説明

プリンタ内蔵携帯通信端末

【課題】 従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、いずれも手書き入力機能を有していないため、手書き入力したデータを印刷することができないという問題がある。
【解決手段】 手書き入力情報制御部34は、ペンをユーザが使用してディスプレイ10の2次元の画面上の任意位置を押圧すると、その押圧位置の2次元座標が入力され、その入力座標に応じた画像データを内部の画像認識プログラムによって手書き入力情報として生成し、メイン処理部31を介してデータ記録部32に送り記録する。プリンタ制御部35は、メイン処理部31より入力される画像データを受け、その画像データを内蔵プリンタ14により印刷媒体に印刷する。内蔵プリンタ14は未使用時には電力を供給せず停止状態としておき、プリンタ制御部35が画像データを受け取った段階で初めて内蔵プリンタ14に電力を供給して起動させ印刷可能状態とすることで、消費電力を低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプリンタ内蔵携帯通信端末に係り、特にデータを簡易にプリントアウトするプリンタを内蔵した携帯電話機のようなプリンタ内蔵携帯通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
手書き入力機能を持つ携帯電話機において、手書き入力によるデータや携帯電話本体に記憶された画像データ、文字データを他者に伝達するには、他者のメールアドレスを取得した後メール機能を使用してデータを転送するか、外部メモリにデータを書き込み、その外部メモリを他者に手渡す必要がある。また、携帯電話機よりデータをプリントアウトするためには外部のプリンタに接続する必要があり、プリンタを別途用意しなければならず、不便である。
【0003】
そこで、プリンタを内蔵する携帯通信端末が従来より知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。特許文献1記載の従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、デジタル画像情報に応じて銀塩記録媒体に対してカラー画像を形成するプリンタを内蔵している携帯電話機である。また、特許文献2記載の従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、取り外し可能なメモ機を備えると共に、携帯電話機本体にプリンタを内蔵し合体した構造である。
【0004】
また、特許文献3記載の従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、ユニット収容空間に記録ヘッドと、記録紙ロールと、プラテンローラとを配置し、蓋部材で開閉し得るプリンタ付携帯端末装置の装置本体に、発光手段と、受光手段とを設ける一方、蓋部材に発光手段から送出された光を受けて記録紙の所定の部位を照射する第1の光導伝部材と、記録紙からの反射光を受けて受光手段に導く第2の光導伝部材とを備えた構成である。更に、特許文献4記載の従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、携帯電話機本体とプリンタの電源を共有しており、本体表面に設けられた液晶表示画面手段がプリンタの操作ないし駆動状態を示す画面を備えている構成である。
【0005】
【特許文献1】特開2001−274887号公報(第2頁、図1)
【特許文献2】実用新案登録第3102634号(図1)
【特許文献3】特開2001−113770号公報(第3頁、図1)
【特許文献4】特開2002−016679号公報(第6頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、特許文献1記載の従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、記録媒体として銀塩記録媒体を使用することで高画質の画像プリントが可能となるが、写真プリントを目的としており、印刷される媒体はインスタント銀塩カラー写真フィルムのような銀塩記録媒体に限られてしまうため、コストを考えると安易なメモ書きの印刷には適さない問題がある。また、印刷に要する時間が長く、高画質を必要とするプリント以外には適さないという問題もある。
【0007】
また、特許文献2記載の従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、メモ機が脱着式であり、メモ機を外して所持していない場合にはメモを取ることができないという問題点がある。また、メモ機自体が取り外しても使用できることからメモ機用の電源を搭載する必要があり、ある程度の大きさを必要とするので、メモ機を取り付けている場合に携帯電話機が大きくなる問題がある。更に、特許文献3及び4記載の従来のプリンタ内蔵携帯通信端末は、いずれも手書き入力機能を有していないため、手書き入力したデータを印刷することができないという問題がある。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、携帯電話機に手書き入力したメモを簡単にその場で印刷できるプリンタ内蔵携帯通信端末を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明の他の目的は、携帯通信端末に取り込んだ画像データ、文字データを容易に外部装置を装着することなく、しかも低消費電力で印刷することができるプリンタ内蔵携帯通信端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記の目的を達成するため、少なくとも通信機能及び手書き入力機能を備えた携帯通信端末であって、手書き入力機能を用いて取得した手書き入力画像データを記憶する記憶手段と、筐体内に内蔵されており、所望の画像データを印刷媒体に印刷する内蔵プリンタと、記憶手段に記憶されている手書き入力画像データを読み出して内蔵プリンタにより印刷させる印刷制御手段とを有することを特徴とする。この発明では、手書き入力画像データを内蔵プリンタで印刷できるようにしたため、手書き入力した情報を簡単に内蔵プリンタで印刷することができる。
【0011】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、少なくとも通信機能及び手書き入力機能を備えた携帯通信端末であって、手書き入力機能を用いて取得した手書き入力画像データを記憶する記憶手段と、筐体内に内蔵されており、所望の画像データを印刷媒体に印刷する内蔵プリンタと、記憶手段に記憶されている手書き入力画像データを読み出して内蔵プリンタにより印刷させる印刷制御手段と、内蔵プリンタの非動作時は内蔵プリンタには電力を供給せず、印刷制御手段による手書き入力画像データの印刷時には内蔵プリンタへ電力を供給して動作状態に制御する電力制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
この発明では、内蔵プリンタが動作していないときには電力を供給しないようにしているため、手書き入力機能と内蔵プリンタの両方が同時に動作しない限り、動作させる方のみに電力を供給することができる。
【0013】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、上記の記憶手段には、通信機能を用いて取得したメールデータ及びカメラ機能により取得した撮像画像データの少なくとも一方も記憶されており、印刷制御手段は、メールデータ又は撮像画像データ印刷時には記憶手段に記憶されているメールデータ又は撮像画像データを読み出して内蔵プリンタにより印刷させ、電力制御手段はメールデータ又は撮像画像データ印刷時にも内蔵プリンタへ電力を供給することを特徴とする。この発明では、メールデータ又は撮像画像データを内蔵プリンタにより印刷することができる。
【0014】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、上記の内蔵プリンタが、印刷媒体が挿入又は排出される印刷媒体挿入出口と、ロール式の印刷媒体収納部とを有し、印刷制御手段は、印刷媒体挿入出口に印刷媒体が挿入されているときには印刷媒体に対して印刷を行い、印刷媒体挿入出口に印刷媒体が挿入されていないときにはロール式の印刷媒体収納部に収納されているロール式の印刷媒体に対して印刷を行う構成であることを特徴とする。
【0015】
この発明では、印刷媒体はロール式の印刷媒体を内蔵プリンタ内部に設置し補充できる形式を基本とする。また、画像データをシール形式の媒体に印刷する場合や文字データを付箋に印刷する場合など特殊な印刷媒体を用いる際には、内蔵プリンタの印刷媒体挿入出口に印刷媒体を挿入して印刷を行うことができる。
【0016】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、画面への押圧位置の2次元座標信号を出力する座標入力部と、座標入力部の画面上の、印刷すべき画像データに対応した位置を押圧するための指示入力手段と、座標入力部からの2次元座標信号に基づき、手書き入力画像データを生成する手書き入力画像情報生成手段とを有することを特徴とする。
【0017】
更に、上記の目的を達成するため、本発明は、座標入力部の画面が各種画像を表示するディスプレイの画面と共用されており、手書き入力画像情報生成手段は、座標入力部を備えたディスプレイからの2次元座標信号に基づき、手書き入力画像データを生成することを特徴とする。この発明では、座標入力部の画面とディスプレイの画面とが共用されているため、設置位置に制約のある携帯通信端末において、設置場所をとらず、携帯通信端末の小型化を実現できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、外部機器を接続させる必要やデータの発信操作を行う必要なく携帯通信端末内部のデータ制御のみで手書き入力した画像データを、手書き入力機能以外で取得した画像データと同様に内蔵プリンタで印刷することができ、また、内蔵プリンタには非動作時には電力を供給せず、動作時にのみ電力を供給するようにしたため、消費電力を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明になるプリンタ内蔵携帯通信端末の一実施の形態の正面図を示し、図2は図1中の内蔵プリンタの概略図を示す。両図中、同一構成部分には同一符号を付してある。図1において、本発明のプリンタ内蔵携帯通信端末の一実施の形態である手書き入力機能を有する携帯電話機1は、各種文字、各種図形などの画像を表示するディスプレイ10と、手書き入力用のペン11と、手書き入力時以外の時にペン11を格納するペン格納スペース12とが少なくとも上側筐体部15の筐体の内側面に設けられている。なお、ディスプレイ10はペン11により押圧された画面上の位置を示す2次元座標信号を出力するペンタッチの座標入力機能も備えている。このペンタッチの座標入力機能は、ペン入力の座標入力装置(タブレット)として公知であるので、その詳細な説明は省略する。
【0020】
また、各種の情報を入力するための複数のキーからなる入力部13が下側筐体部16の内側面に設けられると共に、下側筐体部16の筐体内に内蔵プリンタ14を有している。上側筐体部15と下側筐体部16とは、各一側端部がヒンジ部17により回動自在に結合されており、上側筐体部15と下側筐体部16の各内側面同士が対向密接する閉状態か、図1に示すように、上側筐体部15と下側筐体部16の各内側面同士が所定角度離間されて、入力部13の操作とディスプレイ10の画像視認とが可能な開状態のいずれかとされる。
【0021】
また、図2に示すように、携帯電話機1の内蔵プリンタ14は、印刷媒体21を挿入又は排出するための印刷媒体挿入出口22と、ロール式の印刷媒体23を格納するスペースとを有する。印刷媒体はロール式の印刷媒体23を内蔵プリンタ14の内部に設置し、補充できる形式を基本とする。印刷媒体挿入出口22には印刷媒体21を挿入することができ、印刷媒体21が挿入されている場合は、挿入されている印刷媒体21を用いて印刷を行う。印刷媒体21が挿入されていない場合はロール式の印刷媒体24を用いて印刷を行う。なお、印刷媒体21は、シール形式の媒体や文字データを付箋に印刷する場合などの特殊な印刷媒体でもよいが、銀塩記録媒体でなくてよい。
【0022】
なお、図1では図示は省略したが、上側筐体部15の内側面には受話音声や着信音鳴動用のスピーカが設けられ、外側面には必要に応じて背面側ディスプレイが設けられ、また、下側筐体部16の内側面には送話音声入力用マイクが設けられる。
【0023】
次に、携帯電話機1の構成の概略について説明する。図3は本発明になるプリンタ内蔵携帯通信端末の一実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1、図2と同一構成部分には同一符号を付してある。図3において、メイン処理部31は携帯電話機1の各部を予め記憶されている制御プログラムに従い、統括的に制御する処理部であり、データ記録部32、表示制御部33、手書き入力情報制御部34及びプリンタ制御部35に接続されている。
【0024】
データ記録部32は、メイン処理部31の処理により画像データの記録を行う。データ記録部32としては、メモリや記録媒体がある。記録再生される(書込み/読み出しされる)画像データは、手書き入力によって取得した画像データがあり、更には携帯電話機1の既存のメール機能から得られるメールデータ及び/又はカメラ機能から得られる撮像画像データも記録されている。なお、カメラは図1では図示を省略されているが、なくてもよい。
【0025】
表示制御部33は、メイン処理部31から入力された画像情報をディスプレイ10に表示させる。手書き入力情報制御部34は、図1に示したペン11をユーザが使用してディスプレイ10の2次元の画面上の任意位置を押圧すると、その押圧位置の2次元座標信号がディスプレイ10から入力され、その入力2次元座標信号に応じた画像データを内部の画像認識プログラムによって手書き入力情報として生成し、メイン処理部31を介してデータ記録部32に送り記録する。
【0026】
プリンタ制御部35は、メイン処理部31より入力される画像データを受け、その画像データを内蔵プリンタ14により印刷媒体に印刷する。すなわち、データ記録部32に記録されている画像データを印刷する時には、メイン処理部31がデータ記録部32より印刷する画像データを読み出し、プリンタ制御部35に引き渡す。プリンタ制御部35は内蔵プリンタ14を起動させ、入力画像データの印刷媒体への印刷を実行させる。上記のメイン処理部31、データ記録部32、表示制御部33、手書き入力情報制御部34及びプリンタ制御部35は、図1の上側筐体部15又は下側筐体部16の筐体内に設けられている。なお、図3には携帯電話機1の通常の通話動作時やメール送受信の際に用いるブロックは、本発明の要旨と直接の関係が無いため、図示を省略してある。
【0027】
次に、手書き入力で得られる画像データを取得し、印刷を行うまでの動作について図4のフローチャートを併せ参照して説明する。前述したように、ディスプレイ10にペン11で手書き入力されると、手書き入力情報制御部34がその入力2次元座標に基づいて手書き入力画像データを生成し、メイン処理部31を介してデータ記録部32に記録する。このデータ記録部32に記録されている手書き入力画像データの印刷時には、メイン処理部31がデータ記録部32から手書き入力画像データを読み出して、プリンタ制御部35に渡す(ステップS1)。プリンタ制御部35が印刷すべき手書き入力画像データを受け取ると、内蔵プリンタ14を起動する(ステップS2)。
【0028】
次いで、プリンタ制御部35は図2に示した印刷媒体挿入出口22に印刷媒体21が挿入されているか否かを確認し(ステップS3)、印刷媒体21が挿入されていないと判定した時には、内蔵プリンタ14にロール式の印刷媒体23が装着されているか否かチェックする(ステップS4)。プリンタ制御部35はステップS4でロール式の印刷媒体23が装着されていないとの判定結果を得たときには、メイン処理部31へ印刷媒体が存在しない旨を通知する(ステップS5)。これにより、メイン処理部31は例えば表示制御部33を介してディスプレイ10に印刷ができない旨のアラーム表示などを行う。
【0029】
他方、ステップS3で印刷媒体21が印刷媒体挿入出口22に挿入されているとの判定結果を得たとき、又はステップS4でロール式の印刷媒体23が内蔵プリンタ14に装着されているとの判定結果を得たときには、ステップS1で取得した印刷すべき手書き入力画像データの情報量より印刷枚数、印刷様式などをチェックし(ステップS6)、印刷すべき手書き入力画像データを内蔵プリンタ14へ送信する(ステップS7)。
【0030】
プリンタ制御部35は、印刷すべき手書き入力画像データの受信終了を確認すると、印刷開始指令を内蔵プリンタ14へ送り、内蔵プリンタ14による印刷媒体への印刷を開始させる。なお、このときの印刷媒体は、印刷媒体21が印刷媒体挿入出口22に挿入されているときには印刷媒体21であり、印刷媒体21が印刷媒体挿入出口22に挿入されていないが、ロール式の印刷媒体23が内蔵プリンタ14に装着されているときにはロール式の印刷媒体23である。
【0031】
内蔵プリンタ14は、このようにして印刷を開始するが、印刷中に用紙切れや紙詰まりなどの障害が起こるとプリンタ制御部14にエラー情報として通知する機能を有している。上記の障害発生時、又は手書き入力画像データの印刷媒体への印刷が終了すると、内蔵プリンタ14はその旨をプリンタ制御部35へ通知し、その通知に基づき、プリンタ制御部35は内蔵プリンタ14の印刷動作を停止させる(ステップS9)。
【0032】
このように、本実施の形態によれば、手書き入力機能を持つ携帯電話機1においてプリンタを内蔵させたため、外部機器を接続させる必要やデータの発信操作を行う必要なく携帯電話機1内部のデータ制御のみで、手書き入力機能で入力したデータを携帯電話機1のメール機能を用いることなく他者に伝達することができ、また手書き入力したデータを印刷媒体に保存することができる。更には手書き入力機能以外で取得したメールデータや撮像画像データ等を印刷することができる。
【0033】
ところで、本実施の形態のように、手書き入力情報制御部34と内蔵プリンタ14とを共に有する携帯電話機1では、手書き入力機能と内蔵印刷機能とを同時に動作させると、消費電力が大きくなるという問題がある。そこで、この実施の形態では、内蔵プリンタ14は未使用時(非動作時)には電力を供給せず停止状態としておき、プリンタ制御部35が画像データを受け取った段階で初めて内蔵プリンタ14に電力を供給して起動させ印刷可能状態とする。
【0034】
これにより、印刷時以外に内蔵プリンタ14が電力を消費することがなくなるため、消費電力を低減することができる。これは、特にバッテリを電源としてバッテリからの電力で動作する携帯電話機1のような携帯型通信端末において、バッテリの長寿命化を図ることができ特に有効である。
【0035】
なお、上記の実施の形態の説明では、手書き入力画像データを印刷する場合について説明したが、手書き入力画像データ以外のデータ記録部32に記録されている画像データ(本明細書では狭義の画像データだけでなく、図形データ及び文字データを含む)の印刷も、上記の手書き入力画像データの印刷と同様にしてできることは勿論である。
【0036】
また、内蔵プリンタ14の設置位置は図1に示した設置位置に限定されるものではなく、筐体内のどこに設置してもよい。また、ペン収納スペース12はディスプレイ10の下部に設置する必要はなく、上側筐体部15又は下側筐体部16の筐体側面などに設置してもよいし、筐体背面に設置してもよい。更に、手書き入力部はディスプレイ10に限定されるものではなく、筐体背面に設けられたディスプレイに設けてもよく、専用の手書き入力部を設けてもよい。また、印刷媒体はロール式の印刷媒体を優先して印刷させるようにしてもよい。更にまた、本発明は携帯電話機のみならず、通信機能を有する携帯通信端末に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の携帯通信端末の一実施の形態の要部の正面図である。
【図2】図1中の内蔵プリンタの一実施の形態の概略構成図である。
【図3】本発明の携帯通信端末の一実施の形態の要部のブロック図である。
【図4】本発明における手書き入力画像データ印刷実行時の一例のフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
1 携帯電話機
10 ディスプレイ
11 ペン
12 ペン収納スペース
13 入力部
14 内蔵プリンタ
15 上側筐体部
16 下側筐体部
17 ヒンジ部
21 印刷媒体
22 印刷媒体挿入出口
23 ロール式の印刷媒体
31 メイン処理部
32 データ記録部
33 表示制御部
34 手書き入力情報制御部
35 プリンタ制御部





【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも通信機能及び手書き入力機能を備えた携帯通信端末であって、
前記手書き入力機能を用いて取得した手書き入力画像データを記憶する記憶手段と、
筐体内に内蔵されており、所望の画像データを印刷媒体に印刷する内蔵プリンタと、
前記記憶手段に記憶されている前記手書き入力画像データを読み出して前記内蔵プリンタにより印刷させる印刷制御手段と
を有することを特徴とするプリンタ内蔵携帯通信端末。
【請求項2】
少なくとも通信機能及び手書き入力機能を備えた携帯通信端末であって、
前記手書き入力機能を用いて取得した手書き入力画像データを記憶する記憶手段と、
筐体内に内蔵されており、所望の画像データを印刷媒体に印刷する内蔵プリンタと、
前記記憶手段に記憶されている前記手書き入力画像データを読み出して前記内蔵プリンタにより印刷させる印刷制御手段と、
前記内蔵プリンタの非動作時は該内蔵プリンタには電力を供給せず、前記印刷制御手段による前記手書き入力画像データの印刷時には前記内蔵プリンタへ電力を供給して動作状態に制御する電力制御手段と
を有することを特徴とするプリンタ内蔵携帯通信端末。
【請求項3】
前記記憶手段には、前記通信機能を用いて取得したメールデータ及びカメラ機能により取得した撮像画像データの少なくとも一方も記憶されており、前記印刷制御手段は、前記メールデータ又は撮像画像データ印刷時には前記記憶手段に記憶されている前記メールデータ又は撮像画像データを読み出して前記内蔵プリンタにより印刷させ、前記電力制御手段は前記メールデータ又は撮像画像データ印刷時にも前記内蔵プリンタへ電力を供給することを特徴とする請求項2記載のプリンタ内蔵携帯通信端末。
【請求項4】
前記内蔵プリンタは、印刷媒体が挿入又は排出される印刷媒体挿入出口と、ロール式の印刷媒体収納部とを有し、前記印刷制御手段は、前記印刷媒体挿入出口に前記印刷媒体が挿入されているときには前記印刷媒体に対して印刷を行い、前記印刷媒体挿入出口に前記印刷媒体が挿入されていないときには前記ロール式の印刷媒体収納部に収納されているロール式の印刷媒体に対して印刷を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のプリンタ内蔵携帯通信端末。
【請求項5】
画面への押圧位置の2次元座標信号を出力する座標入力部と、前記座標入力部の画面上の、印刷すべき画像データに対応した位置を押圧するための指示入力手段と、前記座標入力部からの前記2次元座標信号に基づき、前記手書き入力画像データを生成する手書き入力画像情報生成手段とを有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載のプリンタ内蔵携帯通信端末。
【請求項6】
前記座標入力部の画面は各種画像を表示するディスプレイの画面と共用されており、前記手書き入力画像情報生成手段は、前記座標入力部を備えた前記ディスプレイからの前記2次元座標信号に基づき、前記手書き入力画像データを生成することを特徴とする請求項5記載のプリンタ内蔵携帯通信端末。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−195691(P2006−195691A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−5850(P2005−5850)
【出願日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(390000974)NECモバイリング株式会社 (138)
【Fターム(参考)】