説明

メモリ装置

【課題】大容量化が容易であり、高収率且つ高信頼性を有する半導体メモリ装置が提供される。
【解決手段】本発明に従うメモリ装置は、記憶素子と前記記憶素子にデータを書き込むか、又は読み出す周辺回路を含む第1半導体チップ、及び外部と前記第1半導体チップとの間で交換されるデータ又は信号の入出力機能を遂行する第2半導体チップを含み、本発明のその他の特徴に従うメモリ装置は、外部とデータ又は信号を交換するための入出力回路チップ、及び各々前記入出力回路チップから提供される信号に応答して前記データを格納するか、或いは内部に格納されたデータを読み出して前記入出力回路チップへ出力する、垂直方向に積層される複数のコアチップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメモリ(記憶)装置に係り、さらに具体的には入出力機能を別のチップに分離した半導体メモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、スマトフォン、タブレットPC、デジタルカメラ、MP3プレーヤー、PDA等のようなモバイル機器の利用が急激に増加している。このようなモバイル機器にはDRAMや不揮発性メモリが使用される。モバイル環境でのデータの高容量化の要求に従って上述したメモリ装置の集積度は日々に高くなっている。
【0003】
しかし、集積度を高くするために1つの半導体メモリ装置に含まれる全て構成要素に同一なデザインルール(Design rule)を適用することは、技術的に高い難易度を要求している。さらに最近は、集積度を高くするためにメモリ装置を積層するスタック形マルチ−チップ技術が一般化されている。同一の形態のメモリ装置を積層し、積層されたメモリ装置と外部とを電気的に連結するためには再配線工程のような追加工程を必ず必要とする。再配線工程技術を適用する場合、製造費用の上昇とメモリ装置の信頼性の低下という問題が発生する。
【0004】
従って、画一的なデザインルールを適用してメモリ装置を製造する場合には、集積度の増加にも拘わらず、収率が減少するというトレードオフ(Trade−off)が存在する。このような理由で、メモリ装置の大容量化と高収率とを同時に具現できる技術が切望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】日本国特許公開第2009−004528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は大容量化が容易であり、高収率且つ高信頼性を有する半導体メモリ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明の一特徴に従うメモリ装置は、記憶素子と前記記憶素子にデータを書き込む又は読出す周辺回路を含む第1半導体チップ、及び外部と前記第1半導体チップとの間で交換されるデータ又は信号の入出力機能を遂行する第2半導体チップを含む。
【0008】
前記目的を達成するための本発明の他の特徴に従うメモリ装置は、印刷回路基板、前記印刷回路基板の上部に位置する第1コアチップ、前記印刷回路基板の上部に位置し、前記第1コアチップに入出力されるデータ又は信号の入出力機能を遂行する第1入出力回路チップ、前記第1コアチップの上部に積層される第2コアチップ、及び、前記第1コアチップの上部に積層され、前記第2コアチップに入出力されるデータ又は信号の入出力動作を遂行する第2入出力回路チップを含み、前記第1入出力回路チップと第2入出力回路チップとは、前記第1コアチップと前記第2コアチップとの間のボンディングワイヤーの数を最少化するように前記印刷回路基板の上に位置する。
【0009】
前記目的を達成するための本発明のその他の特徴に従うメモリ装置は、外部とデータ又は信号を交換するための入出力回路チップ、及び各々前記入出力回路チップから提供される信号に応答して前記データを格納するか、或いは内部に格納されたデータを読み出して前記入出力回路チップへ出力する、垂直方向に積層される複数のコアチップを含む。
【発明の効果】
【0010】
以上のような本発明の実施形態によれば、大容量、高収率、及び高信頼性を有する半導体メモリ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態による格納装置を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたメモリ装置の一回路構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示された入出力回路チップの第1の実施形態を示すブロック図である。
【図4】図2に示された入出力回路チップの第2の実施形態を示すブロック図である。
【図5】図2に示された入出力回路チップの第3の実施形態を示すブロック図である。
【図6】図2に示された入出力回路チップの第4の実施形態を示すブロック図である。
【図7】図1に示されたメモリ装置の他の回路構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明によるメモリ装置実装上の第1実施形態を示す平面図である。
【図9】図8のA−A’方向の切断面を示す断面図である。
【図10】本発明によるメモリ装置実装上の第2実施形態を示す平面図である。
【図11】図10のB−B’方向の切断面を示す断面図である。
【図12】本発明によるメモリ装置実装上の第3実施形態を示す平面図である。
【図13】図12のC−C’方向の切断面を示す断面図である。
【図14】本発明によるメモリ装置実装上の第4実施形態を示す平面図である。
【図15】図14のメモリ装置を示す斜視図である。
【図16】本発明によるメモリ装置実装上の第5実施形態を示す平面図である。
【図17】図16のE−E’方向の切断面を示す断面図である。
【図18】本発明によるメモリ装置実装上の第6実施形態を示す平面図である。
【図19】図18のF−F’方向の切断面を示す断面図である。
【図20】本発明によるメモリ装置実装上の第7実施形態を示す平面図である。
【図21】図20のG−G’方向の切断面を示す断面図である。
【図22】本発明の実施形態によるメモリシステムを示すブロック図である。
【図23】本発明の実施形態によるメモリ装置を具備するコンピューティングシステムを概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
一般的な説明及び次の詳細な説明は、全て例示的な説明に過ぎず、特許請求された発明に対する付加的な説明として理解されなければならない。以下に述べる本発明の望ましい実施形態には参照符号が詳細に表示されており、その具体例が参照図面に表示されている。以下の説明及び図面において、できるだけ同一な参照番号が同一の又は類似の構成部分を参照するために使用される。
【0013】
以下では、メモリ装置が本発明の特徴及び機能を説明するための一例として使用される。しかし、この技術分野に熟練した者ならば、ここに記載された内容によって、本発明の他の長所及び性能を容易に理解できるであろう。本発明は、他の実施形態を通じても具現されるか、或いは他の実施形態にも適用できる。さらに、詳細な説明は本発明の範囲、技術的思想、及び他の目的に相当し、且つ逸脱しない範囲の観点及び応用に従って修正、或いは変更できる。
【0014】
図1は本発明の実施形態による格納装置を簡略に示すブロック図である。図1を参照すれば、格納装置はメモリコントローラ200とメモリ装置100及び複数の信号ラインで構成されるチャンネル10とを含む。
【0015】
メモリコントローラ200はホスト(Host)からの読出し/書込みの要請に応答してデータを書き込むか、又は読み出すようにメモリ装置100を制御する。具体的には、メモリコントローラ200はホストからのアクセス要請(Access request)に従ってメモリ装置100へデータを伝送するか、或いは制御信号を提供する。そして、メモリコントローラ200はメモリ装置100から読み出されたデータからエラーを検出し、検出されたエラーを訂正できる。メモリコントローラ200はメモリ装置100とのデータの交換の際にストロボ信号DQSを使用できる。
【0016】
メモリ装置100は、電源が遮断されると記憶されたデータが削除される揮発性メモリ素子、及び/又は、電源が遮断されでも格納されたデータを維持できる不揮発性メモリ素子を包含できる。メモリ装置100はメモリコントローラ200から提供される制御信号を受信する。制御信号は制御信号ライン11を通じて提供される。メモリ装置100はメモリコントローラ200から提供される制御信号を受信する。
【0017】
メモリ装置100はメモリコントローラ200とストロボ信号(以下、DQS信号)及び入出力データ(I/O Data)を交換する。DQS信号はDQS信号ライン12を通じて、入出力データはデータライン13を通じてメモリ装置100とメモリコントローラ200との間で交換される。DQS信号は入出力データの論理値を決定するための基準始点を提供するための信号である。高速のデータ交換の時、入出力データの正確な判別始点をDQS信号を通じて提供できる。
【0018】
本発明のメモリ装置100は、メモリコントローラ200と信号及びデータを交換するための入出力回路チップ、及び、データの格納と読出し動作を遂行するコアチップを含む。入出力回路チップにはメモリコントローラ200とデータ及び信号を交換するための構成を包含できる。従って、高信頼性のデータ及び信号の交換が可能になる。そして、コアチップには高集積のメモリ素子が形成できる。それだけでなく、コアチップは少なくとも2つのチップが積層されるマルチ−チップで構成できる。
【0019】
入出力回路チップを別に具備すれば、高性能のデータ及び信号の伝達が可能になる。入出力回路チップにはデータ入出力バッファ、入出力ドライバーとは別に、例えば、靜電保護回路、インピーダンス整合回路、又は消耗電力を減らすための信号方式に出力データを伝送するデエンファシス(De−emphasis)ドライバーが包含される。インピーダンス整合回路やデエンファシスドライバー等を具備するためには入出力回路チップのサイズが増加する場合があるが、別のチップに入出力回路を構成すれば、柔軟性のあるデザインルールの適用が可能になる。従って、高集積及び高信頼性を具備するメモリ装置の具現が可能である。
【0020】
図2は本発明によるメモリ装置の一回路構成例を示すブロック図である。図2を参照すれば、本発明のメモリ装置100は入出力回路チップ110とコアチップ120とを含む。
【0021】
入出力回路チップ110はメモリ装置100の外部から入力されるデータを受信する。入出力回路チップ110は外部から入力されるデータを一時的に格納してコアチップ120へ伝達する。また反対に、入出力回路チップ110はコアチップ120から出力されるデータを一時的に格納し、格納された出力データを外部へ出力する。
入出力回路チップ110は上述した動作を遂行するためのデータ入力バッファ(Din Buffer)、データ出力バッファ(Dout Buffer)、入力ドライバー、出力ドライバー等を包含する。そして、入出力回路チップ110は出力されるデータに対して消耗電力を減らし、データの信頼性を提供するためのデエンファシスドライバーをさらに包含できる。
【0022】
入出力回路チップ110は入力されるデータ又は出力データに対する高信頼性を提供するための回路をさらに包含できる。例えば、入出力回路チップ110はメモリ装置100に含まれた素子を静電気から保護するための靜電保護(Electro−Static Discharge:ESD)回路を包含できる。入出力回路チップ110はメモリ装置100の外部チャンネルとのインピーダンスをマッチングさせるためのインピーダンス制御回路を包含できる。この他に、入出力回路チップ110は直並列変換回路(S/P converter)を包含する場合もある。
【0023】
コアチップ120は外部からの制御信号(命令語、アドレス、ストロボ信号等)を参照して入力されるデータをセルアレイ123に書き込むか、或いはセルアレイ123に格納されたデータを読み出す。例えば、書込み命令語(Write Command)が入力されれば、コアチップ120は入出力回路チップ110へ入力されるデータをアドレスADDRによって指定されたメモリ領域に書き込む。反対に、読出し命令語(Read Command)が入力されれば、コアチップ120はアドレスADDRを通じて指定されたメモリ領域のデータを読出し、読み出されたデータを入出力回路チップ110へ伝達する。命令語CMDとアドレスADDR、及び制御信号に応答してセルアレイ123をアクセスするように周辺回路122が活性化される。
【0024】
上述した本発明のメモリ装置100によれば、入出力回路チップ110はコアチップ120とは分離された別個のチップダイ(以下、チップダイ、チップ、ダイは、同義)として提供される。従って、入出力回路チップ110はコアチップ120と異なるデザインルールに従って製造可能である。また、入出力回路チップ110には多様な回路が追加できる。
【0025】
また、入出力回路チップ110は、回路線幅(feature_size)の縮小が相対的に難しい回路ブロック(IP(intellectuial_property)素子)を包含できる。一方、コアチップ120は、回路線幅の縮小が相対的に容易である素子を包含できる。
このような構成にメモリ装置を構成すれば、入出力回路チップ110を通じて高い収率を提供すると共に、高集積化が容易であるコアチップ120を通じてメモリ容量の高容量化が同時に達成できる。結局、入出力回路チップ110は、高信頼度の入出力データと、多様な付加機能を提供できるので、本発明の実施形態によれば、高集積度と高信頼性を有するメモリ装置100を具現できる。
【0026】
図3乃至図6は、図2で説明した入出力回路チップ110の第1乃至第4の実施形態の例を簡略に示すブロック図である。
図3は本発明の特徴に従う入出力回路チップの第1の実施形態を示すブロック図であって、入出力回路チップの最も基本的な構成を示す。図3を参照すれば、入出力回路チップ110aは、パッド(pad)に電気的に連結される入力ドライバー111と出力ドライバー112、データ入力バッファ113、データ出力バッファ114、及び靜電保護回路115を含む。
【0027】
入力ドライバー111はパッドを通じて伝達される入力データをメモリ装置100の内部の信号処理レベルに調整する。入力ドライバー111は、例えば、外部から差動信号(Differential Signal)で提供されるデータをシングルレベル信号(例えば、CMOSレベル信号)に変形してデータ入力バッファ113へ提供する。
【0028】
出力ドライバー112は入力ドライバー113と反対の方式に駆動される。コアチップ120からの出力データDoutがデータ出力バッファ114を経由して出力ドライバー112へ伝達される。そうすると、出力ドライバー112はシングルレベル信号を差動信号の形態に変換する。
【0029】
データ入力バッファ113はパッドを通じて入力されるデータを一時的に格納する。データ入力バッファ113に一時的に格納されたデータは、図示されないクロック信号に同期してコアチップ120へ提供される。データ出力バッファ114はコアチップ120から読出されたデータを一時的に格納する。出力バッファ114に一時的に格納された出力データは、図示されないクロック信号に同期して入出力ユニットの出力ドライバ112を介して外部へ出力される。
【0030】
靜電保護回路115は、パッドを通じて外部から印加される高電圧の静電気からメモリ装置の内部素子を保護するための回路要素を含む。例えば、靜電保護回路115はパッドを通じて外部から高電圧が印加されれば、内部の残りの素子の代わりに破壊されるダイオード又はトランジスターを包含できる。又は、靜電保護回路115は靜電気に対応する電荷を放電する放電素子でも構成できる。
【0031】
以上で最も基本的な構成を含む入出力回路チップ110aを説明した。入力ドライバー111や出力ドライバー112のような構成要素は相対的に大電流素子で形成されるので、回路線幅の縮小が困難である。また、データ入力バッファ113とデータ出力バッファ114は共に高速のデータ入出力が可能な素子で形成されなければならないので、セルアレイ123(図2参照)のメモリ素子とは異なり高集積化が容易でない。靜電保護回路115は相対的に高電圧素子で形成されなければならないので、回路線幅の縮小が困難である。このように、高集積化が困難な構成要素(即ち、アンスケーラブル(unscalable、比例縮小が不可能)な要素)を入出力回路チップ110aに集中的に位置させれば、コアチップ120の高集積化が相対的に容易になる。入出力回路チップ110aには上述した構成を包含するための半導体素子や伝導性ラインが形成される。
【0032】
図4は本発明の特徴に従う入出力回路チップの第2の実施形態を示すブロック図である。図4を参照すれば、入出力回路チップ110bは、パッド(Pad)に電気的に連結される入力ドライバー111と出力ドライバー112、データ入力バッファ113、データ出力バッファ114、靜電保護回路115、及びインピーダンス調整回路116を含む。ここで、入力ドライバー111、出力ドライバー112、データ入力バッファ113、データ出力バッファ114、及び靜電保護回路115は図3で説明したものと同一であるので、それらに対する説明を省略する。
【0033】
インピーダンス調整回路116はデータライン又は信号ラインの特性インピーダンスを考慮して、パッドでの終端インピーダンスを調整する。インピーダンスマッチングが行わなければ、入出力データの反射率が大きくなって実際に伝達されるデータの品質レベルが低くなる。インピーダンスの調整(例えば、抵抗値増加)を通じて入出力データや制御信号のスイング電圧レベル幅を調整できる。インピーダンスの調整を通じて信号のラインへのローディング(Loading)が明確になって、リップル(Ripple)やオーバシュート/アンダシュート(Over−shoot/Under−shoot)現象を顕著に減少できる。
【0034】
インピーダンス調整回路116には例えば、ODT(On−Die Termination)回路やオフ−チップドライバー(Off−Chip Driver:以下、OCD)がある。ODT回路はパッドに連結される信号ラインのインピーダンスを調整することができる。ODT回路は設定されたインピーダンス値に終端抵抗が形成されるようにインピーダンスを調整する。OCDは出力ドライバー112の終端に連結され、差動信号の交差電圧(alternating_voltage)を調整してプルアップ信号とプルダウン信号とを均等化する。
【0035】
本発明のインピーダンス調整回路116によって、パッドを通じて伝達される入出力データや信号の波形が安定化されてデータ信頼度を改善できる。
【0036】
図5は本発明の特徴に従う入出力回路チップの第3の実施形態を示すブロック図である。図5を参照すれば、入出力回路チップ110cは、パッドに電気的に連結される入力ドライバー111と出力ドライバー112、データ入力バッファ113、データ出力バッファ114、靜電保護回路115、インピーダンス調整回路116、及びデエンファシスドライバー117を含む。ここで、入力ドライバー111、出力ドライバー112、データ入力バッファ113、データ出力バッファ114、靜電保護回路115、及びインピーダンス調整回路116は図3乃至図4で説明したものと同一であるので、それらに対する説明は省略する。
【0037】
デエンファシスドライバー117は一般的な出力ドライバー112と並列に連結され、デエンファシスモード(De−emphasis mode)が活性化されれば、スイッチSWは出力ドライバー112からデエンファシスドライバー117にスイッチングされる。そうすると、データ出力バッファ114から出力されるデータはデエンファシス方式のデータに変調されてパッドを通じて出力される。
【0038】
デエンファシスドライバー117は擬似オープンドレーン(Pseudo−Open Drain、以下、POD)タイプのシグナリング(Signaling)方式を適用した出力ドライバーを言う。デエンファシスドライバー117はデータ出力バッファ114から提供されるビット列を変調してパッドへ伝達する。例えば、デエンファシスドライバー117はデエンファシスモードが活性化されれば、データ出力バッファ114から伝達されるビット列と遅延されたビット列を互いに異なる比率に増幅又は減衰して加える。
このようなデエンファシス過程を経れば、パッドへ出力されるデータはその直流成分が最小化される。そして、このようなデエンファシス手続に従って出力されるデータの波形によるならば、チャンネル帯域幅制限に関連する問題を克服できる。
【0039】
(ビット列からなる)方形(square)波自体は、スペクトルの上で高周波を包含する。
しかし、方形波に対して段階的にレベルを減少又は増加する方式のデエンファシス技術を適用すれば、高周波の相当な部分の高周波を抑制できる。従って、デエンファシスドライバー117を通じてチャンネル帯域幅の制限を克服できる。さらに、デエンファシス技術を適用して4−レベルの信号やその以上のマルチレベル(Multi−level)の信号でデータを伝送すれば、高周波によって発生するシンボル間の干渉(Inter−Symbol Interference:ISI)を減少できる。
【0040】
図6は本発明の特徴に従う入出力回路チップの第4の実施形態を示すブロック図である。図6を参照すれば、入出力回路チップ110dは、パッドに電気的に連結される入力ドライバー111と出力ドライバー112、データ入力バッファ113、データ出力バッファ114、靜電保護回路115、インピーダンス調整回路116、デエンファシスドライバー117、及び直並列変換回路118を含む。ここで、入力ドライバー111、出力ドライバー112、データ入力バッファ113、データ出力バッファ114、靜電保護回路115、インピーダンス調整回路116、デエンファシスドライバー117は図3乃至図5で説明したものと同一であるので、それらに対する説明は省略する。
【0041】
直並列変換回路118はデータ入力バッファ113とデータ出力バッファ114との後端に位置し、コアチップ120から入力されるデータ列を直列方式のデータに変換して外部へ伝達できる。そして反対に、直並列変換回路118は外部から入力される直列データを並列データに変換してコアチップ120へ伝達できる。
【0042】
以上の図3乃至図6を通じて入出力回路チップ110a、110b、110c、110dに含まれる多様な構成と機能とが例示的に説明された。しかし、各々の実施形態には入出力データの信頼性を高くするための多様な機能と構成とがさらに追加できることはよく理解できる。特に、回路線幅の縮小が困難な、多様な構成要素(即ち、アンスケーラブルな要素)が入出力回路チップに包含して具現できる。
【0043】
図7は本発明によるメモリ装置の他の回路構成例を示すブロック図である。図7を参照すれば、メモリ装置100’は入出力回路チップ110’を通じて入出力データと、アドレスADDR、及び命令語CMDを受信する。このようなメモリ装置の例としてはフラッシュメモリ装置のような不揮発性メモリ装置がある。
入出力回路チップ110’はデータ入出力チャンネル(I/O Channel)を通じて命令語CMD、アドレスADDR、及びデータ(Data)を受信する。例えば、入出力回路チップ110’はデータ書込み動作の時、外部から提供される書込み命令語(Write Command)、アドレスADDR、及び書込みデータ(Write Data)を、入出力パッドを通じて受信する。
【0044】
書込み命令語とアドレスとが入力される時には、例えば、書込みイネーブル信号(/WE)とアドレスラッチイネーブル(ALE)のような制御信号(CNTL)が同期して入力される。入力された書込み命令語、アドレスADDR、及び書込みデータは入出力回路チップ110’からコアチップ120’へ伝達される。そうすると、コアチップ120’の周辺回路122’は伝達された書込みデータをセルアレイ123’の該アドレスに対応する領域に書き込む。
【0045】
反面、読出し動作の時には入出力回路チップ110’は外部から提供される読出し命令語(Read Command)、アドレスADDRを、入出力パッドを通じて受信する。読出し命令語とアドレスが入力される時には書込みイネーブル信号(/WE)とアドレスラッチイネーブル(ALE)のような制御信号(CNTL)が同期して入力される。入力された読出し命令語、アドレスADDRは入出力回路チップ110’からコアチップ120’へ伝達される。コアチップ120’の周辺回路122’は該アドレスにより指定されたセルアレイ123’の領域からデータをセンシングして入出力回路チップ110’へ伝達する。入出力回路チップ110’は読み出されて提供されたデータを処理して外部へ出力する。
【0046】
以上の図7を通じて入出力回路チップ110’の機能が簡略に説明された。図2の入出力回路チップ110と図7の入出力回路チップ110’との互いに異なる機能を説明したが、本発明は開示された内容のみに制限されないことはよく理解できよう。入出力回路チップ110又は110’を通じて多様な制御信号、データが外部と交換できる。
【0047】
図8は本発明によるメモリ装置実装上の第1実施形態を示す平面図である。図8を参照すれば、本発明の第1実施形態によるメモリ装置100aは印刷回路基板300と、その上に実装される入出力回路チップ110及びコアチップ120を含む。
【0048】
入出力回路チップ110は外部との電気的な連結を提供するための印刷回路基板300の上のパッド101とボンディングワイヤ(Wire)を通じて連結される。即ち、印刷回路基板300のパッド101と入出力回路チップ110のパッド102とがボンディングワイヤ(Bonding Wire)を通じて連結される。
【0049】
入出力回路チップ110とコアチップ120とは、パッド103とパッド104との間のワイヤ結線を通じて電気的に連結される。入出力回路チップ110は外部からパッド102を経由して伝達されるデータ又は信号を処理し、パッド103を通じてコアチップ120へ伝達する。また、入出力回路チップ110はパッド103を通じてコアチップ120の出力データや信号を処理してパッド102へ出力する。
【0050】
入出力回路チップ110とコアチップ120とは互いに異なるデザインルールを適用する工程によって製造できる。例えば、入出力回路チップ110は回路線幅が45nmである製造工程を通じて量産される半導体チップであり、反面、コアチップ120は回路線幅が25nmである製造工程を通じて生産される半導体チップであり得る。このように互いに異なるデザインルールや製造工程を通じて生産された入出力回路チップ110とコアチップ120との組合わせによってメモリ装置100aを構成できる。
この場合、回路線幅の縮小(Shrinking)が相対的に容易である記憶素子を含むコアチップ120の集積度の向上が容易である。反面、バッファやドライバー、靜電保護回路等を含む入出力回路チップ110の回路線幅縮小は相対的に容易でない。従って、回路線幅の縮小が困難である構成を入出力回路チップ110に形成し、回路線幅の縮小が容易である構成をコアチップ120に形成できる。このような入出力回路チップ110とコアチップ120との組合わせを適用すると、急変する回路線幅の縮小トレンドに対してより速やかな対応が可能になる。
【0051】
ここでは、コアチップ120がシングルチップ(Single Chip)で構成される例が説明された。コアチップ120は揮発性メモリ装置であり得る。例えば、コアチップ120はDRAM(Dynamic RAM)のような揮発性メモリを含み得る。又は、コアチップ120は大容量の格納能力を有するNANDフラッシュメモリ(NAND Flash memory)を含み得る。又は、コアチップ120はPRAM、MRAM、ReRAM、又はFRAM(登録商標)等の次世代不揮発性メモリ、若しくはNORフラッシュメモリで構成され得る。さらに、コアチップ120はシングルチップで構成される3次元メモリアレイを含み得る。例えば、コアチップ110aは垂直方向にセルストリングが形成される垂直形NAND(Vertical−NAND)で構成され得る。
【0052】
図9は図8のメモリ装置のA−A’方向の切断面を示す断面図である。図9を参照すれば、メモリ装置100aを構成するためにPCB基板300、入出力回路チップ110、及びコアチップ120が含まれる。そして、入出力回路チップ110とコアチップ120、そしてPCB基板300との電気的な連結のためにパッドP110a、P110b、P120、P130(各々、上記図8におけるパッド102、103、104、101に対応する)とボンディングワイヤW1、W2が形成される。
【0053】
メモリ装置110aを構成するためにPCB基板300の上に入出力回路チップ110とコアチップ120とが装着される。入出力回路チップ110、コアチップ120の各々とPCB基板300との間には接着層190a、190bが介挿され得る。このような構造で、コアチップ120に形成されるパッドP120と入出力回路チップ110に形成されるパッドP110bとがボンディングワイヤW2を通じて連結される。入出力回路チップ110に形成されるパッド110aはPCB基板300のパッドP130とボンディングワイヤW1とを通じて電気的に連結される。
【0054】
ここで、入出力回路チップ110とコアチップ120とは各々同一又は異なるデザインルールの工程によって製造され得る。
【0055】
図10は本発明によるメモリ装置実装上の第2実施形態を示す平面図である。図10を参照すれば、サイズが互いに異なる2つの第1、第3コアチップ120、140がPCB基板300の上に積層される。そして、2つのコアチップ120、140の各々に対応する入出力回路チップ110aと110b、及び、130aと130bが各々、第3コアチップ140の上部、及び、PCB基板300の上部に位置する。さらに詳細に説明すれば、次の通りである。
【0056】
PCB基板300の上部には第3コアチップ140と、入出力回路チップ130a、130bとが実装される。そして、第3コアチップ140の上部に第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bとが積層される。ここで、2つのコアチップ120、140の各々は4つの辺の中で対向する2つの辺にチップパッドが形成される場合を示した。しかし、このような構成は例示的な実施形態に過ぎず、1つの辺のみにチップパッドが形成されるか、又は4つの辺の全部又は一部にチップパッドが形成される場合もある。
【0057】
第1コアチップ120にデータ又は信号を提供するための入出力回路チップ110a、110bは第1コアチップ120のチップパッドとボンディングワイヤとを通じて電気的に連結される。そして、入出力回路チップ110a、110bの各々から引き出されたボンディングワイヤは第3コアチップ140のチップパッドに連結される。ここで、入出力回路チップ110a、110bの各々のレイアウトやサイズは異なる場合がある。
【0058】
第3コアチップ140のチップパッドは再び別の入出力回路チップ130a、130bにボンディングワイヤを通じて連結される。そして、入出力回路チップ130a、130bに連結されたボンディングワイヤはPCB基板300の上に形成されるパッドに連結される。PCB基板300の上に形成されるパッドとメモリ装置100bの外部のデータライン及び信号ラインとは、別途電気的に接続される(図示せず)。
【0059】
図示された方式と異なり、コアチップと入出力回路チップとが分離されない一般的なチップダイを積層してマルチ−チップパッケージにメモリ装置100bを構成する場合には積層工程が容易でなくなる。積層されたチップのチップパッドから外部へボンディングワイヤーを連結する難いチップの組合が生じられる。この場合、少なくとも1つのチップに再配線工程を適用してボンディングワイヤーを連結するか、又は、不良の危険(Risk)を冒して製品を組立てせざるを得ないが、いずれにせよ、品質及び/又は収率の急激な低下を避けるのが困難である。
【0060】
しかし、本発明の実施形態のように、入出力回路チップ110a、110bとコアチップ120、及び入出力回路チップ130a、130bとコアチップ140を各々分離すれば、再配線工程無しでチップを積層できる。また、入出力回路チップ110a、110bの位置によっては、ボンディングワイヤの長さを短縮でき、収率を相対的に改善できる。
【0061】
図11は図10のメモリ装置のB−B’方向の切断面を示す断面図である。図11を参照すれば、メモリ装置100bにはPCB基板300、入出力回路チップ110a、110b、第1コアチップ120、入出力回路チップ130a、130b、第3コアチップ140が含まれる。
【0062】
メモリ装置110bを構成するためにPCB基板300の上に第3コアチップ140及び入出力回路チップ130a、130bが位置する。PCB基板300に位置するパッドと第3コアチップ140とは入出力回路チップ130a、130bを経由するように結線される。PCB基板300と第3コアチップ140との間には接着層190bが、そしてPCB基板300と入出力回路チップ130a、130bとの間には接着層190a、190cがさらに含まれ得る。
【0063】
第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bとは第3コアチップ140の上部に積層される。第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bとはボンディングワイヤを通じて電気的に連結される。そして、入出力回路チップ110a、110bの各々のパッドと第3コアチップ140に位置するパッドとが電気的に連結される。このような構造は第1コアチップ120と第3コアチップ140のサイズに関わらず、多様な組合わせのマルチ−チップを用いてメモリ装置100bを形成できる自由度を提供する。
また、入出力回路チップ110a、110bを利用することにより、如何なるチップの組合わせのマルチ−チップであっても第3コアチップ140の上部にルーティングのための再配線工程が不必要になる。
【0064】
図12は本発明によるメモリ装置実装上の第3実施形態を示す平面図である。図12を参照すれば、同一又は類似サイズのコアチップ120、140がPCB基板300の上に積層されてメモリ装置100cを構成する。そして、2つのコアチップ120、140の各々に対応する入出力回路チップ110a、110b、130a、130bがPCB基板300の上部に位置する。さらに詳細に説明すれば、次の通りである。
【0065】
PCB基板300の上部には第1コアチップ120と、第1コアチップ120の図でy方向の両辺に各々隣接した位置に出力回路チップ110a、110bとが実装される。さらに、PCB基板300の上部には第3コアチップ140に連結されるべき入出力回路チップ130a、130bが、第1コアチップ120の図でx方向の両辺に各々隣接した位置に、即ち入出力回路チップ110a、110bと直角に回転された位置に実装される。そして、第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bの上部に第3コアチップ140とが積層される。ここで、第3コアチップ140は第1コアチップ120と同種の半導体装置であるか、或いは、類似のサイズの半導体装置である。第3コアチップ140は結局、第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bの上部に位置し、第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bとによって物理的に支持される。
【0066】
このような積層構造で、第1コアチップ120のチップパッドと入出力回路チップ110a、110bとのチップパッドがボンディングワイヤを通じて連結される。そして、入出力回路チップ110a、110bのチップパッドと、PCB基板300の上に形成されたパッドとがボンディングワイヤを通じて接続される。第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bとの上部に接着層191が形成され、その上部に第3コアチップ140が積層される。そして、第3コアチップ140に形成されたチップパッドは積層されなかった入出力回路チップ130a、130bのチップパッドとボンディングワイヤを通じて連結される。
【0067】
上述した構造は対向する2つの辺にチップパッドが位置するコアチップ120、140に対する説明であるが、1つの辺のみにチップパッドが位置するコアチップに対しても同様に適用可能である。このような構造で積層された長方形状の第3コアチップ140は下部に位置する第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bとによって支持される。従って、辺部分に物理的な力が加えられる製造工程でも、オーバーハング(Over−hang)に起因する問題を解決できる。
【0068】
図13は図12のメモリ装置のC−C’方向の切断面を示す断面図である。図13を参照すれば、メモリ装置100cにはPCB基板300、入出力回路チップ110a、110b、第1コアチップ120、入出力回路チップ130a、130b、第3コアチップ140が含まれる。
【0069】
メモリ装置110cを構成するために、PCB基板300の上に第1コアチップ120及び入出力回路チップ110a、110bが位置する。切断面には示さなかったが、入出力回路チップ130a、130bも、PCB基板300の上に位置する。そして、第1コアチップ120及び入出力回路チップ110a、110bに形成されるチップパッドがボンディングワイヤを通じて連結される。入出力回路チップ110a、110bのチップパッドは再び外部との結線のためにPCB基板300の上に位置するパッドとボンディングワイヤを通じて結線される。
PCB基板300と第1コアチップ120との間には接着層190bが、そしてPCB基板300と入出力回路チップ110a、110bとの間には接着層190a、190cが、各々介挿され得る。
【0070】
第1コアチップ120と入出力回路チップ110a、110bと第3コアチップ140との間には接着層191が介挿形成され得る。接着層191の上部に第3コアチップ140が積層される。図13には示さないが、PCB基板300の上に位置する入出力回路チップ130a、130bと第3コアチップ140のチップパッドとがボンディングワイヤを通じて電気的に接続される。そして、入出力回路チップ130a、130bのチップパッドとPCB基板300の上に形成されたパッドがボンディングワイヤを通じて連結される。図12に示したように、このような連結は図13の正面又は後面で行われる。
【0071】
再び図13を参照すれば、第1コアチップ120の上部に積層される長方形状の第3コアチップ140にはオーバーハング(Over−hang)が存在する。即ち、縦横の比率が異なるチップを互いにずれるように積層する時、チップの一部分の下側は距離D1だけ支持されなくなる。ここで、この距離D1をオーバーハングと称する。オーバーハングはチップパッドにワイヤーを結線する工程で押圧される。そして、反複される圧力によってオーバーハング部に歪み(Warpage)や破損が発生し得る。このようなオーバーハングの歪みは第3コアチップ140のチップパッドに連結されるボンディングワイヤーとの接触不良(Contact fail)を誘発する。オーバーハングの長さD1が増加するほど、ボンディングワイヤーの接触不良はさらに増加する。
【0072】
しかし、本発明の実施形態に従って入出力回路チップ110a、110bが分離されると、入出力回路チップ110a、110bが第3コアチップ140のオーバーハング部分を支持できる。従って、オーバーハング部分の歪みや破損が画期的に減少する。また、入出力回路チップ110a、110bの位置調整を通じてチップのサイズに関係なく多様な大きさのオーバーハングに対して柔軟性のある支持台を提供できる。
【0073】
図14は本発明によるメモリ装置実装上の第4実施形態を示す平面図である。図14を参照すれば、本発明の実施形態によるメモリ装置100dは印刷回路基板300に実装される1つの入出力回路チップ110と複数の積層されたコアチップとを含む。図14では、4つの第1乃至第4コアチップ120、130、140、150が例示された。しかし、複数のコアチップの数はこれに限られず、より少ないか、或いはより多い場合がある。
【0074】
入出力回路チップ110は、外部との電気的な連結を提供するための印刷回路基板(=PCB基板)300上のパッド101とワイヤ(Wire)を通じて連結される。即ち、印刷回路基板300のパッド101と入出力回路チップ110のパッド102とがワイヤ(Wire)を通じて連結される。
【0075】
入出力回路チップ110及び複数の積層された第1乃至第4コアチップ120乃至150はパッド103とパッド105との間のボンディングワイヤ結線を通じて電気的に連結される。入出力回路チップ110は外部からパッド102を経由して伝達されるデータ又は信号を処理し、パッド103を通じて複数のコアチップ120乃至150へ伝達する。また、入出力回路チップ110はパッド103を通じて複数のコアチップ120乃至150の出力データや信号を処理してパッド102へ出力する。
【0076】
入出力回路チップ110と複数のコアチップ120乃至150とは互いに異なるデザインルールを適用する工程によって製造され得る。例えば、入出力回路チップ110は回路線幅が45nmである製造工程を通じて量産される半導体チップであり、反面、コアチップ120は回路線幅が25nmである製造工程を通じて生産される半導体チップであり得る。このように互いに異なるデザインルールや製造工程を通じて生産された入出力回路チップ110とコアチップ120との組合わせによってメモリ装置100aを構成できる。この場合、回路線幅の縮小(Shrinking)が相対的に容易である記憶素子を含むコアチップ120の集積度の向上が容易になる。
【0077】
反面、入出力バッファや靜電保護回路等を含む入出力回路チップ110の回路線幅縮小は相対的に容易でない。従って、回路線幅の縮小が困難である回路構成要素を入出力回路チップ110に形成し、回路線幅の縮小が容易である回路構成要素を複数のコアチップ120乃至150に形成できる。このような入出力回路チップ110と複数のコアチップ120乃至150との組合わせを適用することにより、急変する回路線幅の縮小トレンドに対してより速やかな対応が可能である。
【0078】
ここで、複数のコアチップ120乃至150は揮発性メモリ装置であり得る。例えば、複数のコアチップ120乃至150はDRAM(Dynamic RAM)のような揮発性メモリを含み得る。又は、複数のコアチップ120乃至150は大容量の格納能力を有するNANDフラッシュメモリ(NAND Flash memory)を含み得る。又は、複数のコアチップ120乃至150はPRAM、MRAM、ReRAM、FRAM(登録商標)等の次世代不揮発性メモリ及び/又はNORフラッシュメモリで構成され得る。さらに、複数のコアチップ120乃至150の各々は3次元メモリアレイを含み得る。例えば、複数のコアチップ120乃至150の各々は垂直方向にセルストリングが形成される垂直形NAND(Vertical−NAND)で構成され得る。
【0079】
図15は図14のメモリ装置を示す斜視図である。図15を参照すれば、メモリ装置100dを構成するためにPCB基板300、入出力回路チップ110、及び複数のコアチップ120乃至150が実装される。
【0080】
メモリ装置100dを構成するためにPCB基板300の上に1つの入出力回路チップ110とコアチップ120とが装着される。続いて、第1コアチップ120の上部には第3コアチップ130が積層される。第3コアチップ130の上部には第3コアチップ140が、そして第3コアチップ140の上部には第4コアチップ150が各々積層される。
ここで、4つのコアチップ120乃至150が積層される場合を説明したが、本発明はこれに制限されないことは容易に理解できよう。そして、4つのコアチップ120乃至150の間には接着層が存在できる。
【0081】
このような構造で、入出力回路チップ110は複数のコアチップ120乃至150に共有され得る。即ち、全てコアチップ120乃至150の入出力データは入出力回路チップ110を通じて外部と交換され得る。
コアチップ120乃至150の、アドレス、データ、チップセレクト、ライトイネーブルなどの対応する入出力パッドは最大数が全てのコアチップに用意され、図示したように順次ワイヤー接続される。特定のコアチップで使われない入出力に対しても、他のコアチップに供給するためのダミーパッドが用意される。
【0082】
図16は本発明によるメモリ装置実装上の第5実施形態を示す平面図である。図16を参照すれば、本発明の実施形態によるメモリ装置100eは印刷回路基板300に実装される1つの入出力回路チップ110と、積層された5つの第1乃至第5コアチップ120、130、140、150、160とを含む。ここで、複数の積層されたコアチップ120乃至160はシリコン貫通ビア(Through−Silicon Via、以下、TSVという)を通じて相互接続され得る。
【0083】
入出力回路チップ110は、外部との電気的な連結を提供するためのPCB基板300の上のパッド101と電気的に連結される。しかし、PCB基板300の上のパッド101と入出力回路チップ110のビアV11aとの電気的な連結のためには、ボンディングワイヤではなく、PCB基板300上に形成された回路パターン又は該基板内に埋め込まれた回路が使用され得る。また、入出力回路チップ110のビアV11bはPCB基板300上の回路パターン又は又は該基板内に埋め込まれた回路を通じてコアチップ120乃至160のビアV12aと連結される。
【0084】
入出力回路チップ110及び複数の積層された第1乃至第4コアチップ120乃至160は、互いに異なるデザインルールが適用された工程によって製造され得る。例えば、入出力回路チップ110は回路線幅が45nmである製造工程を通じて量産される半導体チップであり、反面、複数の積層されたコアチップ120乃至160は回路線幅が25nmである製造工程を通じて生産される半導体チップであり得る。このように互いに異なるデザインルール及び/又は製造工程を通じて生産された入出力回路チップ110と複数の積層されたコアチップ120乃至160の組合わせによってメモリ装置100eを構成できる。
【0085】
この場合回路線幅の縮小(Shrinking)が相対的に容易である記憶素子を含む複数の積層されたコアチップ120乃至160の集積度の向上が容易である。反面、入出力バッファや靜電保護回路等を含む入出力回路チップ110の回路線幅縮小は相対的に容易でない。従って、回路線幅の縮小が困難である構成を入出力回路チップ110に形成し、回路線幅の縮小が容易である構成を複数の積層されたコアチップ120乃至160に形成できる。このような入出力回路チップ110と複数の積層されたコアチップ120乃至160との組合わせを適用する場合、急変する回路線幅の縮小トレンドに対してより速やかな対応が可能である。
【0086】
ここで、複数の積層されたコアチップ120乃至160は揮発性メモリ装置であり得る。例えば、複数のコアチップ120乃至160はDRAM(Dynamic RAM)のような揮発性メモリを含み得る。又は、複数の積層されたコアチップ120乃至160は大容量の格納能力を有するNANDフラッシュメモリ(NAND Flash memory)を含み得る。又は、複数のコアチップ120乃至160はPRAM、MRAM、ReRAM、FRAM(登録商標)等の次世代不揮発性メモリ及び/又はNORフラッシュメモリで構成され得る。さらに、複数の積層されたコアチップ120乃至160の各々は3次元メモリアレイを含み得る。例えば、複数の積層されたコアチップ120乃至160の各々は垂直方向にセルストリングが形成される垂直形NAND(Vertical−NAND)で構成され得る。
【0087】
図17は図16のメモリ装置のE−E’方向の切断面を示す断面図である。図17を参照すれば、メモリ装置100eは、PCB基板300、入出力回路チップ110、及び複数の積層されたコアチップ120乃至160を含む。
【0088】
入出力回路チップ110は、シリコン貫通ビア(TSV)方式で形成された複数のビアV11a、V11bを含む。入出力回路チップ110の下部に形成される外部端子B1、B2によってPCB基板300に固定される。メモリ装置100eの外部と連結されるパッドP30(図16では、パッド101)とビアV11aが外部電極B1とPCB基板300の回路とを通じて連結される。ここで、PCB基板300の回路は、基板の上に形成される金属パターンであるか、或いは該基板内に埋め込まれた回路配線で構成される。ビアV11aを通じて入出力回路チップ110はメモリ装置110eの外部とデータ又は信号を交換する。
【0089】
入出力回路チップ110はビアV11bと外部端子B2、そしてPCB基板300の回路を通じて複数のコアチップ120乃至160と連結される。最下層に積層される第1コアチップ120はビアを形成するためのビア領域121を含む。ビア領域121に貫通する導電性ビアV12a、V12bは外部端子B3、B4を通じて入出力回路チップ110と電気的に連結される。ここで外部端子B1、B2、B3、B4はソルダボール(Solder Ball)で形成され得る。
【0090】
第1コアチップ120の貫通構造は第2乃至第5コアチップ130、140、150、160の各々に対しても同様に適用される。第2コアチップ130にはビア領域131にビアV13a、V13bが形成される。ビアV13a、V13bはビアV12a、V12bと同一の位置に整列される。第3コアチップ140にはビア領域141にビアV14a、V14bが形成される。ビアV14a、V14bはビアV13a、V13bと同一の位置に整列される。第4コアチップ150にはビア領域151にビアV15a、V15bが形成される。ビアV15a、V15bはビアV14a、V14bと同一の位置に整列される。第5コアチップ160にはビア領域161にビアV16a、V16bが形成される。ビアV16a、V16bはビアV15a、V15bと同一の位置に整列される。また、各々のチップの間及びPCB基板300との間には接着層190a、190b、191、192、193、194が具備され得る。
【0091】
スタック形マルチ−チップを構成するためにシリコン貫通ビア(TSV)技術を使用してコアチップを積層すれば、ボンディングワイヤ方式に比べて配線距離を大幅に減少できるので、素子の高速化、低電力化、小型化等の効果を期待できる。
【0092】
図18は本発明によるメモリ装置実装上の第6実施形態を示す平面図である。図18を参照すれば、本発明の実施形態によるメモリ装置100fは印刷回路基板300に実装される1つの入出力回路チップ110と、積層された5つの第1乃至第5コアチップ120、130、140、150、160とを含む。ここで、複数のコアチップ120乃至160はシリコン貫通ビア(TSV)を通じて相互連結される。
【0093】
入出力回路チップ110は、外部との電気的な連結を提供するためのPCB基板300上のパッド101と電気的に連結される。PCB基板300上のパッド101との電気的な連結のために入出力回路チップ110のチップパッド102はボンディングワイヤを通じて連結される。また、入出力回路チップ110のチップパッド103はPCB基板300の上に形成されるパッド105とボンディングワイヤを通じて連結される。PCB基板300の上に形成されるパッド105はコアチップ120乃至160のビアV12a、V12bとPCB基板300に形成された回路パターン又は該基板内に埋め込まれた回路によって電気的に連結される。
【0094】
図19は図18のメモリ装置のF−F’方向の切断面を示す断面図である。図19を参照すれば、メモリ装置100fは、PCB基板300、入出力回路チップ110、及び複数の積層されたコアチップ120乃至160を含む。
【0095】
入出力回路チップ110のチップパッドP111(図18では、パッド102)はボンディングワイヤW1を通じてPCB基板300の上のパッドP30(図18では、パッドP30)と連結される。入出力回路チップ110に形成されたパッドP112、P113(図18では、共にパッド103)はPCB基板300の上に形成されるパッドP31、32(図18では、共にパッド105)とボンディングワイヤW2、W3を通じて連結される。そして、パッドP31、32はPCB基板300の回路パターンを通じて複数のコアチップ120乃至160と連結される。最下層に積層される第1コアチップ120は貫通ビアを形成するためのビア領域121を含む。ビア領域121に貫通する導電性ビアV12a、V12bは外部端子B1、B2を通じて入出力回路チップ110と電気的に連結される。ここで、外部端子B1、B2はソルダボール(Solder Ball)で形成され得る。
【0096】
第1コアチップ120の貫通構造は第2乃至第5コアチップ130、140、150、160の各々に対して同様に適用される。第2コアチップ130にはビア領域131にビアV13a、V13bが形成される。ビアV13a、V13bはビアV12a、V12bと同一の位置に整列される。第3コアチップ140にはビア領域141にビアV14a、V14bが形成される。ビアV14a、V14bはビアV13a、V13bと同一の位置に整列される。第4コアチップ150にはビア領域151にビアV15a、V15bが形成される。ビアV15a、V15bはビアV14a、V14bと同一の位置に整列される。第5コアチップ160にはビア領域161にビアV16a、V16bが形成される。ビアV16a、V16bはビアV15a、V15bと同一の位置に整列される。また、各々のチップの間及びPCB基板300との間には接着層190a、190b、191、192、193、194が具備され得る。
【0097】
スタック形マルチ−チップを構成するためにシリコン貫通ビア技術を使用してコアチップを積層すれば、ワイヤボンディング方式に比べて配線距離を大幅に減少できるので、素子の高速化、低電力化、小型化等の効果を期待できる。
【0098】
入出力回路チップ110と複数のコアチップ120乃至160とは互いに異なるデザインルールを適用する工程によって製造され得る。例えば、入出力回路チップ110は回路線幅が45nmである製造工程を通じて量産される半導体チップであり、反面、コアチップ120乃至160は回路線幅が25nmである製造工程を通じて生産される半導体チップであり得る。このように互いに異なるデザインルール及び/又は製造工程を通じて生産された入出力回路チップ110とコアチップ120乃至160との組合わせによってメモリ装置100fを構成できる。この場合、回路線幅の縮小(Shrinking)が相対的に容易である記憶素子を含むコアチップ120の集積度の向上が容易である。
【0099】
反面、入出力バッファや靜電保護回路等を含む入出力回路チップ110の回路線幅縮小は相対的に容易でない。従って、回路線幅の縮小が困難である回路構成要素を入出力回路チップ110に形成し、回路線幅の縮小が容易であり回路構成要素を複数のコアチップ120乃至160に形成できる。このような入出力回路チップ110と複数のコアチップ120乃至160との組合わせを適用する場合、急変する回路線幅の縮小トレンドにより速やかな対応が可能である。また、1つの入出力回路チップ110に複数のコアチップ120乃至160のデータ及び信号交換を担当させられる。
【0100】
ここで、複数の積層されたコアチップ120乃至160は揮発性メモリ装置であり得る。例えば、複数のコアチップ120乃至160はDRAM(Dynamic RAM)のような揮発性メモリを含み得る。又は、複数の積層されたコアチップ120乃至160は大容量の格納能力を有するNANDフラッシュメモリ(NAND Flash memory)を含み得る。又は、複数のコアチップ120乃至160はPRAM、MRAM、ReRAM、FRAM(登録商標)等の次世代不揮発性メモリ及び/又はNORフラッシュメモリで構成され得る。さらに、複数の積層されたコアチップ120乃至160の各々は3次元メモリアレイを含み得る。例えば、複数の積層されたコアチップ120乃至160の各々は垂直方向にセルストリングが形成される垂直形NAND(Vertical−NAND)で構成され得る。
【0101】
図20は本発明によるメモリ装置実装上の第7実施形態を示す平面図である。図20を参照すれば、本発明の実施形態によるメモリ装置100gは印刷回路基板300に積層された5つの第1乃至第5コアチップ120、130、140、150、160と、最上部に積層される入出力回路チップ110とを含む。複数のコアチップ120乃至160と入出力回路チップ110とは複数のシリコン貫通ビア(TSV)を通じて電気的に連結され得る。
【0102】
入出力回路チップ110は、複数のコアチップ120乃至160の最上層部に積層される。入出力回路チップ110のチップパッド106は外部との電気的な連結を提供するためのPCB基板300の上のパッド101と電気的に連結される。PCB基板300の上のパッド101との電気的な連結のために入出力回路チップ110のチップパッド106はボンディングワイヤを通じて連結される。
【0103】
反面、入出力回路チップ110と複数のコアチップ120乃至160とは、シリコン貫通ビア(TSV)を通じて電気的に連結される。このような構造は後述する図21でさらに詳細に説明される。
【0104】
図21は図20のメモリ装置のG−G′方向の切断面を示す断面図である。図21を参照すれば、メモリ装置100fは、PCB基板300、入出力回路チップ110、及び複数のコアチップ120乃至160を含む。
【0105】
複数のコアチップ120乃至160はPCB基板300の上部に積層される。最下層に積層される第1コアチップ120は貫通ビアを形成するためのビア領域121を含む。ビア領域121には第1コアチップ120を垂直に貫通するビアV12a、V12bが形成される。第1コアチップ120のビアV12a、V12bの下部は外部端子B1、B2を通じてPCB基板300に固定される。ここで、外部端子B1、B2はソルダボール(Solder Ball)で形成され得る。
【0106】
第1コアチップ120の貫通構造は第2乃至第5コアチップ130、140、150、160の各々に対して同様に適用される。第2コアチップ130にはビア領域131にビアV13a、V13bが形成される。ビアV13a、V13bはビアV12a、V12bと同一の位置に整列される。第3コアチップ140にはビア領域141にビアV14a、V14bが形成される。ビアV14a、V14bはビアV13a、V13bと同一の位置に整列される。第4コアチップ150にはビア領域151にビアV15a、V15bが形成される。ビアV15a、V15bはビアV14a、V14bと同一の位置に整列される。第5コアチップ160にはビア領域161にビアV16a、V16bが形成される。ビアV16a、V16bはビアV15a、V15bと同一の位置に整列される。また、各々のチップの間及びPCB基板300の間には接着層190、191、192、193、194が具備され得る。
【0107】
上述した第5コアチップ160の上部に入出力回路チップ110が積層される。入出力回路チップ110は貫通ビアV11a、V11bを通じて第1乃至第5コアチップ120乃至160と連結される。貫通ビアを形成するために入出力回路チップ110にはビア領域111’が具備される。そして、第5コアチップと入出力回路チップ110との間には接着層195が具備され得る。
【0108】
図22は本発明の実施形態によるメモリシステム1000を示すブロック図である。図22を参照すれば、本発明に従うメモリシステム1000はメモリ装置1200とメモリコントローラ1100とを含む。
【0109】
メモリコントローラ1100はメモリ装置1200を制御するように構成される。メモリ装置1200とメモリコントローラ1100とは一体に結合されてメモリカードとして提供され得る。SRAM1110はプロセシングユニット1120のワーキング(working、一時記憶用)メモリとして使用される。ホストインターフェイス1130はメモリシステム1000と接続されるホストのデータ交換プロトコルを具備する。エラー訂正ブロック(ECC)1140はメモリ装置1200から読出されたデータに含まれるエラーを検出及び訂正する。メモリインターフェイス1150は本発明のメモリ装置1200とインターフェイシングする。プロセシングユニット(CPU)1120はメモリコントローラ1100内のデータを交換するための全般的制御動作を遂行する。図示しないが、本発明に従うメモリシステム1000はホスト(Host)とのインターフェイシングのためのコードデータを格納するROMをさらに含み得ることはこの分野の通常的な知識を習得した者に明確であろう。
【0110】
メモリ装置1200は入出力回路チップとコアチップとを具備する。従って、1つのメモリ装置1200には互いに異なるデザインルールや工程を通じて製作された入出力回路チップとコアチップとが包含され得る。メモリ装置1200の構成は図1乃至21で説明されたメモリ装置の何れかと実質的に同一である。例えばメモリ装置1200は、複数のフラッシュメモリチップを含んで構成されるマルチ−チップパッケージからなり得る。
【0111】
メモリコントローラ1100はUSB、MMC、PCI−E、SAS、SATA、PATA、SCSI、ESDI、そしてIDE等のような多様なインターフェイスプロトコルの中で1つを通じて外部(例えば、ホスト)と通信するように構成される。
【0112】
図23には入出力回路チップとコアチップとが分離された不揮発性メモリ装置2010又はRAM2030を含むコンピューティングシステム2000が概略的に示されている。本発明に従うコンピューティングシステム2000はシステムバス2060に電気的に連結されたプロセシングユニット(CPU)2020、RAM2030、ユーザーインターフェイス2040、ベースバンドチップセット(Baseband chipset)のようなモデム2050、及び不揮発性メモリ(NVM)2010を含む。
【0113】
本発明に従うコンピューティングシステム2000がモバイル装置である場合、コンピューティングシステム2000の動作電圧を供給するためのバッテリー(図示せず)が追加的に提供される。また図示しないが、本発明に従うコンピューティングシステム2000には応用チップセット(Application chipset)、カメライメージプロセッサー(Camera Image Processor:CIS)、モバイルDRAM、等がさらに含まれ得る。
【0114】
ここで、不揮発性メモリ装置2010又はRAM2030は各々、入出力回路チップとコアチップとを具備する。従って、1つのメモリ装置は互いに異なるデザインルールや工程を通じて製作された入出力回路チップとコアチップとを含み得る。不揮発性メモリ装置2010又はRAM2030の構成は図1乃至図21で説明されたメモリ装置の何れかと実質的に同一である。
【0115】
本発明に従うメモリ装置又はメモリコントローラは多様な形態のパッケージを利用して実装され得る。例えば、本発明に従うフラッシュメモリ装置及び/又はメモリコントローラはPoP(Package on Package)、BGAs(Ball grid arrays)、CSPs(Chip scale packages)、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)、PDIP(Plastic Dual In−Line Package)、Die in Waffle Pack、Die in Wafer Form、COB(Chip On Board)、CERDIP(Ceramic Dual In−Line Package)、MQFP(Metallic Quad Flat Pack)、TQFP(Thin Quad Flatpack)、SOIC(Small Outline Integrated Circuit)、SSOP(Shrunk Small Outline Package)、TSOP(Thin Small Outline Package)、TQFP(Thin Quad Flatpack)、SIP(Single In line Package)、MCP(Multi Chip Package)、WFP(Wafer−level Fabricated Package)、WSP(Wafer−Level Processed Stack Package)等のようなパッケージを利用して実装され得る。
【0116】
以上のように図面と明細書で最適の実施形態が開示された。ここで、特定の用語が使用されたが、これらは単に本発明を説明するための目的で使用されており、意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するものではない。従って、本技術分野の通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他実施形態が可能であることが容易に理解できよう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は添付された特許請求の範囲の技術的思想によってのみ定められなければならない。
【符号の説明】
【0117】
10 信号ライン
11 制御信号ライン
V11a、V11b、V12a、V12b、V13a、V13b、V14a、V14b、V15a、V15b、V16a、V16b ビア
12 DQS信号ライン
13 入出力ライン
100、100’、100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g メモリ装置
101、102、103、104、105 パッド
110、110’、110a、110b、110c、110d 入出力回路チップ
P11、P30、P31、P32、P110a、P110b、P111、P112、P113、P120、P130 パッド、チップパッド
111 入力ドライバー
112 出力ドライバー
113 データ入力バッファ
114 データ出力バッファ
115 靜電保護回路
116 インピーダンス調整回路
117 デエンファシスドライバー
118 直並列変換回路
120、120’ コアチップ、第1コアチップ
121、131、141、151、161、111’ ビア領域
122、122’ 周辺回路
123、123’ セルアレイ
130、140、150、160 コアチップ、第2、第3、第4、第5コアチップ
130a、130b 入出力回路チップ
190、190a、190b、190c、191、192、193、194、195 接着層
200 メモリコントローラ
300 PCB基板(印刷回路基板)
1100 メモリコントローラ
1110 SRAM
1120 プロセシングユニット
1130 ホストインターフェイス
1140 エラー訂正ブロック
1150 メモリインターフェイス
1200 メモリ装置
2010 不揮発性メモリ装置
2020 プロセシングユニット
2030 RAM
2040 ユーザーインターフェイス
2050 モデム
2060 システムバス


【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶(メモリ)素子と前記記憶素子にデータを書き込むか、又は読み出す周辺回路とを含む第1半導体チップと、
外部と前記第1半導体チップとの間で交換されるデータ又は信号の入出力機能を遂行する第2半導体チップと、を含むことを特徴とするメモリ装置。
【請求項2】
前記第1半導体チップは第1最小回路線幅を有し、前記第2半導体チップは前記第1最小回路線幅とは異なる第2最小回路線幅を有することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項3】
前記第2半導体チップは、
前記外部から入出力端へ入力されるデータのレベルを調整する入力ドライバーと、
前記入力ドライバーから提供されるデータを一時的に格納し、格納されたデータを前記第1半導体チップへ伝達するデータ入力バッファと、
前記第1半導体チップからの出力データを一時的に格納するデータ出力バッファと、
前記データ出力バッファに格納された出力データのレベルを調整して前記入出力端を経由して前記外部へ出力する出力ドライバーと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項4】
前記入出力端に連結され、前記入出力端に印加される意図しない高電圧を遮断するための靜電保護回路をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
【請求項5】
前記入出力端に連結され、前記入出力端の終端インピーダンスを調整するためのインピーダンス調整回路をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
【請求項6】
前記入出力端と前記データ出力バッファとの間で前記出力データを変調して前記出力データの直流成分及び高周波成分をフィルタリングするためのデエンファシスドライバーをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
【請求項7】
前記データ出力バッファから出力される出力データを前記出力ドライバー又は前記デエンファシスドライバーへ選択的に提供するためのスイッチングを含むことを特徴とする請求項6に記載のメモリ装置。
【請求項8】
前記データ入力バッファから提供される入力データ列を並列化するか、或いは前記第1半導体チップから伝達される出力データ列を直列化して前記データ出力バッファへ提供する直並列変換回路をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
【請求項9】
前記周辺回路は読出し/書込み回路を含むことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項10】
前記第1半導体チップには基準値より小さい回路線幅の素子が含まれ、前記第2半導体チップには前記基準値より同一であるか、或いは大きい回路線幅の素子が含まれることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項11】
印刷回路基板と、
前記印刷回路基板の上部に位置する第1コアチップと、
前記印刷回路基板の上部に位置し、前記第1コアチップに入出力されるデータ又は信号の入出力機能を遂行する第1入出力回路チップと、
前記第1コアチップの上部に積層される第2コアチップと、
前記第1コアチップの上部に積層され、前記第2コアチップに入出力されるデータ又は信号の入出力動作を遂行する第2入出力回路チップと、を含み、
前記第1入出力回路チップと第2入出力回路チップとは、前記第1コアチップと前記第2コアチップとの間のボンディングワイヤーの数を最少化するように前記印刷回路基板の上に位置することを特徴とするメモリ装置。
【請求項12】
前記第1入出力回路チップは前記第2コアチップの一側に配列されるチップパッドと電気的に連結されることを特徴とする請求項11に記載のメモリ装置。
【請求項13】
前記第2入出力回路チップは前記第2コアチップのチップパッドと前記第1コアチップのチップパッドとに電気的に連結されることを特徴とする請求項12に記載のメモリ装置。
【請求項14】
前記第2コアチップは前記第1コアチップより大きい面積を有することを特徴とする請求項11に記載のメモリ装置。
【請求項15】
前記第1入出力回路チップ又は前記第2入出力回路チップは、伝達するデータ又は信号のレベルを調整する入出力ドライバー、入出力バッファ、靜電保護回路、インピーダンス調整回路、デエンファシスドライバー、及び直並列回路の中で少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載のメモリ装置。
【請求項16】
印刷回路基板と、
前記印刷回路基板の上部に位置する第1コアチップと、
前記印刷回路基板の上部及び前記第1コアチップの第1側面に位置し、前記第1コアチップに入出力されるデータの入出力機能を遂行する第1入出力回路チップと、
前記第1コアチップ及び前記第1入出力回路チップの上部に積層される第2コアチップと、を含むことを特徴とするメモリ装置。
【請求項17】
前記第2コアチップは前記第1コアチップと同一の幅と長さとを有する長方形状を有し、前記第1コアチップと直角に回転した方向に積層されることを特徴とする請求項16に記載のメモリ装置。
【請求項18】
第1入出力回路チップは、前記第2コアチップの前記第1コアチップに対するオーバーハングに対応する空間に位置することを特徴とする請求項16に記載のメモリ装置。
【請求項19】
前記第1側面と直角方向に位置し、前記第2コアチップのデータの入出力機能を遂行する第2入出力回路チップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載のメモリ装置。
【請求項20】
外部とデータ又は信号を交換するための入出力回路チップと、
各々前記入出力回路チップから提供される信号に応答して、前記データを格納するか、或いは内部に格納されたデータを読出して前記入出力回路チップへ出力する、垂直方向に積層される複数のコアチップと、を含むことを特徴とするメモリ装置。
【請求項21】
前記入出力回路チップと前記複数のコアチップとの中で少なくとも1つは互いに異なる回路線幅を有することを特徴とする請求項20に記載のメモリ装置。
【請求項22】
前記複数のコアチップの各々はチップパッドを具備し、ボンディングワイヤを通じて相互に電気的に連結されることを特徴とする請求項20に記載のメモリ装置。
【請求項23】
前記複数のコアチップの各々はシリコン貫通ビアを通じて電気的に連結されることを特徴とする請求項20に記載のメモリ装置
【請求項24】
前記入出力回路チップと前記複数のコアチップの下部に位置する印刷回路基板とをさらに含み、前記入出力回路チップのシリコン貫通ビアと前記複数のコアチップに形成されたシリコン貫通ビアとは前記印刷回路基板に形成される回路パターンを通じて電気的に連結されることを特徴とする請求項23に記載のメモリ装置。
【請求項25】
前記入出力回路チップは前記複数のコアチップの最上層部に積層され、前記入出力回路チップと前記複数のコアチップとは共通電極に形成されるシリコン貫通ビアを通じて電気的に連結されることを特徴とする請求項20に記載のメモリ装置。

【請求項26】
メモリ装置において、
複数の記憶素子を含むセルアレイと、
前記記憶素子にデータを書き込むか、又は読み出すための周辺回路と、を含み、
前記周辺回路へデータを伝達するか、或いは周辺回路からデータを出力するための入出力回路は前記メモリ装置の外部に具備されることを特徴とするメモリ装置。
【請求項27】
コアチップと、
前記コアチップとは分離されたチップダイに含まれる入出力回路チップと、を含み、
前記入出力回路チップはアンスケーラブルな(線幅調整が困難な)素子を含み、前記コアチップはスケーラブルな(線幅調整が可能な)素子を含むことを特徴とするメモリ装置。
【請求項28】
前記入出力回路チップは第1最小回路線幅を有し、前記コアチップは前記第1最小回路線幅より小さい第2最小回路線幅を有することを特徴とする請求項27に記載のメモリ装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−65393(P2013−65393A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−205798(P2012−205798)
【出願日】平成24年9月19日(2012.9.19)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】