中吊り広告用情報表示装置
【課題】 耐衝撃性の高い中吊り広告用情報表示装置を提供する。
【解決手段】 第１基板１１上に、ＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４を形成し、さらに、対向基板としての第２基板１６と貼り合わせて有機ＥＬディスプレイ１０を形成する。そして、有機ＥＬディスプレイ１０の厚さより厚く、光の透過率が高く、しかも、衝撃を吸収することができる保護層としての保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０の両面に貼り付けて、表示ユニット１９を形成する。表示ユニット１９に駆動ユニット２０を取り付けて中吊り広告用情報表示装置１とする。
【解決手段】 第１基板１１上に、ＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４を形成し、さらに、対向基板としての第２基板１６と貼り合わせて有機ＥＬディスプレイ１０を形成する。そして、有機ＥＬディスプレイ１０の厚さより厚く、光の透過率が高く、しかも、衝撃を吸収することができる保護層としての保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０の両面に貼り付けて、表示ユニット１９を形成する。表示ユニット１９に駆動ユニット２０を取り付けて中吊り広告用情報表示装置１とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、中吊り広告用情報表示装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の広告媒体は、紙に印刷されたポスタやＰＯＰ広告などが壁や塀などに設置されるものや、中吊り広告などが電車やバスなどの中に設置されるものがあった。特に、電車やバスなどの交通機関は利用する人が多いので、中吊り広告による車内広告は宣伝効果が高い。しかし、紙による広告媒体では、広告内容を簡単に変更できないので、情報を提供するのに限界がある。そこで、宣伝効果を高めるために、簡単に広告内容を変更できて、大量の情報を短時間のうちに表示可能な有機ＥＬディスプレイが、電車やバスなどの車内の中吊り広告用情報表示装置に採用されていた。
【０００３】
例えば、特許文献１に開示されているように、薄くてフレキシビリティがあり、しかも、軽量であるプラスチックフィルム上に発光素子を形成した有機ＥＬディスプレイを採用している中吊り広告用情報表示装置が提案されていた。
【０００４】
【特許文献１】特開２００２−３５１３７４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところが、中吊り広告用情報表示装置が、人が行き交う場所や、集中する場所に設置されていたため、人や物とぶつかる可能性があった。その際、有機ＥＬディスプレイに衝撃力が加わり、発光素子が破壊されることがあり、欠陥が生じることがあった。つまり、衝撃に対して弱いといった課題があった。
【０００６】
本発明の目的は、耐衝撃性の高い中吊り広告用情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、中吊り広告用情報表示装置であって、情報を表示するための表示部と、前記表示部の少なくとも片面に備えられた保護層と、を有することを特徴とする。
【０００８】
この発明によれば、保護層が、表示部に備えられているから、表示部に衝撃力や外力が加わっても表示部を保護することができる。
【０００９】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、前記表示部の両面に備えられていることが望ましい。
【００１０】
この発明によれば、保護層が、表示部の両面に備えられているので、表示部に衝撃力や外力が加わっても表示部をより一層保護することができる。
【００１１】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記表示部が、フレキシブルであることが望ましい。
【００１２】
この発明によれば、表示部が、フレキシブルであるから、曲げることができるので、表示部を下にして落下した場合でも、耐衝撃性が高くなるので、表示部を保護することができる。
【００１３】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、前記表示部より厚いことが望ましい。
【００１４】
この発明によれば、保護層が、表示部より厚いので、表示部をより一層保護することができる。
【００１５】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、透明であることが望ましい。
【００１６】
この発明によれば、保護層が透明であるので、保護層があっても表示部に表示された情報を確認できる。
【００１７】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層の光の透過率が、８０％以上であることが望ましい。
【００１８】
この発明によれば、光の透過率が、８０％以上であるので、透明度が高いから、保護層があっても表示部に表示された情報を鮮明に確認できる。
【００１９】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、衝撃吸収材であることが望ましい。
【００２０】
この発明によれば、保護層が、衝撃吸収材であるから、表示部に衝撃力や外力が加わっても衝撃を吸収することができるから、表示部を保護できるので、中吊り広告用情報表示装置の耐衝撃性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
以下、本発明の中吊り広告用情報表示装置、及び中吊り広告用情報表示装置の製造方法について実施形態を挙げ、添付図面に沿って詳細に説明する。
【００２２】
（第１実施形態）
（中吊り広告用情報表示装置の構成）
本発明の実施形態の要部について詳細に説明する。図１は、本実施形態の中吊り広告用情報表示装置の構成を示し、（ａ）は概略斜視図であり、（ｂ）は概略断面図である。
【００２３】
図１（ａ）に示すように、中吊り広告用情報表示装置１は、表示ユニット１９、駆動ユニット２０とで構成されている。表示ユニット１９は、有機ＥＬディスプレイ１０と保護層としての保護板１７とで構成されており、保護板１７は、有機ＥＬディスプレイ１０の片面に貼り付けられている。駆動ユニット２０は、筐体２５と筐体２５の中に内蔵された制御ボード２１などで構成されている。
【００２４】
図１（ｂ）に示すように、有機ＥＬディスプレイ１０にはフレキシブル配線基板（図示省略）が付属しており、コネクタ（図示省略）を介してフレキシブル基板と制御ボード２１とが接続されている。制御ボード２１は、データを記憶するためのメモリ（図示省略）、データの取得、データの再生、および広告情報を切り換えるための制御部（図示省略）などを備えている。そして、制御ボード２１は、有機ＥＬディスプレイ１０に情報を表示することができる。矢印の方向が、発光側であり、提供された情報を目視で確認できる。
【００２５】
図２は、本実施形態の有機ＥＬディスプレイの構成を示す概略断面図である。
【００２６】
図２に示すように、有機ＥＬディスプレイ１０は、発光基板１５と発光基板１５に対向する位置に配置されている対向基板としての第２基板１６とで構成されている。第１基板１１上にＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４とが形成されていて、発光基板１５は、構成されている。なお、発光層１３は、有機物である発光材料が使用されており、発光層１３から発光した光が第１基板１１の矢印方向に透過する。
【００２７】
第１基板１１上に形成されているＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４のそれぞれの膜厚は約５００ｎｍである。そして、これらＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４は、真空蒸着法や、スパッタリング法などの薄膜形成方法により形成される。
【００２８】
第１基板１１と第２基板１６との材質は、フレキシブル性のある透明な素材であり、例えば絶縁性を有するプラスチックフィルムである。好ましい厚さは０．５〜１ｍｍの範囲であって、薄いシート状である。発光基板１５と第２基板１６とを貼り合わせることによって、有機ＥＬディスプレイ１０は構成される。有機ＥＬディスプレイ１０のフレキシブル性を積極的に発揮するように、ここでは、第１基板１１と第２基板１６との厚さを各々０．５ｍｍにした。つまり、有機ＥＬディスプレイ１０は厚さが約１ｍｍである。そして、第１基板１１と第２基板１６との大きさは、縦が約４００ｍｍで、横が約１０００ｍｍである。有機ＥＬディスプレイ１０は、プラスチックフィルムを重ね合わせた構成であるから、曲げることができる。しかも、素材がプラスチックフィルムであるので、軽量である。
（中吊り広告用情報表示装置の製造方法）
【００２９】
次に、本実施形態の中吊り広告用情報表示装置の製造方法について説明する。図３（ａ）〜（ｃ）は、本実施形態に係る中吊り広告用情報表示装置の製造方法の手順を示す模式図である。図４は、中吊り広告用情報表示装置の製造工程を示すフローチャートである。
【００３０】
図３に示すように、中吊り広告用情報表示装置の概略製造工程は、有機ＥＬディスプレイ１０に保護層としての保護板１７を貼り付ける工程と、駆動ユニット２０を取り付ける工程とに大別できる。以下、各工程について詳細に説明する。
【００３１】
図４のステップＳ１１では、洗剤、純水および有機溶剤などを用いて図３（ａ）に示す有機ＥＬディスプレイ１０を十分に洗浄して、有機ＥＬディスプレイ１０の面上に付着している汚染物を除去するための前処理を施す。なお、洗浄の方法は、湿式洗浄方法にこだわることはなく、窒素などの不活性ガスを吹き付けて洗浄する方法を採用してもよい。また、酸素プラズマ洗浄や、ＵＶ−Ｏ3洗浄などの乾式洗浄方法を併用してもよい。
【００３２】
図４のステップＳ１２では、図３（ｂ）に示すように、有機ＥＬディスプレイ１０に保護板１７を貼り付ける。ここでの貼り付け面は発光する側の第１基板１１（図２参照）となる。保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０（または第１基板１１）に貼り付けることで、有機ＥＬディスプレイ１０を保護できる。しかも、片面なので、簡単にできる。なお、保護板１７を貼り付けるための接着剤は、シアノアクリレート系の接着剤や、エポキシ系の接着剤などが使用できる。
【００３３】
保護板１７は、例えばα―ゲル（（株）ジェルテック製）である。α―ゲルは、透明な素材であって、衝撃性能に優れている。また、α―ゲル以外では、ゲルダンピング材や、シリコーンゲルダンピング材なども使用できる。保護板１７の大きさは、有機ＥＬディスプレイ１０とほぼ同じであって、縦が約４００ｍｍで、横が約１０００ｍｍである。そして、保護板１７はシート状である。保護板１７の好ましい厚さは１〜３ｍｍの範囲であって、より優れた耐衝撃性を得るために厚さを約３ｍｍとした。保護板１７の厚さが約３ｍｍで、有機ＥＬディスプレイ１０の厚さが約１ｍｍであるから、保護板１７の方が、有機ＥＬディスプレイ１０より厚い。そして、表示ユニット１９は、有機ＥＬディスプレイ１０に保護板１７を貼り付けることでできる。
【００３４】
保護板１７の光の透過率は、８０％以上である。好ましくは９０％以上である。ここでは、保護板１７の光の透過率を９０％とした。保護板１７の光の透過率が比較的高いので、有機ＥＬディスプレイ１０に保護板１７が貼り付けられていても、有機ＥＬディスプレイ１０上に提供される情報を目視で十分認識できる。
【００３５】
本実施形態では、有機ＥＬディスプレイ１０の片面に保護板１７を貼り付ける構成としたが、これにこだわることはない。固化すると弾力性を有する液状樹脂をディッピング方法、液滴吐出方法、印刷方法などの手法によって、有機ＥＬディスプレイ１０にコーティングしてもよい。
【００３６】
図４のステップＳ１３では、図３（ｃ）に示すように、表示ユニット１９に駆動ユニット２０を取り付ける。そして、保護板１７によって有機ＥＬディスプレイ１０が保護された中吊り広告用情報表示装置１ができる。
【００３７】
第１実施形態における中吊り広告用情報表示装置１の構成は以上のようであって、図１を参照しながら、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性能について説明をする。
【００３８】
中吊り広告用情報表示装置１は、電車やバスの中において、その天井から駆動ユニット２０が吊り下げられる。表示ユニット１９が駆動ユニット２０に吊り下げられる。中吊り広告用情報表示装置１は、駆動ユニット２０により駆動して、各種広告情報を大量に、しかも、瞬時に、有機ＥＬディスプレイ１０上に表示できる。
【００３９】
電車やバスが、発車〜停車するまでの間や、停車中に、人や物が中吊り広告用情報表示装置１にぶつかることがあり、例えばラケット、バット（金属製、木製）、釣竿など比較的長い物が、ぶつかった場合、有機ＥＬディスプレイ１０が破損する恐れがあった。しかし、保護板１７を貼り付けたから、衝撃を吸収することができるので、有機ＥＬディスプレイ１０が保護される。有機ＥＬディスプレイ１０が破損しにくくなる。
【００４０】
同様に、電車やバスの中で、中吊り広告用情報表示装置１が、吊り下げた箇所から万一落下しても、有機ＥＬディスプレイ１０に衝撃を吸収することができる保護板１７を貼り付けてあるから、落下時の衝撃を吸収することができるので、有機ＥＬディスプレイ１０が破損しにくくなる。しかも、有機ＥＬディスプレイ１０の表面または裏面のどちらからぶつかっても、厚さがあり、剛性が高くなるから、曲がりにくくなるので、折れにくくなる。したがって、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性が向上する。
【００４１】
以上のような第１実施形態では、次のような効果が得られる。
【００４２】
（１）衝撃を吸収することができる保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０の片面に貼り付けてあるから、衝撃力や外力が加わっても、有機ＥＬディスプレイ１０を保護できる。そして、耐衝撃性の高い中吊り広告用情報表示装置１を提供できる。しかも、片面に貼り付けるだけなので、簡単にできる。
（２）衝撃を吸収することができる保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０の両面に貼り付ければ、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性がより一層向上することを期待できる。
（３）保護板１７の光の透過率が、８０％以上であるから、透明度が高いので、有機ＥＬディスプレイ１０に表示された情報を確認することができる。
【００４３】
（第２実施形態）
次に、本発明の第２実施形態について説明する。前述の第１実施形態では、表示ユニット１９が駆動ユニット２０に固定されていた。これに対して、第２実施形態では、表示ユニット１９が回動可能な構成になっている点が相違する。なお、前述の第１実施形態と同じ部品及び同様な機能を有する部品には同一符号を付し、説明を省略する。
【００４４】
図５は、第２実施形態としての中吊り広告用情報表示装置の構成を示す概略断面図である。
【００４５】
図５に示すように、中吊り広告用情報表示装置１は、表示ユニット１９、駆動ユニット２０、回動部３０とで構成されている。回動部３０は、表示ユニット１９を支持する回動軸３２、軸受け３１とで構成されている。なお、軸受け３１は回動軸３２を支持できればよいので、これにこだわることはなく、その他の構造でもかまわない。例えば転がり玉軸受けを使用してもよい。
【００４６】
第２実施形態における中吊り広告用情報表示装置１の特徴的な構成は以上のようであって、図５を参照しながら、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性能について説明をする。
【００４７】
表示ユニット１９に人や物がぶつかり、衝撃力や外力が加わると、衝撃力や外力によって、表示ユニット１９は、軸受け３１を回転中心としてＡ１またはＡ２方向に回動しようとする。回動すると、衝撃力や外力が分散されやすくなるので、有機ＥＬディスプレイ１０が、破損しにくくなる。
【００４８】
同様に、中吊り広告用情報表示装置１が落下した場合も表示ユニット１９に伝わる衝撃力や外力が分散されやすくなるので、有機ＥＬディスプレイ１０が、破損しにくくなる。したがって、表示ユニット１９が回動する構造だから、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性がより一層向上する。
【００４９】
以上のような第２実施形態では、前記第１実施形態で述べた（１）〜（３）の効果に加えて次のような効果が得られる。
（４）駆動ユニット２０の中に回動部３０を設けたことにより、表示ユニット１９が回動するから、ぶつかったときの衝撃力が緩和されるので、有機ＥＬディスプレイ１０がより一層保護されやすくなる。耐衝撃性がより一層向上可能な中吊り広告用情報表示装置１を提供できる。
【００５０】
以上、好ましい実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形例をも含み、本発明の目的を達成できる範囲で、他のいずれの具体的な構造及び形状に設定できる。
【００５１】
（変形例１）前述の第１実施形態及び第２実施形態で、有機ＥＬディスプレイ１０（または第１基板１１）の片面に保護板１７を貼り付けたが、これに限らない。例えば図６に示すように、第１基板１１と第２基板１６との両方に保護板１７を貼り付けてもよい。このようにすれば、有機ＥＬディスプレイ１０をより一層保護できるので、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性がより一層向上する。
【００５２】
（変形例２）前述の第１実施形態及び第２実施形態で、保護板１７の材料として耐衝撃性に優れている透明な素材のα―ゲルを採用したが、これに限らない。例えば、ＰＥＴ（Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ ｔｅｌｅｐｈｔｈａｌａｔｅ）、ポリ塩化ビニル（Ｖｉｎｙｌｓ）などの透明で衝撃吸収材である樹脂を使用してもよい。このようにしても、有機ＥＬディスプレイ１０が保護されるので、第１実施形態及び第２実施形態と同様の効果が得られる。
【００５３】
（変形例３）前述の第１実施形態及び第２実施形態で、表示部に有機ＥＬディスプレイを採用したが、これに限らない。例えば、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、電界放出ディスプレイなどの薄型のディスプレイに保護板１７を貼り付けてもよい。このようにすれば、薄型のディスプレイも保護できる。
【図面の簡単な説明】
【００５４】
【図１】第１実施形態の中吊り広告用情報表示装置の構成を示し、（ａ）は概略斜視図、（ｂ）は概略断面図。
【図２】有機ＥＬディスプレイの構成を示す概略断面図。
【図３】（ａ）〜（ｃ）は、中吊り広告用情報表示装置の製造工程を示す模式図。
【図４】中吊り広告用情報表示装置の製造工程を示すフローチャート。
【図５】第２実施形態の中吊り広告用情報表示装置の構成を示す概略断面図。
【図６】変形例１の中吊り広告用情報表示装置の構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
【００５５】
１…中吊り広告用情報表示装置、１０…表示部としての有機ＥＬディスプレイ、１１…第１基板、１３…発光層、１５…発光基板、１６…対向基板としての第２基板、１７…保護層としての保護板、１９…表示ユニット、２０…駆動ユニット、２１…制御ボード、２５…筐体、３０…回動部、３１…軸受け、３２…支持部材、Ａ１、Ａ２…回転方向。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、中吊り広告用情報表示装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の広告媒体は、紙に印刷されたポスタやＰＯＰ広告などが壁や塀などに設置されるものや、中吊り広告などが電車やバスなどの中に設置されるものがあった。特に、電車やバスなどの交通機関は利用する人が多いので、中吊り広告による車内広告は宣伝効果が高い。しかし、紙による広告媒体では、広告内容を簡単に変更できないので、情報を提供するのに限界がある。そこで、宣伝効果を高めるために、簡単に広告内容を変更できて、大量の情報を短時間のうちに表示可能な有機ＥＬディスプレイが、電車やバスなどの車内の中吊り広告用情報表示装置に採用されていた。
【０００３】
例えば、特許文献１に開示されているように、薄くてフレキシビリティがあり、しかも、軽量であるプラスチックフィルム上に発光素子を形成した有機ＥＬディスプレイを採用している中吊り広告用情報表示装置が提案されていた。
【０００４】
【特許文献１】特開２００２−３５１３７４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところが、中吊り広告用情報表示装置が、人が行き交う場所や、集中する場所に設置されていたため、人や物とぶつかる可能性があった。その際、有機ＥＬディスプレイに衝撃力が加わり、発光素子が破壊されることがあり、欠陥が生じることがあった。つまり、衝撃に対して弱いといった課題があった。
【０００６】
本発明の目的は、耐衝撃性の高い中吊り広告用情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、中吊り広告用情報表示装置であって、情報を表示するための表示部と、前記表示部の少なくとも片面に備えられた保護層と、を有することを特徴とする。
【０００８】
この発明によれば、保護層が、表示部に備えられているから、表示部に衝撃力や外力が加わっても表示部を保護することができる。
【０００９】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、前記表示部の両面に備えられていることが望ましい。
【００１０】
この発明によれば、保護層が、表示部の両面に備えられているので、表示部に衝撃力や外力が加わっても表示部をより一層保護することができる。
【００１１】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記表示部が、フレキシブルであることが望ましい。
【００１２】
この発明によれば、表示部が、フレキシブルであるから、曲げることができるので、表示部を下にして落下した場合でも、耐衝撃性が高くなるので、表示部を保護することができる。
【００１３】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、前記表示部より厚いことが望ましい。
【００１４】
この発明によれば、保護層が、表示部より厚いので、表示部をより一層保護することができる。
【００１５】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、透明であることが望ましい。
【００１６】
この発明によれば、保護層が透明であるので、保護層があっても表示部に表示された情報を確認できる。
【００１７】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層の光の透過率が、８０％以上であることが望ましい。
【００１８】
この発明によれば、光の透過率が、８０％以上であるので、透明度が高いから、保護層があっても表示部に表示された情報を鮮明に確認できる。
【００１９】
本発明の中吊り広告用情報表示装置は、前記保護層が、衝撃吸収材であることが望ましい。
【００２０】
この発明によれば、保護層が、衝撃吸収材であるから、表示部に衝撃力や外力が加わっても衝撃を吸収することができるから、表示部を保護できるので、中吊り広告用情報表示装置の耐衝撃性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
以下、本発明の中吊り広告用情報表示装置、及び中吊り広告用情報表示装置の製造方法について実施形態を挙げ、添付図面に沿って詳細に説明する。
【００２２】
（第１実施形態）
（中吊り広告用情報表示装置の構成）
本発明の実施形態の要部について詳細に説明する。図１は、本実施形態の中吊り広告用情報表示装置の構成を示し、（ａ）は概略斜視図であり、（ｂ）は概略断面図である。
【００２３】
図１（ａ）に示すように、中吊り広告用情報表示装置１は、表示ユニット１９、駆動ユニット２０とで構成されている。表示ユニット１９は、有機ＥＬディスプレイ１０と保護層としての保護板１７とで構成されており、保護板１７は、有機ＥＬディスプレイ１０の片面に貼り付けられている。駆動ユニット２０は、筐体２５と筐体２５の中に内蔵された制御ボード２１などで構成されている。
【００２４】
図１（ｂ）に示すように、有機ＥＬディスプレイ１０にはフレキシブル配線基板（図示省略）が付属しており、コネクタ（図示省略）を介してフレキシブル基板と制御ボード２１とが接続されている。制御ボード２１は、データを記憶するためのメモリ（図示省略）、データの取得、データの再生、および広告情報を切り換えるための制御部（図示省略）などを備えている。そして、制御ボード２１は、有機ＥＬディスプレイ１０に情報を表示することができる。矢印の方向が、発光側であり、提供された情報を目視で確認できる。
【００２５】
図２は、本実施形態の有機ＥＬディスプレイの構成を示す概略断面図である。
【００２６】
図２に示すように、有機ＥＬディスプレイ１０は、発光基板１５と発光基板１５に対向する位置に配置されている対向基板としての第２基板１６とで構成されている。第１基板１１上にＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４とが形成されていて、発光基板１５は、構成されている。なお、発光層１３は、有機物である発光材料が使用されており、発光層１３から発光した光が第１基板１１の矢印方向に透過する。
【００２７】
第１基板１１上に形成されているＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４のそれぞれの膜厚は約５００ｎｍである。そして、これらＩＴＯ膜１２、発光層１３、電極１４は、真空蒸着法や、スパッタリング法などの薄膜形成方法により形成される。
【００２８】
第１基板１１と第２基板１６との材質は、フレキシブル性のある透明な素材であり、例えば絶縁性を有するプラスチックフィルムである。好ましい厚さは０．５〜１ｍｍの範囲であって、薄いシート状である。発光基板１５と第２基板１６とを貼り合わせることによって、有機ＥＬディスプレイ１０は構成される。有機ＥＬディスプレイ１０のフレキシブル性を積極的に発揮するように、ここでは、第１基板１１と第２基板１６との厚さを各々０．５ｍｍにした。つまり、有機ＥＬディスプレイ１０は厚さが約１ｍｍである。そして、第１基板１１と第２基板１６との大きさは、縦が約４００ｍｍで、横が約１０００ｍｍである。有機ＥＬディスプレイ１０は、プラスチックフィルムを重ね合わせた構成であるから、曲げることができる。しかも、素材がプラスチックフィルムであるので、軽量である。
（中吊り広告用情報表示装置の製造方法）
【００２９】
次に、本実施形態の中吊り広告用情報表示装置の製造方法について説明する。図３（ａ）〜（ｃ）は、本実施形態に係る中吊り広告用情報表示装置の製造方法の手順を示す模式図である。図４は、中吊り広告用情報表示装置の製造工程を示すフローチャートである。
【００３０】
図３に示すように、中吊り広告用情報表示装置の概略製造工程は、有機ＥＬディスプレイ１０に保護層としての保護板１７を貼り付ける工程と、駆動ユニット２０を取り付ける工程とに大別できる。以下、各工程について詳細に説明する。
【００３１】
図４のステップＳ１１では、洗剤、純水および有機溶剤などを用いて図３（ａ）に示す有機ＥＬディスプレイ１０を十分に洗浄して、有機ＥＬディスプレイ１０の面上に付着している汚染物を除去するための前処理を施す。なお、洗浄の方法は、湿式洗浄方法にこだわることはなく、窒素などの不活性ガスを吹き付けて洗浄する方法を採用してもよい。また、酸素プラズマ洗浄や、ＵＶ−Ｏ3洗浄などの乾式洗浄方法を併用してもよい。
【００３２】
図４のステップＳ１２では、図３（ｂ）に示すように、有機ＥＬディスプレイ１０に保護板１７を貼り付ける。ここでの貼り付け面は発光する側の第１基板１１（図２参照）となる。保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０（または第１基板１１）に貼り付けることで、有機ＥＬディスプレイ１０を保護できる。しかも、片面なので、簡単にできる。なお、保護板１７を貼り付けるための接着剤は、シアノアクリレート系の接着剤や、エポキシ系の接着剤などが使用できる。
【００３３】
保護板１７は、例えばα―ゲル（（株）ジェルテック製）である。α―ゲルは、透明な素材であって、衝撃性能に優れている。また、α―ゲル以外では、ゲルダンピング材や、シリコーンゲルダンピング材なども使用できる。保護板１７の大きさは、有機ＥＬディスプレイ１０とほぼ同じであって、縦が約４００ｍｍで、横が約１０００ｍｍである。そして、保護板１７はシート状である。保護板１７の好ましい厚さは１〜３ｍｍの範囲であって、より優れた耐衝撃性を得るために厚さを約３ｍｍとした。保護板１７の厚さが約３ｍｍで、有機ＥＬディスプレイ１０の厚さが約１ｍｍであるから、保護板１７の方が、有機ＥＬディスプレイ１０より厚い。そして、表示ユニット１９は、有機ＥＬディスプレイ１０に保護板１７を貼り付けることでできる。
【００３４】
保護板１７の光の透過率は、８０％以上である。好ましくは９０％以上である。ここでは、保護板１７の光の透過率を９０％とした。保護板１７の光の透過率が比較的高いので、有機ＥＬディスプレイ１０に保護板１７が貼り付けられていても、有機ＥＬディスプレイ１０上に提供される情報を目視で十分認識できる。
【００３５】
本実施形態では、有機ＥＬディスプレイ１０の片面に保護板１７を貼り付ける構成としたが、これにこだわることはない。固化すると弾力性を有する液状樹脂をディッピング方法、液滴吐出方法、印刷方法などの手法によって、有機ＥＬディスプレイ１０にコーティングしてもよい。
【００３６】
図４のステップＳ１３では、図３（ｃ）に示すように、表示ユニット１９に駆動ユニット２０を取り付ける。そして、保護板１７によって有機ＥＬディスプレイ１０が保護された中吊り広告用情報表示装置１ができる。
【００３７】
第１実施形態における中吊り広告用情報表示装置１の構成は以上のようであって、図１を参照しながら、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性能について説明をする。
【００３８】
中吊り広告用情報表示装置１は、電車やバスの中において、その天井から駆動ユニット２０が吊り下げられる。表示ユニット１９が駆動ユニット２０に吊り下げられる。中吊り広告用情報表示装置１は、駆動ユニット２０により駆動して、各種広告情報を大量に、しかも、瞬時に、有機ＥＬディスプレイ１０上に表示できる。
【００３９】
電車やバスが、発車〜停車するまでの間や、停車中に、人や物が中吊り広告用情報表示装置１にぶつかることがあり、例えばラケット、バット（金属製、木製）、釣竿など比較的長い物が、ぶつかった場合、有機ＥＬディスプレイ１０が破損する恐れがあった。しかし、保護板１７を貼り付けたから、衝撃を吸収することができるので、有機ＥＬディスプレイ１０が保護される。有機ＥＬディスプレイ１０が破損しにくくなる。
【００４０】
同様に、電車やバスの中で、中吊り広告用情報表示装置１が、吊り下げた箇所から万一落下しても、有機ＥＬディスプレイ１０に衝撃を吸収することができる保護板１７を貼り付けてあるから、落下時の衝撃を吸収することができるので、有機ＥＬディスプレイ１０が破損しにくくなる。しかも、有機ＥＬディスプレイ１０の表面または裏面のどちらからぶつかっても、厚さがあり、剛性が高くなるから、曲がりにくくなるので、折れにくくなる。したがって、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性が向上する。
【００４１】
以上のような第１実施形態では、次のような効果が得られる。
【００４２】
（１）衝撃を吸収することができる保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０の片面に貼り付けてあるから、衝撃力や外力が加わっても、有機ＥＬディスプレイ１０を保護できる。そして、耐衝撃性の高い中吊り広告用情報表示装置１を提供できる。しかも、片面に貼り付けるだけなので、簡単にできる。
（２）衝撃を吸収することができる保護板１７を有機ＥＬディスプレイ１０の両面に貼り付ければ、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性がより一層向上することを期待できる。
（３）保護板１７の光の透過率が、８０％以上であるから、透明度が高いので、有機ＥＬディスプレイ１０に表示された情報を確認することができる。
【００４３】
（第２実施形態）
次に、本発明の第２実施形態について説明する。前述の第１実施形態では、表示ユニット１９が駆動ユニット２０に固定されていた。これに対して、第２実施形態では、表示ユニット１９が回動可能な構成になっている点が相違する。なお、前述の第１実施形態と同じ部品及び同様な機能を有する部品には同一符号を付し、説明を省略する。
【００４４】
図５は、第２実施形態としての中吊り広告用情報表示装置の構成を示す概略断面図である。
【００４５】
図５に示すように、中吊り広告用情報表示装置１は、表示ユニット１９、駆動ユニット２０、回動部３０とで構成されている。回動部３０は、表示ユニット１９を支持する回動軸３２、軸受け３１とで構成されている。なお、軸受け３１は回動軸３２を支持できればよいので、これにこだわることはなく、その他の構造でもかまわない。例えば転がり玉軸受けを使用してもよい。
【００４６】
第２実施形態における中吊り広告用情報表示装置１の特徴的な構成は以上のようであって、図５を参照しながら、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性能について説明をする。
【００４７】
表示ユニット１９に人や物がぶつかり、衝撃力や外力が加わると、衝撃力や外力によって、表示ユニット１９は、軸受け３１を回転中心としてＡ１またはＡ２方向に回動しようとする。回動すると、衝撃力や外力が分散されやすくなるので、有機ＥＬディスプレイ１０が、破損しにくくなる。
【００４８】
同様に、中吊り広告用情報表示装置１が落下した場合も表示ユニット１９に伝わる衝撃力や外力が分散されやすくなるので、有機ＥＬディスプレイ１０が、破損しにくくなる。したがって、表示ユニット１９が回動する構造だから、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性がより一層向上する。
【００４９】
以上のような第２実施形態では、前記第１実施形態で述べた（１）〜（３）の効果に加えて次のような効果が得られる。
（４）駆動ユニット２０の中に回動部３０を設けたことにより、表示ユニット１９が回動するから、ぶつかったときの衝撃力が緩和されるので、有機ＥＬディスプレイ１０がより一層保護されやすくなる。耐衝撃性がより一層向上可能な中吊り広告用情報表示装置１を提供できる。
【００５０】
以上、好ましい実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形例をも含み、本発明の目的を達成できる範囲で、他のいずれの具体的な構造及び形状に設定できる。
【００５１】
（変形例１）前述の第１実施形態及び第２実施形態で、有機ＥＬディスプレイ１０（または第１基板１１）の片面に保護板１７を貼り付けたが、これに限らない。例えば図６に示すように、第１基板１１と第２基板１６との両方に保護板１７を貼り付けてもよい。このようにすれば、有機ＥＬディスプレイ１０をより一層保護できるので、中吊り広告用情報表示装置１の耐衝撃性がより一層向上する。
【００５２】
（変形例２）前述の第１実施形態及び第２実施形態で、保護板１７の材料として耐衝撃性に優れている透明な素材のα―ゲルを採用したが、これに限らない。例えば、ＰＥＴ（Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ ｔｅｌｅｐｈｔｈａｌａｔｅ）、ポリ塩化ビニル（Ｖｉｎｙｌｓ）などの透明で衝撃吸収材である樹脂を使用してもよい。このようにしても、有機ＥＬディスプレイ１０が保護されるので、第１実施形態及び第２実施形態と同様の効果が得られる。
【００５３】
（変形例３）前述の第１実施形態及び第２実施形態で、表示部に有機ＥＬディスプレイを採用したが、これに限らない。例えば、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、電界放出ディスプレイなどの薄型のディスプレイに保護板１７を貼り付けてもよい。このようにすれば、薄型のディスプレイも保護できる。
【図面の簡単な説明】
【００５４】
【図１】第１実施形態の中吊り広告用情報表示装置の構成を示し、（ａ）は概略斜視図、（ｂ）は概略断面図。
【図２】有機ＥＬディスプレイの構成を示す概略断面図。
【図３】（ａ）〜（ｃ）は、中吊り広告用情報表示装置の製造工程を示す模式図。
【図４】中吊り広告用情報表示装置の製造工程を示すフローチャート。
【図５】第２実施形態の中吊り広告用情報表示装置の構成を示す概略断面図。
【図６】変形例１の中吊り広告用情報表示装置の構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
【００５５】
１…中吊り広告用情報表示装置、１０…表示部としての有機ＥＬディスプレイ、１１…第１基板、１３…発光層、１５…発光基板、１６…対向基板としての第２基板、１７…保護層としての保護板、１９…表示ユニット、２０…駆動ユニット、２１…制御ボード、２５…筐体、３０…回動部、３１…軸受け、３２…支持部材、Ａ１、Ａ２…回転方向。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
中吊り広告用情報表示装置であって、
情報を表示するための表示部と、
前記表示部の少なくとも片面に備えられた保護層と、
を有することを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項２】
請求項１に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、前記表示部の両面に備えられていることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記表示部が、フレキシブルであることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項４】
請求項１〜請求項３のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、前記表示部より厚いことを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項５】
請求項１〜請求項４のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、透明であることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項６】
請求項１〜請求項５のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層の光の透過率が、８０％以上であることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項７】
請求項１〜請求項６のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、衝撃吸収材であることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項１】
中吊り広告用情報表示装置であって、
情報を表示するための表示部と、
前記表示部の少なくとも片面に備えられた保護層と、
を有することを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項２】
請求項１に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、前記表示部の両面に備えられていることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記表示部が、フレキシブルであることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項４】
請求項１〜請求項３のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、前記表示部より厚いことを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項５】
請求項１〜請求項４のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、透明であることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項６】
請求項１〜請求項５のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層の光の透過率が、８０％以上であることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【請求項７】
請求項１〜請求項６のいずれか一項に記載の中吊り広告用情報表示装置において、
前記保護層が、衝撃吸収材であることを特徴とする中吊り広告用情報表示装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００６−２５９０４９（Ｐ２００６−２５９０４９Ａ）
【公開日】平成１８年９月２８日（２００６．９．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−７４４７７（Ｐ２００５−７４４７７）
【出願日】平成１７年３月１６日（２００５．３．１６）
【出願人】（０００００２３６９）セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年９月２８日（２００６．９．２８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年３月１６日（２００５．３．１６）
【出願人】（０００００２３６９）セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Ｆターム（参考）】
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