説明

ファイル管理装置、録画装置及び録画プログラム

【課題】ユーザが混乱することなく正しく移動可能な動画像ファイルを選択して操作できる、新規なファイル管理装置、録画装置及び録画プログラムを提供する。
【解決手段】録画装置は、一度の録画作業で、携帯機器へ移動できないAVC動画ファイルと、携帯機器へ移動できるQVGA動画ファイルを同時に作成できる。つまり、一度の録画作業で、全く同じ番組名の動画ファイルが二つできることとなる。このため、ユーザが携帯機器へ動画ファイルを移動する際に、動画ファイルの選択を間違わないユーザインターフェースが必要になる。そこで、本発明の録画装置は、コンテンツテーブルに動画ファイルを携帯機器へ移動することの可否を示すフラグフィールドを設け、このフラグフィールドに基づいて動画ファイルの選択画面を区別した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル管理装置、録画装置及び録画プログラムに関する。
より詳細には、テレビジョン放送を、携帯機器へ移動可能な縮小動画像データファイルと、携帯機器へ移動不可能な標準動画像データファイルとの二種類の動画像ファイルへ同時に録画できる録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、テレビジョン放送はデジタル化が進み、録画装置はかつてのビデオテープレコーダからハードディスクレコーダやパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略)に替わっている。デジタルテレビ放送は動画像データの情報量が非常に多いので、ハードディスクレコーダやパソコンの録画装置では、動画像圧縮技術を用いて、画質をなるべく損なわずにデータ量を低減することが行われている。
【0003】
また、特にパソコンの録画装置では、ソフトウェアのバージョンアップが容易であることから、ソフトウェアの機能を向上させることで容易に使い勝手を向上させることができる。
なお、本発明に類似すると思われる先行技術を特許文献1に示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−116104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願人が製造販売するパソコンを用いた録画装置では、処理能力と利便性を向上させるために、テレビジョン放送を録画する際、従来の解像度の動画像ファイル(標準動画像データファイル)の他に、携帯機器で再生可能な縮小動画像データファイルを同時に作成する、ハードウェアトランスコーダを採用することとした。これまでは標準同画像ファイルから改めて縮小トランスコーディング或は縮小再エンコーディングを行って、縮小同画像ファイルを作成しなければならなかったので、携帯型ゲーム機や携帯型ビデオプレーヤで録画コンテンツを鑑賞したいと思うユーザにとって、この動画像ファイルの再変換作業は非常に煩わしく、また時間がかかる作業であった。ハードウェアトランスコーダを採用することで、録画が完了したらすぐに携帯機器で利用できる縮小動画像データファイルができるので、ユーザにとって極めて便利である。
【0006】
しかしながら、同じテレビジョン放送を録画した結果、同時に二種類の動画像ファイルができる、ということは、内容は全く同じ番組のファイルが二つできる、ということを意味する。このため、何らかの形でどちらが携帯機器に移動可能なファイルであるのかを明示しないと、ユーザの混乱を招くことが容易に想像できる。
【0007】
本発明はかかる課題を解決し、ユーザが混乱することなく正しく移動可能な動画像ファイルを選択して操作できる、新規なファイル管理装置、録画装置及び録画プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のファイル管理装置は、表示部と、操作部と、携帯機器へ移動可能な第一のファイルと、携帯機器へ移動不可能な第二のファイルを格納するストレージと、携帯機器が接続され、ストレージと携帯機器との間で第一のファイルを移動可能にするインターフェースと、操作部が第一の操作を行うことに呼応して、第一のファイルの一覧を表示部に表示させる一方、操作部が第二の操作を行うことに呼応して、第二のファイルの一覧を表示部に表示させると共に、携帯機器がインターフェースに接続されている時には、表示部に携帯機器へ第二のファイルを移動するための操作ボタンを表示させるためのグラフィカルユーザインタフェースを作成する制御部とを備える。
【0009】
二種類のファイルを区別して表示部に表示し、携帯機器へ移動可能なファイルを選択しているときには、携帯機器へ移動するためのグラフィカルユーザインターフェースを作成した。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、ユーザが混乱することなく正しく移動可能な動画像ファイルを選択して操作できる、新規なファイル管理装置、録画装置及び録画プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態に係る録画装置の外観図である。
【図2】録画装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】録画装置の機能ブロック図である。
【図4】QVGAサイズのMPEGー4データストリームのフォーマットを示す概略図である。
【図5】コンテンツテーブルの概略図である。
【図6】GUI作成部が実行する、録画モニタ時の画面を形成する処理のフローチャートである。
【図7】表示部に表示される録画モニタ画面の概略図である。
【図8】録画の進行に伴うフィルムロール領域の変化を示す概略図である。
【図9】表示部に表示されるビデオ一覧画面の概略図である。
【図10】表示部に表示されるビデオ一覧画面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本実施形態に係る録画装置の外観図である。
録画装置101は、液晶ディスプレイを備える本体102と、キーボード103と、マウス104よりなる。録画装置101の実体は液晶ディスプレイ一体型の、周知のパソコンである。勿論、録画装置101は液晶ディスプレイと一体型でなくてもよい。
図2は、録画装置101のハードウェアの構成を示すブロック図である。
一般的なパソコンである録画装置101は、バス201にCPU202、ROM203、RAM204、ハードディスク装置等の不揮発性のストレージ205、グラフィックカードとも呼ばれるビデオインターフェース206、オーディオインターフェース207、そしてキーボード及びマウス等のポインティングデバイスである操作部208が接続されている。
ビデオインターフェース206には液晶ディスプレイである表示部209が接続されている。
オーディオインターフェース207にはスピーカ210が接続されている。
【0013】
バス201にはテレビチューナカード211も接続されている。テレビチューナカード211には、チューナユニット212とトランスコーダ213が設けられている。
チューナユニット212は、デジタルテレビ放送電波を受信する同調回路と、デジタルテレビ放送電波からデジタルビデオ信号及びデジタル音声信号を復調する復調回路を内蔵する。
チューナユニット212はアンテナ214を通じてデジタルテレビ放送電波を受信して、「フルHDサイズ」と呼ばれる1920ドット×1080ラインのMPEG−2規格に準拠するデジタル動画ストリームデータを出力する。
【0014】
トランスコーダ213は、フルHDサイズのMPEG−2ストリームデータを、デコード処理を行わずにリアルタイムでMPEG−4規格に準拠するデジタル動画ストリームデータに変換する処理を行い、解像度の異なる二種類のMPEG−4規格動画ストリームデータを出力する。またその際、二種類のMPEG−4規格動画ストリームデータのそれぞれに暗号化処理も施す。
【0015】
図3は、録画装置101の機能ブロック図である。なお、説明を容易にするため、動画データの音声部分の説明については省略している。
パソコンである録画装置101は、周知のOSとパソコンを録画装置101として機能させるためのアプリケーションプログラムがインストールされており、これらOSとアプリケーションプログラムが動作することで、図3に示す録画装置101としての機能が発揮される。
【0016】
チューナユニット212は、アンテナ214を通じてデジタルテレビ放送電波を受信して復調処理を行い、フルHDサイズのMPEG−2ストリームデータを出力する。
このMPEG−2ストリームデータはAVCトランスコード部301とQVGAトランスコード部302とGUI作成部303に供給される。
【0017】
標準トランスコード部ともいえるAVCトランスコード部301は、制御部304から録画の指令を受けると、入力されるフルHDサイズのMPEG−2ストリームデータを、フルHDサイズのままMPEG−4ストリームデータにトランスコードして、暗号化処理を施す。
【0018】
縮小トランスコード部ともいえるQVGAトランスコード部302は、制御部304から録画の指令を受けると、入力されるフルHDサイズのMPEG−2ストリームデータを、「QuarterVGA」つまりVGA(640ドット×480ライン)の四分の一の画素数である320ドット×240ラインのサイズに縮小した、MPEG−4ストリームデータにトランスコードして、暗号化処理を施す。また、QVGAトランスコード部302は、このトランスコード処理の際、MPEG−4ストリームデータのGOP(Group Of Pictures:0.5秒、15フレーム)毎に周知のJPEGフォーマットの,QVGAサイズの静止画像データを生成し、MPEG−4ストリームデータ中に含めて出力する。
【0019】
AVCトランスコード部301が出力する録画用動画像データストリームともいえるフルHDサイズのMPEG−4ストリームデータと、QVGAトランスコード部302が出力する縮小動画像データストリームともいえるQVGAサイズのMPEG−4ストリームデータは、OSに備わっているファイルシステム305を通じて、ストレージ205へ送られ、動画ファイルが形成される。
【0020】
フルHDサイズのMPEG−4ストリームデータは、ストレージ205内に設けられたAVCファイル格納部306に送られて、標準動画像データファイルともいえるAVC動画ファイルが形成される。
QVGAサイズのMPEG−4ストリームデータは、ストレージ205内に設けられたQVGAファイル格納部307に送られて、縮小動画像データファイルともいえるQVGA動画ファイルが形成される。
【0021】
制御部304は、操作部208或はストレージ205に格納されている図示しない録画予約情報に従って、AVCトランスコード部301とQVGAトランスコード部302とファイルシステム305に録画指令を発する。
【0022】
制御部304は録画指令として、AVCトランスコード部301及びQVGAトランスコード部302に対しては、トランスコード処理の開始の指示を行う。
【0023】
制御部304は録画指令として、ファイルシステム305に対してはAVCファイル格納部306にAVC動画ファイルを新規に作成し、QVGAファイル格納部307に対してはQVGA動画ファイルを新規に作成し、コンテンツテーブル308に対しては、録画予約情報から得た番組情報に、AVC動画ファイルのファイル名及びQVGA動画ファイルのファイル名を対応付けたレコードを追記録する。
【0024】
ファイルシステム305に格納されているAVC動画ファイルは、標準動画像デコーダともいえるAVCデコーダ309によって暗号の復号化処理とデコード処理が行われる。AVCデコーダ309が出力する動画データストリームはGUI作成部303に送られる。
同様に、ファイルシステム305に格納されているQVGA動画ファイルは、QVGAデコーダ310によって暗号の復号化処理とデコード処理が行われる。QVGAデコーダ310が出力する動画データストリームもGUI作成部303に送られる。
なお、QVGAデコーダ310は録画中にQVGAトランスコード部302から送られるQVGAサイズのMPEGー4ストリームデータもデコードする。更に、QVGAデコーダ310はデコードの際、QVGA動画ファイルに埋め込まれている静止画データも一緒にGUI作成部303に送る。
【0025】
GUI作成部303は、表示部209にGUI(Graphical User Interface)と動画を表示するための画面データを形成する。
GUI作成部303は制御部304によって制御され、録画を伴わないテレビの視聴の場合には、チューナユニット212が出力するMPEGー2ストリームデータをそのまま表示部209へ送り出す。録画の場合には、モニタ画面としてチューナユニット212が出力するMPEGー2ストリームデータをそのまま表示部209へ送り出すと共に、QVGAデコーダ310が出力する静止画データも間欠的に取得して画面データに含める。再生の場合には、ユーザが操作部208を操作して選択したAVC動画ファイル又はQVGA動画ファイルを、AVCデコーダ309又はQVGAデコーダ310が再生する。
【0026】
QVGA動画ファイルは、動画データの画面サイズが小さいので、携帯型ゲーム機や携帯型ビデオ再生装置等のハードウェア資源が限られた携帯機器311でも再生できる。そこで、ファイルシステム305はUSBインターフェース312を通じて接続される携帯機器311を、着脱可能な「USBストレージ」として認識し、ユーザが操作部208を操作することで、QVGA動画ファイルをストレージ205から携帯機器311へ移動できるように、アプリケーションプログラムは構成されている。
【0027】
図4は、QVGAサイズのMPEGー4データストリームのフォーマットを示す概略図である。また、この概略図はQVGA動画ファイルのフォーマットでもある。
QVGAサイズのMPEGー4データストリームには、1フレーム毎に時間情報401と動画データ402が組になって格納されている。時間情報401は、動画データストリームの先頭位置から経過した時間を示す情報である。動画データ402は1フレームの画像に相当するデータである。
静止画データ403は前述の通り、JPEGフォーマットの、QVGAサイズの静止画像データであり、MPEG−4フォーマットのユーザ領域内に格納される。この静止画データ403は15フレーム毎、つまり1GOP毎に設けられる。
【0028】
図5は、コンテンツテーブル308の概略図である。
「番組名」フィールドは、録画した番組の番組名称(タイトル)が格納される。
「録画日時」フィールドは、録画した番組の日時情報が格納される。
「チャンネル」フィールドは、録画した番組のチャンネル情報が格納される。
「録画モード」フィールドは、番組を録画した動画ファイルの録画品質及び画面の大きさに関する情報が格納される。
「移動可否フラグ」フィールドは、番組を録画した動画ファイルが、ストレージ205から他の携帯機器311へ移動することが許されるか否かを示すフラグ情報が格納される。
「ファイル名」フィールドは、番組を録画した動画ファイルのファイル名が格納される。
【0029】
[フィルムロール機能]
本実施形態の録画装置101は、録画モニタ時において、表示部209が表示するテレビ放送の動画像の下に、所定の時間間隔の静止画像をリアルタイムで表示する機能を備えている。
本来、この機能は録画済みの動画ファイルから所定の時間間隔の静止画像を作成して、録画番組の見たいシーン、すなわち動画ファイルの任意の再生位置から再生するための機能であった。この機能を本出願人は、フィルムのようにシーンのインデックスとなる静止画像を表示することから「フィルムロール機能」と呼んでいる。
【0030】
従来の録画装置101では、録画を終了した後に、録画済みの動画ファイルから静止画像を作成していた。録画の最中にシーンを推測するための静止画像を作成することは、録画装置101を構成するパソコンの処理能力(ハードウェアスペック)の点から不可能であった。しかし、本実施形態の録画装置101は、トランスコーダ203がリアルタイムで、JPEGフォーマットの静止画像データが含まれたQVGAサイズのMPEGー4ストリームデータを作成してくれる。
そこで、録画の最中にQVGAサイズのMPEGー4ストリームデータから静止画像データをデコードすれば、録画モニタ中にリアルタイムに「フィルムロール」を形成することができる。
【0031】
図6は、GUI作成部303が実行する、録画モニタ時の画面を形成する処理のフローチャートである。
処理を開始すると(S601)、GUI作成部303は最初にQVGAサイズのMPEGー4ストリームデータから時間情報401を取得する(S602)。
取得した時間が「0秒」、つまり録画の一番最初の時点であれば(S603のYES)、GUI作成部303は現在のフレームの静止画データ403を取得する(S604)。
次に、GUI作成部303は現在の録画時間をRAM204に設けた変数「最終静止画時間」に転記する(S605)。そして、シーンのインデックスとなる静止画の集合体であるフィルムロール領域703の再描画を行い(S606)、処理を終了する(S607)。
【0032】
また、ステップS603で、取得した時間が「0秒」でなくても、ステップS605の時点で更新した「最終静止画時間」から予め定めた所定時間(n秒)を経過したのであれば(S608のYES)、ステップS604、ステップS603のYESの場合と同様に、S605及びS606の処理を行い、終了する(S607)。
ステップS602において取得した時間が、ステップS605の時点で更新した「最終静止画時間」から予め定めた所定時間(n秒)を経過していないのであれば(S608のNO)、何もせずに終了する(S607)。
ステップS607で一旦終了しても、本フローは再びステップS601に戻って、繰り返し実行される。
【0033】
図7は、表示部209に表示される録画モニタ画面の概略図である。
画面中央のモニタ領域702には、現在放送中の番組の動画像が表示されている。
モニタ領域702のすぐ下には、フィルムロール領域703が設けられている。フィルムロール領域703には、QVGAサイズのMPEGー4ストリームデータから取得した静止画データ403を更に縮小して、時間情報401と共に並べて表示している。図7では、フィルムロール領域703内の静止画像は30秒間隔で表示されている。
フィルムロール領域703のすぐ下には、現在の放送時間を示すタイムライン704が表示されている。録画予約をしている場合、予め録画する時間は判っているので、現時点が録画開始からどの程度時間が経過したかを示す。
タイムライン704のすぐ下には、操作パネル705が設けられている。この操作パネル705に表示されているボタンを、マウス等のポインティングデバイスでクリックすることで、録画装置101に対して種々の操作を行う。
【0034】
なお、図7の録画モニタ画面701は、通常のテレビ視聴画面を兼用する。その場合、フィルムロール領域703は表示されない。
【0035】
図8(a)、(b)及び(c)は、録画の進行に伴うフィルムロール領域703の変化を示す概略図である。なお、図8(a)、(b)及び(c)は、図7と同様、静止画表示間隔を30秒としている。
図8(a)は、録画時間が1分から1分28秒に至る迄の時点における、フィルムロール領域703の表示状態である。フィルムロール領域703には「00:00:00」、「00:00:29」そして「00:00:59」の時点の静止画像が表示されている。
【0036】
図8(b)は、録画時間が2分から2分28秒に至る迄の時点における、フィルムロール領域703の表示状態である。フィルムロール領域703には「00:00:00」、「00:00:29」、「00:00:59」の時点に加え、更に「00:01:29」及び「00:01:59」の静止画像が表示されている。
この時点で、フィルムロール領域703は表示可能な静止画像で埋められている。これ以降の時間の静止画像はフィルムロール領域703の右端に表示されると共に、それまでフィルムロール領域703の左端に表示されていた静止画像は、フィルムロール領域703から消滅する。
【0037】
図8(c)は、録画時間が15分29秒から15分58秒に至る迄の時点における、フィルムロール領域703の表示状態である。録画の進行に連れて、新しい静止画像はフィルムロール領域703の右端から現れると共に、古い静止画像はフィルムロール領域703の左端から消滅する。この結果、フィルムロール領域703には「00:13:29」、「00:13:59」、「00:14:29」、「00:14:59」そして「00:15:29」の時点の静止画像が表示されている。
【0038】
このようにして表示されるフィルムロール領域703の静止画像は、録画中の動画ファイルに対して任意の再生位置から再生する「追いかけ再生」のためのインデックスとなる。
制御部304はフィルムロール領域703を形成する際に、静止画像と、これに対応する時間情報401をRAM204に展開している。静止画像をクリックすると、制御部304は静止画像に対応する時間情報401をRAM204から読み取り、AVCデコーダ309を制御して、AVC動画ファイルを指定された時間情報の再生位置から読み出して、再生処理を行う。
【0039】
[動画ファイル移動機能]
本実施形態の録画装置101は、テレビチューナカード211のトランスコーダ203が二種類のトランスコード処理を同時に行うので、一度の録画でフルHDサイズのAVC動画ファイルと、QVGAサイズのQVGA動画ファイルを同時に形成することができる。このうち、QVGA動画ファイルは携帯型ゲーム機や携帯型ビデオ再生装置等のハードウェア資源が限られた携帯機器311でも再生できる。
【0040】
そこで、ファイルシステム305はUSBインターフェース312を通じて接続される携帯機器311を、着脱可能な「USBストレージ」として認識し、ユーザが操作部208を操作することで、QVGA動画ファイルをストレージ205から携帯機器311へ移動できるように、アプリケーションプログラムは構成されている。
【0041】
その際、ユーザに対して「QVGA動画ファイルは携帯機器311へ移動できる」こと、及び「QVGA動画ファイルでない動画ファイルは携帯機器311へ移動できない」ことを、GUI画面上で明確に示す必要がある。
【0042】
図9は、表示部209に表示されるビデオ一覧画面の概略図である。図7の録画モニタ画面701或は通常のテレビ視聴画面を表示している状態で、操作パネル705に設けられている「ビデオ一覧」ボタン706を押す(マウス等のポインティングデバイスでクリックする)と、図9に示すビデオ一覧画面901が表示部209に表示される。
【0043】
ビデオ一覧画面901の上側には、操作ボタン領域902が設けられている。図9を見て判るように操作ボタン領域902には、マウス等で選択した動画ファイルを再生するための「再生」ボタン902a、録画予約を行うための「番組予約」ボタン902b、ユーザの録画装置101の録画履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好に合致していると推定できる番組の録画予約情報を自動的に作成してユーザに提示する「おまかせ・まる録」ボタン902c、テレビの視聴を行う「テレビ」ボタン902d、番組表を閲覧する「番組表」ボタン902e、アプリケーションプログラムの各種設定を行う「設定」ボタン902fが設けられている。
【0044】
操作ボタン領域902の下の左側には、媒体一覧領域903が設けられている。そしてその右側にはファイル一覧領域904が設けられている。媒体一覧領域903に表示されているアイコンをクリックして選択すると、当該アイコンとタイトル文字がハイライト表示されると共に、ファイル一覧領域904にはアイコンに関連付けられた動画ファイルのアイコンが一覧表示される。図9では、「おでかけ番組」アイコン903aがハイライト表示されている。
【0045】
最上段の「番組」アイコン903bは、AVC動画ファイルをファイル一覧領域904に一覧表示するためのアイコンである。
「おでかけ番組」アイコン903aは、QVGA動画ファイルをファイル一覧領域904に一覧表示するためのアイコンである。
【0046】
「携帯機器」アイコン903cは、録画装置101のUSBインターフェース312に携帯機器311が接続されている時に、その携帯機器311の名称と、Windows(登録商標)における論理ドライブ名を表示すると共に、この「携帯機器」アイコン903cをクリックして選択すると、当該携帯機器311に格納されているQVGA動画ファイルをファイル一覧領域904に一覧表示するためのアイコンである。なお、「携帯機器」アイコン903cは、録画装置101に携帯機器311が接続されていない時は、媒体一覧領域903には表示されない。
【0047】
「お気に入りフォルダー」アイコン903dは、ユーザが自らの嗜好に応じて「番組」アイコン903bに属するAVC動画ファイル或は「おでかけ番組」アイコン903aに属するQVGA動画ファイルを格納する場所を示すアイコンであり、またこのアイコンをクリックすることで、当該動画ファイルの一覧をファイル一覧領域904に一覧表示するためのアイコンである。
【0048】
GUI作成部303が表示するビデオ一覧画面901上の、媒体一覧領域903のアイコンをクリックすると、制御部304は当該アイコンに関連付けられる動画ファイルの種類を判定し、コンテンツテーブル308を検索する。
【0049】
「番組」アイコン903bをクリックすると、制御部304はコンテンツテーブル308の「移動可否フラグ」フィールドの値が論理の「偽」であるレコードを絞り込み検索し、得られたレコードの内容に従って、ファイル一覧領域904に表示する情報をGUI作成部303に引き渡す。
【0050】
「おでかけ番組」アイコン903aをクリックすると、制御部304はコンテンツテーブル308の「移動可否フラグ」フィールドの値が論理の「真」であるレコードを絞り込み検索し、得られたレコードの内容に従って、ファイル一覧領域904に表示する情報をGUI作成部303に引き渡す。
【0051】
ファイル一覧領域904の下には、ステータス表示領域905が設けられている。ステータス表示領域905には、媒体一覧領域903で「おでかけ番組」アイコン903aをクリックして選択することでハイライト表示させた状態にのみ表示される「書き出し先」プルダウンメニュー905a及び「転送開始」ボタン905bと、媒体一覧領域903の選択状態に関わらず常時表示される容量表示バー905cが設けられている。
【0052】
前述の通り、図9は「おでかけ番組」アイコン903aがハイライト表示されている状態のビデオ一覧画面901である。この状態において、ファイル一覧領域904に表示されているQVGA動画ファイルのアイコンを一つ或は複数クリックして選択すると、選択されたQVGA動画ファイルのアイコンがハイライト表示される。
【0053】
この、QVGA動画ファイルのアイコンがハイライト表示されている状態で、ステータス表示領域905の「書き出し先」プルダウンメニュー905aに表示されている、録画装置101に現在接続されている携帯機器311を選択して、「転送開始」ボタン905bを押すと、制御部304は選択されたQVGA動画ファイルをコンテンツテーブル308から読み取り、「移動可否フラグ」フィールドの値が「真」であるレコードであることを確認した上で、選択されたQVGA動画ファイルを指定された携帯機器311の図示しないストレージ205に移動する。またその際、制御部304はコンテンツテーブル308のQVGA動画ファイルに該当するレコードも、携帯機器311の内部の図示しないストレージ205に設けられている図示しない携帯用コンテンツテーブルに移動する。
【0054】
また、図9の「おでかけ番組」アイコン903aがハイライト表示されている状態において、ファイル一覧領域904に表示されているQVGA動画ファイルのアイコンを直接「携帯機器」アイコン903cにドラッグ&ドロップ操作することで、選択したQVGA動画ファイルを携帯機器311に移動することもできる。
【0055】
図10は、表示部209に表示されるビデオ一覧画面901の概略図である。図9のビデオ一覧画面901で、媒体一覧領域903の「番組」アイコン903bをクリックしてハイライト表示させた状態の図である。
一見すると図9と同じように見えるが、制御部304は「番組」アイコン903bのクリックを受けて、ステータス表示領域905には「書き出し先」プルダウンメニュー905a及び「転送開始」ボタン905bを表示しないようにGUI作成部303を制御する。このため、ファイル一覧領域904に表示されているアイコンは、AVC動画ファイルを示すアイコンであり、これら動画ファイルは携帯機器311には移動できない。このことを明示するため、ステータス表示領域905には「書き出し先」プルダウンメニュー905a及び「転送開始」ボタン905bが表示されず、また媒体一覧領域903中、「携帯機器」アイコン903cの表示が薄く表示される。
【0056】
したがって、ファイル一覧領域904に表示されているAVC動画ファイルのアイコンをクリックして選択しても、「転送開始」ボタン905bはないので、携帯機器311には転送できない。更に、AVC動画ファイルのアイコンを「携帯機器」アイコン903cへドラッグ&ドロップしても、制御部304は当該アイコンに関連付けられるAVC動画ファイルの「移動可否フラグ」フィールドの値が「偽」であることを確認し、AVC動画ファイルが移動できないことを示す、アイコンが元の場所に戻ってしまうアニメーション表示を行う。
【0057】
本実施形態は、以下のような応用例が可能である。
(1)縮小動画像データファイルは、QVGA動画ファイルに限らない。同様に、標準動画像データファイルは、AVC動画ファイルに限らない。これら動画ファイルのコーデックには周知のH.264が用いられているが、WMV、VP6、Theora等、様々なコーデックが利用可能である。コンテナについても同様で、MP4コンテナに限らず、AVI、Ogg、Matroska、3GPP、3GPP2等の様々な動画コンテナフォーマットが利用可能である。
【0058】
(2)本実施形態の録画装置では、トランスコーダ213は特定のフォーマットの動画トランスコードを行うハードウェアである。このトランスコーダ213にFPGAを採用し、プログラマブルに構成することで、前述の複数のコーデックやコンテナを選択可能にすることもできる。
【0059】
本実施形態では、録画装置を開示した。
デジタルテレビ放送電波を受信してデコードしたデジタル動画ストリームデータから、リアルタイムでAVC動画ファイルと、静止画像が埋め込まれたQVGA動画ファイルにトランスコード処理ができるハードウェアのトランスコーダを利用して、録画モニタ中にリアルタイムでフィルムロール領域703の表示を更新し、更には追いかけ再生もできる。したがって、本実施形態の録画装置によって、テレビ録画の利便性は著しく向上する。また録画モニタ中にリアルタイムでフィルムロール領域703の表示が更新されることで、ユーザには録画が進行している状態を視覚的に訴えることもでき、また視覚的な楽しさも提供できる。
【0060】
更に、本実施形態の録画装置は、一度の録画作業で、携帯機器へ移動できないAVC動画ファイルと、携帯機器へ移動できるQVGA動画ファイルを同時に作成できる。つまり、一度の録画作業で、全く同じ番組名の動画ファイルが二つできることとなる。このため、ユーザが携帯機器へ動画ファイルを移動する際に、動画ファイルの選択を間違わないユーザインターフェースが必要になる。そこで、本実施形態の録画装置は、コンテンツテーブルに動画ファイルを携帯機器へ移動することの可否を示すフラグフィールドを設け、このフラグフィールドに基づいて動画ファイルの選択画面を区別した。本実施形態の録画装置によって、携帯機器で動画再生を楽しむユーザに対し、動画ファイルの選択を誤ることなく、簡単に動画ファイルの移動を実行できるので、良好な利便性を提供できる。
【0061】
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
【符号の説明】
【0062】
101…録画装置、201…バス、202…CPU、203…ROM、204…RAM、205…ストレージ、206…ビデオインターフェース、207…オーディオインターフェース、208…操作部、209…表示部、210…スピーカ、211…テレビチューナカード、212…チューナユニット、213…トランスコーダ、214…アンテナ、301…AVCトランスコード部、302…QVGAトランスコード部、303…GUI作成部、304…制御部、305…ファイルシステム、306…AVCファイル格納部、307…QVGAファイル格納部、308…コンテンツテーブル、309…AVCデコーダ、310…QVGAデコーダ、311…携帯機器、312…USBインターフェース、401…時間情報、402…動画データ、403…静止画データ、701…録画モニタ画面、702…モニタ領域、703…フィルムロール領域、704…タイムライン、705…操作パネル、706…ボタン、901…ビデオ一覧画面、902…操作ボタン領域、903…媒体一覧領域、904…ファイル一覧領域、905…ステータス表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
操作部と、
携帯機器へ移動可能な第一のファイルと、前記携帯機器へ移動不可能な第二のファイルを格納するストレージと、
前記携帯機器が接続され、前記ストレージと前記携帯機器との間で前記第一のファイルを移動可能にするインターフェースと、
前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記第一のファイルの一覧を前記表示部に表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記第二のファイルの一覧を前記表示部に表示させると共に、前記携帯機器が前記インターフェースに接続されている時には、前記表示部に前記携帯機器へ前記第二のファイルを移動するための操作ボタンを表示させるためのグラフィカルユーザインタフェースを作成する制御部と
を備えるファイル管理装置。
【請求項2】
更に、
テレビジョン放送を受信して受信動画像データストリームを出力するチューナユニットと、
前記受信動画像データストリームの画像サイズを縮小した縮小動画像データストリームを出力する縮小トランスコード部と、
前記受信動画像データストリームから前記縮小動画像データストリームより画面サイズが大きい録画用動画像データストリームを出力する標準トランスコード部と
を備え、
前記第一のファイルは縮小動画像データファイルであり、
前記第二のファイルは前記縮小動画像データファイルより画像サイズが大きい標準動画像データファイルであり、
前記ストレージは、前記縮小動画像データストリームを前記携帯機器へ移動可能な前記縮小動画像データファイルとして格納し、前記録画用動画像データストリームを前記携帯機器へ移動不可能な前記標準動画像データファイルとして格納する、
請求項1記載のファイル管理装置。
【請求項3】
更に、
前記ストレージに設けられ、前記テレビジョン放送の番組名を格納する番組名フィールドと、前記テレビジョン放送を前記縮小トランスコード部及び/又は前記標準トランスコード部を用いて前記ストレージに録画した録画日時を格納する録画日時フィールドと、前記縮小動画像データファイル又は前記標準動画像データファイルのファイル名を格納するファイル名フィールドと、前記縮小動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動可能であり、前記標準動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動不可能である旨の情報を格納する移動可否フラグフィールドとを備えるコンテンツテーブルと
を備え、
前記制御部は、前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記標準動画像データファイルの一覧を表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記縮小動画像データファイルの一覧を表示させる、
請求項2記載のファイル管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記表示部に表示されている前記標準動画像データファイルの一覧から前記表示部に表示されている前記携帯機器のアイコンへ前記標準動画像データファイルのアイコンを前記操作部によってドラッグアンドドロップ操作する第三の操作を行うことに呼応して、前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記コンテンツテーブルのレコードの前記移動可否フラグフィールドの値が論理の偽であることを確認し、前記表示部に前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記標準動画像データファイルの移動を禁止する表示を行う、
請求項3記載のファイル管理装置。
【請求項5】
テレビジョン放送を受信して受信動画像データストリームを出力するチューナユニットと、
前記受信動画像データストリームの画像サイズを縮小した縮小動画像データストリームを出力する縮小トランスコード部と、
前記受信動画像データストリームから前記縮小動画像データストリームより画面サイズが大きい録画用動画像データストリームを出力する標準トランスコード部と、
前記縮小動画像データストリームを携帯機器へ移動可能な縮小動画像データファイルとして格納し、前記録画用動画像データストリームを前記携帯機器へ移動不可能な標準動画像データファイルとして格納するストレージと、
前記携帯機器が接続され、前記ストレージと前記携帯機器との間で前記縮小動画像データファイルを移動可能にするインターフェースと、
表示部と、
操作部と、
前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記標準動画像データファイルの一覧を前記表示部に表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記縮小動画像データファイルの一覧を前記表示部に表示させると共に、前記携帯機器が前記インターフェースに接続されている時には、前記表示部に前記携帯機器へ前記縮小動画像データファイルを移動するための操作ボタンを表示させるための前記グラフィカルユーザインタフェースを作成する制御部と
を備える録画装置。
【請求項6】
更に、
前記ストレージに設けられ、前記テレビジョン放送の番組名を格納する番組名フィールドと、前記テレビジョン放送を前記縮小トランスコード部及び/又は前記標準トランスコード部を用いて前記ストレージに録画した録画日時を格納する録画日時フィールドと、前記縮小動画像データファイル又は前記標準動画像データファイルのファイル名を格納するファイル名フィールドと、前記縮小動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動可能であり、前記標準動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動不可能である旨の情報を格納する移動可否フラグフィールドとを備えるコンテンツテーブルと
を備え、
前記制御部は、前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記標準動画像データファイルの一覧を表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記縮小動画像データファイルの一覧を表示させる、
請求項5記載の録画装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記表示部に表示されている前記標準動画像データファイルの一覧から前記表示部に表示されている前記携帯機器のアイコンへ前記標準動画像データファイルのアイコンを前記操作部によってドラッグアンドドロップ操作する第三の操作を行うことに呼応して、前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記コンテンツテーブルのレコードの前記移動可否フラグフィールドの値が論理の偽であることを確認し、前記表示部に前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記標準動画像データファイルの移動を禁止する表示を行う、
請求項6記載の録画装置。
【請求項8】
テレビジョン放送を受信して受信動画像データストリームを出力するチューナユニットと、
前記受信動画像データストリームの画像サイズを縮小した縮小動画像データストリームを出力する縮小トランスコード部と、
前記受信動画像データストリームから前記縮小動画像データストリームより画面サイズが大きい録画用動画像データストリームを出力する標準トランスコード部と、
前記縮小動画像データストリームを携帯機器へ移動可能な縮小動画像データファイルとして格納し、前記録画用動画像データストリームを前記携帯機器へ移動不可能な標準動画像データファイルとして格納するストレージと、
表示部と、
操作部と、
前記携帯機器が接続され、前記ストレージと前記携帯機器との間で前記縮小動画像データファイルを移動可能にするインターフェースと
を具備するコンピュータを、
前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記標準動画像データファイルの一覧を前記表示部に表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記縮小動画像データファイルの一覧を前記表示部に表示させると共に、前記携帯機器が前記インターフェースに接続されている時には、前記表示部に前記携帯機器へ前記縮小動画像データファイルを移動するための操作ボタンを表示させるための前記グラフィカルユーザインタフェースを作成する制御部と
を備える録画装置として動作させるための録画プログラム。
【請求項9】
前記録画プログラムは更に、前記コンピュータを
前記ストレージに設けられ、前記テレビジョン放送の番組名を格納する番組名フィールドと、前記テレビジョン放送を前記縮小トランスコード部及び/又は前記標準トランスコード部を用いて前記ストレージに録画した録画日時を格納する録画日時フィールドと、前記縮小動画像データファイル又は前記標準動画像データファイルのファイル名を格納するファイル名フィールドと、前記縮小動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動可能であり、前記標準動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動不可能である旨の情報を格納する移動可否フラグフィールドとを備えるコンテンツテーブルと
を備える録画装置として動作させると共に、
前記制御部は、前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記標準動画像データファイルの一覧を表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記縮小動画像データファイルの一覧を表示させる、
請求項8記載の録画プログラム。
【請求項10】
前記制御部は、前記表示部に表示されている前記標準動画像データファイルの一覧から前記表示部に表示されている前記携帯機器のアイコンへ前記標準動画像データファイルのアイコンを前記操作部によってドラッグアンドドロップ操作する第三の操作を行うことに呼応して、前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記コンテンツテーブルのレコードの前記移動可否フラグフィールドの値が論理の偽であることを確認し、前記表示部に前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記標準動画像データファイルの移動を禁止する表示を行う、
請求項9記載の録画プログラム。
【請求項11】
表示部と、
操作部と、
携帯機器へ移動可能な第一のファイルと、前記携帯機器へ移動不可能な第二のファイルを格納するストレージと、
前記携帯機器が接続され、前記ストレージと前記携帯機器との間で前記第一のファイルを移動可能にするインターフェースと
を具備するコンピュータを、
前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記第一のファイルの一覧を前記表示部に表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記第二のファイルの一覧を前記表示部に表示させると共に、前記携帯機器が前記インターフェースに接続されている時には、前記表示部に前記携帯機器へ前記第二のファイルを移動するための操作ボタンを表示させるためのグラフィカルユーザインタフェースを作成する制御部と
を備えるファイル管理装置として動作させるためのファイル管理プログラム。
【請求項12】
前記ファイル管理プログラムは更に、前記コンピュータを
テレビジョン放送を受信して受信動画像データストリームを出力するチューナユニットと、
前記受信動画像データストリームの画像サイズを縮小した縮小動画像データストリームを出力する縮小トランスコード部と、
前記受信動画像データストリームから前記縮小動画像データストリームより画面サイズが大きい録画用動画像データストリームを出力する標準トランスコード部と
を備えるファイル管理装置として動作させると共に、
前記第一のファイルは縮小動画像データファイルであり、
前記第二のファイルは前記縮小動画像データファイルより画像サイズが大きい標準動画像データファイルであり、
前記ストレージは、前記縮小動画像データストリームを前記携帯機器へ移動可能な前記縮小動画像データファイルとして格納し、前記録画用動画像データストリームを前記携帯機器へ移動不可能な前記標準動画像データファイルとして格納する、
請求項11記載のファイル管理プログラム。
【請求項13】
前記ファイル管理プログラムは更に、前記コンピュータを
前記ストレージに設けられ、前記テレビジョン放送の番組名を格納する番組名フィールドと、前記テレビジョン放送を前記縮小トランスコード部及び/又は前記標準トランスコード部を用いて前記ストレージに録画した録画日時を格納する録画日時フィールドと、前記縮小動画像データファイル又は前記標準動画像データファイルのファイル名を格納するファイル名フィールドと、前記縮小動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動可能であり、前記標準動画像データファイルであれば前記携帯機器へ移動不可能である旨の情報を格納する移動可否フラグフィールドとを備えるコンテンツテーブルと
を備えるファイル管理装置として動作させると共に、
前記制御部は、前記操作部が第一の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記標準動画像データファイルの一覧を表示させる一方、前記操作部が第二の操作を行うことに呼応して、前記コンテンツテーブルを前記移動可否フラグフィールドで絞り込み検索して得られたレコードに基づき、前記表示部に前記縮小動画像データファイルの一覧を表示させる、
請求項12記載のファイル管理プログラム。
【請求項14】
前記制御部は、前記表示部に表示されている前記標準動画像データファイルの一覧から前記表示部に表示されている前記携帯機器のアイコンへ前記標準動画像データファイルのアイコンを前記操作部によってドラッグアンドドロップ操作する第三の操作を行うことに呼応して、前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記コンテンツテーブルのレコードの前記移動可否フラグフィールドの値が論理の偽であることを確認し、前記表示部に前記標準動画像データファイルのアイコンに関連付けられる前記標準動画像データファイルの移動を禁止する表示を行う、
請求項13記載のファイル管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−229065(P2011−229065A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98823(P2010−98823)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】