説明

三環式インドールおよび(4,5−ジヒドロ)インドール

本発明は式(I)の三環式インドールおよび(4,5−ジヒドロ)インドールまたはこの医薬的に許容される塩:式中、環Aは、縮合ピラゾール、ピリジンまたはピリミジンを表し、


は、炭素−炭素単結合または炭素−炭素二重結合のいずれかを意味し、R、RおよびRは、本明細書に定義されたとおりである。本発明のさらなる目的は、式(I)の化合物を調製する方法、これらを含む医薬組成物、および細胞増殖性障害を治療する方法である。実際、式(I)の化合物は、療法において、癌のような、プロテインキナーゼ活性の調節不全、特にCdc7およびAKTキナーゼ活性の調節不全に関連する疾患の治療において有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化73】

(式中、環Aは、式IIa、式IIb、式IIIまたは式IV
【化74】

の縮合複素環を表し;
は、水素原子を表し、またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロシクリルオキシ−アルキルおよびアルコキシカルボニル基から選択される場合によって置換された基を表し;
は、水素もしくはハロゲン原子または式−COORもしくは−CONHRの基であり、ここで、Rは、Rについて上記に定義された意味の1つ、または場合によって置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基を表し;
は、水素原子または式−CHO、−COORもしくは−CONHRの基であり、ここで、Rは上記に定義されたとおりであり;
は、水素原子またはNHRであり、ここで、Rは、水素原子または場合によって置換されたアルキル、アリールもしくはヘテロシクリル基であり;
【化75】

は、炭素−炭素単結合または炭素−炭素二重結合(−CH−CH−または−CH=CH−)のいずれかを意味する。)
の化合物またはこの医薬的に許容される塩
(但し、
−Rが水素もしくはハロゲン原子または場合によって置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基である場合、Rは水素原子でなく、
−環Aが式IIIの縮合環であり、RおよびRは水素原子であり、
【化76】

が炭素−炭素二重結合(−CH=CH−)を意味する場合、RはCOOH、COOMeまたはCOOEtではなく、
−化合物1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボキサルデヒドは除かれる。)。
【請求項2】
が水素もしくはハロゲン原子または場合によって置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基または−C(O)NHR基を表し、Rは水素原子または−CONHR基を表し、ここで、Rは請求項1に記載である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
が水素原子または場合によって置換されたアルキルを表し;Rが水素原子または場合によって置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基または−CONHR基(ここで、Rは(S)−3−フェニル−プロパン−1−アミノ−2−イル基を表す。)を表し;Rは水素原子または−CONHR基(ここで、Rは水素原子または(S)−3−フェニル−プロパン−1−アミノ−2−イル基を表す)を表し;Rは水素原子またはNHを表す、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
1−メチル−1,6−ジヒドロ−1,6,7−トリアザ−as−インダセン−3−カルボン酸;
1−メチル−1,7−ジヒドロ−1,6,7−トリアザ−as−インダセン−3−カルボン酸アミド;
2−クロロ−1−メチル−1,6−ジヒドロ−1,6,7−トリアザ−as−インダセン−3−カルボン酸アミド;
1−メチル−2−フェニル−1,7−ジヒドロ−1,6,7−トリアザ−as−インダセン−3−カルボン酸アミド;
4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸;
1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸;
4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸アミド;
tert−ブチル{(2S)−2−[(4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−イルカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}カルバメート;
tert−ブチル[(2S)−3−フェニル−2−({[1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−イル]カルボニル}アミノ)プロピル]カルバメート;
N−[(1S)−2−アミノ−1−ベンジルエチル]−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボキサミド;
N−[(1S)−2−アミノ−1−ベンジルエチル]−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボキサミド;
N−[(1S)−2−アミノ−1−ベンジルエチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボキサミド;
2−ブロモ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル;
1−メチル−2−o−トリル−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸アミド;
2−フェニル−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸アミド;
2−(4−ブロモ−フェニル)−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸;
2−(4−ブロモ−フェニル)−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸アミド;
2−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルバルデヒド;
2−フェニル−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸((S)−2−アミノ−1−ベンジル−エチル)−アミド;
2−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルバルデヒド;
2−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−3−カルボン酸アミド;
4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−2−カルボン酸;
N−[(1S)−2−アミノ−1−ベンジルエチル]−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−2−カルボキサミド;
N−[(1S)−2−アミノ−1−ベンジルエチル]−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]イソキノリン−2−カルボキサミド;
8−アミノ−1−メチル−2−フェニル−4,5−ジヒドロ−1H−1,7,9−トリアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−3−カルボン酸アミド;
8−アミノ−2−フェニル−1H−1,7,9−トリアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−3−カルボン酸アミド;および
8−アミノ−1−メチル−2−フェニル−1H−1,7,9−トリアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−3−カルボン酸アミド
からなる群から選択される、請求項1から3のいずれかに記載の式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩。
【請求項5】
容易に入手できる出発物質から出発する段階、一般的に知られている方法および手順を用いる段階、望ましくない反応を防止するために特定の官能基を必要に応じて従来通り保護し、次いで脱保護する段階、および得られた式Iの化合物を別の異なる式Iの化合物および/またはこの医薬的に許容される塩によく知られている反応により場合によって変換する段階を含む、請求項1に記載の式(I)の化合物およびこの医薬的に許容される塩を調製する方法。
【請求項6】
有効量の請求項1に記載の式Iの化合物を、下記の治療を必要とする哺乳動物に投与する段階を含む、プロテインキナーゼ活性の変化に起因および/または関連する細胞増殖性障害を治療する方法。
【請求項7】
Cdc7またはAKTキナーゼの変化に起因および/または関連する細胞増殖性障害を治療する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
細胞増殖性障害が、癌腫、リンパ球系の造血器腫瘍、骨髄性系の造血器腫瘍;間葉由来の腫瘍;中枢および末梢神経系の腫瘍;黒色腫、精上皮腫、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角膜黄色腫、甲状腺小胞癌およびカポジ肉腫から選択される癌である、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
細胞増殖性障害が、良性前立腺肥大、家族性腺腫症、ポリポーシス、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化に伴う血管平滑細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎ならびに術後狭窄および再狭窄から選択される、請求項6または7に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1種の細胞増殖抑制剤もしくは細胞毒性薬と組み合わせて、放射線療法または化学療法レジメンを、これを必要とする哺乳動物に施す段階をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
これを必要とする哺乳動物がヒトである、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記キナーゼを有効量の請求項1に記載の化合物と接触させる段階を含む、Cdc7またはAKTキナーゼ活性を阻害する方法。
【請求項13】
治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩、ならびに少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤、担体および/または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項14】
請求項1に記載の式(I)の化合物もしくはこの医薬的に許容される塩、または請求項13に記載のこの医薬組成物、および抗癌療法における同時、別個または順次の使用のための併用製剤としての1種または複数の化学療法薬を含む製品またはキット。
【請求項15】
医薬品として使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩。
【請求項16】
プロテインキナーゼ活性の変化に起因および/または関連する細胞増殖性障害を治療するための医薬品として使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩。
【請求項17】
抗腫瘍活性を有する医薬品の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の使用。

【公表番号】特表2010−527324(P2010−527324A)
【公表日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−538688(P2009−538688)
【出願日】平成19年11月23日(2007.11.23)
【国際出願番号】PCT/EP2007/062762
【国際公開番号】WO2008/065054
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(307012403)ネルビアーノ・メデイカル・サイエンシーズ・エツセ・エルレ・エルレ (55)
【Fターム(参考)】