バックホー
【課題】車輌機器を覆うカバーを簡単に精度良く開閉自在に支持することができるようにする。
【解決手段】旋回台7上に車輌機器Kを配置し、この車輌機器Kを覆うカバー30を支持フレーム40に開閉自在に支持しており、支持フレーム40は、車輌機器Kの上方に配置されて旋回台7に支持された上部材41を備え、上部材41と旋回台7との間にヒンジ支持具51を取り付け、このヒンジ支持具51にカバー30に設けたヒンジ揺動具52を上下軸55を介して枢支する。
【解決手段】旋回台7上に車輌機器Kを配置し、この車輌機器Kを覆うカバー30を支持フレーム40に開閉自在に支持しており、支持フレーム40は、車輌機器Kの上方に配置されて旋回台7に支持された上部材41を備え、上部材41と旋回台7との間にヒンジ支持具51を取り付け、このヒンジ支持具51にカバー30に設けたヒンジ揺動具52を上下軸55を介して枢支する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックホーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のバックホーとして、旋回台の後部に車輌機器の1つであるエンジンを配置して、このエンジンを跨ぐ支持フレームを設け、この支持フレームにエンジンの後方を覆うリアカバーを支持したものがある(例えば、特許文献1)。
このバックホーでは、支持フレームの後側であって、支持フレームを構成する右側の右後支柱に上下軸を設け、この上下軸にリアカバーの右側端部を上下軸回りに枢支することによって、リアカバーを左右方向に開閉自在となるようにしている。
【特許文献1】特開2005−315051号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のバックホーでは、右後支柱に上下軸を設けてリアカバーを支持していたため、開閉の際にリアカバーの荷重が右後支柱に集中することになり、集中する荷重に耐えうるように右後支柱が大型化となっていた。しかも、このように右後支柱のみにリアカバーを支持する構造においては、右後支柱の旋回台に対する取付精度がリアカバーの取付精度に直接影響を与えるために、右後支柱の旋回台に対する取付精度を非常に高く必要がある。そのため、右後支柱の調整も非常に大変であると共に、右後支柱に対するリアカバーの調整も非常に大変であった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑み、車輌機器を覆うカバーを簡単に精度良く開閉自在に支持することができるバックホーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、旋回台上に車輌機器を配置し、この車輌機器を覆うカバーを支持フレームに開閉自在に支持しており、前記支持フレームは、前記車輌機器の上方に配置されて前記旋回台に支持された上部材を備え、前記上部材と前記旋回台との間にヒンジ支持具を取り付け、このヒンジ支持具に前記カバーに設けたヒンジ揺動具を上下軸を介して枢支している点にある。
前記上部材の一端側に前記車輌機器を取り付けており、前記カバーを支持するヒンジ揺動具は、前記上下軸に相対回転自在に支持された筒部と、この筒部に固定されると共にカバーに取り付けられるステー体とを備え、前記ステー体は、カバーの閉鎖時に前記車輌機器との衝突を回避する開口部を有していることが好ましい。
【0006】
前記ヒンジ支持具とヒンジ揺動具との間に、前記カバーの開閉を規制する規制手段を設け、この規制手段は、前記上下軸に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体と、この筒体から前記ステー体に向けて延びるロックバーと、前記ステー体の開口部を形成する上面に形成されて前記ロックバーの先端側が係止可能な係止凹部とを備えていることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車輌機器を覆うカバーを簡単に精度良く開閉自在に支持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、旋回作業機であるバックホー1は、左右一対のクローラ走行体2を有する走行装置3と、上部の旋回体4とから主構成されている。
走行装置3は、両走行体を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式が採用され、当該走行装置3の前部にはドーザ5が設けられている。
旋回体4は、走行装置3上に旋回ベアリング6を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台7(旋回基板)と、該旋回台7の前部に備えられた作業装置(掘削装置)8とを有している。旋回台7の上部には運転席18を囲むキャビン19が設けられている。
【0009】
作業装置8は、旋回台7の前部に設けられた支持ブラケットに上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット9と、該スイングブラケット9に基部側を左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持されたブーム11と、該ブーム11の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて前後揺動自在に支持されたアーム12と、該アーム12の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット13とを備えている。
スイングブラケット9は、旋回台7に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動され、ブーム11は、該ブーム11とスイングブラケット9との間に介装されたブームシリンダ15の伸縮によって揺動され、アーム12は、該アーム12とブーム11との間に介装されたアームシリンダ16の伸縮によって揺動され、バケット13は、該バケット13とアーム12との間に介装されたバケットシリンダ17の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
【0010】
図2に示すように、旋回台7上には、エンジン20、オイルタンク21、燃料タンク22、油圧制御弁23、バッテリ24、ラジエータ25、オイルクーラ26及びエアークリーナ27等の複数の車輌機器Kが配置されている。
具体的には、旋回台7の後部側にはエンジン20が設けられ、このエンジン20よりも右側であって、旋回台7の右側部側(一方の側部側)には、オイルタンク21、燃料タンク22、油圧制御弁23、バッテリ24、ラジエータ25及びオイルクーラ26が設けられている。このエンジン20よりも左側であって、旋回台7の左側部側(他方の側部側)には、燃料タンク22及びエアークリーナ27が設けられている。
【0011】
さらに、詳しくは、オイルタンク21の前側には油圧制御弁23が設けられ、この油圧制御弁23の前側にはバッテリ24が設けられ、オイルタンク21の後側にはラジエータ25とオイルクーラ26とが設けられている。
旋回台7の左右側には左右一対の左右カバー28L、28Rが設けられ、この左右カバー28L、28Rに続いて旋回台7の後端部にカウンタウエイト29が設けられている。このカウンタウエイト29の上部には、旋回台7の後部側に配置された少なくともエンジン20等の車輌機器Kの後部側を覆うリアカバー(カバー)30が設けられている。右カバー28Rの上部には、旋回台7の側部側(右側部側)に配置されたオイルタンク21やラジエータ25等の車輌機器Kを覆う側部カバー32が設けられている。
【0012】
旋回台7の前後は、立設された横壁33によって仕切られ、旋回台7の左右は立設された左右一対の縦壁34L,34Rによって仕切られている。横壁33は旋回台7の左端から右端に亘って延設され、右縦壁34Rは旋回台7の前部側から後部に亘って延設され、左縦壁34Lは右縦壁34Rに対して左側に離間して当該旋回台7の前部側から後部に亘って延設されている。
横壁33の後側で且つ右縦壁34Rの左側に設けられたエンジンルーム35内に、エアークリーナ27、エンジン20が配置されている。横壁33の後側で且つ右縦壁34Rの右側に設けられたラジエータルーム36内に、ラジエータ25及びオイルクーラ26が配置されている。横壁33の前側で且つ右縦壁34Rの右側に、オイルタンク21、バッテリ24が配置されている。横壁33の前側で且つ左縦壁34Lの左側に、燃料タンク22が配置されている。
【0013】
カウンタウエイト29とリアカバー30とはエンジンルーム35の後側を包囲し、横壁33はエンジンルーム35の前側を包囲している。側部カバー32の後部はラジエータルーム36の上方及び右側部側を包囲し、横壁33はラジエータルーム36の前側を包囲している。
図2〜図4に示すように、旋回台7の後部にエンジン20を跨ぐ支持フレーム40が設けられている。この支持フレーム40は、エンジンルーム35内、即ち、エンジン20(車輌機器K)の上部に配置されて左右に延びる上部材41と、この上部材41の左部から前方に延設された左前脚体42と、上部材41の左右方向中央部よりも左側に位置していて当該上部材41から後方に延設された左後脚体43とを備えている。また、支持フレーム40は、上部材41の右部から前方に延設された右前脚体44と、上部材41の右部から後方に延設した右後脚体45とを備えている。
【0014】
左前脚体42は、旋回台7(旋回基板)から立脚していて、その上端部側が上部材41の左部に連結されている。左後脚体43は旋回台7(旋回基板)から立脚していて、その上端部側が上部材41の左右方向中央部側に連結されている。右前脚体44及び右後脚体45は、エンジン20の右側で且つラジエータ25の左側に配置されている。
右前脚体44は、旋回台7から立設した前脚部46と、上部材41の右部の下側に配置されて前後に延びる前縦板部47とで構成されている。この前脚部46の上端と前縦板部47の前部側とは溶接等により連結され、前縦板部47の後部側は上部材41の右部に溶接により連結されている。前縦板部47の前部側は、その前端が横壁33よりも前側に位置するように延設されていて、その前端はオイルタンク21の上方に位置している。
【0015】
右後脚体45は、旋回台7から立設した後脚部48と、この後脚部48の上端から屈曲して上部材41の右部に向けて延びる後縦板部49とを一体的に備えている。後縦板部49の前端は、上部材41の右側に溶接等により連結されている。また、右後脚体45の後縦板部49と右前脚体44の前縦板部47とは前後方向に並んだ状態とされ、後縦板部49の前端と、前縦板部47の後端とは、上部材41の右部の下側で互いに溶接等により連結されている。
図4〜図6に示すように、上部材41の一端側(左端側)であって、左後脚体43よりも左側にはブラケット50が設けられ、このブラケット50にエアークリーナ27(車輌機器K)が後突出状に取り付けられている。上部材41の左端側、即ち、支持フレーム40の左後部と、エンジンルーム35内の旋回台7の左後部との間(上部材41と旋回台7との間)には、第1ヒンジ支持具51が設けられ、この第1ヒンジ支持具51に相対回動自在に第1ヒンジ揺動具52が設けられている。
【0016】
詳しくは、上部材41の左端側であってエアークリーナ27の左側に上ブラケット53が設けられると共に、この上ブラケット53の下側の旋回台7上に下ブラケット54が設けられている。この上ブラケット53に第1ヒンジ支持具51の上端が連結され、下ブラケット54に第1ヒンジ支持具51の下端が連結されている。
第1ヒンジ支持具51は、上下に延びる上下軸55と、上ブラケット53に取り付けられる上取付部56と、この上取付部56から左方向に延びて上下軸55の上端を枢支する上枢支部57とを備えている。また、第1ヒンジ支持具51は、下ブラケット54に取り付けられる下取付部58と、この下取付部58から左方向に延びて上下軸55の下端を枢支する下枢支部59と、上枢支部57と下枢支部59とを連結する連結部60とを備えている。上枢支部57、下枢支部59、連結部60及び上下軸55はエアークリーナ27よりも左側に位置している。
【0017】
第1ヒンジ揺動具52は、上下軸55に相対回転自在に嵌り込む上下一対の筒部61U、61Dと、この筒部61U、61Dに固定されると共にリアカバー30の左部(一端側)の内壁に取り付けられるステー体62とを備えている。
このステー体62は、上筒部61Uから右方向に延設される上ステー63Uと、下筒部61Dから右方向に延設される下ステー63Dと、上ステー63Uの右端と下ステー63Dの右端とを上下に連結する上下連結部73とを備えている。上ステー63Uと下ステー63D及び上下連結部73により当該ステー体62には開口部64が形成されている。
【0018】
この開口部64は、リアカバー30の閉鎖時にエアークリーナ27との衝突を回避するためのものである。即ち、開口部64の上下幅は、エアークリーナ27の後方へ突出する筒状の突出部65の外径よりも大きく、開口部64の左右幅も突出部65の外径よりも大きく設定されている。言い換えれば、第1ヒンジ揺動具52の上ステー63Uは突出部65の上方に配備され、下ステー63Dは突出部65の下方に配備され、リアカバー30の閉鎖状態で上下連結部73は突出部65の右側に配備されている。
このような第1ヒンジ揺動具52と、その支持構造によって、第1ヒンジ揺動具52を上下軸55周りに揺動自在に支持することによって、リアカバー30を前後方向開閉自在にすることができ、リアカバー30を閉鎖した際は、第1ヒンジ揺動具52の開口部64内にエアークリーナ27の突出部65が入ることによって、エアークリーナ27と第1ヒンジ揺動具52とが衝突しないようになっている。
【0019】
第1ヒンジ支持具51と第1ヒンジ揺動具52との間には、リアカバー30を規制する規制手段(開度規制手段)66が設けられている。規制手段66は、上下軸55に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体67と、この筒体67から下ステー63Dに向けて延びるロックバー68と、下ステー63Dの上面69に形成されてロックバー68の先端側が係止可能な係止凹部70と、筒体67(ロックバー68)の回動を規制する規制部71とを備えている。
詳しくは、板状の規制部71が下枢支部59から上方に立ち上がっていて、当該規制部71に長孔72が形成され、この長孔72にロックバー68が挿入されている。下ステー63Dの上面69はロックバー68の先端側が摺動する摺動面とされ、この摺動面69に係止凹部70が形成されている。係止凹部70の位置は、リアカバー30の開度に応じて適宜設定されている。
【0020】
リアカバー30が閉鎖している状態では、ロックバー68の先端部は下ステー63Dのカバー側(図6、A地点)に位置し、リアカバー30を開いていくと次第にロックバー68の先端部は摺動面69を摺動して、図6のB方向に進み、係止凹部70に達すると、当該係止凹部70に係止する。ロックバー68が係止凹部70に係止した状態では、ステー体62の移動が規制されてリアカバー30は開いた状態で止まることになる。ロックバー68を上に持ち上げると共に、リアカバー30を少し閉じて、ロックバー68の先端部を係止凹部70から離れたC地点付近に位置させると、ロックバー68と係止凹部70とのロックを解除することができる。この状態では、ステー体62が回動自在となり、リアカバー30を閉鎖することができる。リアカバー30を閉鎖する際には、ロックバー68の先端部は係止凹部70から離れたC地点付近からD方向に進み、下ステー63Dのカバー側に向けて摺動しながら移動することになる。
【0021】
図1、図2及び図13に示すように、側部カバー32は、樹脂製の上カバー77と板金製のタンクカバー78とで構成され、これら上カバー77とタンクカバー78とはブラケットにより連結されて一体化されている。この側部カバー32は、後述するように、前後軸95F,95R回りに回動自在であって、閉鎖時には、上カバー77は、バッテリ24、オイルタンク21等の上方及び前方を覆っている。タンクカバー78は、側壁部81と、この側壁部81の後端から延びる後壁部82とを一体に有し、閉鎖時には、バッテリ24、オイルタンク21、ラジエータ25、オイルクーラ26、その他の機器の右側方及び後方を覆っている。即ち、この側部カバー32は、旋回台7の左側部側に配置された車輌機器Kを覆うものとなっている。
【0022】
図7〜図13に示すように、タンクカバー78の後部(後壁部82)は、リアカバー30の右端部近傍(開閉側)まで延設されていて、タンクカバー78の開閉側(後端部)とリアカバー30の開閉側(右端部)との間には、これらの間を塞ぐカバー受け部材86が設けられている。
このカバー受け部材86は、カウンタウエイト29の上方に位置していて、上下に延びる背面74と、この背面74の右端に設けられて前方側に延びる右側面87と、背面74の上端から前方側に延びる上面84とを備えている。右側面87の前部には右側に膨らむ膨出部83が形成されている。
【0023】
カバー受け部材86の背面74は右後脚体45の後側に位置していて、カバー受け部材86の右側面87の膨出部83の内側に右後脚体45が配置されたものとなっている。これら背面74及び膨出部83によって右後脚体45の外面側を覆ったものとなっている。
カバー受け部材86の背面74又は右側面87の内側にはブラケットが設けられ、このブラケットを介して背面74又は右側面87が右後脚体45、即ち、支持フレーム40に取り付けられている。カバー受け部材86の背面74は、リアカバー30の右端部の内面に略沿った形状とされていて、当該背面74は、リアカバー30の右端部の内面が当接するリアカバー当接部とされている。詳しくは、リアカバー30の右端部の内面に樹脂製のシール部材37が設けられ、このシール部材37が受け部材86の背面74(リアカバー当接部)に当接する。よって、リアカバー30の閉鎖時の荷重を背面74によって受けると共に、背面74の前方に配置した右後脚体45によっても受けることができる構造となっている。なお、図10、図14に示すように、支持フレーム40の右後脚体45の後脚部48には、リアカバー30の右側部側に設けた被係止具75に係止する係止部材76が設けられ、リアカバー30の閉鎖時には、リアカバー30の被係止具75が係止部材76に係止するものとなっている。
【0024】
カバー受け部材の右側面87の後部側(膨出部83よりも後側の部分)は、タンクカバー78の後壁部82の左端部(側部カバー32の開閉端部)が当接する側部カバー当接部とされている。詳しくは、タンクカバー78の後壁部82の内面には、その形状に沿って樹脂製のシール部材38が設けられ、右側面87の上側にシール部材38の前方に延びる部分38aが当接し、右側面87の後側にシール部材38の上下に延びる部分38bが当接する(図11参照)。よって、側部カバー32(タンクカバー78)の閉鎖時の荷重を右側面87によって受けると共に、右側面87に設けた膨出部83を介して、膨出部83の内側に配置された右後脚体45によっても受けることができる構造となっている。
【0025】
図9〜図11に示すように、カバー受け部材86の前方には、エンジンルーム35とラジエータルーム36とを遮断する複数の遮蔽部材88,89が配置されている。
カバー受け部材86の前方の近傍であって、ラジエータ25の右側に設けられてラジエータ25の左側面側を覆うシェラウド90と右後脚体45の後脚部48との間には、上下に延びる第1遮蔽部材88が配置されている。この第1遮蔽部材88は、シェラウド90と後脚部48との間を塞ぐように後脚部48に取付固定されている。
カバー受け部材86の前方であって、シェラウド90と右後脚体45の後脚部48、後縦板部49及び前縦板部47との間には、前後に延びる第2遮蔽部材89が配置されていて、これらシェラウド90、後脚部48、後縦板部49及び前縦板部47との間を塞ぐように、後縦板部49に取付固定されている。第1遮蔽部材88には、シェラウド90との間の密着性を高める樹脂製のシール部材91が設けられている。
【0026】
カバー受け部材86の右側面87(膨出部83)と第1遮蔽部材88の後端側とは、オーバラップしていると共に、カバー受け部材86の右側面87(膨出部83)と第2遮蔽部材89の後端側ともオーバラップしていて、カバー受け部材86の右側面87もエンジンルーム35とラジエータルーム36とを遮蔽する遮蔽部材の役割をしている。
即ち、カバー受け部材86、第1遮蔽部材88、第2遮蔽部材89は、支持フレーム40の右部に集中配置されていて、カバー受け部材86は、第1遮蔽部材88及び第2遮蔽部材89と共に、ラジエータ25からの空気の戻り等を防止するものとなっている。言い換えれば、カバー受け部材86は、リアカバー30の右端部とタンクカバー78の後端部とが当接して隙間を埋めると共に、エンジンルーム35とラジエータルーム36との間に位置して、これらを仕切って遮蔽する機能も有している。
【0027】
支持フレーム40の右部側において、支持フレーム40の右前脚体44の前部上には、第2ヒンジ支持具92が設けられ、この第2ヒンジ支持具92に第2ヒンジ揺動具93が相対回転自在に設けられている。第2ヒンジ支持具92は、前後方向に延びる背面視略L型の前後ブラケット94と、この前後ブラケット94の上端に前後離間して設けられた一対の前後軸95F,95Rとを備えている。この前後ブラケット94及び一対の前後軸95F,95Rは上カバー77の下方に配置されている。
第2ヒンジ揺動具93は、前後離間して上カバー77に取り付けられた一対の左右取付部96F、96Rと、この左右取付部96F、96Rの先端(左端)に設けられて前後軸95F,95Rに嵌り込む前後一対の前後筒部97F、97Rとをそれぞれ一体的に備えている。前後筒部97F、97Rは、前後軸95F,95Rにそれぞれ嵌め込まれており、これにより、上カバー77は開閉自在となっている。上カバー77と旋回台7との間には、上カバー77の開閉を補助する補助具98が設けられている。
【0028】
この補助具98は、上カバー77とオイルタンク21との間に配置されて伸縮自在なダンパー100と、このダンパー100の伸長状態をロックするロック部材101とを備えている。
ダンパー100の上端部(ロッド106側)は左右取付部96F、96Rの間で上カバー77の内面に取り付けられたブラケット102に前後軸(縦軸)103を介して枢支され、ダンパー100の下端(シリンダ104側)は、オイルタンク21の後面に取り付けられたブラケット103に前後軸(縦軸)105を介して枢支されている。
【0029】
ロック部材101は、ダンパー100のロッド106に並設されて長手方向に長孔112が形成された第1ロック部材107と、ダンパー100のシリンダ104と同一位置に配置されて当該シリンダ104を内部に格納した第2ロック部材108と、この第2ロック部材108の上端に設けられて第1ロック部材107の長孔109に嵌り込むロックピン110とを備えている。
第1ロック部材107の上端は、ダンパー100の上端部が支持されている同じブラケット102に縦軸103を介して枢支されている。第1ロック部材107の長孔109の下側には、ロックピン110が嵌り込むことで長孔109に対するロックピン110の移動を規制する凹状のロック部111が形成されている。第2ロック部材108の下端は、ダンパー100の下端部が支持されている同じブラケット103に縦軸105を介して枢支されてている。
【0030】
上カバー77を閉鎖した状態から上方へ開放すると、ダンパー100のロッドが伸長し、ロックピン110は長孔112内を摺動してロック部111に嵌り、上カバー77の開放を規制することができる。
本発明によれば、上部材41と旋回台7との間に、第1ヒンジ揺動具52を支持するための第1ヒンジ支持具51を取り付けていることから、リアカバー30を上部材41と旋回台7との2つの部材でそれぞれ支持していることになり、リアカバー30を取り付けた上部材41(支持フレーム40)が大型化することもなく、又、上部材41(支持フレーム40)のみにリアカバー30を取り付けた構造ではないので、取り付ける際のそれぞれの位置調整をすることによって、リアカバー30の調整も非常に簡単にすることができる。
【0031】
また、上部材41の一端側(左部側)に車輌機器K(エアークリーナ27)を取り付けており、リアカバー30を支持する第1ヒンジ揺動具52は、上下軸55に相対回転自在に支持された筒部61と、この筒部61に固定されると共にリアカバー30に取り付けられるステー体62とを備え、ステー体62は、リアカバー30の閉鎖時に車輌機器K(エアークリーナ27)との衝突を回避する開口部64を有していることから、上部材41(支持フレーム40)の左部側に車輌機器K(エアークリーナ27)を支持した状態でも、リアカバー30を車輌機器K(エアークリーナ27)側に開閉自在に支持することができる。即ち、リアカバー30の左端部を、車輌機器K(エアクリーナ27)が配置された同じ位置にて上下軸55回りに支持することが可能となり、リアカバー30の左端部を支持する付近をコンパクトに収めることができる。
【0032】
第1ヒンジ支持具51と第1ヒンジ揺動具52との間に、リアカバー30の開閉を規制する規制手段66を設け、この規制手段66は、上下軸55に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体67と、この筒体67からステー体62に向けて延びるロックバー68と、ステー体62の開口部64を形成する上面69に形成されてロックバー68の先端側が係止可能な係止凹部70を備えているので、ステー体62の開口部64を利用してリアカバー30の開度を規制することができる構造となり、非常に簡単な構成によって、リアカバー30を開状態(開度)を規制することが可能となる。
【0033】
本発明は上記実施形態に限定されない。即ち、上記実施形態では、旋回台7の後部側にエンジン20を配置し、このエンジン20の右側部側にラジエータ25を配置して、リアカバー30でエンジン20を覆い、ラジエータ25を側部カバー32で覆うものとなっているが、リアカバー20は旋回台7の後部側に配置された車輌機器Kを覆うものであれば、エンジン20以外の機器を覆うものであってもよいし、側部カバー32は旋回台7の側部側に配置された車輌機器Kを覆うものであれば、ラジエータ25以外の機器を覆うものであってもよい。
【0034】
また、旋回台7の後部側にエンジン20が配置されているが、このエンジン20は旋回台7の右側部に配置されていても、左側部に配置されていてもよい。同様に、旋回台7の右側部側にラジエータ25が配置されているが、旋回台7の左側部側に配置されていてもよいし、旋回台7の後部側に配置されていてもよい。
また、側部カバー32は、旋回台7の右側に設けられているが、旋回台7の左側に設けられてもよい。
また、支持フレーム40は、エンジン20を跨ぐものとされているが、支持フレーム40は旋回台7上に設けられて、車輌機器Kや側部カバー32等を支持するものであれば位置関係等は特に限定されない。
【0035】
また、リアカバー30の開放端部側は右側となっていたが、これに限らず、リアカバー30の開放端部側は左側であってもよい。この場合は、カバー受け部材86及び側部カバー32は旋回台7の左側に位置することになる。
リアカバー30を支持する第1ヒンジ支持具51の一端を上部材41に、他端を旋回台7に別々に取り付けているが、これに限らず、他の支持するヒンジ支持具の一端を上部材41、即ち、支持フレーム40に取り付け、他端を旋回台7に取り付けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のバックホーの全体図である。
【図2】旋回台上の機器の設置図である。
【図3】旋回台の後部側の内部斜視図である。
【図4】バックホーの内部を示した背面図である。
【図5】バックホーの左側背面の詳細図である。
【図6】リアカバーの支持構造の斜視図である。
【図7】バックホーの右後平面の詳細図である。
【図8】バックホーの右側背面の詳細図である。
【図9】バックホーの右側面の詳細図である。
【図10】バックボーの右後の内部斜視図である。
【図11】側部カバーの開状態の斜視図である。
【図12】側部カバー及びリアカバーのカバー受け部材への当接断面図である。
【図13】側部カバー及びリアカバーの開状態の背面側の斜視図である。
【図14】リアカバーの右側をロックする係止部材の斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 バックホー
7 旋回台
20 エンジン
30 リアカバー
40 支持フレーム
41 上部材
51 第1ヒンジ支持具
52 第1ヒンジ揺動具
55 上下軸
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックホーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のバックホーとして、旋回台の後部に車輌機器の1つであるエンジンを配置して、このエンジンを跨ぐ支持フレームを設け、この支持フレームにエンジンの後方を覆うリアカバーを支持したものがある(例えば、特許文献1)。
このバックホーでは、支持フレームの後側であって、支持フレームを構成する右側の右後支柱に上下軸を設け、この上下軸にリアカバーの右側端部を上下軸回りに枢支することによって、リアカバーを左右方向に開閉自在となるようにしている。
【特許文献1】特開2005−315051号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のバックホーでは、右後支柱に上下軸を設けてリアカバーを支持していたため、開閉の際にリアカバーの荷重が右後支柱に集中することになり、集中する荷重に耐えうるように右後支柱が大型化となっていた。しかも、このように右後支柱のみにリアカバーを支持する構造においては、右後支柱の旋回台に対する取付精度がリアカバーの取付精度に直接影響を与えるために、右後支柱の旋回台に対する取付精度を非常に高く必要がある。そのため、右後支柱の調整も非常に大変であると共に、右後支柱に対するリアカバーの調整も非常に大変であった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑み、車輌機器を覆うカバーを簡単に精度良く開閉自在に支持することができるバックホーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、旋回台上に車輌機器を配置し、この車輌機器を覆うカバーを支持フレームに開閉自在に支持しており、前記支持フレームは、前記車輌機器の上方に配置されて前記旋回台に支持された上部材を備え、前記上部材と前記旋回台との間にヒンジ支持具を取り付け、このヒンジ支持具に前記カバーに設けたヒンジ揺動具を上下軸を介して枢支している点にある。
前記上部材の一端側に前記車輌機器を取り付けており、前記カバーを支持するヒンジ揺動具は、前記上下軸に相対回転自在に支持された筒部と、この筒部に固定されると共にカバーに取り付けられるステー体とを備え、前記ステー体は、カバーの閉鎖時に前記車輌機器との衝突を回避する開口部を有していることが好ましい。
【0006】
前記ヒンジ支持具とヒンジ揺動具との間に、前記カバーの開閉を規制する規制手段を設け、この規制手段は、前記上下軸に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体と、この筒体から前記ステー体に向けて延びるロックバーと、前記ステー体の開口部を形成する上面に形成されて前記ロックバーの先端側が係止可能な係止凹部とを備えていることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車輌機器を覆うカバーを簡単に精度良く開閉自在に支持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、旋回作業機であるバックホー1は、左右一対のクローラ走行体2を有する走行装置3と、上部の旋回体4とから主構成されている。
走行装置3は、両走行体を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式が採用され、当該走行装置3の前部にはドーザ5が設けられている。
旋回体4は、走行装置3上に旋回ベアリング6を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台7(旋回基板)と、該旋回台7の前部に備えられた作業装置(掘削装置)8とを有している。旋回台7の上部には運転席18を囲むキャビン19が設けられている。
【0009】
作業装置8は、旋回台7の前部に設けられた支持ブラケットに上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット9と、該スイングブラケット9に基部側を左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持されたブーム11と、該ブーム11の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて前後揺動自在に支持されたアーム12と、該アーム12の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット13とを備えている。
スイングブラケット9は、旋回台7に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動され、ブーム11は、該ブーム11とスイングブラケット9との間に介装されたブームシリンダ15の伸縮によって揺動され、アーム12は、該アーム12とブーム11との間に介装されたアームシリンダ16の伸縮によって揺動され、バケット13は、該バケット13とアーム12との間に介装されたバケットシリンダ17の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
【0010】
図2に示すように、旋回台7上には、エンジン20、オイルタンク21、燃料タンク22、油圧制御弁23、バッテリ24、ラジエータ25、オイルクーラ26及びエアークリーナ27等の複数の車輌機器Kが配置されている。
具体的には、旋回台7の後部側にはエンジン20が設けられ、このエンジン20よりも右側であって、旋回台7の右側部側(一方の側部側)には、オイルタンク21、燃料タンク22、油圧制御弁23、バッテリ24、ラジエータ25及びオイルクーラ26が設けられている。このエンジン20よりも左側であって、旋回台7の左側部側(他方の側部側)には、燃料タンク22及びエアークリーナ27が設けられている。
【0011】
さらに、詳しくは、オイルタンク21の前側には油圧制御弁23が設けられ、この油圧制御弁23の前側にはバッテリ24が設けられ、オイルタンク21の後側にはラジエータ25とオイルクーラ26とが設けられている。
旋回台7の左右側には左右一対の左右カバー28L、28Rが設けられ、この左右カバー28L、28Rに続いて旋回台7の後端部にカウンタウエイト29が設けられている。このカウンタウエイト29の上部には、旋回台7の後部側に配置された少なくともエンジン20等の車輌機器Kの後部側を覆うリアカバー(カバー)30が設けられている。右カバー28Rの上部には、旋回台7の側部側(右側部側)に配置されたオイルタンク21やラジエータ25等の車輌機器Kを覆う側部カバー32が設けられている。
【0012】
旋回台7の前後は、立設された横壁33によって仕切られ、旋回台7の左右は立設された左右一対の縦壁34L,34Rによって仕切られている。横壁33は旋回台7の左端から右端に亘って延設され、右縦壁34Rは旋回台7の前部側から後部に亘って延設され、左縦壁34Lは右縦壁34Rに対して左側に離間して当該旋回台7の前部側から後部に亘って延設されている。
横壁33の後側で且つ右縦壁34Rの左側に設けられたエンジンルーム35内に、エアークリーナ27、エンジン20が配置されている。横壁33の後側で且つ右縦壁34Rの右側に設けられたラジエータルーム36内に、ラジエータ25及びオイルクーラ26が配置されている。横壁33の前側で且つ右縦壁34Rの右側に、オイルタンク21、バッテリ24が配置されている。横壁33の前側で且つ左縦壁34Lの左側に、燃料タンク22が配置されている。
【0013】
カウンタウエイト29とリアカバー30とはエンジンルーム35の後側を包囲し、横壁33はエンジンルーム35の前側を包囲している。側部カバー32の後部はラジエータルーム36の上方及び右側部側を包囲し、横壁33はラジエータルーム36の前側を包囲している。
図2〜図4に示すように、旋回台7の後部にエンジン20を跨ぐ支持フレーム40が設けられている。この支持フレーム40は、エンジンルーム35内、即ち、エンジン20(車輌機器K)の上部に配置されて左右に延びる上部材41と、この上部材41の左部から前方に延設された左前脚体42と、上部材41の左右方向中央部よりも左側に位置していて当該上部材41から後方に延設された左後脚体43とを備えている。また、支持フレーム40は、上部材41の右部から前方に延設された右前脚体44と、上部材41の右部から後方に延設した右後脚体45とを備えている。
【0014】
左前脚体42は、旋回台7(旋回基板)から立脚していて、その上端部側が上部材41の左部に連結されている。左後脚体43は旋回台7(旋回基板)から立脚していて、その上端部側が上部材41の左右方向中央部側に連結されている。右前脚体44及び右後脚体45は、エンジン20の右側で且つラジエータ25の左側に配置されている。
右前脚体44は、旋回台7から立設した前脚部46と、上部材41の右部の下側に配置されて前後に延びる前縦板部47とで構成されている。この前脚部46の上端と前縦板部47の前部側とは溶接等により連結され、前縦板部47の後部側は上部材41の右部に溶接により連結されている。前縦板部47の前部側は、その前端が横壁33よりも前側に位置するように延設されていて、その前端はオイルタンク21の上方に位置している。
【0015】
右後脚体45は、旋回台7から立設した後脚部48と、この後脚部48の上端から屈曲して上部材41の右部に向けて延びる後縦板部49とを一体的に備えている。後縦板部49の前端は、上部材41の右側に溶接等により連結されている。また、右後脚体45の後縦板部49と右前脚体44の前縦板部47とは前後方向に並んだ状態とされ、後縦板部49の前端と、前縦板部47の後端とは、上部材41の右部の下側で互いに溶接等により連結されている。
図4〜図6に示すように、上部材41の一端側(左端側)であって、左後脚体43よりも左側にはブラケット50が設けられ、このブラケット50にエアークリーナ27(車輌機器K)が後突出状に取り付けられている。上部材41の左端側、即ち、支持フレーム40の左後部と、エンジンルーム35内の旋回台7の左後部との間(上部材41と旋回台7との間)には、第1ヒンジ支持具51が設けられ、この第1ヒンジ支持具51に相対回動自在に第1ヒンジ揺動具52が設けられている。
【0016】
詳しくは、上部材41の左端側であってエアークリーナ27の左側に上ブラケット53が設けられると共に、この上ブラケット53の下側の旋回台7上に下ブラケット54が設けられている。この上ブラケット53に第1ヒンジ支持具51の上端が連結され、下ブラケット54に第1ヒンジ支持具51の下端が連結されている。
第1ヒンジ支持具51は、上下に延びる上下軸55と、上ブラケット53に取り付けられる上取付部56と、この上取付部56から左方向に延びて上下軸55の上端を枢支する上枢支部57とを備えている。また、第1ヒンジ支持具51は、下ブラケット54に取り付けられる下取付部58と、この下取付部58から左方向に延びて上下軸55の下端を枢支する下枢支部59と、上枢支部57と下枢支部59とを連結する連結部60とを備えている。上枢支部57、下枢支部59、連結部60及び上下軸55はエアークリーナ27よりも左側に位置している。
【0017】
第1ヒンジ揺動具52は、上下軸55に相対回転自在に嵌り込む上下一対の筒部61U、61Dと、この筒部61U、61Dに固定されると共にリアカバー30の左部(一端側)の内壁に取り付けられるステー体62とを備えている。
このステー体62は、上筒部61Uから右方向に延設される上ステー63Uと、下筒部61Dから右方向に延設される下ステー63Dと、上ステー63Uの右端と下ステー63Dの右端とを上下に連結する上下連結部73とを備えている。上ステー63Uと下ステー63D及び上下連結部73により当該ステー体62には開口部64が形成されている。
【0018】
この開口部64は、リアカバー30の閉鎖時にエアークリーナ27との衝突を回避するためのものである。即ち、開口部64の上下幅は、エアークリーナ27の後方へ突出する筒状の突出部65の外径よりも大きく、開口部64の左右幅も突出部65の外径よりも大きく設定されている。言い換えれば、第1ヒンジ揺動具52の上ステー63Uは突出部65の上方に配備され、下ステー63Dは突出部65の下方に配備され、リアカバー30の閉鎖状態で上下連結部73は突出部65の右側に配備されている。
このような第1ヒンジ揺動具52と、その支持構造によって、第1ヒンジ揺動具52を上下軸55周りに揺動自在に支持することによって、リアカバー30を前後方向開閉自在にすることができ、リアカバー30を閉鎖した際は、第1ヒンジ揺動具52の開口部64内にエアークリーナ27の突出部65が入ることによって、エアークリーナ27と第1ヒンジ揺動具52とが衝突しないようになっている。
【0019】
第1ヒンジ支持具51と第1ヒンジ揺動具52との間には、リアカバー30を規制する規制手段(開度規制手段)66が設けられている。規制手段66は、上下軸55に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体67と、この筒体67から下ステー63Dに向けて延びるロックバー68と、下ステー63Dの上面69に形成されてロックバー68の先端側が係止可能な係止凹部70と、筒体67(ロックバー68)の回動を規制する規制部71とを備えている。
詳しくは、板状の規制部71が下枢支部59から上方に立ち上がっていて、当該規制部71に長孔72が形成され、この長孔72にロックバー68が挿入されている。下ステー63Dの上面69はロックバー68の先端側が摺動する摺動面とされ、この摺動面69に係止凹部70が形成されている。係止凹部70の位置は、リアカバー30の開度に応じて適宜設定されている。
【0020】
リアカバー30が閉鎖している状態では、ロックバー68の先端部は下ステー63Dのカバー側(図6、A地点)に位置し、リアカバー30を開いていくと次第にロックバー68の先端部は摺動面69を摺動して、図6のB方向に進み、係止凹部70に達すると、当該係止凹部70に係止する。ロックバー68が係止凹部70に係止した状態では、ステー体62の移動が規制されてリアカバー30は開いた状態で止まることになる。ロックバー68を上に持ち上げると共に、リアカバー30を少し閉じて、ロックバー68の先端部を係止凹部70から離れたC地点付近に位置させると、ロックバー68と係止凹部70とのロックを解除することができる。この状態では、ステー体62が回動自在となり、リアカバー30を閉鎖することができる。リアカバー30を閉鎖する際には、ロックバー68の先端部は係止凹部70から離れたC地点付近からD方向に進み、下ステー63Dのカバー側に向けて摺動しながら移動することになる。
【0021】
図1、図2及び図13に示すように、側部カバー32は、樹脂製の上カバー77と板金製のタンクカバー78とで構成され、これら上カバー77とタンクカバー78とはブラケットにより連結されて一体化されている。この側部カバー32は、後述するように、前後軸95F,95R回りに回動自在であって、閉鎖時には、上カバー77は、バッテリ24、オイルタンク21等の上方及び前方を覆っている。タンクカバー78は、側壁部81と、この側壁部81の後端から延びる後壁部82とを一体に有し、閉鎖時には、バッテリ24、オイルタンク21、ラジエータ25、オイルクーラ26、その他の機器の右側方及び後方を覆っている。即ち、この側部カバー32は、旋回台7の左側部側に配置された車輌機器Kを覆うものとなっている。
【0022】
図7〜図13に示すように、タンクカバー78の後部(後壁部82)は、リアカバー30の右端部近傍(開閉側)まで延設されていて、タンクカバー78の開閉側(後端部)とリアカバー30の開閉側(右端部)との間には、これらの間を塞ぐカバー受け部材86が設けられている。
このカバー受け部材86は、カウンタウエイト29の上方に位置していて、上下に延びる背面74と、この背面74の右端に設けられて前方側に延びる右側面87と、背面74の上端から前方側に延びる上面84とを備えている。右側面87の前部には右側に膨らむ膨出部83が形成されている。
【0023】
カバー受け部材86の背面74は右後脚体45の後側に位置していて、カバー受け部材86の右側面87の膨出部83の内側に右後脚体45が配置されたものとなっている。これら背面74及び膨出部83によって右後脚体45の外面側を覆ったものとなっている。
カバー受け部材86の背面74又は右側面87の内側にはブラケットが設けられ、このブラケットを介して背面74又は右側面87が右後脚体45、即ち、支持フレーム40に取り付けられている。カバー受け部材86の背面74は、リアカバー30の右端部の内面に略沿った形状とされていて、当該背面74は、リアカバー30の右端部の内面が当接するリアカバー当接部とされている。詳しくは、リアカバー30の右端部の内面に樹脂製のシール部材37が設けられ、このシール部材37が受け部材86の背面74(リアカバー当接部)に当接する。よって、リアカバー30の閉鎖時の荷重を背面74によって受けると共に、背面74の前方に配置した右後脚体45によっても受けることができる構造となっている。なお、図10、図14に示すように、支持フレーム40の右後脚体45の後脚部48には、リアカバー30の右側部側に設けた被係止具75に係止する係止部材76が設けられ、リアカバー30の閉鎖時には、リアカバー30の被係止具75が係止部材76に係止するものとなっている。
【0024】
カバー受け部材の右側面87の後部側(膨出部83よりも後側の部分)は、タンクカバー78の後壁部82の左端部(側部カバー32の開閉端部)が当接する側部カバー当接部とされている。詳しくは、タンクカバー78の後壁部82の内面には、その形状に沿って樹脂製のシール部材38が設けられ、右側面87の上側にシール部材38の前方に延びる部分38aが当接し、右側面87の後側にシール部材38の上下に延びる部分38bが当接する(図11参照)。よって、側部カバー32(タンクカバー78)の閉鎖時の荷重を右側面87によって受けると共に、右側面87に設けた膨出部83を介して、膨出部83の内側に配置された右後脚体45によっても受けることができる構造となっている。
【0025】
図9〜図11に示すように、カバー受け部材86の前方には、エンジンルーム35とラジエータルーム36とを遮断する複数の遮蔽部材88,89が配置されている。
カバー受け部材86の前方の近傍であって、ラジエータ25の右側に設けられてラジエータ25の左側面側を覆うシェラウド90と右後脚体45の後脚部48との間には、上下に延びる第1遮蔽部材88が配置されている。この第1遮蔽部材88は、シェラウド90と後脚部48との間を塞ぐように後脚部48に取付固定されている。
カバー受け部材86の前方であって、シェラウド90と右後脚体45の後脚部48、後縦板部49及び前縦板部47との間には、前後に延びる第2遮蔽部材89が配置されていて、これらシェラウド90、後脚部48、後縦板部49及び前縦板部47との間を塞ぐように、後縦板部49に取付固定されている。第1遮蔽部材88には、シェラウド90との間の密着性を高める樹脂製のシール部材91が設けられている。
【0026】
カバー受け部材86の右側面87(膨出部83)と第1遮蔽部材88の後端側とは、オーバラップしていると共に、カバー受け部材86の右側面87(膨出部83)と第2遮蔽部材89の後端側ともオーバラップしていて、カバー受け部材86の右側面87もエンジンルーム35とラジエータルーム36とを遮蔽する遮蔽部材の役割をしている。
即ち、カバー受け部材86、第1遮蔽部材88、第2遮蔽部材89は、支持フレーム40の右部に集中配置されていて、カバー受け部材86は、第1遮蔽部材88及び第2遮蔽部材89と共に、ラジエータ25からの空気の戻り等を防止するものとなっている。言い換えれば、カバー受け部材86は、リアカバー30の右端部とタンクカバー78の後端部とが当接して隙間を埋めると共に、エンジンルーム35とラジエータルーム36との間に位置して、これらを仕切って遮蔽する機能も有している。
【0027】
支持フレーム40の右部側において、支持フレーム40の右前脚体44の前部上には、第2ヒンジ支持具92が設けられ、この第2ヒンジ支持具92に第2ヒンジ揺動具93が相対回転自在に設けられている。第2ヒンジ支持具92は、前後方向に延びる背面視略L型の前後ブラケット94と、この前後ブラケット94の上端に前後離間して設けられた一対の前後軸95F,95Rとを備えている。この前後ブラケット94及び一対の前後軸95F,95Rは上カバー77の下方に配置されている。
第2ヒンジ揺動具93は、前後離間して上カバー77に取り付けられた一対の左右取付部96F、96Rと、この左右取付部96F、96Rの先端(左端)に設けられて前後軸95F,95Rに嵌り込む前後一対の前後筒部97F、97Rとをそれぞれ一体的に備えている。前後筒部97F、97Rは、前後軸95F,95Rにそれぞれ嵌め込まれており、これにより、上カバー77は開閉自在となっている。上カバー77と旋回台7との間には、上カバー77の開閉を補助する補助具98が設けられている。
【0028】
この補助具98は、上カバー77とオイルタンク21との間に配置されて伸縮自在なダンパー100と、このダンパー100の伸長状態をロックするロック部材101とを備えている。
ダンパー100の上端部(ロッド106側)は左右取付部96F、96Rの間で上カバー77の内面に取り付けられたブラケット102に前後軸(縦軸)103を介して枢支され、ダンパー100の下端(シリンダ104側)は、オイルタンク21の後面に取り付けられたブラケット103に前後軸(縦軸)105を介して枢支されている。
【0029】
ロック部材101は、ダンパー100のロッド106に並設されて長手方向に長孔112が形成された第1ロック部材107と、ダンパー100のシリンダ104と同一位置に配置されて当該シリンダ104を内部に格納した第2ロック部材108と、この第2ロック部材108の上端に設けられて第1ロック部材107の長孔109に嵌り込むロックピン110とを備えている。
第1ロック部材107の上端は、ダンパー100の上端部が支持されている同じブラケット102に縦軸103を介して枢支されている。第1ロック部材107の長孔109の下側には、ロックピン110が嵌り込むことで長孔109に対するロックピン110の移動を規制する凹状のロック部111が形成されている。第2ロック部材108の下端は、ダンパー100の下端部が支持されている同じブラケット103に縦軸105を介して枢支されてている。
【0030】
上カバー77を閉鎖した状態から上方へ開放すると、ダンパー100のロッドが伸長し、ロックピン110は長孔112内を摺動してロック部111に嵌り、上カバー77の開放を規制することができる。
本発明によれば、上部材41と旋回台7との間に、第1ヒンジ揺動具52を支持するための第1ヒンジ支持具51を取り付けていることから、リアカバー30を上部材41と旋回台7との2つの部材でそれぞれ支持していることになり、リアカバー30を取り付けた上部材41(支持フレーム40)が大型化することもなく、又、上部材41(支持フレーム40)のみにリアカバー30を取り付けた構造ではないので、取り付ける際のそれぞれの位置調整をすることによって、リアカバー30の調整も非常に簡単にすることができる。
【0031】
また、上部材41の一端側(左部側)に車輌機器K(エアークリーナ27)を取り付けており、リアカバー30を支持する第1ヒンジ揺動具52は、上下軸55に相対回転自在に支持された筒部61と、この筒部61に固定されると共にリアカバー30に取り付けられるステー体62とを備え、ステー体62は、リアカバー30の閉鎖時に車輌機器K(エアークリーナ27)との衝突を回避する開口部64を有していることから、上部材41(支持フレーム40)の左部側に車輌機器K(エアークリーナ27)を支持した状態でも、リアカバー30を車輌機器K(エアークリーナ27)側に開閉自在に支持することができる。即ち、リアカバー30の左端部を、車輌機器K(エアクリーナ27)が配置された同じ位置にて上下軸55回りに支持することが可能となり、リアカバー30の左端部を支持する付近をコンパクトに収めることができる。
【0032】
第1ヒンジ支持具51と第1ヒンジ揺動具52との間に、リアカバー30の開閉を規制する規制手段66を設け、この規制手段66は、上下軸55に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体67と、この筒体67からステー体62に向けて延びるロックバー68と、ステー体62の開口部64を形成する上面69に形成されてロックバー68の先端側が係止可能な係止凹部70を備えているので、ステー体62の開口部64を利用してリアカバー30の開度を規制することができる構造となり、非常に簡単な構成によって、リアカバー30を開状態(開度)を規制することが可能となる。
【0033】
本発明は上記実施形態に限定されない。即ち、上記実施形態では、旋回台7の後部側にエンジン20を配置し、このエンジン20の右側部側にラジエータ25を配置して、リアカバー30でエンジン20を覆い、ラジエータ25を側部カバー32で覆うものとなっているが、リアカバー20は旋回台7の後部側に配置された車輌機器Kを覆うものであれば、エンジン20以外の機器を覆うものであってもよいし、側部カバー32は旋回台7の側部側に配置された車輌機器Kを覆うものであれば、ラジエータ25以外の機器を覆うものであってもよい。
【0034】
また、旋回台7の後部側にエンジン20が配置されているが、このエンジン20は旋回台7の右側部に配置されていても、左側部に配置されていてもよい。同様に、旋回台7の右側部側にラジエータ25が配置されているが、旋回台7の左側部側に配置されていてもよいし、旋回台7の後部側に配置されていてもよい。
また、側部カバー32は、旋回台7の右側に設けられているが、旋回台7の左側に設けられてもよい。
また、支持フレーム40は、エンジン20を跨ぐものとされているが、支持フレーム40は旋回台7上に設けられて、車輌機器Kや側部カバー32等を支持するものであれば位置関係等は特に限定されない。
【0035】
また、リアカバー30の開放端部側は右側となっていたが、これに限らず、リアカバー30の開放端部側は左側であってもよい。この場合は、カバー受け部材86及び側部カバー32は旋回台7の左側に位置することになる。
リアカバー30を支持する第1ヒンジ支持具51の一端を上部材41に、他端を旋回台7に別々に取り付けているが、これに限らず、他の支持するヒンジ支持具の一端を上部材41、即ち、支持フレーム40に取り付け、他端を旋回台7に取り付けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のバックホーの全体図である。
【図2】旋回台上の機器の設置図である。
【図3】旋回台の後部側の内部斜視図である。
【図4】バックホーの内部を示した背面図である。
【図5】バックホーの左側背面の詳細図である。
【図6】リアカバーの支持構造の斜視図である。
【図7】バックホーの右後平面の詳細図である。
【図8】バックホーの右側背面の詳細図である。
【図9】バックホーの右側面の詳細図である。
【図10】バックボーの右後の内部斜視図である。
【図11】側部カバーの開状態の斜視図である。
【図12】側部カバー及びリアカバーのカバー受け部材への当接断面図である。
【図13】側部カバー及びリアカバーの開状態の背面側の斜視図である。
【図14】リアカバーの右側をロックする係止部材の斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 バックホー
7 旋回台
20 エンジン
30 リアカバー
40 支持フレーム
41 上部材
51 第1ヒンジ支持具
52 第1ヒンジ揺動具
55 上下軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回台上に車輌機器を配置し、この車輌機器を覆うカバーを支持フレームに開閉自在に支持しており、
前記支持フレームは、前記車輌機器の上方に配置されて前記旋回台に支持された上部材を備え、前記上部材と前記旋回台との間にヒンジ支持具を取り付け、このヒンジ支持具に前記カバーに設けたヒンジ揺動具を上下軸を介して枢支していることを特徴とするバックホー。
【請求項2】
前記上部材の一端側に前記車輌機器を取り付けており、前記カバーを支持するヒンジ揺動具は、前記上下軸に相対回転自在に支持された筒部と、この筒部に固定されると共にカバーに取り付けられるステー体とを備え、前記ステー体は、カバーの閉鎖時に前記車輌機器との衝突を回避する開口部を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックホー。
【請求項3】
前記ヒンジ支持具とヒンジ揺動具との間に、前記カバーの開閉を規制する規制手段を設け、この規制手段は、前記上下軸に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体と、この筒体から前記ステー体に向けて延びるロックバーと、前記ステー体の開口部を形成する上面に形成されて前記ロックバーの先端側が係止可能な係止凹部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のバックホー。
【請求項1】
旋回台上に車輌機器を配置し、この車輌機器を覆うカバーを支持フレームに開閉自在に支持しており、
前記支持フレームは、前記車輌機器の上方に配置されて前記旋回台に支持された上部材を備え、前記上部材と前記旋回台との間にヒンジ支持具を取り付け、このヒンジ支持具に前記カバーに設けたヒンジ揺動具を上下軸を介して枢支していることを特徴とするバックホー。
【請求項2】
前記上部材の一端側に前記車輌機器を取り付けており、前記カバーを支持するヒンジ揺動具は、前記上下軸に相対回転自在に支持された筒部と、この筒部に固定されると共にカバーに取り付けられるステー体とを備え、前記ステー体は、カバーの閉鎖時に前記車輌機器との衝突を回避する開口部を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックホー。
【請求項3】
前記ヒンジ支持具とヒンジ揺動具との間に、前記カバーの開閉を規制する規制手段を設け、この規制手段は、前記上下軸に相対回転自在に嵌り込むと共に、嵌り込んだ状態で上下移動自在な筒体と、この筒体から前記ステー体に向けて延びるロックバーと、前記ステー体の開口部を形成する上面に形成されて前記ロックバーの先端側が係止可能な係止凹部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のバックホー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−243070(P2009−243070A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−88576(P2008−88576)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
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