説明

プロテインキナーゼ阻害剤及びその製造方法、並びに癌治療用医薬組成物及び試薬

【課題】従来明らかにされていないプロテインキナーゼ阻害剤及びその製造方法、並びに癌治療用医薬組成物及び試薬を提供する。
【解決手段】ヴィオラセイン(下記構造)を有効成分とするプロテインキナーゼ阻害剤、並びに癌治療用医薬組成物。該ヴィオラセインは、海洋細菌Pseudoalteromonas sp.株を接種・培養し、該培養した細菌をヴィオラセインとともに回収し、回収物から分離・濃縮・精製により得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヴィオラセイン(violacein)を用いた、プロテインキナーゼの活性を阻害するプロテインキナーゼ阻害剤及びその製造方法、並びに癌治療用医薬組成物及び試薬に関する。
【背景技術】
【0002】
プロテインキナーゼ(PK)(タンパク質リン酸化酵素)は、タンパク質のセリン、スレオニン、チロシンの水酸基をリン酸化する酵素であり、細胞の増殖や分化等のシグナル伝達を担う酵素群である。プロテインキナーゼをコードする遺伝子としては、これまでに200種以上がクローニングされている。そして、プロテインキナーゼは細胞内のいたる所に存在し、細胞の増殖や分化或いは機能発現等の調節や制御に深く関与している。
【0003】
また、多数の疾患において異常なプロテインキナーゼ活性が確認されており、プロテインキナーゼ活性を阻害することによる疾患の治療も行われている。
例えば、細胞の癌化に関与する癌遺伝子の多くがプロテインキナーゼをコードしていることが知られている。また、発癌プロモータであるホルボールエステルがプロテインキナーゼC(PKC)を活性化させることから、プロテインキナーゼCが発癌に関与すること(下記非特許文献1,2参照)や、プロテインキナーゼC阻害剤が抗癌作用を示すこと(下記非特許文献3乃至5参照)等が知られている。
【0004】
このように、プロテインキナーゼは生体の多くの機能に関与し、プロテインキナーゼの活性を制御することにより疾患の予防や治療も期待できる。そのため、プロテインキナーゼの活性を阻害する物質の開発が望まれていた。
【0005】
【非特許文献1】Mackay, H.J. and Twelves, C.J. (2003) Endocrine-Related Cancer 10, 389-396
【非特許文献2】Griner, E.M. and Kazanietz, M.G. (2007) Nature Reviews Cancer 7, 281-294
【非特許文献3】Meyer, T. et al. (1989) Int. J. Cancer 43, 851-856
【非特許文献4】Mizuno, K. et al. (1995) FEBS Letters 359, 259-261
【非特許文献5】Nomura, M. et al. (1996) Biol. Pharm. Bull. 19, 1611-1613
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記現状に鑑みてなされたものであり、従来明らかにされていないプロテインキナーゼ阻害剤及びその製造方法、並びに癌治療用医薬組成物及び試薬を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、ヴィオラセインを有効成分とするプロテインキナーゼ阻害剤に関する。
【0008】
請求項2に係る発明は、阻害するプロテインキナーゼが、プロテインキナーゼA又はプロテインキナーゼCであることを特徴とする請求項1記載のプロテインキナーゼ阻害剤に関する。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記ヴィオラセインが海洋細菌Pseudoalteromonas sp.株から産生されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載のプロテインキナーゼ阻害剤に関する。
【0010】
請求項4に係る発明は、海水からヴィオラセインを産生する細菌を接種・培養し、該培養した細菌をヴィオラセインとともに回収し、回収物からヴィオラセインを分離・濃縮することによりヴィオラセインを精製し、該精製したヴィオラセインを用いてプロテインキナーゼ阻害剤を製造するプロテインキナーゼ阻害剤の製造方法に関する。
【0011】
請求項5に係る発明は、ヴィオラセインを有効成分とし、プロテインキナーゼCの活性を阻害することを特徴とする癌治療用医薬組成物に関する。
【0012】
請求項6に係る発明は、ヴィオラセインを有効成分とし、プロテインキナーゼが関与する代謝を抑制することを特徴とする試薬に関する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、ヴィオラセインを有効成分とすることにより、プロテインキナーゼの活性を効果的に阻害することができる。
また、阻害するプロテインキナーゼとしては、プロテインキナーゼAやプロテインキナーゼCを挙げることができる。
プロテインキナーゼ阻害剤の有効成分であるヴィオラセインは、海洋細菌Pseudoalteromonas sp.株から容易に精製することができる。
さらに、海水からヴィオラセインを産生する細菌を接種・培養し、ヴィオラセインを精製することにより、プロテインキナーゼ阻害剤の有効成分であるヴィオラセインを容易に精製することができる。
また、ヴィオラセインを有効成分とする癌治療用医薬組成物は、発癌に関与するプロテインキナーゼCの活性を効果的に阻害し、癌の予防又は治療に効果を奏する。
ヴィオラセインを有効成分とする試薬は、プロテインキナーゼが関与する代謝を解明するための実験に好適に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
まず、本発明に係るプロテインキナーゼ阻害剤について説明する。
本発明に係るプロテインキナーゼ阻害剤は、青紫色素「ヴィオラセイン(violacein)」を有効成分とし、プロテインキナーゼの活性を阻害するものである。
ヴィオラセインとは、下記式1(C2013、分子量343、CAS登録番号548-54-9)で示される化合物である。
ヴィオラセインはプロテインキナーゼの活性を阻害することができる。
【0015】
【化1】

【0016】
図1はヴィオラセインを産生する細菌の系統図を示す図である。なお、Pseudoalteromonas denitrificansはプロディジオシン生産細菌であり、ヴィオラセインは産生しない。また、()内はGenBank/EMBL/DDBJの塩基配列の登録番号を示す。
ヴィオラセインは図1に記載の細菌(Pseudoalteromonas denitrificans以外)により産生することができる。また、図1に示した細菌以外にも、ヴィオラセインを産生する細菌として、Pseudoalteromonas tunicataを挙げることができる。
【0017】
ヴィオラセインが活性を抑制するプロテインキナーゼとしては、プロテインキナーゼAやプロテインキナーゼCを挙げることができる。
特に、プロテインキナーゼCは発癌に関与することから、プロテインキナーゼCの活性を抑制することにより、癌治療用組成物として使用することができる。
また、プロテインキナーゼA及びプロテインキナーゼC以外にも、他のセリン/スレオニンキナーゼ(ホスホリラーゼキナーゼ、Ca2+/カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼ、MAPキナーゼ、Mos/Rafキナーゼ、cdc2等)、チロシンキナーゼ、ヒスチジンキナーゼ、アスパラギン酸/グルタミン酸キナーゼ等の活性も阻害することができる。
【0018】
プロテインキナーゼ阻害剤の有効成分であるヴィオラセインは、海水からヴィオラセインを産生する細菌を接種・培養し、該培養した細菌をヴィオラセインとともに回収し、回収物からヴィオラセインを分離・濃縮することにより得ることができる。
具体的には、海水中の細菌を培養し、培養した細菌からヴィオラセインを産生する細菌(図1に記載の細菌(Pseudoalteromonas denitrificans以外)等)を接種する。そして、ヴィオラセインを産生する細菌を培養し、ヴィオラセインとともに回収する。そして、回収物からヴィオラセインを分離・濃縮することによりヴィオラセインを精製する。
ヴィオラセインの分離・濃縮は、遠心分離、減圧濃縮、カラムクロマトグラフィー等を用いて行うことができる。なお、Janthinobacterium lividum及びChromobacterium violaceumは海洋細菌ではなく、培養に使用する培地も海洋細菌の培養に使う培地とは異なり、海水を含まない。
また、精製されたヴィオラセインは、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ジメチルスルフォキシド(DMSO)等に溶解し、保存することができる。
ヴィオラセインを産生する細菌の培養に使用する海水としては海洋深層水が好ましい。海洋深層水とは、水深が200m以下の深海に分布する、表層とは違った物理的・化学的特徴を持つ海水のことである。海洋深層水は、表層の海水に比して汚染物質が少ないからである。
【0019】
次いで、ヴィオラセインを有効成分とする癌治療用医薬組成物及び試薬について説明する。
<癌治療用医薬組成物>
まず、ヴィオラセインを有効成分とする癌治療用医薬組成物について説明する。
上記したように、ヴィオラセインは発癌に関与するプロテインキナーゼCの活性を抑制することができるため、ヴィオラセインは癌治療用医薬組成物の有効成分として最適である。
【0020】
本発明に係る癌治療用医薬組成物には、経口投与用および非経口投与用のどちらも含まれ、投与経路によって適宜選択すればよい。
ヴィオラセインは、動物実験で経口投与(10mg/kg体重)による毒性が認められないので、経口投与でも安全である。
【0021】
癌治療用医薬組成物を経口投与する場合は、薬剤の形態として、固形製剤(錠剤、丸剤、散剤、被覆錠剤、顆粒剤、カプセル剤等)、液状製剤(液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等)等を挙げることができる。
また、癌治療用医薬組成物として用いる場合は、ヴィオラセインと共に薬学的に許容される製剤担体を用いて、医薬製剤の形態として実用される。製剤担体としては、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、吸収促進剤、保湿剤、吸着剤、滑沢剤、充填剤、増量剤、付湿剤、防腐剤、安定剤、乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調節する塩、緩衝剤等の希釈剤、賦形剤等を例示することができ、これらは得られる製剤の投与単位形態に応じて適宜選択使用される。
【0022】
癌治療用医薬組成物を非経口投与する場合は、薬剤の形態として、静脈注射、皮下注射、皮内注射、筋肉注射及び腹腔内注射等に使用される注射剤(液剤、乳剤、懸濁剤等)、液剤(例えば、点眼剤、点鼻薬等)、点滴剤、吸入剤(エアロゾル剤、粉末吸入剤等)等が挙げられる。
【0023】
さらに、癌治療用医薬組成物中には、必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有させることもできる。
【0024】
<試薬>
次いで、ヴィオラセインを有効成分とする試薬について説明する。本試薬は、ヴィオラセインがプロテインキナーゼの活性を阻害することを利用したものであり、プロテインキナーゼが関与する代謝を抑制するための試薬である。
【0025】
例えば、プロテインキナーゼAは、グリコーゲン代謝に関与するため、グリコーゲン代謝を抑制するための試薬として使用することができる。
図2は肝細胞内でのグリコーゲン代謝を示す概略図である。なお、図2はプロテインキナーゼAによる代謝調節の一例であり、プロテインキナーゼAは図2以外の多様な代謝の制御に関与している。
図2に示すように、活性形のプロテインキナーゼA(図2中(1))は、グリコーゲンを分解するのに必要なホスホリラーゼbキナーゼを活性化する役割を果たすものである。プロテインキナーゼAの活性を抑制することにより、図2中(2)の経路が遮断されることとなる。それにより、グリコーゲンが分解されてグルコースが生成されるのを抑制することができる。
【実施例】
【0026】
以下、本発明の実施例を示すことにより、本発明をより明確なものとする。
本実施例では、ヴィオラセインがプロテインキナーゼA及びプロテインキナーゼCの活性を抑制することを検証した。以下、詳細について説明する。
【0027】
(青紫色素産生細菌の分離と培養)
まず、高知県室戸岬沖の水深320mより採取した海水をPPES-II平板寒天培地に塗布し、20℃で数日間培養した。そして、当該平板寒天培地上に現れた青紫色素を産生する細菌コロニーを分離し、色素産生細菌株とした。
(青紫色素の抽出)
次いで、PPES-II液体培地に色素産生細菌を接種し、20℃で10日間静置培養した。培養後、遠心分離により菌体及び色素を沈殿させ回収し、回収した沈殿をエタノールで懸濁した。そして、懸濁液を遠心分離し、色素を含む透明な上清を得た。
上清をロータリーエバポレーターにより濃縮乾固し、これにエタノールを加えて懸濁し、懸濁液を遠心分離することで、色素を含む透明な上清を得た。この上清を粗色素抽出液とした。
(青紫色素の精製)
粗色素抽出液をシリカゲルカラムに添着し、2−プロパノールを用いて色素を溶出した。そして、色素を含む溶出画分をODSカラムに添着し、40%(vol/vol)アセトニトリル水溶液を用いて色素を溶出した。得られた色素画分を固体の色素が生じるまでロータリーエバポレーターで濃縮し、色素を遠心分離又はろ過により回収した。色素を石油エーテルおよびクロロホルムで順次洗浄し、減圧下で色素を乾燥し、精製色素とした。
【0028】
(色素の紫外可視光スペクトルの測定)
上記方法で得られた精製色素をエタノールに溶解し、吸光度を紫外可視分光光度計(Beckman DU640 spectrophotometer)により測定した。
測定の結果、575nmのピークが確認でき、精製色素が青紫色素であることが確認できた。
【0029】
(質量分析・核磁気共鳴によるヴィオラセインの同定)
次いで、得られた精製色素について、質量分析計(Thermo Finnigan LCQ quadrupole ion-trap mass spectrometer)を用い、電子イオン化質量分析(ESI-MS)及びタンデム質量分析(ESI-MS/MS)を行った。このとき、イオン化は電圧−4.5kV、温度150℃で行った。
また、核磁気共鳴装置(Varian Unity INOVA 400)を用い、ジメチルスルホキシド−dに溶解した精製色素のH−核磁気共鳴および13C−核磁気共鳴の測定を行った。
質量分析・核磁気共鳴の解析結果より、精製色素がヴィオラセイン(上記した[化1])であることを同定した。
【0030】
(遺伝子解析による細菌の同定)
また、サーマルサイクラー(GeneAmp PCR system 9700)を用いて色素産生細菌から抽出したゲノムDNAを鋳型とするポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行い、16S rRNA遺伝子を増幅した。増幅には、プライマーとして5’-AGAGTTTGATCCTGGCTCAG-3’と5’-AAGGAGGTGATCCAGCCGCA-3’を用いた。
そして、Cy5.5 dye terminator kit(Amersham Bioscinences)を用いて、16S rRNA遺伝子の塩基配列を決定した。
決定した塩基配列のBLAST法を用いた相同性検索及び近隣結合法による系統樹の作成により、色素産生細菌をシュードアルテロモナス(Pseudoalteromonas)属の新規細菌と同定した(図1に下線を施している)。
【0031】
(プロテインキナーゼA及びプロテインキナーゼCの活性阻害実験)
ヴィオラセインと同定された精製色素を用い、ヴィオラセインがプロテインキナーゼA及びプロテインキナーゼCの活性を阻害することを確かめた。
プロテインキナーゼAの活性阻害の測定方法は以下の通りである。
プロテインキナーゼAが溶解した溶液1mLに対して、ヴィオラセインが溶解したDMSO溶液を11.4μLずつ加え、酵素反応時のヴィオラセインの終濃度が1μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μMとなるようした。そして、夫々の溶液についてプロテインキナーゼAの活性を測定した。なお、プロテインキナーゼAの活性の測定にはStressXpress Protein Kinase Activity Assay Kitを用いた。
また、プロテインキナーゼCの活性阻害の測定方法は以下の通りである。
プロテインキナーゼCが溶解した溶液1mLに対して、ヴィオラセインが溶解したメタノール溶液を16μLずつ加え、酵素反応時のヴィオラセインの終濃度が5μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μMとなるようにした。そして、夫々の溶液についてプロテインキナーゼCの活性を測定した。なお、プロテインキナーゼCの活性の測定にはCyLex PKC Super Family Kinase Assay Kitを用いた。
【0032】
表1はプロテインキナーゼAの活性を示した表であり、夫々の濃度の溶液について測定したプロテインキナーゼAの活性の平均値を示している。なお、ヴィオラセインを含まないDMSOを加えた溶液のプロテインキナーゼAの活性を100%としている。
図3,表2はプロテインキナーゼCの活性を示した図である。なお、プロテインキナーゼCの活性の測定実験は二回行っており、一方を図3に、他方を表2にまとめている。また、表2には、プロテインキナーゼC阻害剤として知られているスタウロスポリン(5nM添加)とH−7(6μM添加)を用いた場合の活性についても示している。また、ヴィオラセインを含まないメタノールを加えた溶液のプロテインキナーゼCの活性を100%としている。
【0033】
【表1】

【0034】
【表2】

【0035】
表1から、ヴィオラセインがプロテインキナーゼAの活性を阻害することがわかる。
図3及び表2から、ヴィオラセインがプロテインキナーゼCの活性を阻害することがわかる。また、ヴィオラセインは濃度を高めることにより、スタウロスポリンやH−7と同等又はそれ以上の阻害効果を有することもわかる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、プロテインキナーゼ阻害剤として、癌治療用医薬組成物や試薬として好適に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ヴィオラセインを産生する細菌の系統図を示す図である。
【図2】肝細胞内でのグリコーゲン代謝を示す概略図である。
【図3】プロテインキナーゼCの活性を示した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヴィオラセインを有効成分とするプロテインキナーゼ阻害剤。
【請求項2】
阻害するプロテインキナーゼが、プロテインキナーゼA又はプロテインキナーゼCであることを特徴とする請求項1記載のプロテインキナーゼ阻害剤。
【請求項3】
前記ヴィオラセインが海洋細菌Pseudoalteromonas sp.株から精製されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載のプロテインキナーゼ阻害剤。
【請求項4】
海水からヴィオラセインを産生する細菌を接種・培養し、
該培養した細菌をヴィオラセインとともに回収し、
回収物からヴィオラセインを分離・濃縮することによりヴィオラセインを精製し、
該精製したヴィオラセインを用いてプロテインキナーゼ阻害剤を製造するプロテインキナーゼ阻害剤の製造方法。
【請求項5】
ヴィオラセインを有効成分とし、プロテインキナーゼCの活性を阻害することを特徴とする癌治療用医薬組成物。
【請求項6】
ヴィオラセインを有効成分とし、プロテインキナーゼが関与する代謝を抑制することを特徴とする試薬。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−126469(P2010−126469A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301770(P2008−301770)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(509093026)公立大学法人高知工科大学 (95)
【Fターム(参考)】