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ミネラル吸収促進剤
説明

ミネラル吸収促進剤

【課題】風味が良く、ミネラルの吸収性に優れたミネラル吸収促進剤を提供する。
【解決手段】野草類、野菜類、果実類、きのこ類及び海藻類の抽出液又は搾汁液を、アルコール発酵及び乳酸発酵して得られる発酵物を有効成分として含有するミネラル吸収促進剤。野草類の発酵物を60〜65質量%、野菜類の発酵物を0.5〜1.0質量%、果実類の発酵物を30〜35質量%、きのこ類の発酵物を0.1〜0.3質量%、海藻類の発酵物を0.3〜0.5質量%含有することが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カルシウムや鉄などのミネラルの吸収を促進できるミネラル吸収促進剤に関する。
【背景技術】
【0002】
カルシウムをはじめとするミネラルには、一般に難吸収性のものが多いために、単に食品中のミネラルを強化しただけでは、充分なミネラル補給効果が得られない。こうした中、ミネラルの吸収を促進するミネラル吸収促進剤が多種提案されている。
【0003】
特許文献1には、アカザ科(Chenopodiaceae)のホホキギ(Kochiascoparia)、及び/又は、ウコギ科(Araliaceae)の田七人参(Panax notoginseng)の抽出物を有効成分とするカルシウム吸収促進剤が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、キク科タラクサカム属(Taraxacum)の植物のエキスからなるミネラル吸収促進剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−302526号公報
【特許文献2】特開2002−27946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1、2に開示されたミネラル吸収促進剤では、野草類の青臭さやエグみがあり、手軽に摂取し易いものではなかった。また、ミネラルの吸収性は十分とは言えなかった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、風味が良く、ミネラルの吸収性に優れたミネラル吸収促進剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のミネラル吸収促進剤は、野草類、野菜類、果実類、きのこ類及び海藻類の抽出液又は搾汁液を、アルコール発酵及び乳酸発酵して得られる発酵物を有効成分として含有することを特徴とする。
【0009】
本発明のミネラル吸収促進剤は、前記野草類が、ウコン、ヨモギ、ビワ葉、スギナ、クコ葉、熊笹、ナンテンの葉、トチュウ葉、キダチアロエ、アマチャヅル、ラカンカ、イチョウ葉、プエラリアミリフィカ、高麗人参、アザミ根、マツ葉、クコの実、ドクダミ、レンセンソウ、モモの葉、ハブソウ、ベニ花、オオバコ、エンメイ草、ハト麦、イチジク葉、オトギリソウ、ニンドウ、甘草、アカメガシワ、エビス草の種子、タンポポの根、エゾウコギ、セッコツボク、カミツレ、カリン、シソ、桑葉、アマドコロ、メグスリの木、キキョウ根、ナツメ、カキの葉、モロヘイヤ、紅参、ツユクサ、ツルナ、ショウブ葉、アシュワガンダー、マカ、トンカットアリ、ルイボス、アムラの実、キャッツクロー及びマタタビから選ばれる一種以上であり、
前記野菜類が、黄金生姜、ニンジン、パセリ、キャベツ、ゴボウ、モヤシ、タマネギ、ショウガ、ニンニク及びトウガラシから選ばれる一種以上であり、
前記果物類が、ブルーベリー、アロニア、ミカン、パイナップル、リンゴ、ウメ、グレープ、メロン、レモン、グレープフルーツ、アンズ、イチヂク及びキンカンから選ばれる一種以上であり、
前記きのこ類が、アガリクス、レイシ及びシイタケから選ばれる一種以上であり、
前記海藻類が、コンブ及び/又はフノリであることが好ましい。
【0010】
本発明のミネラル吸収促進剤は、前記野草類の発酵物を60〜65質量%、前記野菜類の発酵物を0.5〜1.0質量%、前記果実類の発酵物を30〜35質量%、前記きのこ類の発酵物を0.1〜0.3質量%、前記海藻類の発酵物を0.3〜0.5質量%含有することが好ましい。
【0011】
本発明のミネラル吸収促進剤は、更に、MAP酵素及び酵母エキスから選ばれる1種以上を含有することが好ましい。
【0012】
本発明のミネラル吸収促進剤は、カルシウム及び鉄の吸収を促進するものである。
【0013】
本発明のミネラル吸収促進剤は、野草類、野菜類、果実類、きのこ類及び海藻類の抽出液又は搾汁液を、陶器製の容器内で、アルコール発酵及び乳酸発酵して得られる発酵物を有効成分として含有するものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明のミネラル吸収促進剤は、カルシウムや鉄などのミネラルの吸収を促進する作用に優れている。また、このミネラル吸収促進剤は、原材料のエグみ、苦み、臭みなどが、アルコール発酵や乳酸発酵によって改善され、更には、果実類の発酵物により、果実の甘みや風味が付与されているので、風味が良く、日常生活において手軽に摂取することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】カルシウム吸収率の試験結果を示す図表である。
【図2】カルシウム増加量の試験結果を示す図表である。
【図3】鉄吸収率の試験結果を示す図表である。
【図4】鉄増加量の試験結果を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明のミネラル吸収促進剤は、野草類、野菜類、果実類、きのこ類及び海藻類の抽出液又は搾汁液を、アルコール発酵及び乳酸発酵して得られる発酵物を有効成分として含有する。
【0017】
上記野草類としては、例えばウコン、ヨモギ、ビワ葉、スギナ、クコ葉、熊笹、ナンテンの葉、トチュウ葉、キダチアロエ、アマチャヅル、ラカンカ、イチョウ葉、プエラリアミリフィカ、高麗人参、アザミ根、マツ葉、クコの実、ドクダミ、レンセンソウ、モモの葉、ハブソウ、ベニ花、オオバコ、エンメイ草、ハト麦、イチジク葉、オトギリソウ、ニンドウ、甘草、アカメガシワ、エビス草の種子、タンポポの根、エゾウコギ、セッコツボク、カミツレ、カリン、シソ、桑葉、アマドコロ、メグスリの木、キキョウ根、ナツメ、カキの葉、モロヘイヤ、紅参、ツユクサ、ツルナ、ショウブ葉、アシュワガンダー、マカ、トンカットアリ、ルイボス、アムラの実、キャッツクロー、マタタビが挙げられる。これらを1種又は2種以上を用いることができる。特に、ウコン、ヨモギ、キダチアロエ、イチョウ葉、高麗人参、ドクダミが好ましい。
【0018】
上記野菜類としては、例えば黄金生姜、ニンジン、パセリ、キャベツ、ゴボウ、モヤシ、タマネギ、ショウガ、ニンニク、トウガラシが挙げられる。これらを1種又は2種以上を用いることができる。特に、黄金生姜、タマネギ、ニンニクが好ましい。
【0019】
上記果物類としては、例えば、ブルーベリー、アロニア、ミカン、パイナップル、リンゴ、ウメ、グレープ、メロン、レモン、グレープフルーツ、アンズ、イチヂク、キンカンが挙げられる。これらを1種又は2種以上を用いることができる。特に、ブルーベリー、アロニア、パイナップル、ウメが好ましい。
【0020】
上記きのこ類としては、例えばアガリクス、レイシ、シイタケが挙げられる。これらを1種又は2種以上を用いることができる。特に、アガリクスが好ましい。
【0021】
上記海藻類としては、例えばコンブ、フノリが挙げられる。
【0022】
本発明のミネラル吸収促進剤の有効成分となる発酵物は、次のようにして得られる。
【0023】
すなわち、まず、上記各原料の抽出液あるいは搾汁液(以下、エキス類という)を得る。抽出用の液体媒体としては、水、アルコール、含水アルコール等が挙げられる。抽出条件は、液体媒体の種類などにより異なるので特に限定はしない。例えば、液体媒体として水を用いる場合、85〜90℃に加温しながら、1〜2時間、連続的あるいは断続的に攪拌して抽出することが好ましい。
【0024】
次に、得られたエキス類に対して、アルコール発酵と乳酸発酵とを行う。アルコール発酵を行うことで、原料由来のエグ味が緩和され、更には、雑菌等が殺菌されて保存性が向上する。また、乳酸発酵を行うことで、原料由来のエグ味や青臭み等が改善されて、風味が向上する。アルコール発酵と乳酸発酵は、並行して行ってもよく、あるいは、アルコール発酵後に乳酸発酵を行ってもよい。すなわち、それぞれのエキス類に、酵母及び/又は麹と、乳酸菌と、これらの資質となる糖類とを加えて、アルコール発酵と乳酸発酵とを並行して行ってもよく、あるいは、それぞれのエキス類に、酵母及び/又は麹と、これらの菌体の資質となる糖類とを加えてアルコール発酵した後、乳酸菌を加えて乳酸発酵を行ってもよい。生産性の観点から、アルコール発酵と乳酸発酵とを並行して行うことが好ましい。
【0025】
また、上記発酵は、上記エキス類を、陶器製の容器に入れて行うことが好ましい。陶器製の容器を用いて発酵させることにより、酵母や乳酸菌による発酵が活性化して、原材料のエグみ、苦み、臭みなどが更に良好に軽減され、よりマイルドな風味の製品を得ることができる。
【0026】
酵母としては、ワイン酵母、酒酵母、パン酵母が好ましく挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
【0027】
麹としては、黄麹、白麹、黒麹、紅麹が好ましく挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
【0028】
乳酸菌としては、ビフィズス菌(Bifidobacterium)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、ナリネ菌(Lactobacillus acidophilus Er-2 strain 317/402)が好ましく挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いる。
【0029】
糖類としては、特に限定は無く、例えば上白糖、てんさい糖蜜、黒砂糖、ブドウ糖、ブドウ糖果糖液糖、ショ糖、トレハロース、各種オリゴ糖等が挙げられる。
【0030】
このようにして、本発明のミネラルの吸収促進剤の有効成分となる発酵物が得られる。
【0031】
本発明のミネラルの吸収促進剤は、野草類の発酵物を60〜65質量%、野菜類の発酵物を0.5〜1.0質量%、果実類の発酵物を30〜35質量%、きのこ類の発酵物を0.1〜0.3質量%、海藻類の発酵物を0.3〜0.5質量%含有することが好ましい。野草類の発酵物は、61〜65質量%含有することがより好ましく、63〜65質量%含有することが更に好ましい。野菜類の発酵物は、0.6〜1.0質量%含有することがより好ましく、0.8〜1.0質量%含有することが特に好ましい。果実類の発酵物は、31〜35質量%含有することがより好ましく、33〜35質量%含有することが特に好ましい。きのこ類の発酵物は、0.15〜0.3質量%含有することがより好ましく、0.2〜0.3質量%含有することが特に好ましい。海藻類の発酵物は、0.35〜0.5質量%含有することがより好ましく、0.4〜0.5質量%含有することが特に好ましい。各発酵物の含有量が上記範囲内であれば、カルシウムや鉄等のミネラルの吸収性に優れる。また、風味のバランスがよく、日常生活において手軽に摂取し易い。更には、整腸作用等の効果も期待できる。
【0032】
本発明のミネラル吸収促進剤は、更に、MAP酵素を含有することが好ましい。MAP酵素は、自律神経の正常な調整によって生理機能を活性化させる作用を有する。
【0033】
MAP酵素は、特許第2506307号公報にその詳細が記載されるように、リゾープス ジャパニカス タケダ、リゾープス ニグリカンス エーレンベルグ、リゾープス デルマール ウェマー エト ハンザワ等の生理活性を有するリゾープス菌から抽出して得られる。
【0034】
MAP酵素は、ミネラル吸収促進剤中に、0.03〜0.08質量%含有することが好ましく、0.04〜0.08質量%含有することがより好ましい。MAP酵素の含有量が0.03質量%未満であると、その添加効果が十分に得られない。
【0035】
本発明のミネラル吸収促進剤は、更に、酵母エキスを含有することが好ましい。酵母エキスを含有することで、風味の向上が図られる。
【0036】
酵母エキスは、ミネラル吸収促進剤中に、0.01〜0.03質量%含有することが好ましく、0.02〜0.03質量%含有することがより好ましい。酵母エキスの含有量が0.01質量%未満であると、添加効果が十分に得られない。
【0037】
本発明のミネラル吸収促進剤は、その他、ビタミンC等のビタミン類を含有することができる。
【実施例】
【0038】
本発明の効果について、実施例を用いて更に詳しく説明する。なお、以下の実施例においては、原料として、野草類、野菜類、キノコ類の場合は乾燥物、果実類の場合は搾汁液を用いた。また、発酵は、全て陶器製の容器を用いて行った。
【0039】
(実施例)
水460Lに、ビワ葉3000g、スギナ3000g、クコ葉2400g、熊笹2400g、ナンテンの葉2400g、トチュウ葉2400g、キダチアロエ2400g、アマチャヅル2400g、ラカンカ1800g、イチョウ葉600g、高麗人参1200g、アザミ根1g、マツ葉1000g、クコの実1700g、ドクダミ1000g、レンセンソウ1000g、モモの葉1000g、ハブソウ1000g、ベニ花1000g、オオバコ1000g、エンメイ草300g、ハト麦800g、イチジク葉200g、オトギリソウ200g、ニンドウ200g、甘草200g、アカメガシワ200g、エビス草の種子60g、タンポポの根70g、エゾウコギ100g、セッコツボク100g、カミツレ100、カリン20g、シソ100g、桑葉100g、アマドコロ100g、メグスリの木100g、キキョウ根100g、ナツメ100g、カキの葉100g、モロヘイヤ100g、紅参100g、ツユクサ100g、ツルナ100g、ショウブ葉1g、アシュワガンダー1g、マカ1g、トンカットアリ1g、ルイボス1g、アムラの実1g、キャッツクロー1g、マタタビ100g、ニンジン500g、パセリ500g、キャベツ500g、ゴボウ100g、モヤシ100g、タマネギ1g、ショウガ1g、ニンニク1g、トウガラシ1g、ミカン500g、パイナップル500g、リンゴ500g、ウメ100g、グレープ500g、メロン500g、レモン500g、グレープフルーツ500g、アンズ500g、イチヂク5g、キンカン10g、アガリクス500g、レイシ100g、シイタケ100g、コンブ100g、フノリ2800gを加え、90℃で2時間かけて加熱攪拌した。遠心分離したのち、250メッシュでろ過して、混合抽出液300Lを得た。そして、得られた混合抽出液300Lに、上白糖100kg、てんさい糖蜜120kg、黒砂糖5kgを加えて混合し、40℃に調整したのち、酵母100g、麹100g、乳酸菌100gを加え、室温で6ヶ月間発酵させ、引き続き、室温で6ヶ月間熟成させて、混合抽出液の発酵物を327L得た。
【0040】
水600Lに、ウコン45kgを加え、90℃で2時間かけて加熱攪拌した。遠心分離したのち、250メッシュでろ過して、ウコン抽出液320Lを得た。そして、得られたウコン抽出液320Lに、上白糖100kg、てんさい糖蜜120kg、黒砂糖5kgを加えて混合し、40℃に調整したのち、酵母100g、麹100g、乳酸菌100gを加え、室温で6ヶ月間発酵させ、引き続き、室温で6ヶ月間熟成させて、ウコン発酵物を88L得た。
【0041】
水500Lに、ヨモギ40kgを加え、90℃で2時間かけて加熱攪拌した。遠心分離したのち、250メッシュでろ過して、ヨモギ抽出液320Lを得た。そして、得られたヨモギ抽出液320Lに、上白糖100kg、てんさい糖蜜120kg、黒砂糖5kgを加えて混合し、40℃に調整したのち、酵母100g、麹100g、乳酸菌100gを加え、室温で6ヶ月間発酵させ、引き続き、室温で6ヶ月間熟成させて、ヨモギ発酵物を88L得た。
【0042】
ブルーベリーの搾汁液に、酵母20g、麹20g、乳酸菌20gをそれぞれ加え、室温で7日間発酵させ、引き続き、室温で7日間熟成させて、ブルーベリー発酵物を22.5kg得た。
【0043】
アロニアの搾汁液に、酵母20g、麹20g、乳酸菌20gをそれぞれ加え、室温で7日間発酵させ、引き続き、室温で7日間熟成させて、アロニア発酵物を22.7kg得た。
【0044】
水10Lに、黄金生姜1.08kg、てんさい糖蜜1kg、酵母20g、麹20g、乳酸菌20gをそれぞれ加え、室温で7日間発酵させ、引き続き、室温で7日間熟成させて、黄金生姜エキス発酵物を12.08kg得た。
【0045】
水10Lに、プエラリアミリフィカ3kg、てんさい糖蜜1kg、酵母20g、麹20g、乳酸菌20gをそれぞれ加え、室温で7日間発酵させ、引き続き、室温で7日間熟成させて、プエラリアミリフィカ発酵物を14kg得た。
【0046】
水10Lに、MAP酵素459g、てんさい糖蜜1kg、酵母20g、麹20g、乳酸菌20gをそれぞれ加え、室温で7日間発酵させ、引き続き、室温で7日間熟成させて、MAP酵素発酵物を11.459kg得た。
【0047】
上記各発酵物を混合し、70メッシュの網でろ過した後、65℃で6時間加熱してアルコールを除去した。
【0048】
次いで、ブドウ糖果糖液糖13.5kg、寒天900g、ビタミンC900g、ミネラル液9kg、亜鉛1.5kg、銅150g、乳酸カルシウム9kg、葉酸30g、ニコチン酸アミド300g、ビタミンプレミックス11.7kg、難消化性デキストリン36kg、酵母エキス225g、カンゾウ抽出物450g、上白糖153kg、キサンタンガム1.98kg、トレハロース1kg、ハチミツ500g、オリゴ糖2kgを加え、92℃で1分30秒加熱殺菌して、ミネラル吸収促進剤を製造した。
【0049】
(試験例1)
上記実施例で得られたミネラル吸収促進剤を用いて、下記方法にてミネラル吸収促進効果を試験した。なお、上記ミネラル吸収促進剤自体にミネラル液や乳酸カルシウムが添加されているので、そのカルシウム及び鉄の濃度を測定し、実施例となる外液1と、対照となるとなる外液2の調製時に、カルシウム及び鉄の濃度が同じになるようにした。
【0050】
[外液の調製]
(外液1)
CaCl溶液(12.5mM)の20mLと、FeCl溶液(1.80mM)の20mLと、実施例で製造したミネラル吸収促進剤1mLとをビーカーに入れ、スターラーで攪拌した。
次に、KHPO溶液(25mM)の20mLと、NaCl(675mM)の20mLとを加えた後、NaOH(1N)を加えてpH7.4に調整し、蒸留水で100mLにメスアップして、カルシウムイオン濃度4.08mM、鉄イオン濃度0.36mMの外液1を調製した。
【0051】
(外液2)
CaCl溶液(20.4mM)の20mLと、FeCl溶液(1.82mM)の20mLとをビーカーに入れ、スターラーで攪拌した。
次に、KHPO溶液(25mM)の20mLと、NaCl(675mM)の20mLとを加えた後、NaOH(1N)を加えてpH7.4に調整し、蒸留水で100mLにメスアップして、カルシウムイオン濃度4.08mM、鉄イオン濃度0.36mMの外液2を調製した。
【0052】
[内液の調製]
蒸留水40mLをビーカーに入れ、スターラーで撹拌しながら、KHPO溶液(25mM)の20mLを添加した。次に、NaCl(675mM)の20mLを加えた後、NaOH(1N)を加えてpH7.4に調整し、蒸留水で100mLにメスアップして、内液を調製した。
【0053】
[試験方法]
雄のSD系ラット(微生物グレード:SPF、ブリーダー:日本チャールスリバー)を、市販固形飼料(商品名:「CRF−1」、オリエンタル酵母工業製)を自由摂取にて給餌して4週齢まで馴化した。
各ラットを18時間絶食後、ソムノペンチル(64.8mg/kg)麻酔下にて開腹し、腹大動脈より脱血処理を行った。
次に、Treitz’s ligament部位から20cmを摘出した。摘出した腸を、10cm部位で2分割とし、各々、生理食塩水にて緩やかに洗浄した後、ステンレス棒を用いて、腸の上方から腸管を裏返し、縫合糸で結紮した。
次に、結紮部位から6cmの部位に、あらかじめ37℃に保温した、内液1mL入りの1mLディスポシリンジ付ポリエチレンチューブを装着し、縫合糸で結紮して反転腸管を作成した。
次に、この反転腸管を、37℃に保温した外液10mLに入れ、混合ガス(O95%、CO5%)を吹き込みながら、30分間緩やかに振とうし、反転腸管試験を行った。
【0054】
試験終了後、反転腸管の結紮間の長さを測定した後、内液を採取した。そして、内液と同量の硝酸を加えて湿式灰化を行い、蒸発乾固させた。また、外液についても、同様に、同量の硝酸を加えて湿式灰化を行い、蒸発乾固させた。それぞれの乾固させた試料に、HCl溶液(0.5N)を1mL加え、撹拌溶解し、カルシウム含湯量測定キット(「Calcium Assay Kit QuantiChrom」、BioAssay System製)、鉄含有量測定キット(「Fe−Cテストワコー」、和光純薬工業製)を用いて、カルシウム量、鉄量をそれぞれ測定した。
そして、外液中のカルシウム量に対する内液に移行したカルシウム量の割合をカルシウム吸収率とし、腸管の長さおよび反応時間あたりの内液中におけるカルシウム増加量を、下式(1)に基づいて算出した。また、外液中の鉄量に対する内液に移行した鉄量の割合を鉄吸収率とし、腸管の長さおよび反応時間あたりの内液中における鉄増加量を、下式(2)に基づいて算出した。結果を、表1及び、図1〜4に示す。
【0055】
【数1】

【0056】
【表1】

【0057】
表1、図1〜4に示すように、本発明のミネラル吸収促進剤は、カルシウム、鉄の吸収促進作用を有していることが分かる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
野草類、野菜類、果実類、きのこ類及び海藻類の抽出液又は搾汁液を、アルコール発酵及び乳酸発酵して得られる発酵物を有効成分として含有することを特徴とするミネラル吸収促進剤。
【請求項2】
前記野草類が、ウコン、ヨモギ、ビワ葉、スギナ、クコ葉、熊笹、ナンテンの葉、トチュウ葉、キダチアロエ、アマチャヅル、ラカンカ、イチョウ葉、プエラリアミリフィカ、高麗人参、アザミ根、マツ葉、クコの実、ドクダミ、レンセンソウ、モモの葉、ハブソウ、ベニ花、オオバコ、エンメイ草、ハト麦、イチジク葉、オトギリソウ、ニンドウ、甘草、アカメガシワ、エビス草の種子、タンポポの根、エゾウコギ、セッコツボク、カミツレ、カリン、シソ、桑葉、アマドコロ、メグスリの木、キキョウ根、ナツメ、カキの葉、モロヘイヤ、紅参、ツユクサ、ツルナ、ショウブ葉、アシュワガンダー、マカ、トンカットアリ、ルイボス、アムラの実、キャッツクロー及びマタタビから選ばれる一種以上であり、
前記野菜類が、黄金生姜、ニンジン、パセリ、キャベツ、ゴボウ、モヤシ、タマネギ、ショウガ、ニンニク及びトウガラシから選ばれる一種以上であり、
前記果物類が、ブルーベリー、アロニア、ミカン、パイナップル、リンゴ、ウメ、グレープ、メロン、レモン、グレープフルーツ、アンズ、イチヂク及びキンカンから選ばれる一種以上であり、
前記きのこ類が、アガリクス、レイシ及びシイタケから選ばれる一種以上であり、
前記海藻類が、コンブ及び/又はフノリである、請求項1に記載のミネラル吸収促進剤。
【請求項3】
前記野草類の発酵物を60〜65質量%、前記野菜類の発酵物を0.5〜1.0質量%、前記果実類の発酵物を30〜35質量%、前記きのこ類の発酵物を0.1〜0.3質量%、前記海藻類の発酵物を0.3〜0.5質量%含有する、請求項1又は2に記載のミネラル吸収促進剤。
【請求項4】
更に、MAP酵素及び酵母エキスから選ばれる1種以上を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載のミネラル吸収促進剤。
【請求項5】
カルシウム及び鉄の吸収を促進するものである、請求項1〜4のいずれかに記載のミネラル吸収促進剤。
【請求項6】
野草類、野菜類、果実類、きのこ類及び海藻類の抽出液又は搾汁液を、陶器製の容器内で、アルコール発酵及び乳酸発酵して得られる発酵物を有効成分として含有する、請求項1〜5のいずれかに記載のミネラル吸収促進剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−12363(P2012−12363A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−152711(P2010−152711)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(500032626)株式会社 越後薬草 (1)
【出願人】(509344168)株式会社大日堂 (1)
【Fターム(参考)】