説明

三角形二次元相補的柱パターニング

半導体デバイスを作る方法は、基板上に少なくとも1つのデバイス層を形成することと、デバイス層上に複数の相隔たる第1のフィーチャを形成することであって、それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャは正三角形を形成することと、第1のフィーチャ上にサイドウォールスペーサを形成することと、複数の充填フィーチャによりサイドウォールスペーサ間の空間を充填することと、サイドウォールスペーサを選択的に除去することと、少なくとも複数の充填フィーチャをマスクとして使用して少なくとも1つのデバイス層をエッチングすることとを含む。デバイスは、基板上に位置する複数の底部電極と、複数の底部電極上で相隔たる複数の柱と、複数の柱と接触する複数の頂部電極とを備える。それぞれ3つの隣接する柱は正三角形を形成し、それぞれの柱は半導体デバイスをなす。複数の柱は、第1の形状を有する複数の第1の柱と、第1の形状とは異なる第2の形状を有する第2の柱とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には半導体デバイスを作る方法に関し、より具体的には、半導体柱状構造を作る方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている2008年6月30日に出願された米国特許出願第12/216,109号(特許文献1)の利益を主張する。
【0003】
電子部品および装置でメモリ回路を作成するには半導体材からなるデバイスが使用される。データや命令を蓄積するメモリ回路はかかるデバイスの根幹にあたる。かかる回路上で単位面積当たりのメモリ素子数を最大化すればコストが最小限に抑えられるため、回路設計にあたってはメモリ素子数の最大化が主要な動因となっている。
【0004】
半導体ウェハ上に形成される構造物の寸法が縮小し、デバイスの作成に現在利用されているツールは限界に達している。例えば現在利用されている193nmのイマージョンツールでは、約80nm未満のピッチで構造物を作ることはできない。今あるツールでこれより小さい第1のフィーチャを製造するには、より複雑なプロセスを使用しなければならない。そうしたプロセスの1つにダブルエクスポージャ/ダブルパターニング手法がある。もうひとつのプロセスでは、後で除去されるテンプレートパターン上に形成されるサイドウォールスペーサを使用する。下の膜をエッチングするときには、このサイドウォールスペーサをマスクとして使用する。
【0005】
単純な一次元の規則的な線と空間からなるパターンならば、これらの手法によってフォトリソグラフィによって形成されるピッチを2分割する効果があり、リソグラフィツールの分解能を拡大できる。
しかし、規則的に間隔をおく柱の二次元パターンの場合には、ダブルパターニング方式によってピッチは2の平方根ずつ増大する。サイドウォールスペーサ方式は、連続した柱ではなく規則的に間隔をおく円筒形の環状構造を作るので、そのままではまったく使いものにならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第12/216,109号
【特許文献2】米国特許第6,952,030号
【特許文献3】米国特許出願第10/955,549号
【特許文献4】米国特許出願第11/148,530号
【特許文献5】米国特許第5,915,167号
【発明の概要】
【0007】
一実施形態では、半導体デバイスを作る方法を提供し、この方法は、基板上に少なくとも1つのデバイス層を形成することと、デバイス層上に複数の相隔たる第1のフィーチャを形成することであって、それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャは正三角形を形成することと、第1のフィーチャ上にサイドウォールスペーサを形成することと、複数の充填フィーチャによりサイドウォールスペーサ間の空間を充填することと、サイドウォールスペーサを選択的に除去することと、少なくとも複数の充填フィーチャをマスクとして使用して少なくとも1つのデバイス層をエッチングすることとを含む。
【0008】
別の実施形態では、柱形不揮発性メモリデバイスアレイを作る方法を提供し、この方法は、基板上に複数の底部電極を形成することと、複数の底部電極上に少なくとも1つの半導体デバイス層を形成することと、少なくとも1つの半導体デバイス層上に複数の相隔たる第1のフィーチャを形成することと、複数の相隔たる第1のフィーチャ上にサイドウォールスペーサを形成することであって、それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャが正三角形を形成することと、複数の相隔たる第1のフィーチャの上および間に充填膜を形成することと、複数の相隔たる第1のフィーチャの上部と、サイドウォールスペーサの上部とを露出させサイドウォールスペーサ間に複数の充填フィーチャを残すため、充填膜を平坦化することと、サイドウォールスペーサを選択的に除去することと、不揮発性メモリセルを含む複数の柱形ダイオードを形成するため、少なくとも複数の充填フィーチャをマスクとして使用して少なくとも1つの半導体デバイス層をエッチングすることと、複数の不揮発性メモリセルに接触する複数の頂部電極を形成することとを含む。
【0009】
別の実施形態ではデバイスを提供し、このデバイスは、基板上に位置する複数の底部電極と、複数の底部電極上に位置する複数の相隔たる柱と、複数の柱に接触する複数の頂部電極とを備え、それぞれ3つの隣接する柱が正三角形を形成し、各柱は半導体デバイスを備え、複数の柱が、第1の形状を有する複数の第1の柱と、第1の形状とは異なる第2の形状を有する複数の第2の柱とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】不揮発性メモリセルの斜視図である。
【図2a】減法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図2b】減法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図2c】減法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図2d】減法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図3a】ダマシン法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図3b】ダマシン法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図3c】ダマシン法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図3d】ダマシン法により導電レールを形成する処理ステップを示す垂直断面図である。
【図4a】柱状構造を形成する前の底部電極上のデバイス層の垂直断面図である。
【図4b】第1の実施形態によるデバイス層下の底部電極の上面図である。
【図4c】第2の実施形態によるデバイス層下の底部電極の上面図である。
【図5a】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の垂直断面図である。
【図5b】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図5c】デバイスアレイの製造過程にある第2の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図6a】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の垂直断面図である。
【図6b】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図6c】デバイスアレイの製造過程にある第2の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図7a】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の垂直断面図である。
【図7b】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図7c】デバイスアレイの製造過程にある第2の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図8a】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の垂直断面図である。
【図8b】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図8c】デバイスアレイの製造過程にある第2の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図9a】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の垂直断面図である。
【図9b】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図9c】デバイスアレイの製造過程にある第2の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図10a】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の垂直断面図である。
【図10b】デバイスアレイの製造過程にある第1の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図10c】デバイスアレイの製造過程にある第2の実施形態によるデバイス層の上面図である。
【図11a】代替の実施形態の処理ステップを示す垂直断面図である。
【図11b】代替の実施形態の処理ステップを示す垂直断面図である。
【図11c】代替の実施形態の処理ステップを示す垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明者らは、デバイス層をエッチングするためのマスクとしてサイドウォールスペーサを使用する代わりに、エッチング用マスクを形成するときの犠牲スペーサとしてサイドウォールスペーサを使用できることに気づいた。エッチング用マスクが形成されると、サイドウォールスペーサが除去され、さらにデバイス層のうちのサイドウォールスペーサがあったところの下に位置する部分を除去することで、相隔たるデバイス、例えば柱形のデバイスが残る。
【0012】
例えば、まずは1つ以上のデバイス層を基板上に形成する。半導体ウェハ(シリコンウェハ、化合物半導体ウェハを含む)や金属、ガラス、セラミック、プラスチック基板等の好適な基板を使用できる。基板は1つ以上の絶縁層で覆うことができ、かつ/または基板上にもしくは基板内に、ドライバ回路等の1つ以上のデバイスを形成できる。デバイス層は、半導体デバイスのための半導体層を、導電層もしくは電極形成層および/またはデバイスの半導体もしくは導電部分を絶縁するための絶縁層をなす。
【0013】
デバイス層の上には複数(2つ以上)の相隔たる第1のフィーチャを形成する。この第1のフィーチャは、半導体、導電および/または絶縁デバイス層の上に直接形成できる。第1のフィーチャはどんな形状でもよく、その材料は、後程下のデバイス層をエッチングするためのエッチング用マスクとして使えるものならどんな材料であってもよい。
【0014】
第1のフィーチャは、例えば後程詳述するように円筒形である。ただし、長方形のデバイスや三角形のデバイスを形成するならば、長方形や三角形等の他の形状を用いることもできる。第1のフィーチャは所望のサイズでよく、望ましくは下位デバイスの所望の幅と同じ幅にする。第1のフィーチャには、エッチング用マスクとして使用するにあたって十分な高さまたは厚みを与えなければならない。第1のフィーチャはタングステン等の導電材を含み、必要に応じて窒化シリコン、窒化チタン等のハードマスク材で覆うことができる。別の材料を使用することもできる。あるいは、第1のフィーチャは、酸化シリコン、アモルファスカーボン、窒化シリコン等の絶縁材を、さもなくばポリシリコン、アモルファスシリコン等の半導体材を含む。
【0015】
次に、第1のフィーチャ上にサイドウォールスペーサを形成する。サイドウォールスペーサは従来のサイドウォールスペーサ形成法によって形成できる。例えば、第1のフィーチャ上に膜を堆積させ、膜を異方的にエッチングし、第1のフィーチャ上にサイドウォールスペーサを残す。スペーサの材料は、第1のフィーチャの上部とは異なる導電、絶縁、もしくは半導体材料であることができる。サイドウォールスペーサの材料として、(i)第1のフィーチャの少なくとも上部の材料とは対照的に、ドライエッチング法による選択的異方性エッチングが可能であるもの、(ii)第1のフィーチャの少なくとも上部の材料とは対照的に、別のドライまたはウェットエッチング法により選択的に除去(異方性エッチング等)できるものを選ぶことができる。例えば、第1のフィーチャがタングステンと窒化物ハードマスクを含むならば、スペーサは酸化シリコンから形成する。第1のフィーチャが酸化シリコンを含むならば、窒化シリコン等の窒化物からスペーサを形成する。スペーサを堆積させる温度によって第1のフィーチャが変形しない限り、これとは別の材料の組み合わせであることもできる。
【0016】
次に、隣接する第1のフィーチャ上に位置する隣接スペーサ間の空間をいわゆる充填フィーチャにより充填する。この充填フィーチャを形成するには、第1のフィーチャならびにサイドウォールスペーサの上および間に充填膜もしくは層を形成し、充填膜を平坦化することで第1のフィーチャの上部とサイドウォールスペーサの上部を露出させる。この平坦化は化学的機械的研磨(CMP)かエッチバックにより果たすことができる。CMPプロセスでは、第1のフィーチャかスペーサの上部をポリッシュストップとして使用できる。例えば、第1のフィーチャ上のTiNハードマスクをポリッシュストップとして使用できる。充填フィーチャの材料は第1のフィーチャと同じであることもできるし、あるいはエッチング特性が第1のフィーチャと類似する材料であることもできる。第1のフィーチャならびに充填フィーチャとの対照でサイドウォールスペーサを選択的にエッチングできるようにするため、充填膜の材料はサイドウォールスペーサの材料と異なるものにしなければならない。例えば、第1のフィーチャがタングステンでできている場合、充填膜はタングステンからなることができる。あるいは、第1のフィーチャの材料が酸化シリコンでできている場合、充填膜は酸化シリコンからなることができる。
【0017】
一実施形態において、充填フィーチャを形成した後にサイドウォールスペーサを選択的に除去する。この除去は、例えば選択的ウェットエッチングによって果たすことができる。選択的に除去するステップでは、サイドウォールスペーサの材料を選択的にエッチングし、第1のフィーチャや充填フィーチャの材料はほとんど除去しない。このスペーサの除去により、互いに相隔たる第1のフィーチャと充填フィーチャとが残る。代替の実施形態では、サイドウォールスペーサを形成するステップの後に第1のフィーチャを選択的に除去し、互いに相隔たるスペーサを残す。次に、スペーサの間に充填材膜もしくは層を形成し、空間と第1のフィーチャによって当初占められていた空間を埋める。デバイスアレイ製造のこの時点では、スペーサか充填フィーチャによって表面全体が完全に埋めつくされる。次に、スペーサを選択的にエッチングして除去すると、互いに相隔たる充填フィーチャが残る。充填フィーチャは、第1のフィーチャによって決まる第1の形状を有する第1の充填フィーチャと、サイドウォールスペーサ間の隙間によって決まる第2の形状を有する第2の充填フィーチャとを備える。前述した方法を使用して、少なくとも1つのデバイス層をエッチングするために、次に複数の充填フィーチャをマスクとして使用できる。
【0018】
(いくつかの実施形態での)相隔たる第1のフィーチャと充填フィーチャ、あるいは(代替の実施形態での)相隔たる第1および第2の充填フィーチャは、下のデバイス層をエッチングするときにエッチング用マスクとして機能する。デバイス層は、第1のフィーチャと充填フィーチャをマスクとして使用し等方性エッチングか異方性エッチングによりエッチングできる。第1のフィーチャおよび/または充填フィーチャは完成したデバイスに残すこともできれば、デバイス層のエッチング後に除去することもできる。例えば、頂部電極の一部として導電性の第1のフィーチャと充填フィーチャを残すことができる。
【0019】
任意の好適なデバイスを形成できる。後程詳述するように、デバイスは、第1のフィーチャの形状と充填フィーチャの形状に応じて実質的に円筒形および/または実質的に長方形の柱形状を有することができる。柱形でないデバイスを形成することもできる。デバイスは、ダイオード、トランジスタ、抵抗、アンチヒューズ誘電体、ヒューズ、抵抗切換材、キャパシタ等をなす。論理揮発性メモリデバイスもしくは論理不揮発性メモリデバイス、もしくはアレイを形成できる。
望ましい非制限的な実施形態において、複数の柱形デバイスが形成され、不揮発性メモリセルを含む複数のダイオードを構成する。図1を参照すると、本願明細書において参照により援用されている、Hernerらによる「High-Density Three-Dimensional Memory Cell」という米国特許第6,952,030号(特許文献2)が開示する代表的な不揮発性メモリセルは、本発明の実施形態の方法によって形成できる。
【0020】
メモリセル20は垂直に向いた円柱形の接合ダイオードを含む。ここで用いる用語「接合ダイオード」は、非オーム伝導特性を備え、2つの端子電極を有し、一方の電極がp形で他方がn形の半導体材でできた半導体デバイスを指す。例えば、ツェナーダイオードのようにp形半導体材とn形半導体材とが接触するp−nダイオードならびにn−pダイオードや、p形半導体材とn形半導体材との間に真性(ドープされていない)半導体材を挟むp−i−nダイオード等がある。このほかに、金属・絶縁体・金属構造を備えるトンネルダイオード(MIMダイオード)や、金属層と、第1の絶縁体と、第2の絶縁体と、第2の金属層とを備えるMIIMダイオードも好適なダイオードである(第1および第2の絶縁体は互いに異なる場合がある)。一般的に、非線形コンダクタンスデバイスを使用できる。
【0021】
頂部導体26および底部導体28もしくは電極の合間にはダイオード22とオプションのアンチヒューズ誘電体24が介在する。この垂直向き接合ダイオード22は、第1の伝導性(n形等)の高濃度にドープされた半導体領域30と、ドープされていない半導体材か低濃度にドープされた半導体材からなる中間領域32(真性領域と呼ぶ)と、第2の導電性(p形等)の高濃度にドープされた半導体領域34とを含み、p−i−nダイオードを形成している。p形領域およびn形領域の位置は必要に応じて逆にできる。接合ダイオード22の半導体材は、通常シリコン、ゲルマニウム、シリコンおよび/またはゲルマニウムの合金である。これとは別の半導体材を使用することもできる。接合ダイオード22とアンチヒューズ誘電体24は、タングステンやTiN等の金属から形成することができる底部導体28と頂部導体26との間に直列に配置される。アンチヒューズ誘電体24はダイオード22の上に位置することも下に位置することもできる。
【0022】
メモリセルはワンタイムプログラマブル(OTP)もしくは再書き込み可能な不揮発性メモリセルをなし、アンチヒューズ、ヒューズ、直列配置されたダイオードおよびアンチヒューズ、ポリシリコンメモリ効果セル、金属酸化物メモリ、切換可能な複合金属酸化物、カーボンナノチューブメモリ、グラフェンまたはその他のカーボンの切換可能な抵抗材、相変化材メモリ、導電性ブリッジ素子、ならびに切換可能なポリマーメモリのうちの少なくとも1つから選ぶことができる。例えば、それぞれのダイオード22はメモリセルのステアリング素子として機能し、導体間には、抵抗切換材として機能する(つまり、データを蓄積する)別の材料もしくは層24をダイオードと直列に設ける。抵抗切換材24の抵抗は、電極もしくは導体間に提供される順方向および/または逆方向バイアスに応じて増減できる。
【0023】
セル20は簡潔に説明すると次のように動作する。アンチヒューズ誘電体24は電流の流れを妨げるため、最初の状態で頂部導体26と底部導体28との間に読み出し電圧が印加されると、接合ダイオード22にはごく僅かな電流しか流れない。頂部導体26と底部導体28との間にプログラミング電圧が印加されるとアンチヒューズ材の絶縁破壊が起こり、アンチヒューズ24の中には導電路が永久的に形成される。ダイオード半導体材が高抵抗状態で当初形成されるならば、ダイオード22の半導体材は低抵抗状態に変化する。プログラミングの後に読み出し電圧が印加されると頂部導体26と底部導体28との間により高い読み出し電流が流れる。こうしてプログラムされていないセルからプログラム済みのセルを区別できる。
【0024】
代替の実施形態ではアンチヒューズ誘電体24を省く。代わりに、ダイオード22の多結晶半導体材を比較的高い抵抗状態に形成する。2004年9月29日に出願されたHernerらによる「Nonvolatile Memory Cell Without a Dielectric Antifuse Having High- and Low-Impedance States 」という米国特許出願第10/955,549号(特許文献3)と、2005年6月8日に出願されたHernerらによる「Nonvolatile Memory Cell Operating by Increasing Order in Polycrystalline Semiconductor Material 」という米国特許出願第11/148,530号(特許文献4)に記載されているように、これにも電流の流れを妨げる傾向がある。プログラミング電圧の印加はダイオードの抵抗状態を低下させる。このように、この実施形態ではダイオードが抵抗切換材として機能する。
【0025】
望ましくは単結晶シリコンウェハ等の基板の上に、2,3,4つ以上のメモリレベル、例えば8レベルを、互いに積み重ねて形成し、モノリシックな三次元メモリアレイを形成できる。これは特許文献2,3,4に記載されている。ダイオードの柱22は、望ましくは100nm未満のピッチ、例えば78nm以下のピッチを有し、100nm以下の直径、例えば50nm以下、32nm以下の直径を有する。
デバイス層の下に位置する底部電極もしくは導体28は、減法あるいはダマシン法により形成できる。減法では、導電性の層もしくは膜を相隔たる電極のパターンにした後で電極間の間隙を絶縁材で充填する。ダマシン法では、絶縁材に溝を形成し、溝内と絶縁層上に導電性の層もしくは膜を形成し、次に導電性の層もしくは膜を平坦化して相隔たる電極を溝内に形成する。
【0026】
レール形の電極もしくは導体28を形成する減法を図2a〜2dに示す。図2aに見られるように、Wおよび/またはTiN層等の1つ以上の導電層40を基板上に堆積させ、そこにフォトレジスト層42を回転塗布する。次に、図2bに見られるように、フォトレジスト層42をフォトリソグラフィによりパターニングし、所望の形状を得る。図2cに見られるように、導電層40のうちのフォトレジスト層42によって保護されていない部分はエッチングステップによって除去される。図2dに見られるように、エッチングの後にはフォトレジスト層42を剥がし、導電もしくは電極レール40を残す。レール40間の間隙には、絶縁材44、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、その他絶縁材を充填する。必要に応じて、例えば化学的機械的研磨(CMP)により絶縁材44の余剰部分を除去し、絶縁層44の平らな表面にてレール40の上面を露出させることができる。
【0027】
電極もしくは導体28を形成するダマシン法を図3a〜3dに示す。まずは、酸化シリコン層等の堆積絶縁層50にフォトレジスト層48を回転塗布する。フォトレジスト層48は、図3bに見られるように、パターニングする。次に、エッチングステップにより絶縁層50に溝もしくはトレンチ52を形成する。図3cでは、フォトレジスト層48を除去した後に1つ以上の導電層46、例えばWおよび/またはTiN層、あるいは銅層を堆積させ、溝もしくはトレンチ52を充填する。図3dに見られるように、例えばCMPやエッチバックにより1つ以上の導電層46を絶縁層上面とともに平坦化し、レール形の導体を溝内に残す。
【0028】
図4aは、本発明の一実施形態により、柱形の不揮発性メモリセルアレイ110等の半導体デバイス製造の初期段階を示すものである。アレイ110は、図2または3との関係でそれぞれ前述した減法もしくはダマシン法により形成される複数の底部電極114を具備する。電極114は、図1に見られるレール形の導体28に相当する。図4b(第1の実施形態による)と図4c(第2の実施形態による)には、デバイス層の下に位置する底部電極の上面図が示されている。図4bの電極114は斜めに配置され、水平方向に対して30〜60°の角度をなす。図4cの電極114は水平に配置されている。電極114は、タングステン、アルミニウム、それらの合金等の何らかの好適な導電性材料からなることができる。電極114は、酸化シリコン等の絶縁材116によって互いに離隔される。電極114の上にはオプションの接着層118を形成する。この接着層は窒化チタンや窒化タングステンからなることができる。接着層118上にはオプションのアンチヒューズ誘電体層120を堆積させる。アンチヒューズ誘電体層120は薄い酸化シリコンやその他の絶縁層からなることができる。あるいは前述した抵抗切換材をアンチヒューズ誘電体層の代わりに使用できる。アンチヒューズ誘電体層120の上には、TiN層等のもうひとつのオプション接着層122を堆積させる。つまり、誘電体層120は、2つの接着層118,122の間に挟まれることになる。
【0029】
接着層122の上には1つ以上の半導体層124、例えばシリコン、ゲルマニウムまたはそれらの合金を形成する。例えば、半導体層124は下位n形層と、中位真性層と、上位p形層とを備えることができる。p形層は、真性層の上部にp形ドーパントをイオン注入するか、真性層上にp形のドープされた半導体層を堆積させることにより形成できる。半導体層124上にはオプションの上位接着層126、例えばTiN層を形成する。接着層126上には導電層128、例えばW層を形成する。最後に、ハードマスクまたはポリッシュストップ130、例えばTiNまたは窒化シリコンハードマスクまたはポリッシュストップ層を導電層128上に形成する。
【0030】
図5aは底部電極上のデバイス層の垂直断面図に相当し、図5bおよび5cは第1の処理ステップを経た後の底部電極114上の第1のフィーチャ132の上面図に相当する。第1のステップでは、ハードマスク130上にフォトレジスト層を形成する。このフォトレジスト層を露出させ、パターニングする。次に、フォトレジストパターンをマスクとして使用しハードマスク130と導電層128とをエッチングし、複数の第1のフィーチャ132を得る。第1のフィーチャ132は、空間134によって互いに離隔される。3つの隣接する第1のフィーチャ132によって正三角形が形成される。
【0031】
第1の実施形態では、それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャ(132a,132b,132c)が3つの隣接する底部電極上に形成され、3つの隣接する第1のフィーチャのそれぞれの第1のフィーチャは別々の底部電極(114a,114b,114c)上に位置する。図5bには、第1の実施形態により底部電極の位置に対する複数の第1のフィーチャ132の上面図を示す。
第2の実施形態では、それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャのうちの2つ(132a,132b)が1つの第1の底部電極(114a)上に形成され、3つの隣接する第1のフィーチャのうちの第3のフィーチャ(132c)は第3の底部電極(114c)上に形成され、第2の底部電極(114b)は、第1の底部電極(114a)と第3の底部電極(114c)とに隣接しかつこれらの間に位置する。図5cには、第2の実施形態により底部電極の位置に対する複数の第1のフィーチャ132の上面図を示す。
【0032】
図6a〜6cに次の処理ステップを示す。このステップでは、酸化シリコン、窒化シリコンまたはポリシリコンスペーサ138を各フィーチャ132上に形成する。なお、それぞれのフィーチャ132が円筒形ならば、その側壁は厳密にはただ1つであり、フィーチャ132の側壁の周りにはただ1つの輪または環状スペーサ138が形成される。しかし、ここで用いる用語「スペーサ」は単一の環状スペーサ138を指すほかにも、多角形フィーチャ132の個別の側壁上に形成される2つ以上のスペーサ138も指す。スペーサ138を形成するには、酸化シリコン、窒化シリコン、またはポリシリコン層もしくは膜を第1のフィーチャ132の上および間に堆積させ、その後に酸化シリコン層もしくは膜の異方性エッチングを行う。
【0033】
第1のフィーチャ132のまわりの空間134を酸化物スペーサ138で充填すると、隣接するサイドウォールスペーサ138の間には不連続の空間もしくは隙間140が残る。図6b(第1の実施形態による上面図)と図6c(第2の実施形態による上面図)とに見られるように、少なくとも2つの所定の方向沿いに隣接する第1のフィーチャ132のサイドウォールスペーサ138は互いに接触し、サイドウォールスペーサの間には完全に包囲された隙間が形成される。
【0034】
次の2つの処理ステップを図7a〜7cに示す。第1のフィーチャ132とスペーサ138の間および上にタングステン充填膜もしくは層を形成し、隙間を埋める。次に、タングステン充填膜をCMPかエッチバックにより平坦化し、第1のフィーチャ132(TiNハードマスク)とスペーサ138の上面を露出させる。この平坦化によりサイドウォールスペーサ138間には複数のタングステン充填フィーチャ142が残る。デバイスアレイ製造のこの時点で図5に見られる空間134は、酸化物スペーサ138か充填フィーチャ142によって完全に埋めつくされる。
【0035】
必要に応じて、充填膜の平坦化の後にオプションのカットマスキングおよびエッチングステップを実行し、デバイスアレイの外部から充填膜もしくは充填フィーチャ142を除去する。複数の充填フィーチャ142上と複数の相隔たる第1のフィーチャ132上にはフォトレジスト層を形成する。フォトレジスト層は露出され、露出部分の端部は第1のフィーチャの全ての端部と交差する。デバイスアレイ境界の外部に残るフォトレジストパターンによって覆われない残余充填膜もしくは充填フィーチャは、エッチングにより除去される。必要であれば、平坦化ステップに先立ちカットマスキングおよびエッチングステップを実行できる。
【0036】
図8a〜8cに次の処理ステップを示す。このステップでは酸化物スペーサ138をエッチングにより選択的に除去し、第1のフィーチャ132と充填フィーチャ142との間に間隔をあける。スペーサ138を選択的にエッチングすることができるためには、選択的ウェットまたはドライエッチングにより第1のフィーチャ132のTiNまたは窒化シリコン上と充填フィーチャ142のタングステン上とで酸化シリコンを選択的にエッチングする。例えば、HF異方性ウェットエッチングを使用できる。図8b(第1の実施形態の上面図)と図8c(第2の実施形態の上面図)に見られるように、第1のフィーチャ132と充填フィーチャ142との間のピッチは、酸化物スペーサの除去により第1のフィーチャ132のみの場合に比べて増加している。
【0037】
図9aに見られるように、第1のフィーチャ132と充填フィーチャ142をマスクとして使用しデバイス層118,120,120,124をエッチングすると、複数の柱112が形成される。図9bおよび9cに見られるように、複数の柱112は、第1のフィーチャ132によって決まる第1の形状を有する複数の第1の柱152と、充填フィーチャ142によって決まる第2の形状を有する複数の第2の柱162とを備える。第2の形状は第1の形状と同じであっても異なってもよい。実施形態によっては、第1の柱152が円形の断面を有し、第2の柱は角が丸みをおびた三角形の断面を有することができる。第1の柱と第2の柱は柱形のデバイス112であってよい。例えば、図1との関係で説明したように、それぞれのデバイスはアンチヒューズ誘電体と直列するp−i−nダイオードを備える。
【0038】
図9bに見られる第1の実施形態では、第1の柱152aを1本と第2の柱162a,162bを2本とを含む3本1単位の隣接する柱が同じ底部電極114沿いに反復する。3つの隣接する第1の柱152a,152b,152cは正三角形を形成する。6つの第2の柱162c〜162hは六角形構成で第1の柱152cを取り囲む。3つの第1の柱152a,152b,152cは正三角形構成で第2の柱162cを取り囲む。隣接する第1の柱152間の第1の距離D1は、望ましくは隣接する第2の柱162間の第2の距離D2より大きい。
【0039】
図9cに見られる第2の実施形態では、152a,152b,152cといった第1の柱152が、第1の底部電極(114aまたは114c)上にて、2つの隣接する第1の柱152a,152b間に第1の距離D1をおいて、位置する。第2の柱162は、第2の底部電極(114bまたは114d)上にて、2つの隣接する第2の柱間に第2の距離D2をおいて、位置する。第2の距離は、望ましくは第1の距離より短い。3つの隣接する第1の柱152a,152b,152cは正三角形を形成する。第2の柱のうちの6本(162b〜162g)は六角形構成でそれぞれの第1の柱152を取り囲む。第1のタイプの柱のうちの3本(152a,152b,152c)は正三角形構成でそれぞれの第2の柱162aを取り囲む。
柱状デバイス112を互いに隔離するため、デバイス112間の空間は酸化シリコン等の空隙充填絶縁材で埋める。この空隙充填絶縁材はCMPやエッチバックにより平坦化できる。
【0040】
第1のフィーチャ132と充填フィーチャ142は最終的なデバイスに残すこともできるし、あるいは柱状デバイス112の形成後に除去することもできる。例えば、導電性の第1のフィーチャ132と充填フィーチャ142は、デバイス112の上部に接触した状態に保つことができる。次に、図1に見られる頂部導体もしくは電極26を第1のフィーチャ132および充填フィーチャ142と接触させ形成する。図10aには、その断面図が見られる。あるいは、頂部導体もしくは電極26の形成に先立ち第1のフィーチャ132と充填フィーチャ142とを除去できる。頂部導体もしくは電極26は、図2または図3との関係で前述した減法かダマシン法により形成できる。図10bに見られる第1の実施形態によると、頂部電極26と底部電極114は互いに約60度異なる方向に延在する(例えば、頂部および底部電極はいずれも斜め)。図10cに見られる第2の実施形態によると、頂部電極26は底部電極114に対して垂直に延在する。
【0041】
代替の実施形態による処理ステップを図11a〜11cに示す。この代替の実施形態では、サイドウォールスペーサ138を形成するステップの後で、サイドウォールスペーサ間の空間を複数の充填フィーチャで埋めるステップの前に、第1のフィーチャ132を選択的に除去する。図11aに見られように、第1のフィーチャ132は選択的エッチングにより除去され、互いに相隔たるスペーサ138が残る。第1のフィーチャ132がアモルファスカーボンでできているならば、アッシングによりこれを除去することができる。
【0042】
次の2つの処理ステップを図11bおよび11cに示す。スペーサ138の間にタングステン充填材膜もしくは層を形成し、第1のフィーチャ132と空間134とにより当初占められていた空間を埋める。あるいは、エッチング特性がスペーサ材と異なる酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、アモルファスカーボン等の絶縁充填材膜もしくは層を代わりに使用できる。次に、CMPかエッチバックによりタングステン充填膜を平坦化し、スペーサ138の上面を露出すると、タングステン充填膜の損失は約200〜約400Å、例えば約300Å〜約500Åになる。この平坦化によりスペーサ138間には複数のタングステン充填フィーチャ142が残る。この時点における充填フィーチャ142には約1,500Å〜約1,700Åの厚みがある。充填フィーチャ142は、第1のフィーチャ132によって決まる第1の形状を有する第1の充填フィーチャ142aと、図6に見られるサイドウォールスペーサ間の隙間140によって決まる第2の形状を有する第2の充填フィーチャ142bとを備える。第1のフィーチャ132が円筒形ならば、第1のフィーチャ132によって占められていた空間を埋める第1の充填フィーチャ142aもまた円筒形であり、隙間140を埋める第2の充填フィーチャ142bは、角が丸みをおびた実質的には三角形を有する。
【0043】
図11cに次の処理ステップを示す。このステップではスペーサ138を選択的にエッチングして除去し、相隔たる充填フィーチャ142a,142bを残す。スペーサ138は、充填フィーチャ142のタングステン上でスペーサ138の酸化または窒化シリコンを選択的にエッチングできる選択的ウェットまたはドライエッチングにより選択的にエッチングできる。例えば、HF異方性ウェットエッチングを使用できる。前述した方法を使用して、少なくとも1つのデバイス層をエッチングするために、次に複数の第1および第2の充填フィーチャをマスクとして使用できる。この代替の方法は、前述した第1の実施形態と第2の実施形態の両方に適用できる。
【0044】
以上、第1のメモリレベルの形成を説明した。この第1のメモリレベルの上にさらなるメモリレベルを形成することで、モノリシック型の三次元メモリアレイを形成できる。実施形態によっては複数のメモリレベルで導体を共有できる。つまり、頂部導体を次のメモリレベルの底部導体として使用する。別の実施形態では、第1のメモリレベルの上にレベル間誘電体(図示せず)を形成し、その表面を平坦化し、この平坦化されたレベル間誘電体上に第2のメモリレベルを構築し、導体は共有しない。
【0045】
モノリシックな三次元メモリアレイとは、ウェハ等の単一基板上に多数のメモリレベルを形成したものであって、レベル間に基板は介在しない。1メモリレベルを形成する層を、既存レベルの層上に直接堆積もしくは成長させる。これとは対照的に、Leedy の「Three dimensional structure memory」という米国特許第5,915,167号(特許文献5)にあるように、これまで積層されたメモリの構築にあたってはメモリレベルをそれぞれ別々の基板上に形成し、上下のメモリレベルを互いに接着させていた。接着に先立ち基板を薄くしたりメモリレベルから取り除いたりすることもできるが、メモリレベルはそもそも別々の基板上に形成されているから、そのようなメモリは真のモノリシックな三次元メモリアレイとはいえない。
基板上に形成されるモノリシックな三次元メモリアレイは少なくとも、基板から上に第1の高さに形成される第1のメモリレベルと、第1の高さとは異なる第2の高さに形成される第2のメモリレベルとを備える。かかるマルチレベルアレイでは、基板の上に3つ、4つ、8つのメモリレベルを形成でき、実際にはいくつでも形成できる。
【0046】
この説明では、ある1つの層が別の層の上または下にあるものとして説明してきた。これらの用語が基板に対する層ならびに素子の位置を表すものであることが理解できるはずである。基板は、ほとんどの実施形態において単結晶シリコンウェハ基板である。ある1つのフィーチャは、それが別のフィーチャよりウェハ基板から遠い場合に同フィーチャの上にあり、別のフィーチャより近い場合に同フィーチャの下にある。当然ながらウェハもしくはダイはどの方向にでも回転できるが、ウェハもしくはダイ上の第1のフィーチャの相対的向きは変わらない。加えて、図面は意図的に一定の縮尺で表示されておらず、層ならびに処理済層を代表するものにすぎない。
【0047】
これまで本発明を例示的に説明してきた。使用した用語が本質的な制限ではなく説明の文言であることを理解するべきである。
前述した教示を鑑みれば本発明の数多くの修正ならびに変形が可能である。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲内で、具体的に説明した内容とは異なるやり方で実施できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスを作成する方法であって、
基板上に少なくとも1つのデバイス層を形成するステップと、
前記デバイス層上に複数の相隔たる第1のフィーチャを形成するステップであって、それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャが正三角形を形成するステップと、
前記第1のフィーチャ上にサイドウォールスペーサを形成するステップと、
複数の充填フィーチャにより前記サイドウォールスペーサ間の空間を充填するステップと、
前記サイドウォールスペーサを選択的に除去するステップと、
少なくとも前記複数の充填フィーチャをマスクとして使用して前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングするステップと、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
前記サイドウォールスペーサを選択的に除去するステップは、互いに相隔たる前記第1のフィーチャと前記複数の充填フィーチャとを残し、
前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングするステップは、前記第1のフィーチャと前記複数の充填フィーチャとをマスクとして使用して前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングすることを含む方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
前記サイドウォールスペーサを選択的に除去するステップの後でかつ前記複数の充填フィーチャにより前記サイドウォールスペーサ間の空間を充填するステップの前に、前記第1のフィーチャを選択的に除去するステップをさらに含む方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法において、
前記サイドウォールスペーサを選択的に除去するステップは、互いに相隔たる前記複数の充填フィーチャを残し、
前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングするステップは、前記複数の充填フィーチャをマスクとして使用して前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングすることを含む方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、
前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングするステップは、第1の形状を有する複数の第1の柱と、前記第1の形状と同じかまたは異なる第2の形状を有する複数の第2の柱とを形成する方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法において、
前記デバイス層の下に複数のレール形底部電極を形成するステップをさらに含む方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法において、
それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャが3つの隣接する底部電極上に形成され、
前記3つの隣接する第1のフィーチャのそれぞれの第1のフィーチャが別々の底部電極上に位置する方法。
【請求項8】
請求項7記載の方法において、
前記エッチングされたデバイス層上に複数のレール形頂部電極を形成するステップをさらに含み、前記頂部電極と前記底部電極は互いに約60度異なる方向に延在する方法。
【請求項9】
請求項7記載の方法において、
前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングするステップは、円形の断面を有する前記第1の柱と、角が丸みをおびた三角形の断面を有する前記第2の柱とを備えるパターンを形成し、
第1の柱1本と第2の柱2本とを備える3本1単位の柱が同一底部電極に沿って反復し、
3つの隣接する第1の柱が正三角形を形成し、
6つの第2の柱が六角形構成でそれぞれの第1の柱を取り囲み、
3つの第1の柱が正三角形構成でそれぞれの第2の柱を取り囲む方法。
【請求項10】
請求項6記載の方法において、
それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャのうちの2つが1つの第1の底部電極上に形成され、
前記3つの隣接する第1のフィーチャのうちの第3のフィーチャが第3の底部電極上に形成され、第2の底部電極は前記第1の底部電極と前記第3の底部電極とに隣接しかつこれらの間に位置する方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、
前記デバイス層上に複数のレール形頂部電極を形成するステップをさらに含み、前記頂部電極は前記底部電極に対して垂直に延在する方法。
【請求項12】
請求項10記載の方法において、
前記少なくとも1つのデバイス層をエッチングするステップは、円形の断面を有する第1の柱と、角が丸みをおびた三角形の断面を有する第2の柱とを有するパターンを形成し、
前記第1の柱は、第1の底部電極上にて、それぞれ2つの隣接する第1の柱の間に第1の距離をおいて配置され、
前記第2の柱は、第2の底部電極上にて、それぞれ2つの隣接する第2の柱の間に第2の距離をおいて配置され、前記第2の距離は前記第1の距離より短く、
前記3つの隣接する第1の柱が正三角形を形成し、
前記第2の柱のうちの6本が六角形構成でそれぞれの第1の柱を取り囲み、
前記第1の柱のうちの3本が正三角形構成でそれぞれの第2の柱を取り囲む方法。
【請求項13】
請求項1記載の方法において、
少なくとも2つの所定の方向沿いに隣接する第1のフィーチャの前記サイドウォールスペーサは互いに接触し、前記サイドウォールスペーサ間には完全に包囲された隙間が形成され、前記隙間は前記複数の充填フィーチャにより充填される方法。
【請求項14】
請求項1記載の方法において、
前記デバイスは、複数の不揮発性メモリセルを備え、
前記不揮発性メモリセルはそれぞれ、ステアリング素子として柱状ダイオードおよび蓄積素子を備える方法。
【請求項15】
請求項14記載の方法において、
前記不揮発性メモリセルの種別は、アンチヒューズ、ヒューズ、直列配置されたダイオードおよびアンチヒューズ、ポリシリコンメモリ効果セル、金属酸化物メモリ、切換可能な複合金属酸化物、カーボンナノチューブメモリ、グラフェンまたはカーボンの切換可能な抵抗材、相変化材メモリ、導電性ブリッジ素子、または切換可能なポリマーメモリのうちの少なくとも1つから選ばれる方法。
【請求項16】
柱形不揮発性メモリデバイスアレイを作る方法であって、
基板上に複数の底部電極を形成するステップと、
前記複数の底部電極上に少なくとも1つの半導体デバイス層を形成するステップと、
前記少なくとも1つの半導体デバイス層上に複数の相隔たる第1のフィーチャを形成するステップであって、それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャが正三角形を形成するステップと、
前記複数の相隔たる第1のフィーチャ上にサイドウォールスペーサを形成するステップと、
前記複数の相隔たる第1のフィーチャの上および間に充填膜を形成するステップと、
前記複数の相隔たる第1のフィーチャの上部と、前記サイドウォールスペーサの上部とを露出させて前記サイドウォールスペーサ間に複数の充填フィーチャを残すため、前記充填膜を平坦化するステップと、
前記サイドウォールスペーサを選択的に除去するステップと、
不揮発性メモリセルを含む複数の柱形ダイオードを形成するため、前記少なくとも複数の充填フィーチャをマスクとして使用して少なくとも1つの半導体デバイス層をエッチングするステップと、
前記複数の不揮発性メモリセルに接触する複数の頂部電極を形成するステップと、
を含む方法。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、
前記サイドウォールスペーサを選択的に除去するステップは、互いに相隔たる前記第1のフィーチャと前記複数の充填フィーチャとを残し、
前記少なくとも1つの半導体デバイス層をエッチングするステップは、前記複数の第1のフィーチャと前記複数の充填フィーチャとをマスクとして使用して前記少なくとも1つの半導体デバイス層をエッチングすることを含む方法。
【請求項18】
請求項16記載の方法において、
前記サイドウォールスペーサを形成するステップの後でかつ前記充填膜を形成するステップの前に、前記第1のフィーチャを選択的に除去するステップをさらに含む方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法において、
前記サイドウォールスペーサを選択的に除去するステップは、互いに相隔たる前記複数の充填フィーチャを残し、
前記少なくとも1つの半導体デバイス層をエッチングするステップは、前記複数の充填フィーチャをマスクとして使用して前記少なくとも1つの半導体デバイス層をエッチングすることを含む方法。
【請求項20】
請求項16記載の方法において、
それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャが3つの隣接する底部電極上に形成され、
3つの隣接する第1のフィーチャのそれぞれの第1のフィーチャが別々の底部電極上に位置し、
前記頂部電極と前記底部電極は互いに約60度異なる方向に延在する方法。
【請求項21】
請求項16記載の方法において、
それぞれ3つの隣接する第1のフィーチャのうちの2つが1つの第1の底部電極上に形成され、
前記3つの隣接する第1のフィーチャのうちの前記第3の第1のフィーチャが第3の底部電極上に形成され、第2の底部電極は前記第1の底部電極と前記第3の底部電極とに隣接しかつこれらの間に位置し、
前記頂部電極が前記底部電極に対して垂直に延在する方法。
【請求項22】
デバイスであって、
基板上に位置する複数の底部電極と、
前記複数の底部電極上に位置する複数の相隔たる柱と、
前記複数の柱に接触する複数の頂部電極と、を備え、
それぞれ3つの隣接する柱が正三角形を形成し、
各柱が半導体デバイスを備え、
前記複数の柱が、第1の形状を有する複数の第1の柱と、前記第1の形状とは異なる第2の形状を有する複数の第2の柱とを備えるデバイス。
【請求項23】
請求項22記載のデバイスにおいて、
3つの隣接する第1の柱が正三角形を形成し、
6つの第2の柱が六角形構成でそれぞれの第1の柱を取り囲み、
3つの第1の柱が正三角形構成でそれぞれの第2の柱を取り囲むデバイス。
【請求項24】
請求項23記載のデバイスにおいて、
それぞれ3つの隣接する第1の柱が3つの隣接する底部電極上に位置し、
前記3つの隣接する第1の柱のそれぞれの第1の柱が別々の底部電極上に位置し、
前記頂部電極と前記底部電極は互いに約60度異なる方向に延在し、
第1の柱1本と第2の柱2本とを備える3本1単位の柱が同一底部電極に沿って反復するデバイス。
【請求項25】
請求項23記載のデバイスにおいて、
それぞれ3つの隣接する第1の柱のうち2本が1つの第1の底部電極上に形成され、
前記3つの隣接する第1の柱のうち第3の柱が第3の底部電極上に位置し、第2の底部電極は前記第1の底部電極と前記第3の底部電極とに隣接しかつこれらの間に位置し、
前記頂部電極が前記底部電極に対して垂直に延在し、
前記第1の柱は、前記第1の底部電極上にて、それぞれ2つの隣接する第1の柱の間に第1の距離をおいて、配置され、
前記第2の柱は、前記第2の底部電極上にて、それぞれ2つの隣接する第2の柱の間に第2の距離をおいて、配置され、前記第2の距離は前記第1の距離より短いデバイス。
【請求項26】
請求項23記載のデバイスにおいて、
前記第1の柱は円形の断面を有し、前記第2の柱は角が丸みをおびた三角形の断面を有するデバイス。
【請求項27】
請求項22記載のデバイスにおいて、
それぞれの柱は、半導体ダイオードステアリング素子と不揮発性メモリ蓄積素子とを備えるデバイス。

【図1】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図2b】
image rotate

【図2c】
image rotate

【図2d】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図3c】
image rotate

【図3d】
image rotate

【図4a】
image rotate

【図4b】
image rotate

【図4c】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図5b】
image rotate

【図5c】
image rotate

【図6a】
image rotate

【図6b】
image rotate

【図6c】
image rotate

【図7a】
image rotate

【図7b】
image rotate

【図7c】
image rotate

【図8a】
image rotate

【図8b】
image rotate

【図8c】
image rotate

【図9a】
image rotate

【図9b】
image rotate

【図9c】
image rotate

【図10a】
image rotate

【図10b】
image rotate

【図10c】
image rotate

【図11a】
image rotate

【図11b】
image rotate

【図11c】
image rotate


【公表番号】特表2011−527114(P2011−527114A)
【公表日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516639(P2011−516639)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2009/048581
【国際公開番号】WO2010/002682
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(507318624)サンディスク スリーディー,エルエルシー (86)
【Fターム(参考)】