説明

フロンガス分解方法及び分解装置

【課題】フロンガスを無害化する分解方法及び分解装置の提供。
【解決手段】フロンガスが供給される反応容器と、前記反応容器内に配設された複数の炭素繊維片と、前記炭素繊維片間にマイクロ波放電を生じさせるようマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段とを備え、マイクロ波の照射により前記炭素繊維片間に生ずるマイクロ波放電によって、フロンガスを分解させるたことを特徴とする。
更には、分解ガス無害化手段により、フロンガスの分解によって発生した分解ガスを無害化することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフロンガスを無害化する分解方法及び分解装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、フロンガスの分解は高温での分解反応を利用したものであり、ロータリーキルン法、セメントキルン法等の焼却法や、アーク放電法(特許文献1,2)や、高周波放電法(非特許文献1)や、マイクロ波プラズマ法(特許文献3)等がある。
【0003】
【特許文献1】特開2005−118694公報
【特許文献2】特開2005−040716公報
【特許文献3】特開2002−035553公報
【非特許文献1】高圧ガス協会1989年発行の科学雑誌「高圧ガス」Vol.26、No.6、p419
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
焼却法では、大量の炭化水素の燃料と一緒に有機ハロゲン化合物を燃焼させるため、エネルギー効率が悪く、装置を小型化できない。
又、装置を小型化できないと、フロンガス回収業者等に設置できないため、フロンガスの処理コストだけでなく、運搬コストが嵩み、無害化処理が進まないという間題がある。
【0005】
一方、高周波放電、アーク放電やマイクロ波プラズマを利用した方法では、装置を小型化できるものの、プラズマを安定して生成させるためにアルゴンガスや減圧条件が必要となる。
又、発生するプラズマ、熱やフッ化水素等により反応容器が劣化すること等の問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題の解決を目的として成されたものである。
請求項1のフロンガス分解装置の発明は、フロンガスが供給される反応容器と、前記反応容器内に配設された複数の炭素繊維片と、前記炭素繊維片間にマイクロ波放電を生じさせるようマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のフロンガス分解装置において、複数の炭素繊維片は互いに接触しないようにスペーサを介して隔てられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載のフロンガス分解装置において、スペーサは石英又はガラス管であることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のフロンガス分解装置において、フロンガスの分解によって発生した分解ガスを無害化する分解ガス無害化手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載のフロンガス分解装置において、分解ガス無害化手段は、分解ガスをアルカリ水が噴霧された雰囲気中にて霧滴に吸収させる構成を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載のフロンガス分解装置において、炭素繊維片は織物、編物、不織布、或いはフェルトの何れかに加工された炭素繊維から成る片であることを特徴とする。
【0012】
請求項7のフロンガス分解方法の発明は、フロンガスが供給される反応容器内に複数の炭素繊維片を互いに接触しないように配設し、マイクロ波の照射により前記炭素繊維片間に生ずるマイクロ波放電によって、フロンガスを分解させることを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項7に記載のフロンガス分解方法において、フロンガスの分解により発生した分解ガスを、アルカリ水が噴霧された雰囲気中にて霧滴に吸収させることを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明は、請求項8に記載のフロンガス分解方法において、分解ガス無害化手段は、分解ガスをアルカリ水が噴霧された雰囲気中にて霧滴に吸収させることを特徴とする。
【0015】
請求項10の発明は、請求項7乃至請求項9の何れかに記載のフロンガス分解方法において、炭素繊維片は織物、編物、不織布、或いはフェルトの何れかに加工された炭素繊維から成る片を用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1乃至請求項10の各発明によれば、何れも、構造簡易で小型の装置にて、低コストでフロンガスを分解し完全無害化することができる。
【0017】
又、マイクロ波放電によるプラズマや熱が炭素繊維片間に閉じ込められるので、反応容器の劣化を防止しすることができる。
又、フロンガス中のフッ素が炭素繊維片に固定化されるのでフッ化水素の発生を防ぐことができ、フッ化水素による反応容器の劣化をも防止しすることができる。
【0018】
又、炭素繊維片の酸素との反応性からプラズマ反応によってNOxが発生しないので、このNOxの処理装置を必要としないという利点がある。
【0019】
請求項4、請求項5及び請求項8、請求項9の各発明によれば、フロンガスの分解によって生成する分解ガスである塩素ガスやカーボン等も無害化することができる。
【発明の実施の形態】
【0020】
本発明を、その実施の一形態である実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0021】
この実施例は、フロンガスをマイクロ波放電によって分解させるフロンガス分解手段(狭義のフロンガス分解装置)と、このフロンガス分解手段によって生じた分解ガスを更に無害化する分解ガス無害化手段とを備えたフロンガス分解装置(広義のフロンガス分解装置)の例である。
【0022】
この実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1はフロンガス分解装置(広義)の概念図、図2はフロンガス分解手段の要部概念図、図3は炭素繊維片の配設例を示す概念図、図4はマイクロ波照射時間とガス濃度との関係図である。
【0023】
図1において、図中の符号10は、狭義のフロンガス分解装置即ち、フロンガスをマイクロ波放電によって分解させるフロンガス分解手段であり、図中の符号50は分解ガス無害化手段であり、前記のフロンガス分解手段10によるフロンガスの分解によって生じた分解ガスを更に無害化する手段である。この分解ガス無害化手段50については後述する。
【0024】
図1乃至図3において、フロンガス分解手段10は、フロンガスが供給される反応容器20と、前記反応容器20内に互いに接触しないように配設された複数の炭素繊維片30と、前記炭素繊維片30間にマイクロ波放電を生じさせるようマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段40とを備えている。
【0025】
反応容器20内には、複数の炭素繊維片30が充填(配設)されている。この場合、充填される複数の炭素繊維片30は互いに接触させないように配設するのが好ましく、非接触状態においてできる限り近接配設することにより反応効率を高めることができる。
【0026】
図2に示すように、炭素繊維片30はランダムに配設してもよいし、図3に示すように一定の距離を保って規則的に配設してもよい。
例えば、炭素繊維片30間の離隔距離を10μm〜1mmとし、その距離をより短くすることが反応効率をたかめる点で好ましい。
【0027】
図3において、符号21はスペーサであり、充填された炭素繊維片30が互いに接触しないよう、炭素繊維片30と共に規則的に配設されている。
図示のスペーサ21は概念的に示してあるが、このように炭素繊維片30間を隔てるスペーサ21としては石英又はガラス管(図示せず)を用いるとよい。
【0028】
充填される炭素繊維片30は、その表面積が大きい程、放電面積が増えて反応効率が高まるので、表面積が大きくなる形状が好ましく、充填する炭素繊維片30の個数は多い方が好ましい。
一片の炭素繊維片30の大きさは、使用する反応容器20の容量及び炭素繊維片の充填量を考慮して適宜設定する。
【0029】
例えば、炭素繊維片30の一片の体積は、少なくとも0.01cm以上とし、0.1〜5cmの範囲であることが好ましい。一片の体積が0.01cm以上の炭素繊維片30を使用すれば、炭素繊維片30に十分な電気量を帯電させることができ、効率よく放電させることができる。
【0030】
尚、体積が過度に小さいと、帯電する電気量が不十分になり放電が減少するし、過度に大きいと、必要となるマイクロ波電力が大きくなり、装置の小型化、低コスト化が妨げられる。
【0031】
炭素繊維片30やその素材の炭素繊維(図示せず)の加工形状は、特に限定されず、例えば、炭素繊維を織物、編物、不織布、フェルトに加工した片を用いることができる。
【0032】
炭素繊維片30間の放電を、長期にわたり安定に維持させるためには、静電容量の高い繊維を用いることか好ましく、この観点からは、フェルト状にした炭素繊維片(カーボンフェルトブロック)が最適である。ここでフェルト状繊維片とは、繊維布を多層に重ねてニードルや圧縮等により繊維同士を絡ませたものであり、通気性、多孔性、弾力性を有するものである。
【0033】
前記の炭素繊維片30は、高温、例えば500℃以上、好ましくは800〜3000℃の温度で焼成されたものであることが好ましい。上記範囲の温度で焼成した炭素繊維片30を用いること、より高い効率でフロンガスを分解することができる。
【0034】
図1及び図2において、マイクロ波照射手段40について説明する。
図2に示すマイクロ波照射手段40は、マイクロ波発信器41、導波管42、マイクロ波共鳴器43を備え、前記マイクロ波共鳴器43は炭素繊維片30が充填されている反応容器20を包むように配設されている。
【0035】
マイクロ波の周波数は、例えば、2.4〜2.5GHzで、その出力は20〜1500Wの範囲であることが好ましく、50〜500Wの範囲であることが更に好ましい。
上記範囲の周波数、出力のマイクロ波を照射することにより、炭素繊維片30間で良好に放電を起こすことができる。
【0036】
図1において、フロン分解方法を説明する。
大気圧下で、反応容器20内に充填された複数の炭素繊維片30にマイクロ波を照射しながら、前記炭素繊維片30にフロンガスを接触させると、上記圧力下で照射された炭素繊維片30が帯電し、近傍の炭素繊維片30間、詳しくは各炭素繊維片30の先端間で放電(マイクロ波放電)が起こる。
【0037】
この放電には、炭素繊維片30の先端の炭素が炭素蒸気となり、これが導体となって関与すると考えられ、炭素繊維片30の先端の炭素は、放電により消費されていくと考えられるが、炭素繊維には、炭素繊維片30間の距離が極めて近い先端が多数存在するので、そのうちのいくつかが放電により消費されても、消費されなかった炭素繊維片30の先端間で引き続き放電は継続する。
これにより、炭素繊維片30間では、長期にわたって良好で安定した放電状態を維持することができるので、高い反応効率が維持されて、効率よくフロンガスを分解することができる。
【0038】
この実施例では、フロンガスの分解を、反応容器20にフロンガスを通気させながら行っている(フロー法)。
フロー法の場合には、図1乃至図3に示すように、ガス導入口201とガス排出口202とを供えた管状の反応容器20を用いており、この反応容器20にマイクロ波を照射しつつフロンガスを通気さながら、高反応効率で連続的にフロンガスを分解処理している。
【0039】
図1に示すように、この実施例では、フロンガスはフロンガス回収容器としてのボンベから反応容器20に送り込むまでのガス供給回路手段において前処理されている。
即ち、ボンベ44に回収されたフロンガスは、圧力調整手段45によって所定圧力(大気圧相当)に調整され、更に、加熱手段(吸熱手段)としての第1熱交換手段46によって温度調整(室温程度)されて、反応容器20に送り込まれている。実施例の圧力調整手段45は二つの圧力計と、両圧力計間に介在させたバルブとで構成されている。
【0040】
このように、反応容器20に送り込む前に、ガス供給回路手段において圧力や温度を調整するのは、ボンベ44に圧縮されているマイナス数十度のフロンガスをいきなり反応容器20に送り込むと、急激な圧力や温度の変化によって当該反応容器20が損傷を受けたり破損したりすることを防止するためであり、容器の安全性と耐久性とを高めるためである。
従って、これらの圧力調整手段45や第1熱交換手段23は必要に応じて配設すればよい。
【0041】
又、この実施例では、反応容器20に送り込む前のガス供給回路手段において、冷媒等に用いられて回収されたフロンガスに含まれているポンプオイルを除去するため、オイルフィルタ47を設けているが、これも、オイル除去を要する場合に、必要に応じて配設すればよい。
【0042】
このように必要に応じて前処理されたフロンガスが反応容器20に連続的に供給されつつ分解されて行く。
反応容器20では、前述のようにしてマイクロ波放電により、フロンガスが分解され、塩素、炭素及び微量の四フッ化炭素が生成し、反応容器20を劣化させるフッ素は生成しない。
【0043】
フッ素原子は、炭素繊維片30(この実施例ではカーボンフェルトブロック)と化学結合してこれに固定化される。フッ素が固定化されても炭素繊維片30の放電は比較的長期にわたって維持され装置の運転に支障は無いが、フッ素の固定化により放電が弱まったり、四フッ化炭素の濃度が高まったりすれば、その段階で炭素繊維片30を交換する。
【0044】
塩素ガスは、分解ガスを吸収する後述の分解ガス無害化手段50としての塩素ガス吸収塔51にて、ガス吸収水としてのアルカリ水に吸収され、塩化物塩及び次亜塩素酸塩として無害化される。
【0045】
図1に示す分解ガス無害化手段50は、反応容器20で分解された分解ガスが分解ガス搬送回路手段を介して供給される前記の塩素ガス吸収塔51と、塩素ガス吸収塔51内をアルカリ水の霧で満たす吸収液噴霧手段52と、噴霧により醸成された雰囲気中にてアルカリ水の霧滴に吸収して、液下した次亜塩素酸塩を塩素ガス吸収塔51の下部側から外部に収容する回収手段53とを備えている。
【0046】
この実施例では、反応容器20からの分解ガスを塩素ガス吸収塔51に送り込む分解ガス搬送回路手段の回路途中に分解ガスを所定温度にまで冷却する冷却手段として第2熱交換手段48を設けてある。
高温の分解ガスをこの第2熱交換手段48によって所定温度、例えば容器(のパッキン)等が損傷を受けない程度の温度にまで下げて、塩素ガス吸収塔51に送り込こんでいる。従って、この第2熱交換手段48も第1熱交換手段46と同様に、容器の耐用度に応じて設ければよい。
【0047】
分解ガス搬送回路手段の回路途中には低圧真空ポンプ49を設けて、ボンベ44から反応容器20を経て第2熱交換手段48に至までの系内を負圧にしてガスの円滑な流通を図っている。
【0048】
反応容器20で未分解(未反応)のままこの塩素ガス吸収塔51に至ったフロンガスは、水(アルカリ水)に吸着(溶解)しないので、塩素ガス吸収塔51の上部側から抜き取り、リターン手段60としての還流回路によって反応容器20のガス導入口201に返還され、再度、反応容器20に送り戻されて、分解処理される。
【0049】
尚、上記実施例ではフロー法を説明したが、必ずしもこれに限らず、図示されてはいないが、反応容器20にフロンガスを封入して分解処理する方法(バッチ法)であってもよい。
【0050】
この実施例によれば、マイクロ波を照射するだけで瞬時に反応が進行するため、操作が簡便である。
又、常温常圧下で反応が進行するため、分解装置の立ち上げに時間を要さず、不連続の運転や短時間の運転にも対応できる。
又、分解装置の大きさや処理量の変更も容易であり、優れた実用性を有する。
【0051】
又、この実施例で説明したように、フロー法に限らず、バッチ法で行うこともでき、何れの法においても、反応容器20としては、例えば、比較的安価で製造し易いガラス製容器やセラミック製容器を用いることができる。
【実験例】
【0052】
本発明を実験例に基づいて説明する。
実験は、ガラス密閉容器14mL中に炭素繊維片30としてカーボンフェルトブロック及びフロン12(CCl22)を封入し、カーボンフェルトブロックとしては5×5×5mmのものを1mmセラミックススペーサーを隔てて5つ積み重ねた。
そして、この反応容器20に所定時間(例えば10秒、30秒、60秒、90秒)、マイクロ波(電力700W、周波数2.45GHz)を照射した後、反応容器20内の気体をガスクロマトグラフィで測定した。
【0053】
この実験によると、図4に示すように、フロン12(CCl22)の塩素(Cl)が抜けて、一旦CClF3、CF4に分解するが、更にマイクロ波を照射(90秒間)すると、CCl22、CCl23及びCF4等に分解し、これ等CCl22、CCl23及びCF4はカーボンフィエルトブロックに化学親和力によって固定されてほぼ消滅し、分解ガスとしては塩素ガス(Cl2)が残った。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、フロンガスの無害化処理技術として広く産業界において利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】フロンガス分解装置(広義)の概念図である。
【図2】フロンガス分解手段の要部概念図である。
【図3】炭素繊維片の配設例を示す概念図である。
【図4】マイクロ波照射時間とガス濃度との関係図である。
【符号の説明】
【0056】
10 フロンガス分解手段
20 反応容器
21 スペーサ
30 炭素繊維片
40 マイクロ波照射手段
50 分解ガス無害化手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロンガスが供給される反応容器と、前記反応容器内に配設された複数の炭素繊維片と、前記炭素繊維片間にマイクロ波放電を生じさせるようマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段とを備えたことを特徴とするフロンガス分解装置。
【請求項2】
複数の炭素繊維片は互いに接触しないようにスペーサを介して隔てられていることを特徴とする請求項1に記載のフロンガス分解装置。
【請求項3】
スペーサは石英又はガラス管であることを特徴とする請求項2に記載のフロンガス分解装置。
【請求項4】
フロンガスの分解によって発生した分解ガスを無害化する分解ガス無害化手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のフロンガス分解装置。
【請求項5】
分解ガス無害化手段は、分解ガスをアルカリ水が噴霧された雰囲気中にて霧滴に吸収させる構成を備えたことを特徴とする請求項4に記載のフロンガス分解装置。
【請求項6】
炭素繊維片は織物、編物、不織布、或いはフェルトの何れかに加工された炭素繊維から成る片であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のフロンガス分解装置。
【請求項7】
フロンガスが供給される反応容器内に複数の炭素繊維片を互いに接触しないように配設し、マイクロ波の照射により前記炭素繊維片間に生ずるマイクロ波放電によって、フロンガスを分解させることを特徴とするフロンガス分解方法。
【請求項8】
フロンガスの分解により発生した分解ガスを、分解ガス無害化手段により無害化させることを特徴とする請求項7に記載のフロンガス分解方法。
【請求項9】
分解ガス無害化手段は、分解ガスをアルカリ水が噴霧された雰囲気中にて霧滴に吸収させることを特徴とする請求項8に記載のフロンガス分解方法。
【請求項10】
炭素繊維片は織物、編物、不織布、或いはフェルトの何れかに加工された炭素繊維から成る片を用いることを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れかに記載のフロンガス分解方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−61789(P2007−61789A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254717(P2005−254717)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(591267855)埼玉県 (71)
【出願人】(502352601)ビッカース工業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】