プログラム異常動作時における解析用データ取得装置及びプログラム
【課題】コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムのうちの何れかが異常動作した場合、解析用データを自動的に取得すること。
【解決手段】本発明による解析用データ取得装置10は、取得解析用データ記憶装置14と関連付けテーブル13と解析用データ取得部11とを備える。関連付けテーブル13は、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)と、予め定められた解析用データが格納されている記憶装置25内の格納場所とを関連付けている。解析用データ取得部11は、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定し、関連付けテーブル13に基づいて、特定されたアプリケーションプログラム21に関連する解析用データの格納場所を把握し、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【解決手段】本発明による解析用データ取得装置10は、取得解析用データ記憶装置14と関連付けテーブル13と解析用データ取得部11とを備える。関連付けテーブル13は、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)と、予め定められた解析用データが格納されている記憶装置25内の格納場所とを関連付けている。解析用データ取得部11は、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定し、関連付けテーブル13に基づいて、特定されたアプリケーションプログラム21に関連する解析用データの格納場所を把握し、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、多くのクライアントマシンがサーバマシンに接続されてなるようなコンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが、プログラムエラー等によって異常動作した場合、この異常動作に関連する解析用データを自動的に取得する解析用データ取得装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、多くのクライアントマシンがサーバマシンに接続されてなるようなコンピュータシステム上で動作する単数又は複数の各種アプリケーションプログラムは、複雑な機能を実現しているため、プログラムエラー等を含む不具合を完全に除去できない状態で運用されることが多い。
【0003】
したがって、例えば、特許文献1及び2に示すように、アプリケーションプログラムが異常動作した場合に備えて、アプリケーションプログラムの動作時に、トレースファイル、ログファイルなどの解析用データを記憶装置に残す機能が組み込まれている。
【0004】
そして、アプリケーションプログラムが異常動作した場合には、オペレータが、先ず、記憶装置に残された解析用データの中から、異常動作に関連する解析用データを取得し、次に、この取得した解析用データを分析する。このようにして、当該異常の原因調査が行われている。
【特許文献1】特開2005−165653号公報
【特許文献2】特開2005−4513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、従来、異常動作の解明に必要な解析用データは、オペレータによって、すなわちマニュアル操作によって、記憶装置から選択されて取得されている。
【0006】
しかしながら、多くのクライアントマシンがサーバマシンに接続されているような複雑な構成によって構築されたコンピュータシステムでは、上述したような解析用データを取得するためのマニュアル操作もまた極めて繁雑になり、オペレータの負担が大きいという問題がある。
【0007】
更には、異常動作の内容によっては、解析用データのサイズが極めて膨大となるため、記憶装置の中に長期間残しておくことができない場合がある。実際、24時間連続して運転されるようなシステムでは、後でオペレータが必要な解析用データを記憶装置から取得しようとしても、記憶装置の容量の限界から、既に新たな解析用データに上書きされ、記憶装置に残っていない場合もある。このような場合、アプリケーションプログラムの異常動作を解析することができないという問題がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムのうちの何れかが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データを自動的に取得し、もって、オペレータの負担を低減するとともに、異常動作の解析に必要な解析用データを確実に取得することが可能な解析用データ取得装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0010】
すなわち、本発明は、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムである。
【0011】
この発明では、単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報を含むエラーメッセージを作成し、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させる。
【0012】
そして、解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムは、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する。更に、各アプリケーションプログラムと、予め定められた解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とを関連付けた関連付けテーブルに基づいて、特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データの格納場所を把握する。そして、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置に格納させる。
【0013】
また、関連付けテーブルは、各アプリケーションプログラムと、予め定められた解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とのみならず、エラーメッセージのうち、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー識別番号を更に関連付けていても良い。この場合、解析用データ取得手段は、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、エラーメッセージに含まれるエラー識別番号と、関連付けテーブルとから、このアプリケーションプログラム及びエラー識別番号に関連する解析用データの格納場所を把握し、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置に格納させることができる。
【0014】
また、関連付けテーブルは、各アプリケーションプログラムと、予め定められた解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所のみならず、解析用データを絞り込むための絞込条件を更に関連付けていても良い。この場合、解析用データ取得手段は、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、関連付けテーブルから、このアプリケーションプログラムに関連する解析用データのうち絞込条件に適合する解析用データの格納場所を把握し、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置に格納させることができる。
【0015】
更に、上述したような解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムに、取得解析用データ記憶装置に格納された解析用データを、指定された送信先に送信する送信機能を付加しても良い。
【0016】
従って、本発明の解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムにおいては、以上のような手段を講じることにより、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データを自動的に取得することができる。その結果、オペレータの負担を低減するとともに、異常動作の解析に必要な解析用データを確実に取得することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データを自動的に取得することができる。以上により、オペレータの負担を低減するとともに、異常動作の解析に必要な解析用データを確実に取得することが可能な解析用データ取得装置及びプログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の一例を含む機能ブロック図である。
【0020】
すなわち、本実施の形態に係る解析用データ取得装置10は、コンピュータシステム20上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)が異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する装置である。
【0021】
ここで、コンピュータシステム20は、コンピュータシステム20上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)の他に、これらアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)が利用するデータベースやファイル等を格納したデータベース/ファイル記憶装置25の他に、エラーメッセージ記憶装置22とログ/トレース情報記憶装置27とを含んでいる。
【0022】
図2は、データベース/ファイル記憶装置25の構成例を示す概念図である。データベース/ファイル記憶装置25は、アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)が利用するデータベースやファイル等である種々のデータファイル26(#1,#2,#3・・・)を格納している。
【0023】
図3は、データファイル26の一例を示す構成図である。テキスト、画像、写真等の実体データや管理データが、ファイル名を付されて格納されている。
【0024】
各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、異常動作すると、異常動作した日時と、異常動作したアプリケーションプログラム(すなわち、自分自身)を特定する特定情報、例えば、プログラム名を含むエラーメッセージを作成し、エラーメッセージ記憶装置22に出力する。この特定情報は、アプリケーションプログラムを識別する情報であれば、プログラム名以外であっても良い。このようにしてエラーメッセージ記憶装置22に出力されたエラーメッセージは、エラーメッセージ記憶装置22内のエラーメッセージキュー23に格納される。
【0025】
図4は、エラーメッセージキュー23の一例を示すデータ構成図である。異常動作した日時23nTと、異常動作したアプリケーションプログラムのプログラム名23nP(nは、エラーメッセージキュー23に格納された順にエラーメッセージに付された連続番号)とを、エラーメッセージ毎に格納している。
【0026】
更に、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、プログラム動作時のログ/トレース情報を作成し、ログ/トレース情報記憶装置27に出力する。ログ/トレース情報記憶装置27には、図5に示すように、アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)毎にそれぞれログ/トレース情報格納ファイル28(#a,#b,#c・・・)を設けている。そして、ログ/トレース情報記憶装置27に出力されたログ/トレース情報は、出力元のアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)に応じたログ/トレース情報格納ファイル28(#a,#b,#c・・・)にそれぞれ格納される。図6は、ログ/トレース情報が格納されたログ/トレース情報格納ファイル28のデータ構成例を示す図である。日時、トランザクション番号、端末番号、処理内容の文字列、各種内部変数の値等を含むログ/トレース情報28n(nは格納された順番を示す)が、時系列的に格納される。このようなログ/トレース情報は、アプリケーションプログラムが異常動作した場合には、この異常動作に関連する情報を含む異常動作関連データとして使用することができる。
【0027】
各記憶装置22,24,25は、メモリやハードディスク等のハードウェアからなる。
【0028】
解析用データ取得装置10は、解析用データ取得部11と、関連付けデータ記憶装置12と、取得解析用データ記憶装置14とを備えている。
【0029】
関連付けデータ記憶装置12は、関連付けテーブル13を格納する。関連付けテーブル13は、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)と、予め定められた解析用データが格納されているログ/トレース記憶装置27内の格納場所とを関連付けたテーブルである。更に、関連するデータの格納場所及びファイル名が関連付けられていても良い。図7は、このような関連付けテーブル13のデータ構成例を示す図である。レコード毎に、プログラム名13nP、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、ログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nL(nはレコード番号を示す)を格納することによって、同一のレコードに属するプログラム名13nP、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nLを関連付けて格納している。
【0030】
解析用データ取得部11は、エラーメッセージキュー23に格納されたエラーメッセージに含まれる特定情報であるプログラム名23nPに基づいて、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定する。そして、関連付けデータ記憶装置12に格納された関連付けテーブル13に基づいて、特定されたプログラム名13nPに関連する解析用データのデータベース/ファイル記憶装置25内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nDを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nDから解析用データを取得する。同様に、特定されたプログラム名13nPに関連するログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nLを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nLからログ/トレース情報を取得する。そして、取得した解析用データ及びログ/トレース情報を取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【0031】
各記憶装置12,14も、メモリやハードディスク等のハードウェアからなる。
【0032】
以上のように構成された解析用データ取得装置10は、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に記録されたプログラムや、インターネット等の通信ネットワークを介してダウンロードした解析用データ取得プログラムを読み込み、この解析用データ取得プログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現される。また、この記録媒体に記録された解析用データ取得プログラムは、コンピュータに実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)をコンピュータ内に構成させる設定プログラムをも含む。この解析用データ取得プログラムは、記録媒体から、あるいは通信媒体からコンピュータに読み込まれると、このコンピュータを以下のように動作させる。
【0033】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れについて図8に示すフローチャートを用いて説明する。実際の動作は、全て解析用データ取得部11によってなされる。
【0034】
エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていなければ(S1:No)、処理は行われないが、エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていれば(S1:Yes)、エラーメッセージキュー23に格納されているエラーメッセージが読み込まれ(S2)、読み込んだエラーメッセージからプログラム名が取得される(S3)。これによって、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21が特定される。
【0035】
そして、関連付けテーブル13がサーチされ、特定されたアプリケーションプログラムのプログラム名13nPに対応するレコードが探索される(S4)。更に、探索されたレコードに関連する解析用データのデータベースファイル/記憶装置25におけるディレクトリ/ファイル名13nD、及びログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27におけるディレクトリ/ファイル名13nLが把握され、把握されたディレクトリから、把握されたファイル名に一致する解析用データ及びログ/トレース情報が取得される。そして、取得された解析用データ及びログ/トレース情報が取得解析用データ記憶装置14に格納される(S5)。
【0036】
そして、関連付けテーブル13のうち、ステップS4で探索されたレコードに含まれる全ての解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nLに対して処理がなされたのであれば(S6:Yes)、ステップS1の処理に移行し、そうでない場合には(S6:No)、ステップS5の処理に移行する。
【0037】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、コンピュータシステム20上で動作しているアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうちの何れかが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データ及びログ/トレース情報を、データベースファイル/記憶装置25及びログ/トレース情報記憶装置27から自動的に取得し、取得解析用データ記憶装置14に格納することができる。その結果、オペレータの負担を低減するとともに、プログラムエラー発生後の解析時に解析用データ及びログ/トレース情報が既に消滅しているなどの事態を回避し、エラーの解析に必要なデータを確実に取得することが可能となる。
【0038】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る解析用データ取得装置について説明する。
【0039】
本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の変形例である。したがって、ここでは、第1の実施の形態と同一箇所については同一符番を用いて重複説明を避け、第1の実施の形態と異なる点のみについて説明する。
【0040】
すなわち、本実施の形態では、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、異常動作すると、異常動作した日時と、異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報であるプログラム名と、エラーメッセージ番号とを含むエラーメッセージを作成し、エラーメッセージ記憶装置22に出力する。このようにしてエラーメッセージ記憶装置22に出力されたエラーメッセージは、エラーメッセージ記憶装置22内のエラーメッセージキュー23に格納される。
【0041】
図9は、エラーメッセージキュー23の一例を示すデータ構成図である。異常動作した日時23nTと、異常動作したアプリケーションプログラムのプログラム名23nPとに加えて、エラーメッセージ番号23nEとをエラーメッセージ毎に格納している。
【0042】
そして、本実施の形態に係る解析用データ取得装置では、関連付けテーブル13が、図10に示すように、プログラム名13nPに、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、ログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nLのみならず、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー番号13nEを更に関連付けている。
【0043】
解析用データ取得部11は、図9に示すようなエラーメッセージキュー23に格納されたエラーメッセージに含まれるプログラム名23nPに基づいて、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定する。そして、この特定したプログラム名23nPと、エラーメッセージ番号23nEと、図10に示す関連付けテーブル13とから、このプログラム名13nP及びエラーメッセージ番号13nEに関連する解析用データのデータベース/ファイル記憶装置25内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nDを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nDから解析用データを取得する。同様に、特定されたプログラム名13nP及びエラーメッセージ番号13nEに関連するログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nLを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nLからログ/トレース情報を取得する。そして、取得した解析用データ及びログ/トレース情報を取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【0044】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れについて図11に示すフローチャートを用いて説明する。実際の動作は全て解析用データ取得部11によって行われる。
【0045】
エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていなければ(S11:No)、処理は行われないが、エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていれば(S11:Yes)、エラーメッセージキュー23に格納されているエラーメッセージが読み込まれ(S12)、読み込んだエラーメッセージからプログラム名及びエラーメッセージ番号が取得される(S13)。これによって、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21及びエラーの内容が特定される。
【0046】
そして、図10に示すような関連付けテーブル13がサーチされ、特定されたプログラム及びエラーメッセージに一致するレコードが探索される(S14)。更に、探索されたレコードに関連する解析用データのデータベースファイル/記憶装置25におけるディレクトリ/ファイル名13nDが把握され、把握されたディレクトリから、把握されたファイル名に一致する解析用データが取得される。そして、取得された解析用データが取得解析用データ記憶装置14に格納される。同様に、探索されたレコードに関連するログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27におけるディレクトリ/ファイル名13nLが把握されたディレクトリから、把握されたファイル名に一致するログ/トレース情報が取得され、取得解析用データ記憶装置14に格納される(S15)。
【0047】
そして、関連付けテーブル13のうち、ステップS14で探索されたレコードに含まれる全ての解析用データ及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名に対して処理がなされたのであれば(S16:Yes)、ステップS11の処理に移行し、そうでない場合には(S16:No)、ステップS15の処理に移行する。
【0048】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、コンピュータシステム20上で動作しているアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうちの何れかが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データ及びログ/トレース情報のうち、指定したエラーメッセージに該当するもののみを、データベースファイル/記憶装置25から自動的に取得し、取得解析用データ記憶装置14に格納することができる。
【0049】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置について説明する。
【0050】
本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の変形例である。したがって、ここでは、第1の実施の形態と同一箇所については同一符番を用いて重複説明を避け、第1の実施の形態と異なる点のみについて説明する。
【0051】
すなわち、本実施の形態では、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、異常動作すると、異常動作した日時と、異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報であるプログラム名と、エラーメッセージ番号と、該プログラムに処理を実行させた端末の端末番号と、該処理のトランザクション番号を含むエラーメッセージを作成し、エラーメッセージ記憶装置22に出力する。このようにしてエラーメッセージ記憶装置22に出力されたエラーメッセージは、エラーメッセージ記憶装置22内のエラーメッセージキュー23に格納される。
【0052】
図12は、エラーメッセージキュー23の一例を示すデータ構成図である。異常動作した日時23nTと、異常動作したアプリケーションプログラムのプログラム名23nPと、エラーメッセージ番号23nEと、端末番号23nAと、トランザクション番号23nBとをエラーメッセージ毎に格納している。
【0053】
そして、本実施の形態に係る解析用データ取得装置では、関連付けテーブル13が、図13に示すように、プログラム名13nPに、絞込条件13nmJ(mは絞込条件の番号)を関連付けている。更に、絞込条件13nmJに、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLを関連付けている。
【0054】
絞込条件13nmJとしては、限定される訳ではないが、例えば、図13の絞込条件1311J1に示すように、「エラー発生時刻の30分前から現在までの任意の端末番号」を指定したり、絞込条件1321J1に示すように、「エラー発生時刻の30分前から現在までの任意のトランザクション番号」を指定するなど、エラーメッセージキュー23に含まれるデータ項目を用いて任意に設定することができる。
【0055】
解析用データ取得部11は、エラーメッセージキュー23に格納されたエラーメッセージに含まれるプログラム名23nPに基づいて、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定する。そして、この特定したプログラム名13nPと、図13に示すような関連付けテーブル13とから、特定したプログラム名13nPに関連する解析用データ及びログ/トレース情報のうち、絞込条件13nmJに適合する解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nmD及びディレクトリ/ファイル名13nmLから解析用データ及びログ/トレース情報をそれぞれ取得する。そして、取得した解析用データ及びログ/トレース情報を取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【0056】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れについて図14乃至図16に示すフローチャートを用いて説明する。実際の動作は、全て解析用データ取得部11によってなされる。
【0057】
エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていなければ(S21:No)、処理は行われないが、エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていれば(S21:Yes)、エラーメッセージキュー23に格納されているエラーメッセージが読み込まれ(S22)、読み込んだエラーメッセージからプログラム名が取得される(S23)。これによって、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21が特定される。
【0058】
そして、図13に示すような関連付けテーブル13がサーチされ、特定されたプログラム名に一致するレコードが探索される(S24)。次に、探索されたレコードの第1ブロックが処理対象とされる(S25)。
【0059】
そして、図13に示すような関連付けテーブル13から、処理対象とされたブロックに記載された解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmDから解析用データが、ログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLからログ/トレース情報が読み出され(S26)、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、第一番目のものが対象とされる(S27)。
【0060】
次に、該当のレコードが、図13に示すような関連付けテーブル13における絞込条件13nmJで指定された内容に合致するのであれば(S28:Yes)、この該当のレコードが、取得解析用データ記憶装置14に書き込まれる(S29)。ステップS28において合致しない場合(S28:No)、及びステップS29の処理が行われた後には、ステップS30の処理が行われる。
【0061】
ステップS30では、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報の全てが処理されたか否かが判定される。そして、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報の全てが処理されている場合(S30:Yes)には、後述するステップS32に進み、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、未処理のものが存在する場合(S30:No)には、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、次のものが対象とされ(S31)、ステップS28の処理に移行する。
【0062】
ステップS32では、図13に示すような関連付けテーブル13における該当ブロックに記載された解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLの全てが処理されたか否かが判定される。そして、全てが処理された場合(S32:Yes)には、後述するステップS34に進み、未処理のものが存在する場合(S32:No)には、図13に示すような関連付けテーブル13から、処理対象とされたブロックに記載された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、次のものが対象とされ(S33)、ステップS26の処理に移行する。
【0063】
ステップS34では、図13に示すような関連付けテーブル13における全てのブロックが処理されたか否かが判定される。そして、全てのブロックが処理されている場合(S34:Yes)には、ステップS21の処理に移行し、未処理のブロックが存在する場合(S34:No)には、図13に示すような関連付けテーブル13における次のブロックが対象とされ(S35)、ステップS26の処理に移行する。
【0064】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、プログラムエラー発生時に、膨大な解析用データ及びログ/トレース情報の中から、絞込条件に合致するもののみを取得することができるので、解析時に不要なデータを参照する必要がなくなり、解析作業の効率向上を図ることが可能となる。
【0065】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る解析用データ取得装置について説明する。
【0066】
本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、第1乃至第3のうち何れかの実施の形態に係る解析用データ取得装置の変形例である。したがって、ここでは、第1乃至第3の実施の形態と同一箇所については同一符番を用いて重複説明を避け、異なる点のみについて説明する。
【0067】
すなわち、本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、図17に示すように、第1乃至第3のうち何れかの実施の形態に係る解析用データ取得装置にデータ送信部15を付加した点のみが異なる。
【0068】
データ送信部15は、取得解析用データ記憶装置14に格納されているデータを、他のコンピュータ30へ送信する。データ送信部15による送信動作もまた、解析用データ取得プログラムによって制御される。
【0069】
そして、データ送信部15から送信されたデータを受信するデータ受信部31と、データ受信部31によって受信されたデータを格納する取得解析用データ記憶装置32とを備えてなるコンピュータ30が、データ送信部15から送信されたデータを、データ受信部31において受信する。取得解析用データ記憶装置32は、メモリ又はハードディスク等からなる。このような構成とすることによって、解析用データ取得装置10が取得した全てのデータをそのままコンピュータ30に移し、このコンピュータ30によって、プログラムエラー時におけるデータ解析を行うことができる。
【0070】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得プログラムの流れについて図18に示すフローチャートを用いて説明する。なお、実際の動作は、取得解析用データ記憶装置14にデータが格納された後にデータ送信部15によってなされる。
【0071】
先ず、データ送信部15によって、取得解析用データ記憶装置14から、取得解析用データ記憶装置14に格納されているデータが読み込まれる(S41)。次に、読み込まれたデータが、他のコンピュータ30のデータ受信部31に対して送信される(S42)。
【0072】
そして、取得解析用データ記憶装置14に格納されている全ての対象データが送信されたのであれば(S43:Yes)、処理を終了し、未送信の対象データがあれば(S43:No)、取得解析用データ記憶装置14に格納されている次のデータが対象とされ(S44)、ステップS41の処理に戻る。
【0073】
次に、このように送信されたデータを受信するコンピュータ30の動作について、図19に示すフローチャートを用いて説明する。コンピュータ30の動作も、プログラムによって制御される。
【0074】
すなわち、解析用データ取得装置10のデータ送信部15からデータが送信されると(S51:Yes)、このデータがデータ受信部31によって受信され、取得解析用データ記憶装置32に格納される(S52)。送信されない場合(S51:No)にはステップS51の処理に戻る。
【0075】
そして、データ送信部15からの送信が終了した場合(S52:Yes)には処理を終了し、そうでない場合(S52:No)にはステップS52の処理に移行する。
【0076】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、プログラムエラー時に取得したデータを、他のコンピュータ30に移すことができるので、プログラムエラー時におけるデータ収集及びデータ解析に係る作業性の向上を図ることが可能となる。
【0077】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の一例を含む機能ブロック図。
【図2】第1の実施に形態におけるデータベース/ファイル記憶装置の構成例を示す概念図。
【図3】第1の実施に形態におけるデータファイルの一例を示す構成図。
【図4】第1の実施に形態におけるエラーメッセージキューの一例を示すデータ構成図。
【図5】第1の実施に形態におけるログ/トレース情報記憶装置の構成例を示す概念図。
【図6】第1の実施に形態におけるログ/トレース情報が格納されたログ/トレース情報格納ファイルのデータ構成例を示す図。
【図7】第1の実施に形態における関連付けテーブルのデータ構成例を示す図。
【図8】第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート。
【図9】第2の実施に形態におけるエラーメッセージキューの一例を示すデータ構成図。
【図10】第2の実施に形態における関連付けテーブルのデータ構成例を示す図。
【図11】第2の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート。
【図12】第3の実施に形態におけるエラーメッセージキューの一例を示すデータ構成図。
【図13】第3の実施に形態における関連付けテーブルのデータ構成例を示す図。
【図14】第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート(その1)。
【図15】第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート(その2)。
【図16】第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート(その3)。
【図17】第4の実施の形態に係る解析用データ取得装置の一例を含む機能ブロック図。
【図18】第4の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート。
【図19】第4の実施の形態における他のコンピュータの流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0079】
10…解析用データ取得装置、11…解析用データ取得部、12…関連付けデータ記憶装置、13…関連付けテーブル、14…取得解析用データ記憶装置、15…データ送信部、20…コンピュータシステム、21…アプリケーションプログラム、22…エラーメッセージ記憶装置、23…エラーメッセージキュー、25…データベース/ファイル記憶装置、26…データファイル、27…ログ/トレース情報記憶装置、28…ログ/トレース情報格納ファイル、30…コンピュータ、31…データ受信部、32…取得解析用データ記憶装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、多くのクライアントマシンがサーバマシンに接続されてなるようなコンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが、プログラムエラー等によって異常動作した場合、この異常動作に関連する解析用データを自動的に取得する解析用データ取得装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、多くのクライアントマシンがサーバマシンに接続されてなるようなコンピュータシステム上で動作する単数又は複数の各種アプリケーションプログラムは、複雑な機能を実現しているため、プログラムエラー等を含む不具合を完全に除去できない状態で運用されることが多い。
【0003】
したがって、例えば、特許文献1及び2に示すように、アプリケーションプログラムが異常動作した場合に備えて、アプリケーションプログラムの動作時に、トレースファイル、ログファイルなどの解析用データを記憶装置に残す機能が組み込まれている。
【0004】
そして、アプリケーションプログラムが異常動作した場合には、オペレータが、先ず、記憶装置に残された解析用データの中から、異常動作に関連する解析用データを取得し、次に、この取得した解析用データを分析する。このようにして、当該異常の原因調査が行われている。
【特許文献1】特開2005−165653号公報
【特許文献2】特開2005−4513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、従来、異常動作の解明に必要な解析用データは、オペレータによって、すなわちマニュアル操作によって、記憶装置から選択されて取得されている。
【0006】
しかしながら、多くのクライアントマシンがサーバマシンに接続されているような複雑な構成によって構築されたコンピュータシステムでは、上述したような解析用データを取得するためのマニュアル操作もまた極めて繁雑になり、オペレータの負担が大きいという問題がある。
【0007】
更には、異常動作の内容によっては、解析用データのサイズが極めて膨大となるため、記憶装置の中に長期間残しておくことができない場合がある。実際、24時間連続して運転されるようなシステムでは、後でオペレータが必要な解析用データを記憶装置から取得しようとしても、記憶装置の容量の限界から、既に新たな解析用データに上書きされ、記憶装置に残っていない場合もある。このような場合、アプリケーションプログラムの異常動作を解析することができないという問題がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムのうちの何れかが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データを自動的に取得し、もって、オペレータの負担を低減するとともに、異常動作の解析に必要な解析用データを確実に取得することが可能な解析用データ取得装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0010】
すなわち、本発明は、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムである。
【0011】
この発明では、単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報を含むエラーメッセージを作成し、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させる。
【0012】
そして、解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムは、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する。更に、各アプリケーションプログラムと、予め定められた解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とを関連付けた関連付けテーブルに基づいて、特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データの格納場所を把握する。そして、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置に格納させる。
【0013】
また、関連付けテーブルは、各アプリケーションプログラムと、予め定められた解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とのみならず、エラーメッセージのうち、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー識別番号を更に関連付けていても良い。この場合、解析用データ取得手段は、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、エラーメッセージに含まれるエラー識別番号と、関連付けテーブルとから、このアプリケーションプログラム及びエラー識別番号に関連する解析用データの格納場所を把握し、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置に格納させることができる。
【0014】
また、関連付けテーブルは、各アプリケーションプログラムと、予め定められた解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所のみならず、解析用データを絞り込むための絞込条件を更に関連付けていても良い。この場合、解析用データ取得手段は、出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、関連付けテーブルから、このアプリケーションプログラムに関連する解析用データのうち絞込条件に適合する解析用データの格納場所を把握し、把握した格納場所から解析用データを取得して取得解析用データ記憶装置に格納させることができる。
【0015】
更に、上述したような解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムに、取得解析用データ記憶装置に格納された解析用データを、指定された送信先に送信する送信機能を付加しても良い。
【0016】
従って、本発明の解析用データ取得装置及び解析用データ取得プログラムにおいては、以上のような手段を講じることにより、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データを自動的に取得することができる。その結果、オペレータの負担を低減するとともに、異常動作の解析に必要な解析用データを確実に取得することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データを自動的に取得することができる。以上により、オペレータの負担を低減するとともに、異常動作の解析に必要な解析用データを確実に取得することが可能な解析用データ取得装置及びプログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の一例を含む機能ブロック図である。
【0020】
すなわち、本実施の形態に係る解析用データ取得装置10は、コンピュータシステム20上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)が異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する装置である。
【0021】
ここで、コンピュータシステム20は、コンピュータシステム20上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)の他に、これらアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)が利用するデータベースやファイル等を格納したデータベース/ファイル記憶装置25の他に、エラーメッセージ記憶装置22とログ/トレース情報記憶装置27とを含んでいる。
【0022】
図2は、データベース/ファイル記憶装置25の構成例を示す概念図である。データベース/ファイル記憶装置25は、アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)が利用するデータベースやファイル等である種々のデータファイル26(#1,#2,#3・・・)を格納している。
【0023】
図3は、データファイル26の一例を示す構成図である。テキスト、画像、写真等の実体データや管理データが、ファイル名を付されて格納されている。
【0024】
各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、異常動作すると、異常動作した日時と、異常動作したアプリケーションプログラム(すなわち、自分自身)を特定する特定情報、例えば、プログラム名を含むエラーメッセージを作成し、エラーメッセージ記憶装置22に出力する。この特定情報は、アプリケーションプログラムを識別する情報であれば、プログラム名以外であっても良い。このようにしてエラーメッセージ記憶装置22に出力されたエラーメッセージは、エラーメッセージ記憶装置22内のエラーメッセージキュー23に格納される。
【0025】
図4は、エラーメッセージキュー23の一例を示すデータ構成図である。異常動作した日時23nTと、異常動作したアプリケーションプログラムのプログラム名23nP(nは、エラーメッセージキュー23に格納された順にエラーメッセージに付された連続番号)とを、エラーメッセージ毎に格納している。
【0026】
更に、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、プログラム動作時のログ/トレース情報を作成し、ログ/トレース情報記憶装置27に出力する。ログ/トレース情報記憶装置27には、図5に示すように、アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)毎にそれぞれログ/トレース情報格納ファイル28(#a,#b,#c・・・)を設けている。そして、ログ/トレース情報記憶装置27に出力されたログ/トレース情報は、出力元のアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)に応じたログ/トレース情報格納ファイル28(#a,#b,#c・・・)にそれぞれ格納される。図6は、ログ/トレース情報が格納されたログ/トレース情報格納ファイル28のデータ構成例を示す図である。日時、トランザクション番号、端末番号、処理内容の文字列、各種内部変数の値等を含むログ/トレース情報28n(nは格納された順番を示す)が、時系列的に格納される。このようなログ/トレース情報は、アプリケーションプログラムが異常動作した場合には、この異常動作に関連する情報を含む異常動作関連データとして使用することができる。
【0027】
各記憶装置22,24,25は、メモリやハードディスク等のハードウェアからなる。
【0028】
解析用データ取得装置10は、解析用データ取得部11と、関連付けデータ記憶装置12と、取得解析用データ記憶装置14とを備えている。
【0029】
関連付けデータ記憶装置12は、関連付けテーブル13を格納する。関連付けテーブル13は、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)と、予め定められた解析用データが格納されているログ/トレース記憶装置27内の格納場所とを関連付けたテーブルである。更に、関連するデータの格納場所及びファイル名が関連付けられていても良い。図7は、このような関連付けテーブル13のデータ構成例を示す図である。レコード毎に、プログラム名13nP、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、ログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nL(nはレコード番号を示す)を格納することによって、同一のレコードに属するプログラム名13nP、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nLを関連付けて格納している。
【0030】
解析用データ取得部11は、エラーメッセージキュー23に格納されたエラーメッセージに含まれる特定情報であるプログラム名23nPに基づいて、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定する。そして、関連付けデータ記憶装置12に格納された関連付けテーブル13に基づいて、特定されたプログラム名13nPに関連する解析用データのデータベース/ファイル記憶装置25内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nDを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nDから解析用データを取得する。同様に、特定されたプログラム名13nPに関連するログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nLを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nLからログ/トレース情報を取得する。そして、取得した解析用データ及びログ/トレース情報を取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【0031】
各記憶装置12,14も、メモリやハードディスク等のハードウェアからなる。
【0032】
以上のように構成された解析用データ取得装置10は、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に記録されたプログラムや、インターネット等の通信ネットワークを介してダウンロードした解析用データ取得プログラムを読み込み、この解析用データ取得プログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現される。また、この記録媒体に記録された解析用データ取得プログラムは、コンピュータに実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)をコンピュータ内に構成させる設定プログラムをも含む。この解析用データ取得プログラムは、記録媒体から、あるいは通信媒体からコンピュータに読み込まれると、このコンピュータを以下のように動作させる。
【0033】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れについて図8に示すフローチャートを用いて説明する。実際の動作は、全て解析用データ取得部11によってなされる。
【0034】
エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていなければ(S1:No)、処理は行われないが、エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていれば(S1:Yes)、エラーメッセージキュー23に格納されているエラーメッセージが読み込まれ(S2)、読み込んだエラーメッセージからプログラム名が取得される(S3)。これによって、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21が特定される。
【0035】
そして、関連付けテーブル13がサーチされ、特定されたアプリケーションプログラムのプログラム名13nPに対応するレコードが探索される(S4)。更に、探索されたレコードに関連する解析用データのデータベースファイル/記憶装置25におけるディレクトリ/ファイル名13nD、及びログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27におけるディレクトリ/ファイル名13nLが把握され、把握されたディレクトリから、把握されたファイル名に一致する解析用データ及びログ/トレース情報が取得される。そして、取得された解析用データ及びログ/トレース情報が取得解析用データ記憶装置14に格納される(S5)。
【0036】
そして、関連付けテーブル13のうち、ステップS4で探索されたレコードに含まれる全ての解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nLに対して処理がなされたのであれば(S6:Yes)、ステップS1の処理に移行し、そうでない場合には(S6:No)、ステップS5の処理に移行する。
【0037】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、コンピュータシステム20上で動作しているアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうちの何れかが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データ及びログ/トレース情報を、データベースファイル/記憶装置25及びログ/トレース情報記憶装置27から自動的に取得し、取得解析用データ記憶装置14に格納することができる。その結果、オペレータの負担を低減するとともに、プログラムエラー発生後の解析時に解析用データ及びログ/トレース情報が既に消滅しているなどの事態を回避し、エラーの解析に必要なデータを確実に取得することが可能となる。
【0038】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る解析用データ取得装置について説明する。
【0039】
本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の変形例である。したがって、ここでは、第1の実施の形態と同一箇所については同一符番を用いて重複説明を避け、第1の実施の形態と異なる点のみについて説明する。
【0040】
すなわち、本実施の形態では、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、異常動作すると、異常動作した日時と、異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報であるプログラム名と、エラーメッセージ番号とを含むエラーメッセージを作成し、エラーメッセージ記憶装置22に出力する。このようにしてエラーメッセージ記憶装置22に出力されたエラーメッセージは、エラーメッセージ記憶装置22内のエラーメッセージキュー23に格納される。
【0041】
図9は、エラーメッセージキュー23の一例を示すデータ構成図である。異常動作した日時23nTと、異常動作したアプリケーションプログラムのプログラム名23nPとに加えて、エラーメッセージ番号23nEとをエラーメッセージ毎に格納している。
【0042】
そして、本実施の形態に係る解析用データ取得装置では、関連付けテーブル13が、図10に示すように、プログラム名13nPに、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nD、ログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nLのみならず、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー番号13nEを更に関連付けている。
【0043】
解析用データ取得部11は、図9に示すようなエラーメッセージキュー23に格納されたエラーメッセージに含まれるプログラム名23nPに基づいて、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定する。そして、この特定したプログラム名23nPと、エラーメッセージ番号23nEと、図10に示す関連付けテーブル13とから、このプログラム名13nP及びエラーメッセージ番号13nEに関連する解析用データのデータベース/ファイル記憶装置25内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nDを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nDから解析用データを取得する。同様に、特定されたプログラム名13nP及びエラーメッセージ番号13nEに関連するログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27内の格納場所であるディレクトリ/ファイル名13nLを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nLからログ/トレース情報を取得する。そして、取得した解析用データ及びログ/トレース情報を取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【0044】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れについて図11に示すフローチャートを用いて説明する。実際の動作は全て解析用データ取得部11によって行われる。
【0045】
エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていなければ(S11:No)、処理は行われないが、エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていれば(S11:Yes)、エラーメッセージキュー23に格納されているエラーメッセージが読み込まれ(S12)、読み込んだエラーメッセージからプログラム名及びエラーメッセージ番号が取得される(S13)。これによって、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21及びエラーの内容が特定される。
【0046】
そして、図10に示すような関連付けテーブル13がサーチされ、特定されたプログラム及びエラーメッセージに一致するレコードが探索される(S14)。更に、探索されたレコードに関連する解析用データのデータベースファイル/記憶装置25におけるディレクトリ/ファイル名13nDが把握され、把握されたディレクトリから、把握されたファイル名に一致する解析用データが取得される。そして、取得された解析用データが取得解析用データ記憶装置14に格納される。同様に、探索されたレコードに関連するログ/トレース情報のログ/トレース情報記憶装置27におけるディレクトリ/ファイル名13nLが把握されたディレクトリから、把握されたファイル名に一致するログ/トレース情報が取得され、取得解析用データ記憶装置14に格納される(S15)。
【0047】
そして、関連付けテーブル13のうち、ステップS14で探索されたレコードに含まれる全ての解析用データ及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名に対して処理がなされたのであれば(S16:Yes)、ステップS11の処理に移行し、そうでない場合には(S16:No)、ステップS15の処理に移行する。
【0048】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、コンピュータシステム20上で動作しているアプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうちの何れかが異常動作した場合、当該異常動作に関連する解析用データ及びログ/トレース情報のうち、指定したエラーメッセージに該当するもののみを、データベースファイル/記憶装置25から自動的に取得し、取得解析用データ記憶装置14に格納することができる。
【0049】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置について説明する。
【0050】
本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の変形例である。したがって、ここでは、第1の実施の形態と同一箇所については同一符番を用いて重複説明を避け、第1の実施の形態と異なる点のみについて説明する。
【0051】
すなわち、本実施の形態では、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)は、異常動作すると、異常動作した日時と、異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報であるプログラム名と、エラーメッセージ番号と、該プログラムに処理を実行させた端末の端末番号と、該処理のトランザクション番号を含むエラーメッセージを作成し、エラーメッセージ記憶装置22に出力する。このようにしてエラーメッセージ記憶装置22に出力されたエラーメッセージは、エラーメッセージ記憶装置22内のエラーメッセージキュー23に格納される。
【0052】
図12は、エラーメッセージキュー23の一例を示すデータ構成図である。異常動作した日時23nTと、異常動作したアプリケーションプログラムのプログラム名23nPと、エラーメッセージ番号23nEと、端末番号23nAと、トランザクション番号23nBとをエラーメッセージ毎に格納している。
【0053】
そして、本実施の形態に係る解析用データ取得装置では、関連付けテーブル13が、図13に示すように、プログラム名13nPに、絞込条件13nmJ(mは絞込条件の番号)を関連付けている。更に、絞込条件13nmJに、解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLを関連付けている。
【0054】
絞込条件13nmJとしては、限定される訳ではないが、例えば、図13の絞込条件1311J1に示すように、「エラー発生時刻の30分前から現在までの任意の端末番号」を指定したり、絞込条件1321J1に示すように、「エラー発生時刻の30分前から現在までの任意のトランザクション番号」を指定するなど、エラーメッセージキュー23に含まれるデータ項目を用いて任意に設定することができる。
【0055】
解析用データ取得部11は、エラーメッセージキュー23に格納されたエラーメッセージに含まれるプログラム名23nPに基づいて、異常動作したアプリケーションプログラム21を特定する。そして、この特定したプログラム名13nPと、図13に示すような関連付けテーブル13とから、特定したプログラム名13nPに関連する解析用データ及びログ/トレース情報のうち、絞込条件13nmJに適合する解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLを把握し、把握したディレクトリ/ファイル名13nmD及びディレクトリ/ファイル名13nmLから解析用データ及びログ/トレース情報をそれぞれ取得する。そして、取得した解析用データ及びログ/トレース情報を取得解析用データ記憶装置14に格納させる。
【0056】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れについて図14乃至図16に示すフローチャートを用いて説明する。実際の動作は、全て解析用データ取得部11によってなされる。
【0057】
エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていなければ(S21:No)、処理は行われないが、エラーメッセージキュー23にエラーメッセージが格納されていれば(S21:Yes)、エラーメッセージキュー23に格納されているエラーメッセージが読み込まれ(S22)、読み込んだエラーメッセージからプログラム名が取得される(S23)。これによって、各アプリケーションプログラム21(#a,#b,#c・・・)のうち、異常動作したアプリケーションプログラム21が特定される。
【0058】
そして、図13に示すような関連付けテーブル13がサーチされ、特定されたプログラム名に一致するレコードが探索される(S24)。次に、探索されたレコードの第1ブロックが処理対象とされる(S25)。
【0059】
そして、図13に示すような関連付けテーブル13から、処理対象とされたブロックに記載された解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmDから解析用データが、ログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLからログ/トレース情報が読み出され(S26)、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、第一番目のものが対象とされる(S27)。
【0060】
次に、該当のレコードが、図13に示すような関連付けテーブル13における絞込条件13nmJで指定された内容に合致するのであれば(S28:Yes)、この該当のレコードが、取得解析用データ記憶装置14に書き込まれる(S29)。ステップS28において合致しない場合(S28:No)、及びステップS29の処理が行われた後には、ステップS30の処理が行われる。
【0061】
ステップS30では、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報の全てが処理されたか否かが判定される。そして、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報の全てが処理されている場合(S30:Yes)には、後述するステップS32に進み、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、未処理のものが存在する場合(S30:No)には、読み出された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、次のものが対象とされ(S31)、ステップS28の処理に移行する。
【0062】
ステップS32では、図13に示すような関連付けテーブル13における該当ブロックに記載された解析用データのディレクトリ/ファイル名13nmD、及びログ/トレース情報のディレクトリ/ファイル名13nmLの全てが処理されたか否かが判定される。そして、全てが処理された場合(S32:Yes)には、後述するステップS34に進み、未処理のものが存在する場合(S32:No)には、図13に示すような関連付けテーブル13から、処理対象とされたブロックに記載された解析用データ及びログ/トレース情報のうち、次のものが対象とされ(S33)、ステップS26の処理に移行する。
【0063】
ステップS34では、図13に示すような関連付けテーブル13における全てのブロックが処理されたか否かが判定される。そして、全てのブロックが処理されている場合(S34:Yes)には、ステップS21の処理に移行し、未処理のブロックが存在する場合(S34:No)には、図13に示すような関連付けテーブル13における次のブロックが対象とされ(S35)、ステップS26の処理に移行する。
【0064】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、プログラムエラー発生時に、膨大な解析用データ及びログ/トレース情報の中から、絞込条件に合致するもののみを取得することができるので、解析時に不要なデータを参照する必要がなくなり、解析作業の効率向上を図ることが可能となる。
【0065】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る解析用データ取得装置について説明する。
【0066】
本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、第1乃至第3のうち何れかの実施の形態に係る解析用データ取得装置の変形例である。したがって、ここでは、第1乃至第3の実施の形態と同一箇所については同一符番を用いて重複説明を避け、異なる点のみについて説明する。
【0067】
すなわち、本実施の形態に係る解析用データ取得装置は、図17に示すように、第1乃至第3のうち何れかの実施の形態に係る解析用データ取得装置にデータ送信部15を付加した点のみが異なる。
【0068】
データ送信部15は、取得解析用データ記憶装置14に格納されているデータを、他のコンピュータ30へ送信する。データ送信部15による送信動作もまた、解析用データ取得プログラムによって制御される。
【0069】
そして、データ送信部15から送信されたデータを受信するデータ受信部31と、データ受信部31によって受信されたデータを格納する取得解析用データ記憶装置32とを備えてなるコンピュータ30が、データ送信部15から送信されたデータを、データ受信部31において受信する。取得解析用データ記憶装置32は、メモリ又はハードディスク等からなる。このような構成とすることによって、解析用データ取得装置10が取得した全てのデータをそのままコンピュータ30に移し、このコンピュータ30によって、プログラムエラー時におけるデータ解析を行うことができる。
【0070】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る解析用データ取得プログラムの流れについて図18に示すフローチャートを用いて説明する。なお、実際の動作は、取得解析用データ記憶装置14にデータが格納された後にデータ送信部15によってなされる。
【0071】
先ず、データ送信部15によって、取得解析用データ記憶装置14から、取得解析用データ記憶装置14に格納されているデータが読み込まれる(S41)。次に、読み込まれたデータが、他のコンピュータ30のデータ受信部31に対して送信される(S42)。
【0072】
そして、取得解析用データ記憶装置14に格納されている全ての対象データが送信されたのであれば(S43:Yes)、処理を終了し、未送信の対象データがあれば(S43:No)、取得解析用データ記憶装置14に格納されている次のデータが対象とされ(S44)、ステップS41の処理に戻る。
【0073】
次に、このように送信されたデータを受信するコンピュータ30の動作について、図19に示すフローチャートを用いて説明する。コンピュータ30の動作も、プログラムによって制御される。
【0074】
すなわち、解析用データ取得装置10のデータ送信部15からデータが送信されると(S51:Yes)、このデータがデータ受信部31によって受信され、取得解析用データ記憶装置32に格納される(S52)。送信されない場合(S51:No)にはステップS51の処理に戻る。
【0075】
そして、データ送信部15からの送信が終了した場合(S52:Yes)には処理を終了し、そうでない場合(S52:No)にはステップS52の処理に移行する。
【0076】
上述したように、本実施の形態に係る解析用データ取得装置においては、上記のような作用により、プログラムエラー時に取得したデータを、他のコンピュータ30に移すことができるので、プログラムエラー時におけるデータ収集及びデータ解析に係る作業性の向上を図ることが可能となる。
【0077】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置の一例を含む機能ブロック図。
【図2】第1の実施に形態におけるデータベース/ファイル記憶装置の構成例を示す概念図。
【図3】第1の実施に形態におけるデータファイルの一例を示す構成図。
【図4】第1の実施に形態におけるエラーメッセージキューの一例を示すデータ構成図。
【図5】第1の実施に形態におけるログ/トレース情報記憶装置の構成例を示す概念図。
【図6】第1の実施に形態におけるログ/トレース情報が格納されたログ/トレース情報格納ファイルのデータ構成例を示す図。
【図7】第1の実施に形態における関連付けテーブルのデータ構成例を示す図。
【図8】第1の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート。
【図9】第2の実施に形態におけるエラーメッセージキューの一例を示すデータ構成図。
【図10】第2の実施に形態における関連付けテーブルのデータ構成例を示す図。
【図11】第2の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート。
【図12】第3の実施に形態におけるエラーメッセージキューの一例を示すデータ構成図。
【図13】第3の実施に形態における関連付けテーブルのデータ構成例を示す図。
【図14】第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート(その1)。
【図15】第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート(その2)。
【図16】第3の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート(その3)。
【図17】第4の実施の形態に係る解析用データ取得装置の一例を含む機能ブロック図。
【図18】第4の実施の形態に係る解析用データ取得装置に組み込まれたプログラムの流れを示すフローチャート。
【図19】第4の実施の形態における他のコンピュータの流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0079】
10…解析用データ取得装置、11…解析用データ取得部、12…関連付けデータ記憶装置、13…関連付けテーブル、14…取得解析用データ記憶装置、15…データ送信部、20…コンピュータシステム、21…アプリケーションプログラム、22…エラーメッセージ記憶装置、23…エラーメッセージキュー、25…データベース/ファイル記憶装置、26…データファイル、27…ログ/トレース情報記憶装置、28…ログ/トレース情報格納ファイル、30…コンピュータ、31…データ受信部、32…取得解析用データ記憶装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得装置であって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得装置は、
取得解析用データ記憶装置と、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とを関連付けた関連付けテーブルと、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定し、前記関連付けテーブルに基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる解析用データ取得手段と
を備えた解析用データ取得装置。
【請求項2】
請求項1に記載の解析用データ取得装置において、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報と、エラー識別番号とを含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記関連付けテーブルは、前記各アプリケーションプログラムと、前記予め定められた解析用データが格納されている前記解析用データ格納装置内の格納場所とのみならず、前記エラーメッセージのうち、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー識別番号を更に関連付けており、
前記解析用データ取得手段は、前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、前記アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、前記エラーメッセージに含まれるエラー識別番号と、前記関連付けテーブルとから、このアプリケーションプログラム及びエラー識別番号に関連する解析用データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる解析用データ取得装置。
【請求項3】
請求項1に記載の解析用データ取得装置において、
前記関連付けテーブルは、前記各アプリケーションプログラムと、前記予め定められた解析用データが格納されている前記解析用データ格納装置内の格納場所とのみならず、前記解析用データを絞り込むための絞込条件を更に関連付けており、
前記解析用データ取得手段は、前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、前記アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、前記関連付けテーブルとから、このアプリケーションプログラムに関連する解析用データのうち前記絞込条件に適合する解析用データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる解析用データ取得装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の解析用データ取得装置において、
前記取得解析用データ記憶装置に格納された解析用データを、指定された送信先に送信する送信手段を更に備えた解析用データ取得装置。
【請求項5】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得プログラムであって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得プログラムは、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する機能、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とを関連付けた関連付けテーブルに基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データの格納場所を把握する機能、
前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる機能
をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【請求項6】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得プログラムであって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報及びエラー識別番号を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得プログラムは、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する機能、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所と、前記エラーメッセージのうち、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー識別番号とを関連付けた関連付けテーブル、前記特定されたアプリケーションプログラム、及び前記エラーメッセージに含まれるエラー識別番号に基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラム及びエラー識別番号に関連する解析用データの格納場所を把握する機能、
前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる機能
をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【請求項7】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得プログラムであって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報及びエラー識別番号を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得プログラムは、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する機能、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の予め定められた格納場所と、前記解析用データを絞り込むための絞込条件とを関連付けた関連付けテーブル、及び前記特定されたアプリケーションプログラムに基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データのうち前記絞込条件に適合する解析用データの格納場所を把握する機能、
前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる機能
をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【請求項8】
請求項5乃至7のうち何れか1項に記載の解析用データ取得プログラムにおいて、
前記取得解析用データ記憶装置に格納された解析用データを、指定された送信先に送信する機能をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【請求項1】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得装置であって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得装置は、
取得解析用データ記憶装置と、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とを関連付けた関連付けテーブルと、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定し、前記関連付けテーブルに基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる解析用データ取得手段と
を備えた解析用データ取得装置。
【請求項2】
請求項1に記載の解析用データ取得装置において、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報と、エラー識別番号とを含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記関連付けテーブルは、前記各アプリケーションプログラムと、前記予め定められた解析用データが格納されている前記解析用データ格納装置内の格納場所とのみならず、前記エラーメッセージのうち、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー識別番号を更に関連付けており、
前記解析用データ取得手段は、前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、前記アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、前記エラーメッセージに含まれるエラー識別番号と、前記関連付けテーブルとから、このアプリケーションプログラム及びエラー識別番号に関連する解析用データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる解析用データ取得装置。
【請求項3】
請求項1に記載の解析用データ取得装置において、
前記関連付けテーブルは、前記各アプリケーションプログラムと、前記予め定められた解析用データが格納されている前記解析用データ格納装置内の格納場所とのみならず、前記解析用データを絞り込むための絞込条件を更に関連付けており、
前記解析用データ取得手段は、前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報から、前記アプリケーションプログラムを特定し、この特定したアプリケーションプログラムと、前記関連付けテーブルとから、このアプリケーションプログラムに関連する解析用データのうち前記絞込条件に適合する解析用データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる解析用データ取得装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の解析用データ取得装置において、
前記取得解析用データ記憶装置に格納された解析用データを、指定された送信先に送信する送信手段を更に備えた解析用データ取得装置。
【請求項5】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得プログラムであって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得プログラムは、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する機能、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所とを関連付けた関連付けテーブルに基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データの格納場所を把握する機能、
前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる機能
をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【請求項6】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得プログラムであって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報及びエラー識別番号を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得プログラムは、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する機能、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の格納場所と、前記エラーメッセージのうち、解析対象として予め定められたエラーメッセージのエラー識別番号とを関連付けた関連付けテーブル、前記特定されたアプリケーションプログラム、及び前記エラーメッセージに含まれるエラー識別番号に基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラム及びエラー識別番号に関連する解析用データの格納場所を把握する機能、
前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる機能
をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【請求項7】
コンピュータシステム上で動作している単数又は複数のアプリケーションプログラムが異常動作した場合、この異常動作を解析するための解析用データを取得する解析用データ取得プログラムであって、
前記単数又は複数のアプリケーションプログラムは、異常動作すると、この異常動作したアプリケーションプログラムを特定する特定情報及びエラー識別番号を含むエラーメッセージを作成して、出力する機能を前記コンピュータシステムに実現させ、
前記解析用データ取得プログラムは、
前記出力されたエラーメッセージに含まれる特定情報に基づいて、前記異常動作したアプリケーションプログラムを特定する機能、
前記各アプリケーションプログラムと、予め定められた前記解析用データが格納されている解析用データ格納装置内の予め定められた格納場所と、前記解析用データを絞り込むための絞込条件とを関連付けた関連付けテーブル、及び前記特定されたアプリケーションプログラムに基づいて、前記特定されたアプリケーションプログラムに関連する解析用データのうち前記絞込条件に適合する解析用データの格納場所を把握する機能、
前記把握した格納場所から前記解析用データを取得して前記取得解析用データ記憶装置に格納させる機能
をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【請求項8】
請求項5乃至7のうち何れか1項に記載の解析用データ取得プログラムにおいて、
前記取得解析用データ記憶装置に格納された解析用データを、指定された送信先に送信する機能をコンピュータに実現させるための解析用データ取得プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2007−293699(P2007−293699A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−122380(P2006−122380)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
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