マップデータ訂正ファイルを使用するナビゲーションデバイスおよび方法
PNDまたはナビゲーションシステムと共に、そのような方法を実行するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法が説明される。PNDまたはナビゲーションシステムは、基礎マップデータファイルおよび追加の訂正データファイルから構成されるマップデータを格納するメモリを備える。前記方法は、現在の所在地と前記マップデータとを関連付ける工程と、前記現在の所在地および取得されたマップデータが一見お互いに不一致である場合に、少なくとも1つの第2のアクションを実行する工程と、を備える。前記第2のアクションは、承認/拒絶プロンプトをユーザに発行することであってもよく、または、新しいまたは予め存在する訂正の自動的な創出、修正または消去であってもよい。さらなる側面では、本発明は、ホームの所在地の指標を格納し、促されたまたは自動的な確認または拒絶を受けて、訂正が存在する近くの所在地を訪問するようにユーザを促すPNDまたはナビゲーションシステムも提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良されたナビゲーションデバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)信号受信および処理手段を含む携帯ナビゲーションデバイス(PND)がよく知られており、車載ナビゲーションシステムとして広く用いられている。基本的に、最新のPNDは、
プロセッサと、
(揮発性および不揮発性の少なくも1つ、一般には両方の)メモリと、マップデータが前記メモリ内に格納されており、
ソフトウェアオペレーティングシステムおよびデバイスの機能を制御し且つ様々な特徴を提供するようにその上で実行する任意の1つ以上の追加のプログラムと、
所在地データを含む衛星放送信号が受信され得、デバイスの現在の所在地を決定するように次に処理され得るGPSアンテナと、
任意に、現在の角速度および直線加速度を、次に、GPS信号から取得される所在地情報と連動して、速度および、デバイスひいてはそれが備え付けられた乗り物の相対移動を決定するように処理され得る信号を生成する電子ジャイロスコープおよび加速度計と、
例えば、(ユーザ入力を可能にするタッチセンサであってもよい)視覚ディスプレイと、オン/オフ操作またはデバイスの他の特徴を制御する1つ以上の物理的ボタンと、可聴出力のためのスピーカと、電源および任意の1つ以上のデータ信号がデバイスへ送信され且つデバイスから受信され得る任意の1つ以上の物理的コネクタとを含む、入力および出力手段と、
移動体通信および他の信号およびデータネットワーク、例えばWi−Fi、Wi−Max、GSM等を介した通信を可能にする任意の1つ以上の無線送受信機と、を備える。
【0003】
PNDの有用性は、出発地または現在の所在地と目的地との間のルートを決定する能力に主に明らかにされ、その目的地は例えば、郵便番号、ストリートの名称および番号、および、予め格納される既知の、お気に入りの、または最近訪れた目的地等、広範な種々の方法によって、コンピュータデバイスのユーザによって入力され得る。一般に、PNDは出発地と目的地との住所所在地の間の「最善の」または「最適な」ルートをマップデータから計算するソフトウェアによって可能となる。「最善の」または「最適な」ルートは、予め定められた基準に基づいて決定され、必ずしも最速または最短のルートである必要はない。運転手をガイドするルートの選択は非常に高機能であり得、選択されたルートは、現在の、予測される、動的におよび/または無線で受信された交通および道路情報、道路速度についての履歴情報、および運転手自身の道路選択を決定する要因に対する嗜好を考慮してもよい。さらに、デバイスは、継続的に道路状況および交通状況を監視してもよく、変更された状況によって行路の残りがなされるべきルートを変更することを申し出てもよくまたは選択してもよい。様々な技術(例えば、移動通話、固定カメラ、GPSフリートトラッキング)に基づく、リアルタイム交通監視システムが、交通の遅れを識別するためにおよびその情報を通知システムへ入力するために使用されている。
【0004】
ナビゲーションデバイスは一般に乗り物のダッシュボードに備え付けられてもよいが、乗り物またはカーラジオのオンボード・コンピュータの一部として形成されてもよい。ナビゲーションデバイスは、PDA(パーソナルナビゲーションデバイス)、メディアプレーヤ、移動電話、または同種のもの等の、手持ちサイズのシステム(の一部)であってもよく、これらの場合、手持ちサイズのシステムの標準機能は、ルート計算と、計算されたルートに沿ったナビゲーションとを実行するソフトウェアのデバイスへのインストールによって拡張される。いずれにしても、一度ルートが計算されると、ユーザはナビゲーションデバイスと情報をやり取りして、提案されたルートのリストから任意に所望の計算されたルートを選択する。例えば、あるルート、道路、所在地、または基準が避けられるべきであるまたは特定の行路に対して必須であることを特定することによって、任意に、ユーザはルート選択処理に干渉してルート選択処理をガイドしてもよい。PNDのルート計算側面は1つの主要な提供される機能であり、そのようなルートに沿ったナビゲーションはもう1つの主要な機能である。計算されたルートに沿ったナビゲーションの間、PNDは視覚的および/または聴覚的な命令を提供して選択されたルートに沿ってユーザをそのルートの終端、すなわち所望の目的地へとガイドする。ナビゲーションの間、マップ情報を画面上に表示することがPNDにとって通常であり、そのような情報は定期的に画面上でアップデートされ、その結果、表示されたマップ情報はデバイスの、ひいては、もしデバイスが車載ナビゲーションに使用されているならユーザまたはユーザの乗り物の、現在の所在地を代表する。表示画面上に表示されるアイコンは、一般に現在のデバイスの所在地を示し、現在のおよび周囲の道路のマップ情報、および表示されている他のマップ特徴と共に中心に置かれる。さらに、ナビゲーション情報は、表示されたマップ情報の上方、下方、または一方の側にあるステータスバーに任意に表示されてもよく、ナビゲーション情報の例は、ユーザによって取られることが要求される現在の道路から次の逸脱までの距離を含み、その逸脱の性質は、特定の種類の逸脱、例えば左折または右折を連想させる更なるアイコンによって恐らく表される。ナビゲーション機能は、コンテンツ、継続期間、およびユーザがそのルートに沿ってガイドされ得る可聴的な命令のタイミングも決定する。理解されるように、「100mで左折」等の単純な命令は、十分な処理および解析を要求する。前述したように、ユーザのデバイスとの情報のやり取りは、タッチスクリーンによって、または、さらにあるいは遠隔制御を備え付けられたステアリング・コラムによって、音声駆動によって、または他のあらゆる適切な方法によってなされてもよい。
【0005】
デバイスによって提供されるさらに重要な機能は、ナビゲーションの間にユーザが予め計算されたルートから逸脱する場合、リアルタイム交通状況が代替ルートがより目的にかなっていると決定し且つデバイスが自動的にそのような状況を認識することが適切に可能である場合、または、あらゆる理由でユーザが積極的にデバイスにルートの再計算を実行させる場合、の自動ルート再計算機能である。
【0006】
ユーザにより定義された基準を用いてルートが計算されることも既知である。例えば、ユーザはデバイスによって計算される景色のよいルートを好んでもよく、または交通渋滞が起こりそうな、予測される、または現在起こっているあらゆる道路を避けることを望んでもよい。デバイスソフトウェアは、その場合様々なルートを計算して、それらのルートに沿って例えば景色が美しいとしてタグを付けられた最も多数の(POIとして知られている)名所を含むルートをより好ましく評価し、または、特定の道路における現在の交通状況を示す格納された情報を使用して、その理由での渋滞または遅れの可能性の程度の観点で計算されたルートを順序付ける。他のPOIに基づくおよび交通情報に基づくルート計算およびナビゲーション基準も可能である。
【0007】
ルート計算およびナビゲーション機能は、PNDの全ての実用性の基礎であるが、現在のデバイスの所在地に関連するマップ情報のみが表示され、ルートは計算されておらず、現在デバイスによってナビゲーションが実行されていない、「フリードライビング」という、情報ディスプレイのためにデバイスを純粋に使用することが可能である。ユーザが既に、そのルートが旅をする所望のルートであることを知っており、ナビゲーション補助を必要としない場合、そのような動作モードがしばしば適用可能である。
【0008】
現在のマップデータを提供するTeleAtlas NVおよびNavTeq等の会社は、PNDが道路、建物、鉄道、および他のランドマークおよびPOI等の地理空間的特徴のグラフィック表現の創出に使用される情報を抽出する、1つ以上の基準データファイルの形式でデジタルマップデータを生成する。この情報はデバイスのスクリーン上に表示され、ほぼ継続的に更新され、スクリーンの中央に表示された一般に静止したグラフィックの乗り物インジケータに関連して、継続的に変化する現在の所在地および周辺地域のマップをユーザに提供する。マップに示される詳細の程度は、ユーザによって選択される特定のスケールマップ、移動速度、およびもちろんデバイスが現在置かれている特定の場所のために使用中である基礎をなすマップデータファイルによって提供される詳細の程度を含む多くの要因に依存する。例えば、ユーザが地方を通る高速道路を移動している時は比較的少ない情報のみがデバイスのスクリーンに表示される一方、渋滞した道路の都市を非常にゆっくり移動している時は比較的はるかに多くの詳細がスクリーンに表示される。
【0009】
この後者のシナリオでは、スクリーンに表示される沿道または道路に基づく特徴と、問題となる特定の道路に沿って運転する時に見ることができる対応する物理的特徴と、をユーザが関連付けることができる可能性が高いため、デバイスによって提供されるナビゲーション機能は、より詳細な情報のスクリーンへの表示によって拡張される。現在のマップ提供者に由来するデータファイルの1つの不利な点は、詳細の程度が次に続く全てのバージョンリリースと共に増加するのみであることである。そのようなものとして、これらは比較的まれに起こり、それ故マップ情報は、道路レイアウトの変化、および都市ではしばしば起こり市外地域ではより少ない程度で起こる通路制限の実行によって古くなり得る。さらに、道路工事、車道の減少または変化、車道通路として以前マッピングされた道路の歩行者通路化等によって引き起こされるように、マップデータは一般に一時的な道路変化を含まない。
【0010】
実際、デジタルマップデータの創出に使用される様々な処理の結果、新しいPNDまたはナビゲーションシステムにインストールされるマップデータファイルは、デバイスまたはシステムがユーザへ配達される時までに既に少なくとも1年くらい旧式になる傾向があることがよくある。従って、本願は、検証、照合、および/または他のバックエンド、集中配置でのサーバに基づく処理への、即座のまたは次の送信のために様々な訂正を識別する設備をユーザに与えるデバイスが備える、ソフトウェアにおけるMapShare(商標)技術を開発する。大抵の場合デバイスに最終的に移動体通信ネットワークを介してそのような情報を送信することを可能にさせるBluetooth(登録商標)プロトコルを使用して、移動電話と短範囲無線通信を確立することによって、そのようなマップ特有訂正情報の送信がなされる。
【0011】
格納されて後にデバイスから送信されてもよい訂正情報(情報の全ては、道路および道路セグメントが識別され且つ訂正されることが望まれる、特定の所在地座標または座標の範囲に地理空間的にタグを付けられている)の例は、
ストリートの非遮断/遮断(すなわち、以前立ち入り不可能なストリートを立ち入り可能にし、その逆の場合も同様である)、一方通行の逆転、ストリートの名称データおよびプロパティ数/名称データ、
POIおよびPOIデータの追加または除去、新しいストリート/道路のマップデータでの識別、または、もはや存在しないストリート、欠落した、誤ったまたは代替の市の名称データ、新しい/冗長な高速道路の入口/出口データ、欠落した/誤った郵便番号情報、回り道の追加/削除、および、単純なユーザが立ち入り可能な記述が提供されてもよく且つ他のカテゴリに合致しない他の誤りデータ、が識別されたマップデータの除去、
である。
【0012】
さらに、多かれ少なかれ、様々なカテゴリ化またはユーザ信頼レベルタイプに依存して、集中マップデータ更新所在地から、以前検証された訂正をダウンロードすることが可能である。そのような訂正は、物理的USBケーブルを使用して、インターネットを介して集中サーバと、ケーブルを介してデバイスと、の両方と通信する適切なソフトウェアを実行するインターネット接続されたPCへのデバイスの接続によって、または、ローカル移動電話による無線で、ダウンロードされてもよい。
【0013】
現在は、しかしながら、ダウンロードされる訂正データは、即座にデバイスに格納され、ユーザとの相互作用を要求すること無しに、基礎をなすマップデータへ適用される。そのような訂正データは、デバイスによって自動的に訂正情報を表すものと見なされる。
【0014】
PNDまたはナビゲーションシステムが拡張マップデータ訂正を提供するのを許可するように制御される、PNDまたはナビゲーションシステム、その動作方法、およびコンピュータプログラムを提供することが本発明の目的である。
【発明の概要】
【0015】
本発明によれば、ナビゲーション、ルートガイダンス、およびPNDまたはシステムのディスプレイスクリーンへのマップ情報表示の基礎を形成する、地理空間的情報および誤り訂正情報の両方を含む1つ以上のマップデータ訂正ファイルを適用された1つ以上の基礎マップデータファイルを有するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法が提供され、方法は、
デバイスまたはシステムの現在のまたはホームの所在地、および
マップデータ訂正ファイルで地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上からその距離、を決定する工程と、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは現在のまたはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地の1つ以上と一致するまたは近似する時に、前記デバイスまたはシステムによるプロンプトの出力へのユーザ応答を受信するとすぐに、または受信した後に、または、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致する時に自動的に、
誤り識別の変更または認定をもたらす工程と、
を含み、
前記プロンプトは、少なくとも一部が誤り識別を表し、
前記誤り識別の所在地と比較した前記デバイスの所在地は、前記誤りの存在または不存在がユーザ入力無しに前記デバイスによって自動的に決定される。
【0016】
好ましくは、前記プロンプトは、その地理空間的な所在地において識別された誤りの正確性を確認するための前記ユーザの要求である。あるいは、前記プロンプトは、承認/拒絶形式であってもよいが、何れにせよ、前記プロンプトは、前記デバイスまたはシステムにとってローカルな時に前記マップデータ訂正ファイルで識別されたそれぞれの誤りに関する認定情報を創出する単純且つ迅速な手段をユーザに許可する。
【0017】
好ましくは、前記認定情報は、集中マップ訂正データ処理、検証、照合、または他のバックエンド機能への既知の方法による後の送信のために前記デバイスに格納される。
【0018】
最も好ましくは、前記マップデータ訂正ファイルは、そこで識別された前記誤りのそれぞれに関する認定情報をさらに含み、前記認定情報は、信用または他の誤り分類レベルの形式であり、前記方法は、ユーザがそれぞれの誤りを承認または拒絶する時に、または、前記マップデータ訂正ファイルで識別された誤りが正確であるまたは不正確であることを自動的に示す、前記デバイスによって決定可能な方法で、前記デバイスが移動する場合には自動的に、前記認定情報の値を増減させる工程を含む。
【0019】
本発明の好ましい側面では、前記方法は、前記ユーザが、そのようにするよう促された後に、前記誤り識別が不正確であると確認する場合に、または、前記デバイスが前記誤り識別が自動的に不正確であると決定する場合には自動的に、前記誤り情報および対応する地理空間的所在地データの自動削除をもたらす工程を含む。
【0020】
本発明の代替側面では、
基礎マップデータファイルへ適用されるまたは適用可能な1つ以上の追加の修正ファイルおよび/または補助データファイルを選択的に有する、1つ以上の基礎マップデータファイルから構成されるマップデータを格納するメモリと、
ディスプレイと、
ナビゲーション、ルートガイダンス、および前記ディスプレイでのマップ情報表示のための基礎を共に形成し、現在の所在地が決定可能であるGPS信号受付および処理手段と、
選択的に、1つ以上の動作特定パラメータが前記デバイスまたはシステムによって測定され、計算され、そうでなければ決定され得るセンサまたはそれと関連するものと、
選択的に、前記デバイスまたはシステムが共通に置かれている乗り物の特徴を示す局所的に格納される乗り物特定パラメータと、を有するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法が提供され、
前記方法は、
所在地に対する1つ以上のマップ特定パラメータを取得するために前記現在の所在地と前記マップデータとを相互に関連付ける工程と、
前記現在の所在地、動作または乗り物と関連する特徴が、許容されるまたは適切であるかどうかを決定するために、前記1つ以上のマップ特定データと、
動作特定パラメータ、
乗り物特定パラメータ、
前記現在の所在地
のうちの1つ以上と、を比較する工程と、
前記現在の所在地、動作または乗り物と関連する特徴、および取得されたマップ特定パラメータが一見お互い不一致である場合、少なくとも1つの第2のアクションを実行する工程と、
を含む。
【0021】
好ましくは、前記第2のアクションは、以下からまたは以下の組み合わせから選択される。
【0022】
前記現在の所在地、動作または乗り物と関連した特徴が適切または可能性があるかどうか、または、前記比較結果が無視され得るかどうか、を確認するためのプロンプトを前記ユーザに発行する工程と、
前記マップ特定パラメータに関する、前記現在の所在地、動作、または乗り物と関連する特徴の、前記不可能または前記不適切を示す警告を前記ユーザに発行する工程と、
自動的に、新しいマップデータ訂正を創出する、または前もって存在する、少なくとも所在地情報および訂正識別情報を含むマップデータ訂正を、変更する、認定する、訂正するまたは消去する工程と、
後の検証のために特定のデバイスの所在地およびマップデータ訂正情報の記録を取る工程と、
GPS追跡ログデータにおいて記録された少なくとも1つのエントリをフラグ付けする工程と、当該エントリにメタデータを追加する工程と、または、そうでなければ当該エントリを識別する工程と、を備え、前記データは、数秒ごとにまたは他の適した期間ごとに動作中通常前記デバイスに格納される。
【0023】
識別(ビット単位の)フラグおよび/またはメタデータのGPS追跡ログデータへの追加の有用性は、特に、問題またはマップデータとの不一致があると決定するために前記データが処理される時に、このデータの後処理に対して有利である。例えば、(大抵ダウンロードによってデバイスから接続されたPCへ、および、それ故インターネットを介してデバイス/マップデータ製造業者のバックエンド処理機能へ提出される)デバイスからのGPS追跡ログデータは、一般にGPSデータ、タイムスタンプ、または、初期GPSおよびタイム読み取りからこれらの特徴の微分値のみ含むだろう。想像され得るように、膨大なGPS追跡ログデータが記録されてもよく、マップ誤りを決定するために既知のマップ合致技術を使用して、冗長な、大容量を必要とする解析を必要とする。(同様にマップ合致技術を使用して)その記憶の間、前記デバイスにおいて信号を出されたGPS追跡ログデータを処理することのみによって、この処理は劇的に加速され得る。このような状況だから、後処理はフラグ付けされたデータにのみ制限され、マップ誤りはより速い時間フレームで確認され、検証され、または拒絶され得る。予期しない自動的なルート再プランニングが前記デバイスによって実行される時にも、そのようなフラグ付け(flagging)が役立つように生じるかもしれない。
【0024】
好ましくは、新しいマップデータ訂正に提供される前記所在地情報は、前記比較の時に、前記比較の後で、または前記比較の閾値時間の範囲内で決定され、さらに好ましくは前記マップデータ訂正に提供される前記訂正識別情報は、前記所在地情報、動作または乗り物特定パラメータが一見不一致であった、前記マップ特定パラメータを示し、前記マップ特定パラメータから取得され、または、前記マップ特定パラメータの基礎を形成する。
【0025】
好ましくは、前記動作特定パラメータは、現在の移動方向、現在の速度、現在の直線加速度および/または現在の角加速度のうちの1つ以上であり、受信されたGPS信号からおよび/または前記デバイスまたはシステムの一部として提供される1つ以上のセンサから、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、システムクロック、または、前記デバイスまたはシステムが通信し得るセンサから、前記デバイスまたはシステムによって決定可能である。好ましい実施形態において、前記デバイスまたはシステムは、速度センサ、ブレーキセンサ、方向または方位センサ、燃料ゲージ等の、乗り物に一般に備えられる様々なセンサから情報を取得してもよい。
【0026】
従って、この側面では、本発明は、前記デバイスの動作または所在地が、前記デバイスに格納されるマップデータにおいて「仮想化」される時に、デバイス自身の動作または所在地が、可能性がないまたは適切でないと、前記デバイス自身が決定する場合には、訂正データを自動的に創出し、修正し、または消去する手段を提供する。さらに、1つ以上の乗り物特定パラメータが、関連するセンサから取得され、または、例えば、起動時に前記ユーザによって前記デバイスまたはシステムに入力され、または前記デバイスまたはシステムのメモリに格納される場合、前記デバイスは、次にマップデータおよび現在の所在地から、前記乗り物特定パラメータによって表される前記特定の乗り物に関連する特徴、例えば、乗り物の種類、幅、重さ、長さ、高さが、移動時における特定の道路に対して適切または可能性があることを決定し得る。
【0027】
例えば、
前記マップデータおよびそこに適用されるあらゆる訂正が、道路が特定の幅であることを示し、
局所的に格納される乗り物特定パラメータが、前記現在の乗り物の幅がマップデータに表される前記道路の幅と、非常にまたは危険な程近似する幅であることを示し、
前記デバイスがその道路に沿って移動することを決定するなら、
その場合、前記乗り物特定パラメータによって示される幅を有する乗り物にとって前記道路は通行可能であるので、前記マップデータは誤りであるという推論が前記デバイスによって自動的になされる。従って、前記デバイスまたはシステムによって発行される承認/拒絶プロンプトのユーザ承認があるとすぐに、前記デバイスまたはシステムによって自動的に訂正がなされ、そのような訂正は、移動される前記道路のいくつかの情報、および修正された許容される幅を含む。
【0028】
さらなる例では、前記デバイスが一方通行のストリートを特定の方向に移動する場合には、前記デバイスの移動方向および現在の所在地が、前記デバイスによって計算されてもよく、前記マップデータと相互に関連付けられてもよく、そのストリートへのアクセス方向が、前記デバイスが現在移動している方向と反対側であると、前記デバイスがそこから決定し得る。この状況では、前記デバイスは、前記ユーザへ即時警告を発行してもよく、前記現在のストリートに対するアクセス方向が前記マップデータにおいて不正確に識別されることを確認することによって前記マップデータを訂正するように前記ユーザを促してもよく、または、さらにまたは代わりに、前記デバイスは、前記ストリートを特定する所在地情報を含む訂正データ、および、前記マップデータが不正確なアクセス方向を特定するという事実を識別する他のデータ、を自動的に創出してもよい。前記デバイスは、特定の道路または一続きの道路の前記現在の移動速度が、その道路または一続きの道路に対するマップデータで識別される速度制限よりも大きいと決定し、適切で自動的なプロンプト/応答に依存する訂正アクションをとる可能性もある。
【0029】
従って、前記マップ特定パラメータは、選択的に1日のある時間または他の基準に基づく通路アクセス制限、速度制限、ターン制限、コーナーを通じて計算された適当なターンレート(turn rate)、または高さ/重さ/幅制限、のうちの1つであってもよい。
【0030】
自動的に創出され、修正され、または消去される次の訂正は、以前実在しないまたは現在閉鎖された通路の開放、以前利用可能な通路等の閉鎖、除去、取り壊し、または廃止、ある種類の道路ジャンクションの別のタイプの道路ジャンクションへの変更(例えば、交差道路をロータリーに変更、その逆もまた同様)、建物、POIまたは同様のもの等の欠如、省略または一時閉鎖、または、新しい建物、POI、または、所望の目的地または中間地点の一部を選択的に形成する、他の建物、の追加に関してもよい。
【0031】
好ましい配置では、訂正データは、訂正の性質を示す信頼レベルによって認定され、前記信頼レベルは、以下の基礎のうちの1つ以上による。
【0032】
基礎マップデータプロバイダからのデータと、
デバイスプロバイダによって検証されているデータと、
予約登録(subscription)が確立されたPOIからのデータと、
制限された数の「信頼」ソースからのデータと、
多くの人々によって報告されているデータと、または、
比較的少ない人々によって報告されているのみのデータと、および、
前記現在のユーザによるデータ。
【0033】
さらに好ましい実施形態において、前記訂正は、特定の有効性継続期間または他の時間の単位によってさらに認定される。
【0034】
本発明のさらなる側面において、PNDおよび/またはナビゲーションシステムが、説明される前記方法を実行するように構成されるように、必要に応じてコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で具体化されるコンピュータプログラムが上述した方法を実行するために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本願は、図面を用いて説明されるであろう例示的な実施形態を用いることによって以下でより詳細に説明されるだろう。
【図1】図1は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の例示的な図を説明する。
【図2】図2は、ナビゲーションデバイスの電子的な構成要素の例示的なブロック図を説明する。
【図3】図3は、無線通信チャネルを介して情報を受信してもよい方法の例示的なブロック図を説明する。
【図4A】、
【図4B】図4Aおよび4Bは、ナビゲーションデバイスの実施形態の実施の斜視図である。
【図5A】図5Aは、本発明に従って動作をもたらすためにデバイスまたはシステムによって選択可能であってもよい多くの可能性のあるオプションのうちの2つを示すスクリーンショットを示す。
【図5B】図5Bは、デバイスまたはシステムが、デバイスまたはシステム識別された訂正を検証することをユーザに促してもよい方法を示すスクリーンショットを示す。
【図6】、
【図7】、
【図8】、
【図9】、
【図10】、
【図11】図6乃至図11は、本発明に従ったマップ誤りを決定可能なデバイスまたはシステムによって発行されてもよいプロンプトの種類の例を示すスクリーンショットをさらに提供する。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、ナビゲーションデバイスによって使用可能な、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の例示的な図を説明する。そのようなシステムは既知であり、様々な目的に使用されている。一般に、GPSは、継続して位置、速度、時間、および場合によっては方向の情報を無限のユーザに対して決定することが可能な衛星無線ベースのナビゲーションシステムである。NAVSTARとして以前より既知であるGPSは、非常に正確な軌道で地球と連携する複数の衛星を組み込む。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星はその所在地をあらゆる数の受信部に伝え得る。
【0037】
特にGPSデータを受信する機能を備えるデバイスが、GPS衛星信号に対して無線周波数のスキャンを開始すると、GPSシステムが実行される。GPS衛星から無線信号を受信するとすぐに、デバイスは複数の異なる従来の方法のうちの1つを介してその衛星の正確な所在地を決定する。デバイスは、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで、大抵の場合、信号をスキャンし続けるだろう(留意すべきは、位置は、通常決定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号のみで決定され得ることである)。幾何学的な三角測量を実行すると、受信機は3つの既知の位置を利用してそれ自身の衛星に対する2次元的位置を決定する。このことは既知の方法で実行され得る。さらに、第4の衛星信号の取得は、受信デバイスが既知の方法と同じ幾何学的計算によってその3次元的位置を計算するのを許可するだろう。位置および速度データは、無数のユーザによって継続方式でリアルタイムにアップデートされ得る。
【0038】
図1に示されるように、GPSシステムは通常参照番号100によって示される。複数の衛星120は地球124についての軌道上にある。それぞれの衛星120の軌道は必ずしも他の衛星120の軌道と同期している必要はなく、実際に非同期であり得る。様々な衛星120からスペクトラム拡散GPS衛星信号160を受信するGPS受信機140が示される。
【0039】
それぞれの衛星120から継続して送信されるスペクトラム拡散信号160は、非常に正確な原始時計を用いて達成される大変正確な周波数標準を利用する。それぞれの衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。GPS受信機デバイス140が三角測量によってその2次元的位置を計算するために、GPS受信機デバイス140は、少なくとも3つの衛星120から一般にスペクトラム拡散GPS信号を取得することが当業者によって理解されよう。4つの衛星120の全部からの信号160に帰結する、追加の信号の取得は、GPS受信機デバイス140が既知の方法でその3次元的位置を計算するのを許可する。図2は、ブロック構成要素形式での、ナビゲーションデバイス200の電子的構成要素の例示的なブロック図を説明する。ナビゲーションデバイス200のブロック図は、ナビゲーションデバイスの全ての構成要素を含んでおらず、多くの例示的構成要素を代表するのみであることが留意されるべきである。
【0040】
ナビゲーションデバイス200は筐体内に配置されている(不図示)。筐体は入力デバイス220と接続されたプロセッサ210と、ディスプレイスクリーン240とを含む。入力デバイス220はキーボードデバイス、音声入力デバイス、タッチパネル、および/または情報を入力するために使用されるあらゆる他の既知の入力デバイスを含み得、ディスプレイスクリーン240は例えばLCDディスプレイ等のあらゆるタイプのディスプレイスクリーンを含み得る。入力デバイス220およびディスプレイスクリーン240は統合入力ディスプレイデバイスに統合され、タッチパッドまたはタッチスクリーン入力を含み、ユーザは、複数のディスプレイ選択のうちの1つを選択するために、または、複数の仮想ボタンのうちの1つを起動するために、ディスプレイスクリーン240の一部をタッチすることのみが必要である。
【0041】
さらに、他のタイプの出力デバイス250は、可聴式出力デバイスを含み得るが、それに限定されない。出力デバイス241はナビゲーションデバイス200のユーザに対して可聴情報を生成するので、入力デバイス240は入力音声コマンドも受信するマイクロフォンおよびソフトウェアを含み得ることが同様に理解される。ナビゲーションデバイス200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力デバイス240から入力情報を受信するように動作可能に接続され且つ設定され、出力接続245を介して、そこへ情報を出力するディスプレイスクリーン240と出力デバイス241とのうち少なくとも1つと動作可能に接続される。さらに、プロセッサ210は、接続235を介して動作可能にメモリ230と接続され、接続275を介して入力/出力(I/O)ポート270から/へ情報を受信/送信するようにさらに構成され、I/Oポート270はナビゲーションデバイス200外部のI/Oデバイス280と接続可能である。外部I/Oデバイス280は、例えばイヤホン等の外部リスニングデバイスを含んでもよいが、それに限定されない。
【0042】
I/Oデバイス280との接続は、例えばイヤホンまたはヘッドホンとの接続、および/または、移動電話との接続のために、例えばハンズフリー操作及び/または音声起動操作のためのカー・ステレオユニット等のあらゆる外部デバイスとの有線または無線接続であり得、移動電話接続は、ナビゲーションデバイス200と、例えばインターネットまたはあらゆる他のネットワークとの間のデータ接続を確立するために、および/または、例えばインターネットまたはいくつかの他のネットワークを介してサーバとの接続を確立するために使用されてもよい。
【0043】
ナビゲーションデバイス200は、(例えば既知のブルートゥース技術を介したデジタル接続等の)デジタル接続を確立する(移動電話、PDA、および/または移動電話技術を伴うあらゆるデバイス等の)移動デバイス400を介してサーバ302との「移動(mobile)」ネットワーク接続または電気通信接続を確立してもよい。その後、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動デバイス400は、(例えばインターネットを介して)サーバ302とのネットワーク接続を確立し得る。そのようなものとして、「移動」ネットワーク接続が、(単独でおよび/または乗り物で旅をするにつれて移動可能であり得、しばしば移動可能な)ナビゲーションデバイス200と「リアルタイム」または少なくとも「最新」のゲートウェイを情報に提供するためのサーバ302との間で確立される。
【0044】
例えばインターネット410を使用して、(サービスプロバイダを介した)移動デバイス400とサーバ302等の別のデバイスとの間でネットワーク接続を確立することは、既知の方法でなされ得る。このことは、例えばTCP/IP層プロトコルの使用を含み得る。移動デバイス400は、CDMA、GSM、WAN等のあらゆる通信標準を利用し得る。
【0045】
そのようなものとして、データ接続を介して、例えば移動電話またはナビゲーションデバイス200内の移動電話技術を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続のために、サーバ302とナビゲーションデバイス200との間のインターネット接続が確立される。このことは、例えば移動電話または他の移動デバイス、およびGPRS(汎用パケット無線通信システム)接続を介してなされ得る(GPRS接続は通信事業者によって提供される移動デバイスのための高速データ接続であり、GPRSはインターネットに接続するための方法である)。
【0046】
ナビゲーションデバイス200は、移動デバイス400を用いて、結局はインターネット410およびサーバ302を用いて、既知の方法で、例えば既存のブルートゥース技術を介して、データ接続をさらに達成し得、データプロトコルは、例えばGSRM、GSM標準のためのデータプロトコル標準等のあらゆる標準を利用し得る。
【0047】
ナビゲーションデバイス200は、自身の移動電話技術をナビゲーションデバイス200それ自体の内に含んでもよい(例えばアンテナを含み、ナビゲーションデバイス200の内部アンテナがさらに代わりに使用され得る)。ナビゲーションデバイス200内の移動電話技術は、上記で特定されるような内部構成要素を含み得、および/または、例えば必要な移動電話技術および/またはアンテナを備えた挿入可能カード(例えば、加入者識別モジュールすなわちSIMカード)を含み得る。そのようなものとして、ナビゲーションデバイス200内の移動電話技術は、あらゆる移動デバイス400のそれと類似の方法で、例えばインターネット410を介して、ナビゲーションデバイス200とサーバ303との間でネットワーク接続を同様に確立する。
【0048】
GPRS電話の設定のために、ブルートゥース使用可能デバイスが、絶え間無く変わる一連の移動電話モデル、製造業者等と正確に連携するために使用されてもよく、例えばモデル/製造業者に特有の設定がナビゲーションデバイス200に格納されてもよい。この情報のために格納されるデータはアップデートされ得る。
【0049】
図2は、接続255を介してプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間で動作可能な接続をさらに説明し、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機250であり得る。参照番号250によって示されるアンテナおよび受信機は、説明のために概略的に組み合わされているが、アンテナおよび受信機は分離して配置された構成要素であってもよく、アンテナは例えばGPSパッチアンテナまたはヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0050】
さらに、図2に示される電子的構成要素は、従来の方法で(不図示の)電源によって電力を供給されることが当業者によって理解されるだろう。当業者によって理解されるように、図2に示される構成要素の異なる配置が本願の範囲内であるとみなされる。例えば、図2に示される構成要素は、有線接続および/または無線接続および同様のものを介してお互い通信してもよい。従って、本願のナビゲーションデバイス200の範囲は、携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200を含む。
【0051】
さらに、図2の携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200は、例えば車またはボート等の電動の乗り物と既知の方法で接続または「ドッキング」され得る。そのようなナビゲーションデバイス200はその場合、携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200の使用ために、ドッキングされた位置から取り外し可能である。
【0052】
図3は、汎用通信チャネル318を介して通信可能なサーバ302とナビゲーションデバイス200の例示的なブロック図を説明する。サーバ302およびナビゲーションデバイス200は、通信チャネル318を介した接続がサーバ302とナビゲーションデバイス200との間で確立されると、通信し得る(そのような接続は移動デバイスを介したデータ接続、インターネットを介したパーソナルコンピュータを介した直接接続等であり得ることに留意すべきである)。
【0053】
サーバ302は、図解されていない他の構成要素に加えて、メモリ306と動作可能に接続され、有線接続または無線接続314を介して、大容量記憶デバイス312とさらに動作可能に接続されたプロセッサ304を含む。プロセッサ304は、通信チャネル318を介してナビゲーションデバイス200へ情報を送信し且つナビゲーションデバイス200から情報を受信する送信機308および受信機310とさらに動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号、および/または他の伝播信号を含んでもよい。送信機308および受信機310は、ナビゲーションデバイス200に対する通信設計で使用される伝達要件(communication requirement)および通信技術に従って選択されまたは設計されてもよい。さらに、送信機308および受信機310の機能は、信号送受信機に組み込まれてもよいことが留意されるべきである。サーバ302は、大容量記憶デバイス312とさらに接続され(または大容量記憶デバイス312をさらに含み)、ここで留意すべきはその大容量記憶デバイス312は通信リンク314を介してサーバ302と連結されてもよいことである。大容量記憶デバイス312は、ナビゲーションデータおよびマップ情報の格納場所を含み、さらにサーバ302とは分離したデバイスであり得、または、サーバ302に組み込まれ得る。
【0054】
ナビゲーションデバイス200は、通信チャネル318を介してサーバ302と通信するように構成され、且つ通信チャネル318を介して信号および/またはデータを送信および受信する送信機320および受信機322だけでなく、図2に関して前に説明したように、プロセッサ、メモリ等を含み、留意すべきはこれらのデバイスはサーバ302以外のデバイスと通信するためにさらに使用され得ることである。さらに、送信機320および受信機322は、ナビゲーションデバイス200に対する通信設計で使用される伝達要件および通信技術に従って選択または設計され、且つ送信機320および受信機322の機能は単一の送受信機に組み込まれてもよい。
【0055】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアはプロセッサ304に対して命令を提供し且つサーバ302がナビゲーションデバイス200にサービスを提供するのを許可する。サーバ302によって提供される1つのサービスは、ナビゲーションデバイス200からの要求の処理および大容量記憶デバイス312からナビゲーションデバイス200へのナビゲーションデータの送信を含む。サーバ302によって提供されるもう1つのサービスは、所望のアプリケーションに対する様々なアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理およびこれらの計算結果のナビゲーションデバイス200への送信を含む。
【0056】
通信チャネル318は一般にナビゲーションデバイス200およびサーバ302を接続する伝播媒体またはパスを表す。サーバ302およびナビゲーションデバイス200の両方は、通信チャネルを介してデータを送信する送信機と、通信チャネルを介して送信されたデータを受信する受信機とを含む。
【0057】
通信チャネル318は特定の通信技術に限定されない。さらに、通信チャネル318は単一の通信技術に限定されない。すなわち、通信チャネル318は様々な技術を使用するいくつかの通信リンクを含んでもよい。例えば、通信チャネル318は、電子的通信、光学的通信、および/または電磁気的通信等のためのパスを提供するように構成され得る。そのようなものとして、通信チャネル318は、電子回路、ワイヤおよび同軸ケーブル等の導体、光ファイバー・ケーブル、コンバータ、無線周波、大気、空間等のうちの1つまたは組み合わせを含むが、それに限定されない。さらに、通信チャネル318は、例えばルータ、リピータ、バッファ、送信機、および受信機等の中間デバイスを含み得る。
【0058】
例えば、通信チャネル318は電話およびコンピュータネットワークを含む。さらにその上、通信チャネル318は、無線周波数、マイクロ波振動数、赤外線通信等の無線通信に適合することが可能であってもよい。さらに、通信チャネル318は衛星通信に適合し得る。
【0059】
通信チャネル318を介して送信された通信信号は所与の通信技術のために要求または設計されてもよい信号を含むが、それに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)等の移動体通信技術で使用されるように構成されてもよい。デジタル信号およびアナログ信号の両方が通信チャネル318を介して送信され得る。これらの信号は、通信技術に望ましいように変調、暗号化、および/または圧縮された信号であってもよい。
【0060】
サーバ302は無線チャネルを介してナビゲーションデバイス200によってアクセス可能な遠隔サーバを含む。サーバ302は、ローカルエリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)等に配置されるネットワークサーバを含んでもよい。
【0061】
サーバ302はデスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、且つ通信チャネル318はパーソナルコンピュータとナビゲーションデバイス200との間を接続されたケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、サーバ302とナビゲーションデバイス200との間でインターネット接続を確立するために、ナビゲーションデバイス200とサーバ302との間に接続されてもよい。あるいは、携帯電話または他の手持ちサイズのデバイスが、インターネットを介してナビゲーションデバイス200をサーバ302に接続して、インターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0062】
ナビゲーションデバイス200は、ユーザがナビゲーションデバイス200をサーバ302に接続するとすぐに定期的にアップデートされてもよく、および/または例えば無線移動接続デバイスおよびTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーションデバイス200との間でなされているより常時または頻繁な接続に応じてより動的であってもよい、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を提供されてもよい。多くの動的計算に対して、サーバ302におけるプロセッサ304は処理ニーズの大部分に対処するために使用されてもよいが、しかしながら、ナビゲーションデバイス200のプロセッサ210はサーバ302への接続とはしばしば独立して多くの処理および計算にも対処し得る。
【0063】
図2において前述したように、ナビゲーションデバイス200は、プロセッサ210、入力デバイス220、およびディスプレイスクリーン240を含む。入力デバイス220およびディスプレイスクリーン240は、例えばタッチパネルスクリーンを介した(直接入力、メニュー選択等による)情報の入力および情報の表示を可能にする統合入力ディスプレイデバイスに統合される。当業者によく知られているように、そのようなスクリーンは例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。さらに、ナビゲーションデバイス200は、例えば音声入力/出力デバイス等の、あらゆる追加の入力デバイス220および/または追加の出力デバイス241も含み得る。
【0064】
図4Aおよび4Bは、ナビゲーションデバイス200の斜視図である。図4Aに示されるように、ナビゲーションデバイス200は統合入力ディスプレイデバイス290および(内部GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム220等を含むがこれらに限定されない)図2の他の構成要素を含むユニットであってもよい。
【0065】
ナビゲーションデバイス200は、大型吸着カップ294を使用してそれ自体が乗り物のダッシュボード/窓/等に固定されてもよいアーム292上に据え置かれてもよい。このアーム292は、ナビゲーションデバイス200がドッキングされ得るドッキングステーションの一例である。図4Bに示されるように、ナビゲーションデバイス200は、例えばナビゲーションデバイス200をアーム292にスナップ式で接続することによって、ドッキングステーションのアーム292とドッキングされるかあるいは接続され得る(これはほんの一例であり、ドッキングステーションと接続する他の既知の代替方法が本願の範囲内である)。ナビゲーションデバイス200はその場合、図4Bの矢印によって示されるように、アーム292上で回転可能であってもよい。ナビゲーションデバイス200とドッキングステーションとの間の接続を解除するために、例えばナビゲーションデバイス200上のボタンが押下されてもよい(これはほんの一例であり、ドッキングステーションとの接続を解除する他の既知の代替方法が本願の範囲内である)。
【0066】
図5Aを参照すると、デバイスのソフトウェアは一般に複数のユーザ設定可能な嗜好を備えてもよい。例として、ディスプレイカラーの設定、音声命令嗜好、ストリートの名称および他の役に立つナビゲーション命令が表示されてもよい方法等の情報表示嗜好、および、デバイス起動嗜好が含まれる。
【0067】
そのようなオプションの設定は、様々なユーザ選択可能なアイコンおよび/またはテキストの、選択的にスクロール可能なメニューを表示することによって、ユーザがデバイスのスクリーンをタッチした後に通常達成され、それらの後の選択は、選択可能なアイコンまたはテキストの1つ以上のさらなるメニュー、または、特定のオプション設定スクリーン、の何れかの表示をもたらし、2つの例が図5Aにおける500および502に示される。図に示されるように、これら2つのスクリーンショットは、マシン内のわずかに異なるオプションの設定に関する。
【0068】
スクリーンショット500は、デバイス決定された、近隣におけるマップデータ誤りの検証をデバイスがユーザに促すことを可能にさせ、それは、例えばホーム所在地の予め決定された閾値距離の範囲内で、デバイスのメモリに格納された、予めユーザ設定された「ホーム所在地」に関連して定義される。スクリーンショット502は、デバイス決定された、ユーザがしばしば運転する道路に沿ったマップデータ誤りの検証をデバイスがユーザに促すことを可能にさせ、それは、場合によっては予め決定された期間に渡るデバイス移動のログファイルを参照して決定される。さらなる実施形態において、デバイスが自動的にすなわちプロンプトまたは検証を発行することなく、マップデータ訂正を作成するのを許可するオプション、または、既に存在し且つデバイスのメモリに格納された基礎マップデータファイルに適用されているそのような訂正を修正するオプション、が存在してもよい。
【0069】
図5Bでは、スクリーンショット504は、どのようにデバイスがユーザに検証のためのプロンプトを発行するかを概略的に示し、それは、場合によってはまたは選択的には、ビープ音警告または音声警告等の可聴出力に付随して起こる。多数の要因が、「タウンストリート(Town Street)」は一方通行のストリートであるか、という504に説明される表示等の検証プロンプトの表示に関与してもよく、これらは以下で説明される。さらにその上、以下の説明はユーザがデバイスと共に移動するにつれての実質的にリアルタイムのユーザのプロンプトに関するが、デバイスが基準ログデータと共に潜在訂正情報を記録する可能性、および、訂正データの検証が、潜在訂正が要求されてもよいデバイスによる実際の決定よりもはるかに遅い時間に起こる可能性が同様にある。
【0070】
例えば、デバイスの所在地データ、に対する、および運転または別の方法でデバイスと共に移動する以外の時における後の検証のために、ユーザへリターンされるべき特定の訂正データに対する、他のデバイスのユーザからの類似のデータと共に、ログデータは中央処理機能へ送信されて戻されてもよい。この例では、リターンされるデータは、ユーザのホームの所在地の予め定められた距離の範囲内での、または、デバイスのユーザがしばしば移動する道路に沿っての、どちらかでの訂正のために、多数の異なる検証要求から構成されるクイズ形式をとってもよい。
【0071】
リアルタイムプロンプトモードでは、しかしながら、フリードライビングまたはナビゲーションモードの間にデバイスがマップ情報を表示するので、デバイスの現在の位置が一般に既知であるまたは概算され、角速度および直線速度、角加速度および直線加速度、および一般的移動方向等の、デバイスの現在の動作に関する多数の他のパラメータが存在し、それは動作特定パラメータであり、デバイスが現在関連付けられている乗り物の種類または輸送モードを特定する多数の予め設定されたパラメータを(場合によっては)伴い、それは乗り物特定パラメータである。この後者のタイプのパラメータの例は、乗り物の種類、サイズ、重さ、典型的な占有レベル等である。
【0072】
従って、これらの様々なパラメータがデバイスにとって既知であるので、デバイスが(そのフリードライビングモードおよびナビゲーションモードでデバイスの通常動作の一部を形成するように)関連マップ情報をそのスクリーンに図式的に表すことだけでなく、デバイスが基礎をなすマップ情報(およびそこに適用可能な訂正)からデバイスによって横断された時における特定の道路または交差点に特有の、ある他の特定のパラメータを決定することも可能である。これらのいわゆるマップ特定パラメータの例は、道路に沿ったまたは交差点を通る進行方法、または許容進行モードに関する実際のまたは計算された制限、特に一方通行のストリートの進行方向、道路速度制限、交差点ターン制限、道路に沿ったまたは交差点を通るカーブの程度、重さ制限、幅制限または高さ制限、および、開放または閉鎖される時間制限だけでなく、道路に沿ったまたは交差点を通る特定の進行モードにおける時間制限、を含むかもしれない。
【0073】
その後、前述のパラメータの何れかまたは現在の所在地が関連するマップ特定パラメータと抵触するかどうかをデバイスが決定し得るとすぐに、乗り物および/または動作特定パラメータ、および/または実際に現在のデバイスの所在地と、1つ以上のデバイス決定されたマップ特定パラメータと、の比較が行われ、もし抵触するなら、デバイスは適切な第2のアクションをとってもよく、特定の訂正データを記録し、創出し、または修正する、または、そのような記録、創出、または修正が生じる前に、間に、または後に、適切なプロンプトまたは警告をユーザに発行する。
【0074】
この記述は、本発明の実施形態に関し、乗り物特定パラメータおよび動作特定パラメータが主に独立型ナビゲーションデバイスによって計算されるが、そのようなデバイスは、デバイスが位置する乗り物内において、または、ナビゲーションシステムが構築時にインストールされる構造において、一般にまたは特に備えられる1つ以上のセンサから、乗り物特定データおよび動作特定データを受信してもよいことが特に言及されるべきである。そのような異なる実施形態にも関わらず、デバイスまたはシステムによって受信される信号は、そのような乗り物特定パラメータのという単に電子的または電気的な指標であり、且つ、デバイスまたはシステムによるその受信は、データから利用可能なそのようなパラメータを取得するために必要とされる特定の計算の観点ではデバイスまたはシステムのオーバヘッドを単に低減することが予想される。
【0075】
図5Bに示される実施形態では、マップ情報が表示されており、デバイスは506Aで示される現在の所在地が、その名称が508で示される「Flower St」に沿っていると決定している。デバイスは、その進行の方向が、放射状のストリートのうちの1つが、適当な方向識別子512によって一方通行ストリートとして示される「Town St」510である交差点に向かっていることも決定する。従って、デバイスが、交差点に近づき且つ次に交差点を進行し、その後マップデータで示される許容される乗り物の進行方向とは反対の方向に、その所在地が506Bである「Town St」を進行するなら、その場合デバイスの所在地が「Town St」に対してまだ許容される一方、その進行方向はマップデータと不一致である。それ故、プロンプトのために予め設定されたオプションに従って、デバイスは多数の異なる第2のアクションの何れかをとってもよい。
【0076】
そのような第2のアクションのうちの1つは、「「Town St」は一方通行?」というプロンプトテキスト514をもたらし、付随する選択可能オプションボタン516A、516B、516Cが、ユーザが直ちに、デバイス内の基礎をなすマップデータが誤っているのかどうか、ユーザが誤っているのかどうか、を検証することを許可するために、または、マップデータの正確性に関する不確定状態情報を入力するために、表示される。
【0077】
理解されるように、運転中に提案された訂正の正確性のユーザによる検証は適切ではないかもしれなく、それ故、一実施形態において、デバイスまたはシステムは、ユーザが目的地に到達するまで、または、デバイスが予め定められた時間に静止していると決定するまで、または、他の適当な時間遅延まで、この検証および他の訂正を延期してもよい。
【0078】
しかしながら、検証が起こる時に関わらず、デバイスは、マップ特定パラメータ、この場合「Town St」に沿った許容進行方向、と、デバイス決定された動作特定パラメータ、この場合ある時間に「Town St」に沿った許容進行方向がマップデータで許容されるように示される方向とは反対であったという事実、との間で明らかな不一致が生じたことを示す指標を格納しているだろう。そのような指標は本質的に訂正であるとみなされてもよく、それが一時的であるかまたは永続的であるかどうかは、ユーザにより実行される後の検証または拒絶に依存してもよい。
【0079】
スクリーンショット518は、プロンプトへのユーザ応答の結果として、自動的に創出または修正されても、またはされていてもよいマップ訂正データを検証するために、単純な(選択的な)「thank you」をユーザに提供する。訂正または修正の形式は、あらゆる適当な種類であってもよいが、最も好ましくは、その特定の所在地または関連する道路または交差点または一連のそのような所在地等のデバイスの関連する所在地という指標、および、現在の所在地、1つ以上の乗り物特定パラメータ、1つ以上の動作特定パラメータの何れかと、1つ以上のマップ特定パラメータとの間での明らかな不一致に起因する、決定されたマップデータ誤りの性質という指標を含むだろう。
【0080】
可能性のある追加的な情報は、時間という指標を含んでもよく、例えばそれは、上述のパラメータ間の比較がなされる時間、または、ユーザがマップデータ誤りを検証した時間、または、適切であるようにあらゆる他の適当なまたは関連する時間、である。訂正の一部として格納されるさらなる選択的データは、格納された訂正に適用可能な信頼レベルの観点でデバイスまたはそのユーザに特有のいくつかのカテゴリ情報を含んでもよい。
【0081】
訂正において具体化される全てのデータは、他の予め格納された訂正と同じ方法でデバイスに格納されてもよく、さらにその上、そのような訂正はデバイスのルート計算、ガイダンスおよびナビゲーション機能に利用されてもよいので、そのような訂正と同じ方法で利用されてもよい。
【0082】
ユーザによって要求される検証の種類の他の例は、図6乃至12に説明されるスクリーンショットに見られてもよい。これらのスクリーンショットはデバイスのユーザが旅を完了した後に表示されてもよい検証プロンプトに特有であるが、ルート中または運転中にそのようなプロンプトが表示されてもよいことは同様に可能性がある。例えば、スクリーンショット520では、プロンプトテキスト522は、524で示される「Bridge Street」を進行する時に、「Flower St」へ交差点526で右折することが可能であるかどうかをユーザに要求する。
【0083】
そのような「ターン制限」は、「Flower Street」が一方通行または双方向通行であるかどうかに関わらず、実施されてもよい。それ故、一般にその道路に対する進行方向制限から切り離して識別されるだろう。この種類のプロンプトは、一般にいつかユーザがそのような操作をした後に現れるだろうし、それは従ってデバイスのマップデータ内に現存する時はターン制限に違反している。
【0084】
図7のスクリーンショット530では、プロンプト532は、乗り物の種類、および操作の種類の両方に特有であり、それ故、ナビゲーションモードまたはフリードライビングモードでデバイスが進行するのと同時にまたは連続的にデバイスによって異なる種類のパラメータが比較されてもよいことを明示することが留意されるべきである。この場合、マップ情報からデバイスによって取得されるマップ特定パラメータは、交差点526で実施されるあらゆるターン制限、および、「Flower Street」に渡る乗り物制限の両方を含むだろう。もちろん、乗り物特定パラメータに適用可能である発明のために、ユーザは、デバイスがオートバイのナビゲーションのために使用されていたことを示すオプションを設定する必要があるだろうし、または、デバイスがそのような乗り物の種類を示す予め設定されたオプションを要求するだろう。
【0085】
図8において、スクリーンショット534は、プロンプトテキスト536で示されるように、「Town Street」での道路工事の存在可能性に関する検証プロンプトを提供する。この図は、本発明のさらなる実施形態を説明し、デバイスはナビゲーションモードで動作しており、ナビゲートされているルートは「Town Street」を含み、ユーザは「Town Street」を進行することを避けるために計画されたルートから逸脱する。
【0086】
この実施形態では、デバイスは、現在の所在地および予めプログラムされたルートを比較し、且つ、そのルートが特定の交差点で後に続いてなかったと決定する。もちろんこのイベントは上述したように自動的に記録されてもよいが、次に表示されるプロンプトは、ユーザが計算されたルートに従わない可能性のある多数の原因に関してもよい。
【0087】
様々な例は、例えば時刻に基づく制限等の、道路工事の存在、ターン制限、乗り物および/または他のアクセス制限等をもちろん含むかもしれない。従って、プロンプトテキスト536は、「Town Street」における1つの可能性のある制限にのみ関するが、それは、様々な可能性のあるイベント、または、ユーザがこのストリートを含んだルートに従わない原因、に関する多数の異なる選択可能なオプションによる置換を要求してもよい。
【0088】
さらにその上、ナビゲーションモードで動作するデバイスに関して、本発明の代替実施形態が図9に示される。スクリーンショット538は、Town Streetに沿った予め識別された道路工事がもはや起こっていないかどうかをユーザが確認するように要求するプロンプト540を含む。そのようなプロンプトは、フリードライビングモードまたはナビゲーションモードのどちらかでTown Streetを進行したことを予め識別するデバイスに応答して発行されてもよく、従って、マップ特定データ(例えば、一方向または完全のどちらかで進行を妨げる道路工事)、および、デバイス所在地および/または進行方向(例えば、Town Street)の間の不一致をもたらす。
【0089】
最後に、図10および図11は、時間および種類の観点での乗り物アクセス制限に関するさらなるユーザ検証プロンプトのスクリーンショット542、544をそれぞれ提供し、そのようなプロンプトはマップデータがそのような進行が許容されないことを示す時に、特定の種類の乗り物が関連するストリートを進行した後で発行される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良されたナビゲーションデバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)信号受信および処理手段を含む携帯ナビゲーションデバイス(PND)がよく知られており、車載ナビゲーションシステムとして広く用いられている。基本的に、最新のPNDは、
プロセッサと、
(揮発性および不揮発性の少なくも1つ、一般には両方の)メモリと、マップデータが前記メモリ内に格納されており、
ソフトウェアオペレーティングシステムおよびデバイスの機能を制御し且つ様々な特徴を提供するようにその上で実行する任意の1つ以上の追加のプログラムと、
所在地データを含む衛星放送信号が受信され得、デバイスの現在の所在地を決定するように次に処理され得るGPSアンテナと、
任意に、現在の角速度および直線加速度を、次に、GPS信号から取得される所在地情報と連動して、速度および、デバイスひいてはそれが備え付けられた乗り物の相対移動を決定するように処理され得る信号を生成する電子ジャイロスコープおよび加速度計と、
例えば、(ユーザ入力を可能にするタッチセンサであってもよい)視覚ディスプレイと、オン/オフ操作またはデバイスの他の特徴を制御する1つ以上の物理的ボタンと、可聴出力のためのスピーカと、電源および任意の1つ以上のデータ信号がデバイスへ送信され且つデバイスから受信され得る任意の1つ以上の物理的コネクタとを含む、入力および出力手段と、
移動体通信および他の信号およびデータネットワーク、例えばWi−Fi、Wi−Max、GSM等を介した通信を可能にする任意の1つ以上の無線送受信機と、を備える。
【0003】
PNDの有用性は、出発地または現在の所在地と目的地との間のルートを決定する能力に主に明らかにされ、その目的地は例えば、郵便番号、ストリートの名称および番号、および、予め格納される既知の、お気に入りの、または最近訪れた目的地等、広範な種々の方法によって、コンピュータデバイスのユーザによって入力され得る。一般に、PNDは出発地と目的地との住所所在地の間の「最善の」または「最適な」ルートをマップデータから計算するソフトウェアによって可能となる。「最善の」または「最適な」ルートは、予め定められた基準に基づいて決定され、必ずしも最速または最短のルートである必要はない。運転手をガイドするルートの選択は非常に高機能であり得、選択されたルートは、現在の、予測される、動的におよび/または無線で受信された交通および道路情報、道路速度についての履歴情報、および運転手自身の道路選択を決定する要因に対する嗜好を考慮してもよい。さらに、デバイスは、継続的に道路状況および交通状況を監視してもよく、変更された状況によって行路の残りがなされるべきルートを変更することを申し出てもよくまたは選択してもよい。様々な技術(例えば、移動通話、固定カメラ、GPSフリートトラッキング)に基づく、リアルタイム交通監視システムが、交通の遅れを識別するためにおよびその情報を通知システムへ入力するために使用されている。
【0004】
ナビゲーションデバイスは一般に乗り物のダッシュボードに備え付けられてもよいが、乗り物またはカーラジオのオンボード・コンピュータの一部として形成されてもよい。ナビゲーションデバイスは、PDA(パーソナルナビゲーションデバイス)、メディアプレーヤ、移動電話、または同種のもの等の、手持ちサイズのシステム(の一部)であってもよく、これらの場合、手持ちサイズのシステムの標準機能は、ルート計算と、計算されたルートに沿ったナビゲーションとを実行するソフトウェアのデバイスへのインストールによって拡張される。いずれにしても、一度ルートが計算されると、ユーザはナビゲーションデバイスと情報をやり取りして、提案されたルートのリストから任意に所望の計算されたルートを選択する。例えば、あるルート、道路、所在地、または基準が避けられるべきであるまたは特定の行路に対して必須であることを特定することによって、任意に、ユーザはルート選択処理に干渉してルート選択処理をガイドしてもよい。PNDのルート計算側面は1つの主要な提供される機能であり、そのようなルートに沿ったナビゲーションはもう1つの主要な機能である。計算されたルートに沿ったナビゲーションの間、PNDは視覚的および/または聴覚的な命令を提供して選択されたルートに沿ってユーザをそのルートの終端、すなわち所望の目的地へとガイドする。ナビゲーションの間、マップ情報を画面上に表示することがPNDにとって通常であり、そのような情報は定期的に画面上でアップデートされ、その結果、表示されたマップ情報はデバイスの、ひいては、もしデバイスが車載ナビゲーションに使用されているならユーザまたはユーザの乗り物の、現在の所在地を代表する。表示画面上に表示されるアイコンは、一般に現在のデバイスの所在地を示し、現在のおよび周囲の道路のマップ情報、および表示されている他のマップ特徴と共に中心に置かれる。さらに、ナビゲーション情報は、表示されたマップ情報の上方、下方、または一方の側にあるステータスバーに任意に表示されてもよく、ナビゲーション情報の例は、ユーザによって取られることが要求される現在の道路から次の逸脱までの距離を含み、その逸脱の性質は、特定の種類の逸脱、例えば左折または右折を連想させる更なるアイコンによって恐らく表される。ナビゲーション機能は、コンテンツ、継続期間、およびユーザがそのルートに沿ってガイドされ得る可聴的な命令のタイミングも決定する。理解されるように、「100mで左折」等の単純な命令は、十分な処理および解析を要求する。前述したように、ユーザのデバイスとの情報のやり取りは、タッチスクリーンによって、または、さらにあるいは遠隔制御を備え付けられたステアリング・コラムによって、音声駆動によって、または他のあらゆる適切な方法によってなされてもよい。
【0005】
デバイスによって提供されるさらに重要な機能は、ナビゲーションの間にユーザが予め計算されたルートから逸脱する場合、リアルタイム交通状況が代替ルートがより目的にかなっていると決定し且つデバイスが自動的にそのような状況を認識することが適切に可能である場合、または、あらゆる理由でユーザが積極的にデバイスにルートの再計算を実行させる場合、の自動ルート再計算機能である。
【0006】
ユーザにより定義された基準を用いてルートが計算されることも既知である。例えば、ユーザはデバイスによって計算される景色のよいルートを好んでもよく、または交通渋滞が起こりそうな、予測される、または現在起こっているあらゆる道路を避けることを望んでもよい。デバイスソフトウェアは、その場合様々なルートを計算して、それらのルートに沿って例えば景色が美しいとしてタグを付けられた最も多数の(POIとして知られている)名所を含むルートをより好ましく評価し、または、特定の道路における現在の交通状況を示す格納された情報を使用して、その理由での渋滞または遅れの可能性の程度の観点で計算されたルートを順序付ける。他のPOIに基づくおよび交通情報に基づくルート計算およびナビゲーション基準も可能である。
【0007】
ルート計算およびナビゲーション機能は、PNDの全ての実用性の基礎であるが、現在のデバイスの所在地に関連するマップ情報のみが表示され、ルートは計算されておらず、現在デバイスによってナビゲーションが実行されていない、「フリードライビング」という、情報ディスプレイのためにデバイスを純粋に使用することが可能である。ユーザが既に、そのルートが旅をする所望のルートであることを知っており、ナビゲーション補助を必要としない場合、そのような動作モードがしばしば適用可能である。
【0008】
現在のマップデータを提供するTeleAtlas NVおよびNavTeq等の会社は、PNDが道路、建物、鉄道、および他のランドマークおよびPOI等の地理空間的特徴のグラフィック表現の創出に使用される情報を抽出する、1つ以上の基準データファイルの形式でデジタルマップデータを生成する。この情報はデバイスのスクリーン上に表示され、ほぼ継続的に更新され、スクリーンの中央に表示された一般に静止したグラフィックの乗り物インジケータに関連して、継続的に変化する現在の所在地および周辺地域のマップをユーザに提供する。マップに示される詳細の程度は、ユーザによって選択される特定のスケールマップ、移動速度、およびもちろんデバイスが現在置かれている特定の場所のために使用中である基礎をなすマップデータファイルによって提供される詳細の程度を含む多くの要因に依存する。例えば、ユーザが地方を通る高速道路を移動している時は比較的少ない情報のみがデバイスのスクリーンに表示される一方、渋滞した道路の都市を非常にゆっくり移動している時は比較的はるかに多くの詳細がスクリーンに表示される。
【0009】
この後者のシナリオでは、スクリーンに表示される沿道または道路に基づく特徴と、問題となる特定の道路に沿って運転する時に見ることができる対応する物理的特徴と、をユーザが関連付けることができる可能性が高いため、デバイスによって提供されるナビゲーション機能は、より詳細な情報のスクリーンへの表示によって拡張される。現在のマップ提供者に由来するデータファイルの1つの不利な点は、詳細の程度が次に続く全てのバージョンリリースと共に増加するのみであることである。そのようなものとして、これらは比較的まれに起こり、それ故マップ情報は、道路レイアウトの変化、および都市ではしばしば起こり市外地域ではより少ない程度で起こる通路制限の実行によって古くなり得る。さらに、道路工事、車道の減少または変化、車道通路として以前マッピングされた道路の歩行者通路化等によって引き起こされるように、マップデータは一般に一時的な道路変化を含まない。
【0010】
実際、デジタルマップデータの創出に使用される様々な処理の結果、新しいPNDまたはナビゲーションシステムにインストールされるマップデータファイルは、デバイスまたはシステムがユーザへ配達される時までに既に少なくとも1年くらい旧式になる傾向があることがよくある。従って、本願は、検証、照合、および/または他のバックエンド、集中配置でのサーバに基づく処理への、即座のまたは次の送信のために様々な訂正を識別する設備をユーザに与えるデバイスが備える、ソフトウェアにおけるMapShare(商標)技術を開発する。大抵の場合デバイスに最終的に移動体通信ネットワークを介してそのような情報を送信することを可能にさせるBluetooth(登録商標)プロトコルを使用して、移動電話と短範囲無線通信を確立することによって、そのようなマップ特有訂正情報の送信がなされる。
【0011】
格納されて後にデバイスから送信されてもよい訂正情報(情報の全ては、道路および道路セグメントが識別され且つ訂正されることが望まれる、特定の所在地座標または座標の範囲に地理空間的にタグを付けられている)の例は、
ストリートの非遮断/遮断(すなわち、以前立ち入り不可能なストリートを立ち入り可能にし、その逆の場合も同様である)、一方通行の逆転、ストリートの名称データおよびプロパティ数/名称データ、
POIおよびPOIデータの追加または除去、新しいストリート/道路のマップデータでの識別、または、もはや存在しないストリート、欠落した、誤ったまたは代替の市の名称データ、新しい/冗長な高速道路の入口/出口データ、欠落した/誤った郵便番号情報、回り道の追加/削除、および、単純なユーザが立ち入り可能な記述が提供されてもよく且つ他のカテゴリに合致しない他の誤りデータ、が識別されたマップデータの除去、
である。
【0012】
さらに、多かれ少なかれ、様々なカテゴリ化またはユーザ信頼レベルタイプに依存して、集中マップデータ更新所在地から、以前検証された訂正をダウンロードすることが可能である。そのような訂正は、物理的USBケーブルを使用して、インターネットを介して集中サーバと、ケーブルを介してデバイスと、の両方と通信する適切なソフトウェアを実行するインターネット接続されたPCへのデバイスの接続によって、または、ローカル移動電話による無線で、ダウンロードされてもよい。
【0013】
現在は、しかしながら、ダウンロードされる訂正データは、即座にデバイスに格納され、ユーザとの相互作用を要求すること無しに、基礎をなすマップデータへ適用される。そのような訂正データは、デバイスによって自動的に訂正情報を表すものと見なされる。
【0014】
PNDまたはナビゲーションシステムが拡張マップデータ訂正を提供するのを許可するように制御される、PNDまたはナビゲーションシステム、その動作方法、およびコンピュータプログラムを提供することが本発明の目的である。
【発明の概要】
【0015】
本発明によれば、ナビゲーション、ルートガイダンス、およびPNDまたはシステムのディスプレイスクリーンへのマップ情報表示の基礎を形成する、地理空間的情報および誤り訂正情報の両方を含む1つ以上のマップデータ訂正ファイルを適用された1つ以上の基礎マップデータファイルを有するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法が提供され、方法は、
デバイスまたはシステムの現在のまたはホームの所在地、および
マップデータ訂正ファイルで地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上からその距離、を決定する工程と、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは現在のまたはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地の1つ以上と一致するまたは近似する時に、前記デバイスまたはシステムによるプロンプトの出力へのユーザ応答を受信するとすぐに、または受信した後に、または、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致する時に自動的に、
誤り識別の変更または認定をもたらす工程と、
を含み、
前記プロンプトは、少なくとも一部が誤り識別を表し、
前記誤り識別の所在地と比較した前記デバイスの所在地は、前記誤りの存在または不存在がユーザ入力無しに前記デバイスによって自動的に決定される。
【0016】
好ましくは、前記プロンプトは、その地理空間的な所在地において識別された誤りの正確性を確認するための前記ユーザの要求である。あるいは、前記プロンプトは、承認/拒絶形式であってもよいが、何れにせよ、前記プロンプトは、前記デバイスまたはシステムにとってローカルな時に前記マップデータ訂正ファイルで識別されたそれぞれの誤りに関する認定情報を創出する単純且つ迅速な手段をユーザに許可する。
【0017】
好ましくは、前記認定情報は、集中マップ訂正データ処理、検証、照合、または他のバックエンド機能への既知の方法による後の送信のために前記デバイスに格納される。
【0018】
最も好ましくは、前記マップデータ訂正ファイルは、そこで識別された前記誤りのそれぞれに関する認定情報をさらに含み、前記認定情報は、信用または他の誤り分類レベルの形式であり、前記方法は、ユーザがそれぞれの誤りを承認または拒絶する時に、または、前記マップデータ訂正ファイルで識別された誤りが正確であるまたは不正確であることを自動的に示す、前記デバイスによって決定可能な方法で、前記デバイスが移動する場合には自動的に、前記認定情報の値を増減させる工程を含む。
【0019】
本発明の好ましい側面では、前記方法は、前記ユーザが、そのようにするよう促された後に、前記誤り識別が不正確であると確認する場合に、または、前記デバイスが前記誤り識別が自動的に不正確であると決定する場合には自動的に、前記誤り情報および対応する地理空間的所在地データの自動削除をもたらす工程を含む。
【0020】
本発明の代替側面では、
基礎マップデータファイルへ適用されるまたは適用可能な1つ以上の追加の修正ファイルおよび/または補助データファイルを選択的に有する、1つ以上の基礎マップデータファイルから構成されるマップデータを格納するメモリと、
ディスプレイと、
ナビゲーション、ルートガイダンス、および前記ディスプレイでのマップ情報表示のための基礎を共に形成し、現在の所在地が決定可能であるGPS信号受付および処理手段と、
選択的に、1つ以上の動作特定パラメータが前記デバイスまたはシステムによって測定され、計算され、そうでなければ決定され得るセンサまたはそれと関連するものと、
選択的に、前記デバイスまたはシステムが共通に置かれている乗り物の特徴を示す局所的に格納される乗り物特定パラメータと、を有するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法が提供され、
前記方法は、
所在地に対する1つ以上のマップ特定パラメータを取得するために前記現在の所在地と前記マップデータとを相互に関連付ける工程と、
前記現在の所在地、動作または乗り物と関連する特徴が、許容されるまたは適切であるかどうかを決定するために、前記1つ以上のマップ特定データと、
動作特定パラメータ、
乗り物特定パラメータ、
前記現在の所在地
のうちの1つ以上と、を比較する工程と、
前記現在の所在地、動作または乗り物と関連する特徴、および取得されたマップ特定パラメータが一見お互い不一致である場合、少なくとも1つの第2のアクションを実行する工程と、
を含む。
【0021】
好ましくは、前記第2のアクションは、以下からまたは以下の組み合わせから選択される。
【0022】
前記現在の所在地、動作または乗り物と関連した特徴が適切または可能性があるかどうか、または、前記比較結果が無視され得るかどうか、を確認するためのプロンプトを前記ユーザに発行する工程と、
前記マップ特定パラメータに関する、前記現在の所在地、動作、または乗り物と関連する特徴の、前記不可能または前記不適切を示す警告を前記ユーザに発行する工程と、
自動的に、新しいマップデータ訂正を創出する、または前もって存在する、少なくとも所在地情報および訂正識別情報を含むマップデータ訂正を、変更する、認定する、訂正するまたは消去する工程と、
後の検証のために特定のデバイスの所在地およびマップデータ訂正情報の記録を取る工程と、
GPS追跡ログデータにおいて記録された少なくとも1つのエントリをフラグ付けする工程と、当該エントリにメタデータを追加する工程と、または、そうでなければ当該エントリを識別する工程と、を備え、前記データは、数秒ごとにまたは他の適した期間ごとに動作中通常前記デバイスに格納される。
【0023】
識別(ビット単位の)フラグおよび/またはメタデータのGPS追跡ログデータへの追加の有用性は、特に、問題またはマップデータとの不一致があると決定するために前記データが処理される時に、このデータの後処理に対して有利である。例えば、(大抵ダウンロードによってデバイスから接続されたPCへ、および、それ故インターネットを介してデバイス/マップデータ製造業者のバックエンド処理機能へ提出される)デバイスからのGPS追跡ログデータは、一般にGPSデータ、タイムスタンプ、または、初期GPSおよびタイム読み取りからこれらの特徴の微分値のみ含むだろう。想像され得るように、膨大なGPS追跡ログデータが記録されてもよく、マップ誤りを決定するために既知のマップ合致技術を使用して、冗長な、大容量を必要とする解析を必要とする。(同様にマップ合致技術を使用して)その記憶の間、前記デバイスにおいて信号を出されたGPS追跡ログデータを処理することのみによって、この処理は劇的に加速され得る。このような状況だから、後処理はフラグ付けされたデータにのみ制限され、マップ誤りはより速い時間フレームで確認され、検証され、または拒絶され得る。予期しない自動的なルート再プランニングが前記デバイスによって実行される時にも、そのようなフラグ付け(flagging)が役立つように生じるかもしれない。
【0024】
好ましくは、新しいマップデータ訂正に提供される前記所在地情報は、前記比較の時に、前記比較の後で、または前記比較の閾値時間の範囲内で決定され、さらに好ましくは前記マップデータ訂正に提供される前記訂正識別情報は、前記所在地情報、動作または乗り物特定パラメータが一見不一致であった、前記マップ特定パラメータを示し、前記マップ特定パラメータから取得され、または、前記マップ特定パラメータの基礎を形成する。
【0025】
好ましくは、前記動作特定パラメータは、現在の移動方向、現在の速度、現在の直線加速度および/または現在の角加速度のうちの1つ以上であり、受信されたGPS信号からおよび/または前記デバイスまたはシステムの一部として提供される1つ以上のセンサから、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、システムクロック、または、前記デバイスまたはシステムが通信し得るセンサから、前記デバイスまたはシステムによって決定可能である。好ましい実施形態において、前記デバイスまたはシステムは、速度センサ、ブレーキセンサ、方向または方位センサ、燃料ゲージ等の、乗り物に一般に備えられる様々なセンサから情報を取得してもよい。
【0026】
従って、この側面では、本発明は、前記デバイスの動作または所在地が、前記デバイスに格納されるマップデータにおいて「仮想化」される時に、デバイス自身の動作または所在地が、可能性がないまたは適切でないと、前記デバイス自身が決定する場合には、訂正データを自動的に創出し、修正し、または消去する手段を提供する。さらに、1つ以上の乗り物特定パラメータが、関連するセンサから取得され、または、例えば、起動時に前記ユーザによって前記デバイスまたはシステムに入力され、または前記デバイスまたはシステムのメモリに格納される場合、前記デバイスは、次にマップデータおよび現在の所在地から、前記乗り物特定パラメータによって表される前記特定の乗り物に関連する特徴、例えば、乗り物の種類、幅、重さ、長さ、高さが、移動時における特定の道路に対して適切または可能性があることを決定し得る。
【0027】
例えば、
前記マップデータおよびそこに適用されるあらゆる訂正が、道路が特定の幅であることを示し、
局所的に格納される乗り物特定パラメータが、前記現在の乗り物の幅がマップデータに表される前記道路の幅と、非常にまたは危険な程近似する幅であることを示し、
前記デバイスがその道路に沿って移動することを決定するなら、
その場合、前記乗り物特定パラメータによって示される幅を有する乗り物にとって前記道路は通行可能であるので、前記マップデータは誤りであるという推論が前記デバイスによって自動的になされる。従って、前記デバイスまたはシステムによって発行される承認/拒絶プロンプトのユーザ承認があるとすぐに、前記デバイスまたはシステムによって自動的に訂正がなされ、そのような訂正は、移動される前記道路のいくつかの情報、および修正された許容される幅を含む。
【0028】
さらなる例では、前記デバイスが一方通行のストリートを特定の方向に移動する場合には、前記デバイスの移動方向および現在の所在地が、前記デバイスによって計算されてもよく、前記マップデータと相互に関連付けられてもよく、そのストリートへのアクセス方向が、前記デバイスが現在移動している方向と反対側であると、前記デバイスがそこから決定し得る。この状況では、前記デバイスは、前記ユーザへ即時警告を発行してもよく、前記現在のストリートに対するアクセス方向が前記マップデータにおいて不正確に識別されることを確認することによって前記マップデータを訂正するように前記ユーザを促してもよく、または、さらにまたは代わりに、前記デバイスは、前記ストリートを特定する所在地情報を含む訂正データ、および、前記マップデータが不正確なアクセス方向を特定するという事実を識別する他のデータ、を自動的に創出してもよい。前記デバイスは、特定の道路または一続きの道路の前記現在の移動速度が、その道路または一続きの道路に対するマップデータで識別される速度制限よりも大きいと決定し、適切で自動的なプロンプト/応答に依存する訂正アクションをとる可能性もある。
【0029】
従って、前記マップ特定パラメータは、選択的に1日のある時間または他の基準に基づく通路アクセス制限、速度制限、ターン制限、コーナーを通じて計算された適当なターンレート(turn rate)、または高さ/重さ/幅制限、のうちの1つであってもよい。
【0030】
自動的に創出され、修正され、または消去される次の訂正は、以前実在しないまたは現在閉鎖された通路の開放、以前利用可能な通路等の閉鎖、除去、取り壊し、または廃止、ある種類の道路ジャンクションの別のタイプの道路ジャンクションへの変更(例えば、交差道路をロータリーに変更、その逆もまた同様)、建物、POIまたは同様のもの等の欠如、省略または一時閉鎖、または、新しい建物、POI、または、所望の目的地または中間地点の一部を選択的に形成する、他の建物、の追加に関してもよい。
【0031】
好ましい配置では、訂正データは、訂正の性質を示す信頼レベルによって認定され、前記信頼レベルは、以下の基礎のうちの1つ以上による。
【0032】
基礎マップデータプロバイダからのデータと、
デバイスプロバイダによって検証されているデータと、
予約登録(subscription)が確立されたPOIからのデータと、
制限された数の「信頼」ソースからのデータと、
多くの人々によって報告されているデータと、または、
比較的少ない人々によって報告されているのみのデータと、および、
前記現在のユーザによるデータ。
【0033】
さらに好ましい実施形態において、前記訂正は、特定の有効性継続期間または他の時間の単位によってさらに認定される。
【0034】
本発明のさらなる側面において、PNDおよび/またはナビゲーションシステムが、説明される前記方法を実行するように構成されるように、必要に応じてコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で具体化されるコンピュータプログラムが上述した方法を実行するために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本願は、図面を用いて説明されるであろう例示的な実施形態を用いることによって以下でより詳細に説明されるだろう。
【図1】図1は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の例示的な図を説明する。
【図2】図2は、ナビゲーションデバイスの電子的な構成要素の例示的なブロック図を説明する。
【図3】図3は、無線通信チャネルを介して情報を受信してもよい方法の例示的なブロック図を説明する。
【図4A】、
【図4B】図4Aおよび4Bは、ナビゲーションデバイスの実施形態の実施の斜視図である。
【図5A】図5Aは、本発明に従って動作をもたらすためにデバイスまたはシステムによって選択可能であってもよい多くの可能性のあるオプションのうちの2つを示すスクリーンショットを示す。
【図5B】図5Bは、デバイスまたはシステムが、デバイスまたはシステム識別された訂正を検証することをユーザに促してもよい方法を示すスクリーンショットを示す。
【図6】、
【図7】、
【図8】、
【図9】、
【図10】、
【図11】図6乃至図11は、本発明に従ったマップ誤りを決定可能なデバイスまたはシステムによって発行されてもよいプロンプトの種類の例を示すスクリーンショットをさらに提供する。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、ナビゲーションデバイスによって使用可能な、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の例示的な図を説明する。そのようなシステムは既知であり、様々な目的に使用されている。一般に、GPSは、継続して位置、速度、時間、および場合によっては方向の情報を無限のユーザに対して決定することが可能な衛星無線ベースのナビゲーションシステムである。NAVSTARとして以前より既知であるGPSは、非常に正確な軌道で地球と連携する複数の衛星を組み込む。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星はその所在地をあらゆる数の受信部に伝え得る。
【0037】
特にGPSデータを受信する機能を備えるデバイスが、GPS衛星信号に対して無線周波数のスキャンを開始すると、GPSシステムが実行される。GPS衛星から無線信号を受信するとすぐに、デバイスは複数の異なる従来の方法のうちの1つを介してその衛星の正確な所在地を決定する。デバイスは、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで、大抵の場合、信号をスキャンし続けるだろう(留意すべきは、位置は、通常決定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号のみで決定され得ることである)。幾何学的な三角測量を実行すると、受信機は3つの既知の位置を利用してそれ自身の衛星に対する2次元的位置を決定する。このことは既知の方法で実行され得る。さらに、第4の衛星信号の取得は、受信デバイスが既知の方法と同じ幾何学的計算によってその3次元的位置を計算するのを許可するだろう。位置および速度データは、無数のユーザによって継続方式でリアルタイムにアップデートされ得る。
【0038】
図1に示されるように、GPSシステムは通常参照番号100によって示される。複数の衛星120は地球124についての軌道上にある。それぞれの衛星120の軌道は必ずしも他の衛星120の軌道と同期している必要はなく、実際に非同期であり得る。様々な衛星120からスペクトラム拡散GPS衛星信号160を受信するGPS受信機140が示される。
【0039】
それぞれの衛星120から継続して送信されるスペクトラム拡散信号160は、非常に正確な原始時計を用いて達成される大変正確な周波数標準を利用する。それぞれの衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。GPS受信機デバイス140が三角測量によってその2次元的位置を計算するために、GPS受信機デバイス140は、少なくとも3つの衛星120から一般にスペクトラム拡散GPS信号を取得することが当業者によって理解されよう。4つの衛星120の全部からの信号160に帰結する、追加の信号の取得は、GPS受信機デバイス140が既知の方法でその3次元的位置を計算するのを許可する。図2は、ブロック構成要素形式での、ナビゲーションデバイス200の電子的構成要素の例示的なブロック図を説明する。ナビゲーションデバイス200のブロック図は、ナビゲーションデバイスの全ての構成要素を含んでおらず、多くの例示的構成要素を代表するのみであることが留意されるべきである。
【0040】
ナビゲーションデバイス200は筐体内に配置されている(不図示)。筐体は入力デバイス220と接続されたプロセッサ210と、ディスプレイスクリーン240とを含む。入力デバイス220はキーボードデバイス、音声入力デバイス、タッチパネル、および/または情報を入力するために使用されるあらゆる他の既知の入力デバイスを含み得、ディスプレイスクリーン240は例えばLCDディスプレイ等のあらゆるタイプのディスプレイスクリーンを含み得る。入力デバイス220およびディスプレイスクリーン240は統合入力ディスプレイデバイスに統合され、タッチパッドまたはタッチスクリーン入力を含み、ユーザは、複数のディスプレイ選択のうちの1つを選択するために、または、複数の仮想ボタンのうちの1つを起動するために、ディスプレイスクリーン240の一部をタッチすることのみが必要である。
【0041】
さらに、他のタイプの出力デバイス250は、可聴式出力デバイスを含み得るが、それに限定されない。出力デバイス241はナビゲーションデバイス200のユーザに対して可聴情報を生成するので、入力デバイス240は入力音声コマンドも受信するマイクロフォンおよびソフトウェアを含み得ることが同様に理解される。ナビゲーションデバイス200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力デバイス240から入力情報を受信するように動作可能に接続され且つ設定され、出力接続245を介して、そこへ情報を出力するディスプレイスクリーン240と出力デバイス241とのうち少なくとも1つと動作可能に接続される。さらに、プロセッサ210は、接続235を介して動作可能にメモリ230と接続され、接続275を介して入力/出力(I/O)ポート270から/へ情報を受信/送信するようにさらに構成され、I/Oポート270はナビゲーションデバイス200外部のI/Oデバイス280と接続可能である。外部I/Oデバイス280は、例えばイヤホン等の外部リスニングデバイスを含んでもよいが、それに限定されない。
【0042】
I/Oデバイス280との接続は、例えばイヤホンまたはヘッドホンとの接続、および/または、移動電話との接続のために、例えばハンズフリー操作及び/または音声起動操作のためのカー・ステレオユニット等のあらゆる外部デバイスとの有線または無線接続であり得、移動電話接続は、ナビゲーションデバイス200と、例えばインターネットまたはあらゆる他のネットワークとの間のデータ接続を確立するために、および/または、例えばインターネットまたはいくつかの他のネットワークを介してサーバとの接続を確立するために使用されてもよい。
【0043】
ナビゲーションデバイス200は、(例えば既知のブルートゥース技術を介したデジタル接続等の)デジタル接続を確立する(移動電話、PDA、および/または移動電話技術を伴うあらゆるデバイス等の)移動デバイス400を介してサーバ302との「移動(mobile)」ネットワーク接続または電気通信接続を確立してもよい。その後、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動デバイス400は、(例えばインターネットを介して)サーバ302とのネットワーク接続を確立し得る。そのようなものとして、「移動」ネットワーク接続が、(単独でおよび/または乗り物で旅をするにつれて移動可能であり得、しばしば移動可能な)ナビゲーションデバイス200と「リアルタイム」または少なくとも「最新」のゲートウェイを情報に提供するためのサーバ302との間で確立される。
【0044】
例えばインターネット410を使用して、(サービスプロバイダを介した)移動デバイス400とサーバ302等の別のデバイスとの間でネットワーク接続を確立することは、既知の方法でなされ得る。このことは、例えばTCP/IP層プロトコルの使用を含み得る。移動デバイス400は、CDMA、GSM、WAN等のあらゆる通信標準を利用し得る。
【0045】
そのようなものとして、データ接続を介して、例えば移動電話またはナビゲーションデバイス200内の移動電話技術を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続のために、サーバ302とナビゲーションデバイス200との間のインターネット接続が確立される。このことは、例えば移動電話または他の移動デバイス、およびGPRS(汎用パケット無線通信システム)接続を介してなされ得る(GPRS接続は通信事業者によって提供される移動デバイスのための高速データ接続であり、GPRSはインターネットに接続するための方法である)。
【0046】
ナビゲーションデバイス200は、移動デバイス400を用いて、結局はインターネット410およびサーバ302を用いて、既知の方法で、例えば既存のブルートゥース技術を介して、データ接続をさらに達成し得、データプロトコルは、例えばGSRM、GSM標準のためのデータプロトコル標準等のあらゆる標準を利用し得る。
【0047】
ナビゲーションデバイス200は、自身の移動電話技術をナビゲーションデバイス200それ自体の内に含んでもよい(例えばアンテナを含み、ナビゲーションデバイス200の内部アンテナがさらに代わりに使用され得る)。ナビゲーションデバイス200内の移動電話技術は、上記で特定されるような内部構成要素を含み得、および/または、例えば必要な移動電話技術および/またはアンテナを備えた挿入可能カード(例えば、加入者識別モジュールすなわちSIMカード)を含み得る。そのようなものとして、ナビゲーションデバイス200内の移動電話技術は、あらゆる移動デバイス400のそれと類似の方法で、例えばインターネット410を介して、ナビゲーションデバイス200とサーバ303との間でネットワーク接続を同様に確立する。
【0048】
GPRS電話の設定のために、ブルートゥース使用可能デバイスが、絶え間無く変わる一連の移動電話モデル、製造業者等と正確に連携するために使用されてもよく、例えばモデル/製造業者に特有の設定がナビゲーションデバイス200に格納されてもよい。この情報のために格納されるデータはアップデートされ得る。
【0049】
図2は、接続255を介してプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間で動作可能な接続をさらに説明し、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機250であり得る。参照番号250によって示されるアンテナおよび受信機は、説明のために概略的に組み合わされているが、アンテナおよび受信機は分離して配置された構成要素であってもよく、アンテナは例えばGPSパッチアンテナまたはヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0050】
さらに、図2に示される電子的構成要素は、従来の方法で(不図示の)電源によって電力を供給されることが当業者によって理解されるだろう。当業者によって理解されるように、図2に示される構成要素の異なる配置が本願の範囲内であるとみなされる。例えば、図2に示される構成要素は、有線接続および/または無線接続および同様のものを介してお互い通信してもよい。従って、本願のナビゲーションデバイス200の範囲は、携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200を含む。
【0051】
さらに、図2の携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200は、例えば車またはボート等の電動の乗り物と既知の方法で接続または「ドッキング」され得る。そのようなナビゲーションデバイス200はその場合、携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200の使用ために、ドッキングされた位置から取り外し可能である。
【0052】
図3は、汎用通信チャネル318を介して通信可能なサーバ302とナビゲーションデバイス200の例示的なブロック図を説明する。サーバ302およびナビゲーションデバイス200は、通信チャネル318を介した接続がサーバ302とナビゲーションデバイス200との間で確立されると、通信し得る(そのような接続は移動デバイスを介したデータ接続、インターネットを介したパーソナルコンピュータを介した直接接続等であり得ることに留意すべきである)。
【0053】
サーバ302は、図解されていない他の構成要素に加えて、メモリ306と動作可能に接続され、有線接続または無線接続314を介して、大容量記憶デバイス312とさらに動作可能に接続されたプロセッサ304を含む。プロセッサ304は、通信チャネル318を介してナビゲーションデバイス200へ情報を送信し且つナビゲーションデバイス200から情報を受信する送信機308および受信機310とさらに動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号、および/または他の伝播信号を含んでもよい。送信機308および受信機310は、ナビゲーションデバイス200に対する通信設計で使用される伝達要件(communication requirement)および通信技術に従って選択されまたは設計されてもよい。さらに、送信機308および受信機310の機能は、信号送受信機に組み込まれてもよいことが留意されるべきである。サーバ302は、大容量記憶デバイス312とさらに接続され(または大容量記憶デバイス312をさらに含み)、ここで留意すべきはその大容量記憶デバイス312は通信リンク314を介してサーバ302と連結されてもよいことである。大容量記憶デバイス312は、ナビゲーションデータおよびマップ情報の格納場所を含み、さらにサーバ302とは分離したデバイスであり得、または、サーバ302に組み込まれ得る。
【0054】
ナビゲーションデバイス200は、通信チャネル318を介してサーバ302と通信するように構成され、且つ通信チャネル318を介して信号および/またはデータを送信および受信する送信機320および受信機322だけでなく、図2に関して前に説明したように、プロセッサ、メモリ等を含み、留意すべきはこれらのデバイスはサーバ302以外のデバイスと通信するためにさらに使用され得ることである。さらに、送信機320および受信機322は、ナビゲーションデバイス200に対する通信設計で使用される伝達要件および通信技術に従って選択または設計され、且つ送信機320および受信機322の機能は単一の送受信機に組み込まれてもよい。
【0055】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアはプロセッサ304に対して命令を提供し且つサーバ302がナビゲーションデバイス200にサービスを提供するのを許可する。サーバ302によって提供される1つのサービスは、ナビゲーションデバイス200からの要求の処理および大容量記憶デバイス312からナビゲーションデバイス200へのナビゲーションデータの送信を含む。サーバ302によって提供されるもう1つのサービスは、所望のアプリケーションに対する様々なアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理およびこれらの計算結果のナビゲーションデバイス200への送信を含む。
【0056】
通信チャネル318は一般にナビゲーションデバイス200およびサーバ302を接続する伝播媒体またはパスを表す。サーバ302およびナビゲーションデバイス200の両方は、通信チャネルを介してデータを送信する送信機と、通信チャネルを介して送信されたデータを受信する受信機とを含む。
【0057】
通信チャネル318は特定の通信技術に限定されない。さらに、通信チャネル318は単一の通信技術に限定されない。すなわち、通信チャネル318は様々な技術を使用するいくつかの通信リンクを含んでもよい。例えば、通信チャネル318は、電子的通信、光学的通信、および/または電磁気的通信等のためのパスを提供するように構成され得る。そのようなものとして、通信チャネル318は、電子回路、ワイヤおよび同軸ケーブル等の導体、光ファイバー・ケーブル、コンバータ、無線周波、大気、空間等のうちの1つまたは組み合わせを含むが、それに限定されない。さらに、通信チャネル318は、例えばルータ、リピータ、バッファ、送信機、および受信機等の中間デバイスを含み得る。
【0058】
例えば、通信チャネル318は電話およびコンピュータネットワークを含む。さらにその上、通信チャネル318は、無線周波数、マイクロ波振動数、赤外線通信等の無線通信に適合することが可能であってもよい。さらに、通信チャネル318は衛星通信に適合し得る。
【0059】
通信チャネル318を介して送信された通信信号は所与の通信技術のために要求または設計されてもよい信号を含むが、それに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)等の移動体通信技術で使用されるように構成されてもよい。デジタル信号およびアナログ信号の両方が通信チャネル318を介して送信され得る。これらの信号は、通信技術に望ましいように変調、暗号化、および/または圧縮された信号であってもよい。
【0060】
サーバ302は無線チャネルを介してナビゲーションデバイス200によってアクセス可能な遠隔サーバを含む。サーバ302は、ローカルエリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)等に配置されるネットワークサーバを含んでもよい。
【0061】
サーバ302はデスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、且つ通信チャネル318はパーソナルコンピュータとナビゲーションデバイス200との間を接続されたケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、サーバ302とナビゲーションデバイス200との間でインターネット接続を確立するために、ナビゲーションデバイス200とサーバ302との間に接続されてもよい。あるいは、携帯電話または他の手持ちサイズのデバイスが、インターネットを介してナビゲーションデバイス200をサーバ302に接続して、インターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0062】
ナビゲーションデバイス200は、ユーザがナビゲーションデバイス200をサーバ302に接続するとすぐに定期的にアップデートされてもよく、および/または例えば無線移動接続デバイスおよびTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーションデバイス200との間でなされているより常時または頻繁な接続に応じてより動的であってもよい、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を提供されてもよい。多くの動的計算に対して、サーバ302におけるプロセッサ304は処理ニーズの大部分に対処するために使用されてもよいが、しかしながら、ナビゲーションデバイス200のプロセッサ210はサーバ302への接続とはしばしば独立して多くの処理および計算にも対処し得る。
【0063】
図2において前述したように、ナビゲーションデバイス200は、プロセッサ210、入力デバイス220、およびディスプレイスクリーン240を含む。入力デバイス220およびディスプレイスクリーン240は、例えばタッチパネルスクリーンを介した(直接入力、メニュー選択等による)情報の入力および情報の表示を可能にする統合入力ディスプレイデバイスに統合される。当業者によく知られているように、そのようなスクリーンは例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。さらに、ナビゲーションデバイス200は、例えば音声入力/出力デバイス等の、あらゆる追加の入力デバイス220および/または追加の出力デバイス241も含み得る。
【0064】
図4Aおよび4Bは、ナビゲーションデバイス200の斜視図である。図4Aに示されるように、ナビゲーションデバイス200は統合入力ディスプレイデバイス290および(内部GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム220等を含むがこれらに限定されない)図2の他の構成要素を含むユニットであってもよい。
【0065】
ナビゲーションデバイス200は、大型吸着カップ294を使用してそれ自体が乗り物のダッシュボード/窓/等に固定されてもよいアーム292上に据え置かれてもよい。このアーム292は、ナビゲーションデバイス200がドッキングされ得るドッキングステーションの一例である。図4Bに示されるように、ナビゲーションデバイス200は、例えばナビゲーションデバイス200をアーム292にスナップ式で接続することによって、ドッキングステーションのアーム292とドッキングされるかあるいは接続され得る(これはほんの一例であり、ドッキングステーションと接続する他の既知の代替方法が本願の範囲内である)。ナビゲーションデバイス200はその場合、図4Bの矢印によって示されるように、アーム292上で回転可能であってもよい。ナビゲーションデバイス200とドッキングステーションとの間の接続を解除するために、例えばナビゲーションデバイス200上のボタンが押下されてもよい(これはほんの一例であり、ドッキングステーションとの接続を解除する他の既知の代替方法が本願の範囲内である)。
【0066】
図5Aを参照すると、デバイスのソフトウェアは一般に複数のユーザ設定可能な嗜好を備えてもよい。例として、ディスプレイカラーの設定、音声命令嗜好、ストリートの名称および他の役に立つナビゲーション命令が表示されてもよい方法等の情報表示嗜好、および、デバイス起動嗜好が含まれる。
【0067】
そのようなオプションの設定は、様々なユーザ選択可能なアイコンおよび/またはテキストの、選択的にスクロール可能なメニューを表示することによって、ユーザがデバイスのスクリーンをタッチした後に通常達成され、それらの後の選択は、選択可能なアイコンまたはテキストの1つ以上のさらなるメニュー、または、特定のオプション設定スクリーン、の何れかの表示をもたらし、2つの例が図5Aにおける500および502に示される。図に示されるように、これら2つのスクリーンショットは、マシン内のわずかに異なるオプションの設定に関する。
【0068】
スクリーンショット500は、デバイス決定された、近隣におけるマップデータ誤りの検証をデバイスがユーザに促すことを可能にさせ、それは、例えばホーム所在地の予め決定された閾値距離の範囲内で、デバイスのメモリに格納された、予めユーザ設定された「ホーム所在地」に関連して定義される。スクリーンショット502は、デバイス決定された、ユーザがしばしば運転する道路に沿ったマップデータ誤りの検証をデバイスがユーザに促すことを可能にさせ、それは、場合によっては予め決定された期間に渡るデバイス移動のログファイルを参照して決定される。さらなる実施形態において、デバイスが自動的にすなわちプロンプトまたは検証を発行することなく、マップデータ訂正を作成するのを許可するオプション、または、既に存在し且つデバイスのメモリに格納された基礎マップデータファイルに適用されているそのような訂正を修正するオプション、が存在してもよい。
【0069】
図5Bでは、スクリーンショット504は、どのようにデバイスがユーザに検証のためのプロンプトを発行するかを概略的に示し、それは、場合によってはまたは選択的には、ビープ音警告または音声警告等の可聴出力に付随して起こる。多数の要因が、「タウンストリート(Town Street)」は一方通行のストリートであるか、という504に説明される表示等の検証プロンプトの表示に関与してもよく、これらは以下で説明される。さらにその上、以下の説明はユーザがデバイスと共に移動するにつれての実質的にリアルタイムのユーザのプロンプトに関するが、デバイスが基準ログデータと共に潜在訂正情報を記録する可能性、および、訂正データの検証が、潜在訂正が要求されてもよいデバイスによる実際の決定よりもはるかに遅い時間に起こる可能性が同様にある。
【0070】
例えば、デバイスの所在地データ、に対する、および運転または別の方法でデバイスと共に移動する以外の時における後の検証のために、ユーザへリターンされるべき特定の訂正データに対する、他のデバイスのユーザからの類似のデータと共に、ログデータは中央処理機能へ送信されて戻されてもよい。この例では、リターンされるデータは、ユーザのホームの所在地の予め定められた距離の範囲内での、または、デバイスのユーザがしばしば移動する道路に沿っての、どちらかでの訂正のために、多数の異なる検証要求から構成されるクイズ形式をとってもよい。
【0071】
リアルタイムプロンプトモードでは、しかしながら、フリードライビングまたはナビゲーションモードの間にデバイスがマップ情報を表示するので、デバイスの現在の位置が一般に既知であるまたは概算され、角速度および直線速度、角加速度および直線加速度、および一般的移動方向等の、デバイスの現在の動作に関する多数の他のパラメータが存在し、それは動作特定パラメータであり、デバイスが現在関連付けられている乗り物の種類または輸送モードを特定する多数の予め設定されたパラメータを(場合によっては)伴い、それは乗り物特定パラメータである。この後者のタイプのパラメータの例は、乗り物の種類、サイズ、重さ、典型的な占有レベル等である。
【0072】
従って、これらの様々なパラメータがデバイスにとって既知であるので、デバイスが(そのフリードライビングモードおよびナビゲーションモードでデバイスの通常動作の一部を形成するように)関連マップ情報をそのスクリーンに図式的に表すことだけでなく、デバイスが基礎をなすマップ情報(およびそこに適用可能な訂正)からデバイスによって横断された時における特定の道路または交差点に特有の、ある他の特定のパラメータを決定することも可能である。これらのいわゆるマップ特定パラメータの例は、道路に沿ったまたは交差点を通る進行方法、または許容進行モードに関する実際のまたは計算された制限、特に一方通行のストリートの進行方向、道路速度制限、交差点ターン制限、道路に沿ったまたは交差点を通るカーブの程度、重さ制限、幅制限または高さ制限、および、開放または閉鎖される時間制限だけでなく、道路に沿ったまたは交差点を通る特定の進行モードにおける時間制限、を含むかもしれない。
【0073】
その後、前述のパラメータの何れかまたは現在の所在地が関連するマップ特定パラメータと抵触するかどうかをデバイスが決定し得るとすぐに、乗り物および/または動作特定パラメータ、および/または実際に現在のデバイスの所在地と、1つ以上のデバイス決定されたマップ特定パラメータと、の比較が行われ、もし抵触するなら、デバイスは適切な第2のアクションをとってもよく、特定の訂正データを記録し、創出し、または修正する、または、そのような記録、創出、または修正が生じる前に、間に、または後に、適切なプロンプトまたは警告をユーザに発行する。
【0074】
この記述は、本発明の実施形態に関し、乗り物特定パラメータおよび動作特定パラメータが主に独立型ナビゲーションデバイスによって計算されるが、そのようなデバイスは、デバイスが位置する乗り物内において、または、ナビゲーションシステムが構築時にインストールされる構造において、一般にまたは特に備えられる1つ以上のセンサから、乗り物特定データおよび動作特定データを受信してもよいことが特に言及されるべきである。そのような異なる実施形態にも関わらず、デバイスまたはシステムによって受信される信号は、そのような乗り物特定パラメータのという単に電子的または電気的な指標であり、且つ、デバイスまたはシステムによるその受信は、データから利用可能なそのようなパラメータを取得するために必要とされる特定の計算の観点ではデバイスまたはシステムのオーバヘッドを単に低減することが予想される。
【0075】
図5Bに示される実施形態では、マップ情報が表示されており、デバイスは506Aで示される現在の所在地が、その名称が508で示される「Flower St」に沿っていると決定している。デバイスは、その進行の方向が、放射状のストリートのうちの1つが、適当な方向識別子512によって一方通行ストリートとして示される「Town St」510である交差点に向かっていることも決定する。従って、デバイスが、交差点に近づき且つ次に交差点を進行し、その後マップデータで示される許容される乗り物の進行方向とは反対の方向に、その所在地が506Bである「Town St」を進行するなら、その場合デバイスの所在地が「Town St」に対してまだ許容される一方、その進行方向はマップデータと不一致である。それ故、プロンプトのために予め設定されたオプションに従って、デバイスは多数の異なる第2のアクションの何れかをとってもよい。
【0076】
そのような第2のアクションのうちの1つは、「「Town St」は一方通行?」というプロンプトテキスト514をもたらし、付随する選択可能オプションボタン516A、516B、516Cが、ユーザが直ちに、デバイス内の基礎をなすマップデータが誤っているのかどうか、ユーザが誤っているのかどうか、を検証することを許可するために、または、マップデータの正確性に関する不確定状態情報を入力するために、表示される。
【0077】
理解されるように、運転中に提案された訂正の正確性のユーザによる検証は適切ではないかもしれなく、それ故、一実施形態において、デバイスまたはシステムは、ユーザが目的地に到達するまで、または、デバイスが予め定められた時間に静止していると決定するまで、または、他の適当な時間遅延まで、この検証および他の訂正を延期してもよい。
【0078】
しかしながら、検証が起こる時に関わらず、デバイスは、マップ特定パラメータ、この場合「Town St」に沿った許容進行方向、と、デバイス決定された動作特定パラメータ、この場合ある時間に「Town St」に沿った許容進行方向がマップデータで許容されるように示される方向とは反対であったという事実、との間で明らかな不一致が生じたことを示す指標を格納しているだろう。そのような指標は本質的に訂正であるとみなされてもよく、それが一時的であるかまたは永続的であるかどうかは、ユーザにより実行される後の検証または拒絶に依存してもよい。
【0079】
スクリーンショット518は、プロンプトへのユーザ応答の結果として、自動的に創出または修正されても、またはされていてもよいマップ訂正データを検証するために、単純な(選択的な)「thank you」をユーザに提供する。訂正または修正の形式は、あらゆる適当な種類であってもよいが、最も好ましくは、その特定の所在地または関連する道路または交差点または一連のそのような所在地等のデバイスの関連する所在地という指標、および、現在の所在地、1つ以上の乗り物特定パラメータ、1つ以上の動作特定パラメータの何れかと、1つ以上のマップ特定パラメータとの間での明らかな不一致に起因する、決定されたマップデータ誤りの性質という指標を含むだろう。
【0080】
可能性のある追加的な情報は、時間という指標を含んでもよく、例えばそれは、上述のパラメータ間の比較がなされる時間、または、ユーザがマップデータ誤りを検証した時間、または、適切であるようにあらゆる他の適当なまたは関連する時間、である。訂正の一部として格納されるさらなる選択的データは、格納された訂正に適用可能な信頼レベルの観点でデバイスまたはそのユーザに特有のいくつかのカテゴリ情報を含んでもよい。
【0081】
訂正において具体化される全てのデータは、他の予め格納された訂正と同じ方法でデバイスに格納されてもよく、さらにその上、そのような訂正はデバイスのルート計算、ガイダンスおよびナビゲーション機能に利用されてもよいので、そのような訂正と同じ方法で利用されてもよい。
【0082】
ユーザによって要求される検証の種類の他の例は、図6乃至12に説明されるスクリーンショットに見られてもよい。これらのスクリーンショットはデバイスのユーザが旅を完了した後に表示されてもよい検証プロンプトに特有であるが、ルート中または運転中にそのようなプロンプトが表示されてもよいことは同様に可能性がある。例えば、スクリーンショット520では、プロンプトテキスト522は、524で示される「Bridge Street」を進行する時に、「Flower St」へ交差点526で右折することが可能であるかどうかをユーザに要求する。
【0083】
そのような「ターン制限」は、「Flower Street」が一方通行または双方向通行であるかどうかに関わらず、実施されてもよい。それ故、一般にその道路に対する進行方向制限から切り離して識別されるだろう。この種類のプロンプトは、一般にいつかユーザがそのような操作をした後に現れるだろうし、それは従ってデバイスのマップデータ内に現存する時はターン制限に違反している。
【0084】
図7のスクリーンショット530では、プロンプト532は、乗り物の種類、および操作の種類の両方に特有であり、それ故、ナビゲーションモードまたはフリードライビングモードでデバイスが進行するのと同時にまたは連続的にデバイスによって異なる種類のパラメータが比較されてもよいことを明示することが留意されるべきである。この場合、マップ情報からデバイスによって取得されるマップ特定パラメータは、交差点526で実施されるあらゆるターン制限、および、「Flower Street」に渡る乗り物制限の両方を含むだろう。もちろん、乗り物特定パラメータに適用可能である発明のために、ユーザは、デバイスがオートバイのナビゲーションのために使用されていたことを示すオプションを設定する必要があるだろうし、または、デバイスがそのような乗り物の種類を示す予め設定されたオプションを要求するだろう。
【0085】
図8において、スクリーンショット534は、プロンプトテキスト536で示されるように、「Town Street」での道路工事の存在可能性に関する検証プロンプトを提供する。この図は、本発明のさらなる実施形態を説明し、デバイスはナビゲーションモードで動作しており、ナビゲートされているルートは「Town Street」を含み、ユーザは「Town Street」を進行することを避けるために計画されたルートから逸脱する。
【0086】
この実施形態では、デバイスは、現在の所在地および予めプログラムされたルートを比較し、且つ、そのルートが特定の交差点で後に続いてなかったと決定する。もちろんこのイベントは上述したように自動的に記録されてもよいが、次に表示されるプロンプトは、ユーザが計算されたルートに従わない可能性のある多数の原因に関してもよい。
【0087】
様々な例は、例えば時刻に基づく制限等の、道路工事の存在、ターン制限、乗り物および/または他のアクセス制限等をもちろん含むかもしれない。従って、プロンプトテキスト536は、「Town Street」における1つの可能性のある制限にのみ関するが、それは、様々な可能性のあるイベント、または、ユーザがこのストリートを含んだルートに従わない原因、に関する多数の異なる選択可能なオプションによる置換を要求してもよい。
【0088】
さらにその上、ナビゲーションモードで動作するデバイスに関して、本発明の代替実施形態が図9に示される。スクリーンショット538は、Town Streetに沿った予め識別された道路工事がもはや起こっていないかどうかをユーザが確認するように要求するプロンプト540を含む。そのようなプロンプトは、フリードライビングモードまたはナビゲーションモードのどちらかでTown Streetを進行したことを予め識別するデバイスに応答して発行されてもよく、従って、マップ特定データ(例えば、一方向または完全のどちらかで進行を妨げる道路工事)、および、デバイス所在地および/または進行方向(例えば、Town Street)の間の不一致をもたらす。
【0089】
最後に、図10および図11は、時間および種類の観点での乗り物アクセス制限に関するさらなるユーザ検証プロンプトのスクリーンショット542、544をそれぞれ提供し、そのようなプロンプトはマップデータがそのような進行が許容されないことを示す時に、特定の種類の乗り物が関連するストリートを進行した後で発行される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション、ルートガイダンス、およびPNDまたはナビゲーションシステムのディスプレイスクリーンでのマップ情報表示の基礎を共に形成する、地理空間的情報および誤り識別情報の両方を含む、1つ以上のマップデータ訂正ファイルが適用されている1つ以上の基礎マップデータファイルを有するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法であって、
前記方法は、
前記デバイスまたはシステムの現在の所在地またはホームの所在地、および、前記マップデータ訂正ファイルで地理空間的に識別された前記所在地のうちの1つ以上からの距離、を決定する工程と、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致した時に、前記デバイスまたはシステムによるプロンプトの出力へのユーザ応答を受信するとすぐにまたは受信した後に、または、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致した時に自動的に、
前記誤り識別の変更および/または認定をもたらす工程と、を備え、
前記プロンプトは、少なくとも部分的に前記誤りを示し、
前記デバイスの所在地が前記誤り識別の所在地と比較され、前記誤りの存在または不存在がユーザ入力なしに前記デバイスによって自動的に決定されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記プロンプトは、特定の地理空間的な所在地において識別された前記誤りの正確性を確認するための、前記ユーザに対する要求であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プロンプトは、承認オプションと拒絶オプションとのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記誤り識別の前記変更は、その消去であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記プロンプトは、創出され、修正され、または消去されることが望まれる前記訂正に関する特定のデータをユーザが入力することを許可されるユーザデータ入力スクリーンの表示を含み、または当該表示をもたらすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記誤り識別情報は、認定情報を含み、前記認定情報は、信頼レベル形式であり、前記変更する工程と認定する工程との少なくとも1つは、ユーザがそれぞれの誤りを承認または拒絶する時に、または、前記デバイスが、前記マップデータ訂正ファイルに識別された誤りが正確であるまたは不正確であることを自動的に示す方法で、進行する場合に自動的に、前記認定情報の値を増減させる工程を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記誤り識別の前記認定は、前記誤り識別の関連する信頼レベルという指標を提供することを含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記誤り識別は、変更と認定との少なくとも1つの後で、集中マップ訂正データ処理機能への後の送信のために前記デバイスまたはシステムに格納されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータで動作する時に、請求項1乃至8の何れかの全ての工程を実行するように構成されたコンピュータプログラムコード化手段を備えるコンピュータプログラム。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な記億媒体で具体化される請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
PNDまたはナビゲーションシステムであって、
地理空間的情報および誤り識別情報の両方を含む1つ以上のマップデータ訂正を適用されている1つ以上の基礎マップデータファイルが格納されるメモリと、
ディスプレイと、
GPS信号受信手段と、
前記デバイスの現在の地理空間的所在地を決定するために前記受信されたGPS信号を処理し、この情報と前記マップデータとを相互に関連付け、前記現在のデバイスにおけるおよび前記現在のデバイスの近くにおける前記マップデータを表す情報の表示をもたらすことが可能な処理手段と、を備え、
前記処理手段は、所望の目的地が選択された場合にナビゲーションおよびルートガイダンスを実行することも可能であり、
前記PNDのメモリは、現在の所在地またはホームの所在地をさらに格納し、
前記処理手段は、
マップデータ訂正ファイルで地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上からその距離を決定し、
前記PNDに、前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致する時に、ユーザ応答に対してプロンプトを出力させ、
前記プロンプトは少なくとも部分的に前記誤り識別を表し、
前記プロンプトに対するユーザ入力応答は、前記訂正の修正または消去を後にもたらし、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致した時に、自動的に訂正を創出し、修正しまたは消去し、
前記デバイスの所在地は前記誤り識別の所在地と比較され、前記誤りの存在または不存在が前記ユーザ入力なしに前記デバイスによって自動的に決定されることを特徴とするPNDまたはナビゲーションシステム。
【請求項12】
請求項2乃至8の何れかに記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のPNDまたはナビゲーションシステム。
【請求項1】
ナビゲーション、ルートガイダンス、およびPNDまたはナビゲーションシステムのディスプレイスクリーンでのマップ情報表示の基礎を共に形成する、地理空間的情報および誤り識別情報の両方を含む、1つ以上のマップデータ訂正ファイルが適用されている1つ以上の基礎マップデータファイルを有するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法であって、
前記方法は、
前記デバイスまたはシステムの現在の所在地またはホームの所在地、および、前記マップデータ訂正ファイルで地理空間的に識別された前記所在地のうちの1つ以上からの距離、を決定する工程と、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致した時に、前記デバイスまたはシステムによるプロンプトの出力へのユーザ応答を受信するとすぐにまたは受信した後に、または、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致した時に自動的に、
前記誤り識別の変更および/または認定をもたらす工程と、を備え、
前記プロンプトは、少なくとも部分的に前記誤りを示し、
前記デバイスの所在地が前記誤り識別の所在地と比較され、前記誤りの存在または不存在がユーザ入力なしに前記デバイスによって自動的に決定されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記プロンプトは、特定の地理空間的な所在地において識別された前記誤りの正確性を確認するための、前記ユーザに対する要求であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プロンプトは、承認オプションと拒絶オプションとのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記誤り識別の前記変更は、その消去であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記プロンプトは、創出され、修正され、または消去されることが望まれる前記訂正に関する特定のデータをユーザが入力することを許可されるユーザデータ入力スクリーンの表示を含み、または当該表示をもたらすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記誤り識別情報は、認定情報を含み、前記認定情報は、信頼レベル形式であり、前記変更する工程と認定する工程との少なくとも1つは、ユーザがそれぞれの誤りを承認または拒絶する時に、または、前記デバイスが、前記マップデータ訂正ファイルに識別された誤りが正確であるまたは不正確であることを自動的に示す方法で、進行する場合に自動的に、前記認定情報の値を増減させる工程を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記誤り識別の前記認定は、前記誤り識別の関連する信頼レベルという指標を提供することを含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記誤り識別は、変更と認定との少なくとも1つの後で、集中マップ訂正データ処理機能への後の送信のために前記デバイスまたはシステムに格納されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータで動作する時に、請求項1乃至8の何れかの全ての工程を実行するように構成されたコンピュータプログラムコード化手段を備えるコンピュータプログラム。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な記億媒体で具体化される請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
PNDまたはナビゲーションシステムであって、
地理空間的情報および誤り識別情報の両方を含む1つ以上のマップデータ訂正を適用されている1つ以上の基礎マップデータファイルが格納されるメモリと、
ディスプレイと、
GPS信号受信手段と、
前記デバイスの現在の地理空間的所在地を決定するために前記受信されたGPS信号を処理し、この情報と前記マップデータとを相互に関連付け、前記現在のデバイスにおけるおよび前記現在のデバイスの近くにおける前記マップデータを表す情報の表示をもたらすことが可能な処理手段と、を備え、
前記処理手段は、所望の目的地が選択された場合にナビゲーションおよびルートガイダンスを実行することも可能であり、
前記PNDのメモリは、現在の所在地またはホームの所在地をさらに格納し、
前記処理手段は、
マップデータ訂正ファイルで地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上からその距離を決定し、
前記PNDに、前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致する時に、ユーザ応答に対してプロンプトを出力させ、
前記プロンプトは少なくとも部分的に前記誤り識別を表し、
前記プロンプトに対するユーザ入力応答は、前記訂正の修正または消去を後にもたらし、
前記距離が予め定められた閾値よりも小さい時にまたは前記現在の所在地またはホームの所在地が前記地理空間的に識別された所在地のうちの1つ以上と一致した時に、自動的に訂正を創出し、修正しまたは消去し、
前記デバイスの所在地は前記誤り識別の所在地と比較され、前記誤りの存在または不存在が前記ユーザ入力なしに前記デバイスによって自動的に決定されることを特徴とするPNDまたはナビゲーションシステム。
【請求項12】
請求項2乃至8の何れかに記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のPNDまたはナビゲーションシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2011−515664(P2011−515664A)
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−550103(P2010−550103)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【国際出願番号】PCT/EP2009/050948
【国際公開番号】WO2009/112305
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【国際出願番号】PCT/EP2009/050948
【国際公開番号】WO2009/112305
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】
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