ブロー成形金型
【課題】本発明は、ブロー成形時の気体の漏洩を抑え、蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来るブロー成形金型を提供することにある。
【解決手段】大径側取付部の内周面側に位置する第１のコア金型と、小径側取付部の内周面側に位置する第２のコア金型とに分割され、ブロー成形用のエア噴出し口を備えたコア金型と、前記コア金型との間でパリソンを最終製品形状にブロー成形するブロー金型とからなるブロー成形金型において、前記第１のコア金型の側面に前記大径側取付部の軸方向端部を受け入れる環状溝を形成したことを特徴とする。
【解決手段】大径側取付部の内周面側に位置する第１のコア金型と、小径側取付部の内周面側に位置する第２のコア金型とに分割され、ブロー成形用のエア噴出し口を備えたコア金型と、前記コア金型との間でパリソンを最終製品形状にブロー成形するブロー金型とからなるブロー成形金型において、前記第１のコア金型の側面に前記大径側取付部の軸方向端部を受け入れる環状溝を形成したことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ブロー成形金型に関する。
また、本発明は、ブロー成形に際し、パリソンの内側に噴射した気体が外部に漏れることを防止したブロー成形金型に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、熱可塑性エラストマー材製等速ジョイント用ブーツは、大径側取付部と、小径側取付部と、蛇腹部に対応する中空のブロー部を有するパリソンを射出成形し、冷却後、成形したパリソンを、射出成形型の中子型とともに取り出して、ブロー成形型に装着し、中子型よりブロー部に空気を吹き込むことにより蛇腹部を成形する方法が採用されている。
【０００３】
しかしながら、この種成形方法においては、ブロー成形に際し、パリソンの内周側を支持する支持体として射出成形時の中子型をそのまま使用しており、その場合、該中子型に気体を噴射するための機構を組み込む必要があり、中子型の構造が複雑化する。
そのため、ブロー成形時の上記支持体としては、射出成形時の中子型とは別部材を用いることが望まれるが、その場合、パリソンの内側に噴射した気体が外部に漏れるのを防止することが蛇腹部を精度良くブロー成形する上で重要である。
【０００４】
特に、トリポートタイプのジョイントブーツでは、大径側取付部が周方向で異形状であることから、当該大径側取付部における気体の漏れを防止することが難しい。
更に、ブロー金型とパリソンの大径固定部との間には、型噛み防止のために、一定のクリアランスが不可避的に存在するため、パリソンの内側に噴射した気体が外部に漏れるのを防止することは困難であった。
この点を、図５、６に基づき説明する。
尚、図６は図５のブロー成形時の気体の漏洩を示した部分拡大図である。
この種ブロー成形金型は、大径側取付部１００の内周面側に位置する第１のコア金型２００と、小径側取付部３００の内周面側に位置する第２のコア金型４００とに分割され、ブロー成形用のエア吹出口７００を備えたコア金型５００と、このコア金型５００との間でパリソン１６０を最終製品形状にブロー成形するブロー金型６００とからなっている。
そして、エア噴出口７００から気体を噴射すると、図６に示す様に大径取付部１００がブロー金型６００側（径方向外方）に移動する。
この結果、矢印で示す様に、気体は、大径取付部１００内周面と第１のコア金型２００の外周面と間に生じた間隙を通って、金型外部に漏洩する。
このため、この種従来技術は、蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来ない問題を惹起していた。
【０００５】
この点を改良した金型として、大径側取付部の軸方向端部とコア金型の端面とが接する箇所に、凹凸部を設ける態様が提案された（実開平４−７３５２７号公報、特開２００７−１５１４９号公報）。
しかし、この凹凸部を設ける態様は、気体の噴射圧力がかかる方向と平行な大径側取付部の軸方向端部に形成しているため、噴射圧力により凹凸係合が解けたり、凹凸によりブーツが損傷する問題を惹起していた。
また、凹凸部を金型に加工するのが難しいという問題も招来した。
【０００６】
【特許文献１】実開平４−７３５２７号公報
【特許文献２】特開２００７−１５１４９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたもので、その主な技術的課題とするところは、ブロー成形時の気体の漏洩を抑え、蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来るブロー成形金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明のブーツ用ブロー成形金型は、大径側取付部の内周面側に位置する第１のコア金型と、小径側取付部の内周面側に位置する第２のコア金型とに分割され、ブロー成形用のエア噴出し口を備えたコア金型と、前記コア金型との間でパリソンを最終製品形状にブロー成形するブロー金型とからなるブロー成形金型において、前記第１のコア金型の側面に前記大径側取付部の軸方向端部を受け入れる環状溝を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
請求項１記載の発明のブロー成形金型によれば、蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来きる。
【００１０】
また、請求項２記載の発明のブロー成形金型によれば、ブロー成形時に噴射する気体の漏洩を確実に阻止することが出来る。
更に、請求項３記載の発明のブロー成形金型によれば、製品の離型性が向上する。
【００１１】
更に、請求項４記載の発明のブロー成形金型によれば、型のかじりを効果的に防止出来る。
更に、請求項５記載の発明のブロー成形金型によれば、離型時にブーツの大径側取付部内周面を損傷することが無い。
【００１２】
更に、請求項６記載の発明のブロー成形金型によれば、離型時にブーツの大径側取付部内周面の損傷を効果的に阻止出来る。
更に、請求項７記載の発明のブロー成形金型によれば、特に異形のブーツにおいて蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来きる。
更に、請求項８記載の発明のブロー成形金型によれば、ブロー成形を最適に行うことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下本発明に係るブロー成形金型を図に基づいて説明する。
図１は本発明に係るブロー成形金型の断面図であり、図２は図１の部分拡大図である。
図３、４は本発明の他の実施例を示した、部分断面図である。
【００１４】
すなわち、本発明に係るブロー成形金型は、大径側取付部１の内周面側に位置する第１のコア金型２と、小径側取付部３の内周面側に位置する第２のコア金型４とに分割され、ブロー成形用のエア噴出し口７を備えたコア金型５と、このコア金型５との間でパリソン１６を最終製品形状にブロー成形するブロー金型６とから構成されている。
【００１５】
そして、第１のコア金型２の側面１２には、大径側取付部１の軸方向端部８を受け入れる環状溝９が形成してある。
この環状溝９は、ブーツの軸方向端部８のバンド取付用溝１０に至るまでの全体を受け入れる形状、すなわち第１のコア金型２の大径側の側面１２と、バンド取付用溝１０の端部８側側面１７とが同一平面とすることが、端部８の外周面と環状溝９の内周面１１との接触面積を最大に出来るため、密封性能上好ましい。
これよりも環状溝９を深くすると、製品離型時に端部８がアンダーカットとなるため、製品離型が困難となる。
【００１６】
この様な構造において、エア吹出口７から気体を噴射すると、図２の矢印に示す様に、気体がパリソンを径方向外方に押し広げる作用をするが、この気体圧力により端部８外周面と環状溝９の内周面１１とがより強固に密着するため、気体が外部に漏洩することは無い。
また、環状溝９の内周面１１がバンド取付用溝１０に向って拡径する傾斜面となっている。
このことにより、離型が容易となり、離型時に製品を損傷することが無い。
更に、第１のコア金型２の側面１２が、ブロー金型６の対向する側面１３との間隙が径方向外側に向って大きくなる傾斜面となっている。
このことにより、コア金型５とブロー金型６とのかじりを効果的に防止出来る。
【００１７】
本発明の他の実施例を図３及び図４に基づき説明する。
図３の実施例においては、第２のコア金型４の第１のコア金型２と接する箇所の外周端部１４に面取りを施してある。
これは、コア金型５の温度調整を効率的に行うためには、第１のコア金型２と第２のコア金型４との接合部は、出来る限り大径側取付部１に近付けることが好ましい。
しかし、この場合、離型時に製品を第２のコア金型４の外周端部１４により損傷する問題を惹起したが、面取りを施すことによりこの問題を効果的に回避できる。
【００１８】
図４の実施例も、同様に、離型時に製品を第２のコア金型４の外周端部１４により損傷する問題を解決するためのものである。
すなわち、第２のコア金型４の第１のコア金型２と接する分割部１５の位置を、大径取付部１の内径よりも小径となる位置に設けた。
このことにより、離型時に製品を第２のコア金型４の外周端部１４により損傷することを回避できる。
この種ブロー成形金型は、等速ジョイント用トリポートタイプに特に有効である。
また、ブーツの成形材料としては、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー材が好適に用いられる。
【００１９】
また、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明に係るブロー成形金型の断面図である。
【図２】図１の部分拡大図である。
【図３】本発明の他の実施例を示した、部分断面図である。
【図４】本発明の更なる他の実施例を示した、部分断面図である。
【図５】従来技術に係るブロー成形金型の断面図である。
【図６】図５のブロー成形時の気体の漏洩を示した部分拡大図である。
【符号の説明】
【００２１】
１ 大径側取付部
２ 第１のコア金型
３ 小径側取付部
４ 第２のコア金型
５ コア金型
６ ブロー金型
７ エア吹出口
８ 端部
９ 環状溝
１０ バンド取付用溝
１１ 内周面
１２ 側面
１３ 側面
１４ 外周端部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ブロー成形金型に関する。
また、本発明は、ブロー成形に際し、パリソンの内側に噴射した気体が外部に漏れることを防止したブロー成形金型に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、熱可塑性エラストマー材製等速ジョイント用ブーツは、大径側取付部と、小径側取付部と、蛇腹部に対応する中空のブロー部を有するパリソンを射出成形し、冷却後、成形したパリソンを、射出成形型の中子型とともに取り出して、ブロー成形型に装着し、中子型よりブロー部に空気を吹き込むことにより蛇腹部を成形する方法が採用されている。
【０００３】
しかしながら、この種成形方法においては、ブロー成形に際し、パリソンの内周側を支持する支持体として射出成形時の中子型をそのまま使用しており、その場合、該中子型に気体を噴射するための機構を組み込む必要があり、中子型の構造が複雑化する。
そのため、ブロー成形時の上記支持体としては、射出成形時の中子型とは別部材を用いることが望まれるが、その場合、パリソンの内側に噴射した気体が外部に漏れるのを防止することが蛇腹部を精度良くブロー成形する上で重要である。
【０００４】
特に、トリポートタイプのジョイントブーツでは、大径側取付部が周方向で異形状であることから、当該大径側取付部における気体の漏れを防止することが難しい。
更に、ブロー金型とパリソンの大径固定部との間には、型噛み防止のために、一定のクリアランスが不可避的に存在するため、パリソンの内側に噴射した気体が外部に漏れるのを防止することは困難であった。
この点を、図５、６に基づき説明する。
尚、図６は図５のブロー成形時の気体の漏洩を示した部分拡大図である。
この種ブロー成形金型は、大径側取付部１００の内周面側に位置する第１のコア金型２００と、小径側取付部３００の内周面側に位置する第２のコア金型４００とに分割され、ブロー成形用のエア吹出口７００を備えたコア金型５００と、このコア金型５００との間でパリソン１６０を最終製品形状にブロー成形するブロー金型６００とからなっている。
そして、エア噴出口７００から気体を噴射すると、図６に示す様に大径取付部１００がブロー金型６００側（径方向外方）に移動する。
この結果、矢印で示す様に、気体は、大径取付部１００内周面と第１のコア金型２００の外周面と間に生じた間隙を通って、金型外部に漏洩する。
このため、この種従来技術は、蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来ない問題を惹起していた。
【０００５】
この点を改良した金型として、大径側取付部の軸方向端部とコア金型の端面とが接する箇所に、凹凸部を設ける態様が提案された（実開平４−７３５２７号公報、特開２００７−１５１４９号公報）。
しかし、この凹凸部を設ける態様は、気体の噴射圧力がかかる方向と平行な大径側取付部の軸方向端部に形成しているため、噴射圧力により凹凸係合が解けたり、凹凸によりブーツが損傷する問題を惹起していた。
また、凹凸部を金型に加工するのが難しいという問題も招来した。
【０００６】
【特許文献１】実開平４−７３５２７号公報
【特許文献２】特開２００７−１５１４９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたもので、その主な技術的課題とするところは、ブロー成形時の気体の漏洩を抑え、蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来るブロー成形金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明のブーツ用ブロー成形金型は、大径側取付部の内周面側に位置する第１のコア金型と、小径側取付部の内周面側に位置する第２のコア金型とに分割され、ブロー成形用のエア噴出し口を備えたコア金型と、前記コア金型との間でパリソンを最終製品形状にブロー成形するブロー金型とからなるブロー成形金型において、前記第１のコア金型の側面に前記大径側取付部の軸方向端部を受け入れる環状溝を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
請求項１記載の発明のブロー成形金型によれば、蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来きる。
【００１０】
また、請求項２記載の発明のブロー成形金型によれば、ブロー成形時に噴射する気体の漏洩を確実に阻止することが出来る。
更に、請求項３記載の発明のブロー成形金型によれば、製品の離型性が向上する。
【００１１】
更に、請求項４記載の発明のブロー成形金型によれば、型のかじりを効果的に防止出来る。
更に、請求項５記載の発明のブロー成形金型によれば、離型時にブーツの大径側取付部内周面を損傷することが無い。
【００１２】
更に、請求項６記載の発明のブロー成形金型によれば、離型時にブーツの大径側取付部内周面の損傷を効果的に阻止出来る。
更に、請求項７記載の発明のブロー成形金型によれば、特に異形のブーツにおいて蛇腹部を精度良くブロー成形することが出来きる。
更に、請求項８記載の発明のブロー成形金型によれば、ブロー成形を最適に行うことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下本発明に係るブロー成形金型を図に基づいて説明する。
図１は本発明に係るブロー成形金型の断面図であり、図２は図１の部分拡大図である。
図３、４は本発明の他の実施例を示した、部分断面図である。
【００１４】
すなわち、本発明に係るブロー成形金型は、大径側取付部１の内周面側に位置する第１のコア金型２と、小径側取付部３の内周面側に位置する第２のコア金型４とに分割され、ブロー成形用のエア噴出し口７を備えたコア金型５と、このコア金型５との間でパリソン１６を最終製品形状にブロー成形するブロー金型６とから構成されている。
【００１５】
そして、第１のコア金型２の側面１２には、大径側取付部１の軸方向端部８を受け入れる環状溝９が形成してある。
この環状溝９は、ブーツの軸方向端部８のバンド取付用溝１０に至るまでの全体を受け入れる形状、すなわち第１のコア金型２の大径側の側面１２と、バンド取付用溝１０の端部８側側面１７とが同一平面とすることが、端部８の外周面と環状溝９の内周面１１との接触面積を最大に出来るため、密封性能上好ましい。
これよりも環状溝９を深くすると、製品離型時に端部８がアンダーカットとなるため、製品離型が困難となる。
【００１６】
この様な構造において、エア吹出口７から気体を噴射すると、図２の矢印に示す様に、気体がパリソンを径方向外方に押し広げる作用をするが、この気体圧力により端部８外周面と環状溝９の内周面１１とがより強固に密着するため、気体が外部に漏洩することは無い。
また、環状溝９の内周面１１がバンド取付用溝１０に向って拡径する傾斜面となっている。
このことにより、離型が容易となり、離型時に製品を損傷することが無い。
更に、第１のコア金型２の側面１２が、ブロー金型６の対向する側面１３との間隙が径方向外側に向って大きくなる傾斜面となっている。
このことにより、コア金型５とブロー金型６とのかじりを効果的に防止出来る。
【００１７】
本発明の他の実施例を図３及び図４に基づき説明する。
図３の実施例においては、第２のコア金型４の第１のコア金型２と接する箇所の外周端部１４に面取りを施してある。
これは、コア金型５の温度調整を効率的に行うためには、第１のコア金型２と第２のコア金型４との接合部は、出来る限り大径側取付部１に近付けることが好ましい。
しかし、この場合、離型時に製品を第２のコア金型４の外周端部１４により損傷する問題を惹起したが、面取りを施すことによりこの問題を効果的に回避できる。
【００１８】
図４の実施例も、同様に、離型時に製品を第２のコア金型４の外周端部１４により損傷する問題を解決するためのものである。
すなわち、第２のコア金型４の第１のコア金型２と接する分割部１５の位置を、大径取付部１の内径よりも小径となる位置に設けた。
このことにより、離型時に製品を第２のコア金型４の外周端部１４により損傷することを回避できる。
この種ブロー成形金型は、等速ジョイント用トリポートタイプに特に有効である。
また、ブーツの成形材料としては、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー材が好適に用いられる。
【００１９】
また、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明に係るブロー成形金型の断面図である。
【図２】図１の部分拡大図である。
【図３】本発明の他の実施例を示した、部分断面図である。
【図４】本発明の更なる他の実施例を示した、部分断面図である。
【図５】従来技術に係るブロー成形金型の断面図である。
【図６】図５のブロー成形時の気体の漏洩を示した部分拡大図である。
【符号の説明】
【００２１】
１ 大径側取付部
２ 第１のコア金型
３ 小径側取付部
４ 第２のコア金型
５ コア金型
６ ブロー金型
７ エア吹出口
８ 端部
９ 環状溝
１０ バンド取付用溝
１１ 内周面
１２ 側面
１３ 側面
１４ 外周端部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
大径側取付部（１）の内周面側に位置する第１のコア金型（２）と、小径側取付部（３）の内周面側に位置する第２のコア金型（４）とに分割され、ブロー成形用のエア吹出口（７）を備えたコア金型（５）と、前記コア金型（５）との間でパリソン（１６）を最終製品形状にブロー成形するブロー金型（６）とからなるブロー成形金型において、前記第１のコア金型（２）の側面（１２）に前記大径側取付部（１）の軸方向端部（８）を受け入れる環状溝（９）を形成したことを特徴とするブーツ用ブロー成形金型。
【請求項２】
前記環状溝（９）が前記軸方向端部（８）のバンド取付用溝（１０）に至るまでの全体を受け入れる形状であることを特徴とする請求項１記載のブロー成形金型。
【請求項３】
前記環状溝（９）の内周面（１１）が前記バンド取付用溝（１０）に向って拡径する傾斜面となっていることを特徴とする請求項１または２記載のブロー成形金型。
【請求項４】
前記第１のコア金型（２）の側面（１２）が前記ブロー金型（６）の対向する側面（１３）との間隙が径方向外側に向って大きくなる傾斜面であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【請求項５】
前記第２のコア金型（４）の前記第１のコア金型（２）と接する箇所の外周端部（１４）が面取りされていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【請求項６】
前記第２のコア金型（４）の前記第１のコア金型（２）と接する分割部（１５）の位置を前記大径取付部（１）の内径よりも小径となる位置に設けたことを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【請求項７】
前記ブーツが等速ジョイント用トリポートタイプであることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のブロー成形金型
【請求項８】
前記ブーツが熱可塑性エラストマー材であることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【請求項１】
大径側取付部（１）の内周面側に位置する第１のコア金型（２）と、小径側取付部（３）の内周面側に位置する第２のコア金型（４）とに分割され、ブロー成形用のエア吹出口（７）を備えたコア金型（５）と、前記コア金型（５）との間でパリソン（１６）を最終製品形状にブロー成形するブロー金型（６）とからなるブロー成形金型において、前記第１のコア金型（２）の側面（１２）に前記大径側取付部（１）の軸方向端部（８）を受け入れる環状溝（９）を形成したことを特徴とするブーツ用ブロー成形金型。
【請求項２】
前記環状溝（９）が前記軸方向端部（８）のバンド取付用溝（１０）に至るまでの全体を受け入れる形状であることを特徴とする請求項１記載のブロー成形金型。
【請求項３】
前記環状溝（９）の内周面（１１）が前記バンド取付用溝（１０）に向って拡径する傾斜面となっていることを特徴とする請求項１または２記載のブロー成形金型。
【請求項４】
前記第１のコア金型（２）の側面（１２）が前記ブロー金型（６）の対向する側面（１３）との間隙が径方向外側に向って大きくなる傾斜面であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【請求項５】
前記第２のコア金型（４）の前記第１のコア金型（２）と接する箇所の外周端部（１４）が面取りされていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【請求項６】
前記第２のコア金型（４）の前記第１のコア金型（２）と接する分割部（１５）の位置を前記大径取付部（１）の内径よりも小径となる位置に設けたことを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【請求項７】
前記ブーツが等速ジョイント用トリポートタイプであることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のブロー成形金型
【請求項８】
前記ブーツが熱可塑性エラストマー材であることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載のブロー成形金型。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００８−２５４３６４（Ｐ２００８−２５４３６４Ａ）
【公開日】平成２０年１０月２３日（２００８．１０．２３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−１００４１９（Ｐ２００７−１００４１９）
【出願日】平成１９年４月６日（２００７．４．６）
【出願人】（０００００４３８５）ＮＯＫ株式会社 (1,527)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年１０月２３日（２００８．１０．２３）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年４月６日（２００７．４．６）
【出願人】（０００００４３８５）ＮＯＫ株式会社 (1,527)
【Ｆターム（参考）】
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