説明

ロボット用の或いは触覚インターフェース用の継手付き肢部並びにそのような継手付き肢部を含むロボット及び触覚インターフェース

本発明の主要目的は、少なくとも第一(2)及び第二(4)の剛性セグメントと、継手(6)とを含む、ロボット又は触覚インターフェースのための継手付き及び器具付きリブであり、前記継手(6)は、繊維と、少なくとも1つの測定素子(101,102)とを含み、剛性セグメント(2,4)のそれぞれの内に固定される。本発明は、目的のために、少なくとも1つのそのような継手付き肢部を含むロボット又は感触インターフェースも有する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットのための或いは触覚インターフェース(haptic interface)のための継手付き肢部(jointed limb)に関し、少なくとも1つのそのような継手付き肢部を実施するロボット及び触覚インターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
殆どの既知のロボット及び触覚インターフェースは、製造業者ロボットの場合には、固定ベースを1つ又はそれよりも幾つかの作動体に接続する継手によって互いに接続される、或いは、フォースフィードバックインターフェースの場合には、使用者によって把持される1つ又は幾つかの把持部に接続される、幾つかの移動式本体で構成される継手運動力学鎖を使用する。
【0003】
これらの多継手鎖は、ベースに対する端部材の位置及び/又は向きを制御することを可能にする。
【0004】
既存のロボットの殆どの継手は、玉軸受又はジャーナル軸受に基づいて実現される。この解決策は、力伝達性能を最適化することを可能にすると同時に、遊び及び摩擦を最小限化することも可能にする。しかしながら、この種類の継手は、継手の適切な動作を保証するために精密な調節を必要とする多くの機械的部分を実施する。従って、これらの継手は複雑であり、費用がかかる。その上、それらはロボットの大きさに対して概ね重く嵩張る。
【0005】
その上、マイクロ技術及びメソ技術の分野では、この種類の玉軸受又はジャーナル軸受継手は、この分野において製造される装置の大きさの故に、実施が困難である。
【0006】
小規模の製造及び組立ての問題から自分自身を自由にするために、一体成形継手が製造された。これらの一体成形継手は製造が容易であり、如何なる組立てをも必要としない。従って、それらは経済的観点から興味深い解決策を提示し、その上、それらは蝶番付き構造の欠点、具体的には、遊び及び摩耗を回避することを可能にする。
【0007】
しかしながら、この種類の一体成形継手は、限定的な動作を有するという欠点を有する。その上、エネルギの一部は継手を変形するために使用されるので、それらはロボット用の巨視的スケールに特に良好に適合されず、効率は限定され、継手は多数の自由度を備えるバネのように挙動し、従って、人がそれらに課すことを探求する動作に対する抵抗をもたらすので、それらは触覚インターフェースにも適合されない。よって、戻り反応は、遠隔に制御される装置によって遂行される作用に関する情報を表さない。
【0008】
これらの欠点を補うために、薄肉下方地域を備える継手を製造し、従って、動作に対するより少ない抵抗をもたらすことが提案されている。しかしながら、この薄肉化は、局所的な脆化を招く。その上、材料の弾性場内に留まることが必要であるので、移動は限定的なままである。
【0009】
論文“Stiffness Influence Atlases of a Novel Flexure Hinge−based Parallel Mechanism with Large Workspace”,Proceedings of the 2005 IEEE/RSJ International Conference on Intellectual Robot and Systems, 2−6 August 2005, Edmonton, Alberta, Canada, pp 796−801から同様に既知であることは、2つのネジ付き部分によって隣接する本体に接続される金属ロッドによってベースアクチュエータ及び移動式プラットフォームに接続される6つの枝部を含む平行ロボットである。しかしながら、使用される金属ロッドは、バネのように挙動し、力を伝達する働きを直接的にする。その上、それらは脆弱なままである。
【0010】
文献“Innovative Design of Robot and for Space Activities” L. Biagotti and Al, 8th ESA Workshop on Advanced Space Technologies for Robotics and Augomation,<<ASTRA 2004>>,ESTEC − Noordwijk, The Nederlands, 2−4 November 2004から同様に既知であることは、可撓継手を備えるロボット化された手であり、継手は同様に動作に対する抵抗をもたらす螺旋バネによって形成される。
【0011】
結論的には、従来技術の特定の継手は、他の部分に対する1つの部分の可動性を保証するために、幾つかの構成部品の組立体を使用する。1つは、もちろん、品質蝶番を得るが、それは複雑であり、有意な重さ及び嵩張りを伴う。
【0012】
1つの部分のみを使用する可撓な一体成形構造もあるが、それらは、考慮される継手軸の周りの無ではない剛性の故に、移動に対する抵抗を引き起こす。その上、動作は限定され、それらは特定の脆弱さを被る。
【0013】
バネ型の他の継手もあるが、それは移動に対する抵抗に対抗し、従って、触覚インターフェースに適合されない。
【0014】
ロボット又は触覚インターフェース継手の他の欠点は、それらが移動測定値を殆ど統合しないことである。この測定値は概ね相殺され、モータのレベルで行われる。モータ及び測定値のこの共局所化は、閉ループ制御の調節を最適化することを可能にする。しかしながら、モータは、一般的には、利用可能な力のレベルを増大するために、減速歯車に接続され、1つのモータ回転に亘る測定は、ロボットの起動直後、その継手の構造を知ることを可能としない。何故ならば、減速歯車によって導入される歯車減速の故に、モータ上に配置される符号器の各位置に対応する幾つかの継手位置があるからである。よって、測定値は相対的であり、絶対値ではない。その結果は、システムを基準起動構造内に配置することによって、システムを初期化することが必要であり、この起動構造に体知る移動測定値を再較正することを可能にすることである。この手続はシステムの起動を遅らせ、従って、その人間工学に有害である。その上、モータ、受動(電動化されていない)継手で行われる測定は、一般的には、位置センサを備えない。平行ロボットでは、この欠落は、継手の位置に従うロボットの端部材の位置を決定するために、複雑な数理モデルの分解を必要とする。
【0015】
文献FR2756028号は、応力板と粘弾性材料の層とを備える弾性ストリップで較正される自動自己係止関節継手を記載している。この継手は、2つの安定位置の間の通過を許容し且つこれらの2つの安定位置に継手を係止するよう設計されている。これらは、即ち、折畳み安定位置及び展開安定位置である。しかしながら、この継手は動作に対する抵抗をもたらし、従って、「透明的」(“transparent”)ではなく、従って、触覚インターフェースに適用され得ない。
【0016】
その上、この種類の継手は、多位置継手を実現することを可能としない。何故ならば、この文献に記載される継手は、2つの安定位置だけを可能にするからである。その上、それは継手の位置を測定するための如何なる手段も統合せず、これはそれをその安定位置の一方又は他方に置くだけである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
結果的に、簡単な設計を備える継手付き肢部用の継手を提供し、大きな動作を可能にすると同時に、有意な剛率も提供し、継手の作動中に弱い抵抗力に対抗し、その変形を測定するための手段を統合することが本発明の目的である。
【0018】
ロボット又は触覚インターフェース上でのこの種類の継手の使用を提案することも本発明の目的であり、それは、モータの移動に対する測定値に加え、ロボットの本体の位置の絶対値を有することによって、システムの初期化段階から自分自身を自由にし、この測定値は、能動及び受動継手のために得られ、それは平行ロボットのモデルを単純化する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前述された目的は、剛性材料で製造されるセグメントと異なる材料で実現される複合継手のお陰で得られ、それは他方に対して一方を接続し且つ蝶番付ける。継手材料は、その可撓性のために選択され、それによって、動作及びその剛率に対する抵抗を最小限化することを可能にする。
【0020】
選択される材料は、繊維質材料である。この種類の材料は、特に繊維方向に、動作に対する極めて低い抵抗、大きな剛率のみをもたらす。その上、製造されるべき肢部のセグメントを用いて、それは製造が容易であり、組立てが容易である。
【0021】
換言すれば、本発明に従った継手を含む肢部は、空間的に材料の特性を区別することによって製造される。つまり、可撓性肢部は複合材である。何故ならば、それは空間内に幾つかの別個の材料を含み、肢部のセグメントは剛性材料で製造されるのに対し、継手自体は可撓性材料で作成されるからである。
【0022】
その上、継手は、接続体によって接続される剛性本体の間で継手自体の中に局所化される繊維材料の変形を測定するための素子を組み込む。
【0023】
ケーブル型の繊維質材料、又は、織物材料若しくは非織物材料内での継手自体の製造は、継手軸の周りでの力の大きな透明性(transparency)を可能にする、即ち、この継手は、動作に対して極めて低い抵抗をもたらし、剛性(stiffness)又は減衰(damping)がないか或いは少ないと同時に、極めて大きな剛率(solidity)ももたらす。
【0024】
測定素子自体は、動作に対する対向する抵抗がない測定を可能にすると当時に、継手の透明性を保存するために、繊維、ポリマ、又は、ゴム型の可撓性材料で作成される。
【0025】
本発明によれば、継手及び測定素子は、肢部のセグメント内に固定され、それは、実現の大きな単純性、大きなコンパクト性、及び、継手付き肢部の2つのセグメント間の大きな接続剛率をもたらす。
【0026】
セグメント内部の固定は、2つの主要な利点を有する。第一に、継手の軸は、繊維材料の中央平面内に見出され、従って、それはその中立繊維の周りで折り重なり、それはより少ない抵抗をもたらす。もしそれが外側に固定されるならば、繊維質材料の2つのストリップは、両方向に等しい剛性を得るために、隣接するセグメントの2つの面のそれぞれの上に必要であり、セグメントの面の1つの上での単一ストリップの使用は、1つの方向に好適である危険性がある。これらの条件の下で、隣接するセグメントが完全に向けられ得ないという事実に鑑みて、繊維質ストリップは、継手の軸からさらに先へ行き、それは、継手の動作、従って、他の方向へのより多くの寄生動作を保証し得るために、より大きな自由長さを必要とする。第二に、この構成は、継手の剛率を増大する。何故ならば、セグメントの縁部よりも、それらの中央部から繊維質ストリップを引っ張ることが、より困難だからである。
【0027】
最後に、継手内への測定素子の固定は、極めてコンパクトな設計においてその動作を決定することを可能にする。
【0028】
この種類の固定は、繊維質継手及び測定素子の周りに継手付き肢部のセグメントを成形することによって、或いは、継手付き肢部のセグメント内の繊維質継手及び測定素子の端部を固定することによって、締め付けることによって、或いは、クリンプ加工することによって得られ得る。これらの解決策の1つ又は他は、セグメントを製造するために使用される材料に従って選択される。その上、人は、接続の剛率をさらに向上するために、繊維質材料によって形成されるループ内に進入する挿入物で成形を遂行し且つ固定を確認することを考え得る。
【0029】
繊維質材料は、例えば、ケーブルであり得るし、継手は、人が継手に与えることを欲する自由度の数に従って、並びに、2つのセグメント間の接続剛率に従って、1つ又は幾つかのケーブルを含み得る。
【0030】
測定素子は、例えば、その変形が電極間の距離の、従って、装置の抵抗又は容量の変動を引き起こす、可撓性ポリマ内の微細素子上に蒸着される2つの微細電極であり得る。この原理は当業者によって既知であり、例えば、ポータブルコンピュータのパッドにおいて使用される。従って、それは詳細に記載されない。測定素子も、金属粒子で荷電された可撓性プラスチック材料、又は、抵抗がその変形に従って変化する導体ポリマからも作成され得る。それらは、光を送る容量が湾曲によって変更される、従って、光検出器によって間接的に検出され且つ測定される光エミッタ(ダイオード)に接続された、1つ又は幾つかの光ファイバを使用しても実現され得る。
【0031】
継手は、理想的には、整然と配置された或いは整然と配列されない繊維の粘着によって製造される織物材料又は非織物材料において作成される。
【0032】
繊維、具体的には、ケーブルの場合には、繊維の整列を伴う織物材料又は非織物材料の配列は、繊維が2つのセグメントの整列の方向に向けられて、2つのセグメントの間の牽引挙動を増大することを可能にする。
【0033】
従って、本発明の主題は、主として、少なくとも第一及び第二の剛性セグメント及び継手を含むロボット又は触覚インターフェースのための継手付き肢部であり、前記継手は、繊維と測定素子とを含み、剛性セグメントのそれぞれの内に固定される。
【0034】
この継手付き肢部は、製造が簡単で頑丈であり、大きな移動及び第二セグメントに対する第一セグメントの接合中の極めて少ない抵抗力をもたらし、よって、触覚インターフェースにおける実施の場合には、力は極めて良好な品質である。
【0035】
1つの実施態様において、継手は、互いに平行な少なくとも2つのケーブルを含み、その1つのより大きな寸法は、継手の回転軸に対して直交し、ケーブルは固定される。継手は、それが形成する角度を測定するための素子も含み、この測定素子は、繊維(例えば、光ファイバ)、或いは、その抵抗又はその容量が継手の湾曲に従って変化するよう電極又は金属性粒子を統合する可撓性材料の繊細なシートの形態であり得る。この測定素子は、ケーブルの隣に或いはそれらの中間に配置され得る。この継手は、製造が極めて簡単であるという利点を有し、極めて長い寿命をもたらし、それはケーブルの屈曲の大きな可能性からも利益を享受する。その上、費用は従来技術の継手に対して極めて低い。
【0036】
他の実施態様において、継手は、ボールを第一セグメントと第二セグメントとの間に嵌め得る単一のケーブルを含む。よって、簡単な方法で、2つの部分の間の精密な調節を必要とせずに、ボール及びソケット継手接続が実現される。
【0037】
他の実施態様において、継手は、第一枝部の両端がケーブルを使用して2つの第一セグメント枝部上に接合され且つ第二枝部の両端がケーブルを使用して第二セグメントの2つの枝部上に接合される継手十字部を含む自在型であり得る。
【0038】
他の実施態様において、継手は、ケーブルの1つのより大きな寸法が継手の回転軸に沿って延びるケーブルを含み、よって、ケーブルは、捩れて求められる。この場合には、人は、測定素子として、継手ケーブルと共直線的な或いは平行な並びに継手ケーブル付近の可撓性材料(ポリマ、ナイロン...)のワイヤを選択することができ、その物理的特性は、もしそれが継手と共直線的であるならば、その捩れに従って異なり、もしそれが平行であり或いは僅かに偏心するならば、その長さに従って異なる。ポリマは、例えば、その抵抗がその変形、従って、継手の移動に従って変化するよう、おそらく不均質に並びに好適な方向に金属性粒子で負荷される。
【0039】
継手は、シート状の繊維も含み得る。有利に、このシートは織物繊維を含み、それはそれをより抵抗性にする。この場合には、ワイヤに基づく実施態様のように、測定素子は、シート状の繊維の隣に配置され得るし、或いは、その中に直接的に統合され得る。
【0040】
その上、繊維は、セグメントの材料中に浸漬され得る。従って、本発明に従った継手付き肢部のこの製造は、極めて簡単である。
【0041】
有利に、材料中に浸漬される継手の両端は、セグメント中の継手の締結具の機械的抵抗を向上するために、材料がその中を通るループを含むようにされ得る。
【0042】
人は、軸がループを通り且つ材料中にも浸漬されるようにもし得る。
【0043】
他の変形において、継手は、セグメント中で締付けによって固定され、それはそれを取り外し可能にする。
【0044】
極めて有利に、その真向かいのセグメントの端部は傾斜され、セグメント間の角度的移動を増大する。
【0045】
継手の繊維は、例えば、アラミド繊維、ケブラー、又は、ポリプロピレンであり、それはそれらに極めて良好な機械的挙動を与える。
【0046】
本発明に従った継手付き肢部は、セグメントの一方を他方に対して作動するための手段も含むことができ、前記作動手段は、例えば、モータ及び減速歯車又はケーブルキャプスタンを接続する。作動手段は、例えば、ポテンシオメータ又は光学符号器のような、それらの独自の測定手段を備え得る。
【0047】
本発明の主題は、2つの端部を備える基部と、基部上に取り付けられ接合される可動支持体とを含み、支持体は、基部と共に、本発明に従った継手付き肢部を形成し、アームを含む継手付き平行四辺形と、アームと平行な接続ロッドと、第一及び第二の平行な小さい接続ロッドとを含み、アームは、可動支持体上に接合され、アーム及び可動支持体は、本発明に従った継手付き肢部を形成し、第一の小さい接続ロッドは、アーム及び接続ロッド上に接合され、アーム及び第一の小さい接続ロッド、接続ロッド及び第一の小さい接続ロッドは、それぞれ、本発明に従った継手付き肢部を形成し、第二の小さい接続ロッドは、接続ロッド及びアーム上に接合され、第二の小さい接続ロッド及びアームは、本発明に従った継手付き肢部を形成し、第二の小さい接続ロッド及び接続ロッドは、本発明に従った継手付き肢部を形成し、第二の小さい接続ロッドは、動作前腕部を形成するよう延びる継手構造でもある。
【0048】
本発明の主題は、少なくとも1つの本発明に従った継手付き肢部を含むロボット又は触覚インターフェースでもある。
【0049】
本発明の主題は、2つの動作前腕部の自由端が互いに向かい合い且つその上に本発明に従った継手付き肢部を形成する素子が接合されるよう頭尾配置される、本発明に従った2つの構造を含むロボット又は触覚インターフェースでもある。
【0050】
本発明の主題は、並んで配置される本発明に従った2つの構造を含むロボット又は触覚インターフェースでもあり、2つの動作前腕部の自由端は、本発明に従った継手付き肢部を形成する素子上に接合される。
【0051】
本発明の主題は、軸の周りに角度的に、優先的には規則的に分配される、本発明に従った3つの構造を含むロボット又は触覚インターフェースでもあり、前腕部の端部は、全て同じ側から方向付けられ、プラットフォームを支持し、それは、前腕部の端部と共に、本発明に従った継手付き肢部を形成する。
【0052】
本発明の主題は、角度的に規則的に分配される3つの軸の周りで回転する3つの支持体がその上に可動に配置される基部を含み、各支持体は、基部と共に、本発明に従った継手付き肢部を形成するロボット又は触覚インターフェースでもあり、前記ロボットは、可動支持体上に3つの第一継手付きセグメントを含み、それらと共に本発明に従った継手付き肢部を形成し、第一端によって3つの第一セグメント上にそれぞれ接合される3つの第二セグメントを含み、前記第二セグメントは、前記第一セグメントと共に、本発明に従った継手付き肢部を形成し、前記第二セグメントは、それらの第二端でプラットフォームを支持し、それは本発明に従った継手付き肢部の第二セグメントの第二端と共に形成され得る。
【0053】
本発明の主題は、2つの動作前腕部の自由端が2つ又は3つの指部の端部で操作されるよう、手部の廃部に固定される共通基部上に配置される本発明に従った2つ又は3つの構造を含むロボット又は触覚インターフェースでもある。
【0054】
本発明は、以下の記載及び付属の図面の助けを受けてより良好に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1A】本発明に従った継手付き肢部の第一実施態様の第一実施例を示す斜視図であり、継手は固定されている。
【図1B】図1Aの継手の変形を示す斜視図である。
【図1C】図1Aの継手の変形を示す斜視図である。
【図1D】図1Aの継手の変形を示す斜視図である。
【図2A】図1の継手付き肢部変形を示す斜視図である。
【図2B】図2Aの継手の変形を示す斜視図である。
【図2C】図2Aの継手の変形を示す斜視図である。
【図2D】図2Aの継手の変形を示す斜視図である。
【図3A1】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3A2】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3A3】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3A4】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3A5】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3A6】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3B1】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3B2】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3B3】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3B4】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3B5】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図3B6】本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を示す斜視図である。
【図4A】図3A1乃至3A6及び3B1乃至3B6の肢部の実施態様の変形を示す斜視図である。
【図4B】図3A1乃至3A6及び3B1乃至3B6の肢部の実施態様の変形を示す斜視図である。
【図5A】第二実施態様を示す斜視図である。
【図5B】第二実施態様を示す斜視図である。
【図5C】第二実施態様を示す斜視図である。
【図5D】第二実施態様を示す斜視図である。
【図6A】第二実施態様の変形を示す斜視図である。
【図6B】第二実施態様の変形を示す斜視図である。
【図7】本発明に従った自在継手を示す斜視図である。
【図8】本発明に従った継手付き肢部のアクチュエータの実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明に従った継手付き肢部のアクチュエータの実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明に従った二重継手付き肢部の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明に従った継手付き肢部を実施する構造の実施例を示す斜視図である。
【図12】アクチュエータが付加された図11の構造と同一の構造を示す斜視図である。
【図13】図12からの2つの構造を実施するロボットの第一実施例を示す斜視図である。
【図14】図12からの2つの構造を実施するロボットの第二実施例を示す斜視図である。
【図15】図12からの3つの構造を実施するロボットの他の実施例を示す斜視図である。
【図16】本発明に従った継手付き肢部を実施するロボットの実施態様の他の実施例を示す斜視図である。
【図17】図12の構造の変形を示す斜視図である。
【図18】本発明に従った継手付き肢部を実施する可搬式インターフェースの実施例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
記載全体を通じて、同じ機能を果たす素子を指し示すために、同じ参照が使用される。
【0057】
記載される装置は、如何なる空間的向きに従っても配置され得るので、「水平」、「垂直」、「下」...の用語は限定的ではない。
【0058】
図1A中に、人は本発明に従った肢部(リム)の実施態様の第一実施例を見ることができ、第一剛性セグメント2と、第二剛性セグメント4とを含み、軸X2及びX4は、それらの基部が継手6によって実質的に整列されるよう接続されている。
【0059】
継手6は、この第一実施態様では、軸X2及びX4の方向に従ったそれらの長さの方向に配置された複数のケーブル6.1を含む。
【0060】
この実施態様では、継手は5つのケーブル6.1を含むが、セグメントの大きさに依存して並びに2つのセグメント間の所望の接続抵抗に従って、より大きい或いはより小さい数のケーブルが使用され得る。
【0061】
本出願によれば、ケーブルは、金属繊維、天然又は合成繊維のコーディングであり、それはストランドの組み合わせによって形成される。ストランド自体は、芯の周りに巻回され得る。
【0062】
ケーブルは、鋼、アラミド繊維、ケブラー、ポリプロピレン、又は、そのような継手のための所望の器械抵抗及び疲労に対する大きな耐性をもたらし得る如何なる他の材料でもあり得る。
【0063】
継手は、薄い可撓膜の形態の測定素子101も含む。この測定素子は、例えば、その変形が電極間の距離、従って、装置の抵抗又は容量の変動を引き起こす、可撓性ポリマ内の微細素子上に蒸着される2つの微細電極で構成され得る。それは、その抵抗がその変形に依存して変化する、可撓性プラスチック又は(例えば、金属粒子で荷電された)伝導性ポリマ材料から形成され得る。これらの原理は当業者によって既知であり、ここでは詳細に記載されない。我々は、装置の抵抗又は容量を表し、且つ材料の変形の画像、従って、継手の角度を再構築するために処理されなければならない信号のための電子及びコンピュータ処理素子を特に提示しない。単純化のために、これらの素子、並びに、側定素子の動力及びケーブル布線は例証されない。
【0064】
この実施態様において、ケーブル及び側定素子の長手方向端部は、セグメント2及び4を形成する材料中に埋められている。これは、ケーブル6.1及び測定素子101及びそのケーブル布線(図示せず)を型内に配置することによって、セグメント2及び4の成形の間に得られる。
【0065】
ケーブルは、大きな軸方向剛性と、大きな曲げ及び捩り能力とを有する。その場合には、それらは軸X2及びX4に対して垂直な軸YY’の周りで有意な回転運動を許容するが、他の運動を阻止する。その上、それらの固定は従来技術において使用されるジャーナル軸受及び玉軸受の固定よりもずっと簡単である。何故ならば、例えば、セグメントを形成する材料の質量中にそれらを埋めれば十分だからである。
【0066】
測定素子は極めてコンパクトであり、継手の動作に対する抵抗をもたらさない。それは軸受の位置をいつ何時でも知ることを可能にする。ケーブルは、具体的には、軸YY’の周りの回転以外の寄生運動に対して継手の抵抗を増大するよう、測定素子の両側に配置される。
【0067】
図1Bは、この実施態様の変形を提示している。この図面では、測定素子101は、剛性本体2及び4の一方の側から配置されているのに対し、ケーブル6.1は、他の側から配置されている。この構造は、ケーブル及び測定素子の統合を促進するためにも使用され得る。
【0068】
図1Cは、図1Aの継手の実施態様の他の変形を提示している。ここでは、測定素子102は、可撓性ワイヤの形態で存在している。それは、依然として、その抵抗が継手の動作に従って変化する金属粒子で荷電された、伝導性ポリマ又は可撓性材料で形成され得る。それは、送信器(例えば、ダイオード)及び受信器(例えば、光ダイオード)に接続される1つ又は幾つかの光ファイバによっても形成され得る。この場合には、ファイバを通じて透過される光の量は、その曲率に従って変化し、受信器によって受光される光の量の測定値は、継手の角度の画像を提供する。この種類の装置は当業者によって既知であり、この文書中では詳細に記載されない。具体的には、光源の出力に接続されるワイヤ並びに電気及び電子回路、受信器の信号の輸送は、図1C中に例証されていない。
【0069】
図1Dは、装置の組立てを容易化するために測定素子102がケーブル6.1の隣に配置される、図1Cの装置の実施態様の変形を提示している。
【0070】
人は、図2A乃至2Dに例証されるように、ケーブル及び測定素子を各セグメントを形成する2つの素子の間に締め付けることも考え得る。
【0071】
図2A乃至2Dでは、各セグメントは、他のセグメントに接続されるよう設計されるその端部のレベルで、(例えば、ネジを使用して)セグメントの主本体10上に固定される小板8を含み、ケーブル6.1及び測定素子101,102の端部は、次に、主本体10と小板8との間に締め付けられる(ここでは、再び、明瞭性のために、測定素子101,102の出力及び処理のための電気及び電子又は光ケーブル布線並びに電子及びコンピュータ回路及び素子は、図2A乃至2D中に例証されていない)。
【0072】
人は、成形中に、ケーブルが、その両端部に、材料中の固体固着を保証するために、アイレットを形成するループを含むことも考え得る。人は、材料中の固着を実現するために、この種類のループに進入するよう、金属性部分、例えば、ピンを導入することも提供し得る。
【0073】
ケーブルの両端部の締付けの場合には、人は、例えば、ショットブラストによって或いは打抜きによって摩擦を増大するよう、主本体及び小板の表面状態を加工することも提供し得る。人は、部分8及び10が測定素子を傷付けたり或いは損傷したりしないよう適合される圧痕も局所的に提供し得る。
【0074】
接続されるよう設計されるセグメントの2つの端部2.1及び4.1の間の距離は、軸YY’の周りの回転運動を許容するが、2つの端部2.1及び4.1の間の接触を可能な限り回避するよう最適化される。よって、2つのセグメントの間のケーブルの距離は無ではなく、軸YY’に沿う、軸X2及びX4に沿う、並びに、軸ZZ’に沿う寄生平行移動運動を回避し、軸X2及びX4及びZZ’の周りの回転運動も回避するよう決定される。軸ZZ’は、軸X2及びX4及びYY’に対して直交する。
【0075】
その上、それは、これらの端部2.1及び4.1の斜角プロファイルを実現するために、セグメントの端部2.1及び4.1の間の干渉を回避するよう設けられ得る。よって、継手の有意な折畳みの間、端部2.1及び4.1は接触せず、或いは、2つのセグメント2,4が有意な角度を形成するときにのみ。例えば、45°にある斜角の場合には、セグメント2,4は、どんなに早くても、これらが互いに対して90°に向けられるときに接触する。
【0076】
側部から見られる端部2.1及び4.1のプロファイルは、三角形状或いは尖頭状であり得る。尖頭の角度は、応力に対する十分な抵抗をもたらすよう選択され、それはケーブルの周りに十分な材料を必要とする。その上、過剰に尖頭状なプロファイルは鋭利でもあり、従って、ケーブル及び測定素子を損傷し得る。
【0077】
本体2及び4の間の距離並びに端部2.1及び4.1のプロファイルは、ケーブル及び測定素子101及び102の変形に対する衝撃を有する。後者は、特に、継手角度の測定の品質を最適化するよう、これらのパラメータに従って較正され得る(測定パラメータの識別、参照曲線、又は、計算図表...)。
【0078】
図3A1乃至3A6並びに3B1乃至3B6中に、人は本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を見ることができる。
【0079】
この実施態様は、継手6が、継手付き肢部のセグメント2,4のそれぞれに固定される繊維質材料の層から得られる点で、図1及び2中に例証される第一実施態様と異なる。ケーブルについては、この固定は、成形(図3B1乃至3B6)によって或いは締付け(図3A1乃至3A6)によって得られ得る。継手6を形成する繊維質材料は織物型である、即ち、それは緯糸と経糸とを織ることによって得られる。従って、それは緯糸の軸及び経糸の軸に沿って有意な抵抗をもたらす。
【0080】
繊維質材料の層は、非織物材料によっても形成され得る。この場合には、それは、具体的には、摩擦及び/又は粘着及び/又は接着によって接続されて、指向性的に或いは無作為的に方向付けられる、個々の繊維のベール又は層から作成される。
【0081】
有利に、繊維の向きは、牽引に対する抵抗の好適方向を決定することを可能にする。
【0082】
繊維質材料の層6.2は、セグメント2及び4内に維持されるよう設計されるその端部で有利に穿孔され得るし、抵抗をさらに増大するために、金属性アイレットが穿孔に付加され得るし、人は、ケーブルについて、牽引に対する抵抗を強化するために、金属性素子の挿入も提供し得る。
【0083】
成形の場合には、材料の層は透かし細工であり得る。それはセグメントを形成する材料が繊維質材料の層を通過し、従って、継手付き肢部の挙動を向上することを可能にする。
【0084】
繊維質材料の層は、アラミド繊維、炭素繊維、又は、ガラス繊維の布であり得る。それは、ポリプロピレン型を備える、ポリエステル又は織物材料を備えるリボンの、浸漬された或いは塗工された織物材料でもあり得る。
【0085】
測定素子は、膜101又は1つ或いは幾つかのワイヤ又は繊維102であり得る。それは図3A1(3B1)及び3A4(3B4)におけるように、繊維材料の層6.2の隣に配置され得る。人は、図3A2(3B2)及び3A5(3B5)におけるように、寄生運動に対する継手の抵抗を増大するために、繊維質材料6.2の2つの層を測定素子101,102の両側にも配置し得る。最後に、人は、図3A3(3B3)及び3A6(3B6)におけるように、繊維質材料の繊維の中心にある測定素子101,102に気付く。織物材料の場合には、人は、例えば、測定素子を2つの織物層の間に配置し得る。
【0086】
図4A及び4Bでは、人は、本発明に従った継手付き肢部の第二実施態様を見ることができる(図面の明瞭性のために、測定素子101,102は、図面4A及び4B中に例証されていないが、それらはここでも同様に装置の一部である)。この場合には、継手は二重型である。セグメント2及び4のそれぞれは、実質的にU形状であり、U2.2、2.3、4.2、4.3の枝部は、本発明に従った継手を使用して、それらの自由端によって接続されるよう、それぞれ設計されている。例証されている変形では、これは、締付け(図4A)によって或いは成形(図4B)によって維持された、繊維質材料の層を使用して製造される継手6.2である。人は、セグメント2のUの自由端のそれぞれを、その真向かいのセグメント4のUの自由端に接続する1つ又は幾つかのケーブルも使用し得る。
【0087】
この種類の二重継手は、継手付き肢部の剛率を増大することを可能にする。
【0088】
図5A及び5Bでは、人は、本発明に従った継手付き肢部の実施態様の他の変形を見ることができる。そこでは、今回は、繊維質材料及び測定素子は、捩れるよう求められるが、曲がるようには求められない。
【0089】
図5Aでは、人は、第二セグメント4に接続されるよう設計される端部2.1を含む第一セグメント2を見ることができる。この端部2.1は、実質的にU形状である。第二セグメント4は、その端部4.1に、セグメント2の端部2.1のUの2つの枝部2.2及び2.3の間に配置されるよう設計される突出部分4.4を含む。次に、本発明に従った継手6は、セグメント4の突出部分4.4で枝部2.2に固定され、且つ、セグメント2の第二枝部2.3に固定される。
【0090】
従って、本発明に従った継手は、セグメント2及び4の軸X2及びX4に対して横方向に並びに回転の軸YY’と平行に延びる。この構成は、より有意な移動を可能にする。移動は、捩れ状態にあるワイヤ及び測定素子の容量によって、並びに、隣接するセグメントの形状によって限定されるだけである。図3A及び3Bでは、移動は90°の近傍にある。それはより多くの尖頭セグメントでより有意であり得る。それは、我々が以下に見るように、図5A及び5Bでは180°より多くに達し、図6A及び6Bでは300°より多くに達する。
【0091】
セグメント2及び4に本発明に従った継手を固定するモードは、前のように、締付け(図5A)によって或いは成形(図5B)によって得られ得る。
【0092】
互いから真向かいのセグメント2及び4の端部は、具体的には、傾斜形状を作成することによって、干渉を回避するよう、或いは、少なくとも干渉の危険性を減少するよう構成される。
【0093】
有利に、実施態様のこの変形は、ケーブル形態の継手で実現される。1つ又は幾つかのケーブルが使用され得る。
【0094】
図5Cでは、人はセグメント2との組立て前のセグメント4だけを見ることができる。人はケーブル継手6.1を見ることができ、1つ又は幾つかの素子が、突出部分4.4内に固定されるワイヤ102の形態で存在する。この場合には、ケーブル6.1及び幾つかのケーブルを含む測定素子102は、セグメント4の成形中に型内に配置される(前のように、図5C及び5Dにおける可読性の観点から、我々は、測定素子の処理のための電気ケーブル布線回路及び電子カードを例証しなかった)。
【0095】
人は、ここでは、測定素子102として、金属性粒子で荷電され且つ関節の軸と共線的な可撓性材料(ポリマ、ナイロン...)のワイヤ、或いは、導体ポリマ内のワイヤを選択することができ、その物理的特性(抵抗)は、その捩れに従って異なる(図5C)。人は、継手付近並びに継手と平行にも、1つ又は幾つかのワイヤを配置し得る。この場合には、継手の角形成は、人が、例えば、角度の画像抵抗の変化を検出し得る、ワイヤの長さを変化させる。
【0096】
図5Bの肢部のような肢部を製造するために、人は、例えば、前に図5C又は5Dに例証されたようなセグメント4を実現し、次に、人は、ケーブル6.1及び測定素子102の自由端を、枝部2.2,2.3で、セグメント2の型内部に配置する。
【0097】
図6A及び6Bでは、人は、本発明に従った継手付き肢部の実施態様の変形を見ることができる。この肢部は、図4A及び4Bに例証される肢部により接近する。この変形では、ケーブルは、図5A及び5Bに例証される実施態様と同様に、回転の軸と平行に配置される(図面の明瞭性のために、測定素子101,102は、図6A及び6B中に例証されていないが、それらも装置の一部である)。
【0098】
その場合には、継手は2つの繊維質素子を含み、それぞれは、セグメント2の枝部2.2,2.3を、セグメント4の枝部4.2,4.3に横方向にそれぞれ接続している。例証されている実施態様において、セグメント2は、セグメント4よりも小さい幅を有し、特に、セグメント4の枝部2.2,2.3での外側幅は、セグメント4のU内へのセグメント2のUの導入を可能にするために、セグメント4のUの枝部4.2,4.3の間の内部幅よりも小さい。
【0099】
今まで提示された継手は、軸YY’の周りで自由度をもたらす。図7には、幾つかの自由度をもたらす継手が例証されている。
【0100】
図7では、人は、本発明に従った継手で作成される自在継手を見ることができる(明瞭性のために、ここでも、測定素子101,102は図7中に例証されていないが、それらは装置の一体的な部分である)。
【0101】
本発明に従った自在継手は、第一平面Pに沿って配置され且つU形状端部2.1を含むセグメント2と、第二平面Qに沿って配置され且つU形状端部4.1とを含む。
【0102】
平面P及びQは、互いに対して直交して方向付けられ、第二セグメントのUの枝部は、平面Pno両側に実質的に対称的に配置されている。
【0103】
本発明に従った自在継手は、互いに対して直交する第一枝部12.1と第二枝部12.2とを備えるジャーナル十字部も含む。枝部12.1の両端部は、本発明に従った継手によって、第一セグメント2のUの枝部に接続され、枝部12.2の両端部は、本発明に従った継手によって、第二セグメント4のUの枝部に接続されている。継手は、例えば、ジャーナル十字部に並びにセグメント2,4に成形することによって固定される単一のケーブル及び測定素子を使用して、或いは、ジャーナル十字部の各端をセグメント2及び4に接続するケーブルの幾つかのストランドを使用して実現され得る。
【0104】
よって、セグメント2は、軸YY’の周りで回転して移動し得るし、セグメント4は、軸ZZ’の周りで回転して移動し得る。
【0105】
図7中に例証される継手付き肢部は、例えば編組された、幾つかのケーブルを含み得ることが明らかに理解されよう。
【0106】
その上、それは、細長い形状を備える継手を形成するよう巻回された、織られた或いは織られない繊維質材料の板によって、ケーブルを交換するよう提供され得る。
【0107】
本発明に従った継手付き肢部は、セグメントの1つの上に取り付けられる装置を使用し且つ他のセグメントを回転させて活性化され得る。
【0108】
図9及び10では、人は、本発明に従った継手付き肢部のための活性装置の1つのそのような実施例を見ることができる(これらの図面では、可撓性素子は、繊維質材料の層であり、測定素子は、金属性粒子又は電極を備える可撓性膜又は伝導性ポリマ膜の形態で存在し、容量又は抵抗は、継手によって形成される角度に従って変化するが、前に記載された如何なる他の装置も使用され得る)。
【0109】
例証されている実施例において、セグメント2は、
符号器Cを備えるモータMを支持し、その回転軸からの出口で、歯付き歯車が、第二セグメント4と回転して一体的な歯付きセクタSCと噛合する。よって、モータの回転は、第二セグメント4の軸YY’の周りで運動を引き起こす。
【0110】
例証される実施例において、歯付きセクタSDは、セグメント4の側に固定され、よって、それはセグメント2に対するセグメント4の接合を妨げない、即ち、それは2つの剛性セグメント2,4の間の移動を減少しない。
【0111】
人は、本発明に従った継手アームを作動させるために、ケーブルキャプスタンも提供する。このために、一次プーリが、モータMからの出口に固定され、二次プーリが、歯付きセクタSCの代わりに他のセグメントに固定される。ケーブルが二次プーリに固定され、その上で滑動しないよう一次プーリ上に巻回される。次に、モータの回転は一次プーリを駆動し、それは、ケーブルを介して、従って、セグメント2に対するセグメント4の回転を介して、二次プーリを駆動する。
【0112】
本発明に従った継手付き肢部を駆動するために、あらゆる他の種類のアクチュエータ、例えば、リニアアクチュエータが考えられ得ることが明らかに理解されるであろう。その両端は、それぞれ、セグメント又はモータと歯車とウォームシステムとを接続する装置に固定される。この解決策は、もちろん、システムを触覚インターフェース上で透明にするために応力センサを使用しながら、ロボットに極めて適する。
【0113】
モータ自体は、如何なる種類であってもよく、具体的には、直流モータ、ブラシレスモータ、圧電アクチュエータ、又は、形状記憶合金基アクチュエータであり得る。人は、ギアモータも使用し得る。触覚インターフェースには、人は、使用者の動作と対抗する制動装置、具体的には、電磁ブレーキ、粉末ブレーキ、又は、磁気流体学的或いは電気流動学的な流体も使用し得る。
【0114】
同様に、符号器は、あらゆる他の種類の位置センサ、具体的には、光学符号器、ホール効果センサ、磁気光学的センサと交換され得る。その上、センサは、モータ上に、継手上に直接的に配置され得るし、場外にされ得る。それは、例えば、モータ上にセンサを配置し、継手上に他のセンサを配置することによって倍加もされ得る。この重複性は装置により大きな信頼性を与える。
【0115】
最後に、測定素子101,102は、継手に組み込まれる如何なる種類のセンサと交換され得るし、その回転を測定することを可能にする。よって、人は、セグメント2上に配置されるダイオードや、セグメント4上に配置され且つ光ファイバによって接続される光ダイオードも使用することができ、その光損失は、湾曲半径と共に増大する。よって、光ダイオードによって受光される光は、それとダイオードとの間の距離、従って、セグメント2及び4の間の角度に依存する。同様に、人は、可撓性膜101に配置され且つ誘導結合がセグメント間の角度に依存するアンテナのように動作する2つのコイルを使用し得る。人は、可撓性膜上に配置される応力ゲージも使用することができ、その変形は継手の角度に従ってゲージ内に応力を引き起こす。
【0116】
全ての場合において、(1つのモータ回転に亘って)相対的情報を提供するモータ上の符号器に加えての継手内に配置される絶対測定素子101,102の使用は、システムの信頼性に有利な測定重複性を可能にし、起動時にシステムの初期化段階から自分自身を自由にすることを可能にし、それは極めて有利である。
【0117】
記載の続きとして、我々は、本発明に従った継手付き肢部の接続によって形成される構造について記載する。
【0118】
図11には、人は、本発明に従った継手付き肢部を実施するロボットR1の第一実施例を見ることができる。
【0119】
ロボットR1は、2つの固定アーム32,34を備え、その端部と平行に、図12中では実質的に垂直に、軸WW’の周りで回転する支持体36が可動に取り付けられる。
【0120】
可動支持体36は、図4A及び4B中に例証されるものと同一の二重継手によって固定アーム32,34に取り付けられる。
【0121】
人は、図3A1乃至3A6及び3B1乃至3B6中に提示される種類の簡単な継手が適切であり得るが、その二重化が、(軸WW’の周りの回転以外の)寄生運動に対するその抵抗を増大することを可能にする。
【0122】
可動支持体36は、実質的にV形状であり、Vの枝部40,42の両端部40.1,42.1で基部に接続される平坦な底部を備える。
【0123】
可動支持体は、図8及び9と関連して前記された種類のアクチュエータ44を使用して軸WW’の周りで回転して作動される。例証される実施例において、モータM1は、基部30に取り付けられ、その軸は、軸WW’と平行であり、その歯付き歯車は、可動支持体36の端部40.1に固定される歯付き角状セクタSD1と噛合する。
【0124】
歯付き歯車の回転は、角状セクタSD1の運動を引き起こし、それは軸WW’の周りで回転して可動支持体36を駆動する。
【0125】
如何なる他の駆動解決策、具体的には、バンド、(キャプスタン内に取り付けられる)ケーブル、又は、摩擦ベルトローラも適切である。
【0126】
ロボットR1は、可動支持体36のVの枝部40,42の間の接合された平行四辺形も含む。
【0127】
平行四辺形は、アーム22と、アーム22と平行に配置され、且つ、2つの平行な2つの接続ロッド26,28によってそれらの端部によって接続ロッド24とを含む。
【0128】
例証される実施例において、アーム22及び接続ロッド24は、完全な矩形を有し、小さい接続ロッドは、前から見られるときに、大文字H形状を有する。このH形状は例証的であり、十分な移動を可能にする如何なる他の形状も適切である。
【0129】
小さい接続ロッド26は、その第一端部26.1によって、可動支持体36の枝部42と一体的な2つのアーム48上に接合され、枝部42に対して実質的に垂直に延びる。小さい接続ロッド26とアーム48との間の継手は、図4A及び4Bの継手と同一である。
【0130】
小さい接続ロッド26は、図5A及び5Bと類似する継手によって、その第二端部26.2によって接続ロッド24に接合される。次に、小さい接続ロッド26は、支持体36に対して軸Y1の周りで回転して接合される。
【0131】
従って、小さい接続ロッド26は、第一端部26.1及び第二端部26.2によってアーム22及び接続ロッド24にそれぞれ接合される。従って、小さい接続ロッド26は、その第一端部26.1でアーム22の長手軸に対して直交する軸Y1の周りで、並びに、その第二端部26.2で接続ロッド24の長手軸に対して直交する軸Y2の周りで旋回し得る。
【0132】
アーム22は、図3A1乃至3A6及び3B1乃至3B6中に例証される種類の継手によって枝部40,42の間のVの基部から突出するアーム46上の可動支持体36上で、軸Y1と組み合わされる軸の周りで接合されて取り付けられる。
【0133】
小さい接続ロッド28は、図5A及び5B中に例証される種類の継手を使用してその2つの長手端部28.1,28.2でアーム22及び接続ロッド24に接合される。
【0134】
従って、小さい接続ロッド28は、第一端部28.1及び第二端部28.2によってアーム22及び接続ロッド24にそれぞれ接合される。従って、小さい接続ロッド28は、その第一端部26.1でアーム22の長手軸に対して直交する軸Y3の周りで、並びに、その第二端部26.2で接続ロッド24の長手軸に対して直交する軸Y4の周りで旋回し得る。
【0135】
この構造のお陰で、小さい接続ロッド26又は小さい接続ロッド28の回転は、アーム22と平行な接続ロッド24の運動を引き起こす。
【0136】
その場合には、小さい接続ロッド又はアームに接続される物体の高精度の移動を実現することができる。
【0137】
小さい接続ロッド26は、可動支持体36上に取り付けられるモータM2(図12)及び小さい接続ロッド26の両側に固定されるプーリP1を使用して移動される。
【0138】
アーム22は、可動支持体36上に取り付けられるモータM3(図12)及びアーム22の両側に固定されるプーリP2を使用して作動される。
【0139】
アクチュエータは、モータとギア又はキャプスタン減速装置又はあらゆる他の伝動手段とを接続し得る。モータは、適切な伝動手段を使用することによって基部30上にも配置され得る。
【0140】
小さい接続ロッド28は、前腕部を形成するよう例証される実施例中で下向きに延びる。素子52が、隣接する本体内に埋設されるケーブルによって実現されるボール接続で前腕部の自由端50.1上に蝶番付けされて取り付けられる。
【0141】
素子52と前腕部50との間の接続は、如何なる種類であってもよく、必ずしもボール型でなくてもよい。
【0142】
人は素子52を作動することも考え得る。しかしながら、この場合には、競合する3つの旋回接続を使用してボール接続を実現することがより有利であり、電動化のより大きな容易さをもたらす。
【0143】
実施される異なる種類の継手は、実施例として与えられ、本発明に従った継手を使用する如何なる他の組み合わせも考えられ得る。
【0144】
同様に、セグメントの形状(H形状、V形状...)は実施例として提供される。如何なる他の種類のセグメント形状も使用され得る。本体36は、具体的には、ここでは、軸WW’及びY1が一致するようV形状である。それは直線であってもよく、その場合には、これらの軸は必ずしも一致しない。
【0145】
素子52は、特に、ロボット又は移動されるべき物体の遠隔制御における遠隔操作のために、触覚システムの場合には、ハンドルであり得る。
【0146】
よって、この構造は、6つの自由度を備えるロボットを形成する。図11及び12中に例証される実施例では、アクチュエータを使用して軸WW’、Y1、及び、Y2の周りの回転だけが作動されるが、上記されたように、人はアクチュエータによって素子52の移動も提供し得る。
【0147】
我々は図11及び12に関してそのようなロボットの動作を今や記載する。
【0148】
モータM1の制御は、軸WW’の周りで可動支持体36の移動を引き起こし、モータM2の制御は、可動支持体36に対して軸Y1の周りで小さい接続ロッド28の回転を引き起こし、モータM3の作動は、軸Y1の周りのアーム22の回転を引き起こす。その場合には、平行四辺形43は変形される。その場合には、前腕部50、従って、素子52は、平行四辺形を介した運動の伝達のお陰で、軸Y3の周りで旋回し、降下され、上昇され、前方に移動され、且つ、後方に移動され得る。
【0149】
触覚インターフェースの1つの実施態様において、システムは、次に、インターフェースを形成するロボットR1を含み、素子52は、操作者によって操作されるハンドルであり、アクチュエータは、その環境内の仮想物体の或いはそこでは素子52が移動されるべき物体であるロボットR1と同一であり或いは同一でない構造を備えるロボットの動作を示す反作用を生成する。
【0150】
「ロボット」という総称は、短銃化のために、ロボット及び触覚インターフェースの両方を指すよう使用される。
【0151】
人は、成形中に全ての継手を得ることによって一体成形品内に図11及び12の構造の全てを実現することを考え得る。しかしながら、人は分解し得る構造を製造し得る。この場合には、継手の全部又は一部は、図2A乃至2Dに従った組立体によって得られ得る。
【0152】
有利に、より簡単な組立体を達成するために、継手は成形によって得られ、それは、具体的には、図10中に例証されるように、ロボットセグメントにあるネジによって、実現のそれらの単純性を利用し且つ機械的組立てを遂行することを可能にし、図10では、セグメント2は、成形によって得られるその2つの端部に本発明に従った継手6を含み、且つ、セグメント自体は、ネジ回し又はあらゆる他の接続手段によって2つの部分2.1,2.2で実現される。
【0153】
図13では、人は、応力中に5つ自由度、即ち、ロボットのモータによって応力がその上に生成され得る5つの自由度をもたらす、本発明に従ったロボットR3の他の実施態様を見ることができる。
【0154】
ロボットR3は、頭尾の2つのロボットR1を含み、前腕50,50’の端部のそれぞれは、隣接する本体内に埋設されるケーブルによって実現されるボール接続を使用して共通素子52の両端部のそれぞれに接合されている。
【0155】
素子52は、触覚システムのハンドル又は移動されるべき素子であり得る。
【0156】
図14において、ロボットR4は、平行に配置された2つのロボットR1を含み、ロボットR1’は、ロボットR1より上に配置されている。
【0157】
素子52は、例証される実施例では、図3A1乃至3A6及び3B1乃至3B6中に提示するような回転継手と直列に接続された図7中に例証されるような自在型の継手54によって前腕部50,50’のそれぞれに接合されている。
【0158】
その上、素子52のアクチュエータ58が設けられ、モータ58は、自在継手54の端部によって支持され、角状セクタSD4は、素子52と一体的である。
【0159】
図14に従ったロボットR4は、応力における6つの自由度をもたらし、それは、素子52がハンドルであるときに特に有利である。正に、ロボットR3の場合には、ハンドルは、複合ボール継手によって各副構造の前腕部に接続され、ハンドルは、ロボットの6つのモータで作動され得ず、頭尾構造は、応力における5つの自由度のみを有する。
【0160】
人は、3つの一致する旋回接続を備える少なくとも1つの構造を使用して素子52を前腕部50に接続することも考え得る。
【0161】
ロボットR3及びR4の実施例では、素子52は、同じ種類の接続(ボール又は自在旋回組立体)によって2つの副構造に接続される。ロボットR1と素子52との間の1つの種類の接続及びロボットR1’と素子52との間の他の種類の接続を使用することは、もちろん可能である。
【0162】
図15では、人は、6つの自由度を提供するロボットR5の実施態様の他の実施例を見ることができる。
【0163】
人が図15中に見ることができるように、ロボットR5は、軸VV’の周りに角度的に配置される3つのロボットR1,R1’,R1”を含み、プラットフォーム60が、前腕部50,50’,50”の端部上で隣接する本体内に埋設されるケーブルによって行われるボール接続によって取り付けられる素子52を支持している。
【0164】
図15では、各ロボットR1,R1’,R1”の3つの軸は作動される。この重複性は、当業者によって周知であるように、ワークピースの中心から単一性を離間することを可能にする。
【0165】
人は、各ロボットの2つの軸だけを作動することも提供し得る。一般的には、作動されるのは平行四辺形の継手である。
【0166】
図16では、人は、ロボット15に近いロボットR6を見ることができ、そこでは、平行四辺形構造は取り除かれ、それはそのようなロボットの実現を単純化する。
【0167】
ロボットR6は、軸VV’の周りに角度的に配置される3つの副構造30.1,30.2,30.3を含む共通基部30を含む。3つの支持体36,36’,36”が、図4A及び4Bによって例証される種類の継手のお陰で、構造30.1,30.2,30.3に対して可動である。これらの継手は、アクチュエータによって作動される。各可動支持体36,36’,36”は、図3A1乃至3A6及び3B1乃至3B6の種類のアクチュエータによって作動される継手によって可動支持体36,36’,36”上に回転的に可動にアーム22,22’,22”を支持し、図5A乃至5C中に例証される種類の継手によってアーム22上に回転的に可動に前腕部50を支持する。
【0168】
前腕部50,50’,50”は、隣接する本体内に埋設されるケーブルによって実現されるボール接続によって素子52を支持するプラットフォーム60に接続される。
【0169】
アーム22,22’,22”は、前記されたアクチュエータによってそれぞれ作動される。
【0170】
これらの実施態様は、実施例としてのみ提供され、例えば、文献FR2863535号中に記載されるような、外骨格の指部、手部、又は、手首部のための可搬式インターフェースのような、多くの他のシステムで複合接続を使用することも可能である。
【0171】
図18は、そのような装置を例証している。この可搬式インターフェースR8は、医療副木で一般的に出くわされるようなストラップ、バンド、又は、他の適切な固定装置を介して手部に固定されるよう設計される共通基部B自体に固定される、図17中に例証される種類の2つのロボットR7から構成される。そのような装置は当業者に既知であり、ここでは詳細に記載されない。可読性のために、それらは図18中には例証されていない。このインターフェースは、例証されていない搬送ロボット上に取り付けられ得る。それは独立的にも使用され得る。次に、人は、空間内の人の動作を測定し且つその結果としてのフォースフィードバックを制御するために、6D動作捕捉システムを概ね使用する。そのような装置は、ハンドルが、位置が少なくとも2つのカメラによって空間的に測定される逆反射ボールを備えることを概ね必要とする。この種類の装置は当業者によっても既知であり、詳細には説明されず或いはここでは例証されない。ロボットR8は、親指部及び人差指部の端部でのフォースフィードバックを可能にする。本発明の外側に行くことなしに、基部B上にR7型の他のロボットを追加することによって、他の指部の端部でのフォースフィードバックを保証することも、もちろん可能である。
【0172】
図17は、図18中で使用されるようなロボットを例証している。ロボットR7は、図12中に例証されるロボットR2と類似している。それは、本質的には、ここでは、捕捉部材が、人が指部をその中に挿入するシンブル56である点で、後者と異なる。シンブル56は固定して例証されているが、それは文献FR2863535号中に提示されるように調節可能であり得る。同様に、シンブルは、ここでは、ボールとして働くケーブルによってセグメント50に接続されている。人は3つの一致する旋回接続も使用し得る。その場合には、旋回接続一致点は、理想的には、指部の遠位指骨の中心に配置される。ロボットR7は、基部30が単一の固定アーム32を備える点でも、ロボットR2と異なる。可動支持体は、1つの枝部40のみも備える。ロボットR7の他の特徴は、ロボットR2の特徴と同じである。
【0173】
本発明に従った複合継手は、ロボット工学及び感覚インターフェースの分野において主として適用可能である。
【0174】
我々は、継手が減少された厚さで大きな抵抗をもたらす繊維質材料及び小さい厚さを備える測定素子の故に動作に対して低い抵抗を有する、継手及び計器を備えた肢部を正に実現した。その個体性のように、継手のセグメントの移動も増大される。
【0175】
その上、繊維質材料を剛性セグメントの外側ではなく内側に係合することは、移動の透明性、即ち、抵抗力の削減を改良することを可能にする。さらに、これは移動を増大することを可能にする。何故ならば、セグメントの端部は、セグメントの端部の周りに取り付けられる継手を備える2つのセグメントに対して改良されるからである。
【0176】
その上、そのような継手の実現は、特に成形による製造の場合には、極めて単純化され、その上、実現の単純性及び材料の選択の故に、費用は大いに減少され得る。
【0177】
この種類の構造の他の利点は、部分の精密な組立てを要求する継手に比べ、組立て、調節及び保守時間の著しい削減を可能にすることである。
【0178】
最後に、この種類のコネクタは、それらが能動的であれ受動的であれ、継手内への測定素子の組込みの故に、多くの利点をもたらす。それらは動作の絶対的測定を可能にし、初期化プロセスを回避することを可能にし、受動継手の測定は、平行ロボットのモデルを単純化することを可能にし、モータに接続されるセンサの測定と重複する測定は、より大きなシラン性を可能にする。
【0179】
この種類の接続は、単一の自由度を有する単純接続又は幾つかの自由度を有する複数接続を実現するために使用され得る。これらの接続は、受動的又は能動的(電動)でもあり得る。最後に、それらは、完全なロボット、外骨格型の可搬式構造を製造するために使用され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第一及び第二の剛性セグメントと、継手とを含み、該継手は、繊維と、少なくとも1つの測定素子とを含み、前記剛性セグメントのそれぞれの内に固定される、ロボット又は触覚インターフェースのための継手付き肢部。
【請求項2】
互いに平行な少なくとも2つのケーブルを含み、そのより大きな寸法は、前記継手の回転軸に対して直交し、前記ケーブルは曲げられる、請求項1に記載の継手付き肢部。
【請求項3】
前記継手は、繊維の層を含む、請求項1に記載の継手付き肢部。
【請求項4】
前記層は、織られた層を含む、上記請求項に記載の継手付き肢部。
【請求項5】
前記継手は、自在型であり、ジャーナル十字部を含み、その第一枝部の両端は、ケーブルを使用して、前記第一セグメントの2つの枝部に接合され、その第二枝部の両端は、ケーブルを使用して、前記第二セグメントの2つの枝部に接合される、請求項1に記載の継手付き肢部。
【請求項6】
前記継手は、ケーブルを含み、該ケーブルの1つのより大きな寸法は、前記継手の回転軸に沿って延び、前記ケーブルは、捩れるよう求められる、請求項1に記載の継手付き肢部。
【請求項7】
前記測定素子は、薄膜の形態であり、その1つの電気特性は、その変形に従って変化する、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項8】
前記測定素子は、その上方面及び下方面に電極を備える可撓性膜であり、その容量は、その変形に従って変化する、請求項7に記載の継手付き肢部。
【請求項9】
前記測定素子は、その上方面及び下方面に電極を備える可撓性膜であり、その抵抗は、その変形に従って変化する、請求項7に記載の継手付き肢部。
【請求項10】
前記測定素子は、応力ゲージを備える可撓性膜であり、その求めは、その変形に従って変化する、請求項7に記載の継手付き肢部。
【請求項11】
前記測定素子は、1つ又は幾つかのワイヤ、ケーブル、又は、繊維の形態であり、その1つの電気特性(容量、抵抗)、従って、前記継手によって接続される前記セグメント間の角度は、その変形に従って変形する、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項12】
前記測定素子は、導体ポリマであり、その抵抗は、その変形に従って変形する、請求項7乃至9のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項13】
前記測定素子は、光送信器及び受信器に接続される光ファイバであり、光を伝える容量は、その変形、従って、前記継手によって接続される前記セグメント間の角度に従って変化する、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項14】
前記測定素子は、前記セグメントを接続する前記膜の構造内に配置される1つ又は幾つかのアンテナの形態であり、その誘導結合は、前記継手によって接続される前記セグメント間の角度に従って変化する、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項15】
前記材料中に埋設される前記継手の両端は、前記材料が通るループを含む、請求項1乃至14のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項16】
軸が前記ループを通り、前記材料中にも埋設される、上記請求項に記載の継手付き肢部。
【請求項17】
前記継手は、前記セグメント内で締付けによって固定される、請求項1乃至14のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項18】
前記対向するセグメントの端部は、傾斜される、請求項1乃至17のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項19】
前記繊維は、アラミド繊維、ケブラー、又は、ポリプロピレンである、請求項1乃至18のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項20】
他方のセグメントに対する一方のセグメントのための作動手段を含む、請求項1乃至19のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部。
【請求項21】
前記作動手段は、ギア減速装置又はケーブルキャプスタンに接続される、請求項21に記載の継手付き肢部。
【請求項22】
1つ又は幾つかのアームを備える基部と、該基部上に接合されて取り付けられる可動支持体とを含み、該可動支持体は、前記基部と共に請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成し、アームを含む接合された平行四辺形と、前記アームと平行な接続ロッドと、第一及び第二の平行な小さい接続ロッドとを含み、前記アームは、前記可動支持体に接合され、前記アーム及び前記可動支持体は、請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成し、前記第一の小さい接続ロッドは、前記可動支持体又は前記アーム及び前記第一接続ロッドに接合され、前記支持体又は前記アーム及び前記第一の小さい接続ロッド、前記接続ロッド及び前記第一の小さい接続ロッドは、それぞれ、請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成し、前記第二の小さい接続ロッドは、前記接続ロッド及び前記アームに接合され、前記第二の小さい接続ロッド及び前記アームは、請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成し、前記第二の小さい接続ロッド及び前記接続ロッドは、請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成し、前記第二の小さい接続ロッドは、動作前腕部を形成するために、それ自体が延びる、継手付き構造。
【請求項23】
請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の少なくとも1つの継手付き肢部を含む、ロボット又は触覚インターフェース。
【請求項24】
前記2つの動作前腕部の自由端が互いに面し合うよう頭尾状に配置され、前記前腕部は、隣接する本体内に埋設されるケーブルによって実現されるボール接続を使用して動作素子にそれぞれ接合される、請求項22に記載の2つの構造を含むロボット又は触覚インターフェース。
【請求項25】
互いに重なり合って配置され、前記2つの動作腕部の自由端が、請求項5に記載の継手付き肢部を形成する動作素子に接合される、請求項22に記載の2つの構造を含むロボット又は触覚インターフェース。
【請求項26】
軸の周りに角度的に規則的に分配され、前記前腕部の端部は、全て同じ側から方向付けられ、動作素子を支持するプラットフォームを支持する、請求項22に記載の2つの構造を含むロボット又は触覚インターフェース。
【請求項27】
基部を含み、該基部上には、3つの軸の周りで角度的に規則的に周り得る可動の3つの支持体が配置され、各支持体は、前記基部と共に、請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成するロボットであって、当該ロボットは、前記可動支持体に接合される3つの第一セグメントを含み、それらと共に、請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成し、第一端によって前記3つの第一セグメントにそれぞれ接合される3つの第二セグメントを含み、該第二セグメントは、前記第一セグメントと共に、請求項1乃至21のうちのいずれか1項に記載の継手付き肢部を形成し、前記第二セグメントは、それらの第二端で、動作素子を支持するプラットフォームを支持する、ロボット。
【請求項28】
前記動作素子は、スタイラスであることを特徴とする、請求項24乃至27のうちのいずれか1項に記載のロボット又は触覚インターフェース。
【請求項29】
前記動作素子は、指部の端部を受け入れるよう設計されるシンブルである、請求項24乃至27のうちのいずれか1項に記載のロボット又は触覚インターフェース。
【請求項30】
手部の上に配置される共通基部の上に配置される、請求項22に記載のロボット又は触覚インターフェース。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A1】
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【図3A2】
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【図3A3】
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【図3A4】
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【図3A5】
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【図3A6】
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【図3B1】
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【図3B2】
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【図3B3】
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【図3B4】
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【図3B5】
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【図3B6】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2009−545459(P2009−545459A)
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522238(P2009−522238)
【出願日】平成19年7月27日(2007.7.27)
【国際出願番号】PCT/EP2007/057796
【国際公開番号】WO2008/015178
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(508367728)
【Fターム(参考)】