説明

モータ

【課題】リードワイヤの引っ張りに対してグロメットで部品保持用ホルダの動きを的確に抑制し、モータ性能変化や異音発生を適切に防止できるモータを得る。
【解決手段】ハウジング3内に設けられブラシ5等のモータ部品を保持するための部品保持用ホルダ2と、部品保持用ホルダ2に固着されモータ部品に対する電気的接続を行うためのリードワイヤ4と、ハウジング3に嵌合されリードワイヤ4を貫挿して保持するグロメット1とを備え、リードワイヤ4の引張りに対して部品保持用ホルダ2の移動を規制するように部品保持用ホルダ2の外周面とハウジング3の内周面との間に介在するフランジ部1aをグロメット1と一体に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、モータ、特に、ゴムブッシュを介してブラシを保持する整流子モータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
作動音の低減を目的にブラシを保持しているホルダをゴムブッシュを介しハウジングに固定しているモータの基本的な構造は既に広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−125560号公報
【0004】
特許文献1に示される構成においては、作動音を低減させるためにブラシを保持しリードワイヤを固着する部品保持用ホルダをゴムブッシュを用いてハウジングから浮かせて固定する構造になっており、ブラシにて発生した振動のヨークやハウジングへの伝達をゴムブッシュのダンパー効果により抑制している。
【0005】
この構造を採用しているモータにおいて、グロメット(grommet)と称される保護部材で保持されるリードワイヤからなる接続導線部材が外力により引っ張られた場合、部品保持用ホルダからなる部品保持部材がゴムブッシュを介してハウジングにネジ止め固定されているため、リードワイヤの引っ張り方向に動くことがある。
部品保持用ホルダが動いた場合、ブラシの位置がモータ中心からずれるため、整流子とブラシのあたり方が変わりモータの性能や作動音が変化したり、ブラシホルダ内におけるブラシの摺動が悪くなり異音が発生することがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを的確に抑制し、モータ性能変化や異音発生を適切に防止できるモータを得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るモータでは、ハウジング内に設けられモータ部品を保持するための部品保持部材に固着され前記モータ部品に対する電気的接続を行うための接続導線部材と、前記ハウジングに嵌合され前記接続導線部材を貫挿して保持する保護部材とを備え、前記接続導線部材の引張りに対して前記部品保持部材の移動を規制するように前記部品保持部材の外周面と前記ハウジングの内周面との間に介在するフランジ部を前記保護部材と一体に設けたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを的確に抑制し、モータ性能変化や異音発生を適切に防止できるモータを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図4までについて説明する。図1は実施の形態1における構成を示す端面図である。図2は図1のII−II線における断面図である。図3および図4は実施の形態1におけるグロメットに設けたフランジ部の構成を示す斜視図である。
【0010】
図1および図2に示される実施の形態1の構成において、保護部材としてのグロメット1は、部品保持用ホルダ2に固着されるリードワイヤ4を嵌挿している。リードワイヤ4の2本の素線4aは、それぞれグロメット1に設けられた穴Hを貫通している。グロメット1はハウジング3に設けられ、ハウジング3には整流子9に接触するブラシ5等の部品が取り付けられた部品保持用ホルダ2を収納している。
グロメット1は部品保持用のホルダ2を収納したハウジング3に設けられた開口部3aに嵌合されている。このグロメット1は、ダンパー効果があり、且つ、圧縮永久歪の小さい合成ゴム等のゴム材料で構成される。
グロメット1には、フランジ部1aが一体に形成されている。グロメット1のフランジ部1aは部品保持用ホルダ2の外周面とハウジング3の内周面との間に介在して配設される。ホルダ2の外周面とハウジング3の内周面の間に介在するグロメット1のフランジ部1aにより、グロメット1の動きは確実に抑制されて、部品保持用ホルダ2の動きは効果的に抑制される。
【0011】
グロメット1に形成されたフランジ部1aのハウジング3内周面との対向面には、ゴム材料によるダンパー効果を有効に作用させるため、ハウジング3内周面との接触関係を適切に保つように、図3に示す通り、線接触を確保するリブ10が設けられている。
図3(a)は、ハウジング3の軸方向に延在するリブ10を設けた例を示すものであり、グロメット1のハウジング3の周方向への動きを有効に抑制することができる。
図3(b)は、ハウジング3の周方向に延在するリブ10を設けた例を示すものであり、グロメット1のハウジング3の軸方向への動きを有効に抑制することができる。
【0012】
そして、グロメット1に形成されたフランジ部1aのハウジング3内周面との接触関係は、点接触でもよく、図4に示す通り、グロメット1のフランジ部1aには、複数の半球状の突起11を設けてもよい。
【0013】
さらに、グロメット1に形成されたフランジ部1aには、部品保持用ホルダ2外周面との接触関係を適切に保つように、リブ10または突起11を設けてもよく、また、グロメット1に形成されたフランジ部1aには、その両面に、部品保持用ホルダ2外周面およびハウジング3内周面との接触関係を適切に保つように、それぞれリブ10または突起11を設けてもよい。
【0014】
このように、グロメット1に一体に形成されたフランジ部1aを部品保持用ホルダ2の外周面とハウジング3の内周面との間に介在させ、且つ、両面もしくはどちらかの面に線接触もしくは点接触にて接することで、グロメット1を構成するゴム材料のダンパー効果を有した状態でリードワイヤ4の引っ張りに対する部品保持用ホルダ2の動きを抑制することができる。
【0015】
この発明による実施の形態1によれば、ハウジング3内に設けられモータ部品を保持するための部品保持用ホルダ2からなる部品保持部材と、前記部品保持用ホルダ2からなる部品保持部材に固着され前記モータ部品に対する電気的接続を行うためのリードワイヤ4からなる接続導線部材と、前記ハウジング3に設けられた開口部3aに嵌合され前記リードワイヤ4からなる接続導線部材を貫挿して保持する合成ゴム等のゴム材料で構成されたグロメット1からなる保護部材とを備え、前記リードワイヤ4からなる接続導線部材の引張りに対して前記部品保持用ホルダ2からなる部品保持部材の移動を規制するように前記部品保持用ホルダ2からなる部品保持部材の外周面と前記ハウジング3の内周面との間に介在するフランジ部1aを前記グロメット1からなる保護部材と一体に設けたので、保護部材と一体に設けられ部品保持部材とハウジングとの間に介在するフランジ部により、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0016】
また、この発明による実施の形態1によれば、前項の構成において、前記グロメット1からなる保護部材のフランジ部1aの外周面にリブ10または半球状突起11を設け前記グロメット1からなる保護部材のフランジ部1aと前記ハウジング3の内周面とを線接触または点接触で接合させるようにしたので、保護部材のフランジ部と前記ハウジングの内周面とを確実に接合させることにより、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0017】
さらに、この発明による実施の形態1によれば、前2項のいずれかの構成において、前記グロメット1からなる保護部材のフランジ部1aの内周面にリブ10または半球状突起11を設け前記保護部材のフランジ部と前記部品保持部材の外周面とを線接触または点接触で接合させるようにしたので、保護部材のフランジ部と前記部品保持部材の外周面とを確実に接合させることにより、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0018】
そして、この発明による実施の形態1によれば、前3項のいずれかの構成において、前記グロメット1からなる保護部材の材料として、ダンパー効果のあるゴム材料を用いることを特徴とするので、保護部材とハウジングおよび接続導線部材や部品保持部材との接合を確実に保持し経年変化を防止して、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0019】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図5について説明する。図5は実施の形態2における構成を示す拡大端面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0020】
図5に示される実施の形態2の構成において、保護部材としてのグロメット1は、部品保持用ホルダ2に固着されるリードワイヤ4を嵌挿している。リードワイヤ4の2本の素線4aは、それぞれグロメット1に設けられた穴Hを貫通している。グロメット1はハウジング3に設けられ、ハウジング3には整流子9に接触するブラシ5等の部品が取り付けられている。
グロメット1は部品保持用のホルダ2を収納したハウジング3に設けられた開口部3aに嵌合されている。このグロメット1は、ダンパー効果があり、且つ、圧縮永久歪の小さい合成ゴム等のゴム材料で構成される。
【0021】
この実施の形態2では、図5に示す通り、グロメット1のリードワイヤ4を通すための穴Hにはリードワイヤ4のそれぞれの素線4aに対し締め代を設けており、且つ、穴Hを形成したグロメット1の内面部分にリードワイヤ4の素線4a外周に接合しリードワイヤ4の引っ張りに対する抵抗力を付与する楔形状を持つリブ12を設け、リードワイヤ4のグロメット1への固定力を上げることで、リードワイヤ4の引っ張りに対するホルダ2の動きを抑制するようにしている。
グロメット1の材料はダンパー効果のあるゴム材料であり、且つ、設定した締め代を保つために圧縮永久歪の小さいゴム材料であることを特徴とする。
リードワイヤ4は、グロメット1に対し設定された所定の締め代により緊締状態で確実に保持され、リードワイヤ4の引っ張りによる動きをグロメット1に的確に伝えてホルダ部品保持用2の動きを抑制する。
【0022】
この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における構成において、前記グロメット1からなる保護部材と前記リードワイヤ4からなる接続導線部材とを所定の締め代により緊締したので、保護部材と接続導線部材との緊締により、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0023】
また、この発明による実施の形態2によれば、前項の構成において、前記グロメット1からなる保護部材の前記リードワイヤ4からなる接続導線部材との接合部分にリブ12を設けるとともに、前記リブ12は前記接続導線部材の引っ張り方向に対する動きを抑制する楔形状としたので、保護部材の接続導線部材との接合部分に設けられた楔形状のリブにより、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0024】
さらに、この発明による実施の形態2によれば、前2項のいずれかの構成において、前記グロメット1からなる保護部材の材料として、ダンパー効果があり、且つ、設定した締め代を保つために圧縮永久歪みの小さいゴム材料を用いることを特徴とするので、保護部材とハウジングおよび接続導線部材や部品保持部材との接合を確実に保持し経年変化を防止して、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0025】
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図6について説明する。図6は実施の形態3における構成を示す拡大端面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0026】
図5に示される実施の形態2の構成において、保護部材としてのグロメット1は、部品保持のためのホルダ2に固着されるリードワイヤ4を嵌挿している。リードワイヤ4の2本の素線4aは、それぞれグロメット1に設けられた穴Hを貫通している。グロメット1はハウジング3に設けられ、ハウジング3には整流子9に接触するブラシ5等の部品が取り付けられている。
グロメット1は部品保持用のホルダ2を収納したハウジング3に設けられた開口部3aに嵌合されている。このグロメット1は、ダンパー効果があり、且つ、圧縮永久歪の小さい合成ゴム等のゴム材料で構成される。
【0027】
この実施の形態3では、図6に示す通り、グロメット1はハウジング3に対し締め代を設けており、且つリードワイヤ4の引っ張り方向に対し動きにくいようにテーパT1を設け、グロメット1そのもののハウジング3への固定力を上げることでリードワイヤ4の引っ張りに対するホルダ2の動きを抑制するようにしている。
グロメット1の材料はダンパー効果のあるゴム材料であり、且つ設定した締め代を保つために圧縮永久歪の小さいゴム材料であることを特徴とする。
グロメット1は、ハウジング3に対し設定された所定の締め代により緊締状態で確実に保持され、リードワイヤ4の引っ張りによるグロメット1の動きは有効に抑制される。
グロメット1がハウジング3へ取り付けられる前の自由状態では、グロメット1は仮想テーパ線FSに相当する自由形状寸法を有しているものであり、ハウジング3に設けられたグロメット1を嵌合するための開口部3aに形成されたテーパT3にグロメット1のテーパT1が圧接されて嵌合し、グロメット1は所定の締め代によりハウジング3に緊締される。テーパT3はハウジング3に設けられた開口部3aの開口面積が外方に向かうに従って縮小するように形成されるものであり、リードワイヤ4の引っ張りによるグロメット1の動きはテーパT1とテーパT3との接合により確実にハウジング3に保持される。
【0028】
この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1または実施の形態2における構成において、前記ハウジング3と前記グロメット1からなる保護部材とを所定の締め代により緊締したので、保護部材とハウジングとを確実に固着することにより、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0029】
また、この発明による実施の形態3によれば、前項の構成において、前記グロメット1からなる保護部材の前記ハウジング3との接合部分に前記リードワイヤ4からなる接続導線部材の引っ張り方向に対する動きを抑制するテーパT1を設けたので、保護部材とハウジングとを確実に固着し、かつ、接続導線部材の引っ張り方向に対する動きを有効に抑制することにより、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【0030】
さらに、この発明による実施の形態3によれば、前2項のいずれかの構成において、前記グロメット1からなる保護部材の材料として、ダンパー効果があり、且つ、設定した締め代を保つために圧縮永久歪みの小さいゴム材料を用いることを特徴とするので、保護部材とハウジングおよび接続導線部材や部品保持部材との接合を確実に保持し経年変化を防止して、接続導線部材の引っ張りに対して保護部材で部品保持部材の動きを一層的確に抑制し、ブラシと整流子のあたり方が変わることによるモータ性能や作動音変化の防止するとともに、接続導線部材の引っ張りにより部品保持部材の動きを抑制し、ブラシの摺動性が悪化による異音発生を適切に防止することができるモータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明による実施の形態1における構成を示す端面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】この発明による実施の形態1におけるグロメットに設けたフランジ部構成の一例を示す斜視図である。
【図4】この発明による実施の形態1におけるグロメットに設けたフランジ部構成の他の例を示す斜視図である。
【図5】この発明による実施の形態2における構成を示す拡大端面図である。
【図6】この発明による実施の形態3における構成を示す拡大端面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 グロメット、1a フランジ、2 部品保持用ホルダ、3 ハウジング、4 リードワイヤ、5 ブラシ、6 ブラシホルダ、7 ゴムブッシュ、8 ヨーク、9 整流子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング内に設けられモータ部品を保持するための部品保持部材と、前記部品保持部材に固着され前記モータ部品に対する電気的接続を行うための接続導線部材と、前記ハウジングに嵌合され前記接続導線部材を貫挿して保持する保護部材とを備え、前記接続導線部材の引張りに対して前記部品保持部材の移動を規制するように前記部品保持部材の外周面と前記ハウジングの内周面との間に介在するフランジ部を前記保護部材と一体に設けたことを特徴とするモータ。
【請求項2】
前記保護部材のフランジ部と前記ハウジングの内周面とを線接触で接合させることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記保護部材のフランジ部と前記ハウジングの内周面とを点接触で接合させることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
前記保護部材のフランジ部と前記部品保持部材の外周面とを線接触で接合させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のモータ。
【請求項5】
前記保護部材のフランジ部と前記部品保持部材の外周面とを点接触で接合させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のモータ。
【請求項6】
前記保護部材と前記接続導線部材とを所定の締め代により緊締したことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のモータ。
【請求項7】
前記保護部材の前記接続導線部材との接合部分にリブを設けていることを請求項6に記載の特徴とするモータ。
【請求項8】
前記保護部材の前記接続導線部材との接合部分に設けられている前記リブは前記接続導線部材の引っ張り方向に対する動きを抑制する楔形状であることを特徴とする請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記ハウジングと前記保護部材とを所定の締め代により緊締したことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載のモータ。
【請求項10】
前記保護部材の前記ハウジングとの接合部分に前記接続導線部材の引っ張り方向に対する動きを抑制するテーパを設けていることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載のモータ。
【請求項11】
前記保護部材の材料として、ダンパー効果のあるゴム材料を用いることを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれかに記載のモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−33980(P2006−33980A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−208084(P2004−208084)
【出願日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】