説明

ネットワーク通信管理システム、端末装置、保守管理サーバ、その方法、プログラム及び記憶媒体

【課題】ネットワーク側が主導して端末の利便性、接続性、安全性保、信頼性、保守性及び運用性の確保を可能とするネットワーク通信管理システム、端末、保守管理サーバ、その方法、プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】IP通信システムのホームネットワーク10に接続されている端末101〜104等が接続されているネットワーク3の保守管理サーバ31が端末から送出される動作状態を示す端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を端末に送出して端末の管理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク通信管理システム、端末装置、保守管理サーバ、その方法、プログラム及び記憶媒体に関し、特にネットワークの安全性や信頼性を向上させるネットワーク通信管理システム、端末装置、保守管理サーバ、その方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる次世代ネットワーク(NGN)は、IP電話や住居内にネットワーク接続されて設置されている各種端末の外部からの制御を行うホームネットワーク、マルチメディア等応用範囲が拡張、発展されることが期待されている。
【0003】
また、この種のネットワークに接続される端末(例えば、冷蔵庫、エアコン等)は、格段に性能が向上し、機能も高度化されており、接続性や利便性が実現されている。一方、これら端末への不正なアクセスを防止するセキュリティ対策は急務である。
【0004】
従来の交換機を基礎とした、いわゆるレガシー網(ネットワーク)の電話端末(黒電話)では、ネットワークが接続されている端末の動作状態やインタフェースの状態を把握し、管理しているので、呼の集中等の障害事態の発生に対してはネットワークから端末への呼送出を切断したりインタフェースを制御することによって障害事態を収束、復旧させている。このように従来のレガシー網(ネットワーク)においては、キャリア(ネットワーク管理者)が端末やインタフェースを管理しているため、ハードウェア構成による接続、切断等の制御が可能となり確実な制御、防御が可能となる。
【0005】
一方、今日利用者が飛躍的に増加しているインターネット分野においては、インターネットネットワークにインタフェースを介して接続されている端末の種類と数は天文学的な数であり、接続端末の機能向上も目覚しくその制御は難しくなっている。すなわち、通常、インターネットでは、インタフェースを含む端末等へのデータ送出に制限がかけられておらず、受信したデータはそのままインタフェースを介して当該端末に送出される。すなわち、従来のインターネットは、いわゆるベストエフォートであり、どのような端末がどこに接続されているのかは分からない構成になっており、したがって、インタフェースやそこに接続されている端末に生じる障害に対する対策、障害復帰もユーザ責任において自分で行わなければならず障害発生時には、その回復までには非常に多くの困難が伴う。
【0006】
インターネットにおいては、接続されている端末機器の機能拡張に伴う高度化、端末と接続されているインタフェースやネットワークの高度化が劇的に進歩したことによって、輻輳発生時や端末、インタフェースに障害、故障が発生したりしたときには対応が非常に難しく複雑になってしまう。また、外部からネットワークや端末に対する攻撃に対しても個々のユーザがアプリケーションソフトをインストールして対応することしかできず、ユーザにとっては不安な運用を強いられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このようにIP通信によるインターネットにおける端末は格段に高度化されて機能が向上しており、端末やインタフェース側で発生した障害に対する対策、脆弱性対策、セキュリティ対策、輻輳対策等の各種の保守運用対策がきわめて重要な課題となっている。
【0008】
すなわち、上記ネットワークでは利便性の確保、接続性の確保、安全性の確保、信頼性の確保、保守性の確保、運用性の確保が要望され、ネットワークに接続されている端末には、端末機能の拡張、端末とネットワークの高度化に伴う障害・故障の複雑化への対応、ネットワークや端末に対する外部からの攻撃:脅威への対応等が要望されている。
【0009】
しかしながら現在のネットワークにおいては、例えば、端末の故障時には、ユーザが故障箇所を見つけて修理したり、専門業者に依頼して修理することが通常であり、大変煩雑かつ高コストである。
【0010】
そこで、本発明の目的は、ネットワーク側が主導して端末の利便性、接続性、安全性確保、信頼性、保守性及び運用性の確保を可能とするネットワーク通信管理システム、端末装置、保守管理サーバ、その方法、プログラム及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の課題、目的を達成するため、本発明は次のような特徴的な構成を採用している。
【0012】
(1)IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報に基づいて必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記端末に送出し、前記端末に前記特定処理を実行させるネットワーク通信管理システム。
(2)IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出し、
前記保守管理サーバは、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するネットワーク通信管理システム。
(3)前記端末の端末情報は、当該端末の機種情報、端末の正常/異常動作を示す情報を含む上記(1)又は(2)のネットワーク通信管理システム。
(4)前記端末の端末情報は、ログ情報である上記(1)又は(2)のネットワーク通信管理システム。
(5)前記ホームゲートウェイが前記端末の動作情報を調査して得る端末情報が前記保守管理サーバに送出される上記(1)乃至(4)のネットワーク通信管理システム。
(6)前記保守管理サーバは、前記端末の端末情報が異常を示す異常情報であるときには、前記異常に対処する特定処理を実行するための特定情報を、対応する端末に送出する上記(1)又は(2)のネットワーク通信管理システム。
(7)前記保守管理サーバは、前記端末の端末情報が異常を示す異常情報であるときには、前記会社サーバから受信した前記異常に対処する特定処理を実行するための特定情報を、対応する端末に送出する上記(2)のネットワーク通信管理システム。
(8)IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記ホームゲートウェイを介して前記保守管理サーバからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出し、
前記保守管理サーバは、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するネットワーク通信管理システム。
(9)IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記ホームゲートウェイを介して前記保守管理サーバからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示すログ情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記ログ情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、追加的な情報を取得するための試験を当該端末に実行させるための試験情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出し、
前記試験情報を受信した端末は、受信試験情報に基づく試験を行い、試験結果情報を前記保守管理サーバに送出し、
前記保守管理サーバは、受信した前記試験結果情報を対応する前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した試験結果情報に基づいて前記端末の動作修復に必要な処理を行わせるための特定信号を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するネットワーク通信管理システム。
(10)IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記ホームゲートウェイを介して前記保守管理サーバからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な更新情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出し、
前記更新情報を受信した端末は、前記更新情報に基づく更新動作を実行するネットワーク通信管理システム。
(11)IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記端末情報に基づいて前記端末や前記ホームゲートウェイ側に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させるネットワーク通信管理システム。
(12)前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末である上記(1)乃至(11)のいずれかに記載のネットワーク通信管理システム。
(13)IP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介してネットワークの保守管理サーバに接続されている端末であって、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出する手段と、前記保守管理サーバから送出される前記端末情報に基づいて決定された特定処理を実行させるための特定信号を受信して前記特定処理を実行する手段とを備えて成るネットワークで使用される端末装置。
(14)IP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介してネットワークの保守管理サーバに接続されている端末であって、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出する手段と、前記保守管理サーバから送出され、前記端末のメーカ側の会社サーバが前記端末情報に基づいて決定した特定情報を受信して前記特定処理を実行する手段とを備えるネットワークで使用される端末装置。
(15)前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末である上記(1)乃至(14)のいずれかのネットワークで使用される端末装置。
(16)前記端末の端末情報またはログ情報は、当該端末の機種情報、端末の正常/異常動作を示す情報を含む上記(1)乃至(15)のいずれかのネットワークで使用される端末装置。
(17)前記ホームゲートウェイにより得られた前記端末の動作状態を示す端末情報が前記保守管理サーバに送出される上記(1)乃至(16)のいずれかのネットワークで使用される端末装置。
(18)ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されている保守管理サーバであって、
前記端末の動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイを介して受信し、
前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報に基づいて必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記端末に送出し、前記端末に前記特定処理を実行させるネットワークで使用される保守管理サーバ。
(19)ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されている保守管理サーバであって、
前記端末の動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイを介して受信し、
受信した端末情報を、接続されている前記端末のメーカ側の会社サーバに送出し、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末から送出される動作状態を示す端末情報を受信して当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバから送出された追加的な情報を取得するための試験を当該端末に実行させるための試験情報を受信して前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出し、
前記試験情報を受信した端末による追加試験情報に基づく試験結果情報を受信し、
受信した前記試験結果情報に対応する前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバから受信した試験結果情報に基づいて前記端末の動作修復に必要な処理を行わせるための特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するネットワークで使用される保守管理サーバ。
(20)ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されるとともに前記端末のメーカー側の会社サーバに接続されている保守管理サーバであって、
前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバから受信した端末情報に基づいて決定された、必要な更新情報を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出して前記更新情報に基づく更新動作を実行させるネットワークで使用される保守管理サーバ。
(21)ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されるとともに前記端末のメーカー側の会社サーバに接続されている保守管理サーバであって、
前記端末から送出される端末情報に基づいて前記端末に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させるネットワークで使用される保守管理サーバ。
(22)前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末である上記(18)乃至(21)のいずれかのネットワークで使用される保守管理サーバ。
(23)保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報に基づいて特定処理を実行させるための特定信号を前記端末に送出し、前記端末に前記特定処理を実行させるステップを備えるネットワーク通信管理方法。
(24)保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信方法であって、
前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバが、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、を備えて成るネットワーク通信管理方法。
(25)保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信方法であって、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末が、その動作状態を示すログ情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出するステップと、
前記保守管理サーバは、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、を備えて成るネットワーク通信管理方法。
(26)保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信方法であって、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示すログ情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、追加的な情報を取得するための試験を当該端末に実行させるための試験情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、
前記試験情報を受信した端末は、受信試験情報に基づく試験を行い、試験結果情報を前記保守管理サーバに送出するステップと、
前記保守管理サーバは、受信した前記試験結果情報を対応する前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバは、受信した試験結果情報に基づいて前記端末の動作修復に必要な処理を行わせるための特定信号を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、を備えて成るネットワーク通信管理方法。
(27)IP通信を行うシステムであり、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバが、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な更新情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、
前記更新情報を受信した端末は、前記更新情報に基づく更新動作を実行するステップと、を備えて成るネットワーク通信管理方法。
(28)保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記端末情報に基づいて前記端末や前記ホームゲートウェイ側に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させるステップと、を備えて成るネットワーク通信管理方法。
(29)保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記保守管理サーバが、前記端末情報に基づいて前記端末や前記ホームゲートウェイ側に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させるステップを有するネットワーク通信管理方法。
(30)前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末である上記(23)乃至(29)のいずれかのネットワーク通信管理方法。
(31)上記(23)乃至(30)のいずれかのステップの処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(32)上記(31)のプログラムが格納された記憶媒体。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ネットワーク側からの管理によって端末の接続性、安全性、信頼性、保守性、運用性等の確保が容易に可能となり、高度な端末が接続されているネットワークシステムの構築が実現できる。
【実施例】
【0014】
以下、本発明によるネットワーク通信管理システム、端末装置、保守管理サーバ、その方法、プログラム及び記憶媒体の好適実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施例において説明されるシステム動作手順(ステップ)をコンピュータに実行させるプログラム及び当該プログラムを格納、記憶した記憶媒体も本発明の実施例に含まれる。
【0015】
図1は、本発明によるネットワーク通信管理システムの好適実施例のシステム構成動作を示す図である。
【0016】
本実施例では、端末側1を構成する家屋内の端末がホームゲートウェイ(ホームGW)20を介してUNI(User Network Interface)2に接続されている。UNI(User Network Interface)2はネットワーク3に接続されている。端末サイドとしては、ホームネットワーク10には、電話/FAX装置101、デジタルテレビ102、ビデオレコーダ103、パソコン104等が接続されるとともに、ホームゲートウェイ20を介してUNI2に接続されている。また、UNI2には、ホームネットワーク10にも接続されていない独立の端末としての映像機器11、パソコン12、カーナビゲーション13、携帯電話14等を接続することができることは勿論である。ネットワーク3としてのネットワークには保守運用サーバ31が設けられている。このようにUNI2に接続されている端末は、同一の端末を場所や状況に応じて移動体通信と有線通信の双方向で利用できる技術であるFMC(Fixed
Mobile Convergence)に対応しており、有線の固定電話等と移動電子機器との相互乗り入れを可能としている。
【0017】
ネットワーク3に収容されている保守運用サーバ31は、通常の呼処理に関する動作を実行するだけでなく、以下に説明するような各種の制御(運用システムの保守、監視、修理、ファイル更新等)を実行する。
【0018】
保守運用サーバ31は、また、UNI2とホームゲートウェイ20を介して端末の動作状態を遠隔診断するための診断指示信号を端末側に送出する。端末側は、診断指示信号を受信すると、指示に基づいて自己の端末の動作状態を示す信号やログ信号をホームゲートウェイ20、UNI2を介してネットワーク3側の保守運用サーバ31に送出する。保守運用サーバ31は、端末からの動作状態信号を受信して当該端末の動作を確認し、故障の有無等を遠隔診断し、故障の内容に応じた適切な復旧を実行させるための自動復旧指示信号をUNI2とホームゲートウェイ20を介して送出する。
【0019】
保守運用サーバ31は、端末の故障を解消させるための故障対応ソフトウェアがメモリに格納されており、端末からの故障情報に基づいて最適なソフトウェアを選択して端末に送出する。端末側では、受信したソフトウェアを利用して端末故障を修理、回復して正常な動作状態にする。また、端末のアプリケーションプログラム(ソフトウェア)のバージョンアップ、更新が必要なときには、ネットワーク3の保守運用サーバ31に外部から供給される更新プログラム、ソフトウェアを端末に送出してプログラムの更新がなされる。
【0020】
ネットワーク3の主体としてはキャリアが想定され、キャリアはUNI2を専用のインタフェースにより外部からの侵入による脅威を阻止している。したがって、キャリアは、UNI2にホームゲートウェイ20を介して接続されているホームネットワーク10に接続されている端末101〜104、独立な端末11〜14やUNI2を主体的に管理することになり、キャリアの自主的な運用管理が可能となる。例えば、特定端末への輻輳が起きたときには、ノードのバイパスや呼規制等のネットワークの制御を行うことができるし、上述の如く、種々の制御が可能となる。例えば、端末の故障状態に応じて適切な復旧のために実行プログラムをネットワーク3を介して送出することができる。
【0021】
要するに、本発明では、ネットワーク管理者側がネットワーク自身を制御するとともにインタフェースとしてのUNI2を介して接続されている端末も主体的に制御している。したがって、端末とネットワークから成るシステム全体の保守運用が確保されるだけでなく、故障時、輻輳時等の種々の事態に遭遇しても迅速な対応が可能となる。
【0022】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
図2は本発明の第1の実施例におけるシステム構成動作図であり、障害等がない平常時の構成を示す。本実施例は端末側としてはホームゲートウェイ20に接続されているホームネットワークの端末について説明するが、これに限定する理由はなく一切の端末についても適用可能である。
【0023】
ホームゲートウェイ20を介して接続されている、例えば2つの、つまりA社製端末101AとB社製端末101Bが、ネットワーク3に収容されている保守管理サーバ31に接続されている。また、保守管理サーバ31は、端末メーカーA社とB社の会社サーバであるA社サーバ4AとB社サーバ4Bに接続されている。
【0024】
端末101Aと101Bは、当該端末の情報(動作状態)、例えば、端末の機種情報(端末メーカー名、機種種別、バージョン)を、ホームゲートウェイ20を介してネットワーク3の保守管理サーバ31に送出する。保守管理サーバ31は、受信した端末からの情報に基づいて端末の正常動作、異常動作を確認する。図2においては、A社端末101AとB社端末101Bからは正常動作を示す情報が送出されているので保守管理サーバ31では、正常なシステム動作が実行されていると認識する。
【0025】
保守管理サーバ31に接続されている端末メーカーA社とB社の会社サーバであるA社サーバ4AとB社サーバ4Bには、保守管理サーバ31から受信した自社製の端末に関する情報(過去の障害情報も含む)が記憶されており、何らかの障害が発生したときに、記憶されている情報に基づいて障害解消のための対応策を保守管理サーバ31に送出する。保守管理サーバ31は受信した対応策に基づいて端末に対して処置を施す。この保守、処置は、保守管理サーバ31が端末を管理、制御できるシステムであるから可能となる。
【0026】
A社サーバ4AとB社サーバ4Bには、保守用や障害回復のためのプログラムが記憶されており、障害に対応するプログラムを保守管理サーバ31に送出して必要な処理を実行することもできるし、当該プログラムをホームゲートウェイ20を介して障害端末に送出して、端末の障害を取り除くこともできる。A社サーバ4AとB社サーバ4Bに端末のバージョンアップのための情報、プログラムを記憶しておいて、これを対応する端末にダウンロードすることもできる。
【0027】
図3は、A社端末101Aが正常動作をしており、B社端末101Bに異常が発生したときのシステム構成動作を示す図である。
【0028】
本実施例では、A社端末101Aからは端末機種情報と端末動作状態を示す正常動作情報がホームゲートウェイ20を介して保守管理サーバ31に送出されるが、B社端末101Bからは機種情報とともに端末動作が異常であることを示すデータが保守管理サーバ31に送出されるので、保守管理サーバ31ではホームネットワーク10に接続されているB社端末101Bに動作異常が発生していることを把握、確認することができる。
【0029】
保守管理サーバ31は、この情報をB社サーバ4Bに送り、B社サーバ4Bから送出される障害対策情報を受けて、B社端末101Bに対する対応策を実行する。この対応策は、オペレータが出向いて行うこともできるし、サーバ4Bに格納されている障害解消プログラムをB社端末101Bで受信してインストール、プログラムを実行することで実現することができる。
【0030】
図4は、本発明の第3の実施例において端末の障害状況を保守管理サーバ31で収集したログ情報に基づいて把握し、対応策を実行するシステム構成、動作を示す図である。
【0031】
ログ情報は、コンピュータの利用状況やデータ通信の記録であり、操作やデータの送受信が行われた日時と、行われた操作の内容や送受信されたデータの中身などを示す情報が含まれている。
【0032】
本実施例では、ホームゲートウェイ20からA社端末101A、B社端末101Bに対して送出される上記ログ情報の送信を指示する信号を受け、自己の機器のログ情報をホームゲートウェイ20を介して保守管理サーバ31に送信する。ログ情報には、当該端末の障害情報を含む動作状態情報とすることができることは勿論である。
【0033】
保守管理サーバ31は、このログ情報をA社サーバとB社サーバのそれぞれ4Aと4Bに送出し、A社サーバ4AとB社サーバ4Bは、受信したログ情報に基づいてそれぞれ自社の端末の動作状態を把握し、問題、障害があったときには会社サーバから送出される障害対策情報を保守管理サーバ31に送出している。例えば、前述のような対応プログラムの送出や対応策情報の送出等が行われる。こうしてネットワークのキャリア3側での端末の管理とともに、障害時の対応も行う。
【0034】
図5は本発明の第5の実施例示し、保守管理サーバを介して端末の試験を遠隔で行う例を示すシステム構成動作を示す図である。
【0035】
本実施例では、図4に示すように、保守管理サーバ31から送出されるログ情報に基づいてA社サーバ4AとB社サーバ4Bは自社端末の動作状態を調査し、更なる障害状態を探知するための試験を実行させる。
【0036】
保守管理サーバ31から送出されるログ情報等の端末情報を受信したA社サーバ4AとB社サーバ4Bは、それぞれ障害が発生した自社端末の状態を上記端末情報を解析して、更なる詳細な動作状態情報を取得することが必要なときに追加試験用のデータ、プログラムを保守管理サーバ31に送出する。保守管理サーバ31は、試験を指示するために、これらの試験用のデータ、プログラムをホームゲートウェイ20を介してホームネットワーク10に接続されている障害状態の端末に送出する。
【0037】
障害状態の端末は、受信した試験用のデータ、プログラムに基づいて当該端末に更なる試験を実施して試験結果を端末情報として保守管理サーバ31を介して障害端末に対応する会社のサーバに送出する。本実施例によれば、ネットワーク側の管理の下、必要十分な情報を取得でき、より適切迅速な対応がとれる。
【0038】
図6は本発明の第4の実施例示し、保守管理サーバを介して端末のファイルを遠隔で更新するシステム構成動作を示す図である。
【0039】
本実施例では、端末の機能向上、セキュリティ、ウィルスのような外部からの脅威に対する対策プログラムのインストール等、端末のファイル更新等を実行する遠隔ファイル更新についての実施例である。
【0040】
本実施例においては、A社端末101A、B社端末101Bから保守管理サーバ31を介して受信した端末情報を解析し、端末のファイル更新が必要と判断したときに、パッチ、新ファイルを保守管理サーバ31に送出する。保守管理サーバ31は、パッチ、新ファイルに基づいて更新に必要なファイルを更新が必要な当該端末にファイルを送出して、ホームネットワーク10に接続されている端末に対してファイル更新指示を出力して端末にファイル更新を実行させる。
【0041】
障害状態の端末は、受信した試験用のデータ、プログラムに基づいて当該端末に更なる試験を実施して試験結果を端末情報として保守管理サーバ31を介して障害端末に対応する会社のサーバに送出する。本実施例によれば、ネットワーク側の管理の下、必要十分な情報を取得でき、より適切迅速な対応がとれる。
【0042】
図7は本発明の第5の実施例示し、保守管理サーバによる管理下、自立回復が困難な致命的な障害が発生したときの復旧を実行するシステム構成動作を示す図である。
【0043】
図7において、ネットワーク3に接続されている端末やホームゲートウェイ20に回復不能な障害が発生したとき(過大な輻輳等)には、端末との接続を保守管理サーバ31により強制的に切断することがある。この場合に、通常の動作状態に復旧させる例である。
【0044】
端末からの端末動作状態情報を、ホームゲートウェイ20を介して受信した保守管理サーバ31は、上述の如き運用状態を監視しており、輻輳等により運用が不可能な状態に至っていることを検知するとともに、修理や更新等により当該運用が正常な状態に至り、復旧が可能になったときに復旧指示信号がホームウェアゲートウェイ20と(を介して)A社端末101A、B社端末101Bに送出される。ホームウェアゲートウェイ20と、端末側では、この復旧指示信号の受信に応答してその動作を復旧させる処理を実行する。この復旧は、復旧指示信号に基づいて電気的に行っても良いし、ユーザ側において手動で行うこともできる。
【0045】
以上、本発明の好適実施例の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。例えば、保守管理サーバは端末の課金制御を行うことができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による次世代ネットワークの好適実施例のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるシステム構成図であり、障害等がない平常時の構成を示す。
【図3】本発明の第2の実施例におけるシステム構成動作を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例におけるシステム構成動作を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例におけるシステム構成動作を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施例におけるシステム構成動作を示す図である。
【図7】本発明の第6の実施例におけるシステム構成動作を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 端末側
2 UNI(User Network Interface)
3 ネットワーク(キャリア)
4A A社サーバ
4B B社サーバ
10 ホームネットワーク
11 映像機器
12 パソコン
13 カーナビゲーション
14 携帯電話
20 ホームゲートウェイ
31 保守管理サーバ
101 電話/FAX装置
102 デジタルテレビ
103 ビデオレコーダ
104 パソコン
101A A社端末
101B B社端末


【特許請求の範囲】
【請求項1】
IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報に基づいて必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記端末に送出し、前記端末に前記特定処理を実行させることを特徴とするネットワーク通信管理システム。
【請求項2】
IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出し、
前記保守管理サーバは、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出することを特徴とするネットワーク通信管理システム。
【請求項3】
前記端末の端末情報は、当該端末の機種情報、端末の正常/異常動作を示す情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク通信管理システム。
【請求項4】
前記端末の端末情報は、ログ情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク通信管理システム。
【請求項5】
前記ホームゲートウェイが前記端末の動作情報を調査して得る端末情報が前記保守管理サーバに送出されることを特徴とする請求項1乃至4に記載のネットワーク通信管理システム。
【請求項6】
前記保守管理サーバは、前記端末の端末情報が異常を示す異常情報であるときには、前記異常に対処する特定処理を実行するための特定情報を、対応する端末に送出することを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク通信管理システム。
【請求項7】
前記保守管理サーバは、前記端末の端末情報が異常を示す異常情報であるときには、前記会社サーバから受信した前記異常に対処する特定処理を実行するための特定情報を、対応する端末に送出することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク通信管理システム。
【請求項8】
IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記ホームゲートウェイを介して前記保守管理サーバからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出し、
前記保守管理サーバは、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出することを特徴とするネットワーク通信管理システム。
【請求項9】
IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記ホームゲートウェイを介して前記保守管理サーバからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示すログ情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記ログ情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、追加的な情報を取得するための試験を当該端末に実行させるための試験情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出し、
前記試験情報を受信した端末は、受信試験情報に基づく試験を行い、試験結果情報を前記保守管理サーバに送出し、
前記保守管理サーバは、受信した前記試験結果情報を対応する前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した試験結果情報に基づいて前記端末の動作修復に必要な処理を行わせるための特定信号を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出することを特徴とするネットワーク通信管理システム。
【請求項10】
IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、
前記ホームゲートウェイを介して前記保守管理サーバからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な更新情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出し、
前記更新情報を受信した端末は、前記更新情報に基づく更新動作を実行することを特徴とするネットワーク通信管理システム。
【請求項11】
IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出し、
前記保守管理サーバは、前記端末情報に基づいて前記端末や前記ホームゲートウェイ側に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させることを特徴とするネットワーク通信管理システム。
【請求項12】
前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のネットワーク通信管理システム。
【請求項13】
IP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介してネットワークの保守管理サーバに接続されている端末であって、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出する手段と、前記保守管理サーバから送出される前記端末情報に基づいて決定された特定処理を実行させるための特定信号を受信して前記特定処理を実行する手段とを備えて成ることを特徴とするネットワークで使用される端末装置。
【請求項14】
IP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介してネットワークの保守管理サーバに接続されている端末であって、
前記端末は、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出する手段と、前記保守管理サーバから送出され、前記端末のメーカ側の会社サーバが前記端末情報に基づいて決定した特定情報を受信して前記特定処理を実行する手段とを備えることを特徴とするネットワークで使用される端末装置。
【請求項15】
前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のネットワークで使用される端末装置。
【請求項16】
前記端末の端末情報またはログ情報は、当該端末の機種情報、端末の正常/異常動作を示す情報を含むことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載のネットワークで使用される端末装置。
【請求項17】
前記ホームゲートウェイにより得られた前記端末の動作状態を示す端末情報が前記保守管理サーバに送出されることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のネットワークで使用される端末装置。
【請求項18】
ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されている保守管理サーバであって、
前記端末の動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイを介して受信し、
前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報に基づいて必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記端末に送出し、前記端末に前記特定処理を実行させることを特徴とするネットワークで使用される保守管理サーバ。
【請求項19】
ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されている保守管理サーバであって、
前記端末の動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイを介して受信し、
受信した端末情報を、接続されている前記端末のメーカ側の会社サーバに送出し、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末から送出される動作状態を示す端末情報を受信して当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバから送出された追加的な情報を取得するための試験を当該端末に実行させるための試験情報を受信して前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出し、
前記試験情報を受信した端末による追加試験情報に基づく試験結果情報を受信し、
受信した前記試験結果情報に対応する前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバから受信した試験結果情報に基づいて前記端末の動作修復に必要な処理を行わせるための特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出することを特徴とするネットワークで使用される保守管理サーバ。
【請求項20】
ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されるとともに前記端末のメーカー側の会社サーバに接続されている保守管理サーバであって、
前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出し、
前記会社サーバから受信した端末情報に基づいて決定された、必要な更新情報を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出して前記更新情報に基づく更新動作を実行させることを特徴とするネットワークで使用される保守管理サーバ。
【請求項21】
ネットワークを介して端末とIP通信を行うシステムで用いられ、ホームゲートウェイを介して前記端末と接続されるとともに前記端末のメーカー側の会社サーバに接続されている保守管理サーバであって、
前記端末から送出される端末情報に基づいて前記端末に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させることを特徴とするネットワークで使用される保守管理サーバ。
【請求項22】
前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末であることを特徴とする請求項18乃至21のいずれかに記載のネットワークで使用される保守管理サーバ。
【請求項23】
保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報に基づいて特定処理を実行させるための特定信号を前記端末に送出し、前記端末に前記特定処理を実行させるステップを備えることを特徴とするネットワーク通信管理方法。
【請求項24】
保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信方法であって、
前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバが、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、を備えて成ることを特徴とするネットワーク通信管理方法。
【請求項25】
保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信方法であって、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末が、その動作状態を示すログ情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な特定処理を実行させるための特定信号を前記保守管理サーバに送出するステップと、
前記保守管理サーバは、受信した前記会社サーバからの特定信号を前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、を備えて成ることを特徴とするネットワーク通信管理方法。
【請求項26】
保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信方法であって、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末は、その動作状態を示すログ情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバは、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバは、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、追加的な情報を取得するための試験を当該端末に実行させるための試験情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、
前記試験情報を受信した端末は、受信試験情報に基づく試験を行い、試験結果情報を前記保守管理サーバに送出するステップと、
前記保守管理サーバは、受信した前記試験結果情報を対応する前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバは、受信した試験結果情報に基づいて前記端末の動作修復に必要な処理を行わせるための特定信号を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、を備えて成ることを特徴とするネットワーク通信管理方法。
【請求項27】
IP通信を行うシステムであって、保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記ホームゲートウェイからの指示情報を受けて前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記ホームゲートウェイを介して受信した前記端末情報を当該端末対応の前記会社サーバに送出するステップと、
前記会社サーバが、受信した端末情報に基づいて当該端末の動作状況を把握し、必要な更新情報を前記保守管理サーバと前記ホームゲートウェイを介して対応する端末に送出するステップと、
前記更新情報を受信した端末は、前記更新情報に基づく更新動作を実行するステップと、を備えて成ることを特徴とするネットワーク通信管理方法。
【請求項28】
保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末とを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記端末が、その動作状態を示す端末情報を前記ホームゲートウェイに送出するステップと、
前記保守管理サーバが、前記端末情報に基づいて前記端末や前記ホームゲートウェイ側に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させるステップと、を備えて成ることを特徴とするネットワーク通信管理方法。
【請求項29】
保守管理サーバを有するネットワークと、ホームゲートウェイを介して前記ネットワークの前記保守管理サーバに接続されている端末と、前記保守管理サーバに接続されている前記端末のメーカー側の会社サーバとを備え、IP通信を行うネットワーク通信管理方法であって、
前記保守管理サーバが、前記端末情報に基づいて前記端末や前記ホームゲートウェイ側に致命的な障害が起こったときに、その動作を強制的に停止させるとともに、障害が回復したときには強制的に復旧させるステップを有することを特徴とするネットワーク通信管理方法。
【請求項30】
前記端末は、ホームネットワークに接続されている端末であることを特徴とする請求項23乃至29のいずれかに記載のネットワーク通信管理方法。
【請求項31】
請求項23乃至30のいずれかに記載のステップの処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項32】
請求項31に記載のプログラムが格納された記憶媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−187632(P2008−187632A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−21334(P2007−21334)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】