説明

ナフチリジン化合物

一定のナフチリジン化合物は、ヒスタミンH受容体−およびセロトニン−仲介疾病の治療において有用である、ヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーター修飾因子である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターの修飾因子である化合物を提供する。より特定的には、本発明は、ナフチリジン化合物およびヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターにより仲介される障害および状態を治療するためのこれらの使用方法を提供する。これらの活性の結果として、本発明の化合物は、うつ病および一連の関連障害の治療について治療的実用性を有するであろう。
【背景技術】
【0002】
うつ病は、17%の生涯含病率と推定される慢性的病気である。USAにおけるうつ病の合計年間経費は、440億ドルと推定される。このように、これは重大な医薬経済的影響を伴う主要な健康問題を表す(非特許文献1)。うつ病の生化学的根拠は完全には解明されていないが、最も一般的に許容されている仮説は、うつ病は、脳におけるモノアミン作動性神経伝達が機能障害に陥ったときに生じると述べている。この説は、主に、ノルアドレナリン作動性および/またはセロトニン作動性神経伝達を向上させる化合物が、度々有益な効果をうつ病においてもたらすことの観察に基づいている。このようなモノアミン作動性神経伝達における向上は、数々の方法で達成されることが可能である。ノルアドレナリンの生物学的効果は、シナプス間隙からの、ノルエピネフリントランスポーター(NET)を介したニューロンへの再吸収、およびモノアミンオキシダーゼ(MAO)による分解の、2つのメカニズムによって終結する。セロトニンについて、セロトニントランスポーター(SERT)を介するニューロンにおける再吸収は、シナプス間隙におけるその利用可能性を同様に制限する。
【0003】
現在、うつ病の臨床的治療は:1)MAO抑制剤;2)トリシクロ抗うつ剤(TCA);3)選択的セロトニン再吸収抑制剤(SSRI);および4)レボキセチンおよびベンラファキシンなどの他の薬の、主に4つのタイプ薬に依存している。MAOは、潜在的に危険な副作用のために長い間第二選択薬として用いられてきており、およびより近年においては、向上した特性を有する可逆的MAO−A選択的抑制剤が記載されている(非特許文献2)。アミトリプチリンなどのTCAは、複雑な薬理学的活性を示す。これらは、ノルアドレナリンおよびセロトニンの再吸収をそれらの対応するトランスポーターを介して抑制するが、ムスカリン性およびヒスタミンH受容体で親和性も有する。それ故、うつ病治療におけるそれらの効力は、数多くの望ましくない副作用によって均衡化される。抗うつ剤の最大のおよび最も有効なグループを代表するSSRIは、SERTに対して、NETに対するより高い選択性を示すが、正確な親和性比は薬物毎に異なる。このクラスの薬は、MAO−抑制剤またはTCAより穏やかな副作用特性によって特徴付けられる。NETを優先的にターゲットとするレボキセチン、およびSERTおよびNETで二重活性を有するベンラファキシンなどの他の薬が記載されてきている(非特許文献3)。
【0004】
うつ病の治療において著しい進展がなされてきたが、未だ向上の余地は残されている。治療の開始と自覚的改善との間での遅れが、典型例である。ほとんどの薬は、数週間の治療の後まで、ハミルトンうつ病評価尺度において改善を生じさせず、患者対象に対して重度の精神的苦痛をこの期間の間に潜在的に残す。現在利用可能な薬は、限定的な応答割合を有し、ほとんどの臨床的治験においてわずかに約30%の患者しか臨床的改善を示さない(非特許文献4)。精神科医は、度々、良好な治療的応答が観察されるまで数々の薬を個別の患者について評価しなければならない。結果的に、より速い作用の開始、向上した副作用特性およびより高い応答割合を有する薬に対する顕著な治療的必要性がある。
【0005】
併用SERT/Hアンタゴニストについての理論的根拠を評価するためには、ヒスタ
ミンH受容体の生理学を理解する必要がある。この受容体は、特徴的な薬理学での、ヒスタミン作動性ニューロンへのプレシナプス、自己抑制受容体として、1983年に記載されている(非特許文献5)。H受容体の活性化は、神経末端から放出されるヒスタミンの量を低減させると共に、ヒスタミンの合成における律速酵素であるヒスチジンデカルボキシラーゼの活性を抑制するとみられていた。ヒトH受容体のクローン化および特徴付けは、その薬理学の調査を可能とした(非特許文献6)。H受容体は多様なニューロンに発現され、それ故、活性化されたときに、ノルアドレナリン、ドーパミン、およびアセチルコリンを含む多数の他の神経伝達物質の放出を低減させることが今では知られている(非特許文献7)。この考察の目的のために、本発明者らは、うつ病に関与する神経伝達物質、ノルアドレナリンおよびセロトニンの放出に対するその公知の効果に焦点を当てることとなる。セトロニン作動性細胞体が背側縫線核において見出されている一方で、ヒスタミン作動性細胞は視床下部の結節乳頭核に位置されており、両方の系は、脳全体にわたる広範な投射を有する。視交叉上核(非特許文献8)および線条体などの数々の領域には、両方の神経伝達物質が存在する。H受容体の活性は、例えばラット皮質片におけるセロトニンの放出の低減をもたらすことが公知である(非特許文献9;非特許文献10)。H受容体の機能性アンタゴニストは、中枢神経(マウス皮質片、非特許文献11;ラット海馬、非特許文献12)および末梢神経系(ヒト心筋神経、非特許文献13;モルモット腸管交換神経、非特許文献14)におけるノルアドレナリンの放出の増加をもたらす。しかしながら、H受容体アンタゴニストが、単独でインビボセロトニンレベルを抗うつ剤効果のために必要とされるようなレベルに増加させることができるとのエビデンスはほとんどない。Hアンタゴニストの生きている動物の脳におけるセロトニンレベルへの効果の微小透析研究が不足している。H受容体アンタゴニストであるチオペラミドが、水泳テストを強制したマウスまたはラットにおいてそれ自体抗うつ剤効果を有し得ることを示すわずかな報告がある(非特許文献15;非特許文献16)。
【0006】
1つの単一の分子においてH受容体遮断およびSERT活性を併用することの理論的根拠は、両方のメカニズムがシナプス間隙におけるセロトニンの濃度の増加に相乗的に寄与するであろうことへの予期である。H受容体での拮抗作用はセロトニン含有小胞のシナプス間隙への増加した放出を提供し、および付随するSERTの遮断はこれらの神経伝達物質分子のニューロン性再吸収を低減させることとなる。それ故、より高濃度のセロトニンが達成されて、増大された治療的効果がもたらされることとなる。
【0007】
うつ病の顕著な植物性症状の一つは睡眠障害およびこれに関連する日中の疲労である。睡眠ポリグラフ調査はうつ病患者の睡眠の仕組みにおいて重度の妨害を示した。観察された典型的異常性の一つは、非連続的睡眠、低減した徐波睡眠、レム睡眠への短い潜伏期およびレム睡眠の増大した強度および持続時間である(非特許文献17)。レム睡眠の抑圧が抗うつ剤効力に関与していると考えられている。これは、(REM)睡眠の一晩での欠乏の衝撃的な成功によって示されている(非特許文献17)。うつ病についての他の非薬理学的治療、電撃治療も同様にレム睡眠を低減させる。実質的にすべての利用可能な抗うつ薬は、それらの作用の神経化学的メカニズムに関係なく、ネファゾドン(5−HT2Aアンタゴニスト)を除いてレム睡眠を抑圧する(非特許文献18)。抗うつ薬はまた、はっきりとではないが、徐波睡眠に影響する。Hアンタゴニストはこのレム睡眠抑圧特性を共有し、およびヒスタミンHアンタゴニストの主な生物学的効果の1つは覚醒状態を向上させる。Hアンタゴニストの投与は、数々の動物種においてレム睡眠およびノンレム睡眠を低減させるとみられている。例えば、Hアンタゴニストカルボパーアミドは、ラットにおいて覚醒を誘起する(非特許文献19)。他のHアンタゴニスト、チオペラミドは、ラット(非特許文献20)およびネコ(非特許文献21)においてレム睡眠およびノンレム睡眠の両方を低減させた。Hアンタゴニストは覚醒状態を促進させるが、アンフェタミン誘導体よりもかなり劣った効力でそのように作用することが興味深い。これらは、それ故、緩和な刺激剤と見なされ得る。睡眠障害の日中の相関は疲労である。本当に、疲労および嗜眠は、うつ病の顕著な症状であり、抗うつ剤治療を増強するための刺激剤の使用にかなりの関心がある(非特許文献4)。しかしながら、アンフェタミン誘導体およびメチルフェニデートのような利用可能な刺激剤のほとんどは、乱用のかなりのリスクを有しており、および理想的な治療的選択肢ではない。低度の習慣性の可能性の不明なメカニズムの覚醒促進化合物であるモダフィニルが、過眠症の治療のために市販されている。少数の系列の患者においては、低投与量のモダフィニルの慣行的な抗うつ剤治療への追加が、作用のより速い発現をもたらしたことが示されている。疲労がこの治療に特に応答性であるが、ハミルトンうつ病評価尺度の認知性のおよび物理的サブスケールもまた向上した(非特許文献4)。Hアンタゴニストの挙動特性(自発運動活性の刺激を伴わない睡眠の抑圧、および限定的な習慣性の可能性)は、モダフィニルと類似している。従って、併用H/SSRI化合物は、SSRIの気分の高揚効果を認めることができる前に、治療の第1週の間に疲労についての症状の軽減をもたらすであろう。
【0008】
うつ病はまた、記憶障害および集中困難性などの多数の認知性症状に関連している。Hアンタゴニストは、マウスでの高架式十字迷路法(非特許文献22)、二試行箇所再認課題(非特許文献23)、マウスにおける受動的回避テスト(非特許文献24)およびラットにおける放射状迷路(非特許文献25)を含む多様な記憶テストにおいて記憶を向上させることが示されている。また、注意欠陥障害における学習障害のための動物モデルである自然発症高血圧ラットにおいて、Hアンタゴニストは、記憶の向上を示した(非特許文献26)。ヒトでの研究は入手可能ではないが、エビデンスは、うつ病に関連する認知機能障害との闘病において、併用SERT/Hアンタゴニストが追加の利益を提供するであろうことを示している。
【0009】
要約すると、H受容体拮抗作用とSERT活性との組み合わせは、SSRI単独と比して向上した抗うつ特性を有する薬の産生をもたらすこととなる。これらの薬は、うつ病に関連する疲労、睡眠障害および記憶喪失の症状の回復に特に有効であろう。
【0010】
本発明の特徴および利点は当業者には明らかである。課題を解決するための手段、発明を実施するための最良の形態、背景技術、実施例、および特許請求の範囲を含むこの開示に基づいて、当業者は、種々の状態および使用に対して改良および調節をなすことが可能であろう。本願明細書に記載の刊行物は、参照によりそれらの全体が援用される。さらに、特許文献1もまた参照により援用される。
【特許文献1】米国仮特許出願第60/637173号明細書
【非特許文献1】グリフィスR.I.(Griffiths,R.I.)ら、Pharmacoeconomics、1999年、15(5)、495〜505ページ
【非特許文献2】ボネットU(Bonnet,U.)、CNS Drug Rev.、2002年、8(3)、283〜308ページ
【非特許文献3】オリバーJ.S.(Olver,J.S.)ら、CNS Drugs、2001年、15(12)、941〜954ページ
【非特許文献4】メンザM.A.(Menza,M.A.)ら、J.Clin.Psych.、2000年、61(5)、378〜381ページ
【非特許文献5】アラングJ.−M(Arrang,J.−M.)ら、Nature(London)、1983年、302(5911)、832〜837ページ
【非特許文献6】ラベンベルグ(Lovenberg,T.W.)ら、Molec.Pharmacol.、1999年、55(6)、1101〜1107ページ
【非特許文献7】ヒルS.J.(Hill,S.J.)ら、(Pharmacol.Rev.)1997年、49(3)、253〜278ページ
【非特許文献8】ライチネンK.S.M.(Laitinen,K.S.M.)ら、Eur.J.Pharmacol.、1995年、285(2)、159〜164ページ
【非特許文献9】フィンクK.(Fink,K.)ら、「Naunyn−Schmiedeberg’s Arch.」、Pharmacol.、1990年、342(5)、513〜519ページ
【非特許文献10】シュリッカーE.(Schlicker,E.)ら、「Naunyn−Schmiedeberg’s Arch.」、Pharmacol.、1988年、337(5)、588〜590ページ
【非特許文献11】レウルスR.(Leurs,R.)ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.、1996年、276(3)、1009〜1015ページ
【非特許文献12】アルベスロドリゲスA.(Alvez−Rodrigues,A.)ら、Brain Res.、1998年、788(1〜2)、179〜186ページ
【非特許文献13】ハッタE.(Hatta,E.)ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.、1997年、283(2)、494〜500ページ
【非特許文献14】ブランディッチC.(Blandizzi,C.)ら、Br.J.Pharmacol.、2000年、129(7)、1387〜1396ページ
【非特許文献15】ラムベルティC.(Lamberti,C.)ら、Br.J.Pharmacol.、1998年、123(7)、1331〜1336ページ
【非特許文献16】ペレスガルシアC.(Perez−Garcia,C.)ら、Psychopharmacology、1999年、142(2)、215〜220ページ
【非特許文献17】リーマンD.(Riemann,D.)ら、Neuropsychobiology、2002年、45(追補1)、7〜12ページ
【非特許文献18】シャープレイA.L.(Sharpley,A.L.)、コーエンP.(Cowen,P.)、J.Biol.Psych.、1995年、37(2)、85〜98ページ
【非特許文献19】モンティJ.M.(Monti,J.M.)ら、Neuropsychopharmacology、1996年、15(1)、31〜35ページ
【非特許文献20】モンティJ.M.(Monti,J.M.)ら、Eur.J.Pharmacol.、1991年、205(3)、283〜287ページ
【非特許文献21】リンJ.−S.(Lin,J.−S.)ら、Brain Res.、1990年、523(2)、325〜330ページ
【非特許文献22】ミヤザキS.(Miyazaki,S.)ら、Life Sci.、1995年、57(23)、2137〜2144ページ
【非特許文献23】オルセッティM.(Orsetti,M.)ら、Behav.Brain Res.、2001年、124(2)、235〜242ページ
【非特許文献24】ミヤザキS.(Miyazaki,S.)ら、Meth.Find.Exp.Clin.Pharmacol.、1995年、17(10)、653〜658ページ
【非特許文献25】チェンZ.(Chen,Z.)、Acta Pharmacol.Sin.、2000年、21(10)、905〜910ページ
【非特許文献26】フォックスG.B.(Fox,G.B.)ら、Behav.Brain Res.、2002年、131(1〜2ページ)、151〜161ページ
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、式(I):
【0012】
【化1】

【0013】
[式中、
X、Y、およびZの1つまたは2つはNであり、X、Y、およびZの残りはCRであり、
Lは−O−または−CH−であり且つnは1または2であるか;またはLは−C≡C−であり且つnは0または1であり、
mは0、1、または2であり、
は−Hであるか、または各々場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、−C1〜6アルキル、−C3〜6アルケニル、−C3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、−COOC1〜6アルキル、または−COOベンジルであり、
は−OH、−OC1〜6アルキル、場合により−OC1〜4アルキルまたはハロで置換されていてもよいフェニル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択され、
およびRは−H、または:
A)−C1〜6アルキル、−C3〜6アルケニル、−C3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、ベンジル、
B)場合により隣接した2つの炭素環員において3−または4−員環炭化水素部分に縮合して縮合5−または6−員芳香族環を形成していてもよいフェニルまたはピリジル、該部分は>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)により置換された1つの炭素原子を有し且つ該部分は場合により−N=により置換されていてもよい1つ以下の追加の炭素原子を有する、
C)4〜8員複素環であって、結合点である炭素原子を有し、>O、>S(O)0〜2、および>NHから選択される1つまたは2つのヘテロ原子メンバーを有し、そして0または1つの二重結合を有する複素環、および
D)5つまたは6つの環原子を有し、結合点である炭素原子を有し、>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)で置換された1つの炭素原子を有し、場合により−N=により置換されていてもよい1つ以下の追加の炭素原子を有し、そして場合によりベンゾ縮合またはピリド縮合されていてもよい単環式芳香族炭化水素基
ここで、A)〜D)の各々は場合により−OH、−C1〜4アルキルOH、−OC1〜6アルキル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、(−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−COOH、−COOC1〜6アルキル、−OC(O)N(R)R、および−OC(O)ORよりなる群から選択される部分でモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、
からなる群から独立して選択され、
あるいは、また、
およびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜8員複素環を形成するこ
とができ、該複素環は、少なくとも1つの炭素メンバーにより結合している窒素から分離されそして、>O、>S(O)0〜2、>NH、および>NRから選択される0または1つの追加のヘテロ原子メンバーを有し、0または1つの二重結合を有し、カルボニルである少なくとも1つの炭素メンバーにより結合している窒素から分離される0、1つ、または2つの炭素メンバーを有し、場合によりベンゾまたはピリド縮合されていてもよく、場合により1つの架橋を形成する1つの炭素メンバーを有していてもよく、そして0〜5つの炭素メンバー置換基Rffを有し、
は場合によりハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C3〜6アルケニル、−C3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、−C2〜6アルキルOH、−C(O)N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)R(ここで、Rは各々場合により−C1〜3アルキル、−OH、−OC1〜6アルキル、−CF、またはハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C3〜8シクロアルキル、フェニル、または5−または6−員環芳香族ヘテロシクリルである)、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択され、
ffは場合によりハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、ハロ、−OH、−C1〜6アルキルOH、−OC1〜6アルキル、−OC2〜3アルキルO−、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)R(ここで、Rは各々場合により−C1〜3アルキル、−OH、−OC1〜6アルキル、−CF、またはハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C3〜8シクロアルキル、フェニル、または5−または6−員環芳香族ヘテロシクリルである)、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、−OCF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択され、
は−OH、−OC1〜6アルキル、−CF、−C1〜6アルキル、またはハロであり;2つのR置換基は一緒になってメチレンまたはエチレンを形成することができ;またはRの1つはRと一緒になってメチレン、エチレン、またはプロピレンを形成し;ここで、各メチレン、エチレン、またはプロピレンは場合により−OH、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−CF、−C1〜6アルキル、アミノ、またはハロにより置換されていてもよく、
は−H、−C1〜6アルキル、−OH、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、およびハロよりなる群から選択され、
Arは:
a)場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよく、または隣接する炭素において場合によりフルオロ、−(CH2〜3NH−、−(CH1〜2NH(CH)−、−(CH2〜3N(C1〜4アルキル)−、または−(CH1〜2N(C1〜4アルキル)(CH)−でモノ−またはジ−置換されていてもよい−OC1〜4アルキレンO−でジ−置換されていてもよいフェニル、

1)−OH、−C1〜6アルキル、場合によりハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−OC1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−OC3〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−OC3〜6アルキニル、−C3〜6シクロアルキル、−OC3〜6シクロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−N(R)COR、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−C(O)N(R)R(式中、RおよびRは、独立して、−H
または−C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRは、それらの結合する窒素と一緒になって、>O、>S(O)0〜2、>NH、および>NC1〜6アルキルから選択される1つまたは2つのヘテロ原子メンバーを有し、0または1つの二重結合を有し、0または1つのカルボニルメンバーを有する4〜8員複素環を形成する)、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−COOH、−COOC1〜6アルキル、および−COOC3〜7シクロアルキル;および
2)>O、>S(O)0〜2、>NH、および>NC1〜6アルキルから選択される1つまたは2つのヘテロ原子メンバーを有し、0または1つのカルボニルメンバーを有する4〜8員環飽和または部分飽和複素環であって;場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい環;
は、−OH、−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、フェニル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−H、−C1〜6アルキル、または−C2〜6アルケニルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−OCHF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される置換基である、
よりなる群から選択され、
b)隣接した2つの炭素環員において3員環炭化水素部分に縮合して縮合5員芳香族環を形成するフェニルまたはピリジル、該部分は>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)により置換される1つの炭素原子を有し、そして該部分は場合により−N=により置換されていてもよい1つ以下の追加の炭素原子を有し、結合環は場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、
は−OH、−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、フェニル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−OCHF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される置換基である、
c)隣接した2つの環員において4員環炭化水素部分に縮合して縮合6員芳香族環を形成するフェニル、該部分は−N=により置換される0、1つ、または2つの炭素原子を有し、縮合環は場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、
d)5つの環原子を有し、結合点である炭素原子を有し、>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)により置換された1つの炭素原子を有し、場合により−N=により置換された1つ以下の追加の炭素原子を有する、場合によりRでモノ−またはジ−置換されていてもよく、そして場合により隣接した2つの炭素原子でベンゾ縮合またはピリド縮合されていてもよく、ここで、ベンゾ縮合またはピリド縮合される部分は場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい単環式芳香族炭化水素基、および
e)6つの環原子を有し、結合点である炭素原子を有し、−N=により置換された1つまたは2つの炭素原子を有し、場合によりRでモノ−またはジ−置換されていてもよく、そして場合により隣接した2つの炭素原子においてベンゾ縮合またはピリド縮合されていてもよく、ここで、ベンゾ縮合またはピリド縮合される部分は場合によりRでモノ−またはジ−置換されていてもよい単環式芳香族炭化水素基、
よりなる群から選択されるアリールまたはヘテロアリール環である]
の化合物および、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、水和物、溶媒和物、およびその薬学的に許容可能な塩、エステルおよびアミドに特徴を有する。
【0014】
式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容可能な塩、エステル、およびアミドの異
性形態は本発明に包含され、およびこのような異性形態の1つに対する本願明細書における参照は、このような異性形態の少なくとも1つを指すことを意味する。当業者は、本発明による化合物が例えば単一の異性形態で存在し得る一方で、他の化合物が位置異性混合物の形態で存在し得ることは認識するであろう。
【0015】
本発明は、また、このような化合物を含有する医薬品組成物、およびヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターにより仲介される疾病状態の治療または予防におけるこのような化合物および組成物の使用の方法に特徴を有する。
【0016】
本発明の化合物は、H受容体アンタゴニスト、H受容体アンタゴニスト、H受容体アンタゴニスト;ならびにセロトニン・ノルエピネフリン再吸収抑制剤、選択的セロトニン再吸収抑制剤(SSRI)、ノルアドレナリン再吸収抑制剤、非選択的セロトニン再吸収抑制剤(NSSRI)、およびモダフィニルなどの神経伝達物質修飾因子との併用を含む併用治療法としての、他の治療薬との併用において有用である。
【0017】
本発明の追加の特徴および利点は、以下の発明を実施するための最良の形態および実施例、および添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の特に好ましい化合物は、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、水和物、溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩、アミドまたはエステルを含んでなり、式中、n、m、L、X、Y、Z、R1〜4、およびArは、本願明細書中上記に定義された意味のいずれかおよびその均等物、または以下の割り当ての少なくとも1つおよびその均等物を有する。このような割り当ては、適切な場合に、本願明細書において定義された、定義、特許請求の範囲または実施形態のいずれかと共に用いられ得る:
【0019】
好ましくは、XはNである。
【0020】
好ましくは、YはNである。
【0021】
好ましくは、ZはNである。
【0022】
好ましくは、YおよびZはNである。
【0023】
好ましくは、Lは−O−でありそしてnは1である。
【0024】
好ましくは、Lは−CH−でありそしてnは1である。
【0025】
好ましくは、Lは−C≡C−でありそしてnは0である。
【0026】
好ましくは、mは0または1である。
【0027】
好ましくは、Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジル、アリル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、−COOCH、−COO−t−ブチル、および−COOベンジルよりなる群から選択される。
【0028】
より好ましくは、Rは、メチル、エチル、プロピル、アリル、プロパルギル、またはベンジルである。さらにより好ましくは、Rは水素またはメチルである。
【0029】
好ましくは、RおよびRは、−H、または、場合により置換されていてもよい:
A)メチル、エチル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、アリル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、ベンジル、
B)フェニル、ピリジル、4−、5−、6−または7−ベンゾオキサゾリル、4−、5−、6−または7−ベンゾチオフェニル、4−、5−、6−または7−ベンゾフラニル、4−、5−、6−または7−インドリル、4−、5−、6−または7−ベンズチアゾリル、4−、5−、6−または7−ベンズイミダゾリル、4−、5−、6−または7−インダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−5、6、7または8−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4、5、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4、5または6−イル、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4、5または7−イル、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5、6または7−イル、
C)アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、および
D)フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、3−インドキサジニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−または3−ベンゾチオフェニル、2−または3−ベンゾフラニル、2−または3−インドリル、2−ベンズチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、および3−インダゾリル
よりなる群から独立して選択される。
【0030】
より好ましくは、RおよびRは、場合により置換されていてもよく、メチル、エチル、イソプロピル、ピロリジニル、ピペリジニル、2−ベンゾチアゾリル、およびメトキシエチルから独立して選択される。
【0031】
さらにより好ましくは、RおよびRは、独立して、エチル、イソプロピル、メトキエチル、または2−ベンゾチアゾリルである。
【0032】
好ましい実施形態において、RおよびRは、場合により置換されていてもよく、それらが結合している窒素と一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル、5,6−ジヒドロ−4H−ピリミジン−1−イル、および1、1−ジオキソ−1λ−チオモルホリン−4−イルよりなる群から選択される環を形成する。
【0033】
代替的な実施形態において、RおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜8員複素環を形成し、該複素環は、ピペリジン、ピロリジン、およびモルホリンから選択され、該環は1または2つの置換基Rffで置換されている。
【0034】
好ましくは、Rffはメチル、エチル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル、−CF、−CHF、ビニル、アリル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、−OH、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ペンチルオキシ、−O(CHO−、−O(CHO−、−CN、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジエチルカルバモイル、メタンスルファニル、メタンスルホニル、メタンスルホンアミド、−C(O)R、−COOH、およびエトキシカルボニルよりなる群から選択される。
【0035】
より好ましくは、Rffはメチル、フルオロ、−OH、−CF、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ジメチルアミノ、エトキシカルボニル、および−O(CHO−よりなる群から選択される。
【0036】
好ましくは、Rはメチル、ピリジル、イソプロピル、シクロブチル、シクロプロピル、N−メチルピロリル、および1−メチルイミダゾリルよりなる群から選択される。
【0037】
より好ましくは、RおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、アゼチジニル、2−メチルピロリジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、3−ジメチルアミノピロリジニル、2,5−ジメチルピロリジニル、2−トリフルオロメチルピロリジニル、2−ヒドロキシメチルピロリジニル、ピペリジニル、4−フルオロピペリジニル、3,3−ジフルオロピペリジニル、4,4−ジフルオロピペリジニル、3−トリフルオロメチルピペリジニル、4−トリフルオロメチルピペリジニル、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル、モルホリニル、4−シアノピペリジニル、4−カルボエトキシピペリジニル、3−ヒドロキシピペリジニル、4−ヒドロキシピペリジニル、2−ヒドロキシメチルピペリジニル、3−ヒドロキシメチルピペリジニル、4−ヒドロキシメチルピペリジニル、4−ヒドロキシエチルピペリジニル、3−メチルモルホリン−4−イル、3−ヒドロキシメチルモルホリン−4−イル、2−ヒドロキシメチルモルホリン−4−イル、2,6−ジメチルモルホリン−4−イル、1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル、5,6−ジヒドロ−4H−ピリミジン−1−イル、1,1−ジオキソ−1λ−チオモルホリン−4−イル、または2−メチルモルホリン−4−イルを形成する。
【0038】
さらにより好ましくは、RおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、ピペリジニル、4−フルオロピペリジニル、4,4−ジフルオロピペリジニル、モルホリニル、または3−メチルモルホリン−4−イルを形成する。
【0039】
好ましくは、Rはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ペンチルオキシ、−CF、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、ペンチル、クロロ、またはフルオロである。
【0040】
より好ましくは、Rはヒドロキシ、メチル、メトキシ、フルオロ、または−CFである。
【0041】
好ましくは、2つのRは一緒になってメチレンを形成する。
【0042】
好ましくは、RおよびRの一つは一緒になってエチレンまたはプロピレンを形成する。
【0043】
好ましくは、Rは水素、メチル、エチル、イソプロピル、ヘキシル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、メチルスルファニル、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードである。
【0044】
より好ましくは、Rは水素である。
【0045】
好ましくは、Arは、場合により置換されていてもよく:
a)フェニル、5−、6−、7−、8−ベンゾ−1,4−ジオキサニル、4−、5−、6−、7−ベンゾ−1,3−ジオキソリル、4−、5−、6−、7−インドリニル、4−、5−、6−、7−イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4、5、6または7−イル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−4、5、6または7−イル、
b)4−、5−、6−または7−ベンゾオキサゾリル、4−、5−、6−または7−ベン
ゾチオフェニル、4−、5−、6−または7−ベンゾフラニル、4−、5−、6−または7−インドリル、4−、5−、6−または7−ベンズチアゾリル、4−、5−、6−または7−ベンズイミダゾリル、4−、5−、6−または7−インダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−5、6、7または8−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4、5、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4、5または6−イル、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4、5または7−イル、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5、6または7−イル、
c)ナフチル、5−、6−、7−または8−イソキノリニル、5−、6−、7−または8−キノリニル、5−、6−、7−または8−キノキサリニル、5−、6−、7−または8−キナゾリニル、
d)フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、3−インドキサジニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−または3−ベンゾチオフェニル、2−または3−ベンゾフラニル、2−または3−インドリル、2−ベンズチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、3−インダゾリル、および
e)ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1−、3−または4−イソキノリニル、2−、3−または4−キノリニル、2−または3−キノキサリニル、2−または4−キナゾリニル、[1,5]、[1,6]、[1,7]、または[1,8]ナフチリジン−2−、3−、または4−イル、[2,5]、[2,6]、[2,7]、[2,8]ナフチリジン−1−、3−、または4−イル
よりなる群から選択される。
【0046】
より好ましくは、Arは、場合により置換されていてもよく、フェニル、ピリジル、ピラジニル、チアゾリル、ピラゾリル、およびチオフェニルよりなる群から選択される。
【0047】
さらにより好ましくは、Arはフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、3−エチニルフェニル、4−エチニルフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−ヨードフェニル、4−ヨードフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−ジフルオロメトキシフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、3−アセチルフェニル、4−アセチルフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−ジフルオロメトキシフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−4または5−イル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、4−ヒドロキシ−3−フルオロフェニル、3,4−ジヒドロキシフェニル、4−アミノフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−カルバモイルフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、4−メタンスルファニルフェニル、4−メタンスルフィニルフェニル、4−メタンスルホニルフェニル、4−トリフルオロメタンスルファニルフェニル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、2−クロロ−5−ピリジニル、2−ジメチルアミノ−5−ピリジニル、2−メトキシ−5−ピリジニル、2−チオメチル−5−ピリジニル、2−ヒドロキシ−5−ピリジニル、オキサゾル−5−イル、チアゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、2H−ピラゾル−3−イル、ピラジン−2−イル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−イミダゾル−1−イルフェニル、4−ピラゾル−1−イルフェニル、1H−インドール−5−イル、1H−ベンゾイミダゾル−5−イル、ベンゾ[b]チオフェン−7−イル、および4−ビフェニルよりなる群から選択される。
【0048】
特定の実施形態において、Arは、場合によりハロ置換されていてもよく、4−メトキシフェニルまたは4−メタンスルファニルフェニルである。
【0049】
本願明細書において参照されるいくつかの化合物は、鏡像異性であり、および/または幾何異性中心、例えばE−およびZ−異性体を有することが理解される。本発明は、本発明の化合物を特徴づける活性を有する、立体異性体およびラセミ混合物、ジアステレオマーを含むすべてのこのような光学異性体、ならびに幾何異性体を包含する。本発明の化合物は、単一のエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、またはラセミ混合物として存在し得る。一定の実施形態において、単一のエナンチオマーの絶対的構成は不明であり得る。さらに、本願明細書において参照される一定の化合物は、溶媒和形態ならびに非溶媒和形態で存在することが可能である。本発明は、本発明の化合物を特徴付ける活性を有するすべてのこのような溶媒和形態および非溶媒和形態を包含することが理解される。
【0050】
いくつかの分析技術によって検出可能であるよう変性された本発明による化合物もまた、本発明の範囲内にある。本発明の化合物は、画像化または患者の放射線治療における使用のために、125I、18F、11C、64Cu等などの放射性元素で標識化され得る。このような化合物の例は、陽電子放出断層撮影(PET)および単光子放出コンピュータ断層撮影法(SPECT)などの検出および/または画像化技術においてプローブとして用いられ得る、18F同位体標識化化合物などの同位体標識化化合物である。好ましくは、18Fまたは11Cで標識化された本発明の化合物は、ヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターによって仲介された障害を研究するための、陽電子放出断層撮影(PET)分子プローブとして用いられ得る。このような化合物の他の例は、反応動力学の研究において用いられ得る重水素および/または三重水素標識化化合物などの、同位体標識化化合物である。本願明細書に記載の化合物は、放射性標識化化合物を提供する従来の化学を用いて、適切な官能基化放射性試薬と反応され得る。
【0051】
本発明は、本発明の化合物のプロドラッグをその範囲内に包含する。一般には、このようなプロドラッグは、要求される化合物にインビボで容易に転換される化合物の官能性誘導体であろう。それ故、本発明の治療方法において、用語「投与する」は、式(I)の化合物または患者への投与後に式(I)の化合物にインビボで転換する化合物での記載の種々の障害の治療を包含するであろう。好適なプロドラッグ誘導体の選択および調製についての従来の手法が、例えば「Design of Prodrugs」、H.バンガード(H.Bundgaard)編、エルスバイヤー(Elsevier)、1985年に記載されている。塩に追加して、本発明は、エステル、アミド、および記載の化合物の、他の保護化または誘導形態を提供する。
【0052】
テトラヒドロナフチリジン化合物である好ましい化合物は以下よりなる群から選択される。
【0053】
【表1】

【0054】
【表2】

【0055】
【表3】

【0056】
本発明の特徴および利点は当業者に明らかである。課題を解決するための手段、発明を実施するための最良の形態、背景技術、実施例、および特許請求の範囲を含むこの開示に基づいて、当業者は、種々の状態および使用に対して改良および調節をなすことが可能であろう。本願明細書に記載の刊行物は、参照によりそれらの全体が援用される。化学符号が用いられる場合、それらは、左から右に読まれ、そうでなければそれらの空間的配置は意味を有さないことが理解される。
【0057】
上記の化合物は、当業者におけるおよび/または以下のスキームおよび実施例に記載のプロセスに基づいて形成し得る。本願明細書において種々の化合物を得るために、適切な保護を伴うまたは伴わない反応スキームを介して最終的に所望される置換基を担持する出発材料が用いられ得る。これは、「Protective Groups in Organic Chemistry」、J.F.W.マックオミー(J.F.W.McOmie)編、プレナムプレス(Plenum Press)、1973年;およびT.W.グリーン(T.W.Greene)&P.G.M.ワッツ(P.G.M.Wuts)、「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版、ジョン・ワイリー&サンズ(John Wiley&Sons)、1999年に記載のものなどの従来の保護基の手段により達成され得る。保護基は、当該技術分野において公知の方法を用いる簡便なその後の段階で除去され得る。あるいは、最終的に所望される置換基の代わりに、反応スキームを介して担持され得、適切に所望の置換基と置換される好適な基を用いることが必要であり得る。このような化合物、前駆体、またはプロドラッグはまた、本発明の範囲内である。反応は、溶剤の融点および還流温度の間、および好ましくは0℃および溶剤の還流温度の間で実施され得る。
【0058】
式(I)のナフチリジン化合物は、多数の反応スキームによって調製され得る。式(I)の化合物へのアクセスはスキームA〜Dに記載されている。当業者は、一定の化合物は、他と比して1つのスキームによってより有利に生成されることを認識するであろう。
【0059】
【化2】

【0060】
スキームAを参照すると、式A1、A2、およびA6の試薬は、市販されているか、または公知の方法に基づいて調製される。誘導体A1は、アルキル化剤A2と、NaHなどの好適な塩基を用いて、−78℃および室温の間の温度で反応され(ここで、LGはハライドまたはトシレート脱離基である)て、エーテルA3が形成される。あるいは、誘導体A1は、アルコールA2(ここで、LGはOHである)と、ウィルアムソンエーテル合成プロトコル(KCO、NaCO、またはNaHなどの、アセトニトリルなどの溶剤中の好適な塩基を、触媒性KIまたはNaIと共にまたはなしで用いて)に基づいて、またはミツノブ条件下で反応され得る。エーテルA3は、THFなどの溶剤中のLDAなどの強塩基と、−78℃などの低温で反応されて、その後、DMF、クロロ蟻酸エチル等などのCO均等物と反応されて、アルデヒドA4に転換され得るアルデヒドまたは関連する官能基が導入される。ZがNである場合、化合物A4は代わりに、ケリーS.A.(Kelly,S.A.)ら、Org.Biomol.Chem.、2003年、1(16)、2865〜2876ページに従って調製され得る。アルデヒドA4は、MeOH中の(MeO)CHおよびHSOでの処理などの標準的方法に基づいてそれらのアセタール類似体A5として保護され得る。アセタールA5はまた、インサイチュでまたはアルデヒドA4の精製の間に形成され得る。アセタールA5は、次いで、BuLiなどでのハロゲン−金属交換条件下で、THFまたはトルエンなどの溶剤中に、−78℃などの低温で反応され、およびニトロオレフィンA6とカップリングされてニトロアルカンA7が提供される。XがNである場合、A7の化合物は、代わりに、当該技術分野において公知の方法を用いて2−クロロ−5−ヒドロキシ−ニコチン酸から調製され得る(ネメックJ.(Nemec,J.)ら、J.Het.Chem.、1974年、11(4)、569〜573ページ)。ニトロアルカンは、好ましくは酢酸中にZnとの高温での処理により還元され、環化がもたらされてナフチリジンA8が形成される。環化生成物の形成は、6N HClなどの強酸での処理、および/または中間体イミンのNaBH等などの還元剤での還元を必要とし得る。化合物A8は、還元的アミノ化またはアシル化によって、式(I)の他の化合物にさらに処理され得る。Rの他の実施形態は、当業者に公知のアシル化またはペプチドカップリングプロトコルによって導入され得る。
【0061】
【化3】

【0062】
スキームBを参照すると、式(I)の化合物は、スキームAに記載の方法に基づいてアクセス可能であるメチルエーテルB1から調製され得る。メチル基の脱保護は、4M HClなどの酸性条件、高温で、またはTMSCl/NaI下での処理によって達成され得る。あるいは、メトキシ基が環Nに対してオルトでない場合、脱保護は、BBrでの処理によってなされ得る。得られたアルコールB2は、アルキル化またはスキームAに記載のとおりアルキル化剤A2とカップリングされ得る。あるいは、アルコールB2は、NaHなどの強塩基を、DMFまたはTHFまたはそれらの混合物などの溶剤中で用いて、ヨウ化アルキルB3でアルキル化され得;得られた中間体塩化アルキル(図示せず)は、好適なアミンRNHで、NaCOなどの強塩基の存在下に、n−ブタノールなどの極性溶剤中に、触媒性NaIと共にまたはなしで転移されて、式(I)の化合物を形成し得る。
【0063】
【化4】

【0064】
スキームCを参照すると、酸C1は、市販されているか、またはゲロT.W.(Gero,T.W.)らにより記載された手法(Synth.Commun.、1989年、19(3〜4)、553〜559ページ)に基づいて調製され得る。酸官能基は、当業者に公知の条件を用いて還元される。好ましい条件としては:先ず、EtNなどの第三級アミン強塩基の存在下に、THFなどの溶剤中でイソブチルクロロホルメートでの処理により酸をイソブチルカーボネートなどのカーボネートに転換し;次いで、中間体をNaBHなどの好適な還元剤で還元することが挙げられる。アルコールC2が、次いで:先ず、アルコール官能基をメシレートまたはハライドなどの好適な脱離基に転換させ、および好ましくは、関連するメシレートにMsClでの処理を介して、EtNまたはDIPEAなどの第三級アミン強塩基の存在下に、CHClまたはTHFなどの溶剤中で転換させ;次いで、脱離基を、EtN、NaCO、KCO、または過剰量のRNHなどの強塩基の添加をしてまたはせずに、EtOHまたはn−ブタノールなどの極性溶剤中にアミンRNHで転移させることによりアミンC3に転換される。最終的に所望されるRがアシル基である場合、ベンジル保護基などの好適な窒素保護基がこの段階で導入され得、およびその後除去され、スキームAに記載のとおり順序の最後に適切なアシル基で置換されることを当業者は認識するであろう。アミンC3は、次いで、アクリル化剤C4と反応されてアミドC5を形成する。LGが塩化物などのハライドである場合、反応は、EtNまたはN−メチルモルホリンなどの好適な第三級アミン強塩基との、CHClまたはTHFなどの溶剤中での処理を含む。LGがOHである場合、カップリングは、当該技術分野において公知のペプチドカップリング条件下でなされる。化合物C6を形成する環化は、NaHなどの強塩基の存在下に、DMSOなどの極性、非プロトン性溶剤中に実施される。BHなどの還元剤を用いる、THFなどの溶剤中での化合物C6の還元は、臭化アリールC7を提供する。好ましくは、還元は、高温で実施される。臭化物C7は、次いで、アルキンC8と、ソノガシラまたは他のパラジウム触媒条件下でカップリングされて、式(I)の実施形態であるアルキンC9が提供され得る。好ましい条件としては、(PhP)PdClなどのパラジウム触媒、EtNH、CuI、およびPhP等などの添加剤を伴うまたは伴わず、DMFまたはNMPなどの極性溶剤中であることが挙げられる。好ましくは、反応は高温で実施される。アルキンC9は、次いで、BaSO4上のPdなどの好適な触媒の存在下で、EtOHなどの溶剤中に水素化されて、式(I)の実施形態であるアルカンC10を形成し得る。
【0065】
【化5】

【0066】
スキームDを参照すると、アルコールD1は、スキームAに記載の方法およびBに基づいて調製され得、および治療POClまたはトリフルオロメタンスルホン酸無水物(triflic anhydride)などの試薬で処理することにより塩化アリール、臭化アリール、またはアリールトリフレートに活性化されて、塩化物D2を形成し得る。好ましくは、反応はPOClと高温で実施される。活性化した化合物D2は、アルキンC8とカップリングされ、および還元されて、スキームCに記載のとおり、アルキンD3およびアルカンD4をそれぞれ形成し得る。
【0067】
必要な場合には、保護されたアミノ基または代理などの基が、「R」の代わりに用いら
れ、およびその後、基「R」に形質転換され得ることを当業者は認識するであろう。
【0068】
上述のスキームに基づいて調製された化合物は、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー、または位置異性体として、またはラセミ混合物またはエナンチオマー、ジアステレオマー、または位置異性体の混合物として入手し得る。位置異性またはジアステレオ異性混合物が得られる場合、異性体は、クロマトグラフィまたは結晶化などの従来の方法を用いて分離され得る。エナンチオマーのラセミ(1:1)および非ラセミ(1:1ではない)混合物が得られる場合、単一のエナンチオマーが、当業者に公知の従来の分離方法を用いて単離され得る。特に有用な分離方法としては、キラルクロマトグラフィ、再結晶、分割、ジアステレオ異性塩形成、またはジアステレオ異性付加物への誘導体化とその後の分離が挙げられ得る。
【0069】
治療的使用について、本発明の化合物の塩は、薬学的に許容可能なものである。しかしながら、薬学的に許容可能ではない酸および強塩基の塩もまた、例えば薬学的に許容可能な化合物の調製または精製において利用法を見出し得る。すべての塩は、薬学的に許容可能であるか否かに関わらず、本発明の範囲内に包含される。
【0070】
本発明による化合物の薬学的に許容可能な塩、エステル、およびアミドは、製薬化学者に明らかであろう、本発明の化合物の塩、エステル、およびアミド形態のもの(すなわち、無毒であると共に、前記本発明の化合物の薬物動態学的特性に好ましく影響するであろうもの)を指す。これらの、好ましい薬物動態学的特性を有する化合物(すなわち、無毒であると共に、十分な嗜好性、吸収、分布、新陳代謝および排出を提供するこのような薬物動態学的特性を有するもの)は製薬化学者に明らかであろう。選択においても重要である、性質的により実際的な他の要因は、原材料のコスト、得られるバルク薬物の結晶化の容易性、収率、安定性、吸湿性および流動性である。
【0071】
薬学的に許容可能な塩の調製において用いられ得る酸の例としては、以下の:酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、硼酸、(+)−樟脳酸、カンファースルホン酸、(+)−(1S)−カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、L−グルタミン酸、α−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモン酸、過塩素酸、リン酸、L−ピログルタミン酸、サッカリン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、ウンデシレン酸、および吉草酸が挙げられる。
【0072】
酸性プロトンを含有する本発明の化合物は、適切な有機および無機強塩基との処理により、それらの治療的に活性な無毒の金属またはアミン付加塩形態に転換され得る。適切な強塩基塩形態は、例えば、アンモニウム塩;アルカリおよびアルカリ土類金属塩(例えば、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、水酸化亜鉛、または水酸化ナトリウムでの処理により調製され得るリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩);および有機強塩基と形成されたアミン塩(例えば、L−アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジメチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、イソプロピルアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、モルホリン、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、メチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、プロピルアミン、ピロリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、ピリジン、キヌクリジン、キノリン、イソキノリン、第二級アミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチル−D−グルカミン、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、およびトロメタミンなどの第1級、第2級および第3級脂肪族および芳香族アミン)を含んでなる。参照により本願明細書において援用される、例えば、S.M.バージ(S.M.Berge)ら、「Pharmaceutical Salts」、J.Pharm.Sci.、1977年、66:1〜19ページを参照のこと。
【0073】
薬学的に許容可能なエステルおよびアミドは、妥当な利益/リスク割合の範囲内であり、薬理学的に効果的であると共に、過度の毒性、刺激作用、またはアレルギー応答を伴わずに患者の組織に接触させるに好適であるものである。代表的な本発明の薬学的に許容可能なアミドとしては、アンモニア、第1級C1〜6アルキルアミンおよび第2級ジ(C1〜6アルキル)アミンから誘導されるものが挙げられる。第二級アミンとしては、少なくとも1つの窒素原子および場合により、1つおよび2つの間の追加のヘテロ原子を含有する5−または6−員環複素環式または芳香族複素環部分が挙げられる。好ましいアミドは、アンモニア、C1〜3アルキル第1級アミン、およびジ(C1〜2アルキル)アミンから誘導される。
【0074】
代表的な本発明の薬学的に許容可能なエステルとしては、C1〜7アルキル、C5〜7シクロアルキル、フェニル、置換フェニル、およびフェニルC1〜6アルキル−エステルが挙げられる。好ましいエステルとしては、メチルエステルが挙げられる。さらに、好適なエステルの例としては、1つもしくはそれ以上のカルボキシル置換基が、p−メトキシベンジルオキシ−カルボニル、2,4,6−トリメチルベンジルオキシ−カルボニル、9−アントリルオキシカルボニル、CHSCHCOO−、テトラヒドロフラ−2−イルオキシカルボニル、テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−カルボニル、フラ−2−イルオキシカルボニル、ベンゾイルメトキシ−カルボニル、p−ニトロベンジルオキシ−カルボニル、4−ピリジルメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロ−エトキシカルボニル、2,2,2−トリブロモエトキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、t−アミルオキシ−カルボニル、ジフェニルメトキシカルボニル、トリフェニルメトキシカルボニル、アダマンチルオキシ−カルボニル、2−ベンジルオキシフェニルオキシカルボニル、4−メチルチオフェニルオキシカルボニル、またはテトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルで置換されているようなエステルが挙げられる。
【0075】
本発明の化合物は、ヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターの修飾因子であり、および従って、化合物は、ヒスタミンHおよびセロトニン−仲介疾病状態の治療において有用である。本発明の化合物は、セロトニントランスポーターおよびH受容体修飾活性を有する。修飾因子として、化合物はアンタゴニストまたはアゴニストとして作用し得る。アンタゴニストの効果はまた、インバースアゴニストによって酸性され得る。
【0076】
本発明の化合物は、睡眠/覚醒および覚醒状態(arousal)/ビジランス(vigilance)障害(例えば不眠症、時差ぼけ、および睡眠障害)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、注意欠陥障害、学習障害および記憶障害、学習機能障害、記憶機能障害、記憶喪失、認知性機能不全、偏頭痛、神経原性炎症、認知症、軽度の認知機能障害(前認知症)、アルツハイマー病、癲癇、関連する脱力発作を伴うまたは伴わない過眠症、脱力発作、睡眠/覚醒ホメオスタシスの障害、特発性傾眠、日中の過剰な眠気(EDS)、概日リズム障害、睡眠/疲労障害、疲労、睡眠時無呼吸に関連する眠気、閉経期前後のホルモンシフトによる睡眠機能障害、パーキンソン病関連疲労、MS−関連疲労、うつ病関連疲労、化学療法誘起疲労、仕事関連疲労、摂食障害、肥満症、運動病、眩暈、総合失調症、物質乱用、双極性障害、躁病およびうつ病を含む神経性またはCNS障害を治療するまたは予防する方法において有用である。前記方法は、これらを患っている哺乳動物に、有効量の本発明の化合物の少なくとも1種を投与する段階を含んでなる。
【0077】
特に、ヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターの修飾因子として、本発明の化合物は、うつ病、睡眠障害、疲労、嗜眠、認知機能障害、記憶障害、記憶喪失、学習障害、および注意欠陥障害の処置または予防に用いられ得る。
【0078】
本発明はまた、本発明の化合物の少なくとも1種の、1種もしくはそれ以上の治療薬と組み合わせた投与を含んでなる併用治療での、ヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターにより仲介された疾病または状態を処置するまたは予防する方法を意図する。好適な治療薬としては、H受容体アンタゴニスト、H受容体アンタゴニスト、H受容体アンタゴニスト;およびセロトニン・ノルエピネフリン再吸収抑制剤、選択的セロトニン再吸収抑制剤(SSRI)、ノルアドレナリン再吸収抑制剤、非選択的セロトニン再吸収抑制剤(NSSRI)、およびモダフィニルなどの神経伝達物質修飾因子が挙げられる。特定の実施形態において、併用治療方法は、例えば、過眠症、日中の過剰な眠気(EDS)、アルツハイマー病、うつ病、注意欠陥障害、MS−関連疲労、麻酔後のフラフラ感、認知機能障害、総合失調症、脳性麻痺に関連する痙攣、年齢に関連した記憶減退、特発性傾眠、または時差ぼけの治療のための、本発明の化合物の少なくとも1種の投与およびモダフィニルの投与を含む。
【0079】
本発明の化合物は、H受容体およびセロトニントランスポーターによって仲介された障害を有する患者(ヒトおよび他の哺乳動物)を治療するための製薬学的組成物で投与することができる。それ故、本発明は、本発明の化合物の少なくとも1種および薬学的に許容可能な担体を含有する製薬学的組成物に特徴を有する。本発明の組成物は、少なくとも1種の他の治療的剤(例えば、併用配合物または併用治療方法における使用のための別々に配合された活性剤の併用)をさらに含むことができる。
【0080】
本発明は、また、このような製薬学的組成物を用いるまたは調製するまたは配合する方法に特徴を有する。製薬学的組成物は、投与量形態の調製における当業者に公知の従来の製薬学的賦形物および調合技術を用いて調製されることが可能である。本発明の化合物は、経口、非経口、肛門直腸、局所的、または接眼経路により、または吸入により投与されることが可能であることが見込まれる。調製はまた、活性成分の徐放が得られるよう設計し得る。調製物は、錠剤、カプセル、サッシェ、バイアル、粉末、顆粒、舐剤、再構成のための粉末、液体調製物、または座薬の形態であり得る。好ましくは、化合物は、静脈内点滴または局所的投与により投与され得るが、より好ましくは経口投与により投与される。
【0081】
経口投与のために、本発明の化合物は、錠剤またはカプセルの形態で、または溶液、エマルジョン、または懸濁液として提供されることが可能である。経口使用のための錠剤は、不活性希釈剤、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、甘味剤、香味剤、着色剤および防腐剤などの薬学的に許容可能な賦形物と混合された活性成分を含み得る。好適な不活性充填剤としては、ナトリウムおよび炭酸カルシウム、ナトリウムおよびカルシウムリン酸、ラクトース、スターチ、糖質、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトール等が挙げられ;典型的な液体経口賦形物としては、エタノール、グリセロール、水等が挙げられる。スターチ、ポリビニルピロリドン、ナトリウムスターチグリコール酸、微結晶性セルロース、およびアルギン酸が好適な崩壊剤である。結合剤としては、スターチおよび膠が挙げられ得る。存在する場合には、潤滑剤は、一般的には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであろう。所望の場合には、錠剤は、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリルなどの材料で被覆されて、胃腸管における吸収を遅延させ得、または腸溶コーティングで被覆され得る。経口使用のためのカプセルは、活性成分が固体、半固体、または液体希釈剤と混合されている硬質膠カプセルと、活性成分が、水、落花生油またはオリーブ油などの油、液体パラフィン、単鎖脂肪酸のモノおよびジ−グリセリドの混合物、ポリエチレングリコール400、またはプロピレングリコールと混合されている軟質膠カプセルとを含む。
【0082】
経口投与のための液体は、懸濁液、溶液、エマルジョンまたはシロップ剤であり得、または使用前に水または他の好適なビヒクルと再構成される乾燥製品として提示され得る。このような液体の組成物は、懸濁剤(例えば、ソルビトール、メチルセルロース、ナトリウムアルギン酸塩、膠、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル等);油(例えば、アーモンド油またはヤシ油)を含む非水性ビヒクル、プロピレングリコール、エチルアルコールまたは水;防腐剤(例えば、メチルまたはプロピルp−ヒドロキシベンゾエートまたはソルビン酸);レシチンなどの湿潤剤;および、必要な場合には、香味剤または着色剤などの薬学的に許容される賦形物を含有し得る。
【0083】
本発明の化合物はまた、非経口経路によって投与され得る。組成物は、座薬としての肛門直腸投与用に配合され得る。静脈内、筋肉内、腹腔内、または皮下経路を含む非経口的な使用のために、本発明の化合物は、一般的には、適切なpHおよび等張性に緩衝化された無菌水溶液または懸濁液中または非経口的許容可能な油中に提供されるであろう。好適な水性ビヒクルとしては、リンゲル溶液および等張性塩化ナトリウムが挙げられる。このような形態は、アンプルまたは使い捨て注射デバイスなどの単位投与量形態で、適切な投与量を取り出し得るバイアルマルチ投与量形態で、または注射可能配合物の調製に用いられることが可能である固体形態または前濃縮物で提示されるであろう。本発明の化合物の他の投与モードは、経皮的送達を達成するパッチ配合物を用い得る。本発明の化合物はまた、本発明の化合物および好適な担体から構成される噴霧配合物を用いて、吸入により、経鼻または経口経路を介して投与され得る。
【0084】
方法は、同一の組成物中に配合されているか否かに関わらず、本発明の医薬品組成物または薬物併用について、治療的および予防的目的のための有効な投与量を決定する当該技術分野において公知である。いずれかの特定の患者について必要とされる特定の投与量レベルは、治療される状態の重症度、投与経路、および患者の体重を含む多数の要因に依存するであろう。治療的目的について、「有効な投与量」または「有効量」は、治療されている疾病または障害の症状の軽減を包含する、研究者、獣医師、医師、または他の臨床医によって求められている、組織系、動物、またはヒトにおける生物学的または薬用応答を誘発する、各活性化合物または医薬品剤の単独または組み合わせでの量を指す。予防的目的(すなわち、障害の発症または進行を抑制する)について、用語「有効な投与量」または「有効量」は、研究者、獣医師、医師、または他の臨床医によって求められている、対象における障害の発症または進行を抑制する、各活性化合物または医薬品剤の単独または組み合わせでの量を指し、この障害の遅延は、少なくとも部分的に、ヒスタミンH受容体および/またはセロトニントランスポーターの修飾により仲介される。それ故、本発明は、2種またはそれ以上の薬の組み合わせを提供し、ここで、例えば、(a)各薬物は、独立して、治療的にまたは予防的有効量で投与され;(b)組み合わせにおける少なくとも1種の薬物は、単独で投与される場合には治療量以下または予防量以下であるが、本発明による第2のまたは追加の薬と併用して投与されるときには治療量または予防量である量で投与され;または(c)両方の薬は、単独で投与される場合には治療量以下のまたは
予防量以下であるが、一緒になって投与されるときには治療量または予防量である量で投与される。3種または以上の薬の併用が同様に可能である。併用治療の方法は、すべての活性剤を含有する単一の配合物の同時投与;2種以上の配合物の実質的に同時の投与;および個別に配合された2種またはそれ以上を活性剤の投与を含む。
【0085】
一日量(単一投与量として、または分割された投与量として投与されたかに関わらず)は、0.01〜1000mg/日、より一般的には1〜500mg/日、および最も一般的には10〜200mg/日の範囲であろうことが見込まれる。投与量/単位体重として表記されれば、典型的投与量は、0.0001mg/kgおよび15mg/kgの間、特に0.01mg/kgおよび7mg/kgの間、および最も、特に0.15mg/kgおよび2.5mg/kgの間と予期されるであろう。
【0086】
好ましくは、経口投与量は、毎日、4回の個別の投与で服用される、約0.05〜200mg/kgの範囲である。本発明のいくつかの化合物は、1日約0.05〜約50mg/kgの範囲で経口的に投薬することができ、他は、1日0.05〜約20mg/kgで投薬することができ、一方、さらに他は、1日0.1〜約10mg/kgで投薬され得る。点滴投与量は、数分間から数日間の範囲の期間にわたる、製薬学的担体と混合された抑制剤の約1〜1000μg/kg/分の範囲であることが可能である。局所的投与のために、本発明の化合物は、薬物対ビヒクルの約0.1%〜約10%の濃度で、製薬学的担体と混合され得る。
【実施例】
【0087】
本発明を例示するために、以下の実施例が包含される。これらの実施例は本発明を制限しない。これらは単に、本発明を実施する方法の示唆することを意味する。当業者は、彼らにとって自明である、本発明を実施する他の方法を見出し得る。しかしながら、これらの方法は本発明の範囲内にあると見なされる。
【0088】
分取逆相HPLCについてのプロトコル
機器:ギルソン(Gilson)(登録商標)
カラム:YMCパックODS−A、5μm、75×30mm
流速:25mL/分
検出:λ=220&254nm
勾配(CHCN/HO、0.05%トリフルオロ酢酸)
1)0.0分間15%CHCN/85%H
2)20.0分間99%CHCN/1%H
【0089】
HPLC(逆相)についてのプロトコル
方法A:機器:ヒューレットパッカードシリーズ(Hewlett Packard Series)1100
カラム:アジレント(Agilent)ゾルバックス(ZORBAX)(登録商標)ボーナスRP(Bonus RP)、5μm、4.6×250mm
流速:1mL/分
検出:λ=220&254nm
勾配(CHCN/HO、0.05%トリフルオロ酢酸)
1)0.0分間1%CHCN/99%H
2)20.0分間99%CHCN/1%H
方法B:
機器:ヒューレットパッカード(Hewlett Packard)HPLC
カラム:アジレント(Agilent)ゾルバックス(ZORBAX)(登録商標)エクリプス(Eclipse)XDB−C8、5μm、4.6×150mm
流速:1mL/分
検出:λ=220&254nm
勾配(CHCN/HO、0.05%トリフルオロ酢酸)
1)0.0分間1%CHCN/99%H
2)8.0分間99%CHCN/1%H
3)12.0分間99%CHCN/1%H
【0090】
分取SFCについてのプロトコル
機器:タルテクノロジーズ(Thar Technologies)(登録商標)
カラム:キラセル(Chiracel)AD、10μm、250×20mm
流速:37gm/分
検出:λ=220&254nm
移動相:定組成30% IPA/70%CO
圧力:150バール
温度:35℃
【0091】
分析的SFCについてのプロトコル
機器:ジャスコ(Jasco)(登録商標)
カラム:キラセル(Chiracel)AD、10μm、250×4.6mm
流速:1gm/分
検出:λ=220&254nm
移動相:定組成30% IPA/70%CO
圧力:150バール
温度:35℃
【0092】
質量スペクトルを、アジレント(Agilent)シリーズ1100MSDで、電気スプレー電離(ESI)を示したとおりポジティブまたはネガティブモードで用いて得た。算出した質量は正確な質量に対応する。
【0093】
薄膜クロマトグラフィを、メルック(Merck)シリカゲル60F2542.5cm×7.5cm250μmまたは5.0cm×10.0cm250μmを予めコートしたシリカゲルプレートを用いて実施した。分取薄膜クロマトグラフィを、EMサイエンス(EM Science)シリカゲル60F25420cm×20cm0.5mmを予めコートした、20cm×4cmの濃縮ゾーンを有するプレートを用いて実施した。
【0094】
NMRスペクトルを、ブルッカー(Bruker)モデルDPX400(400MHz)またはDPX500(500MHz)分光器の一方で得た。以下のH NMRデータのフォーマットは:ppmでのテトラメチルシラン基準の低磁場側への化学シフト(多重性、Hzでの結合定数J、積分値)である。
【0095】
順相フラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)を、典型的には、レディセップ(RediSep)(登録商標)シリカゲルカラムで実施した。
【0096】
キラルクロマトグラフィを、SFC HPLC(キラルパック(Chiralpak)AD−hカラム)、IPA/MeOH/COを用いて、またはキラルHPLC(21×250mmキラセル(Chiracel)AD−H、5μM(キラルテクノロジーズ(Chiral Technologies))、EtOH中の0.2%ジエチルアミン、8mL/分)により実施した。
【0097】
潜在的なキラル中心が中実の結合(太線または点線ではなく)で明示してある場合、構造は、記載のとおり、ラセミ混合物、エナンチオマーの混合物、または単一のエナンチオマーを指すことを意味する。単一のエナンチオマーがキラル中心での鏡像異性指示無しで
記載されている場合、単一のエナンチオマーの絶対配置は不明であると理解される。
【0098】
他に規定されていない限りにおいて、溶液をNaSOで乾燥させ、およびロータリーエバポレータを減圧下で用いて濃縮した。
【0099】
【化6】

【0100】
実施例1;4−(2−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
【0101】
【化7】

【0102】
段階A.5−ブロモ−2−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−ピリジン。
3−ピペリジン−1−イル−プロパン−1−オール(5.8mL、約4.6g、32.2mmol)のDMF(250mL)の中の溶液を、NaH(油中に60%;2.58g、67.3mmol)で処理した。混合物を、室温で(室温)1時間攪拌し、次いで、2,5−ジブロモピリジン(6.81g、28.7mmol)で処理した。18時間後、MeOH(10mL)を徐々に添加し、および混合物を、飽和水性NaHCOで希釈し、およびEtOAc(2×)で抽出した。有機層を組み合わせ、HO(3×)で洗浄し、乾燥し、および濃縮して、油を得た。残渣を精製(SiO;MeOH/DCM中の2M NH)して、オフホワイトの固体として表題の化合物を得た(7.38g、86%)。MS(ESI):C1319BrNOについての算出質量、298.07;m/z実測値、299.3[M+H]H NMR(CDCl):8.17(dd,J=2.5,0.6,1H)、7.62(dd,J=8.8,2.5,1H)、6.64(dd,J=8.8,0.6,1H)、4.28(t,J=6.5,2H)、2.47〜2.33(m,6H)、2.00〜1.90(m,2H)、1.62〜1.56(m,4H)、1.47〜1.40(m,2H)。
【0103】
【化8】

【0104】
段階B.5−ブロモ−4−ジメトキシメチル−2−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−ピリジン。
iPrNH(1.7mL、12.2mmol)のTHF(35mL)中の−78℃溶液を、n−BuLi(ヘキサン中に2.5M;4.8mL)で処理した。混合物を、0℃に温まらせ、次いで−78℃に冷却し、および予冷した、5−ブロモ−2−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−ピリジン(3.60g、12.0mmol)のTHF(25mL)中の0℃溶液でカニューレを介して処理した。30分間の後、DMF(1.8mL、23.3mmol)を添加し、および混合物を0℃に温まらせた。混合物を、飽和水性NaHCOで希釈し、およびDCMで抽出した。有機層を乾燥しおよび濃縮して油を得た。油を精製(SiO;MeOH/DCM中の2M NH)して、アルデヒドおよびメタノールヘミ−アセタールの混合物を得、これを次の段階において直接的に用いた。混合物のMeOH(20mL)中の0℃溶液を濃HSO(1mL)で処理した。0℃で2.5日間の後、混合物を濃縮し、飽和水性NaHCOで中和し、およびDCMで抽出した。有機層を乾燥し、および濃縮した。粗混合物をクロマトグラフ(SiO;1〜10%MeOH/DCM中の2M NH)にかけて、油として表題の化合物を得た(1.66g、37%)。MS(ESI):C1625BrNについての算出質量、372.10;m/z実測値、373.40[M+H]H NMR(CDCl):8.21(s,1H)、6.98(s,1H)、4.29(t,J=6.5,2H)、3.38(s,6H)、2.48〜2.35(m,6H)、2.00〜1.92(m,4H)、1.47〜1.40(m,2H)。
【0105】
【化9】

【0106】
段階C.1−(3−{3−ジメトキシメチル−4−[1−(2−フルオロ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−フェノキシ}−プロピル)−ピペリジン。
5−ブロモ−4−ジメトキシメチル−2−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−ピリジン(359mg、0.962mmol)のTHF(8mL)中の−78℃溶液を、n−BuLi(ヘキサン中に2.5M;0.4mL)で処理した。−78℃で20分間の後、混合物を、1−フルオロ−2−(2−ニトロ−ビニル)−ベンゼン(171mg、1.02mmol)のTHF(5mL)中の溶液で処理した。−78℃で20分間の後、混合物を酢酸(1mL)で処理し、および0℃に温まらせた。混合物を濃縮しおよび残渣をクロマトグラフ(SiO;1〜10%MeOH/DCM中の2M NH)にかけて、油として表題の化合物を得た(285mg、64%)。MS(ESI):C2432FNについての算出質量、461.23;m/z実測値、462.5[M+H]H NMR(CDCl):8.03(s,1H)、7.30〜7.24(m,2H)、7.15〜7.03(m,2H)、6.95(s,1H)、5.55(t,8.2,1H)、5.43(s,1H)、5.02〜4.92(m,2H)、4.34〜4.27(m,2H)、3.35(s,3H)、3.27(s,3H)、2.55〜2.42(m,6H)、2.05〜1.95(m,2H)、1.69〜1.60(m,4H)、1.49〜1.42(m,2H)。
【0107】
段階D.
1−(3−{3−ジメトキシメチル−4−[1−(2−フルオロ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−フェノキシ}−プロピル)−ピペリジン(280mg、0.607mm
ol)の酢酸(5mL)中の溶液を、Zn粉末(308mg、4.7mmol)で処理し、および得られた混合物を40℃で16時間加熱した。混合物を0℃に冷却し、およびMeOHで洗浄してろ過した。ろ液を濃縮し、および得られた油を、6N HClで0℃で3日間処理した。混合物を飽和水性NaHCOのゆっくりとした添加により中和し、次いで、DCMで抽出した。有機層を乾燥し、および濃縮した。粗材料をクロマトグラフ(SiO;1〜10%MeOH/DCM中の2M NH)にかけて、油として表題の化合物を得た(60.9mg、27%)。MS(ESI):C2228FNOについての算出質量、369.22;m/z実測値、370.5[M+H]H NMR(CDCl):7.71(s,1H)、7.26〜7.17(m,1H)、7.10〜7.00(m,2H)、6.88〜6.80(m,1H)、6.47(s,1H)、4.41(t,J=5.1,1H)、4.27(t,J=6.5,1H)、4.08(d,J=17.4,1H)、4.01(d,J=17.2,1H)、3.34(dd,J=13.2,5.0,1H)、3.14(dd,J=13.1,5.7,1H)、2.49〜2.35(m,6H)、2.00〜1.91(m,2H)、1.64〜1.54(m,4H)、1.47〜1.39(m,2H)。
【0108】
【化10】

【0109】
実施例2;4−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
4−(2−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン(50.2mg、0.136mmol)のMeOH(5ml)中の溶液を、パラホルムアルデヒド(62mg)で処理した。混合物を55℃で1時間加熱し、0℃に冷却し、およびNaBH(66mg、1.74mmol)で処理した。0℃で2時間の後、混合物を、飽和水性NaHCOで希釈し、およびDCMで抽出した。有機層を乾燥し、および濃縮した。残渣をクロマトグラフ(SiO;1〜10%MeOH/DCM中の2M NH)にかけて、油として表題の化合物を得た(20.4mg、39%)。MS(ESI):C2330FNOについての算出質量、383.24;m/z実測値、384.5[M+H]H NMR(CDCl):7.69(s,1H)、7.23〜7.17(m,1H)、6.47(s,1H)、4.57〜4.54(m,1H)、4.26(t,J=6.7,2H)、3.62(d,J=15.9,1H)、3.58(d,J=15.9,1H)、2.97(dd,J=12.0,5.1,1H)、2.65(dd,J=11.5,7.5,1H)、2.47〜2.36(m,9H)、1.98〜1.91(m,2H)、1.61−1.55(m,4H)、1.47〜1.39(m,2H)。
【0110】
【化11】

【0111】
実施例3;2−メチル−4−フェニル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
【0112】
【化12】

【0113】
段階A.6−メチル−8−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2H−[2,6]ナフチリジン−3−オン。
7−メトキシ−2−メチル−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン(74.5mg、0.293mmol)のCHCN(1ml)中の0℃溶液を、TMSCl(1ml)およびNaI(約10mg)で処理した。得られた混合物を、0℃で30分間、次いで50℃で18時間攪拌した。混合物を濃縮し、飽和水性NaHCOで希釈しおよびDCMで抽出した。有機層を乾燥し、および濃縮した。H NMRは、所望の生成物への約30%転換を示した。材料を、CHCN(2ml)で希釈し、TMSCl(1ml)およびNaI(約10mg)で処理し、および60℃で18時間加熱した。混合物を濃縮し、飽和水性NaHCOで中和しおよびDCMで抽出した。有機層を乾燥し、および濃縮した。粗混合物をクロマトグラフ(SiO;1〜10%MeOH/DCM中の2M NH)にかけて、表題の化合物を得た(29.6mg、42%)。H NMR(CDCl):7.33〜7.23(m,3H)、7.20〜7.16(m,2H)、6.83(s,1H)、6.26(s,1H)、4.06〜4.00(m,1H)、3.73(d,J=15.9,1H)、3.40(d,J=15.2,1H)、3.03〜2.97(m,1H)、2.46(dd,J=11.6、10.0,1H)、2.41(s,3H)。
【0114】
段階B.
6−メチル−8−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2H−[2,6]ナフチリジン−3−オン(82.8mg、0.326mmol)のDMF(3ml)およびTHF(2ml)中の溶液を、NaH(油中に60%;62mg)で処理した。30分間の後、1−クロロ−3−ヨードプロパン(0.075ml)を添加した。0℃で1時間の後、混合物を、飽和水性NaHCOで希釈し、およびDCMで抽出した。有機層をHO(2×)で洗浄し、乾燥し、および濃縮した。残渣を、n−ブタノール(5ml)で希釈し、およびピペリジン(1.5mL)、NaCO(150mg)、およびKI(約10mg)で処理した。55℃で18時間の後、混合物を冷却し、濃縮し、飽和水性NaHCOで中和し、およびDCMで抽出した。有機層を乾燥し、および濃縮した。分取TLC(SiO;10%MeOH/DCM中の2M NH)は、表題の化合物をもたらした(2.5mg、2%)。H NMR(CDCl):7.34〜7.19(m,5H)、6.84(s,1H)、6.31(s,1H)、4.05〜4.00(m,1H)、3.88〜3.82(m,2H)、3.66(d,J=15.9,1H)、3.40(d,J=16.0,1H)、2.99〜2.93(m,1H)、2.46〜2.40(m,1H)、2.39(s,3H)、2.55〜2.06(m,6H)、1.87〜1.74(m,2H)、1.46〜1.33(m,6H)。6−メチル−8−フェニル−2−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2H−[2,6]ナフチリジン−3−オン(22.6mg、19%)もまた得た。H NMR(CDCl):7.65(s,1H)、7.32〜7.17(m,5H)、6.45(s,1H)、4.27〜4.18(m,3H)、3.65(d,J=15.7,1H)、3.53(d,J=15.6,1H)、3.04〜2.99(m,1H)、2.58〜2.37(m,9H)、2.00〜1.91(m,2H)、1.70〜1.54(m,5H)、1.47〜1.40(m,2H)。
【0115】
実施例4〜47における化合物を上述の方法により調製した。
【0116】
【化13】

【0117】
実施例4;4−フェニル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2229Oについての算出質量、351.23;m/z実測値、352.5[M+H]H NMR(CDCl):7.71(s,1H)、7.33〜7.20(m,3H)7.11〜7.07(m,2H)、6.46(s,1H)、4.27(t,J=6.5,2H)、4.11〜3.99(m,3H)、3.36(dd,J=13.9,5.1,1H)、3.08(dd,J=13.2,6.3,1H)、2.51−2.37(m,6H)、2.01−1.91(m,2H)、1.65〜1.56(m,4H)、1.47〜1.41(m,2H)。
【0118】
【化14】

【0119】
実施例5;ジエチル−[3−(8−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ)−プロピル]−アミン。
MS(ESI):C2129Oについての算出質量、339.23;m/z実測値、340.5[M+H]H NMR(CDCl):7.71(s,1H)、7
.32〜7.21(m,2H)、7.11〜7.07(m,2H)、6.46(s,1H)、4.26(t,J=6.4,2H)、4.12〜3.99(m,3H)、3.36(dd,J=13.3,5.1,1H)、3.08(dd,J=13.1,6.5,1H)、2.63〜2.50(m,6H)、1.95〜1.86(m,2H)、1.07〜1.00(m,6H)。
【0120】
【化15】

【0121】
実施例6;4−(4−メトキシ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2331についての算出質量、381.24;m/z実測値、382.5[M+H]H NMR(CDCl):7.71(s,1H)、7.02〜6.99(m,2H)、6.86〜6.82(m,2H)、6.45(S,1H)、4.26(t,J=6.4,2H)、4.10〜3.97(m,3H)、3.79(s,3H)、3.32(dd,J=13.1,5.3,1H)、3.04(dd,J=13.1,6.3,1H)、2.50〜2.35(m,7H)、1.99〜1.91(m,2H)、1.48〜1.40(m,2H)。
【0122】
【化16】

【0123】
実施例7;ジエチル−[3−(6−メチル−8−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ)−プロピル]−アミン。
MS(ESI):C2231Oについての算出質量、353.25;m/z実測値、354.5[M+H]H NMR(CDCl):7.66(s,1H)、7.33〜7.17(m,5H)、6.46(s,1H)、4.27〜4.17(m,3H)、3.70(d,J=15.7,1H)、3.53(d,J=15.7,1H)、3.04〜2.94(m,1H)、2.06〜2.05(m,7H)、2.41(s,3H)、1.93(m,2H)、1.02(t,J=7.2,6H)。
【0124】
【化17】

【0125】
実施例8;4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2433についての算出質量、395.26;m/z実測値、396.5[M+H]H NMR(CDCl):7.66(s,1H)、7.10(d,J=8.8,2H)、6.83(d,J=8.8,2H)、6.44(s,1H)、4.25(t,J=6.5,2H)、4.16(dd,J=8.9,5.9,1H)、3.79(s,3H)、3.68(d,J=15.8,1H)、3.51(d,J=15.8,1H)、2.98(ddd,J=11.5,5.6,1.1,1H)、2.53〜2.35(m,10H)、1.98〜1.90(m,2H)、1.61−1.38(m,4H)、1.46〜1.38(m,2H)。
【0126】
【化18】

【0127】
実施例9;4−(4−メトキシ−フェニル)−7−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2229についての算出質量、367.23;m/z実測値、368.5[M+H]H NMR(CDCl):7.72(s,1H)、7.01(d,J=8.8,2H)、6.84(d,J=8.5,2H)、6.45(s,1H)、4.34〜4.22(m,2H)、4.11〜3.97(m,3H)、3.79(s,3H)、3.32(dd,J=13.0,5.0,1H)、3.10〜3.02(m,2H)、2.34(s,3H)、2.23〜2.10(m,3H)、2.05〜1.95(m,1H)、1.85〜1.49(m,5H)。
【0128】
【化19】

【0129】
実施例10;4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
H NMR(CDCl):7.60(s,1H)、7.03(d,J=8.8,1H)、6.76(d,J=8.9,2H)、6.37(s,1H)、4.26〜4.05(m,3H)、3.72(s,3H)、3.62(d,J=15.6,1H)、3.44(d,J=15.6,1H)、3.03〜2.96(m,1H)、2.91(ddd,J=11.6,5.5、1.2,1H)、2.43(dd,J=11.6,8.8,1H)、2.34(s,3H)、2.27〜2.25(m,3H)、1.96〜1.87(m,1H)、1.76〜1.41(m,4H)。
【0130】
【化20】

【0131】
実施例11;4−(4−メトキシ−フェニル)−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2229についての算出質量、383.2;m/z実測値、384.5[MH+H]H NMR(CDCl):7.74(s,1H)、7.07〜7.01(m,2H)、6.90〜6.85(m,2H)、6.48(s,1H)、4.32(t,J=6.5,2H)、4.14〜3.97(m,3H)、3.82(s,3H)、3.75(t,J=4.7,4H)、3.39〜3.31(m,1H)、3.12〜3.04(m,1H)、2.59〜2.21(m,7H)、2.21−2.05(br s,1H)、2.03〜2.93(m,2H)。
【0132】
【化21】

【0133】
実施例12;4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2331についての算出質量、397.2;m/z実測値、398.5[MH+H]H NMR(CDCl):7.59(s,1H)、7.05〜7.01(m,2H)、6.89〜6.74(m,2H)、6.80〜6.74(m,2H)、6.37(s,1H)、4.21(t,J=4.5,2H)、4.12〜4.05(m,1H)、3.72(s,3H)、3.69〜3.58(m,6H),3.48〜3.40(m,1H)、2.95〜2.88(m,1H)、2.49〜2.36(m,8H)、2.34(s,3H)、1.95〜1.82(m,3H)。
【0134】
【化22】

【0135】
実施例13;4−(3−メトキシ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2331についての算出質量、381.24;m/z実測値、382.5[M+H]H NMR(CDCl):7.65(s,1H)、7.15(dd,J=7.9,7.9,1H)、6.71〜6.68(m,1H)、6.55〜6.54(m,1H)、6.37(s,1H)、4.19(t,J=6.4,2H)、4.02〜3.90(m,3H)、3.70(s,3H)、3.27(dd,J=13.2,5.2,1H)、3.02(dd、J=13.3,6.1,1H)、2.49〜2.31(m,6H)、1.95〜1.87(m,2H)、1.58〜1.52(m,4H)、1.42〜1.33(m,2H)。
【0136】
【化23】

【0137】
実施例14;4−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
H NMR(CDCl):7.61(s,1H)、7.14(t,J=7.9,1H)、6.74〜6.65(m,3H)、6.37(s,1H)、4.18(t,J=6.5,2H)、4.10(dd,J=8.6,5.6,1H)、3.70(s,3H)、3.61(d,J=15.9,1H)、3.45(d,J=15.7,1H)、2.92(ddd,J=11.6,5.5、1.3,1H)、2.48(dd,J=11.5,8.8,1H)、2.43〜2.29(m,9H)、1.92〜1.85(m,2H)、1.56〜1.50(m,4H)、1.41−1.33(m,2H)。
【0138】
【化24】

【0139】
実施例15;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2227ClOについての算出質量、419.2;m/z実測値、420.4[M+H]H NMR(CDCl):7.61(s,1H)、7.30(d,J=8.2,1H)、7.13〜7.11(m,1H)、6.91〜6.86(m,1H)、6.39(s,1H)、4.20(t,J=6.5,2H)、4.04〜3.88(m,3H)、3.40(s,1H)、3.27(dd,J=12.9,5.1,1H)、2.96(dd,J=12.9,6.1,1H)、2.64〜2.45(m,8H)、1.96〜1.84(m,3H)、1.42〜1.30(m,3H)。
【0140】
【化25】

【0141】
実施例16;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2329ClOについての算出質量、433.2;m/z実測値、434.5[M+H]H NMR(CDCl):7.59(s,1H)、7.28(d,J=8.4,1H)、7.25〜7.21(m,1H)、6.96(d
d,J=8.2,2.2,1H)、7.20(s,1H)、4.19(t,J=6.5,2H)、4.07(t,J=6.3,1H)、3.52(s,2H)、2.85(dd,J=11.5,5.3,1H)、2.53〜2.45(m,1H)、2.42〜2.28(m,9H)、1.94〜1.81(m,3H)、1.57〜1.47(m,4H)、1.41〜1.30(m,2H)、1.25〜1.11(m,1H)。
【0142】
【化26】

【0143】
実施例17;4−(4−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2228FNOについての算出質量、369.22;m/z実測値、370.5[M+H]H NMR(CDCl):7.68(s,1H)、7.08〜6.93(m,4H)、6.46(s,1H)、4.26(t,J=6.4,2H)、4.10〜3.98(m,4H)、3.35(dd,J=13.1,5.0,1H)、3.03(dd,J=13.1,6.3,1H)、2.50〜2.33(m,6H)、2.00〜1.90(m,2H)、1.63〜1.55(m,4H)、1.48〜1.40(m,2H)。
【0144】
【化27】

【0145】
実施例18;4−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2330FNOについての算出質量、383.24;m/z実測値、384.5[M+H]H NMR(CDCl):7.65(s,1H)、7.17〜7.13(m,2H)、7.00〜6.95(m,2H)、6.45(s,1H)、4.26(t,J=6.6,2H)、4.20〜4.17(m,1H)、3.66(d,J=15.8,1H)、3.54(d,J=15.8,1H)、2.97(ddd,J=11.5,5.5,1.2,1H)、2.52(dd,J=11.5,8.2,1H)、2.47〜2.36(m,9H)、1.99〜1.91(m,2H)、1.62〜1.54(m,4H)、1.47〜1.39(m,2H)。
【0146】
【化28】

【0147】
実施例19;7−[3−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−プロポキシ]−4−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2329についての算出質量、417.2;m/z実測値、418.5[M+H]H NMR(CDCl):7.71(s,1H)、7.05〜6.96(m,2H)、6.88〜6.78(m,2H)、6.44(s,1H)、4.32〜4.24(m,2H)、4.13〜3.95(m,3H)、3.79(s,3H)、3.37〜3.28(m,1H)、3.09〜3.00(m,1H)、2.62〜2.48(m,6H)、2.07〜1.88(m,6H)。
【0148】
【化29】

【0149】
実施例20;ジエチル−{3−[8−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−アミン。
MS(ESI):C2231についての算出質量、369.2;m/z実測値、370.5[M+H]H NMR(CDCl):7.71(s,1H)、7.07〜6.96(m,2H)、6.90〜6.77(m,2H)、6.45(s,1H)、4.35〜4.20(m,2H)、4.12〜3.95(m,3H)、3.79(s,3H)、3.36〜3.28(m,1H)、3.09〜2.99(m,1H)、2.69〜2.45(m,6H)、1.98〜1.85(m,2H)、1.09〜0.97(m,6H)。
【0150】
【化30】

【0151】
実施例21;{3−[8−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5,67,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−ジエチル−アミン。
MS(ESI):C2127ClOについての算出質量、407.2;m/z実測値、408.4[M+H]H NMR(CDCl):7.69(s,1H)、7.40〜7.34(m,1H)、7.21〜7.19(m,1H)、6.99〜6.93(m,1H)、6.47(s,1H)、4.27(t,J=6.5,2H)、1.12〜3.97(m,3H)、3.35(dd,J=12.9,5.3,1H)、3.04(dd,J=12.9,6.1,1H)、2.65〜2.48(m,6H)、1.96〜1.85(m,2H)、1.07〜0.98(m,6H)。
【0152】
【化31】

【0153】
実施例22;7−(1−ベンジル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2731についての算出質量、429.24;m/z実測値、430.5[M+H]H NMR(CDCl):7.69(s,1H)、7.34〜7.28(m,5H)、7.01(d,J=8.4,2H)、6.84(d,J=8.8,2H)、6.44(s,1H)、5.02〜4.94(m,1H)、4.08〜3.96(m,3H)、3.799s,3H)、3.52(s,2H)、3.31(dd,J=12.9,5.0,1H)、3.03(dd,J=12.9,6.5,1H)、2.78〜2.70(m,2H)、2.33〜2.25(m,2H)、2.06〜1.96(m,2H)、1.85〜1.75(m,2H)。
【0154】
【化32】

【0155】
実施例23;4−(4−クロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2228ClNOについての算出質量、385.19;m/z実測値、386.5[M+H]H NMR(CDCl):7.68(s,1H)、7.27(d,J=8.7,2H)、7.03(d,J=8.4,2H)、6.46(s,1H)、4.26(t,J=6.6,2H)、4.10〜3.98(m,3H)、3.34(dd,J=13.3,4.9,1H)、3.03(dd,J=12.9,6.5,1H)、2.48〜2.35(m,6H)、2.00〜1.91(m,2H)、1.62〜1.55(m,4H)、1.47〜1.40(m,2H)。
【0156】
【化33】

【0157】
実施例24;4−(3−クロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2228ClNOについての算出質量、385.19;m/z実測値、386.5[M+H]
【0158】
【化34】

【0159】
実施例25;4−(2−クロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
【化35】

【0160】
実施例26;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2125Clについての算出質量、421.1;m/z実測値、422.4[M+H]H NMR(CDCl):7.69(s,1H)、7.40〜7.34(m,1H)、7.21〜7.18(m,1H)、6.99〜6.94(m,1H)、6.47(s,1H)、4.30(t,J=6.5,2H)、4.12〜3.97(m,3H)、3.75〜3.67(m,4H)、3.35(dd,J=12.9,5.3,1H)、3.04(dd,J=12.9,6.1,1H)、2.55〜2.39(m,6H)、2.01〜1.89(m,2H)。
【0161】
【化36】

【0162】
実施例27;4−(3−クロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2330ClNOについての算出質量、399.21;m/z実測値、400.5[M+H]H NMR(CDCl):7.66(s,1H)、7.25〜7.18(m,3H)、7.10〜7.06(m,1H)、6.46(s,1H)、4.26(t,J=6.5,2H)、4.19〜4.15(m,1H)、3.64(d,J=15.7,1H)、3.56(d,J=15.7,1H)、3.00〜2.94(m,1H)、2.55(dd,J=11.7,8.0,1H)、2.48〜2.38(m,8H)、2.00〜1.91(m,2H)、1.61〜1.56(m,4H)、1.47〜1.40(m,2H)。
【0163】
【化37】

【0164】
実施例28;7−[3−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−プロポキシ]−4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2431についての算出質量、431.2;m/z実測値、432.5[M+H]H NMR(CDCl):7.67(s1H)、7.14〜7.06(m,2H)、6.86〜6.81(m,2H)、6.44(s,1H)、4.27(t,J=6.5,2H)、4.16(dd,J=8.4,5.5,1H)、3.79(s,3H)、3.72〜3.65(m,1H)、3.48〜3.44(m,1H)、3.01〜2.95(m,1H)、2.61〜2.47(m,7H)、2.41(s,3H)、2.06〜1.88(m,6H)。
【0165】
【化38】

【0166】
実施例29;ジエチル−{3−[8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−アミン。
MS(ESI):C2333についての算出質量、383.3;m/z実測値、384.5[M+H]H NMR(CDCl):7.67(s,1H)、7.14〜7.08(m,2H)、6.86〜6.81(m,2H)、6.44(s,1H)、4.86〜4.23(m,2H)、4.18〜4.13(m,1H)、3.79(s,3H)、3.69(d,J=15.8,1H)、3.52(d,J=15.6,1H)、3.01〜2.95(m,1H)、2.70〜2.46(m,7H)、2.41(s,3H)、1.98〜1.88(m,2H)、1.10〜1.00(m,6H)。
【0167】
【化39】

【0168】
実施例30;{3−[8−(3,4−ジクロロ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−ジエチル−アミン。
MS(ESI):C2229ClOについての算出質量、421.2;m/z実測値、422.4[M+H]H NMR(CDCl):7.71−7.61(m,1H)、7.50〜7.40(m,1H)、7.34〜7.27(m,1H)、7.13〜7.01(m,1H)、6.63〜6.54(m,1H)、4.71〜4.24(m,6H)、3.82〜3.64(m,2H)、3.33〜3.07(m,8H)、2.49〜2.12(m,2H)、1.41〜1.21(m,6H)。
【0169】
【化40】

【0170】
実施例31;7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−4−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2433についての算出質量、395.3;m/z実測値、396.5[M+H]H NMR(CDCl):7.71(s,1H)、7.05〜6.96(m,2H)、6.88〜6.81(m,2H)、6.45(s,1H)、4.13〜3.95(m,5H)、3.79(s,3H)、3.32(dd,J=12.9,5.1,1H)、3.04(dd,J=12.9,6.3,1H)、2.95〜2.88(m,2H)、2.76〜2.66(m,1H)、2.20〜2.09(m,2H)、1.92〜1.70(m,4H)、1.46〜1.32(m,2H)、1.09〜1.01(m,6H)。
【0171】
【化41】

【0172】
実施例32;4−(3−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2228FNOについての算出質量、369.22;m/z実測値、370.5[M+H]H NMR(CDCl):7.70(s,1H)、7.29〜7.23(m,1H)、6.95〜6.88(m,2H)、6.80〜6.76(m,1H)、6.46(s,1H)、4.27(t,J=6.4,2H)、4.10〜3.98(m,3H)、3.35(dd,J=13.0,5.1,1H)、3.07(dd,J=13.0,6.1,1H)、2.50〜2.31(m,5H)、1.99〜1.89(m,2H)、1.62〜1.55(m,4H)、1.46〜1.40(m,2H)。
【0173】
【化42】

【0174】
実施例33;4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2227ClFNOについての算出質量、403.18;m/z実測値、404.4[M+H]H NMR(CDCl):7.68(s,1H)、7.13(dd,J=7.1,2.2,1H)、7.07(dd,J=8.6,8.5,1H)、7.00〜6.95(m,1H)、6.47(s,1H)、4.27(t,J=6.4,2H)、4.10〜3.97(m,3H)、3.34(dd,J=12.9,5.1,1H)、3.03(dd,J=12.9,6.3,1H)、2.49〜2.36(m,6H)、2.00〜1.92(m,2H)、1.62〜1.55(m,4H)、1.47〜1.40(m,2H)。
【0175】
【化43】

【0176】
実施例34;4−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2330FNOについての算出質量、383.24;m/z実測値、384.5[M+H]H NMR(CDCl):7.67(s,1H)、7.28〜7.22(m,1H)、7.00〜6.98(m,1H)、6.94〜6.88(m,2H)、6.45(s,1H)、4.29(t,J=6.6,2H)、4.21〜4.17(m,1H)、3.64(d,J=15.7,1H)、3.57(d,J=16.0,1H)、3.00〜2.96(m,1H)、2.67〜2.46(m,5H)、2.41(s,3H)、2.10〜2.01(m,2H)、1.77〜1.43(m,8H)。
【0177】
【化44】

【0178】
実施例35;4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2329ClFNOについての算出質量、417.20;m/z実測値、418.5[M+H]H NMR(CDCl):7.65(s,1H)、7.25〜7.22(m,1H)、7.07〜7.04(m,2H)、6.46(s,1H)、4.27(d,J=6.4,2H)、4.16〜4.13(m,1H)、3.65〜3.55(m,2H)、2.93(dd,J=11.5,5.5,1H)、2.60〜2.40(m,6H)、2.40(s,3H)、2.04〜1.96(m,2H)、1.72〜1.52(m,8H)。
【0179】
【化45】

【0180】
実施例36;4−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2330ClNOについての算出質量、399.21;m/z実測値、400.5[M+H]H NMR(CDCl):7.64(s,1H)、7.26(d,J=8.6,2H)、7.13(d,J=8.3,2H)、6.45(s,1H)、4.25(t,J=6.2,2H)、4.18〜4.15(m,1H)、3.65(d,J=15.9,1H)、3.56(d,J=15.6,1H)、2.97〜2.93(m,1H)、2.53(dd,J=11.5,7.9,1H)、2.50〜2.38(m,9H)、1.99〜1.92(m,2H)、1.63〜1.56(m,4H)、1.47〜1.40(m,2H)。
【0181】
【化46】

【0182】
実施例37;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2433についての算出質量、395.3;m/z実測値、396.5[M+H]H NMR(CDCl):7.68(s,1H)、7.39〜7.34(m,1H)、7.21〜7.19(m,1H)、6.96(dd,J=8.2,2.2,1H)、6.47(s,1H)、4.12〜3.97(m,5H)、3.34(dd,J=12.9,5.1,1H)、3.04(dd,J=12.9,6.1,1H)、2.97〜2.88(m,2H)、2.77〜2.68(m,1H)、2.21〜2.11(m,2H)、1.89〜1.71(m,4H)、1.47〜1.33(m,2H)、1.11−1.00(m,6H)。
【0183】
【化47】

【0184】
実施例38;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーA)。
ラセミ4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(実施例16)を、キラルHPLC(条件:AD−H30%MeOH/EtN、100バール、30℃、3mL/分)によりエナンチオマーに分離した。R=3.7分間。
【0185】
【化48】

【0186】
実施例39;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーB)。
この化合物を、実施例38に記載のとおりに得た。R=6.2分間。
【0187】
【化49】

【0188】
実施例40;7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン。
MS(ESI):C2535についての算出質量、409.3;m/z実測値、410.5[M+H]H NMR(CDCl):7.72(s,1H)、7.15〜7.08(m,2H)、6.93〜6.87(m,2H)、6.53(s,1H)、4.93〜4.41(m,2H)、4.40〜4.04(m,4H)、3.81(s,3H)、3.79〜3.65(m,1H)、3.61−3.45(m,3H)、2.99(s,3H)、2.84〜2.66(m,2H)、2.14〜1.89(m,5H)、1.49〜1.20(m,6H)。
【0189】
【化50】

【0190】
実施例41;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2431ClOについての算出質量、447.2;m/z実測値、448.4[M+H]H NMR(CDCl):7.72(s,1H)、7.53〜7.43(m,1H)、7.32〜7.28(m,1H)、7.12〜7.06(m,1H)、6.57(s,1H)、4.75〜4.50(m,2H)、4.35〜4.10(m,3H)、3.87〜3.71(m,1H)、3.61〜3.48(m,3H)、3.25〜3.05(m,1H)、3.00(S,3H)、2.10〜1.78(m,5H)、1.44〜1.28(m,6H)。
【0191】
【化51】

【0192】
実施例42;4−(4−メトキシ−フェニル)−7−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2025についての算出質量、339.19;m/z実測値、340.5[M+H]H NMR(CDCl):7.69(s,1H)、7.01(d,J=8.6,2H)、6.84(d,J=8.7,2H)、6.44(s,1H)、5.13〜5.01(m,1H)、4.11〜3.96(m,3H)、3.79(s,3H)、3.36〜3.28(m,1H)、3.15〜3.00(m,3H)、2.81−2.69(m,2H)、2.08〜1.94(m,3H)、1.70〜1.57(m,3H)。
【0193】
【化52】

【0194】
実施例43;4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2229についての算出質量、367.26;m/z実測値、368.5[M+H]H NMR(CDCl):7.65(s,1H)、7.11(d,J=8.5,2H)、6.83(d,J=8.9,2H)、6.44(s,1H)、5.01−4.94(m,1H)、4.15(dd,J=8.6,5.6,1H)、3.79(s,3H)、3.68(d,J=16.0,1H)、3.50(d,J=15.5,1H)、2.98(ddd,J=11.6,5.5、1.2,1H)、2.76〜2.66(m,2H)、2.51(dd,J=11.6,8.9,1H)、2.41(s,3H)、2.33〜2.25(m,5H)、2.06〜1.99(m,2H)、1.86〜1.76(m,2H)。
【0195】
【化53】

【0196】
実施例44;7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2328についての算出質量、435.2;m/z実測値、436.5[M+H]H NMR(CDCl):7.60(s,1H)、7.13〜7.02(m,4H)、6.39(s,1H)、4.2(t,J=6.5,2H)、4.05〜3.90(m,3H)、3.29(dd,J=12.9,5.1,1H)、2.98(dd,J=12.9,6.3,1H)、2.50〜2.26(m,6H)、1.98〜1.86(m,2H)、1.61−1.50(m,5H)、1.28〜1.14(m,1H)。
【0197】
【化54】

【0198】
実施例45;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーA)。
ラセミ4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(実施例15)を、キラルHPLC(条件:OD25%MeOH/EtN、100バール、30℃、2mL/分)によりエンアンチオマーに分離した。R=12.7分間。
【0199】
【化55】

【0200】
実施例46;4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーB)。
この化合物は実施例45に記載のとおりに得た。R=18.5分間。
【0201】
【化56】

【0202】
実施例47;7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン。
MS(ESI):C2127についての算出質量、353.21;m/z実測値、354.4[M+H]H NMR(CDCl):7.70(s,1H)、7.31−7.27(m,2H)、7.24〜7.20(m,1H)、7.08(d,J
=7.1,1H)、6.45(s,1H)、4.28(t,J=6.7,2H)、4.01−3.98(m,3H)、3.71〜3.69(m,4H)、3.35(dd,J=13.3,5.2,1H)、3.08(dd,J=13.2,6.3,1H)、2.51〜2.42(m,7H)、1.96〜1.90(m,2H)。
【0203】
【化57】

【0204】
実施例48;8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−3−(4−ピペリジン−1−イル−ブチ−1−ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]ナフチリジントリフルオロ酢酸塩。
【0205】
【化58】

【0206】
段階A.5−ブロモ−2−ヒドロキシ−ニコチン酸。
50%水性NaOH(45.4g)およびHO(251mL)の0℃溶液に、Br(10ml)を5分間かけて滴下し、追加の50%水性NaOH(59.3g)、および2−ヒドロキシ−ニコチン酸(33.4g)を添加した。得られた濃い緑色の溶液を50℃で18時間加熱し、次いで0℃に冷却し、および12.1N HClで固体が析出するまでゆっくりと処理した。固体を減圧ろ過により回収し、および減圧下に乾燥して白色の固体を得(40.8g、78%)、これを精製せずに次の段階に用いた。MS(ESI):CBrNOについての算出質量、216.94;m/z実測値、218.2[M+H]H NMR(DMSO−d):14.33(br s,1H)、13.80(br s,1H)、8.37(s,1H)、8.30(s,1H)。
【0207】
【化59】

【0208】
段階B.5−ブロモ−2−クロロ−ニコチン酸。
5−ブロモ−2−ヒドロキシ−ニコチン酸(32.9g、0.151mol)、SOCl(167mL)、およびDMF(10.5mL)の混合物を70℃で4時間加熱した。混合物を濃縮し、0℃に冷却し、およびHOで徐々に冷やしてオフホワイトの沈殿物を得た。沈殿物を、HO中に1時間攪拌し、次いでろ過により回収し、および減圧下に乾燥して表題の化合物を得た(35.5g、99%)。生成物を精製せずに次の段階に持ち越したが、あるいは、熱HOから再結晶してもよい。MS(ESI):CBrClNOについての算出質量、234.90;m/z実測値、236.2[M+H]H NMR(アセトン−d):8.66(d,J=2.5,1H)、8.43(d,J=2.5,1H)。
【0209】
【化60】

【0210】
段階C.(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イル)−メタノール。
5−ブロモ−2−クロロ−ニコチン酸(10.0g、42.3mmol)およびEtN(50.8mmol)のTHF(440mL)中の0℃混合物を、イソブチルクロロホルメート(6.7mL、51mmol)で処理した。75分間の後、混合物をろ過した。濾液をおよそ220mLに濃縮し、HOで希釈し、0℃に冷却し、およびNaBH(3.38g)で処理した。2時間後、混合物を、室温に温まらせ、および18時間攪拌した。混合物を、EtOAcで希釈し、HO(3×)、塩水で洗浄し、乾燥し(KCO)、および濃縮して、オフホワイトの固体を得た。クロマトグラフ的精製(SiO;EtOAc/ヘキサン)は、白色の固体として表題の化合物をもたらした(6.61g、70%)。MS(ESI):CBrClNOについての算出質量、220.92;m/z実測値、222.2[M+H]H NMR(アセトン−d):8.38(d,J=2.5,1H)、8.12(m,1H)、4.82(br s,1H)、4.69(s,2H)。
【0211】
【化61】

【0212】
段階D.メタンスルホン酸5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イルメチルエステル。
(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イル)−メタノール(1.00g、4.50mmol)およびDIPEA(2.40ml、13.5mmol)のTHF(22ml)中の0℃混合物を、メタンスルホニルクロリド(0.35ml、4.50mmol)で処理した。50分間の後、混合物をDCMで希釈し、HO、飽和水性NaHCO、および塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)および濃縮して、黄色の油として表題の化合物を得た(1.47g、>100%)。
【0213】
【化62】

【0214】
段階E.(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−メチル−アミン。
メタンスルホン酸5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イルメチルエステル(6.84g、22.8mmol)のEtOH(225ml)中の溶液を、MeNH(HO中に40%;10ml、0.114mol)で処理した。室温で2時間の後、混合物を濃縮し、および残渣をDCMで粉砕した。混合物をろ過し、および濾液を濃縮した。残渣をクロマトグラフ(SiO;EtOAc/ヘキサン)にかけて、黄色の油として表題の化合物を得た(3.23g、13.7mmol)。MS(ESI):CBrClNについての算出質量、233.96;m/z実測値、235.2[M+H]H NMR(CDOD):8.34(d,J=2.4,1H)、8.04(d,J=2.4,1H)、4.8(br s,1H)、3.78(s,2H)、2.41(s,3H)。
【0215】
【化63】

【0216】
段階F.N−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−N−メチル−アセトアミド。
(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−メチル−アミン(3.07g、13.0mmol)およびN−メチルモルホリン(4.40mL、39.1mmol)のDCM(130ml)中の0℃溶液を、塩化(4−メトキシ−フェニル)−アセチル(2.40mL、15.6mmol)で、4分間かけて滴下して処理した。得られた明るい黄色の溶液を、室温に温まらせ、および18時間攪拌した。混合物を、DCMで希釈し、HO(2×)、塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、および黄色の油に濃縮した。クロマトグラフ的精製(SiO;EtOAc/ヘキサン)は、淡い黄色の油として表題の化合物をもたらした(4.71g、94%)。MS(ESI):C1616BrClNについての算出質量、382.01;m/z実測値、383.3[M+H]H NMR(アセトン−d、回転異性体の混合物):8.36(d,J=2.3,0.75H)、8.32(d,J=2.1,0.25H)、7.59〜7.58(m,0.75H)、7.25〜7.23(m,1.75H)、7.11(d,J=8.5、.5H)、6.92〜6.89(m,1.5H)、6.73(d,J=8.6,0.5H)、4.70(s,0.5H)、4.61(s,1.5H)、3.80〜3.72(m,5H)、3.16(s,2.25H)、2.93(s,0.75H)。
【0217】
【化64】

【0218】
段階G.3−ブロモ−8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−5,8−ジヒドロ−6H−[1,6]ナフチリジン−7−オン。
NaH(95%;530mg、17.3mmol)のDMSO(3mL)中のスラリー
を、N−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−N−メチル−アセトアミド(2.21g、5.77mmol)のDMSO(50mL)中の溶液で5分間かけて処理した。2時間後、混合物を、HOで希釈しおよびEtOAcで抽出した。有機層をHO(3×)、塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、および濃縮した。残渣を精製(SiO;EtOH/ヘキサン)して、赤味がかった−黄褐色のフォームとして表題の化合物を得た(1.30g、65%)。MS(ESI):C1615BrNについての算出質量、346.03;m/z実測値、347.3[M+H]H NMR(アセトン−d):8.57(d,J=1.9,1H)、7.99〜7.98(m,1H)、7.06〜7.04(m,2H)、6.82〜6.80(m,2H)、4.76(d,J=16.8,1H)、4.53(d,J=16.8,1H)、3.73(s,3H)、3.07(s,3H)。
【0219】
【化65】

【0220】
段階H.3−ブロモ−8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]ナフチリジン。
3−ブロモ−8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−5,8−ジヒドロ−6H−[1,6]ナフチリジン−7−オン(212mg、0.611mmol)のTHF(6.25ml)中の溶液を、BH・THF(THF中に1M;2.0mL)で処理した。混合物を60℃で2時間加熱し、次いで室温に冷却させおよび18時間攪拌した。反応を、HO(5mL)および濃HCl(5mL)のゆっくりとした添加で冷やし、および得られた混合物を70℃で1時間加熱した。混合物を、室温に冷却し、1N NaOHでpH約10に中和し、およびDCMで抽出した。有機層をHO、塩水で洗浄し、乾燥し(KCO)、および濃縮した。残渣を精製(SiO;EtOH/ヘキサン)して、無色の油として表題の化合物を得た(144mg、71%)。分取逆相HPLCによるさらなる精製は、TFA塩としての生成物をもたらした。MS(ESI):C1617BrNOについての算出質量、332.05;m/z実測値、333.3[M+H]H NMR(CDOD):8.52(s,1H)、7.97(d,J=2.0,1H)、7.07(d,J=8.6,2H)、6.92〜6.90(m,2H)、4.93(s,2.5H)、4.69〜4.56(m,3H)、3.94〜3.90(m,1H)、3.79(s,3H)、3.65〜3.61(m,1H)、3.08(s,3H)。
【0221】
段階I.
3−ブロモ−8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]ナフチリジン(81.6mg、0.245mmol)、PPh(22.6mg、0.086mmol)、Pd(PPhCl(3.7mg、0.0053mmol)、CuI(18.7mg、0.098mmol)、1−ブチ−3−ニル−ピペリジン(208.6mg、1.52mmol)、およびEtNH(1.0mL)をDMF(1mL)中に含有するスミスプロセスバイアルをNでパージした。混合物を120℃で75分間加熱し、次いで室温に冷却させた。混合物を、EtOAcで希釈し、HO(3×)、塩水で洗浄し、乾燥し(KCO)、および濃縮して、赤味がかった−茶色の油を得た。クロマトグラフ的精製(SiO;MeOH/DCM中の0〜8%2N NH)は淡い黄色の油をもたらし、これを分取逆相HPLCによりさらに精製して、102.0mg(67%)の生成物をTFA塩として得た。MS(ESI):C2531Oについての算出質量、389.25;m/z実測値、390.5[M+H]H NMR(CDOD):8.45(s,1H)、7.79(S,1H)、7.07(d,J=8.6,2H)、6.91〜6.90(m,2H)、4.92(s,5H)、4.67〜4.61(m,3H)、3.94〜3.90(m,1H)、3.77(s,3H)、3.65〜3.60(m,3H)、3.39(t,J=7.3,2H)、3.08(s,3H)、3.03〜2.99(m,4H)、1.97〜1.94(m,2H)、1.81〜1.75(m,3H)、1.53〜1.51(m,1H)。
【0222】
【化66】

【0223】
実施例49;8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−3−(4−ピペリジン−1−イル−ブチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]−ナフチリジントリフルオロ酢酸塩。
8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−3−(4−ピペリジン−1−イル−ブチ−1−ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]ナフチリジン(71.7mg)およびPd/BaSO(101.3mg)のEtOH(5ml)中の混合物を含有するフラスコを排気し、およびNを充填し戻し(3×)、次いでHで充填し戻した(3×)。混合物を、風船圧力下に、Hで4時間処理し、次いで、珪藻土のパッドを介してろ過した。濾液を濃縮して、表題の化合物を得た(47.3mg、96%)。TFAとの処理はTFA塩をもたらした。MS(ESI):C2535Oについての算出質量、393.28;m/z実測値、394.5[M+H]H NMR(CDOD):8.34(s,1H)、7.75(s,1H)、7.09(d,J=8.6,2H)、6.91(d、8.7,2H)、4.90(s,6H)、4.70〜4.64(m,3H)、3.94〜3.90(m,1H)、3.77(s,3H)、3.64〜3.58(m,1H)、3.53〜3.50(br m,2H)、3.12〜3.09(m,2H)、3.10(s,3H)、2.94〜2.87(m,2H)、2.76(t,J=7.7,2H)、1.98〜1.94(br m,2H)、1.84〜1.69(m,7H)、1.54〜1.48(m,1H)。
【0224】
【化67】

【0225】
実施例50;5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−2−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン。
【0226】
【化68】

【0227】
段階A.2−メトキシ−6−メチル−ピリジン。
6−メチル−ピリジン−2−オール(10.0g、91.6mmol)およびAgCO(34.5g、125.1mmol)のCHCl(300mL)中の混合物に、MeI(64.4mL、1.04mol)を30分間かけて添加した。混合物を、48時間、室温で暗中に攪拌し、次いでSiOのパッドを通してろ過し、EtOで洗浄した。濾液を濃縮して表題の化合物を提供した(9.03g、80%)。MS(ESI):CNOについての算出質量、123.07;m/z実測値、124.3[M+H]H NMR(CDCl):7.46〜7.41(m,1H)、6.70(d,J=7.2,1H)、6.53(d,J=8.2,1H)、3.91(s,3H)、2.44(s,3H)。
【0228】
【化69】

【0229】
段階B.3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−ピリジン。
2−メトキシ−6−メチル−ピリジン(15.2g、123mmol)および1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(35.3g、123mmol)のTHF(1L)中の混合物を、室温で48時間、暗中に攪拌した。混合物を、10%水性Na(100mL)で処理し、および1時間攪拌した。混合物をEtOで抽出した。有機層をHO(2×)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、および濃縮した。残渣を精製(SiO;0〜5%EtOAc/ヘキサン)して、表題の化合物を得た(18.7g、76%)。MS(ESI):CBrNOについての算出質量、200.98;m/z実測値、202.2[M+H]H NMR(CDCl):7.60(d,J=8.6,1H)、8.45(d,J=8.7,1H)、3.90(s,3H)、2.54(s,3H)。
【0230】
【化70】

【0231】
段階C.3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−ピリジンN−オキシド。
3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−ピリジン(20.8g、103mmol)のCHCl(550mL)中の5℃溶液を、mCPBA(60%;44.4g、154mmol)で、徐々に、分割して1時間かけて処理した。混合物を、室温に温まらせ、次い
で50℃で18時間加熱した。混合物を室温に冷却し、5%水性NaCO(300mL)で処理し、および1時間攪拌した。混合物を、DCMで希釈しおよびHO(3×)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、および明るい黄色の油(26.9g)に濃縮した。油を精製(SiO;0〜5%MeOH/DCM中の2M NH)して、表題の化合物を得た(15.7g、70%)。MS(ESI):CBrNOについての算出質量、216.97;m/z実測値、218.2[M+H]H NMR(CDCl):7.44(d,J=8.9,1H)、6.68(d,J=9.0,1H)、4.05(s,3H)、2.74(s,3H)。
【0232】
【化71】

【0233】
段階D.酢酸3−ブロモ−6−メトキシ−ピリジン−2−イルメチルエステル。
3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−ピリジンN−オキシド(6.73g、30.9mmol)のAcO(42mL)中の溶液を、120℃で3.5時間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物を、MeOH(250mL)で希釈し、および濃縮(3×)して、茶色の油を得(7.29g)、これを精製(SiO;0〜12%MeOH/DCM中の2M NH)して、表題の化合物を得た(6.42g、80%)。H NMR(CDCl):7.65(d,J=8.7,1H)、6.58(d,J=8.7,1H)、5.22(s,2H)、3.89(s,3H)、2.17(s,3H)。
【0234】
【化72】

【0235】
段階E.(3−ブロモ−6−メトキシ−ピリジン−2−イル)−メタノール。
酢酸3−ブロモ−6−メトキシ−ピリジン−2−イルメチルエステル(3.94g、15.2mmol)および1M水性KCO(26.2mL、26.2mmol)のMeOH(30mL)中の混合物を、室温で18時間攪拌した。混合物を濃縮し、HO(15mL)で希釈し、およびDCM(3×)で抽出した。組み合わせた抽出物をHOで洗浄し、乾燥し、および濃縮して、表題の化合物を得た(2.97g、90%)。MS(ESI):CBrNOについての算出質量、216.97;m/z実測値、218.2[M+H]H NMR(CDCl):7.68(d,J=8.6,1H)、6.60(d,J=8.6,1H)、4.67(dd,J=4.7,0.6,2H)、4.01(t,4.7,1H)、3.97(s,3H)。
【0236】
【化73】

【0237】
段階F.3−ブロモ−6−メトキシ−ピリジン−2−カルボアルデヒド。
(3−ブロモ−6−メトキシ−ピリジン−2−イル)−メタノール(3.25g、14.9mmol)およびMnO(9.07g、104mmol)のCHCl(50mL)中の混合物を、還流で18時間加熱した。混合物を熱いうちにろ過し、および濾液を濃縮した。残渣を精製(SiO;10%EtOAc/ヘキサン)して、表題の化合物を得た(2.55g、80%)。MS(ESI):CBrNOについての算出質量、214.96;m/z実測値、218.2[M+H]H NMR(CDCl):10.13(s,1H)、7.80(d,J=8.7,1H)、6.83(d,J=8.7,1H)、3.99(s,3H)。
【0238】
【化74】

【0239】
段階G.3−ブロモ−2−ジメトキシメチル−6−メトキシ−ピリジン。
3−ブロモ−6−メトキシ−ピリジン−2−カルバルデヒド(4.63g、21.4mmol)およびトリメチルオルトホルメート(120ml)のMeOH(200ml)中の溶液を、濃HSO(4ml)で処理した。混合物を、18時間攪拌し、次いで5%水性NaHCO(150ml)で攪拌しながら処理し、およびDCM(5×)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を塩水(100ml)、HO(100mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、および濃縮して、表題の化合物を得た(5.07g、90%)。H NMR(CDCl):7.67(d,J=8.6,1H)、6.61(d,J=8.6,1H)、5.56(s,1H)、3.95(s,3H)、3.52(s,6H)。
【0240】
【化75】

【0241】
段階H.2−ジメトキシメチル−6−メトキシ−3−[1−(4−メトキシ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]ピリジン。
3−ブロモ−2−ジメトキシメチル−6−メトキシ−ピリジン(4.05g、15.4mmol)のトルエン(120mL)中の−78℃溶液を、n−BuLi(ヘキサン中に1.6M;10.6mL、17.0mmol)で15分間かけて処理した。40分間の後、1−メトキシ−4−(2−ニトロ−ビニル)−ベンゼン(2.99g、16.7mmol)のトルエン(72mL)中の−78℃溶液を8分間かけて添加した。1時間後、酢酸(4mL)のトルエン(20mL)中の溶液を−78℃で滴下した。30分間の後、混合物を、室温に温まらせ、塩水で希釈し、およびDCM(3×)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を乾燥しおよび濃縮して、粗赤色の油状の生成物を得た(7.30g)。精製(SiO;0〜15%EtOAc/ヘキサン)は表題の化合物をもたらした(2.70g、48%)。MS(ESI):C1822についての算出質量、362.15;m/z実測値、363.4[M+H]H NMR(CDCl):7.39(d,J=8.7,1H)、7.21(d,J=8.7,2H)、6.85(d,J=8.7,2H)、6.63(d,J=8.6,1H)、5.76(dd,J=6.7,2.7,1H)、5.28(s,1H)、4.93〜4.85(m,2H)、3.92(s,3H)、3.77(s,3H)、3.53(s,3H)、3.49(s,3H)。
【0242】
【化76】

【0243】
段階I.2−メトキシ−5−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−[1,7]ナフチリジン。
2−ジメトキシ−メチル−6−メトキシ−3−[1−(4−メトキシ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−ピリジン(3.78g、10.4mmol)の酢酸(10ml)中の溶液を、Zn粉末(6.83g、104mmol)で処理し、および混合物を40℃で18時間加熱した。混合物をろ過し、MeOHで洗浄した。濾液を濃縮して、白色の固体を得、これを6N HCl(180ml)中に溶解し、および18時間攪拌した。混合物を、20℃に冷却し、飽和水性NaHCOで、pH約8に中和し、およびDCM(3×)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、および濃縮した。精製(SiO;5%MeOH/DCM中の2M NH)は、表題の化合物をもたらした(3.18g、95%)。MS(ESI):C1616についての算出質量、268.12;m/z実測値、269.4[M+H]H NMR(CDCl):7.26(s,1H)、7.10(d,J=8.4,1H)、7.00(d,J=8.7,2H)、6.84(d,J=8.7,2H)、6.50(d,J=8.4,1H)、4.10(m,1H)、3.91(s,3H)、3.79(s,3H)、3.33〜3.36(m,1H)、3.04〜2.99(m,1H)。
【0244】
【化77】

【0245】
段階J.2−メトキシ−5−(4−メトキシ−フェニル)−5,6.7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン。
2−メトキシ−5−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−[1,7]ナフチリジン(3.18g、10.4mmol)のEtOH(80mL)中の溶液を、NaBH(2.00g、52.9mmol)で、分割して、2時間かけて処理した。混合物を
18時間攪拌し、次いで、飽和水性NaHCO(50mL)で希釈し、およびDCM(3×)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、および濃縮した。残渣を精製(SiO;2〜4%MeOH/DCM中の2M NH)して、表題の化合物を得た(2.54g、90%)。MS(ESI):C1618についての算出質量、270.14;m/z実測値、271.4[M+H]H NMR(CDCl):7.26(s,1H)、7.10(d,J=8.4,1H)、7.00(d,J=8.7,2H)、6.84(d,J=8.7,2H)、6.50(d,J=8.4,1H)、4.12〜3.96(m,3H)、3.91(s,3H)、3.79(s,3H)、3.39〜3.31(m,1H)、3.04〜2.99(m,1H)。
【0246】
【化78】

【0247】
段階K.2−メトキシ−5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン。
2−メトキシ−5−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン(2.54g、9.40mmol)およびパラホルムアルデヒド(4.22g、141mmol)のMeOH(50mL)中の混合物を55℃で2.5時間加熱し、次いで室温に冷却し、およびNaBH(5.20g、136mmol)で、分割して処理した。室温で18時間の後に、混合物を、飽和水性NaHCO(pH約8まで)で希釈し、およびDCMで抽出した。組み合わせた有機層をHOで洗浄し、乾燥し、および濃縮して、表題の化合物を得た(1.75g、65%)。MS(ESI):C1720についての算出質量、284.15;m/z実測値、285.4[M+H]H NMR(CDCl):7.10〜7.05(m,3H)、6.85〜6.80(m,2H)、6.47(d,J=8.5,1H)、4.16〜4.10(m,1H)、3.90(s,3H)、3.78(s,3H)、3.75〜3.77(m,1H)、3.59〜3.52(m,1H)、3.03〜2.97(m,1H)、2.53〜2.47(m,1H)、2.44(s,3H)。
【0248】
【化79】

【0249】
段階L.5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン−2−オール。
2−メトキシ−5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−[1,7]ナフチリジン(1.75g、6.15mmol)の4M HCl(100ml)中の溶液を還流で5時間加熱した。溶液を濃縮して、塩酸5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン−2−オールを得た。塩を飽和水性NaHCOで中和し、およびDCMで抽出した。有機層を濃縮して、遊離強塩基として表題の化合物を得た(1.14g、68%)。MS(ESI):C1618についての算出質量、270.33;m/z実測値、271.4[M+H]H NMR(CDCl):7.12〜7.07(m,2H)、7.03(d,J=9.3,1H)、6.87〜6.82(m,2H)、6.37(d,J=9.3,1H)、4.00〜4.92(m,1H)、3.80(s,3H)、3.69〜3.62(m,1H)、3.56〜3.50(m,1H)、3.01〜2.95(m,1H)、2.52〜2.45(m,1H)、2.44(s,3H)。
【0250】
段階M.
5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン−2−オール(0.10g、0.37mmol)およびPPh(0.097g、0.37mmol)のTHF(5mL)中の混合物に、ジ−t−ブチルジアゾジカルボキシレート(0.085g、0.37mmol)のTHF(5mL)中の溶液を添加した。30分間の後、3−ピペリジン−1−イル−プロパン−1−オール(0.053g、0.37mmol)のTHF(5mL)中の溶液を徐々に添加した。18時間後、混合物を濃縮し、および得られた固体を精製(SiO;0〜8%MeOH/DCM中の2M NH)して、表題の化合物を得た(30mg、20%)。MS(ESI):C2433についての算出質量、395.26;m/z実測値、396.6[M+H]H NMR(CDCl):7.10〜7.04(m,3H)、6.83(d,J=8.6,2H)、6.45(d,J=8.4,1H)、4.33〜4.25(m,2H)、4.15〜4.10(m,1H)、3.79(s,3H)、3.76〜3.70(m,1H)、3.57〜3.50(m,1H)、3.02〜2.97(m,1H)、2.53〜2.45(m,3H)、2.44(s,3H)、2.42〜2.38(m,3H)、2.00〜1.92(m,2H)、1.66〜1.54(m,7H)。
【0251】
【化80】

【0252】
実施例51;5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−2−(4−ピペリジン−1−イル−ブチ−1−ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン。
【0253】
【化81】

【0254】
段階A.2−クロロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン。
塩酸5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン−2−オール(153mg、0.499mmol)のPOCl(1ml)中の溶液を100℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷却し、および氷および飽和水性NaHCOの攪拌混合物に注ぎいれ、およびDCM(4×)で抽出した。組み合わせた有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、および濃縮して、表題の化合物を得(180mg)、これを次の段階に直接的に持ち越した。MS(ESI):C1617ClNOについての算出質量、288.10;m/z実測値、289.8[M+H]
【0255】
段階B.
2−クロロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−5,6,7.8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン(0.080g、0.28mmol)、EtNH(1.0mL)、1−ブチ−3−ニル−ピペリジン(0.077g、0.56mmol)、CuI(5.3mg、27.8umol)、PPh(36mg、0.14mmol)、およびPd(PPhCl(0.020g、0.028mmol)のDMF(0.5mL)中の混合物を含有するフラスコを排気し、およびN(3×)で充填し戻した。混合物を105℃で18時間加熱し、次いで、室温に冷却し、飽和水性NaHCOで希釈し、およびDCMで抽出した。組み合わせた有機層をHOで洗浄し、乾燥し、および濃縮した。残渣を精製(SiO;0〜6%MeOH/DCM中の2M NH)して、表題の化合物を得た(35mg、33%)。MS(ESI):C2531Oについての算出質量、389.25;m/z実測値、390.6[M+H]H NMR(CDCl):7.15〜7.08(m,2H)、7.06(d,J=8.7,2H)、6.83(d,J=8.7,2H)、4.23〜4.17(m,1H)、3.91〜3.85(m,1H)、3.79(s,3H)、3.66〜3.59(m,1H)、3.05〜2.99(m,1H)、2.76〜2.62(m,4H)、2.56〜2.46(m,5H)、2.45(s,3H)、1.68〜1.58(m,4H)、1.49〜1.40(m,2H)。
【0256】
生物学的方法
受容体結合
SK−N−MC細胞において安定的に発現される、化合物のクローン化ヒトH受容体への結合を実施した(ローベンベルグT.W.(Lovenberg,T.W.)ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.、2000年、293、771〜778ページ)。簡潔には、ヒトH受容体を発現するSK−N−MC細胞からの細胞ペレットを、50mMトリス−HCl/5mM EDTA中に均質化し、および30,000gで30分間再度遠心分離した。ペレットを、50mMトリス/5mM EDTA(pH7.4)中に再均質化した。メンブランを、0.8nM N−[H]−α−メチルヒスタミンプラス/マイナステスト化合物と共に、25℃で60分間インキュベートし、および急速ろ過によりGF/Cガラスファイバーフィルタで収穫し(0.3%ポリエチレンイミンで予処理した)、続いて、氷冷緩衝剤で4回洗浄した。非特異的な結合を、10μMヒスタミンの存在下に定義した。IC50値を、単一サイト曲線適合プログラムにより判定し(カリフォルニア州サンディエゴのグラフパッド(GraphPad,San Diego,CA))および800pMのN−[H]−α−メチルヒスタミンKおよび800pMのリガンド濃度に基づいてK値に転換した(チェン&プルソフ(Cheng&Prusoff)、Biochem.Pharmacol.、1973年、22、3099〜3108ページ)。データが表1に示されている。
【0257】
ラット脳SERT
小脳のないラット脳(ペンシルバニア州ピッツバーグのジビックラボラトリーズ(Zivic Laboratories,Inc.、Pittsburgh,PA))を、52.6m MトリスpH8/126.4mM NaCl/5.26mM KCl混合物中に均質化し、および1,000rpmで5分間遠心分離した。上澄みを除去し、および15,000rpmで30分間再度遠心分離した。ペレットを、52.6mMトリスpH8/126.4mM NaCl/5.26mM KCl混合物中に再均質化した。メンブランを、0.6nM[H]−シタロプラムプラス/マイナステスト化合物と共に、25℃で60分間インキュベートし、および急速ろ過によりGF/Cガラスファイバーフィルタで収穫し(0.3%ポリエチレンイミンで予処理した)、続いて、氷冷緩衝剤で4回洗浄した。非特異的な結合を、100μMフルオキセチンの存在下に定義した。IC50値を、単一サイト曲線適合プログラムにより判定し(カリフォルニア州サンディエゴのグラフパッド(GraphPad,San Diego,CA))、および0.6nMの[H]−シタロプラムKおよび0.6nMのリガンド濃度に基づいてK値に転換した。データが表1に示されている。
【0258】
【表4】

【0259】
ヒトSERT
ヒトSERTを発現する均質化されたHEK293(ヒト胎児性腎臓)メンブランを、H−シタロプラム(SERT)と共に、室温で1時間、50mMトリス、120mM NaCl、5mM KCl(pH7.4)中にインキュベートした。非特異的結合を、SERTについての10μMフルオキセチンの存在下に判定した。メンブランを洗浄し、および放射活性を上述のとおりカウントした。SERTでのKについての計算は、H−シタロプラムについてのK値および3.1nMのリガンド濃度に基づいていた。データを表2に示す。
【0260】
【表5】

【0261】
周期的AMP蓄積
SK−N−MC細胞の亜系統を形成し、レポーターコンストラクトおよびヒトH受容体を発現させた。レポーター遺伝子(β−ガラクトシダーゼ)は、多重周期的AMP応答性エレメントの制御下にある。96−ウェルプレート中に、ヒスタミンを細胞媒体に直接的に添加し、その5分間後に、フォルスコリンを添加した(5μM最終濃度)。適切なときに、アゴニストの添加の10分先行してアンタゴニストを添加した。37℃での6時間
のインキュベーションの後、媒体を吸引し、および細胞を200μLのリン酸−緩衝化生理食塩水で洗浄し、続いて2回目の吸引をした。細胞を25μL0.1×アッセイ緩衝剤(10mM Na−リン酸、pH8、0.2mM MgSO、0.01mM MnCl)で溶解し、および室温で10分間インキュベートした。細胞を、次いで、10分間、0.5%トリトン(Triton)および40mM β−メルカプトエタノールを含有する100μLの1×アッセイ緩衝剤と共にインキュベートした。25μLの1mg/mL基材溶液を用いて発色させた(クロロフェノールレッドβ−Dガラクトピラノシド;インディアナ州インディアナポリスのロッシュモレキュラーバイオケミカルズ(Roche Molecular Biochemicals、Indianapolis,IN))。570nM吸収でのマイクロプレートリーダで色を定量化した。pA値を、pEC50値のシールド(Schild)退縮分析によって算出し、そして表3に示す。
【0262】
【表6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
X、Y、およびZの1つまたは2つはNであり、X、Y、およびZの残りはCRであり、
Lは−O−または−CH−であり且つnは1または2であるか;またはLは−C≡C−であり且つnが0または1であり、
mは0、1、または2であり、
は−Hであるか、または各々場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、−C1〜6アルキル、−C3〜6アルケニル、−C3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、−COOC1〜6アルキル、または−COOベンジルであり、
は−OH、−OC1〜6アルキル、場合により−OC1〜4アルキルまたはハロで置換されていてもよいフェニル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択され、
およびRは−H、または:
A)−C1〜6アルキル、−C3〜6アルケニル、−C3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、ベンジル、
B)場合により隣接した2つの炭素環員において3−または4−員環炭化水素部分に縮合して縮合5−または6−員芳香族環を形成していてもよいフェニルまたはピリジル、該部分は>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)により置換された1つの炭素原子を有し且つ該部分は場合により−N=により置換されていてもよい1つ以下の追加の炭素原子を有する、
C)4〜8員複素環であって、結合点である炭素原子を有し、>O、>S(O)0〜2、および>NHから選択される1つまたは2つのヘテロ原子メンバーを有し、そして0または1つの二重結合を有する複素環、および
D)5つまたは6つの環原子を有し、結合点である炭素原子を有し、>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)で置換された1つの炭素原子を有し、場合により−N=により置換されていてもよい1つ以下の追加の炭素原子を有し、そして場合によりベンゾ縮合またはピリド縮合されていてもよい単環式芳香族炭化水素基
ここで、A)〜D)の各々は場合により−OH、−C1〜4アルキルOH、−OC1〜6アルキル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、(−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−COOH、−COOC1〜6アルキル、−OC(O)N(R)R、および−OC(O)ORよりなる群から選択される部分でモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、
からなる群から独立して選択され、
あるいは、また、
およびRはそれらが結合している窒素と一緒になって4〜8員複素環を形成することができ、該複素環は少なくとも1つの炭素メンバーにより結合している窒素から分離されそして、>O、>S(O)0〜2、>NH、および>NRから選択される0または1つの追加のヘテロ原子メンバーを有し、0または1つの二重結合を有し、カルボニルである少なくとも1つの炭素メンバーにより結合している窒素から分離される0、1つ、または2つの炭素メンバーを有し、場合によりベンゾまたはピリド縮合されていてもよく、場合により1つの架橋を形成する1つの炭素メンバーを有していてもよく、そして0〜5つの炭素メンバー置換基Rffを有し、
は場合によりハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C3〜6アルケニル、−C3〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、−C2〜6アルキルOH、−C(O)N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)R(ここで、Rは各々場合により−C1〜3アルキル、−OH、−OC1〜6アルキル、−CF、またはハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C3〜8シクロアルキル、フェニル、または5−または6−員環芳香族ヘテロシクリルである)、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択され、
ffは場合によりハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−C3〜7シクロアルキル、−C1〜6アルキルC3〜7シクロアルキル、ハロ、−OH、−C1〜6アルキルOH、−OC1〜6アルキル、−OC2〜3アルキルO−、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)R(ここで、Rは各々場合により−C1〜3アルキル、−OH、−OC1〜6アルキル、−CF、またはハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−C1〜6アルキル、−C3〜8シクロアルキル、フェニル、または5−または6−員環芳香族ヘテロシクリルである)、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、−OCF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から選択され、
は−OH、−OC1〜6アルキル、−CF、−C1〜6アルキル、またはハロであり;2つのR置換基は一緒になってメチレンまたはエチレンを形成することができ;またはRの1つはRと一緒になってメチレン、エチレン、またはプロピレンを形成することができ;ここで、各メチレン、エチレン、またはプロピレンは場合により−OH、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−CF、−C1〜6アルキル、アミノ、またはハロにより置換されていてもよく、
は−H、−C1〜6アルキル、−OH、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、およびハロよりなる群から選択され、
Arは:
a)場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよくまたは隣接する炭素において場合によりフルオロ、−(CH2〜3NH−、−(CH1〜2NH(CH)−、−(CH2〜3N(C1〜4アルキル)−、または−(CH1〜2N(C1〜4アルキル)(CH)−でモノ−またはジ−置換されていてもよい−OC1〜4アルキレンO−でジ−置換されていてもよいフェニル、

1)−OH、−C1〜6アルキル、場合によりハロでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい−OC1〜6アルキル、−C2〜6アルケニル、−OC3〜6アルケニル、−C2〜6アルキニル、−OC3〜6アルキニル、−C3〜6シクロアルキル、−OC3〜6シクロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−N(R)COR、−N
(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−C(O)N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRは、それらの結合する窒素と一緒になって、>O、>S(O)0〜2、>NH、および>NC1〜6アルキルから選択される1つまたは2つのヘテロ原子メンバーを有し、0または1つの二重結合を有し、0または1つのカルボニルメンバーを有する4〜8員複素環を形成する)、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−COOH、−COOC1〜6アルキル、および−COOC3〜7シクロアルキル;および
2)>O、>S(O)0〜2、>NH、および>NC1〜6アルキルから選択される1つまたは2つのヘテロ原子メンバーを有し、0または1つのカルボニルメンバーを有する4〜8員環飽和または部分飽和複素環であって;場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい環;
は−OH、−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、フェニル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−H、−C1〜6アルキル、または−C2〜6アルケニルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−OCHF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される置換基である、
よりなる群から選択され、
b)隣接した2つの炭素環員において3員環炭化水素部分に縮合して縮合5員芳香族環を形成するフェニルまたはピリジル、該部分は>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)により置換された1つの炭素原子を有し、そして該部分は場合により−N=により置換されていてもよい1つ以下の追加の炭素原子を有し、縮合環は場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、
は−OH、−C1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、フェニル、−CN、−NO、−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1〜6アルキルである)、−C(O)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO1〜6アルキル、−C(O)C1〜6アルキル、−S(O)0〜2−C1〜6アルキル、−SON(R)R、−SCF、ハロ、−CF、−OCF、−OCHF、−COOH、および−COOC1〜6アルキルよりなる群から独立して選択される置換基である、
c)隣接した2つの環員において4員環炭化水素部分に縮合して縮合6員芳香族環を形成するフェニル、該部分は−N=により置換された0、1つ、または2つの炭素原子を有し、縮合環場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい、
d)5つの環原子を有し、結合点である炭素原子を有し、>O、>S、>NH、または>N(C1〜4アルキル)により置換された1つの炭素原子を有し、場合により−N=により置換された1つ以下の追加の炭素原子を有する、場合によりRでモノ−またはジ−置換されていてもよく、そして場合により隣接した2つの炭素原子でベンゾ縮合またはピリド縮合されていてもよく、ここで、ベンゾ縮合またはピリド縮合される部分は場合によりRでモノ−、ジ−、またはトリ−置換されていてもよい単環式芳香族炭化水素基、および
e)6つの環原子を有し、結合点である炭素原子を有し、−N=により置換された1つまたは2つの炭素原子を有し、場合によりRでモノ−またはジ−置換されていてもよく、そして場合により隣接した2つの炭素原子においてベンゾ縮合またはピリド縮合されていてもよく、ここで、ベンゾ縮合またはピリド縮合される部分は場合によりRでモノ−またはジ−置換されていてもよい単環式芳香族炭化水素基、
よりなる群から選択されるアリールまたはヘテロアリール環である]
の化合物、およびそのエナンチオマー、ジアステレオマー、水和物、溶媒和物、およびその薬学的に許容可能な塩、エステルおよびアミド。
【請求項2】
XがNである請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
YがNである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
ZがNである請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
YおよびZがNである請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Lが−O−でありそしてnが1である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Lが−CH−でありそしてnが1である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Lが−C≡C−でありそしてnが0である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
mが0または1である請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジル、アリル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、−COOCH、−COO−t−ブチル、および−COOベンジルよりなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
がメチル、エチル、プロピル、アリル、プロパルギル、またはベンジルである請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
が水素またはメチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
およびRが独立して−H、または、場合により置換されていてもよい:
A)メチル、エチル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、アリル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、ベンジル、
B)フェニル、ピリジル、4−、5−、6−または7−ベンゾオキサゾリル、4−、5−、6−または7−ベンゾチオフェニル、4−、5−、6−または7−ベンゾフラニル、4−、5−、6−または7−インドリル、4−、5−、6−または7−ベンズチアゾリル、4−、5−、6−または7−ベンズイミダゾリル、4−、5−、6−または7−インダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−5、6、7または8−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4、5、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4、5または6−イル、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4、5または7−イル、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5、6または7−イル、
C)アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、および
D)フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、3−インドキサジニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−または3−ベンゾチオフェニル、2−または3−ベンゾフラニル、2−または3−インドリル、2−ベンズチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、および3−インダゾリル
よりなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
場合により置換されていてもよいRおよびRが独立してメチル、エチル、イソプロピル、ピロリジニル、ピペリジニル、2−ベンゾチアゾリル、およびメトキエチルから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
およびRが独立してエチル、イソプロピル、メトキエチル、または2−ベンゾチアゾリルである請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
場合により置換されていてもよいRおよびRが、それらが結合している窒素と一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル、5,6−ジヒドロ−4H−ピリミジン−1−イル、および1,1−ジオキソ−1λ−チオモルホリン−4−イルよりなる群から選択される環を形成する請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
およびRが、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜8員複素環を形成し、該複素環はピペリジン、ピロリジン、およびモルホリンから選択され、該環は1または2つの置換基Rffで置換される請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
ffがメチル、エチル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル、−CF、−CHF、ビニル、アリル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、−OH、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ペンチルオキシ、−O(CHO−、−O(CHO−、−CN、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジエチルカルバモイル、メタンスルファニル、メタンスルホニル、メタンスルホンアミド、−C(O)R、−COOH、およびエトキシカルボニルよりなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
ffがメチル、フルオロ、−OH、−CF、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ジメチルアミノ、エトキシカルボニル、および−O(CHO−よりなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
がメチル、ピリジル、イソプロピル、シクロブチル、シクロプロピル、N−メチルピロリル、および1−メチルイミダゾリルよりなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
およびRが、それらが結合している窒素と一緒になって、アゼチジニル、2−メチルピロリジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、3−ジメチルアミノピロリジニル、2,5−ジメチルピロリジニル、2−トリフルオロメチルピロリジニル、2−ヒドロキシメチルピロリジニル、ピペリジニル、4−フルオロピペリジニル、3,3−ジフルオロピペリジニル、4,4−ジフルオロピペリジニル、3−トリフルオロメチルピペリジニル、4−トリフルオロメチルピペリジニル、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル、モルホリニル、4−シアノピペリジニル、4−カルボエトキシピペリジニル、3−ヒドロキシピペリジニル、4−ヒドロキシピペリジニル、2−ヒドロキシメチルピペリジニル、3−ヒドロキシメチルピペリジニル、4−ヒドロキシメチルピペリジニル、4−ヒドロキシエチルピペリジニル、3−メチルモルホリン−4−イル、3−ヒドロキシメチルモルホリン−4−イル、2−ヒドロキシメチルモルホリン−4−イル、2,6−ジメチルモルホリン−4−イル、1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル、5,6−ジヒドロ−4H−ピリジジン−1−イル、1,1−ジオキソ−1λ−チオモルホリン−4−イル、または2−メチルモルホリン−4−イルを形成する請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
およびRが、それらが結合している窒素と一緒になって、ピペリジニル、4−フルオロピペリジニル、4,4−ジフルオロピペリジニル、モルホリニル、または3−メチルモルホリン−4−イルを形成する請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
がメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ペンチルオキシ、−CF、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、ペンチル、クロロ、またはフルオロである請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
がヒドロキシ、メチル、メトキシ、フルオロ、または−CFである請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
2つのRが一緒になってメチレンを形成する請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
およびRの1つが一緒になってエチレンまたはプロピレンを形成する請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
が水素、メチル、エチル、イソプロピル、ヘキシル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、メチルスルファニル、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードである請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
場合により置換されていてもよいArが:
a)フェニル、5−、6−、7−、8−ベンゾ−1,4−ジオキサニル、4−、5−、6−、7−ベンゾ−1,3−ジオキソリル、4−、5−、6−、7−インドリニル、4−、5−、6−、7−イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4、5、6または7−イル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−4、5、6または7−イル、
b)4−、5−、6−または7−ベンゾオキサゾリル、4−、5−、6−または7−ベンゾチオフェニル、4−、5−、6−または7−ベンゾフラニル、4−、5−、6−または7−インドリル、4−、5−、6−または7−ベンズチアゾリル、4−、5−、6−または7−ベンズイミダゾリル、4−、5−、6−または7−インダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−5、6、7または8−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4、5、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4、5または6−イル、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4、6または7−イル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4、5または7−イル、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5、6または7−イル、
c)ナフチル、5−、6−、7−または8−イソキノリニル、5−、6−、7−または8−キノリニル、5−、6−、7−または8−キノキサリニル、5−、6−、7−または8−キナゾリニル、
d)フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、3−インドキサジニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−または3−ベンゾチオフェニル、2−または3−ベンゾフラニル、2−または3−インドリル、2−ベンズチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、3−インダゾリル、および
e)ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1−、3−または4−イソキノリニル、2−、3−または4−キノリニル、2−また
は3−キノキサリニル、2−または4−キナゾリニル、[1,5]、[1,6]、[1,7]、または[1,8]ナフチリジン−2−、3−、または4−イル、[2,5]、[2,6]、[2,7]、[2,8]ナフチリジン−1、3−、または4−イル
よりなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項30】
場合により置換されていてもよいArが、フェニル、ピリジル、ピラジニル、チアゾリル、ピラゾリル、およびチオフェニルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
Arがフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、3−エチニルフェニル、4−エチニルフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−ヨードフェニル、4−ヨードフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−ジフルオロメトキシフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、3−アセチルフェニル、4−アセチルフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−ジフルオロメトキシフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−4または5−イル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、4−ヒドロキシ−3−フルオロフェニル、3,4−ジヒドロキシフェニル、4−アミノフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−カルバモイルフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、4−メタンスルファニルフェニル、4−メタンスルフィニルフェニル、4−メタンスルホニルフェニル、4−トリフルオロメタンスルファニルフェニル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、2−クロロ−5−ピリジニル、2−ジメチルアミノ−5−ピリジニル、2−メトキシ−5−ピリジニル、2−チオメチル−5−ピリジニル、2−ヒドロキシ−5−ピリジニル、オキサゾル−5−イル、チアゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、2H−ピラゾル−3−イル、ピラジン−2−イル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−イミダゾル−1−イルフェニル、4−ピラゾル−1−イルフェニル、1H−インドール−5−イル、1H−ベンゾイミダゾル−5−イル、ベンゾ[b]チオフェン−7−イル、および4−ビフェニルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
場合によりハロで置換されていてもよいArが4−メトキシフェニルまたは4−メタンスルファニルフェニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
4−(2−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
2−メチル−4−フェニル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−フェニル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
ジエチル−[3−(8−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ)−プロピル]−アミン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
ジエチル−[3−(6−メチル−8−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ)−プロピル]−アミン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−7−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;4−(4−メトキシ−フェニル)−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3−メトキシ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
7−[3−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−プロポキシ]−4−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
ジエチル−{3−[8−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−アミン;
{3−[8−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−ジエチル−アミン;
7−(1−ベンジル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(4−クロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(3−クロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(2−クロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3−クロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
7−[3−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−プロポキシ]−4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
ジエチル−{3−[8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−アミン;
{3−[8−(3,4−ジクロロ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン−3−イルオキシ]−プロピル}−ジエチル−アミン;
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−4−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーA);
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーB);
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−7−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−7−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーA);
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]−ナフチリジン(エナンチオマーB);
7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−[2,6]ナフチリジン;
8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−3−(4−ピペリジン−1−イル−ブチ−1−ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]ナフチリジン;
8−(4−メトキシ−フェニル)−6−メチル−3−(4−ピペリジン−1−イル−ブチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]−ナフチリジン;
5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−2−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン;および
5−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−2−(4−ピペリジン−1−イル−ブチ−1−ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン
よりなる群から選択される化合物。
【請求項34】
製薬学的に許容可能な担体および有効量の少なくとも1種の式(I)の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項35】
睡眠/覚醒および覚醒状態(arousal)/ビジランス(vigilance)障害、不眠症、時差ぼけ、睡眠障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、注意欠陥障害、学習障害および記憶障害、学習機能障害、記憶機能障害、記憶喪失、認知性機能不全、偏頭痛、神経原性炎症、認知症、軽度の認知機能障害、前認知症、アルツハイマー病、癲癇、関連する脱力発作を伴うまたは伴わない過眠症、脱力発作、睡眠/覚醒ホメオスタシスの障害、特発性傾眠、日中の過剰な眠気(EDS)、概日リズム障害、睡眠/疲労障害、疲労、睡眠時無呼吸に関連する眠気、閉経期前後のホルモンシフトによる睡眠機能障害、パーキンソン病関連疲労、MS−関連疲労、うつ病関連疲労、化学療法誘起疲労、仕事関連疲労、嗜眠、摂食障害、肥満症、運動病、眩暈、総合失調症、物質乱用、双極性障害、躁病および哺乳動物におけるうつ病よりなる群から選択されるCNS障害を処置または予防する方法であって、これらを患っている哺乳動物に有効量の少なくとも1種の式(I)の化合物を投与する段階を含んでなる方法。
【請求項36】
受容体アンタゴニスト、H受容体アンタゴニスト、H受容体アンタゴニスト、セロトニン・ノルエピネフリン再吸収抑制剤、選択的セロトニン再吸収抑制剤、ノルアドレナリン再吸収抑制剤、非選択的セロトニン再吸収抑制剤、およびモダフィニルよりなる群から選択される1種もしくはそれ以上の治療薬を投与する段階をさらに含んでなる請求項35に記載の方法。
【請求項37】
哺乳動物におけるうつ病、睡眠障害、疲労、嗜眠、認知機能障害、記憶障害、記憶喪失、学習障害、および注意欠陥障害よりなる群から選択されるCNS障害を処置または予防する方法であって、これらを患っている哺乳動物に有効量の少なくとも1種の式(I)の化合物を投与する段階を含んでなる方法。
【請求項38】
同位体的に標識化されてPETまたはSPECTにより検出可能とされた請求項1に記載の化合物。
【請求項39】
18F標識化または11C標識化された請求項1に記載の化合物を陽電子放出断層撮影(PET)分子プローブとして用いる段階を含んでなる、ヒスタミンH受容体およびセロトニントランスポーターにより仲介される障害の研究方法。

【公表番号】特表2008−543880(P2008−543880A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517211(P2008−517211)
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【国際出願番号】PCT/US2006/023788
【国際公開番号】WO2006/138714
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】