説明

パーキングロックアクチュエータ用制御回路

【課題】確実にパーキングロックを実行し、より制御安全性を高めることができるパーキングロックアクチュエータ用制御回路を提供する。
【解決手段】メイン側コントロール部10は、ECU4からの制御信号が入力されるメイン側入力回路11と、メイン側入力回路11の出力信号に基づいてアクチュエータ駆動信号を出力するメイン側CPU12と、メイン側CPU12のアクチュエータ駆動信号に基づいて電動アクチュエータ2に駆動電流を供給するメイン側出力回路13とを備え、バックアップ側コントロール部20は、ECU4からの制御信号が入力されるバックアップ側入力回路21と、バックアップ側入力回路21の出力信号に基づいてアクチュエータ駆動信号を出力するバックアップ側CPU22と、バックアップ側CPU22のアクチュエータ駆動信号に基づいて電動アクチュエータ2に駆動電流を供給するバックアップ側出力回路23とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車等の車両に用いられるパーキングロックアクチュエータ用制御回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車の停止(駐車)時に制動を行うパーキングロック装置として、電動アクチュエータを用い、この電動アクチュエータを駆動させることでパーキングロックの実行、および解除を行うものが知られている。
電動アクチュエータはコントローラに接続されており、このコントローラは電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)からの制御信号に基づいて電動アクチュエータに駆動電流を供給するようになっている。
【0003】
電子制御ユニットは、自動車の操作に応じて制御信号を出力し、例えば、セレクタスイッチ(シフトレバー)をP(パーキング)に操作したときには、コントローラにパーキングロックを実行する制御信号を出力している。一方、P(パーキング)の解除時には、コントローラにパーキングロックを解除する制御信号を出力している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−45224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、この種のパーキングロック装置に対して、より高い制御安全性が要求されている。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、コントローラの動作に異常が生じた場合、パーキングロックの動作が正常に行われなくなるおそれがあるという課題がある。
【0006】
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、確実にパーキングロックを実行し、より制御安全性を高めることができるパーキングロックアクチュエータ用制御回路を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、パーキングロックの実行/解除を行う電動アクチュエータと、前記電動アクチュエータの駆動制御を行うための制御信号を出力する電子制御ユニットと、前記電子制御ユニットに接続され、前記制御信号に基づいて前記電動アクチュエータの駆動制御を行う主コントロール部、および副コントロール部とを備えたパーキングロックアクチュエータ用制御回路であって、前記主コントロール部は、前記電子制御ユニットからの制御信号が入力される主入力回路と、前記主入力回路に接続され、この主入力回路の出力信号に基づいてアクチュエータ駆動信号を出力する主制御回路と、前記主制御回路に接続され、この主制御回路のアクチュエータ駆動信号に基づいて前記電動アクチュエータに駆動電流を供給する主出力回路とを備え、前記副コントロール部は、前記電子制御ユニットからの制御信号が入力される副入力回路と、前記副入力回路に接続され、この副入力回路の出力信号に基づいてアクチュエータ駆動信号を出力する副制御回路と、前記副制御回路に接続され、この副制御回路のアクチュエータ駆動信号に基づいて前記電動アクチュエータに駆動電流を供給する副出力回路とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載した発明は、前記電子制御ユニットは、前記主コントロール部、および前記副コントロール部の動作が正常であるか否かを監視する監視回路を有し、前記監視回路によって前記主コントロール部、および前記副コントロール部の動作が正常であると判断されたときは、前記主コントロール部に前記制御信号を出力し、前記監視回路によって前記主コントロール部、または前記副コントロール部の何れか一方が異常であると判断されたときは、他方のコントロール部に前記制御信号を出力するように設定されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載した発明は、前記電子制御ユニットは、前記主コントロール部の動作が正常であるか否かを監視する監視回路を有し、前記監視回路によって前記主コントロール部の動作が正常であると判断されたときは、前記主コントロール部に前記制御信号を出力し、前記監視回路によって前記主コントロール部の動作が異常であると判断されたときは、前記副コントロール部側に前記制御信号の出力先を切替えることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載した発明は、前記副コントロール部は、前記電動アクチュエータのパーキングロックの実行動作のみを行うように構成されており、前記監視回路によって前記主コントロール部の動作が異常であると判断されたとき、前記副コントロール部によってパーキングロックを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、主コントロール部と副コントロール部の2つのコントロール部を併用することによって、これら主コントロール部、および副コントロール部のうちの一方のコントロール部に異常が生じた場合であっても、他方のコントロール部によって電動アクチュエータを正常に制御することができる。
これに加え、電子制御ユニットに、各コントロール部の動作が正常か否かを監視する監視回路を設け、一方のコントロール部に異常が生じた場合、速やかに他方のコントロール部を用いて電動アクチュエータを正常に制御することができる。このため、より制御安全性を高めることができる。
【0012】
さらに、副コントロール部を電動アクチュエータのパーキングロックの実行動作のみを行うように構成することで、通常のパーキングロックの実行/解除動作を主コントロール部で行い、主コントロール部に異常が生じた場合に副コントロール部で確実にパーキングロックを実行させることができる。
このため、パーキングロックアクチュエータ用制御回路に異常が生じた場合、パーキングロックを確実に実行してシステムダウンさせることができる。よって、フェールセーフ機能を確実に満足することができるパーキングロックアクチュエータ用制御回路を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態におけるパーキングロックアクチュエータ用制御回路のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるパーキングロックアクチュエータ用制御回路のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、パーキングロックアクチュエータ用制御回路1は自動車の停止(駐車)時に制動を行うパーキングロック装置に用いられるものであって、自動車の車輪に制動力を付勢する電動アクチュエータ2と、バッテリ(Battery)3と、自動車の操作に応じて電動アクチュエータ2の駆動制御を行うための制御信号を出力するECU4と、ECU4からの制御信号に基づいて電動アクチュエータ2の駆動を制御するコントロール部5とを備えている。
【0015】
電動アクチュエータ2は、電動モータ6、切替スイッチ7、不図示のウォームギヤなどの減速機溝を有している。電動アクチュエータ2は、切替スイッチ7によって電動モータ6が正逆転することで、制動力を付勢/解除、つまり、パーキングロックの実行/解除を行う。
電動モータ6には、例えば、直流モータが用いられている。この直流モータには、不図示の固定子と回転子とが設けられている。回転子には、回転運動を往復運動に変換するアクチュエータが連係されている。そして、回転子の回転方向が切替スイッチ7によって正逆転することによって車輪に制動力が付勢されたり、解除されたりするようになっている。
【0016】
バッテリ3は、自動車の電装系の主電源として用いられる二次電池であって、例えば、直流12[V]の電圧を発生するものである。バッテリ3の負極側は自動車のボディなどに接地されている。一方、バッテリ3の正極側は、ECU4、およびコントロール部5にヒューズ(FUSE)8を介して接続されている。
【0017】
バッテリ3−ECU4間の電源ラインには、ヒューズ8の他にイグニションスイッチ(Ignition Switch)9が設けられている。すなわち、ECU4は、イグニションスイッチ9がオンの場合にバッテリ3から電力が供給されて駆動するようになっている。
ECU4には、後述するメイン側コントロール部(主コントロール部)10とバックアップ側コントロール部(副コントロール部)20の動作が正常であるか否かを監視するための監視回路30が設けられている。
【0018】
コントロール部5は、メイン側コントロール部10とバックアップ側コントロール部20の2つのコントロール部で構成されており、それぞれバッテリ3にヒューズ8、およびリレー31a,31b(メイン側リレー31a、バックアップ側リレー31b)を介して接続されている。
ここで、ECU4は、バッテリ3−メイン側コントロール部10間の電源ラインに設けられたメイン側リレー31aと、バッテリ3−バックアップ側コントロール部20間の電源ラインに設けられたバックアップ側リレー31bとに接続している。すなわち、ECU4は、各コントロール部10,20の動作状況に応じて各リレー31a,31bのオン/オフを切替えている。
【0019】
より具体的には、メイン側コントロール部10の動作が監視回路30によって正常であると判断された場合、ECU4は、メイン側リレー31aをオンしてメイン側コントロール部10を駆動させる。一方、監視回路30によってメイン側コントロール部10の動作が異常であると判断された場合、メイン側リレー31aに代わってバックアップ側リレー31bをオンし、バックアップ側コントロール部20を駆動させる。
【0020】
メイン側コントロール部10は、メイン側電源回路14と、ECU4に接続されECU4からの制御信号が入力されるメイン側入力回路11と、メイン側入力回路11の出力信号が入力されるメイン側CPU(Central Processing Unit)12と、メイン側CPU12に接続され電動アクチュエータ2に電流を供給するメイン側出力回路13とを備えている。
メイン側電源回路14は、バッテリ3の電圧(この実施形態においては12[V])を各部品が動作するための電圧(例えば、5[V])に変換するためのものである。
【0021】
メイン側入力回路11は、ECU4からの制御信号の波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号をデジタル信号に変換する等の機能を有しており、所定の信号をメイン側CPU12に出力する。
また、メイン側入力回路11は、バッテリ3−ECU4間の電源ラインに接続されており、イグニションスイッチ9がオンするとバッテリ3から電力が供給されて駆動するようになっている。
さらに、メイン側入力回路11−ECU4間の信号ラインには、切替スイッチ7が接続されている。すなわち、メイン側入力回路11は、切替スイッチ7の動作に応じてメイン側CPU12に所定の信号を出力する。
【0022】
メイン側CPU12は、メイン側入力回路11から入力される信号を演算処理し、この演算結果をメイン側出力回路13に出力している。
メイン側出力回路13は、メイン側CPU12の演算結果に基づいて所定の駆動電流を電動アクチュエータ2の電動モータ6に供給する。すなわち、メイン側出力回路13は、メイン側CPU12の演算結果に基づいて電動モータ6を正転させる方向に電流を流したり、逆転させる方向に電流を流したりする。これによって、パーキングロックの実行/解除が行われる。
【0023】
ここで、メイン側CPU12は、メイン側入力回路11、およびメイン側出力回路13に接続されている他、バッテリ3にヒューズ8、メイン側リレー31a、およびメイン側電源回路14を介して接続されている。
また、メイン側出力回路13は、メイン側CPU12、および電動モータ6に接続されている他、バッテリ3にヒューズ8、およびメイン側リレー31aを介して接続されている。
【0024】
すなわち、ECU4によってメイン側リレー31aがオフされると、それぞれメイン側CPU12、およびメイン側出力回路13は駆動しないようになっている。このため、イグニションスイッチ9がオンでメイン側入力回路11に電力が供給されても、ECU4の監視回路30によってメイン側コントロール部10の動作が異常だと判断された場合にあっては、メイン側CPU12によって電動モータ6を駆動することができないようになっている。
【0025】
一方、バックアップ側コントロール部20は、バックアップ側電源回路24と、ECU4、およびメイン側コントロール部10のメイン側入力回路11に接続されたバックアップ側入力回路21と、バックアップ側入力回路11の出力信号が入力されるバックアップ側CPU22と、バックアップ側CPU22に接続され電動アクチュエータ2に電流を供給するバックアップ側出力回路23とを備えている。
【0026】
バックアップ側電源回路24の機能は、メイン側コントロール部10のメイン側電源回路14と同様である。
バックアップ側入力回路21は、ECU4からの制御信号の波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号をデジタル信号に変換する等の機能を有しており、所定の信号をバックアップ側CPU22に出力する。
ここで、バックアップ側入力回路21−ECU4間の信号ラインには、切替スイッチ7が接続されていない。すなわち、バックアップ側入力回路21は、切替スイッチ7の動作に応じてバックアップ側CPU22に信号出力を行うことがない。
【0027】
バックアップ側CPU22は、バックアップ側入力回路21から入力される信号を演算処理し、この演算結果をバックアップ側出力回路23に出力している。
バックアップ側出力回路23は、バックアップ側CPU22の演算結果に基づいて所定の駆動電流を電動アクチュエータ2の電動モータ6に供給する。すなわち、バックアップ側出力回路23は、バックアップ側CPU12の演算結果に基づいて電動モータ6に電流を流し、駆動させる。
【0028】
ここで、バックアップ側出力回路23は、電動モータ6に対してパーキングロックを実行する方向のみ電流を流すことができるように設定されている。すなわち、バックアップ側コントロール部20は、パーキングロックを実行させることは可能であるが、パーキングロックを解除することが不可能に設定されている。
また、バックアップ側出力回路23はバックアップ側リレー31bに接続されていると共に、バックアップ側CPU22はバックアップ側電源回路24を介してバックアップ側リレー31bに接続されている。このため、ECU4によってメイン側リレー31aがオフされ、メイン側リレー31aに代わってバックアップ側リレー31bがオンされると、電動アクチュエータ2によってパーキングロックが実行されることになる。
【0029】
次に、図2に基づいて、パーキングロックアクチュエータ用制御回路1の動作について説明する。
まず、イグニションスイッチ9がオンであるか否かを判断する(ST1)。
ST1における判断が「No」(イグニションスイッチ9がオフ)である場合、パーキングロックアクチュエータ用制御回路1は動作しない。
一方、ST1における判断が「Yes」(イグニションスイッチ9がオン)である場合、ECU4の監視回路30によってメイン側コントロール部10が正常に動作しているか否かを判断する(ST2)。
【0030】
ST2における判断が「Yes」(メイン側コントロール部10が正常に動作している)である場合、ECU4によってメイン側リレー31aがオンされると共に、バックアップ側リレー31bがオフされる(ST3)。
すると、メイン側入力回路11−ECU4間の信号ラインには、切替スイッチ7が接続されているので、切替スイッチ7の動作に応じてメイン側コントロール部10が駆動する(ST4)。
そして、メイン側コントロール部10が切替スイッチ7の動作に応じて所定の駆動電流を電動アクチュエータ2の電動モータ6に供給し、電動アクチュエータ2の電動モータ6が正/逆転する。これによって、パーキングロックの実行/解除が行われる(ST5)。
【0031】
一方、ST2における判断が「No」(メイン側コントロール部10の動作が異常であると判断された)である場合、ECU4によってメイン側リレー31aがオフされると共に、バックアップ側リレー31bがオンされる(ST6)。
すると、バックアップ側コントロール部20が駆動し、電動アクチュエータ2の電動モータ6に対し、パーキングロックを実行する方向の電流を供給する(ST7)。
バックアップ側コントロール部20は、パーキングロックを解除することが不可能に設定されているので、メイン側コントロール部10の異常動作した場合には、常にパーキングロックを実行する(ST8)。
【0032】
なお、電動アクチュエータ2には、不図示のウォームギヤなどのセルフロック機能が設けられているので、信号が入力されるまで現状を維持できる。すなわち、電動アクチュエータ2は、イグニションスイッチをオフにしてもパーキングロックの実行/解除の状態を維持できるようになっている。また、信号が入力されるまで、現状を維持できるように、電動アクチュエータ2に、電磁ブレーキやクラッチ機構を設けてもよい。
【0033】
したがって、上述の実施形態によれば、メイン側コントロール部10とバックアップ側コントロール部20の2つのコントロール部10,20を併用することによって、メイン側コントロール部10に異常が生じた場合であってもバックアップ側コントロール部20によって確実にパーキングロックを実行させることができる。このため、フェールセーフ機能を確実に満足することができる。
【0034】
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
【符号の説明】
【0035】
1 パーキングロックアクチュエータ用制御回路
2 電動アクチュエータ
4 ECU(電子制御ユニット)
10 メイン側コントロール部(主コントロール部)
11 メイン側入力回路(主入力回路)
12 メイン側CPU(主制御回路)
13 メイン側出力回路(主出力回路)
20 バックアップ側コントロール部(副コントロール部)
21 バックアップ側入力回路(副入力回路)
22 バックアップ側CPU(副制御回路)
23 バックアップ側出力回路(副出力回路)
30 監視回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーキングロックの実行/解除を行う電動アクチュエータと、
前記電動アクチュエータの駆動制御を行うための制御信号を出力する電子制御ユニットと、
前記電子制御ユニットに接続され、前記制御信号に基づいて前記電動アクチュエータの駆動制御を行う主コントロール部、および副コントロール部とを備えたパーキングロックアクチュエータ用制御回路であって、
前記主コントロール部は、
前記電子制御ユニットからの制御信号が入力される主入力回路と、
前記主入力回路に接続され、この主入力回路の出力信号に基づいてアクチュエータ駆動信号を出力する主制御回路と、
前記主制御回路に接続され、この主制御回路のアクチュエータ駆動信号に基づいて前記電動アクチュエータに駆動電流を供給する主出力回路とを備え、
前記副コントロール部は、
前記電子制御ユニットからの制御信号が入力される副入力回路と、
前記副入力回路に接続され、この副入力回路の出力信号に基づいてアクチュエータ駆動信号を出力する副制御回路と、
前記副制御回路に接続され、この副制御回路のアクチュエータ駆動信号に基づいて前記電動アクチュエータに駆動電流を供給する副出力回路とを備えていることを特徴とするパーキングロックアクチュエータ用制御回路。
【請求項2】
前記電子制御ユニットは、
前記主コントロール部、および前記副コントロール部の動作が正常であるか否かを監視する監視回路を有し、
前記監視回路によって前記主コントロール部、および前記副コントロール部の動作が正常であると判断されたときは、前記主コントロール部に前記制御信号を出力し、
前記監視回路によって前記主コントロール部、または前記副コントロール部の何れか一方が異常であると判断されたときは、他方のコントロール部に前記制御信号を出力するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロックアクチュエータ用制御回路。
【請求項3】
前記電子制御ユニットは、
前記主コントロール部の動作が正常であるか否かを監視する監視回路を有し、
前記監視回路によって前記主コントロール部の動作が正常であると判断されたときは、前記主コントロール部に前記制御信号を出力し、
前記監視回路によって前記主コントロール部の動作が異常であると判断されたときは、前記副コントロール部側に前記制御信号の出力先を切替えることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロックアクチュエータ用制御回路。
【請求項4】
前記副コントロール部は、前記電動アクチュエータのパーキングロックの実行動作のみを行うように構成されており、
前記監視回路によって前記主コントロール部の動作が異常であると判断されたとき、前記副コントロール部によってパーキングロックを実行することを特徴とする請求項3に記載のパーキングロックアクチュエータ用制御回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−46337(P2011−46337A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198090(P2009−198090)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】