ペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法
【課題】ペースト塗布ホイールの周縁部側面へのペーストの付着/固化を排除できるとともに、チップ部品へのペースト塗布を安定化することのできるペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法を得る。
【解決手段】ペーストホイール12の外周面に設けられた溝に充填されたペーストをチップ部品2の端面に塗布するペースト塗布装置。ペースト容器10からペーストPをペーストホイール12に供給するペースト塗布ホイール11の両側に、該ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストを掻き取る掻取りブレード16が設けられている。さらに、ペーストホイール12の外周面と接触するように規制ブレード13が設けられている。
【解決手段】ペーストホイール12の外周面に設けられた溝に充填されたペーストをチップ部品2の端面に塗布するペースト塗布装置。ペースト容器10からペーストPをペーストホイール12に供給するペースト塗布ホイール11の両側に、該ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストを掻き取る掻取りブレード16が設けられている。さらに、ペーストホイール12の外周面と接触するように規制ブレード13が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペースト塗布装置、特に、コンデンサなどのチップ型電子部品の表面に電極ペーストを塗布するためのペースト塗布装置及び該装置を用いたチップ型電子部品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のペースト塗布装置としては特許文献1,2に記載のものが知られている。特許文献1に記載のペースト塗布装置の概略構成は、図11に示すように、キャリアテープ1に所定の間隔で保持されたチップ部品2の搬送経路の左右に、ペースト容器10、ペースト塗布ホイール11、ペーストホイール12を設けたものである。
【0003】
ペースト塗布ホイール11及びペーストホイール12はそれぞれ矢印方向に周速度が合致するように回転駆動される。また、ペーストホイール12の外周面にはペーストが付着される溝(図示せず)が形成されている。
【0004】
ホイール11,12がそれぞれ矢印方向に回転駆動されている状態において、ペースト容器10に満たされている電極用のペーストPは、ペースト塗布ホイール11の外周面に付着してホイール11とともに回転移動し、ペーストホイール12の外周面に受け渡され、ホイール12の溝に付着される。ペーストホイール12の外周面がその回転に伴ってチップ部品2の端面を摺擦する際、ホイール12の溝に付着されているペーストがチップ部品2の端面に塗布される。また、ペースト塗布ホイール11の外周面に付着したペーストはブレード15によってその膜厚が規制される(図12参照)。
【0005】
ところで、前記ペースト塗布装置にあっては、ペースト塗布ホイール11はその下部が容器10に満たされているペーストPに浸漬しているため、ペーストPがホイール11の外周面のみならず周縁部側面にも付着する。ホイール11の外周面に付着したペーストはブレード15によって付着量が規制され、かつ、ペーストホイール12に供給される。しかし、ペースト塗布ホイール11の周縁部側面に付着したペーストはブレード15によって掻き取られることはなく、ホイール11の周縁部側面に付着した状態で残される。周縁部側面に残されたペーストは固化しやすく、ホイール11の外周部分に付着しているペーストの粘度が不均一となり、チップ部品2への電極塗布形状などが不安定になったり、固化したペーストが脱落して異物として容器10内へ戻されるという不具合を有していた。
【0006】
一方、特許文献2には、コ字形状のスクレーパを塗料供給ローラに被嵌することにより、塗料供給ローラの外周面にのみ一定厚さの塗料が付着するように余分な塗料を掻き落とすことが開示されている。
【0007】
仮に、特許文献1に記載の装置に特許文献2に記載のコ字形状のスクレーパを組み合わせてみた場合を想定すると、特許文献2に開示されている塗布装置では、上側に配置されている塗布ローラには溝が形成されていないので、コ字形状のスクレーパでどのような量の塗料を掻き取ることで塗料を溝に充填できるのか不明であり、溝に供給されるペーストが少なすぎたり、多すぎたりしてしまう。
【特許文献1】特開2001−167989号公報
【特許文献2】実開平6−14811号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、ペースト塗布ホイールの周縁部両側面へのペーストの付着/固化を排除できるとともに、チップ部品へのペースト塗布を安定化することのできるペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明に係るペースト塗布装置は、
ペーストを収容するためのペースト容器と、
前記ペースト容器内のペーストに一部が浸漬された状態で回転駆動可能に配置された第1のペーストホイールと、
前記第1のペーストホイールと外周面どうしが近接するように、前記第1のペーストホイールよりも高い位置に回転駆動可能に配置され、外周面に溝がラジアル方向に形成された第2のペーストホイールと、
前記第2のペーストホイールの外周面にチップ部品が接触するように、所定の経路で該チップ部品を搬送するための搬送手段と、
前記第1のペーストホイールの両側面と接触するように設けられた第1のブレードと、
前記第2のペーストホイールの外周面と接触するように設けられた第2のブレードと、を備え、
前記第1のペーストホイールが一定方向に回転することにより、前記ペースト容器内のペーストが第1のペーストホイールの外周面及び両側面に付着し、
前記第1のペーストホイールが前記第1のブレードを通過する際に、第1のペーストホイールの両側面に付着したペーストが掻き取られるとともに、前記第2のペーストホイールの前記溝に充填するのに十分な量のペーストが第1のペーストホイールの外周面上に残され、
前記第1のペーストホイールの外周面上に残されたペーストが、前記第2のペーストホイールの前記溝に収納されるように、第1のペーストホイールの外周面から第2のペーストホイールの外周面に転写され、
前記第2のペーストホイールが前記第2のブレードを通過した後、第2のペーストホイールの外周面にはペーストが転写されることはなく、前記溝にのみペーストが収納され、
前記第2のペーストホイールの外周面と前記搬送手段により搬送されるチップ部品とが接触する際に、前記溝に収容されたペーストが前記チップ部品の表面に転写されること、
を特徴とする。
【0010】
本発明に係るペースト塗布装置において、第1のペーストホイールはその一部が容器のペーストに浸漬されているため、該ホイールの周縁部両側面にはペーストが付着することになるが、周縁部両側面に付着したペーストは第1のブレードによって掻き取られる。それゆえ、第1のペーストホイールの周縁部両側面に付着したペーストが固化してしまうことはない。また、第1のブレードによって容器に戻されるペーストの流れにより、容器内のペーストが攪拌され、ペーストの粘度を均一にできる。第1のペーストホイールが第1のブレードを通過して両側面に付着したペーストが掻き取られる際に、第1のペーストホイールの外周面上には第2のペーストホイールの溝に充填するのに十分な量のペーストが残され、該ペーストは第2のペーストホイールの溝に収納されるように、第1のペーストホイールの外周面から第2のペーストホイールの外周面に転写される。従って、最終的に溝からチップ部品の表面に転写されるペーストの量は一定となり、安定したペーストの塗布が可能となる。
【0011】
本発明に係るペースト塗布装置において、第1のブレードは凹部を有するコ字形状をなし、該凹部の底辺が第1のペーストホイールの外周面と対向していてもよい。そして、前記凹部の底辺は第1のペーストホイールの外周面に付着したペーストとは接触しなくてもよい。
【0012】
また、第1のブレードはペースト容器に設けられていてもよい。第1のブレードを簡単に装置に組み込むことができ、取り外しも容易となるので、ブレード単体を定期的に洗浄しやすく、取扱いに便利である。
【0013】
本発明に係るチップ型電子部品の製造方法は、前記ペースト塗布装置を用いて、チップ型電子部品の表面に電極ペーストを塗布することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、第1のペーストホイールの周縁部両側面へのペーストの付着/固化を排除できるとともに、第2のペーストホイールの外周面に形成した溝に適量のペーストを供給することができ、チップ部品へのペースト塗布を安定化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係るペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法の実施例について添付図面を参照して説明する。
【0016】
(第1実施例、図1〜図4参照)
第1実施例であるペースト塗布装置は、図1に示すように、キャリアテープ1に所定の間隔で保持されたチップ部品2の搬送経路の左右に、ペースト容器10、ペースト塗布ホイール11、ペーストホイール12を設けたものである。チップ部品2はペーストホイール12の外周面に接触するように搬送される。
【0017】
即ち、ペースト塗布ホイール11及びペーストホイール12はそれぞれ矢印方向に周速度が合致するように、外周面どうしが近接した状態で回転駆動される。ペーストホイール12の外周面には、図3に示すように、ペーストが付着される4本の溝12aがラジアル方向に形成されている。
【0018】
本第1実施例においては、図2(A)に示すように、ペースト塗布ホイール11の下部が容器10に満たされたペーストPから引き上げられる部分に、一対の掻取りブレード16が設けられている。この掻取りブレード16はペースト塗布ホイール11の周縁部両側面と接触するように設けられ、ペースト塗布ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストを掻き取って直ちに容器10へ戻す作用を奏する。また、ペーストホイール12にはその外周面に規制ブレード13の先端が接触するように設けられている。
【0019】
以上の構成において、ホイール11,12がそれぞれ矢印方向に回転駆動されるとともに、キャリアテープ1が矢印A方向に搬送されると、ペースト容器10に満たされている電極用のペーストPは、ペースト塗布ホイール11の外周面及び両側面に付着して容器10から引き上げられる。このとき、ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストは掻取りブレード16にて掻き取られ、ペーストホイール12の溝12aを充填するのに十分な量のペーストがホイール11の外周面上に残され、それ以外のペーストは容器10へ戻される。
【0020】
ペースト塗布ホイール11の外周面に付着したペーストは該ホイール11の回転に伴ってペーストホイール12にその溝12aに収納されるように転写される。ペーストホイール12に供給されたペーストは規制ブレード13によって余剰分がホイール12の外周面から掻き落とされる。即ち、規制ブレード13を通過したホイール12の外周面には、ペーストが転写されることなく、溝12aのみにペーストが収納される。そして、ペーストホイール12の溝12aに収納されたペーストは該ホイール12の外周面がチップ部品2の端面を摺擦する際、チップ部品2の端面に塗布され、外部電極とされる。
【0021】
図4に、ペーストによって外部電極2aが形成されたチップ部品2を示す。外部電極2aはホイール12の溝12aに沿ってチップ部品2の両側面に4本ずつ転写される。
【0022】
本第1実施例によれば、ペースト塗布ホイール11の周縁部側面へ付着したペーストは掻取りブレード16にて常時掻き取られ、該ホイール11の周縁部側面で固化してしまうことはなく、固化したペーストが脱落して異物としてペースト容器10内へ戻されるという不具合も生じない。従って、ペースト塗布ホイール11の外周部分でペーストの粘度の均一性が保持され、ペーストホイール12へのペーストの受け渡しに支障を生じることはない。しかも、ペースト塗布ホイール11の外周面にはペーストホイール12の溝12aに充填するのに十分な量のペーストが残されるため、チップ部品2への電極塗布形状などが安定化する。
【0023】
ところで、本第1実施例においては、前記掻取りブレード16に代えて、図2(B)に示す掻取りブレード18を用いてもよい。この掻取りブレード18は凹部18aを有するコ字形状をなし、凹部18aの底辺がペースト塗布ホイール11の外周面と対向し、凹部18aの両側辺はホイール11の両側面と接触している。
【0024】
なお、本第1実施例において、チップ部品2の端面に塗布されるペーストの量(膜厚)はペーストホイール12に設けた規制ブレード13によって最終的に規制される。従って、ペースト塗布ホイール11にはその外周面に付着したペーストの膜厚を規制するブレードは必ずしも必要ではない。
【0025】
(第2実施例、図5〜図7参照)
第2実施例であるペースト塗布装置は、図5及び図6に示すように、基本的に前記第1実施例と同じ構成からなる。異なるのは、ペーストホイール12に設けた規制ブレード13を省略し、ペースト塗布ホイール11に掻取りブレード16に加えて該ホイール11の外周面に付着したペーストの膜厚を規制する規制ブレード17を設けた点にある。
【0026】
規制ブレード17は、ペースト塗布ホイール11の下部が容器10に満たされたペーストPから引き上げられる部分であって一対の掻取りブレード16の直上に配置されている。規制ブレード17の先端はホイール11の外周面と接触することはなく、ホイール11の外周面に付着したペーストを、ペーストホイール12の溝12aに収納されるに十分な量、さらには、ペーストホイール12の外周面にも転写される量を規制し、溝12aの間の凸部にもペーストが付着する。このようなペースト量の規制は、規制ブレード17の先端とホイール11の外周面との間隔を変更することにより微調整可能である。
【0027】
本第2実施例での塗布動作は前記第1実施例と同様であり、掻取りブレード16がペースト塗布ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストを掻き取って直ちに容器10へ戻す。また、ペーストホイール12には溝12aのみらならず外周面にも所定厚さのペーストが転写される。従って、第2実施例でチップ部品2の両側面に形成される外部電極2bは、図7に示すように、図4に示した外部電極2aが一体的につながった形状となる。
【0028】
(第3実施例、図8及び図9参照)
第3実施例であるペースト塗布装置は、図8及び図9に示すように、第2実施例で示した掻取りブレード16と規制ブレード17とを一体化した機能を有するブレード18をペースト塗布ホイール11に設けたものである。
【0029】
ブレード18は、凹部18aを有するコ字形状をなし、凹部18aの底辺がペースト塗布ホイール11の外周面と対向し、凹部18aの両側辺はホイール11の両側面と接触している。従って、凹部18aの底辺は前記第2実施例で示した規制ブレード17と同様に、ホイール11の外周面に付着したペーストを、ペーストホイール12の溝12aに収納されるに十分な量、さらには、ペーストホイール12の外周面にも転写される量を規制し、溝12aの間の凸部にもペーストが付着する。このようなペースト量の規制は、ブレード18の凹部18aの底辺とホイール11の外周面との間隔を変更することにより微調整可能である。
【0030】
従って、本第3実施例での塗布動作は前記第2実施例と同様であり、第2実施例と同様の作用効果を奏し、さらに、1枚のブレード18を設けるだけなので、省スペース化、低コスト化が達成される。第3実施例でチップ部品2の両側面に形成される外部電極2bは、図7に示したとおりである。
【0031】
なお、ブレード18にあっては、凹部18aを予め深く形成しておくことにより、底辺がホイール11の外周面に付着したペーストと接触しないようにしてもよい。この場合、ブレード18はホイール11の外周面に付着したペースト量を規制することはなく、ペーストホイール12への十分なペースト供給量を確保することができる。
【0032】
(他の実施例)
なお、本発明に係るペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0033】
例えば、ペーストは電極用の導電ペーストに限定するものではなく、種々の用途のペーストを塗布することができる。また、ペースト塗布ホイール11やペーストホイール12の細部の形状などは任意である。ブレード13,16,17,18にあってもその細部の形状は任意である。
【0034】
また、図10に示すように、ブレード16をペースト容器10の縁部から起立した状態に設けてもよい。ペースト容器10と一体的であってもよく、あるいは別体にしてねじ止めしてもよい。ブレード16を簡単に装置に組み込むことができ、取り外しも容易となるので、ブレード単体を定期的に洗浄しやすく、取扱いに便利である。勿論、ブレード17,18を容器10に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1実施例であるペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【図3】ペーストホイールを示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図4】第1実施例によってペーストが塗布されたチップ部品を示す斜視図である。
【図5】第2実施例であるペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図6】図5に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【図7】第2実施例によってペーストが塗布されたチップ部品を示す斜視図である。
【図8】第3実施例であるペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図9】図8に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【図10】ペースト容器とブレードの変形例を示す斜視図である。
【図11】従来のペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図12】図11に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
P…ペースト
2…チップ部品
10…ペースト容器
11…ペースト塗布ホイール
12…ペーストホイール
16…掻取りブレード
17…規制ブレード
18…一体化ブレード
18a…凹部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペースト塗布装置、特に、コンデンサなどのチップ型電子部品の表面に電極ペーストを塗布するためのペースト塗布装置及び該装置を用いたチップ型電子部品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のペースト塗布装置としては特許文献1,2に記載のものが知られている。特許文献1に記載のペースト塗布装置の概略構成は、図11に示すように、キャリアテープ1に所定の間隔で保持されたチップ部品2の搬送経路の左右に、ペースト容器10、ペースト塗布ホイール11、ペーストホイール12を設けたものである。
【0003】
ペースト塗布ホイール11及びペーストホイール12はそれぞれ矢印方向に周速度が合致するように回転駆動される。また、ペーストホイール12の外周面にはペーストが付着される溝(図示せず)が形成されている。
【0004】
ホイール11,12がそれぞれ矢印方向に回転駆動されている状態において、ペースト容器10に満たされている電極用のペーストPは、ペースト塗布ホイール11の外周面に付着してホイール11とともに回転移動し、ペーストホイール12の外周面に受け渡され、ホイール12の溝に付着される。ペーストホイール12の外周面がその回転に伴ってチップ部品2の端面を摺擦する際、ホイール12の溝に付着されているペーストがチップ部品2の端面に塗布される。また、ペースト塗布ホイール11の外周面に付着したペーストはブレード15によってその膜厚が規制される(図12参照)。
【0005】
ところで、前記ペースト塗布装置にあっては、ペースト塗布ホイール11はその下部が容器10に満たされているペーストPに浸漬しているため、ペーストPがホイール11の外周面のみならず周縁部側面にも付着する。ホイール11の外周面に付着したペーストはブレード15によって付着量が規制され、かつ、ペーストホイール12に供給される。しかし、ペースト塗布ホイール11の周縁部側面に付着したペーストはブレード15によって掻き取られることはなく、ホイール11の周縁部側面に付着した状態で残される。周縁部側面に残されたペーストは固化しやすく、ホイール11の外周部分に付着しているペーストの粘度が不均一となり、チップ部品2への電極塗布形状などが不安定になったり、固化したペーストが脱落して異物として容器10内へ戻されるという不具合を有していた。
【0006】
一方、特許文献2には、コ字形状のスクレーパを塗料供給ローラに被嵌することにより、塗料供給ローラの外周面にのみ一定厚さの塗料が付着するように余分な塗料を掻き落とすことが開示されている。
【0007】
仮に、特許文献1に記載の装置に特許文献2に記載のコ字形状のスクレーパを組み合わせてみた場合を想定すると、特許文献2に開示されている塗布装置では、上側に配置されている塗布ローラには溝が形成されていないので、コ字形状のスクレーパでどのような量の塗料を掻き取ることで塗料を溝に充填できるのか不明であり、溝に供給されるペーストが少なすぎたり、多すぎたりしてしまう。
【特許文献1】特開2001−167989号公報
【特許文献2】実開平6−14811号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、ペースト塗布ホイールの周縁部両側面へのペーストの付着/固化を排除できるとともに、チップ部品へのペースト塗布を安定化することのできるペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明に係るペースト塗布装置は、
ペーストを収容するためのペースト容器と、
前記ペースト容器内のペーストに一部が浸漬された状態で回転駆動可能に配置された第1のペーストホイールと、
前記第1のペーストホイールと外周面どうしが近接するように、前記第1のペーストホイールよりも高い位置に回転駆動可能に配置され、外周面に溝がラジアル方向に形成された第2のペーストホイールと、
前記第2のペーストホイールの外周面にチップ部品が接触するように、所定の経路で該チップ部品を搬送するための搬送手段と、
前記第1のペーストホイールの両側面と接触するように設けられた第1のブレードと、
前記第2のペーストホイールの外周面と接触するように設けられた第2のブレードと、を備え、
前記第1のペーストホイールが一定方向に回転することにより、前記ペースト容器内のペーストが第1のペーストホイールの外周面及び両側面に付着し、
前記第1のペーストホイールが前記第1のブレードを通過する際に、第1のペーストホイールの両側面に付着したペーストが掻き取られるとともに、前記第2のペーストホイールの前記溝に充填するのに十分な量のペーストが第1のペーストホイールの外周面上に残され、
前記第1のペーストホイールの外周面上に残されたペーストが、前記第2のペーストホイールの前記溝に収納されるように、第1のペーストホイールの外周面から第2のペーストホイールの外周面に転写され、
前記第2のペーストホイールが前記第2のブレードを通過した後、第2のペーストホイールの外周面にはペーストが転写されることはなく、前記溝にのみペーストが収納され、
前記第2のペーストホイールの外周面と前記搬送手段により搬送されるチップ部品とが接触する際に、前記溝に収容されたペーストが前記チップ部品の表面に転写されること、
を特徴とする。
【0010】
本発明に係るペースト塗布装置において、第1のペーストホイールはその一部が容器のペーストに浸漬されているため、該ホイールの周縁部両側面にはペーストが付着することになるが、周縁部両側面に付着したペーストは第1のブレードによって掻き取られる。それゆえ、第1のペーストホイールの周縁部両側面に付着したペーストが固化してしまうことはない。また、第1のブレードによって容器に戻されるペーストの流れにより、容器内のペーストが攪拌され、ペーストの粘度を均一にできる。第1のペーストホイールが第1のブレードを通過して両側面に付着したペーストが掻き取られる際に、第1のペーストホイールの外周面上には第2のペーストホイールの溝に充填するのに十分な量のペーストが残され、該ペーストは第2のペーストホイールの溝に収納されるように、第1のペーストホイールの外周面から第2のペーストホイールの外周面に転写される。従って、最終的に溝からチップ部品の表面に転写されるペーストの量は一定となり、安定したペーストの塗布が可能となる。
【0011】
本発明に係るペースト塗布装置において、第1のブレードは凹部を有するコ字形状をなし、該凹部の底辺が第1のペーストホイールの外周面と対向していてもよい。そして、前記凹部の底辺は第1のペーストホイールの外周面に付着したペーストとは接触しなくてもよい。
【0012】
また、第1のブレードはペースト容器に設けられていてもよい。第1のブレードを簡単に装置に組み込むことができ、取り外しも容易となるので、ブレード単体を定期的に洗浄しやすく、取扱いに便利である。
【0013】
本発明に係るチップ型電子部品の製造方法は、前記ペースト塗布装置を用いて、チップ型電子部品の表面に電極ペーストを塗布することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、第1のペーストホイールの周縁部両側面へのペーストの付着/固化を排除できるとともに、第2のペーストホイールの外周面に形成した溝に適量のペーストを供給することができ、チップ部品へのペースト塗布を安定化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係るペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法の実施例について添付図面を参照して説明する。
【0016】
(第1実施例、図1〜図4参照)
第1実施例であるペースト塗布装置は、図1に示すように、キャリアテープ1に所定の間隔で保持されたチップ部品2の搬送経路の左右に、ペースト容器10、ペースト塗布ホイール11、ペーストホイール12を設けたものである。チップ部品2はペーストホイール12の外周面に接触するように搬送される。
【0017】
即ち、ペースト塗布ホイール11及びペーストホイール12はそれぞれ矢印方向に周速度が合致するように、外周面どうしが近接した状態で回転駆動される。ペーストホイール12の外周面には、図3に示すように、ペーストが付着される4本の溝12aがラジアル方向に形成されている。
【0018】
本第1実施例においては、図2(A)に示すように、ペースト塗布ホイール11の下部が容器10に満たされたペーストPから引き上げられる部分に、一対の掻取りブレード16が設けられている。この掻取りブレード16はペースト塗布ホイール11の周縁部両側面と接触するように設けられ、ペースト塗布ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストを掻き取って直ちに容器10へ戻す作用を奏する。また、ペーストホイール12にはその外周面に規制ブレード13の先端が接触するように設けられている。
【0019】
以上の構成において、ホイール11,12がそれぞれ矢印方向に回転駆動されるとともに、キャリアテープ1が矢印A方向に搬送されると、ペースト容器10に満たされている電極用のペーストPは、ペースト塗布ホイール11の外周面及び両側面に付着して容器10から引き上げられる。このとき、ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストは掻取りブレード16にて掻き取られ、ペーストホイール12の溝12aを充填するのに十分な量のペーストがホイール11の外周面上に残され、それ以外のペーストは容器10へ戻される。
【0020】
ペースト塗布ホイール11の外周面に付着したペーストは該ホイール11の回転に伴ってペーストホイール12にその溝12aに収納されるように転写される。ペーストホイール12に供給されたペーストは規制ブレード13によって余剰分がホイール12の外周面から掻き落とされる。即ち、規制ブレード13を通過したホイール12の外周面には、ペーストが転写されることなく、溝12aのみにペーストが収納される。そして、ペーストホイール12の溝12aに収納されたペーストは該ホイール12の外周面がチップ部品2の端面を摺擦する際、チップ部品2の端面に塗布され、外部電極とされる。
【0021】
図4に、ペーストによって外部電極2aが形成されたチップ部品2を示す。外部電極2aはホイール12の溝12aに沿ってチップ部品2の両側面に4本ずつ転写される。
【0022】
本第1実施例によれば、ペースト塗布ホイール11の周縁部側面へ付着したペーストは掻取りブレード16にて常時掻き取られ、該ホイール11の周縁部側面で固化してしまうことはなく、固化したペーストが脱落して異物としてペースト容器10内へ戻されるという不具合も生じない。従って、ペースト塗布ホイール11の外周部分でペーストの粘度の均一性が保持され、ペーストホイール12へのペーストの受け渡しに支障を生じることはない。しかも、ペースト塗布ホイール11の外周面にはペーストホイール12の溝12aに充填するのに十分な量のペーストが残されるため、チップ部品2への電極塗布形状などが安定化する。
【0023】
ところで、本第1実施例においては、前記掻取りブレード16に代えて、図2(B)に示す掻取りブレード18を用いてもよい。この掻取りブレード18は凹部18aを有するコ字形状をなし、凹部18aの底辺がペースト塗布ホイール11の外周面と対向し、凹部18aの両側辺はホイール11の両側面と接触している。
【0024】
なお、本第1実施例において、チップ部品2の端面に塗布されるペーストの量(膜厚)はペーストホイール12に設けた規制ブレード13によって最終的に規制される。従って、ペースト塗布ホイール11にはその外周面に付着したペーストの膜厚を規制するブレードは必ずしも必要ではない。
【0025】
(第2実施例、図5〜図7参照)
第2実施例であるペースト塗布装置は、図5及び図6に示すように、基本的に前記第1実施例と同じ構成からなる。異なるのは、ペーストホイール12に設けた規制ブレード13を省略し、ペースト塗布ホイール11に掻取りブレード16に加えて該ホイール11の外周面に付着したペーストの膜厚を規制する規制ブレード17を設けた点にある。
【0026】
規制ブレード17は、ペースト塗布ホイール11の下部が容器10に満たされたペーストPから引き上げられる部分であって一対の掻取りブレード16の直上に配置されている。規制ブレード17の先端はホイール11の外周面と接触することはなく、ホイール11の外周面に付着したペーストを、ペーストホイール12の溝12aに収納されるに十分な量、さらには、ペーストホイール12の外周面にも転写される量を規制し、溝12aの間の凸部にもペーストが付着する。このようなペースト量の規制は、規制ブレード17の先端とホイール11の外周面との間隔を変更することにより微調整可能である。
【0027】
本第2実施例での塗布動作は前記第1実施例と同様であり、掻取りブレード16がペースト塗布ホイール11の周縁部両側面に付着したペーストを掻き取って直ちに容器10へ戻す。また、ペーストホイール12には溝12aのみらならず外周面にも所定厚さのペーストが転写される。従って、第2実施例でチップ部品2の両側面に形成される外部電極2bは、図7に示すように、図4に示した外部電極2aが一体的につながった形状となる。
【0028】
(第3実施例、図8及び図9参照)
第3実施例であるペースト塗布装置は、図8及び図9に示すように、第2実施例で示した掻取りブレード16と規制ブレード17とを一体化した機能を有するブレード18をペースト塗布ホイール11に設けたものである。
【0029】
ブレード18は、凹部18aを有するコ字形状をなし、凹部18aの底辺がペースト塗布ホイール11の外周面と対向し、凹部18aの両側辺はホイール11の両側面と接触している。従って、凹部18aの底辺は前記第2実施例で示した規制ブレード17と同様に、ホイール11の外周面に付着したペーストを、ペーストホイール12の溝12aに収納されるに十分な量、さらには、ペーストホイール12の外周面にも転写される量を規制し、溝12aの間の凸部にもペーストが付着する。このようなペースト量の規制は、ブレード18の凹部18aの底辺とホイール11の外周面との間隔を変更することにより微調整可能である。
【0030】
従って、本第3実施例での塗布動作は前記第2実施例と同様であり、第2実施例と同様の作用効果を奏し、さらに、1枚のブレード18を設けるだけなので、省スペース化、低コスト化が達成される。第3実施例でチップ部品2の両側面に形成される外部電極2bは、図7に示したとおりである。
【0031】
なお、ブレード18にあっては、凹部18aを予め深く形成しておくことにより、底辺がホイール11の外周面に付着したペーストと接触しないようにしてもよい。この場合、ブレード18はホイール11の外周面に付着したペースト量を規制することはなく、ペーストホイール12への十分なペースト供給量を確保することができる。
【0032】
(他の実施例)
なお、本発明に係るペースト塗布装置及びチップ型電子部品の製造方法は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0033】
例えば、ペーストは電極用の導電ペーストに限定するものではなく、種々の用途のペーストを塗布することができる。また、ペースト塗布ホイール11やペーストホイール12の細部の形状などは任意である。ブレード13,16,17,18にあってもその細部の形状は任意である。
【0034】
また、図10に示すように、ブレード16をペースト容器10の縁部から起立した状態に設けてもよい。ペースト容器10と一体的であってもよく、あるいは別体にしてねじ止めしてもよい。ブレード16を簡単に装置に組み込むことができ、取り外しも容易となるので、ブレード単体を定期的に洗浄しやすく、取扱いに便利である。勿論、ブレード17,18を容器10に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1実施例であるペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【図3】ペーストホイールを示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図4】第1実施例によってペーストが塗布されたチップ部品を示す斜視図である。
【図5】第2実施例であるペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図6】図5に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【図7】第2実施例によってペーストが塗布されたチップ部品を示す斜視図である。
【図8】第3実施例であるペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図9】図8に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【図10】ペースト容器とブレードの変形例を示す斜視図である。
【図11】従来のペースト塗布装置を示す概略構成図である。
【図12】図11に示したペースト塗布装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
P…ペースト
2…チップ部品
10…ペースト容器
11…ペースト塗布ホイール
12…ペーストホイール
16…掻取りブレード
17…規制ブレード
18…一体化ブレード
18a…凹部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペーストを収容するためのペースト容器と、
前記ペースト容器内のペーストに一部が浸漬された状態で回転駆動可能に配置された第1のペーストホイールと、
前記第1のペーストホイールと外周面どうしが近接するように、前記第1のペーストホイールよりも高い位置に回転駆動可能に配置され、外周面に溝がラジアル方向に形成された第2のペーストホイールと、
前記第2のペーストホイールの外周面にチップ部品が接触するように、所定の経路で該チップ部品を搬送するための搬送手段と、
前記第1のペーストホイールの両側面と接触するように設けられた第1のブレードと、
前記第2のペーストホイールの外周面と接触するように設けられた第2のブレードと、を備え、
前記第1のペーストホイールが一定方向に回転することにより、前記ペースト容器内のペーストが第1のペーストホイールの外周面及び両側面に付着し、
前記第1のペーストホイールが前記第1のブレードを通過する際に、第1のペーストホイールの両側面に付着したペーストが掻き取られるとともに、前記第2のペーストホイールの前記溝に充填するのに十分な量のペーストが第1のペーストホイールの外周面上に残され、
前記第1のペーストホイールの外周面上に残されたペーストが、前記第2のペーストホイールの前記溝に収納されるように、第1のペーストホイールの外周面から第2のペーストホイールの外周面に転写され、
前記第2のペーストホイールが前記第2のブレードを通過した後、第2のペーストホイールの外周面にはペーストが転写されることはなく、前記溝にのみペーストが収納され、
前記第2のペーストホイールの外周面と前記搬送手段により搬送されるチップ部品とが接触する際に、前記溝に収容されたペーストが前記チップ部品の表面に転写されること、
を特徴とするペースト塗布装置。
【請求項2】
前記第1のブレードは凹部を有するコ字形状をなし、該凹部の底辺が前記第1のペーストホイールの外周面と対向していることを特徴とする請求項1に記載のペースト塗布装置。
【請求項3】
前記凹部の底辺は前記第1のペーストホイールの外周面に付着したペーストとは接触しないことを特徴とする請求項2に記載のペースト塗布装置。
【請求項4】
前記第1のブレードは前記ペースト容器に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のペースト塗布装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のペースト塗布装置を用いて、チップ型電子部品の表面に電極ペーストを塗布することを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
【請求項1】
ペーストを収容するためのペースト容器と、
前記ペースト容器内のペーストに一部が浸漬された状態で回転駆動可能に配置された第1のペーストホイールと、
前記第1のペーストホイールと外周面どうしが近接するように、前記第1のペーストホイールよりも高い位置に回転駆動可能に配置され、外周面に溝がラジアル方向に形成された第2のペーストホイールと、
前記第2のペーストホイールの外周面にチップ部品が接触するように、所定の経路で該チップ部品を搬送するための搬送手段と、
前記第1のペーストホイールの両側面と接触するように設けられた第1のブレードと、
前記第2のペーストホイールの外周面と接触するように設けられた第2のブレードと、を備え、
前記第1のペーストホイールが一定方向に回転することにより、前記ペースト容器内のペーストが第1のペーストホイールの外周面及び両側面に付着し、
前記第1のペーストホイールが前記第1のブレードを通過する際に、第1のペーストホイールの両側面に付着したペーストが掻き取られるとともに、前記第2のペーストホイールの前記溝に充填するのに十分な量のペーストが第1のペーストホイールの外周面上に残され、
前記第1のペーストホイールの外周面上に残されたペーストが、前記第2のペーストホイールの前記溝に収納されるように、第1のペーストホイールの外周面から第2のペーストホイールの外周面に転写され、
前記第2のペーストホイールが前記第2のブレードを通過した後、第2のペーストホイールの外周面にはペーストが転写されることはなく、前記溝にのみペーストが収納され、
前記第2のペーストホイールの外周面と前記搬送手段により搬送されるチップ部品とが接触する際に、前記溝に収容されたペーストが前記チップ部品の表面に転写されること、
を特徴とするペースト塗布装置。
【請求項2】
前記第1のブレードは凹部を有するコ字形状をなし、該凹部の底辺が前記第1のペーストホイールの外周面と対向していることを特徴とする請求項1に記載のペースト塗布装置。
【請求項3】
前記凹部の底辺は前記第1のペーストホイールの外周面に付着したペーストとは接触しないことを特徴とする請求項2に記載のペースト塗布装置。
【請求項4】
前記第1のブレードは前記ペースト容器に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のペースト塗布装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のペースト塗布装置を用いて、チップ型電子部品の表面に電極ペーストを塗布することを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−7640(P2007−7640A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−127310(P2006−127310)
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】
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