説明

マーキング装置

【課題】 タンク内の収容物を排出する際の操作性を向上させたマーキング装置を提供する。
【解決手段】 メインタンク46内のインクをヘッド10に供給し、ノズル12から射出させた後、ガター16を介してメインタンク46に回収するインク循環経路を有し、操作画面を表示するディスプレイ装置130から接続ケーブル131を介して入力信号が入力されるマーキング装置であって、インクタンク41、溶剤タンク47及びメインタンクを収容する筐体33と、筐体33に設けられ、ユーザ操作を検出する排液スイッチ1と、ユーザによる排液指示を示す上記入力信号に基づいて、排液スイッチ1に対するユーザ操作を有効化する操作スイッチ有効化処理部5と、有効化された排液スイッチ1に対するユーザ操作に基づいてドレインバルブを制御し、インクタンク41、溶剤タンク47及びメインタンク内の収容物を排出する排出制御部6により構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マーキング装置に係り、さらに詳しくは、ヘッドから射出されたインク粒によってワークに文字や図形を印字するマーキング装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
製造ライン上のワークに文字や図形を印字するのに用いられるマーキング装置として、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタは、製造ライン上に配置されるヘッドと、ヘッドにインクを供給するコントローラからなり、ワークに向けて射出されたインクを走査させることによって印字を行っている。ヘッドは、インクを射出するノズルと、ノズルから射出されたインクを帯電させてインク粒を形成するための帯電電極と、インク粒を帯電量に応じて偏向させるための偏向電極からなる。つまり、インクジェットプリンタでは、インク粒の帯電量を調整することによって各インク粒の偏向量が制御され、この様なインク粒の偏向制御と共にワークを移動させることでインク粒が走査される。
【0003】
インクジェットプリンタには、製造ライン上を移動中のワークに印字する必要があることから、速乾性のインクが従来から用いられている。このため、ノズルのインク詰まりを防止するという観点から、印字停止中、すなわち、インク粒の偏向制御が停止中であってもヘッドへのインク供給は継続される。印字停止中にノズルから射出されたインク粒や偏向制御されず印字に用いられなかったインク粒は、ガターと呼ばれるインク受けを介してコントローラ内のメインタンクに回収される。
【0004】
インクタンク内のインクや溶剤タンク内の溶剤が古くなった場合、これらのタンク内の収容物やインクの伝送経路内に残ったインクを排出する必要がある。通常、上述した様なインクジェットプリンタでは、操作画面を表示するディスプレイ装置がコントローラに接続され、ユーザが操作画面上のアイコンを操作することにより、排液指示を示す入力信号がディスプレイ装置からコントローラに入力され、タンク内の収容物が排出される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ディスプレイ装置及びコントローラは、接続ケーブルによって接続されているので、ディスプレイ装置をコントローラから離れた位置に配置することができる。製造ラインに設けられるマーキング装置としては、ディスプレイ装置をコントローラから離れた位置に配置することも少なくない。しかしながら、上述した様な従来のマーキング装置では、タンク内の収容物を排出する際に操作されるディスプレイ装置がコントローラから離れた位置にあると、当該ディスプレイ装置の操作者にはタンク内の収容物の排出状況が分かりづらいので、操作性が良くないという問題があった。例えば、ドレインバルブの排出口から排出された排液を収容するための容器が準備されていない状態でアイコンを操作してしまうケースが考えられる。また、タンク内の収容物の排出中にインクこぼれなどの不具合が生じても、ディスプレイ装置の操作者が気付かないというケースが考えられる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、タンク内の収容物を排出する際の操作性を向上させたマーキング装置を提供することを目的とする。特に、ドレインバルブの排出口から排出された排液を収容するための容器が準備されていない状態でユーザによる排液指示を示す入力信号が入力された場合であっても、収容物が誤って排出されるのを抑制することができるマーキング装置を提供することを目的とする。また、タンク内の収容物の排出中に生じたインクこぼれなどの不具合をユーザが発見した際に、速やかに収容物の排出を停止させることができるマーキング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明によるマーキング装置は、インクを収容するメインタンクと、上記メインタンク内のインクをヘッドに供給し、ヘッド内のノズルから射出させた後、ガターを介して上記メインタンクに回収するインク循環経路とを有し、操作画面を表示するディスプレイ装置から接続ケーブルを介して入力信号が入力されるマーキング装置であって、上記メインタンクを収容する筐体と、上記筐体に設けられ、ユーザ操作を検出する操作スイッチと、ユーザによる排液指示を示す上記入力信号に基づいて、上記操作スイッチに対するユーザ操作を有効化する操作スイッチ有効化手段と、有効化された上記操作スイッチに対するユーザ操作に基づいてドレインバルブを制御し、上記メインタンク内の収容物を排出する排出制御手段とを備えて構成される。
【0008】
このマーキング装置では、筐体に設けられた操作スイッチに対するユーザ操作に基づいてドレインバルブが制御され、メインタンク内の収容物が排出される。その際、操作スイッチは、ディスプレイ装置から入力される入力信号であって、ユーザによる排液指示を示す入力信号に基づいて有効化され、有効化された操作スイッチに対するユーザ操作に基づいてドレインバルブが制御される。この様な構成により、ドレインバルブの排出口から排出された排液を収容するための容器が準備されていない状態で排液指示を示す入力信号が入力されても、マーキング装置の筐体に設けられた操作スイッチを操作しなければ収容物の排出は行われないので、収容物が誤って排出されるのを抑制することができる。
【0009】
第2の本発明によるマーキング装置は、上記構成に加え、上記筐体が、上記筐体内に設けられた上記ドレインバルブの排出口にアクセスするための開閉扉を有し、上記操作スイッチが、上記開閉扉を開けることにより操作可能となる位置に配置されるように構成される。
【0010】
第3の本発明によるマーキング装置は、上記構成に加え、上記操作スイッチが、上記開閉扉の内面上に配置されるように構成される。
【0011】
第4の本発明によるマーキング装置は、上記構成に加え、上記筐体内に配置され、上記インク循環経路にインクを循環させる循環ポンプを備え、上記排出制御手段が、上記メインタンク内の収容物を上記インク循環経路に循環させながら上記ドレインバルブを介して排出するように構成される。
【0012】
第5の本発明によるマーキング装置は、上記構成に加え、上記排出制御手段が、有効化後の上記操作スイッチに対する1回目の操作に基づいて排出制御を開始し、2回目の操作に基づいて当該排出制御を終了するように構成される。この様な構成によれば、有効化後の操作スイッチに対する2回目の操作に基づいて排出制御が終了されるので、タンク内の収容物の排出中に生じたインクこぼれなどの不具合をユーザが発見した際に、速やかに収容物の排出を停止させることができる。
【0013】
第6の本発明によるマーキング装置は、上記構成に加え、上記操作スチッチが、有効化後の2回目の操作に基づいて、無効化されるように構成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によるマーキング装置によれば、ドレインバルブの排出口から排出された排液を収容するための容器が準備されていない状態で排液指示を示す入力信号が入力されても、マーキング装置の筐体に設けられた操作スイッチを操作しなければ収容物の排出は行われないので、収容物が誤って排出されるのを抑制することができる。また、有効化後の操作スイッチに対する2回目の操作に基づいて排出制御が終了されるので、タンク内の収容物の排出中に生じたインクこぼれなどの不具合をユーザが発見した際に、速やかに収容物の排出を停止させることができる。従って、タンク内の収容物を排出する際の操作性が向上し、インクこぼれなどの不具合の発生を抑制させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるマーキング装置を含む自動印字システムの概略構成の一例を示した斜視図であり、マーキング装置の一例としてインクジェットプリンタ100が示されている。この自動印字システムは、インクジェットプリンタ100、ワーク検出センサー110、搬送速度センサー120及びディスプレイ装置130からなり、製造ライン上のワークA2に文字や図形を自動的に印字するためのシステムである。ここでは、電子部品、工業製品などの印字対象物をワークA2と呼ぶことにする。この様なワークA2は、搬送装置A1上に多数存在し、搬送装置A1に沿って移動する際に順次に印字が行われる。
【0016】
インクジェットプリンタ100は、製造ラインの搬送装置A1上に配置されるヘッド10と、インクを伝送するケーブル20と、ケーブル20を介してヘッド10にインクを供給するコントローラ30からなる。
【0017】
ヘッド10は、コントローラ30から供給されたインクからインク粒を形成し、ワークA2に向けて射出する動作を行っている。
【0018】
コントローラ30は、メインタンク内のインクをヘッド10に供給するインクの循環経路の制御部と、ヘッド10内のノズルから射出されたインク粒の偏向制御を行うインク粒の偏向制御部と、インクタンク、溶剤タンク、メインタンク、各制御部などを収容する筐体33からなる。
【0019】
インク粒の偏向制御は、インク粒ごとに行われ、各インク粒の偏向量を制御するとともにワークA2を移動させることでインク粒が走査され、ワークA2表面に印字される。ヘッド10に供給されてノズルから射出されたインク粒のうち、偏向制御されず印字に用いられなかったインク粒は、ヘッド10内のガターを介して回収され、メインタンクに帰還される。
【0020】
コントローラ30の筐体33は、開閉扉33a及びカバー33bを有し、開閉扉33aには、電源スイッチ31と、LEDインジケータ32a〜32cが設けられている。開閉扉33aは、筐体33の一部分として設けられた前面カバーであり、側端部に設けられたヒンジ機構により筐体33本体に対して開閉可能に取り付けられている。この開閉扉33aは、通常、閉じた状態で使用され、インクタンク及び溶剤タンクを補充する際、インクタンク、溶剤タンク及びメインタンク内の収容物を排出する際、インクの循環経路上に設けられたフィルターを交換する際などに開けられる。
【0021】
カバー33bは、筐体33の一部分として設けられた着脱可能な前面カバーであり、インクの循環経路にインクを循環させる循環ポンプを取り出す際などに開けられる。開閉扉33aは上段に配置され、カバー33bは下段に配置されている。
【0022】
電源スイッチ31は、循環ポンプの電源をオン又はオフするための入力キーであり、ヘッド10へのインク供給の開始及び停止を指示することができる。
【0023】
LEDインジケータ32a〜32cは、コントローラ30の動作状態を表示するための表示素子である。ここでは、循環ポンプの電源がオン状態のときにLEDインジケータ32aが点灯(緑色)し、また、エラー発生時には、エラーレベルに応じてLEDインジケータ32b又は32cのいずれかが点滅点灯するものとする。電源スイッチ31及びLEDインジケータ32a〜32cは、開閉扉33aの上端部に配置されている。
【0024】
ディスプレイ装置130は、操作画面を表示する表示部と、操作画面上のアイコンの操作に基づいて入力信号を生成する操作入力部からなるユーザインターフェースである。この操作入力部は、例えば、操作画面内における操作位置を検出し、操作位置に応じた入力信号を生成するタッチパネルセンサーからなる。この様なディスプレイ装置130により生成された入力信号は、着脱可能な接続ケーブル131を介してコントローラ30に入力される。
【0025】
このコントローラ30には、搬送装置A1上のワークA2を検出するワーク検出センサー110と、ワークA2の搬送速度を検出する搬送速度センサー120が接続されている。
【0026】
ワーク検出センサー110は、ワークA2の有無を検出して印字開始信号を生成する検出装置であり、製造ライン上に配置される。印字開始信号は、印字、すなわち、インク粒の偏向制御を開始させるための印字トリガとして出力される。
【0027】
搬送速度センサー120は、搬送速度を検出して検出信号を生成する検出装置であり、ここでは、ローラーの回転速度に応じたパルス数のパルス信号を出力するロータリーエンコーダが用いられている。
【0028】
図2は、図1のインクジェットプリンタ100におけるヘッド10の内部構成の一例を示した断面図である。このヘッド10は、キャノン11、ノズル12、帯電電極13、帯電検出センサー14、偏向電極15、ガター16及びヘッド筐体17からなる。キャノン11は、コントローラ30から供給されたインクを加圧するための装置である。
【0029】
ノズル12は、キャノン11により加圧されたインクを射出する装置であり、噴出口から射出されるインクに振動を与えるためのデバイス(例えば、ピエゾ素子からなる振動素子)が設けられている。このピエゾ振動素子により、コントローラ30からの印加電圧に応じた振幅でインクに振動が与えられる。
【0030】
帯電電極13は、ノズル12から射出されたインクを帯電させてインク粒を形成させる。ここでは、帯電電極13が電圧の印加によりインクよりも電位の高い状態(正電位)に帯電され、従って、インク粒は、負に帯電されるものとする。インクは、ピエゾ振動素子により振動を受けながらノズル12の噴出口から噴射され、帯電電極13により負電荷を帯電することで粒子化され、インクの微小な固まりからなるインク粒が形成される。
【0031】
帯電検出センサー14は、インク粒の帯電状態を検出する検出装置であり、インク粒が適切に帯電しているか否かを監視している。
【0032】
偏向電極15は、インク粒を帯電量に応じて偏向させるための一対の対向電極からなる。ここでは、数千ボルトの電圧が偏向電極15間に印加されるものとする。帯電状態のインク粒は、偏向電極15間を通過する間に、インク粒に作用する電気力により進行方向が曲げられ、帯電量に応じて偏向される。ここでは、インク粒の噴射方向をx軸方向として、各インク粒がy軸方向の負の方向に偏向されるものとする。
【0033】
偏向量の小さなインク粒は、印字には利用されず、ガター16により回収される。ガター16は、ノズル12から射出されたインク粒を受けるインク受けであり、収容されるインクの有無を検出するためのデバイス(ここでは、ガターセンサーと呼ぶことにする)が設けられている。ガターセンサーは、ガター16により回収されるインクの有無を温度変化に基づいて検出するサーミスタである。このガターセンサーによる検出信号により、インクがノズル12から射出されているか否か、ノズル12から射出されたインク粒がガター16によって正しく回収されているか否かが検知される。
【0034】
ガター16により回収されたインクは、ケーブル20を介してコントローラ30内のメインタンクに供給され、再利用される。
【0035】
図3は、図1のインクジェットプリンタ100の内部における構成例を示した経路図であり、インク及び溶剤の伝送経路の一例が示されている。コントローラ30内には、インクタンク41、インクタンクフィルタ42、メインフィルタ43、メインポンプ44a、粘度計45、メインタンク46、溶剤タンク47、溶剤タンクフィルタ48a,48b、溶剤ポンプ44b、インクポンプ44c、インクフィルタ49,50、減圧弁51、圧力計52、ガターフィルタ53、ガターポンプ44d、減圧弁54、コンディショニングタンク55、バルブV1〜V6,V8〜V13が配置されている。
【0036】
ヘッド10内には、フィルタ18,19、バルブV14、ノズル12及びガター16が配置されている。
【0037】
インクタンク41は、インクを収容するための容器であり、インクの補充時やインク交換時には、容器上部に設けられている投入口からインクが投入される。インクタンク41内のインクは、インクタンクフィルタ42を介してバルブV8に供給される。
【0038】
メインポンプ44aは、インクタンク41内のインクを必要に応じてメインタンク46へ送出するとともに、メインフィルタ43を介してメインタンク46内のインクを循環させるインクの送出装置である。メインポンプ44aの出力側は、バルブV11を介して粘度計45に接続されているとともに、バルブV1を介してメインタンク46に接続されている。さらに、メインポンプ44aの出力側は、バルブV3を介してコンディショニングタンク55に接続されているとともに、バルブV4に接続されている。
【0039】
メインポンプ44aの入力側は、バルブV5を介してメインタンク46に接続されているとともに、バルブV9を介してコンディショニングタンク55に接続されている。粘度計45は、メインポンプ44aによりメインタンク46を循環するインクの粘度を検出する検出装置である。
【0040】
溶剤タンク47は、溶剤を収容するための容器であり、溶剤の補充時や溶剤交換時には、容器上部に設けられている投入口から溶剤が投入される。この溶剤は、インクの粘度を一定に保持するためにメインタンク46内のインクに加えられるインク濃度の薄め液である。この様な溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン(MEK)、エタノールなどの揮発性有機溶液が知られており、使用するインク(顔料ともいう)の種類に応じた溶剤が用いられる。溶剤タンク47内の溶剤は、溶剤タンクフィルタ48aを介して溶剤ポンプ44bに供給される。
【0041】
溶剤ポンプ44bは、溶剤タンクフィルタ48bを介して溶剤タンク47内の溶剤を必要に応じてメインタンク46へ送出する溶剤の送出装置である。溶剤ポンプ44bの出力側は、溶剤タンクフィルタ48bを介してバルブV12及びV13に接続されている。
【0042】
メインタンク46は、インクタンク41内のインク及び溶剤タンク47内の溶剤が供給される粘度調整用の容器である。インクポンプ44cは、インクフィルタ49を介してメインタンク46内のインクをヘッド10へ送出するインクの送出装置である。インクポンプ44cの出力側は、インクフィルタ49を介してバルブV2に接続されているとともに、インクフィルタ50を介して減圧弁51に接続されている。
【0043】
減圧弁51は、インクポンプ44cにより送出されたインクの圧力を減圧するための装置である。この減圧弁51による減圧後のインクは、圧力計52を介してヘッド10に供給される。
【0044】
ヘッド10内では、メインタンク46からのインクがフィルタ19を介してバルブV14に伝送され、必要に応じてノズル12に供給される。ノズル12に供給されたインクは、噴出口から射出され、ガター16により回収される。ガター16により回収されたインクは、コントローラ30に伝送され、コントローラ30内のバルブV10及びガターフィルタ53を介してガターポンプ44dに供給され、メインタンク46へ送出される。
【0045】
ノズル12に供給されたインクの一部は、噴出口から射出されるインクの圧力を調整するために、コントローラ30に戻され、バルブV6及び循環フィルタ43を介してメインポンプ44aに供給される。
【0046】
ガターポンプ44dは、ヘッド10から回収したインクをメインタンク46に送出するインクの送出装置である。ガターポンプ44dの出力側は、バルブV11を介して粘度計45に接続されているとともに、バルブV1を介してメインタンク46に接続されている。さらに、ガターポンプ44dの出力側は、バルブV3を介してコンディショニングタンク55に接続されているとともに、バルブV4に接続されている。
【0047】
このインクジェットプリンタ100では、電源スイッチ31の操作によるインクの循環系の立ち上げ時や立ち下げ時に、ヘッド10内のノズル12やガター16を洗浄する洗浄処理が行われる。この様なヘッド10の洗浄時には、溶剤タンク47内の溶剤がバルブV12及び減圧弁54を介してヘッド10に供給される。ヘッド10に供給された溶剤は、フィルタ18を介してバルブV14に供給され、ノズル12へ伝送される。ヘッド洗浄時にノズル12から射出された溶剤は、ガター16を介して回収され、ガターポンプ44dによりコンディショニングタンク55へ送出される。
【0048】
コンディショニングタンク55は、ヘッド洗浄に使用された溶剤を収容するための容器である。コンディショニングタンク55内の溶剤は、バルブV9に供給され、必要に応じてメインタンク44へ伝送されて再利用される。
【0049】
フィルタ18,19,42,43,48a,48b,49,50及び53は、インク又は溶剤から不純物を除去するためのろ過装置である。バルブV2は、インクポンプ44cにより送出されたインクを必要に応じてメインタンク46に帰還させるためのバルブである。バルブV4は、メインポンプ44a及びガターポンプ44dにより送出されたインクを必要に応じて排出するためのドレインバルブである。バルブV1〜V14は、コントローラ30内の制御部からの制御信号によって開閉する開閉装置(例えば、電磁弁)である。
【0050】
ここでは、メインタンク46から、インクポンプ44c、インクフィルタ49,50、減圧弁51、フィルタ19及びバルブV14を介してノズル12に至り、ガター16、バルブV10、ガターフィルタ53、ガターポンプ44d及びバルブV1を介してメインタンク46に帰還するまでのインクの伝送経路をインク循環経路と呼ぶことにする。つまり、インクポンプ44c及びガターポンプ44dは、この様なインク循環経路にインクを循環させるためのポンプとなっている。
【0051】
ヘッド洗浄時には、バルブV12,14,10,3及び6を開け、他のバルブを閉めることにより、溶剤タンク47内の溶剤がヘッド10内を経由してコンディショニングタンク55に回収される。インクタンク41内のインクは、バルブV8及び1を開け、他のバルブを閉めることにより、メインタンク46に供給される。溶剤タンク47内の溶剤は、バルブV13を開け、他のバルブを閉めることにより、メインタンク46に供給される。コンディショニングタンク55内の収容物は、バルブV9及び1を開け、他のバルブを閉めることにより、メインタンク46に供給される。メインタンク46内の収容物は、バルブV5及び4を開ければ、ドレインとして排出することができる。
【0052】
なお、インクジェットプリンタ100は、種類の異なるインクへのインク交換(この様なインク交換をインク種の変更と呼ぶことにする)が可能となっており、インク種の変更時には、バルブV1〜V14の開閉手順を規定する所定の制御シーケンス(プログラム)に基づく動作が行われる。
【0053】
図4は、図1のインクジェットプリンタの要部における構成例を示した斜視図であり、コントローラ30の内部構成の一例が示されている。この図には、開閉扉33aを開け、カバー33bを取り外した状態のコントローラ30が示されている。コントローラ30の筐体33本体内には、排液キャップ3、ポンプユニット4、インクタンク41、溶剤タンク47、コンディショニングタンク55、メインフィルタ43、インクフィルタ50、ガターフィルタ53などが配置されている。
【0054】
筐体33の開閉扉33aの内面(裏面)上には、排液スイッチ1及び回路基板2が配置されている。
【0055】
排液キャップ3は、フレキシブルな伝送チューブを介してドレインバルブ(V4)に接続されたインクの排出口である。ここでは、排液キャップ3が、空ボトル(容器)の取り付け口に被せるための樹脂製の蓋からなるものとする。この排液キャップ3を介して、タンク内の収容物や伝送経路内のインクが空ボトル内に排出される。ここでは、この様に排液キャップ3を介してインクタンク41、溶剤タンク47、メインタンク46及びコンディショニングタンク55内の収容物や伝送経路内のインクを排出することを排液と呼ぶことにする。また、開閉扉33aは、筐体33内に設けられたドレインバルブの排出口(排液キャップ3)にアクセスするための扉となっている。
【0056】
インクタンク41及び溶剤タンク47の各投入口には、着脱可能なキャップ41a及び47aがそれぞれ取り付けられている。
【0057】
ポンプユニット4は、ポンプ44a〜44d及び駆動用モーターからなり、着脱可能となっている。この駆動用モーターは、4つのポンプ44a〜44dを共通に駆動するための電気式モーターである。
【0058】
排液キャップ3と、それぞれ交換可能なガターフィルタ53、メインフィルタ43及びインクフィルタ50と、インクタンク41及び溶剤タンク47は、開閉扉33aが配置される筐体33本体の開口部に配置されている。ポンプユニット4及びコンディショニングタンク55は、カバー33bが配置される筐体33本体の開口部に配置されている。
【0059】
排液スイッチ1は、ユーザ操作を検出する操作スイッチであり、ここでは、排液を開始させ、或いは、停止させるための専用スイッチとなっている。具体的には、押下による電極間の接触状態の変化に基づいて入力信号を生成する押しボタン型スイッチが排液スイッチ1として用いられる。
【0060】
回路基板2は、開閉扉33aの外側(表側)に設けられている電源スイッチ31やLEDインジケータ32a〜32cの制御回路が設けられた基板である。排液スイッチ1は、この回路基板2上に配置され、電源スイッチ31及びLEDインジケータ32a〜32cと基板を共用している。
【0061】
開閉扉33aを開けることにより操作可能となる位置に排液スイッチ1を配置したことにより、タンク内の収容物の排出状況が分かり易く、操作性が良い。特に、排液スイッチ1を開閉扉33a側に配置したことにより、筐体33本体側に配置するのに比べて、インクタンク41に補充されるインクや排液が排液スイッチ1にかかりにくくなると考えられる。従って、付着したインクが固化することによって可動部が固着するなどの不具合が排液スイッチ1に生じるのを抑制することができる。
【0062】
図5は、図1のインクジェットプリンタの要部における構成例を示したブロック図であり、コントローラ30内の機能構成の一例が示されている。このコントローラ30は、排液スイッチ1、操作スイッチ有効化処理部5及び排出制御部6からなる。
により構成される。
【0063】
操作スイッチ有効化処理部5は、ディスプレイ装置130から入力される入力信号であって、ユーザによる排液指示を示す入力信号に基づいて、排液スイッチ1に対するユーザ操作を有効化する処理を行っている。具体的には、ディスプレイ装置130の操作画面上に表示される特定のアイコンを操作すると、排液指示を示す入力信号が生成され、この入力信号に基づいて排液スイッチ1が有効化される。ここでは、排液スイッチ1が、有効化後の2回目の操作に基づいて無効化されるものとし、排液スイッチ1に対する有効化前の操作や無効化後の操作は無視される。
【0064】
排出制御部6は、ポンプ44a〜44d及びバルブV1〜14を制御し、インクタンク41、溶剤タンク47、メインタンク46及びコンディショニングタンク55内の収容物並びにインク循環経路内に残ったインクを排出する動作を行っている。この排出制御は、操作スイッチ有効化処理部5により有効化された排液スイッチ1に対するユーザ操作に基づいて行われる。
【0065】
具体的には、有効化後の排液スイッチ1に対する1回目の操作に基づいて排出制御が開始され、2回目の操作に基づいて当該排出制御が終了される。
【0066】
ここでは、タンク内の収容物がメインタンク46に供給され、インク循環経路に循環させながらバルブV4を介して排出されるものとする。また、排液対象とするタンクを指定して排液させたり、全てのタンクを指定して同時に排液させることができるものとする。
【0067】
図6は、図1の自動印字システムにおける動作の一例を示した図であり、ディスプレイ装置130上に表示される排液タンクの選択画面101が示されている。この選択画面101は、各種機能を選択させるメニュー画面において、特定のアイコンを操作することにより、当該メニュー画面から切り替えて表示される操作画面である。
【0068】
選択画面101には、排液対象とするタンク(ここでは、排液タンクと呼ぶことにする)を指定するためのアイコン111〜115と、排液処理を終了して元のメニュー画面に復帰させるためのアイコン116が配置されている。
【0069】
アイコン111は、メインタンク46を排液タンクとして指定する操作キーとなっており、当該アイコンを操作すれば、他のタンク内の収容物を排出することなく、メインタンク46内の収容物のみ排出させることができる。アイコン112は、インクタンク41を排液タンクとして指定する操作キーとなっており、他のタンク内の収容物を排出することなく、インクタンク41内の収容物のみ排出させることができる。
【0070】
アイコン113は、溶剤タンク47を排液タンクとして指定する操作キーとなっており、他のタンク内の収容物を排出することなく、溶剤タンク47内の収容物のみ排出させることができる。アイコン114は、コンディショニングタンク55を排液タンクとして指定する操作キーとなっており、他のタンク内の収容物を排出することなく、コンディショニングタンク55内の収容物のみ排出させることができる。
【0071】
アイコン115は、全てのタンクを排液タンクとして指定する操作キーとなっており、メインタンク46、インクタンク41、溶剤タンク47及びコンディショニングタンク55内の収容物や、インク又は溶剤の伝送経路内に残ったインクを排出させることができる。
【0072】
各アイコン111〜115は、択一的に選択可能となっており、ユーザがいずれかのアイコンを選択指定すれば、当該アイコンに割り当てられているタンクが排液対象として指定され、操作手順を示す操作画面(ここでは、排液画面と呼ぶことにする)が表示される。
【0073】
図7〜図9は、図1の自動印字システムにおける動作の一例を示した図であり、ディスプレイ装置130上に表示される排液タンクの排液画面102,103a,103b及び104が示されている。ここでは、排液タンクとしてメインタンク46が選択指定された場合について説明するが、他のタンクが選択指定された場合にも同様の処理が行われる。
【0074】
図7には、選択画面101から切り替えた際に最初に表示される排液画面102が示されている。この排液画面102は、排液の準備をユーザに指示するための画面であり、画面内には、メッセージや挿絵を表示する表示領域121と、次の排液画面に切り替えるためのアイコン122と、排液処理の処理ステップや選択画面に復帰させるためのアイコン124を表示する表示領域123が配置されている。
【0075】
表示領域121内には、操作手順を示した文字列「開閉扉を開けて排液キャップを取り出し、空ボトルに取り付けて下さい。」が表示されている。
【0076】
排液画面102のアイコン122を操作すれば、次の排液画面103aに切り替えられるとともに、コントローラ30内の排液スイッチ1が有効化される。つまり、この排液画面102におけるアイコン122の操作に基づいて排液指示を示す入力信号が生成され、排液スイッチ1が有効化される。
【0077】
図8には、排液の開始をユーザに指示するための排液画面103aが示されている。この排液画面103aには、メッセージや挿絵を表示する表示領域131と、前の排液画面に切り替えるためのアイコン132と、次の排液画面に切り替えるためのアイコン122と、排液処理の処理ステップや選択画面に復帰させるためのアイコン124を表示する表示領域123が配置されている。
【0078】
表示領域131内には、文字列「開閉扉裏の排液スイッチを押して下さい。排液をスタートします。」が表示されている。この排液画面103aの表示中に、排液スイッチ1が操作されれば、排液が開始され、排液画面103bに切り替わる。ここでは、排液画面103aの表示中以外に操作スイッチ1が操作されても、その操作は無視され、排液は行われないものとする。
【0079】
排液画面103bには、排液を中断させるためのアイコン133と、中断中の排液を再開させるためのアイコン134が配置されている。排液タンク内の収容物の排液は、排液スイッチ1を操作しなければ、当該排液タンクが空になるまで続けられ、空になるとこの排液処理は自動的に終了される。
【0080】
図9には、排液終了時の操作手順をユーザに指示するための排液画面104が示されている。この排液画面104には、メッセージや挿絵を表示する表示領域141と、前の排液画面に切り替えるためのアイコン132と、排液処理の処理ステップや選択画面に復帰させるためのアイコン124を表示する表示領域123が配置されている。
【0081】
表示領域141内には、文字列「排液を終えましたら、排液キャップを元の位置に戻して下さい。」が表示されている。
【0082】
図10のステップS101〜S109は、図1のインクジェットプリンタにおける動作の一例を示したフローチャートであり、排液処理の制御シーケンスが示されている。まず、排出制御部6は、メニュー画面において特定のアイコンが操作選択されると、ポンプ44a〜44dを停止させてインク循環を停止させるとともに、排液タンクの選択画面に切り替える(ステップS101)。
【0083】
排出制御部6は、この選択画面において、排液タンクがユーザにより選択指定されれば、排液画面を表示する(ステップS102,S103)。このとき、操作スイッチ有効化処理部5は、排液画面内の所定のアイコンが操作されれば、排液スイッチ1を有効化する(ステップS104,S105)。
【0084】
次に、排出制御部6は、有効化後に排液スイッチ1が操作されれば、ポンプ44a〜44d及びバルブV1〜V14を制御し、ドレインバルブ(V4)をオープンさせて排液を開始する(ステップS106,S107)。排出制御部6は、排液開始後、排液スイッチ1が操作され、或いは、排液タンクが空になれば、ポンプ44a〜44dを停止させ、ドレインバルブ(V4)をクローズさせてこの排液処理を終了する(ステップS108,S109)。
【0085】
本実施の形態によれば、ドレインバルブ(V4)の排出口から排出された排液を収容するための容器が準備されていない状態で操作画面上のアイコンを操作しても、コントローラ30に設けられた排液スイッチ1を操作しなければ収容物の排出は行われないので、収容物が誤って排出されるのを抑制することができる。
【0086】
また、有効化後の排液スイッチ1に対する2回目の操作に基づいて排出制御が終了されるので、タンク内の収容物の排出中に生じたインクこぼれなどの不具合をユーザが発見した際に、速やかに収容物の排出を停止させることができる。さらに、排液スイッチ1が、有効化後の2回目の操作に基づいて無効化されるので、誤操作を防止することができる。例えば、排液スイッチ1の2回目の操作によって排液を緊急停止させた際に、誤って3回目を操作したために排液が再開されてしまうのを防止することができる。
【0087】
なお、本実施の形態では、排液スイッチ1が開閉扉33a側に配置される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、開閉扉33aを開けることにより操作可能となる位置であれば、筐体33本体側に配置しても良い。例えば、筐体33内に収容されている部品に取り付けられ、当該部品を介して排液スイッチ1が筐体33に固定されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の実施の形態1によるマーキング装置を含む自動印字システムの概略構成の一例を示した斜視図であり、インクジェットプリンタ100が示されている。
【図2】図1のインクジェットプリンタ100におけるヘッド10の内部構成の一例を示した断面図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタ100の内部における構成例を示した経路図であり、インク及び溶剤の伝送経路の一例が示されている。
【図4】図1のインクジェットプリンタの要部における構成例を示した斜視図であり、コントローラ30の内部構成の一例が示されている。
【図5】図1のインクジェットプリンタの要部における構成例を示したブロック図であり、コントローラ30内の機能構成の一例が示されている。
【図6】図1の自動印字システムにおける動作の一例を示した図であり、ディスプレイ装置130上に表示される排液タンクの選択画面101が示されている。
【図7】図1の自動印字システムにおける動作の一例を示した図であり、排液タンクの排液画面が示されている。
【図8】図1の自動印字システムにおける動作の一例を示した図であり、排液タンクの排液画面が示されている。
【図9】図1の自動印字システムにおける動作の一例を示した図であり、排液タンクの排液画面が示されている。
【図10】図1のインクジェットプリンタにおける動作の一例を示したフローチャートであり、排液処理の制御シーケンスが示されている。
【符号の説明】
【0089】
1 排液スイッチ
2 回路基板
3 排液キャップ
4 ポンプユニット
5 操作スイッチ有効化処理部
6 排出制御部
10 ヘッド
11 キャノン
12 ノズル
13 帯電電極
14 帯電検出センサー
15 偏向電極
16 ガター
17 ヘッド筐体
20 ケーブル
30 コントローラ
31 電源スイッチ
32a〜32c LEDインジケータ
33 筐体
33a 開閉扉
33b カバー
41 インクタンク
42 インクタンクフィルタ
43 メインフィルタ
44a メインポンプ
44b 溶剤ポンプ
44c インクポンプ
44d ガターポンプ
45 粘度計
46 メインタンク
47 溶剤タンク
48a,48b 溶剤タンクフィルタ
49,50 インクフィルタ
51 減圧弁
52 圧力計
53 ガターフィルタ
54 減圧弁
55 コンディショニングタンク
100 インクジェットプリンタ
110 ワーク検出センサー
120 搬送速度センサー
130 ディスプレイ装置
131 接続ケーブル
A1 搬送装置
A2 ワーク
V1〜V6,V8〜V14 バルブ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを収容するメインタンクと、上記メインタンク内のインクをヘッドに供給し、ヘッド内のノズルから射出させた後、ガターを介して上記メインタンクに回収するインク循環経路とを有し、操作画面を表示するディスプレイ装置から接続ケーブルを介して入力信号が入力されるマーキング装置において、
上記メインタンクを収容する筐体と、
上記筐体に設けられ、ユーザ操作を検出する操作スイッチと、
ユーザによる排液指示を示す上記入力信号に基づいて、上記操作スイッチに対するユーザ操作を有効化する操作スイッチ有効化手段と、
有効化された上記操作スイッチに対するユーザ操作に基づいてドレインバルブを制御し、上記メインタンク内の収容物を排出する排出制御手段とを備えたことを特徴とするマーキング装置。
【請求項2】
上記筐体が、上記筐体内に設けられた上記ドレインバルブの排出口にアクセスするための開閉扉を有し、
上記操作スイッチが、上記開閉扉を開けることにより操作可能となる位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のマーキング装置。
【請求項3】
上記操作スイッチが、上記開閉扉の内面上に配置されることを特徴とする請求項2に記載のマーキング装置。
【請求項4】
上記筐体内に配置され、上記インク循環経路にインクを循環させる循環ポンプを備え、
上記排出制御手段は、上記メインタンク内の収容物を上記インク循環経路に循環させながら上記ドレインバルブを介して排出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマーキング装置。
【請求項5】
上記排出制御手段は、有効化後の上記操作スイッチに対する1回目の操作に基づいて排出制御を開始し、2回目の操作に基づいて当該排出制御を終了することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマーキング装置。
【請求項6】
上記操作スチッチは、有効化後の2回目の操作に基づいて、無効化されることを特徴とする請求項5に記載のマーキング装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−190726(P2007−190726A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−8949(P2006−8949)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(000129253)株式会社キーエンス (681)
【Fターム(参考)】