説明

ラインヘッド制御装置、画像形成装置及びラインヘッド制御方法

【課題】画像濃度への影響を抑えつつ、副走査方向の倍率ズレを補正することができるラインヘッド制御装置、画像形成装置及びラインヘッド制御方法を提供する。
【解決手段】算出部82は、画像データを副走査方向に複数の領域に分割し、分割した領域毎に印字率を算出する。配分部86は、算出された各印字率に基づいて、画像データの副走査方向の倍率を補正する補正量である全体補正量を複数の領域に配分する。制御部88は、領域毎に配分された補正量である部分補正量を満足するように発光周期を変化させ、変化させた発光周期でLEDAヘッドに感光体を露光させ、当該感光体上に画像データに基づく潜像を形成させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラインヘッド制御装置、画像形成装置及びラインヘッド制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置などの画像形成装置で記録紙に画像を形成する場合、副走査方向(紙搬送方向)の倍率(書き始めから書き終わりまでの長さ)にズレが生じる場合がある。例えば、像担持体を露光するラインヘッドにLEDA(発光ダイオードアレイ)を用いる場合、LEDAの発光周期と感光体の線速などとのミスマッチによるズレが、副走査方向の倍率ズレの要因となる。
【0003】
このため、例えば特許文献1には、副走査方向の倍率ズレを補正する目的で、LEDAの発光周期を変更する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来技術では、画像の印字率に応じて画像濃度が変化してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、画像濃度への影響を抑えつつ、副走査方向の倍率ズレを補正することができるラインヘッド制御装置、画像形成装置及びラインヘッド制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかるラインヘッド制御装置は、画像データを副走査方向に複数の領域に分割し、分割した前記領域毎に印字率を算出する算出手段と、算出された前記各印字率に基づいて、前記画像データの前記副走査方向の倍率を補正する補正量である全体補正量を前記複数の領域に配分する配分手段と、前記領域毎に配分された補正量である部分補正量を満足するように発光周期を変化させ、変化させた前記発光周期でラインヘッドに像担持体を露光させ、当該像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の別の態様にかかる、画像形成装置は、上記ラインヘッド制御装置を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の別の態様にかかるラインヘッド制御方法は、算出手段が、画像データを副走査方向に複数の領域に分割し、分割した前記領域毎に印字率を算出する算出ステップと、配分手段が、算出された前記各印字率に基づいて、前記画像データの前記副走査方向の倍率を補正する補正量である全体補正量を前記複数の領域に配分する配分ステップと、制御手段が、前記領域毎に当該領域に配分された補正量である部分補正量を満足するように発光周期を変化させ、変化させた前記発光周期でラインヘッドに像担持体を露光させ、当該像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像濃度への影響を抑えつつ、副走査方向の倍率ズレを補正することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、第1実施形態の印刷装置を含む印刷システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1実施形態の印刷装置の機械的構成例を示す模式図である。
【図3】図3は、第1実施形態の印刷装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図4】図4は、画像データの分割例を示す図である。
【図5】図5は、第1領域〜第8領域の印字率の算出結果例を示す図である。
【図6】図6は、テーブルの例を示す図である。
【図7】図7は、第1領域〜第8領域に割り当てられた部分補正量算出係数、及び部分補正量の第1領域〜第8領域への配分結果を示す図である。
【図8】図8は、発光周期信号の生成例を示す説明図である。
【図9】図9は、第1実施形態の印刷装置のLEDAヘッド制御処理例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、第1実施形態の印刷装置の配分処理例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、第2実施形態の印刷装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図12】図12は、第1領域〜第8領域の順位、印字比率、及び部分補正量の第1領域〜第8領域への配分結果を示す図である。
【図13】図13は、第2実施形態の印刷装置の配分処理例を示すフローチャートである。
【図14】図14は、変形例1の印刷装置の構成例を示すブロック図である。
【図15】図15は、変形例2の印刷装置の機械的構成例を示す模式図である。
【図16】図16は、変形例3の画像データの分割例を示す図である。
【図17】図17は、上記各実施形態及び各変形例の印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかるラインヘッド制御装置、画像形成装置及びラインヘッド制御方法の実施形態を詳細に説明する。以下の各実施形態では、本発明の画像形成装置を電子写真方式の印刷装置に適用した場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。本発明の画像形成装置は、電子写真方式で画像を形成する装置であれば適用でき、例えば、電子写真方式の複写機や複合機(MFP:Multifunction Peripheral)などにも適用できる。なお、複合機とは、印刷機能、複写機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する装置である。
【0012】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態の印刷装置を含む印刷システムの構成について説明する。
【0013】
図1は、第1実施形態の印刷装置10を含む印刷システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、印刷システム1は、PC(Personal Computer)3と、印刷装置10とを、備える。PC3と印刷装置10とは、ネットワーク2を介して接続されている。ネットワーク2は、LAN(Local Area Network)やインターネットなどにより実現でき、有線であっても無線であってもよい。
【0014】
PC3は、印刷対象の画像の印刷データを生成し、生成した印刷データを、ネットワーク2を介して印刷装置10に送信する。なお、印刷データは、例えば、PDL(Page Description Language)などで記述される。
【0015】
印刷装置10は、PC3から送信された印刷データに基づく画像データを生成し、生成した画像データに基づく画像を記録紙などの記録媒体に印刷する。
【0016】
図2は、第1実施形態の印刷装置10の機械的構成の一例を示す模式図である。図2に示すように、印刷装置10は、給紙トレイ12と、給紙ローラ14と、分離ローラ対16と、画像形成部18と、定着部40とを、備える。なお図2に示す例では、後述するように、搬送ベルトに沿って各色の作像部が配列されたいわゆるタンデムタイプと称される印刷装置を示しているが、これに限定されるものではない。
【0017】
給紙トレイ12には、複数の記録紙が重ね合わせて収容される。
【0018】
給紙ローラ14は、給紙トレイ12の最上部に位置する記録紙Pに当接されており、当接している記録紙Pを給紙する。
【0019】
分離ローラ対16は、給紙ローラ14により給紙された記録紙Pを画像形成部18へ送る。なお、給紙ローラ14により2枚以上の記録紙が給紙された場合には、分離ローラ対16は、記録紙P以外の記録紙を押し戻すことにより、記録紙Pと記録紙P以外の記録紙とを分離し、記録紙Pのみを画像形成部18へ送る。
【0020】
画像形成部18は、分離ローラ対16から送られた記録紙Pに画像を形成するものであり、作像部20B、20M、20C、及び20Yと、LEDAヘッド32と、搬送ベルト34と、駆動ローラ36と、従動ローラ38とを、備える。
【0021】
作像部20B、20M、20C、及び20Yは、分離ローラ対16から送られた記録紙Pを搬送する搬送ベルト34の搬送方向の上流側から作像部20B、20M、20C、及び20Yの順番で搬送ベルト34に沿って配列されている。
【0022】
作像部20Bは、感光体ドラム22B、並びに感光体ドラム22Bの周囲に配置された帯電器24B、現像器26B、転写器28B、感光体クリーナ(図示省略)、及び除電器30Bを備える。作像部20B及びLEDAヘッド32は、感光体ドラム22B上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、及び除電工程)を行うことにより、感光体ドラム22B上にブラックのトナー画像を形成する。
【0023】
なお、作像部20M、20C、及び20Yは、いずれも作像部20Bと共通の構成要素を備えており、作像部20Mは、作像プロセスを行うことによりマゼンタのトナー画像を形成し、作像部20Cは、作像プロセスを行うことによりシアンのトナー画像を形成し、作像部20Yは、作像プロセスを行うことによりイエローのトナー画像を形成する。このため、以下では、作像部20Bの構成要素についての説明を主に行い、作像部20M、20C、及び20Yの構成要素については、作像部20Bの構成要素の符号に付したBに替えてそれぞれM、C、Yを付すに留め、その説明を省略する。
【0024】
感光体ドラム22B(像担持体の一例)は、図示せぬ駆動モータにより回転駆動される。
【0025】
まず、帯電工程では、帯電器24Bは、回転駆動されている感光体ドラム22Bの外周面を暗中にて一様に帯電する。
【0026】
続いて、露光工程では、LEDAヘッド32(ラインヘッドの一例)は、回転駆動されている感光体ドラム22Bの外周面をブラック画像に対応した照射光で露光し、感光体ドラム22B上にブラック画像に対応した静電潜像を形成する。なお、LEDAヘッド32は、感光体ドラム22Mの場合、外周面をマゼンタ画像に対応した照射光で露光し、感光体ドラム22Cの場合、外周面をシアン画像に対応した照射光で露光し、感光体ドラム22Yの場合、外周面をイエロー画像に対応した照射光で露光する。
【0027】
続いて、現像工程では、現像器26Bは、感光体ドラム22B上に形成された静電潜像をブラックトナーで現像し、感光体ドラム22B上にブラックのトナー画像を形成する。
【0028】
続いて、転写工程では、転写器28Bは、感光体ドラム22Bと搬送ベルト34により搬送される記録紙Pとが接する転写位置で、感光体ドラム22B上に形成されたブラックのトナー画像を記録紙Pに転写する。なお、感光体ドラム22B上には、トナー画像の転写後においても未転写トナーが僅かながら残存する。
【0029】
続いて、クリーニング工程では、感光体クリーナは、感光体ドラム22B上に残存している未転写トナーを払拭する。
【0030】
最後に、除電工程では、除電器30Bは、感光体ドラム22B上の残留電位を除電する。そして、作像部20Bは、次回の画像形成を待機する。
【0031】
搬送ベルト34は、駆動ローラ36と従動ローラ38とに巻回されたエンドレスのベルトであり、分離ローラ対16から送られた記録紙Pが静電吸着作用により吸着される。搬送ベルト34は、駆動ローラ36が図示せぬ駆動モータにより回転駆動させられることにより無端移動し、吸着されている記録紙Pを作像部20B、20M、20C、20Yの順に搬送する。
【0032】
そして、搬送ベルト34により搬送される記録紙Pには、まず、作像部20Bによりブラックのトナー画像が転写され、続いて、作像部20Mによりマゼンタのトナー画像、作像部20Cによりシアンのトナー画像、作像部20Yによりイエローのトナー画像が重畳して転写される。これにより、記録紙P上にフルカラーの画像が形成される。
【0033】
定着部40は、搬送ベルト34から剥離された記録紙Pを加熱及び加圧することにより、作像部20B、20M、20C、及び20Yにより形成されたフルカラーの画像を記録紙Pに定着させる。画像が定着された記録紙Pは、印刷装置10の外部に排紙される。
【0034】
図3は、第1実施形態の印刷装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、印刷装置10は、受信部60と、画像データ生成部70と、画像形成部18とを、備える。
【0035】
受信部60は、PC3などの外部装置とネットワーク2を介して通信するものであり、例えば、NIC(Network Interface Card)などの既存の通信装置により実現できる。受信部60は、例えば、PC3から印刷データを受信する。
【0036】
画像データ生成部70は、受信部60により受信された印刷データに基づく画像データを生成するものであり、例えば、画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やCPU(Central Processing Unit)などを有するコントローラにより実現できる。
【0037】
画像形成部18は、画像データ生成部70により生成された画像データに基づく画像を記録紙に形成するものであり、算出部82と、記憶部84と、配分部86と、制御部88とを、含む。なお第1実施形態では、算出部82及び配分部86の処理は、CPUによるソフトウェアにより実現され、制御部88の制御はハードウェアにより実現されるものとして説明するが、これに限定されるものではない。
【0038】
算出部82は、画像データ生成部70により生成された画像データを副走査方向(紙搬送方向)に複数の領域に分割し、分割した領域毎に印字率を算出する。ここで、印字率とは、領域内の全データに対する黒データの割合である。
【0039】
図4は、画像データ90の分割例を示す図である。図4に示す例では、算出部82は、画像データ90を副走査方向に第1領域91〜第8領域98の8領域に均等に分割している。そして、算出部82は、数式(1)を用いて、分割した第1領域91〜第8領域98それぞれの印字率d〜dを算出する。
【0040】
=(第n領域内黒データ数/第n領域内全データ数)×100 …(1)
【0041】
ここで、nは、分割した領域数以下の自然数であり、図4に示す例では、8以下の自然数となる。
【0042】
図5は、第1領域91〜第8領域98の印字率d〜dの算出結果を示す図である。このように、画像データを複数の領域に分割することで、分割した領域毎に印字率に差が生じる。
【0043】
記憶部84は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、メモリカード、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの磁気的、光学的、又は電気的に記憶可能な既存の記憶装置により実現できる。記憶部84は、画像データの副走査方向の倍率(書き始めから書き終わりまでの長さ)を補正する補正量である全体補正量や、印字率毎に当該印字率が高くなるほど値が段階的に低くなる係数を対応付けたテーブルを記憶する。
【0044】
図6は、記憶部84に記憶されているテーブルの一例を示す図である。図6に示すテーブルでは、段階的に分けられた印字率毎に、印字率が高くなるほど値が低くなる部分補正量算出係数が対応付けられている。
【0045】
配分部86は、算出部82により算出された各印字率に基づいて、全体補正量を複数の領域に配分する。具体的には、配分部86は、算出部82により算出された各印字率に対応する係数に応じた割合で、全体補正量を複数の領域に配分する。
【0046】
例えば、配分部86は、記憶部84に記憶されている図6に示すテーブルを参照して、印字率d〜dにそれぞれ対応する部分補正量算出係数k〜kを決定し、決定した部分補正量算出係数k〜kを、それぞれ第1領域91〜第8領域98に割り当てる。そして、配分部86は、数式(2)を用いて、第1領域91〜第8領域98それぞれに対する全体補正量mの配分量である部分補正量h〜hを算出し、算出した部分補正量h〜hをそれぞれ第1領域91〜第8領域98に配分する。
【0047】
=k/kall×m …(2)
【0048】
ここで、部分補正量算出係数合計値kallは、部分補正量算出係数kの合計値を示し、図4及び図5に示す例では、部分補正量算出係数k〜kの合計値を示す。また第1実施形態では、hの値は、小数第3位を四捨五入して表すものとするが、これに限定されるものではない。
【0049】
例えば、全体補正量mが2.0%である場合、数式(2)より、第1領域91の部分補正量hは、h=k/kall×m=4/41×2.0=0.20となる。第2領域92の部分補正量h〜第8領域98の部分補正量hについても、同様に数式(2)から求められる。
【0050】
図7は、第1領域91〜第8領域98に割り当てられた部分補正量算出係数k〜k、及び全体補正量mが2.0%である場合の部分補正量h〜hの第1領域91〜第8領域98への配分結果を示す図である。なお、部分補正量h〜hの合計値は、全体補正量mの値である2.0となっている。
【0051】
制御部88は、算出部82により分割された領域毎に、配分部86により配分された部分補正量を満足するように発光周期を変化させ、変化させた発光周期でLEDAヘッド32に感光体ドラム22Bを露光させ、感光体ドラム22B上に画像データに基づく潜像を形成させる。なお、感光体ドラム22M、22C、及び22Yについても同様の手法で画像データに基づく潜像が形成される。
【0052】
具体的には、制御部88は、領域毎に配分された部分補正量を満足するように、LEDAヘッド32に照射光の発光を指示する発光周期信号を生成して、LEDAヘッド32に送信する。これにより、LEDAヘッド32は、制御部88から発光周期信号を受信すると、照射光を発光して感光体ドラム22Bを露光する。
【0053】
図8は、発光周期信号の生成例を示す説明図である。図8に示すように、制御部88は、部分補正量の値が+(0を超えている)である場合には、通常の発光周期信号の周期Taよりも周期が長い周期Tbの発光周期信号を生成する。また、制御部88は、部分補正量の値が−(0未満)である場合には、通常の発光周期信号の周期Taよりも周期が短い周期Tcの発光周期信号を生成する。これにより、制御部88は、部分補正量を満足するように領域内のライン周期を変更する。
【0054】
ここで、制御部88は、発光周期信号の周期を領域内で均等に変化させるようにしてもよいし、所定間隔で変化させるようにしてもよい。例えば、部分補正量の絶対値が閾値よりも小さい場合に、発光周期信号の周期を領域内で(詳細には、領域内の全ラインに対して)均等に変化させれば、画像濃度への影響をより抑えることができる。また例えば、部分補正量の絶対値が閾値よりも大きい場合に、発光周期信号の周期を領域内で(詳細には、領域内の全ラインに対して)所定間隔で変化させれば、画像濃度への影響をより抑えることができる。
【0055】
なお、発光周期信号の周期の変更については、例えば発光周期信号を生成しているカウンタの値を、制御部88が、目標の周期(部分補正量を満足する周期)となるタイミングで強制的にカウントアップしたり、クリアしたりすることにより実現できる。
【0056】
次に、第1実施形態の印刷装置の動作について説明する。
【0057】
図9は、第1実施形態の印刷装置10で行われるLEDAヘッド制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートでは、感光体ドラム22B上に潜像を形成させる場合のLEDAヘッド32の制御処理について説明するが、感光体ドラム22M、22C、及び22Y上に潜像を形成させる場合も同様である。
【0058】
まず、受信部60は、PC3から印刷データを受信する(ステップS100)。
【0059】
続いて、画像データ生成部70は、受信部60により受信された印刷データに基づく画像データを生成する(ステップS102)。
【0060】
続いて、算出部82は、画像データ生成部70により生成された画像データを副走査方向に複数の領域に分割する(ステップS104)。
【0061】
続いて、算出部82は、分割した領域毎に印字率を算出する(ステップS106)。
【0062】
続いて、配分部86は、算出部82により算出された各印字率に基づいて、全体補正量を複数の領域に配分する配分処理を行う(ステップS108)。なお、配分処理の詳細については、後述する。
【0063】
続いて、制御部88は、算出部82により分割された領域毎に、配分部86により配分された部分補正量を満足するように発光周期を変化させる(ステップS110)。
【0064】
続いて、制御部88は、変化させた発光周期でLEDAヘッド32に感光体ドラム22Bを露光させ、感光体ドラム22B上に画像データに基づく潜像を形成させる。
【0065】
図10は、図9のフローチャートのステップS108の配分処理の一例を示すフローチャートである。
【0066】
まず、配分部86は、印字率毎に当該印字率が高くなるほど値が段階的に低くなる係数を対応付けたテーブルを参照して、算出部82により分割された領域毎に、算出部82により算出された印字率に対応する係数を決定する(ステップS200)。
【0067】
続いて、配分部86は、領域毎に、決定した係数などを用いて、全体補正量の配分量である部分補正量を算出する(ステップS202)。
【0068】
続いて、配分部86は、領域毎に、算出した部分補正量を配分する(ステップS204)。
【0069】
以上のように第1実施形態によれば、画像データの各領域の印字率に基づいて副走査方向の倍率を補正する全体補正量を部分補正量として各領域に配分し、領域毎に部分補正量を満足するようにLEDAヘッドの発光周期を変化させているので、画像濃度への影響を抑えつつ、副走査方向の倍率ズレを補正することができる。
【0070】
特に第1実施形態によれば、印字率毎に当該印字率が高くなるほど値が段階的に低くなる係数を対応付けたテーブルを用いて、各領域への全体補正量の配分量(部分補正量)を算出しているので、演算を簡略化でき、処理負荷を抑えることができる。
【0071】
また第1実施形態によれば、画像データの分割、印字率の算出、及び全体補正量の配分などLEDAヘッド制御に必要な前処理を、画像データ生成部を用いずに画像形成部が行っているので、画像データ生成部(コントローラ)のOEM(Original Equipment Manufacturer)なども可能となる。
【0072】
(第2実施形態)
第2実施形態では、各印字率の順に各領域を順位付けし、各領域の印字率に応じた割合を、順位を逆転して各領域に適用し、適用した各領域の割合で、全体補正量を複数の領域に配分する例について説明する。なお以下では、第1実施形態との相違点の説明を主に行い、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第1実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
【0073】
図11は、第2実施形態の印刷装置110の機能構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、印刷システム101の印刷装置110は、画像形成部118の記憶部184及び配分部186が第1実施形態と相違する。
【0074】
記憶部184は、印字率毎に当該印字率が高くなるほど値が段階的に低くなる係数を対応付けたテーブルを記憶せず、画像データの副走査方向の倍率(書き始めから書き終わりまでの長さ)を補正する補正量である全体補正量を記憶する。
【0075】
配分部186は、算出部82により算出された各印字率の順に各領域を順位付けし、各領域の印字率に応じた割合を、順位を逆転して各領域に適用し、適用した各領域の割合で、全体補正量を複数の領域に配分する。
【0076】
例えば、配分部186は、印字率d〜dの高い順に第1領域91〜第8領域98を順位付けする。また配分部186は、数式(3)を用いて、第1領域91〜第8領域98それぞれの印字比率q〜qを算出する。
【0077】
=d/dall …(3)
【0078】
ここで、印字率合計値dallは、印字率dの合計値を示し、図4及び図5に示す例では、印字率d〜dの合計値を示す。また第2実施形態では、qの値は、小数第3位を四捨五入して表すものとするが、これに限定されるものではない。
【0079】
例えば、順位が1位である第2領域92の印字比率qは、数式(3)より、q=d/dall=30/109=0.275となり、順位が8位である第8領域98の印字比率qは、数式(3)より、q=d/dall=2/109=0.018となる。他の領域の印字比率についても、同様に数式(3)から求められる。
【0080】
更に配分部186は、算出した印字比率q〜qを第1領域91〜第8領域98の順位を逆転して第1領域91〜第8領域98に適用する。つまり、配分部186は、1位の領域の印字比率を8位の領域に適用し、2位の領域の印字比率を7位の領域に適用し、3位の領域の印字比率を6位の領域に適用し、4位の領域の印字比率を5位の領域に適用し、5位の領域の印字比率を4位の領域に適用し、6位の領域の印字比率を3位の領域に適用し、7位の領域の印字比率を2位の領域に適用し、8位の領域の印字比率を1位の領域に適用する。
【0081】
そして配分部186は、数式(4)を用いて、第1領域91〜第8領域98それぞれに対する全体補正量mの配分量である部分補正量h〜hを算出し、算出した部分補正量h〜hをそれぞれ第1領域91〜第8領域98に配分する。
【0082】
=q×m …(4)
【0083】
ここで、印字比率qは、第1領域91〜第8領域98の順位を逆転して第1領域91〜第8領域98に適用した印字比率を示すものとする。従って、lは、n同様、分割した領域数以下の自然数であり、図4及び図5に示す例では、8以下の自然数となる。
【0084】
例えば、全体補正量mが2.0%である場合、数式(4)より、第2領域92の部分補正量hは、h=q×m=0.018×2.0=0.04となり、第8領域98の部分補正量hは、h=q×m=0.275×2.0=0.55となる。他の領域の部分補正量についても、同様に数式(4)から求められる。
【0085】
図12は、第1領域91〜第8領域98の順位、印字比率q〜q、及び全体補正量mが2.0%である場合の部分補正量h〜hの第1領域91〜第8領域98への配分結果を示す図である。なお、部分補正量h〜hの合計値は、全体補正量mの値である2.0となっている。
【0086】
図13は、図9のフローチャートのステップS108の配分処理の一例を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の印刷装置110で行われるLEDAヘッド制御処理は、第1実施形態(図9に示すフローチャート)と同様である。
【0087】
まず、配分部186は、算出部82により算出された各印字率の高い順に、算出部82により分割された各領域を順位付けする(ステップS300)。
【0088】
続いて、配分部186は、領域毎に印字率などを用いて、印字比率を算出する(ステップS302)。
【0089】
続いて、配分部186は、算出した印字比率を、各領域の順位を逆転して各領域に適用し、領域毎に、適用した印字比率などを用いて、全体補正量の配分量である部分補正量を算出する(ステップS304)。
【0090】
続いて、配分部186は、領域毎に、算出した部分補正量を配分する(ステップS306)。
【0091】
以上のように第2実施形態によれば、各印字率の順に各領域を順位付けし、各領域の印字率に応じた割合を、順位を逆転して各領域に適用して、各領域への全体補正量の配分量(部分補正量)を算出しているので、印字率と部分補正量との対応関係をより顕著にすることができ、画像濃度への影響をより抑えることができる。
【0092】
(変形例)
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0093】
(変形例1)
例えば上記第1実施形態において、画像データ生成部が算出部を備えるようにしてもよい。以下では、第1実施形態との相違点の説明を主に行い、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第1実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
【0094】
図14は、変形例1の印刷装置210の構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、印刷システム201の印刷装置210は、画像データ生成部270が算出部272を備え、画像形成部218は算出部272を備えていない。なお算出部272の処理内容は、第1実施形態と同様である。
【0095】
このようにすれば、画像データの分割及び印字率の算出を画像データ生成部が行うので、画像形成部の図示せぬメモリを節約することが可能となる。
【0096】
なお、第2実施形態についても変形例1と同様の変形を行うことができる。
【0097】
(変形例2)
例えば上記第1実施形態では、各作像部が記録紙に直接画像を形成する例について説明したが、各作像部が中間転写ベルトに画像を形成し、中間転写ベルトから記録紙に画像を転写するようにしてもよい。以下では、第1実施形態との相違点の説明を主に行い、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第1実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
【0098】
図15は、変形例2の印刷装置310の機械的構成の一例を示す模式図である。図15に示すように、印刷装置310は、画像形成部318が、搬送ベルト34、駆動ローラ36、及び従動ローラ38に代えて、中間転写ベルト334、駆動ローラ336、及び従動ローラ338を備え、更に2次転写ローラ339を備える点で第1実施形態と相違する。
【0099】
中間転写ベルト334は、駆動ローラ336と従動ローラ338とに巻回されたエンドレスのベルトである。中間転写ベルト334は、駆動ローラ336が図示せぬ駆動モータにより回転駆動させられることにより、作像部20B、20M、20C、20Yの順に無端移動する。
【0100】
中間転写ベルト334には、まず、作像部20Bによりブラックのトナー画像が転写され、続いて、作像部20Mによりマゼンタのトナー画像、作像部20Cによりシアンのトナー画像、作像部20Yによりイエローのトナー画像が重畳して転写される。これにより、中間転写ベルト334上にフルカラーの画像が形成される。
【0101】
そして、分離ローラ対16から画像が形成された中間転写ベルト334上に記録紙Pが送られ、中間転写ベルト334と記録紙Pとが接する2次転写位置にて、中間転写ベルト334から記録紙Pに画像が転写される。
【0102】
2次転写位置には、2次転写ローラ339が配置されている。2次転写ローラ339は、2次転写位置にて、記録紙Pを中間転写ベルト334に押し当てる。これにより転写効率が高まる。なお、2次転写ローラ339は、中間転写ベルト334に密着しており、接離機構はない。
【0103】
なお、第2実施形態についても変形例2と同様の変形を行うことができる。
【0104】
(変形例3)
例えば上記第1、第2実施形態において、画像データの分割、印字率の算出、及び補正量の配分を繰り返し行うようにしてもよい。つまり、算出部は、分割した各領域を更に副走査方向に複数の部分領域に分割し、分割した部分領域毎に印字率を算出し、配分部は、領域毎に各部分領域の印字率に基づいて、部分補正量を複数の部分領域に配分するようにしてもよい。
【0105】
図16は、画像データ490の分割例を示す図である。図16に示す例では、画像データ490が既に副走査方向に第1領域491〜第4領域494の4領域に均等に分割され、第1領域491〜第4領域494の印字率が算出されており、全体補正量が部分補正量として第1領域491〜第4領域494に配分されているものとする。
【0106】
算出部は、この状態から更に、第1領域491を副走査方向に第1部分領域491A〜491Dに均等に分割し、第2領域492を副走査方向に第2部分領域492A〜492Dに均等に分割し、第3領域493を副走査方向に第3部分領域493A〜493Dに均等に分割し、第4領域494を副走査方向に第4部分領域494A〜494Dに均等に分割し、各部分領域の印字率を算出する。
【0107】
配分部は、領域毎に、当該領域の各部分領域の印字率に基づいて、各領域に配分した部分補正量を更に複数の部分領域に配分する。例えば、配分部は、第1領域491の第1部分領域491A〜491Dの印字率に基づいて、第1領域491に配分した部分補正量を更に第1部分領域491A〜491Dに配分する。なお、配分手法は、第1、第2実施形態のいずれの手法であってもよい。
【0108】
このようにすれば、領域内の部分的な倍率補正を行うことが可能となる。
【0109】
(ハードウェア構成)
図17は、上記各実施形態及び各変形例の印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図17に示すように、上記各実施形態及び各変形例の印刷装置は、コントローラ910とエンジン部(Engine)960とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ910は、複合機全体の制御、描画、通信、及び操作表示部920からの入力を制御するコントローラである。エンジン部960は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部960には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0110】
コントローラ910は、CPU911と、ノースブリッジ(NB)913と、システムメモリ(MEM−P)912と、サウスブリッジ(SB)914と、ローカルメモリ(MEM−C)917と、ASIC916と、ハードディスクドライブ(HDD)918とを有し、ノースブリッジ(NB)913とASIC916との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス915で接続した構成となる。また、MEM−P912は、ROM912aと、RAM912bとをさらに有する。
【0111】
CPU911は、複合機の全体制御をおこなうものであり、NB913、MEM−P912およびSB914からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0112】
NB913は、CPU911とMEM−P912、SB914、AGPバス915とを接続するためのブリッジであり、MEM−P912に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0113】
MEM−P912は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM912aとRAM912bとからなる。ROM912aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM912bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0114】
SB914は、NB913とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB914は、PCIバスを介してNB913と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
【0115】
ASIC916は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス915、PCIバス、HDD918およびMEM−C917をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC916は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC916の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C917を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部960との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC916には、PCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)940、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース950が接続される。操作表示部920はASIC916に直接接続されている。
【0116】
MEM−C917は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD918は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0117】
AGPバス915は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P912に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【符号の説明】
【0118】
1、101、201 印刷システム
2 ネットワーク
3 PC
10、110、210、310 印刷装置
12 給紙トレイ
14 給紙ローラ
16 分離ローラ対
18、118、218、318 画像形成部
20B、20M、20C、20Y 作像部
22B、22M、22C、22Y 感光体ドラム
24B、24M、24C、24Y 帯電器
26B、26M、26C、26Y 現像器
28B、28M、28C、28Y 転写器
30B、30M、30C、30Y 除電器
32 LEDAヘッド
34 搬送ベルト
36、336 駆動ローラ
38、338 従動ローラ
40 定着部
60 受信部
70、270 画像データ生成部
82、272 算出部
84、184 記憶部
86、186 配分部
88 制御部
334 中間転写ベルト
339 2次転写ローラ
910 コントローラ
911 CPU
912 システムメモリ
912a ROM
912b RAM
913 ノースブリッジ
914 サウスブリッジ
915 AGPバス
916 ASIC
917 ローカルメモリ
918 ハードディスクドライブ
920 操作表示部
940 USB
950 IEEE1394インタフェース
960 エンジン部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0119】
【特許文献1】特開2007−144731号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを副走査方向に複数の領域に分割し、分割した前記領域毎に印字率を算出する算出手段と、
算出された前記各印字率に基づいて、前記画像データの前記副走査方向の倍率を補正する補正量である全体補正量を前記複数の領域に配分する配分手段と、
前記領域毎に配分された補正量である部分補正量を満足するように発光周期を変化させ、変化させた前記発光周期でラインヘッドに像担持体を露光させ、当該像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる制御手段と、
を備えることを特徴とするラインヘッド制御装置。
【請求項2】
印字率毎に当該印字率が高くなるほど値が段階的に低くなる係数を対応付けたテーブルを記憶する記憶手段を更に備え、
前記配分手段は、算出された前記各印字率に対応する前記係数に応じた割合で、前記全体補正量を前記複数の領域に配分することを特徴とする請求項1に記載のラインヘッド制御装置。
【請求項3】
前記配分手段は、算出された前記各印字率の順に前記各領域を順位付けし、前記各領域の印字率に応じた割合を、前記順位を逆転して前記各領域に適用し、適用した前記各領域の前記割合で、前記全体補正量を前記複数の領域に配分することを特徴とする請求項1に記載のラインヘッド制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記領域内で前記発光周期を均等に変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のラインヘッド制御装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記領域内で前記発光周期を所定間隔で変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のラインヘッド制御装置。
【請求項6】
前記算出手段は、前記各領域を副走査方向に複数の部分領域に分割し、分割した前記部分領域毎に印字率を算出し、
前記配分手段は、前記領域毎に前記各部分領域の印字率に基づいて、前記部分補正量を前記複数の部分領域に配分することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のラインヘッド制御装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1つに記載のラインヘッド制御装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
画像データを生成する画像データ生成手段と、
前記画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、を備え、
前記画像形成手段は、
前記算出手段と、前記配分手段と、前記制御手段と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
画像データを生成する画像データ生成手段と、
前記画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、を備え、
前記画像データ生成手段は、
前記算出手段を備え、
前記画像形成手段は、
前記配分手段と、前記制御手段と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
算出手段が、画像データを副走査方向に複数の領域に分割し、分割した前記領域毎に印字率を算出する算出ステップと、
配分手段が、算出された前記各印字率に基づいて、前記画像データの前記副走査方向の倍率を補正する補正量である全体補正量を前記複数の領域に配分する配分ステップと、
制御手段が、前記領域毎に当該領域に配分された補正量である部分補正量を満足するように発光周期を変化させ、変化させた前記発光周期でラインヘッドに像担持体を露光させ、当該像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる制御ステップと、
を含むことを特徴とするラインヘッド制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−126083(P2012−126083A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281576(P2010−281576)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】