説明

プロピレン系エラストマー

【課題】透明性、柔軟性に優れ、またPPとの相溶性にも優れるプロピレン系エラストマー(PBER)を提供すること。
【解決手段】プロピレン系エラストマー(PBER)は、(1) (a) プロピレンから導かれる単位を50〜85モル%の量で、(b) 1-ブテンから導かれる単位を5〜25モル%の量で、(c) エチレンから導かれる単位を10〜25モル%の量で含有し、かつプロピレン含量/エチレン含量(モル比)=89/11〜70/30であり、JIS 6301に準拠して測定した引っ張り弾性率(YM)が、40MPa以下である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1) (a) プロピレンから導かれる単位を50〜85モル%の量で、
(b) 1-ブテンから導かれる単位を5〜25モル%の量で、
(c) エチレンから導かれる単位を10〜25モル%の量で含有し、
かつプロピレン含量/エチレン含量(モル比)=89/11〜70/30であり
JIS 6301に準拠して測定した引っ張り弾性率(YM)が、40MPa以下であることを特徴とするプロピレン系エラストマー(PBER)。
【請求項2】
請求項1記載のプロピレン系エラストマーが、下記一般式(1a)で表される遷移金属化合物と、(1b)有機アルミニウムオキシ化合物、および/または(2b)前記遷移金属化合物(1a)と反応してイオン対を形成する化合物と、所望により(c)有機アルミニウム化合物とを含むオレフィン重合触媒存在下に、プロピレン、エチレンおよび1−ブテンを共重合させることにより得られることを特徴とするプロピレン系エラストマー(PBER);
【化1】

(式中、R3は炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれ、R1、R2、R4は水素、炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよい。R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13およびR14は水素、炭化水素基、ケイ素含有基から選ば
れ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、R5からR12までの隣接した置換基は互いに
結合して環を形成してもよい。R13とR14はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよい。Mは第4族遷移金属であり、Yは炭素原子であり、Qはハロゲン、炭化水素基、アニオン配位子または孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選んでもよく、jは1〜4の整数である。)。
【請求項3】
トリアドタクティシティ(mm分率)が85%以上97.5%以下である請求項1また
は2に記載のプロピレン系エラストマー(PBER)。
【請求項4】
ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により求められる分子量分布(Mw/Mn)が1〜3の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプロピレン系エラストマー(PBER)。
【請求項5】
135℃、デカリン中で測定される極限粘度が0.1〜5dl/gの範囲にある請求項
1〜4のいずれかに記載のプロピレン系エラストマー(PBER)。
【請求項6】
ガラス転移温度(Tg)が−15〜−40℃の範囲にある請求項1〜5のいずれかに記
載のプロピレン系エラストマー(PBER)。
【請求項7】
融点(Tm)を有さない請求項1〜6のいずれかに記載のプロピレン系エラストマー(PBER)。

【図1】
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【公開番号】特開2010−163626(P2010−163626A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−96113(P2010−96113)
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【分割の表示】特願2004−570194(P2004−570194)の分割
【原出願日】平成15年12月26日(2003.12.26)
【出願人】(000005887)三井化学株式会社 (2,318)
【Fターム(参考)】