説明

ハイブリッド通信ネットワークにおける関連通信セッション情報を提供する方法及びシステム

【課題】組み合わせ電気通信ネットワーク内で加入者が同時に展開しているCS呼と1つ以上のPSセッションとの相関をチェックする方法を提供する。
【解決手段】組み合わせネットワークは、ネットワークタイプの異なる複数のネットワーク上で、同時にユーザ機器間の接続を提供できる。同一のユーザ機器に関する回線交換呼及び1つ以上のパケット交換セッションからなる通信セッションが、異なるネットワークタイプ上で同時に展開されてもよい。回線交換呼とパケット交換セッションとは相関している可能性があり、その場合、通信セッションは組み合わせセッションと見なされる。ネットワークアドレス及び通信セッションについての実際のデータを収容するいくつかの論理的データベースを導入することにより、相関チェックが相関ノードにより展開され適用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に固定通信システム、無線通信システム、あるいは組み合わせネットワークと称されるパケット交換回線交換アーキテクチャを有するハイブリッド通信システム等の、電気通信システムに関するものである。より詳しくしは、本発明は、組み合わせネットワークのパケット交換部分及び回線交換部分に現在あるあるいは確立中の、2つ以上の通信セッションの相互関係の確立をサポートする方法を容易にするものである。
【背景技術】
【0002】
固定ネットワークや、特に、グローバル移動通信システム(汎欧州デジタル移動電話方式)(GSM:Global System for Mobile Communications)、汎用パケット無線システム(GPRS:General Packet Radio System)、あるいはユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)等の移動体ネットワークは、絶えず進化している。現在のGSM/GPRS及びUMTSのネットワークは、回線交換(CS)接続及びパケット交換(PS)接続の両方を提供する。広範な種類のデータの伝送能力を有するPSエンドツーエンド接続は、画像、オーディオ及びビデオの転送等のマルチメディアサービスの提供に使用される。CS接続は、信頼性が高く、かつ例えば、音声トラフィックに対するサービス品質(QoS)が規定されている1つ以上の信頼できるネットワークノードを用いて、2つのユーザ機器間あるいはユーザ機器に備わっている1台以上の端末との間にリンクを提供する。
【0003】
組み合わせネットワークのもとでは、1台以上のユーザ機器あるいは端末に対して、少なくとも2つの異なるネットワークタイプ、例えば、CSあるいはPSの少なくとも2つ以上のリンクが確立される。組み合わせネットワークは、ユーザ機器あるいは端末にCS接続とPS接続の両方を同時に展開する能力があり、それによって、PSセッションと称されるPS通信セッション及びCS呼(コール)と称されるCS通信セッションを介して、その活動アクティビティを実行するサービスを容易にする。
【0004】
CSネットワーク及びPSネットワーク等のネットワークタイプの異なるネットワークを備える組み合わせネットワーク内のサービスは、組み合わせサービスと称される。従来の回線交換(CS)サービスと新興のパケット交換(PS)ドメインサービスを組み合わせたこれらの組み合わせサービスは、全サービスがPSドメインのアーキテクチャで提供されることになるネットワークへの初めての実際的なステップと見られている。
【0005】
これらの組み合わせサービスを提供するネットワークオペレータは、これらのサービスの使用に課金するメカニズムを必要とする。しかし、これらの組み合わせサービスに課金する方法はまだ準備が整っていない。それゆえ、この組み合わせサービスの使用に対しエンドユーザに課金するメカニズムが導入される必要がある。
【0006】
CS呼に課金する方法(ポストペイド及びプリペイド)が、知られている。パケットベースの課金方法も存在しており、例えば、エリクソンフレキシブルベアラ課金があり、もっと一般的にはフローベース課金として知られている。
【0007】
組み合わせサービスに対する課金と組み合わせサービスの構成要素に対する個別課金とを異なるものにしているものは、CSドメイン及びPSドメインにふさわしい固有で確立した課金能力に対して、CSが提供するサービス及びPSが提供する1つ以上のサービスからなる統合サービスに対しては、課金することができる柔軟性が増したこと及びオペレータが要望を示していることである。
【0008】
例えば、パーティAがパーティBとCS呼中である場合、パーティAとパーティBは互いに画像を送信できるべきであり、その結果、生じる組み合わせ呼は、画像転送が目的のインターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)セッションが単独で開始される場合と比べて異なる料金が課されることになるだろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
同時に提供されるサービスに課金率が依存する組み合わせサービスに課金する方法は存在しない。CS呼のフローとPSセッションのフローに別々に課金し、組み合わせ課金を制限するのは選択肢であり、CS呼とPSセッションが独立して課金される従来技術の課金ソリューションとは異なり、同一の加入者が同時に行うCS呼とPSセッションの組み合わせに、オペレータが課金を適用することを可能にする柔軟性を採り入れるメカニズムは存在しない。
【0010】
組み合わせサービスに課金するには、CS呼とPSドメインベースのIMSサービスが同一の加入者に関するものか、及び同一のパーティAとパーティBがCS呼とPSセッションとにかかわっている点においてCS呼とPSセッションとが互いに関連しているかについてのチェックを必要とする。
【0011】
パーティAの電話番号、パーティBの電話番号、通話開始タイムスタンプ、通話終了タイムスタンプ等のCS呼に属する課金イベントならびに転送開始、データ量、セッション開始プロトコルユニバーサルリソース識別子(SIP URI:Session Initiation Protocol Universal Resource Identifier)等のIMSサービス関連向けのPSセッションに属する課金イベントが記憶されオフラインで処理される場合、CS呼とPSセッションとが相関している組み合わせ呼に属するイベントであることを検証することは常に可能ではない。いずれにせよ、前述の相関をリアルタイムに確認することは、この相関をオフラインで確認することより信頼できそうである。
【0012】
CS呼とPSセッションとが相関していて、それゆえ組み合わせであるかどうかを検証するために、リアルタイムチェックが実行されるべきであるが、従来技術では、効果的で実装が簡単で且つ信頼できる解決策を提供していない。
【0013】
更に、加入者の視点からは、PSセッションに対し発生する費用は、加入者のCS呼と関連して信用かつ信頼できる方法で請求されることが保証されるべきである。
【0014】
本発明が解決しようとしている課題は、組み合わせ電気通信ネットワーク内で加入者が同時に展開しているCS呼と1つ以上のPSセッションとの相関をチェックする方法をどのようにして提供するかについてと示せる。
【0015】
さらに、前述の課題に対する解決策は、CS呼とPSセッション群との間の相関のチェックにおいて加入者に追加の要件を課さないものとすることを、要件として満足しなければならない。即ち、加入者はその呼あるいはセッション中にCSサービスあるいはPSサービスに関連するもう1つのサービスを後で開始するだろうかどうかを知らずに、気の向くままにCS呼を掛けたりPSセッションを開始したりすることができるものとすることを、要件として満足しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の目的は、CSネットワーク及び少なくとも1つのPSネットワークからなる異なるネットワークタイプの複数のネットワークを備える組み合わせネットワーク内で存在する複数の通信セッションの相関をチェックする方法を提供することである。ここで、この通信セッションは、CSネットワークのCS呼とPSネットワークのPSセッションであり、異なるタイプのネットワークでこのセッションを展開しているユーザ機器を有するパーティに関連している。
【0017】
本発明の目的はさらに、相関ノードと称されるネットワークノードを提供することである。このノードは、提供される方法によって前述のセッション間の前述の相関のチェックを実行するように構成されている。
【0018】
これらの目的は、CSネットワーク及び1つ以上のPSネットワークを有する電気通信システム内のサブシステム(例えば、課金システム)に関連通信セッションの情報を提供する方法を用いる本発明により達成される。その通信システム内で、第1ユーザ機器は、異なるネットワークタイプの複数のネットワークを介してネットワークエンティティと前述の関連通信セッションを行う。情報の提供は、ネットワークノードが実行し、そのネットワークノードは、通信セッションが存在することを確認し、通信セッション間の相関を判定し、その判定された相関をサブシステムに提供する。
【0019】
通信セッションが存在することの確認は、更に、第1ユーザ機器のネットワークアドレス及びネットワークエンティティのネットワークアドレスを、CSネットワークを介して及びPSネットワークを介して取得し、両方のネットワークタイプの通信セッションの存在を検証する工程を備える。
【0020】
本発明は、「リアルタイム組み合わせチェック」を提供する。ここでは、CS呼とIMSベースのPSセッションが、1台のユーザ機器で開始し、別のユーザ機器等のネットワークエンティティで終了することが検証される。この「リアルタイム組み合わせチェック」は、いくつかの「論理的データベース」から利用可能な情報を組み合わせるものである。
【0021】
本発明によって提供される方法を実装することにより、CS呼とPSセッション(群)間の相関チェックは、CS呼と、展開されるIMSサービス等のPSセッションとが組み合わせられていることが明確に確認される。例えば、課金サブシステムのようなサブシステムは、加入者の通信セッションがどのように課金されるかを判定するために、提示されたチェックを実行する。このチェックが通信セッション中にリアルタイムで実行されることを保証にするために、リアルタイムで進行中の呼のログをとるシステムが提供される。このシステムは、様々な方法でCS呼とPSセッションの状態がリアルタイムモードで問い合わせされることを特徴とする。この問い合わせに対する応答は、論理的あるいは記述的なものとなる。
【0022】
本発明は、CS呼と、PSドメインで提供されるサービスに関連する1つ以上のPSセッションからなる組み合わせサービスに向けたものである。組み合わせ課金は、本発明が提示しているように、組み合わせサービスのほんの一例に過ぎない。
【0023】
本発明に従うこれらの実行形態及び他の実行形態は、これから添付の図面を参照して更に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】2台のユーザ機器が接続している組み合わせネットワークの概略図を示す図である。
【図2】ネットワークノードの概略図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の範囲を限定することなく、本発明を完全に理解してもらうために、組み合わせネットワーク環境で展開される移動体通信システムの現在の実装を背景に及びその範囲内で、本発明は提示される。しかしながら、本発明は、組み合わせネットワークを備えるどの通信システムにも展開できる。
【0026】
2人のユーザ、パーティAとパーティBとの相互間で、通信セッションが進行中であると想定する。パーティAとパーティBとの間のその通信セッションは、CSネットワークが提供するCS呼とPSネットワークが提供するPSセッションからなり、両方の通信セッションは「通信の構成要素」と見なされる。その構成要素は、任意の順序であるいは同時に、次々にセットアップされてもよい。パーティAが使用するユーザ機器(UE)及びパーティBが使用するUEは、CS通信セッションとPS通信セッションを同時に行うことができるものとする。CS通信セッションとPS通信セッションを同時に行うことを、デュアルモード通信と呼ぶ。前述のデュアルモード機能は、1台のデバイスの中に納められているか、あるいは前述のデュアルモードUEが例えば移動電話機及びパーソナルコンピュータ(PC)を備える分割構成のUE等で、複数のデバイスの中に搭載されている。 通信を確立するためにパーティ間で交換されるメッセージ及び通信中に交換されるメッセージの少なくとも一方は、組み合わせネットワーク内の異なるネットワークタイプの複数のネットワークに接続するネットワークエンティティを備える「サービスネットワーク」によって、捕捉され、かつ変更することができる。
【0027】
図1は、異なるネットワークタイプのいくつかのネットワーク11、12、13を備える組み合わせネットワーク10を模式的に示したものである。その組み合わせネットワークには、第1UE1及び第2UE2が、ネットワーク11、12、13のすべて、あるいはいくつかに接続されている。ネットワーク11、12、13への物理的な接続を提供するために、UE1、2は、前述のネットワーク11、12、13に対して、それぞれにネットワークアドレスが関連付けられているネットワーク接続部1A、1B、1C、2A、2B、2Cを有している。
【0028】
本発明の説明のために、ネットワーク11はCSネットワークタイプのネットワークであり、ネットワーク12、13はPSネットワークタイプのネットワークであると恣意的に想定する。
【0029】
以下では、CS呼とPSセッションとの相関がどのようにチェックされるかを説明する。そのCS呼とPSセッションは、UE1からUE2に向けて、あるいはUE1からネットワークサービスノード34に向けて、UE1がセットアップし維持する。ネットワークサービスノード34は、ネットワーク11、12、13に対して、それぞれがネットワークアドレスに関連付けられているネットワーク接続部34A、34B、34Cを有する。UE1は、ネットワークサービスノード34との通信セッションを持っていてもよく、その場合に、ノード34はコンテンツサーバとして動作する。
【0030】
本発明の説明のために、以下のように想定する。
【0031】
−パーティAは、自分のUE1を用いてパーティBのUE2に向けの通信セッションを有する。
【0032】
−UE1、2は、デュアル転送モード(DTM)端末あるいはマルチ無線アクセスベアラ(RAB)UEであり、そこからCS呼とPSセッションが開始するか、あるいはそこでCS呼とPSセッションが終了する。
【0033】
−組み合わせサービスのCS通信構成要素は音声/ビデオCS呼であり、このCS呼は、移動体サービスデジタル通信網(MSISDN:Mobile Station Integrated Services Digital Network)番号等の1対のCSドメインネットワークアドレスにより識別される。これらの番号は、パーティA用のMSISDN(A)及びパーティB用のMSISDN(B)とする。
【0034】
−IPマルチメディアサブシステム(3GPPで定められているIMS)サービスは、パーティAとパーティBの間で進行中であり、セッション開始プロトコル統一リソース識別子(SIP URI:Session Initiation Protocol Universal Resource Identifier)の1対であるパーティA用のSIP URI(A)及びパーティB用のSIP URI(B)を使用して識別される。
【0035】
データベース機能を有するネットワーク要素61、62、63、64は、仲介部60を介して組み合わせネットワーク10内に含まれるネットワーク11、12、13の全てに接続される。課金サブシステム40あるいは認証ノード41のようなサブシステムは、CSネットワーク11及びPSネットワーク12への接続部を備える。
【0036】
UE1を有するパーティAが、UE2を有するパーティBにCS音声呼を行うと想定する。CS呼は、進行中のCS呼の記録を維持する論理的な「進行中CS呼」データベース63に記録される。課金サブシステム40は、CSネットワーク11への接続部を介するオンライン課金を適用するか、あるいはCSネットワーク11に存在するCSサービスを使用して呼詳細記録をフェッチする。課金サブシステム40には、「呼の開始」及び「呼の終了」等の課金に関係する「イベント」についてが通知される。
【0037】
CS呼の確立後、パーティAは、パーティBとPSセッションであるIMSセッションをセットアップすることを決定する。PSネットワーク12内にあるIMSサービスは、課金サブシステム40に「PSサービス課金イベント」を送信する。このイベントでは、サービス種類、SIP URI(A)、SIP URI(B)のような情報がIMSサービスにより送信され、「論理的データベース」進行中IMSセッション61に記録される。このPSセッションが進行中のCS呼に関連しているかどうかをチェックするかあるいはチェックしているか、即ち、「組み合わせ」であるかどうかをチェックすることは、課金サブシステム40に任されている。このチェックを実行するためには、いくつかの「論理的データベース」61、62、63、64からの情報が組み合わせられなければならない。
【0038】
論理的データベース61、62、63、64は、以下のような特定の関係を記録し、記憶している。
【0039】
61:SIP URI(A)−SIP URI(B)=進行中のIMSセッション
62:MSISDN(x)−IPアドレス(x)=MSISDN番号、公衆交換電話網(PSTN)番号、例えば、DTM端末の仮想私設網(VPN)番号に対するIPアドレス
63:MSISDN(A)−MSISDN(B)=進行中のCS呼
64:SIP URI(x)−IP(x)=デバイス上のIMS登録
これらの論理的データベース61、62、63、64は、信頼できる「組み合わせ」チェックを実行するために必要な情報を提供するための問い合わせを受ける。
【0040】
「論理的」データベース62は、CSドメインネットワークアドレスと見なされているMSISDN番号と、PSドメインアドレスと見なされているPSドメインIPアドレスとの特定の関係を備える。DTM端末等のUEは、単一の端末の中に両方のドメインタイプのアドレスを備える。分割端末環境にあるUEは、PC等のPSドメインデバイス及び「CS専用」電話機等のCSドメインデバイスを備える。
【0041】
「論理的」データベース64は、IPアドレスとSIP URIの特定の関係を備える。
【0042】
「進行中CS呼」データベース63及び「進行中IMSセッション」データベース61は、進行中のCS呼及び進行中のIMSサービスのログをそれぞれ記録する。CS呼及びIMSサービスのそれぞれの開始は、それぞれのデータベース61、63にログとして記録される。
【0043】
課金サブシステム40あるいは認証サブシステム41等のサブシステムが、組み合わせセッションであると推定されている2つ(あるいはそれ以上)の通信セッションが本当に組み合わせであるかどうか判定するために「組み合わせチェック」を実行する必要がある場合、これらのサブシステム40、41がそのチェックを実行することができる。あるいは、専用ネットワークノードにそのチェックを実行させるのが好ましい。
【0044】
相関ノード5であることが好ましいネットワークノードは、CS呼とPSセッションとの間の相関を判定するように構成されていて、組み合わせセッションであると推定されている2つ(あるいはそれ以上)の通信セッションが本当に組み合わせであるかどうかを判定するために組み合わせチェックを実行する。
【0045】
CS呼あるいはIMSセッションが実際に組み合わせ呼あるいは組み合わせセッションかどうかを検証するタスクは、「組み合わせチェック」と呼ばれる。このチェックは、ネットワークエンティティの中でも、特に、相関ノード5によって実行されるのが好ましいが、専用相関検出ノード70及び通信セッション相関検出サービス71によっても実行される。ノード70あるいはサービス71は、CS呼とIMSセッションとの間の相関を示すパラメータを提供する。
【0046】
サブシステム40、41は、仲介部60を使用してあるいは使用せずに「論理的データベース」61、62、63、64に問い合わせる、あるいは専用ノード5、70、71に相関チェックを実行するように要求する、あるいは相関を表すパラメータを提供するように要求することによって、組み合わせチェックを実行する。
【0047】
組み合わせチェックの実行は、以下の工程を備える。
【0048】
a)MSISDN(A)、MSISDN(B)、SIP URI(A)及びSIP URI(B)を取得する。取得に当たっては、それぞれのサービストリガの中の利用可能な情報及び「論理的データベース」61、63の中にある情報に基づいている。
【0049】
b)CS呼がMSISDN(A)とMSISDN(B)との間で進行中であることを検証する。
【0050】
c)IMSセッションがSIP URI(A)とSIP URI(B)との間で進行中であることを検証する。
【0051】
d)SIP URI(A)とMSISDN(A)が同一のUE1、2で終了していること、あるいは分割端末環境で同一の加入者により展開されていることを検証する。
【0052】
e)SIP URI(B)とMSISDN(B)が同一のUE1、2で終了していること、あるいは分割端末環境では同一の加入者により展開されていることを検証する。
【0053】
f)IMSセッションにより使用されるように、媒体接続がそれぞれのSIP URIに現在関連しているIPアドレスで終了することを検証する。
【0054】
付加的事項a)MSISDN(A)と通話中のMSISDN(B)の取得
パーティAのために動作している組み合わせサービスが、パーティBのMSISDN番号を知らない場合、MSISDN(B)を取得するために、次の方法が想定される。
【0055】
−方法1:パーティAのUE1に問い合わせ
この方法に従えば、パーティAのUE1(MSISDN(A)に対応)は、どのパーティBとCS呼中であるかについて問い合わせられる。この情報は、信頼できないエンティティから提供されるので、信頼すべきでない。しかし、UE1によって提供される情報は、ネットワークノード5、70、71、40、41が実行する「検証を行うタイプの」問い合わせの基礎として使用される。
【0056】
−方法2:CSネットワーク11内のCSサービス、例えば、プリペイドサービスに問い合わせ
パーティAを代理するプリペイドサービス(即ち、パーティAのUE1とパーティBのUE2との間のCS呼に現在課金しているプリペイドサービス)内で、呼がMSISDN(A)とMSISDN(B)との間で進行中であることを示す記録を利用可能である。それゆえ、パーティAのUE1の進行中のCS呼に、どのパーティBのUE2が属するかに関するリクエストに応答するために、プリペイドサービスにアプリケーションプログラムインターフェース(API)が付加される。実際には、信頼できるエンティティと見なされていて、進行中の呼に対するMSISDN(A)/MSISDN(B)対を登録するどのCSサービスも、このチェックのために問い合わせられる。データベース機能を有するネットワーク要素63が、MSISDN(A)/MSISDN(B)対を登録し、直接問い合わせを受ける(不図示)、あるいは仲介部60を介して問い合わせられる。
【0057】
付加的事項b)CS呼がMSISDN(A)とMSISDN(B)との間で進行中であることの検証
この工程の意図は、MSISDN(A)とMSISDN(B)が実際に同一の呼の一部であることを検証することである。これによって、MSISDN(A)とMSISDN(B)はCS呼のエンドポイントを形成する。このような検証が必要とされるのは、例えば、MSISDN(B)が、本来信頼できないエンティティと見なされているパーティAのUE1に問い合わせることにより取得される場合である。MSISDN(B)が、「論理的データベース」63の実装としての信頼できる(ネットワーク)ソースから取得される場合、この工程は、工程a)における、MSISDN(B)自身の検出を通じて既に自動的に実行されていることになる。UE1とUE2との間の進行中のCS呼を検証する方法は、以下のとおりである。
【0058】
方法1:ホームロケーションレジスタ(HLR:Home Location Register)への問い合わせ
加入者情報を取得するための問い合わせは、HLRに向けられる。在圏ロケーションレジスタ(VLR:Visitor Location Resister)あるいは在圏GPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)から情報を取得するために随時質問(ATI:Any Time Interrogation)を使用することができるHLRを介して、加入者の「状態」が利用可能になり、それによって国際移動電話加入者アイデンティティD(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)、あるいはMSISDN番号(3GPP TS 23.078 v6.1.0,ch.11.3.4.1.2)によるHLRへへのリクエストで、加入者が識別される。状態CAMELBusyは、加入者が移動通信で開始するあるいは終了するCS呼に対するトランザクションを行っていることを示すものである。
【0059】
ATIが加入者の状態を取得するために使用され、かつHLRによって報告される状態が「CAMELBusy」である場合、VLRは加入者が進行中のCS呼を有していることを、MSISDN(B)にも報告すべきである。HLR以外には、MSCとVLR等の他のノード群の間で交互に質問される。
【0060】
方法2:CSサービス、例えば、プリペイドサービスへの問い合わせ
パーティAのために、パーティAとパーティBとの間のCS呼に現在課金しているプリペイドサービス内では、CS呼がMSISDN(A)とMSISDN(B)との間で進行中であることを示す記録が利用可能である。プリペイドサービスに対するAPIを生成することにより、プリペイドサービスは、パーティAの進行中のCS呼にどのパーティBが属するかに関するリクエストに応答することで、MSISDN(A)とMSISDN(B)がCS呼に関与しているかを検証することが可能になる。事実、進行中の呼に対するMSISDN(A)/MSISDN(B)対を登録するどのCSサービスも、このチェックのために問い合わせられる。
【0061】
方法3:CSのコアネットワーク機能である課金システム40への問い合わせ
CS呼に課金することが可能であるために、従来技術の課金サブシステム40の構成要素は、それがプリペイドあるいはポストペイドであれ、常に関与している。オプションとしては、課金サブシステム40にAPIを拡張することがあり、そうすることで、信頼できるネットワークエンティティが課金サブシステム40に、CS呼対のMSISDN(A)とMSISDN(B)を取得あるいは検証することを問い合わせる。
【0062】
論理的データベース「進行中CS呼」63によって示される機能は実装されなければならない。そうすることで、潜在的な組み合わせ呼である呼のすべてがログとして記録される。このようにして、必要な組み合わせチェックが必要に応じて実行される。
【0063】
文献P19663は、CS呼とPSセッションはおそらく相関していて、組み合わせであることを示す指示をどのように提供するかの方法を開示しており、本発明で提示されるチェックに対する誘因として使用することができる。
【0064】
「進行中CS呼」論理的データベース63の既存の実装には、従来技術の「オンライン課金」システムがある。この従来技術のシステムでは、すべての呼はリアルタイムで課金されるので、従来技術の課金システムからのデータは、「進行中CS呼」データベース63として使用される。
【0065】
「進行中CS呼」論理的データベース63の別の実装には、CSネットワーク11内にあるCSサービスの使用がある。そのCSサービスは、進行中の呼すべてを監視する。
【0066】
付加的事項c)IMSセッションがSIP URI(A)とSIP URI(B)との間で進行中であることの検証
進行中のIMSサービスは、進行中のIMSサービスを扱う論理的データベース「進行中IMSセッション」61にログとして記録される。IMSサービスを実行するセッション開始プロトコル−アプリケーションシステム(SIP−AS:Session Initiation Protocol-Application System)は、この「進行中IMSセッション」論理的データベース61として動作し、ネットワークノード5、70、71、40、41から問い合わせられる。
【0067】
付加的事項d)SIP URI(A)とMSISDN(A)が同一のUE1、2で終了する、あるいは分割端末環境で同一の加入者により展開されていることの検証
このタスクは3つの工程からなる。
【0068】
第1工程:MSISDN(A)に属するIP(A)の取得
論理的データベース62の実装と見なされるHLRを介して、IMSIあるいはMSISDN(3GPP TS 23.078 v6.1.0,ch.11.3.4.1.2)によって識別される加入者の「PSドメイン加入者状態」及び「PDPコンテキスト情報リスト」についての情報が利用可能である。IPアドレスは、3GPP TS 23.078,ch.11.3.4.1.2に規定されている「PDPコンテキスト情報リスト」から読み出される。
【0069】
第2工程:SIP URI(A)に属するIP(A)の取得
SIP登録機能は、IPアドレスを提供することによって、SIP URIを取得するための「論理的データベース」64として使用することができる。
【0070】
第3工程:第1工程と第2工程でそれぞれ取得したIPアドレスを比較する。第1工程及び第2工程が同一のIP(A)アドレスを示す場合、論理的関係MSISDN(A)−>IP(A)<−SIP URI(A)が確立することが検証される。
【0071】
付加的事項e)SIP URI(B)とMSISDN(B)が同一のUE1、2で終了すること、あるいは分割端末環境で同一の加入者により展開されていることの検証
上記の付加的事項d)と同一の方法が、SIP URI及びMSISDN番号がパーティBの同一のUEに終了することを検証するために使用される。
【0072】
付加的事項f)IMSセッションにより使用されているような媒体接続がそれぞれのSIP URIに現在関連付けられているIPアドレスで終了することの県庁
IMSに従えば、3GPPに規定されているように、常に後者の場合となる。
【0073】
論理的データベース61、62、63、64は、組み合わせチェックを実行するために必要な情報についての問い合わせを実行するネットワークノード5、70、71、40、41から連絡を受けてもよい。これらのデータベースは、ネットワーク11、12、13を介し直接(不図示)、あるいは仲介部60を介して連絡を受ける。
【0074】
CS呼とPSセッションとの間の相関の判定は、相関チェック工程の工程を実行し、かつ相関を示すパラメータを提供するように構成されるネットワークエンティティによって実行されてもよい。この相関を示すパラメータを提供するネットワークエンティティは、相関検出ノード70及び通信セッション相関検出サービス71である。ノード70及びサービス71は、相関ノード5によって適用される動作で説明される方法と同一の方法で、同一の論理的データベースに問い合わせる。
【0075】
CS呼とPSセッション間の相関を判定するために、相関を示すパラメータを提供することができるネットワークエンティティには、更に、第1UE1で動作するアプリケーション、論理的データベース61、62、63、64あるいは仲介部60がある。
【0076】
図1及び図2を参照して、相関ノード5を説明する。
【0077】
相関ノードと称されるネットワークノード5は、それぞれがネットワークアドレスに関連付けられている自身のネットワーク接続部34A、34B、34Cを介して、2つ以上のネットワーク(11、12、13)経由で、課金ノード40あるいは認証ノード41等のサブシステムに、UE1とUE2間あるいはUE1とネットワークエンティティ34間で判定された関連通信セッションの相関等の情報を提供するように構成される。
【0078】
このネットワークノード5は以下のように構成される。
【0079】
−UE1とUE2間あるいはUE1とネットワークエンティティ34間のネットワーク11、12、13のそれぞれに同時に通信セッションが実際に存在することを確認し、
−同時に存在することが確認された通信セッション間の相関を判定し、そして
−その判定された相関をサブシステム40、41に提供する。
【0080】
ネットワークノード5は、ネットワーク接続部5A、5B、5Cによって、ネットワーク11、12、13と通信接続している入出力(I/O)部51を備える。このI/O部は、ネットワーク11、12、13を介して、UE1、UE2あるいはネットワークエンティティ34のネットワークアドレスを取得するように構成される。
【0081】
ネットワークノード5は、さらに、アプリケーションプログラムとパラメータ用のメモリ52Aを有する処理部52を備える。この処理部52は、通信セッションの存在を検証するために、データベース機能61、62、63、64を有するネットワークエンティティあるいはこれらのネットワークエンティティを示す仲介部60、UE1、UE2、ネットワークエンティティ34、通信セッション相関検出ノード70、あるいは通信セッション相関検出サービス71のネットワーク要素のいずれか1つに問い合わせるように構成される。
【0082】
ネットワークノード5は、さらに、タイマー部53及びイベント部54を備える。タイマー部53は、サブシステム40、41に情報が提供される場合のイベントを判定するためのものである。イベント部54は、UE1、UE2あるいはネットワークエンティティ34からイベントを受信する場合に、サブシステム40、41に情報を提供するために処理部52を起動するように構成されている。このイベント部54は、さらに、サブシステム40、41からその情報に対するリクエストを受信する場合に、サブシステム40、41に、リクエストされた情報を提供するために処理部52を起動するように構成されている。
【0083】
本発明は、特定のCS呼とPSセッションが相関していて、それゆえ組み合わせと見なせるかどうかのチェックを可能にする。このチェックはCS呼中あるいはPSセッション中に実行されるので、このチェックは「リアルタイム」チェックと見なすことができ、これは、呼/セッション課金のオフライン計算あるいはバッチ計算ではなく、例えば、課金システムに、その呼/セッション中に課金率を適応させることを可能にする。
【0084】
提示される本発明の導入により、オペレータに、同一の加入者による同時のCS呼とPSセッションの組み合わせに課金を適用することを可能とし、これによってCS呼とPSセッションが互いに関連していても個別に課金される従来技術の課金ソリューションを拡張することを可能とする、柔軟性のあるメカニズムが提供される。
【0085】
組み合わせサービスに対する課金を異なるものにしているものは、回線交換ドメイン及びパケット交換ドメインに対して固有に確立している課金機能に対して、回線交換提供サービスと1つ以上のパケット交換提供サービスからなる統合サービスに課金することができる今まで以上の柔軟性(及びオペレータが示す要件)である。例えば、パーティAがパーティBとの進行中CS呼を有する場合、パーティAとパーティBが互いに画像を送信し、その結果、生じる組み合わせ呼は、それとは独立してセットアップされるIMSセッションとは別に課金されることが可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの異なるネットワークタイプの少なくとも2つのネットワーク(11、12、13)を備える電気通信システム内の少なくとも1つのサブシステム(40、41)に、関連通信セッション情報を提供する方法であって、
前記ネットワーク(11、12、13)は、少なくとも1つの第1ユーザ機器(1)とネットワークエンティティ(2、34)と接続し、
前記第1ユーザ機器(1)と前記ネットワークエンティティ(2、34)は、少なくとも2つの前記ネットワークとの接続部(1A、1B、1C、2A、2B、2C、34A、34B、34C)を有し、
前記接続部(1A、1B、1C、2A、2B、2C、34A、34B、34C)はそれぞれネットワークアドレスに関連付けられており、
前記方法は、
前記第1ユーザ機器(1)と前記ネットワークエンティティ(2、34)との間で、前記ネットワーク(11、12、13)における各ネットワークタイプのネットワークに存在する通信セッションが同時に存在することを確認する工程と、
前記同時に存在することが確認された通信セッション間の相関を判定する工程と、
前記判定された相関を、前記少なくとも1つのサブシステム(40、41)に提供する工程と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記確認する工程は、更に、
前記第1ユーザ機器(1)の第1ネットワークタイプのネットワークアドレスを取得する工程と、
前記第1ネットワークタイプの前記ネットワーク(11、12、13)を介する前記第1ユーザ機器(1)との第1通信セッションを有する前記ネットワークエンティティ(2、34)の該1ネットワークタイプのネットワークアドレスを取得する工程と、
前記第1通信セッションの存在を検証する工程と、
前記第1ユーザ機器(1)の第2ネットワークタイプのネットワークアドレスを取得する工程と、
前記第2ネットワークタイプの前記ネットワーク(11、12、13)を介する前記第1ユーザ機器(1)との第2通信セッションを有する前記ネットワークエンティティ(2、34)の該2ネットワークタイプのネットワークアドレスを取得する工程と、
前記第2通信セッションの存在を検証する工程と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
複数の前記取得する工程と複数の前記検証する工程は、前記第1ユーザ機器(1)と前記ネットワークエンティティ(2、34)に接続されている前記ネットワークそれぞれに対して実行される
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
複数の前記取得する工程は、データベース機能(61、62、63、64)を有するネットワーク要素、あるいは前記ネットワーク要素(61、62、63、64)を示す仲介部(60)へ問い合わせることによって実行される
ことを特徴とする請求項2あるいは3に記載の方法。
【請求項5】
複数の前記取得する工程の少なくとも1つは、前記第2ネットワークタイプのネットワークを介して、前記第1ネットワークタイプのネットワークアドレスについて、前記第1ユーザ機器(1)あるいは前記ネットワークエンティティ(2、34)に問い合わせることによって実行される
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記検証する工程は、前記第1ユーザ機器(1)あるいは前記ネットワークエンティティ(2、34)の、通信セッションの関与を示すパラメータについて、前記第1ユーザ機器(1)、前記ネットワークエンティティ(2、34)、前記ネットワーク要素(61、62、63、64)あるいは前記仲介部(60)に問い合わせることによって実行される
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記判定する工程における前記相関は、前記確認する工程で、少なくとも2つの通信セッションが同時に存在することが検出される場合が存在すると見なされる
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記判定する工程における前記相関は、通信セッション相関検出ノード(70)あるいは通信セッション検出サービス(71)が前記相関を示すパラメータを提供する場合が存在すると見なされる
ことを特徴とする請求項1または7に記載の方法。
【請求項9】
前記判定する工程における前記相関は、前記第1ユーザ機器(1)でのアプリケーションが前記相関を示すパラメータを提供する場合が存在すると見なされる
ことを特徴とする請求項1、7及び8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記提供する工程は、前記サブシステム(40、41)のリクエストで、前記第1ユーザ機器(1)あるいは前記ネットワークエンティティ(2、34)によって生成されるイベントで、あるいは定期間隔で実行される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記提供する工程は、更に、前記相関に関与する、前記第1ユーザ機器(1)あるいは前記ネットワークエンティティ(2、34)の前記ネットワークアドレスのプロビジョニングを行う工程を備える
ことを特徴とする1または10に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークエンティティ(2、34)は、第2ユーザ機器(2)、あるいはコンテンツサーバのようなネットワークサービスノード(34)である
ことを特徴とする1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1ユーザ機器(1)あるいは第2ユーザ機器(2)は、接続されるネットワーク(11、12、13)のそれぞれとの接続部を少なくとも1つ備える端末を備え、
前記接続部のそれぞれはネットワークアドレスを有し、
前記端末は、デュアル転送モード(DTM)端末、グローバル移動通信システム−汎用パケット無線システム(GSM−GPRS)端末、あるいはユニバーサル移動体電気通信システムマルチ無線アクセスベアラ(UMTS マルチRAB)端末であるような端末である
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1ユーザ機器(1)あるいは前記第2ユーザ機器(2)は、2つ以上の端末を備え、
前記端末のそれぞれは、接続されるネットワーク(11、12、13)それぞれへの接続部を少なくとも1つ有し、
前記接続部のそれぞれはネットワークアドレスを有する
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記端末は、音声、オーディオ、ビデオあるいはデータのような通信セッションをデバイスによって展開する機能を有し、
前記デバイスは、電話、ハンドセット、グローバル移動通信システム(GSM)端末、改良型移動電話システム(AMPS)あるいはデジタルAMPS(D−AMPS)端末、改良型デジタルコードレス電話(DECT)端末、Bluetooth(登録商標)端末、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)端末、ビデオ端末、パーソナルコンピュータ(PC)あるいはワークステーションのようなデバイスである
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記端末(1、2)は、前記ネットワーク(11、12、13)との無線接続部あるいは前記ネットワーク(11、12、13)との有線接続部を有する
ことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記ネットワーク(11、12、13)とそれに関連するネットワークアドレスは、回線交換(SC)タイプ及びパケット交換(PS)タイプの少なくとも一方のようなネットワークタイプである
ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークアドレスは、移動体統合サービスデジタル通信網(MSISDN)番号、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)番号、仮想私設網(VPN)私設番号、あるいは国際電気通信連合(ITU)勧告E.164に準拠した番号のような電話加入者番号である
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ネットワークアドレスは、SIPユニフォームリソースインジケータ(URI)のようなPSネットワーク識別子あるいは番号、インターネットプロトコル(IP)アドレス、あるいはイーサネット(登録商標)MACアドレスのようなローカルエリアネットワーク(LAN)メディアアクセスコントロール(MAC)層アドレスである
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記データベース機能(64)を有する前記ネットワーク要素あるいは前記仲介部(60)は、SIP−URIとIPアドレスとの間の関係を提供する
ことを特徴とする請求項4、6乃至9、17及び19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記データベース機能(64)を有する前記ネットワーク要素あるいは前記仲介部(60)は、MSISDN、PSTNあるいはVPN番号と、IPアドレスとの間の関係を提供する
ことを特徴とする請求項4、6乃至9、17、18及び20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記データベース機能(64)を有する前記ネットワーク要素あるいは前記仲介部(60)は、前記第1ユーザ機器(1)と前記ネットワークエンティティ(2、34)間でCS通信セッションが進行中であるかを示すCAMELBusyパラメータのような情報を提供する
ことを特徴とする請求項4、6乃至9、及び17乃至21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記データベース機能(64)を有する前記ネットワーク要素あるいは前記仲介部(60)は、前記第1ユーザ機器(1)と前記ネットワークエンティティ(2、34)間の、IPマルチメディアサブシステム(IMS)セッションのようなPS通信セッションが進行中であるかを示す情報を提供する
ことを特徴とする請求項4、6乃至9、及び17乃至22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
好ましくは、前記2つ以上の相関がある同時通信セッションの課金の値引きを適用することに関して、前記判定された相関と前記ネットワークアドレスが、課金サブシステム(40)へ提供される
ことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
好ましくは、前記認証サブシステムが、追加の通信セッションに対するシングルサインオン処理を提供することに関して、前記判定された相関と前記ネットワークアドレスが、認証サブシステム(41)へ提供される
ことを特徴とする請求項1乃至24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
電気通信システムに構成されるネットワークノード(5)であって、
前記ネットワークノード(5)は、関連通信セッションの情報を少なくとも1つのサブシステム(40、41)に提供するために構成され、
前記電気通信システムは、更に、少なくとも2つの異なるネットワークタイプの少なくとも2つのネットワーク(11、12、13)を備え、
前記ネットワーク(11、12、13)は、少なくとも1つの第1ユーザ機器(1)とネットワークエンティティ(2、34)と接続され、
前記第1ユーザ機器(1)と前記ネットワークエンティティ(2、34)は、それぞれネットワークアドレスに関連付けられている、前記ネットワーク(11、12、13)とのネットワーク接続部(1A、1B、1C、2A、2B、2C、34A、34B、34C)を有し、
前記ネットワークノード(5)は、
それぞれがネットワークアドレスを有するネットワーク接続部(5A、5B、5C)によって、前記ネットワーク(11、12、13)に通信接続される入出力(I/O)部(51)と、
データベース機能(61、62、63、64)を有するネットワーク要素あるいは前記ネットワーク要素を示す仲介部(60)へ問い合わせを行う、アプリケーションプログラムとパラメータ用のメモリ(52A)を備える処理部(52)とを備え、
前記第1ユーザ機器(1)と前記ネットワークエンティティ(2、34)間で、異なるネットワークタイプの前記ネットワーク(11、12、13)それぞれに存在する通信セッションが同時に存在することを確認し、前記同時に存在することが確認された通信セッション間の相関を判定し、前記判定された相関を、前記少なくとも1つのサブシステム(40、41)に提供することを、前記I/O部(51)と前記処理部(52)とが協働して行うように構成される
ことを特徴とするネットワークノード(5)。
【請求項27】
前記I/O部(51)は、前記ネットワーク(11、12、13)を介して、前記第1ユーザ機器(1)あるいは前記ネットワークエンティティ(2、34)のネットワークアドレスを取得するように構成される
ことを特徴とする請求項26に記載のネットワークノード(5)。
【請求項28】
前記アプリケーションプログラムとパラメータ用のメモリ(52A)を備える前記処理部(52)は、更に、前記第1ユーザ機器(1)、通信セッション相関検出ノード(70)、前記通信セッション相関検出ノードを介する通信セッション相関検出サービス(71)あるいは前記ネットワークエンティティ(2、34)へ問い合わせを行い、前記同時通信セッションの存在を検証するように構成される
ことを特徴とする請求項26または27に記載のネットワークノード(5)。
【請求項29】
前記ネットワークノード(5)は、前記サブシステム(40、41)へ前記情報が提供される場合のイベントを判定するためのタイマー部(53)を更に備える
ことを特徴とする請求項26乃至28のいずれか1項に記載のネットワークノード(5)。
【請求項30】
前記ネットワークノード(5)は、前記第1ユーザ機器(1)あるいは前記ネットワークエンティティ(2、34)からのイベントを受信する場合に、前記サブシステム(40、41)へ前記情報を提供するために前記処理部(52)を起動するように構成されるイベント部(54)を更に備える
ことを特徴とする請求項26乃至29のいずれか1項に記載のネットワークノード(5)。
【請求項31】
前記イベント部は、更に、前記サブシステム(40、41)から前記情報に対するリクエストを受信する場合に、該情報を該サブシステム(40、41)に提供することに関して、前記処理部(52)を起動するように構成される
ことを特徴とする請求項30に記載のネットワークノード(5)。
【請求項32】
前記ネットワーク(11、12、13)とそれに関連する前記ネットワークアドレス(5A、5B、5C)を有する前記ネットワーク接続部は、回線交換(SC)タイプ及びパケット交換(PS)タイプの少なくとも一方のようなネットワークタイプである
ことを特徴とする請求項26乃至31のいずれか1項に記載のネットワークノード(5)。
【請求項33】
前記ネットワークアドレスは、移動体統合サービスデジタル通信網(MSISDN)番号、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)番号、仮想私設網(VPN)私設番号、あるいは国際電気通信連合(ITU)勧告E.164に準拠した番号のような電話加入者番号である
ことを特徴とする請求項26乃至31のいずれか1項に記載のネットワークノード(5)。
【請求項34】
前記ネットワークアドレスは、SIPのユニフォームリソースインジケータ(URI)のようなPSネットワーク識別子あるいは番号、インターネットプロトコル(IP)アドレス、あるいはイーサネット(登録商標)MACアドレスのようなローカルエリアネットワーク(LAN)メディアアクセスコントロール(MAC)層アドレスである
ことを特徴とする請求項26乃至33のいずれか1項に記載のネットワークノード(5)。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−254486(P2011−254486A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−138882(P2011−138882)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【分割の表示】特願2007−523016(P2007−523016)の分割
【原出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】