説明

ベンゼン化合物及びその医薬用途

【課題】免疫抑制作用、拒絶反応抑制作用等に優れ、徐脈等の副作用が軽減された新規なベンゼン化合物を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)、(II−1)、(II−2)、(III−1)、(III−2)で示される化合物。






Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】


(式中、Rは水素原子又はP(=O)(OH)
は酸素原子又は硫黄原子、
はCHCH又はCH=CH、
I-1はハロゲン原子で置換された炭素数1〜4のアルキル又はシアノ、
I-2は水酸基で置換されていても良いか又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル、
I-3及びRI-4は同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子又は炭素数1〜4のアルキル、
は炭素数5〜9の直鎖のアルキルを示し、Aは次にあげるa〜dの4つのグループから任意の組み合わせで選ばれる1〜6個の官能基を有している。a、炭素数1〜6のアルキル。同じ炭素原子に2つのアルキル基が置換している場合、それら2つのアルキル基とそれらが結合している炭素原子は炭素数3〜6のシクロアルキルを形成することもできる。b、ハロゲン原子。c、当該鎖中の、二重結合、三重結合、酸素原子、硫黄原子、炭素数3〜6のシクロアルキル。d、当該鎖端の二重結合、三重結合。を示す。)
で表される化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項2】
下記一般式(II−1)又は(II−2)
【化2】


(式中、RII−1はハロゲン原子で置換された炭素数1〜4のアルキル又はシアノ、
II−2は水酸基、炭素数1〜4のアルコキシ又はハロゲン原子のいずれかで置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル、
II−3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル、
II−1は炭素数5〜9の直鎖のアルキルを示し、AII−1は次にあげるa〜dの4つのグループから任意の組み合わせで選ばれる1〜6個の官能基を有していても良く(a、炭素数1〜6のアルキル。同じ炭素原子に2つのアルキル基が置換している場合、それら2つのアルキル基とそれらが結合している炭素原子は炭素数3〜6のシクロアルキルを形成することもできる。b、ハロゲン原子。c、当該鎖中の、二重結合、三重結合、酸素原子、硫黄原子、炭素数3〜6のシクロアルキル。d、当該鎖端の二重結合、三重結合)、
II−2は炭素数1〜5のアルキレン、炭素数2〜5のアルケニレン又は炭素数2〜5のアルキニレン、
II−3は置換されていても良い炭素数6〜10のアリール、置換されていても良い1〜2個の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜10のヘテロアリール、置換されていても良いベンゼンと縮合していても良い置換されていても良い炭素数3〜7のシクロアルキル又は置換されていても良い1〜2個の窒素原子若しくは酸素原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜7のヘテロシクロアルキル、
II−2は水素原子、P(=O)(OH)、O−P(=O)(OH)、COOH、SOH、1H−テトラゾール−5−イル、OH又は炭素数1〜4のアルコキシ、
IIは酸素原子又は硫黄原子、
II−1はCHCH又はCH=CH、
IIは単結合又は1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキレンを示す。)
で表される化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項3】
下記一般式(III−1)又は(III−2)
【化3】


(式中、RIII−1はハロゲン原子で置換された炭素数1〜4のアルキル又はシアノ、
III−2は水素原子又はP(=O)(OH)
III−1は炭素数5〜9の直鎖のアルキルを示し、AIII−1は次にあげるa〜dの4つのグループから任意の組み合わせで選ばれる1〜6個の官能基を有していても良く(a、炭素数1〜6のアルキル。同じ炭素原子に2つのアルキル基が置換している場合、それら2つのアルキル基とそれらが結合している炭素原子は炭素数3〜6のシクロアルキルを形成することもできる。b、ハロゲン原子。c、当該鎖中の、二重結合、三重結合、酸素原子、硫黄原子、炭素数3〜6のシクロアルキル。d、当該鎖端の二重結合、三重結合)、
III−2は炭素数1〜5のアルキレン、炭素数2〜5のアルケニレン又は炭素数2〜5のアルキニレン、
III−3は置換されていても良い炭素数6〜10のアリール、置換されていても良い1〜2個の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜10のヘテロアリール、置換されていても良いベンゼンと縮合していても良い置換されていても良い炭素数3〜7のシクロアルキル又は置換されていても良い1〜2個の窒素原子若しくは酸素原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜7のヘテロシクロアルキル、
III−2は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル、
IIIは水素原子又は水酸基で置換されていても良いか若しくはハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキルを示し、BIIIがAIII−2と結合し、YIII−1、XIII−2、AIII−2、BIII及びアミノ基の結合している炭素原子が4〜7員環のシクロアルカン、若しくは環の構成原子数が4〜7の窒素原子を一つ含んだヘテロシクロアルカンを形成しても良く、
III−1は酸素原子又は硫黄原子、
III−2はメチン又は窒素原子、
III−1は炭素数1〜2のアルキレン又はC=Oを示す。)
で表される化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項4】
下記一般式(IV−1)又は(IV−2)
【化4】


(式中、RIV−1は、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜4のアルキル又はシアノ、
IV−2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜20のアシル、炭素数1〜20のアルコキシカルボニル、又は生体内で脱離する置換基、
IV−3は水素原子、P(=O)(OH)、P(=O)(ORIV−5)(ORIV−6)、(RIV−5及びRIV−6はリン酸基の保護基若しくは生体内で脱離する置換基を示す)、
IV−4は水酸基で置換されていても良いか又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル、
IV−1は炭素数5〜9の直鎖のアルキルを示し、AIV−1は次にあげるa〜dの4つのグループから任意の組み合わせで選ばれる1〜6個の官能基を有していても良く(a、炭素数1〜6のアルキル。同じ炭素原子に2つのアルキル基が置換している場合、それら2つのアルキル基とそれらが結合している炭素原子は炭素数3〜6のシクロアルキルを形成することもできる。b、ハロゲン原子。c、当該鎖中の、二重結合、三重結合、酸素原子、硫黄原子、炭素数3〜6のシクロアルキル。d、当該鎖端の二重結合、三重結合)、
IVは炭素数1〜5のアルキレン、炭素数2〜5のアルケニレン又は炭素数2〜5のアルキニレン、
IV−2は置換されていても良い炭素数6〜10のアリール、置換されていても良い1〜2個の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜10のヘテロアリール、置換されていても良いベンゼンと縮合していても良い置換されていても良い炭素数3〜7のシクロアルキル又は置換されていても良い1〜2個の窒素原子若しくは酸素原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜7のヘテロシクロアルキルを示し、
IVは酸素原子又は硫黄原子を示す。)
で表される化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項5】
一般式(I)中、RI-3及びRI-4がともに水素原子である請求項1に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項6】
一般式(I)中、Xが酸素原子である請求項1又は5のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項7】
一般式(I)中、YがCHCHである請求項1又は5〜6のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項8】
一般式(I)中、Aは炭素数5〜9の直鎖のアルキルを示し、以下a〜dのいずれか1つの官能基(a、炭素数1〜6のアルキル。b、フッ素原子。c、当該鎖中の、二重結合、三重結合。d、当該鎖端の二重結合、三重結合。)を有する請求項1又は5〜7のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項9】
一般式(I)中、RI-1がトリフルオロメチルである請求項1又は5〜8いずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項10】
一般式(I)中、RI-2がヒドロキシメチルである請求項1又は5〜9のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項11】
一般式(I)中、Rが水素原子である請求項1又は5〜10のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項12】
一般式(II−1)又は(II−2)中、RII-3が水素原子である請求項2に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項13】
一般式(II−1)又は(II−2)中、XIIが酸素原子である請求項2又は12いずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項14】
一般式(II−1)又は(II−2)中、YII−1がCHCHである請求項2又は12〜13のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項15】
一般式(II−1)中、AII−1が炭素数5〜9の直鎖のアルキルであるか、一般式(II−2)中、AII−3が置換されていても良い炭素数6〜10のアリール又は置換されていても良い1〜2個の硫黄原子若しくは酸素原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜9のヘテロアリールである請求項2又は12〜14のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項16】
一般式(II−2)中、AII−3は無置換であるか又は置換基を有する場合、置換基の数は1〜3であり、それぞれの置換基は同一又は異なっていても良く、それぞれハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル;ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルコキシ;ハロゲン原子;炭素数6〜10のアリールから選択される置換基である請求項2又は12〜15のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項17】
一般式(II−2)中、AII−3
【化5】


(式中、RII−4及びRII−5は同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルコキシ又はハロゲン原子を示す。)で表される請求項2又は12〜16のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項18】
一般式(II−2)中、YII−2がトリメチレンである請求項2又は12〜17のいずれか1項に記載のアミン化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項19】
一般式(II−1)又は(II−2)中、RII-1がトリフルオロメチルである請求項2又は12〜18のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項20】
一般式(II−1)又は(II−2)中、RII-2がヒドロキシメチルである請求項2又は12〜19のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項21】
一般式(II−1)又は(II−2)中、AII−2が水素原子、P(=O)(OH)、O−P(=O)(OH)又はCOOHである請求項2又は12〜20のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項22】
一般式(II−1)又は(II−2)中、ZIIが単結合又は炭素数1〜4のアルキルである請求項2又は12〜21のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項23】
一般式(III−1)又は(III−2)中、XIII−1が酸素原子である請求項3に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項24】
一般式(III−1)中、AIII−1が炭素数5〜9の直鎖のアルキルであるか、一般式(III−2)中、AIII−3が置換されていても良い炭素数6〜10のアリール又は置換されていても良い1〜2個の硫黄原子若しくは酸素原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜9のヘテロアリールである請求項3又は23のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項25】
一般式(III−2)中、AIII−3は無置換であるか又は置換基を有する場合、置換基の数は1〜3であり、それぞれの置換基は同一又は異なっていても良く、それぞれハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル;ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルコキシ;ハロゲン原子;炭素数6〜10のアリールから選択される置換基である請求項3又は23〜24のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項26】
一般式(III−2)中、AIII−3
【化6】


(式中、RIII−3及びRIII−4は同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルコキシ又はハロゲン原子を示す。)で表される請求項3又は23〜25のいずれか1項に記載のアミン化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項27】
一般式(III−2)中、YIII−2がトリメチレンである請求項3又は23〜26のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項28】
一般式(III−1)又は(III−2)中、RIII-1がトリフルオロメチルである請求項3又は23〜27のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項29】
一般式(III−1)又は(III−2)中、XIII-2がメチンである場合、YIII-1がメチレンで、AIII-2及びBIIIがともに炭素数1〜3のアルキルである請求項3又は23〜28のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項30】
一般式(III−1)又は(III−2)中、XIII-2がメチンで、BIIIがAIII−2と結合し、YIII−1、XIII−2、AIII-2、BIII及びアミノ基が結合している炭素原子がシクロペンチルを形成する請求項3又は23〜29のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項31】
一般式(III−1)又は(III−2)中、XIII-2が窒素原子である場合、YIII-1がC=O、BIIIが水素原子又はメチルである請求項3又は23〜28のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項32】
一般式(III−1)又は(III−2)中、RIII−2が水素原子である請求項3又は23〜31のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項33】
一般式(IV−1)又は(IV−2)中、XIVが酸素原子である請求項4に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項34】
一般式(IV−1)中、AIV−1が炭素数5〜9の直鎖のアルキルであるか、一般式(IV−2)中、AIV−2が置換されていても良い炭素数6〜10のアリール又は置換されていても良い1〜2個の硫黄原子若しくは酸素原子を環の構成原子として含む環の構成原子数が5〜9のヘテロアリールである請求項4又は33のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項35】
一般式(IV−2)中、AIV−2は無置換であるか又は置換基を有する場合、置換基の数は1〜3であり、それぞれの置換基は同一又は異なっていても良く、それぞれハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル;ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルコキシ;ハロゲン原子;炭素数6〜10のアリールから選択される置換基である請求項4又は33〜34のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項36】
一般式(IV−2)中、AIV−2
【化7】


(式中、RIV−7及びRIV−8は同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルキル、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜4のアルコキシ又はハロゲン原子を示す。)で表される請求項4又は33〜35のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項37】
一般式(IV−2)中、YIVがトリメチレンである、請求項4又は33〜36のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項38】
一般式(IV−1)又は(IV−2)中、RIV−1がトリフルオロメチルである請求項4又は33〜37のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項39】
一般式(IV−1)又は(IV−2)中、RIV−2が生体内で脱離する置換基、RIV−3が水素原子である請求項4又は33〜38のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項40】
一般式(IV−1)又は(IV−2)中、RIV−2が水素原子、RIV−3がP(=O)(ORIV−5)(ORIV−6)(RIV−5及びRIV−6は生体内で脱離する置換基を示す)である請求項4及び33〜38のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
【請求項41】
一般式(I)の化合物が以下のa〜fのいずれかである請求項1〜40のいずれか1項に記載の化合物、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物。
a.2−アミノ−2−{2−[4−(8−フルオロオクチルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]エチル}プロパン−1,3−ジオール、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
b.2−アミノ−4−{4−(8−フルオロオクチルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル}−2−(ホスホリルオキシメチル)ブタノール、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
c.2−アミノ−2−{2−[4−(7−オクテニルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]エチル}プロパン−1,3−ジオール、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
d.2−アミノ−4−{4−(7−オクテニルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル}−2−(ホスホリルオキシメチル)ブタノール、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
e.2−アミノ−2−{2−[4−(6−メチルヘプチルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]エチル}プロパン−1,3−ジオール、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
f.2−アミノ−4−{4−(6−メチルヘプチルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル}−2−(ホスホリルオキシメチル)ブタノール、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
g.[3−アミノ−5−(4−ヘプチルオキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)ペンチル]ホスホン酸、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
h.[1−アミノ−3−(4−ヘプチルオキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)シクロペンチル]メタノール、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
i.リン酸モノ{[1−アミノ−3−(4−ヘプチルオキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)シクロペンチル]メチル}エステル、若しくはその製薬上許容しうる酸付加塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物
【請求項42】
請求項1〜41のいずれかの化合物及び製薬上許容しうる担体を含有する医薬組成物。
【請求項43】
自己免疫疾患の治療又は予防;器官又は組織の移植に対する抵抗又は急性拒絶反応若しくは慢性拒絶反応の予防又は抑制;骨髄移植による移植片対宿主(GvH)病の治療又は予防;アレルギー性疾患治療又は予防のために用いられる請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項44】
自己免疫疾患が関節リウマチ、多発性硬化症、脳脊髄炎、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、ネフローゼ症候群、乾癬、I型糖尿病である請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項45】
アレルギー性疾患がアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息である請求項42に記載の医薬組成物。

【公開番号】特開2011−136905(P2011−136905A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−83017(P2008−83017)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(000002956)田辺三菱製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】