説明

メタロセンリガンド、メタロセン化合物およびメタロセン触媒、その合成、およびオレフィン重合のためのその使用

【課題】当該技術分野の状態の不都合な点を排除し、そしてより可溶性であり、そして同じかまたは改善された触媒特性プロフィールを有する化合物を利用可能にし、そして/または代替架橋概念、適切なリガンド置換パターン、およびリガンド置換基の驚くべき相乗効果を使用して、望ましい異性体を産生し、そして同時に多数の反応工程を免じ、そしてさらに明白な経済的な利点を生じる、直接合成を利用可能にすること。また、置換しそして架橋したメタロセンを用いて、担持メタロセン触媒を提供し、そして本発明の触媒系を用いて、産業的に適切な重合条件下で、環境にやさしく、そして経済的なポリオレフィン調製法を提供すること。
【解決手段】触媒系は、式、Rを有するメタロセン化合物を含む(式中、Rは、リガンドLおよびLの間の架橋であり、そしてMは、周期表のIVB族の金属、例えばチタン、ジルコニウムおよびハフニウムであり、そしてRおよびRは、水素であるか、あるいは脂肪族基または芳香族基であることも可能である。架橋Rは、ケイ素、ゲルマニウムまたはスズを含むことも可能である。)。合成時の本発明のメタロセン化合物は、5:1より大きいラセミ異性体対メソ異性体比を有し、それによって、メソ異性体を続いて分離する必要性を排除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、置換リガンド、およびこの置換リガンドの調製法、この置換リガンドを含むメタロセン、および純粋な異性体型のメタロセンの工業的な調製法、メタロセンを含むオレフィン重合に好適に使用可能な高活性の触媒系、およびこうした触媒系の工業的な調製法、並びにこうした触媒系をオレフィンの重合および共重合に用いる方法、およびこうした触媒系を用いて調製したポリマーに関する。
【背景技術】
【0002】
メタロセン型の遷移金属成分、およびアルミノキサン、ルイス酸またはイオン性化合物型の共触媒成分を含む、可溶性の均質な触媒系を用いて、ポリオレフィンを調製する方法が知られている。こうした可溶性の均質な触媒系を用いた重合において、ポリマーが固体として得られる場合には、反応装置壁およびスターラー上に重い沈殿物が形成される。これらの沈殿物は、メタロセンおよび/または共触媒が、懸濁液中に溶解型で存在する場合にはいつでも、ポリマー粒子の凝集によって形成される。反応装置における沈殿物は、迅速に相当な厚さに達し、高い強度を有する。これらは、冷却媒体への熱交換を妨げるため、規則的に除去しなければならない。こうした均質な触媒系は、液体単量体(リキッドモノマー)またはガス相中で、産業的に用いることはできない。
【0003】
反応装置中の沈着物形成を回避するために、メタロセンおよび/または共触媒として働くアルミニウム化合物を無機支持材上に固定する、担持触媒系が提唱されている。例えば、欧州特許公開公報576,970には、メタロセンおよび対応する担持触媒系が開示されている。50℃〜80℃の産業的に適切な重合温度において、こうした担持触媒系は、ポリマー、特に、最大でも156℃の融点を有するポリプロピレンを生じさせる。
【0004】
一般に、メタロセン触媒系の典型的な値は、130〜160℃の範囲にある。より低い融点を有するポリプロピレンは、より高い透明度、耐衝撃性または密封性が必要とされる用途(例えば薄壁射出形成、ファイバー、フィルム)に使用可能であり、より高い融点のポリプロピレンは、より高い剛性が重要な必要条件である用途に用いられる。
【0005】
メタロセンは、1以上の共触媒と組み合わせて、オレフィンの重合および共重合のための触媒構成要素として使用することができる。特に、ハロゲン含有メタロセンを触媒前駆体として用い、これを例えばアルミノキサンによって、重合活性カチオン性メタロセン複合体に変換することも可能である(欧州特許公開公報129,368)。
【0006】
メタロセンの製造自体は周知である(米国特許第4,752,597号、米国特許第5,017,714号、欧州特許公開公報320,762、欧州特許公開公報416,815、欧州特許公開公報537,686、欧州特許公開公報669,340、H.H.Brintzingerら;Angew.Chem.,107(1995),1255;H.H.Brintzingerら;J.Organomet.Chem.,232(1982), 233)。メタロセンは例えば、チタン、ジルコニウム、およびハフニウムなどの遷移金属のハロゲン化物と、シクロペンタジエニル金属化合物を反応させることによって、製造することも可能である。
【0007】
また、重合活性、立体選択性、位置選択性、および最大達成可能ポリマー分子量などの、メタロセンの基本的な特性を、リガンド球体の特定の置換パターンによって、体系的に調節可能であることも周知である。例えば、ジメチルシリルビス(2−R−インデニル)ジルコニウムジクロリドを用いて製造したポリプロピレンの分子量Mは、PPワックスに換算して、37,500g/モル(R=H)〜197,500g/モル(R=メチル)という典型的な値を有する(欧州特許公報第0,485,822号、米国特許第5,243,001号)。
【0008】
立体選択性、位置選択性、およびポリマー分子量の調節に関しては、4位のインデニルリガンドの置換もまた、有効であることが見出されている。例えば、欧州特許公開公報0576970(米国特許第5,770,753号)には、ジメチルシリルビス(2−エチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド(ポリマー分子量450,000g/モル、並びに立体選択性および位置選択性の測定値としてのポリマー融点147℃)およびジメチルシリルビス(2−エチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド(ポリマー分子量1,790,000g/モルおよびポリマー融点162℃)のメタロセンの比較が記載されている。
【0009】
インデニルリガンドを架橋する単位の調節効果もまた、記載されている。例えば、欧州特許公報第0284708号(米国特許第6,117,957号)は、架橋変動によって、ポリマー分子量およびポリマー融点を調節する方法を記載する(「架橋の構造および組成を変化させると、ポリマー産物の融点および分子量の変化が生じることが発見された」)。同様の結果が、欧州特許公報第0336128号(米国特許第5,679,812号)および欧州特許公開公報0344887(米国特許第5,017,714号)に報告されている。
【0010】
文献に記載され、そしていくつかの場合、産業で既に用いられている、ジメチルシリル架橋などの標準的架橋を含むメタロセンは、一般的に、非常に不都合な点を有する。例えば、こうした方式で架橋したメタロセンは、許容し得ないほど高い収量損失および多量の副生成物の形成を伴わずに、純粋なラセミ(「rac」)体で単離することが不可能である。そして堆積物を除去するため、昨今のすべての重合法でメタロセンを使用するのには、支持体製造工程が必要とされるが、これらの化合物の溶解性が不十分であるため、こうした工程はさらにより複雑になっている。
【0011】
しかし、対応するメソ型が、望ましくないアタクチック・ポリプロピレン(「PP」)を生じるため、オレフィンの重合にメタロセンを使用するためには、異性体として純粋なラセミ型の調製は絶対に必要である。異性体として純粋なラセミ型は、5:1より大きい、好ましくは少なくとも10:1の、より好ましくは少なくとも15:1の、そして最も好ましくは少なくとも20:1のrac:メソ比を意味する。
【0012】
メタロセンおよび無機副生成物の分離は、通常、メタロセンを有機溶媒に溶解して、無機副生成物が、実質的に不溶性の成分として分離可能であるようにすることによって、行われる。トルエンおよびジクロロメタンが、この目的のための溶媒として、特によく用いられるが、他の溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、および脂肪族化合物、芳香族、および塩化炭化水素もまた、用いられる。有機金属副生成物は、通常、第二の工程で分離される。この工程では、未精製(crude)物を溶媒中に溶解させ、そして、分別結晶または分別沈殿によって、望ましくない有機金属副産物、例えば異性体を枯渇させる。これらの方法の不都合な点は、多くのメタロセンが、一般的な有機溶媒に中程度にしか可溶でなく、それゆえ、非常に多量の溶媒、巨大なろ過装置、および非常に長い時間が必要であることである。さらに、毒性であるかまたは環境的に賛否両論である溶媒が、しばしば多量に用いられる。無機副生成物は、非常に細かく分布していることがあるため、ろ過助剤を添加し、そして加圧下で、ろ過を行ったとしても、ろ過時間が非常に長くかかることもありうる。ろ液からメタロセンをできるだけ完全に単離することを可能にするため、通常、溶媒を蒸発させる必要がある。これは、微量の水分、塩基、プロトン性化合物などの不純物、および熱ストレスに対するこれらの種類のメタロセン溶液の安定性が限定されたものであるという問題を提示する。別の点は、多数の反応工程があるため、いくつかの場合では、非常に非経済的であることである。この問題は、個々の精製工程で形成される化合物のいくつかが抽出物を含有し、これらは混合物中でほとんど分離不能な構成要素であるため、単離が不可能であるという事実によって、悪化する。
【0013】
無機および有機金属副生成物を枯渇させる方法が、欧州特許公開公報0780396に記載されているが、これらの精製工程は、価値ある抽出物および最終産物の損失を生じ、そして望ましい最終生成物の収量が、これらの損失によって、最終的には、もはや許容不能な程度まで減少してしまうため、経済的な利用方法ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明の目的は、当該技術分野の不都合な点を排除し、そしてより可溶性であり、そして同じかあるいは改善された触媒特性プロフィールを有する化合物を利用可能にし、ならびに/もしくは代替架橋概念、適切なリガンド置換パターン、およびリガンド置換基の驚くべき相乗効果を使用して、望ましい異性体を産生し、そして同時に多数の反応工程を免じ、そしてさらに明白な経済的な利点を生じる、直接合成を利用可能にすることである。
【0015】
本発明の目的は、より可溶性であるメタロセンおよび/または特別に架橋され置換されたメタロセンに基づいて、異性体として純粋なメタロセンを産生する方法によって、達成される。
【0016】
本発明の他の目的は、置換され架橋されたこのようなメタロセンを用いて、担持メタロセン触媒を提供し、そして本発明の触媒系を用いて、産業的に適切な重合条件下で、環境にやさしく、そして経済的なポリオレフィン調製法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
我々は、置換されそして特異的に架橋された少なくとも1つのメタロセン、少なくとも1つの共触媒、少なくとも1つの支持体、および望ましい場合、少なくとも1つの金属化合物、並びにさらなる1つの付加構成要素を含む、担持触媒系によって、この目的が達成されることを見出した。本発明によれば、この触媒系は、置換されそして特異的に架橋された少なくとも1つのメタロセン、少なくとも1つの共触媒、少なくとも1つの支持体、および望ましい場合、少なくとも1つの金属化合物、並びにさらなる1つの付加構成要素を混合することによって得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る触媒系の、置換されそして特異的に架橋されたメタロセン構成成分として、以下の式1aの少なくとも1つの化合物を使用する。
【化1】

[式中、LおよびLはそれぞれ独立して、同一または異なっていてもよく、中心原子Mとサンドイッチ構造を形成することも可能である、置換単核または多核炭化水素ラジカル、あるいはヘテロ原子(単数または複数)含有炭化水素ラジカル(単数または複数)、例えば置換シクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロインデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルであり、
およびRはそれぞれ独立して、同一または異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数2〜約10のアルケニル基、OH基、ハロゲン原子、またはNR32基であり(式中、R32は炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数6〜約14のアリール基である。)、そしてRおよびRは1以上の環(単数または複数)を形成することも可能であり、
は元素周期表のIVb族の金属であり、
は、リガンドLおよびL間の架橋であり、
【化2】

式中、R40およびR41は、同じ指数を有している場合であっても、同一または異なっていてもよく、そして各々、C−C40基、例えば炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数2〜約10のフルオロアルキル基、炭素数2〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10アリールオキシ基、炭素数約3〜約10のアルケニル基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、置換または非置換アルキルシリルまたはアリールシリル基、あるいは炭素数8〜約40のアリールアルケニル基である。R40およびR41は、これらを連結する原子と一緒に、1以上の環を形成することも可能であり、および/またはR40およびR41は、Si、B、Al、O、S、NまたはPのようなさらなるヘテロ原子(すなわち非炭素原子)、あるいはClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能であり、および/またはR40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数約4〜約40の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約40の炭化水素基であることも可能であり、
12は、ケイ素、ゲルマニウムまたはスズであり、そして
はまた、式1aの2つの単位を互いに連結することも可能である。]
【0019】
式1aにおいて、Lが、中心原子Mとサンドイッチ構造を形成することが可能な、置換シクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロインデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルであり、そしてLが、中心原子Mとサンドイッチ構造を形成することも可能な、置換インデニル、テトラヒドロインデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルであり、そして架橋単位Rが、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(式中、R40およびR41は、各々、同一または異なっていてもよい、炭素数2〜約30の炭化水素基、特に炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、炭素数7〜14のアルキルアリール基である。)ことが好ましい。R40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数4〜約40の炭化水素基である場合、R41は、炭素数1〜約30の炭化水素基であることも可能である。
【0020】
式1aにおいて、LおよびLが、同一または異なっていてもよく、各々、中心原子Mとサンドイッチ構造を形成することも可能な、置換インデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルであり、そして架橋単位Rが、R4041Si=またはR4041Ge=である(式中、R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロ−ペンチル、シクロ−ペンタジエニルまたはシクロヘキシルである。)ことが、非常に特に好ましい。R40およびR41が異なり、R40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである場合、R41は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであることも可能である。
【0021】
より好ましくは、本発明の触媒系の、置換されそして特異的に架橋したメタロセン構成要素として、以下の式1bで示される少なくとも1種の化合物を使用する。
【化3】

[式中、置換基および指数は、以下の意味を有する:
は元素周期表のIVb族の金属であり、
およびRは、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数2〜約10のアルケニル基、OH基、ハロゲン原子、またはNR32基であり(式中、R32は炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数6〜約14のアリール基であるか、あるいはRおよびRは、一緒になって1以上の環(単数または複数)を形成することも可能である。)、
また、R、R、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、直鎖状、環状または分枝炭化水素基、例えば、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、または8〜約40炭素原子のアリールアルケニル基、あるいは置換または非置換アルキルシリルまたはアリールシリル基であり、但し、RおよびR’は水素でないという条件がある。これらの基は、Si、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能であり、および/または2つの隣接するラジカル、R、RまたはR’、R’、あるいはR、RまたはR’、R’、あるいはR、RまたはR’、R’は、各場合で、炭化水素環を形成することも可能であり、そして架橋単位Rは、式1aに関して上述するような意味を有する。]
【0022】
化合物1bに対応する4,5,6,7−テトラヒドロインデニルおよびヘテロ原子(単数または複数)含有インデニル類似体が同様に重要である。
【0023】
式1bにおいて、Mは、ジルコニウムまたはハフニウムであり、
およびRは、同一または異なっていてもよい、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、またはハロゲン原子であるか、あるいはRおよびRは、一緒に1以上の環(単数または複数)を形成することも可能であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、ハロゲン化されていてもよい、直鎖状、環状または分枝炭化水素基、例えば、炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数2〜約10のアルケニル基であり、
また、R、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、Si、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能である、炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝アルキル基、炭素数6〜約10のアリール基であり、および/または2つの隣接するラジカル、R、RまたはR’、R’は、炭化水素環を形成することも可能であり、
は、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(式中、R40およびR41は、同一であるかまたは異なっていてもよく、各々、C−C30炭化水素基、特に、炭素数2〜約10のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、または炭素数7〜約14のアルキルアリール基である)。R40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数4〜約30の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約30の炭化水素基であることも可能である。
【0024】
化合物1bに対応する4,5,6,7−テトラヒドロインデニルおよびヘテロ原子(単数または複数)含有インデニル類似体が同様に重要である。
【0025】
式1bにおいて、Mはジルコニウムであり、
およびRは、同一であるかまたは異なっていてもよいメチル、塩素またはフェノラートであり、
およびR’は、同一であるかまたは異なっていてもよく、ハロゲン化されていてもよい、直鎖状、環状または分枝炭化水素基、例えば、炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数2〜約10のアルケニル基であり、
およびまたR’は水素であり、
、R、R、R、およびまた、R’、R’、R’、R’は、同一であるかまたは異なっていてもよくそれぞれ、水素原子であるか、炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基、または炭素数6〜約10のアリール基であり、および/または2つの隣接するラジカル、R、RおよびR’、R’は、それぞれ一緒に環を形成することも可能であり、
は、R4041Si=またはR4041Ge=である(式中、R40およびR41は、同一であるかまたは異なっていてもよい、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロ−ペンチル、シクロ−ペンタジエニルまたはシクロヘキシルである)。R40およびR41が異なり、そしてR40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである場合、R41はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであることも可能である。
【0026】
高い剛性が必要な用途への高融点ポリプロピレンの製造のために最も好ましくは、本発明に係る触媒系の置換そして特異的に架橋されたメタロセン構成要素として、以下の式1cで示される少なくとも1種の化合物を使用する。
【化4】

[式中、置換基および指数は、以下の意味を有する:
は元素周期表のIVb族の金属であり、
およびRは、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリール基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数2〜約10のアルケニル基、OH基、ハロゲン原子、またはNR32基であり(式中、R32は炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数6〜約10のアリール基である。)、そしてRおよびRは1以上の環(単数または複数)を形成することも可能であり、
また、R、R、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、直鎖状、環状または分枝炭化水素基、例えば、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基、置換または非置換アルキルシリルまたはアリールシリル基であり、但し、RおよびR’は水素でなく、そしてRおよびR’は、同一または異なっていてもよく、そして各々、6〜約40炭素原子の置換または非置換アリール基であるという条件がある。これらの基は、Si、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能であり、そして架橋単位Rは、式1aで説明した通りである。]
【0027】
化合物1cに対応する4,5,6,7−テトラヒドロインデニルおよびヘテロ原子(単数または複数)含有インデニル類似体が同様に重要である。
【0028】
式1cにおいて、Mは、ジルコニウムまたはハフニウムであり、
およびRは、同一または異なっていてもよい、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、またはハロゲン原子であり、そしてRおよびRは、1以上の環(単数または複数)を形成することも可能であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、ハロゲン化されていてもよい、直鎖状、環状または分枝状の基、例えば、炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数2〜約10のアルケニル基であり、
また、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはSi、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能な、炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝アルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、炭素数6〜約40の置換アリール基であり、Rは、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(式中、R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、そして各々、C−C30の炭化水素基、特に、炭素数2〜約10のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、または炭素数7〜約14のアルキルアリール基である。)。R40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数4〜約30の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約30の炭化水素基であることも可能である。
【0029】
化合物1cに対応する4,5,6,7−テトラヒドロインデニルおよびヘテロ原子(単数または複数)含有インデニル類似体が同様に重要である。
【0030】
式1cにおいて、Mはジルコニウムであり、
およびRは、同一であり、そしてメチル、塩素、またはフェノラートであり、
およびR’は、同一であるかまたは異なり、そして各々、直鎖状、環状または分枝状のメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルまたはヘキシルであり、
また、RおよびR’は、水素であり、
また、R、R、R、並びに、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはSi、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能な、炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、ナフチル、パラ−(C−C10−アルキル)フェニル、パラ−(C−C10−フルオロアルキル)フェニル、メタ−(C−C10−アルキル)フェニル、メタ(C−C10−アルキル)フェニル、メタ,メタ’−(C−C10−アルキル)フェニルまたはメタ,メタ’−(C−C10−フルオロアルキル)フェニルであり、
は、R4041Si=またはR4041Ge=である(式中、R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、そしてプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロ−ペンチル、シクロ−ペンタジエニルまたはシクロヘキシルである。)。R40およびR41が異なり、そしてR40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである場合、R41がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであることも可能である。
【0031】
高分子量ランダムコポリマーまたはコポリマー・ラバーの製造のため、高分子量のコポリマーを含むインパクト・コポリマーの製造のため、あるいは高い剛性が必要とされる用途のための155℃より高い融点を持つポリプロピレンの製造のために、最も好ましくは、本発明の触媒系の、置換されそして特異的に架橋されたメタロセン構成要素として、以下の式1dで示される少なくとも1種の化合物を使用する。
【化5】

[式中、置換基および指数は、以下の意味を有する:
は元素周期表のIVb族の金属であり、
およびRは、同一でまたは異なっていてもよく、各々、水素原子、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリール基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数2〜約10のアルケニル基、OH基、ハロゲン原子、またはNR32基である(式中、R32は、炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数6〜約14のアリール基である。)か、あるいはRおよびRは、一緒に1以上の環(単数または複数)を形成することも可能であり、
また、R、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、そして、水素原子であるか、直鎖状、環状または分枝状の炭化水素基、例えば、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基、置換または非置換アルキルシリルまたはアリールシリル基であり、但し、RおよびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、炭素数6〜約40の置換アリール基であるという条件がある。炭化水素基は、Si、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であるし、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能であり、
は、炭化水素基であり、α位が環状でなく、また分枝せず、例えば、炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数7〜約40のアリール置換アルキル基、または炭素数8〜約40のアリール置換アルケニル基である。この炭化水素基は、Si、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能であり、
’は、α位が環状であるかまたは分枝した基であり、例えば、炭素数3〜約20のアルキル基、炭素数3〜約20のアルケニル基、炭素数6〜約20炭素原子のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基である。これらの基は、Si、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能であり、そして架橋単位Rは、式1aで説明した通りである。]
【0032】
化合物1dに対応する4,5,6,7−テトラヒドロインデニルおよびヘテロ原子(単数または複数)含有インデニル類似体が同様に重要である。
【0033】
式1dにおいて、Mは、ジルコニウムまたはハフニウムであり、
およびRは、同一または異なっていてもよく、そして1〜約10炭素原子のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、またはハロゲン原子であり、そしてRおよびRは、1以上の環(単数または複数)を形成することも可能であり、
は、ハロゲン化されていてもよい、炭素数1〜約10の直鎖アルキル基または炭素数2〜約10のアルケニル基であり、
’は、炭素数3〜約20であり、α位が環状であるかまたは分枝したアルキル基、炭素数3〜約20のアルケニル基、または炭素数7〜約20のアルキルアリール基であり、
また、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはSi、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrのようなハロゲン原子を含有することも可能な炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、パラ−(C−C10−アルキル)フェニル、メタ−(C−C10−アルキル)フェニル、メタ,メタ’−(C−C10−アルキル)フェニルのような、炭素数6〜約40の置換アリール基であり、
は、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(式中、R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、各々、C−C30基、特に、炭素数2〜約10のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、または炭素数7〜約14のアルキルアリール基である。)。R40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数4〜約30の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約30の炭化水素基であることも可能である。
【0034】
化合物1dに対応する4,5,6,7−テトラヒドロインデニルおよびヘテロ原子(単数または複数)含有インデニル類似体が同様に重要である。
【0035】
式1dにおいて、Mはジルコニウムであり、
およびRは、同一であり、そしてメチル、塩素、またはフェノラートであり、
は、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチルまたはn−ヘキシルであり、
’は、イソ−プロピル、イソ−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、シクロブチル、1−メチル−ブチル、1−エチル−ブチル、1−メチル−ペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペント−2−エニル、シクロペント−3−エニル、シクロヘクス−2−エニル、シクロヘクス−3−エニルまたはパラ−メチル−シクロヘキシルであり、
また、RおよびR’は水素であり、そして
また、R、R、R、並びに、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子またはSi、B、Al、O、S、NまたはPのような1以上のヘテロ原子を含有することも可能であり、および/またはF、ClまたはBrなどのハロゲン原子を含有することも可能な炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、そしてp−イソプロピル−フェニル、p−tert−ブチル−フェニル、p−s−ブチル−フェニル、p−シクロヘキシル−フェニル、p−トリメチルシリル−フェニル、p−アダマンチル−フェニル、p−(トリスフルオロ)トリメチル−フェニル、m,m’−ジメチル−フェニルであり、
は、R4041Si=またはR4041Ge=である(式中、R40およびR41は、同一であるかまたは異なり、そしてプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロ−ペンチル、シクロ−ペンタジエニルまたはシクロ−ヘキシルである。)。R40およびR41が異なり、そしてR40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである場合、R41はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであることも可能である。
【0036】
本発明の特に好ましいメタロセン化合物の限定されない例は、式1a〜1dの以下の化合物である:
A−(2−イソプロピル−4−(p−イソプロピル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−イソプロピル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,7−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,5,6,7−テトラメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−6−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,6−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−sec.ブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−sec.ブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−シクロヘキシル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−シクロヘキシル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−トリメチルシリル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−トリメチルシリル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−アダマンチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−アダマンチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−トリス(トリフルオロ−メチル)メチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−トリス(トリフルオロ−メチル)メチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−フェニル−インデニル)(2−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド;
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,7−ジメチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,5,6,7−テトラメチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−6−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,6−ジメチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−フェニル−インデニル)(2,7−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−フェニル−インデニル)(2,5,6,7−テトラメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−6−メチル−4−フェニル−インデニル)(2,6−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(4−ナフチル)−インデニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(4−ナフチル)−インデニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(4−ナフチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(1−ナフチル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(2−ナフチル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−tert−ブチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−イソプロピル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−エチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−アセナフト−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,4−ジメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−エチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4,5−ジイソプロピル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,4,6−トリメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,5,6−トリメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,4,7−トリメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−5−イソブチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−5−tert−ブチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ハフニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)チタンジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル l−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−ペンチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ハフニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)チタンジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−ペンチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムビス(ジメチルアミン)、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジベンジル、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−s−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−s−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ペンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ペンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ペンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−エチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(2−n−ブチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−5−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−オキサペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−オキサペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−アザペンタレン)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−チアペンタレン)ジルコニウムジクロリド。
【0037】
Aは、ジプロピルシランジイル、ジブチルシランジイル、ジペンチルシランジイル、ジヘキシルシランジイル、ジヘプチルシランジイル、ジオクチルシランジイル、ジノニルシランジイル、ジデシルシランジイル、ジウンデシルシランジイル、ジドデシルシランジイル、ジプロピルゲルマンジイル、ジブチルゲルマンジイル、ジペンチルゲルマンジイル、ジヘキシルゲルマンジイル、ジヘプチルゲルマンジイル、ジオクチルゲルマンジイル、ジノニルゲルマンジイル、ジデシルゲルマンジイル、ジウンデシルゲルマンジイルまたはジドデシルゲルマンジイル、ヘキシル(メチル)ゲルマンジイル、ブチル(メチル)シランジイル、ブチル(エチル)シランジイル、ブチル(プロピル)シランジイル、ペンチル(メチル)シランジイル、ペンチル(エチル)シランジイル、ペンチル(プロピル)シランジイル、ヘキシル(メチル)シランジイル、ヘキシル(エチル)シランジイルまたはヘキシル(プロピル)シランジイルである。例えば、ジブチルシランジイルは、同時に、ジ(n−ブチル)シランジイル、ジ(sec−ブチル)シランジイル、ジ(tert−ブチル)シランジイル、またはこれらの構造異性体の混合物を含む。このような架橋要素Aのリストより、架橋原子上の置換基の名称は、すべての構造の異性体が明確に命名されていることがわかる。また同様に、ジペンチルシランジイルの命名は、例えばジ(シクロペンチル)シランジイルも含み、またはヘキシル(メチル)シランジイルの命名はまた、例えば、シクロヘキシル(メチル)シランジイルも含む。
【0038】
式1a〜1dのメタロセン化合物の特に好ましい単位Aは、ジ−n−プロピルシランジイル、ジ−n−ブチルシランジイル、ジ−n−ペンチルシランジイル、ジ(シクロペンチル)シランジイル、ジ−n−ヘキシルシランジイル、シクロヘキシル(メチル)シランジイル、(n−ブチル)(メチル)シランジイルおよび(n−ヘキシル)(メチル)シランジイルである。
【0039】
本発明の別の目的は、式LSで示されるリガンド系または二重結合異性体を持つリガンド系である。
【化6】

(式中、変数Rは、好ましい態様を含めて、式1a〜1dに定義されるとおりである。)
【0040】
式1a〜1dの好ましい純粋なキラル架橋ラセミまたは擬似ラセミ・メタロセン化合物の代わりに、触媒調製物において、式1a〜1dのメタロセンおよび対応するメソまたは擬似メソ・メタロセン化合物の混合物を使用することも可能である。しかし、対応するメソ型が、望ましくないアタクチック・ポリプロピレン(「PP」)を生じうるため、アイソタクチック・ポリオレフィンへのオレフィンの重合にメタロセンを使用するためには、異性体として純粋なラセミ型を調製することが特に好ましい。「異性体として純粋な」ラセミ型は、5:1より大きく、好ましくは少なくとも10:1であり、より好ましくは少なくとも15:1であり、そして最も好ましくは少なくとも20:1のrac:メソ比を意味する。本明細書において、用語「ラセミ」(または「rac」)は、「擬似ラセミ」(または「擬似rac」)を含み、そして用語「メソ」は「擬似メソ」を含む。
【化7】

【0041】
本発明はまた、本発明の遷移金属化合物を製造するための方法も含む。
【0042】
従って、本発明の目的は、式1a〜1dの化合物
【化8】

[式中、変数L、RおよびMは、好ましい態様を含めて、上記の通りである。)
を製造する方法であって、
a)式2の化合物:
【化9】

[式中、R、R、R、R、R、およびRは、上記の通りである。]
を、塩基を用いて脱プロトン化する工程と、
b)RがM124041である場合(式中、M12、R40、およびR41は、上記の通りである)、さらなる製造の前に、工程(a)由来の脱プロトン化化合物とR404112と、を反応させ、用いる量的比率に応じて、式3または式4の化合物を形成する工程(R40、R41、およびM12は、上記の通りであり、そしてXは同一または異なっていてもよく、そしてハロゲン原子、好ましくは塩素、臭素、またはヨウ素、あるいは別の脱離基、好ましくはトリフラート、トシラート、またはメシラートを意味する。)と、
【化10】

c)式3のクロロシランインデンまたはクロロゲルマンインデンの製造において、これらを式5の金属インデン化合物
【化11】

[式中、Mは、Li、Na、またはKを表し、そしてR’、R’、R’、R’、R’、およびR’は、上記の通りである。]と反応させて、式6の化合物
【化12】

を得る工程
d)式4または式6の化合物と塩基を反応させ、そしてMClを添加して(Mはジルコニウム、チタン、またはハフニウムを表す)、式1a〜1dの化合物を形成する工程と、
を含む方法である。
【0043】
工程(a)において、1以上の芳香族または脂肪族炭化水素および/または1以上の極性非プロトン性溶媒からなる不活性溶媒中、式2の化合物、例えば2−メチル−7−(4’−tert−ブチルフェニル)インデンを、強塩基、例えばn−ブチルリチウムで脱プロトン化する。脱プロトン化は、−70℃〜80℃、好ましくは0℃〜80℃の温度で行なわれる。次いで、工程(b)において、生じた金属塩を、さらに単離せずに、2つの脱離基を有するケイ素化合物またはゲルマニウム化合物と直接、反応させる。量的比率を調節することによって、式3の化合物または式4の化合物の優先的な製造をすることを達成することが可能である。
工程(c)において、式3の化合物を、式5の金属インデニル化合物と反応させる。続く工程(d)において、1以上の芳香族または脂肪族炭化水素および/または1以上の極性非プロトン性溶媒からなる不活性溶媒中で、式4または式6のビス(インデニル)シランを、n−ブチルリチウムなどの強塩基で二重脱プロトン化し、そしてこの方法で形成したビスリチウム塩を、単離せずに、直接、Ti、Zr、またはHfの供給源と反応させて、式1a〜1dの化合物を得る。脱プロトン化は、−70℃〜80℃、そして好ましくは0℃〜80℃の温度で行われる。それぞれ、架橋Rおよび架橋R404112の性質に応じて、さらなるrac:メソ分離工程をまったく含まずに、5:1より大きい、好ましくは少なくとも10:1の、より好ましくは少なくとも15:1の、そして最も好ましくは少なくとも20:1のrac:メソ比または擬似rac:メソ比で、反応混合物からメタロセンを単離する。
【0044】
すなわち、本発明の重要な特徴は、本明細書記載の方法が、合成時に、5:1より大きい、ラセミまたは擬似ラセミ対メソまたは擬似メソ重量比を有する(すなわち、メソまたは擬似メソ異性体が、混合物の16%未満である)、本明細書明記の化合物の異性体の混合物を有する組成物を提供することである。「合成時」または「調製時」という用語は、本明細書において、メソまたは擬似メソ異性体からラセミまたは擬似ラセミ異性体を続いて分離することなく、反応混合物から単離されるような物質を指す。この特徴は、適切な触媒を得るために、時間を消費しそして費用が高価な、racおよびメソ異性体の分離の必要がない点で、重大な利点を提供する。
【0045】
以下のダイアグラム1および2は、再び、好ましい態様の例のため、式1a〜1dの遷移金属化合物を製造するための、本発明の方法の個々の工程を示す。
【化13】

【化14】

【0046】
さらに、本発明は、式1a〜1dの少なくとも1種の化合物および少なくとも1種の共触媒を含む触媒系に関する。
【0047】
本発明において使用可能な、適切な共触媒構成要素は、メタロセンと反応して、メタロセンをカチオン性化合物に変換する、アルミノキサン、ルイス酸またはイオン性化合物型の少なくとも1種の化合物を含む。
【0048】
アルミノキサンとして、式7の化合物を用いることが好ましい。
【化15】

アルミノキサンは、例えば、式8におけるように環状であることも
【化16】

または式9におけるように直鎖であることも
【化17】

または最近の文献に記載されるように、式10におけるようなクラスター型であることも可能であり、
【化18】

JACS 117(1995), 6465−74, Organometallics 13(1994), 2957−2969を参照されたい。
式(7)、(8)、(9)および(10)におけるラジカルRは、同一また異なっていてもよく、各々、炭素数1〜約6のアルキル基、炭素数6〜約18のアリール基、ベンジルなどのC−C20基、または水素原子であり、そしてpは2〜50、好ましくは10〜35の整数である。
【0049】
ラジカルRは、同一であることが好ましく、そしてメチル、イソブチル、n−ブチル、フェニルまたはベンジル等が挙げられ、メチルであることが特に好ましい。
【0050】
ラジカルRが異なる場合、これらは好ましくは、メチルおよび水素、メチルおよびイソブチルまたはメチルおよびn−ブチルであり、水素、イソブチルまたはn−ブチルは、0.01〜40%の比率で存在する(ラジカルRの数)ことが好ましい。
【0051】
アルミノキサンは、公知の多様な方式で調製可能である。1つの方法は、トルエンのような不活性溶媒中で、ガス性、固体、液体または結晶水として結合していてもよい、水と、アルミニウム−炭化水素化合物および/またはヒドリドアルミニウム−炭化水素化合物の反応を含む。異なるアルキル基Rを有するアルミノキサンを調製するため、望ましい組成物および反応性に対応する2つの異なるトリアルキルアルミニウム(AlR+AlR’)を水と反応させる。S.Pasynkiewicz,Polyhedron9(1990)429および欧州特許公開公報0,302,424を参照されたい。
【0052】
調製法に関わらず、すべてのアルミノキサン溶液は、一般に、遊離型で、または付加化合物として存在する、多様な量の未反応アルミニウム出発化合物を有する。
【0053】
さらに、式7、8、9または10のアルミノキサン化合物の代わりに、炭化水素ラジカルまたは水素原子が、アルコキシ、アリールオキシ、シロキシまたはアミドラジカルによって部分的に置換されている修飾アルミノキサンを用いることもまた可能である。
【0054】
担持触媒系の調製に用いるアルミノキサンおよびメタロセンの量は、広い範囲内で多様に用いることが可能である。しかし、式1a〜1dのメタロセン化合物およびアルミノキサン化合物を、メタロセン化合物中の遷移金属とアルミノキサン化合物中のアルミニウムの原子比率を10:1〜1000:1の範囲、好ましくは20:1〜500:1、そして特に30:1〜400:1の範囲であるような量で使用すると、好適であることが見出されている。メチルアルミノキサンの場合、30%以上の強度のトルエン溶液を用いることを優先するが、10%の強度の溶液を用いることもまた可能である。
【0055】
ルイス酸として、式11の化合物を用いることがより好ましい。
【化19】

[Mは元素周期表の13族の元素であり、特にB、AlまたはGa、好ましくはBまたはAlであり、
、XおよびXは、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子、炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数6〜約15のアリール基、各々、アルキルラジカル中に1〜10の炭素原子を有し、かつ、アリールラジカル中に6〜20の炭素原子を有する、アルキルアリール、アリールアルキル、ハロアルキルまたはハロアリール、あるいはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。X、XおよびXは、メチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルまたはトリフルオロメチル、アリールまたはハロアリールなどの不飽和基、フェニル、トリル、ベンジル基、p−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ペンタクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニルおよび3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニルであることが好ましい。]
【0056】
好ましいルイス酸としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリフルオロボラン、トリフェニルボラン、トリス(4−フルオロフェニル)ボラン、トリス(3,5−ジフルオロフェニル)ボラン、トリス(4−フルオロメチルフェニル)ボラン、トリス(2,4,6−トリフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタ−フルオロフェニル)ボラン、トリス(トリル)ボラン、トリス(3,5−ジメチル−フェニル)ボラン、トリス(3,5−ジフルオロフェニル)ボランおよび/またはトリス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボランが挙げられる。
【0057】
トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランであることが特に好ましい。
【0058】
イオン性共触媒として、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラフェニルボレート、SbF、CFSOまたはClOなどの非配位アニオンを含有する化合物を使用することが好ましい。適切な対イオンは、ルイス酸またはブレンステッド(Brenstedt)酸カチオンのいずれかである。
【0059】
ブレンステッド酸としては、プロトン化アミンまたはアニリン誘導体を用いることが好ましく、例えばメチルアンモニウム、アニリニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、N−メチルアニリニウム、ジフェニルアンモニウム、N,N−ジメチルアニリニウム、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、トリ−n−ブチルアンモニウム、メチルジフェニルアンモニウム、ピリジニウム、p−ブロモ−N,N−ジメチルアニリニウムまたはp−ニトロ−N,N−ジメチルアニリニウムを優先する。
【0060】
適切なルイス酸カチオンは、式12で示されるカチオンである。
【化20】

[式中、Yは元素周期表の1〜16族の元素であり、
〜Qは、一価の負電荷基、例えばC−C28−アルキル、C−C15−アリール、アリールラジカル中に6〜約20炭素原子を有し、かつ、アルキルラジカル中に1〜約28炭素原子を有する、アルキルアリール、アリールアルキル、ハロアルキル、ハロアリール、これらは次に置換基として、炭素数1〜約10のアルキル基を有していてもよい炭素数3〜約10のシクロアルキル基、ハロゲン、炭素数1〜28のアルコキシ基、炭素数6〜15のアリールオキシ基、シリルまたはメルカプチル基であり、
aは1〜6の整数であり、
zは0〜5の整数であり、そして
dは、相違a−zに相当するが、1以上である。]
【0061】
特に適切なカチオンは、カルボニウム・カチオン、例えばトリフェニルカルベニウム、オキソニウム・カチオン、スルホニウム・カチオン、例えばテトラヒドロチオフェニウム、ホスホニウム・カチオン、例えばトリエチルホスホニウム、トリフェニルホスホニウムおよびジフェニルホスホニウム、およびまたカチオン性遷移金属複合体、例えば銀カチオンおよび1,1’−ジメチルフェロセニウム・カチオンである。
【0062】
本発明において使用可能な好ましいイオン性化合物としては:
トリエチルアンモニウムテトラ(フェニル)ボレート、
トリブチルアンモニウムテトラ(フェニル)ボレート、
トリメチルアンモニウムテトラ(トリル)ボレート、
トリブチルアンモニウムテトラ(トリル)ボレート、
トリブチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
トリブチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、
トリプロピルアンモニウムテトラ(ジメチルフェニル)ボレート、
トリブチルアンモニウムテトラ(トリフルオロメチルフェニル)ボレート、
トリブチルアンモニウムテトラ(4−フルオロフェニル)ボレート、
N,N−ジメチルシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
N,N−ジメチルベンジルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
N,N−ジメチルアニリニウムテトラ(フェニル)ボレート、
N,N−ジエチルアニリニウムテトラ(フェニル)ボレート、
N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、
ジ(プロピル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
ジ(シクロヘキシル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
トリフェニルホスホニウムテトラキス(フェニル)ボレート、
トリエチルホスホニウムテトラキス(フェニル)ボレート、
ジフェニルホスホニウムテトラキス(フェニル)ボレート、
トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(フェニル)ボレート、
トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(フェニル)ボレート、
トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、
トリフェニルカルベニウムテトラキス(フェニル)アルミネート、
フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートおよび/または
フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート
が含まれる。
【0063】
トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートまたはN,N−ジメチルベンジルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートであることが好ましい。
【0064】
上記および下記のカチオン形成性化合物のすべての混合物を用いることもまた可能である。アルミノキサンおよびイオン性化合物、および/またはルイス酸を含む混合物であることが好ましい。
【0065】
同様に、他の有用な共触媒構成成分は、ボランまたはカルボラン化合物、例えば
7,8−ジカルバウンデカボラン(13)、
ウンデカヒドリド−7,8−ジメチル−7,8−ジカルバウンデカボラン、
ドデカヒドリド−1−フェニル−1,3−ジカルバノナボラン、
トリ(ブチル)アンモニウム・デカヒドリド−8−エチル−7,9−ジカルバウンデカボレート、
4−カルバノナボラン(14)、
ビス(トリ(ブチル)アンモニウム)ノナボレート、
ビス(トリ(ブチル)アンモニウム)ウンデカボレート、
ビス(トリ(ブチル)アンモニウム)ドデカボレート、
ビス(トリ(ブチル)アンモニウム)デカクロロデカボレート、
トリ(ブチル)アンモニウム−1−カルバデカボレート、
トリ(ブチル)アンモニウム−1−カルバドデカボレート、
トリ(ブチル)アンモニウム−1−トリメチルシリル−1−カルバデカボレート、
トリ(ブチル)アンモニウムビス(ノナヒドリド−1,3−ジカルバノナボラト)コバルテート(III)、
トリ(ブチル)アンモニウムビス(ウンデカヒドリド−7,8−ジカルバウンデカボラト)フェレート(III)
である。
【0066】
ルイス酸、あるいはルイス酸またはブレンステッド酸カチオンを有するイオン性化合物の量は、式1a〜1dのメタロセン化合物を基準として、0.1〜20当量、好ましくは1〜10当量である。
【0067】
特許出願WO99/40,129に記載されるような、Ri17(−O−M18またはR18(−O−M17(式13)という形の二金属化合物と、少なくとも1つのルイス塩基の組み合わせは、共触媒系として、同様に重要である。
【0068】
これに関連して、R17およびR18は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C−C40炭素含有基、特に炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数1〜約20のハロアルキル、炭素数1〜約10のアルコキシ、炭素数6〜約20のアリール、炭素数6〜約20のハロアリール、炭素数6〜約20のアリールオキシ、炭素数7〜約40のアリールアルキル、炭素数7〜約40のハロアリールアルキル、炭素数7〜約40のアルキルアリール、または炭素数7〜約40のハロアルキルアリールを意味する。また、R17は、−OSiR51基であることも可能であり、R51基は、同一または異なっていてもよく、そしてR17と同じ意味を有し、
は、同一または異なっていてもよく、そして元素周期表のIII族の元素を表し、
i、j、およびvは、各々、自然数0、1、または2を表し、そしてi+j+vは0ではない。
【0069】
好ましい共触媒系は、式(A)および(B)の化合物である。
【化21】

[式中、R17およびR18は上記と同様の意味である。]
【0070】
さらに、一般的に好ましいとみなされる化合物は、式(C)および/または(D)および/または(E)の少なくとも1つの化合物と、式(F)の少なくとも1つの化合物の反応によって形成される。
【化22】

[式中、
27は、水素原子であるか、または炭素数1〜約20のアルキル、炭素数6〜約20のアリール、炭素数7〜約40のアリールアルキル、および炭素数7〜約40のアルキルアリールのようなホウ素を含有しないC−C40炭化水素基であり、
そしてR17、R18は、上述と同様の意味を示し、
Dは、元素周期表のVI族の元素であるか、またはNR61基であり(R61は、水素原子であるか、または炭素数1〜約20のアルキルまたは炭素数6〜約20のアリールなどの、C−C20炭化水素基である)、
fは0〜3の自然数であり、
gは0〜3の自然数であって、z+yは0ではなく、そして
hは1〜10の自然数である。]
【0071】
式13の二金属化合物は、式14、すなわち[M19で示される有機金属化合物と組み合わせて使用することが可能である(Mは、元素周期表のI、II、またはIII族の元素であり、R19は、同一または異なっていていてもよく、そして水素原子、ハロゲン原子、C−C40炭化水素基、炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数約6〜約40のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル、および炭素数7〜約40のアルキルアリールを表し、qは1〜3の自然数であり、そしてkは1〜4の自然数である。)。
【0072】
式14で示される有機金属化合物は、好ましくは中性ルイス酸であり、Mはリチウム、マグネシウム、および/またはアルミニウム、特にアルミニウムを表す。式14の好ましい有機金属化合物としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプレンアルミニウム、ジメチルアルミニウムモノクロリド、アルミニウムモノクロリド、ジイソブチルアルミニウムモノクロリド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジメチルアルミニウムヒドリド、アルミニウムヒドリド、ジイソプロピルアルミニウムヒドリド、ジメチルアルミニウム(トリメチルシロキシド)、ジメチルアルミニウム(トリエチルシロキシド)、フェニルアラン、ペンタフルオロフェニルアラン、およびo−トリルアランが挙げられる。
【0073】
本発明の触媒系は、共触媒として活性である化学的化合物として、式13で示される構成単位を含有する有機ボロアルミニウム化合物を含有する。この式13で示される構成単位を有する化合物は、Mがボロンまたはアルミニウムを表すことが好ましい。式13で示される構成単位を有する化合物は、単量体として、あるいは直鎖状、環状、またはかご状のオリゴマーとして、存在することも可能である。また、式13の構成単位を含有する2以上の化学的化合物は、ルイス酸−塩基相互作用によって、それらの間で、二量体、三量体、またはより高次の組み合わせを形成することも可能である。
【0074】
共触媒的に活性である二金属化合物は、式15および式16で示されるものであることが好ましい。
【化23】

[式中、R100およびR200は、式13の置換基R17およびR18と同じ意味を有する。]
【0075】
式15および式16の共触媒的に活性である化合物の例としては
【化24】

である。欧州特許公開公報924,223、ドイツ特許公開公報196,22,207.9、欧州特許公開公報601,830、欧州特許公開公報824,112、欧州特許公開公報824,113、WO99/06,414、欧州特許公開公報811,627、WO97/11,775、ドイツ特許公開公報196,06,167.9およびドイツ特許公開公報198,04,970で指定される化合物がさらなる共触媒として用いられるものであり、これらは、非担持型または担持型で存在することも可能である。
【0076】
本発明の触媒において用いられる式13および/または式15および/または式16の共触媒の量は、式1a〜1dのメタロセン化合物の使用量を基準として、0.1〜500当量、好ましくは1〜300当量、最も好ましくは5〜150当量など、多様であることも可能である。
【0077】
本発明の触媒系は、さらなる構成成分として、式17の金属化合物をさらに含むことも可能である。
【化25】

[式中、構成成分が上述の共触媒化合物と同一でない場合、
は、元素周期表の13族のアルカリ、アルカリ土類金属または金属であり、
22は、水素原子、炭素数1〜約10のアルキル、炭素数6〜約15のアリール、あるいは各々、アルキル部分中に1〜10の炭素原子を有し、かつ、アリール部分中に6〜20の炭素原子を有する、アルキルアリールまたはアリールアルキルであり、
23およびR24は、各々、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜約10のアルキル、炭素数約6〜約15のC−C15−アリール、あるいは各々、アルキル部分中に1〜10の炭素原子を有し、そしてアリールラジカル中に6〜20の炭素原子を有する、アルキルアリール、アリールアルキルまたはアルコキシであり、
rは、1〜3の整数であり、そしてsおよびtは、0〜2の整数であり、r+s+tの合計は、Mの価数に対応する。]
また、式17の多様な金属化合物の混合物を用いることも可能である。
【0078】
式17の金属化合物の中で、Mがリチウム、マグネシウムまたはアルミニウムであり、かつ、R23およびR24が、各々、1〜約10炭素原子のアルキルであるものがより好ましい。式17の特に好ましい金属化合物は、n−ブチルリチウム、n−ブチル−n−オクチル−マグネシウム、n−ブチル−n−ヘプチルマグネシウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウムまたはこれらの混合物である。
【0079】
式17の金属化合物を用いる場合、好ましくは、式1a〜1dのメタロセン化合物中の遷移金属に対するMのモル比が、800:1〜1:1、特に200:1〜2:1で触媒系に存在することが好ましい。
【0080】
本発明に係る触媒系の支持構成要素は、いかなる有機または無機不活性固体であることも可能であり、特に多孔支持体、例えばハイドロタルサイト、タルク、無機オキシドおよび微粉化ポリマー粉末が挙げられる。
【0081】
適切な無機オキシドとしては、元素周期表2、3、4、5、13、14、15および16族の金属オキシドが挙げられる、例えば二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、アルミノシリケート、ゼオライト、MgO、ZrO、TiOまたはB、CaO、ZnO、ThO、NaO、KO、LiO、あるいはAl/Siオキシド、Mg/AlオキシドまたはAl/Mg/Siオキシドのような混合オキシドが含まれる。他の適切な無機支持材は、NaCO、KCO、CaCO、MgCl、NaSO、Al(SO、BaSO、KNO、Mg(NOおよびAl(NOである。
【0082】
適切なポリマー粉末としては、ホモポリマー、コポリマー、架橋ポリマーまたはポリマー混合物である。こうしたポリマーの例は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン、ジビニルベンゼン架橋ポリスチレン、塩化ポリビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン・コポリマー、ポリアミド、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアセタールまたはポリビニルアルコールである。
【0083】
好ましい支持材は、10〜1000m/gの範囲の比表面積、0.1〜5cm/gの範囲の細孔容積および1〜500μmの平均粒子サイズを有する。50〜500m/gの範囲の比表面積、0.5〜3.5cm/gの範囲の細孔容積および5〜250μmの平均粒子サイズを有する支持体であることがより好ましい。200〜400m/gの範囲の比表面積、0.8〜3.0cm/gの範囲の細孔容積および10〜100μmの平均粒子サイズを有する支持体であることが特に好ましい。
【0084】
キャリアー(例えば水またはヒドロキシル基含量)の特定の性質を調整するため、支持材を熱的および化学的に前処理することも可能である。
【0085】
支持材の水分含量が低いか、またはその残渣溶媒量が少ない場合、使用前の脱水または乾燥を省くことも可能である。支持材としてシリカゲルを用いた場合のように、これが当てはまらない場合は、脱水または乾燥が妥当である。減圧下で、同時に不活性ガス・ブランケティング(窒素)を行って、支持材の熱脱水または乾燥を実行することも可能である。乾燥温度は、100℃〜1000℃、好ましくは150℃〜800℃の範囲である。この場合、圧力は決定的ではない。乾燥プロセスの時間は、1〜24時間であることも可能である。しかし、これより短いまたは長い乾燥期間であってもよい。
【0086】
さらに、支持材の脱水または乾燥を、化学的手段によって、吸着水および/または表面ヒドロキシル基を適切な不動態化剤と反応させることによって、行なうことも可能である。不動態化試薬との反応は、ヒドロキシル基を完全にまたは部分的に、触媒活性中心との不都合な相互作用をまったく示さない型に変換することも可能である。適切な不動態化剤は、ハロゲン化ケイ素、シランまたはアミンであり、例えば四塩化ケイ素、クロロトリメチルシラン、ジクロロジアルキルシラン、ジメチルアミノトリクロロシラン、N,N−ジメチルアニリン、あるいはN,N−ジメチルベンジルアミン、またはアルミニウム、ホウ素およびマグネシウムの有機金属化合物、例えばアルミノキサン、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリエチルボランまたはジブチルマグネシウム等が挙げられる。空気および水分の排除下で、適切な溶媒中の支持材の懸濁物を、純粋な型のまたは適切な溶媒に溶解された不動態化試薬と反応させることによって、支持材の化学的脱水または不動態化を行う。適切な溶媒としては、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエンまたはキシレンのような脂肪族または芳香族炭化水素である。不動態化は、25℃〜120℃、好ましくは50℃〜70℃の温度で行われる。より高い温度またはより低い温度でも可能である。反応時間は、30分間〜20時間、好ましくは1〜5時間である。化学的脱水が完了したら、不活性条件下のろ過によって、支持材を単離し、上述のような適切な不活性溶媒で1回以上洗浄し、そして続いて、不活性ガス流中で、または減圧下で、乾燥させる。
【0087】
上に概略するように、微粉化ポリオレフィン粉末などの有機支持材を使用することもまた可能であり、そして同様に、使用前に、付着した水分、溶媒残渣または他の不純物を、適切な精製および乾燥操作によって、取り除かなければならない。
【0088】
本発明記載の担持触媒系を多様な方法で作製することも可能である。
【0089】
本発明の1つの態様において、式1a〜1dの上述のメタロセン構成要素の少なくとも1つを、少なくとも1つの共触媒構成要素と、適切な溶媒中で接触させ、好ましくは可溶性反応生成物、付加化合物または混合物を生じる。得られた組成物を、脱水するかまたは不動態化した支持材と混合し、溶媒を取り除き、そして生じた担持メタロセン触媒系を、溶媒が完全にまたは大部分、支持材の孔から確実に除去されるように乾燥させる。担持触媒は、フリーフロー粉末として得られる。
【0090】
例えば、フリーフローで、そして望ましくは、あらかじめ重合した担持触媒系を調製するための方法は、以下の工程を含む:
a)適切な溶媒または懸濁媒体中で、メタロセン/共触媒混合物を調製する工程、ここで、メタロセン構成成分は、上述の構造の1つを有する、
b)多孔、好ましくは無機、必要であれば熱的または化学的に前処理された支持体にメタロセン/共触媒混合物を加える工程、
c)生じた混合物から溶媒の大部分を除去する工程、
d)担持触媒系を単離する工程、および
e)望ましい場合、生じた担持触媒系を1以上のオレフィン単量体(単数または複数)とあらかじめ重合させて、あらかじめ重合した担持触媒系を生じさせる工程。
【0091】
本発明の別の態様において、メタロセン/共触媒組成物を、脱水または不動態化された支持材と混合し、担持触媒を回収し、そして場合によって芳香族炭化水素および/またはパラフィン系炭化水素溶媒で洗浄する。次いで、単離された触媒を、パラフィン系炭化水素溶媒、ミネラルオイルまたはワックスなどの非反応性懸濁媒体に分散させる。
【0092】
本発明のさらなる態様において、特表2000/05277およびWO特表1998/01481(欧州特許公開公報0909,279および米国特許公開公報6,265,339に対応する)に開示される方法にしたがって、触媒を調製する。
【0093】
本発明のさらなる態様において、フリーフローで、そして望ましくは、あらかじめ重合した担持触媒系は、以下の工程を含んで調製される:
a)適切な溶媒または懸濁媒体中で、トリアルキルアンモニウム/ボリン酸混合物を調製する工程、
b)塩基で前処理した、多孔、好ましくは無機、必要ならば熱的または化学的に前処理された支持体に、トリアルキルアルミニウム/ボリン酸混合物を加える工程、
c)生じた混合物から溶媒の大部分を取り除いて、担持共触媒を得る工程、
d)適切な溶媒または懸濁媒体中で、メタロセン/担持共触媒混合物を調製する工程、ここで、メタロセン構成成分は、上述の構造のうちの1つを有する、
e)担持共触媒系を単離する工程、および
f)望ましくは、生じた担持触媒系を、1以上のオレフィン単量体(単数または複数)とあらかじめ重合させて、あらかじめ重合した担持触媒系を得る工程。
【0094】
メタロセン/共触媒混合物の調製に好ましい溶媒は、選択した反応温度で液体であり、そして好ましくは個々の構成成分が溶解する、炭化水素および炭化水素混合物である。しかし、メタロセンおよび共触媒構成成分の反応生成物が、選択された溶媒中で可溶性であることが保証されている限り、個々の構成成分の溶解性は、必須条件ではない。適切な溶媒は、例えばペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、オクタンおよびノナン、シクロアルカン、例えばシクロペンタンおよびシクロヘキサン等のアルカン、並びに芳香族、例えばベンゼン、トルエン、エチルベンゼンおよびジエチルベンゼン等の芳香族、である。トルエン、ヘプタンおよびエチルベンゼンを用いることが特に好ましい。
【0095】
あらかじめ活性化させるため、固体型のメタロセンを適切な溶媒中の共触媒の溶液に溶解させる。また、適切な溶媒中に、別個にメタロセンを溶解して、そして、この溶液を共触媒溶液と併せることも可能である。トルエンを用いることが好ましい。あらかじめ活性化する時間は1分間〜200時間である。25℃の室温であらかじめ活性することも可能である。個々の場合で、より高い温度を使用すると、あらかじめ活性化するのに必要な時間を減少させ、そして活性を増強させることが可能である。この場合、上昇させる温度は、25℃〜100℃の範囲である。
【0096】
続いて、あらかじめ活性化させた溶液またはメタロセン/共触媒混合物を、乾燥粉末型として、または上述の溶媒中の懸濁物として、不活性支持材、通常、シリカゲルと併せる。支持材を粉末として用いることが好ましい。最初に装填した支持材に、あらかじめ活性化させたメタロセン/共触媒溶液またはメタロセン/共触媒混合物を添加することも可能であるし、またはそうでなければ最初に装填した溶液に、支持材を導入することも可能である。
【0097】
あらかじめ活性化させた溶液またはメタロセン/共触媒混合物の体積は、支持材の総孔体積の100%を超えて用いても可能であり、またはそうでなければ総孔体積の100%までであることも可能である。
【0098】
あらかじめ活性化させた溶液またはメタロセン/共触媒混合物を、支持材と接触させる温度は、0℃〜100℃の範囲内で多様であることも可能である。しかし、より低い温度またはより高い温度であってもよい。
【0099】
溶媒を完全にまたは大部分、担持触媒系から取り除く一方で、混合物を攪拌し、そして望ましくは、加熱することも可能である。好ましくは、溶媒の可視部分および支持材の孔中の部分の両方を取り除く。減圧および/または不活性ガスのパージを用いる慣用的な方法で、溶媒の除去を行うことも可能である。乾燥プロセス中、遊離溶媒が除去されるまで、混合物を加熱することも可能であり、これは通常、30℃〜60℃の温度範囲が好ましく、1〜3時間を要する。遊離溶媒は、混合物中の溶媒の可視部分である。本発明の目的のため、残渣溶媒は、孔中に存在する部分である。
【0100】
また、溶媒の完全除去の代替法として、ある程度の残渣溶媒量しか残らず、遊離溶媒が完全に取り除かれるまで、担持触媒系を乾燥させることも、可能である。続いて、担持触媒系を、例えばペンタンまたはヘキサンのような低沸点の炭化水素で洗浄し、そして再び乾燥させることも可能である。
【0101】
本発明にしたがって調製した担持触媒系を、オレフィンの重合に直接使用しても、あるいは、重合プロセスで使用する前に、モル質量制御剤として水素の使用を伴いまたは伴わずに、1以上のオレフィン単量体とあらかじめ重合させて使用してもよい。担持触媒系をあらかじめ重合する方法は、特表1994−28034に記載される。
【0102】
さらに、米国出願第08/365,280号に記載されるように、活性を増加させる構成成分または静電防止剤として、スチレンまたはフェニルジメチルビニルシランのような少量のオレフィン、好ましくはアルファ−オレフィンを、添加剤として、担持触媒系の調製中または調製後に添加することも可能である。式1a〜1dのメタロセン構成要素に対する添加物のモル比は、好ましくは1:1000〜1000:1、非常に特に好ましくは1:20〜20:1である。
【0103】
本発明はまた、式1a〜1dの少なくとも1つの遷移金属構成要素を含む、本発明の触媒系の存在下で、1以上のオレフィンを重合させることによる、ポリオレフィン調製法も提供する。本発明の目的のため、重合という用語は、ホモ重合および共重合の両方を指し、そして共重合という文言には、三元重合または3より多い異なる単量体の共重合が含まれる。
【0104】
式R−CH=CH−R(式中、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、各々、個々に、水素原子であるか、または炭素数1〜約20、特に炭素数1〜10のラジカルであり、そしてRおよびRは、これらを連結する原子と一緒に1以上の環を形成することも可能である。)で示されるオレフィンの重合であることが好ましい。
【0105】
適切なオレフィンとしては、例えばエテン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンまたは1−オクテン、スチレン等の1−オレフィン、例えば1,3−ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、ビニルノルボルネン、ノルボルナジエン、エチルノルボルナジエン等のジエン、例えばノルボルネン、テトラシクロドデセンまたはメチルノルボルネン等の環状オレフィンが挙げられる。本発明の方法において、プロペンまたはエテンのホモ重合、あるいはプロペンとエテンおよび/または4〜20の炭素原子を有する1以上の1−オレフィン、例えば1−ブテンまたはヘキセン、および/または4〜20の炭素原子を有する1以上のジエン、例えば1,4−ブタジエン、ノルボルナジエン、エチリデンノルボルネンまたはエチルノルボルナジエンの共重合であることが好ましい。非常に適切なコポリマーとしては、エテン−プロペン・コポリマー、プロペン−1−ペンテン・コポリマーおよびエテン−プロペン−1−ブテン、エテン−プロペン−1−ペンテンまたはエテン−プロペン−1,4−ヘキサジエン三元ポリマーである。
【0106】
重合は、−60℃〜300℃、好ましくは50℃〜200℃、非常に特に好ましくは50℃〜95℃で行われる。圧力は0.5〜2000バール、好ましくは5〜100バールである。
【0107】
重合は、溶液中、バルク中、懸濁物中、またはガス相中で、連続してまたはバッチ方式で、1以上の工程で行なわれていてもよい。例えば、インパクト・コポリマーを、好ましくは1以上の工程で製造する。こうしたポリマーのホモポリマーまたはランダム・コポリマーを最初の工程(単数または複数)で製造し、そしてコポリマー・ラバー内容物を、続く工程(単数または複数)で製造することも可能である。
【0108】
本発明にしたがって調製される担持触媒系は、オレフィン重合のための単独触媒構成成分として、または好ましくは、周期表の第I〜III族元素の少なくとも1種のアルキル化合物、例えばアルキルアルミニウム、アルキルマグネシウムまたはアルキルリチウムまたはアルミノキサンと組み合わせて使用することも可能である。アルキル化合物を単量体または懸濁媒体に添加して、そしてこれを、触媒活性を損なうこともありうる、物質の単量体を取り除くために利用する。添加するアルキル化合物の量は、用いる単量体の性質によって異なる。
【0109】
広い分子量分布または二峰性の分子量分布、あるいは広い融解範囲または二峰性の融解範囲を有するオレフィンポリマーを調製するためには、2以上の異なるメタロセンおよび/または2以上の異なる共触媒を含む触媒系を用いることが好ましい。あるいは、本発明の2以上の異なる触媒系を混合物として用いることも可能である。
【0110】
モル質量制御剤として、および/または活性を増加させるために、必要に応じて、水素を添加してもよい。
【0111】
触媒は、固体として、または炭化水素中の懸濁物の形で、重合系に添加することが可能であり、また、パラフィン、油またはワックスなどの不活性構成要素とともに処理して、よりよい計測を達成させることも可能である。触媒系を、重合しようとする単量体または重合しようとする単量体混合物と一緒に、反応装置中に測り入れようとする場合、混合装置および計測ラインを冷却することが好ましい。
【0112】
さらに、本発明の方法において、静電防止剤またはアルコールなどの添加剤を用いて、例えばオレフィン・ポリマーの粒子形態を改善することも可能である。一般的に、オレフィン重合法において、適している静電防止剤はすべて使用可能である。用いる触媒系と一緒に、または別個に、静電防止剤を直接、重合系に投入することが好ましい。
【0113】
本発明の触媒系を用いて調製したポリマーは、均質な粒子形態を示し、そして微粉を含まない。本発明の触媒系を用いた重合において、凝集粉または沈着物は得られない。
【0114】
本発明の触媒系は、高分子量を有するポリプロピレンなどのポリマーを生じ、そして広範囲の立体特異性および位置特異性を含む。
【0115】
本発明の式1dで示されるメタロセンの触媒系を用いて調製可能なコポリマーは、先行技術に比較して、明らかにより高いモル質量を有する。同時に、本発明の触媒系を用いて、沈着物の形成を伴わずに、高い生産性および産業的に適切なプロセス・パラメータで、このようなコポリマーを調製することも可能である。
【0116】
本発明の方法によって調製されるポリマーは、特に、優れた特性の、ファイバー、フィラメント、射出形成部分、フィルム、シート、キャップ、クロージャー、瓶または巨大中空体、例えばパイプなどの製品を製造するのに適している。
【実施例】
【0117】
<一般的な方法>
Schlenk技術またはグローブ・ボックスにおいて、アルゴン下で、有機金属化合物の前処理および調製を行った。すべての溶媒にアルゴンをパージし、そして使用前に分子ふるい上で乾燥させた。
【0118】
H−NMR、13C−NMR、DSC、GPCおよびIR分光法によって、生成したポリマーおよび用いたメタロセンを同定した。
【0119】
以下の略語を使用する:
PP=ポリプロピレン
MC=メタロセン
Cat=担持触媒系
h=時間
VN=cm/gで表した粘度数
=g/molで表したポリマーの重量平均モル質量
/M=ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって決定した多分散性(分子量分布)
MFR=2,16kgを装填して230℃で測定したメルトフローレート(ISO 1133)
m.p.=20℃/分の最初の加熱/冷却/第二の加熱速度で、示差走査熱量測定法(DSC、ISO 3146)によって決定した、ポリマー融点(℃)
Tg=示差走査熱量測定法(DSC、条件に関しては上記を参照されたい)によって決定した、ガラス転移温度(℃)
【0120】
[実施例1:ジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)の調製]
10.9g(41.5mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、190mlのトルエンおよび11mlのテトラヒドロフランに添加し、引き続き、17.4mlのn−ブチルリチウム(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱して、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、これを40℃に冷却させ、5.8ml(20.7mmol)のジ−n−ヘキシルジクロロシランを、ゆっくり一滴ずつ添加する。次いで、添加後に、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、室温で一晩攪拌する。そして、60mlの水を添加し、形成される相を分離する。そして、有機相を100mlの水で洗浄し、水性相を総量100mlのトルエンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、カラムクロマトグラフィーによって残渣を精製する。望ましい産物、ジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)が収量6.6g(44%)(純度98%)で単離される。
【0121】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.42−7.04(m,14H,芳香族−H),6.72(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.60,3.48(各s,各1H,SiC−H),2.04,2.02(各s,各3H,CH),1.33,1.31(各s,各9H,tert−ブチル),1.20−1.02(m,16H,脂肪族−H),0.78−0.72(m,6H,CH),0.67−0.50(m,4H,脂肪族−H)。
【0122】
[実施例2:ジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
7.3g(10.1mmol)のジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデンを、室温で、80mlのジエチルエーテルに加え、そして8.1mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。添加が完了したら、この温度で、混合物を一晩攪拌する。次いで、0℃に冷却し、2.36g(10.1mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。次いで、ジエチルエーテルを20ml添加した後、混合物を室温に温め、この温度で2時間攪拌する。形成される沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して分離し、そして20mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣をオイルポンプ真空中で乾燥させる。望ましい生成物の収量は4.9g(55%)であり、rac:メソ比は>20:1である。
【0123】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.60−6.96(m,16H,芳香族−H),2.22(s,6H,CH),1.87−1.35(m,20H,脂肪族−H),1.31(s,18H,tert−ブチル),0.92(t,6H,CH)。
【0124】
[実施例1aおよび実施例2a]
それぞれ実施例1および実施例2と同様、リガンド系、ジ−n−プロピルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)および対応するメタロセン、ジ−n−プロピルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドを合成した。望ましい生成物のrac:メソ比は、>8:1以上である。
【0125】
[実施例1bおよび実施例2b]
それぞれ実施例1および実施例2と同様に、リガンド系をジ−n−ブチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)として、対応するメタロセン、ジ−n−ブチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドを合成した。望ましい生成物のrac:メソ比は、>12:1以上である。
【0126】
[実施例1cおよび実施例2c]
それぞれ実施例1および実施例2と同様、リガンド系をジ−n−ペンチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)として、対応するメタロセン、ジ−n−ペンチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドを合成した。望ましい生成物のrac:メソ比は、>17:1以上である。
【0127】
[実施例3:ジエチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)の調製]
48.0g(183mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、822mlのトルエンおよび48mlのテトラヒドロフランに入れ、そして引き続いて77mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、40℃に冷却させ、13.7ml(91.5mmol)のジエチルジクロロシランを、ゆっくり一滴ずつ添加する。次いで、この添加後、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、室温で一晩攪拌する。400mlの水を添加し、形成される相を分離する。そして有機相を200mlの水で洗浄し、水性相を総量300mlのトルエンで3回抽出する。併せた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、そして残渣を300mlのペンタンと攪拌する。無色沈殿物をろ過によって分離し、100mlのペンタンで洗浄し、そして真空中で乾燥させる。望ましい産物、ジエチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)を収量27.3g(49%)(純度99%)で単離する。
【0128】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.45−7.09(m,14H,芳香族−H),6.77(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.63,3.53(各s,各1H,SiC−H),2.07(s,6H,CH),1.37(s,18H,tert−ブチル),0.78−0.61(m,10H,脂肪族−H)。
【0129】
[実施例4:ジエチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
13.3g(21.8mmol)のジエチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデンを、135mlのジエチルエーテルに加える。室温で、17.5mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加し、そして懸濁物をこの温度で一晩攪拌する。次いで、反応溶液を0℃に冷却し、5.1g(21.8mmol)の四塩化ジルコニウムを少しずつ添加する。次いで、この添加後、反応溶液を室温に温め、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成される沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして38mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空中で乾燥させ、そして収量8.6g(51%)、5:1のrac:メソ比で、望ましい生成物を得る。
【0130】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.60−6.99(m,16H,芳香族−H),2.23(s,6H,CH),1.95−1.78(m,4H,脂肪族−H),1.45(t,6H,CH),1.31(s,18H,tert−ブチル)。
【0131】
[実施例5:(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)ジ−n−ヘキシルクロロシランの調製]
20g(68.9mmol)の2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、145mlのトルエンおよび4.5mlのジメトキシエタンに加え、そして引き続いて、27.6mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、この温度で1時間攪拌する。次いで室温に冷却させる。−40℃に冷却しておいた236mlのテトラヒドロフラン中の57.8ml(206mmol)のジ−n−ヘキシルジクロロシランの溶液に、生じた反応溶液をゆっくり一滴ずつ添加する。次いで、溶液を室温に温め、一晩攪拌する。溶媒を、オイルポンプ真空中で除去し、そして残渣を91mlのトルエンに溶解する。不溶性塩化リチウムを、G4フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして1洗浄あたり9mlのトルエンで2回洗浄する。次いで、溶媒を回転蒸発装置中で取り除き、そして減圧蒸留によって、過剰なジ−n−ヘキシルジクロロシランを取り除く。34.6g(96%)(GCによれば70%)の収量で望ましい生成物を単離する。
【0132】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.29−7.05(m,7H,芳香族−H),6.73(s,1H,オレフィン−Hインデン),3.75(s,1H,SiCH),2.86−2.77(m,1H,イソプロピル−H),1.29(s,9H,tert−ブチル),1.29,1.24(各d,各3H,イソプロピル−CH,0.72−0.63(m,6H,脂肪族−H),0.42−0.06(m,20H,脂肪族−H)。
【0133】
[実施例6:ジ−n−ヘキシルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)(2−メチル−4−4’−tert−ブチルフェニル)1−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
16.4g(62.5mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、197mlのトルエンおよび9.2mlのテトラヒドロフランに入れ、そして引き続いて、26.3mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで冷却させる。68mlのトルエン中の32.7g(62.5mmol)の(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)ジ−n−ヘキシルクロロシランの溶液を、一滴ずつ、10分以内に、この反応溶液に添加する。次いで、懸濁物を60℃で3時間攪拌する。反応溶液を室温に冷却し、そして次いで、引き続いて、50mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で2時間攪拌する。次いで、室温まで冷却させ、16.9g(72.5mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。生じた混合物を45℃で2時間攪拌し、そして室温で1時間攪拌する。形成される沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過によって分離し、そして次いで、20ml部分のテトラヒドロフランで注意深く洗浄する。残渣をオイルポンプ真空中で乾燥させて、そして収量32.9g(58%)およびrac:メソ比が>15:1以上で、生成物を得る。
【0134】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.71−7.01(m,16H,芳香族−H),3.18−3.11(m,1H,イソプロピル−H),2.23(s,3H,CH),1.86−1.33(m,20H,脂肪族−H),1.30(s,18H,tert−ブチル),1.12(d,3H,イソプロピル−CH),1.05(d,3H,イソプロピル−CH),0.89(t,6H,CH)。
【0135】
[実施例7:(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)ジエチルクロロシランの調製]
16.4g(56.5mmol)の2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、120mlのトルエンおよび4.0mlのジメトキシエタンに入れ、そして引き続いて、22.6mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで室温まで冷却させる。−40℃に冷却しておいた190mlのテトラヒドロフラン中の25.3ml(169mmol)のジエチルジクロロシランの溶液に、得られた反応溶液をゆっくり一滴ずつ添加する。溶液を室温まで温め、そして次いで一晩攪拌する。溶媒を、真空オイルポンプで除去し、そして残渣を75mlのトルエンに溶解させる。不溶性塩化リチウムを、G4フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして洗浄あたり7mlのトルエンで2回洗浄する。次いで、溶媒を回転蒸発装置中で取り除き、そして油状物を得る。真空オイルポンプで50℃のもと乾燥させ、得られる収量が21.8g(94%)(GCによれば72%)の望ましい生成物を単離する。
【0136】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.16−7.01(m,7H,芳香族−H),6.71(s,1H,オレフィン−Hインデン),3.71(s,1H,SiCH),2.89−2.81(m,1H,イソプロピル−H),1.27(s,9H,tert−ブチル),1.25,1.22(各d,各3H,イソプロピル−CH,0.72−0.63(m,6H,脂肪族−H),0.21−0.12(m,4H,脂肪族−H)。
【0137】
[実施例8:ジエチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
17.6g(67.0mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、210mlのトルエンおよび10.0mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、28.1mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。そして冷却させる。72mlのトルエン中の27.5g(67.0mmol)の(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)ジエチルクロロシランの溶液を、一滴ずつ、10分以内に、この反応溶液に添加する。次いで、懸濁物を60℃で3時間攪拌する。反応溶液を室温まで冷却し、引き続いて、54mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で2時間攪拌する。次いで、室温まで冷却させ、18.1g(77.6mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。これを45℃で2時間攪拌し、そして室温で1時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過によって分離し、そして次いで、20ml部分のテトラヒドロフランで注意深く洗浄する。残渣を真空オイルポンプで50℃のもと乾燥させ、得られる収量が28.8g(54%)および5:1のrac:メソ比の生成物を得る。
【0138】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.63−6.90(m,16H,芳香族−H),3.20−3.12(m,1H,イソプロピル−H),2.26(s,3H,CH),1.89−1.68(m,4H,脂肪族−H),1.47(t,6H,CH),1.33(s,18H,tert−ブチル),1.09(d,3H,イソプロピル−CH),1.03(d,3H,イソプロピル−CH)。
【0139】
[実施例9:ジ−n−ヘキシルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)シランの調製]
50mlのテトラヒドロフラン中の、2−メチル−4,5−ベンゾインデンおよび2−メチル−6,7−ベンゾインデンの5.4g(30.0mmol)の異性体混合物の溶液を、12mlのn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中、2.5M)で処理し、そして還流下で1時間加熱する。次いで、生じた赤色溶液を、室温で、10mlのテトラヒドロフラン中の4.0g(15.0mmol)のジ−n−ヘキシルジクロロシランの溶液に一滴ずつ添加し、そして生じた溶液を還流下で5〜6時間加熱する。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、そして氷水に注ぐ。50mlのジエチルエーテルで、水性相を繰り返し抽出する。硫酸マグネシウムで有機相を乾燥させたら、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーを用いて、残渣を精製する。望ましい生成物を収量4.8g(58%)で単離する。
【0140】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.93−7.18(m,12H,芳香族−H),6.33(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.50,3.42(各s,各1H,SiC−H),1.98,1.94(各s,各3H,CH),1.25−1.04(m,16H,脂肪族−H),0.72−0.65(m,6H,CH),0.63−0.48(m,4H,脂肪族−H)。
【0141】
[実施例10:ジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
20mlのテトラヒドロフラン中の、2.0g(3.6mmol)のジ−n−ヘキシルビス(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)シランの溶液を、2.9mlのn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中、2.5M)で処理し、そして室温で16時間攪拌する。反応溶液を0℃まで冷却し、そして606mg(3.6mmol)の四塩化ジルコニウムを少しずつ添加する。この添加後、溶液を室温まで温め、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして残渣を、5mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空中で乾燥させ、収量1.34g(52%)、rac:メソ比が>15:1以上で、望ましい生成物を得る。
【0142】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.58−7.01(m,14H,芳香族−H),2.24(s,6H,CH),1.85−1.30(m,20H,芳香族−H),0.88(t,6H,CH)。
【0143】
[実施例11:ジ−n−ヘキシルビス(2−メチル−インデニル)シランの調製]
9.2g(70.7mmol)の2−メチルインデンを、室温で、200mlのトルエンおよび15mlのテトラヒドロフランに添加し、そして引き続いて、28.3mlのn−ブチルリチウム(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、40℃まで冷却させ、9.5g(35.4mmol)のジ−n−ヘキシルジクロロシランを、ゆっくり一滴ずつ添加する。この添加後、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、そして、室温で一晩攪拌する。80mlの水を添加し、そして形成された相を分離する。有機相を100mlの水で洗浄し、そして水性相を総量100mlのトルエンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製する。望ましい生成物を収量13.3g(82%)(純度99%)で単離する。
【0144】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.53−7.08(m,8H,芳香族−H),6.38(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.53,3.47(各s,各1H,SiC−H),2.07,2.04(各s,各3H,CH),1.15−0.89(m,16H,脂肪族−H),0.67−0.55(m,6H,CH),0.51−0.35(m,4H,脂肪族−H)。
【0145】
[実施例12:ジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
30mlのテトラヒドロフラン中の、4.8g(10.5mmol)のジ−n−ヘキシルビス(2−メチルインデニル)シランの溶液を、8.4mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)で処理して、そして室温で16時間攪拌する。反応溶液を0℃まで冷却し、そして2.4g(10.5mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。この添加後、溶液を室温に加熱し、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして残渣を、10mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空中で乾燥させ、そして収量3.1g(48%)、rac:メソ比が>20:1以上で、望ましい生成物を得る。
【0146】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.46−6.93(m,10H,芳香族−H),2.23(s,6H,CH),1.79−1.29(m,20H,脂肪族−H),0.86(t,6H,CH)。
【0147】
[実施例13:ジ−n−ヘキシルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)シランの調製]
8.0g(38.8mmol)の2−メチル−4−フェニルインデンを、室温で、180mlのトルエンおよび10mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、15.5mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。40℃まで冷却させ、次いで、5.2g(19.4mmol)のジ−n−ヘキシルジクロロシランを、ゆっくり一滴ずつ添加する。次いで、この添加後、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、次いで、室温で一晩攪拌する。80mlの水を添加し、そして形成された相を分離する。有機相を80mlの水で洗浄し、そして水性相を総量80mlのトルエンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製する。望ましい生成物を収量8.9g(75%)(純度97%)で単離する。
【0148】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.83−7.10(m,16H,芳香族−H),6.27(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.55,3.47(各s,各1H,SiC−H),1.92,1.90(各s,各3H,CH),1.30−1.11(m,16H,脂肪族−H),0.76−0.65(m,6H,CH),0.65−0.50(m,4H,脂肪族−H)。
【0149】
[実施例14:ジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
6.0g(9.8mmol)のジ−n−ヘキシルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニル)インデンを、室温で、80mlのジエチルエーテルに加え、そして7.8mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。添加が完了したら、この温度で、混合物を一晩攪拌する。次いで、0℃まで冷却し、2.3g(9.8mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。ジエチルエーテルを20ml添加し、次いで、溶液を室温に加熱し、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして20mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空オイルポンプで乾燥させ、そして収量3.9g(52%)、rac:メソ比が>20:1以上の、望ましい生成物を得る。
【0150】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.63−6.93(m,18H,芳香族−H),2.24(s,6H,CH),1.90−1.37(m,20H,脂肪族−H),0.95(t,6H,CH)。
【0151】
[実施例15:ジ−n−ヘキシルゲルマンジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)の調製]
12.3g(46.9mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、190mlのトルエンおよび11mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、18.8mlのn−ブチルリチウム(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、40℃まで冷却させ、7.4g(23.5mmol)のジ−n−ヘキシルジクロロゲルマンを、ゆっくり一滴ずつ添加する。この添加後、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、そして室温で一晩攪拌する。70mlの水を添加し、そして形成された相を分離する。有機相を100mlの水で洗浄し、そして水性相を総量100mlのトルエンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーを用いて残渣を精製する。望ましい生成物、すなわち、ジ−n−ヘキシルゲルマンジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)を収量11.0g(61%)(純度95%)で単離する。
【0152】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.50−7.14(m,14H,芳香族−H),6.75(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.63,3.50(各s,各1H,SiC−H),2.06,2.02(各s,各3H,CH),1.36,1.33(各s,各9H,tert−ブチル),1.23−1.07(m,16H,脂肪族−H),0.79−0.71(m,6H,CH),0.65−0.50(m,4H,脂肪族−H)。
【0153】
[実施例16:ジ−n−ヘキシルゲルマンジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
6.3g(8.2mmol)のジ−n−ヘキシルゲルマンジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデンを、室温で、80mlのジエチルエーテルに加え、そして6.6mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、この温度で、混合物を一晩攪拌する。0℃まで冷却し、そして次いで、1.9g(8.2mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。ジエチルエーテルを20ml添加した後、混合物を室温に温め、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して分離し、そして10mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空オイルポンプで乾燥させる。収量3.6g(47%)およびrac:メソ比が>20:1以上の、望ましい生成物を得る。
【0154】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.74−7.03(m,16H,芳香族−H),2.23(s,6H,CH),1.92−1.40(m,20H,脂肪族−H),1.36(s,18H,tert−ブチル),0.94(t,6H,CH)。
【0155】
[実施例17:シクロヘキシル(メチル)シランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)インデン)の調製]
4.0g(15.2mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、68mlのトルエンおよび4mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、6.5mlのn−ブチルリチウム(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで40℃まで冷却させ、5.8ml(20.7mmol)のシクロヘキシル(メチル)ジクロロシランを、ゆっくり一滴ずつ添加する。この添加後、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、そして室温で一晩攪拌する。50mlの水を添加し、そして形成される相を分離する。有機相を25mlの水で洗浄し、そして水性相を総量20mlのトルエンで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製する。望ましい生成物、すなわち、シクロヘキシル(メチル)シランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)を収量2.35g(48%)(純度97%)で単離する。
【0156】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.45−7.02(m,14H,芳香族−H),6.76(s,1H,オレフィン−Hインデン),3.61(s,1H,SiC−H),3.50(s,2H,ベンジル−H),2.21,2.06(各s,各3H,CH),1.81−1.23(m,11H,脂肪族−H),1.38,1.37(各s,各9H,tert−ブチル),0.18(s,3H,Me)。
【0157】
[実施例18:シクロヘキシル(メチル)シランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
7.0g(10.8mmol)のシクロヘキシル(メチル)シランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)を、室温で、70mlのジエチルエーテルに加え、そして8.6mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、この温度で、混合物を一晩攪拌する。次いで0℃まで冷却し、そして、2.51g(10.8mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。溶液を室温で2時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過によって分離し、そして6mlのジエチルエーテルで2回洗浄する。次いで、残渣を真空オイルポンプで乾燥させ、そして収量4.66g(53%)、rac:メソ比が>20:1以上の、望ましい生成物を得る。
【0158】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.40−6.97(m,16H,芳香族−H),2.22(s,6H,CH),2.19−1.46(m,11H,脂肪族−H),1.32(s,18H,tert−ブチル),1.27(s,3H,CH)。
【0159】
[実施例19:ジシクロペンチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデン)の調製]
この合成は、実施例17と同様である。
【0160】
[実施例20:ジシクロペンチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
この合成は、実施例18と同様である。
【0161】
[実施例21:n−ブチル(メチル)シランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
16g(60mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、260mlのトルエンおよび16mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、25.9mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、40℃まで冷却させ、5.1g(30mmol)のn−ブチル(メチル)ジクロロシランをこの反応溶液に一滴ずつ添加する。反応溶液を60℃で3時間攪拌する。次いで、室温まで冷却し、そして、24.2mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を一滴ずつ添加する。この添加が完了したら、溶液を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、室温まで冷却させ、7.0g(30mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。溶液を45℃で2時間攪拌し、そして形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過によって分離し、そして、80ml部分のテトラヒドロフランで注意深く洗浄する。残渣を真空オイルポンプで乾燥させて、そして収量12.4g(53%)およびrac:メソ比が>6:1以上の、生成物を得る。
【0162】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.68−6.88(m,16H,芳香族−H),2.24(s,6H,CH),1.82−0.88(m,30H,脂肪族−H)。
【0163】
[実施例22:n−ヘキシル(メチル)シランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
30g(114mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、508mlのトルエンおよび30mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、45.8mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、40℃に冷却させ、11.4g(57mmol)のn−ヘキシル(メチル)ジクロロシランをこの反応溶液に一滴ずつ添加する。反応溶液を60℃で3時間攪拌する。次いで、室温まで冷却し、そして、46mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を一滴ずつ添加する。この添加が完了したら、溶液を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。室温に冷却させ、次いで、13.3g(57mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。溶液を45℃で2時間攪拌し、そして形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターろ過によって分離し、そして140ml部分のテトラヒドロフランで注意深く洗浄する。残渣を真空オイルポンプで乾燥させて、そして収量22.7g(49%)およびrac:メソ比が>15:1以上の、生成物を得る。
【0164】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.70−6.81(m,16H,芳香族−H),2.23(s,6H,−CH),1.89−0.79(m,34H,脂肪族−H)。
【0165】
[比較例23:ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
143g(0.54mol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、2.4lのトルエンおよび143mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、234mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで40℃まで冷却させ、33.6g(0.26mol)のジメチルジクロロシランをこの反応溶液に一滴ずつ添加する。反応溶液を60℃で3時間攪拌する。次いで、室温まで冷却し、そして218mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を一滴ずつ添加する。この添加が完了したら、溶液を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、室温まで冷却させ、71.1g(0.305mol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。溶液を45℃で2時間攪拌し、そして形成される沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターろ過によって分離し、そして、700ml部分のテトラヒドロフランで注意深く洗浄する。残渣を真空オイルポンプで乾燥させて、そして収量155g(80%)および1:1のrac:メソ比で、生成物を得る。プロピレン重合の選択的触媒を得るには、さらなる工程で異性体を分離しなければならない。
【0166】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.63−6.85(m,16H,芳香族−H),2.44(s,3H,メソ−CH),2.24(s,3H,rac−CH),1.46(s,1.5H,メソ−SiMe),1.33−1.29(m,21H,tert−ブチル,rac−SiMe),1.23(s,1.5H,メソ−CH)。
【0167】
[比較例24:エチル(メチル)シランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
32.8g(125mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、500mlのトルエンおよび33mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、53.8mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、40℃まで冷却させ、8.9g(63mmol)のエチル(メチル)ジクロロシランをこの反応溶液に一滴ずつ添加する。反応溶液を60℃で3時間攪拌する。次いで、室温まで冷却し、そして50mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を一滴ずつ添加する。この添加が完了したら、溶液を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、室温まで冷却させ、14.7g(63mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。溶液を45℃で2時間攪拌し、そして形成される沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過によって分離し、そして、160ml部分のテトラヒドロフランで注意深く洗浄する。残渣を真空オイルポンプで乾燥させて、そして収量36g(76%)および1.8:1のrac:メソ比の生成物を得る。プロピレン重合の選択的触媒を得るには、さらなる工程で異性体を分離しなければならない。
【0168】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.66−6.87(m,16H,芳香族−H),2.23(s,6H,CH),1.79−1.48(m,5H,脂肪族−H),1.35−1.29(m,21H,脂肪族−H)。
【0169】
[比較例25:ジメチルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)シランの調製]
65mlのテトラヒドロフラン中の、2−メチル−4,5−ベンゾインデンおよび2−メチル−6,7−ベンゾインデンの7.0g(38.8mmol)の異性体混合物の溶液を、15.6mlのn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中、2.5M)で処理し、そして還流下で1時間加熱する。次いで、生じた赤色溶液を、室温で、10mlのテトラヒドロフラン中の2.51g(19.4mmol)のジメチルジクロロシランの溶液に一滴ずつ添加し、そして生じた溶液を還流下で5〜6時間加熱する。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、そして氷水に注ぐ。60mlのジエチルエーテルで、水性相を繰り返し抽出する。硫酸マグネシウムで有機相を乾燥させたら、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製する。望ましい生成物を収量4.85g(60%)で単離する。
【0170】
H−NMR(400MHz,CDCl):
8.01−7.36(m,12H,芳香族−H),7.21(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.96(s,2H,SiC−H),2.43(s,6H,CH),−0.22(s,6H,SiMe)。
【0171】
[比較例26:ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
30mlのテトラヒドロフラン中の、3.0g(7.2mmol)のジメチルビス(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)シランの溶液を、5.8mlのn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中、2.5M)で処理し、そして室温で16時間攪拌する。反応溶液を0℃まで冷却し、そして1.68g(7.2mmol)の四塩化ジルコニウムを少しずつ添加する。この添加後、溶液を室温まで温め、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成される沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして残渣を、5mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空中で乾燥させ、そして収量2.32g(56%)、rac:メソ比がほぼ1:1で、望ましい生成物を得る。プロピレン重合の選択的触媒を得るには、さらなる工程で異性体を分離しなければならない。
【0172】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.85−7.10(m,14H,芳香族−H),2.25(s,6H,CH),1.30(s,6H,CH)。
【0173】
[比較例27:ジメチルビス(2−メチル−インデニル)シランの調製]
8.0g(61.4mmol)の2−メチルインデンを、室温で、175mlのトルエンおよび13mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、24.6mlのn−ブチルリチウム(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、40℃に冷却させ、3.96g(30.7mmol)のジメチルジクロロシランを、ゆっくり一滴ずつ添加する。この添加後、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、そして室温で一晩攪拌する。そして70mlの水を添加し、形成された相を分離する。有機相を100mlの水で洗浄し、そして水性相を総量100mlのトルエンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製する。望ましい生成物を収量8.16g(84%)(純度99%)で単離する。
【0174】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.55−7.12(m,8H,芳香族−H),6.40(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.51,3.48(各s,各1H,SiC−H),2.09,2.04(各s,各3H,CH),1.71(s,6H,CH),0.08(s,6H,SiMe)。
【0175】
[比較例28:ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
45mlのテトラヒドロフラン中の、5.0g(15.8mmol)のジメチルビス(2−メチルインデニル)シランの溶液を、12.6mlのn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中、2.5M)で処理し、そして室温で16時間攪拌する。反応溶液を0℃に冷却し、そして1.84g(7.9mmol)の四塩化ジルコニウムを少しずつ添加する。この添加後、溶液を室温に温め、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通じてろ過し、そして残渣を、10mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空中で乾燥させ、そして収量1.89g(50%)、1:1に近いrac:メソ比で、望ましい生成物を得る。プロピレン重合の選択的触媒を得るには、さらなる工程で異性体を分離しなければならない。
【0176】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.75−6.85(m,10H,芳香族−H),2.24(s,6H,CH),1.25(s,6H,脂肪族−H)。
【0177】
[比較例29:ジメチルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)シランの調製]
8.0g(38.8mmol)の2−メチル−4−フェニルインデンを、室温で、180mlのトルエンおよび10mlのテトラヒドロフランに加え、次いで、引き続いて、15.5mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。40℃に冷却させ、次いで、2.5g(19.4mmol)のジメチルジクロロシランを、ゆっくり一滴ずつ添加する。次いで添加後、反応溶液を60℃で3時間攪拌し、そして室温で一晩攪拌する。80mlの水を添加し、そして形成された相を分離する。有機相を80mlの水で洗浄し、そして水性相を総量80mlのトルエンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。硫酸マグネシウムを分離した後、溶媒を取り除き、そしてカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製する。望ましい生成物を収量7.27g(80%)(純度97%)で単離する。
【0178】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.73−7.12(m,16H,芳香族−H),6.75(s,br,2H,オレフィン−Hインデン),3.76(s,2H,SiC−H),2.17(s,6H,CH),−0.20(m,6H,SiMe)。
【0179】
[比較例30:ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
5.0g(10.7mmol)のジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニル)インデンを、室温で、80mlのジエチルエーテルに加え、そして8.6mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物をこの温度で一晩攪拌する。次いで0℃まで冷却し、2.49g(10.7mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。次いで、20mlのジエチルエーテルを添加し、溶液を室温に加熱し、そしてこの温度で2時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして20mlのジエチルエーテルで一度洗浄する。次いで、残渣を真空オイルポンプで乾燥させて、そして収量3.70g(55%)、1:1に近いrac:メソ比で、望ましい生成物を得る。プロピレン重合の選択的触媒を得るには、さらなる工程で異性体を分離しなければならない。
【0180】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.69−6.93(m,18H,芳香族−H),2.24(s,6H,CH),1.30(s,6H,SiMe)。
【0181】
[比較例31:(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)(n−プロピル)(メチル)クロロシランの調製]
25g(86.1mmol)の2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、180mlのトルエンおよび5.6mlのジメトキシエタンに加え、そして引き続いて、34.4mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで室温まで冷却させる。−40℃に冷却しておいた295mlのテトラヒドロフラン中の40.5g(258mmol)のn−プロピル(メチル)ジクロロシランの溶液に、得られた反応溶液をゆっくり一滴ずつ添加する。溶液を室温まで温め、そして一晩攪拌する。溶媒を真空オイルポンプで除去し、そして残渣を113mlのトルエンに溶解させる。不溶性塩化リチウムを、G4フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過し、そして1洗浄あたり15mlのトルエンで2回洗浄する。次いで、溶媒を回転蒸発装置中で取り除き、そして減圧蒸留によって、過剰なジヘキシルジクロロシランを取り除く。32.6g(92%)(GCによれば70%)の収量で、望ましい生成物を単離する。
【0182】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.35−7.13(m,7H,芳香族−H),6.73(s,1H,オレフィン−Hインデン),3.69(s,1H,SiCH),2.90−2.81(m,1H,イソプロピル−H),1.33−0.42(m,25H,脂肪族−H)。
【0183】
[比較例32:n−プロピル(メチル)シランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリドの調製]
15.0g(57.2mmol)の2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデンを、室温で、180mlのトルエンおよび8.4mlのテトラヒドロフランに加え、そして引き続いて、23.2mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で1時間攪拌する。次いで、冷却させる。62mlのトルエン中の23.5g(57.2mmol)の(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)−n−プロピル(メチル)クロロシランの溶液を、一滴ずつ、10分以内に、この反応溶液に添加する。次いで、懸濁物を60℃で3時間攪拌する。反応溶液を室温まで冷却し、そして次いで、引き続いて、45.8mlのn−ブチルリチウム溶液(トルエン中、2.5M)を添加する。この添加が完了したら、混合物を80℃に加熱し、そしてこの温度で2時間攪拌する。次いで室温まで冷却させ、13.3g(57.2mmol)の四塩化ジルコニウムを、少しずつ添加する。生じた混合物を45℃で2時間攪拌し、そして室温で1時間攪拌する。形成された沈殿物を、G3フリット・ガラス・フィルターを通して、ろ過によって分離し、そして20ml部分のテトラヒドロフランで注意深く洗浄する。残渣を真空オイルポンプで乾燥させて、そして収量27.4g(60%、NMRによれば純度91%)および3:1のrac:メソ比の生成物を得る。プロピレン重合の選択的触媒を得るには、さらなる工程で異性体を分離しなければならない。
【0184】
H−NMR(400MHz,CDCl):
7.75−6.99(m,16H,芳香族−H),3.20−3.10(m,1H,イソプロピル−H),2.25(s,3H,CH),1.64−0.91(m,34H,脂肪族h−H)。
【0185】
[実施例33:触媒系1の調製]
a)ビス(ペンタフルオロフェニルボロキシ)メチルアランの調製
1mlのトリメチルアルミニウム溶液(Exxol中、2.1M)を、室温で、13mlのトルエンに加え、1.45g(4.0mmol)のビス(ペンタフルオロフェニル)ボリン酸を添加し、そして溶液を90分間攪拌する。
【0186】
b)担持ビス(ペンタフルオロフェニルボロキシ)メチルアランの調製
1.5gのSiO(Grace XPO 2107)を15mlのトルエンに懸濁させる。220μl(1.5mmol)のN,N−ジメチルベンジルアミンを添加し、そして懸濁物を、室温でゆっくりと1時間攪拌する。(a)で調製した溶液を、この懸濁物に室温で一滴ずつ添加し、そして生じた懸濁物を室温で1時間攪拌する。懸濁物を、G4フリット・ガラス・フィルターを通じてろ過し、そして残渣を真空中で乾燥させる。2.1gの支持材を得る。
【0187】
c)触媒系1の調製
0.064mmolの二塩化ジルコノセン(実施例2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、および比較例23を参照されたい)を18mlのトルエンに溶解させ(比較例23のメタロセンは溶解度が低いため、この場合は、メタロセンを溶解するのに180mlのトルエンを用いた)、そして320μlのトリメチルアルミニウム溶液(トルエン中、2M)を室温で一滴ずつ添加する。懸濁物を50℃で1時間攪拌する。この溶液を、10mlのトルエン中、(b)で調製した2gの支持材の懸濁物に、一滴ずつ添加する。懸濁物を室温で1時間攪拌し、そして溶媒を真空中で取り除く。約2.0〜2.3gのフリーフロー粉末を得る。
【0188】
[実施例34:触媒系2の調製]
0.032mmolの二塩化ジルコノセン(実施例2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、および比較例23を参照されたい)を10mlのトルエン(比較例23の場合は、50mlのトルエン)に溶解させ、そして1.5mlのメチルアルミノキサン溶液(トルエン中、30%)を添加する。溶液を室温で1時間攪拌する。次いで、溶液を、10mlのトルエン中の1.5gのSiO(Grace XPO 2107)の懸濁物に添加し、そして懸濁物を室温で15分間攪拌する。溶媒を真空中で取り除き、そして約1.8〜2.1gのフリーフロー粉末を得る。
【0189】
【表1】

【0190】
[重合法A]
(重合例P1〜P10、比較例P11およびP12)
容量が1.8dmの乾燥オートクレーブに窒素をパージし、そして続いてプロピレンをパージして、そして1500cmの液体プロピレンを装填する。2cmのトリイソブチルアルミニウム(ヘプタン中、20重量%溶液)を添加し、そして混合物を30℃で15分間攪拌する。
【0191】
実施例33または34に従い、重合用にそれぞれの担持メタロセン化合物0.004mmolを用いる。触媒粉末の対応する量を、20cmのヘプタンに懸濁させ、そして15cmのヘプタンとともに注入する。反応混合物を、65℃の重合温度まで加熱し、そして65℃で60分間、重合を進行させる。液体単量体を遊離させ、そして反応装置を冷却することによって、重合を停止させる。生成したポリマーを、80℃で減圧乾燥させる(重合の結果を表2および表3に要約する)。
【0192】
重合例P1〜P10で産生したポリマーは、球状ポリマー粒子のフリーフロー粉末であり、粒子の大きさの分布は狭く、そしてバルク密度は>430g/dmであった。
【0193】
比較例P11およびP12で製造したポリマーは、ポリマー粒子の凝集を示し、粒子の大きさの分布は、実施例P1〜P10におけるよりはるかに広く、そしてバルク密度は<400g/dmであった。さらに、反応装置壁およびスターラーは、厚いポリマー物質の層で覆われていた。
【0194】
比較例P11およびP12で製造したポリマーのヘプタン抽出試験(ISO 6427:1992(E)にしたがう)は、5重量%もの過度の低分子量ポリプロピレンを生じ、立体規則性が減少していた(ヘミアイソタクチックおよびアタクチック・ポリマー)。本発明記載のメタロセンおよび触媒系(実施例P1〜P10)を用いた対応する試験は、0.5重量%未満の量を生じた。
【0195】
[重合法B]
(重合例P13〜P20、比較例P21)
容量が1.8dmの乾燥オートクレーブ窒素をパージし、そして続いてプロピレンをパージして、そして0.4Ndmの水素および1500cmの液体プロピレンを装填する。2cmのトリイソブチルアルミニウム(ヘプタン中、20重量%溶液)を添加し、そして混合物を30℃で15分間攪拌する。実施例33または34に従い、重合用にそれぞれの担持メタロセン化合物0.002mmolを用いる。触媒粉末の対応する量を、20cmのヘプタンに懸濁させ、そして15cmのヘプタンとともに注入する。反応混合物を、65℃の重合温度まで加熱し、そして65℃で60分間、重合を進行させる。液体単量体を遊離させ、そして反応装置を冷却することによって、重合を停止させる。生成したポリマーを、80℃で減圧乾燥させる(重合の結果を表4に要約する)。この例は、本発明の触媒と一緒に、モル重量制御剤として、水素を用いることによって、触媒生産性の劇的な増加を示す。対照的に、比較触媒の生産性の増加は、はるかにより低く、そして反応装置壁およびスターラーはやはり、粘着性のポリマー物質の層で覆われた。
【0196】
[重合法C]
(共重合例P22〜P31)
らせんスターラーを装備し、乾燥させ、そして窒素をパージした5dmのオートクレーブに0.05Ndmの水素、1cmのトリイソブチルアルミニウム(ヘプタン中、25重量%溶液)および1500cmの液体プロピレンを装填する。混合物を20℃で少なくとも5分間(スターラー速度200rpm)で攪拌する。次いで、およそ100mgのそれぞれのメタロセン触媒(実施例33にしたがって産生)を5cmのホワイトオイルに懸濁させ、そして1500cmの液体プロピレンとともに注入する。オートクレーブを10分以内に内部温度65℃まで加熱する。65℃で90分間、重合反応を進行させる。オートクレーブへの触媒の注入後にコモノマーの添加を開始し、そして加熱および重合時間の間に、一定の速度で続ける。単量体を遊離させ、そして反応装置を冷却することによって、共重合を停止させる。産生したコポリマーを80℃で減圧乾燥させる(添加したコモノマー量および共重合の結果を表5および表6に要約する)。
【0197】
【表2】

【0198】
【表3】

【0199】
【表4】

【0200】
【表5】

【0201】
【表6】

【0202】
[重合例P32]
重合例P26を繰り返した。しかし、コモノマーの添加は、触媒添加の60分後まで開始せず、すなわち、エチレン総量を、重合時間の残りの30分間の間に、オートクレーブに投入した。300gの代わりに、180gのエチレンしか添加しなかった。
【0203】
単離インパクト・コポリマーは12dg/分のMFRを有した。ポリマーを分画し、そしてホモポリマー部分(78重量%)は、157℃の融点を示し、一方、コポリマーのラバー部分(22重量%)は、−55℃のTおよび43.5重量%のエチレン含量を示した。0.05重量%のステアリン酸カルシウム、各0.1%のIrganox 1010およびIrgafos 168を添加して、ポリマーを用いて製造した射出成形部分は、優れたストレス・ホワイトニング作用を示した。
【0204】
[重合例P33]
重合例P32を繰り返したが、180gでなく、100gのエチレンのみを添加した。
【0205】
単離インパクト・コポリマーは15dg/分のMFRを有した。ポリマーを分画し、そしてホモポリマー部分(81重量%)は、157℃の融点を示し、一方、コポリマーのラバー部分(19重量%)は、−35℃のTおよび18.2重量%のエチレン含量を示した。0.25重量%のMillad 3988、0.05重量%のステアリン酸カルシウム、0.1重量%のIrganox 1010および0.1重量%のIrgafos 168を添加して、ポリマーを用いて産生した射出成形部分は、剛性、透過性および低温衝撃力の優れた組み合わせを示した。
【0206】
[重合例P34]
重合例P32を繰り返したが、180gでなく、60gのエチレンのみを添加した。
【0207】
単離インパクト・コポリマーは20dg/分のMFRを有した。ポリマーを分画し、そしてホモポリマー部分(80重量%)は、157℃の融点を示し、一方、コポリマーのラバー部分(20重量%)は、−9℃のTおよび10.2重量%のエチレン含量を示した。0.2重量%のMillad 3988、0.05重量%のステアリン酸カルシウム、0.1重量%のIrganox 1010および0.1重量%のIrgafos 168を添加して、ポリマーを用いて産生した射出成形部分は、剛性、透過性および0℃の衝撃力の優れた組み合わせを示した。
【0208】
[重合例P35]
重合例P26を繰り返した。しかし、コモノマーの添加を、以下の様式で行った:触媒を添加した後、そして重合の最初の60分間、30gのエチレンを添加し、そして重合時間の残りの30分間に、さらに120gのエチレンを添加した。
【0209】
単離ランダム・インパクト・コポリマーは10dg/分のMFRを有した。ポリマーを分画し、そしてランダム・コポリマー部分(85重量%)は、149℃の融点および2.2重量%のエチレン含量を示し、一方、コポリマーのラバー部分(15重量%)は、−45℃のTおよび25.5重量%のエチレン含量を示した。0.22重量%のMillad 3988、0.05重量%のステアリン酸カルシウム、0.1重量%のIrganox 1010および0.1重量%のIrgafos 168を添加して、ポリマーを用いて産生した射出成形部分は、剛性、透過性および−30℃の低温衝撃力の優れた組み合わせを示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の構造を有するメタロセン化合物のラセミ異性体およびメソ異性体の混合物を含む組成物。
【化1】

[式中、LおよびLは、同一であるかまたは異なるリガンドであり、そして各々、原子Mとの間にサンドイッチ構造を形成する、置換シクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロインデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルからなる群より選択される置換単核または多核炭化水素ラジカルであり、
およびRは、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数2〜約10のアルケニル基、OH基、ハロゲン原子、またはNR32基であり(式中、R32は炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数6〜約14のアリール基である。)、そしてRおよびRは1以上の環を形成し、
は元素周期表のIVb族の金属であり、
は構造:
【化2】

のうちの1種を有する、リガンドLおよびL間の架橋であり、
式中、R40およびR41は、それぞれ、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよく、同一であっても異なっていてもよい、炭素数2〜約30の炭素原子を有するアルキル基、炭素数2〜約10のフルオロアルキル基、炭素数2〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数約3〜約10のアルケニル基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、置換もしくは非置換アルキルシリルもしくはアリールシリル基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基であるか、あるいはR40およびR41は、これらを連結する原子と一緒に、1以上の環を形成することも可能であり、そしてR40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数約4〜約40の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約40の炭化水素基であり、
12は、ケイ素、ゲルマニウムまたはスズであり、そして
合成時のラセミ異性体およびメソ異性体の混合物が、5:1より大きいラセミ異性体対メソ異性体の重量比を有する。]
【請求項2】
は、置換シクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロインデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルであり、
は、置換インデニル、テトラヒドロインデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルであり、そして
架橋単位Rは、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、各々、炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、または炭素数7〜約14のアルキルアリール基である。)請求項1の組成物。
【請求項3】
40および41が異なり、R40がC−C30炭化水素基であり、そしてR41がC−C30炭化水素基である請求項2の組成物。
【請求項4】
およびLは、同一または異なっていてもよく、各々、置換インデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルであり、そして
架橋単位Rは、R4041Si=またはR4041Ge=である(R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロ−ペンチル、シクロ−ペンタジエニルまたはシクロヘキシルである。)請求項1の組成物。
【請求項5】
40およびR41が異なり、R40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであり、
そしてR41がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである請求項4の組成物。
【請求項6】
ラセミ異性体対メソ異性体の重量比が10:1より大きい請求項1の組成物。
【請求項7】
ラセミ異性体対メソ異性体の重量比が15:1より大きい請求項1の組成物。
【請求項8】
ラセミ異性体対メソ異性体の重量比が20:1より大きい請求項1の組成物。
【請求項9】
化合物が式:
【化3】

[式中、R、R、R、R、R、R、並びにまた、R’、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはヘテロ原子を含んでいても含まなくてもよい、直鎖状、環状または分枝状の基であり、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基、あるいは置換または非置換アルキルシリル基またはアリールシリル基であり、但し、RおよびR’は水素でないという条件があり、そして2つの隣接するラジカル、R、RまたはR’、R’、あるいはR、RまたはR’、R’、あるいはR、RまたはR’、R’は、炭化水素環を形成することも可能である。]で示される請求項1の組成物。
【請求項10】
、R、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、R’およびR’の少なくとも1つが、Si、B、Al、O、S、N、P、F、ClおよびBrからなる群より選択されるヘテロ原子を含む請求項9の組成物。
【請求項11】
は、ジルコニウムまたはハフニウムであり、
およびRは、同一であるかまたは異なり、そして炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、またはハロゲン原子であるか、あるいはRおよびRは、一緒に1以上の環を形成し、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、ハロゲン原子を含んでいてもいなくてもよい、直鎖状、環状または分枝状の基であり、炭素数1〜約10のアルキル基および炭素数2〜約10のアルケニル基からなる群より選択され、
また、R、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、またはヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい、置換もしくは非置換アルキルシリル基、もしくはアリールシリル基、または直鎖状、環状もしくは分枝状の基、または炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数6〜約10のアリール基であるか、あるいは2つの隣接するラジカル、R、RおよびR’、R’が炭化水素環を形成していてもよく、
は、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(式中、R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、各々炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、または炭素数7〜約14のアルキルアリール基である。)請求項9の組成物。
【請求項12】
40およびR41が異なり、R40が炭素数4〜約30の炭化水素基であり、そしてR41が炭素数1〜約30の炭化水素基である請求項11の組成物。
【請求項13】
はジルコニウムであり、
およびRは、同一または異なっていてもよく、そしてメチル、塩素またはフェノラートであり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々炭素数1〜約10のアルキル基および炭素数2〜約10のアルケニル基からなる群より選択される、ハロゲンを含むまたは含まない、直鎖状、環状または分枝基であり、
およびまたR’は、水素であり、
、R、R、R、およびまた、R’、R’、R’、R’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、または炭素数1〜約10の直鎖状、環状もしくは分枝状のアルキル基、または炭素数6〜約10のアリール基であるか、あるいは2つの隣接するラジカル、R、RおよびR’、R’は、炭化水素環を形成し、そして
は、R4041Si=またはR4041Ge=である(R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、そしてプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである。)請求項9の組成物。
【請求項14】
40およびR41が異なり、R40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであり、そしてR41がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである請求項13の組成物。
【請求項15】
化合物が式:
【化4】

[式中、R、R、R、R、R、R、並びにまた、R’、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい、直鎖状、環状または分枝状の炭化水素基であり、そして炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基、あるいは置換または非置換アルキルシリルまたはアリールシリル基であり、
但し、RおよびR’は水素でなく、そしてRおよびR’は、同一または異なっていてもよく、各々炭素数6〜約40の置換または非置換アリール基であるという条件がある。)で示される請求項1の組成物。
【請求項16】
、R、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、R’およびR’の少なくとも1つが、Si、B、Al、O、S、N、P、F、ClおよびBrからなる群より選択されるヘテロ原子を含む請求項15の組成物。
【請求項17】
は、ジルコニウムまたはハフニウムであり、
およびRは、同一または異なっていてもよい炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、またはハロゲン原子であるか、あるいはRおよびRは、一緒に1以上の環を形成し、そして
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、ハロゲンを含んでいてもいなくてもよい、直鎖状、環状または分枝状の基であり、そして炭素数1〜約10のアルキル基および炭素数2〜約10のアルケニル基からなる群より選択され、そして
また、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい、炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、炭素数6〜約40の置換アリール基であり、
は、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、各々、炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、または炭素数7〜約14のアルキルアリール基である。)請求項15の組成物。
【請求項18】
40およびR41が異なり、R40が炭素数4〜約30の炭化水素基であり、そしてR41が炭素数1〜約30の炭化水素基である請求項17の組成物。
【請求項19】
はジルコニウムであり、
およびRは、同一または異なっていてもよい、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基またはハロゲン原子であるか、あるいはRおよびRは、一緒に1以上の環を形成し、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、直鎖状、環状または分枝状のメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルまたはヘキシルであり、
およびR’は、どちらも水素原子であり、
また、R、R、R、並びに、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい、炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよいナフチル、パラ−(C−C10−アルキル)フェニル、パラ−(C−C10−フルオロアルキル)フェニル、メタ−(C−C10−アルキル)フェニル、メタ(C−C10−アルキル)フェニル、メタ,メタ’−(C−C10−アルキル)フェニルまたはメタ,メタ’−(C−C10−フルオロアルキル)フェニルであり、
は、R4041Si=またはR4041Ge=である(R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロ−ペンチル、シクロ−ペンタジエニルまたはシクロヘキシルである。)請求項15の組成物。
【請求項20】
およびRが同一であり、そしてメチル、塩素またはフェノラートである請求項19の組成物。
【請求項21】
40およびR41が異なり、そしてR40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであり、そしてR41がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである請求項19の組成物。
【請求項22】
化合物が式:
【化5】

[式中、R、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい、直鎖状、環状または分枝状の炭化水素基であり、そして炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基、あるいは置換または非置換アルキルシリルまたはアリールシリル基であり、
但し、RおよびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、炭素数6〜約40の置換アリール基であるという条件があり、
は、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい、直鎖状の炭化水素基であり、そして炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数7〜約40のアリール置換アルキル基、および炭素数8〜約40のアリール置換アルケニル基からなる群より選択され、
’は、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよいα位が環状または分枝状の炭化水素基であり、そして炭素数3〜約20のアルキル基、炭素数3〜約20のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、および炭素数8〜約40のアリールアルケニル基からなる群より選択される。]で示される請求項1の組成物。
【請求項23】
は、ジルコニウムまたはハフニウムであり、
およびRは、同一または異なっていてもよい、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、またはハロゲン原子であるか、あるいはRおよびRは、一緒に1以上の環を形成し、
は、ハロゲン原子を含んでいてもいなくてもよい、炭素数1〜約10の直鎖アルキル基または炭素数2〜約10のアルケニル基であり、
’は、α位が環状であっても分枝状であってもよい、炭素数3〜約20のアルキル基、炭素数3〜約20のアルケニル基、または炭素数7〜約20のアルキルアリール基であり、
また、R、R、R、R、並びにR’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはハロゲン原子を含んでいてもいなくてもよい、炭素数1〜約20の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、パラ−(C−C10−アルキル)フェニル、メタ−(C−C10−アルキル)フェニル、メタ,メタ’−(C−C10−アルキル)フェニルから選択される、炭素数6〜約40の置換アリール基であり、そして
は、R4041Si=、R4041Ge=、R4041C=または−(R4041C−CR4041)−である(R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、各々、炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数7〜約14のアリールアルキル基、または炭素数7〜約14のアルキルアリール基である。)請求項22の組成物。
【請求項24】
40およびR41が異なり、R40が炭素数4〜約30の炭化水素基であり、そしてR41が炭素数1〜約30の炭化水素基である請求項23の組成物。
【請求項25】
はジルコニウムであり、
およびRは、同一であり、そしてメチル、塩素、またはフェノラートであり、
は、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチルまたはn−ヘキシルであり、
’は、イソ−プロピル、イソ−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、シクロブチル、1−メチル−ブチル、1−エチル−ブチル、1−メチル−ペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペント−2−エニル、シクロペント−3−エニル、シクロヘクス−2−エニル、シクロヘクス−3−エニルまたはパラ−メチル−シクロヘキシルであり、
また、RおよびR’は水素原子であり、そして
、R、R、並びに、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、あるいはヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい、炭素数1〜約10の直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であり、
およびR’は、同一または異なっていてもよく、それぞれp−イソプロピル−フェニル、p−tert−ブチル−フェニル、p−s−ブチル−フェニル、p−シクロヘキシル−フェニル、p−トリメチルシリル−フェニル、p−アダマンチル−フェニル、p−(トリスフルオル)トリメチル−フェニル、m,m’−ジメチル−フェニルであり、そして
は、R4041Si=またはR4041Ge=である(R40およびR41は、同一または異なっていてもよく、そしてプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロ−ペンチル、シクロ−ペンタジエニルまたはシクロヘキシルである。)請求項22の組成物。
【請求項26】
40およびR41が異なり、そしてR40がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルであり、そしてR41がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンタジエニルまたはシクロヘキシルである請求項25の組成物。
【請求項27】
合成化合物が、
A−(2−イソプロピル−4−(p−イソプロピル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−イソプロピル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,7−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,5,6,7−テトラメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−6−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,6−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−sec.ブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−sec.ブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−シクロヘキシル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−シクロヘキシル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−トリメチルシリル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−トリメチルシリル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−アダマンチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−アダマンチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−フェニル−インデニル)(2−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド;
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,7−ジメチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,5,6,7−テトラメチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−6−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2,6−ジメチル−4−フェニル−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−フェニル−インデニル)(2,7−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−フェニル−インデニル)(2,5,6,7−テトラメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−6−メチル−4−フェニル−インデニル)(2,6−ジメチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)(2−メチル−4−(4−ナフチル)−インデニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−イソプロピル−4−(4−ナフチル)−インデニル)インデニル)(2−メチル−4−(p−tertブチル−フェニル)インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(4−ナフチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(1−ナフチル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(2−ナフチル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−tert−ブチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−イソプロピル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−エチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−アセナフト−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,4−ジメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−エチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4,6ジイソプロピル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4,5ジイソプロピル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,4,6−トリメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,5,6−トリメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2,4,7−トリメチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−5−イソブチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−5−tert−ブチル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−メチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−エチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4−メトキシ−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ハフニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)チタンジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル l−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−ペンチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ハフニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)チタンジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−ペンチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−プロピル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−n−ブチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−sec−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−ヘキシル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムビス(ジメチルアミン)、
A−ビス(2−エチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジベンジル、
A−ビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジメチル、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−エチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−プロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−イソプロピル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−s−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−s−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ペンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ペンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ペンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−n−ヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−シクロヘキシル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリメチルシリル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−アダマンチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−(4’−トリス(トリフルオロメチル)メチル−フェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−エチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(2−n−ブチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチル−フェニル)−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−5−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2,5−ジメチル−4−チアペンタレン)(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−5−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−N−フェニル−6−アザペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−チアペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−チアペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−チアペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−4−オキサペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−5−オキサペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−(2−メチル−6−オキサペンタレン)(2−メチル−4,5−ベンゾ−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−アザペンタレン)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)ジルコニウムジクロリド、
A−ビス(2−メチル−4−チアペンタレン)ジルコニウムジクロリド
[Aは、ジプロピルシランジイル、ジブチルシランジイル、ジペンチルシランジイル、ジヘキシルシランジイル、ジヘプチルシランジイル、ジオクチルシランジイル、ジノニルシランジイル、ジデシルシランジイル、ジウンデシルシランジイル、ジドデシルシランジイル、ジプロピルゲルマンジイル、ジブチルゲルマンジイル、ジペンチルゲルマンジイル、ジヘキシルゲルマンジイル、ジヘプチルゲルマンジイル、ジオクチルゲルマンジイル、ジノニルゲルマンジイル、ジデシルゲルマンジイル、ジウンデシルゲルマンジイルまたはジドデシルゲルマンジイル、ヘキシル(メチル)ゲルマンジイル、ブチル(メチル)シランジイル、ブチル(エチル)シランジイル、ブチル(プロピル)シランジイル、ペンチル(メチル)シランジイル、ペンチル(エチル)シランジイル、ペンチル(プロピル)シランジイル、ヘキシル(メチル)シランジイル、ヘキシル(エチル)シランジイルおよびヘキシル(プロピル)シランジイルからなる群より選択される。]からなる群より選択される請求項1の組成物。
【請求項28】
単位Aは、ジ−n−プロピルシランジイル、ジ−n−ブチルシランジイル、ジ−n−ペンチルシランジイル、ジ(シクロペンチル)シランジイル、ジ−n−ヘキシルシランジイル、シクロヘキシル(メチル)シランジイル、(n−ブチル)(メチル)シランジイルまたは(n−ヘキシル)(メチル)シランジイルである請求項27の組成物。
【請求項29】

【化6】

[式中、Rは、構造:
【化7】

のうちの1つを有する架橋であり、
40およびR41は、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよく、各々同一または異っていてもよい、炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数2〜約10のフルオロアルキル基、炭素数2〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数3〜約10のアルケニル基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、置換もしくは非置換アルキルシリルもしくはアリールシリル基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基であるか、あるいはR40およびR41は、これらを連結する原子いずれかと一緒に、1以上の環を形成し、但しR40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数4〜約40の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約40の炭化水素基であるという条件があり、
12は、ケイ素、ゲルマニウムまたはスズであり、そして
、R、R、R、R、R、並びにまた、R’、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子であるか、またはヘテロ原子を含むもしくは含まない、直鎖状、環状もしくは分枝状の炭化水素基であり、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、7〜約40炭素原子のアリールアルキル基、7〜約40炭素原子のアルキルアリール基、もしくは炭素数8〜約40のアリールアルケニル基、置換もしくは非置換アルキルシリルもしくはアリールシリル基からなる群より選択され、但し、RおよびR’は水素でないという条件があるか、あるいは2つの隣接するラジカル、R、RもしくはR’、R’、またはR、RもしくはR’、R’、またはR、RもしくはR’、R’は、1以上の炭化水素環を形成することも可能である。]で示される化合物またその二重結合異性体。
【請求項30】
ラセミ異性体およびメソ異性体の混合物を産生するための方法であって:
a)式
【化8】

[式中、Rは、構造:
【化9】

のうちの1つを有する架橋であり、
式中、R40およびR41は、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよく、各々、同一または異なっていてもよい、炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数2〜約10のフルオロアルキル基、炭素数2〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数約3〜約10のアルケニル基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、置換もしくは非置換アルキルシリルもしくはアリールシリル基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基であるか、あるいはR40およびR41はこれらを連結する原子と一緒に、1以上の環を形成することも可能であり、
そしてR40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数約4〜約40の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約40の炭化水素基であり、
12は、ケイ素、ゲルマニウムまたはスズであり、そして
また、R、R、R、R、R、R、並びに、R’、R’、R’、R’、R’およびR’は、同一であるかまたは異なり、そして各々、水素原子であるか、またはヘテロ原子を含むもしくは含まない、直鎖状、環状もしくは分枝基であり、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数2〜約10のアルケニル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、もしくは炭素数8〜約40のアリールアルケニル基、置換もしくは非置換アルキルシリルもしくはアリールシリル基からなる群より選択され、但し、RおよびR’は水素でないという条件があるか、あるいは2つの隣接するラジカル、R、RもしくはR’、R’、またはR、RもしくはR’、R’、またはR、RもしくはR’、R’は、1以上の炭化水素環を形成することも可能である。]
のリガンドであって、式
【化10】

の化合物を、不活性溶媒中、塩基を用いて、−70℃〜80℃の温度で脱プロトン化することによって産生される前記リガンド系を、提供する工程と、
b)式LSの前記リガンド系と、式Mで示される化合物と、を約−70℃〜約80℃の温度で併せて(Mはジルコニウム、チタンまたはハフニウムであり、Xはハロゲンである。)、合成時にラセミ異性体対メソ異性体の重量比が5:1より大きいメタロセン化合物(単数または複数)を提供する工程と、
を含む、方法。
【請求項31】
メソ異性体からラセミ異性体をさらに分離することなく、ラセミ異性体対メソ異性体の重量比が10:1より大きい請求項30の方法。
【請求項32】
メソ異性体からラセミ異性体をさらに分離することなく、ラセミ異性体対メソ異性体の重量比が15:1より大きい請求項30の方法。
【請求項33】
メソ異性体からラセミ異性体をさらに分離することなく、ラセミ異性体対メソ異性体の重量比が20:1より大きい請求項30の方法。
【請求項34】
a)式1a:
【化11】

[式中、LおよびLは、同一または異なるリガンドであり、各々、原子Mとの間にサンドイッチ構造を形成する、置換シクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロインデニル、アズレニル、フルオレニル、アザペンタレニル、チアペンタレニルまたはオキサペンタレニルからなる群より選択される置換単核または多核炭化水素ラジカルであり、
およびRは、同一または異なっていてもよく、各々、水素原子、炭素数1〜約10のアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数約6〜約10のアリールオキシ基、炭素数2〜約10のアルケニル基、OH基、ハロゲン原子、またはNR32基である(式中、R32は炭素数1〜約10のアルキル基または炭素数6〜約14のアリール基である。)か、あるいはRおよびRは1以上の環を形成し、
は元素周期表のIVb族の金属であり、
は構造:
【化12】

のうちの1つを有する、リガンドLおよびL間の架橋であり、
式中、R40およびR41は、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよく、各々、同一また異なっていてもよい、炭素数2〜約30のアルキル基、炭素数2〜約10のフルオロアルキル基、炭素数2〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約10のアリールオキシ基、炭素数約3〜約10のアルケニル基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基、置換または非置換アルキルシリルまたはアリールシリル基、または炭素数8〜約40のアリールアルケニル基であるか、あるいはR40およびR41はこれらを連結する原子と一緒に、1以上の環を形成することも可能であり、そしてR40およびR41が異なり、そしてR40が炭素数約4〜約40の炭化水素基である場合、R41は炭素数1〜約40の炭化水素基であり、
12は、ケイ素、ゲルマニウムまたはスズであり、そして
合成時の化合物が、メソまたは擬似メソ異性体に対するラセミまたは擬似ラセミ異性体が5:1より大きい重量比を有する。]
を有する少なくとも1つのメタロセン化合物の混合異性体と、
b)少なくとも1つの共触媒と、
c)少なくとも1つの多孔支持体と、
を含む、触媒組成物。
【請求項35】
共触媒が、以下の式
【化13】

[式中、Rは、水素、炭素数1〜約6のアルキル基、炭素数6〜約18のアリール基、またはベンジルであり、そしてpは2〜50の整数である。]のうちの1つを有するアルミノキサンである請求項34の触媒組成物。
【請求項36】
メタロセン中の金属Mに対するアルミノキサン由来のアルミニウムの原子比が、約10:1〜約1000:1の範囲である請求項35の触媒組成物系。
【請求項37】
前記共触媒が、式
【化14】

[式中、Mは、ホウ素、アルミニウムまたはガリウムから選択され、そして
、XおよびXは、同一または異なっていてもよく、各々、水素、炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数6〜約15のアリール基、あるいはアルキルラジカル中に1〜約10の炭素原子を有し、並びに、アリールラジカル中に6〜約20炭素原子を有する、アルカリル、アラルキル、ハロ−アルキルまたはハロアリール基であり、ハロゲン構成要素は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であることも可能である。]を有するルイス酸である請求項34の触媒組成物。
【請求項38】
ルイス酸が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリフルオロボラン、トリフェニルボラン、トリス(4−フルオロフェニル)ボラン、トリス(3,5−ジフルオロフェニル)ボラン、トリス(4−フルオロメチルフェニル)ボラン、トリス(2,4,6−トリフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタ−フルオロフェニル)ボラン、トリス(トリル)ボラン、トリス(3,5−ジメチル−フェニル)ボラン、トリス(3,5−ジフルオロフェニル)ボランおよびトリス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボランからなる群より選択される請求項34の触媒組成物。
【請求項39】
前記共触媒が、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラフェニルボレート、SbF、CFSOおよびClOからなる群より選択される非配位アニオンを含有するイオン性化合物である請求項34の触媒組成物。
【請求項40】
前記多孔支持体が、無機オキシド、無機塩、およびポリマー粉末からなる群より選択される請求項34の触媒組成物。
【請求項41】
前記多孔支持体が、シリカ、アルミナ、アルミノシリケート、ゼオライト、MgO、ZrO、TiO、B、CaO、ZnO、ThO、NaO、KO、LiO、NaCO、KCO、CaCO、MgCl、NaSO、Al(SO、BaSO、KNO、Mg(NO;Al(NOおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される請求項34の触媒組成物。
【請求項42】
前記多孔支持体が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン、ジビニルベンゼン架橋ポリスチレン、塩化ポリビニル、アクリロニトリル−ブタンジエン−スチレン・コポリマー、ポリアミド、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアセタールまたはポリビニルアルコールからなる群より選択される請求項34の触媒系。
【請求項43】
前記共触媒が、式(C)および/または(D)および/または(E)の少なくとも1つの化合物と、式(F)の少なくとも1つの化合物の反応生成物である請求項34の触媒組成物。
【化15】

[式中、R27は、水素原子であるか、またはホウ素不含C−C40炭素含有基であり、炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、または炭素数7〜約40のアルキルアリール基から選択され、
17およびR18は、同一または異なっていてもよい、水素原子、ハロゲン原子、またはC−C40炭素含有基であり、炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数1〜約20のハロアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数6〜約20のハロアリール基、炭素数6〜約20のアリールオキシ基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のハロアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基または炭素数7〜約40のハロアルキルアリール基であり、
あるいはR17はまた、−OSiR51基であることも可能であり(R51基は、同一または異なっていてもよく、そしてR17と同じ意味を有する。)、
Dは、元素周期表のVI族の元素であるか、またはNR61基であり(R61は、水素原子であるか、あるいは炭素数1〜約20のアルキル基または炭素数6〜約20のアリール基から選択される、C−C20炭化水素基である。)、
fは0〜3の自然数であり、
gは0〜3の自然数であって、z+yは0に等しくなく、そして
hは1〜10の自然数である。]
【請求項44】
前記共触媒が、式(A)および/または(B)の化合物または化合物の混合物である請求項34の触媒組成物。
【化16】

[式中、R17およびR18は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C−C40炭素含有基であり、炭素数1〜約20のアルキル基、炭素数1〜約20のハロアルキル基、炭素数1〜約10のアルコキシ基、炭素数6〜約20のアリール基、炭素数6〜約20のハロアリール基、炭素数6〜約20のアリールオキシ基、炭素数7〜約40のアリールアルキル基、炭素数7〜約40のハロアリールアルキル基、炭素数7〜約40のアルキルアリール基または炭素数7〜約40のハロアルキルアリール基から選択されるか、あるいはR17はまた−OSiR51基であることも可能である(式中、R51基は、同一であるかまたは異なり、そしてR17と同じ意味を有する。)。]
【請求項45】
前記共触媒が、以下の式の化合物またはこれらの化合物の混合物である請求項34の触媒組成物。
【化17】

【請求項46】
前記共触媒が、
【化18】

である請求項34の触媒組成物。
【請求項47】
前記共触媒が、
【化19】

である請求項34の触媒組成物。
【請求項48】
各々、約2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項43の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項49】
各々、約2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項44の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項50】
各々、約2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項45の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項51】
各々、約2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項46の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項52】
各々、約2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項47の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項53】
各々、約2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項34の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項54】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項35の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項55】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項36の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項56】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項37の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項57】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項38の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項58】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項39の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項59】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項40の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項60】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項41の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項61】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項42の触媒組成物と接触させることを含むオレフィンの重合法。
【請求項62】
少なくとも1つのオレフィンが1−オレフィンである請求項53の方法。
【請求項63】
少なくとも1つのオレフィンが、式
【化20】

[式中、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、個々に、水素原子であるか、または1〜約20の炭素原子を有するラジカル、またはRおよびRは、一緒に1以上の環を形成することも可能である。]で示される請求項53の方法。
【請求項64】
オレフィンが、エチレン、および4〜約20の炭素原子を有する1以上の1−オレフィンを含む、請求項53の方法。
【請求項65】
オレフィンがプロピレンを含む、請求項53の方法。
【請求項66】
オレフィンがプロピレンおよびエチレンを含む、請求項53の方法。
【請求項67】
オレフィンが、プロピレン、および4〜約20の炭素原子を有する1以上の1−オレフィンを含む、請求項53の方法。
【請求項68】
オレフィンが、プロピレン、エチレン、および4〜約20の炭素原子を有する1以上の1−オレフィンを含む、請求項53の方法。
【請求項69】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項1に記載の式1aで示される構造を有する少なくとも1つの化合物を含む触媒組成物と接触させることを含む、オレフィンの重合法。
【請求項70】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項9に記載の式1bで示される構造を有する少なくとも1つの化合物を含む触媒組成物と接触させることを含む、オレフィンの重合法。
【請求項71】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項15に記載の式1cで示される構造を有する少なくとも1つの化合物を含む触媒組成物と接触させることを含む、オレフィンの重合法。
【請求項72】
各々、2〜約20の炭素原子を有する1以上のオレフィンを、重合反応条件下で、請求項22に記載の式1dで示される構造を有する少なくとも1つの化合物を含む触媒組成物と接触させることを含む、オレフィンの重合法。

【公表番号】特表2007−534703(P2007−534703A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−509741(P2007−509741)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/014340
【国際公開番号】WO2005/105863
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(505060417)ノボレン テクノロジー ホールディングス シー・ブイ (7)
【Fターム(参考)】