ヘッジホッグ関連癌の治療のための方法及び組成物
本明細書に提供されたものは、ヘッジホッグ阻害剤を、単独で又は別の抗癌剤(例えば、パクリタキセル又はパクリタキセル剤、チロシンキナーゼ阻害剤(受容体チロシンキナーゼ(RTK)阻害剤)又はmTOR阻害剤)と併用して被験者に投与することによって、ヘッジホッグ関連癌(例えば、神経内分泌癌、肉腫(例えば、軟骨肉腫及び骨肉腫のような筋骨格肉腫)から選択されたヘッジホッグリガンド依存性癌細胞増殖)、頭頚部癌、又は肺癌を治療又は予防するための方法及び組成物である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッジホッグ阻害を必要とする被験者におけるヘッジホッグ関連癌又は腫瘍を治療する方法であって、前記方法は、被験者に、第1の抗癌剤と第2の抗癌剤とを、癌又は腫瘍を治療するのに十分な量で投与することを含み、前記第1の抗癌剤がヘッジホッグ阻害剤であり、並びに前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍と前記第2の抗癌剤が、
a)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が肉腫であり、並びに前記第2の抗癌剤が、mTOR阻害剤、ドキソルビシン、シスプラチン、イフォスファミド、又はメトトレキサートの1つまたはそれより多くから選択されることと、
b)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が神経内分泌癌であり、並びに前記第2の抗癌剤が、チロシンキナーゼ阻害剤であることと、
c)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が頭頚部扁平上皮癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がチロシンキナーゼ阻害剤であることと、
d)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が膵臓癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がパクリタキセル剤であることと、
e)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が膵臓癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がVEGF阻害剤であることと、
f)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が肺癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がスニチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、又はソラフェニブから選択されるチロシンキナーゼ阻害剤であることと、からなる群からそれぞれ選択される、方法。
【請求項2】
被験者でのチロシンキナーゼ阻害剤による療法後に、ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の再発を低減又は予防する方法であって、前記方法は、癌又は腫瘍の再増殖又は再発を低減又は阻害するのに十分な量で、ヘッジホッグ阻害剤を被験者に投与することを含み、前記被験者が前記チロシンキナーゼ阻害剤による療法を実施中又は実施された被験者であり、並びにヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が肺癌又は頭頚部扁平上皮細胞癌である、方法。
【請求項3】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、腫瘍細胞、腫瘍微小環境、又はヘッジホッグリガンドに反応する他の残存病変の1つ又はそれより多くを標的とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ヘッジホッグ阻害剤がSmoothened拮抗剤である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、式Iの化合物:
【化16】
、又はその薬剤的に許容し得る塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、式Iの化合物:
【化17】
、又はその薬剤的に許容し得る塩である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記肉腫が、骨の肉腫、軟組織の肉腫、滑液膜の肉腫、脂肪肉腫、筋骨格肉腫、軟骨の肉腫、軟骨肉腫又は骨肉腫のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項8】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、mTOR阻害剤と同時に又は順次に投与される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ヘッジホッグ阻害剤とmTOR阻害剤が、局所的又は転移性肉腫侵襲を低減又は阻害する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ヘッジホッグ阻害剤とmTOR阻害剤が再発した又は治療抵抗性骨肉腫を低減又は阻害する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記mTOR阻害剤が、ラパマイシン、テムシロリムス(TORISEL(登録商標))、エベロリムス(RAD001、AFINITOR(登録商標))、リダフォロリムス、AP23573、AZD8055、BEZ235、BGT226、XL765、PF−4691502、GDC0980、SF1126又はOSI−027のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記神経内分泌癌が、膵臓、肺、虫垂、十二指腸、回腸、直腸、又は小腸の神経内分泌癌;副腎髄質、下垂体、副甲状腺、甲状腺内分泌島、膵臓内分泌島、呼吸管又は胃腸管に分散された内分泌細胞からの神経内分泌癌;あるいは、機能的又は非機能的癌様体神経内分泌癌のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項13】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記チロシンキナーゼ阻害剤と同時に又は順次に投与される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記チロシンキナーゼ阻害剤による治療が開始される前に、又は前記チロシンキナーゼ阻害剤による治療が終了した後に投与され、若しくは互いに部分的に重複し、並びにそのいずれかが他の薬剤による治療が終了した後に、単独投与薬剤として継続される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が、頭頚部扁平上皮癌であり、並びに前記チロシンキナーゼ阻害剤がEGFR−チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項1、2、5又は6に記載の方法。
【請求項16】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤と同時又は順次投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤による治療が終了した後に投与されるか、又は互いに部分的に重複して投与され、並びに前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤による治療が終了した後に、単独投与薬剤として継続される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記肺癌が、小細胞肺癌又は非小細胞肺癌から選択される、請求項1、2、5又は6に記載の方法。
【請求項19】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記チロシンキナーゼ阻害剤と同時又は順次に投与され、前記チロシンキナーゼ阻害剤がゲフィチニブである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、ゲフィチニブによる治療が終了した後に投与されるか、又は互いに部分的に重複して投与され、並びにゲフィチニブによる治療が終了した後に単独投与薬剤として継続される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記チロシンキナーゼ阻害剤が、スニチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、又はソラフェニブから選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、イコチニブ、ラパチニブ、ネラチニブ、バンデタニブ、BIBW2992又はXL−647のうちの1つ又はそれより多くから選択される小分子EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤が、セツキマブ、パニツムマブ、ザルツムマブ、ニモツズマブ、ネシツムマブ又はマツズマブから選択されるモノクローナル抗体である、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が膵臓癌であり、前記第2の抗癌剤がパクリタキセル剤である、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項25】
前記パクリタキセル剤が、アルブミン安定化ナノ粒子パクリタキセル製剤又はリポソーマルパクリタキセル製剤から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記パクリタキセル剤が、順次又は連続的に投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記ヘッジホッグ阻害剤の前記投与が、前記パクリタキセル剤による治療と重複し、並びに前記パクリタキセル又は前記パクリタキセル剤による治療が終了した後に継続する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記パクリタキセル剤が、ゲムシタビン、シスプラチン、エピルビシン、5−フルオロウラシル、VEGF阻害剤(例えば、抗−VEGF抗体)、ロイコボリン、オキサリプラチン、又はそれらの組み合わせから選択される第3の抗癌剤と併用して投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記被験者が、第3の抗癌剤、手術及び/又は放射線療法による治療を実施中、又は実施した患者である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記被験者が、1つ又はそれより多くの追加の抗癌剤、手術及び/又は放射線療法による治療を実施中、又は実施した患者である、請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記第3の抗癌剤が、インシュリン様成長因子受容体(IGF−1R)阻害剤、PI3K阻害剤、フォルフィリノクス、BRAF阻害剤、MEK阻害剤、JAK2阻害剤、細胞毒性剤又は細胞増殖抑制剤のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記1つ又はそれより多くの抗癌剤が、インシュリン様成長因子受容体(IGF−1R)阻害剤、PI3K阻害剤、フォルフィリノクス、BRAF阻害剤、MEK阻害剤、JAK2阻害剤、細胞毒性剤又は細胞増殖抑制剤のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記第2の又は第3の抗癌剤が、別個の又は同一の医薬組成物で同時に投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記第2の又は第3の抗癌剤が、順次に投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記チロシンキナーゼ阻害剤が、経口投与量として、1日当たり、少なくとも約10mg、約25mg、約37.5mg、約50mg、約70mg、約87.5mg、約100mg、約125mg、又は約150mgで被験者に投与される、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記チロシンキナーゼ阻害剤が、約1週、2週、3週、4週又はそれより多くの週の期間、毎日被験者に投与される、請求項20に記載の方法。
【請求項37】
第3の抗癌剤、手術又は放射線療法のうちの1つ又はそれより多くから選択された癌治療を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項38】
第3の抗癌剤、手術又は放射線療法のうちの1つ又はそれより多くから選択された癌治療を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項39】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、癌治療前に、癌治療と同時に、治療後に、又は癌の寛解状態中に、前記被験者に投与される、請求項37又は38に記載の方法。
【請求項40】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の第一選択治療、
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の第二選択治療、
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の第三又は第四選択治療、
術前補助療法、或いは、
補助療法、の1つ又はそれより多くの治療として投与される、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項41】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の外科的切除/除去の前又は後に、被験者に投与される、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の放射線療法前、放射線療法中又はその後に、被験者に投与される、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
腫瘍サイズ、ヘッジホッグレベル又はシグナル伝達、間質活性化、1つ又はそれより多くの癌マーカーのレベル、新しい病巣の出現速度、新しい疾患関連症状の出現、軟組織腫瘤のサイズ、生活の質、又は臨床転帰に関連する任意の他のパラメータのうちの1つ又はそれより多くでの変化に関して、前記被験者を監視する工程を更に含む、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記被験者からの核酸又は蛋白質を分析する工程を更に含む、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
ヘッジホッグリガンド、ヘッジホッグリガンドをコードする核酸、又は前記ヘッジホッグシグナル伝達の上流又は下流成分のうちの1つ又はそれより多くが分析される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記ヘッジホッグリガンドが、血液中、尿中、循環する腫瘍細胞中、腫瘍生検中又は骨髄生検中で検出される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
EGFR遺伝子又は遺伝子生成物中の変化の存在又は不在を検出するために、前記腫瘍、前記癌細胞又は前記被験者からのサンプルを評価する工程を更に含む、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
ヘッジホッグ阻害剤と併用してのEGFR阻害剤を含む治療に反応する傾向を有するとして腫瘍、癌細胞、又は被験者を同定又は選択する工程を更に含み、前記EGFR遺伝子又は遺伝子生成物の前記変化の存在が、前記治療に対する増加した反応性の指標である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記EGFR遺伝子又は遺伝子生成物中の前記変化が、EGFRエクソン欠失、及び/又はエクソン突然変異である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
請求項1〜49のうちのいずれかに記載の前記ヘッジホッグ関連腫瘍又は癌の治療で使用されるための組成物。
【請求項51】
薬剤的に許容し得る担体又は賦形剤中に、ヘッジホッグ阻害剤とパクリタキセル若しくはパクリタキセル剤、チロシンキナーゼ阻害剤、又はmTOR阻害剤とを含む医薬組成物。
【請求項52】
請求項51に記載の前記医薬組成物を製造するための方法。
【請求項53】
ヘッジホッグ阻害剤とパクリタキセル若しくはパクリタキセル剤、チロシンキナーゼ阻害剤、又はmTOR阻害剤、並びにヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の治療のための使用に関する使用説明書を含むキット。
【請求項1】
ヘッジホッグ阻害を必要とする被験者におけるヘッジホッグ関連癌又は腫瘍を治療する方法であって、前記方法は、被験者に、第1の抗癌剤と第2の抗癌剤とを、癌又は腫瘍を治療するのに十分な量で投与することを含み、前記第1の抗癌剤がヘッジホッグ阻害剤であり、並びに前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍と前記第2の抗癌剤が、
a)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が肉腫であり、並びに前記第2の抗癌剤が、mTOR阻害剤、ドキソルビシン、シスプラチン、イフォスファミド、又はメトトレキサートの1つまたはそれより多くから選択されることと、
b)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が神経内分泌癌であり、並びに前記第2の抗癌剤が、チロシンキナーゼ阻害剤であることと、
c)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が頭頚部扁平上皮癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がチロシンキナーゼ阻害剤であることと、
d)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が膵臓癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がパクリタキセル剤であることと、
e)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が膵臓癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がVEGF阻害剤であることと、
f)前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が肺癌であり、並びに前記第2の抗癌剤がスニチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、又はソラフェニブから選択されるチロシンキナーゼ阻害剤であることと、からなる群からそれぞれ選択される、方法。
【請求項2】
被験者でのチロシンキナーゼ阻害剤による療法後に、ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の再発を低減又は予防する方法であって、前記方法は、癌又は腫瘍の再増殖又は再発を低減又は阻害するのに十分な量で、ヘッジホッグ阻害剤を被験者に投与することを含み、前記被験者が前記チロシンキナーゼ阻害剤による療法を実施中又は実施された被験者であり、並びにヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が肺癌又は頭頚部扁平上皮細胞癌である、方法。
【請求項3】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、腫瘍細胞、腫瘍微小環境、又はヘッジホッグリガンドに反応する他の残存病変の1つ又はそれより多くを標的とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ヘッジホッグ阻害剤がSmoothened拮抗剤である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、式Iの化合物:
【化16】
、又はその薬剤的に許容し得る塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、式Iの化合物:
【化17】
、又はその薬剤的に許容し得る塩である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記肉腫が、骨の肉腫、軟組織の肉腫、滑液膜の肉腫、脂肪肉腫、筋骨格肉腫、軟骨の肉腫、軟骨肉腫又は骨肉腫のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項8】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、mTOR阻害剤と同時に又は順次に投与される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ヘッジホッグ阻害剤とmTOR阻害剤が、局所的又は転移性肉腫侵襲を低減又は阻害する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ヘッジホッグ阻害剤とmTOR阻害剤が再発した又は治療抵抗性骨肉腫を低減又は阻害する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記mTOR阻害剤が、ラパマイシン、テムシロリムス(TORISEL(登録商標))、エベロリムス(RAD001、AFINITOR(登録商標))、リダフォロリムス、AP23573、AZD8055、BEZ235、BGT226、XL765、PF−4691502、GDC0980、SF1126又はOSI−027のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記神経内分泌癌が、膵臓、肺、虫垂、十二指腸、回腸、直腸、又は小腸の神経内分泌癌;副腎髄質、下垂体、副甲状腺、甲状腺内分泌島、膵臓内分泌島、呼吸管又は胃腸管に分散された内分泌細胞からの神経内分泌癌;あるいは、機能的又は非機能的癌様体神経内分泌癌のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項13】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記チロシンキナーゼ阻害剤と同時に又は順次に投与される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記チロシンキナーゼ阻害剤による治療が開始される前に、又は前記チロシンキナーゼ阻害剤による治療が終了した後に投与され、若しくは互いに部分的に重複し、並びにそのいずれかが他の薬剤による治療が終了した後に、単独投与薬剤として継続される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が、頭頚部扁平上皮癌であり、並びに前記チロシンキナーゼ阻害剤がEGFR−チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項1、2、5又は6に記載の方法。
【請求項16】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤と同時又は順次投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤による治療が終了した後に投与されるか、又は互いに部分的に重複して投与され、並びに前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤による治療が終了した後に、単独投与薬剤として継続される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記肺癌が、小細胞肺癌又は非小細胞肺癌から選択される、請求項1、2、5又は6に記載の方法。
【請求項19】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記チロシンキナーゼ阻害剤と同時又は順次に投与され、前記チロシンキナーゼ阻害剤がゲフィチニブである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、ゲフィチニブによる治療が終了した後に投与されるか、又は互いに部分的に重複して投与され、並びにゲフィチニブによる治療が終了した後に単独投与薬剤として継続される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記チロシンキナーゼ阻害剤が、スニチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、又はソラフェニブから選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、イコチニブ、ラパチニブ、ネラチニブ、バンデタニブ、BIBW2992又はXL−647のうちの1つ又はそれより多くから選択される小分子EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記EGFR−チロシンキナーゼ阻害剤が、セツキマブ、パニツムマブ、ザルツムマブ、ニモツズマブ、ネシツムマブ又はマツズマブから選択されるモノクローナル抗体である、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍が膵臓癌であり、前記第2の抗癌剤がパクリタキセル剤である、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項25】
前記パクリタキセル剤が、アルブミン安定化ナノ粒子パクリタキセル製剤又はリポソーマルパクリタキセル製剤から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記パクリタキセル剤が、順次又は連続的に投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記ヘッジホッグ阻害剤の前記投与が、前記パクリタキセル剤による治療と重複し、並びに前記パクリタキセル又は前記パクリタキセル剤による治療が終了した後に継続する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記パクリタキセル剤が、ゲムシタビン、シスプラチン、エピルビシン、5−フルオロウラシル、VEGF阻害剤(例えば、抗−VEGF抗体)、ロイコボリン、オキサリプラチン、又はそれらの組み合わせから選択される第3の抗癌剤と併用して投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記被験者が、第3の抗癌剤、手術及び/又は放射線療法による治療を実施中、又は実施した患者である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記被験者が、1つ又はそれより多くの追加の抗癌剤、手術及び/又は放射線療法による治療を実施中、又は実施した患者である、請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記第3の抗癌剤が、インシュリン様成長因子受容体(IGF−1R)阻害剤、PI3K阻害剤、フォルフィリノクス、BRAF阻害剤、MEK阻害剤、JAK2阻害剤、細胞毒性剤又は細胞増殖抑制剤のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記1つ又はそれより多くの抗癌剤が、インシュリン様成長因子受容体(IGF−1R)阻害剤、PI3K阻害剤、フォルフィリノクス、BRAF阻害剤、MEK阻害剤、JAK2阻害剤、細胞毒性剤又は細胞増殖抑制剤のうちの1つ又はそれより多くから選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記第2の又は第3の抗癌剤が、別個の又は同一の医薬組成物で同時に投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記ヘッジホッグ阻害剤と前記第2の又は第3の抗癌剤が、順次に投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記チロシンキナーゼ阻害剤が、経口投与量として、1日当たり、少なくとも約10mg、約25mg、約37.5mg、約50mg、約70mg、約87.5mg、約100mg、約125mg、又は約150mgで被験者に投与される、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記チロシンキナーゼ阻害剤が、約1週、2週、3週、4週又はそれより多くの週の期間、毎日被験者に投与される、請求項20に記載の方法。
【請求項37】
第3の抗癌剤、手術又は放射線療法のうちの1つ又はそれより多くから選択された癌治療を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項38】
第3の抗癌剤、手術又は放射線療法のうちの1つ又はそれより多くから選択された癌治療を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項39】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、癌治療前に、癌治療と同時に、治療後に、又は癌の寛解状態中に、前記被験者に投与される、請求項37又は38に記載の方法。
【請求項40】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の第一選択治療、
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の第二選択治療、
前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の第三又は第四選択治療、
術前補助療法、或いは、
補助療法、の1つ又はそれより多くの治療として投与される、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項41】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の外科的切除/除去の前又は後に、被験者に投与される、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記ヘッジホッグ阻害剤が、前記ヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の放射線療法前、放射線療法中又はその後に、被験者に投与される、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
腫瘍サイズ、ヘッジホッグレベル又はシグナル伝達、間質活性化、1つ又はそれより多くの癌マーカーのレベル、新しい病巣の出現速度、新しい疾患関連症状の出現、軟組織腫瘤のサイズ、生活の質、又は臨床転帰に関連する任意の他のパラメータのうちの1つ又はそれより多くでの変化に関して、前記被験者を監視する工程を更に含む、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記被験者からの核酸又は蛋白質を分析する工程を更に含む、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
ヘッジホッグリガンド、ヘッジホッグリガンドをコードする核酸、又は前記ヘッジホッグシグナル伝達の上流又は下流成分のうちの1つ又はそれより多くが分析される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記ヘッジホッグリガンドが、血液中、尿中、循環する腫瘍細胞中、腫瘍生検中又は骨髄生検中で検出される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
EGFR遺伝子又は遺伝子生成物中の変化の存在又は不在を検出するために、前記腫瘍、前記癌細胞又は前記被験者からのサンプルを評価する工程を更に含む、請求項1、2、5又は6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
ヘッジホッグ阻害剤と併用してのEGFR阻害剤を含む治療に反応する傾向を有するとして腫瘍、癌細胞、又は被験者を同定又は選択する工程を更に含み、前記EGFR遺伝子又は遺伝子生成物の前記変化の存在が、前記治療に対する増加した反応性の指標である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記EGFR遺伝子又は遺伝子生成物中の前記変化が、EGFRエクソン欠失、及び/又はエクソン突然変異である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
請求項1〜49のうちのいずれかに記載の前記ヘッジホッグ関連腫瘍又は癌の治療で使用されるための組成物。
【請求項51】
薬剤的に許容し得る担体又は賦形剤中に、ヘッジホッグ阻害剤とパクリタキセル若しくはパクリタキセル剤、チロシンキナーゼ阻害剤、又はmTOR阻害剤とを含む医薬組成物。
【請求項52】
請求項51に記載の前記医薬組成物を製造するための方法。
【請求項53】
ヘッジホッグ阻害剤とパクリタキセル若しくはパクリタキセル剤、チロシンキナーゼ阻害剤、又はmTOR阻害剤、並びにヘッジホッグ関連癌又は腫瘍の治療のための使用に関する使用説明書を含むキット。
【図17】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図15E】
【図15F】
【図15G】
【図16−1】
【図16−2】
【図18】
【図19】
【図21−1】
【図21−2】
【図22−1】
【図22−2】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28A】
【図28B】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
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【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
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【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
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【図15E】
【図15F】
【図15G】
【図16−1】
【図16−2】
【図18】
【図19】
【図21−1】
【図21−2】
【図22−1】
【図22−2】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28A】
【図28B】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【公表番号】特表2013−511549(P2013−511549A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540121(P2012−540121)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/057534
【国際公開番号】WO2011/063309
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(509101882)インフィニティー ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/057534
【国際公開番号】WO2011/063309
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(509101882)インフィニティー ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
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