説明

ポリマー粒子およびその使用

本発明は、ポリマー粒子およびその使用に関する。ポリマー粒子は、ポリ‐ベータ-アミノ酸、ポリラクテート、ポリチオエステルおよびポリエステルから選択されるポリマーを含み得る。特に本発明は、機能化ポリマー粒子、その産生方法および使用に関する。本発明の方法、ポリマー粒子および融合タンパク質は、診断、タンパク質産生、生体触媒固定化および薬剤送達において有用性を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリマー粒子の産生方法であって、以下の:
A)強力なプロモーターと操作可能的に連結される少なくとも1つの発現構築物を含み、発現構築物が以下の:
(1)ポリマー合成酵素をコードする少なくとも1つの核酸配列;または
(2)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列
を含む宿主を提供し;
B)発現構築物の発現のためにならびにポリマー合成酵素によるポリマー粒子の生成のために適した条件下で宿主細胞を培養し;そして
C)培養宿主細胞からポリマー粒子を分離してポリマー粒子を含む組成物を産生する
ことを包含する方法。
【請求項2】
ポリマー粒子の産生方法であって、以下の:
A)強力なプロモーターと操作可能的に連結される少なくとも1つの発現構築物を含み、発現構築物が以下の:
(1)ポリマー合成酵素をコードする少なくとも1つの核酸配列;または
(2)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列;ならびに
(3)粒子形成タンパク質をコードする少なくとも1つの核酸配列または付加的融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列あるいはその組合せ(ここで、付加的融合ポリペプチドは以下のものを含む:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインまたはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質を含むポリペプチド、および少なくとも1つの融合相手、あるいは
(b)少なくとも1つのポリペプチドならびに融合ポリペプチドまたは付加的融合ポリペプチドの融合相手を結合する結合ドメイン)
を含む宿主を提供し;
B)発現構築物の発現のためにならびにポリマー合成酵素によるポリマー粒子の生成のために適した条件下で宿主細胞を培養し;そして
C)培養細胞からポリマー粒子を分離してポリマー粒子を含む組成物を産生する
ことを包含する方法。
【請求項3】
ポリマー粒子の産生方法であって、以下の:
A)強力なプロモーターと操作可能的に連結される少なくとも1つの発現構築物を含み、発現構築物が以下の:
(1)ポリマー合成酵素をコードする少なくとも1つの核酸配列;または
(2)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列;ならびに
(3)ポリマー粒子結合ドメインを含む付加的融合ポリペプチド、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質;および少なくとも1つの融合相手をコードする少なくとも1つの核酸配列;ならびに
(4)融合ポリペプチドの融合相手または付加的融合ポリペプチドを結合するポリペプチドおよび結合ドメインを含むさらなる融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列
を含む宿主細胞を提供し;
B)発現構築物の発現のためにならびにポリマー合成酵素によるポリマー粒子の生成のために適した条件下で宿主細胞を培養し;そして
C)培養細胞からポリマー粒子を分離してポリマー粒子を含む組成物を産生する
ことを包含する方法。
【請求項4】
宿主細胞が付加的融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列を含む付加的発現構築物をさらに含む請求項1記載の方法であって、融合ポリペプチドが、以下の:
a.ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
b.少なくとも1つの融合相手
を含む方法。
【請求項5】
宿主細胞がさらに粒子形成タンパク質をコードする少なくとも1つの核酸配列を含む付加的発現構築物を含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
宿主細胞がさらなる融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列を含む付加的発現構築物をさらに含む請求項1記載の方法であって、融合ポリペプチドが融合ポリペプチドの融合相手を結合するポリペプチドおよび結合ドメインを含む方法。
【請求項7】
ポリマー粒子の産生方法であって、以下の:
A)強力なプロモーターと操作可能的に連結される少なくとも1つの発現構築物を含み、発現構築物が以下の:
(1)ポリマー合成酵素をコードする少なくとも1つの核酸配列(前記ポリマー合成酵素はポリマー粒子結合ドメインを含む);または
(2)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列(前記ポリマー合成酵素はポリマー粒子結合ドメインを含む);ならびに
(3)任意に、ポリマー粒子結合ドメインを含む付加的融合ポリペプチド、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質;および少なくとも1つの融合相手をコードする少なくとも1つの核酸配列
を含む細胞を提供し;
B)発現構築物の発現のためにならびにポリマー合成酵素によるポリマー粒子の生成のために適した条件下で宿主細胞を培養し(前記ポリマー合成酵素が前記粒子と会合したままである場合、それが生じ、そして任意の融合ポリペプチドが存在する場合はポリマー粒子を結合する);そして
C)培養細胞からポリマー粒子を分離してポリマー粒子を含む組成物を産生する
ことを包含する方法。
【請求項8】
強力なプロモーターがウイルスプロモーターまたはファージプロモーターである請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
プロモーターがファージプロモーターである請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
プロモーターがT7ファージプロモーターである請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
宿主細胞が異なる融合ポリペプチドを各々がコードする2またはそれより多くの異なる発現構築物を含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
宿主細胞が異なる融合ポリペプチドを各々がコードする3またはそれより多くの異なる発現構築物を含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
ポリマー粒子の表面積の少なくとも約1%が表面結合タンパク質により被覆される請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ポリマー粒子の表面積の少なくとも約10%が表面結合タンパク質により被覆される請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
ポリマー粒子の表面積の少なくとも約50%が表面結合タンパク質により被覆される請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
約200 nm未満の平均直径を有するポリマー粒子を産生する請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
約150 nm未満の平均直径を有するポリマー粒子を産生する請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
約110 nm未満の平均直径を有するポリマー粒子を産生する請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
宿主細胞当たり少なくとも約20個の粒子を産生する請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
宿主細胞当たり少なくとも約40個の粒子を産生する請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
宿主細胞当たり少なくとも約60個の粒子を産生する請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
約110 nm未満の平均直径を有する少なくとも約20個/宿主細胞の粒子を産生する請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
以下の:
a.カップリング試薬を融合相手と結合すること、あるいは
b.カップリング試薬を融合相手と結合し、そしてある物質をカップリング試薬と結合すること、あるいは
c.ある物質を融合相手と結合すること、あるいは
d.ポリマー合成酵素または粒子形成タンパク質をカップリング試薬と接触することにより前記ポリマー合成酵素または前記タンパク質を化学的に修飾して、少なくとも1つの結合ドメインを生成すること、
e.あるいはその組合せ
をさらに包含する請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
融合相手が結合ドメインを含む請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法であって、以下の:
a.カップリング試薬を結合ドメインと結合すること、あるいは
b.カップリング試薬を結合ドメインと結合し、そしてある物質をカップリング試薬と結合すること、あるいは
c.ある物質を結合ドメインと結合すること、あるいは
d.あるいはその組合せ
をさらに包含する請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1つのポリペプチドまたは少なくとも1つの物質がポリマー粒子と結合するかまたはそれに組入れられるよう、宿主細胞を培養しながら、少なくとも1つのポリペプチドまたは少なくとも1つの物質またはその組合せを付加することをさらに包含する請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
ポリマー粒子を接触することを、ポリマー粒子と結合するかまたはそれに吸着される少なくとも1つのポリペプチドまたは少なくとも1つの物質またはその組合せを付加することとともにさらに包含する請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記物質がポリマー粒子中に組入れられるかまたは吸着される親油性物質である請求項25または26記載の方法。
【請求項28】
前記物質が日焼け止め剤、粒状物質、コンディショニング剤、増粘剤、水溶性ビタミン、水分散性ビタミン、油分散性ビタミン、ジメチコン・コポリオール・クロスポリマーを含む乳化エラストマー、ジメチコン/ビニルジメチコン・クロスポリマーを含む非乳化エラストマー、油溶性テルペンアルコールを含む油溶性スキンケア活性剤、フィトステロール、抗アクネ活性剤、ベータヒドロキシ酸、ビタミンB3化合物、レチノイド、酸化防止剤/ラジカル・スカベンジャー、キレート化剤、フラボノイド、抗炎症剤、抗セルライト剤、局所麻酔剤、制汗剤および芳香剤またはその組合せから選択される1つまたは複数のスキンケア剤である請求項25または26記載の方法。
【請求項29】
前記物質が以下の:
a)酵素、例えばセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β-グルカナーゼおよびアラビノシダーゼ、あるいは
b)再汚染防止剤、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリレートポリマー、無水マレイン酸およびアクリル酸のコポリマー、無水マレイン酸およびエチレンのコポリマー、無水マレイン酸およびメチルビニルエーテルのコポリマー、無水マレイン酸およびメタクリル酸のコポリマー、あるいは
c)その組合せ
から選択される1つまたは複数の清浄剤である請求項25または26記載の方法。
【請求項30】
前記物質が着色または蛍光分子、放射性同位体、1つまたは複数の金属イオン、あるいはその組合せである請求項25または26記載の方法。
【請求項31】
前記融合相手がタンパク質、タンパク質断片、結合ドメイン、標的結合ドメイン、結合タンパク質、結合タンパク質断片、抗体、抗体断片、抗体重鎖、抗体軽鎖、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab抗体断片、Fc抗体断片、Fv抗体断片、F(ab‘)2抗体断片、Fab’抗体断片、1本鎖Fv(scFv)抗体断片、抗体結合ドメイン、抗原、抗原決定基、エピトープ、ハプテン、免疫原、免疫原断片、ビオチン、ビオチン誘導体、アビジン、ストレプトアビジン、基質、酵素、抗体酵素、補因子、受容体、受容体断片、受容体サブユニット、受容体サブユニット断片、リガンド、阻害剤、ホルモン、レクチン、ポリヒスチジン、カップリングドメイン、DNA結合ドメイン、FLAGエピトープ、システイン残基、ライブラリーペプチド、レポーターペプチドおよびアフィニティー精製ペプチド、またはその組合せから選択される請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記融合相手が以下の:
a)抗原、抗原決定基、エピトープまたは免疫原、あるいは
b)抗体または抗体断片、あるいは
c)抗体結合ドメイン
を包含する請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記融合相手が抗体結合ドメインを包含する請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
約200 nm未満の平均直径を有する複数のポリマー粒子を含む組成物であって、ポリマー粒子が以下の:
A)少なくとも1つのポリマー合成酵素、または
B)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む少なくとも1つの融合ポリペプチド、ならびに
C)任意に、以下の:
(1)少なくとも1つの付加的粒子形成タンパク質、または
(2)以下を含む少なくとも1つの付加的融合ポリペプチド:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(b)少なくとも1つの融合相手、または
(3)少なくとも1つの(1)および少なくとも1つの(2)
を含む組成物。
【請求項35】
約150 nm未満の平均直径を有する複数のポリマー粒子を含む組成物であって、ポリマー粒子が以下の:
A)少なくとも1つのポリマー合成酵素、または
B)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む少なくとも1つの融合ポリペプチド、ならびに
C)任意に、以下の:
(1)少なくとも1つの付加的粒子形成タンパク質、または
(2)以下を含む少なくとも1つの付加的融合ポリペプチド:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(b)少なくとも1つの融合相手、または
(3)少なくとも1つの(1)および少なくとも1つの(2)
を含む組成物。
【請求項36】
約110 nm未満の平均直径を有する複数のポリマー粒子を含む組成物であって、ポリマー粒子が以下の:
A)少なくとも1つのポリマー合成酵素、または
B)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む少なくとも1つの融合ポリペプチド、ならびに
C)任意に、以下の:
(1)少なくとも1つの付加的粒子形成タンパク質、または
(2)以下を含む少なくとも1つの付加的融合ポリペプチド:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(b)少なくとも1つの融合相手、または
(3)少なくとも1つの(1)および少なくとも1つの(2)
を含む組成物。
【請求項37】
ポリマー粒子の表面積の少なくとも約1%が表面結合タンパク質により被覆される請求項34〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
ポリマー粒子の表面積の少なくとも約10%が表面結合タンパク質により被覆される請求項34〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
ポリマー粒子の表面積の少なくとも約50%が表面結合タンパク質により被覆される請求項34〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
ポリマー粒子またはその組合せに結合されるかまたは組入れられる少なくとも1つの物質をさらに含む請求項34〜39のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項41】
前記物質がリン油性物質である請求項40記載の組成物。
【請求項42】
前記物質が日焼け止め剤、粒状物質、コンディショニング剤、増粘剤、水溶性ビタミン、水分散性ビタミン、油分散性ビタミン、ジメチコン・コポリオール・クロスポリマーを含む乳化エラストマー、ジメチコン/ビニルジメチコン・クロスポリマーを含む非乳化エラストマー、油溶性テルペンアルコールを含む油溶性スキンケア活性剤、フィトステロール、抗アクネ活性剤、ベータヒドロキシ酸、ビタミンB3化合物、レチノイド、酸化防止剤/ラジカル・スカベンジャー、キレート化剤、フラボノイド、抗炎症剤、抗セルライト剤、局所麻酔剤、制汗剤および芳香剤またはその組合せから選択される1つまたは複数のスキンケア剤である請求項40記載の組成物。
【請求項43】
前記物質が以下の:
a)酵素、例えばセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β-グルカナーゼおよびアラビノシダーゼ、あるいは
b)再汚染防止剤、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリレートポリマー、無水マレイン酸およびアクリル酸のコポリマー、無水マレイン酸およびエチレンのコポリマー、無水マレイン酸およびメチルビニルエーテルのコポリマー、無水マレイン酸およびメタクリル酸のコポリマー、あるいは
c)その組合せ
から選択される1つまたは複数の清浄剤である請求項40記載の組成物。
【請求項44】
前記物質が着色または蛍光分子、放射性同位体、1つまたは複数の金属イオン、あるいはその組合せである請求項40記載の組成物。
【請求項45】
前記融合相手がタンパク質、タンパク質断片、結合ドメイン、標的結合ドメイン、結合タンパク質、結合タンパク質断片、抗体、抗体断片、抗体重鎖、抗体軽鎖、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab抗体断片、Fc抗体断片、Fv抗体断片、F(ab’)2抗体断片、Fab’抗体断片、1本鎖Fv(scFv)抗体断片、抗体結合ドメイン、抗原、抗原決定基、エピトープ、ハプテン、免疫原、免疫原断片、ビオチン、ビオチン誘導体、アビジン、ストレプトアビジン、基質、酵素、抗体酵素、補因子、受容体、受容体断片、受容体サブユニット、受容体サブユニット断片、リガンド、阻害剤、ホルモン、レクチン、ポリヒスチジン、カップリングドメイン、DNA結合ドメイン、FLAGエピトープ、システイン残基、ライブラリーペプチド、レポーターペプチドおよびアフィニティー精製ペプチド、またはその組合せから選択される請求項34〜44のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項46】
前記融合相手が以下の:
a)抗原、抗原決定基、エピトープまたは免疫原、あるいは
b)抗体または抗体断片、あるいは
c)抗体結合ドメイン
である請求項34〜44のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項47】
前記融合相手が抗体結合ドメインを包含する請求項34〜44のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項48】
a. カップリング試薬が融合相手と結合され、あるいは
b. カップリング試薬が融合相手と結合され、そしてある物質がカップリング試薬と結合され、あるいは
c. ある物質が融合相手と結合され、あるいは
d. ポリマー合成酵素または粒子形成タンパク質がカップリング試薬で化学的に修飾されて、少なくとも1つの結合ドメインを形成しているか、あるいは
e. その組合せである
請求項34〜47のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項49】
融合相手が結合ドメインを含み、そして
a. カップリング試薬が結合ドメインと結合され、あるいは
b. カップリング試薬が結合ドメインと結合され、そしてある物質がカップリング試薬と結合され、あるいは
c. ある物質が結合ドメインと結合され、
d. あるいはその組合せである
請求項34〜47のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項50】
請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法に従って産生される請求項34〜49のいずれか一項に記載のポリマー粒子の組成物。
【請求項51】
以下の:
A)ポリマー合成酵素を含む少なくとも1つのポリペプチド;または
B)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む少なくとも1つの融合ポリペプチド;ならびに
C)任意に、以下の:
(1)粒子形成タンパク質を含む少なくとも1つのポリペプチド、または
(2)以下のものを含む少なくとも1つの付加的融合ポリペプチド:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(b)少なくとも1つの融合相手、または
(3)その組合せ
を含むポリマー粒子であって、前記ポリマー粒子の表面積の少なくとも約1%がポリペプチドにより被覆されるポリマー粒子。
【請求項52】
以下の:
A)ポリマー合成酵素を含む少なくとも1つのポリペプチド;または
B)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む少なくとも1つの融合ポリペプチド;ならびに
C)任意に、以下の:
(1)粒子形成タンパク質を含む少なくとも1つのポリペプチド、または
(2)以下のものを含む少なくとも1つの付加的融合ポリペプチド:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(b)少なくとも1つの融合相手、または
(3)その組合せ
を含むポリマー粒子であって、前記ポリマー粒子の表面積の少なくとも約10%がポリペプチドにより被覆されるポリマー粒子。
【請求項53】
以下の:
A)ポリマー合成酵素を含む少なくとも1つのポリペプチド;または
B)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む少なくとも1つの融合ポリペプチド;ならびに
C)任意に、以下の:
(1)粒子形成タンパク質を含む少なくとも1つのポリペプチド、または
(2)以下のものを含む少なくとも1つの付加的融合ポリペプチド:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(b)少なくとも1つの融合相手、または
(3)その組合せ
を含むポリマー粒子であって、前記ポリマー粒子の表面積の少なくとも約50%がポリペプチドにより被覆されるポリマー粒子。
【請求項54】
ポリマー粒子またはその組合せと結合されるかまたはその中に組入れられる少なくとも1つの物質をさらに含む請求項51〜53のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項55】
前記物質がタンパク質またはタンパク質断片、ペプチド、ポリペプチド、抗体または抗体断片、抗体結合ドメイン、抗原、抗原決定基、エピトープ、免疫原またはその断片、金属イオン、金属イオン被覆分子、ビオチン、アビジン、ストレプトアビジンまたはその誘導体、阻害剤、補因子、基質、酵素、補因子、受容体、受容体サブユニットまたはその断片、リガンド、阻害剤、単糖、オリゴ糖、多糖、糖タンパク質、脂質、細胞またはその断片、細胞抽出物、ウイルス、ホルモン、血清タンパク質、ミルクタンパク質、高分子、乱用薬物、あるいはその組合せである請求項54記載のポリマー粒子。
【請求項56】
前記物質が日焼け止め剤、粒状物質、コンディショニング剤、増粘剤、水溶性ビタミン、水分散性ビタミン、油分散性ビタミン、ジメチコン・コポリオール・クロスポリマーを含む乳化エラストマー、ジメチコン/ビニルジメチコン・クロスポリマーを含む非乳化エラストマー、油溶性テルペンアルコールを含む油溶性スキンケア活性剤、フィトステロール、抗アクネ活性剤、ベータヒドロキシ酸、ビタミンB3化合物、レチノイド、酸化防止剤/ラジカル・スカベンジャー、キレート化剤、フラボノイド、抗炎症剤、抗セルライト剤、局所麻酔剤、制汗剤および芳香剤またはその組合せから選択される1つまたは複数のスキンケア剤である請求項54記載のポリマー粒子。
【請求項57】
前記物質が以下の:
a)酵素、例えばセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β-グルカナーゼおよびアラビノシダーゼ、あるいは
b)再汚染防止剤、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリレートポリマー、無水マレイン酸およびアクリル酸のコポリマー、無水マレイン酸およびエチレンのコポリマー、無水マレイン酸およびメチルビニルエーテルのコポリマー、無水マレイン酸およびメタクリル酸のコポリマー、あるいは
c)その組合せ
から選択される1つまたは複数の清浄剤である請求項54記載のポリマー粒子。
【請求項58】
前記物質が着色または蛍光分子、放射性同位体、1つまたは複数の金属イオン、あるいはその組合せである請求項54記載のポリマー粒子。
【請求項59】
前記融合相手がタンパク質、タンパク質断片、結合ドメイン、標的結合ドメイン、結合タンパク質、結合タンパク質断片、抗体、抗体断片、抗体重鎖、抗体軽鎖、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab抗体断片、Fc抗体断片、Fv抗体断片、F(ab’)2抗体断片、Fab’抗体断片、1本鎖Fv(scFv)抗体断片、抗体結合ドメイン、抗原、抗原決定基、エピトープ、ハプテン、免疫原、免疫原断片、ビオチン、ビオチン誘導体、アビジン、ストレプトアビジン、基質、酵素、抗体酵素、補因子、受容体、受容体断片、受容体サブユニット、受容体サブユニット断片、リガンド、阻害剤、ホルモン、レクチン、ポリヒスチジン、カップリングドメイン、DNA結合ドメイン、FLAGエピトープ、システイン残基、ライブラリーペプチド、レポーターペプチドおよびアフィニティー精製ペプチド、またはその組合せから選択される請求項51〜58のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項60】
前記融合相手が以下の:
a)抗原、抗原決定基、エピトープまたは免疫原、あるいは
b)抗体または抗体断片、あるいは
c)抗体結合ドメイン
である請求項51〜58のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項61】
前記融合相手が抗体結合ドメインを包含する請求項51〜58のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項62】
a. カップリング試薬が融合相手と結合され、あるいは
b. カップリング試薬が融合相手と結合され、そしてある物質がカップリング試薬と結合され、あるいは
c. ある物質が融合相手と結合され、あるいは
d. ポリマー合成酵素または粒子形成タンパク質がカップリング試薬で化学的に修飾されて、少なくとも1つの結合ドメインを形成しているか、あるいは
e. その組合せである
請求項51〜61のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項63】
融合相手が結合ドメインを含み、そして
a. カップリング試薬が結合ドメインと結合され、あるいは
b. カップリング試薬が結合ドメインと結合され、そしてある物質がカップリング試薬と結合され、あるいは
c. ある物質が結合ドメインと結合され、
d. あるいはその組合せである
請求項51〜61のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項64】
請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法に従って産生される請求項51〜63のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項65】
請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法に従って産生される請求項51〜63のいずれか一項に記載のポリマー粒子を含む組成物。
【請求項66】
請求項34〜50のいずれか一項に記載のポリマー粒子の組成物を含む、あるいは請求項51〜64のいずれか一項に記載の1つまたは複数のポリマー粒子を含む診断試薬。
【請求項67】
請求項34〜50のいずれか一項に記載のポリマー粒子の組成物を含む、あるいは請求項51〜64のいずれか一項に記載の1つまたは複数のポリマー粒子を含む診断キット。
【請求項68】
ELISAプレート、マイクロアレイ・スライドまたはクロマトグラフィー・マトリックス、あるいはその組合せの上にポリマー粒子が固定化される請求項67記載の診断キット。
【請求項69】
試料中の少なくとも1つの標的構成成分を検出し、そして任意に単離する方法であって、以下の:
(a)ポリマー粒子と共有的または非共有的に結合される少なくとも1つの融合ポリペプチドを含む少なくとも1つのポリマー粒子であって、前記融合ポリペプチドが以下の:
(i)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(ii)標的構成成分を結合する少なくとも1つのドメイン
を含むポリマー粒子を提供すること、
(b)結合ドメインが標的構成成分を結合して複合体を形成するよう、標的構成成分を含む試料とポリマー粒子を接触させること、
(c)複合体を検出すること、そして
(d)任意に試料から複合体を分離すること
を包含する方法。
【請求項70】
複合体を検出することが、複合体と、少なくとも1つの融合ポリペプチドと、またはポリマー粒子と結合する標識化分子とポリマー粒子を接触させ、そして標識化分子を検出することを包含する請求項69記載の方法。
【請求項71】
標識化分子が標識化抗体である請求項70記載の方法。
【請求項72】
ポリマー粒子が以下の:
a)ポリマー粒子と結合されるかまたはその中に組入れられる標識、あるいは
b)以下のものを含む少なくとも1つの付加的融合ポリマー:
(i)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(ii)標識化分子を結合する結合ドメイン、あるいは
c)レポータータンパク質を含む少なくとも1つの付加的融合ポリペプチド
を含む請求項69〜71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
ポリマー粒子が2またはそれより多くの異なる融合ポリペプチドを含む請求項69〜72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
ポリマー粒子がポリマー粒子表面上に2またはそれより多くの異なる融合ポリペプチドを含む請求項68記載の方法または系。
【請求項75】
ポリマー粒子がポリマー粒子表面上に3またはそれより多くの異なる融合ポリペプチドを含む請求項68記載の方法または系。
【請求項76】
ポリマー粒子がさらにポリマー粒子またはその組合せと結合されるかまたはその中に組入れられる少なくとも1つの化合物を含む請求項69〜75のいずれか一項に記載の方法または系。
【請求項77】
前記化合物が着色蛍光分子、放射性同位体、1つまたは複数の金属イオン、あるいはその組合せである請求項76記載の方法または系。
【請求項78】
前記結合ドメインが、以下の:
a)抗原、抗原決定基、エピトープまたは免疫原、あるいは
b)抗体または抗体断片、あるいは
c)抗体結合ドメイン
である請求項69〜77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
前記結合ドメインがプロテインAまたはZZドメインである請求項69〜77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記標的構成成分がタンパク質またはタンパク質断片、ペプチド、ポリペプチド、ポリペプチド断片、抗体または抗体断片、抗体結合ドメイン、抗原、抗原断片、抗原決定基、エピトープ、ハプテン、免疫原、免疫原断片、金属イオン、金属イオン被覆分子、ビオチン、ビオチン誘導体、アビジン、ストレプトアビジン、阻害剤、補因子、基質、酵素、抗体酵素、受容体、受容体断片、受容体サブユニット、受容体サブユニット断片、リガンド、受容体リガンド、受容体アゴニスト、受容体アンタゴニスト、シグナル伝達分子、シグナル伝達タンパク質、シグナル伝達タンパク質断片、成長因子、成長因子断片、転写因子、転写因子断片、阻害剤、サイトカイン、ケモカイン、炎症媒介物質、単糖、オリゴ糖、多糖、糖タンパク質、脂質、細胞、細胞表面タンパク質、細胞表面脂質、細胞表面炭水化物、細胞表面糖タンパク質、細胞抽出物、ウイルス、ウイルス外被タンパク質、ホルモン、血清タンパク質、ミルクタンパク質、高分子、乱用薬物、カップリング試薬、ポリヒスチジン、薬学的活性物質、生物学的活性物質、標識、カップリング試薬、ライブラリーペプチド、発現構築物、核酸、あるいはその組合せから選択される請求項69〜77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
標的構成成分がインターロイキン-3(IL‐3)、インターロイキン-4(IL‐4)、インターロイキン-5(IL‐5)、インターロイキン10-(IL‐10)、インターロイキン-7(IL‐7)、インターロイキン-1β(IL‐1β)、インターロイキン-6(IL‐6)、インターロイキン-12p70(IL‐12p70)、顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、切断PARP、Bcl-2および活性カスパーゼ-3タンパク質レベル、インターロイキン-8(IL‐8)、塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)、アンギオゲニン(ANG)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)および腫瘍壊死因子(TNF)、インターロイキン-8(CXCL8/IL‐8)、RANTES(CCL5/RANTES)、インターフェロン-γにより誘導されるモノカイン(CXCL9/MIG)、単球化学誘引物質タンパク質-1(CCL2/MCP-1)、またはインターフェロンガンマ誘導性タンパク質-10(CXCL10/IP-10)、あるいはその混合物から選択される請求項69〜77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項82】
ELISAプレート、マイクロアレイ・スライドまたはクロマトグラフィーマトリックスを含む支持体上に少なくとも1つのポリマー粒子が固定化される請求項69〜81のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
少なくとも1つのポリマー粒子が、以下の:
a. 請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法に従って産生されるポリマー粒子、
b. 請求項34〜50のいずれか一項に記載の組成物、あるいは
c. 請求項51〜64のいずれか一項に記載のポリマー粒子
を含む請求項69〜81のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
融合ポリペプチドをコードする核酸配列を含む発現構築物を含む粒子産生宿主細胞を培養することを包含する組換えポリペプチドの産生方法であって、前記融合ポリペプチドが以下の:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(b)細胞発現系において発現される場合に封入体を形成するポリペプチド
を含む方法であって、培養条件が発現構築物からの融合ポリペプチドの発現のために、そしてポリマー粒子の形成のために適している方法。
【請求項85】
組換えポリペプチドの産生方法であって、以下の:
(a)以下の:
(i)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(ii)細胞発現系において発現される場合に封入体を形成するポリペプチド
を含む少なくとも1つの融合ポリペプチドを提供し、そして
(b)融合ポリペプチドを粒子形成反応混合物と接触させて少なくとも1つのポリマー粒子を形成する
ことを包含する方法。
【請求項86】
粒子形成タンパク質がポリマー合成酵素を含む請求項85記載の方法。
【請求項87】
粒子形成反応混合物がポリマー合成酵素を含む請求項85記載の方法。
【請求項88】
融合相手が細胞発現系中で発現される場合に封入体を形成するポリペプチドである請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項89】
宿主細胞が各々異なる融合ポリペプチドをコードする2またはそれより多くの異なる発現構築物を含む請求項84〜88のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
以下の:
(a)細胞発現系で発現される場合に封入体を形成することが予め確定されているポリペプチドを同定するために文献検索を実行し;あるいは
(b)ポリマー粒子を生成し得ない細胞中で候補ポリペプチドを発現し、そして細胞を顕微鏡的に検査して、発現ポリペプチドが封入体を形成したか否かを確定する
ことにより、細胞発現系で発現される場合に封入体を形成するポリペプチドを選択する初期ステップを包含する請求項84〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
以下の:
(1)ポリマー粒子を細胞または反応混合物から分離して、ポリマー粒子を含む組成物を産生し、そして
(2)任意にポリマー粒子から融合ポリペプチドを分離し、そして
(2)任意に融合ポリペプチドからポリペプチドを分離する
ことをさらに包含する請求項84〜90のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
組換えポリペプチドがリフォールディングを必要としない請求項84〜93のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
受容体ポリペプチドを結合する標的分子の同定方法であって、以下の:
d)少なくとも1つの融合ポリペプチドを含み、前記融合ポリペプチドが以下の:
(i)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(ii)少なくとも1つの受容体ポリペプチド
を含む少なくとも1つのポリマー粒子を提供し、そして
e)少なくとも1つのポリマー粒子を少なくとも1つの標的分子と接触させ、そして
f)受容体ポリペプチドを結合する標的分子を同定する
ことを包含する方法。
【請求項94】
受容体リガンドを結合する標的分子の同定方法であって、以下の:
(b)少なくとも1つの融合ポリペプチドを含み、前記融合ポリペプチドが以下の:
(i)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(ii)少なくとも1つの受容体リガンド
を含む少なくとも1つのポリマー粒子を提供し、そして
(c)少なくとも1つのポリマー粒子を少なくとも1つの標的分子と接触させ、そして
(d)受容体リガンドを結合する標的分子を同定する
ことを包含する方法。
【請求項95】
ポリマー粒子の混合集団の産生方法であって、以下の:
d)発現構築物の混合集団を含有し、各発現構築物が融合ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、前記融合ポリペプチドが以下の:
(i)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(ii)少なくとも1つの当該ポリペプチド
を含む混合集団を含有する粒子産生宿主細胞を提供し;
e)ポリマー粒子を産生し、発現構築物を発現するよう宿主細胞を誘導して、ポリマー粒子を結合する融合ポリペプチドの混合集団を産生し;そして
f)任意に、ポリマー粒子の混合集団を宿主細胞から分離する
ことを包含する方法。
【請求項96】
ライブラリーポリペプチドを結合する標的分子の同定方法であって、以下の:
d)融合ポリペプチドの混合集団を含み、前記融合ポリペプチドが以下の:
(i)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインを含むポリペプチド、またはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質、ならびに
(ii)少なくとも1つのライブラリーポリペプチド
を含むポリマー粒子の混合集団を提供し;
e)ポリマー粒子を少なくとも1つの標的分子と接触させ;
f)ライブラリーポリペプチドを結合する標的分子を同定する
ことを包含する方法。
【請求項97】
少なくとも1つの当該ポリペプチド、少なくとも1つのライブラリーポリペプチド、または少なくとも1つの受容体リガンドがタンパク質、タンパク質断片、結合ドメイン、標的結合ドメイン、結合タンパク質、結合タンパク質断片、抗体、抗体断片、抗体重鎖、抗体軽鎖、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab抗体断片、Fc抗体断片、Fv抗体断片、F(ab‘)2抗体断片、Fab’抗体断片、1本鎖Fv(scFv)抗体断片、抗体結合ドメイン、抗原、抗原決定基、エピトープ、ハプテン、免疫原、免疫原断片、ビオチン、ビオチン誘導体、アビジン、ストレプトアビジン、基質、酵素、抗体酵素、補因子、受容体、受容体断片、受容体サブユニット、受容体サブユニット断片、阻害剤、結合ドメイン、またはその組合せから選択される請求項93〜96のいずれか一項に記載の方法。
【請求項98】
融合ポリペプチドを結合する標的分子の同定方法であって、以下の:
(d)融合相手が少なくとも1つの受容体ポリペプチド、少なくとも1つの受容体リガンド、少なくとも1つ当該ポリペプチド、少なくとも1つのライブラリーポリペプチド、またはその組合せを含む請求項34〜51のいずれか一項に記載の組成物を提供し、
(e)前記組成物を少なくとも1つの標的分子と接触させ、そして
(f)融合相手を結合する標的分子を同定する
ことを包含する方法。
【請求項99】
標的分子を同定することがポリマー粒子を標的分子と、少なくとも1つの融合ポリペプチドと、またはポリマー粒子と結合する標識化分子と接触させること、そして標識化分子を検出することを包含する請求項93〜98のいずれか一項に記載の方法。
【請求項100】
ELISAプレート、マイクロアレイ・スライドまたはクロマトグラフィー・マトリックスを含む支持体上にポリマー粒子が固定化される請求項93〜99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
請求項69〜100のいずれか一項で定義されたようなポリマー粒子を含む診断試薬。
【請求項102】
請求項69〜100のいずれか一項で定義されたようなポリマー粒子を包含する診断キット。
【請求項103】
請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法、または請求項34〜50のいずれか一項に記載の組成物であって、
(g)前記組成物中の粒子の80%が約10 nm〜約150 nmの直径を有し;
(h)前記組成物中の粒子の60%が約10 nm〜約100 nmの直径を有し;
(i)前記組成物中の粒子の45%が約10 nm〜約80 nmの直径を有し;
(j)前記組成物中の粒子の40%が約10 nm〜約60 nmの直径を有し;
(k)前記組成物中の粒子の25%が約10 nm〜約50 nmの直径を有し;あるいは
(l)前記組成物中の粒子の5%が約10 nm〜約35 nmの直径を有する
方法または組成物。
【請求項104】
強力なプロモーターと操作可能的に連結される発現構築物であって、以下の:
(1)ポリマー合成酵素をコードする少なくとも1つの核酸配列;または
(2)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列
を含む発現構築物。
【請求項105】
強力なプロモーターと操作可能的に連結される発現構築物であって、以下の:
(1)ポリマー合成酵素をコードする少なくとも1つの核酸配列;または
(2)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列;ならびに
(3)粒子形成タンパク質をコードする少なくとも1つの核酸配列または付加的融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列あるいはその組合せ(ここで、付加的融合ポリペプチドは以下のものを含む:
(a)ポリマー粒子結合ドメイン、ポリマー粒子結合ドメインまたはポリマー粒子結合ドメインを含む粒子形成タンパク質を含むポリペプチド、および少なくとも1つの融合相手、あるいは
(b)少なくとも1つの融合相手)
を含む発現構築物。
【請求項106】
強力なプロモーターと操作可能的に連結される発現構築物であって、以下の:
(1)ポリマー合成酵素および少なくとも1つの融合相手を含む融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列;ならびに
(3)少なくとも1つのポリペプチドならびに融合ポリペプチドの融合相手を結合する結合ドメインを含む付加的融合ポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸配列
を含む発現構築物。
【請求項107】
請求項104、105または106の発現構築物を包含するベクター。
【請求項108】
請求項104、105または106の発現構築物を包含する高コピー数ベクター。
【請求項109】
請求項104〜108のいずれか一項に記載の発現構築物またはベクターを含む宿主細胞。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2009−509530(P2009−509530A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533283(P2008−533283)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【国際出願番号】PCT/NZ2006/000251
【国際公開番号】WO2007/037706
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(508094639)
【出願人】(508094640)
【Fターム(参考)】