説明

レールツーレールDMOS増幅器の出力ステージにバイアスをかけるための方法及び装置

【課題】レールツーレールDMOS増幅器の出力ステージにバイアスをかけるための方法及び装置を提供する。
【解決手段】本願発明は、増幅器であって、入力信号を受け取るための入力ステージと、前記入力ステージに連結されると共に、前記入力信号に応答して出力ドライバステージに対して駆動信号を提供する高利得ステージと、前記出力ドライバステージに連結された出力端子とを具備することを特徴とする。前記出力ドライバステージは、前記高利得ステージから第1の駆動信号“pdrive”を受け取る第1の端子、第1の電圧降下を通じてVDDに連結された第2の端子、及び、前記増幅器の前記出力端子に連結された第3の端子を有する高電位側ドライバ回路を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅器の出力ステージにバイアスをかけるための方法及び装置に関係する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、米国特許法第119条の下で、その全体が参照によりここに組み込まれている2011年6月17日に出願された米国仮特許出願番号61/498,330号に対する優先権を主張する。
【0003】
ポータブル電気装置は、5[V]またはそれ以下の単一の供給電圧をますます使用すると共に、削減された(reduced:縮小された)供給電圧の設計は、使用に適したダイナミックレンジを有するように、完全な電源範囲、またはレールツーレール(rail to rail)電源を使用する必要がある。図1Aは、従来技術のレールツーレール出力DMOS増幅器の図を示す。図示されるように、増幅器100は、出力ドライバステージが後ろに続いている高利得ステージを有するマルチステージ増幅器である。入力ステージ101は、入力信号“inputp”及び“inputn”を受け取ると共に、出力信号“a1”及び“ndrive”を供給する。高利得ステージは、高電位側カレントミラー(current mirror)102、出力バイアス回路103、及び低電位側カレントソース(current source:電流源)104を含む。出力ドライバステージは、高電位側PMOSドライバ105、及び低電位側NMOSドライバ106を含む。出力バイアス回路103は、低電位側カレントソース104及び高電位側カレントミラー102から入力電流を受け取る。入力電流に応答して、出力バイアス回路103は、高電位側PMOSドライバ105に対してバイアス電圧“pdrive”を設定すると共に、低電位側NMOSドライバ106に対してバイアス電圧“ndrive”を設定する。
【0004】
高電位側カレントミラー102は、出力バイアス回路103からそれぞれ“b1”及び“pdrive”を受け取ると共に電源レールVDDに連結される、高電位側カレントミラー1021及び1022を含む。低電位側カレントソース104は、入力ステージ101からそれぞれ“a1”及び“ndrive”を受け取ると共に電源レールVSSに連結される、低電位側カレントソース1041及び1042を含む。高電位側PMOSドライバ105のゲートは、“pdrive”によって制御されると共に、そのソースはVDDに連結される。低電位側NMOSドライバ106のゲートは、“ndrive”によって制御されると共に、そのソースはVSSに連結される。増幅器の出力107は、ドライバ105及び106のドレインの論理積(conjunction)から引き出される。図1Bに示されたように、出力の振れ幅(swing)は、VDDからVSSである。すなわち、その出力はレールツーレールである。
【0005】
出力ドライバステージとその前のステージ(例えば図1Aにおける高利得ステージ)との間の接続は、前のステージの性能、そしてその結果、増幅器利得を生み出す。典型的なMOS増幅器では、最後の利得ステージ(例えば、図1Aにおける高利得ステージ)は、1つまたは両方のレールまで駆動することができる増幅器のための高電位側PMOSまたは低電位側NMOS(例えば、図1Aにおける出力ドライバステージ)であり得るMOS出力ドライバのゲートを駆動することになる。図1Aに示される増幅器において、ドライバのゲートバイアス電圧は、電源レールから離れているゲート−ソース間電圧“Vgs”であり、高利得ステージのカレントミラー/カレントソースを横断するヘッドルーム(headroom:無歪限界)は、高電位側における“VDD−Vpdrive=Vgs_p”と、低電位側における“Vndrive−VSS=Vgs_n”である。従って、多くの増幅器上のプロセススキュー(process skew)及び温度にわたって、前のステージのカレントミラーは、ただ1つだけの“Vgs”、例えば図1Aにおける“Vgs_p”または“Vgs_n”のヘッドルームを有する飽和状態を維持しなければならない。
【0006】
ヘッドルームまたは“Vgs”は、高い動作温度及びプロセススキューにおいて、0.4[V]と同じくらい低いかもしれない。これは、ミラーのバイアス印加(biasing)を実行する際に使用され得るデジェネレーションオーバードライブ(degeneration overdrive)の量及びカスコーディング(cascoding:カスコード接続)を制限する。これは、それらのマッチング(増幅器オフセット)、及び、更にそれらの出力インピーダンス(増幅器利得)を直接生み出すことができる。出力ドライバのゲート−ソース間電圧“Vgs”が低くなる程、先行する利得ステージの利得を高く維持することが難しくなる。これは、通常、前のステージが高出力インピーダンスのカレントミラー/カレントソースを有しているからである。これを横断する電圧ヘッドルームが低下するので、カレントミラー/カレントソースは、飽和状態から抜け出る可能性があり、結果として、増幅器の利得を下げる、利得ステージの出力におけるインピーダンスの低下になる。これは、特に、ドライバステージがあとに続く1つの高利得ステージを有する2つのステージの増幅器に関する場合である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、出力ドライバにおける駆動電圧を増加するための方法及び回路を提供することが望ましいであろう。これは、カレントミラーを横断する更に多くのヘッドルームを可能にし、そして、簡単な方法において増幅器性能及びロバスト性(robustness)を強化する、より良いバイアス印加及びカレントミラーの性能を可能にする。
【0008】
本発明の特徴が理解され得るように、多くの図が下記で説明される。しかしながら、添付された図面は、本発明の特別な実施例のみを例証し、従ってそれらは、その発明が他の等しく効果的な実施例を包含するかもしれないので、発明の範囲の制限であると考えられるべきではない、ということが注意されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】従来技術のレールツーレール出力DMOS増幅器を示す図である。
【図1B】図1Aにおける増幅器の信号波形を示す図である。
【図2A】本発明の一実施例によるDMOS増幅器を示す図である。
【図2B】図2Aにおける“Vdrop”を供給するために使用され得るデバイスを示す図である。
【図2C】図2Aにおける増幅器の信号波形を示す図である。
【図3A】本発明の一実施例による増幅器を示す図である。
【図3B】本発明の一実施例による増幅器を示す図である。
【図3C】本発明の一実施例による図3Aの増幅器におけるpdriveセンス回路301を示す図である。
【図3D】本発明の一実施例による図3Aの増幅器におけるndriveセンス回路302を示す図である。
【図3E】図3Aにおける増幅器の低電位側の信号波形を示す図である。
【図3F】図3Aにおける増幅器の高電位側の信号波形を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による増幅器の出力ステージにバイアスをかける方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、前のステージのカレントミラー/カレントソースに更に多くのヘッドルームを提供するように、増幅器の出力ステージにバイアスをかけるために方法及び回路を提供する。これは、カレントミラー/カレントソースが更に飽和状態になるようにバイアスをかけられ、利得を増加させて、ミラーが飽和状態から抜け出て利得が落ちる可能性を回避することを可能にする。
【0011】
図2Aは、本発明の一実施例によるDMOS増幅器を示す。カレントミラー/カレントソースを横断するヘッドルームを増大させるために、本発明は、出力ドライバMOSのソースと電源レールとの間に電圧降下“Vdrop”、例えば出力ドライバステージの高電位側におけるVdrop201、及び出力ドライバステージの低電位側におけるVdrop202を追加する。従って、カレントミラーのヘッドルームは、高電位側における“Vgs_p+Vdrop”、及び低電位側における“Vgs_n+Vdrop”になる。図2Aにおける増幅器200は、前の利得ステージに対するヘッドルームを拡張して、“Vdrop”によって出力ドライバのゲート電圧を電源レールから離れて高めることができる。これによりカレントミラーが更に多くのヘッドルームを有するので、それらは温度及びプロセス変動(process variation)に更に強くなり、そして増幅器は、更に高い利得を有するように設計されることができる。
【0012】
図2Bは、図2Aにおける“Vdrop”を供給するために使用され得るデバイスを示す。図示されるように、“Vdrop”は、ダイオード210によって、またはPNPトランジスタ211あるいはNPNトランジスタ212の“Vbe”によって、供給され得る。“Vdrop”は、更に、NMOS213及びPMOS214を含むダイオード接続されたMOSによって供給され得る。
【0013】
図2Cは、図2Aにおける増幅器の信号波形を示す。図示されるように、入力が掃引(sweep)されても、その出力は、VDDまたはVSSまで届くことができない。これは、その出力がVDDレール及びVSSレールに達することを、直列の“Vdrop”が防止するからである。具体的には、図2Aの増幅器の出力が、高電位側における“VDD−Vdrop”及び低電位側における“VSS+Vdrop”に制限されるので、出力の振れ幅(swing)は、“VDD−VSS−2×Vdrop”になる。
【0014】
図3Aは、本発明の一実施例による増幅器を示す。図3Aにおける増幅器300は、“Vdrop”を迂回し、そして従来のレールツーレール動作(operation:オペレーション)を可能にするように、センス回路301及び302、そして補助ドライバ303及び304を使用する。
【0015】
具体的には、ndriveセンス回路302は、増幅器の出力が電源レールVSSに近接して駆動されるかどうかを検出し、従って結果を示すように、その出力において信号“ndrive_aux”を提供するために、低電位側ドライバ回路106の入力とVSSとの間に連結され得る。低電位側補助ドライバ304は、それぞれ、ndriveセンス回路302の出力、増幅器の出力107、及びVSSに連結された3つの端子を有し得ると共に、出力107とVSSとを接続するか、もしくは切断するように、信号“ndrive_aux”によって制御され得る。
【0016】
増幅器が出力をVSSに駆動する場合に、“ndrive”信号は、更に強く低電位側ドライバ106をターンオンするように、増加し得る。しかしながら、VSSに対する経路は、低電位側の“Vdrop”202によって制限される。ndriveセンス回路302は、“ndrive”電圧内の所定の増加量を検出し得ると共に、増幅器の出力を直接VSSに接続し、増幅器がVSSまでずっと駆動することを可能にする低電位側補助ドライバ304を活性化し得る。増幅器がVSSから離れて駆動する場合に、“ndrive”電圧は“Vgs+Vdrop”に低下すると共に、ndriveセンス回路302は、これを検出することができ、そして低電位側補助ドライバ304を切断(dis-engage)する。上記の一連の動作(sequence of operation)は、増幅器の高利得信号経路の中に含まれている。結果としてVSSまでずっと続く非常に線形の、そして連続的な動作になるように、それは、低電位側補助ドライバ304の滑らかな(線形の)連結(engagement)を提供するために、従って増幅器の高利得を巧みに利用する。“ndrive”信号の増加のせいで、低電位側カレントソースを横断するヘッドルームは増大するはずであり、そしてカレントソースは、高利得に対して確実に(robustly)バイアスをかけられるはずである。
【0017】
同様に、pdriveセンス回路301は、増幅器の出力が電源レールVDDに近接して駆動されるかどうかを検出し、従って結果を示すように、その出力において信号“pdrive_aux”を提供するために、高電位側ドライバ回路105の入力とVDDとの間に連結され得る。高電位側補助ドライバ303は、それぞれ、pdriveセンス回路301の出力、増幅器の出力107、及びVDDに連結された3つの端子を有し得ると共に、出力107とVDDとを接続するか、もしくは切断するように、信号“pdrive_aux”によって制御され得る。
【0018】
増幅器が電源レールVDDに近接して駆動する場合に、高電位側ドライバ105と直列状態のVdrop201は、その出力が電源レールVDDに到達することを防止することになる。“pdrive”は、VDDから離れて減少する。pdriveセンス回路301は、“pdrive”におけるVDDからの所定の減少量を検出すると共に、増幅器の出力を直接VDDに接続し、増幅器がVDDまでずっと駆動することを可能にする高電位側補助ドライバ303を活性化する。増幅器がVDDから離れて駆動する場合に、“pdrive”はVDDより“Vgs+Vdrop”だけ低い電圧に低下する。pdriveセンス回路301は、これを検出すると共に、高電位側補助ドライバ303を切断(dis-engage)する。上記の一連の動作(sequence of operation)は、増幅器の高利得信号経路の中に含まれている。結果としてVDDまでずっと続く非常に線形の、そして連続的な動作になるように、それは、高電位側補助ドライバ回路303の滑らかな(線形の)連結(engagement)を提供するために、従って増幅器の高利得を巧みに利用する。“pdrive”信号の増加のせいで、高電位側ミラーを横断するヘッドルームは更に高くなる(大きくなる)と共に、ミラーは、高利得に対して確実に(robustly)バイアスをかけられる。
【0019】
高電位側補助ドライバと低電位側補助ドライバの結合は、レールツーレール動作を提供する。
【0020】
図3Aの増幅器は、電圧“Vdrop+Vgs”が電源の制限によって阻止されないであろう、更に高い電圧、例えば5[V]の増幅器において使用され得る。図3Aの増幅器は、全ての動作条件及び製造条件を維持するミラーにおける増加したインピーダンスを可能にすることによって、単に1つの利得ステージを有する非常に高利得(例えば100dBより大)の増幅器のロバスト設計(robust design)を可能にする。
【0021】
図3Bは、本発明の一実施例による増幅器を示す。図示されるように、高電位側の補助ドライバは、PMOSドライバ303aによって実施されると共に、低電位側の補助ドライバは、NMOSドライバ304aによって実施される。
【0022】
図3Cは、本発明の一実施例による増幅器300内のpdriveセンス回路301を示し、そして図3Dは、本発明の一実施例による増幅器300内のndriveセンス回路302を示す。センス回路は、ダイオード電圧降下の結合を有するMOSFETソースフォロワによって実施され得る。図3Cにおいて、ソースフォロワ3011は、そのゲートドライブ電圧、トランジスタ3011の“Vgs”を下げ得ると共に、高電位側補助ドライバ303をターンオンするために、更なる“Vgs”を供給され得る。これらの“Vgs”を、ドライバ回路105の“Vgs”及び“Vdrop”より大きくなるようにバイアスすることは、増幅器が電源レールVDDに近接して駆動し、高電位側ドライバ105のゲート電圧“pdrive”が、増加して、管理された方法において高電位側補助ドライバ303をターンオンするまで、pdriveセンス回路301が休止状態にあることを意味する。同様に、増幅器が電源レールVSSに近接して駆動し、低電位側ドライバ106のゲート電圧“ndrive”が、増加して、管理された方法において低電位側補助ドライバ304をターンオンするまで、ndriveセンス回路302は休止状態にあり得る。
【0023】
図3Eは、増幅器300の低電位側の信号波形を示す。図示されるように、入力が低下するにつれて、出力はVSSに向かって駆動される。出力がVSSのVdropの範囲内にあるとき、増幅器の閉ループ利得のせいによって、電圧“ndrive”は増加する。“ndrive”電圧における増加は、ndriveセンス回路302によって検出される。これは、同様に、低電位側補助ドライバ304を駆動するための“ndrive_aux”電圧を生成し、それは、その場合に、出力がVSSまでずっと行くことを可能にする。
【0024】
図3Fは、増幅器300の高電位側の信号波形を示す。図示されるように、入力が増加するにつれて、出力はVDDに向かって駆動される。“pdrive”は、VDDから離れて減少する。“pdrive”電圧における減少は、pdriveセンス回路301によって検出される。これは、同様に、高電位側補助ドライバ303を駆動するための“pdrive_aux”電圧を生成し、それは、その場合に、出力がVDDまでずっと行くことを可能にする。
【0025】
図4は、本発明の一実施例による増幅器の出力ステージにバイアスをかける方法を示す。方法は、図3Aで示される増幅器300と共に使用され得ると共に、それは、出力ドライバステージの高電位側の電圧降下201、及び出力ドライバステージの低電位側の電圧降下202を使用する。
【0026】
ステップ401において、入力信号“inputp”及び“inputn”に応答して、高利得ステージ110は、出力ドライバステージ120内の低電位側ドライバ回路106に対する駆動信号“ndrive”、及び出力ドライバステージ120内の高電位側ドライバ回路105に対する駆動信号“pdrive”を提供し得る。
【0027】
ステップ402において、ndriveセンス回路302は、“ndrive”電圧に所定の増加量が存在する(“ndrive”電圧が所定の増加量の電圧を有する)かどうかを検出し得る。
【0028】
もし「はい(YES:イエス)」であれば、ステップ403において、ndriveセンス回路302は、増幅器300の出力107を直接VSSに接続し、増幅器がVSSまでずっと駆動することを可能にする低電位側補助ドライバ304を活性化し得る。他の場合は、“ndrive”電圧に所定の増加量が存在するかどうかを検出することを継続するために、ステップ402が繰り返され得る。
【0029】
ステップ404において、ndriveセンス回路302は、“ndrive”電圧が“Vgs+Vdrop”に低下したかどうかを検出し得る。
【0030】
もし「はい(YES:イエス)」であれば、ステップ405において、ndriveセンス回路302は、増幅器300の出力107をVSSから切り離すために、低電位側補助ドライバ304を切断(dis-engage)する。他の場合は、“ndrive”電圧が“Vgs+Vdrop”に低下したかどうかを検出することを継続するために、ステップ404が繰り返され得る。
【0031】
ステップ406において、pdriveセンス回路301は、“pdrive”にVDDからの所定の減少量が存在する(“pdrive”がVDDから所定の減少量の電圧を有する)かどうかを検出し得る。
【0032】
もし「はい(YES:イエス)」であれば、ステップ407において、pdriveセンス回路301は、増幅器300の出力107を直接VDDに接続し、増幅器がVDDまでずっと駆動することを可能にする高電位側補助ドライバ303を活性化し得る。他の場合は、“pdrive”にVDDからの所定の減少量が存在するかどうかを検出することを継続するために、ステップ406が繰り返され得る。
【0033】
ステップ408において、pdriveセンス回路301は、“pdrive”が“Vgs+Vdrop”に低下したかどうかを検出し得る。
【0034】
もし「はい(YES:イエス)」であれば、ステップ409において、pdriveセンス回路301は、増幅器300の出力107をVDDから切り離すために、高電位側補助ドライバ303を切断(dis-engage)する。他の場合は、“pdrive”が“Vgs+Vdrop”に低下したかどうかを検出することを継続するために、ステップ408が繰り返され得る。
【0035】
それから、その処理は、ステップ401に戻り得る。
【0036】
図4において示されたフローチャートが、ステップの数及び/または順序を制限する代りに、本発明の一般的な流れ(flow)を説明するために使用されるということが理解されるべきである。例えば、ステップ406〜409は、ステップ402〜405よりも前に実行され得るか、あるいはステップ402〜405と同時に実行され得る。
【0037】
更なる実施例が、同様に実施可能であると共に、それらは、説明された実施例の要素のサブセットの結果であるか、あるいは説明された実施例の要素のさまざまな組み合わせであり得る。
【符号の説明】
【0038】
100 増幅器
101 入力ステージ
102 高電位側カレントミラー
103 出力バイアス回路
104 低電位側カレントソース
105 高電位側PMOSドライバ(高電位側ドライバ回路)
106 低電位側NMOSドライバ(低電位側ドライバ回路)
107 増幅器の出力
110 高利得ステージ
120 出力ドライバステージ
1021、1022 高電位側カレントミラー
1041、1042 低電位側カレントソース
200 増幅器
201、202 Vdrop
210 ダイオード
211 NPNトランジスタ
212 PNPトランジスタ
213 NMOS
214 PMOS
300 増幅器
301 pdriveセンス回路
302 ndriveセンス回路
303 高電位側補助ドライバ
303a PMOSドライバ
304 低電位側補助ドライバ
304a NMOSドライバ
3011 ソースフォロワ(トランジスタ)
3012 ソースフォロワ(トランジスタ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
増幅器であって、
入力信号のための入力及び前記入力信号に応答して生成された出力ドライバステージに対する駆動信号のための出力を有する高利得ステージと、
前記高利得ステージに連結されると共に、前記高利得ステージから第1の駆動信号を受け取る第1の端子、第1の電圧降下を通じて第1の電源レールに連結された第2の端子、及び、前記増幅器の出力端子に連結された第3の端子を有する第1のドライバ回路を備える前記出力ドライバステージと
を具備することを特徴とする増幅器。
【請求項2】
前記第1のドライバ回路が、トランジスタである
ことを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
【請求項3】
前記第1の電源レールが、VDDであり、前記第1のドライバ回路が、p−チャンネルMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)(“PMOS”)である
ことを特徴とする請求項2に記載の増幅器。
【請求項4】
前記第1の電源レールが、VDDであり、前記第1のドライバ回路が、p−チャンネルDMOSFET(二重拡散金属酸化物半導体)(“DMOS”)である
ことを特徴とする請求項2に記載の増幅器。
【請求項5】
前記第1の電圧降下が、ダイオード、npnトランジスタ、pnpトランジスタ、ダイオード接続されたn−チャンネルMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)(“NMOS”)、及びダイオード接続されたPMOSで構成されるグループの中から選択されたデバイスによって供給される
ことを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
【請求項6】
前記高利得ステージから第2の駆動信号を受け取る第1の端子、第2の電圧降下を通じて第2の電源レールに連結された第2の端子、及び、前記増幅器の出力端子に連結された第3の端子を有する第2のドライバ回路を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
【請求項7】
前記第2のドライバ回路が、トランジスタである
ことを特徴とする請求項6に記載の増幅器。
【請求項8】
前記第2の電源レールが、VSSであり、前記第2のドライバ回路が、NMOSである
ことを特徴とする請求項7に記載の増幅器。
【請求項9】
前記第2の電源レールが、VSSであり、前記第2のドライバ回路が、n−チャンネルDMOSである
ことを特徴とする請求項7に記載の増幅器。
【請求項10】
前記第2の電圧降下が、ダイオード、npnトランジスタ、pnpトランジスタ、ダイオード接続されたNMOS、及びダイオード接続されたPMOSで構成されるグループの中から選択されたデバイスによって供給される
ことを特徴とする請求項6に記載の増幅器。
【請求項11】
前記第1の電源レールに連結されると共に、前記第1の駆動信号を受け取り、そして増幅器出力信号が前記第1の電源レールに近接して駆動されるかどうかを検出する第1のセンス回路を更に備える
ことを特徴とする請求項4に記載の増幅器。
【請求項12】
前記第1のセンス回路の出力に連結されると共に、前記増幅器の出力端子を前記第1の電源レールに接続するように活性化される第1側補助ドライバを更に備える
ことを特徴とする請求項11に記載の増幅器。
【請求項13】
前記第1のセンス回路が、MOSFETソースフォロワを含む
ことを特徴とする請求項12に記載の増幅器。
【請求項14】
前記第2の電源レールに連結されると共に、前記第2の駆動信号を受け取り、そして増幅器出力信号が前記第2の電源レールに近接して駆動されるかどうかを検出する第2のセンス回路を更に備える
ことを特徴とする請求項11に記載の増幅器。
【請求項15】
前記第2のセンス回路の出力に連結されると共に、前記増幅器の出力端子を前記第2の電源レールに接続するように活性化される第2側補助ドライバを更に備える
ことを特徴とする請求項14に記載の増幅器。
【請求項16】
前記第2のセンス回路が、MOSFETソースフォロワを含む
ことを特徴とする請求項15に記載の増幅器。
【請求項17】
増幅器をバイアスするための方法であって、
入力信号に応答して第1の駆動信号を第1のドライバ回路に提供する段階と、
第1の電源レールと前記第1のドライバ回路との間に第1の電圧降下を提供する段階と、
前記増幅器の出力信号が前記第1の電源レールに向かって駆動されるかどうかを検出する段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記増幅器の出力信号が前記第1の電源レールに近接して駆動される場合に、前記増幅器の出力端子を前記第1の電源レールに接続する段階を更に含む
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記入力信号に応答して第2の駆動信号を第2のドライバ回路に提供する段階と、
第2の電源レールと前記第2のドライバ回路との間に第2の電圧降下を提供する段階と
を更に含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記増幅器の出力信号が前記第2の電源レールに近接して駆動されるかどうかを検出する段階を更に含む
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記増幅器の出力信号が前記第2の電源レールに近接して駆動される場合に、前記増幅器の前記出力端子を前記第2の電源レールに接続する段階を更に含む
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
増幅器であって、
入力信号のための入力及び前記入力信号に応答して生成された出力ドライバステージに対する駆動信号のための出力を有する高利得ステージと、
前記高利得ステージに連結されると共に、
前記高利得ステージから第1の駆動信号を受け取る第1の端子、第1の電圧降下を通じて第1の電源レールに連結された第2の端子、及び、前記増幅器の出力端子に連結された第3の端子を有する第1のドライバ回路と、
前記高利得ステージから第2の駆動信号を受け取る第1の端子、第2の電圧降下を通じて第2の電源レールに連結された第2の端子、及び、前記増幅器の出力端子に連結された第3の端子を有する第2のドライバ回路と、を備える前記出力ドライバステージと
を具備することを特徴とする増幅器。
【請求項23】
増幅器であって、
入力信号のための入力及び前記入力信号に応答して生成された出力ドライバステージに対する駆動信号のための出力を有する高利得ステージと、
前記高利得ステージに連結されると共に、
前記高利得ステージから第1の駆動信号を受け取る第1の端子、第1の電圧降下を通じて第1の電源レールに連結された第2の端子、及び、前記増幅器の出力端子に連結された第3の端子を有する第1のドライバ回路と、
前記高利得ステージから第2の駆動信号を受け取る第1の端子、第2の電圧降下を通じて第2の電源レールに連結された第2の端子、及び、前記増幅器の出力端子に連結された第3の端子を有する第2のドライバ回路と、
前記第1の電源レールに連結されると共に、前記第1の駆動信号を受け取り、そして増幅器出力信号が前記第1の電源レールに近接して駆動されるかどうかを検出する第1のセンス回路と、
前記第1のセンス回路の出力に連結されると共に、前記増幅器の出力端子を前記第1の電源レールに接続するように活性化される第1側補助ドライバと、
前記第2の電源レールに連結されると共に、前記第2の駆動信号を受け取り、そして増幅器出力信号が前記第2の電源レールに近接して駆動されるかどうかを検出する第2のセンス回路と、
前記第2のセンス回路の出力に連結されると共に、前記増幅器の出力端子を前記第2の電源レールに接続するように活性化される第2側補助ドライバと、を備える前記出力ドライバステージと
を具備することを特徴とする増幅器。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−5447(P2013−5447A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−135629(P2012−135629)
【出願日】平成24年6月15日(2012.6.15)
【出願人】(503062253)アナログ ディヴァイスィズ インク (23)
【Fターム(参考)】