説明

ロッカースイッチ

ロッカースイッチ(10)には、ばね作動スイッチング要素(14)が前後に移動するように保持されたスイッチハウジング(11)からなる機械的スイッチングユニットが設けられ、スイッチング要素(14)に接続された作動ロッカー(16)が設けられ、スイッチング要素(14)は、スイッチハウジング(11)内に回転可能に保持され、かつ、互いに反対方向に二重に巻かれ、スイッチハウジング(11)内に圧縮応力が与えられた状態に保持されたばね(25)によって囲まれた回転軸(30)を有し、前記ばねの二つの自由ばね端柄部(27、29)のうちの一方はスイッチハウジング(11)内に強固に結合され、他方の自由ばね端柄部は回転軸(30)に回転可能に固定されて結合された第1のアーム(39)上に保持され、それらから導かれた中央ばね脚(28)も、スイッチハウジング(11)内に固定されて保持されるとともに、回転軸(30)に回転可能に固定されて結合された第2のアーム(38)上に保持され、更に電気的スイッチングユニット(17)が設けられている。そのようなロッカースイッチにおいて中心位置を機械的により簡明にかつより完全に調整するために、二つの自由ばね端柄部(27、29)及びそれらから導かれた中央ばね脚(28)は、組み立て状態において、回転軸(30)の長手方向に関して互いに反対側にかつ実質的に互いに平行に延びるように配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に従ったロッカースイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
DE10117597C1により知られているタイプのロッカースイッチにおいては、反対方向に二重に巻かれたばねの、一方では自由ばね端柄部、他方ではそこから導かれた中央ばね脚が、組み立て状態においてそれらの間に120°から180°の範囲内の鈍角が形成されるように、回転軸の長手方向に関して互いに配置される。たわんでいる間にばね端柄部及び中央ばね脚に働く力の合力方向に基づいて、その合力により、巻かれたばね領域が回転軸の下側をこする。その結果、各復元運動の際に中心位置が不正確となる。加えて、ヒステリシス曲線(作動角αの関数としての力F)は、第1に非常に広く、第2に二つのばね端柄部に対して異なっている。
【0003】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】DE10117597C1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、中心位置をより簡明にかつより完全に機械的に調整することができる前記のタイプのロッカースイッチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記のタイプのロッカースイッチにおいてこの目的を達成するために、請求項1に示された特徴が提供される。
【0007】
本発明による手段の結果として、反対方向に二重に巻かれたばねの個々のばね部は、たわんでいる間のばねの力と平行及び反対方向である接触表面により回転軸をこすることがもはやなくなる。これは、ばね力の合力は回転軸の下側から離れる方向を向いているからである。その結果、各復元運動に応答して中心位置をより精密にかつ自律的に機械的に調整することができ、これによって、その上に電気的に設けられる中心窓をより正確に較正することができ、システムをより大きな感度を持って動作させることができるという利点も有する。加えて、摩擦成分の除去は、作動に応答して、中心位置と外部圧力点あるいはつめとの間の分解がより正確になるという利点も有する。ヒステリシスループあるいは曲線は非常に狭く、両方のばね端柄部に対して同一である。
【0008】
別の有利な実施例においては、請求項2に従った特徴が提供され、この特徴は、両方の運動方向におけるたわみ力が同一で、その結果、ばねの与えられた圧縮応力のアンバランスが回避される。
【0009】
本発明の別の実施例においては、請求項3に従った特徴が提供され、これにより、回転軸に関してばねの付加的な固定が得られる。これに関連して、請求項4に従った特徴を提供することができる。
【0010】
請求項5に従った特徴から、強固な回転軸が得られる。これに関連して、請求項6及び/又は7に従った特徴を提供することが適切であり、これにより、問題のばね脚の位置の設計が簡単になる。回転軸のより長い耐用年数と対になった有利な搭載は請求項8に従った特徴により達成される。
【0011】
請求項9に従った特徴は、センサーの好適な配置をもらたす。その結果、環状磁石により引き起こされる電気信号解析が改善される。それは、同等な磁力線が両センサーを通って流れるからである。下部センサーは少しだけ弱い磁束を受け取る。環状磁石及びセンサー配置からなるシステムは磁束中の途絶面でより安定である。
【0012】
環状磁石の有利な固定は、請求項10の特徴に従って行われる。
【0013】
請求項11に従った特徴は、隣接するロッカースイッチの永久磁石の磁束からのセンサー配置の有利な遮蔽をもたらし、その結果、それらは直列に配置される。回路基板上の電子部品は水平方向の磁場から可能な範囲で最大限保護される。遮蔽の一つの好適な実施例は請求項12に従った特徴から得られる。
【0014】
湿度に対する封止の有利な実施例は請求項13に従った特徴により得られる。これは、これまでに提供された別の封止、例えば封止マットの形態に関して特殊な設計及び製造上の利点をもたらす。別の実施例においては、封止の概念を拡張するために、請求項14に従った特徴が提供され、その結果、互いに独立な二つの封止システムが組み合わさって達成される。
【0015】
本発明の更なる詳細は、本発明が図面に示された典型的な実施例に基づいてより詳細に記載され説明される以下の記述により得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一つの好適な実施例に従ったロッカースイッチを示す分解略線的斜視図である。
【図2】組み立てた状態のロッカースイッチを示す図1の線II−IIに沿っての断面図である。
【図3】図2の線 III−III に沿っての断面図である。
【図4】ロッカースイッチのスイッチング要素を示す分解斜視図である。
【図5】回転軸を通る図4の線V−Vに沿っての断面図である。
【図6】組み立てた状態の回転軸の図4の矢印VIに従った図である。
【図7】図6の矢印VIIに従った図である。
【図8】下部ハウジング部に用いられている遮蔽板を示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1から3に示されているロッカースイッチ10は、縦長の長方形で、上側が開放した下部ハウジング部12及び上部ハウジング部13からなるスイッチハウジング11と、ハウジング11の内部に設置することができ、プラスチックからなる可動スイッチング要素14と、スイッチング要素14を用いてハウジング部13の上方に外部からの運動を伝達するようにロックすることができる作動ロッカー16と、前記の機械的スイッチングユニットのほかに、その第1の部分18が可動スイッチング要素14上に支持され、その第2の部分19はプリント回路基板21上に支持されている電気的な非接触スイッチングユニット17であって、スイッチハウジング11の下部ハウジング部12の下側に好適には着脱可能に搭載されているものとを有する。
【0018】
図4から7によれば、プラスチックからなる回転軸30が一片で形成され、前記プラスチック片は軸方向及び中心に中空の金属軸31を有し、この金属軸31は円周部の孔を通して中空の空間が回転軸30のプラスチックで同様に埋められている。スイッチハウジング11から突出している、回転軸30の両自由プラスチック端はレンチ平板33を備えている。レンチ平板33に隣接して、回転軸30は、局部的に露出した金属軸31から形成され、下部ハウジング部12及び上部ハウジング部13の互いに対向する二つの半貝殻状の溝42及び41の間に回転可能に収容され、支持された円筒状のベアリング領域34を有する。外周側がやや円錐状の形状を有するより直径の大きい保持片35が二つのベアリング領域34の間に延び、それらと一緒に回転可能に固定されている。外周の円錐が立ち上がる、ベアリング領域34と境界をなす保持片35の一つの縦方向の領域上で、保持片35は、一片に位置決めされ、その外部表面が円筒形状で、その内部表面37が内部から外部に円錐状に膨張するように延びるポット形状のかご36によって囲まれている。かご36の底部は保持片35と一体に形成されている。ポット形状のかご36の一つの円周領域上に、軸方向に開放側に延び、外周を超えて接線方向に突出している接触棒38が設けられ、回転軸の方向に関して反対側にあり、その底部と反対側のポット形状のかご36の一つの領域上には、第2の接触棒39が、外周領域を超えて接線方向に突出するように配置されており、それによって、軸方向に延びるスロット40が接触棒39に隣接してポット形状のかご36のスリーブ内に設けられている。従って、接触棒38及び39の両方は、軸方向には互いに離れているものの、回転軸30に関して接線方向にあり、互いに平行である。
【0019】
反対方向に二重に、らせん状に巻かれたばね25は、回転軸30の円錐状に太くなる保持片35上に滑り、そのばね部24及び26は互いに距離を置いて配置され、U形状に曲がった中央脚28によって互いに接続されている。それぞれのばね部24、26はそれぞれ自由端柄部27、29を有する。らせん状に巻かれたばね25が、かご36から離れて対向した端から回転軸の保持片35上に滑ってポット形状のかご36の中に入ったとき、中央脚28及び延びたばね部24の末端柄部27は、このばね部24に圧縮応力が与えられた状態で、かご36の二つの接触棒38及び39と接触する。こうして、圧縮応力が与えられたばね部24の中央脚28及び末端柄部27は、例えば、図7から分かるように、互いに対向して平行に延びている。
【0020】
上部が開放している下部ハウジング部12は、横方向の側44の領域内に固定された接触座部43及びその他方の横方向の側46上の固定された接触かご45を有する。両方の横方向の側44及び46に対して垂直方向に、下部半貝殻形状の溝41が設けられた縦方向の側47及び48が延びている。
【0021】
らせん状に巻かれたばね25が設けられた回転軸30は、一方ではベアリング領域34が下部ハウジング部12の半貝殻形状の溝41内に位置し、他方では隣接する接触棒38を有する中央脚28が直立した静止位置で、固定された接触座部43と接触するように、下部ハウジング部12内に挿入され、らせん状に巻かれたばね25のばね部26の末端柄部29は、下部ハウジング部12のスロット形状の接触かご45上に圧縮応力が与えられた状態で静止している。それに応じた形状のらせん状に巻かれたばね25に対する圧縮応力の付与は、ばね部26の末端柄部29も直立した位置に、言い換えると他方の末端柄部27及び中央脚28に平行に配置され固定されるという事実の結果として、達成され維持される。
【0022】
ロッカースイッチ10あるいはその電気的スイッチングユニット17は、らせん状に巻かれたばね25の両ばね部24及び26の間に置かれ、回転軸30の円錐形の保持片35上にばねに沿って滑る環状の永久磁石18を有する。組み立てた状態において直径方向に磁化される環状磁石18は軸30あるいはその保持片35に、例えば接着剤を用いて回転可能に結合される。回転可能な結合を得るために、環状磁石18をかご36の端面に結合することも可能である。加えて、典型的な実施例においては、電気的スイッチングユニット17は、互いに反対側に配置され、それらの接続脚によって回路基板21に対して機械的及び電気的に取り付けられた二つのHallセンサー19及び20を有する。言い換えると、一つのHallセンサー19は下部ハウジング部12と対向している回路基板の側に配置されているが、他のHallセンサー20は回路基板の反対側の面に位置している。回路基板21は、図示しない方法で、他の電気電子部品と電気的に接続され、それらを機械的に支持する。前記の電気電子部品は、Hallセンサーとともに、下部ハウジング部12から離れて対向するように回路基板21の側に配置されている。このようにして部品が搭載された回路基板21は、好適にはボルトを用いて、下部ハウジング部12の底部50に固定して結合され、それによって第1のHallセンサー19がその厚さ方向に底部50の溝52内に部分的に収容される。回路基板を下部ハウジング部に取り付けるためのボルトは、下部ハウジング部12を上部ハウジング部13に結合する役割も果たす。回路基板21上の両Hallセンサー19及び20の位置は図2及び3に従っており、それらは環状磁石18の直下に位置している。
【0023】
回路基板21は、下部ハウジング部12の底部50の下側から突出しているフレーム部61内に位置し、その外側の縦方向の側面は遮蔽板65の側部62及び63で覆われている。遮蔽板65は、図9に従ってU形状の溝が形成された部分として形成され、両側面62及び63から形成され、回路基板21と下部ハウジング部12の底部50との間に位置している底部64には溝66が設けられている。
【0024】
作動ロッカー16は、側面図及び平面図で見たときに長方形となるように設計され、その際、両側面51及び52は仕切り版53によって中心で互いに結合されている。両側面51及び52の上部の自由端領域はキャップ54によって覆われており、キャップ54内では、圧力ばね55によって作動するカム56が矢印Rの方向に前後に移動することができる。カム56は、圧力ばね55によって仕切り版53に対して押され、圧力ばね55は固定されたキャップ54と接触している。カム56は、運動の方向Rを横断するように配置されたピンによって形成される。両側面51及び52の下部自由端にはレンチ開口58が設けられており、このレンチ開口58は、個々のレンチ平板33を介して回転軸30の自由端上に回転可能に静止している。
【0025】
図3によれば、その上部の円形のジャケット面71上の上部ハウジング部13は滑りトラックとして構成されている。この目的のために、互いにある角度をなす二つの領域におけるジャケット面71は、カム73及び74を有し、これらのカム73及び74は、典型的な実施例においては、ロッカースイッチ10を通って延びる中央面から同一の角度方向の距離を有する。典型的な実施例においては、カム73及び74の頂点の角度方向の距離は中央面から36°である。典型的な実施例においては、カム73及び74は同一に形成される。言い換えると、中央面から進む運動の方向Aにおいては、それらはそれぞれ、上り坂斜面75、それに結合した頂点76及び下り坂斜面77を有する。これに関連して、下り坂斜面77にはロック溝を設けることもできる。勿論、ジャケット面71に唯一つのカム73又は74を設けることも可能である。
【0026】
従って、作動ロッカー16は、中央面におけるその静止位置から、両矢印の方向Aの左及び/又は右に移動することができ、それによって、横向きのピン56が上り坂斜面75に乗り上げるとき、第1の明白な圧力点に到達し、その高さに到達した後、頂点76の開始前に、ロック溝78内において頂点76を横切った後にロックが開始し、運動の方向に離れるように対向する頂点76の領域で終了する。作動ロッカー16はこの最終のロック位置に保持されている。このロック溝78から、作動ロッカー16は、反対方向に積極的に圧力を印加することによりロックを外してもよく、その結果、作動ロッカー16は、頂点76を通って復帰した後に、圧力ばね55によって、自分でアイドリング位置に復帰する。カム73及び74の間の滑りトラック72の領域は、典型的な実施例においては、円形の経路上で平坦に延びている。作動ロッカー16の復帰のための本質的な駆動は、らせん状に巻かれたばね25によって行われ、ばね25は運動の方向にさらに増加するように圧縮応力が与えられている。作動ロッカー16の最大末端位置は、回転軸30の方向にジャケット面71から突出している上部ハウジング部13の縁70によって形成される。
【0027】
作動ロッカー16は、両側面51及び52からの運動の方向に現れ、作動ロッカー16の元のアイドリング位置においてカム73及び74を自由に移動可能に覆う屋根状の棒57を有する。
【0028】
下部ハウジング部12と上部ハウジング部13との間の結合は、種々の封止法によって得られる。上部ハウジング部13はその底部の周囲にフレームを有し、このフレーム内に下部ハウジング部12の底部が収容され、それによって、断面形状が三角形で、周方向の端に沿った底部の周囲の周りに、上部ハウジング部13のフレーム及びフレーム部61の側に向かって延びる封止棒が形成されている。従って、上部及び下部ハウジング部13、12の間の封止が行われるだけでなく、互いに隣接して設けられた複数のロッカースイッチ10を支持することができる、図示しない担持板に関する下部ハウジング部12の封止も行われる。プラスチックハウジング上に形成される更なる封止部は、下部ハウジング部12の壁部の自由端上に設けることができ、この壁部は、一方が他方の上にあるように上部ハウジング部13の対応する壁部分に結合している。
【0029】
もし図示された典型的な実施例において、作動ロッカー16の振れが+/−40°の範囲で起きるならば、上部ハウジング部13の関係する縁の領域が変化したとき、最大+/−80°のより大きな振れ角が達成され得ることが明らかである。それによって、そのジャケット面71上の上部ハウジング部13に更なるカムを設けることができる。
【符号の説明】
【0030】
10…ロッカースイッチ、11…スイッチハウジング、12…下部ハウジング部、13…上部ハウジング部、16…作動ロッカー、17…スイッチングユニット、18…環状磁石、19…Hallセンサー、20…Hallセンサー、21…回路基板、24…ばね部、25…ばね、26…ばね部、27…自由端柄部、28…中央ばね脚、29…自由端柄部、30…回転軸、31…金属軸、33…レンチ平板、34…ベアリング領域、35…保持片、36…ポット形状のかご、37…内部表面、38…接触棒、39…第2の接触棒、40…スロット、41…半貝殻状溝、42…半貝殻状溝、47…縦方向の側、48…縦方向の側、54…キャップ、55…圧力ばね、56…カム、62…側部、63…側部、64…底部、65…遮蔽板、66…溝、70…縁、71…ジャケット面、73…カム、74…カム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ばね作動スイッチング要素(14)が前後に移動するように保持されたスイッチハウジング(11)からなる機械的スイッチングユニットを有し、前記スイッチング要素(14)に接続された作動ロッカー(16)を有し、前記スイッチング要素(14)は、前記スイッチハウジング(11)内に回転可能に保持され、かつ、互いに反対方向に二重に巻かれ、前記スイッチハウジング(11)内に圧縮応力が与えられた状態に保持されたばね(25)によって囲まれた回転軸(30)を有し、前記ばねの二つの自由ばね端柄部(27、29)のうちの一方は前記スイッチハウジング(11)内に回転可能に固定されて保持され、他方は前記回転軸(30)に回転可能に固定されて結合された第1のアーム(39)上に保持され、それらから導かれた中央ばね脚(28)も、前記スイッチハウジング(11)内に固定されて保持されるとともに、前記回転軸(30)に回転可能に固定されて結合された第2のアーム(38)上に保持され、更に電気的スイッチングユニット(17)を有するロッカースイッチにおいて、前記二つの自由ばね端柄部(27、29)及びそれらから導かれた前記中央ばね脚(28)は、組み立て状態において、それらが前記回転軸(30)の長手方向に関して互いに反対側にかつ実質的に互いに平行に延びるように配置されていることを特徴とするロッカースイッチ(10)。
【請求項2】
前記互いに反対方向に巻かれた前記ばね(25)の前記二つのばね部(24、26)は同一の巻き数、好適には3回を有することを特徴とする請求項1に記載のロッカースイッチ。
【請求項3】
前記回転軸(30)に回転可能に固定されて結合された前記ばね端柄部(27)が設けられた前記巻かれたばね部(24)は、円周領域に軸方向のスロットを有する略ポット形状の同心のかご(36)内で外周側に固定されて収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロッカースイッチ。
【請求項4】
前記かご(36)は、外側で前記ばね端柄部に対して前記軸方向のスロット(40)と境界を接する接線方向の接触表面を有することを特徴とする請求項3に記載のロッカースイッチ。
【請求項5】
前記回転軸(30)は、好適には外側及び内側がプラスチックでコートされた金属管(31)を有することを特徴とする請求項1から4の少なくとも一つに記載のロッカースイッチ。
【請求項6】
前記かご(36)は、前記回転軸(30)の前記プラスチックコーティングの一部であることを特徴とする請求項3及び/又は4並びに請求項5に記載のロッカースイッチ。
【請求項7】
円周領域上の前記かご(36)は、軸方向及び接線方向を向いた延伸部を有し、この延伸部は圧縮応力が与えられた中央ばね脚(28)の接触表面を形成することを特徴とする請求項3から6の少なくとも一つに記載のロッカースイッチ。
【請求項8】
前記金属管(31)の前記外周側は前記スイッチハウジング(11)内に保持されていることを特徴とする請求項6に記載のロッカースイッチ。
【請求項9】
二つのセンサー(19、20)が環状磁石(18)に割り当てられ、それらがハウジング底部の下の回路基板(21)の上側及び下側に互いに反対側になるように配置されていることを特徴とする前記請求項の少なくとも一つに記載の、前記電気的スイッチングユニット(17)が、前記回転軸(30)に沿って移動する永久磁化された環状磁石(18)を有するロッカースイッチ。
【請求項10】
前記環状磁石(18)は、前記回転軸(30)及び/又は前記かご上に、好適には接着剤を用いて回転可能に固定されていることを特徴とする請求項9に記載のロッカースイッチ。
【請求項11】
前記下部ハウジング部(12)はその底部の下部から垂直に突出しているフレームを有し、その内部に前記回路基板(21)が前記底部に取り付けられて配置され、かつ、前記フレーム内に、及び、前記回路基板(21)と前記ベースとの間に少なくとも部分的に配置されていることを特徴とする、前記スイッチハウジング(11)が下部及び上部ハウジング部(12、13)を有するロッカースイッチ。
【請求項12】
前記遮蔽板(65)はプラスチックでコートされていることを特徴とする請求項11に記載のロッカースイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−528161(P2011−528161A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517802(P2011−517802)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005108
【国際公開番号】WO2010/006762
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(509239495)コアクティヴ・テクノロジーズ・エルエルシー (3)
【Fターム(参考)】