説明

ピロー包装機用巻取原反

【課題】 ピロー包装機を大型化することなく、内部に物品を収納して四隅に高剛性な柱状部が配設される包装袋を得られるようにしたピロー包装機用巻取原反を提供する。
【解決手段】 シート2のセンターラインXに対称に形成されたZ状断面をなす一対の折込部3,3の内向き折り返し部分内面uを平坦部内面wに接合してなる接合柱状部3a,3aを連続状に設けると共に、その外側に対称に形成されたZ状断面をなす一対の外側折込部4,4の内向き折り返し部分内面uを平坦部内面wに接合してなる外側接合柱状部4a,4aを連続状に設けている。また、何れか一方の接合柱状部3aの外側にのみ外側折込部4が形成され、3条の柱状部3a,3a,(4a)が形成されるようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種物品を包装するためにピロー包装機に適用される巻取原反に関する。
【背景技術】
【0002】
各種食品や粒状、板状、箱状等の各種物品を包装するための包装袋は種々提案されている。例えば、おにぎり等を包装するための包装袋では、意匠性が考慮され、両側に側面部を設けて質感を向上させたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような包装袋は、巻取原反から繰り出されるシートが、折込工程や溶着工程、切断工程、截断工程等を経て、折り畳み状態に形成される。
【0003】
一方、ピロー包装では、巻取原反から繰り出されたシートがフォーマ(成形機)によって筒状に成形され、その筒状シート内に、コンベヤ上の物品が送り込まれた後、縦シーラによって背貼りが行われ、次いで、横シーラによって前後両端が溶着シール後に切断されるか或いは溶断されることで個々に物品を収納した密封状態の包装袋を連続的に得ることができる。従って、ピロー包装では包装袋に物品を収納する手間が省ける利点がある。
【0004】
【特許文献1】特開2003−291986号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、正面部及び背面部の両側と側面部との間の山折れ線部(折込部)を僅かな幅(5mm程度)で熱溶着すれば、エッジがすっきりとしたシャープな外観が得られ、かつ、袋体の剛性を向上させることもできる。しかし、ピロー包装による場合、側面部を形成するためには、フォーマの上流側に、シートに折り込みを形成するための折込機を配設しなければならず、装置全体が大型化してしまう。また、その折込部を熱溶着する場合には、溶着機が必要となり装置全体がさらに大型化してしまう。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、折込機や溶着機を別途要することなく、通常のピロー包装機により、内部に物品を収納して側面部に接合柱状部が形成された包装袋を製袋できるようにしたピロー包装機用巻取原反を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明のピロー包装機用巻取原反は、物品Rを収納した包装袋24を製袋するために、ピロー包装機に適用される巻取原反1であって、
長手方向に帯状に形成される接合柱状部3a,3aを、前記巻取原反1を構成するシート2に少なくとも一対以上連続状に設けたことを特徴とする。
【0008】
このようなピロー包装機用巻取原反から繰り出されるシート2には、剛性のある接合柱状部3a,3aが連続状に形成されているため、通常のピロー包装機により、内部に物品Rを収納した状態にて、シート2の端縁同士を接合し、物品Rを収納している部分の前後を溶着すれば、別途、折込機や溶着機を用いることなく、表面側の二隅に柱状部3a,3aを有してエッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋24を物品Rを収納した状態で連続的に得ることができる。なお、接合柱状部3aは、例えば、接着剤による接着、溶着機による熱溶着、超音波シーラによる溶着等の適切な接合手段で二枚の素材が接合されればよい。
【0009】
(2)(1)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,3a間の部分5を前記包装袋24の正面部21に充当させ、前記接合柱状部3a,3aの外側の部分6,6を前記包装袋24の側面部23,23及び背貼り部分22aを含めた背面部22に充当させてもよい。
【0010】
このようにすれば、包装袋24の正面部21の両側に接合柱状部3a,3aが配置されるため、エッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋24を連続的に得ることができる。
【0011】
(3)(2)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記側面部23に充当させる前記接合柱状部3aの外側の部分6を、前記側面部23の形成予定幅の幅の1/2に相当する箇所で折り返すようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、側面部23の中央に折りぐせがつくため、製袋したときの包装袋24の見映えが良好となる。
【0013】
(4)(1)項のピロー包装機用巻取原反にあって、何れか一方の前記接合柱状部3aの外側に接合柱状部4aを長手方向に帯状に設けてもよい。
【0014】
このようなピロー包装機用巻取原反から繰り出されるシート2には、剛性のある接合柱状部3a,3aと外側の接合柱状部4aが連続状に形成されているため、通常のピロー包装機により、内部に物品Rを収納した状態にて、接合柱状部3a,3aと対称に外側の接合柱状部4a,端貼り部分(4A)を形成すべくシート2の端縁同士を接合し、物品Rを収納している部分の前後を溶着すれば、別途、折込機や溶着機を用いることなく、四隅に柱状部3a,3a、4a,(4A)を有してエッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋を物品Rを収納した状態で連続的に得ることができる。
【0015】
(5)(4)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,3aの間の部分5を前記包装袋24の正面部21に充当させ、前記接合柱状部3aと隣り合う外側の接合柱状部4aの間の部分6と、一方の前記接合柱状部3aの外側の部分61を前記包装袋24の側面部23,23に充当させ、前記接合柱状部4aの外側の部分71を、前記包装袋24の背面部22に充当させてもよい。
【0016】
このようにすれば、正面部21の両側に接合柱状部3a,3aが形成され、背面部22の両側に接合柱状部4aと端貼り部分(4A)が形成されて、物品Rの四隅が剛性のある柱状部3a,3a、4a,(4A)で囲まれてエッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋24を連続的に得ることができる。
【0017】
(6)(1)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,3aの外側に接合柱状部4a,4aを長手方向に帯状に設けてもよい。
【0018】
このようなピロー包装機用巻取原反から繰り出されるシート2には、剛性のある接合柱状部3a,3a、4a,4aが連続状に形成されているため、通常のピロー包装機により、内部に物品Rを収納した状態にて、シート2の端縁同士を接合して背貼りした後、物品Rを収納している部分の前後を溶着すれば、別途、折込機や溶着機を用いることなく、四隅に柱状部3a,3a、4a,4aを有してエッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋24を物品Rを収納した状態で連続的に得ることができる。
【0019】
(7)(6)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,3aの間の部分5を前記包装袋24の正面部21に充当させ、前記接合柱状部3aと隣り合う外側の接合柱状部4aの間の部分6を前記包装袋24の側面部23に充当させ、前記接合柱状部4aの外側の部分7を前記包装袋24の背貼り部分22aを含めた背面部22に充当させてもよい。
【0020】
このようにすれば、正面部21と背面部22の両側に、それぞれ接合柱状部3a,3a、4a,4aが配設されて、物品Rの四隅が剛性のある柱状部3a,3a、4a,4aで囲まれてエッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋24を連続的に得ることができる。
【0021】
(8)(7)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,3aと外側の接合柱状部4a,4aを重ね合わせて両側端縁7a,7a同士をラップさせた状態としてシート2を巻き上げてなる巻取原反1から繰り出される前記シート2の横シール予定部Yの内方から前記側面部23の幅寸法の1/2だけ繰り出し方向手前寄りの位置のシート2の幅方向に型押線Kを形成し、溶着シール後に切断されるか或いは溶断された前記横シール予定部Yと前記型押線Kの間の部分YK1,YK1を前記型押線Kで折り畳んで、前記包装袋24の底に充当させるようにしてもよい。
【0022】
このようにすれば、間の部分YK1,YK1を底とする縦置き状の包装袋24を形成することができる。
【0023】
(9)(8)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記溶着シール後に切断されるか或いは溶断された横シール予定部Yを背面側又は前面側に折り畳んで前記間の部分YK1に接合するようにしてもよい。横シール予定部Yが所定幅で溶着される場合には、横シール予定部Yを、例えば、パートコート等の接着剤によって、背面側に折り畳んで間の部分YK1に接合すれば、安定に縦置くことができる。
【0024】
(10)(7)項のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,3aと外側の接合柱状部4a,4aを重ね合わせて両側端縁7a,7a同士をラップさせた状態としてシート2を巻き上げてなる巻取原反1から繰り出される前記シート2の横シール予定部Yの外方から前記側面部23の幅寸法だけ繰り出し方向手前寄りの位置のシート2の幅方向に型押線Kを形成すると共に、該型押線Kから前記側面部23の幅寸法の1/2だけ繰り出し方向奥寄りの位置のシート2の幅方向に型折線Lを形成し、前記横シール予定部Yが溶着シール後に切断されるか或いは溶断された後、該型折線Lと前記型押線Kの間の部分YK2,YK2を前記型押線Kで折り返して、前記包装袋24の底に充当させ、かつ、前記溶着シール後に切断されるか或いは溶断された横シール予定部Yと前記型折線Lとの間の部分M,Mを、背面側又は前面側に折り畳んで前記間の部分YK2に接合するようにしてもよい。
【0025】
このようにすれば、間の部分YK2,YK2を底とする縦置き状の包装袋24を形成することができる。
【0026】
(11)(1)乃至(10)項のいずれかに記載のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,4aが、二枚の素材同士が接合されることにより形成されてもよい。
【0027】
このように、重ね合わせた二枚の素材(一枚ものを折り返した二枚重ねとしてもよい)を(所定幅で)接着剤による接着、溶着機による熱溶着、超音波シーラによる溶着等の適切な接合方法で接合すれば、剛性のある柱状部を形成することができる。
【0028】
(12)(1)乃至(11)項のいずれかに記載のピロー包装機用巻取原反にあって、前記接合柱状部3a,4aが、Z状断面をなす折込部3,4の内向き折り返し部分内面uを平坦部内面wに接合してもよい。このように、溶着や接着等によって内向き折り返し部分内面uを平坦部内面wに接合することで、剛性のある接合柱状部を容易に形成することができる。
【0029】
(13)(12)項の構成にあって、さらに、前記内向き折り返し部分外面vを平坦部外面zに接合してもよい。このように、内向き折り返し部分外面vを平坦部外面zに接合することで、さらに剛性のある接合柱状部を容易に形成することができる。なお、シート2が両面ヒートシール性の場合には熱溶着により、また、片面ヒートシール性の場合には接着剤により、接合すればよい。
【0030】
(14)(1)乃至(13)項のいずれかに記載のピロー包装機用巻取原反にあって、前記折込部3と外側折込部4の接合幅bは、それぞれ3〜15mmに設定されてもよい。このような設定にすれば、充分に剛性のある接合柱状部3aと外側接合柱状部4aを形成することができる。
【0031】
(15)(1)乃至(14)項のいずれかに記載のピロー包装機用巻取原反にあって、前記シート2が、片面ヒートシール性のある素材からなるものであってもよい。このようにすれば、熱溶着により接合柱状部3aと外側接合柱状部4aを容易に形成することができる。
【0032】
(16)(1)乃至(14)項のいずれかに記載のピロー包装機用巻取原反にあって、前記シート2が、一方向に引き裂き容易な素材からなるものであってもよい。このようにすれば、包装袋から物品を取り出す際にシート2を引き裂きやすくなる。
【0033】
(17)(1)乃至(14)項のいずれかに記載のピロー包装機用巻取原反にあって、前記シート2が、ヒートシール性のある素材と紙素材が複合されてなるものであってもよい。このようにすれば、紙素材に印刷等を施して意匠性や装飾性を向上させることができる。
【0034】
(18)(1)乃至(17)項のいずれかに記載のピロー包装機用巻取原反にあって、前記シート2の長手方向にカットテープ9を貼着してなるものであってもよい。このようにすれば、包装袋24から物品を取り出す際に、カットテープ9がガイドとなってシート2を容易に引き裂くことができる。特に、カットテープ9によって裏面側へ連続して回り込んでシート2を確実に引き裂くことができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明のピロー包装機用巻取原反は、包装袋を製袋するための巻取原反を構成するシートに、少なくとも一対以上の長手方向に形成される接合柱状部を連続状に設けたので、通常のピロー包装機により、内部に物品を収納した状態にて、シートの端縁同士を接合し、物品Rを収納している部分の前後を溶着すれば、別途、折込機や溶着機を用いることなく、少なくとも表面側の二隅に柱状部を有してエッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋を物品を収納した状態で連続的に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下に、本発明の最良の実施の形態に係るピロー包装機用巻取原反(以下、巻取原反という)について図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1(a)は巻取原反の斜視図、(b)は横断面図、(c)は物品(おにぎり)Rを収納した状態の包装袋の断面図である。これらの図に示すように、この巻取原反1を構成するシート2は、例えば、片面ヒートシール性のある素材からなり、シート2のセンターライン(本発明の長手方向の基準線)Xに対する対称箇所に、それぞれ剛性のある一対の折接合柱状部(折込柱状部)3a,3aが長手方向に帯状に形成されている。その接合柱状部3a,3aは、Z状断面をなす一対の折込部3,3と外側折込部4,4の内向き折り返し部分内面uが平坦部内面wにそれぞれ熱溶着(接合)されることにより形成し、その部分内面uの内側を折り返して接合柱状部3a,3aの外側の部分6,6を形成するか、又は、一枚の素材5の両側縁を、外向きに折り返した別の素材6,6の内側両端縁に接合することにより接合柱状部3a,3aを形成してもよい。なお、基準線Xは、シート2のセンターラインから左右にシフトした位置に設定してもよく、その場合には、後述する背貼り部分22aの位置も左右にシフトする。
【0037】
シート2に折込部3,3を形成するためには、公知の折込機を用いればよい。その折込機には、例えば、ガイドプレート基板と、その両側に設けられる内側にくの字に屈曲形成された折り返し案内板と、その折り返し案内板に対して外側から嵌入状態で配設される打ち込み板等を備えたものを用いることができる。また、折込機の下流側には、公知の溶着機を設ければよい。その溶着機は、例えば、加熱ローラと押えローラを備えたものであればよく、その両ローラ間に折込部3,3を通過させ、押圧力の作用下で加熱処理することによって、剛性の高い接合柱状部3a,3aを連続的に形成することができる。
【0038】
従って、本実施の形態では、例えば、上述のような折込機を用い、巻取原反から繰り出されるシート2にZ状断面をなす折込部3,3を形成した後、溶着機により、折込部3,3の内向き折り返し部分内面uと平坦部内面wをそれぞれ所定幅で溶着することで、接合柱状部3a,3aを連続して形成すればよい。また、一枚の素材5の両側に別の素材6,6の端縁同士を帯状に接合する場合には、例えば、所定間隔をおいて配設した別の素材6,6の内側端縁を折込機によって外向きに折り返して、その両端縁に一枚の素材5の両側縁を溶着機によって溶着すればよい。
【0039】
このように、長手方向に2条の接合柱状部3a,3aを形成したシート2を巻き上げて巻取原反1を形成し、この巻取原反1をピロー包装機に装着して通常のピロー包装を行えば、例えば、図1(c)の断面図に示すような物品Rを収納した状態の包装袋24を得ることができる。この包装袋24の正面部21には、一対の接合柱状部3a,3aの間の部分5が充当され、側面部23、及び、背貼り部分22aを含めた背面部22には、接合柱状部3aより外側の部分6が充当されている。また、図1(d)の断面図に示すように、包装袋24の側面部23に充当させる接合柱状部3aの外側の部分6部分を、側面部23の形成予定幅の1/2に相当する部分6bを内向きにしてその内端部で外方に折り返すようにして巻き取ってもよい。このようにすれば、側面部23(図1(c)参照)の中央に折りぐせがつくため、製袋したときの包装袋24(図示省略)の見映えが良好となる。
【0040】
ピロー包装機は、一般に使用されているものを適用することができる。即ち、例えば、巻取原反1を繰り出し自在に装着できるホルダ、巻取原反1から繰り出されたシートを筒状に成形するためのフォーマ、物品を搬送するためのコンベヤ、背貼りを行うための縦シーラ、シートの前後を溶断シールするための横シーラ等を備えたピロー包装機であれば、折込機や溶着機を付加することなく、上述のような包装袋24を製袋することができる。なお、図1(c)は、フォーマで物品Rを上からシートで包み込むようにして製袋した正ピローの場合を示しているが、シートの上に物品Rを載せる逆ピロー(図示省略)でも製袋可能である。また、シート2の送り方向については、シートを横方向に送る横ピロー方式に限定されることなく、縦方向に送る縦ピロー方式であってもよい。
【0041】
また、上述の一対の接合柱状部3a,3aの間の部分5の幅A(図1(b)参照)は、例えば、物品Rの幅よりも若干広く設定され、その接合柱状部3aより外側の部分6の幅A’は、物品Rの厚み+背貼り代、に設定されるのが好ましい。つまり、シート2の接合柱状部3aより外側の部分6の両側端縁6a,6aに適切な背貼り代を設定しておけばよい。また、折込部3に施される熱溶着の幅bを3〜15mmに設定すれば、充分に剛性のある接合柱状部3a,3aを形成することができる。
【0042】
以上のようにして製袋された包装袋24は、熱溶着された接合柱状部3a,3aにより、エッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよいものとなる。なお、シート2は、長手方向に引き裂き容易な素材からなるものであってもよく、このような素材を用いれば、包装袋24から物品Rを取り出す際に、袋体を破断しやすくなる。また、シート2は、ヒートシール性のある素材(フィルム、不織布等)と紙素材が複合されてなるものであってもよく、このような素材を用いれば、紙素材に印刷等を施して意匠性や装飾性を向上させることができる。なお、接合柱状部3a,3aを形成するために、溶着機に代えて超音波シーラによる溶着を行ってもよく、超音波シーラによる溶着の場合には、シート2に皺が発生しにくくなる。
【0043】
〔実施の形態2〕
図2(a)は巻取原反の斜視図、(b)は横断面図である。図3(a)は物品(おにぎり)を収納した状態の包装袋の断面図、(b)は斜視図である。これらの図に示すように、この巻取原反1を構成するシート2は、例えば、片面ヒートシール性のある素材からなり、シート2のセンターライン(本発明の長手方向の基準線)Xに対する対称箇所に、それぞれ剛性のある一対の接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aが形成されている。その接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aは、Z状断面をなす一対の折込部3,3と外側折込部4,4の内向き折り返し部分内面uが平坦部内面wにそれぞれ熱溶着(接合)されて長手方向に連続状に形成されている。なお、基準線Xは、シート2のセンターラインから左右にシフトした位置に設定してもよく、その場合には、後述する背貼り部分22aの位置も左右にシフトする。
【0044】
このような巻取原反1を形成するにあたり、まず、シート2に折込部3,3及び外側折込部4,4を形成するためには、ガゼット折り込み部等を形成するための公知の折込機を用いればよい。その折込機には、例えば、ガイドプレート基板と、その両側に設けられる内側にくの字に屈曲形成された折り返し案内板と、その折り返し案内板に対して外側から嵌入状態で配設される打ち込み板等を備えたものを用いることができる。また、折込機の下流側には、公知の溶着機を設ければよい。その溶着機は、例えば、加熱ローラと押えローラを備えたものであればよく、その両ローラ間に折込部3,3及び外側折込部4,4を通過させ、押圧力の作用下で加熱処理することによって、剛性の高い接合柱状部3a,3a及び外側接合柱状部4a,4aを連続的に形成することができる。
【0045】
上述のような折込機を用い、まず、巻取原反から繰り出されるシート2にZ状断面をなす折込部3,3を形成した後、溶着機により、折込部3,3の内向き折り返し部分内面uと平坦部内面wをそれぞれ所定幅で溶着することで、接合柱状部3a,3aを連続して形成し、次いで、折込機で外側折込部4,4を形成した後、溶着機で外側折込部4,4の内向き折り返し部分内面uと平坦部内面wをそれぞれ所定幅で溶着することで、外側接合柱状部4a,4aを連続して形成すればよい。あるいは、折込機で折込部3,3と外側折込部4,4を同時に形成し、かつ、溶着機で接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aを同時に形成してもよく、折込工程と溶着工程の順序は、巻取原反の設計条件等に応じて適宜に選択されればよい。なお、この場合においても、溶着機に代えて超音波シーラによる溶着をおこなってもよい。
【0046】
このように、長手方向に4条の接合柱状部3a,4aを形成したシート2を巻き上げて巻取原反1を形成し、この巻取原反1をピロー包装機に装着して通常のピロー包装を行えば、例えば、図3(a)(b)に示すような物品Rを収納した状態の包装袋24を得ることができる。この包装袋24の正面部21には、一対の接合柱状部3a,3aの間の部分5が充当され、側面部23には、接合柱状部3aと隣り合う外側接合柱状部4aの間の部分6が充当され、背貼り部分22aを含めた背面部22には、外側接合柱状部4aの外側の部分7が充当されている。図3(b)にて、符号25は、溶着シール部26に形成された破袋用のノッチである。なお、溶着シール部26に代えて、溶断シール部を形成してもよい。
【0047】
ピロー包装機は、前実施の形態の場合と同様に、一般に使用されているものを適用することができる。即ち、例えば、巻取原反1を繰り出し自在に装着できるホルダ、巻取原反1から繰り出されたシートを筒状に成形するためのフォーマ、物品を搬送するためのコンベヤ、背貼りを行うための縦シーラ、シートの前後を溶断シールするための横シーラ等を備えたピロー包装機であれば、折込機や溶着機を付加することなく、上述のような包装袋24を製袋することができる。なお、図3(a)(b)は、フォーマで物品Rを上からシートで包み込むようにして製袋した正ピローの場合を示しているが、シートの上に物品Rを載せる逆ピロー(図示省略)でも製袋可能である。また、シート2の送り方向については、シートを横方向に送る横ピロー方式に限定されることなく、縦方向に送る縦ピロー方式であってもよい。
【0048】
また、上述の一対の接合柱状部3a,3aの間の部分5の幅A(図1(b)参照)は、例えば、物品Rの幅よりも若干広く設定され、その接合柱状部3aと隣り合う外側接合柱状部4aの間の部分6の幅Bは、物品Rの厚みより若干厚く設定され、外側接合柱状部4aとシート2の外側の部分7の幅Cは、C=(1/2)A+背貼り代、に設定されるのが好ましい。つまり、シート2の両側端縁7a,7aに適切な背貼り代を設定しておけばよい(図2(a)(b)参照)。また、折込部3と外側折込部4に施される熱溶着の幅bを3〜15mmに設定すれば、充分に剛性のある接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aを形成することができる。
【0049】
以上のようにして製袋された包装袋24は、熱溶着された接合柱状部3aと外側接合柱状部4aにより、エッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよいものとなる。なお、シート2は、長手方向に引き裂き容易な素材からなるものであってもよく、このような素材を用いれば、包装袋24から物品Rを取り出す際に、袋体を破断しやすくなる。また、シート2は、ヒートシール性のある素材(フィルム、不織布等)と紙素材が複合されてなるものであってもよく、このような素材を用いれば、紙素材に印刷等を施して意匠性や装飾性を向上させることができる。
【0050】
複合形態のシート2としては、全体が紙素材とヒートシール性のフィルム(例えば、PP(ポリプロピレン))を貼り合わせたものの他、例えば、図4(a)〜(d)に示すような構成のシート2を用いることができる。図4(a)は、紙素材とヒートシール性のフィルムを貼り合わせた(又は、ヒートシール性のフィルムのみからなる)ベースシートの接合柱状部3a,3aの間の部分5に微小な貫通孔を形成すると共に、その裏面(内面)側に通気性を有する裏打ち材(例えば、不織布、微細孔を有するフィルム等)Uの周縁を溶着したものであり、その接合柱状部3a,4aは、内向き折り返し部分内面uと平坦部内面wをそれぞれ所定幅で溶着することにより形成している。この場合、湿気を外部に放出する必要があるもの、例えば、パン類等の包装に適する。
【0051】
図4(b)は、接合柱状部3a,3aの間の部分5にのみヒートシール性のフィルム材を充当させ、そのフィルムの両側縁を、紙素材とヒートシール性のフィルムを貼り合わせた両側の部分6,6の外向きに折り返した内側縁に溶着により貼り合わせて接合柱状部3a,3aを形成している。図4(c)では、ヒートシール性のフィルム材からなる素材を折り返して形成した接合柱状部3a,3aから少し外方に延長して、その延長部の両側縁を、紙素材とヒートシール性のフィルムを貼り合わせた別の素材の接合柱状部4a,4aから少し内方に延長した延長部の両側縁に重ねて溶着16している。つまり、内側の接合柱状部3aと外側の接合柱状部4aの中間部で二枚の素材を重ねて溶着16している。図4(d)では、ヒートシール性のフィルム材からなる素材で形成した接合柱状部3a,3aから外方に延長して、その延長部51の両側縁を、紙素材とヒートシール性のフィルムを貼り合わせた別の素材からなる外側の部分7,7の外向きに折り返した内側縁に溶着して外側の接合柱状部4a,4aを形成している。これら図4(b)〜(d)に示すようなシート2で包装袋24を製袋した場合、前実施の形態と同様な効果が得られるが、その正面側から食品Rを透視することができるため、内容物の確認を明確に行うことができる利点がある。
【0052】
このような巻取原反1は、例えば、図5(a)に示すような状態で収納、保管、販売することもできる。この場合、図5(b)の断面図に示すように、接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aを対応させて、背貼り部分となる両側端縁7a,7a同士を重ねた状態としてシート2を巻き上げて巻取原反1を形成している。このような状態では、巻取原反1の両側に剛性のある接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aが対応しているため、シート2の型崩れや破損がなく良好な状態を維持することができる。また、その取り扱いも容易となる。さらに、シート2が巻き込まれているため、使用状態(物品Rの収納状態)に則した折りぐせがシート2に付くため、特に、エッジラインがより一層スッキリとして見映えのよい包装状態が得られる利点もある。
【0053】
図6(a)(b)(c)は縦置き状の包装袋24を形成する場合を示し、この場合、接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aを重ね合わせて両側端縁7a,7a同士をラップさせた状態としてシート2を巻き上げてなる巻取原反1から繰り出されるシート2の横シール予定部Yの内法から包装袋24の側面部23の幅寸法の1/2だけ繰り出し方向手前寄りの位置のシート2の幅方向に型押線Kを形成し、横シール予定部Yが溶着シール後に切断された後(又は溶断された後)、該横シール部と型押線Kの間の部分YK1,YK1を型押線Kで折り畳んで、前記包装袋24の底に充当させるようにしている。その横シール予定部Yが、所定幅で溶着される場合には、図6(c)に示すように、横シール予定部Yを、例えば、パートコート等の接着剤によって、背面側に折り畳んで間の部分YK1に接合すれば、安定に縦置くことができるが、横シール予定部Yが、いわゆる溶断シールである場合(溶着幅がほとんどない場合)には、そのままで安定な着座状態が得られるのは言うまでもない。なお、上記間の部分YK1の幅を図6(a)に符号c(小文字)で示す。
【0054】
図7(a)(b)(c)は別の縦置き状の包装袋24を形成する場合を示し、この場合、接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4aを重ね合わせて両側端縁7a,7a同士をラップさせた状態としてシート2を巻き上げてなる巻取原反1から繰り出されるシート2の横シール予定部Yの外法から側面部23の幅寸法だけ繰り出し方向手前寄りの位置のシート2の幅方向に型押線Kを形成すると共に、該型押線Kから前記側面部23の幅寸法の1/2だけ繰り出し方向奥寄りの位置のシート2の幅方向に型折線Lを形成し、横シール予定部Yが溶着シール後に切断された後(又は溶断された後)、該型折線Lと型押線Kの間の部分YK2,YK2を型押線Kで折り返して、包装袋24の底に充当させ、かつ、前記溶断されるか或いは溶着シール後に切断された横シール予定部Yと型折線Lとの間の部分M,Mを背面側又は前面側に折り畳んで前記間の部分YK2に接合するようにしている。このようにすれば、間の部分YK2,YK2を底とする縦置き状の包装袋24を形成することができる。なお、上記間の部分YK2の幅を図7(a)に符号eで示す。
【0055】
図8(a)(b)は、異なる例を示し、この場合、溶着シール部26に破袋用のノッチ25を形成する代わりに、カットテープ9を正面部21に貼り付けるようにしている。従って、巻取原反1のシート2には、片方の接合柱状部3aに隣接する箇所に予めカットテープ9を連続的に貼り付けている。なお、カットテープ9は、正面部21のみに貼り付けてもよく、正面部21から背面部22に連続するように設けてもよい。その場合には、図示を省略するが、正面部21に貼り付けたカットテープ9と対応させるように、図5(a)の右側に示す外側接合柱状部4aの近傍箇所にもカットテープを連続的に貼り付けておけばよい。
【0056】
〔実施の形態3〕
図9(a)は巻取原反の斜視図、(b)は横断面図、(c)は物品Rを収納した状態の包装袋の断面図である。本実施の形態では、巻取原反1のシート2には、外側折込部4を片方のみに形成している。即ち、何れか一方の接合柱状部3aの外側に形成されたZ状断面をなす外側折込部4の内向き折り返し部分内面uを平坦部内面wに接合してなる外側接合柱状部4aを連続状に設けており、その外側接合柱状部4aの外側の部分71の端縁71aに端貼り代が設定され、他方の接合柱状部3aの外側の部分61の端縁61aにも端貼り代が設定されている。
【0057】
このような巻取原反1では、図9(b)に示すように、外側接合柱状部4aの内側から外側の部分71の端縁71aの外側までの幅Dと、接合柱状部3aの内側から外側の部分61の端縁61aの外側までの幅Eは、接合柱状部3a,3a間の部分5の幅Aと、接合柱状部3aと外側接合柱状部4aの間の部分6の幅Bに対して、D=A+端貼り代、E=B+端貼り代、となるように設定されるのが好ましい。従って、基準線Xは、このような関係式が成立するように、センターラインからシフトした位置に設定すればよい。
【0058】
この巻取原反1を用いて、例えば、図9(c)に示すような物品Rを収納した状態の包装袋24を得ることができる。この包装袋24の正面部21には一対の接合柱状部3a,3aの間の部分5、一方の側面部23には接合柱状部3aと隣り合う外側接合柱状部4aの間の部分6、他方の側面部23には接合柱状部3aの外側の部分61、背面部22には外側接合柱状部4aの外側の部分71、がそれぞれ充当され、その端縁61a,71a同士が溶着されて端貼り部分4Aが形成される。この端貼り部分4Aは、接合柱状部3a及び外側接合柱状部4aと同様の外観を呈し高い剛性を有している。従って、物品Rの四隅が柱状部3a,3a、4a,4Aで囲まれてエッジがすっきりとしたシャープな外観と剛性感のある見映えのよい包装袋24を得ることができる(図3(b)参照)。なお、端縁61a,71a同士を溶着して形成される端貼り部分4Aの仕上げを良好にするためには、例えば、両端縁61a,71aに予め切り捨て代を設けておき、溶着後に、余分な端部を切り落とすようにすれば、端縁61a,71a同士の溶着に多少のずれがあっても、端貼り部分4Aを見映えよく仕上げることができる(図9(c)参照)。
【0059】
この実施の形態においても、図10(a)に示すように、巻取原反1を折り畳んだ状態で収納、保管、販売することができる。この場合、図10(b)の断面図に示すように、接合柱状部3aと外側接合柱状部4a、及び、端貼り部分4Aを形成するための端縁61a,71a同士を重ね合わせて折り畳んだ状態でシート2を巻き上げている。このような状態では、巻取原反1の両側に剛性のある接合柱状部3a,3aと外側接合柱状部4a,4Aが対応しているため、シート2の型崩れや破損がなく良好な状態を維持することができる。また、その取り扱いも容易となる。さらに、シート2が巻き込まれているため、使用状態(物品Rの収納状態)に則した折りぐせがシート2に付くため、特に、エッジラインがより一層スッキリとして見映えのよい包装状態が得られる点については、前実施の形態と同じである。
【0060】
なお、本発明は、実施の形態に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜、必要に応じて、設計変更や改良等は自由であり、例えば、内向き折り返し部分内面uと平坦部内面wは、溶着機による熱溶着の他、超音波シーラによる溶着、接着剤による接着等で接合されてもよい。物品Rは、おにぎりに限定されることなく、例えば、寿司、ケーキ等の菓子類、サンドイッチ等のパン類等々であってもよく、また、食品の他、粒状、板状、箱状等の各種の物品を包装することができる。また、実施の形態間での構成の組み合わせも自由であり、例えば、実施の形態1,3にカットテープを貼り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1に係る巻取原反の斜視図、(b)は巻取原反から繰り出されたシートの断面図、(c)は包装袋の断面図、(d)は別の巻取原反から繰り出されたシートの断面図である。
【図2】(a)は本発明の実施の形態2に係る巻取原反の斜視図、(b)は巻取原反から繰り出されたシートの断面図である。
【図3】(a)は同包装袋の断面図、(b)は斜視図である。
【図4】(a)〜(d)は、その他のシートの断面図である。
【図5】(a)はシートを折り畳んだ状態で巻き上げた巻取原反の斜視図、(b)は巻取原反から繰り出されたシートの断面図である。
【図6】(a)は異なる巻取原反の斜視図、(b)は包装袋の斜視図、(c)は包装袋の側面図である。
【図7】(a)は別の巻取原反の斜視図、(b)は包装袋の斜視図、(c)は包装袋の側面図である。
【図8】(a)は異なる巻取原反の斜視図、(b)は包装袋の斜視図である。
【図9】(a)は本発明の実施の形態3に係る巻取原反の斜視図、(b)は巻取原反から繰り出されたシートの断面図、(c)は包装袋の断面図である。
【図10】(a)は同シートを折り畳んだ状態で巻き上げた巻取原反の斜視図、(b)は巻取原反から繰り出されたシートの断面図である。
【符号の説明】
【0062】
1…巻取原反、2…シート、3,4…折込部、3a,4a…接合柱状部、5,6,7…部分、7a…側端縁、9…カットテープ、21…正面部、22…背面部、22a…背貼り部分、23…側面部、24…包装袋、61,71…外側の部分、u…内向き折り返し部分内面、w…平坦部内面、R…物品、Y…横シール予定部、K…型押線、YK1,2…間の部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品(R)を収納した包装袋(24)を製袋するために、ピロー包装機に適用される巻取原反(1)であって、
長手方向に帯状に形成される接合柱状部(3a)(3a)を、前記巻取原反(1)を構成するシート(2)に少なくとも一対以上連続状に設けたことを特徴とするピロー包装機用巻取原反。
【請求項2】
前記接合柱状部(3a)(3a)間の部分(5)を前記包装袋(24)の正面部(21)に充当させ、前記接合柱状部(3a)(3a)の外側の部分(6)(6)を前記包装袋(24)の側面部(23)(23)及び背貼り部分(22a)を含めた背面部(22)に充当させることを特徴とする請求項1に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項3】
前記側面部(23)に充当させる前記接合柱状部(3a)の外側の部分(6)を、前記側面部(23)の形成予定幅の1/2に相当する箇所で折り返すことを特徴とする請求項2に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項4】
何れか一方の前記接合柱状部(3a)の外側に接合柱状部(4a)を長手方向に帯状に設けたことを特徴とする請求項1に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項5】
前記接合柱状部(3a)(3a)の間の部分(5)を前記包装袋(24)の正面部(21)に充当させ、前記接合柱状部(3a)と隣り合う外側の接合柱状部(4a)の間の部分(6)と、一方の前記接合柱状部(3a)の外側の部分(61)を前記包装袋(24)の側面部(23)(23)に充当させ、前記接合柱状部(4a)の外側の部分(71)を、前記包装袋(24)の背面部(22)に充当させることを特徴とする請求項4に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項6】
前記接合柱状部(3a)(3a)の外側に接合柱状部(4a)(4a)を長手方向に帯状に設けたことを特徴とする請求項1に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項7】
前記接合柱状部(3a)(3a)の間の部分(5)を前記包装袋(24)の正面部(21)に充当させ、前記接合柱状部(3a)と隣り合う外側の接合柱状部(4a)の間の部分(6)を前記包装袋(24)の側面部(23)に充当させ、前記接合柱状部(4a)の外側の部分(7)を前記包装袋(24)の背貼り部分(22a)を含めた背面部(22)に充当させることを特徴とする請求項6に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項8】
前記接合柱状部(3a)(3a)と外側接合柱状部(4a)(4a)を重ね合わせて両側端縁(7a)(7a)同士をラップさせた状態としてシート(2)を巻き上げてなる巻取原反(1)から繰り出される前記シート(2)の横シール予定部(Y)の内方から前記側面部(23)の幅寸法の1/2だけ繰り出し方向手前寄りの位置のシート(2)の幅方向に型押線(K)を形成し、溶着シール後に切断されるか或いは溶断された前記横シール予定部(Y)と前記型押線(K)の間の部分(YK1)(YK1)を前記型押線(K)で折り畳んで、前記包装袋(24)の底に充当させることを特徴とする請求項7に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項9】
前記溶着シール後に切断されるか或いは溶断された横シール予定部(Y)を背面側又は前面側に折り畳んで前記間の部分(YK1)に接合することを特徴とする請求項8に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項10】
前記接合柱状部(3a)(3a)と外側接合柱状部(4a)(4a)を重ね合わせて両側端縁(7a)(7a)同士をラップさせた状態としてシート(2)を巻き上げてなる巻取原反(1)から繰り出される前記シート(2)の横シール予定部(Y)の外方から前記側面部(23)の幅寸法だけ繰り出し方向手前寄りの位置のシート(2)の幅方向に型押線(K)を形成すると共に、該型押線(K)から前記側面部(23)の幅寸法の1/2だけ繰り出し方向奥寄りの位置のシート(2)の幅方向に型折線(L)を形成し、前記横シール予定部(Y)が溶着シール後に切断されるか或いは溶断された後、該型折線(L)と前記型押線(K)の間の部分(YK2)(YK2)を前記型押線(K)で折り返して、前記包装袋(24)の底に充当させ、かつ、前記溶断されるか或いは溶着シール後に切断された横シール予定部(Y)と前記型折線(L)との間の部分(M)(M)を背面側又は前面側に折り畳んで前記間の部分(YK2)に接合することを特徴とする請求項7に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項11】
前記接合柱状部(3a,4a)が、二枚の素材同士が接合されることにより形成されることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項12】
前記接合柱状部(3a,4a)が、Z状断面をなす折込部(3,4)の内向き折り返し部分内面(u)を平坦部内面(w)に接合してなることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項13】
前記内向き折り返し部分外面(v)を平坦部外面(z)に接合してなることを特徴とする請求項12に記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項14】
前記折込部(3,4)の接合幅(b)は、3〜15mmに設定されることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項15】
前記シート(2)が、片面ヒートシール性のある素材からなることを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項16】
前記シート(2)が、一方向に引き裂き容易な素材からなることを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項17】
前記シート(2)が、ヒートシール性のある素材と紙素材が複合されてなることを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載のピロー包装機用巻取原反。
【請求項18】
前記シート(2)の長手方向にカットテープ(9)を貼着してなることを特徴とする請求項1乃至17の何れかに記載のピロー包装機用巻取原反。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−143602(P2008−143602A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17615(P2008−17615)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【分割の表示】特願2005−190611(P2005−190611)の分割
【原出願日】平成17年6月29日(2005.6.29)
【出願人】(505246594)株式会社 エス・ピー・エル (2)
【Fターム(参考)】