説明

メディカルデバイスコーティング用ポリマーフィルム

ポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法であって、少なくとも1つの不透過性分散固体を乾燥粉末の状態で第一のオリフィスを通して排出する工程と、少なくとも1つのポリマーを乾燥粉末の状態で第二のオリフィスを通して排出する工程と、ポリマー及び/又は不透過性分散固体粒子を前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、基材と重合体粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成する工程と、前記コーティングを基材の活性及び/又は機能を実質的に損なわない条件下で焼結する工程を含む、方法。疎水性ポリマー及び水−蒸気−捕捉物質を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる同様の方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーティング、並びにポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法に関する。
【0002】
(関連出願)
本出願は、2007年5月25日付け出願の米国特許仮出願第60/940,365号及び2007年10月11日付け出願の米国特許仮出願第60/979,375号の優先権の利益を主張する。これらの出願の開示は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
メディカルデバイスは、多くの場合、生体内で体液との相互作用から保護されなければならない。例えば、ペースメーカー及び検知用の他の「能動」インプラントなどの事実上電気によるデバイスについて、治療薬の送達及び/又は種々の生体機能の能動制御は、保護されなければならない。
【0004】
この保護を提供するのに使用される一つの一般的な方法は、デバイスをチタン又はその他の生体適合性金属「缶」の内部に溶着することである。メディカルデバイスを生体内で体液との相互作用から保護するのに必要なシールドを提供する他の方法は、デバイスをコーティングするポリマーである。このような「能動」インプラントをコーティングするポリマーは、ポリマーコーティングを、デバイスをシールする手段として比較的不成功に終わらせる重大な技術的課題及び制約を有する。
【0005】
例えば、シールの提供における従来のコーティング法の一つの制約は、従来のポリマーコーティング法(例えば、浸漬法、噴霧法など)全てが溶剤型の系の使用を必要とすることである。デバイスを溶剤に暴露すると、デバイスにおいて問題を引き起こす。また、溶剤型ポリマーコーティングの効率的な乾燥に関して固有の課題が存在する。
【0006】
無溶剤コーティング法(例えば、気相成長法、プラズマ蒸着法、乾燥粉体コーティング法など)もまた、能動デバイスに対するシールの提供において制約を有する。無溶剤コーティング法は全て、乾燥粉体コーティングされたデバイスを硬化させるために高められた温度などのデバイスを損なうことがあり得る極めて攻撃的な条件を必要とする。
【0007】
さらに、大部分の現行コーティング技術(溶剤型及び無溶剤型)については、均一な厚みのコーティングを得ること及び欠陥(例えば、むき出しのスポット、ウェブ、プール、クランプ)の発生を防止することが困難である場合が多い。基材のサイズが小さくなるにつれて及び機械的複雑さが増すにつれて、基材の表面全体を均一にコーティングすることがますます困難になる。従って、例えば多数のコーティング工程及び/又はコーティング工程の間又はその後の乾燥(溶剤型の系において)を含む、適切なコーティングを確実にするために、追加の工程が時には必要である。
【0008】
従来のポリマーフィルムも同様に、シールの提供において制約を有する。従来のポリマーフィルムは、気体物質の輸送に対して全く効果のない遮断壁であることが知られている。これは特に小分子気体についても当てはまるが、前記の問題は、電気的バイオメディカルインプラントに悪影響を及ぼすであろう水蒸気及びその他の気体に対する遮断壁の提供にまで及ぶ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
基材表面への捕集方法が効率的であり、生成したコーティングがコンフォーマルであり、実質的に欠陥がなく且つ均一であり、コーティングの組成が調節及び制御できる、基材をシールする費用効率が良く、適用し易いポリマー系コーティング及びコーティング方法が、本明細書において提供される。前記の方法及びコーティングは、気体及び/又は液体に対して不透過性及び/又は不浸透性であるシールを提供する。シールは、種々の基材、例えば以下に限定されないが、生体内で体液との相互作用から基材を保護することができるペースメーカー及びその他の「能動」インプラントなどの事実上電気による埋め込み型メディカルデバイスに適用できる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、コーティング、並びにポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法に関する。新規の適用し易いポリマー系コーティング及びコーティング方法であって、例えば、ペースメーカー及びその他の「能動型」インプラントなどの事実上電気によるメディカルデバイスをシールし、それによって、もしあるならば基材の(例えば、能動メディカルデバイスの)意図する機能及び/又は適切な機能化を損なう形で、あるいは患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす形での生体内での体液との相互作用から保護する、ポリマー系コーティング及びコーティング方法が本明細書において提供される。新規の適用し易いポリマー系コーティング及びコーティング方法であって、例えば、ペースメーカー及びその他の「能動」インプラントなどの事実上電気による埋め込み型メディカルデバイスをシールし、それによって体を、メディカルデバイスからの分解生成物、浸出液及び抽出物から保護する、ポリマー系コーティング及びコーティング方法が本明細書において提供される。本明細書において提供されるコーティング及び方法は、効率的で、コンフォーマルで、実質的に欠陥がなく且つ均一なコーティングであり、及び調節可能で且つ制御可能なコーティング組成物である基材表面の捕集方法をもたらす。本明細書において提供されるコーティング構造物及び方法は、ポリマーコーティング(溶剤型及び無溶剤型)の問題を回避するばかりではなく、例えば生物学的に埋め込まれたデバイス上にシールとして使用するためのポリマーフィルムの遮断性も向上させる。
【0011】
基材上にポリマー粒子を静電捕捉し、次いでこれらの粒子を圧縮ガスに暴露することによって焼結する方法が本明細書において提供される。使用するコーティング方法、例えばe−RESS法、e−SEDS法及び/又はeDPC法は、従来のポリマーコーティング法に付随する高められた温度、溶剤暴露、血漿環境及びその他の問題が存在しない。
【0012】
幾つかの実施形態において、メディカルインプラント基材の表面に、(eDPC法、eRESS法、eSEDS法によって)同時に又は連続的に捕捉された不透過性粒子と共に静電捕捉されたポリマー粒子(eRESS法、eSEDS法又はeDPC法によって生じた)を含むコーティングが提供される。また、メディカルインプラント基材の表面に不透過性粒子(eDPC法、eRESS法、eSEDS法による)を同時に又は連続的に捕捉しながらポリマー粒子(eRESS、eSEDS又はeDPCにより生じた)を静電捕捉する方法も提供される。不透過性粒子及びポリマーの静電捕捉の後に、この方法は、メディカルインプラント基材を、ポリマー粒子の流れを基材の表面の連続フィルム中に生じさせるのに適切な条件で、圧縮ガスを用いて焼結することを含む。
【0013】
本明細書において提供されるコーティング又は方法で使用できるポリマーは、全ての溶液又は熱処理可能なポリマー(例えば、アクリレート、オレフィン類、フルオロポリマー、ウレタンなど)である。例えば、公知の生体適合性及び高い耐化学分解性を有するポリマー(又はポリマー類)、例えば弗素化オレフィンのポリマーが使用できる。このコーティング方法で使用できる不透過性粒子としては、ミクロン及び/又はサブミクロンのサイズ範囲内で得ることができる全ての無機粒子(例えば、クレー、金属酸化物、セラミックスなどの種々の組成物)が挙げられる。
【0014】
一つの実施形態において、ポリマーコーティングは、必要な封止性を提供するのに十分である。別の実施形態において、前記コーティングは、その中に埋め込まれた粒子を有するポリマー連続相を含有するであろう。粒子の存在及び分布は、拡散経路を遮断することによって小分子及び気体に対するフィルムの遮断性の増大をもたらす。
【0015】
幾つかの実施形態において、粒子の表面は、ポリマーフィルム中へのより大きな分散及び組み込みを提供するために化学的に変性される。コーティング方法の幾つかの実施形態において、前記方法は、ポリマーフィルム中へのより大きな分散及び組み込みを提供するために粒子の表面を化学的に変性することを含む。例えば、高非極性ポリマー(例えば、高分子弗素化オレフィン)中の高極性粒子(例えば、クレー、SiO、TiOなど)の場合は、前記方法は、粉体コーティング及び焼結プロセスに組み込む前に、非極性化学物質を粒子の表面に結合するか又は結合させることを含む。
【0016】
また、本明細書において、デバイスの周りに金属缶を溶着することに付随する問題もなく生体内で感応デバイスについて同様の保護を提供できる介在する不透過性層を有する積層ポリマーフィルムが提供される。幾つかの実施形態において、本明細書において提供される方法及びコーティングに使用されるべきポリマーは、本質的に疎水性であり、それによって体液の浸透の可能性を大きく減少させる。例えば、一つの分類としてのフルオロポリマーは、この要件を満たす高い表面エネルギー表面を生じる。しかし、ある場合にはこのようなポリマーから作り出される表面は、水蒸気輸送が生じることができる膜として機能する。従って、幾つかの実施形態において、フルオロポリマー膜を透過し得る水蒸気を捕捉できる第二の層が提供される。幾つかの実施形態において、前記方法は、ケイ素系ポリマーなどの親水性ポリマー層を最初のフルオロポリマー層上に蒸着させることを含む。ケイ素系ポリマーは、種々の度合いの親水性を有し、従ってフルオロポリマー層膜を透過し得る水蒸気を捕捉するように設計できる。幾つかの実施形態において、ケイ素系ポリマーは、天然ケイ素に還元され且つチタンを用いて金属化される。幾つかの実施形態において、フルオロポリマーの第三の層は、フルオロポリマー層同士の間にケイ素系ポリマー層を封入するために蒸着される。幾つかの実施形態において、コーティングは、フルオロポリマーとケイ素系ポリマーの交互に重なった多数の層を含む。幾つかの実施形態において、前記方法は、ケイ素系ポリマーとフルオロポリマーの多数の層を交互に重ねることを含む。
【0017】
幾つかの実施形態において、コーティングは、少なくとも、それがコーティングするデバイス及び/又は基材の期待される寿命(例えば、患者の体内の時間)の間は、気体及び/又は液体に不透過性及び/又は不浸透性であるように設計される。
【0018】
本発明の一つの態様は、ポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法であって、少なくとも1つの不透過性分散固体を乾燥粉末の状態で第一のオリフィスを通して排出することと、少なくとも1つのポリマーを乾燥粉末の状態で第二のオリフィスを通して排出することと、ポリマー及び/又は不透過性分散固体を前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、基材と不透過性分散固体及び/又はポリマー粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成することと、前記コーティングを、基材に実質的に影響を及ぼさない条件下で焼結することを含む、方法を提供する。幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、基材の暴露された表面全体に均一に分散される。幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、気体に対して不透過性及び/又は不浸透性である。幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、流体に対して不透過性及び/又は不浸透性である。幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、生体物質に対して不透過性及び/又は不浸透性である。
【0019】
幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、例えばポリウレタン接着性ナノコンポジット(有機変性モンモリロナイト及びポリウレタン)などのナノ粒子を含む。幾つかの実施形態において、コーティングの酸素透過率は、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である。幾つかの実施形態において、コーティングを通る水蒸気浸透は、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である。透過率又は浸透に関して、「約」とは、0.01%〜0.1%、又は1%〜5%の変化を指す。
【0020】
ポリマー及び不透過性分散固体の大きさ、抵抗率及び含水率は、使用する条件に基づいて幅広く変化し得るが、所望の粒径は、典型的には0.01μm〜2500μmの範囲内にあり、さらに好ましくは0.01μm〜100μmの範囲内にあり、抵抗率は、典型的には約106Ωm〜約1024Ωmの範囲内にあり及び含水率は、5重量%未満である。本発明の一つの実施形態において、ポリマーの分子量範囲は、約5,000a.u.〜約100,000a.u.である。
【0021】
別の実施形態において、第一のオリフィス及び第二のオリフィスは、1つの単一オリフィスとして提供され、この場合に不透過性分散固体及びポリマーは、排出する前に一緒に混合し得る。さらに別の実施形態において、不透過性分散固体及びポリマー粒子は、同時に又は連続して排出し得る。本発明の他の実施形態において、前記方法は、さらに、第二の不透過性分散固体を含む第三の乾燥粉末を排出し、それによって少なくとも2種類の不透過性分散固体を含むコーティングを前記基材の表面に蒸着させることを含む。本発明のある別の実施形態において、不透過性分散固体は、微粉砕、ジェット粉砕、造粒、噴霧乾燥、結晶化又は流動化によって調製される。
【0022】
別の実施形態において、不透過性分散固体及び/又はポリマーは、蒸着に先立って静電気帯電され、基材は電気的に接地されていてもよい。好ましい実施形態において、基材は静電気帯電される。幾つかの実施形態において、ポリマー及び不透過性分散固体は、気体系噴射剤を使用して排出される。気体系噴射剤は、典型的には二酸化炭素、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ヘリウム、窒素、圧縮空気、アルゴン、又は20℃で750トールを超える蒸気圧を有する揮発性炭化水素であり、好ましくは二酸化炭素である。
【0023】
本発明の一つの実施形態において、不透過性分散固体は、少なくとも1つの薬物を含む。本発明の別の実施形態において、不透過性分散固体とポリマーとの比率は、約1:1000〜約3:10である。幾つかの実施形態において、不透過性分散固体の量は、用いられる個々の分散固体、基材の種類、及び治療される病状に左右されるであろう。
【0024】
本発明のさらに別の態様は、ポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法であって、少なくとも1つの不透過性分散固体を乾燥粉末の状態の治療上望ましい形態で第一のオリフィスを通して排出することと、少なくとも1つの超臨界流体溶媒と少なくとも1つのポリマーとを含有する超臨界又は近超臨界流体混合物を形成し且つ前記超臨界又は近超臨界流体溶液を、ポリマーの固体粒子を形成するのに十分な条件下で第二のオリフィスを通して排出することと、ポリマー及び/又は不透過性分散固体を前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、基材と不透過性分散固体及び/又はポリマー粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成し及び前記コーティングを、もしあるならば基材の(例えば、能動型メディカルデバイスの)意図する機能及び/又は適切な機能化を実質的に損なわないか、あるいはいったん埋め込まれた患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす条件下で焼結することを含む、方法を提供する。
【0025】
上記の方法のそれぞれは、開放容器又は密閉容器中で、約0℃〜約80℃及び約0.1気圧〜約73気圧で実施し得る。幾つかの実施形態において、基材は、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材であり得るバイオメディカルインプラントである。
【0026】
本発明の幾つかの実施形態において、前記コーティングの厚みは、約1〜約100μm、好ましくは約10μmであり、前記コーティングに沿った厚みの変化は、0.5μm以内、0.25μm以内、0.1μm以内あるいは前記コーティングの厚み全体の10%以内、前記コーティングの厚み全体の5%以内又は前記コーティングの厚み全体の2.5%以内にある。さらに別の実施形態において、不透過性分散固体は、前記コーティングの頂部から選択された距離に配置される。別の実施形態において、不透過性分散固体は、前記コーティングの頂部と基材表面の間のほぼ中間に配置される。本発明の別の実施形態において、前記基材の表面に蒸着した不透過性分散固体の量の変動は、同じ時間でコーティングされた基材のバッチについて、20%以下、15%以下、10%以下、5%以下である。好ましくは、変動は5%以下である。
【0027】
本発明のさらに別の実施形態において、方法は、さらに、最上層を前記コーティングの表面に蒸着させることを含み、この場合に前記最上層はポリマーフィルムである。幾つかの実施形態において、ポリマーフィルムは、0.5〜10ミクロンの厚みを有し、eRESS法又はeSEDS法、あるいはeDPC法で蒸着させることができる。さらに別の実施形態において、ポリマーフィルムは、単一のポリマーを蒸着させることによって、例えば実質的に純粋なPBMAを蒸着させることによって形成される。
【0028】
本発明は、さらに、第二の流体をその超臨界状態で含有する超臨界溶液の使用に関する。
【0029】
幾つかの実施形態において、第二の流体のその超臨状態での添加は、可燃性抑制剤として作用させることにある。別の実施形態において、第二の流体が使用され、この場合に前記第二の流体は、第一の流体の臨界パラメーターよりも低い臨界パラメーターを有し、従って混合物超臨界状態に近づくことを可能にする混合物/溶液の臨界特性を低下させる。
【0030】
幾つかの実施形態において、超臨界溶液は、イソブチレンを含有する。他の実施形態において、超臨界流体は、第二の流体としてイソブチレンと二酸化炭素を含有する。
【0031】
本発明の他の実施形態は、2つのポリマーを超臨界溶媒に溶解する方法を提供する。幾つかの実施形態において、前記2つのポリマーは、PEVAとPBMAである。他の実施形態において、2つのポリマーを含有する超臨界溶液が、それぞれのポリマーの〜10−100nm粒子を生成するポリマーのRESSスプレーを作成するのに使用される。別の実施形態において、PEVAとPBMAは、さらにCOを含有する超臨界溶媒に溶解され、火災を引き起こす発火源の場合には燃焼抑制剤として機能する。
(文献の援用)
【0032】
本明細書において挙げられている全ての刊行物及び特許出願明細書は、それぞれ個々の刊行物又は特許出願明細書が参照することによって組み込まれることを具体的に及び個々に示されている場合と同じ程度に、参照することにより本明細書に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本発明の新規の特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている。本発明の特徴及び利点のより良い理解は、本発明の原理が用いられている例示的な実施形態を説明する以下の詳細な説明及び添付図面を参照することによって得られるであろう。
【0034】
【図1】コーティング及び焼結処理装置の略図である。
【0035】
【図2】コーティング及び焼結処理装置の詳細な画像である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明を、以下にさらに詳しく説明する。この記載は、本発明を実施し得る種々の方法全体又は本発明に付加し得る特徴全体の詳細な一覧であることを意図するものではない。例えば、1つの実施形態に関して例証される特徴は、他の実施形態に組み込まれていてもよく、特定の実施形態に関して例証される特徴は、その実施形態から削除されていてもよい。さらに、本明細書において提案されている種々の実施形態に対する多数の変化及び付加は、この開示を考慮すれば当業者には明らかであろうし、本発明から逸脱しない。従って、以下の明細は、本発明の幾つかの特定の実施形態を例証することを意図するものであり、これらの変更、組合せ及び変化の全てを余すところなく特定することを意図するものではない。
【0037】
本出願人は、本明細書において引用される全ての米国特許文献が、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれることを明確に意図する。
【0038】
本発明は、コーティング、並びにポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材上に蒸着させる方法に関する。新規の適用し易いポリマー系コーティング及びコーティング方法であって、例えば、ペースメーカー及びその他の「能動」インプラントなどの事実上電気による埋め込み型メディカルデバイスをシールし、それによってメディカルデバイスの意図する機能及び/又は適切な機能化を損なう形で、あるいは患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす形での生体内の体液との相互作用から保護する、ポリマー系コーティング及びコーティング方法が、本明細書において提供される。新規の適用し易いポリマー系コーティング及びコーティング方法であって、例えば、ペースメーカー及びその他の「能動」インプラントなどの事実上電気による埋め込み型メディカルデバイスをシールし、それによってメディカルデバイスからの分解生成物、浸出液及び抽出物から体を保護する、ポリマー系コーティング及びコーティング方法が、本明細書において提供される。本明細書において提供されるコーティング及び方法は、効率的で、コンフォーマルで、実質的に欠陥がなく且つ均一なコーティングであり、及び調節可能で且つ制御可能なコーティング組成物である基材表面の捕集方法をもたらす。本明細書において提供されるコーティング構造物及び方法は、ポリマーコーティング(溶剤型、及び無溶剤型)の問題を回避するばかりではなく、例えば生物学的に埋め込まれたデバイス上にシールとして使用するためのポリマーフィルムの遮断性も向上させる。
【0039】
水蒸気などの気体に対する高められた遮断性を提供するためにポリマーを含有する複合材料コーティング、及びこのようなコーティングを作成する方法が、本明細書において提供される。
【0040】
水蒸気などの気体に対する高められた遮断性を提供するためにポリマーと不透過性分散固体とを含有する複合材料コーティング、及びこのようなコーティングを作成する方法が、本明細書において提供される。
【0041】
ポリマー粒子を基材上に静電捕捉し、次いでこれらの粒子を圧縮ガスに暴露することによって焼結する方法が、本明細書において提供される。使用するコーティング方法、例えばe−RESS法、e−SEDS法、及び/又はeDPC法は、従来のポリマーコーティング法に付随する高められた温度、溶剤暴露、血漿環境、及びその他の問題が存在しない。
【0042】
幾つかの実施形態において、メディカルインプラント基材の表面に、静電捕捉されたポリマー粒子(eRESS法、eSEDS法又はeDPC法によって生成される)を、単独で、あるいは場合により同時に又は連続的に捕捉された不透過性粒子(eDPC法、eRESS法、eSEDS法により)と共に含有するコーティングが提供される。また、メディカルインプラント基材の表面に、ポリマー粒子(eRESS法、eSEDS法又はeDPC法によって生成される)を単独で、あるいは不透過性粒子(eDPC法、eRESS法又はeSEDS法による)を同時に又は連続的に捕捉しながら静電捕捉する方法も提供される。ポリマー及び場合により不透過性粒子の静電捕捉の後に、この方法は、基材表面の連続フィルム中にポリマー粒子の流れを生じさせるのに適切な条件下で圧縮ガスを用いて、メディカルインプラント基材を焼結することを含む。
【0043】
本明細書において提供されるコーティング又は方法で使用できるポリマーは、全ての溶液又は熱処理可能なポリマー(例えば、アクリレート、オレフィン類、フルオロポリマー、ウレタンなど)である。例えば、公知の生体適合性及び高い耐化学分解性を有するポリマー(又はポリマー類)、例えば弗素化オレフィンのポリマーが使用できる。このコーティング方法で使用できる不透過性粒子としては、ミクロン及び/又はサブミクロンのサイズ範囲内で得ることができる全ての無機粒子が挙げられる。例えば、種々の組成のクレー、金属酸化物、セラミックスなど。
【0044】
得られるフィルムは、場合によりその中に組み込まれた粒子を有するポリマー連続相を含有するであろう。粒子の存在及び分布は、拡散経路を遮断することによって小分子及び気体に対するフィルムの遮断性の増大を生じる。
【0045】
コーティングの幾つかの実施形態において、粒子の表面は、ポリマーフィルム中へのより大きな分散及び組み込みを提供するために化学的に変性される。コーティング方法の幾つかの実施形態において、該方法は、ポリマーフィルム中へのより大きな分散及び組み込みを提供するために粒子の表面を化学的に変性することを含む。例えば、高非極性ポリマー(例えば、高分子弗素化オレフィン)中の高極性粒子(例えば、クレー、SiO、TiOなど)の場合は、前記方法は、粉体コーティング及び焼結プロセスに組み込む前に、非極性化学物質を粒子の表面に結合させるか又は結合することを含む。
【0046】
本明細書において、デバイスの周りに金属缶を溶着することに付随する問題がなく、生体内で感応デバイスに同様の保護を提供できる介在する不透過性層を有する積層ポリマーフィルムが提供される。幾つかの実施形態において、本明細書において提供される方法及びコーティングに使用されるべきポリマーは、本質的に疎水性であり、それによって体液の浸透の可能性を大きく減少させる。例えば、一つの分類としてのフルオロポリマーは、この要件を満たす高い表面エネルギー表面を生じる。しかし、ある場合にはこのようなポリマーから作り出される表面は、水蒸気輸送が生じることができる膜として機能する。従って、幾つかの実施形態において、フルオロポリマー膜を透過し得る水蒸気を捕捉できる第二の層が提供される。幾つかの実施形態において、前記方法は、ケイ素系ポリマーなどの親水性ポリマー層を最初のフルオロポリマー層上に蒸着させることを含む。ケイ素系ポリマーは、種々の度合いの親水性を有し、従ってフルオロポリマー層膜を透過し得る水蒸気を捕捉するように設計できる。幾つかの実施形態において、ケイ素系ポリマーは、天然ケイ素に還元され且つチタンを用いて金属化される。
【0047】
幾つかの実施形態において、高吸収性物質が、水−蒸気捕捉物質として使用される。幾つかの実施形態において、高吸収性物質は、親水性ポリマーを含む。幾つかの実施形態において、高吸収性物質は、高吸収性ポリマーを含む。
【0048】
幾つかの実施形態において、フルオロポリマーの第三の層が、フルオロポリマー層同士の間にケイ素系ポリマー層を封入するために蒸着される。幾つかの実施形態において、コーティングは、フルオロポリマー及びケイ素系ポリマーの多数の交互に重なった層を含む。幾つかの実施形態において、方法は、フルオロポリマー及びケイ素系ポリマーの多数の層を交互に重ねることを含む。
【0049】
幾つかの実施形態において、コーティングは、少なくともそれがコーティングするデバイス及び/又は基材の期待される寿命の間は、不透過性及び/又は不浸透性であるように設計される。
【0050】
本発明の一つの態様は、ポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法であって、少なくとも1つの不透過性分散固体を乾燥粉末の状態で第一のオリフィスを通して排出することと、少なくとも1つのポリマーを乾燥粉末の状態で第二のオリフィスを通して排出することと、ポリマー及び/又は不透過性分散固体を前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、基材と不透過性分散固体及び/又はポリマー粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成することと、前記コーティングを、基材に実質的に影響を及ぼさない条件下で焼結することを含む、方法を提供する。幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、基材の暴露された表面全体に均一に分散される。
【0051】
幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、例えばポリウレタン接着ナノコンポジット(有機変性モンモリロナイト及びポリウレタン)などのナノ粒子を含む。幾つかの実施形態において、コーティングの酸素透過率は、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である。幾つかの実施形態において、コーティングを通る水蒸気浸透は、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である。透過率又は浸透に関して、「約」とは、0.01%〜0.1%、又は1%〜5%の変化を指す。
【0052】
幾つかの実施形態において、不透過性分散固体は、小粒子粒子輸送に対して不浸透性であるナノ粒子を含む。幾つかの実施形態において、ナノ粒子は、セラミック及び金属の少なくとも1つを含む。幾つかの実施形態において、ナノ粒子はクレーを含む。幾つかの実施形態において、ナノ粒子はシリカを含む。幾つかの実施形態において、ナノ粒子は、酸化チタンを含む。幾つかの実施形態において、ナノ粒子はニッケルを含有していない。幾つかの実施形態において、ナノ粒子は銅を含有していない。幾つかの実施形態において、コーティングの小粒子透過率は、多くて約0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である。幾つかの実施形態において、コーティングの酸素透過率は、多くて約0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である。幾つかの実施形態において、コーティングを通る水蒸気透過は、多くて約0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である。透過率又は浸透に関して、「約」とは、0.01%、0.01%〜0.1%、又は1%〜5%の変化を指す。
【0053】
ポリマー及び不透過性分散固体の大きさ、抵抗率及び含水率は使用する条件に基づいて幅広く変化し得るが、所望の粒径は、典型的には0.01μm〜2500μmの範囲内にあり、さらに好ましくは0.01μm〜100μmの範囲内にあり、抵抗率は、典型的には約106Ωm〜約1024Ωmの範囲内にあり及び含水率は5重量%未満である。本発明の一つの実施形態において、ポリマー分子量範囲は、約5,000a.u.〜約100,000a.u.である。
【0054】
一つの実施形態において、第一のオリフィス及び第二のオリフィスは、1つの単一オリフィスとして提供され、この場合に不透過性分散固体及びポリマーは、排出する前に一緒に混合し得る。さらに別の実施形態において、不透過性分散固体及びポリマー粒子は、同時に又は連続して排出し得る。本発明の他の実施形態において、前記方法は、さらに、第二の不透過性分散固体を含む第三の乾燥粉末を排出し、それによって少なくとも2種類の不透過性分散固体を含むコーティングを前記基材の表面に蒸着させることを含む。本発明のある別の実施形態において、不透過性分散固体は、微粉砕、ジェット粉砕、造粒、噴霧乾燥、結晶化又は流動化によって調製される。
【0055】
別の実施形態において、不透過性分散固体及び/又はポリマーは、蒸着に先立って静電気帯電され、基材は電気的に接地されていてもよい。好ましい実施形態において、基材は静電気帯電される。幾つかの実施形態において、ポリマー及び不透過性分散固体は、気体系噴射剤を使用して排出される。気体系噴射剤は、典型的には二酸化炭素、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ヘリウム、窒素、圧縮空気、アルゴン、又は20℃で750トールを超える蒸気圧を有する揮発性炭化水素であり、好ましくは二酸化炭素である。
【0056】
本発明の一つの実施形態において、不透過性分散固体は、少なくとも1つの薬物を含む。本発明の別の実施形態において、不透過性分散固体とポリマーとの比率は、約1:1000〜約3:10である。幾つかの実施形態において、不透過性分散固体の量は、用いられる個々の分散固体、基材の種類、及び治療される病状に左右されるであろう。
【0057】
本発明のさらに別の態様は、ポリマー及び不透過性分散固体を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法であって、少なくとも1つの不透過性分散固体を乾燥粉末の状態の治療上望ましい形態で第一のオリフィスを通して排出することと、少なくとも1つの超臨界流体溶媒と少なくとも1つのポリマーとを含有する超臨界又は近超臨界流体混合物を形成し且つ前記超臨界又は近超臨界流体溶液を、ポリマーの固体粒子を形成するのに十分な条件下で第二のオリフィスを通して排出することと、ポリマー及び/又は不透過性分散固体を前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、基材と不透過性分散固体及び/又はポリマー粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成し、及び前記コーティングを、もしあるならば基材の(例えば、能動メディカルデバイスの)意図する機能及び/又は適切な機能化を実質的に損なわないか、あるいはいったん埋め込まれた患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす条件下で焼結することを含む、方法を提供する。
【0058】
上記の方法のそれぞれは、開放容器又は密閉容器中で、約0℃〜約80℃及び約0.1気圧〜約73気圧で実施し得る。幾つかの実施形態において、基材は、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材である。
【0059】
本発明の幾つかの実施形態において、前記コーティングの厚みは、約1〜約100μm、好ましくは約10μmであり、前記コーティングに沿った厚みの変化は、0.5μm以内、0.25μm以内、0.1μm以内あるいは前記コーティングの厚み全体の10%以内、前記コーティングの厚み全体の5%以内又は前記コーティングの厚み全体の2.5%以内にある。さらに別の実施形態において、不透過性分散固体は、前記コーティングの頂部から選択された距離に配置される。別の実施形態において、不透過性分散固体は、前記コーティングの頂部と基材表面の間のほぼ中間に配置される。本発明の別の実施形態において、前記基材の表面に蒸着した不透過性分散固体の量の変動は、同じ時間でコーティングされた基材のバッチについて、20%以下、15%以下、10%以下、5%以下である。好ましくは、変動は5%以下である。
【0060】
本発明のさらに別の実施形態において、方法は、さらに、最上層を前記コーティングの表面に蒸着させることを含み、この場合に前記最上層はポリマーフィルムである。幾つかの実施形態において、ポリマーフィルムは、0.5〜10ミクロンの厚みを有し、eRESS法又はeSEDS法、あるいはeDPC法で蒸着させることができる。さらに別の実施形態において、ポリマーフィルムは、単一のポリマーを蒸着させることによって形成され、実質的に純粋なPBMAを蒸着させることによって形成することができる。
【0061】
本発明は、さらに、第二の流体をその超臨界状態で含有する超臨界溶液の使用に関する。
【0062】
幾つかの実施形態において、第二の流体のその超臨状態での添加は、可燃性抑制剤として作用すべきである。別の実施形態において、第二の流体が使用され、この場合に前記第二の流体は、第一の流体の臨界パラメーターよりも低い臨界パラメーターを有し、従って混合物超臨界状態に近づくことを可能にする混合物/溶液の臨界特性を低下させる。
【0063】
幾つかの実施形態において、超臨界溶液は、イソブチレンを含有する。他の実施形態において、超臨界流体は、第二の流体としてイソブチレンと二酸化炭素を含有する。
【0064】
本発明の他の実施形態は、2つのポリマーを超臨界溶媒に溶解する方法を提供する。幾つかの実施形態において、前記2つのポリマーは、PEVAとPBMAである。他の実施形態において、2つのポリマーを含有する超臨界溶液が、それぞれのポリマーの〜10−100nm粒子を生成するポリマーのRESSスプレーを作成するのに使用される。別の実施形態において、PEVAとPBMAは、さらにCOを含有する超臨界溶媒に溶解され、火災を引き起こす発火源の場合には燃焼抑制剤として機能する。
【0065】
本発明の1つの態様は、粉末粒子を基材に引き付けるために静電捕捉を使用する不透過性分散固体の乾燥粉末としての蒸着を必要とする。乾燥粉末噴霧は、当該技術において周知であり、静電捕捉と組み合わせた乾燥粉末噴霧は、例えば、米国特許第5,470,603号、同第6,319,541号又は同第6,372,246号公報に記載されている。ポリマーの蒸着は、所望の特性(例えば、厚み、一体性、無欠陥、均一性)をもつコーティングを提供する限りは、ポリマーの形態として、多数の標準的な方法で行うことができ、従来のポリマーコーティング法に付随する高められた温度、溶剤暴露、血漿環境、及びその他の問題がない。
【0066】
コーティング方法の第二の工程は、不透過性分散固体及びポリマーでコーティングされている基材を用い、これらを、従来のポリマーコーティング方法に付随する高められた温度、溶剤暴露、血漿環境及びその他の問題のない条件下で行う焼結方法に供する。本発明で使用する焼結方法とは、同時に蒸着させた不透過性分散固体−ポリマー・マトリックスを溶融し、コーティングされた基材を圧縮ガスで処理するか、圧縮液で処理するか、又はポリマー又は不透過性分散固体(1つ又は複数)に対する非溶剤であるがポリマーに対して可塑剤である超臨界流体で処理することによって基材に接着させる方法を指す。焼結方法は、能動基材又は、もしあるならばその後の機能に影響を及ぼさない条件下(例えば、温和な温度)で、及び温和な流体(例えば、超臨界二酸化炭素)を使用して行う。
【0067】
本発明の1つの態様は、e−DPC、e−RESS及びe−SEDS噴霧法の2つ以上の組み合わせである。
【0068】
本発明の特定の態様は、乾燥粉末噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への好ましい粒径の不透過性分散固体の乾燥粉末噴霧を含み、それによって不透過性分散固体及びポリマーの噴霧は連続的又は同時である。
【0069】
幾つかの実施形態において、本発明は、eRESS噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−DPC噴霧を含む。幾つかの実施形態において、本発明は、eSEDS噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−DPC噴霧を含む。幾つかの実施形態において、本発明は、eDPC噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−DPC噴霧を含む。
【0070】
幾つかの実施形態において、本発明は、eRESS噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−RESS噴霧を含む。幾つかの実施形態において、本発明は、eSEDS噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−RESS噴霧を含む。幾つかの実施形態において、本発明は、eDPC噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−RESS噴霧を含む。
【0071】
幾つかの実施形態において、本発明は、eRESS噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−SEDS噴霧を含む。幾つかの実施形態において、本発明は、eSEDS噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−SEDS噴霧を含む。幾つかの実施形態において、eDPC噴霧法で連続的に又は同時に噴霧されるポリマーと同じ捕捉容器中への不透過性分散固体のe−SEDS噴霧を含む。
【0072】
上記の種々の方法の組み合わせが、本発明のこの態様によって意図される。
【0073】
本発明の別の態様において、前記の実施形態に記載のようにして透過性分散固体及びポリマーでコーティングされている基材は、次いで焼結方法に供される。焼結方法は、従来のポリマーコーティング方法に付随する高められた温度、溶剤暴露、血漿環境、及びその他の問題のない条件下で行い、そして焼結方法とは、同時に蒸着させた不透過性分散固体−ポリマー・マトリックスを溶融し、基材に接着させる方法を指す。これは、コーティングされた基材を、圧縮ガスで処理するか、圧縮液で処理するか又はポリマー、不透過性分散固体に対して非溶剤であるがポリマーに対して可塑剤である超臨界流体で処理することによって達成される。焼結方法は、能動基材又は、もしあるならばその後の機能に影響を及ぼさない条件下(例えば、温和な温度)で、及び温和な流体(例えば、超臨界二酸化炭素)を使用して行う。能動基材又は、もしあるならばその後の機能に影響を及ぼさない他の焼結方法も、本発明で意図し得る。
定義
【0074】
本明細書で使用する以下の単語及び語句は、一般に、これらが使用される文脈が別の方法で示す場合を除き、以下に示す意味を有することを意図する。
【0075】
本明細書で使用する「基材」とは、ポリマーを含むか、あるいは不透過性分散固体の有するか又は有していないポリマー、あるいは疎水性ポリマー及び水−蒸気−捕捉物質ポリマーの混合物を含むコーティングを蒸着させることが望ましい任意の表面を指し、この場合にコーティング方法は、もしあるならば基材の(例えば、埋め込み型能動メディカルデバイスの)意図する機能及び/又は適当な機能化を実質的に損なわないか、あるいは患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす形で損なわない。バイオメディカルインプラントは、本発明にとって特に関心のあるものである。しかし、本発明は、この種の基材に限定されることを意図するものではない。当業者は、本明細書に記載のコーティング方法から恩恵を受けるであろう代替基材、例えば一時的埋め込み型デバイス、診断試験又はキットを認めるであろう。
【0076】
本明細書で使用する「バイオメディカルインプラント」とは、ヒト又は動物患者の体内に挿入するためのインプラント、例えば以下に限定されないが、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材などを指す。
【0077】
インプラントは、例えば以下に限定されないが、有機ポリマー(安定又は不活性ポリマー及び生分解性ポリマーを含む)、金属、ケイ素などの無機材料、及びこれらの複合材料、例えば1つの材料のコアと、異なる材料の1つ又は複数のコーティングとを有する層状構造物などの任意の適当な材料から形成されていてもよい。
【0078】
本発明のバイオメディカルインプラントを適用又は挿入し得る対象としては、ヒト対象(例えば、男性及び女性対象、並びに幼児、少年少女、若者、成人及び老人対象)、及び獣医学用の動物対象(例えば、以下に限定されないが、イヌ、ネコ、ウマ、サルなど)の両方が挙げられる。
【0079】
好ましい実施形態において、バイオメディカルインプラントは、埋め込み型のペースメーカー、心臓除細動器又は除細動器、あるいは別の能動デバイス又は気体もしくは液体の浸透を防止するためにシールを必要とする任意の埋め込み型(永久的又は一時的)デバイスである。
【0080】
本明細書で使用する「能動」又は「能動メディカルデバイス」とは、事実上電気によるメディカルデバイス、例えばペースメーカー及び検知、治療薬の送達及び/又は種々の身体機能の能動制御用のその他のメディカルデバイスを指す。
【0081】
本明細書で使用する「メディカルデバイス」とは、能動型又は非能動型の本明細書で定義される生体インプラントを指すことができる。メディカルデバイスは、永久埋め込み型、一時埋め込み型、完全埋め込み型(例えば、埋め込み型除細動器など)、部分埋め込み型(例えば、感知ドレナージカテーテルなど)であってもよい及び/又は診断又は治療処置中に、例えば侵襲手術中又は低侵襲的手術中に、患者の体表面又は体内に使用されるデバイスを指すことができる。メディカルデバイスとしては、疾患の診断、予防、監視、治療又は緩和、疼痛の緩和、外傷又はハンディキャップの診断、監視、治療、緩和又は補償、治験、解剖又は生理学的プロセスの代替又は変更、受胎の調節の目的にヒトに使用するために製造業者によって意図されるその適切な用途に必要であり、及び薬理学的手段、免疫学的手段又は代謝手段によって人体において又は人体に対してその主要な意図する作用を達成しないが、このような手段によってその機能を支援し得る任意のソウトウエアを含む任意の機器、装置、器具、材料又はその他の物品(単独で使用されるか又は組み合わせて使用される)が挙げられる。例えば、前記ポンプで感知される血糖値に基づいた患者の血液中のポンプに貯蔵されたインスリンを投薬する糖尿病患者に埋め込まれたインスリンポンプは、メディカルデバイスである(及び能動メディカルデバイス及び生体インプラントである)。
【0082】
本明細書で使用する「生体物質」とは、気体又は流体の状態の生体物質、例えば小固体粒子を指すことができる。
【0083】
本明細書で使用する「欠陥」とは、以下に限定されないが、表面トポロジー変動性、例えばクランプ、ウェブ又はプール;貫通層欠陥、例えば剥き出しのスポット、裂け目、クラック、ピンホール、カスレ、染み;又は下地層の欠陥、例えば層間の気泡、層の真下の気泡、基材又は層(1つ又は複数)の一部ではないコーティングの層の真下又は層間に閉じ込められた物質、例えばダスト、液体、気体、又は微粒子を指すことができる。下地層の欠陥は、基材デバイスのシールに影響を及ぼし得る。例えば、下地層の水蒸気の気泡は、水蒸気の拡散のためのシンクとして機能し、能動デバイスを、もしあるならば基材の(例えば、能動デバイスの)意図する機能及び/又は適切な機能化を損なう形で、あるいは患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす形で、蒸気及び/又は生体内での潜在的には体液とより相互作用する傾向にし得る。同様に、気体又は流体が基材と相互作用するのを可能にするその他の欠陥(貫通層、又は表面トポロジー変動)は、もしあるならば基材の(例えば、能動デバイスの)意図する機能及び/又は適切な機能化の崩壊を潜在的にもたらし得るか、あるいは患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす形で(例えば、限定されない例について、浸出物を除く及び/又はデバイスから及び患者の体内に分解生成物又は抽出物を作り出すか又は放出する)もたらし得る。
【0084】
本明細書で使用する「コンフォーマルなコーティング」、「コンフォーマルにコーティングされた」、又は「均一にコーティングされた」とは、コーティングされた物体の構成に順応する保護被覆を指すことができる。コンフォーマルな被覆は、均一な層を有する表面全体を実質的に被覆する。例えば、コーティング積層方法は、10ミクロンのコーティング(1つの層又は複数の層の)プラスマイナス10%を有するデバイスをコンフォーマルにコーティングし得、デバイスの別の外部表面(より近いデバイスの複数の外部表面は、2つの近くの表面の継ぎ目の上のコーティングとしてより厚いコーティングを有しているように思われる)から少なくとも約20ミクロン離れているデバイスの全ての外部表面上に10ミクロンプラスマイナス10%のコーティングをもたらす。
【0085】
本明細書で使用する「シールする」又は「実質的にシールする」とは、基材を、もしあるならば基材の意図する機能及び/又は適切な機能化を損なう形で、あるいは患者内で及び/又は患者に対して意図しない結果をもたらす形での物質(流体、気体、固体)との相互作用から実質的に保護するコーティングを指すことができる。本明細書で使用する前記の用語は、コーティングを通り越して及び/又は通って基材からの分解生成物、浸出液、及び抽出物の透過を実質的に保護するコーティングを指すことができる。基材表面のシールは、例えば、水分、ダスト、化学薬品、及び/又は温度限界に対して回路の保護として作用させるために、電子回路に適用できる。同様に、シールは、例えばデバイスからコーティング層の中を通る水分、ダスト、化学薬品、浸出液、抽出成分及び/又は分解生成物に対する保護として作用させために、デバイスに適用できる。従って、シールは、水分、ダスト、化学薬品、浸出液、分解生成物、及び/又はその他の物質(流体又は気体)、例えば生体物質に対して1方向及び/又は2方向バリアであり得る。1方向バリアは、いずれかの方向のバリア、物質が基材と接触することを可能にするバリア、又は物質が基材からコーティングを通過して、例えば患者の血流に通ることを可能にするバリアであり得る。例えば、ペースメーカー及び/又は他の「能動」インプラントなどの事実上電気によるメディカルデバイスは、コーティングすることによって生体内での体液から実質的にシールし、それによってもしあるならば基材の意図する機能及び/又は適切な機能化を損なう形で、あるいは患者内で及び/又は患者に意図しない結果をもたらす形で物質(流体、気体、固体)と相互作用することから実質的に保護できる。事実上電気によらない(又は主として事実上電気によらない)メディカルデバイスはもまた、本明細書において提供されるようにシールし得る。シーリング又はシールに関して本明細書で使用する場合の「実質的に」とは、シールされた85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%、99.9%、99.95%、99.99%、及び99.995%の少なくともほぼ1つを意味することができる。シーリング又はシール%に関して本明細書で使用される場合の「約」とは、0.1〜0.5%、又は1〜5%の変動を意味することができる。シーリング又はシールに関して本明細書で使用される場合の「実質的に」とは、同様にあるいはコーティング目視検査、付着性試験、耐薬品性試験、及び/又はコーティング疲労試験、生体外(in vitro)試験でのデバイス疲労、模擬生体内環境試験におけるデバイス疲労、模擬生体内環境での耐性試験に合格するシールを意味することができる。このような試験の例としては、以下に限定されないが、ASTM D6677、ASTM D3359、ASTM D4541、ASTM D2197、ASTM D2370、ASTM D5179、ASTM D4145、ASTM 4146、ASTM F1854−01が挙げられる。
【0086】
本明細書で使用する「ポリマー」とは、架橋しているか又は重合している一連の反復モノマー単位を指す。任意の適当なポリマーが、本発明を実施するのに使用できる。本発明のポリマーは、2種類、3種類、4種類又はそれ以上の異なるポリマーを含み得ることが可能である。本発明の幾つかの実施形態において、1種類のポリマーのみが使用される。幾つかの実施形態において、2種類のポリマーの組み合わせが使用される。ポリマーの組み合わせは、異なる特性を有するコーティングを提供するために種々の割合であり得る。高分子化学の当業者は、高分子化合物の種々の特性に精通しているであろう。本発明で使用し得るポリマーの例としては、以下に限定されないが、ポリカルボン酸、セルロース系ポリマー、タンパク質、ポリペプチド、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸ポリマー、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、グリコサミノグリカン、多糖、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン、コポリマー、シリコーン類、ポリオルトエステル、ポリ酸無水物、ビニルモノマーのコポリマー、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシブチレート−バレレート、ポリアクリルアミド、ポリエーテル、ポリウレタン分散物、ポリアクリレート、アクリルラテックス分散物、ポリアクリル酸、これらの混合物及びコポリマーが挙げられる。本発明のポリマーは、起源において天然又は合成のものであってよく、例えばゼラチン、キトサン、デキストリン、シクロデキストリン、ポリ(ウレタン)、ポリ(シロキサン)又はシリコーン、ポリ(アクリレート)、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(ブチルメタクリレート)、及びポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(オレフィン)、例えばポリ(エチレン)、ポリ(イソプレン)、ハロゲン化ポリマー、例えばポリ(テトラフルオロエチレン)、−並びに誘導体及びコポリマー、例えばTeflon(登録商標)製品として一般に販売されているもの、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(酢酸ビニル)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(アクリル酸)、ポリアクリルアミド、ポリ(エチレン−コ−酢酸ビニル)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(メタクリル酸)などが挙げられる。適当なポリマーとしてはまた、吸収性及び/又は再吸収性ポリマー、例えば以下のポリラクチド(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)(PLGA)、ポリ酸無水物、ポリオルトエステル、ポリ(N−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド)、ポリ(1−アスパラギン酸アミド)の組合せ、コポリマー及び誘導体が挙げられる。
【0087】
本明細書で使用する「水−蒸気捕捉物質」とは、親水性ポリマーを包含するが、これに限定されない。本明細書で使用する「水−蒸気捕捉物質」とは、高吸収性ポリマーを含み得る高吸収性物質を包含するが、これに限定されない。高吸収性物質は、超吸収性ポリマーを含んでいてもよい。水−蒸気捕捉物質の例としては、アクリル酸ポリマーであって一般にアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ジアルキルアミノアルキル、メタクリル酸ジアルキルアミノアルキル、アクリル酸トリアルキルアミノアルキル、及び/又はメタクリル酸トリアルキルアミノアルキルから形成されるアクリル酸ポリマーが挙げられ、またアクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸トリメチルアミノエチル塩化物のポリマー又はコポリマーが挙げられるが、これに限定されない。親水性ポリマーの例としては、以下に限定されないが、ポリ(N−ビニルラクタム)、ポリ(N−ビニルアクリルアミド)、ポリ(N−アルキルアクリルアミド)、置換及び非置換アクリル酸及びメタクリル酸ポリマー、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルアミン、これらのコポリマー及び別種の親水性モノマー(例えば、酢酸ビニル)とのコポリマー、多糖類、架橋アクリル酸ポリマー及びコポリマー、カルボマー、架橋アクリルアミド−アクリル酸ナトリウムコポリマー、ゼラチン、植物性多糖類、例えばアルギン酸エステル、ペクチン、カラゲニン、又はキサンタン、デンプン及びデンプン誘導体、ガラクトマンナン及びガラクトマンナン誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリ(N−ビニルカプロラクタム)(PVCap)、ポリ(N−ビニルアセトアミド)、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、並びにこれらのコポリマー及び配合物、PVP及びPVCapが挙げられる。超吸収性ポリマーの例としては、ヒドロゲルが挙げられる。本明細書に述べた水−蒸気捕捉物質のいずれかのコポリマー、及びその配合物も使用し得る。
【0088】
本明細書で使用する「疎水性ポリマー」とは、水による湿潤に耐性を示すか又は容易に濡れない、すなわち水に対して親和性をもたない任意のポリマーを指すことができる。疎水性ポリマーの例としては、単なる例示として、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリ(イソブテン)、ポリ(イソプレン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−プロピレン−ヘキサジエンコポリマー、及びエチレン−酢酸ビニルコポリマー;メタロセンポリオレフィン、例えばエチレン−ブテンコポリマー及びエチレン−オクテンコポリマー;スチレンポリマー、例えばポリ(スチレン)、ポリ(2−メチルスチレン)、及び約20モル%未満のアクリロニトリルを有するスチレン−アクリロニトリルコポリマー;ビニルポリマー、例えばポリ(酪酸ビニル)、ポリ(デカン酸ビニル)、ポリ(ドデカン酸ビニル)、ポリ(ヘキサデカン酸ビニル)、ポリ(ヘキサン酸ビニル)、ポリ(オクタン酸ビニル)、及びポリ(メタクリロニトリル);アクリルポリマー、例えばポリ(n−酢酸ブチル)、及びポリ(アクリ酸エチル);メタクリル酸ポリマー、例えばポリ(メタクリル酸ベンジル)、ポリ(メタクリル酸n−ブチル)、ポリ(メタクリル酸イソブチル)、ポリ(メタクリル酸t−ブチル)、ポリ(メタクリル酸t−ブチルアミノエチル)、ポリ(メタクリル酸ドデシル)、ポリ(メタクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸2−エチルヘキシル)、ポリ(メタクリル酸n−ヘキシル)、ポリ(メタクリル酸フェニル)、ポリ(メタクリル酸n−プロピル)、及びポリ(メタクリル酸オクタデシル);ポリエステル、例えばポリ(エチレンテレフタレート)及びポリ(ブチレンテレフタレート);並びにポリアルケン及びポリアルキン、例えばポリブチレン及びポリアセチレンが挙げられる。本明細書に述べた疎水性ポリマーのいずれかのコポリマー、及びその配合物も使用し得る。疎水性ポリマーはまた、当該技術において慣用されるような少量の添加剤も含有し得る。例えば、疎水性ポリマーは、顔料、艶消剤、酸化防止剤、静電気帯電防止剤、安定剤、酸素捕捉剤などを含有していていもよい。幾つかの実施形態において、疎水性ポリマーは、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有するポリマーである。幾つかの実施形態において、疎水性ポリマーは、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有するポリマーである。幾つかの実施形態において、疎水性ポリマーは、少なくとも約1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2,38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の中の1つのかさ密度を有するポリマーである。かさ密度に関して、「約」とは、0.001〜0.005g/cm(g/cc)、又は0.005〜0.01g/cmの変化を指す。
【0089】
本明細書で使用する「ポリオレフィン」とは、炭素原子と水素原子のみを含有する1つ又は複数の不飽和モノマーの付加重合によって調製されるポリマーを指すことができる。このようなポリオレフィンの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(1−ブテン)、ポリ(2−ブテン)、ポリ(1−ペンテン)、ポリ(2−ペンテン)、ポリ(3−メチル−1−ペンテン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)などが挙げられる。さらに、このような用語は、2種以上のポリオレフィンの配合物並びに2種以上の不飽和モノマーから調製されるランダム及びブロックコポリマーを包含することを意味する。
【0090】
本明細書において使用する「圧縮流体」とは、標準温度及び圧力で気体である認識できる密度(例えば、>0.2g/cc)をもつ流体を指す。本明細書において使用する「超臨界流体」、「近臨界流体」、「近超臨界流体」、「臨界流体」、「高密度流体」又は「高密度気体」とは、温度が流体の臨界温度の少なくとも80%であり及び圧力が流体の臨界圧力の少なくとも50%である条件下の圧縮流体を指す。
【0091】
本発明に適した超臨界又は近臨界挙動を実証する物質の例としては、以下に限定されないが、二酸化炭素、イソブチレン、アンモニア、水、メタノール、エタノール、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ジメチルエーテル、キセノン、六フッ化硫黄、ハロゲン化及び部分ハロゲン化物質、例えばクロロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン(例えば、パーフルオロメタン及びパーフルオロプロパン、クロロホルム、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン)、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(R236ea)並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0092】
本明細書で使用する「焼結」とは、本明細書に記載の同時に蒸着させた不透過性分散固体−ポリマーのマトリックス、又は疎水性ポリマー及び水−蒸気−捕捉物質を、融合させ、コーティングされた基材を、圧縮ガスで処理するか、圧縮液で処理するか、又はポリマー及び不透過性分散固体の両方に対して又は疎水性ポリマー及び水−蒸気−捕捉物質に対して非溶剤であるがポリマーに対して可塑剤である超臨界流体で処理することにより基材に蒸着させる方法を指す。
【0093】
本明細書で使用する「超臨界溶液の急速膨張」又は「RESS」とは、圧縮流体、典型的には超臨界COへのポリマーの溶解、次いで大気圧のチャンバーへの急速膨張を包含する。小さな開口部を通す超臨界流体溶液の急速膨張は、その密度の減少を伴い、流体の溶解容量を減少させ、ポリマー粒子の核生成及び成長をもたらす。
【0094】
本明細書で使用する「超臨界溶液の溶液促進分散」又は「SEDS」とは、ポリマー粒子を生成させるための噴霧法を包含し、ポリマー粒子は、圧縮流体(例えば、超臨界流体、好ましくは超臨界CO)が、ポリマーを溶解したビヒクル(ポリマーと圧縮ガスの両方を溶解することができるもの)に対する希釈剤として使用される場合に形成される。圧縮縮流体希釈剤とポリマー含有溶液との混合は、ポリマー溶液を含有する第1の流れと、希釈圧縮流体を含有する第2の流れとを、例えば1つの噴霧ノズル内で又は複数の噴霧ノズルを使用することにで一緒にすることによって達成し得る。ポリマー溶液中の溶媒は、1つの化合物であってもよいし、又は2種以上の成分の混合物であってもよく、アルコール(ジオール、トリオールなども含む)、エーテル、アミン、ケトン、炭酸エステル、又はアルカン、又は炭化水素(脂肪族又は芳香族)を含んでいてもよく、あるいは複数の化合物の混合物、例えばアルカンの混合物、又は1種以上のアルカンを追加の複数の化合物、例えば1種以上のアルコール(例えば、0%又は0.1〜5%のC〜C15アルコール、例えばジオール、トリオールなど)と組み合わせた混合物であってもよい。例えば、米国特許第6,669,785号公報参照。溶媒は、場合により、例えば米国特許第6,669,785号公報に記載されているように、界面活性剤を含有していてもよい。
【0095】
SEDS法の一つの実施形態において、共通溶媒に溶解されたポリマーを含有する流体の第1の流れが、圧縮流体の第2の流れと同時に噴霧される。ポリマー粒子が、第2の流れが、第1の流れのポリマー溶液中の溶媒を弱める希釈剤として作用するのにつれて生成する。ここで一緒になった流体の流れは、ポリマー粒子と共に、ノズルアセンブリから捕集容器に流れる。粒径、粒径分布、及び形態の制御は、次のプロセス変数:温度、圧力、第1の流れの溶媒組成、第1の流れの流量、第2の流れの流量、第2の流れの組成(この場合、可溶性添加剤が圧縮ガスに添加されていてもよい)、及び捕捉容器の状態を調整することによって達成される。典型的に、捕捉容器は、大気圧の少なくとも5〜10倍(5〜10倍)である流体相を含有する。
【0096】
本明細書で使用する「静電気帯電される」又は「電位」又は「静電捕捉」とは、噴霧粒子と異なる静電電位を有する基材上の噴霧生成粒子の捕集を指す。このように、基材は、出て行く粒子に対して吸引性電位にあり、基材上への粒子の捕捉をもたらす。すなわち、基材及び粒子は逆帯電しており、捕捉容器の流体媒体を通して基材の表面への粒子の輸送は、静電気引力によって高められる。これは、粒子を帯電させ且つ基材を接地するか、又は逆に、基材を帯電させ且つ粒子を接地することによって、あるいは幾つかの他の方法によって達成し得、これらは静電捕捉の当業者には容易に予測されるであろう。
【0097】
本明細書で使用する「超臨界溶液の静電急速膨張」又は「e−RESS」又は「eRESS」とは、本明細書で使用する超臨界溶液の急速膨張と組み合わせた本明細書で使用する静電捕捉を指す。
【0098】
本明細書で使用する「超臨界溶液の静電溶液促進分散」又は「e−SEDS」又は「eSEDS」とは、本明細書で使用する超臨界溶液の溶液促進分散と組み合わせた本明細書で使用する静電捕捉を指す。
【0099】
本明細書で使用する「静電乾燥粉体塗装」又は「e−DPC」又は「eDPC」とは、乾燥粉体塗装と組み合わせた本明細書に記載の静電捕捉を指す。e−DPCは、粉体粒子を基材に吸引させるために静電捕捉を使用して、材料(例えば、ポリマー又は不透過性分散固体を含む)をデバイス又は他の基材の表面に乾燥粉末として蒸着させる。乾燥粉体噴霧(「乾燥粉体塗装」又は「DPC」)は、当該技術において周知であり、静電捕捉と組み合わせた乾燥粉体噴霧は、例えば米国特許第5,470,603号、同第6,319,541号、又は同第6,372,246号公報に記載されている。
【0100】
本明細書で使用する「開放容器」とは、外気に開放されている容器、従って外気と実質的に同じ温度及び圧力にある容器を表す。
【0101】
本明細書で使用する「閉鎖容器」とは、外気からシールされている容器を指し、従って外気とは有意に異なる温度及び圧力にあり得る。
【実施例】
【0102】
以下の実施例は、当業者が本発明をより明確に理解し、実施できるように示される。これらの実施例は、本発明の範囲を限定するとみなされるべきではないが、単に本発明を例示し、代表するとみなされるべきである。
【実施例1】
【0103】
生体適合性フルオロポリマー又は他の疎水性生体適合性ポリマーを、適当な超臨界溶媒、例えば二酸化炭素に溶解する。この溶液を、注射器ポンプ又はその他の圧力容器に保存し、溶質によって変性されるような圧縮ガスの臨界圧力及び温度以上で保持される噴霧容器に移す。コーティングすべきデバイス又はその他の基材を、圧縮ガス溶液を噴霧するノズルに対する電位(10kV、例えば5kVで保たれたデバイス及び−5kVで保たれたノズルを用いて)に置くことができるように保持する。デバイスとノズルの間の電場を、均質及び一定であるように設定する。ポリマー溶液を、超臨界溶液の静電急速膨張(e−RESS)によってリストリクターノズルを通して膨張させ、それによってデバイスを、厚みとコンフォーマリティの両方において制御できるファインフィルムでコーティングする。その後に非圧縮状態の気体中で処理してフィルムの体積をさらに小さくしてそのコンフォーマリティを増大させる。ケイ素系ポリマーを含む第二の層を、第一のポリマー層と同じ方法で蒸着させる。別法として、このポリマーは、e−DPCを使用して乾燥分散固体として又は圧縮ガス溶媒中の溶液から蒸着させることができる。このケイ素系ポリマーは、フルオロポリマー層に浸透する水蒸気を捕捉するように選択される。最後に、ポリマーの積重ねは、e−RESS法を使用してフルオロポリマーの別の層を蒸着させることによって仕上げ、処理してその体積を小さくする(フィルムの体積をさらに減少させ及びそのコンフォーマリティを増大させるためにその非圧縮状態の気体中で処理する)。
【実施例2】
【0104】
生体適合性フルオロポリマー又は他の疎水性生体適合性ポリマーを、適当な超臨界溶媒、例えば二酸化炭素に溶解する。この溶液を、注射器ポンプ又はその他の圧力容器に保存し、溶質によって変性されるような圧縮ガスの臨界圧力及び温度以上で保持される噴霧容器に移す。コーティングすべきデバイス又はその他の基材を、圧縮ガス溶液を噴霧するノズルに対する電位(10kV、例えば5kVで保たれたデバイス及び−5kVで保たれたノズルを用いて)に置くことができるように保持する。デバイスとノズルの間の電場を、均質及び一定であるように設定する。ポリマー溶液を、超臨界溶液の静電急速膨張(e−RESS)によってリストリクターノズルに通して膨張させ、それによってデバイスを厚みとコンフォーマリティの両方において制御できるファインフィルムでコーティングする。その後に非圧縮状態の気体中で処理してフィルムの体積をさらに小さくしてそのコンフォーマリティを増大する。炭素材料の第二の層を、e−DPCで蒸着させる。炭素材料の量は、チャンバー中にプラグとして装填する。最初に装填される材料の量は、所望のコーティング量に依存し、及びデバイス又は他の材料を保持する電位及びプラグ上に置かれる背圧の関数である。バルブが急速に開放され、その中を通って材料が膨張し、デバイス又は他の基材を乾燥粉末としてコーティングするエアゾール化雲(cloud)を作成する。このコーティングを、直ちに第二のフルオロポリマーでコーティングし、最初の層と同じ体積減少法を行う(フィルムの体積をさらに減少させ及びそのコンフォーマリティを増大させるためにその非圧縮状態の気体中で処理する)。
【0105】
本発明の好ましい実施形態を本明細書に示し、説明してきたが、このような実施形態は単なる例として提供されることが当業者には明白であろう。多くの変形、変更、置換が、本発明から逸脱することなく、当業者には直ちに思い付くであろう。本明細書に記載された本発明の実施形態の種々の代替を本発明の実施において使用し得ることが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は本発明の範囲を限定すること、並びにこれらの特許請求の範囲内の方法及び構造物並びにこれらの均等物は、それによって保護されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
を含む、コーティングされた基材の製造方法。
【請求項2】
基材を準備すること、
【請求項3】
前記基材の表面にポリマーを含む少なくとも1つの層を蒸着させること、
【請求項4】
層が基材を実質的にシールすること。
【請求項5】
層が実質的に気体不透過性である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
層が実質的に流体不透過性である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
層が実質的に生体物質不浸透性である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ポリマーが疎水性である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ポリマーが、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン、スチレンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアルケン、及びポリアルキンの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ポリマーが、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ポリマーが、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ポリマーが、1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2.38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の少なくともほぼ1つのかさ密度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記基材の表面に、不透過性分散固体を含む少なくとも1つの層を蒸着させること。
【請求項15】
前記層が、前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記層が、前記基材からの浸出液に実質的に不浸透性であるコーティングを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記不透過性分散固体が気体不透過性である、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記メディカルデバイスが能動メディカルデバイスである、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
さらに、前記基材の表面に1つ又は複数のポリマー層を蒸着させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
さらに、前記基材の表面に1つ又は複数の不透過性分散固体層を蒸着させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
ポリマー及び不透過性分散固体の少なくとも1つの5層、10層、20層、50層又は100層を蒸着させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記不透過性分散固体層をe−RESS法、e−SEDS法又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項24】
前記ポリマー層をe−RESS法、e−SEDS法又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記ポリマー層が、実質的に欠陥がない、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記ポリマー層及び不透過性分散固体層を組み合わせることによって形成されるコーティングを蒸着させることを含み、この場合のコーティングが、実質的に欠陥がない、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記不透過性分散固体層を蒸着させると、前記基材及び前記ポリマー層の少なくとも1つに対して前記不透過性分散固体の改善された付着性を提供する、請求項10に記載の方法。
【請求項28】
前記ポリマー層を蒸着させると、前記基材に対して前記ポリマーの改良された付着性を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
を含む、コーティングされた基材の製造方法。
【請求項30】
基材を準備すること、
【請求項31】
前記基材の表面に不透過性分散固体及びポリマーを含む少なくとも1つの層を蒸着させること。
【請求項32】
前記層が基材を実質的にシールする、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
前記層が実質的に気体不透過性である、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記層が実質的に流体不透過性である、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記層が実質的に生体物質不浸透性である、請求項25に記載の方法。
【請求項36】
前記ポリマーが疎水性である、請求項25に記載の方法。
【請求項37】
前記ポリマーが、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン、スチレンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアルケン、及びポリアルキンの少なくとも1つである、請求項25に記載の方法。
【請求項38】
前記ポリマーが、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有する、請求項25に記載の方法。
【請求項39】
前記ポリマーが、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有する、請求項25に記載の方法。
【請求項40】
前記ポリマーが、1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2.38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の少なくともほぼ1つのかさ密度を有する、請求項25に記載の方法。
【請求項41】
前記層が、前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項25に記載の方法。
【請求項42】
前記層が、前記基材からの浸出液に実質的に不透過性であるコーティングを提供する、請求項25に記載の方法。
【請求項43】
前記不透過性分散固体が気体不透過性である、請求項25に記載の方法。
【請求項44】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項25に記載の方法。
【請求項45】
前記メディカルデバイスが能動メディカルデバイスである、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
ポリマー及び不透過性分散固体の少なくとも1つを5層、10層、20層、50層又は100層蒸着させることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項47】
前記層をe−RESS法、e−SEDS法、又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項48】
前記層が、実質的に欠陥がない、請求項25に記載の方法。
【請求項49】
前記層を蒸着させると、前記基材に対して該層の改善された付着性を提供する、請求項25に記載の方法。
【請求項50】
次の工程を含む、ポリマーを含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法。
【請求項51】
少なくとも1つのポリマーを乾燥粉末の状態で第一のオリフィスを通して排出する工程、
【請求項52】
前記ポリマーを前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、前記基材とポリマー粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成する工程、及び
【請求項53】
前記コーティングを基材の活性及び/又は機能を実質的に損なわない条件下で焼結する工程、
【請求項54】
この場合、コーティングが基材を実質的にシールする。
【請求項55】
をさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項56】
少なくとも1つの不透過性分散固体を乾燥粉末の状態で第二のオリフィスを通して排出すること。
【請求項57】
さらに、前記気体不透過性分散固体を前記基材の表面に蒸着させることを含み、この場合に電位が前記基材と前記不透過性分散固体との間で保たれる、請求項45に記載の方法。
【請求項58】
前記不透過性分散固体及び/又は前記ポリマーを、前記基材の表面に蒸着させる前に静電気帯電させる、請求項45に記載の方法。
【請求項59】
前記基材を静電気帯電させる、請求項45に記載の方法。
【請求項60】
前記基材を電気的に接地させ、前記不透過性分散固体及び/又は前記ポリマー粒子を帯電させる、請求項45に記載の方法。
【請求項61】
前記ポリマー及び前記不透過性分散固体を、気体系噴射剤を使用して排出する、請求項45に記載の方法。
【請求項62】
前記気体系噴射剤が、二酸化炭素、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ヘリウム、窒素、圧縮空気、アルゴン、及び20℃で750トールを超える蒸気圧を有する揮発性炭化水素からなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項63】
前記気体系噴射剤が二酸化炭素を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項64】
前記ポリマー及び/又は不透過性分散固体粒子の平均粒径が、約0.1ミクロン〜約100ミクロンである、請求項45に記載の方法。
【請求項65】
前記ポリマーの分子量範囲が、約5,000a.u.〜約100,000a.u.である、請求項45に記載の方法。
【請求項66】
前記ポリマー及び/又は不透過性分散固体乾燥粉末の抵抗率が、約106Ωm〜約1024Ωmである、請求項45に記載の方法。
【請求項67】
前記ポリマー及び/又は不透過性分散固体乾燥粉末の含水率が、5重量%未満である、請求項45に記載の方法。
【請求項68】
前記第一のオリフィス及び前記第二のオリフィスが、1つの単一オリフィスとして提供される、請求項45に記載の方法。
【請求項69】
前記不透過性分散固体及び前記ポリマーを、排出する前に一緒に混合する、請求項57に記載の方法。
【請求項70】
前記不透過性分散固体及び前記ポリマー粒子を、同時に排出する、請求項45に記載の方法。
【請求項71】
前記不透過性分散固体及び前記ポリマー粒子を、連続して排出する、請求項45に記載の方法。
【請求項72】
約0℃〜約80℃の温度で実施される、請求項45に記載の方法。
【請求項73】
前記不透過性分散固体がナノ粒子を含む、請求項1、25及び44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
前記ナノ粒子がポリウレタン接着性ナノコンポジットである、請求項62に記載の方法。
【請求項75】
前記ナノ粒子が、有機変性モンモリロナイト及びポリウレタンを含む、請求項62に記載の方法。
【請求項76】
前記コーティングの酸素透過率が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項1、25及び44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項77】
前記コーティングを通る水蒸気の浸透が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項1、25及び44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項78】
前記コーティングの小粒子透過率が、多くて約0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項1、25及び44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
約0.1気圧〜約73気圧で実施される、請求項44に記載の方法。
【請求項80】
前記基材がバイオメディカルインプラントである、請求項44に記載の方法。
【請求項81】
前記バイオメディカルインプラントが、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付け用デバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用のリード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経用リード線、神経用デバイス、種々の種類の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材からなる群から選択される、請求項69に記載の方法。
【請求項82】
前記焼結する工程が、前記コーティングされた基材を、圧縮ガスで処理するか、圧縮液で処理するか、又はポリマー及び不透過性分散固体の両方について非溶剤であるがポリマーについて可塑剤である超臨界流体で処理することを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項83】
前記の圧縮ガス、圧縮液又は超臨界流体が、二酸化炭素である、請求項71に記載の方法。
【請求項84】
前記ポリマー及び不透過性分散固体の少なくとも1つを基材上に静電的に蒸着させ、この場合にポリマーが、その後に隣り合ったポリマーナノ粒子と融合してポリマーフィルムを形成する個々のポリマーナノ粒子のコーティングを最初に形成する、請求項1、25及び44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
前記ポリマーフィルムが微細構造を含む、請求項73に記載の方法。
【請求項86】
前記不透過性分散固体が前記微細構造内に隔離される、請求項74に記載の方法。
【請求項87】
前記コーティングが実質的に気体不透過性である、請求項44に記載の方法。
【請求項88】
前記コーティングが実質的に流体不透過性である、請求項44に記載の方法。
【請求項89】
前記層が実質的に生体物質不浸透性である、請求項44に記載の方法。
【請求項90】
前記ポリマーが疎水性である、請求項25に記載の方法。
【請求項91】
前記ポリマーが、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン、スチレンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアルケン、及びポリアルキンの少なくとも1つである、請求項44に記載の方法。
【請求項92】
前記ポリマーが、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有する、請求項44に記載の方法。
【請求項93】
前記ポリマーが、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有する、請求項44に記載の方法。
【請求項94】
前記ポリマーが、1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2.38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の少なくともほぼ1つのかさ密度を有する、請求項44に記載の方法。
【請求項95】
請求項1〜83のいずれかに従って前記基材の表面に蒸着されたコーティングを有する基材。
【請求項96】
を備えるデバイス。
【請求項97】
基材及び
【請求項98】
基材の表面に蒸着させたポリマー層。
【請求項99】
前記層が実質的に前記基材をシールする。
【請求項100】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項85に記載のデバイス。
【請求項101】
前記メディカルデバイスが、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材から選択される、請求項86に記載のデバイス。
【請求項102】
前記ポリマー層が実質的に気体不透過性である、請求項85に記載のデバイス。
【請求項103】
前記ポリマー層が実質的に流体不透過性である、請求項85に記載のデバイス。
【請求項104】
前記ポリマー層が実質的に生体物質不浸透性である、請求項85に記載のデバイス。
【請求項105】
前記ポリマー層が疎水性である、請求項85に記載のデバイス。
【請求項106】
前記ポリマー層が、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン、スチレンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアルケン、及びポリアルキンの少なくとも1つを含む、請求項85に記載のデバイス。
【請求項107】
前記ポリマー層のポリマーが、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有する、請求項85に記載のデバイス。
【請求項108】
前記ポリマー層のポリマーが、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有する、請求項85に記載のデバイス。
【請求項109】
前記ポリマー層のポリマーが、1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2.38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の少なくともほぼ1つのかさ密度を有する、請求項85に記載のデバイス。
【請求項110】
前記ポリマー層が、前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項85に記載のデバイス。
【請求項111】
前記ポリマー層が、前記基材からの浸出液に実質的に不透過性であるコーティングを提供する、請求項85に記載の方法。
【請求項112】
不透過性分散固体を含む少なくとも1つの層を含有する、請求項85に記載のデバイス。
【請求項113】
前記ポリマー層と前記不透過性分散固体層が、一緒に前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項98に記載のデバイス。
【請求項114】
前記ポリマー層と前記不透過性分散固体層が、一緒に前記基材からの浸出液に実質的に不透過性であるコーティングを提供する、請求項98に記載のデバイス。
【請求項115】
前記不透過性分散固体が気体不透過性である、請求項98に記載のデバイス。
【請求項116】
ポリマー及び不透過性分散固体の少なくとも1つを5層、10層、20層、50層又は100層含有する、請求項98に記載のデバイス。
【請求項117】
前記ポリマー層が、実質的に欠陥がない、請求項98に記載のデバイス。
【請求項118】
前記ポリマー層と前記不透過性分散固体層が一緒になって形成するコーティングが、実質的に欠陥がない、請求項98に記載のデバイス。
【請求項119】
を備えるデバイス。
【請求項120】
基材及び
【請求項121】
前記基材の表面に配置されたポリマー層(前記層は、ポリマー及び不透過性分散固体を含む)。
【請求項122】
前記層が実質的に前記基材をシールする。
【請求項123】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項105に記載のデバイス。
【請求項124】
前記メディカルデバイスが、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材から選択される、請求項105に記載のデバイス。
【請求項125】
前記ポリマー層が実質的に気体不透過性である、請求項105に記載のデバイス。
【請求項126】
前記ポリマー層が実質的に流体不透過性である、請求項105に記載のデバイス。
【請求項127】
前記ポリマー層が実質的に生体物質不浸透性である、請求項105に記載のデバイス。
【請求項128】
前記ポリマー層が疎水性である、請求項105に記載のデバイス。
【請求項129】
前記ポリマーが、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン、スチレンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアルケン、及びポリアルキンの少なくとも1つを含む、請求項105に記載のデバイス。
【請求項130】
前記ポリマーが、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有する、請求項105に記載のデバイス。
【請求項131】
前記ポリマーが、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有する、請求項105に記載のデバイス。
【請求項132】
前記ポリマーが、1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2.38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の少なくともほぼ1つのかさ密度を有する、請求項105に記載のデバイス。
【請求項133】
前記層が、前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項105に記載のデバイス。
【請求項134】
前記層が、前記基材からの浸出液に実質的に不透過性であるコーティングを提供する、請求項105に記載の方法。
【請求項135】
前記不透過性分散固体が気体不透過性である、請求項105に記載のデバイス。
【請求項136】
前記ポリマー及び前記不透過性分散固体の少なくとも1つを5層、10層、20層、50層又は100層含有する、請求項105に記載のデバイス。
【請求項137】
前記層が、実質的に欠陥がない、請求項105に記載のデバイス。
【請求項138】
を含む、コーティングされた基材の製造方法。
【請求項139】
基材を準備すること、
【請求項140】
前記基材の表面に水−蒸気−捕捉物質を含む少なくとも1つの層を蒸着させること、及び
【請求項141】
前記基材の表面に疎水性ポリマーを含む少なくとも1つの層を蒸着させること。
【請求項142】
前記疎水性ポリマー層及び前記水−蒸気−捕捉物質が、実質的に前記基材をシールする、請求項121に記載の方法。
【請求項143】
前記疎水性ポリマーがフルオロポリマーを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項144】
前記水−蒸気−捕捉物質がケイ素系ポリマーを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項145】
前記ケイ素系ポリマーが、天然ケイ素を含み、チタンを用いて金属化される、請求項124に記載の方法。
【請求項146】
前記疎水性ポリマー層同士の間に、前記水−蒸気−捕捉物質を封入する少なくとも第三の層を蒸着させることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項147】
前記疎水性ポリマーがフルオロポリマーを含む、請求項126に記載の方法。
【請求項148】
前記水−蒸気−捕捉物質がケイ素系ポリマーを含む、請求項126に記載の方法。
【請求項149】
前記ケイ素系ポリマーが、天然ケイ素を含み、チタンを用いて金属化される、請求項128に記載の方法。
【請求項150】
疎水性ポリマーと水−蒸気−捕捉物質の多数の交互に重なった層を蒸着させることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項151】
前記水−蒸気−捕捉物質が親水性ポリマーを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項152】
前記疎水性ポリマーが、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン、スチレンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアルケン、及びポリアルキンの中の少なくとも1つである、請求項121に記載の方法。
【請求項153】
前記疎水性ポリマーが、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有する、請求項121に記載の方法。
【請求項154】
前記疎水性ポリマーが、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有する、請求項121に記載の方法。
【請求項155】
前記疎水性ポリマーが、1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2.38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の少なくともほぼ1つのかさ密度を有する、請求項121に記載の方法。
【請求項156】
前記水−蒸気−捕捉物質が高吸収性ポリマーを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項157】
前記疎水性ポリマー層と前記水−蒸気−捕捉層が、一緒に前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項121に記載の方法。
【請求項158】
前記コーティングされた基材が生体物質不浸透性である、請求項121に記載の方法。
【請求項159】
前記疎水性ポリマー層と前記水−蒸気−捕捉層が一緒に、前記基材からの浸出液に実質的に不透過性であるコーティングを提供する、請求項121に記載の方法。
【請求項160】
前記不透過性分散固体が気体不透過性である、請求項121に記載の方法。
【請求項161】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項121に記載の方法。
【請求項162】
前記メディカルデバイスが能動メディカルデバイスである、請求項141に記載の方法。
【請求項163】
さらに、1つ又は複数の水−蒸気−捕捉物質層を蒸着させることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項164】
さらに、1つ又は複数の疎水性ポリマー層を蒸着させることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項165】
水−蒸気−捕捉物質及び疎水性ポリマーの少なくとも1つを5層、10層、20層、50層又は100層蒸着させることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項166】
前記疎水性ポリマー層をe−RESS法、e−SEDS法又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項167】
前記水-蒸気−捕捉物質層をe−RESS法、e−SEDS法又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項168】
前記疎水性ポリマー及び前記水−蒸気−捕捉物質の少なくとも1つがナノ粒子を含む、請求項121に記載の方法。
【請求項169】
前記ナノ粒子がポリウレタン接着ナノコンポジットである、請求項121に記載の方法。
【請求項170】
前記ナノ粒子が有機変性モンモリロナイト及びポリウレタンを含む、請求項149に記載の方法。
【請求項171】
前記コーティングの酸素透過率が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項121に記載の方法。
【請求項172】
前記コーティングを通る水蒸気の浸透が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項121に記載の方法。
【請求項173】
前記コーティングの小粒子透過率が、多くて約0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項121に記載の方法。
【請求項174】
前記疎水性ポリマー層及び前記水−蒸気−捕捉物質層が、実質的に欠陥がない、請求項121に記載の方法。
【請求項175】
前記疎水性ポリマー層を蒸着させると、前記基材に対して前記不透過性分散固体の改善された付着性を提供する、請求項121に記載の方法。
【請求項176】
前記水−蒸気−捕捉物質層を蒸着させると、前記基材及び前記疎水性ポリマーの少なくとも1つに対して前記水−蒸気−捕捉物質の改善された付着性を提供する、請求項121に記載の方法。
【請求項177】
を含む、コーティングされた基材の製造方法。
【請求項178】
基材を準備すること、
【請求項179】
前記基材の表面に疎水性ポリマーと水−蒸気−捕捉物質を含む少なくとも1つの層を蒸着させること。
【請求項180】
前記層が、前記基材を実質的にシールする、請求項157に記載の方法。
【請求項181】
前記層が実質的に気体不透過性である、請求項157に記載の方法。
【請求項182】
前記層が実質的に流体不透過性である、請求項157に記載の方法。
【請求項183】
前記層が実質的に生体物質不浸透性である、請求項157に記載の方法。
【請求項184】
前記疎水性ポリマーがフルオロポリマーを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項185】
前記水−蒸気−捕捉物質がケイ素系ポリマーを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項186】
前記ケイ素系ポリマーが、天然ケイ素であり及びチタンを用いて金属化される、請求項163に記載の方法。
【請求項187】
前記疎水性ポリマー層同士の間に、前記水−蒸気−捕捉物質を封入する疎水性ポリマーの少なくとも第三の層を蒸着させることを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項188】
疎水性ポリマーと水−蒸気−捕捉物質の多数の交互に重なった層を蒸着させることを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項189】
前記層が、前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項157に記載の方法。
【請求項190】
前記層が、前記基材からの浸出液に実質的に不透過性であるコーティングを提供する、請求項157に記載の方法。
【請求項191】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項157に記載の方法。
【請求項192】
前記メディカルデバイスが能動メディカルデバイスである、請求項169に記載の方法。
【請求項193】
さらに、1つ又は複数の水−蒸気−捕捉物質層を蒸着させることを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項194】
さらに、1つ又は複数の疎水性ポリマー層を蒸着させることを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項195】
水−蒸気−捕捉物質及び疎水性ポリマーの少なくとも1つを5層、10層、20層、50層又は100層蒸着させることを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項196】
前記層をe−RESS法、e−SEDS法又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項157に記載の方法。
【請求項197】
前記疎水性ポリマー及び前記水−蒸気−捕捉物質の少なくとも1つがナノ粒子を含む、請求項157に記載の方法。
【請求項198】
前記ナノ粒子がポリウレタン接着性ナノコンポジットである、請求項175に記載の方法。
【請求項199】
前記ナノ粒子が、有機変性モンモリロナイト及びポリウレタンを含む、請求項175に記載の方法。
【請求項200】
前記コーティングの酸素透過率が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項157に記載の方法。
【請求項201】
前記コーティングを通る水蒸気の浸透が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項157に記載の方法。
【請求項202】
前記コーティングの小粒子透過率が、多くて約0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項157に記載の方法。
【請求項203】
前記層が、実質的に欠陥がない、請求項157に記載の方法。
【請求項204】
次の工程を含む、基材の表面に水−蒸気−捕捉物質及び疎水性ポリマーを含むコーティングを蒸着させる方法。
【請求項205】
少なくとも1つの水−蒸気−捕捉物質を、乾燥粉末の状態で第二のオリフィスを通して排出する工程、
【請求項206】
少なくとも1つの疎水性ポリマーを、乾燥粉末の状態で第一のオリフィスを通して排出する工程、
【請求項207】
前記水−蒸気−捕捉物質及び/又は前記疎水性ポリマーを前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、前記基材と、前記疎水性ポリマー及び/又は水−蒸気−捕捉物質粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成する工程、及び
【請求項208】
前記コーティングを、前記基材の活性及び/又は機能を実質的に損なわない条件下で焼結する工程。
【請求項209】
前記疎水性ポリマー及び/又は前記水−蒸気−捕捉物質を、前記基材上に蒸着させる前に静電気帯電させる、請求項182に記載の方法。
【請求項210】
前記基材を静電気帯電させる、請求項182に記載の方法。
【請求項211】
前記基材を電気的に接地させ、前記疎水性ポリマー及び/又は前記水−蒸気−捕捉物質粒子を帯電させる、請求項182に記載の方法。
【請求項212】
前記水−蒸気−捕捉物質及び前記疎水性ポリマーを、気体系噴射剤を使用して排出する、請求項182に記載の方法。
【請求項213】
前記気体系噴射剤が、二酸化炭素、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ヘリウム、窒素、圧縮空気、アルゴン、及び20℃で750トールよりも高い蒸気圧を有する揮発性炭化水素からなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つを含む、請求項186に記載の方法。
【請求項214】
前記気体系噴射剤が、二酸化炭素を含む、請求項186に記載の方法。
【請求項215】
前記水−蒸気−捕捉物質及び/又は疎水性ポリマー粒子の平均粒径が、約0.1ミクロン〜約100ミクロンである、請求項182に記載の方法。
【請求項216】
前記水−蒸気−捕捉物質の分子量範囲が、約5,000a.u.〜約100,000a.u.である、請求項182に記載の方法。
【請求項217】
前記水−蒸気−捕捉物質及び/又は疎水性ポリマー乾燥粉末の抵抗率が、約106Ωm〜約1024Ωmである、請求項182に記載の方法。
【請求項218】
前記水−蒸気−捕捉物質及び/又は疎水性ポリマー乾燥粉末の含水率が、5重量%未満である、請求項182に記載の方法。
【請求項219】
前記第一のオリフィス及び前記第二のオリフィスを、1つの単一オリフィスとして提供する、請求項188に記載の方法。
【請求項220】
前記疎水性ポリマー及び前記水−蒸気−捕捉物質を、排出する前に一緒に混合する、請求項182に記載の方法。
【請求項221】
前記疎水性ポリマー及び前記水−蒸気−捕捉物質粒子を、同時に排出する、請求項182に記載の方法。
【請求項222】
前記疎水性ポリマー及び前記水−蒸気−捕捉物質粒子を、連続して排出する、請求項182に記載の方法。
【請求項223】
約0℃〜約80℃の温度で実施される、請求項182に記載の方法。
【請求項224】
約0.1気圧〜約82気圧で実施される、請求項182に記載の方法。
【請求項225】
前記基材がバイオメディカルインプラントである、請求項182に記載の方法。
【請求項226】
前記バイオメディカルインプラントが、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材からなる群から選択される、請求項199に記載の方法。
【請求項227】
前記焼結する工程が、前記コーティングされた基材を、圧縮ガスで処理するか、圧縮液で処理するか、又は水−蒸気−捕獲物質及び疎水性ポリマーの両方について非溶剤であるが疎水性ポリマーについて可塑剤である超臨界流体で処理することを含む、請求項178に記載の方法。
【請求項228】
前記圧縮ガス、圧縮液又は超臨界流体が、二酸化炭素である、請求項201に記載の方法。
【請求項229】
前記疎水性ポリマー及び前記水−蒸気−捕捉物質の少なくとも1つが、ナノ粒子を含む、請求項178に記載の方法。
【請求項230】
前記ナノ粒子がポリウレタン接着ナノコンポジットである、請求項178に記載の方法。
【請求項231】
前記ナノ粒子が、有機変性モンモリロナイト及びポリウレタンを含む、請求項204に記載の方法。
【請求項232】
前記コーティングの酸素透過率が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項178に記載の方法。
【請求項233】
前記コーティングを通る水蒸気の浸透が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項178に記載の方法。
【請求項234】
前記疎水性ポリマーがフルオロポリマーを含む、請求項178に記載の方法。
【請求項235】
前記水−蒸気−捕捉物質がケイ素系ポリマーを含む、請求項178に記載の方法。
【請求項236】
前記疎水性ポリマー層同士の間に、前記水−蒸気−捕捉物質を封入する疎水性ポリマーの少なくとも第三の層を蒸着させることを含む、請求項178に記載の方法。
【請求項237】
疎水性ポリマーと水−蒸気−捕捉物質の多数の交互に重なった層を蒸着させることを含む、請求項178に記載の方法。
【請求項238】
前記水−蒸気−捕捉物質が親水性ポリマーを含む、請求項178に記載の方法。
【請求項239】
前記ポリマーが疎水性である、請求項178に記載の方法。
【請求項240】
請求項121〜213のいずれかに従って前記基材の表面に蒸着されたコーティングを含有する基材。
【請求項241】
を備えるデバイス。
【請求項242】
基材及び
【請求項243】
水−蒸気−捕捉物質層、及び
【請求項244】
疎水性ポリマー層、
【請求項245】
前記水−蒸気−捕捉物質層が、前記基材の表面に配置される、
【請求項246】
前記疎水性層が、前記水−蒸気−捕捉物質層の表面に配置される、及び
【請求項247】
前記水−蒸気−捕捉物質層及び前記疎水性ポリマー層の少なくとも1つが、実質的に前記基材をシールする。
【請求項248】
前記基材が埋め込み型デバイスである、請求項215に記載のデバイス。
【請求項249】
前記埋め込み型デバイスが、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材から選択される、請求項216に記載のデバイス。
【請求項250】
を備えるデバイス。
【請求項251】
基材及び
【請求項252】
前記基材の表面に配置された層であって、ポリマーと不透過性分散固体を含む層、
【請求項253】
前記層が実質的に前記基材をシールする。
【請求項254】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項218に記載のデバイス。
【請求項255】
前記層が前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項218に記載のデバイス。
【請求項256】
前記層が、実質的に欠陥がない、請求項218に記載のデバイス。
【請求項257】
を含む、コーティングされた基材の製造方法。
【請求項258】
基材を準備すること、
【請求項259】
前記基材の表面にナノ粒子を含む少なくとも1つの層を蒸着させること、及び
【請求項260】
前記基材の表面にポリマーを含む少なくとも1つの層を蒸着させること、
【請求項261】
前記ナノ粒子及び前記ポリマーを一緒に蒸着させることが実質的に前記基材をシールする。
【請求項262】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項222に記載の方法。
【請求項263】
さらに、1つ又は複数のポリマー層を蒸着させることを含む、請求項222に記載の方法。
【請求項264】
さらに、ナノ粒子の1つ又は複数の層を蒸着させることを含む、請求項222に記載の方法。
【請求項265】
ポリマー及びナノ粒子の少なくとも1つを5層、10層、20層、50層又は100層蒸着させることを含む、請求項222に記載の方法。
【請求項266】
前記ナノ粒子層をe−RESS法、e−SEDS法又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項222に記載の方法。
【請求項267】
前記ポリマー層をe−RESS法、e−SEDS法、又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項222に記載の方法。
【請求項268】
前記ポリマー層を実質的に欠陥のない方法で蒸着させることを含む、請求項222に記載の方法。
【請求項269】
を含む、生体物質不浸透性のコンフォーマルにコーティングされた基材の製造方法。
【請求項270】
基材を準備すること、
【請求項271】
前記基材の表面にナノ粒子及びポリマーを含む少なくとも1つの層を蒸着させること、
【請求項272】
この場合、前記層を蒸着させると実質的に前記基材をシールする。
【請求項273】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項230に記載の方法。
【請求項274】
前記層をe−RESS法、e−SEDS法又はe−DPC法で蒸着させることを含む、請求項230に記載の方法。
【請求項275】
前記層を実質的に欠陥のない方法で蒸着させることを含む、請求項230に記載の方法。
【請求項276】
次の工程を含む、小粒子輸送不透過性のポリマー及びナノ粒子を含むコーティングを基材の表面に蒸着させる方法。
【請求項277】
少なくとも1つのナノ粒子を、乾燥粉末の状態で第一のオリフィスを通して排出する工程、
【請求項278】
少なくとも1つのポリマーを、乾燥粉末の状態で第二のオリフィスを通して排出する工程、
【請求項279】
前記ポリマー及び/又はナノ粒子を前記基材上に蒸着させ、この場合に、電位は、前記基材と、前記ナノ粒子及び/又はポリマー粒子との間で保たれ、それによって前記コーティングを形成する工程、及び
【請求項280】
前記コーティングを前記基材の活性及び/又は機能を実質的に損なわない条件下で焼結する工程。
【請求項281】
前記ナノ粒子及び/又は前記ポリマーを、前記基材の表面に蒸着する前に静電気帯電させる、請求項230に記載の方法。
【請求項282】
前記基材を静電気帯電させる、請求項230に記載の方法。
【請求項283】
前記基材を電気的に接地させ、且つ、前記ナノ粒子及び/又は前記ポリマー粒子を帯電させる、請求項230に記載の方法。
【請求項284】
前記ポリマー及び前記ナノ粒子を、気体系噴射剤を使用して排出する、請求項230に記載の方法。
【請求項285】
前記ポリマー粒子及び/又はナノ粒子の平均粒径が、約0.1ミクロン〜約100ミクロンである、請求項230に記載の方法。
【請求項286】
前記ポリマーの分子量範囲が、約5,000a.u.〜約100,000a.u.である、請求項230に記載の方法。
【請求項287】
前記ポリマー及び/又はナノ粒子乾燥粉末の抵抗率が、約106Ωm〜約1024Ωmである、請求項230に記載の方法。
【請求項288】
前記ポリマー及び/又はナノ粒子乾燥粉末の含水率が、5重量%未満である、請求項230に記載の方法。
【請求項289】
前記第一のオリフィス及び前記第二のオリフィスを、1つの単一オリフィスとして提供する、請求項230に記載の方法。
【請求項290】
前記ナノ粒子及び/又は前記ポリマーを、排出する前に一緒に混合する、請求項239に記載の方法。
【請求項291】
前記ナノ粒子及び/又は前記ポリマー粒子を、同時に排出する、請求項230に記載の方法。
【請求項292】
前記ナノ粒子及び/又は前記ポリマー粒子を、連続して排出する、請求項230に記載の方法。
【請求項293】
約0℃〜約80℃の温度で実施される、請求項230に記載の方法。
【請求項294】
前記ナノ粒子がポリウレタン接着ナノコンポジットである、請求項343に記載の方法。
【請求項295】
前記ナノ粒子が、有機変性モンモリロナイト及びポリウレタンを含む、請求項345に記載の方法。
【請求項296】
前記コーティングの酸素透過率が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項222、230及び234のいずれか1項に記載の方法。
【請求項297】
前記コーティングを通る水蒸気の浸透が、多くて約1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項222、230及び234のいずれか1項に記載の方法。
【請求項298】
前記コーティングの小粒子透過率が、多くて約0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又は70%である、請求項222、230及び234のいずれか1項に記載の方法。
【請求項299】
約0.1気圧〜約73気圧で実施される、請求項230に記載の方法。
【請求項300】
前記基材がバイオメディカルインプラントである、請求項230に記載の方法。
【請求項301】
前記焼結する工程が、前記コーティングされた基材を、圧縮ガスで処理するか、圧縮液で処理するか、又はポリマー及び不透過性分散固体の両方について非溶剤であるがポリマーについて可塑剤である超臨界流体で処理することを含む、請求項230に記載の方法。
【請求項302】
前記圧縮ガス、圧縮液又は超臨界流体が、二酸化炭素である、請求項230に記載の方法。
【請求項303】
前記ポリマー及び前記ナノ粒子の少なくとも1つを、前記基材上に静電的に蒸着させ、この場合にポリマーが、その後に隣り合ったポリマーナノ粒子と融合してポリマーフィルムを形成する個々のポリマーナノ粒子のコーティングを最初に形成する、請求項222、230及び234のいずれかに記載の方法。
【請求項304】
前記ポリマーフィルムが微細構造を含む、請求項257に記載の方法。
【請求項305】
前記不透過性分散固体が前記微細構造内に隔離される、請求項257に記載の方法。
【請求項306】
請求項222〜259のいずれかに従って前記基材の表面に蒸着させたコーティングを含有する基材。
【請求項307】
を備えるデバイス。
【請求項308】
基材、
【請求項309】
前記基材の表面に配置されたナノ粒子及びポリマーの少なくとも1つを含有する層、
【請求項310】
この場合、前記層が実質的に前記基材をシールする。
【請求項311】
前記基材がメディカルデバイスである、請求項261に記載のデバイス。
【請求項312】
前記メディカルデバイスが、ステント(例えば、血管ステント)、電極、カテーテル、リード線、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型心臓除細動器、埋め込み型ペースメーカー用ハウジング、埋め込み型除細動器用ハウジング、埋め込み型心臓除細動器用ハウジング、センサ、ドラッグ送達デバイス、治療送達デバイス、テレメトリー機能を有するデバイス、電気的インパルスを有するデバイス、診断用デバイス、測定用デバイス、ジョイント、ネジ、ロッド、眼科用インプラント、大腿骨ピン、骨板、グラフト、吻合器、血管周囲ラップ、縫合糸、ステープル、水頭症用シャント、透析グラフト、結腸瘻袋取付けデバイス、耳排液管、ペースメーカー並びに埋め込み型心臓除細動器及び除細動器用リード線、椎間板、骨ピン、縫合糸アンカー、止血バリア、クランプ、ネジ、プレート、クリップ、血管インプラント、組織接着剤、シーラント、組織足場材料、シャント、眼科用インプラント、人工器官、シャント、泌尿器インプラント、生殖解剖デバイス、胃腸デバイス、神経リード線、神経デバイス、種々の型の包帯(例えば、創傷包帯)、代替骨、腔内デバイス、及び血管支持材から選択される、請求項262に記載のデバイス。
【請求項313】
前記層が実質的に気体不透過性である、請求項261に記載のデバイス。
【請求項314】
前記層が実質的に液体不透過性である、請求項261に記載のデバイス。
【請求項315】
前記層が実質的に生体物質不浸透性である、請求項261に記載のデバイス。
【請求項316】
前記ポリマーが疎水性である、請求項261に記載のデバイス。
【請求項317】
前記ポリマーが、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン、スチレンポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアルケン、及びポリアルキンの中の少なくとも1つを含む、請求項261に記載のデバイス。
【請求項318】
前記ポリマーが、少なくとも約1.00g/cm(g/cc)のかさ密度を有する、請求項261に記載のデバイス。
【請求項319】
前記ポリマーが、約1.00g/cm(g/cc)よりも大きいかさ密度を有する、請求項261に記載のデバイス。
【請求項320】
前記ポリマーが、1.01、1.02、1.03、1.05、1.06、1.07、1.08、1.09、2.00、2.01、2.02、2.03、2.04、2.05、2.06、2.07、2.08、2.09、2.10、2.11、2.12、2.13、2.14、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.23、2.24、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.37、2.38、2.39、2.40g/cm(g/cc)の少なくともほぼ1つのかさ密度を有する、請求項261に記載のデバイス。
【請求項321】
前記層が前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項261に記載のデバイス。
【請求項322】
前記層が、前記基材からの浸出液に実質的に不透過性であるコーティングを提供する、請求項261に記載のデバイス。
【請求項323】
前記層が、前記基材の表面に実質的にコンフォーマルなコーティングを提供する、請求項261に記載のデバイス。
【請求項324】
ポリマー及びナノ粒子の少なくとも1つの5層、10層、20層、50層又は100層を含有する、請求項261に記載のデバイス。
【請求項325】
前記層が、実質的に欠陥がない、請求項261に記載のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−527746(P2010−527746A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510441(P2010−510441)
【出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/064732
【国際公開番号】WO2008/148013
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(508013641)ミセル テクノロジーズ、インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】