説明

ピリミドピリミドインダゾール誘導体

本発明の目的は、新規な抗がん剤又はがんの化学療法若しくは放射線療法の増感剤を提供することにある。
一般式(I)
【化1】


[式中、Aはアリール基又はヘテロアリール基、或いは式(a)
【化2】


で表される基を意味し;Rは−(C=O)(C1−C6)アルキル基、−(C=O)(C2−C6)アルケニル基、−(C=O)(C3−C6)シクロアルキル基、アリール基又はヘテロアリール基を;R及びRは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基又は−(C=O)N(R1e)R2eで表される基を意味し;Rは水素原子又は(C1−C6)アルキル基を意味する]で表される化合物等は、優れたWee1キナーゼ阻害作用を有することから医薬の分野、特に各種がん治療の分野において有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
a及びbは、それぞれ独立して、0又は1を意味し;
Aは、ハロゲン原子、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基及び−Q1a−R1aで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意味し、該置換基のアルキル基はハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく、或いはAは、式(a)
【化2】

で表される基を意味し;
環Bは、式(b)
【化3】

で表される環と縮合する5員ないし7員の脂肪族環を意味し、ここで、該環Bを構成する1又は2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基又は−N(R1b)−で表される基で置き換えられていてよく、また、該環Bを構成する1又は2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基又は−Q1b−N(R2b)R3bで表される基で置換されていてもよく、該置換基のアルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく;
1a、Q1b、Q2a及びQ3aは、それぞれ独立して、単結合又は(C1−C6)アルキレン基を意味し、ここで該(C1−C6)アルキレン基を構成する1又は2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基又は−N(R2a)−で表される基で置き換えられていてもよく、また、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基又は−(C=O)(C1−C6)アルキル基で置換されていてもよく;
は、−(C=O)(C1−C6)アルキル基、−(C=O)(C2−C6)アルケニル基、−(C=O)(C3−C6)シクロアルキル基、アリール基又はヘテロアリール基を意味し、該アルキル基、アルケニル基及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、R1cで置換されていてもよく、該アリール基及びヘテロアリール基は、それぞれ独立して、R1dで置換されていてもよく;
1aは、水素原子、水酸基、ホルミル基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基若しくは−(C=O)N(R3a)R4aで表される基を意味し、該アルキル基は、ハロゲン原子若しくは水酸基で置換されていてもよく、又はハロゲン原子、水酸基、オキソ基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基、−(C=O)(C3−C6)シクロアルキル基及び−Q2a−R5aで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよいヘテロ環基を意味し、該置換基のアルキル基若しくはシクロアルキル基は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基若しくは−(C=O)N(R3a)R4aで表される基で置換されていてもよく;
1bは、水素原子又は−(C=O)(C1−C6)アルキル基を意味し、該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又は−(C=O)N(R4b)R5bで表される基で置換されていてもよく;
1cは、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基、−(C=O)(C3−C6)シクロアルキル基、アリール基又はヘテロアリール基を意味し、該アルキル基及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく、そして、該アリール基及びヘテロアリール基は、それぞれ独立して、ニトロ基、ヒドロキシアミノ基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基及び−(C=O)N(R2c)R3cで表される基からなる群より選択される置換基で置換されていてもよく、該置換基のアルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく;
1dは、ニトロ基、ヒドロキシアミノ基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基又は−(C=O)N(R2d)R3dで表される基を意味し、該アルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく;
1e、R2a、R2b、R2c、R2d、R2e、R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R4a、R4b、R4e及びR5bは、それぞれ独立して、水素原子又は−(C=O)(C1−C6)アルキル基を意味し、該アルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく;
及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基又は−(C=O)N(R1e)R2eで表される基を意味し、該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基及び−(C=O)N(R3e)R4eで表される基からなる群より選択される置換基で置換されていてもよく;
は、水素原子又は(C1−C6)アルキル基を意味し;
5aは、水素原子、水酸基、ホルミル基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基若しくは−(C=O)N(R3a)R4aで表される基を意味し、該アルキル基は、ハロゲン原子若しくは水酸基で置換されていてもよく、又はR5aは、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基及び−Q3a−R6aで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよいヘテロ環基を意味し、そして、該置換基のアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基若しくは−(C=O)(C1−C6)アルキル基で置換されていてもよく;
6aは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又は−(C=O)(C1−C6)アルキル基を意味し、該アルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく;そして
T及びUは、それぞれ独立して、窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、シアノ基若しくは−(C=O)(C1−C6)アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し、該置換基のアルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよい]で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項2】
が、R1dで置換されていてもよい、アリール基又はヘテロアリール基である、請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項3】
が、R1dで置換されていてもよい、フェニル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基である、請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項4】
及びRが、それぞれ独立して、水素原子又は水酸基である請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項5】
Aが、ハロゲン原子、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基及び−Q1a−R1aで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、フェニル基、ピラゾリル基、インドリル基又はインダゾリル基であり、そして、該置換基のアルキル基が、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項6】
Aが、式(a)で表される基であって、該基が、式(a−1)
【化4】

から選択される基であり、かつ該基の脂肪族環を構成する1若しくは2以上のメチレン基が、それぞれ独立して、ハロゲン原子、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基又は−Q1b−N(R2b)R3bで表される基で置換されていてもよく、該置換基のアルキル基が、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項7】
一般式(I−1)
【化5】

[式中、
は、ハロゲン原子、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基及び−Q1a−R1aで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、フェニル基、ピラゾリル基、インドリル基又はインダゾリル基を意味し、該置換基のアルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく、或いは、Aは、式(a−1)
【化6】

から選択される基を意味し、該基の脂肪族環を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基又は−Q1b−N(R2b)R3bで表される基で置換されていてもよく、該置換基のアルキル基は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよく;
10は、R1dで置換されていてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;そして
20及びR30は、それぞれ独立して、水素原子又は水酸基を意味する]で表される化合物である請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項8】
−Q1a−R1aで表される基において、
(i)Q1aが、(C1−C6)アルキレン基であり、ここで、該(C1−C6)アルキレン基を構成する1のメチレン基が、酸素原子で置き換えられていてもよく、また、該(C1−C6)アルキレン基を構成する1又は2のメチレン基が、水酸基又は−(C=O)(C1−C6)アルキル基で置換されていてもよく;かつR1aが、−(C=O)N(R3a)R4aで表される基であるか;
(ii)Q1aが、(C1−C6)アルキレン基であり、ここで、該(C1−C6)アルキレン基を構成する1のメチレン基が、酸素原子で置き換えられていてもよく、また、該(C1−C6)アルキレン基を構成する1又は2のメチレン基が、水酸基又は−(C=O)(C1−C6)アルキル基で置換されていてもよく;かつR1aが、−(C=O)(C1−C6)アルキル基で置換されていてもよいヘテロ環基であり、該置換基のアルキル基が、水酸基若しくは−(C=O)(C1−C6)アルキル基で置換されていてもよいか;又は
(iii)Q1aが、単結合であり;かつR1aが、水酸基、オキソ基及び−(C=O)(C1−C6)アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよいヘテロ環基であり、該置換基のアルキル基が、水酸基、−(C=O)(C1−C6)アルキル基若しくは−(C=O)N(R3a)R4aで表される基で置換されていてもよい、請求項1又は7記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項9】
1aのヘテロ環基が、アゼチジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基又はペルヒドロ−1,4−ジアゼピニル基である、請求項1又は7記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはN−オキシド誘導体。
【請求項10】
以下の化合物である請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩:
2−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(ピリジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(ピリジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)アミノ]−7−(ピリジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)アミノ]−7−(ピリジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(3−チエニル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−({4−[(3S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]フェニル}アミノ)−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−{[4−(1,4−ジメチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−({4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3−メチルフェニル}アミノ)−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−({4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−({4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]フェニル}アミノ)−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)アミノ]−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)アミノ]−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−[(2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ]−7−(ピリミジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
7−(ピリミジン−2−イル)−2−[(1,1,2−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)アミノ]ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−({4−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]フェニル}アミノ)−7−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)アミノ]−7−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)アミノ]−7−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−({4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル}アミノ)−7−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル}アミノ)−7−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
2−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(1,3−チアゾール−4−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;
7−(フラン−3−イル)−2−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン;又は
9−ヒドロキシ−2−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−7−(ピリジン−2−イル)ピリミド[4’,5’:4,5]ピリミド[1,2−b]インダゾール−5(7H)−オン。
【請求項11】
治療的に有効量の請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはN−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される担体、若しくは希釈剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項12】
請求項11記載の医薬組成物を含むことを特徴とする抗がん剤。
【請求項13】
がん治療において同時に、別々に、又は順次に投与するための組み合わせ製剤であって、以下の(a)及び(b)の2つの別個の製剤を含むことを特徴とする組み合わせ製剤。
(a)薬学的に許容される担体又は希釈剤と一緒に、上記一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはN−オキシド誘導体を含む製剤、並びに
(b)薬学的に許容される担体又は希釈剤と一緒に、抗がん性アルキル化剤、抗がん性代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質、植物由来抗がん剤、抗がん性白金配位化合物、抗がん性カンプトテシン誘導体、抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節剤、及びその他抗がん剤からなる群から選択される抗がん剤又はその薬学的に許容される塩若しくはN−オキシド誘導体を含む製剤;
ここで、抗がん性アルキル化剤は、ナイトロジェンマスタード N−オキシド、シクロホスファミド、イホスファサミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド又はカルムスチンであり、
抗がん性代謝拮抗剤は、メトトレキサート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、エノシタビン、S−1、ゲムシタビン、フルダラビン又はペメトレクスド ジソディウムであり、
抗がん性抗生物質は、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルチノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス、又はバルルビシンであり、
植物由来抗がん剤は、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エトポシド、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル、又はビノレルビンであり、
抗がん性白金配位化合物は、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、又はオキザリプラチンであり、
抗がん性カンプトテシン誘導体は、イリノテカン、トポテカン、又はカンプトテシンンであり、
抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤は、ゲフィチニブ、イマチニブ、又はエルロチニブであり、
モノクローナル抗体は、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ又はトラスツズマブであり、
インターフェロンは、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、又はインターフェロンγ−n1であり、
生物学的応答調節剤は、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、又はウベニメクスであり、そして、
その他抗がん剤は、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、トレチノイン、アレファセプト、ダルベポエチン アルファ、アナストロゾール、エキセムスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブ オクタソディウム、デニリューキン ジフティトクス、アルデスリューキン、チロトロピン アルファ、アルセニック トリオキシド、ボルテゾミブ、カペシタビン、又はゴセレリンである。
【請求項14】
薬学的に許容される担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはN−オキシド誘導体、並びに抗がん性アルキル化剤、抗がん性代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質、植物由来抗がん剤、抗がん性白金配位化合物、抗がん性カンプトテシン誘導体、抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、生物学的応答調節剤、及びその他抗がん剤(ここで、各抗がん剤の定義は、請求項13の記載と同じである)からなる群から選択される抗がん剤、又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項15】
請求項11記載の医薬組成物を含むことを特徴とする放射線増感剤。
【請求項16】
請求項11記載の医薬組成物を含むことを特徴とする、抗がん性アルキル化剤、抗がん性代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質、植物由来抗がん剤、抗がん性白金配位化合物、抗がん性カンプトテシン誘導体、抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、生物学的応答調節剤、及びその他抗がん剤(ここで、各抗がん剤の定義は、請求項13の記載と同じである)からなる群から選択される抗がん剤、又はその薬学的に許容される塩の増感剤。
【請求項17】
抗がん剤を製造するための請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはN−オキシド誘導体の使用。

【公表番号】特表2012−518598(P2012−518598A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535742(P2011−535742)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際出願番号】PCT/JP2010/052910
【国際公開番号】WO2010/098367
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(595152759)MSD株式会社 (22)
【Fターム(参考)】