目的地設定」ボタン415、「立寄地追加」ボタン416、「設定完了」ボタン417とを備えている。
【0028】
制御部16は、ユーザから、地点設定ウインドウの「目的地設定」ボタン415の操作をGUI制御部13を介して受け付けると、地図データの各地点レコードに対応する各地点の内からの目的地とする地点の、地点種別や地点名称や住所や電話番号による検索や選択の機能を、GUI制御部13を用いた適当なGUIによってユーザに提供し、当該機能を用いてユーザが選択した地点の地点名称を目的地表示ボックス411に表示する。
【0029】
また、制御部16は、地点設定ウインドウの「立寄地追加」ボタン416の操作をGUI制御部13を介して受け付けると、地図データの各地点レコードに対応する各地点の内からの立寄地とする地点の、地点種別や地点名称や住所や電話番号による検索や選択の機能を、GUI制御部13を用いた適当なGUIによってユーザに提供し、当該機能を用いてユーザが選択した地点の地点名称を、その時点でまだ地点名称の表示が行われていない立寄地表示ボックス412の内の最も上位の立寄地表示ボックス412に表示する。
【0030】
また、制御部16は、地点設定ウインドウの、地点名称が表示されている立寄地表示ボックス412に対して設けられている「往路」ボタン413や「復路」ボタン414の操作をGUI制御部13を介して受け付け、操作を受け付ける度に、ボタンの表示色を所定の非選択状態色と所定の選択状態色との間で切り替える。なお、「往路」ボタン413と「復路」ボタン414は、一方のみまたは双方を選択状態色とすることができる。なお、「往路」ボタン413や「復路」ボタン414の初期表示色は非選択状態色とする。
【0031】
ここで、いずれかの立寄地表示ボックス412に地点名称が表示されている地点の各々を立寄地として、ユーザは、このような「往路」ボタン413と「復路」ボタン414を用いて、各立寄地の往路立寄指定、復路立寄指定を行うことができる。すなわち、表示色が選択状態色となっている「往路」ボタン413に対応する立寄地表示ボックス412に地点名称が表示されている立寄地がユーザが往路立寄指定した立寄地となり、表示色が選択状態色となっている「復路」ボタン414に対応する立寄地表示ボックス412に地点名称が表示されている立寄地をユーザが復路立寄指定した立寄地となる。
【0032】
そして、制御部16は、地点設定ウインドウの、「設定完了」ボタン417のユーザの操作をGUI制御部13を介して受け付けたならば、メモリ15に、出発地/目的地管理テーブルと、立寄地管理テーブルとを作成する。
ここで、図2bに示すように、出発地/目的地管理テーブルには、出発地と目的地のエントリを設け、出発地のエントリには、出発地の座標(現在位置の座標)を出発地座標として登録する。また、目的地のエントリには、目的地表示ボックス411に地点名称が登録されている地点を目的地として、目的地の地点レコードに登録されている地点名称を目的地名称として登録し、目的地の地点レコードに登録されている座標を目的地座標として登録すると共に、目的地到着有無を登録する。ここで、目的地到着有無は、目的地到着の有無を表すものであり、出発地/目的地管理テーブル作成時には、目的地到着有無は未到着が登録される。
【0033】
次に、図2cに示すように、立寄地管理テーブルには各立寄地に各々対応するエントリを設ける。そして、各立寄地に対応するエントリには、当該立寄地の地点レコードに登録されている地点名称を立寄地名称として登録し、当該立寄地の地点レコードに登録されている座標を立寄地座標として登録すると共に、往路/復路指定と、往路立寄済状態と、復路立寄済状態とを登録する。
【0034】
ここで、往路/復路指定には、当該エントリに対応する立寄地がユーザが往路立寄指定のみをした立寄地である場合には往路のみを登録し、ユーザが復路立寄指定のみをした立寄地である場合には復路のみを登録し、ユーザが往路立寄指定と復路立寄指定の双方をした立寄地である場合に往路と復路を登録し、ユーザが往路立寄指定と復路立寄指定のいずれもしなかった立寄地である場合には未指定を登録する。
【0035】
また、往路立寄済状態は、当該エントリに対応する立寄地に、往路すなわち出発地から目的地に至る経路中において立ち寄ったか否かを表すものであり、立寄地管理テーブル作成時には未が登録される。また、復路立寄済状態は、当該エントリに対応する立寄地に、復路すなわち目的地から出発地に帰着する経路中において立ち寄ったか否かを表すものであり、立寄地管理テーブル作成時には未が登録される。
【0036】
さて、制御部16は、このようにして出発地/目的地管理テーブルと、立寄地管理テーブルとを作成したならば、往復経路設定処理を実行する。
図5に、この往復経路設定処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、立寄地管理テーブルの往路/復路指定に少なくとも往路が登録されている立寄地数をn、立寄地管理テーブルの往路/復路指定に少なくとも復路が登録されている立寄地数をmとする(ステップ502)。
そして、立寄地管理テーブルの往路/復路指定に往路が少なくとも登録されている立寄地の1からn番までの経由順を、当該経由順に出発地から各立寄地を経由して目的地に至る経路が最も低コストの経路となるように、ルート探索部14のルート探索機能を利用して決定する(ステップ504)。
【0037】
そして、次に、目的地の経由順をn+1番とする(ステップ506)。
また、次に、立寄地管理テーブルの往路/復路指定に復路が少なくとも登録されている立寄地のn+2からn+m+1番までの経由順を、当該経由順に目的地から各立寄地を経由して出発地に至る経路が最も低コストの経路となるように、ルート探索部14のルート探索機能を利用して決定する(ステップ508)。
【0038】
そして、出発地の経由順を、n+m+2番とする(ステップ510)。
そして、決定した各立寄地、目的地の経由順をユーザに提示する(ステップ512)。
この経由順の提示は、図4cに示す経由順確認ウインドウをGUI制御部13を介して表示することにより行う。
図示するように、経由順確認ウインドウには、出発地から目的地を経由して出発地に帰着する往復路上の目的地や各立寄地の経由順を、目的地や各立寄地の地点名称を経由順に矢印で結んで表した順路図421を表示する。
ここで、図4cに示した経由順確認ウインドウは、図4bの地点設定ウインドウの目的地や立寄地の設定に対応するものであり、図示するように、経由順確認ウインドウの順路図421は、地点設定ウインドウにおいてユーザが往路立寄指定のみをした立寄地は、出発地から目的地に至る往路中で経由し、地点設定ウインドウにおいてユーザが復路立寄指定のみをした立寄地は目的地から出発地に帰着する復路中で経由し、地点設定ウインドウにおいてユーザが往路立寄指定と復路立寄指定の双方をした立寄地は、往路中と復路中の双方で経由するルートを簡易的に表すものとなる。なお、順路図が表すルートは、地点設定ウインドウにおいて、ユーザが往路立寄指定も復路立寄指定もしなかった立寄地は経由しないルートとなる。
【0039】
さて、経由順確認ウインドウの順路図421中の各立寄地名称の表示に対しては、さらに、立寄地の経由順の変更操作を受け付けるための上向きと下向きの三角ボタン422が設けられている。また、経由順確認ウインドウには、経路探索指示操作を受け付ける「経路探索」ボタン423と、戻る操作を受け付ける「戻る」ボタン424も設けられている。
【0040】
さて、図5に戻り、制御部16は、経由順確認ウインドウの三角ボタン422による立寄地の経由順の変更操作を受け付けたならば(ステップ514)、操作内容に従って、経由順の変更操作を受け付けた立寄地の経由順を変更し、順路図421上の立寄地の地点名称の表示順序も経由順の変更に従って変更する(ステップ520)。すなわち、たとえば、図4cの立寄地「レストラン マーレ」に対して設けられている上向きの三角ボタン422が操作されたならば、図4dに示すように、立寄地「レストラン マーレ」の順路図421上一つ上の立寄地「アウトレットパーク 横浜」と経由順を入れ替える。また、もし、図4cの立寄地「レストラン マーレ」に対して設けられている下向きの三角ボタン422が操作されたならば、立寄地「レストラン マーレ」の順路図421上一つ下の立寄地「知人A宅」と経由順を入れ替える。
【0041】
なお、図示するように、目的地や出発地の経由順が変更する変更操作を受け付けることとなる向きの三角ボタン422は、これを設けず、そのような変更操作は受け付けない。
また、「戻る」ボタン424による戻る操作を受け付けた場合には(ステップ516)、
出発地から目的地までの、表示装置3の表示を図4bに示した地点設定ウインドウの表示に復帰し(ステップ522)、往復路設定処理を終了する。
一方、「経路探索」ボタン423による経路探索指示操作を受け付けた場合には(ステップ518)、出発地から出発して、各立寄地と目的地と出発地とを、経由順に経由する誘導ルートの探索と、当該誘導ルートの経路データのメモリ15への設定をルート探索部14に行わせる(ステップ524)。そして、表示装置3の表示を図3aに示した案内画像の表示に復帰し(ステップ526)、往復路設定処理を終了する。
【0042】
この結果、図3bに示すように、出発地から目的地を経由して出発地に帰着する、各立寄地と目的地とを経由順確認ウインドウの順路図421で示した経由順に経由する誘導ルートがルート探索部14によって設定され、当該誘導ルートに沿った走行の案内が開始される。なお、図3bの誘導ルートは、図4bの地点設定ウインドウ、図4dの経由順確認ウインドウの順路図421に対応して設定された誘導ルートであり、図示するように誘導ルートは、地点設定ウインドウにおいてユーザが往路立寄指定のみをした立寄地は、出発地から目的地に至る往路中のみで経由し、地点設定ウインドウにおいてユーザが復路立寄指定のみをした立寄地は目的地から出発地に帰着する復路中のみで経由し、地点設定ウインドウにおいてユーザが往路立寄指定と復路立寄指定の双方をした立寄地は、往路中と復路中の双方で経由するルートとなる。
【0043】
以上、制御部16において誘導ルートの設定を制御する動作である誘導ルート設定制御動作について説明した。
さて、制御部16は、以上のようにして、図3bに示したような出発地と目的地との間を往復する誘導ルートを設定したならば、現在位置の目的地や立寄地への到着を監視し、目的地の到着を検出したならば、出発地/目的地管理テーブルの目的地のエントリの到着有無に到着済を登録する。
【0044】
また、目的地到着前の往路において、立寄地管理テーブルの往路/復路指定に登録されている立寄地への到着を検知したならば、当該立寄地の往路立寄済状態に済を登録する。
また、目的地到着前の復路において、立寄地管理テーブルに登録されている立寄地への到着を検知したならば、当該立寄地の復路立寄済状態に済を登録する。
【0045】
また、制御部16は、出発地と目的地との間を往復する誘導ルートの設定中に、図3aに示した案内画像の「経路設定」ボタン3042の操作に応じて表示した、図4aに示す経路設定メニューの「立寄地編集」ボタン403が、ユーザによって操作されたならば、以下の立寄地編集処理を行う。
【0046】
この立寄地編集処理では、まず上述した地点設定ウインドウを表示する。
ただし、出発地と目的地との間を往復する誘導ルートの設定中であるときには、地点設定ウインドウの表示時に、図6aのように、目的地表示ボックス411に、出発地/目的地管理テーブルの目的地のエントリに登録されている目的地名称を自動入力して表示し、当該目的地名称の地点を目的地とし、各立寄地表示ボックス412に、立寄地管理テーブルの各エントリに登録されている立寄地名称を自動入力して表示し、当該各立寄地名称の地点を立寄地とする。
【0047】
また、地点設定ウインドウの表示時に、立寄地管理テーブルの往路/復路指定に少なくとも往路が登録されている立寄地の立寄地名称を表示した立寄地表示ボックス412に対して設けられている「往路」ボタン413の表示色を選択状態色として、当該立寄地がユーザが往路立寄指定されている状態とする。ただし、往路立寄済状態に済が登録されているエントリの立寄地の立寄地名称を表示した立寄地表示ボックス412に対して設けられている「往路」ボタン413は無効化とすると共に、当該立寄地がユーザが往路立寄指定されていない状態とする。
【0048】
また、現時点が目的地到着後である場合には、全ての立寄地の立寄地名称を表示した立寄地表示ボックス412に対して設けられている「往路」ボタン413を無効化とすると共に、当該立寄地がユーザが往路立寄指定されていない状態とする。
【0049】
また、同様に、立寄地管理テーブルの往路/復路指定に少なくとも復路が登録されている立寄地の立寄地名称を表示した立寄地表示ボックス412に対して設けられている「復路」ボタン414の表示色を選択状態色として、当該立寄地がユーザが復路立寄指定されている状態とする。ただし、復路立寄済状態に済が登録されているエントリの立寄地の立寄地名称を表示した立寄地表示ボックス412に対して設けられている「復路」ボタン414は無効化とすると共に、当該立寄地がユーザが復路立寄指定されていない状態とする。
【0050】
そして、上述のように、地点設定ウインドウの「立寄地追加」ボタン416の操作による立寄地の追加や、「往路」ボタン413と「復路」ボタン414の操作による各地点の往路立寄指定、復路立寄指定や、往路立寄指定や復路立寄指定の解除をユーザから受け付ける。
そして、地点設定ウインドウの「設定完了」ボタン417のユーザの操作を受け付けたならば、上述のように立寄地管理テーブルを作成し、メモリ15の立寄地管理テーブルを作成した立寄地管理テーブルに置き換える。なお、ここでは、出発地/目的地管理テーブルは、現在の出発地/目的地管理テーブルを、そのまま維持する。
【0051】
上述した往復経路設定処理を実行して、新たな誘導ルートを設定する。
ただし、現時点が目的地到着前であれば、立寄地編集処理において実行する往復経路設定処理のステップ504において、現在位置から、往路指定された立寄地を経由して目的地に至る最低コストの経路による往路指定された立寄地の経由順を算出するようにする。また、現時点が目的地到着後であれば、ステップ502-510に代えて、現在位置から復路指定された立寄地を経由して出発地に至る最低コストの経路による復路指定された立寄地と出発地の経由順を算出するようにする。
【0052】
また、立寄地編集処理において実行する往復経路設定処理のステップ512で表示する経由順確認ウインドウには、現時点が目的地到着前であれば、図6cに示すように、現在位置から目的地を経由して出発地に帰着するまでの順路を、目的地や各立寄地の地点名称を経由順に現在位置を始点として矢印で結んで表した順路図421を表示する。また、現時点が目的地到着後であれば、現在位置から出発地に帰着するまでの順路を、各立寄地の地点名称を経由順に現在位置を始点として矢印で結んで表した順路図421を表示する。
【0053】
また、立寄地編集処理において実行する往復経路設定処理の、ステップ522では、現時点が目的地到着前であれば、現在位置から出発して、各立寄地と目的地と出発地とを経由順に経由するルートを誘導ルートとしてルート探索部14に探索させ、現時点が目的地到着後であれば、現在位置から出発して、各立寄地と出発地とを経由順に経由するルートを誘導ルートとしてルート探索部14に探索させる。
【0054】
このような立寄地編集処理により、ユーザは、出発地と目的地との間を往復する誘導ルートの設定後に、随時、当該誘導ルートの設定時に、往路立寄指定も復路立寄指定もしなかった立寄地(立寄地管理テーブルの往路/復路指定に未指定が登録されている立寄地)を、「立寄地追加」ボタン416を操作して当該立寄地の検索や設定する作業を行うことなく、地点設定ウインドウの当該立寄地に対応する「往路」ボタン413や「復路」ボタン414を操作するだけで誘導ルートに組み込むことができるようになる。
【0055】
すなわち、たとえば、図3bに示した往復路の誘導ルートが設定されており、現在位置が立寄地「BB書店」と立寄地「知人A宅」の間まで進んだときに立寄地編集処理が開始されると、現在の往復路の誘導ルートの設定時に図4bのように往路立寄指定も復路立寄指定もしなかった立寄地「CCショップ」も、図6aに示すように立寄地編集処理の開始時に表示される地点設定ウインドウには立寄地として表示される。そして、図6bに示すように、この立寄地「CCショップ」の「往路」ボタン413を操作して往路指定することにより、図6bに示す地点設定ウインドウの「設定完了」ボタン417の操作に応答して表示される図6cの経由順確認ウインドウに示すように、立寄地「CCショップ」を往路に経由するルートに誘導ルートが更新されることになる。
【0056】
以上、制御部16が行う立寄地編集処理について説明した。
さて、制御部16は目的地到着を検出すると、以下に示す復路自動修正処理を実行する。
図7に、この復路自動修正処理の手順を示す。
図示するように、この復路自動修正処理では、立寄地管理テーブルに、往路/復路指定に往路のみが登録され、かつ、往路立寄済状態に未が登録されている立寄地のエントリが存在するかどうかを調べ(ステップ702)、存在すれば当該立寄地を経由地に設定する(ステップ704)。
【0057】
次に、立寄地管理テーブルに、往路/復路指定に未指定が登録され、かつ、往路立寄済状態に未が登録されている立寄地のエントリが存在するかどうかを調べ(ステップ706)、存在すれば当該立寄地を経由地に設定する(ステップ708)。
次に、立寄地管理テーブルに、往路/復路指定に復路が登録されているエントリの立寄地を経由地に設定する(ステップ710)。
そして、目的地である現在位置から、各経由地を経由して出発地に至る誘導経路の探索と、当該誘導ルートの経路データのメモリ15への設定をルート探索部14に行わせる。
この結果、誘導ルートは、出発地と目的地との間を往復する誘導ルートの設定時に復路立寄指定した立寄地と、出発地と目的地との間を往復する誘導ルートの設定時に往路立寄指定したが往路において立ち寄らなかった立寄地と、出発地と目的地との間を往復する誘導ルートの設定時に往路立寄指定も復路立寄指定もせず、かつ、往路において立ち寄らなかった立寄地とを経由しながら、目的地から出発地に至る誘導ルートに更新される。
【0058】
したがって、たとえば、図3bに示したような出発地と目的地との間を往復する誘導ルートが設定された後、ユーザが往路指定した立寄地「BB書店」に立ち寄らずに目的地に到着した場合には、図cに示すように、目的地から、この立寄地「BB書店」にも経由して出発地に至る復路に誘導ルートが更新されることとなる。
なお、立寄地編集処理のステップ710は、立寄地管理テーブルに、往路/復路指定に復路が登録されているエントリの立寄地から、往路/復路指定に復路のみが登録され往路立寄済状態に済が登録されている立寄地を除いた各立寄地を経由地に設定する処理としてもよい。
このようにすることにより、誘導ルートを、出発地と目的地との間を往復する誘導ルートの設定時に復路立寄指定したが往路において既に立ち寄ってしまった立寄地を復路に経由しないルートとすることができる。
【0059】
以上、本発明の実施形態について説明した。
【符号の説明】
【0060】
1…ナビゲーション装置、2…操作部、3…表示装置、4…車両状態センサ、5…GPS受信機、6…交通情報受信機、11…地図データ記憶部、12…現在状態算出部、13…GUI制御部、14…ルート探索部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路案内を行うナビゲーション装置であって、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
前記現在位置もしくはユーザから指定された地点を出発地に設定する出発地設定手段と、
目的地の設定と、1または複数の立寄地点の設定と、各立寄地の往路立寄指定の設定と、各立寄地の復路立寄指定の設定とをユーザから受け付ける地点設定受付手段と、
前記出発地から出発して前記設定された目的地に至った後に前記出発地に帰着する往復路であって、前記往路立寄指定が設定された各立寄地点に、前記出発地から前記目的地に至る往路中で経由し、前記復路立寄指定が設定された各立寄地点に前記目的地から前記出発地に帰着する復路中で経由する往復路の経路を探索して誘導経路として設定する誘導経路設定手段と、
設定された誘導経路と現在位置とに基づいて、当該誘導経路に沿った進行を案内する案内手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記地点設定受付手段は、各立寄地の前記往路立寄指定と前記復路立寄指定との同時設定を受け付け可能であり、
前記誘導経路設定手段は、前記往路立寄指定と前記復路立寄指定の双方が設定された各立寄地点に、前記出発地から前記目的地に至る往路中と、前記目的地から前記出発地に帰着する復路中との双方において経由する前記往復路の経路を探索して前記誘導経路に設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のナビゲーション装置であって、
前記現在位置が前記目的地に到達するまでの往路中において、前記往路立寄指定が設定された立寄地を経由しなかった場合に、前記誘導経路の前記目的地から前記出発地に帰着するまでの間の経路が、前記目的地から当該経由しなかった立寄地と前記復路立寄指定が設定された各立寄地点を経由して前記出発地に至る経路となるように、前記誘導経路を修正する誘導経路修正手段を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1または2記載のナビゲーション装置であって、
前記現在位置が前記目的地に到達するまでの往路中において、前記往路立寄指定と前記復路立寄地指定の双方が設定されていない立寄地を経由しなかった場合に、前記誘導経路の前記目的地から前記出発地に帰着するまでの間の経路が、前記目的地から当該経由しなかった立寄地と前記復路立寄指定が設定された各立寄地点を経由して前記出発地に至る経路となるように、前記誘導経路を修正する誘導経路修正手段を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記誘導経路が設定されている状態において、前記往路立寄指定と前記復路立寄地指定の双方が設定されていない立寄地の往路立寄指定の追加設定と復路立寄指定の追加設定との少なくとも一方を受け付け、前記往路立寄指定の追加設定を受け付けた場合に当該追加設定を受け付けた立寄地を前記往路中において、さらに経由するように前記誘導経路を修正し、前記復路立寄指定の追加設定を受け付けた場合に当該追加設定を受け付けた立寄地を前記復路中において、さらに経由するように前記誘導経路を修正する誘導経路編集手段を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、経路案内を行うナビゲーション装置として機能させるコンピュータプログラムであって、
当該ナビゲーション装置は、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
前記現在位置もしくはユーザから指定された地点を出発地に設定する出発地設定手段と、
目的地の設定と、1または複数の立寄地点の設定と、各立寄地の往路立寄指定の設定と、各立寄地の復路立寄指定の設定とをユーザから受け付ける地点設定受付手段と、
前記出発地から出発して前記設定された目的地に至った後に前記出発地に帰着する往復路であって、前記往路立寄指定が設定された各立寄地点に、前記出発地から前記目的地に至る往路中で経由し、前記復路立寄指定が設定された各立寄地点に前記目的地から前記出発地に帰着する復路中で経由する往復路の経路を探索して誘導経路に設定する誘導経路設定手段と、
設定された誘導経路と現在位置とに基づいて、当該誘導経路に沿った進行を案内する案内手段とを有することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−112826(P2012−112826A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262594(P2010−262594)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】