説明

ペニシラミンアミド誘導体

【課題】トロンビンに対して強い阻害活性を有する化合物の提供。
【解決手段】下記一般式(I)


〔上記式中でnは1を表し、R1はC2〜C5のアルキル基を表し、R2は−COR4(R4はC1〜C5のアルコキシ基を表す。) を表し、R3はアミノ基を表す。〕で表わされる化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物。トロンビンに対し強い阻害活性を有しており、経口吸収性にも優れることから、経口投与可能な抗トロンビン剤すなわち抗凝固剤として有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規なペニシラミンアミド誘導体に関する。より詳しくは、蛋白分解酵素阻害活性、特に、抗トロンビン作用を有するペニシラミンアミド誘導体及びその塩、並びにそれらを有効成分とする蛋白分解酵素阻害剤に関する。
【背景技術】
【0002】
生体内に種々の蛋白分解酵素が存在していることは周知のとおりである。例えば、トロンビン、Xa因子、IXa因子、VII a因子、トリプシン、プラスミン、組織プラスミノーゲンアクチベーター、カリクレイン、補体中のC1酵素あるいはC3/C5コンベルターゼ、トリプターゼなどの一群のセリンプロテアーゼの存在が知られている。また、これらの蛋白分解酵素が何らかの理由によって異常に活性化されると種々の疾患が引き起こされることも知られている。従って、これらの蛋白分解酵素に対して阻害活性を示す物質は医薬として有用であることが期待される。
【0003】
例えば、抗トロンビン剤が血栓症の治療剤として有効であることが知られており、抗トロンビン作用を有する蛋白分解酵素阻害剤の開発が進められている。しかしながら、この阻害剤は、生体内での安定性、トロンビン同族のセリンプロテアーゼとの間の選択性、経口投与時の抗トロンビン活性の低下などいくつかの点で問題があり、医薬品として実用に供するには十分ではない。
【0004】
また、蛋白分解酵素阻害剤としてアルギニン誘導体を含むトリペプチド誘導体が知られている。例えば、D−フェニルアラニル−L−プロリル−L−アルギナールがトロンビン阻害剤として知られている(たとえば非特許文献1)。しかしながら、この化合物は生体内では比較的不安定である(非特許文献2)。同様に、アルギナール誘導体(特許文献1,2)、アミジノフェニルアラニン誘導体(非特許文献3)、アルギニンケトアミド誘導体(特許文献3)、及びホウ素化合物誘導体(たとえば非特許文献4、特許文献4、5、6)などの報告があるが、トロンビン同族セリンプロテアーゼ、特にトリプシンとの間での酵素選択性が低いという問題を有している。トロンビン選択的な阻害剤としてグアニジン誘導体(特許文献7)や4置換シクロヘキシルアミン誘導体(特許文献8)が報告されているが、いずれも経口投与で有効性を示すものではない。
【特許文献1】特開平4−89498号公報、
【特許文献2】WO9315756号公報
【特許文献3】WO9408941号公報
【特許文献4】特開平4−330094号公報
【特許文献5】特開平6−298795号公報
【特許文献6】WO9425049号公報
【特許文献7】特開平6−25195号公報
【特許文献8】WO9425051号公報
【非特許文献1】FoliaHaematol.,109,22(1982)
【非特許文献2】J.Med.Chem.,33,1729(1990)
【非特許文献3】Thromb.Res.,17,425(1980)
【非特許文献4】J.Biol.Chem.,265,18289(1990)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは上記の実情に鑑み、実用上十分な酵素選択性、経口活性、及び生体安定性を有し、かつ、化学構造的に新規な物質を見いだすべく探索を重ねた結果、下記のペニシラミンアミド誘導体が所望の特性を有していることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記一般式(I):
【0006】
【化1】

【0007】
〔上記式中、nは1または2を表わし、R1はC3〜C10のシクロアルキル基またはカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C10のアルキル基、置換基を有していてもよいC6〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3〜C10のシクロアルキル基、置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基を表わし、R2は水素原子、C1〜C10のアルキル基、置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基、−COR4(R4は水素原子、C1〜C10のアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC6〜C10のアリールオキシ基、置換基を有していてもよいC3〜C10のシクロアルキル基、置換基を有していてもよいC3〜C10のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基を表し、またはC7〜C12のアラルキルオキシ基を表わす。)または−SO25(R5はC1〜C10のアルキル基、置換基を有していてもよいC6〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3〜C10のシクロアルキル基、置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基を表わす。)を表わし、R3はアミノ基またはアミジノ基を表わすが、ただし、以下の化合物は除く。
【0008】
1がメチル基を表わし、R2がエトキシカルボニル基を表し、R3がアミノ基を表し、nが1を表す化合物;
1がメチル基を表し、R2がメチルスルホニル基を表し、R3がアミノ基を表し、nが1を表す化合物;
1がエチル基を表し、R2がメチルスルホニル基を表し、R3がアミノ基を表し、nが1を表す化合物;及びR1がイソプロピル基を表し、R2がエトキシカルボニル基を表し、R3がアミジノ基を表し、nが1を表す化合物〕
で表わされるペニシラミンアミド誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物を提供するものである。
【0009】
また、本発明の別の態様によれば、上記のペニシラミンアミド誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物から選ばれる物質を含む医薬;上記のペニシラミンアミド誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物から選ばれる有効成分である物質と薬学的に許容され得る担体とを含む医薬組成物が提供される。上記医薬及び医薬組成物は、蛋白分解酵素活性の亢進に起因する疾患の予防・治療に有用であり、例えば、抗トロンビン剤すなわち経口抗凝固剤として有用である。また、上記のペニシラミンアミド誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物から選ばれる物質を含む蛋白分解酵素阻害剤も本発明の一態様として提供される。
【0010】
さらに本発明の別の態様により、上記医薬組成物の製造のための上記のペニシラミンアミド誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物から選ばれる物質の使用;並びに、蛋白分解酵素活性の亢進に起因する疾患の治療方法であって、上記のペニシラミンアミド誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物から選ばれる物質の治療及び/又は予防有効量を患者に投与する工程を含む方法が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明のペニシラミンアミド誘導体またはその塩は、トロンビンに対し強い阻害活性を有しており、経口吸収性にも優れることから、経口投与可能な抗トロンビン剤すなわち抗凝固剤として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明のペニシラミンアミド誘導体は、前記(I)式で表わされる。
上記の定義におけるC1〜C10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、1,1−ジメチル−プロピル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチル−1−エチル−プロピル基、n−ヘプチル基、1,1−ジエチル−プロピル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等が挙げられる。
【0013】
6〜C10のアリール基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル基等が挙げられる。
3〜C10のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクルブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基が挙げられる。C1〜C10のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基等が挙げられ、C3〜C10のシクロアルキルオキシ基としては、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロヘプチルオキシ基等が挙げられ、C7〜C12のアラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、フェニルエチルオキシ基、フェニルプロピルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基等が挙げられ、C6〜C10のアリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、トリルオキシ基、ナフチルオキシ基等が挙げられる。
【0014】
7〜C12のアラルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。
なお、前記一般式の置換基の定義において『置換基を有していてもよい』とある場合の置換基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6のアルキル基;クロロメチル基、ブロモメチル基、ジクロロメチル基、1−クロロエチル基、2−クロロエチル基、3−クロロプロピル基、4−クロロブチル基、5−クロロペンチル基、6−クロロヘキシル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等のC1〜C6のハロアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、イソブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;ヒドロキシル基;カルボキシル基;カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、5−カルボキシペンチル基、6−カルボキシヘキシル基等のC2〜C7のカルボキシアルキル基;カルボキシメトキシ基、2−カルボキシエトキシ基、3−カルボキシプロポキシ基、4−カルボキシブチルオキシ基、5−カルボキシペンチルオキシ基、6−カルボキシヘキシルオキシ基等のC2〜C7のカルボキシアルキルオキシ基;アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基等のC2〜C7のアシル基;アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基、ヘプタノイルオキシ基等のC2〜C7のアシルオキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、s−ブチルオキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等のC2〜C7のアルコキシカルボニル基;メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、イソプロポキシカルボニルオキシ基、n−ブチルオキシカルボニルオキシ基、s−ブチルオキシカルボニルオキシ基、イソブチルオキシカルボニルオキシ基、t−ブチルオキシカルボニルオキシ基、n−ペンチルオキシカルボニルオキシ基、n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ基等のC2〜C7のアルコキシカルボニルオキシ基;ベンジルオキシカルボニル基、フェニルエチルオキシカルボニル基、フェニルプロピルオキシカルボニル基等のC8〜C10のアラルキルオキシカルボニル基;メトキシカルボニルメトキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、プロポキシカルボニルメトキシ基、メトキシカルボニルエトキシ基、エトキシカルボニルエトキシ基、プロポキシカルボニルエトキシ基等のC3〜C9のアルコキシカルボニルアルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子等が挙げられる。
【0015】
本発明の好ましい化合物としては、前記一般式(I)において、R1がC4〜C10のアルキル基、置換基を有していてもよいC6〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3〜C10のシクロアルキル基、置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基を表わし、R3がアミジノ基を表す化合物が挙げられる。
【0016】
またR3がアミノ基を表す化合物も、好ましい化合物である。
より好ましい化合物としては、前記一般式(I)において、R2が水素原子、C1〜C10のアルキル基、置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基、または−COR4(R4は前記定義に同じ)を表す化合物を挙げることができる。
【0017】
最も好ましい化合物としては、前記一般式(I)において、R2が−COR4(R4はC1〜C10のアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC6〜C10のアリールオキシ基、置換基を有していてもよいC3〜C10のシクロアルキル基、置換基を有していてもよいC3〜C10のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基、または置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキルオキシ基を表わす)を表わす化合物が挙げられる。
上記一般式(I)で表されるペニシラミンアミド誘導体は、各種の立体構造をとることができる。例えば、不斉炭素原子を中心に考えた場合、その絶対配置は(S)体又は(R)体のいずれでもよく、ラセミ体であってもよい。純粋な形態の光学異性体若しくはジアステレオ異性体、それらの異性体の任意の混合物、又はラセミ体などは、いずれも本発明の範囲に包含される。
【0018】
前記一般式(I)の本発明化合物が形成し得る塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、グリコール酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩等を挙げることができる。また前記一般式(I)のペニシラミンアミド誘導体が、遊離のカルボキシル基を有する場合は薬学的に許容される塩基とも塩を形成することができる。そのような塩としては、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウムあるいはアルキルアンモニウム塩等を挙げることができる。
【0019】
また、前記一般式(I)で表されるペニシラミンアミド誘導体およびその塩は水和物を形成する場合があり、また、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、酢酸エチル、塩化メチレン等と溶媒和物を形成する場合もあるが、これらも本発明の範囲に包含される。
【0020】
以下に本発明化合物の具体例を示す。表中のMeはメチル基を、Etはエチル基を、Phはフェニル基を、nPrはn−プロピル基、iPrはi−プロピル基を、Buはブチル基を、n−Buはn−ブチル基を、i−Buはi−ブチル基を、s−Buはs−ブチル基、cyclo−Hexはシクロヘキシル基、4−F−Benzyl及び4−OMe−Benzylはそれぞれ4−フルオロベンジル基及び4−メトキシベンジル基を表わす。
【0021】
【表1】
























【0022】
次に本発明の化合物の製造方法につき説明する。
本発明の化合物は、目的とする化合物に適した反応の組合せにより製造することができる。以下に代表的な反応スキームを例示するが、以下に記載の方法のみに限定されるものではない。
【0023】
【化2】

【0024】
【化3】

【0025】
(上記反応スキーム中、R1、R2およびnは前記定義に同じであり、PおよびQはベンジルオキシカルボニル基、第三ブチルオキシカルボニル基等のアミノ基の保護基を表わす。)
【0026】
上記反応スキーム中化合物(IV)、(VII)、(IX)および(XI)の合成においては公知のアミド合成法が用いられる。通常使用できる方法としてはジシクロヘキシルカルホジイミド、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、カルボニルジイミダゾール等の脱水縮合剤を用いる方法、アジド法、酸ハライド法、酸無水物法、活性エステル法などが挙げられる(例えば「日本化学会編、第4版実験化学講座、22、有機合成IV、p259〜(1992)、丸善株式会社」参照)。反応は常法に従い、不活性溶媒、たとえばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジクロロメタンなどを用い冷却下あるいは室温ないし加温して行なわれる。また上記のスキームにおいて、化合物(V)、反応スキーム1の(I)および(X)はペプチド化学において公知の方法(例えば泉屋信夫ら著「ペプチド合成の基礎と実験」丸善参照)により脱保護反応を行なうことにより合成される。
【0027】
また反応スキーム2の化合物(I)は(XI)に対してアルコールおよび塩酸などの無機酸を反応させて得られるイミデートに対してアンモニアあるいはアンモニウム塩を反応させることにより、あるいは(XI)にトリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基存在下に硫化水素を作用させて得られるチオアミド化合物にヨウ化メチルなどの低級アルキルハロゲン化合物を反応させ、得られたチオイミデート化合物にさらにアンモニアあるいはアンモニウム塩を反応させることにより合成される。
【0028】
以上のようにして得られる各化合物は抽出、結晶化、再結晶、各種クロマトグラフィーなどの通常の化学操作により単離精製される。
本発明化合物を医薬として用いる場合、それ自体を用いてもよいが、通常は有効成分である本発明化合物と製薬上許容される添加物とを含む医薬組成物の形態で用いることが好ましい。有効成分の製薬上許容される添加物に対する割合は、例えば、1重量%から90重量%の間で変動することができる。例えば、本発明化合物を含む医薬組成物として、顆粒剤、細粒剤、散剤、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤または液剤等の経口用組成物を投与してもよいし、注射剤として静脈内投与、筋肉内投与または皮下投与してもよい。
【0029】
また、坐剤として用いることもできる。また、注射用の粉末にして用時調製して使用してもよい。
製薬上許容される添加物として、経口、経腸、非経口に適した医薬用の有機または無機の、固体または液体の担体若しくは希釈剤を用いることができる。固形の医薬組成物を製造する際に用いられる賦形剤としては、例えば乳糖、蔗糖、デンプン、タルク、セルロース、デキストリン、カオリン、炭酸カルシウム等が用いられる。経口投与のための液体組成物、即ち、乳剤、シロップ剤、懸濁剤、液剤等は、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば水または植物油等を含んでいてもよい。この液体組成物は、不活性な希釈剤以外に補助剤、例えば湿潤剤、懸濁補助剤、甘味剤、芳香剤、着色剤または保存剤等を含むことができる。液体組成物にしてゼラチンのような吸収されうる物質のカプセル中に含ませてもよい。非経口投与の医薬組成物、即ち、注射剤、坐剤等の製造に用いられる溶剤または懸濁化剤としては、例えば水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、オレイン酸エチル、レシチン等が挙げられる。坐剤に用いられる基剤としては、例えばカカオ脂、乳化カカオ脂、ラウリン脂、ウィテップゾール等が挙げられる。医薬組成物の調製方法は常法によればよい。
【0030】
臨床投与量は、経口投与により用いられる場合には、成人に対し本発明の化合物として、一般には、1日量0.01〜1000mg、好ましくは10〜1000mgであるが、年令、病態、症状により適宜増減することが更に好ましい。前記1日量の本発明薬剤は、1日に1回、または適当な間隔をおいて1日に2若しくは3回に分けて投与してもよいし、間欠投与してもよい。
また、注射剤として用いる場合には、成人に対し本発明の化合物として、1回量0.001〜100mgを連続投与または間欠投与することが望ましい。
【実施例】
【0031】
以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
なお、以下の実施例においては次に示すような慣用略号を用いるものとする。
THF=テトラヒドロフラン、DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、 DMSO=ジメチルスルホキシド、CDI=カルボニルジイミダゾール、 DPPA=ジフェニルホスホリルアジド、Z=ベンジルオキシカルボニル、 Boc=第三ブチルオキシカルボニル また物性値におけるNMRは核磁気共鳴スペクトルを意味し、数字は通常化学シフトを表示するのに用いられるδ(デルタ)値であり単位はppmである。内部標準としてはTMS(テトラメチルシラン)を用いた。なお、δ値の次に表示したカッコ内の数字は水素原子の数であり、それに続く表示はsが単一線、dが二重線、tが三重線、qが四重線、mが多重線、brが巾広い吸収ピークを意味する。
IRは赤外吸収スペクトルを意味し、特記しない限り臭化カリウム錠剤として測定した。数字は波数を示し、単位はcm-1である。吸収ピークは主なもののみを示した。mpは融点を意味し、単位は℃であり未補正値を示した。
【0032】
実施例1:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチル−ブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.51)塩酸塩の合成
a)トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−ベンジルオキシカルボニルアミノメチルシクロヘキサン トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸15.7g(100mmol)および水酸化ナトリウム4.0g(100mmol)の水(30ml)
溶液に、0℃でベンジルオキシカルボニルクロリド15.6ml(110mmol)および水酸化ナトリウム4.4g(110mmol)の水(30ml)溶液を同時にゆっくり滴下した。4時間撹拌した後エーテルで1回抽出し、水層に1規定塩酸をpH2となるまで加えた。析出した白色固体を濾取、乾燥した。
【0033】
上記で得られた化合物12.8g(50mmol)のt−ブタノール(150ml)溶液にトリエチルアミン8.3ml(60mmol)およびDPPA13.7g(50mmol)を加え、8時間加熱還流した。溶媒を留去した後に水を加え、クロロホルムで抽出し有機層を5%炭酸ナトリウム水溶液1回、5%硫酸水素カリウム水溶液1回、水2回、飽和食塩水1回で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製して、表題化合物a)8.6g(収率47%)を得た。
NMR(CDCl3):0.85−1.37(m,14H),1.60−1.85(m,4H),2.84(t,1H),3.12(br,1H),5.00(s,2H),6.62(d,1H),7.23−7.39(m,6H)
【0034】
b)トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−〔(S)−N−ベンジルオキシカルボニルプロリル〕アミノメチルシクロヘキサン
a)で得た化合物4.4g(12mmol)をメタノール(200ml)に溶解し、パラジウム黒(0.4g)存在下常温常圧で接触還元した。反応終了後触媒を濾別し、溶媒を留去した。
(S)−Z−プロリン3.0g(12mmol)のTHF(30ml)溶液に0℃でCD12.0g(12mmol)を加えた。3時間撹拌した後に上で得た化合物のTHF(150ml)溶液を0℃にて加えた。6時間撹拌した後溶媒を留去し、水(50ml)を加えた。クロロホルムで抽出し、有機層を水3回、飽和食塩水1回で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することで表題化合物b)4.2g(収率77%)を得た。
【0035】
NMR(CDCl3):0.85−1.06(m,4H),1.44(s,9H),1.60−2.35(m,9H),2.94−3.20(m,2H),3.20−3.55(m,3H),4.31(br,1H),4.47(br,1H),5.14(s,2H),6.90(br,1H),7.15−7.40(m,5H)
【0036】
c)トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン
b)で得た化合物3.6g(7.9mmol)をメタノール(50ml)に溶解し、パラジウム黒(0.3g)存在下常温常圧で接触還元した。反応終了後触媒を濾別し、溶媒を留去した。
上で得られた油状物、(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタン酸2.4g(8.7mmol)およびトリエチルアミン1.58g(15.6mmol)をジクロロメタン(55ml)に溶解し、0℃にてジエチルホスホロシアニダート(DEPC)1.4g(8.7mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液を滴下した。室温まで昇温後、さらに24時間撹拌し、水を加えた。ジクロロメタンで2回抽出後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。
【0037】
溶媒を留去した後に、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより表題化合物c)3.9g(収率85%)を得た。
NMR(CDCl3):7.18(t,1H),5.59(d,1H),4.61(d,1H),4.34(d,2H),4.20−3.85(m,3H),3.72(m,1H),3.33(m,1H),3.90−3.20(m,3H),2.37(m,1H),2.10−0.90(m,14H),1.47(s,3H),1.43(s,9H),1.40(s,3H),1.29(dd,6H),0.94(t,3H)
【0038】
d)トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン塩酸塩
c)で得た化合物3.9g(6.7mmol)のクロロホルム(5ml)溶液に0℃にて4規定塩酸酢酸エチル溶液(37ml)を滴下した。そのまま1時間撹拌した後溶媒を留去した。得られた残渣をエーテル懸洗し、濾取することにより表題化合物d)3.1g(収率90%)を得た。
【0039】
NMR(CDCl3):8.34(br,3H),7.21(t,1H),5.61(d,1H),4.59(d,1H),4.31(d,1H),4.07−3.92(m,3H),3.74(m,1H),3.20−2.90(m,2H),2.36(m,1H),2.20−1.40(m,12H),1.47(s,3H),1.41(s,3H),1.29(dd,6H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3344,2974,2876,1689,1637,1527,1448,1313,1240,1060
同様の方法により以下の実施例2〜39に示す化合物を得た。
【0040】
実施例2:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.50)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.22(t,1H),5.60(d,1H),4.59(m,1H),4.30(d,1H),4.20−3.90(m,3H),3.71(m,1H),3.20−2.89(m,4H),2.36(m,1H),2.16(m,2H),2.05(m,3H),1.90〜1.20(m,5H),1.47(s,3H),1.40(s,3H),1.34〜1.21(m,9H),1.05〜0.91(m,2H)
IR:3352,2934,2872,1693,1637,1535,1444,1367,1302,1242
【0041】
実施例3:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.97)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.19(t,1H),5.58(d,1H),4.57(d,1H),4.30(d,1H),4.10(m,2H),3.93(m,1H),3.76(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.47−2.30(m,3H),2.25−2.15(m,2H),2.10−1.40(m,9H),1.48(s,3H),1.38(s,3H),1.27(t,3H),0.98(dd,6H),1.05−0.90(m,2H)
IR:3354,2957,2868,1691,1639,1535,1444,1386,1242,1055
【0042】
実施例4:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.52)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.33(br,3H),7.24(t,1H),5.53(d,1H),4.82(m,1H),4.59(m,1H),4.28(d,1H),3.97(m,1H),3.71(m,1H),3.12−2.85(m,4H),2.35(m,1H),2.20(m,2H),2.15−1.40(m,8H),1.48(s,3H),1.40(s,3H),1.29(dd,6H),1.26(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3344,2935,2866,1685,1637,1523,1446,1242,1111,1043
【0043】
実施例5:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.12)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.19(t,1H),5.68(d,1H),4.57(d,1H),4.35(d,1H),3.91(m,1H),3.74(m,1H),3.69(s,3H),3.22−2.94(m,3H),2.70−2.45(m,3H),2.40−1.40(m,10H),1.44(s,3H),1.39(s,3H),1.21(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3383,2935,2872,1701,1637,1541,1448,1298,1244,1057
【0044】
実施例6:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.49)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.18(t,1H),5.67(d,1H),4.58(d,1H),4.33(d,1H),3.94(m,1H),3.70(m,1H),3.69(s,1H),3.20−2.94(m,4H),2.37(m,1H),2.20−1.40(m,10H),1.47(s,3H),1.40(s,3H),1.29(dd,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3356,2934,2868,1701,1643,1535,1446,1300,1242,1053
【0045】
実施例7:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.163)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.33(br,3H),7.21(t,1H),5.64(d,1H),4.59(d,1H),4.34(d,1H),3.94(m,1H),3.72(m,1H),3.69(s,3H),3.20−2.90(m,4H),2.38(m,1H),2.20−1.20(m,18H),1.47(s,3H),1.39(s,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3362,2955,2868,1701,1639,1535,1446,1298,1242,1055
【0046】
実施例8:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メチルスルホニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル]プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.23)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.13(br,3H),6.99(t,1H),5.97(d,1H),4.52(d,1H),4.25(t,1H),4.15(d,1H),4.03−3.81(m,2H),3.20−2.90(m,3H),3.08(s,3H),2.70−2.50(m,2H),2.50−1.40(m,10H),1.42(s,3H),1.39(s,3H),1.29−1.16(m,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3383,2934,2866,1637,1543,1450,1317,1151,1035,983
【0047】
実施例9:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−アミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.8)二塩酸塩
NMR(CDCl3):8.72(br,3H),8.31(t,1H),8.18(br,3H),4.44(m,1H),4.27(m,1H),4.06(d,1H),3.83−3.60(m,4H),3.13(m,1H),3.04−2.87(m,2H),2.61−2.52(m,2H),2.24−1.40(m,8H),1.47(s,3H),1.42(s,3H),1.29−1.22(m,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3476,3285,3084,2941,1647,1493,1446,1346,1116,1049
【0048】
実施例10:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.30)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.16(t,1H),5.64(d,1H),4.58(d,1H),4.34(d,1H),3.91(m,1H),3.76(m,1H),3.69(s,3H),3.20−2.90(m,3H),2.60−2.34(m,3H),2.14(m,2H),2.10−1.40(m,10H),1.43(s,3H),1.39(s,3H),0.99(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3358,2935,2866,1703,1643,1533,1446,1298,1240,1055
【0049】
実施例11:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.96)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.33(br,3H),7.16(t,1H),5.64(d,1H),4.57(d,1H),4.33(d,1H),3.91(m,1H),3.75(m,1H),3.69(s,3H),3.20−2.90(m,3H),2.50−2.30(m,3H),2.15(m,2H),2.10−1.40(m,9H),1.42(s,3H),1.38(s,3H),0.98(dd,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3429,2957,2868,1701,1639,1541,1448,1321,1244,1055
【0050】
実施例12:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.13)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.33(br,3H),7.17(t,1H),5.57(d,1H),4.57(d,1H),4.33(d,1H),4.22−4.05(m,2H),3.91(m,1H),3.82(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.70−2.50(m,2H),2.36(m,1H),2.22−1.40(m,10H),1.44(s,3H),1.39(s,3H),1.27(t,3H),1.22(t,3H),1.20−0.90(m,2H)
IR:3354,2934,2872,1701,1637,1523,1444,1298,1242,1057
【0051】
実施例13:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.31)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.33(br,3H),7.18(t,1H),5.57(d,1H),4.58(d,1H),4.32(d,1H),4.22−4.05(m,2H),3.96(m,1H),3.76(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.60−2.47(m,2H),2.36(m,1H),2.25−1.40(m,12H),1.49(s,3H),1.43(s,3H),1.30(t,3H),1.00(t,3H),1.16−0.91(m,2H)
IR:3441,2939,1641,1533,1442,1300,1242,1192,1170,1055
【0052】
実施例14:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.164)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.23(t,1H),5.60(d,1H),4.59(d,1H),4.31(d,1H),4.17−4.02(m,2H),3.95(m,1H),3.71(m,1H),3.22−2.94(m,4H),2.36(m,1H),2.26−1.40(m,18H),1.47(s,3H),1.39(s,3H),1.27(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3346,2939,2868,1695,1641,1533,1444,1300,1240,1055
【0053】
実施例15:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−フェニルメチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.214)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.35−7.24(m,5H),7.16(t,1H),5.57(d,1H),4.56(d,1H),4.22(d,1H),4.20−4.05(m,2H),3.85(m,1H),3.78(d,2H),3.85(m,1H),3.62(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.32(m,1H),2.25−1.40(m,10H),1.46(s,3H),1.40(s,3H),1.30(t,3H),1.20−0.90(m,2H)
IR:3348,2935,2874,1697,1637,1541,1448,1298,1242,1055
【0054】
実施例16:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.32)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.33(br,3H),7.19(t,1H),5.57(d,1H),4.57(d,1H),4.31(d,1H).4.11−3.87(m,3H),3.74(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.60−2.40(m,2H),2.34(m,1H),2.15(m,2H),2.10−1.40(m,12H),1.43(s,3H),1.39(s,3H),0.99(t,3H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3344,2964,2878,1695,1639,1529,1442,1296,1240,1060
【0055】
実施例17:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.165)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.21(t,1H),5.59(d,1H),4.58(d,1H),4.32(d,1H),4.13−3.93(m,3H),3.74(m,1H),3.21−2.90(m,4H),2.34(m,1H),2.25−1.40(m,20H),1.47(s,3H),1.39(s,3H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3348,2959,2870,1693,1641,1529,1446,1294,1240,1060
【0056】
実施例18:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.98)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.30(br,3H),7.25(t,1H),5.61(d,1H),4.57(d,1H),4.29(d,1H),4.07−3.90(m,3H),3.74(m,1H),3.20−2.90(m,1H),2.40(m,2H),2.30(m,1H),2.16(m,2H),2.10−1.40(m,11H),1.42(s,3H),1.39(s,3H),0.98(d,6H),0.94(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3356,2934,2883,1693,1637,1527,1448,1298,1240,1060
【0057】
実施例19:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.79)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.19(t,1H),5.58(d,1H),4.56(d,1H),4.32(d,1H),4.10−3.90(m,3H),3.74(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.65−2.46(m,2H),2.34(m,1H),2.16(m,2H),2.10−1.40(m,14H),1.43(s,3H),1.39(s,3H),0.95(t,3H),0.92(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3344,2934,2874,1695,1641,1529,1439,1296,1240,1060
【0058】
実施例20:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.241)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.20(t,1H),5.59(d,1H),4.58(d,1H),4.30(d,1H),4.15−3.90(m,3H),3.77(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.47−2.30(m,3H),2.18(m,2H),2.10−1.20(m,19H),1.42(s,3H),1.38(s,3H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3350,2926,2852,1697,1639,1533,1448,1302,1240,1060
【0059】
実施例21:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−シクロブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.126)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.30(br,3H),7.19(t,1H),5.58(d,1H),4.57(d,1H),4.29(d,1H),4.14−3.90(m,3H),3.75(m,1H),3.22−2.92(m,3H),2.51−2.32(m,3H),2.25−1.20(m,17H),1.42(s,3H),1.38(s,3H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3358,2972,2874,1697,1639,1535,1440,1294,1240,1060
【0060】
実施例22:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−(1′−エチルプロピル)チオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.182)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.27(t,1H),5.65(d,1H),4.60(d,1H),4.24(d,1H),4.16−3.88(m,3H),3.67(m,1H),3.22−3.00(m,2H),2.95(m,1H),2.54(m,1H),2.35(m,1H),2.17(m,2H),2.10−1.40(m,17H),1.44(s,3H),1.41(s,3H),0.98(t,3H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3425,2966,2878,1701,1641,1537,1446,1292,1240,1060
【0061】
実施例23:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−フェニルメチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.216)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.33(br,3H),7.32(m,5H),7.21(br,1H),5.52(br,1H),4.80(m,1H),4.58(d,1H),4.21(d,1H),3.80(m,3H),3.61(m,1H),3.22−2.90(m,3H),2.40−2.18(m,3H),2.10−1.76(m,4H),1.47(s,3H),1.41(s,3H),1.62−1.39(m,4H),1.26(m,6H),0.99(m,2H)
IR:3349,2978,2935,1692,1644,1497,1453,1242,1111
【0062】
実施例24:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.33)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.20(br,1H),5.50(d,1H),4.83(m,1H),4.57(d,1H),4.32(d,1H),3.92(m,1H),3.77(m,1H),3.11(m,2H),2.98(m,1H),2.50(m,2H),2.37(m,1H),2.20(m,2H),2.07−1.78(m,5H),1.56(m,5H),1.43(s,3H),1.39(s,3H),1.26(d,3H),1.24(d,3H),0.99(t,3H),0.98(m,2H)
IR:3345,2936,1688,1640,1534,1447,1242,1111
【0063】
実施例25:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.80)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.21(br,1H),5.51(d,1H),4.83(m,1H),4.57(d,1H),4.32(d,1H),3.93(m,1H),3.77(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.53(m,2H),2.38(m,1H),2.17(m,2H),1.99(m,5H),1.83(m,2H),1.51(m,5H),1.43(s,3H),1.38(s,3H),1.26(d,3H),1.24(d,3H),1.04−0.90(m,2H),0.92(t,3H)
IR:3346,2934,2872,1686,1638,1541,1439,1242,1111
【0064】
実施例26:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.99)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.23(br,1H),5.51(d,1H),4.82(m,1H),4.58(d,1H),4.29(d,1H),3.95(m,1H),3.75(m,1H),3.12(m,1H),2.96(m,1H),2.42(m,1H),2.35(m,2H),2.18(m,2H),1.99(m,2H),1.81(m,5H),1.51(m,2H),1.42(s,3H),1.38(s,3H),1.26(d,3H),1.24(d,3H),1.00(d,3H),0.98(d,3H),0.98(m,2H)
IR:3345,2957,1688,1640,1626,1449,1242,1111
【0065】
実施例27:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.172)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.23(br,1H),5.53(d,1H),4.83(m,1H),4.59(d,1H),4.32(d,1H),3.94(m,1H),3.74(m,1H),3.09(m,3H),2.94(m,1H),2.39(m,1H),2.19(m,2H),1.99(m,5H),1.83(m,2H),1.71(m,2H),1.54(m,7H),1.46(s,3H),1.39(s,3H),1.26(d,3H),1.24(d,3H),1.00(m,2H)
IR:3349,2942,2868,1692,1640,1530,1447,1240,1111
【0066】
実施例28:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.167)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.21(t,1H),5.62(d,1H),4.57(d,1H),4.33(d,1H),4.00−3.85(m,2H),3.85−3.70(m,2H),3.20−2.85(m,4H),2.40−1.40(m,20H),1.47(s,3H),1.43(s,3H),1.10−0.90(m,2H),0.94(d,6H)
IR:3356,2966,2874,1701,1637,1541,1458,1296,1240,1059
【0067】
実施例29:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.54)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.21(t,1H),5.63(d,1H),4.58(d,1H),4.31(d,1H),4.05−3.85(m,2H),3.80−3.70(m,2H),3.20−2.90(m,4H),2.34(m,1H),2.20−1.40(m,11H),1.47(s,3H),1.40(s,3H),1.30(dd,6H),0.93(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3346,2935,2876,1699,1637,1527,1448,1292,1240,1053
【0068】
実施例30:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−(3′−メチルブチルチオ)−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.255)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.19(t,1H),5.59(d,1H),4.58(d,1H),4.32(d,1H),4.15−3.90(m,3H),3.80(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.65−2.45(m,2H),2.35(m,1H),2.30−1.40(m,15H),1.43(s,3H),1.38(s,3H),0.95(t,3H),0.90(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3354,2934,2874,1701,1637,1541,1439,1298,1240,1060
【0069】
実施例31:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.35)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.19(t,1H),5.60(d,1H),4.57(d,1H),4.33(d,1H),3.89(dd,2H),3.77(m,2H),3.20−2.90(m,3H),2.62−2.45(m,2H),2.34(m,1H),2.18(m,2H),2.10−1.40(m,11H),1.43(s,3H),1.39(s,3H),0.99(t,3H),0.93(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3346,2962,2878,1693,1637,1527,1448,1294,1240,1053
【0070】
実施例32:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.101)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.19(t,1H),5.60(d,1H),4.58(d,1H),4.31(d,1H),4.00−3.85(m,2H),3.75(m,2H),3.20−2.90(m,3H),2.18(m,2H),2.10−1.40(m,10H),1.42(s,3H),1.39(s,3H),0.98(dd,6H),0.94(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3346,2959,2870,1701,1637,1533,1448,1294,1242,1053
【0071】
実施例33:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.17)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.18(t,1H),5.62(d,1H),4.58(d,1H),4.34(d,1H),4.00−3.85(m,2H),3.85−3.70(m,2H),3.20−2.90(m,3H),2.70−2.50(m,2H),2.35(m,1H),2.20−1.40(m,11H),1.43(s,3H),1.39(s,3H),1.22(t,3H),0.94(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3346,2962,2874,1697,1643,1529,1446,1294,1240,1055
【0072】
実施例34:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.15)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.26(t,1H),5.69(d,1H),4.82(m,1H),4.55(d,1H),4.32(d,1H),3.94(m,1H),3.77(m,1H),3.18−2.85(m,3H),2.65−2.45(m,2H),2.31(m,1H),2.20−1.40(m,10H),1.44(s,3H),1.39(s,3H),1.28−1.17(m,9H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3406,2978,2874,1687,1637,1541,1448,1255,1111,1039
【0073】
実施例35:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.34)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.18(br,1H),5.58(d,1H),4.57(d,1H),4.34(d,1H),4.11(m,1H),3.98(m,2H),3.78(m,1H),3.16−2.94(m,3H),2.50(m,2H),2.36(m,1H),2.18(m,2H),2.00(m,4H),1.84(m,2H),1.58(m,7H),1.48−1.30(m,2H),1.43(s,3H),1.39(s,3H),1.10−0.90(m,2H),0.99(t,3H),0.94(t,3H)
IR:3428,3349,2961,2936,1690,1640,1535,1449,1242,1065
【0074】
実施例36:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.53)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.32(br,3H),7.18(br,1H),5.58(d,1H),4.58(d,1H),4.32(d,1H),4.11(m,1H),3.97(m,2H),3.75(m,1H),3.10−3.00(m,2H),3.00(m,2H),2.38(m,1H),2.16(m,2H),2.08(m,4H),1.84(m,4H),1.61(m,2H),1.56−1.40(m,2H),1.42(s,3H),1.37(s,3H),1.32(d,3H),1.26(d,3H),1.04−0.90(m,2H),0.94(t,3H)
IR:3349,3341,2959,2934,1690,1638,1524,1449,1242,1065
【0075】
実施例37:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.81)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.30(br,3H),7.18(br,1H),5.58(d,1H),4.55(d,1H),4.33(d,1H),4.08(m,1H),4.04−3.86(m,2H),3.70(m,1H),3.12−2.90(m,3H),2.52(m,2H),2.36(m,1H),2.16(m,2H),1.98(m,3H),1.80(m,2H),1.64−1.30(m,9H),1.43(s,3H),1.38(s,3H),1.04−0.90(m,2H),0.94(t,3H),0.91(t,3H)
IR:3345,2959,2872,1692,1640,1535,1449,1242,1065
【0076】
実施例38:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.100)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.31(br,3H),7.19(br,1H),5.58(d,1H),4.57(d,1H),4.32(d,1H),4.10(m,1H),3.96(m,2H),3.78(m,1H),3.09(m,2H),2.99(m,1H),2.41(m,1H),2.35(m,2H),2.20(m,2H),1.99(m,3H),1.89−1.75(m,3H),1.62(m,3H),1.58−1.36(m,4H),1.42(s,3H),1.38(s,3H),1.00−0.90(m,2H),0.99(d,6H),0.94(t,3H)
IR:3445,2959,1686,1638,1541,1449,1242,1065
【0077】
実施例39:トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ペンチルオキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.56)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.34(br,3H),7.20(br,1H),5.60(d,1H),4.60(d,1H),4.31(d,1H),4.09(m,2H),4.03(m,1H),3.80(m,1H),3.28−3.06(m,4H),2.46(m,1H),2.28(m,2H),2.06(m,4H),1.92(m,4H),1.70(m,4H),1.62−1.46(m,2H),1.48(s,3H),1.41(s,3H),1.32(d,3H),1.26(d,3H),1.10−1.00(m,2H),0.92(t,3H)
IR:3428,3347,2957,2934,1690,1640,1524,1449,1240,1055
【0078】
実施例40:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.410)塩酸塩
a)トランス−4−N−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−シクロヘキシルニトリル
トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸25g(159mmol)と炭酸ナトリウム20g(191mmol)の水(300ml)溶液に対して、0℃にてベンジルオキシカルボニルクロリド27ml(190mmol)を加えた。6時間撹拌した後に、1規定塩酸をpH2となるまで加え、析出した白色固体を濾取し、水洗、乾燥した。得られた白色固体をTHF(300ml)に溶解し、0℃にてCDI(21g,130mmol)を加えた。3時間撹拌した後に、反応混合物を0℃にて、濃アンモニア水(50ml)とTHF(150ml)の混合液に滴下した。5時間撹拌した後溶媒を留去し水(500ml)を加え、析出した白色固体を濾取し水洗、乾燥した。
【0079】
得られた化合物の1,2−ジクロロエタン(500ml)溶液に対して、塩化チオニル19ml(260mmol)を加え、内温70℃まで加熱した。5時間撹拌後反応混合物を氷水に注ぎ、1規定水酸化ナトリウム水溶液で中和する。クロロホルム抽出を行ない、有機層を水2回、飽和食塩水1回で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた粗生成物を再結晶(ヘキサン−酢酸エチル)して表題化合物a)22.8g(53%)を得た。mp90−92℃b)トランス−4−(S)−プロリルアミノメチル−シクロヘキシルニトリル a)で得られた化合物をエタノール(250ml)に溶解し、パラジウム黒(1g)の存在下常温常圧で接触還元を行なった。反応終了後触媒を濾別し、溶媒を留去した。
【0080】
(S)−N−ベンジルオキシカルボニルプロリン20.7g(83mmol)のTHF(150ml)溶液に0℃でCDI(13.5g,83mmol)を加えた。3時間撹拌後、0℃で上記還元反応で得られた化合物のTHF(200ml)溶液を加えた。12時間撹拌した後溶媒を留去し、得られた残渣にクロロホルム(400ml)を加えた。有機層を水3回、飽和食塩水1回で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)にて精製した。
【0081】
得られた化合物をエタノール(250ml)に溶解し、パラジウム黒(1g)の存在下常温常圧で接触還元を行なった。反応終了後触媒を濾別し、溶媒を留去したことにより表題化合物b)18.8g(収率95%)を得た。
NMR(DMSO−d6):0.88−1.06(m,2H),1.38−1.52(m,3H),1.68−2.03(m,7H),2.20−2.40(m,1H),2.52−2.67(m,1H),2.80−3.20(m,4H),4.03−4.10(m,1H),7.53(br,1H),8.65−8.70(m,1H)
【0082】
c)トランス−4−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキシルニトリル
b)で得られた化合物1.04g(4.4mmol)、(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタン酸1.20g(4.3mmol)およびトリエチルアミン1.5g(14.8mmol)のジクロロメタン(35ml)溶液に0℃にてジエチルホスホロシアニダート(DEPC)0.85g(5.3mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液を滴下した。室温まで昇温した後にさらに24時間撹拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで2回抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより表題化合物c)1.77g(収率83%)を得た。
NMR(CDCl3):7.18(t,1H),5.58(d,1H),4.61(d,1H),4.33(d,1H),4.20−3.85(m,3H),3.73(m,1H),3.20−2.90(m,3H),2.45−2.30(m,2H),2.15−1.20(m,12H),1.47(s,3H),1.41(s,3H),1.29(dd,6H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
【0083】
d)トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン塩酸塩
c)で得た化合物0.70g(1.42mmol)のクロロホルム(2ml)溶液に、0℃で塩化水素飽和エタノール溶液(10ml)を加え、さらに0℃にて48時間放置した。反応液の溶媒を留去し、得られた残渣をメタノール(15ml)に溶解し、0℃にて炭酸アンモニウム1.0g(10.4mmol)を加えた。室温まで昇温し6時間撹拌を続け、その後溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより表題化合物d)0.71g(収率92%)を得た。
NMR(CDCl3):8.87(br,2H),8.57(br,2H),7.48(t,1H),6.00(d,1H),4.59(d,1H),4.34(m,1H),4.13(m,1H),4.10−3.90(m,2H),3.85−3.65(m,2H),3.15(m,1H),3.05−2.85(m,2H),2.60(m,1H),2.21(m,1H),2.10−1.40(m,11H),1.48(s,3H),1.38(s,3H),1.28(dd,6H),0.93(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3325,3084,2930,2874,1693,1637,1521,1446,1240,1062
同様の方法により以下の実施例40−76に示す化合物を得た。
【0084】
実施例41:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−(1′−エチルプロピルチオ)−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.514)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.83(br,2H),8.72(br,2H),7.52(t,1H),5.98(d,1H),4.61(d,1H),4.30−4.15(m,3H),4.00(m,1H),3.71(m,1H),3.18(m,1H),2.89(m,1H),2.70−2.50(m,2H),2.24(m,1H),2.10−1.40(m,17H),1.45(s,3H),1.37(s,3H),1.28(t,3H),1.10−0.90(m,2H),0.96(dt,6H)
IR:3298,3063,2964,2868,1685,1647,1521,1444,1240,1055
【0085】
実施例42:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.393)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.76(br,2H),8.69(br,2H),7.52(t,1H),6.06(d,1H),4.58(d,1H),4.38(d,1H),4.50−4.05(m,2H),3.94(m,1H),3.81(m,1H),3.13(m,1H),2.94(m,1H),2.65(m,1H),2.65−2.40(m,2H),2.19(m,1H),2.15−1.40(m,12H),1.43(s,3H),1.37(s,3H),1.27(t,3H),0.99(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3296,3074,2932,2872,1693,1639,1523,1444,1242,1055
【0086】
実施例43:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.452)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.76(br,2H),8.72(br,2H),7.55(t,1H),6.04(d,1H),4.59(d,1H),4.36(d,1H),4.30−4.05(m,2H),3.96(m,1H),3.77(m,1H),3.06(m,1H),2.96(m,1H),2.62(m,1H),2.50−2.30(m,2H),2.20−1.40(m,12H),1.42(s,3H),1.36(s,3H),1.27(t,3H),0.98(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3296,3086,2959,2930,2870,1687,1639,1527,1444,1242,1055
【0087】
実施例44:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.378)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.61(br,2H),7.59(t,1H),5.83(d,1H),4.82(m,1H),4.57(d,1H),4.39(d,1H),3.93(m,1H),3.90−3.65(m,2H),3.15−2.90(m,2H),2.70−2.45(m,4H),2.30−1.40(m,9H),1.42(s,3H),1.37(s,3H),1.25(d,6H),1.21(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3323,3067,2930,2866,1685,1639,1516,1446,1242,1111
【0088】
実施例45:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.411)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.74(br,2H),8.68(br,2H),7.62(t,1H),5.84(d,1H),4.83(m,1H),4.57(d,1H),4.36(d,1H),3.98(m,1H),3.71(m,1H),3.10−2.90(m,3H),2.62(m,1H),2.50−1.40(m,11H),1.46(s,3H),1.37(s,3H),1.28(dd,6H),1.26(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3292,3092,2932,2872,1685,1637,1516,1446,1253,1047
【0089】
実施例46:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノシクロヘキサン(表1の化合物No.377)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.65(br,2H),7.54(t,1H),6.06(d,1H),4.60(d,1H),3.98(d,1H),4.20−3.65(m,4H),3.12(m,1H),2.96(m,1H),2.70−2.50(m,4H),2.30−1.40(m,12H),1.43(s,3H),1.37(s,3H),1.21(t,3H),0.94(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3288,3061,2924,2876,1685,1641,1520,1444,1240,1062
【0090】
実施例47:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.375)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.77(br,4H),7.53(t,1H),6.25(d,1H),4.61(d,1H),4.35(d,1H),3.94(m,1H),3.81(m,1H),3.74(s,3H),3.22(m,1H),2.87(m,1H),2.70−2.40(m,3H),2.20(m,1H),2.10−1.40(m,11H),1.45(s,3H),1.37(s,3H),1.21(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3279,3072,2932,2864,1689,1639,1527,1446,1242,1059
【0091】
実施例48:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.419)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.84(br,2H),8.77(br,2H),7.49(t,1H),6.17(d,1H),4.62(d,1H),4.35(d,1H),3.99(m,1H),3.75(s,3H),3.70(m,1H),3.24(m,1H),2.96(m,1H),2.87(m,1H),2.53(m,1H),2.23(m,1H),2.10−1.40(m,10H),1.49(s,3H),1.37(s,3H),1.26(dd,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3296,3072,2930,2876,1689,1639,1523,1446,1242,1053
【0092】
実施例49:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.392)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.79(br,4H),7.26(t,1H),6.25(d,1H),4.61(d,1H),4.36(d,1H),4.02(m,1H),3.78(m,1H),3.74(s,3H),3.24(m,1H),2.95(m,1H),2.60(m,1H),2.48(q,2H),2.21(m,1H),2.10−1.40(m,12H),1.44(s,3H),1.37(s,3H),0.99(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3314,3082,2932,2872,1685,1637,1524,1448,1242,1055
【0093】
実施例50:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.451)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,4H),7.54(t,1H),6.24(d,1H),4.60(d,1H),4.36(d,1H),3.95(m,1H),3.79(m,1H),3.73(s,3H),3.16(m,1H),2.89(m,1H),2.60(m,1H),2.50−2.30(m,2H),2.22(m,1H),2.10−1.40(m,11H),1.43(s,3H),1.36(s,3H),0.98(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3329,3090,2934,2872,1682,1637,1523,1448,1242,1055
【0094】
実施例51:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.376)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.81(br,2H),8.72(br,2H),7.58(t,1H),6.05(d,1H),4.61(d,1H),4.38(d,1H),4.23−4.05(m,2H),3.94(m,1H),3.77(m,1H),3.13(m,1H),2.99(m,1H),3.70−3.50(m,3H),2.19(m,1H),2.10−1.40(m,10H),1.44(s,3H),1.37(s,3H),1.28(t,3H),1.22(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3323,3076,2932,2870,1685,1637,1521,1444,1242,1059
【0095】
実施例52:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.499)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.84(br,2H),8.71(br,2H),7.54(t,1H),6.01(d,1H),4.61(d,1H),4.34(d,1H),4.25−4.10(m,2H),3.96(m,1H),3.74(m,1H),3.25−3.00(m,2H),2.91(m,1H),2.59(m,1H),2.21(m,1H),2.20−1.40(m,18H),1.47(s,3H),1.37(s,3H),1.28(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3312,3070,2937,2868,1689,1637,1521,1446,1242,1055
【0096】
実施例53:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−フェニルメチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.529)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.83(br,2H),8.69(br,2H),7.49(t,1H),7.38−7.20(m,5H),5.97(d,1H),4.60(d,1H),4.21(d,1H),4.20−4.15(m,2H),3.83(m,1H),3.78(s,2H),3.62(m,1H),3.11(m,1H),2.88(m,1H),2.54(m,1H),2.18(m,1H),2.15−1.40(m,10H),1.47(s,3H),1.37(s,3H),1.28(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3315,3062,2932,2866,1685,1639,1518,1446,1240,1055
【0097】
実施例54:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.500)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.79(br,2H),8.70(br,2H),7.55(t,1H),6.03(d,1H),4.60(d,1H),4.36(d,1H),4.20−3.92(m,3H),3.75(m,1H),3.20−2.80(m,3H),2.62(m,1H),2.20(m,1H),2.10−1.40(m,20H),1.46(s,3H),1.38(s,3H),0.94(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3283,3080,2935,2870,1685,1647,1521,1446,1238,1060
【0098】
実施例55:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.394)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.69(br,2H),7.57(t,1H),6.05(d,1H),4.59(d,1H),4.36(d,1H),4.09(m,1H),4.05−3.90(m,2H),3.79(m,1H),3.11(m,1H),2.92(m,1H),2.62(m,1H),2.60−2.45(m,2H),2.19(m,1H),2.10−1.40(m,14H),1.43(s,3H),1.37(s,3H),0.99(t,3H),0.94(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3314,3084,2937,2874,1689,1637,1523,1444,1238,1062
【0099】
実施例56:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.453)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.74(br,4H),7.58(t,1H),6.06(d,1H),4.58(d,1H),4.38(d,1H),4.18−3.90(m,3H),3.78(m,1H),3.08(m,1H),2.97(m,1H),2.63(m,1H),2.50−2.30(m,2H),2.20−1.40(m,14H),1.42(s,3H),1.37(s,3H),0.98(d,6H),0.94(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3335,3086,2926,2874,1685,1637,1521,1448,1242,1062
【0100】
実施例57:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.435)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.68(br,2H),7.53(t,1H),6.05(d,1H),4.59(d,1H),4.36(d,1H),4.08(m,1H),4.05−3.90(m,2H),3.77(m,1H),3.13(m,1H),2.92(m,1H),2.57(m,1H),2.50−2.45(m,2H),2.20(m,1H),2.10−1.40(m,16H),1.43(s,3H),1.37(s,3H),0.94(t,3H),0.91(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3269,3067,2932,2863,1685,1635,1521,1446,1238,1062
【0101】
実施例58:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.554)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.83(br,2H),8.65(br,2H),7.49(t,1H),6.01(d,1H),4.58(d,1H),4.34(d,1H),4.20−3.95(m,3H),3.78(m,1H),3.13(m,1H),2.92(m,1H),2.61(m,1H),2.50−2.30(m,2H),2.29(m,1H),2.02(m,2H),1.95−1.10(m,21H),1.42(s,3H),1.36(s,3H),0.95(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3346,3088,2926,2852,1693,1655,1543,1523,1448,1238,1062
【0102】
実施例59:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−シクロブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.469)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.71(br,2H),7.56(t,1H),6.03(d,1H),4.60(d,1H),4.33(d,1H),4.20−3.90(m,3H),3.77(m,1H),3.55(m,1H),3.12(m,1H),2.94(m,1H),2.62(m,1H),2.40−2.25(m,2H),2.20−1.40(m,17H),1.40(s,3H),1.33(s,3H),0.94(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3296,3072,2932,2874,1685,1639,1521,1444,1240,1060
【0103】
実施例60:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−(1′−エチルプロピルチオ)−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.515)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.81(br,2H),8.75(br,2H),7.52(t,1H),5.99(d,1H),4.60(d,1H),4.27(d,1H),4.20−3.95(m,3H),3.70(m,1H),3.13(m,1H),2.90(m,1H),2.70−2.45(m,2H),2.21(m,2H),2.10−1.40(m,19H),1.45(s,3H),1.37(s,3H),1.10−0.90(m,8H)
IR:3329,3067,2934,2878,1685,1637,1521,1448,1238,1060
【0104】
実施例61:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.503)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.82(br,2H),8.64(br,2H),7.54(t,1H),6.03(d,1H),4.59(d,1H),4.37(d,1H),4.05−3.90(m,2H),3.90−3.70(m,2H),3.15−3.05(m,2H),2.92(m,1H),2.62(m,1H),2.23(m,1H),2.10−1.40(m,19H),1.47(s,3H),1.38(s,3H),0.94(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3279,3082,2961,2872,1685,1643,1518,1446,1238,1053
【0105】
実施例62:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.413)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.69(br,2H),7.56(t,1H),6.06(d,1H),4.59(d,1H),4.38(d,1H),4.05−3.90(m,2H),3.90−3.85(m,2H),3.09(m,1H),3.08−2.85(m,2H),2.62(m,1H),2.17(m,1H),2.10−1.40(m,11H),1.48(s,3H),1.38(s,3H),1.29(dd,6H),0.93(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3271,3069,2934,2876,1685,1641,1518,1448,1238,1053
【0106】
実施例63:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−(3′−メチルブチルチオ)−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.572)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.80(br,2H),8.67(br,2H),7.49(t,1H),6.04(d,1H),4.59(d,1H),4.36(d,1H),4.20−3.95(m,3H),3.73(m,1H),3.15(m,1H),2.93(m,1H),2.70−2.45(m,3H),2.20(m,1H),2.10−1.40(m,15H),1.44(s,3H),1.37(s,3H),0.94(t,3H),0.90(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3314,3074,2930,2872,1685,1637,1523,1240,1062
【0107】
実施例64:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.397)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.77(br,2H),8.68(br,2H),7.56(t,1H),6.07(d,1H),4.58(d,1H),4.39(d,1H),4.05−3.90(m,2H),3.90−3.70(m,2H),3.10(m,1H),2.95(m,1H),2.65(m,1H),2.60−2.40(m,2H),2.18(m,1H),2.10−1.40(m,13H),1.43(s,3H),1.37(s,3H),0.99(t,3H),0.94(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3314,3069,2935,2874,1685,1637,1521,1448,1240,1053
【0108】
実施例65:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.456)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.76(br,2H),8.69(br,2H),7.56(t,1H),6.06(d,1H),4.59(d,1H),4.37(d,1H),4.05−3.90(m,2H),3.90−3.70(m,2H),3.08(m,1H),2.96(m,1H),2.62(m,1H),2.50−2.30(m,2H),2.17(m,1H),2.10−1.40(m,12H),1.42(s,3H),1.37(s,3H),0.99(d,6H),0.94(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3306,3067,2961,2874,1685,1645,1518,1321,1240,1053
【0109】
実施例66:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.380)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.74(br,2H),8.70(br,2H),7.58(t,1H),6.08(d,1H),4.58(d,1H),4.41(d,1H),4.05−3.90(m,2H),3.90−3.70(m,2H),3.07(m,1H),2.97(m,1H),2.75−2.50(m,3H),2.20−1.40(m,12H),1.43(s,3H),1.37(s,3H),1.21(t,3H),0.93(d,6H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3279,3076,2934,2874,1695,1637,1521,1446,1240,1055
【0110】
実施例67:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.455)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.66(br,2H),7.55(br,1H),5.97(d,1H),4.57(d,1H),4.38(d,1H),4.14(m,1H),3.99(m,1H),3.80(m,1H),3.07(m,1H),2.99(m,1H),2.64(m,1H),2.39(m,2H),2.22(m,1H),2.18−1.74(m,8H),1.62(m,4H),1.50−1.33(m,2H),1.42(s,3H),1.37(s,3H),1.08−0.95(m,2H),0.98(d,6H),0.93(t,3H)
IR:3316,3084,2959,2932,1686,1638,1522,1449,1242,1065
【0111】
実施例68:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.437)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.72(br,4H),7.57(br,1H),5.99(d,1H),4.56(d,1H),4.40(d,1H),4.12(m,1H),3.97(m,2H),3.73(m,1H),3.02(m,2H),2.68−2.44(m,4H),2.51(m,2H),2.22(m,1H),2.08−1.70(m,8H),1.64−1.59(m,3H),1.54−1.49(m,3H),1.44−1.34(m,2H),1.41(s,3H),1.37(s,3H),1.10−0.96(m,2H),0.93(t,3H),0.91(t,3H)
IR:3299,3084,2959,2932,1686,1638,1520,1449,1242,1065
【0112】
実施例69:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.412)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.76(br,2H),8.69(br,2H),7.57(br,1H),5.97(d,1H),4.58(d,1H),4.38(d,1H),4.13(m,1H),3.98(m,2H),3.78(m,1H),3.10−3.00(m,2H),2.99(m,1H),2.64(m,1H),2.35−2.00(m,7H),2.00−1.90(m,4H),1.62(m,4H),1.47(s,3H),1.38(s,3H),1.31(d,3H),1.26(d,3H),1.10−1.00(m,2H),0.93(t,3H)
IR:3328,3079,2961,2932,1686,1644,1518,1449,1242,1065
【0113】
実施例70:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.396)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.76(br,2H),8.67(br,2H),7.56(br,1H),5.98(d,1H),4.56(d,1H),4.39(d,1H),4.13(m,1H),3.98(m,2H),3.80(m,1H),3.00(m,2H),2.61(m,1H),2.50(m,2H),2.30−1.78(m,10H),1.55(m,5H),1.42(s,3H),1.41−1.32(m,2H),1.37(s,3H),1.04−0.88(m,2H),0.99(t,3H),0.93(t,3H)
IR:3318,3084,2963,2934,1686,1642,1518,1449,1242,1065
【0114】
実施例71:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.501)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.77(br,2H),8.64(br,2H),7.59(br,1H),5.80(d,1H),4.84(m,1H),4.57(d,1H),4.38(d,1H),3.96(m,1H),3.78(m,1H),3.06(m,1H),3.01(m,1H),2.62(m,1H),2.19(m,2H),2.03(m,9H),1.83(m,2H),1.66(m,2H),1.55(m,4H),1.45(s,3H),1.37(s,3H),1.25(d,6H),1.00(m,2H)
IR:3329,3086,2936,1686,1638,1510,1149,1244,1111
【0115】
実施例72:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.454)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.63(br,2H),7.59(br,1H),5.80(d,1H),4.84(m,1H),4.57(d,1H),4.37(d,1H),3.95(m,1H),3.79(m,1H),3.02(m,2H),2.62(m,1H),2.40(m,2H),2.26−1.92(m,8H),1.90−1.78(m,4H),1.41(s,3H),1.36(s,3H),1.25(d,6H),1.10−1.00(m,2H),0.98(d,6H)
IR:3318,2961,2932,1686,1642,1514,1244,1111
【0116】
実施例73:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.436)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.78(br,2H),8.61(br,2H),7.58(br,1H),5.80(d,1H),4.83(m,1H),4.56(d,1H),4.38(d,1H),3.95(m,1H),3.77(m,1H),3.02(m,12H),2.70−2.44(m,3H),2.24(m,1H),2.16−1.80(m,7H),1.72(m,2H),1.52(m,3H),1.41(s,3H),1.39(m,2H),1.36(s,3H),1.25(d,3H),1.08(m,2H),0.91(t,3H)
IR:3314,2961,2932,1684,1640,1516,1447,1252,1111
【0117】
実施例74:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.395)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.88(br,2H),8.54(br,2H),7.55(br,1H),5.80(d,1H),4.84(m,1H),4.55(d,1H),4.38(d,1H),3.93(m,1H),3.78(m,1H),3.00(m,2H),2.64−2.42(m,3H),2.30−1.86(m,9H),1.55(m,4H),1.41(s,3H),1.37(s,3H),1.26(d,3H),1.24(d,3H),1.00−0.90(m,2H),0.99(t,3H)
IR:3329,2973,2932,1686,1638,1522,1449,1246,1111
【0118】
実施例75:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−フェニルメチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.531)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.75(br,2H),8.63(br,2H),7.56(br,1H),7.33−7.22(m,5H),5.81(d,1H),4.82(m,1H),4.56(d,1H),4.31(d,1H),3.82−3.60(m,2H),3.78(s,1H),3.77(s,1H),2.99(m,2H),2.80(m,1H),2.18(m,1H),2.07−1.76(m,7H),1.66(m,2H),1.45(s,3H),1.38(s,3H),1.26(d,3H),1.24(d,3H),0.98(m,2H)
IR:3329,3084,2980,2932,1686,1647,1508,1451,1242,1111
【0119】
実施例76:トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−フェニルメチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.532)塩酸塩
NMR(CDCl3):8.76(br,2H),8.65(br,2H),7.53(br,1H),7.33−7.21(m,5H),5.97(d,1H),4.57(d,1H),4.31(d,1H),4.11(m,1H),4.01(m,1H),3.86−3.76(m,1H),3.78(s,1H),3.77(s,1H),3.65(m,1H),3.06(m,1H),2.95(m,1H),2.56(m,1H),2.24−1.76(m,10H),1.62(m,3H),1.46(s,3H),1.42−1.35(m,2H),1.39(s,3H),1.04−0.91(m,2H),0.93(t,3H)
IR:3337,3086,2961,2934,1686,1638,1522,1451,1242,713
【0120】
試験例1:トロンビン活性の測定
i)合成基質(S−2238)の加水分解抑制の測定法 S−2238(kabi社)をトリス塩酸緩衝液(pH8.3)にて溶解し、濃度80μMのS−2238 0.4Mトリス塩酸溶液を調整した。その175μlに対して本発明化合物の水溶液515μlを加え、37℃で1分間インキュベートした後に牛トロンビン(持田社)4.4ユニット/ml溶液を10μl添加した。37℃において405nmの吸光度変化を測定することにより基質の加水分解反応速度を求めた。阻害剤(本発明化合物)を入れない場合の1/2の吸光度を示す阻害剤濃度をI50(μM)として求めた。
【0121】
ii)ラット血漿の凝固抑制の測定法 本発明化合物を水または生理食塩水に溶かし全体を0.1mlとし、これにラット血漿0.1mlを加えて37℃で30秒間インキュベートした。これに牛トロンビン(持田社)8ユニット/ml溶液0.1mlを加えて、37℃で凝固時間を測定した。阻害剤(本発明化合物)を入れない場合の凝固時間を2倍に延長する阻害剤の濃度をI50(μM)として求めた。
【0122】
iii)ラット経口投与時の血漿中抗トロンビン活性の測定法 一晩絶食させたラットに対して、本発明化合物30mg/kgを水溶液または懸濁液で経口ゾンデを用いて経口投与した。
1時間後および3時間後に腹部大静脈より血液2mlを採取し、その血漿中の抗トロンビン活性を前記ii)の方法を用いて測定した。阻害剤(本発明化合物)を投与しないラット血液と比較し、凝固時間の延長効果をコントロールを1とした数値でトロンビン時間延長率として表した。
【0123】
試験例2:抗トリプシン活性の測定
i)合成基質(S−2222)の加水分解抑制の測定法 S−2222(kabi社)をトリス塩酸緩衝液(pH8.3)にて溶解し、濃度400μMのS−2222 0.4Mトリス塩酸溶液を調整した。その175μlに対して本発明化合物の水溶液515μlを加え、37℃で1分間インキュベートした後に牛トリプシン(Sigma社)1ないし2mg/ml溶液を10μl添加した。37℃において405nmの吸光度変化を測定することにより基質の加水分解反応速度を求めた。阻害剤(本発明化合物)を加えない場合の1/2の吸光度を示す阻害剤濃度をI50(μM)として求めた。
以上の試験例1及び2の結果をまとめて表2に示す。
【0124】
【表2】




【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】

〔上記式中でnは1を表し、
1はC2〜C5のアルキル基を表し、
2は−COR4(R4はC1〜C5のアルコキシ基を表す。) を表し、
3はアミノ基を表す。〕
で表わされる化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物。
【請求項2】
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチル−ブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−(1′−エチルプロピル)チオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−プロポキシカルボニルアミノ−3−(3′−メチルブチルチオ)−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソブチロキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−エチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−プロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−ブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ−3−イソブチルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン;及び
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(S)−2−ペンチルオキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物。
【請求項3】
トランス−4−アミノ−〔(S) −N−〔(S) −2−プロポキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチル−ブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物。
【請求項4】
トランス−4−アミノ−〔(S) −N−〔(S) −2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチル−ブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の化合物及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれる物質を含む抗凝固剤。
【請求項6】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の化合物及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれる物質を含む抗トロンビン剤。

【公開番号】特開2008−24720(P2008−24720A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−266025(P2007−266025)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【分割の表示】特願平9−507448の分割
【原出願日】平成8年7月19日(1996.7.19)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】