説明

パターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法

【課題】パターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のパターンの形成方法は、電流が流れる位置を選択的に制御することによって、電場が発生する位置を選択的に制御できる電磁石基板10を提供するステップと、パターンが形成されうるパターニング基板20を提供し、パターニング基板20の一面に電磁石基板10を整列させるステップと、電磁石基板10に選択的に電流を加え、パターニング基板20の他面に電場に反応するマスキング粉末30を近接させるステップと、パターニング基板20の他面にパターンの形成物質40を供給するステップと、電磁石基板10に流れる電流を遮断するステップと、を含む。これにより、大型基板に高精度のパターンを具現でき、パターンの形成後にマスキング粉末の除去が容易で基板の汚染を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法に係り、より詳細には、電磁石基板で発生する電場を利用したパターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光素子は、自発光型表示素子であって、視野角が広くてコントラストに優れるだけではなく、応答速度が速いという長所を持っていて、次世代表示素子として注目されている。
【0003】
これらの有機発光素子で有機膜をなす有機発光材料は、所定のパターンを持つマスクを利用して真空中で蒸着する方法を多く使用している。前記のようにマスクを利用して有機膜をパターニングする方法において、発光層の有機膜をパターニングさせる技術は、プールカラー有機発光素子を製造するに当って非常に重要な技術である。
【0004】
一方、通例的に有機発光素子の製造過程で使われる基板は、一回の工程で複数の有機発光素子を製造できるように大型基板が使われる。また、大型ディスプレイへのニーズが高まりつつあり、ディスプレイ自体も大型化している勢いである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの大型基板は、そのサイズが大きくなるほど蒸着工程で重力により垂れるため(重力により撓むため)、前記のようにマスクを介在して蒸着する時に、パターンの精度を高め難いという問題がある。また、マスクも重力により垂れるため、マスクを介在して蒸着する時に、パターンの精度を高め難いという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電磁石基板を利用して高精度でパターンを形成することが可能な、新規かつ改良されたパターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的とするところは、大型基板に対するパターンの形成にさらに適した新規かつ改良されたパターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、電流が流れる位置を選択的に制御することによって、電場が発生する位置を選択的に制御できる電磁石基板を提供するステップと、パターンが形成されうるパターニング基板を提供し、前記パターニング基板の一方の面に前記電磁石基板を整列させるステップと、前記電磁石基板に選択的に電流を加え、前記パターニング基板の他方の面に電場に反応するマスキング粉末を近接させるステップと、前記パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給するステップと、前記電磁石基板に流れる電流を遮断するステップと、を含むパターンの形成方法が提供される。
【0009】
また、前記電磁石基板には複数の電線が結合され、前記複数の電線には選択的に電流が流れるものであってもよい。
【0010】
前記電線のパターンは、前記パターニング基板に形成されるパターン以外の部分に対応する位置に電場を印加できるパターンであってもよい。
【0011】
また、前記マスキング粉末は金属粉末であってもよい。
【0012】
また、前記パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給するステップは、パターンの形成物質を前記パターニング基板の他方の面に蒸着させるか、またはスパッタリングすることによって行われるものであってもよい。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電流が流れる位置を選択的に制御することによって電場が発生する位置を選択的に制御できる電磁石基板を提供する工程と、複数の画素電極が備えられたパターニング基板を用意する工程と、前記パターニング基板の一方の面に前記電磁石基板を整列させる工程と、前記電磁石基板に選択的に電流を加え、前記パターニング基板の他方の面の少なくとも前記画素電極の一部に電場に反応するマスキング粉末を近接させる工程と、パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給する工程と、前記電磁石基板に流れる電流を遮断する工程と、を含む有機発光素子の製造方法が提供される。
【0014】
また、前記電磁石基板には複数の電線が結合され、前記複数の電線には選択的に電流が流れるものであってもよい。
【0015】
また、前記電線のパターンは、前記パターニング基板に形成されるパターン以外の部分に対応する位置に電場を印加できるパターンであってもよい。
【0016】
また、前記マスキング粉末は金属粉末であってもよい。
【0017】
また、前記パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給する工程は、パターンの形成物質を前記パターニング基板の他方の面に蒸着させるか、またはスパッタリングすることによって行われるものであってもよい。
【0018】
本発明の前記以外の他の側面、特徴、利点は、以下の図面、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明から明確になりうる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、電磁石基板を利用して高精度でパターンを形成することが可能となる。また、大型基板に対するパターンの形成にさらに適したパターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示すローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【図3】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【図4】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【図5】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【図6】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【図7】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【図8】本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
本発明は多様な変換を加えることができ、かつ色々な実施形態を持つことができるところ、特定実施形態を図面に例示して詳細な説明で詳細に説明しようとする。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物ないし代替物を含むと理解されねばならない。本発明を説明するに当って関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨をぼやかしうる判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0023】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使われたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なって想定しない限り、複数の表現を含む。本出願で、‘備える’または‘持つ’などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在するということを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせ物の存在または付加可能性をあらかじめ排除するものではないと理解されねばならない。
【0024】
以下、本発明によるパターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明し、添付図面を参照して説明するに当って、同一または対応する構成要素には同じ図面番号を付与し、これについての重なる説明は省略する。
【0025】
以下、本発明の一実施形態によるパターンの形成方法及び有機発光素子の製造方法を、図1ないし図8を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示すフローチャートであり、図2ないし図8は、本発明の一実施形態によるパターンの形成方法を示す図面である。
【0027】
まず、図2のように電磁石基板10を提供する(S100)。ここで、電磁石基板は、電流のフローによって電場を発生させる装置であり、電流のフローを制御することによって電磁石基板に発生する電場を制御できる。そして、本発明の一実施形態によれば、図2に示したように、電磁石基板は、基板11に複数の電線12が結合された構造が使われうる。電線は、基板に付着されるか、または巻線された形態、または基板の内部に陥没された構造でありうる。基板は、付着された電線により電場を形成できる物質で形成される。複数の電線にはそれぞれ独立的に電流が流れ、このような電流のフローは、ユーザーの選択的によって任意に制御されうる。
【0028】
このような電磁石構造によって電流が流れる位置を選択的に制御でき、それにより、電磁石基板10に発生する電場は、電流が流れる位置に相応するところで選択的に発生する。そして、電磁石基板に発生する電場のサイズは、電磁石基板に結合された電線12の太さまたは電線に流れる電流の強度によって調節されうる。すなわち、電線を太く設計するか、または電線に流れる電流の強度を大きくするほど、電磁石基板に選択的に発生する電場のサイズは大きくなりうる。
【0029】
前記電線12のパターンは、後述するパターニング基板20に形成されるパターンと関連するように形成できる。これについての詳細な説明は後述する。
【0030】
次いで、図3に示したように、パターンが形成されうるパターニング基板20を提供し、パターニング基板の一面に前述した電磁石基板を整列させる(S200)。本発明の一実施形態によれば、パターニング基板20は、有機発光素子(Organic Light Emitting Device:以下、OLED)を製造できる低温ポリシリコン(Low
Temperature Poly−Silicon、以下、LTPS)基板とすることができる。本実施形態で低温ポリシリコン基板は、多くのOLEDが形成されうる大型基板であって、後述する工程により有機化合物のパターン層が形成されるパターニング基板とすることができる。
【0031】
図4は、前記パターニング基板20のより具体的な一実施形態を示したものである。図4を参照すれば、画素電極60上に有機発光層がパターニングされて、AM(Active Matrix)方式のOLEDが形成されうるパターニング基板20の構造が開示されている。本発明の一実施形態によれば、パターニング基板20は、ガラス21上にバッファ絶縁膜22を積層し、その上に活性層23を形成した後、活性層23をゲート絶縁膜24でカバーする構造とすることができる。活性層23は、a−siの蒸着後、結晶化工程を経てPoly−si構造とすることができる。
【0032】
そして、その上にゲート電極25を形成し、その上に層間絶縁膜26を積層した後、ドレイン電極27とソース電極28とを形成する。これらのドレイン電極27とソース電極28とは、層間絶縁膜を貫通して活性層23と接触し、パッシベーション膜29によりカバーされる。ここでドレイン電極27は、パッシベーション膜29上に形成される画素電極60と連結されて、薄膜トランジスタ(Thin Film Trnsistor:TFT)の出力電圧を伝達する。
【0033】
そして、画素定義膜61は画素電極60が開放されるように基板上部に形成されるが、この開放された画素電極60上に有機発光層がパターニングされうる。有機発光層がパターニングされた後、有機発光層上に画素電極60と交差する方向に第2電極が形成されることによって、OLEDが完成されうる。本発明の一実施形態において、パターニング基板20は、図4に示したように、有機発光層がパターニングされる前の状態に使われ、後述するパターンの形成工程を通じて開放された画素電極60上に有機発光層が形成されうる構造である。
【0034】
このようなパターニング基板20の一面に電磁石基板10を、図3のように整列(配置)させる。電磁石基板10は、パターニング基板20の他面に形成されるパターンの位置に相応するように整列され、パターニング基板20の他面で、電磁石基板10で発生する電場が形成されるように配置される。
【0035】
次いで、図5に示したように、電磁石基板10に選択的に電流を加え、パターニング基板20の他面にマスキング粉末30を接近させる(S300)。
【0036】
パターニング基板20と電磁石基板10とが整列された状態で、電磁石基板10に選択的に電流を流せば、図5中にAで示すように、電流が流れる位置に相応するところにのみ電場が形成される。次いで、マスキング粉末30を部分的に電場が形成されたパターニング基板20の他面に供給する。マスキング粉末30をパターニング基板20の他面に接近させると、マスキング粉末30は電場に反応して、図5のように電場が形成された位置でのみパターニング基板20に付着され、後述する蒸着またはスパッタリング工程で遮蔽部32の役割を行う。したがって、電線12のパターンは、パターニング基板20に形成されるパターン以外の部分に前記マスキング粉末30を付着させるパターンにすることが望ましい。すなわち、電線12のパターンは、パターニング基板20に形成されるパターン以外の部分に電場を形成させることができるパターンならば、いかなるパターンでも適用できる。
【0037】
ここで、マスキング粉末30は電場に反応し、パターンの形成工程でパターンの形成を抑制するレジストの役割を行える物質が使われうる。すなわち、マスキング粉末30としては、電場によりパターニング基板20に付着されてパターンの形成物質を遮断できる、磁性を持つ金属粉末を用いることができる。金属粉末は、形成しようとするパターンのサイズに相応して微細なサイズで使われ、工程後にパターニング基板20を汚染することなく除去が容易であり、再使用が可能である。これらのマスキング粉末30は厚膜を形成する必要がなく、パターンの形成物質が遮断されるほどの膜を形成することで十分である。
【0038】
次いで、図6に示したように、パターニング基板20の他面にパターンの形成物質40を供給する(S400)。パターンの形成物質40は、パターニング基板20の表面のうち遮蔽部32が形成されていないところに結合してパターンを形成する。本発明の一実施形態によれば、パターンの形成物質40は、LTPS基板に有機発光層を形成できる有機化合物であり、特に、OLEDの色相を発するために、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のうちいずれか一つの画素を表す発光層物質が選択されうる。選択された有機化合物によって、OLEDで発生する色相が決定されうる。そして、有機化合物のようなパターン形成物質40は、蒸着またはスパッタリング方式でパターニング基板20の他面に供給されうる。すなわちパターンの形成物質40を、遮蔽部32が形成されたパターニング基板20の表面に真空蒸着させるか、またはスパッタリングすることによって、パターンの形成物質40がパターニング基板20の表面に部分的に形成されうる。図6は、蒸着またはスパッタリング方式によりパターニング基板20の表面にパターンの形成物質40が形成された状態を示している。
【0039】
前記のようにパターンの形成物質40の形成が完了した以後、図7に示すように、電磁石基板10に流れる電流を遮断する(S500)。選択的に電流を流して一部のみに電場が形成されることによって、パターニング基板20の表面に付着されてパターンの形成物質の成長を遮断した遮蔽部32は、電流が遮断されることによってパターニング基板20と分離される。そして、これと同時に遮蔽部32上に形成されたパターンの形成物質40も共に分離される。このような工程で、パターニング基板20には、遮蔽部32が形成されていないところにのみパターン50が形成されうる。
【0040】
そして、前述した図2ないし図7の工程を繰り返して行うことによって、図8のように、パターニング基板20の所望のところに選択的にパターン50を形成でき、パターンを形成する物質40は必要に応じて選択されうる。
【0041】
このように、OLEDの赤色、緑色、青色のうち一つの発光層を形成する場合、前記電線12は、赤色、緑色、青色のあらゆる画素に対応するパターンで形成した後、赤色発光層の形成時には緑色及び青色画素に対応する電線に電場を印加し、緑色発光層の形成時には赤色及び青色画素に対応する電線に電場を印加し、青色発光層の形成時には赤色及び緑色画素に対応する電線に電場を印加する方式で、順次に赤色、緑色、及び青色発光層を形成できる。
【0042】
本発明の一実施形態についての説明では、OLEDの製造に必要な有機層のパターン50の形成工程を説明した。OLEDを製作するに当って、前記のような有機層は水分に非常に弱くて、その製造過程中及び製造後にも水分から徹底に隔離させねばならないところ、レジスト剥離過程及びエッチング過程で水分に露出されるフォトリソグラフィ法は、有機層パターンの形成工程に適していない。したがって、本発明は、水分の接触なしに有機層をパターニングし、マスクの垂れ現象を除去して大型有機発光装置を製造するのに効果的に利用できる。
【0043】
本発明の実施形態によれば、電場に反応するマスキング粉末30を使用してマスクを形成することによって、大型基板に高精度のパターン形成を実現でき、パターンの形成後、マスキング粉末30の除去が容易であるため、基板の汚染を確実に防止できる。
【0044】
一方、前述したパターンの形成工程は、湿式工程を適用し難いパターンの形成過程に多様に適用できる。すなわち、絶縁体で形成されたパターニング基板に導電性のパターンの形成物質を使用することによって、印刷回路基板の回路パターンを形成する工程に本発明が使われうる。また蒸着またはスパッタリング方式でマスクを使用して、任意のパターンを形成する工程に本発明が使われうる。
【0045】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。すなわち、前述した実施形態以外に多くの実施形態が本発明の特許請求の範囲内に存在する。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、有機発光素子関連の技術分野などに広く適用可能である。
【符号の説明】
【0047】
10 電磁石基板
11 基板
12 電線
20 パターニング基板
30 マスキング粉末
32 遮蔽部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流が流れる位置を選択的に制御することによって、電場が発生する位置を選択的に制御できる電磁石基板を提供するステップと、
パターンが形成されうるパターニング基板を提供し、前記パターニング基板の一方の面に前記電磁石基板を整列させるステップと、
前記電磁石基板に選択的に電流を加え、前記パターニング基板の他方の面に電場に反応するマスキング粉末を近接させるステップと、
前記パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給するステップと、
前記電磁石基板に流れる電流を遮断するステップと、を含むパターンの形成方法。
【請求項2】
前記電磁石基板には複数の電線が結合され、前記複数の電線には選択的に電流が流れることを特徴とする請求項1に記載のパターンの形成方法。
【請求項3】
前記電線のパターンは、前記パターニング基板に形成されるパターン以外の部分に対応する位置に電場を印加できるパターンであることを特徴とする請求項2に記載のパターンの形成方法。
【請求項4】
前記マスキング粉末は金属粉末であることを特徴とする請求項1に記載のパターンの形成方法。
【請求項5】
前記パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給するステップは、
パターンの形成物質を前記パターニング基板の他方の面に蒸着させるか、またはスパッタリングすることによって行われることを特徴とする請求項1に記載のパターンの形成方法。
【請求項6】
電流が流れる位置を選択的に制御することによって電場が発生する位置を選択的に制御できる電磁石基板を提供する工程と、
複数の画素電極が備えられたパターニング基板を用意する工程と、
前記パターニング基板の一方の面に前記電磁石基板を整列させる工程と、
前記電磁石基板に選択的に電流を加え、前記パターニング基板の他方の面の少なくとも前記画素電極の一部に電場に反応するマスキング粉末を近接させる工程と、
パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給する工程と、
前記電磁石基板に流れる電流を遮断する工程と、を含む有機発光素子の製造方法。
【請求項7】
前記電磁石基板には複数の電線が結合され、前記複数の電線には選択的に電流が流れることを特徴とする請求項6に記載の有機発光素子の製造方法。
【請求項8】
前記電線のパターンは、前記パターニング基板に形成されるパターン以外の部分に対応する位置に電場を印加できるパターンであることを特徴とする請求項7に記載の有機発光素子の製造方法。
【請求項9】
前記マスキング粉末は金属粉末であることを特徴とする請求項6に記載の有機発光素子の製造方法。
【請求項10】
前記パターニング基板の他方の面にパターンの形成物質を供給する工程は、
パターンの形成物質を前記パターニング基板の他方の面に蒸着させるか、またはスパッタリングすることによって行われることを特徴とする請求項6に記載の有機発光素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−146362(P2011−146362A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−155912(P2010−155912)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】