説明

パチンコ遊技機

【課題】第1,第2装飾部材の一連の関連の有る斬新な動作を実現して、演出効果を高めることができるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】回動駆動機構47により第1可動体43を第1軸心C1回りに第1位置P1と第2位置P2とに亙って途中位置P3を経由して回動駆動する。第1可動体43を第1位置P1と途中位置P3とに亙って回動させる際に、可動体保持機構45により第1,第2可動体43,44を一体的に保持して第1軸心C1回りに回動させ、第1可動体43を途中位置P3と第2位置P2とに亙って回動させる際に、可動体連動機構46により第2可動体43を第1軸心C1回りに回動停止させた状態で第1可動体43の回動に連動して第1可動体43の第1装飾部材51を第1軸心C1と直交する面と平行な第2軸心C2回りに所定の第1回動位置PR1と第2回動位置PR2とに亙って回動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ遊技機に関し、特に、第1可動体を第1軸心回りに第1位置と第2位置とに亙って回動駆動することにより、第1,第2可動体を一体的に回動させたり、第2可動体を回動停止させた状態で第1可動体の第1装飾部材(又は第2可動体の第2装飾部材)を第1軸心と直交する面と平行な第2軸心回りに回動させたりするものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ遊技機には、遊技演出用の装飾部材を有する演出役物装置が装備されており、この演出役物装置として、装飾部材が前後方向と直交する鉛直面(即ち、遊技盤の盤面)に沿って動作するものが広く実用に供されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の演出役物装置では、可動アームの基端部がベース部材に前後方向の軸心回りに回動自在に連結され、可動アームの先端部に装飾部材が前後方向の軸心回りに回動自在に連結され、ベース部材と装飾部材にリンクアームの両端部が夫々前後方向の軸心回りに回動自在に連結されている。回動駆動機構により可動アームが回動駆動されて、装飾部材が画面前側を左右に揺動し、その際、リンクアームにより装飾部材が常に同姿勢になるように保持される。
【0004】
一方、特許文献2に記載の演出役物装置では、人の胴体を模した役物本体がベース部材に左右方向の軸心回りに回動可能に支持され、機関銃の本体を模した揺動体がベース部材に前後方向の軸心回りに回動可能に支持され、機関銃の複数の銃筒を模した回転体が揺動体に前後方向と直交する軸心回りに回転可能に支持されている。
【0005】
第1駆動機構により揺動体が回転体と共に上下に揺動駆動され、この第1駆動機構と独立に設けられた第2駆動機構により回転体が回転駆動される。第2駆動機構により回転体が回転駆動されと、その動力が役物本体の後側に配置された回転板に複数のギヤ等を介して入力され、その回転板が前後方向の軸心回りに回転し、これにより、回転板と役物本体とに設けられたカム機構により役物本体が前後に揺動駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−236086号公報
【特許文献2】特開2008−183030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のような演出役物装置では、装飾部材が前後方向と直交する鉛直面に沿って動作し、前後方向へは動作しない平面的な単調な動作となるため、演出効果を高めることができない。特許文献2の演出役物装置では、揺動体が回転体と共に上下に揺動し、回転体が前後方向と直交する軸心回りに回転し、役物本体が前後に揺動する。しかし、揺動体を駆動する第1駆動機構と回転体を駆動する第2駆動機構が独立に設けられているため、第1,第2駆動機構の全体的な構造が複雑かつ大型になり製作コストが高価になる。
【0008】
一方、第2駆動機構により回転体が回転駆動されると、それに連動して役物本体が前後に揺動駆動される。しかし、回転体の回転動作と役物本体の揺動動作は常に異なる動作となり、従来の装飾部材を複数設けることで実現することも容易であり斬新さに欠ける。しかも、第2駆動機構により役物本体を駆動するために、複数のギヤ、回転板、カム機構等を別途設ける必要があるため、第1駆動機構を無視しても、構造が複雑かつ大型になり製作コストが高価になる。
【0009】
本発明の目的は、第1,第2装飾部材の一連の斬新な動作を実現して演出効果を高めることができるパチンコ遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、パチンコ遊技機(1) において、ベース部材(40)に第1軸心(C1)回りに回動自在に支持された第1装飾部材(51)を含む第1可動体(43)と、前記第1可動体(43)と相対移動可能にベース部材(40)又は第1可動体(43)に支持された第2装飾部材(56)を含む第2可動体(44)と、前記第1可動体(43)を前記第1軸心(C1)回りに所定の第1位置(P1)と第2位置(P2)とに亙って所定の途中位置(P3)を経由させて回動駆動する回動駆動機構(47)と、前記回動駆動機構(47)により第1可動体(43)を前記第1位置(P1)と途中位置(P3)とに亙って回動させる際に、第1,第2可動体(43,44) を一体的に保持して回動させる可動体保持機構(45)と、前記回動駆動機構(47)により第1可動体(43)を前記途中位置(P3)と第2位置(P2)とに亙って回動させる際に、第2可動体(44)を回動停止させた状態で第1可動体(43)の回動に連動して前記第1又は第2装飾部材(51 又は56) を前記第1軸心(C1)と直交する面と平行な第2軸心(C2)回りに所定の第1回動位置(PR1) と第2回動位置(PR2) とに亙って回動させる可動体連動機構(46)とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1可動体(43)は、前記第1軸心(C1)回りに回動自在にベース部材(40)に連結され且つ前記回動駆動機構(47)から駆動力が入力される第1可動ベース部材(50)を有し、前記第1装飾部材(51)が、前記第1軸心(C1)と直交する前記第2軸心(C2)回りに回動自在に前記第1可動ベース部材(50)に連結されたことを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記第2可動体(44)は、前記第1軸心(C1)回りに回動自在にベース部材(40)に連結された第2可動ベース部材(55)を有し、前記第2装飾部材(56)が、前記2可動ベース部材(55)に固定的に連結されたことを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記第1,第2可動体(43,44) が、前記第1軸心(C1)から第1軸心(C1)と直交する面に沿って異なる2方向へ延びるように設けられたことを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記可動体保持機構(45)は、前記第1,第2可動体(43,44) が前記第1軸心(C1)を中心として設定角度( θα) 離隔した状態で、第1,第2可動体(43,44) が互いに離隔する方向へ相対回動するのを規制する相対回動規制機構(70)と、前記第1,第2可動体(43,44) を互いに離隔させる方向へ回動付勢する可動体付勢機構(75)とを有することを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記可動体連動機構(46)は、前記第1装飾部材(51)に前記第2軸心(C2)から偏心した位置に設けられた第1係合部(80)と、前記第2可動体(44)に前記第1係合部(80)と係合するように設けられた第2係合部(82)と、前記第1装飾部材(51)を前記第1回動位置(PR1) へ回動付勢するバネ部材(82)とを有し、前記第1可動体(43)が前記途中位置(P3)から第2位置(P2)へ回動する際に第1係合部(80)が第2係合部(81)に押動されて第1装飾部材(51)が前記バネ部材(82)の付勢力に抗して第1回動位置(PR1) から第2回動位置(PR2) へ回動し、前記第1可動体(43)が前記第2位置(P2)から途中位置(P3)へ回動する際に第1装飾部材(51)が第1,第2係合部(80,81) を介して受ける前記バネ部材(82)の付勢力により第2回動位置(PR2) から第1回動位置(PR1) へ回動するように構成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記可動体連動機構(46)の第1,第2係合部(80,81) 及びバネ部材(82)が、前記可動体保持機構(45)の可動体付勢機構(75)を構成していることを特徴とする。
【0017】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか1項の発明において、前記第1,第2可動体(43,44) 、可動体保持機構(45)、可動体連動機構(46)を対称に2組設け、共通の1つの電動モータ(60)を有する前記回動駆動機構(47)により2組の第1,第2可動体(43,44) が対称に動作するように構成されたことを特徴とする。
【0018】
請求項9の発明は、パチンコ遊技機(1) において、ベース部材(40)に第1軸心(C1)回りに回動自在に支持された装飾部材(51)を含む可動体(43)と、前記可動体(43)を前記第1軸心(C1)回りに所定の第1位置(P1)と第2位置(P2)とに亙って所定の途中位置(P3)を経由させて回動駆動する回動駆動機構(47)と、前記回動駆動機構(47)により前記可動体(43)を前記途中位置(P3)と第2位置(P2)とに亙って回動させる際に、その回動に連動して前記装飾部材(51)を前記第1軸心(C1)と直交する面と平行な第2軸心(C2)回りに所定の第1回動位置(PR1) と第2回動位置(PR2) とに亙って回動させる可動体連動機構(46)とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のパチンコ遊技機によれば、前記第1,第2可動体、回動駆動機構、可動体保持機構、可動体連動機構を設けたので、第1,第2装飾部材の一連の斬新な動作を実現して演出効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。
【図3】演出役物装置(第1可動体が第1位置)の正面図である。
【図4】演出役物装置(第1可動体が第1位置と途中位置の間)の正面図である。
【図5】演出役物装置(第1可動体が途中位置)の正面図である。
【図6】演出役物装置(第1可動体が第2位置)の正面図である。
【図7】演出役物装置の側面図である。
【図8】演出役物装置の背面図である。
【図9】演出役物装置の斜視図である。
【図10】演出役物装置の一部省略した状態の斜視図である。
【図11】演出役物装置の一部省略した状態の斜視図である。
【図12】演出役物装置(第1可動体が第1位置)の一部省略した状態の正面図である。
【図13】演出役物装置(第1可動体が第2位置)の一部省略した状態の正面図である。
【図14】演出役物装置の一部省略した状態の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明のパチンコ遊技機では、第1可動体が第1軸心回りに所定の第1位置と第2位置とに亙って所定の途中位置を経由させて回動駆動され、第1可動体が前記第1位置と途中位置とに亙って回動する際に、第1,第2可動体が一体的に保持されて第1軸心回りに回動され、第1可動体が前記途中位置と第2位置とに亙って回動する際に、第2可動体が第1軸心回りに回動停止された状態で第1可動体の第1軸心回りの回動に連動して第1可動体の第1装飾部材が第1軸心と直交する面と平行な第2軸心回りに所定の第1回動位置と第2回動位置とに亙って回動される。
【実施例】
【0022】
図1に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4の前面側に遊技領域4aが形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、窓3aに透明板3bが装着され、透明板3bにより遊技領域4aの前側が覆われている。
【0023】
開閉扉3には、窓3aの下側に貯留皿5が設けられ、貯留皿5に演出ボタン6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に投入される。
【0024】
図1、図2に示すように、遊技盤4には、多数の障害釘10、第1始動口11、第2始動口装置12、ゲート13、大入賞口装置14、複数の一般入賞口15、センタ役物16、画像表示器17、演出役物装置18、遊技表示盤19が図1に示す配置で装着され、遊技盤4の裏面側に遊技に関する制御を実行する制御装置20が装着されている。
【0025】
第1始動口11には入賞した遊技球を検出する第1始動口SWスイッチ11aが付設され、ゲート13には通過した遊技球を検出するゲートSW13aが付設され、各一般入賞口15には入賞した遊技球を検出する一般入賞口SW15aが付設されている。尚、「SW」はスイッチを意味する。
【0026】
第2始動口装置12は、第2始動口12a、第2始動口12aを開閉する開閉部材12b、第2始動口12aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW12c、開閉部材12bを開閉駆動する第2始動口SOL12dを有する。尚、「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材12bは、閉位置で第2始動口12aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で第2始動口12aへの遊技球の入賞を可能にする。
【0027】
大入賞口装置14は、大入賞口14a、大入賞口14aを開閉する開閉部材14b、大入賞口14aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW14c、開閉部材14bを開閉駆動する大入賞口SOL14dを有する。開閉部材14bは、閉位置で大入賞口14aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で大入賞口14aへの遊技球の入賞を可能にする。
【0028】
センタ役物16は、遊技領域4aの半分以上を占めるサイズで枠状に形成され、遊技盤4に形成された盤穴(図示略)に嵌合した状態で装着されている。画像表示器17は、その画面がセンタ役物16の内側領域に臨むように、センタ役物16に後側から装着されている。演出役物装置18は、遊技演出を行う本案特有の装置であり、センタ役物17の上部に設けられ、例えば、特別図柄の変動中の特定演出実行中に大当り期待度を高めるように画像表示器17の画面前側で作動する。
【0029】
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
【0030】
第1特別図柄表示器19aには、第1始動口11への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動口12aへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技が発生して、大入賞口装置14が、開閉部材14bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口14aを複数ラウンドに亙って開閉させる。
【0031】
普通図柄表示器19cには、ゲート13への遊技球の入賞(通過)に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、第2始動口装置12が、開閉部材12bを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動口12aを1又は複数回開閉させる。
【0032】
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動口11に入賞した遊技球の所謂第1特図保留数が最大で4個表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動口12aに入賞した遊技球の所謂第2特図保留数が最大で4個表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート13に入賞した遊技球の所謂普図保留数が最大で4個表示される。
【0033】
発射ハンドル7を回動操作することで、遊技領域4aの上部に発射投入された遊技球は、複数の障害釘10に当たって方向を変えながら落下して、入賞口11,12a,14a,15の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域4a外へ排出され、入賞口11,12a,14a,15の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域4aの下端部に形成されたアウト口4cから遊技領域4a外へ排出される。
【0034】
パチンコ遊技機1の制御系について説明すると、図2に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTCを備えている。遊技制御基板21は盤用外部情報端子基板26に接続され、払出制御基板22は枠用外部情報端子基板27に接続されている。尚、「RTC」はリアルタイムクロックを意味する。
【0035】
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW11a,12c、ゲートSW13a、大入賞口SW14c、一般入賞口SW15aからの信号と、払出制御基板22からの制御情報とを受けて、第2始動口SOL12d、大入賞口SOL14d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22と演出制御基板23と盤用外部情報端子基板26とに制御情報(遊技情報)を出力する。
【0036】
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報と、払出球検出SW31、球有り検出SW32、満タン検出SW33からの信号とを受けて、払出モータ30を制御し、入賞口11,12a,14a,15への遊技球の入賞1個について、入賞口11,12a,14a,15毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板27とに制御情報(払出情報)を出力する。
【0037】
演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報と、演出ボタン6からの信号とを受けて、画像制御基板24に制御情報を出力し、更に、画像制御基板24からの制御情報を受けて、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
【0038】
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器17とスピーカ35とを制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、主に画像制御基板24のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ36と盤ランプ38と演出役物装置18とを制御する。
【0039】
演出役物装置18について説明する。
図1〜図14に示すように、演出役物装置18は、ベース部材40、固定装飾体41、左右2組の可動体装置42を備え、ベース部材40がセンタ役物17の上部に取付けられて、固定装飾体41及び2組の可動体装置42が、画像表示器17の画面上端側の前側に位置している。
【0040】
ベース部材40は、ベース前部材40a、ベース後部材40b、ベースカバー部材40cを備え、ベース前部材40aとベース後部材40bが複数のビス40a1で前後に結合されてケース状に形成されている。ベース前部材40a及びベース後部材40bは、センタ役物16に固定的に設けられたベース取付部(図示略)の前面部に複数のビス40b1で取付けられている。ベースカバー部材40cは側面視クランク形状に形成され、その上部がベース前部材40aの前面部に複数のビス40c1で取付けられ、その下部がベース前部材40aの前側に間隔を空けて位置する。
【0041】
固定装飾体41は、複数の先端が尖った羽根状部(星の輝きを示す形状部分)を有する第1固定装飾部材41aと、第1固定装飾部材41aの外周外側に配置された複数の先端が尖った羽根状部(第1固定装飾部材41aと同じく星の輝きを示す形状部分)を有する第2固定装飾部材41bとを有する。第1,第2星ギミック41a,41bは一体的に形成され、ベースカバー部材40cの下部に前方突出状に設けられた複数のボス部40c2にビス41dで取付けられ、ベースカバー部材40cの前側に間隔を空けて位置する。
【0042】
固定装飾部材41の後側において、ベースカバー部材40cの前面部にLED基板48aが取付けられ、そのLED基板48aの前面部に複数のLED48bが実装されている。固定装飾部材41(第1固定装飾部材41)には、複数のLED48bの光を拡散して前方へ通すレンズ48cが設けられ、これにより、固定装飾体41が電飾される。
【0043】
2組の可動体装置42は、夫々、第1,第2可動体43,44、可動体保持機構45、可動体連動機構46を備えるとともに、2組の可動体装置42に共通の1つの電動モータ60を有する回動駆動機構47を備えている。2組の第1,第2可動体43,44、2組の可動体保持機構45、2組の可動体連動機構46は、夫々その大部分が左右対称構造であり、回動駆動機構47により2組の第1,第2可動体43,44が左右対称に動作するように構成されている。
【0044】
第1,第2可動体43,44、可動体保持機構45、可動体連動機構46、回動駆動機構47について詳しく説明する。但し、2組の第1,第2可動体43,44、2組の可動体保持機構45、2組の可動体連動機構46については夫々その一方について説明し他方については一方と同一符号を付し説明を省略する。
【0045】
図3〜図14に示すように、第1可動体43は、ベース部材40に前後方向の且つ固定装飾体41の中心と一致する第1軸心C1回りに回動自在に支持されて、第1軸心C1から第1軸心C1と直交する鉛直面に沿って長く延びるように設けられている。
【0046】
第1可動体43は、基端側部分が第1軸心C1回りに回動自在に軸49を介してベース部材40に連結され且つ回動駆動機構47から駆動力が入力される第1可動ベース部材50と、基端側部分が第1可動ベース部材50の先端側部分に第1軸心C1と直交し且つ第1可動体43の長さ方向と一致する第2軸心C2回りに軸43aを介して回動自在に連結された第1装飾部材51とを有する。
【0047】
第1可動ベース部材50は、固定装飾体41の後側に隠れた状態で、ベース前部材40aとベースカバー部材40cとの間に配置されている。第1装飾部材51は、先端が尖った羽根状(星の輝きを示す形状)に形成され、固定装飾体41の外周外側に露出した状態で配置されている。
【0048】
図3〜図14に示すように、第2可動体44は、第1可動体43と相対回動可能にベース部材40に第1軸心C1回りに回動自在に支持されて、第1軸心C1から第1軸心C1と直交する鉛直面に沿って且つ第1可動体43の長さ方向と異なる方向へ長く延びるように設けられている。
【0049】
第2可動体44は、基端側部分が第1軸心C1回りに回動自在に軸49を介してベース部材40に連結された第2可動ベース部材55と、基端側部分が第2可動ベース部材55の先端側部分に固定的に連結された第2装飾部材56とを有する。
【0050】
第2可動ベース部材55は、固定装飾体41の後側に隠れた状態で、ベース前部材40aとベースカバー部材40cとの間に、第1可動ベース部材50よりも前方位置に配置され、部分的に第1可動ベース部材50と前後に重なった状態で配置されている。第2装飾部材56は、第1装飾部材51と略同形同サイズの先端が尖った羽根状(第1装飾部材51と同じく星の輝きを示す形状)に形成され、固定装飾体41の外周外側に露出した状態に配置されている。
【0051】
尚、第1,第2装飾部材51,56に、LED基板、LED基板の前面部に実装された複数のLED、複数のLEDの光を拡散して前方へ通すレンズを設けて、第1,第2装飾部材51,56を電飾するようにしてもよい。
【0052】
図3〜図6、図11〜図14に示すように、回動駆動機構47は、第1可動体43を第1軸心C1回りに所定の第1位置P1(図3の位置)と第2位置P2(図6の位置)とに亙って所定の途中位置P3(図5の位置)を経由させて動作角度θa(例えば、θa=50°)回動駆動する。例えば、第1可動体43の第1位置P1と途中位置P3間の動作角度θbは35°であり、途中位置P3と第2位置P2間の動作角度θbは15°である。
【0053】
回動駆動機構47は、電動モータ60、電動モータの出力軸60aに直結された駆動ギヤ61、駆動ギヤ61と噛合する従動ギヤ62、互いに噛合する2組のアーム付きギヤ部材63を有し、2組のアーム付きギヤ部材63の一方に従動ギヤ62が噛合している。電動モータ60は、ベース前部材40aの前面部上部に後向きに取付けられ、駆動ギヤ61、従動ギヤ62、2組のアーム付きギヤ部材63は、ベース前部材40aとベース後部材40bに収容されている。従動ギヤ62と2組のアーム付きギヤ部材63が夫々前後方向の軸62a,63aを介してベース後部材40bに回転自在に支持されている。
【0054】
2組のアーム付きギヤ部材43は左右対称に配置され、第1軸心C1の比較的近傍に配置されている。2組のアーム付きギヤ部材43のアーム部63aは、2組の第1可動ベース部材50の先端側部分まで延びて、夫々第1可動ベース部材50に長孔64aとピン64bを介して連結されている。長孔64aがアーム部63aにその長さ方向へ延びるように形成され、ピン64bが第1可動ベース部材50に後方突出状に設けられて長孔64aに係合している。
【0055】
尚、2組の第1可動体43の原点位置(例えば、第1位置P1)を検出する原点SW65が設けられている。この原点SW65は、例えば、光学センサからなり、2組のアーム付きギヤ部材63の一方に設けられた遮蔽部を検出して原点位置を検知する。
【0056】
図10〜図13に示すように、可動体保持機構45は、回動駆動機構47により第1可動体43を第1軸心C1回りに第1位置P1と途中位置P3とに亙って回動させる際に、第1,第2可動体43,44を一体的に保持して第1軸心C1回りに回動させる。
【0057】
可動体保持機構45は、第1,第2可動体43,44が第1軸心C1を中心として設定角度θα(例えば、θα=35°)離隔した状態で、第1,第2可動体43,44が第1軸心C1回りに互いに離隔する方向へ相対回動するのを規制する相対回動規制機構70と、第1,第2可動体43,44を第1軸心C1回りに互いに離隔させる方向へ回動付勢する可動体付勢機構75とを有する。
【0058】
図10〜図14に示すように、相対回動回動規制機構70は、第1可動ベース部材50のうち第2可動ベース部材55と前後に対向する部分に形成され第1軸心C1を中心とする円弧スリット71と、円弧スリット71に移動自在に係合するように第2規制板部71bに前方突出状に設けられた係合ピン72とを有する。
【0059】
第1可動体43が第1位置P1と途中位置P3とに亙って回動する際、係合ピン72が円弧スリット71の一端部に係合して、第1,第2可動体43,44が第1軸心C1を中心として設定角度θα離隔した状態に保持される。一方、第1可動体43が途中位置P3と第2位置P2とに亙って回動する際、係合ピン72が円弧スリット71に挿入された状態で、第1,第2可動体43,44が互いに接近・離隔する回動は許容される。
【0060】
図10〜図14に示すように、可動体連動機構46は、回動駆動機構47により第1可動体43を途中位置P3と第2位置P2とに亙って第1軸心C1回りに回動させる際に、第2可動体44を第1軸心C1回りに回動停止させた状態で第1可動体43の第1軸心C1回りの回動に連動して第1可動体43の第1装飾部材51を第2軸心C2回りに所定の第1回動位置PR1(図3〜図5の位置)と第2回動位置PR2(図6の位置)とに亙って動作角度θe(例えば、θe=90°)回動させる。
【0061】
可動体連動機構46は、第1可動体43の第1装飾部材51に第2軸心C2から偏心した位置に設けられた第1係合部80と、第2可動体44の第2可動ベース部材55に第1軸心C1を中心とする周方向から第1係合部80と係合するように設けられた第2係合部81と、第1装飾部材51を第1可動ベース部材50に対して第1回動位置PR1へ回動付勢する捩じりバネからなるバネ部材82とを有する。
【0062】
また、可動体連動機構46は、第2可動体44を第1軸心C1回りに回動停止させるさめに、ベースカバー部材40cに形成され第1軸心C1を中心とする円弧スリット73と、円弧スリット74に移動自在に係合するように第2可動ベース部材55に前方突出状に設けられた係合ピン75とを有する。
【0063】
第1可動体43が途中位置P3と第2位置P2とに亙って回動する際、係合ピン75が円弧スリット74の一端部に係合して、第2可動体44が第1軸心C1回りに回動しなくなる。一方、第1可動体43が第1位置P1と途中位置P3とに亙って回動する際、係合ピン75が円弧スリット74に挿入された状態で、第2可動体44の回動は許容される。
【0064】
そして、可動体連動機構46は、第1可動体43が途中位置P3から第2位置P2へ回動する際に第1係合部80が第2係合部81に押動されて第1装飾部材51がバネ部材82の付勢力に抗して第1回動位置PR1から第2回動位置PR2へ回動し、第1可動体43が第2位置P2から途中位置P3へ回動する際に第1装飾部材51が第1,第2係合部80,81を介して受けるバネ部材82の付勢力により第2回動位置PR2から第1回動位置PR1へ回動するように構成されている。
【0065】
この可動体連動機構46の第1,第2係合部80,81及びバネ部材82が、第1,第2可動体43,44を互いに離隔させる方向へ回動付勢する機能を有し、即ち、可動体保持機構45の可動体付勢機構75を構成している。つまり、第1,第2係合部80,81及びバネ部材82は、可動体保持機構45の可動体付勢機構75と可動体連動機構46の共通の構成になっている。
【0066】
図2に示すように、ランプ制御基板25のコンピュータが、演出役物装置18を制御し、この場合、演出制御基板23のコンピュータからの制御指令を受け、原点SW65からの検出信号に基づいて、電動モータ60を制御する。
【0067】
以上説明した演出役物装置18の作用・効果について説明する。
先ず、演出役物装置18が非作動状態のとき、図3に示すように、2組の第1可動体43は、下限位置となる第1位置P1に位置して最接近するとともに、2組の第2可動体44は2組の第1可動体43に対して夫々第1軸心C1を中心として設定角度θd(最大限)離隔し、また、2組の第1可動体43の第1装飾部材51が第1回動位置PR1に位置し、2組の第1可動体43の第1装飾部材51と2組の第2可動体44の第2装飾部材56(合計4つの装飾部材51,56)は、設定角度θd(35°)間隔おきに位置する。
【0068】
一方、演出役物装置18が特別図柄の変動中の特定演出実行中に作動して、大当り期待度を高めたり大当りを報知したりする演出や、演出役物装置18が大当り遊技中の特定演出実行中に作動して、より有利な大当り遊技への昇格を報知する演出等が行われる。
【0069】
この場合、回動駆動機構47により、2組の第1可動体43が、第1軸心C1回りに第1位置P1(図3)から第2位置P2(図6)へ途中位置P3(図5)を経由して互いに離隔する方向へ左右対称に回動駆動される。
【0070】
回動駆動機構47により、第1可動体43が第1位置P1(図3)から途中位置P3(図5)へ回動される際、可動体保持機構45により、第1,第2可動体43,44が一体的に保持され第1軸心C1回りに回動される。
【0071】
回動駆動機構47により、第1可動体43が途中位置P3(図5)から第2位置P2(図6)へ回動される際、可動体連動機構46により、第2可動体44が第1軸心C1回りに回動停止された状態で、第1可動体43の第1軸心C1回りの回動に連動して、第1可動体43の第1装飾部材51が第2軸心C2回りに第1回動位置PR1(図5)から第2回動位置PR2(図6)へ回動される。
【0072】
その後、回動駆動機構47により、2組の第1可動体43が、第1軸心C1回りに第2位置P2(図6)から第1位置P1(図3)へ途中位置P3(図5)を経由して互いに接近する方向へ左右対称に回動駆動される。
【0073】
回動駆動機構47により、第1可動体43が第2位置P2(図6)から途中位置P3(図5)へ回動される際、可動体連動機構46により、第2可動体44が第1軸心C1回りに回動停止された状態で、第1可動体43の第1軸心C1回りの回動に連動して、第1可動体43の第1装飾部材51が第2軸心C2回りに第2回動位置PR2(図6)から第1回動位置PR1(図5)へ回動される。
【0074】
回動駆動機構47により、第1可動体43が途中位置P3(図5)から第1位置P1(図3)へ回動される際、可動体保持機構45により、第1,第2可動体43,44が一体的に保持され第1軸心C1回りに回動される。
【0075】
このように、2組の第1可動体43が左右対称に動作し、これら第2可動体43,44の動作に伴って、2組の第2可動体44が左右対称に動作するので、第1,第2装飾部材43,44の一連の斬新な動作を実現して演出効果を高めることができる。
【0076】
第1可動体43は、第1軸心C1回りに回動自在にベース部材40に連結され且つ回動駆動機構47から駆動力が入力される第1可動ベース部材50を有し、第1装飾部材51が、第1軸心C1と直交する第2軸心C2回りに回動自在に第1可動ベース部材50に連結されているので、可動体連動機構46により、第1可動体43の第1軸心C1回りの回動に連動して第1装飾部材51を第1軸心C1回り回動させつつ第2軸心C2回りに確実に回動させることができる。
【0077】
第2可動体44は、第1軸心C1回りに回動自在にベース部材40に連結された第2可動ベース部材55を有し、第2装飾部材56が、2可動ベース部材55に固定的に連結されているので、第1,第2可動体43,44を同一の第1軸心C1回りに回動させることができ、しかも、第1軸心C1から第1軸心C1と直交する鉛直面に沿って異なる2方向へ延びるように設け、第1,第2可動体43,44の形状を同じようにして関連性を持たせることができるので、特有の演出動作を実現することができる。
【0078】
可動体保持機構45は、第1,第2可動体43,44が第1軸心C1を中心として設定角度θα離隔した状態で、第1,第2可動体43,44が互いに離隔する方向へ相対回動するのを規制する相対回動規制機構70と、第1,第2可動体43,44を互いに離隔させる方向へ回動付勢する可動体付勢機構75とを有するので、この可動体保持機構45により、第1,第2可動体43,44を確実に一体的に保持して回動させることができる。
【0079】
可動体連動機構46は、第1装飾部材51に第2軸心C2から偏心した位置に設けられた第1係合部80と、第2可動体44に第1係合部80と係合するように設けられた第2係合部82と、第1装飾部材51を第1回動位置PR1へ回動付勢するバネ部材82とを有し、第1可動体43が途中位置P3から第2位置P2へ回動する際に第1係合部80が第2係合部81に押動されて第1装飾部材51がバネ部材82の付勢力に抗して第1回動位置PR1から第2回動位置PR2へ回動し、第1可動体43が第2位置P2から途中位置P3へ回動する際に第1装飾部材51が第1,第2係合部80,81を介して受けるバネ部材82の付勢力により第2回動位置PR2から第1回動位置PR1へ回動するように構成されているので、この可動体連動機構46により、第2可動体44を回動停止させた状態で第1可動体43の回動に連動して第1装飾部材51を第2軸心C2回りに第1回動位置PR1と第2回動位置PR2とに亙って確実に回動させることができる。
【0080】
可動体連動機構46の第1,第2係合部80,81及びバネ部材82が、可動体保持機構45の可動体付勢機構75を構成しているので、可動体連動機構46と可動体保持機構45の可動体付勢機構75とを共通の複数部材を兼用して構成することができ、つまり、これらの機構を簡単化でき製作コストを低減することができる。
【0081】
前記実施例を次のように変更してもよい。
(1)第2可動体44を第1可動体43と相対移動可能に第1可動体43(第1可動ベース部材50)に支持する。この場合、第2可動体44を第1可動体43に第1軸心C1と平行で且つ第1軸心C1と異なる軸心回りに回動自在に支持する。或いは、第2可動体44を第1可動体43に直線的に移動自在に支持する。
【0082】
(2)第1可動体43において、第1可動ベース部材50と第1装飾部材51を一体的に固定し、第2可動体44において、第2可動ベース部材55に第2装飾部材56を第1軸心C1と直交する軸心回りに回動自在に連結する。
【0083】
そして、回動駆動機構47により第1可動体43を第1位置P1と途中位置P3とに亙って回動させる際に、可動体保持機構により第1,第2可動体43,44を一体的に保持して回動させ、回動駆動機構47により第1可動体43を途中位置P3と第2位置P2とに亙って回動させる際に、可動体連動機構により第2可動体44の第2可動ベース部材55を回動停止させた状態で第1可動体43の回動に連動して第2装飾部材56を第2軸心回りに第1回動位置と第2回動位置とに亙って回動させる。
【0084】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。また、本発明は、種々のパチンコ遊技機において、遊技演出を実行する演出役物装置として適用可能である。
【符号の説明】
【0085】
1 パチンコ遊技機
40 ベース部材
43 第1可動体
44 第2可動体
45 可動体保持機構
46 可動体連動機構
47 回動駆動機構
50 第1可動ベース部材
51 第1装飾部材
55 第2可動ベース部材
56 第2装飾部材
70 相対回動規制機構
75 可動体付勢機構
80 第1係合部
81 第2係合部
82 バネ部材
C1 第1軸心
C2 第2軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコ遊技機において、
ベース部材に第1軸心回りに回動自在に支持された第1装飾部材を含む第1可動体と、
前記第1可動体と相対移動可能にベース部材又は第1可動体に支持された第2装飾部材を含む第2可動体と、
前記第1可動体を前記第1軸心回りに所定の第1位置と第2位置とに亙って所定の途中位置を経由させて回動駆動する回動駆動機構と、
前記回動駆動機構により第1可動体を前記第1位置と途中位置とに亙って回動させる際に、第1,第2可動体を一体的に保持して回動させる可動体保持機構と、
前記回動駆動機構により第1可動体を前記途中位置と第2位置とに亙って回動させる際に、第2可動体を回動停止させた状態で第1可動体の回動に連動して前記第1又は第2装飾部材を前記第1軸心と直交する面と平行な第2軸心回りに所定の第1回動位置と第2回動位置とに亙って回動させる可動体連動機構と、
を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項2】
前記第1可動体は、前記第1軸心回りに回動自在にベース部材に連結され且つ前記回動駆動機構から駆動力が入力される第1可動ベース部材を有し、
前記第1装飾部材が、前記第1軸心と直交する前記第2軸心回りに回動自在に前記第1可動ベース部材に連結されたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
【請求項3】
前記第2可動体は、前記第1軸心回りに回動自在にベース部材に連結された第2可動ベース部材を有し、
前記第2装飾部材が、前記2可動ベース部材に固定的に連結されたことを特徴とする請求項2に記載のパチンコ遊技機。
【請求項4】
前記第1,第2可動体が、前記第1軸心から第1軸心と直交する面に沿って異なる2方向へ延びるように設けられたことを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
【請求項5】
前記可動体保持機構は、
前記第1,第2可動体が前記第1軸心を中心として設定角度離隔した状態で、第1,第2可動体が互いに離隔する方向へ相対回動するのを規制する相対回動規制機構と、前記第1,第2可動体を互いに離隔させる方向へ回動付勢する可動体付勢機構とを有することを特徴とする請求項4に記載のパチンコ遊技機。
【請求項6】
前記可動体連動機構は、
前記第1装飾部材に前記第2軸心から偏心した位置に設けられた第1係合部と、前記第2可動体に前記第1係合部と係合するように設けられた第2係合部と、前記第1装飾部材を前記第1回動位置へ回動付勢するバネ部材とを有し、
前記第1可動体が前記途中位置から第2位置へ回動する際に第1係合部が第2係合部に押動されて第1装飾部材が前記バネ部材の付勢力に抗して第1回動位置から第2回動位置へ回動し、前記第1可動体が前記第2位置から途中位置へ回動する際に第1装飾部材が第1,第2係合部を介して受ける前記バネ部材の付勢力により第2回動位置から第1回動位置へ回動するように構成されたことを特徴とする請求項5に記載のパチンコ遊技機。
【請求項7】
前記可動体連動機構の第1,第2係合部及びバネ部材が、前記可動体保持機構の可動体付勢機構を構成していることを特徴とする請求項6に記載のパチンコ遊技機。
【請求項8】
前記第1,第2可動体、可動体保持機構、可動体連動機構を対称に2組設け、共通の1つの電動モータを有する前記回動駆動機構により2組の第1,第2可動体が対称に動作するように構成されたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のパチンコ遊技機。
【請求項9】
パチンコ遊技機において、
ベース部材に第1軸心回りに回動自在に支持された装飾部材を含む可動体と、
前記可動体を前記第1軸心回りに所定の第1位置と第2位置とに亙って所定の途中位置を経由させて回動駆動する回動駆動機構と、
前記回動駆動機構により前記可動体を前記途中位置と第2位置とに亙って回動させる際に、その回動に連動して前記装飾部材を前記第1軸心と直交する面と平行な第2軸心回りに所定の第1回動位置と第2回動位置とに亙って回動させる可動体連動機構と、
を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−130556(P2012−130556A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286128(P2010−286128)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】