説明

ハンドルおよびディスペンサ付きカートン

複数の物品を収容するためのカートン(190)。該カートンは、カートンの内部周辺で少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有する。終端フラップが、該複数のパネルにそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられている。該終端フラップは、互いに対して重なり合うことで、カートンの閉端部を少なくとも部分的に形成する。カートンの開口部を少なくとも部分的に画定して容器へアクセスするために、ディスペンサ(7)は、引き裂き線と、カートンに折り曲げ可能に取り付けられた少なくとも1つのディスペンサ部分とを有する。繋板部(70a、70b)が終端フラップに接続していて、折り曲げられていた繋板部が開かれることによって、終端フラップ間において相対的な動きを可能にし、ディスペンサ部分が外側に枢動して開口部を拡大することを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2006年2月6日付けで出願された米国仮出願第60/765,994に対し優先権を主張し、その全体の内容は、ここで参照されることにより、本願に援用される。
【背景技術】
【0002】
[本発明の背景]
飲料容器を収容するためのカートンは公知である。従来のカートンは、ディスペンサパネルが取り除かれた際に形成されるディスペンサ開口部を通じて容器が分配されることを可能にする、取り外し可能なディスペンサパネルを通常有する。あるいは、カートンは、カートンのディスペンサ開口部を形成するために切り離すことができるフラップから形成される終端パネル、またはサイドパネルを有する場合がある。このようなカートンは、カートンを運ぶことを可能にする1つ以上のハンドル開口もしばしば提供される。しかし、このようなハンドルは煩わしい、または使用しづらい場合がある。また従来のカートンは、カートンの内容物を所望の温度に維持するために冷蔵保存、あるいは冷却する必要がある。
【0003】
[発明の開示]
一態様において、本発明は概して、複数の物品を収容するためのカートンに関する。該カートンは、カートンの内部周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有する。終端フラップが、該複数のパネルのパネルにそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられている。該終端フラップは、互いに対して重なり合うことでカートンの閉端部を少なくとも部分的に形成する。ディスペンサは、容器にアクセスするためにカートンに少なくとも部分的に開口部を画定するためのカートンに折り曲げ可能に取り付けられた、少なくとも1つのディスペンサ部分及び引き裂き線を備える。繋板部が終端フラップに接続されている。折り曲げられていた繋板部が開かれることにより終端フラップ間で相対的な動きが可能となり、ディスペンサ部分を外方に枢動させて開口部を拡大することができる。
【0004】
別の態様において、本発明は概して、カートンを形成するためのブランクに関する。該ブランクは、複数のパネル及び該複数のパネルのそれぞれのパネルにそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられた終端フラップを含む。ディスペンサ機能部は、ブランクから形成されるカートンの開口部を少なくとも部分的に画定するための、少なくとも1つのディスペンサ部分と引き裂き線とを備える。繋板部は、終端フラップに接続していて、折り曲げを開くことにより終端フラップ間で相対的な動きが可能となり、ディスペンサ部分を外方に枢動させて開口部を拡大させることができる。
【0005】
別の態様において、本発明は概して、カートンを開く方法に関する。該方法は、カートンの内部周辺に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有するカートンを設けることを備えている。該複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、複数のパネルのそれぞれのパネルにそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられた終端フラップとを備える。終端フラップは、互いに対して重なり合うことでカートンの閉端部を少なくとも部分的に形成する。ハンドルは、トップパネルとサイドパネルの少なくとも一部分を備える。ディスペンサは、カートンに折り曲げ可能に取り付けられ、かつトップパネルにおける引き裂き線によって少なくとも部分的に画定されるディスペンサ部分を備える。該方法は、ハンドルをトップパネルと終端フラップから少なくとも部分的に分離するように把持して、ディスペンサを作動させるための開口部を形成し、カートンのディスペンサ開口部の大きさを拡大させるために、ディスペンサ部分を外方に枢動させてディスペンサを作動化させることをさらに備える。
【0006】
別の態様において、本発明は概して、複数の物品を収容するためのカートンに関する。該カートンは、カートン内部の周囲で少なくとも部分的に延在する複数のパネルと、カートンに折り曲げ可能に取り付けられた少なくとも1つのディスペンサ部分及び引き裂き線を備えるディスペンサと、終端フラップに接続されている繋板部とを備える。
【0007】
別の態様において、本発明は概して、カートンを形成するためのブランクに関する。該ブランクは、複数のパネルと、該複数のパネルのそれぞれのパネルにそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられた終端フラップと、少なくとも1つのディスペンサ部分及び引き裂き線を備えるディスペンサ機能部と、終端フラップに接続されている繋板部とを備える。
【0008】
別の態様において、本発明は概して、カートンを開く方法に関する。該方法は、カートンの内部周辺で少なくとも部分的に延在する複数のパネルと、複数のパネルのそれぞれのパネルにそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられる終端フラップと、ハンドルと、カートンに折り曲げ可能に取り付けられるディスペンサ部分を備えるディスペンサと、を有するカートンを提供することを備える。該方法は、ディスペンサを作動させるための開口部を形成するために、少なくとも1つのパネルからハンドルを少なくとも部分的に分離するようにしてハンドルを把持することをさらに備える。該方法は、カートンのディスペンサ開口部の大きさを拡大させるために、ディスペンサ部分を外方に枢動させることによってディスペンサを作動させることを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
当業者は、上記に記載の利点および、以下に記載の図面を参照した実施形態の以下の詳しい説明に記載する様々な付加的な実施形態の他の利点と利益を理解するであろう。上記に記載の態様が個別にかつ様々な組合せの両方で提供される点は、本発明の範囲内である。
【0010】
通常の慣例に従い、以下に述べる図面の様々な特徴は必ずしも正しい縮尺で描かれたものではない。図面における様々な特徴および要素の寸法は、本発明の実施形態をさらに明瞭に示すために拡大または縮小される場合がある。
【0011】
対応する部分は、図全体にわたる対応する参照番号によって指定されている。
【0012】
[例示的な実施形態の詳細な説明]
本発明は概して、容器、ボトル、カンなどの物品を収容するカートンのための開口、分配、および取扱い機能部に関する。該物品は、例えば、食品および飲料品を納めるために使用することができる。該物品は、特定の食品、または飲料品を納めるための構成において適切な材料から形成することができ、該材料は、限定されるものではないが、ガラス、アルミニウムおよび/または他の金属、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOHなどのプラスチックおよびナイロン等、また、これらのあらゆる組合せを含む。
【0013】
本発明によるカートンはあらゆる形状の物品を収容することができる。本発明の範囲を制限する目的ではなく、説明の目的のため、以下の詳しい説明は、カートンの実施形態内において配置される飲料容器(例えば、プラスチック飲料ボトル)について説明する。本明細書において、「下側」、「ボトム」、「上側」、および「トップ」という用語は、完全に組み立てられ、直立したカートンに関連して定められる方向を示す。
【0014】
図1は、ブランクの外側の面1の平面図であり、概して8で示され、本発明の例示的な実施形態に従ったカートン190(図2)を形成するために使用される。カートン190は、容器Cのような複数の物品を収容するために使用することができる(図6および7)。カートン190は、カートンの上端から容器にアクセスすることを可能にするためにカートンに形成される、概して7で示される(図2)ディスペンサと、カートンを掴み、運ぶためにカートンの上部に形成される、概して11で示されるハンドルとを有する。図7に示すように、底部貯蔵部13は、カートンの下側に例えば液体、氷、または他の冷却液を収容するためにカートン190の下側に形成される。例示的な一実施形態において、氷は、容器Cを冷却するために開いたカートン190へ加えることができ、飲料物をその中に保持することができる。氷が溶けると、結果として生じる流出水のすべて、または一部は、底部貯蔵部13内に保持される。
【0015】
図示した実施形態において、カートン190は、3×4の配列において1段で12個の容器Cを収容する寸法であるが、カートンは異なる、または1つ以上の段数および/または異なる列/行配列(例えば、1×6、3×6、2×6、2×6×2、3×4×2、2×9、など)で異なる又は同じ数量の容器を保持するために寸法化され、形作られるようにしてもよいことを理解されたい。
【0016】
ブランク3は、縦軸L1と横軸L2を有する。図1に示すように、ブランク8は、縦軸中央線Cと、横軸中央線Cに関し、少なくとも部分的な対称性を有してもよい。したがって、全体、または部分的な縦軸および横軸対称を反映するために、図においてある要素は類似、または同一の参照番号を有し、同様または類似の要素は、対応する参照番号のための「a」または「b」接尾辞記号表示によって示される場合がある。ブランク8は、横軸方向の折り線21、31で、第1および第2のサイドパネル20、30に折り曲げ可能に接続するボトムパネル10と、横軸方向の折り線41で第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接続されている第1のトップパネル40と、横軸方向の折り線51で第2のサイドパネル30に折り曲げ可能に接続されている第2のトップパネル50と、を備える。第1および第2のトップパネル40、50は、組み立てられたカートン190において少なくとも部分的に重なり合う。
【0017】
ボトムパネル10は、第1のボトム終端フラップ12aと第2のボトム終端フラップ12bとに折り曲げ可能に接続されている。第1のサイドパネル20は、第1のサイドフラップ22aと第2のサイドフラップ22bとに折り曲げ可能に接続されている。第2のサイドパネル30は、第1のサイドフラップ32aと第2のサイドフラップ32bとに折り曲げ可能に接続されている。第1のトップパネル40は、第1のトップ終端フラップ42aと第2のトップ終端フラップ42bとに折り曲げ可能に接続されている。第2のトップパネル50は、第1のトップ終端フラップ52aと第2のトップ終端フラップ52bとに折り曲げ可能に接続されている。
【0018】
終端フラップ12a、42a、52aおよびサイドフラップ22a、32aは、ブランク8の第1の周縁部分に沿って延在し、ブランクの縦軸方向に沿って延在する第1の縦の折り線62aで折り曲げ可能に接続されている。終端フラップ12b、42b、52bおよびサイドフラップ22b、32bは、ブランク8の第2の周縁部分に沿って延在し、ブランクの縦軸方向に沿って同様に延在する第2の縦の折り線62bで折り曲げ可能に接続されている。縦軸方向の折り線62a、62bは、例えば、実質的に直線とすることができ、また、ブランクの厚み、または他の要因により1又はそれ以上の場所においてずらすようにしてもよい。カートン5が組み立てられた際、終端フラップ12a、42a、52a、およびサイドフラップ22a、32aは、カートンの第1の終端46を閉じ、終端フラップ12b、42b、52b、およびサイドフラップ22b、32bはカートンの第2の終端48を閉じる。本発明の別の実施形態に従い、異なるフラップ配置を、カートン5の終端46、48を閉じるために使用することができる。
【0019】
ボトムパネル10の各角部に1つ、すなわち、4つの繋板部(ガセット)70a、70bがブランク8に形成される。2つの繋板部70aは、斜めの折り線71aで第1のサイドパネル20のサイドフラップ22a、22bに、横軸方向の折り線75aでボトム終端パネル12a、12bに、それぞれ折り曲げ可能に接続されている。各繋板部70aは、斜めの折り線73aで第2の繋板パネル74aに折り曲げ可能に接続されている第1の繋板パネル72aを備える。他の2つの繋板部70bは、繋板部70aと同様の構成および態様で第2サイドパネル30のサイドフラップ32a、32bにそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。
【0020】
ハンドル11を備える機能部は、第1のトップパネル40及び終端フラップ42a、42bにおいて横軸方向の引き裂き線82、84および斜めの端部引き裂き線86、88によって画定される第1ハンドルパネル80を含む。ハンドルパネルは、トップパネル40の中心に位置する幅の狭いグリップ部分81を含む。第1のトップパネル40は、グリップ部分81に隣接し、かつ横軸方向の折り線94によってトップパネル40に折り曲げ可能に接続されるアクセスフラップ93を少なくとも部分的に画定する開口92と、横軸方向の折り線96でハンドル部分に折り曲げ可能に接続される衝撃緩和部分98と、を含む。端部ハンドル開口部90は、折り線62a、62bにおいてハンドル部分80の対向する端部に形成される。
【0021】
図示した実施形態において、ハンドル11を形成する機能部は、第2のトップパネル50に第2のハンドルパネル100を含む。第2のハンドルパネル100は、トップパネル50と、サイド終端フラップ52a、52bの横軸方向の引き裂き線102と、トップパネルの引き裂き線102から縦軸方向に離間し、終端フラップ52a、52bにわたって延在する、横の折り線104によって画定される。引き裂き線102は、終端フラップ52a、52bの斜めの端部引き裂き線106を含む。第2のハンドルパネル100は、トップパネル50の中心に位置するグリップ部分101を含む。第2のハンドルパネル100は、それぞれの終端フラップ52a、52bの引き裂き線によって少なくとも部分的に画定され、縦軸方向の折り線62a、62bと概して一致する縦軸方向の折り線111で折り曲げ可能に接続されるフラップ110を含む。衝撃吸収部分114は、折り線116でハンドル部分110と折り曲げ可能に接続される。ハンドル開口112は、ハンドル部分100のそれぞれの側に形成される。ハンドル補強フラップ130は、縦軸方向の折り線104で第2のハンドル部分100に折り曲げ可能に接続され、それぞれの終端フラップ52a、52bおよびトップパネル50の一部を備える。ハンドル補強フラップ130は、縦軸方向の折り線62a、62bに隣接する切り込み126を含む。図示した実施形態において、補強フラップ130は、ブランク8の横軸方向の幅にわたって延在するが、補強フラップは、本発明から逸脱することがない限り、他の形態で構成されるようにしてもよい。
【0022】
図示した実施形態において、ディスペンサ7を備える機能部は、ハンドルの11の一方の側に第1のディスペンサ部分76aを、ハンドルの他方の側に第2のディスペンサ部分76bを含む。第1のディスペンサ部分76aは、トップパネルの引き裂き線84と、終端パネル42a、42bの引き裂き線88と、サイドフラップ22a、22bの斜めの引き裂き線26aと、によって少なくとも部分的に画定される。第1のディスペンサ部分76aは、折り線79aの形態で第1の枢動位置においてサイドパネル20に枢動可能に取り付けられる上側(第1)部分77aを含む。第1のディスペンサ部分76aの上側部分77は、サイドパネル20の一部と、トップパネル40の一部と、終端パネル22a、22bの一部とを含む。第1のディスペンサ部分76aは、折り線21の形態で第2の枢動位置においてボトムパネル10に枢動可能に取り付けられた下側(第2の)部分83aを含む。第1のディスペンサ部分76aの下側部分83aは、折り線79aより下側のサイドパネル20の部分と、引き裂き線26aより下側のサイドフラップ22a、22bの部分と、サイドフラップ22a、22bを終端フラップ12a、12bに接続している繋板部70aとを含む。
【0023】
第2のディスペンサ部分76bは概して、第1のディスペンサ部分76aと同様の要素を有するように形作られて構成されている。第2のディスペンサ部分76bは、横軸方向の折り線79bで第2のサイドパネル30に枢動可能に取り付けられた上側部分77bと、ボトムパネル10に枢動可能に取り付けられた下側部分83bと、を有する。第2のディスペンサ部分を省略することができ、また、本発明から逸脱しない限り、第2のディスペンサ部分を他の形態とすることもできることを理解されたい。
【0024】
カートン190を組み立てる例示的な方法を、以下に詳しく述べる。概して折り線94及び引き裂き線84と、折り線41との間との領域である上側または第1トップパネル40の外側面に、糊または他の接着剤を塗る。概して引き裂き線102と折り線51との間の領域である、第2トップパネル50の下側又は内側面及び、補強フラップ130の少なくとも一部に糊を塗布してもよい。終端パネル42a、42b、52a、52bの内部のすべて、または一部にも糊を塗布してもよい。1つ以上の繋板部パネル72、74と重なる終端パネル22a、22bの部分にも糊を塗ってもよい。容器Cを、3×4×1の割り振りでブランク8内に包みこむことができる。補強フラップ130は、補強フラップ130の下面が第2のハンドル部分100の下面と重なるように、折り線104に対して内側に折りたたまれる。第1および第2のトップパネル40、50が重ねられ両者をしっかり固定する。終端パネル12、22、42、52を内側へ折り曲げることに加えて、繋板部パネル72、74を内側へ折り曲げることによって、ブランク8の終端を閉鎖することができる。
【0025】
図示した実施形態において、ハンドル11は、第1および第2のハンドルパネル80、100、および補強部分130によって形成される3層のハンドルであるが、ハンドルは本発明から逸脱しない限りは、3層以上または以下の層の材料を備えてもよい。ハンドル11は、重ねられたハンドルパネル80、100のいずれかの側にハンドル部分151、153を含む。カートン190は、例えば、平行六面体、または概して平行六面体の形状であるか、または本発明から逸脱しなければ他の形状であってもよい。
【0026】
ハンドル11は、使用者がハンドル開口部151、153に指を置き、概して図5の矢印A4の方向へトップパネル40、50からハンドル部分を上へ持ち上げるために、重ねられたハンドルパネル80、100を握ることによって作動化させることができる。ハンドルパネル80、100の持ち上げにより、引き裂き線82、84および102でハンドル11を切り取り、重ねられたトップパネル40、50および重ねられた終端フラップ42a、42b、52a、52bからハンドルを少なくとも部分的に分離する。ハンドルが、1つ以上の線82、84、102、104(図1)に沿ってカートン190の残余部分からさらに分離するように、ハンドル11をさらに部分的に伸張させるようにしてもよい。このように伸張したハンドル11によってカートン190を搬送することができる。あるいは、折り線111まわりに内側にカートンフラップ110を折り曲げることによって形成されるそれぞれの開口部(図示せず)によってカートンを把持して搬送することができる。
【0027】
図6に示すように、ディスペンサ7は、それぞれのディスペンサ開口部81a、81bを形成するために、線86、88、106、26(図1)に沿ってカートンを裂き、第1および第2のディスペンサ部分76a、76bの上側部分77a、77bを折り線79a、79bを中心に枢動させることによって、部分的に開いた状態にディスペンサ7を作動化される。ディスペンサ開口部81a、81bは、カートン190へのアクセスを可能にし、容器Cの上端を露出させる。図10に示すように、サイドパネル20、30を矢印A5、A6の方向へ外側へ引っ張り、ディスペンサ部分76a、76bの下側部分83a、83bを枢動させて繋板部70a、70bを外側へ伸張させることによって、カートン190のディスペンサ開口部81a、81bはさらに開かれる。図示した実施形態において、サイドパネルの上側部分78a、78bのみがトップパネルに接着するように、トップパネル42a、42bまたは、サイドパネル22a、22b、32a、32bに糊を選択的に塗るようにしてもよい。引き裂き線26a、26bの下側のサイドパネル22a、22b、32a、32bの下側部分78c、78dは、ディスペンサ部分が枢動され、かつ折り曲げられていた繋板部が開かれた際には、当該下側部分が外側へ枢動することができるように、トップパネル42a、42bおよび繋板部70a、70bへの接着取り付けはされていない。あるいは、1つ以上の繋板部パネル72、74はボトムパネル10に対して所望する角度で側壁20を維持するために、反対側のパネル22、32へ糊付けされてもよい。ディスペンサ部分76a、76bの下側部分83a、83bの枢動によって、ディスペンサ開口部81a、81bを拡大させる。
【0028】
上記記載の実施形態に従い、例えば、氷、冷水、付加的な容器、または他の品目をディスペンサ開口部81a、81bの1つ、または両方を通じてカートン190へ収納することができる。繋板部70、ボトム終端パネル12、およびサイド終端パネル22は、カートン190の底部を少なくとも部分的に閉じ、カートンの底部において部分的に閉じたボトム貯蔵部13を形成する。したがって、開放されたカートン190の部分的に閉じているボトム貯蔵部13は、溶解する氷から形成された水、濃縮物、他の液体などの液体および、例えば、ごみ、または粉などの細微粒子物等を保持するように使用することができる。
【0029】
図7を参照すると、ボトム貯蔵部13は高さHを有し、これより下のカートン190を液密とするようにしてもよい。高さHは、それより下においては、水または他の液体が漏れるおそれがある糊付けされたシール部または継ぎ目が形成されていないカートンの下側の部分を表す。すなわち、図示した実施形態に従い、液体がカートン190から逃げるような接着シールまたは他の接合物質は、高さHより下のカートン190に配置されていない。したがって、ボトム貯蔵部13は、ブランク8の折り曲げられた材料の連続した部分から形成されてもよい。糊付けされた継ぎ目のない貯蔵部13の液密部分の高さHは、概して約0インチから4インチ(約0mmから約102mm)の間であり、さらに好ましくは、約23/4インチ(約70mm)であってもよい。本出願に呈されたすべての寸法の情報は、実例となることを意図したものであり、本発明の範囲を制限するための使用を意図したものではないことを理解されたい。
【0030】
図示した実施形態のハンドル11は、3層の構成要素(例えば、ハンドル部分80、100および補強フラップ130)を備える3層ハンドルである。ハンドル11は、カートン190を片手のみを使って運ぶことを可能にする。ハンドル11は、例えば、カートン190、カートンに収容される容器C、およびカートンが開かれた後にカートンに装填される氷、または冷水などの付加的な品目を搬送するために十分な強度を有するように選択することができる。
【0031】
本発明の原理に従ったカートンは、板紙などの材料から形成することができる。したがって、長期間にわたって水、または他の液体にさらされた場合、カートンは、カートンの材料の部分的な透過性によって濡れたカートン表面を通じて液体の通過を可能にする場合がある。本明細書において、「液密」という用語は、液体、または細微粒子物が漏れるおそれがある、いかなる糊付けされた継ぎ目のない材料の連続した部分から形成されるカートンの一部を規定するために概して使用され、したがって、「液密」という用語は、時間とともに水透過可能になる場合があるカートンを包含する。
【0032】
本発明に従ったブランクは、例えば、コーティングされた板紙および類似の材料から形成することができる。例えば、ブランクの内側および/または外側は、クレーコートでコーティングすることができる。クレーコーティングには、製品、広告、価格コード、および他の情報または画像が印刷されるようにしてもよい。ブランクは、ブランクに印刷されたあらゆる情報を保護するために上塗りでコーティングされてもよい。また、ブランクは、ブランクのどちらか一方側または両側で、例えば湿気防止層でコーティングされてもよい。
【0033】
例示的な実施形態に従い、ブランクは、通常の紙よりも重く、堅固な厚さの板紙で構成されてもよい。例えば、厚さは少なくとも約16であり得る。ブランクは、ボール紙、硬化紙、またはカートンパッケージが上述したように少なくとも機能することを可能ならしめるのに適した性質を有するあらゆる他の材料から構成することもできる。ブランクは、選択されたパネル、またはパネル部分において、1つ以上のシート状物質でラミネート加工、またはコーティングすることもできる。
【0034】
本発明の例示的な実施形態に従い、折り線は、必ずしも直線である必要はないが、それに沿って折り曲げることを容易にする、弱化形態のほぼ線形とすることができる。さらに具体的に言うと、本発明の範囲を制限する目的ではないが、折り線は、弱化の所望の線に沿って材料に破断部分を形成する鈍い刻み刃等で形成された線のような刻み線や、弱化の所望の線に沿って材料に部分的に延在する切り込み、および/または弱化の所望の線に沿って材料に部分的におよび/または貫通して延在する一連の切り込み、およびこれらの特徴的事項の様々な組合せを含む。切り込みを用いて折り線を形成する場合には、道理をわきまえている使用者をして折り曲げ線を引き裂き線と見誤らせてしまうような過度に際立った切込みであってはならない。
【0035】
上記の実施形態は、糊によって互いに接着された1つまたは複数のパネルを有するものとして説明されてもよい。「糊」という用語は、カートンパネルを定位置に固定するために一般的に使用される接着剤のすべての態様を包含することを意図する。
【0036】
本発明の前述の説明は、本発明の様々な実施形態を示し、説明している。本発明の範囲を逸脱することなく、上記の構成に様々な変更を行うことが可能であり、上記の説明に含まれる、または付随の図面に図示されたすべての態様は、制限的な意味ではなく、例示的な意味として解釈されることを意図する。さらに、本発明の範囲は、特許請求の範囲内である上記に記載の実施形態の様々な改良、組合せ、改変などにおよぶ。さらに、本開示は、本発明の選択された実施形態のみを示し説明しているが、本発明は、様々な他の組合せ、改変、および状況において使用することが可能であり、本願に明示されるように、発明的概念、上記の教示に相応の、および/または従来技術の技量または知識内の範囲内における変更または改変を行うことが可能である。さらに、各実施形態のある機能および特徴は、選択的に交換可能であってもよく、本発明の範囲を逸脱することなく、本発明の他の図示された、および図示されない実施形態に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に従いカートンを形成するために使用されたブランクの平面図である。
【図2】ブランクから組み立てられたカートンの斜視視図である。
【図3】カートンの第1端面図である。
【図4】カートンの第2端面図である。
【図5】カートンを搬送するための位置に最初に作動化されたハンドルを示す、カートンの側面図である。
【図6】第1および第2のディスペンサ部分が最初に開かれた、カートンの側面図である。
【図7】第1および第2のディスペンサ部分がさらに開かれた、カートンの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を収容するためのカートンであって、
前記カートンの内部周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルと、
折り曲げ可能に前記複数のパネルにそれぞれ取り付けられていて、互いに重なり合うようにして前記カートンの閉口端を少なくとも部分的に形成する終端フラップと、
容器へアクセスするために前記カートンの開口部を少なくとも部分的に画定する、前記カートンに折り曲げ可能に取り付けられている少なくとも1つのディスペンサ部分と引き裂き線とを備えたディスペンサと、
前記終端フラップに接続されている繋板部とを備え、前記ディスペンサ部分を外方に枢動させて前記開口部を拡大することができるように、折り曲げられていた前記繋板部が開くことができるようにされていて前記終端フラップの間で相対的な動きを可能にする、カートン。
【請求項2】
前記複数のパネルは、少なくとも1つのトップパネル、ボトムパネル、第1のサイドパネル、および第2のサイドパネルを備える、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記ディスペンサ部分は、前記ディスペンサの初期開口を可能にするために、第1の枢動位置で前記サイドパネルの一方に枢動可能に取り付けられた第1の部分を備える、請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記第1の部分は、前記サイドパネルの上側部分、前記トップパネルの一部、および前記終端パネルの一部を備える、請求項3に記載のカートン。
【請求項5】
前記第1の枢動位置は、前記サイドパネルにおける折り線から成る、請求項4に記載のカートン。
【請求項6】
前記ディスペンサ部分は、前記開口部を拡大するために、前記ボトムパネルに対して前記ディスペンサ部分を外方に枢動することを可能とするように、第2の枢動位置で前記ボトムパネルに枢動可能に取り付けられた第2の部分を備える、請求項4に記載のカートン。
【請求項7】
前記第2の部分は、前記サイドパネルの下側部分と、前記終端パネルの一部と、前記繋板部と、を備える、請求項6に記載のカートン。
【請求項8】
前記ディスペンサ部分は第1のディスペンサ部分であり、前記開口部は第1の開口部であり、前記カートンは、容器にアクセスするために前記カートンに第2の開口部を形成するための第2のディスペンサ部分をさらに備える、請求項7に記載のカートン。
【請求項9】
前記カートンは、前記トップパネルにハンドルをさらに備え、前記第1および前記第2の開口部は、前記ハンドルにそれぞれ隣接する、請求項8に記載のカートン。
【請求項10】
前記第2のディスペンサ部分は、第1の枢動位置で前記サイドパネルの一方に枢動可能に取り付けられた第1の部分と、第2の枢動位置で前記ボトムパネルに枢動可能に取り付けられた第2の部分と、を備える、請求項8に記載のカートン。
【請求項11】
前記第1の枢動位置は、前記サイドパネルの一方における折り線から成り、かつ前記第2のディスペンサ部分を最初に開口するためのものである、請求項10に記載のカートン。
【請求項12】
前記第2の枢動位置は、前記サイドパネルと前記ボトムパネルの一方に折り曲げ可能に接続されている折り線から成り、かつ前記開口部を拡大するために、前記ボトムパネルに対して前記第2のディスペンサ部分を外方へ枢動させるためのものである、請求項11に記載のカートン。
【請求項13】
前記繋板部は、前記第1のディスペンサ部分を部分的に画定する少なくとも2つの繋板部と、前記第2のディスペンサ部分を少なくとも部分的に画定する2つの繋板部とを含み、前記第1のディスペンサ部分、第2のディスペンサ部分、前記ボトムパネルおよび終端パネルは協働して前記カートンの底部貯蔵部を形成する、請求項8に記載のカートン。
【請求項14】
前記底部貯蔵部は、接着された継ぎ目を有していない、請求項13に記載のカートン。
【請求項15】
前記終端フラップは、サイド終端フラップと、ボトム終端フラップと、トップ終端フラップと、を備え、前記繋板部は、隣接するボトムおよびサイド終端フラップにそれぞれ接続されている繋板部を備える、請求項2に記載のカートン。
【請求項16】
前記サイド終端フラップの上側部分は、前記トップ終端フラップへそれぞれ接着して取り付けられ、前記サイド終端フラップの下側部分は前記サイドパネルの1つと自由に枢動する、請求項15に記載のカートン。
【請求項17】
前記トップパネルと前記サイドパネルの少なくとも一部を備えるハンドルをさらに備える、請求項2に記載のカートン。
【請求項18】
前記ディスペンサ部分を画定する前記引き裂き線は、前記ハンドルに隣接し、かつ前記ハンドルを少なくとも部分的に画定する、請求項17に記載のカートン。
【請求項19】
前記終端フラップは、トップ終端フラップを備え、前記ハンドルは、前記トップパネル及び前記トップパネル終端フラップの少なくとも一部を備えるハンドルパネルと、前記トップパネルに形成されたグリップ部分と、を備える、請求項17に記載のカートン。
【請求項20】
前記ハンドルパネルは、前記トップパネルと前記トップパネル終端フラップにおいて2つの離間する引き裂き線によって少なくとも部分的に画定される、請求項19に記載のカートン。
【請求項21】
前記トップパネルは第1のトップパネルであり、前記トップパネル終端フラップは、前記第1のトップパネルに折り曲げ可能に取り付けられた第1のトップ終端フラップであり、前記ハンドルパネルは第1のハンドルパネルであり、前記カートンは、前記第1のトップパネルと重なり合って係合するための第2のトップパネルと、前記第2のトップパネルに折り曲げ可能に取り付けられた第2のトップ終端フラップとを備え、前記ハンドルは、前記第2のトップパネル及び前記第2のトップ終端フラップにおいて第2のハンドルパネルを備える、請求項20に記載のカートン。
【請求項22】
前記第2のハンドルパネルに折り曲げ可能に取り付けられた補強パネルをさらに備え、前記補強パネルは、前記第2のトップパネルと前記第2のトップパネル終端フラップの少なくとも一部を備える、請求項21に記載のカートン。
【請求項23】
前記ハンドルは、前記第1のハンドルパネルと、前記第2のハンドルパネルと、前記補強パネルとを備える3層のハンドルである、請求項22に記載のカートン。
【請求項24】
カートンを形成するためのブランクであって、
複数のパネルと、
前記複数のパネルのそれぞれに折り曲げ可能に取り付けられた終端フラップと、
引き裂き線と、前記ブランクから形成される前記カートンの開口部を少なくとも部分的に画定するための少なくとも1つのディスペンサ部分とを備えるディスペンサ機能部と、
前記終端フラップに接続されている繋板部とを備え、前記ディスペンサ部分を外方に枢動させて前記開口部を拡大することができるように、折り曲げられていた前記繋板部が開くことができるようにされていて前記終端フラップの間で相対的な動きを可能にする、ブランク。
【請求項25】
前記複数のパネルは、少なくとも1つのトップパネルと、ボトムパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、を備える、請求項24に記載のブランク。
【請求項26】
前記ディスペンサ部分は、前記ブランクから形成される前記カートンの前記ディスペンサの初期開口を形成するために、第1の枢動位置で前記サイドパネルの一方に枢動可能に取り付けられた第1の部分を備える、請求項25に記載のブランク。
【請求項27】
前記第1の部分は、前記サイドパネルの上側部分と、前記トップパネルの一部と、前記終端フラップの一部とを備える、請求項26に記載のブランク。
【請求項28】
前記第1の枢動位置は、前記サイドパネルにおける折り線から成る、請求項27に記載のブランク。
【請求項29】
前記ディスペンサ部分は、第2の枢動位置で前記ボトムパネルに枢動可能に取り付けられた第2の部分を備え、前記第2の部分は前記サイドパネルの下側部分と2つの繋板部とを備える、請求項27に記載のブランク。
【請求項30】
前記ディスペンサ部分は、第1のディスペンサ部分であり、前記ディスペンサ機能部は、第2のディスペンサ部分をさらに備える、請求項29に記載のブランク。
【請求項31】
前記第2のディスペンサ部分は、第1の枢動位置で前記サイドパネルの一方に枢動可能に取り付けられた第1の部分と、第2の枢動位置で前記ボトムパネルに枢動可能に取り付けられた第2の部分とを有し、前記第1の枢動位置は、前記サイドパネルの一方における折り線から成り、前記第2の枢動位置は、前記サイドパネル及び前記ボトムパネルの一方に折り曲げ可能に接続されている折り線から成る、請求項30に記載のブランク。
【請求項32】
前記ブランクから形成される前記カートンにハンドルを形成するために、前記トップパネル及び前記サイドパネルの少なくとも一部にハンドル機能部をさらに備える、請求項25に記載のブランク。
【請求項33】
前記ディスペンサ機能部は、少なくとも1つのハンドル機能部に隣接し、かつ該少なくとも1つのハンドル機能部を少なくとも部分的に画定する前記ディスペンサ部分を画定する引き裂き線を含む、請求項32に記載のブランク。
【請求項34】
前記終端フラップは、前記トップパネルに折り曲げ可能に取り付けられたトップ終端フラップを備え、前記ハンドル機能部は、前記トップパネルと前記トップ終端フラップの少なくとも一部を備えるハンドルパネルを備え、前記ハンドルパネルは、前記トップパネルに形成されるグリップ部分を備える、請求項32に記載のブランク。
【請求項35】
前記ハンドルパネルは、前記少なくとも1つのトップパネルと前記終端フラップにおいて2つの離間する引き裂き線によって少なくとも部分的に画定される、請求項34に記載のブランク。
【請求項36】
前記トップパネルは、第1のトップパネルであり、前記トップ終端フラップは、前記第1のトップパネルに折り曲げ可能に取り付けられた第1のトップ終端フラップであり、前記ハンドルパネルは第1のハンドルパネルであり、前記ブランクは、第2のトップパネルと、前記第2のトップパネルに折り曲げ可能に取り付けられた第2のトップ終端フラップとを備え、前記ハンドル機能部は、前記第2のトップパネル及び前記第2のトップ終端フラップにおいて第2のハンドルパネルを備える、請求項34に記載のブランク。
【請求項37】
前記第2のハンドル部分に折り曲げ可能に取り付けられた補強パネルをさらに備え、前記補強パネルは、前記第2のトップパネル及び前記第2のトップ終端フラップの少なくとも一部を備える、請求項36に記載のブランク。
【請求項38】
カートンを開く方法であって、
前記カートンの内部周辺で少なくとも部分的に延在し、トップパネルと、ボトムパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルとを備える複数のパネルと、前記複数のパネルのそれぞれに折り曲げ可能に取り付けられていて互いに重なり合うことによって前記カートンの閉端部を少なくとも部分的に形成する終端フラップと、前記トップパネル及び前記サイドパネルの少なくとも一部を備えるハンドルと、前記カートンに折り曲げ可能に取り付けられ前記トップパネルにおける引き裂き線によって少なくとも部分的に画定されるディスペンサ部分を含むディスペンサと、を有するカートンを提供し、
前記トップパネル及び前記終端フラップとを少なくとも部分的に分離するように前記ハンドルを把持して、前記ディスペンサを作動させるための開口部を形成し、
前記カートンのディスペンサ開口部の大きさを拡大させるために、前記ディスペンサ部分を外方に枢動することによって前記ディスペンサを作動化させる、方法。
【請求項39】
前記ディスペンサ開口部を形成するために、前記サイドパネルの一方における第1の枢動位置を中心にして前記ディスペンサ部分の上側部分を枢動させる、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ディスペンサ開口部を拡大させるために、第2の枢動位置を中心として前記ボトムパネルに対して外方に前記ディスペンサ部分を枢動させる、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記カートンは、前記ディスペンサ部分にそれぞれ折り曲げ可能に接続されている2つの繋板部を備え、前記第2の枢動位置を中心に前記ディスペンサ部分を枢動させることは、前記繋板部を伸張させて前記カートンの前記ディスペンサ開口部の大きさをさらに拡大させる、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記ディスペンサ部分は、前記ハンドルの第1の側における第1のディスペンサ部分であり、前記カートンは、前記ハンドルの第2の側において第2のディスペンサ部分をさらに備え、前記カートンの第2のディスペンサ開口部の大きさを拡大させるために、前記第2のディスペンサ部分を外方に枢動させることによって前記第2のディスペンサを作動化させることをさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第2のディスペンサ開口部を形成するために、前記サイドパネルにおける第1の枢動位置を中心に前記第2のディスペンサの上側部分を枢動させることをさらに備える、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記第2のディスペンサ開口部を拡大させるために、第2の枢動位置を中心として前記ボトムパネルに対して外方に前記第2のディスペンサ部分を枢動させることをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記繋板部は、第1の繋板部であり、前記カートンは、前記第2のディスペンサ部分に折り曲げ可能に接続されている第2の繋板部をさらに備え、前記第2のディスペンサ部分を前記第2の枢動位置を中心として枢動させることは、前記第2のディスペンサ開口部を拡大させるために前記繋板部を伸張させること含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
複数の物品を収容するためのカートンであって、
前記カートンの内部周辺に少なくとも部分的に延在する複数のパネルと、
引き裂き線と、前記カートンに折り曲げ可能に取り付けられた少なくとも1つのディスペンサ部分とを備える、ディスペンサと、
終端フラップに接続されている繋板部と、
を備えるカートン。
【請求項47】
カートンを形成するためのブランクであって、
複数のパネルと、
前記複数のパネルのそれぞれに折り曲げ可能に取り付けられた終端フラップと、
引き裂き線と、少なくとも1つのディスペンサ部分とを備えるディスペンサ機能部と、
前記終端フラップに接続されている繋板部と、
を備えるブランク。
【請求項48】
カートンを開く方法であって、
前記カートンの内部周辺で少なくとも部分的に延在する複数のパネルと、前記複数のパネルのそれぞれに折り曲げ可能に取り付けられた終端フラップと、ハンドルと、前記カートンに折り曲げ可能に取り付けられたディスペンサ部分を備えるディスペンサと、を有するカートンを提供し、
前記ディスペンサを作動させるための開口部を形成するために、前記複数のパネルの1つのパネルから前記ハンドルを少なくとも部分的に分離するように前記ハンドルを把持し、
前記カートンのディスペンサ開口部の大きさを拡大させるために前記ディスペンサ部分を外方に枢動させることによって前記ディスペンサを作動化させる、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−525931(P2009−525931A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554303(P2008−554303)
【出願日】平成19年2月5日(2007.2.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/003158
【国際公開番号】WO2007/092449
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】