説明

ブローバイガス環流システム

【課題】ブローバイガスを環流させる配管内での水分の凍結を確実に防止する。
【解決手段】吸湿チャンバ内の湿度Hcが第1の閾値a以下の場合、通常制御を実行し(S3)、第1の閾値aを超えた場合、再生制御を実行する(S5)。通常制御では、切換バルブを制御して吸気チャンバと吸湿チャンバとを連通させ、同時にバイパス管路を遮断して吸湿チャンバの管路とシリンダヘッドからの管路とを連通させる。これにより、PCVバルブが閉弁して吸湿チャンバ内にブローバイガスが導入されたとき、ブローバイガス中の水分が吸湿材で吸湿され、通路の凍結を確実に防止することができる。一方、再生制御では、スロットル弁の開度がPCVバルブが開く特定領域となるように制御し、吸湿チャンバ内に大気を導入して吸湿材を乾燥させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンのクランクケース内に発生したブローバイガスを吸気系に環流するブローバイガス環流システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、エンジンのクランク室内で発生したブローバイガスは、吸気系に還流され、再燃焼処理される。このブローバイガスには、多量の水分が含まれており、低温時には、ブローバイガス中の水分が凍結してブローバイガスの環流通路を形成するホース等の破損や通路の詰まりが発生する虞がある。このため、従来から、ブローバイガス中の水分の凍結を防止するための各種提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ブローバイガス管及びPCVバルブをラジエータを通過して昇温した空気により加温することで、水分の凍結を防止する技術が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、通過するブローバイガスを曲折蛇行させる仕切り板とペルチェ素子等の加熱手段とを用いて、オイルミストの捕集率を高めると共に水分の凍結を防止する技術が提案されている。
【0005】
更に、特許文献3には、エアクリーナの中を仕切ってブローバイガスに含まれる水分等をフィルタエレメントで除去し、凝縮した水分を水抜き穴から排出する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平04−164110号公報
【特許文献2】特開平10−299450号公報
【特許文献3】特開平11−62735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、昇温によりブローバイガス中の水分の凍結を防止するのみであり、水分そのものを除去することはできない。このため、吸気系内のスロットル弁やその他の構成分に水分が付着し、悪影響を及ぼす虞がある。
【0008】
一方、特許文献2や特許文献3の技術は、ブローバイガス中の水分を除去可能であるが、ブローバイガスを環流させる配管内での水分の凍結を防止することは困難である。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ブローバイガスを環流させる配管内での水分の凍結を確実に防止することのできるブローバイガス環流システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明によるブローバイガス環流システムは、エンジンのクランク室内に発生したブローバイガスを、ブローバイガス還流通路を介して吸気系に還流するブローバイガス還流システムにおいて、前記ブローバイガス還流通路に、吸湿材を有する吸湿チャンバを介装すると共に、前記吸湿チャンバを迂回するバイパス通路を設け、前記ブローバイガス還流通路の前記吸湿チャンバ内を通る通路と前記バイパス通路とを切り換える切換バルブと、前記吸湿材の状態を検知するセンサと、前記センサで検知した吸湿材の状態に基づいて前記切換バルブを制御し、前記吸湿チャンバ内にブローバイガスを通して吸気系に環流させる通常制御と、吸気系から前記吸湿チャンバ内に大気を導入して前記吸湿材を再生させる再生制御とを選択的に実行する制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ブローバイガスを環流させる配管内での水分の凍結を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ブローバイガス環流システムの構成図
【図2】ブローバイガス環流系制御処理のフローチャート
【図3】通常制御におけるブローバイガス及び大気の流れを示す説明図
【図4】異常対応制御における大気の流れを示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1はエンジンであり、同図においては、水平対向型エンジンを示している。このエンジン1のエンジン1のシリンダブロック2がクランク軸(図示せず)を中心として両側のバンクに2分割され、各バンクのシリンダヘッド3に、それぞれ吸気ポート4と排気ポート5とが形成されている。
【0014】
各気筒の吸気ポート4にはインテークマニホルド6が連通され、各バンク毎の各気筒のインテークマニホルド6が集合した吸気通路にスロットル弁7が介装されている。スロットル弁7の上流側には、吸気チャンバ8が設けられ、この吸気チャンバ8の上流側の吸気通路にエアクリーナ(図示せず)が介装されている。
【0015】
また、エンジン1の一方のバンクのシリンダヘッド3のヘッドカバーには、シリンダブロック2下部のクランク室1aで発生したブローバイガスを吸気系に還流させるため、PCVバルブ9が取付けられている。尚、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3には、PCVバルブ9のブローバイガス流入口とクランク室1aとを連通する通路(図示せず)が設けられている。
【0016】
PCVバルブ9は、本実施の形態においては、スロットル弁7下流の吸気管圧力とPCVバルブ9のブローバイガス流入口の圧力との差圧に応じて開閉する圧力作動弁である。すなわち、スロットル弁7下流の吸気管圧力とブローバイガス流入口の圧力との差圧が大きいとき、PCVバルブ9は開弁方向に作動する。一方、スロットル弁7下流の吸気管圧力とブローバイガス流入口の圧力との差圧が小さいとき、PCVバルブ9は閉弁方向に作動する。
【0017】
ここで、ブローバイガスを吸気系に還流させるブローバイガス還流通路について説明する。本実施の形態においては、ブローバイガス還流通路は、PCVバルブ9から管路10を介してスロットル弁7下流側の吸気通路に連通する系統と、シリンダヘッド3のPCVバルブ9近傍に接続される管路20から吸湿チャンバ21を介してスロットル弁7上流側の吸気チャンバ8に連通する系統との2系統の通路で構成されている。
【0018】
一方の系統の通路に介装される吸湿チャンバ21は、ブローバイガス中の水分を除去するキャッチャーとして機能するものであり、この吸湿チャンバ21の底部に、シリカゲル等の吸湿材22が配設されている。また、吸湿チャンバ21の側壁上部には、吸気チャンバ8に接続される管路23の一端が突出・開口され、この側壁に対向する反対側の側壁下部には、シリンダヘッド3からの管路20に接続される管路24の一端が突出・開口されている。
【0019】
吸湿チャンバ21の管路23と管路24とは、吸湿チャンバ21を迂回するバイパス通路を形成するバイパス管路25を介して互いに接続される。管路24とバイパス管路25との接続部には、3ポート電磁弁である切換バルブV1が介装されており、この切換バルブV1を切り換えることにより、管路20と管路24、或いは管路20とバイパス管路25とが連通される。
【0020】
吸気チャンバ8と吸湿チャンバ21とを接続する管路23には、バイパス管路25の接続部から下流側の吸湿チャンバ21の手前の位置に2ポート電磁弁である切換バルブV2が介装されている。また、吸湿チャンバ21の上部壁面には、吸湿チャンバ21内に大気を導入するための大気管路26が立設されており、この大気管路26に2ポート電磁弁である切換バルブV3が介装されている。更に、吸湿チャンバ21の吸湿材22下部の底面には、吸湿チャンバ21内に溜まった水分を排出するためのドレーン管路27が接続され、このドレーン管路27に2ポート電磁弁である切換バルブ(ドレーンバルブ)V4が介装されている。
【0021】
また、吸湿チャンバ21外部の底部近傍には、吸湿材22の乾燥を促進するため、排気ガスの一部を吸気系に還流するEGR管路30が配置されている。EGR管路30は、排気ポート5に連通されるエキゾーストマニホルド31から延出され、EGR流量を調整するためのEGRバルブ32を介してスロットル弁7下流の吸気通路に連通されている。
【0022】
以上のエンジン1は、マイクロコンピュータを中心として構成されるエンジン制御ユニット(ECU)50によって制御される。ECU50の入力側には、吸気管圧力を検出する圧力センサ51、吸湿チャンバ21内の湿度を検出する湿度センサ52、その他、図示しない各種センサ類が接続されている。また、ECU50の出力側には、ブローバイガス環流系の通路を切り換える切換バルブV1〜V4、EGR環流系のEGRバルブ32、スロットル弁7を開閉駆動するスロットルアクチュエータ60、その他、図示しない各種アクチュエータ類が接続されている。
【0023】
ECU50は、ブローバイガス環流系に対する制御として、ブローバイガス環流系のガス循環に応じた切換バルブV1〜V4の切換制御を行い、ブローバイガス中の水分を吸湿チャンバ21を介して効率的に除去し、ブローバイガス通路の凍結を抑止する。特に、吸気チャンバ8から吸湿チャンバ21に至る管路23は、ゴムホース等で形成され、また、水分が凍結し易い部位である。従って、ECU50で切換バルブV1〜V4を切換制御することにより、ブローバイガス中の水分の凍結によるホースの破損や通路の詰まり等を未然に回避することができる。
【0024】
以下、ECU50によるブローバイガス環流系制御のプログラム処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0025】
先ず、最初のステップS1で湿度センサ52により吸湿チャンバ21内の湿度Hcを読み込み、ステップS2で湿度Hcが第1の閾値aを超えているか否かを調べる。第1の閾値aは、吸湿材22の吸湿能力を判定するための閾値であり、エンジン1の仕様や吸湿チャンバ21の容積、吸湿材22の種類等を考慮し、実験或いはシミュレーションにより予め設定しておく。
【0026】
ステップS2においてHc≦aである場合には、吸湿材22の吸湿能力は十分であると判断し、ステップS3へ進んで通常制御を行う。この通常制御では、吸湿チャンバ21の切換バルブV3,V4を閉とした状態で、切換バルブV2を開として吸気チャンバ8と吸湿チャンバ21とを連通させる。同時に、切換バルブV1を切り換えて吸湿チャンバ21の管路24とシリンダヘッド3からの管路20とを連通させ、バイパス管路25を遮断する。
【0027】
その結果、ブローバイガス環流系における吸湿チャンバ21側の通路系統が、図3に示すように、吸湿チャンバ21内を通る正規ルートとなる。この正規ルートでは、吸湿チャンバ21内は、PCVバルブ9の開閉状態に応じて、図3中に実線で示すような吸気チャンバ8へ向かうブローバイガスの流れ、或いは、図3中に破線で示すような吸気チャンバ8からの新気(大気)の流れが生じる。
【0028】
すなわち、スロットル開度が低〜中の開度で吸気管圧力が負圧となる低〜中負荷の運転領域では、PCVバルブ9が開弁方向に作動し、吸気チャンバ8から新気が吸湿チャンバ21内に流入する。吸気チャンバ8からの新気には水分が少ないため、管路の凍結は発生しない。
【0029】
この低〜中負荷の運転領域では、ブローバイガスの発生量が少なく、吸湿チャンバ21に流入した新気は管路24から管路20を経てシリンダヘッド3内に導入され、クランク室1a内のブローバイガスが掃気される。掃気されたブローバイガスはPCVバルブ9から管路10を経てスロットル弁7の下流側に吸入され、エンジンの燃焼室で再燃焼される。
【0030】
一方、スロットル開度が中〜大の開度で吸気管圧力が大気圧〜正圧となる中〜高負荷の運転領域では、PCVバルブ9が閉弁方向に作動する。この領域では、ブローバイガスの発生量が多く、また、ブローバイガスに水分が多く含まれている。このブローバイガスは、クランク室1aからシリンダヘッド3を経て管路20を通り、管路24から吸湿チャンバ21内に導入される。
【0031】
このとき、ブローバイガスは、吸湿チャンバ21の側壁下部の管路24からチャンバ内に入り、側壁上部の管路23から吸気チャンバ8内に排出される。このため、ブローバイガス中の水分は、吸湿チャンバ21の底部に配設された吸湿材22で吸湿される。また、吸湿チャンバ21内のブローバイガスが流入する側の管路23の開口部を、ブローバイガスが流出する側の管路24の開口部よりも重力方向で高い位置に設けていることから、ブローバイガス中の比重の大きい水分が重力によって底部に沈降し、上部の管路23内に流入することが防止される。その結果、水分が除去されて乾燥したブローバイガスが管路23から吸気チャンバ8内に排出され、管路23を形成するホース等の凍結を防止することができる。
【0032】
一方、ステップS2において、Hc>aであり、吸湿チャンバ21内の湿度Hcが第1の閾値aを超えている場合には、ステップS2からステップS4へ進み、湿度Hcが第2の閾値b(b>a)を超えているか否かを調べる。第2の閾値bは、吸湿材22の吸湿効果が低下したとき、吸湿チャンバ21内に大気を導入して吸湿材22を乾燥させ、吸湿能力を回復できるか否かを判定するための閾値である。
【0033】
そして、Hc≦bの場合、ステップS4からステップS5へ進み、吸湿材22の再生制御を実行する。この再生制御では、吸湿チャンバ21の管路の流れを決定する各切換バルブV1〜V4の状態は、通常制御時と同様であるが、吸気チャンバ8から吸湿チャンバ21内に大気を導入して吸湿材22を乾燥させるため、PCVバルブ9を開弁させる必要がある。このため、再生制御時には、スロットルアクチュエータ60を制御し、スロットル弁7の開度がPCVバルブ9が開く特定領域となるように制御する。
【0034】
再生制御を実行後はプログラムの開始に戻り、ステップS1で吸湿チャンバ21内の湿度Hcを再度読み込む。そして、ステップS2での判定の結果、Hc≦aとなり、吸湿材22が乾燥して吸湿能力が回復した場合には、ステップS3で通常制御に戻る。Hc>aの場合、ステップS5の再生制御を継続する。一方、再生制御を行っても吸湿材22の吸湿能力が回復せず(Hc<a)、吸湿チャンバ21内の湿度Hcが第2の閾値bを超えた場合には(Hc>b)、吸湿チャンバ21内に水が溜まっている異常状態であると判断し、ステップS4からステップS6へ進んで異常対応制御を実行する。
【0035】
この異常対応制御では、切換バルブV3,V4を開弁し、吸湿チャンバ21内に大気を導入してドレーン管路27から吸湿チャンバ21内に溜まった水を排水する。同時に、切換バルブV2を閉として吸湿チャンバ21を吸気チャンバ8から遮断すると共に、切換バルブV1を切り換えて吸湿チャンバ21の管路24を遮断し、シリンダヘッド3からの管路20をバイパス管路25に連通させる。
【0036】
これにより、図4に示す破線で示すように、バイパス管路25によって吸湿チャンバ21を迂回する迂回ルートが形成される。この迂回ルートには、PCVバルブ9が開弁した状態で吸気チャンバ8から大気を流すことにより、吸気チャンバ8と吸湿チャンバ21との間の管路23の凍結を防止することができる。このため、スロットルアクチュエータ60を制御し、スロットル弁7の開度がPCVバルブ9が開く特定領域となるように制御する。
【0037】
尚、本実施の形態においては、第2の閾値bは、第1の閾値aよりも大きい値に設定されているが、他の実施形態として第1の閾値aと第2の閾値bとを同じ値とし、異常対応制御を実行してから再生制御を実行することも可能である。
【0038】
このように本実施の形態においては、ブローバイガス還流通路に吸湿チャンバ21を介装し、この吸湿チャンバ21内の吸湿材22によってブローバイガス中の水分を吸湿する。これにより、ブローバイガスを環流させる配管内での水分の凍結を確実に防止することができ、ホースの破損や詰まり等による不具合の発生を未然に回避することができる。
【0039】
しかも、吸湿チャンバ21内の湿度Hcに応じて、吸湿チャンバ21内に大気を導入して吸湿材22を乾燥・再生させたり、水抜きを行うことにより、吸気系に還流するブローバイガスを常に乾燥した状態に維持することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 エンジン
1a クランク室
21 吸湿チャンバ
22 吸湿材
52 湿度センサ
50 エンジン制御ユニット
Hc 湿度
V1〜V4 切換バルブ
a 第1の閾値
b 第2の閾値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンのクランク室内に発生したブローバイガスを、ブローバイガス還流通路を介して吸気系に還流するブローバイガス還流システムにおいて、
前記ブローバイガス還流通路に、吸湿材を有する吸湿チャンバを介装すると共に、前記吸湿チャンバを迂回するバイパス通路を設け、
前記ブローバイガス還流通路の前記吸湿チャンバ内を通る通路と前記バイパス通路とを切り換える切換バルブと、
前記吸湿材の状態を検知するセンサと、
前記センサで検知した吸湿材の状態に基づいて前記切換バルブを制御し、前記吸湿チャンバ内にブローバイガスを通して吸気系に環流させる通常制御と、吸気系から前記吸湿チャンバ内に大気を導入して前記吸湿材を再生させる再生制御とを選択的に実行する制御部と
を備えることを特徴とするブローバイガス還流システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記センサによって検出された湿度が第1の閾値以下のときには前記通常制御を行い、前記湿度が前記第1の閾値を超えたとき、前記再生制御を実行することを特徴とする請求項1記載のブローバイガス還流システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記再生制御の実行時に、エンジンの吸気圧が所定範囲となるようスロットル開度を制御することを特徴とする請求項2記載のブローバイガス還流システム。
【請求項4】
前記吸湿チャンバに水抜き用のドレーンバルブを設け、
前記制御部は、前記センサによって検出された湿度が第2の閾値を超えたとき、前記ドレーンバルブを開弁させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載のブローバイガス還流システム。
【請求項5】
前記吸湿チャンバのブローバイガスが流出する側の開口部を、ブローバイガスが流入する側の開口部よりも重力方向で高い位置に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載のブローバイガス還流システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−223124(P2010−223124A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72191(P2009−72191)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】