説明

プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

【課題】 画像形成装置本体にカートリッジを不完全な位置に装着した際に、複雑な構成を用いることなくカートリッジを確実に装着できるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 装置本体に着脱可能なカートリッジにおいて、感光体ドラムと、感光体ドラムに作用する少なくとも1つのプロセス手段と、感光体ドラムを保護するために開閉可能なシャッタ部材101と、シャッタ部材101を開閉させるために、装置本体に設けられた作動部材75により変位するシャッタ開閉部材102とを有し、シャッタ開閉部材102は、装置本体に設けられたガイド部材87にガイドさせてカートリッジを装着した位置が画像形成位置よりも装着方向上流側に位置するとき、シャッタ部材101を開くための変位によりガイド部材87に当接してカートリッジを画像形成位置方向へ移動させるように作用することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真画像形成装置及び電子写真画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真画像プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体ドラムおよび前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化している。そして、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、電子写真画像形成装置のメンテナンスをサービスマンに頼らずユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0003】
電子写真画像形成装置では、レーザ、LEDあるいはランプなどの画像情報に対応した光を電子写真感光体ドラムに照射する。これによって、感光体ドラムに静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像装置より現像する。さらに、感光体ドラムに形成された現像像を記録媒体へ転写する。これによって、記録媒体に画像を形成している。
【0004】
しかしながらプロセスカートリッジが電子写真画像形成装置本体に正しく装着されていないと動作不良や画像不良を引き起こしてしまう可能性がある。そのため、プロセスカートリッジを正しい位置に引き込むための様々な工夫が行われている。
【0005】
例えばプロセスカートリッジの装着状態を高精度で検知し、異常時にユーザに知らせる方法が提案されている(特許文献1参照)。またインラインカラー画像形成装置に用いられる静電転写ベルトユニットを閉じる際にプロセスカートリッジに当接し、これを押し込む構成が提案されている(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2000−98680号公報
【特許文献2】特開2003−241618号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記従来技術を更に発展させたものである。そして、本発明の目的は、簡単な構成でプロセスカートリッジを電子写真画像形成装置本体に確実に装着することができるプロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明における代表的な手段は、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用する少なくとも1つのプロセス手段と、前記装置本体に設けられた作動部材によって変位する変位部材と、を有し、前記装置本体に設けられたガイド部材にガイドさせて前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記プロセスカートリッジが、画像形成時の位置よりも装着方向上流側に位置する場合に、前記変位部材は、前記変位によって、前記ガイド部材に当接して前記プロセスカートリッジを前記画像形成位置の方向へ移動させることを特徴とする。
【0009】
本発明の他の代表的な手段は、プロセスカートリッジを着脱可能で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、 電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用する少なくとも1つのプロセス手段と、変位可能に設けられた変位部材とを有するプロセスカートリッジをガイドするためのガイド部材と、前記変位部材を変位させるために、前記変位部材に作用する作動部材と、を有し、前記ガイド部材にガイドさせて前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記プロセスカートリッジが、画像形成時の位置よりも装着方向上流側に位置する場合に、前記作動部材が前記変位部材を変位させることによって、前記変位部材が前記ガイド部材に当接して前記プロセスカートリッジを前記画像形成位置の方向へ移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明はプロセスカートリッジが画像形成位置に装着されていない状態のとき、変位部材が変位してガイド部材に当接することで、プロセスカートリッジを画像形成位置へ移動させるように作用する。このため、ユーザが電子写真画像形成装置本体にプロセスカートリッジを装着した際に、プロセスカートリッジを電子写真画像形成装置本体に確実に装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に本発明の一実施形態に係るプロセスカートリッジ及びこれを装着して画像を形成する電子写真画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0012】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体(例えば記録シート、OHPシートなど)に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置等が含まれる。また、プロセスカートリッジとは電子写真感光体ドラムとこれに作用する少なくとも1つのプロセス手段を有するものである。そして、プロセス手段としては例えば帯電手段、現像手段、クリーニング手段がある。従って、プロセスカートリッジとしては、例えば帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。および、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするものである。
【0013】
〔第1実施形態〕
{画像形成装置}
まず、図1を参照して本実施形態の電子写真画像形成装置の全体構成について説明する。図1において、Y,M,C,Bkはそれぞれフルカラー画像の色分解成分色に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の現像剤による画像を形成する第1〜第4の4つの作像ステーションである。前記Y,M,C,Bkは、装置本体100内に下から上に順に並列配置されている。
【0014】
各作像ステーションY,M,C,Bkには、それぞれドラム形状の電子写真感光体である電子写真感光体ドラム(以下「感光体ドラム」という)1(1a,1b,1c,1d)の周囲に感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電手段2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム1に形成した潜像を現像剤によって現像して可視像化する現像手段となる現像ローラ40(40a,40b,40c,40d)、感光体ドラム1に形成した現像剤像を記録媒体に転写した後に該感光体ドラム1に残留した現像剤を除去するクリーニング手段6(6a,6b,6c,6d)等の電子写真プロセス手段が配置されている。尚、後述する通り、前記感光体ドラム1、帯電手段2、現像ローラ40、及び、クリーニング手段6は、一体的にプロセスカートリッジ(以下、「カートリッジ」という)7(7a,7b,7c,7d)に設けられている。
【0015】
また、画像形成装置本体(以下「装置本体」という)の奥側には画像情報に基づいて感光体ドラム1に選択的な露光を行い、感光体ドラム1に潜像を形成するためのスキャナユニット3(3a,3b,3c,3d)が設けられている。
【0016】
装置本体の下部には記録媒体Sを収納したカセット17が装着されている。そして、記録媒体Sが前記各感光体ドラム1の位置を通過して装置本体上方へ搬送されるように記録媒体搬送手段が設けられている。すなわち、カセット17内の記録媒体Sを1枚ずつ分離給送する給送ローラ18及びレジストローラ対19が設けられている。また、カセット17の上方には各感光体ドラム1(1a,1b,1c,1d)上に形成したトナー画像を記録媒体(転写材)S上に転写させる静電転写手段5が設けられている。静電転写手段5には駆動ローラ13,2本の従動ローラ14a,14b、テンションローラ15の4本のローラ間に転写ベルト11が掛け渡されている。そして、前記転写ベルト11はすべての感光体ドラム1に対向し、且つ接するように循環移動する。そして、転写ベルト11と静電吸着ローラ22への電圧印加により、搬送された記録媒体Sを転写ベルト11に静電吸着した状態で装置上方へ搬送する。
【0017】
画像形成に際して、各感光体ドラム1を回転させる。そして、帯電手段2によって一様に帯電させた感光体ドラム1にスキャナユニット3から選択的な露光を行う。これによって、感光体ドラム1に静電潜像を形成する。その潜像を現像ローラ40によって現像する。これによって、各感光体ドラム1に各色現像剤像を形成する。
【0018】
前記画像形成と同期して、記録媒体搬送手段によって記録媒体Sを感光体ドラム1と対向する位置に搬送する。そして、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム1と対向した転写ローラ12(12a,12b,12c,12d)へ転写バイアスを印加することで、各感光体ドラム1上の各色現像剤像を記録媒体Sに重畳転写する。これによって、記録媒体Sにカラー画像を形成する。尚、前記転写ローラ12は、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム1と対向している。
【0019】
前記のようにしてカラー画像が形成された記録媒体Sは、定着部20によって加熱、加圧されて現像剤像が定着される。その後、記録媒体Sは、排出ローラ23によって排出部24に排出される。尚、定着部20は、装置本体上部に配置されている。
【0020】
第1〜第4の各作像ステーションY,M,C,Bkにおいて、記録媒体Sへ現像剤画像を転写した後、感光体ドラム1はクリーニング手段6によって転写残現像剤等の残存付着物が除去される。そして、感光体ドラム1は繰り返して作像に供される。
【0021】
{カートリッジ}
第1〜第4の4つの各作像ステーションY,M,C,Bkにおいて、それぞれ、感光体ドラム1、帯電手段2、現像ローラ40、クリーニング手段6は、ユニットとしてのカートリッジ7に設けられている。ここで、前記カートリッジ7は、装置本体100に対して一体的に着脱可能である。次にカートリッジ7の構成について説明する。
【0022】
図1に示すように、本実施形態のカートリッジ7は、感光体ドラム1、帯電手段2、及び、クリーニング手段6を有する、第1枠体としてのクリーニングユニット50(50a,50b,50c,50d)と、第2枠体としての現像ユニット4(4a,4b,4c,4d)とを有する。尚、前記現像ユニット4は前記クリーニングユニット50と回動可能に結合している。
【0023】
上記各カートリッジ7の装置本体100に対する着脱操作は、開閉ドア26を開け、装置本体100内のカートリッジ挿入口91(図8参照)を大きく開放した状態にして行われる。尚、前記開閉ドア26は、装置本体100に対して開閉可能である。また、前記開閉ドア26は、装置本体100の正面に設けられている。
【0024】
すなわち、ドア26を、下部のヒンジ軸27(図8参照)を中心にして、図1の二点鎖線、あるいは図8の実線に示すように、装置本体100の手前側に倒し開く。これによって、前記挿入口91を開放した状態にすることがでる。また逆に、ドア26を閉じることによって、ドア26を装置本体100に対して閉じ状態(図1の実線状態)にすることができる。ここで、ドア26は、装置本体100の正面カバー部分であり、その内側には静電転写手段5が設けられている。
【0025】
なお、装置本体100に対するカートリッジ7の着脱構成は後で詳述する。
【0026】
ここで以下の説明において、カートリッジまたはこれを構成している部材の短手方向とはカートリッジを装置本体に着脱する方向、長手方向とはカートリッジを装置本体に着脱する方向と交差する方向をいう。また、カートリッジに関し、背面とはカートリッジを本体正面側から見てその反対側の面、左右とはカートリッジを本体正面側から見て左または右である。またカートリッジの上面とはカートリッジを装置本体へ装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。
【0027】
図2はカートリッジの断面説明図、図3及び図4はそれぞれカートリッジの斜視模型図、図5及び図6はそれぞれカートリッジを構成する現像ユニットの斜視模型図、図7は現像ユニットの離間動作の説明図である。
【0028】
前記各作像ステーションY,M,C,Bkにおけるカートリッジ7は、現像ユニット4の現像剤容器に収納した現像剤の色がそれぞれ異なる。即ち、第1の作像ステーションYに装着されたカートリッジ7aではイエロー色の現像剤である。そして、第2の作像ステーションMに装着されたカートリッジ7bではマゼンタ色の現像剤である。そして、第3の作像ステーションCに装着されたカートリッジ7cではシアン色の現像剤である。そして、第4の作像ステーションBkに装着されたカートリッジ7dではブラック色の現像剤である。そして、収納している現像剤の色が異なっていることを除けば、前記各カートリッジ7は、互いに同一構成である。
【0029】
本実施形態のカートリッジ7は、前記クリーニングユニット50と前記現像ユニット4とが結合している。
【0030】
クリーニングユニット50には感光体ドラム1が回転自在に自在に取り付けられている。その周上には、前述した通り帯電手段2、クリーニング手段6が配置されている。さらにクリーニング手段6によって感光体ドラム1表面から除去された残留現像剤は、現像剤送り機構52によってクリーニング枠体51の後方に設けられた除去現像剤室53に送られる。帯電手段2は、接触帯電方式のものを使用する。帯電手段2は、ローラ状に形成された導電性の帯電手段である。このローラを感光体ドラム1の表面に当接させる。そして、このローラに帯電バイアス電圧を印加する。これにより、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる。
【0031】
現像ユニット4は現像剤容器41及び現像枠体45を有している。現像剤容器41内の現像剤は、現像剤搬送機構42によって現像剤供給ローラ43へ送り込まれる。そして前記ローラ43、及び、現像ローラ40の外周に圧接された現像ブレード44によって、現像ローラ40の外周には摩擦帯電された現像剤が塗布される。そして現像ローラ40に装置本体から現像バイアスを印加する。これにより、感光体ドラム1に形成された静電潜像を現像する。尚、現像ローラ40は感光体ドラム1と対向して配置されている。そして、前記現像ローラ40は、前記感光体ドラム1に接触して、前記感光体ドラム1に形成された静電潜像を現像する。
【0032】
図3に示すように、感光体ドラム1には中心部にドラム軸56が貫通し、その両端部を軸受64,65によってクリーニング枠体51に回転自在に支持されている。ここでドラム軸56と感光体ドラム1は結合されており、一体的に回転可能である。また、ドラム軸56の一方の端部には装置本体100に設けられた駆動モータ(不図示)からの駆動力を伝達されるカップリング部材70が設けられている。これにより感光体ドラム1は、反時計回り(図2)に回転駆動される。また、この感光体ドラム1の回転に連動してギア列(不図示)を介して除去現像剤室53の現像剤送り機構52が駆動される。
【0033】
軸受64,65は把手部82,83とクリーニング枠体51とにより支持されている。尚、把手部82,83は、カートリッジ7を装置本体100に装着する際に用いる。また、クリーニング枠体51には感光体ドラム1を保護するために開閉可能なシャッタ部材101が設けられている。このシャッタ部材101は移動部材であるシャッタ開閉部材102によりカートリッジの着脱動作に応じて開閉する。
【0034】
尚、前記軸受64は、前記感光体ドラム1の軸線方向一端側を支持し、そして前記軸受65は軸線方向他端側を支持している。
【0035】
{ユニット回動構成}
現像ユニット4は、該ユニット全体がクリーニングユニット50に対して回動自在に支持されている。即ち、図5及び図6に示すように、現像ユニット4は、該ユニット4の両端に取り付けられた軸受部材47,48に回動中心となる穴47a,48aが設けられている。そして、前記穴47a,48aにクリーニング枠体51に嵌合する結合軸62,63が挿入されている。これによって、現像ユニット4がクリーニング枠体51に回動可能に取り付けられている。
【0036】
また、カートリッジ7の単体状態(装置本体に装着されていない状態)においては、前記結合軸62,63を中心にして、回転モーメントにより現像ローラ40が感光体ドラム1に接触する。そのために、図6及び図7に示すように、現像ユニット4を押圧するための弾性部材として、軸受部材47が設けられている側には押圧バネ54が設けられている。また、軸受部材48が設けられている側には加圧部材としての引張バネ90が、クリーニングユニット50と現像ユニット4との間に配置されている。
【0037】
また、図5及び図6に示すように、軸受部材47,48には、力受け部47b,48bが一体的に設けられている。この力受け部47b,48bには、現像ローラ40を感光体ドラム1から離隔させる際に、プリンタ100本体の離隔手段としての当接離間カム8(図7)が当接する。
【0038】
ここで、図7に示すように、回動中心となる穴47a,48aは装置本体100にカートリッジ7を装着する装着方向Qに対して、現像ローラ40と力受け部47b,48bとの間にある。
【0039】
このような配置とすることで、カートリッジ7を装置本体100に装着する際に、力受け部47b,48bが装置本体に設けられた前記カム8に乗り上がる。すると、本体100内部では、現像ローラ40と感光体ドラム1は、常に離隔された状態を容易な構成で維持することができる。そして、画像形成時にはカートリッジ7への力付与部材である前記カム8を回転させて該カム8による押し上げを解除する。これによって、押圧バネ54及び引張バネ90の力により現像ローラ40は感光体ドラム1へ押圧された状態となる。従って、感光体ドラム1に現像剤を供給する状態となる。
【0040】
また、再度現像ローラ40を感光体ドラム1から離隔させる時は、前記カム8を図7の矢印D方向へ回転させて力受け部47b,48bを押し上げる。これにより、現像ローラ40は感光体ドラム1と所定間隙だけ離隔された状態となる。尚、前記力受け部47b,48bは、現像ユニット4に設けられている。
【0041】
なお、本実施形態においては、感光体ドラム1と現像ローラ40が接触して現像を行う接触現像方式である。そこで、感光体ドラム1は剛体とし、現像ローラ40は弾性体を有するローラとすることが好ましい。この弾性体としては、ソリッドゴム単層や現像剤への帯電付与性を考慮してソリッドゴム層上に樹脂コーティングを施したもの等が用いられる。
【0042】
{カートリッジへの駆動伝達構成}
図4及び図6において、前記装置本体100から、現像ローラ40を回転させる駆動力を受ける現像ローラ駆動力受け部としてのカートリッジ駆動ギア(はす歯ギア)71が現像ユニット4に設けられている。前記ギア71は、カートリッジ7が装置本体100に装着された状態において、装置本体100に設けられた本体現像駆動ギア(不図示、はす歯ギア)と噛合して、本体現像駆動ギアから駆動力を受ける。前記ギア71の回転により、ギア列(不図示)を介して、現像ローラ40、現像剤搬送機構42、現像剤供給ローラ43を駆動する。尚、前記ギア71は、前記感光体ドラム1の軸線方向(長手方向)一端側に設けられている。
【0043】
また、感光体ドラム1の回転軸の一方端側にはドラム1を駆動する駆動力を受けるドラム駆動力受け部としてのカップリング部材70が設けられている。即ち、カップリング部材70は、感光体ドラム1の軸線方向(長手方向)一端側に設けられている。そして、前記カップリング部材70は、カートリッジ7が装置本体100に装着された状態において、装置本体100に設けられた本体カップリング部材99(図8)と係合する。そして、前記カップリング部材70は、本体カップリング99から駆動力を受け、感光体ドラム1を駆動回転させる。
【0044】
{カートリッジの装着部}
次にカートリッジ7の装置本体100への装着について図8、図9を用いて説明する。
【0045】
主として図8を参照して、前記したように、各カートリッジ7の装置本体100に対する着脱操作は、装置本体の正面開閉ドア26を開けて装置本体内のカートリッジ挿入口91を大きく開放した状態にしてなされる。正面開閉ドア26の装置本体100に対する閉じ込み状態は不図示の掛け止め機構によりロックされている。その掛け止め機構によるロックを解除して、静電転写手段5を含む正面開閉ドア26を下部のヒンジ軸27を中心に装置本体の手前側に倒し開くことで装置本体内のカートリッジ挿入口91を大きく開放した状態にすることができる。
【0046】
装置本体100のカートリッジ挿入口91にはカートリッジを画像形成位置に導く本体着脱ガイド80,81が側板31,32の内側に取り付けられている。挿入口91はカートリッジが上下に4台装着可能であり、下側からイエローカートリッジ挿入口、マゼンタカートリッジ挿入口、シアンカートリッジ挿入口、ブラックカートリッジ挿入口とする。
【0047】
各挿入口におけるカートリッジ装着機構構造は互いに同様であり、ここでは代表して最下段のイエローカートリッジ挿入口にカートリッジ7を挿入する例で説明する。
【0048】
まず、カートリッジ7の感光体ドラム1の長手方向であり、クリーニングユニット50の両端部に設けられた左右側の把手部82,83を左右の手で握ってカートリッジ7を持つ。次に、短手方向で感光体ドラム1側とは反対側であるカートリッジ背面側を先にして挿入口91に矢印Q方向に挿入する。
【0049】
本体着脱ガイド80,81にはカートリッジの両側の下面を受けるガイド部材86,87が設けられている。そして、カートリッジ7の軸受部材48の下面48cとクリーニング枠体51の下面51fをそれぞれ前記ガイド部材86,87の先端部86a,87aに乗せる。そしてカートリッジ7を矢印Q方向に挿入すると、ガイド部材86,87に乗った状態で挿入される。
【0050】
また本体着脱ガイド80,81にはカートリッジ7のクリーニング枠体51の両側面に設けられたボス51d,51eと係合し、カートリッジ7の画像形成装置内での回転を規制するボスガイド88,89が設けられている。
【0051】
カートリッジ7を更に挿入すると、前記ボス51d,51eが前記ボスガイド88,89に乗り上げ、カートリッジ7はガイド部材86,87から離れながら画像形成位置に案内される。
【0052】
装置本体100の側板31,32の間には中間板93が設けられており、中間板93にはスキャナ3からのレーザー光Lを通過させる照射窓95が設けられている。中間板93には現像ユニット4を当接離間するためのカム8が具備されている。カム8は本体内に設けられたモータ(不図示)に連動し、そして回転され現像ローラ40を感光体ドラムより当接離間させる。
【0053】
カートリッジ7の装置本体内での短手方向の位置決めは、ガイド溝34(34a〜34h)に沿って、感光体ドラム1を支持する軸受64,65が挿入されることによって行なわれる。そして、図9に示すように、軸受64,65がガイド溝34の突き当て面37,38に押しつけられることで、カートリッジ7の装置本体100に対する短手方向の位置が決まる。この位置が画像形成位置である。この時、カートリッジ7は画像形成装置内では軸受64,65がガイド溝34に、そしてクリーニング枠体51の両側のボス51d,51eが本体着脱ガイド80,81に設けられたボスガイド88,89により位置決めされた状態となっている。
【0054】
そしてカートリッジ7側に設けたカートリッジ駆動ギア71が装置本体側の不図示の本体現像駆動ギアに噛合した状態になる。
【0055】
上述の最下段のイエローカートリッジ挿入口に対するカートリッジ7の挿入と同様に、マゼンタカートリッジ挿入口、シアンカートリッジ挿入口、ブラックカートリッジ挿入口に対するカートリッジ7の挿入がなされる。
【0056】
次いで、開かれている正面開閉ドア26を装置本体100に対して十分に閉じ、その閉じ込み状態を不図示の掛け止め機構によりロックする。この正面開閉ドア26の閉じ込みにより閉じ込み動作に連動する手段によって、
【0057】
1)装置本体100内での各カートリッジ7の短手方向の押圧位置決め
【0058】
2)各カートリッジ7のシャッタ部材101の開き位置への移動
【0059】
3)各カートリッジ7のカップリング部材70に対する装置本体100側の本体カップリング部材99の係合
【0060】
がなされる。
【0061】
(カートリッジ短手方向位置決め)
上記において、1)の各カートリッジ7の短手方向の押圧位置決めは、図9のように、内側に静電転写手段5を含む正面開閉ドア26の開閉機構と連動した押さえ部材30により行われる。押さえ部材30は側板31に加締められたカシメ軸36に回動可能に取り付けられている。押さえ部材30は連結部材29と係合しており、連結部材29は正面開閉ドア26の開閉動作と連動している。正面開閉ドア26が開かれた状態、すなわちカートリッジ7を着脱自在な状態では押さえ部材30は図9の30aの位置にある。この位置では押さえ部材30は退避された位置であり、カートリッジ7の挿入時には押さえ部材30はカートリッジ7と当接しない。カートリッジ7を挿入後は正面開閉ドア26を閉める動作(矢印T方向)に伴い、矢印Rの方向に連結部材29は作動する。これと連動して押さえ部材30は図9の位置30bに移動し、軸受64(65)の近傍に設けられたクリーニング枠体51の斜面51s(51t)を矢印Sの方向に押圧する。これによりカートリッジ7の装置本体内での短手方向の位置決めがなされる。側板32側についても同様の機構が設けられており、カートリッジ7の長手両側を押さえ部材30で押圧する構成となっている。
【0062】
(シャッタ部材の開き位置への移動)
上記2)の各カートリッジ7のシャッタ部材101の開き位置への移動は、装置本体に対して開閉可能なドア部材である本体ドア26の閉動作に連動して行われる。装置本体には本体ドア26の閉動作に連動して静電転写手段5が閉じられる。図10示すように、静電転写手段5の下部に設けられたヒンジ軸27を中心にドア26と静電転写手段5を閉じることができる。そして、この動作によりヒンジ軸27に設けられたヒンジギア73が矢印U1方向に回転し、ヒンジギア73と噛み合っている作動ギア74が矢印U2方向に回転する。
【0063】
そして、シャッタ開閉部材102を作動させるための作動部材75が前記作動ギア74の回転によって作動するように設けられている。すなわち、作動ギア74にはボス74aが設けられている。そしてボス74aは作動部材75に設けられた長穴である作動穴75aに移動可能に係合されている。そして本体ドア26の閉動作(矢印T方向)によりヒンジギア73が回転し、そして駆動伝達された作動ギア74により作動部材75が上方向(矢印R)に移動する。
【0064】
そして作動部材75にはシャッタ部材101を開閉させるシャッタ開閉部材102に設けられた腕部102dと当接し、これを作動させる作動部75bが設けられている。そして作動部75bは各色のカートリッジ7に対応した位置(不図示)に各々設けられている。
【0065】
そして作動部材75が上方向に移動すると作動部75bがシャッタ開閉部材102の腕部102dに当接し、シャッタ開閉部材102の回転穴102cを中心にシャッタ開閉部材102を回転させる。シャッタ開閉部材102は回転穴102cがクリーニング枠体51の側面に設けられたボス51g(図3)に、回転可能に係合されており、回転穴102cを中心にシャッタ開閉部材102は回転する。
【0066】
またシャッタ部材101の開閉にはリンク機構が用いられ、シャッタ部材101の係合ボス101aが第1のリンク部材としてシャッタ開閉部材102の係合穴102bに回転可能に係合している。そして第2のリンク部材としてのシャッタ棒103がシャッタ部材101に回転自在に設けられている。そしてシャッタ棒103の両端部103bはクリーニング枠体51に回転可能に取り付けられており、シャッタ開閉部材102の回転穴102cとシャッタ棒103の端部103bを軸として、第1のリンクシャッタ開閉部材102と第2のリンクシャッタ棒103が作用することでシャッタ部材101が開閉される(図3参照)。
【0067】
また、図11に示すように、カートリッジ7の着脱をガイドするガイド部材87にはシャッタ開閉部材102が回転した際に、シャッタ開閉部材102と接触しないための溝部87bが設けられている。図12に示すように、ヒンジギア73が矢印U1方向に回転し、そしてヒンジギア73に連動した作動ギア74が矢印U2方向に回転することで、作動部材75が矢印R方向に上昇する。そして作動部75bが、シャッタ開閉部材102の腕部102dに当接することによりシャッタ開閉部材102が矢印V方向に回転する。そして、シャッタ部材101を開位置に移動した際には、シャッタ開閉部材102はガイド部材87に設けられた溝部87bに接触しないで状態で回転する。すなわち、カートリッジ7が画像形成位置でシャッタ部材101が開閉された場合は、シャッタ開閉部材102はガイド部材87とは当接しない状態で回転する。このため、カートリッジ7が装着位置まで挿入された状態では開閉ドア26を閉じるときの負荷にならない。
【0068】
そしてドア26が装置本体100に完全に閉じ込まれる前にはシャッタ部材101の開動作が完了するように作動部材75が移動する。そして、ドア26と静電転写手段5が装置本体100に完全に閉じ込まれた状態においては各カートリッジ7の感光体ドラム1の外部露出面に転写ベルト11が接触した状態になる(図1)。
【0069】
(カートリッジと装置本体との駆動カップリング)
上記3)の本体カップリング部材99は正面開閉ドア26に連動し、各カートリッジ7のカップリング部材70に向かって軸方向に移動する。そして、各カートリッジ7の装置本体100に対する装着状態において、装置本体100側の駆動モータ(不図示)からの駆動力が本体カップリング部材99に伝達すると本体カップリング部材99が回転する。そして、カップリング部材70と係合することでカップリング部材70に駆動が伝達されて各カートリッジ7の感光体ドラム1が図1において反時計回りに回転駆動可能となる。また、この感光体ドラム1の回転に連動して不図示のギア列を介して除去トナー室53のトナー送り機構52が駆動可能となる。
【0070】
また、各カートリッジ7のカートリッジ駆動ギア71が装置本体100側の不図示の本体現像駆動ギアに噛合した状態にあることで、カートリッジ駆動ギア71が本体駆動ギア側から駆動力を受ける。そして、このカートリッジ駆動ギア71の回転により不図示のギア列を介して、各カートリッジ7の現像ローラ40、トナー搬送機構42、トナー供給ローラ43が駆動可能となる。
【0071】
スキャナユニット3の出力レーザー光Lは、中間板93の照射窓95からカートリッジ7のクリーニングユニット50と現像ユニット4の間の露光用隙間部55(図2・図4)に入射する。
【0072】
装置本体100内からの各カートリッジ7の取出しは上記の装着時とは逆手順でなされる。すなわち、正面開閉ドア26の装置本体100に対する閉じ込みを不図示の掛け止め機構によるロックを解除して、静電転写手段5を含む正面開閉ドア26を下部のヒンジ軸27を中心に装置本体の手前側に倒し開く。この正面開閉ドア26の開き動作に連動する手段により、各カートリッジ7の押さえ部材30による押さえ込みが解除される。また、各カートリッジ7のカップリング部材70に対する装置本体100側の本体カップリング部材99の係合が解除される。また、各カートリッジ7のシャッタ部材101が閉じ位置への移動する。この状態においてカートリッジ7の把手部82,83を左右の手で握ってカートリッジ7を装着時とは逆方向に引き抜くことで、各カートリッジ7を装置本体100内から取出すことができる。
【0073】
{カートリッジ不完全装着時}
次にカートリッジ7が装置本体に装着する際に、画像形成位置まで挿入されず、誤って途中で停止した時の装着動作について説明を行う。
【0074】
前述したカートリッジ7の装置本体への装着動作は同様である。図13においてはカートリッジ7はカートリッジの支持部である軸受65(64)が右側板32のガイド溝34には挿入されている。しかし、カートリッジ7の装着方向下流側の突き当て面37に当接しない位置で装着を停止された状態を示している。この状態においても、前述したように本体ドア26を閉じることにより本体ドア26の閉動作に連動して静電転写手段5が閉じることが可能である。
【0075】
図14、図15に示すように、本体ドア26を閉じると静電転写手段5の下部に設けられたヒンジ軸27を中心にドア26と静電転写手段5が矢印Tの方向に閉じられる。そして、この動作によりヒンジ軸27に設けられたヒンジギア73が矢印U1回転し、ヒンジギア73と噛み合っている作動ギア74が矢印U2方向に回転する。
【0076】
前述したように作動ギア74に設けられたボス74aには作動部材75に設けられた作動穴75aが係合されている。そのため、本体ドア26の閉動作により回転される作動ギア74により作動部材75が上方向(矢印R)に移動する。作動部材75にはシャッタ部材101を開閉させるシャッタ開閉部材102の腕部102dと当接する作動部75bが設けられている。そして作動部材75が上方向に移動すると作動部75bが変位部材としてのシャッタ開閉部材102の腕部102dに当接し、シャッタ開閉部材102を移動(変位)させる。即ち、シャッタ開閉部材102が、作動部材75が当接することで回転する。
【0077】
ここでカートリッジ7は画像形成位置よりも装着方向上流側に装着されている。そして、この位置において、シャッタ開閉部材102が回転穴102cを中心に回転した時に、カートリッジ7を装着する際のガイド部材87の溝部87bには、シャッタ開閉部材102の当接部102aと当接するガイド当接部87cが設けられている。ここで当接部102aとガイド当接部87cは互いに円弧形状を有している。
【0078】
そして、ガイド当接部87cにシャッタ開閉部材102の当接部102aが当接することにより、当接部に力Fが矢印方向に作用する。そして、この状態でシャッタ開閉部材102を矢印V方向に更に回転させると、ガイド当接部87cに沿いながら当接部102aが回転する。そしてガイド当接部87cは側板32に固定されたガイド部材87であるため、ガイド当接部87cは移動することなく、シャッタ開閉部材102aがガイド当接部87cに沿う形で回転しながら、力F方向に移動する。
【0079】
すなわち、シャッタ開閉部材102は、図14に示す二点鎖線102′の位置に移動する。よって、シャッタ開閉部材102aの当接部102aと本体ガイド部材87の当接部87cの当接により生じた力Fにより、カートリッジ7を装着方向下流側(矢印Q方向)、すなわち画像形成位置方向へ移動させることができる。そして、カートリッジ7は画像形成位置の方向に移動し、前述したカートリッジの押さえ部材30(図9)による動作により、カートリッジ7の軸受64,65を側板31,32の突き当て面37に押さえつける構成である。
【0080】
そして、前記シャッタ開閉部材102の当接部102aと前記ガイド当接部87cが互いに円弧形状であるために、両者が突き当たったときに引っかかり難く、スムーズに回転する。
【0081】
よって、ドア26が装置本体100に完全に閉じ込まれる前にはシャッタ部材101の開動作が完了するように作動部材75が移動する。そして、シャッタ部材101が開動作の途中で転写ベルト11と当接することもなく、また静電転写手段5が閉じる前にカートリッジ7は軸受65がガイド溝の突き当て面37に当接された状態に装着される。そして、ドア26と静電転写手段5が装置本体100に完全に閉じ込まれた状態においては各カートリッジ7の感光体ドラム1の外部露出面に転写ベルト11が接触した状態(図1)になる。
【0082】
本実施形態にあっては、上述したように構成したために、装置本体にカートリッジを挿入する際に、誤って画像形成位置に到達する前に装着を停止した場合においても、通常の本体ドア26を閉める動作によりカートリッジ7が画像形成位置に導かれる。このため、開動作途中のシャッタ部材と転写ベルト11が当接する場合や、転写ベルト11が感光体ドラム1に当接した状態で更に押し込むことがない。
【0083】
これにより、ユーザが装置本体にカートリッジを装着した際に、確実に装着されない場合が生じたとしても、動作不良や画像不良が防止される。
【0084】
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では作動部材75によってシャッタ部材101を開閉するように構成する。そして、そのときに作動する変位部材としてのシャッタ開閉部材102の回転(変位)を利用して画像形成位置よりもカートリッジ装着方向上流側にあるカートリッジ7を画像形成位置方向へ移動させるようにした。
【0085】
しかし、前記変位部材は必ずしもシャッタ部材101を開閉させるためのものでなくてもよい。すなわち、装置本体に設けられた作動部材75によって変位する部材を設け、その部材の変位によって画像形成位置よりも装着方向上流側にあるカートリッジ7を装着方向へ移動させるようにすればよい。従って、変位部材は前述した実施形態におけるシャッタ開閉部材102のように作動部材75によって回転するものでなく、スライドするように変位する部材であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】実施形態における電子写真画像形成装置の全体概略構成を示す断面説明図である。
【図2】実施形態におけるカートリッジの断面説明図である。
【図3】実施形態におけるカートリッジの斜視模型図である。
【図4】実施形態におけるカートリッジの斜視模型図である。
【図5】実施形態におけるカートリッジを構成する現像ユニットの斜視模型図である。
【図6】実施形態におけるカートリッジを構成する現像ユニットの斜視模型図である。
【図7】実施形態における現像ユニットの離間動作の説明図である。
【図8】実施形態におけるカートリッジの装着方法の説明図である。
【図9】実施形態におけるカートリッジの装置本体内での短手方向の位置決め機構の説明図である。
【図10】実施形態におけるカートリッジの装置本体内でのシャッタ部材の開閉機構の説明図である。
【図11】実施形態におけるカートリッジの装置本体内でのシャッタ部材の開閉機構の斜視模型図である
【図12】実施形態におけるカートリッジの装置本体内でのシャッタ部材の開閉機構の斜視模型図である
【図13】実施形態におけるカートリッジの装置本体内の不完全位置でのシャッタ部材の開閉機構の説明図である。
【図14】実施形態におけるカートリッジの装置本体内の不完全位置でのシャッタ部材の開閉機構の説明図である。
【図15】実施形態におけるカートリッジの装置本体内の不完全位置でのシャッタ部材開閉機構の斜視模型図である
【符号の説明】
【0087】
1 …感光体ドラム
3 …スキャナユニット
4 …現像ユニット
7 …カートリッジ
11 …転写ベルト
17 …カセット
18 …給送ローラ
19 …レジストローラ対
23 …排出ローラ
24 …排出部
26 …開閉ドア
27 …ヒンジ軸
29 …連結部材
30 …押さえ部材
31,32 …側板
34 …ガイド溝
45 …現像枠体
47,48 …軸受部材
47a,48a …穴
47b,48b …力受け部
48c …下面
50 …クリーニングユニット
51 …クリーニング枠体
73 …ヒンジギア
74 …作動ギア
74a …ボス
75 …作動部材
75b …作動部
80,81 …本体着脱ガイド
86,87 …ガイド部材
86a,87a …先端部
87b …溝部
87c …ガイド当接部
88,89 …ボスガイド
90 …引張バネ
91 …カートリッジ挿入口
93 …中間板
100 …装置本体
101 …シャッタ部材
102 …シャッタ開閉部材(変位部材)
102a …当接部
102b …係合穴
102c …回転穴
102d …腕部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体ドラムと、
前記電子写真感光体ドラムに作用する少なくとも1つのプロセス手段と、
前記装置本体に設けられた作動部材によって変位する変位部材と、
を有し、
前記装置本体に設けられたガイド部材にガイドさせて前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記プロセスカートリッジが、画像形成時の位置よりも装着方向上流側に位置する場合に、前記変位部材は、前記変位によって、前記ガイド部材に当接して前記プロセスカートリッジを前記画像形成位置の方向へ移動させることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体ドラムと、
前記電子写真感光体ドラムに作用する少なくとも1つのプロセス手段と、
前記電子写真感光体ドラムを保護するために開閉可能なシャッタ部材と、
前記装置本体に設けられた前記シャッタ部材を開閉させるための作動部材によって、変位する変位部材と、
を有し、
前記装置本体に設けられたガイド部材にガイドさせて前記プロセスカートリッジを装着する際に、前記プロセスカートリッジが、画像形成時の位置よりも装着方向上流側に位置する場合に、前記変位部材は、前記シャッタ部材を開くための変位により前記ガイド部材に当接して前記プロセスカートリッジを前記画像形成位置の方向へ移動させることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項3】
前記変位部材は、回動可能であり、前記ガイド部材と当接する回動先端部分が円弧形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項4】
プロセスカートリッジを着脱可能で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、 電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用する少なくとも1つのプロセス手段と、変位可能に設けられた変位部材とを有するプロセスカートリッジをガイドするためのガイド部材と、
前記変位部材を変位させるために、前記変位部材に作用する作動部材と、
を有し、
前記ガイド部材にガイドさせて前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記プロセスカートリッジが、画像形成時の位置よりも装着方向上流側に位置する場合に、前記作動部材が前記変位部材を変位させることによって、前記変位部材が前記ガイド部材に当接して前記プロセスカートリッジを前記画像形成位置の方向へ移動させることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項5】
プロセスカートリッジを着脱可能で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用する少なくとも1つのプロセス手段と、前記電子写真感光体ドラムを保護するために開閉可能なシャッタ部材と、前記シャッタ部材を開閉させるために変位可能な変位部材とを有するプロセスカートリッジをガイドするためのガイド部材と、
前記変位部材を変位させるために、前記変位部材に作用する作動部材と、
を有し、
前記ガイド部材にガイドさせて前記プロセスカートリッジを装着する際に、前記プロセスカートリッジが、画像形成時の位置よりも装着方向上流側に位置する場合に、前記作動部材が前記シャッタ部材を開くための変位させることよって、前記変位部材が前記ガイド部材に当接して前記プロセスカートリッジを前記画像形成位置の方向へ移動させることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項6】
前記作動部材は、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に着脱するための前記画像形成装置本体に設けられたドア部材の開閉動作によって動作することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項7】
前記ガイド部材は、前記変位部材が当接する部分が曲面形状であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
【請求項8】
前記ガイド部材は、前記プロセスカートリッジが前記画像形成位置にあるとき前記変位部材が変位しても前記変位部材が当接しないことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−293048(P2006−293048A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−114237(P2005−114237)
【出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】