説明

予め定められたデューティサイクル信号発生器

予め定められたデューティサイクルを有する信号を発生させる技術である。例示的な実施形態では、第1のカウンタは、発振器信号のサイクルの第1の数をカウントするように構成されており、第2のカウンタは、発振器信号のサイクルの第2の数をカウントするように構成されており、第2の数は第1の数よりも大きい。第2のカウンタの出力は、第1および第2のカウンタをリセットするために使用されるが、第1および第2のカウンタの出力は、さらに、予め定められたデューティサイクルを有する信号を発生させるトグルラッチを駆動する。さらなる態様は、第2の数に対する奇数値と偶数値とを対応する技術を含む。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、“可変デューティサイクル信号発生器”と題し、2009年6月26日に出願され、本開示の譲受人に譲渡され、参照によりその内容がすべてここに組み込まれている米国仮出願シリアル番号61/220,831に対して優先権を主張する。
【分野】
【0002】
本開示は、電子機器に関連し、さらに詳細には、予め定められたデューティサイクルを持つ信号を発生させる技術に関連している。
【背景】
【0003】
現代の電子機器回路設計は、クロック信号のさまざまなインスタンスを用いる。例えば、アナログデジタルコンバータ(ADC)は、デジタル信号へのコンバートのために、アナログ信号をサンプリングするのに使用するクロック信号を必要とするかもしれない。いくつかのケースでは、設計仕様は、例えば、低ジッタ、低位相ノイズ、および低スプリアスレベルの仕様の他に、50%デューティサイクルのような、特定のはっきり規定されたデューティサイクルを有するクロック信号を要する。
【0004】
はっきり規定されたデューティサイクルを有するクロック信号を発生させる、シンプルで効率的な技術を提供することが望ましいだろう。クロックの周波数およびデューティサイクルのような、パラメータを、必要に応じて、容易にプログラムすることができる。
【概要】
【0005】
本開示の態様は、予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるための装置を提供する。装置は、発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントするように構成されている第1のカウンタと、発振器信号のサイクルの第2の数をカウントするように構成されている第2のカウンタと、予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるように構成されているトグルラッチとを具備し、第1のカウンタの出力信号は、サイクルの第1の数をカウントした後に遷移するように構成されており、第2のカウンタの出力信号は、サイクルの第2の数をカウントした後に遷移するように構成されており、第1および第2のカウンタは、第2のカウンタの出力信号における遷移のときに、リセットされるように構成されており、トグルラッチの出力信号は、第1のカウンタの出力信号における遷移のときに、第1の状態から第2の状態に遷移するように構成されており、トグルラッチの出力信号は、第2のラッチの出力信号における遷移のときに、第2の状態から第1の状態に遷移するようにさらに構成されている。
【0006】
本開示の別の態様は、予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるための方法を提供する。方法は、発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントすることと、サイクルの第1の数をカウントした後に、第1の出力信号において遷移を発生させることと、発振器信号のサイクルの第2の数をカウントすることと、サイクルの第2の数をカウントした後に、第2の出力信号において遷移を発生させることと、第2の出力信号における遷移のときに、第1および第2の数のカウンティングをリセットすることと、第1の出力信号における遷移のときに、出力信号において第1の状態から第2の状態への遷移を発生させることと、第2の出力信号における遷移のときに、出力信号において第2の状態から第1の状態への遷移を発生させることとを含み、第2の数は、第1の数より大きい。
【0007】
本開示のまた別の態様は、予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるための装置を提供する。装置は、発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントして、サイクルの第1の数をカウントした後に、第1の出力信号において遷移を発生させる手段と、第1の数より大きい、発振器信号のサイクルの第2の数をカウントして、サイクルの第2の数をカウントした後に、第2の出力信号において遷移を発生させる手段と、第2の出力信号における遷移のときに、第1および第2の数のカウンティングをリセットする手段と、第1の出力信号における遷移のときに、出力信号において第1の状態から第2の状態への遷移を発生させて、第2の出力信号における遷移のときに、出力信号において第2の状態から第1の状態への遷移を発生させる手段とを具備する。
【0008】
本開示のまた別の態様は、コンピュータに、予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるためのコードを記憶するコンピュータプログラムプロダクトを提供する。コードは、コンピュータに、発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントさせて、サイクルの第1の数をカウントさせた後に、第1の出力信号において遷移を発生させるためのコードと、コンピュータに、第1の数より大きい、発振器信号のサイクルの第2の数をカウントさせて、サイクルの第2の数をカウントさせた後に、第2の出力信号において遷移を発生させるためのコードと、コンピュータに、第2の出力信号における遷移のときに、第1および第2の数のカウントをリセットさせるためのコードと、コンピュータに、第1の出力信号における遷移のときに、出力信号において第1の状態から第2の状態への遷移を発生させて、第2の出力信号における遷移のときに、出力信号において第2の状態から第1の状態への遷移を発生させるためのコードとを含む。
【0009】
本開示のまた別の態様は、ワイヤレス通信のためのデバイスを提供する。デバイスは、デジタルTX信号をアナログTX信号にコンバートする少なくとも1つのデジタルアナログコンバータ(DAC)と、アナログTX信号を増幅する少なくとも1つのベースバンドTX増幅器と、TX LO信号発生器と、TX LO信号発生器および少なくとも1つのベースバンドTX増幅器に結合されているアップコンバータと、アップコンバータの出力に結合されているTXフィルタと、TXフィルタに結合されている電力増幅器(PA)と、RXフィルタと、RXフィルタに結合されている低ノイズ増幅器(LNA)と、RX LO信号発生器と、RX LO信号発生器およびRXフィルタに結合されているダウンコンバータと、ダウンコンバータの出力に結合されている少なくとも1つのローパスフィルタと、ローパスフィルタの出力をデジタル信号にコンバートする少なくとも1つのアナログデジタルコンバータ(ADC)と、クロック信号発生器とを具備し、DACとADCとのうちの少なくとも1つは、クロック信号発生器により発生されたクロック信号により駆動され、クロック信号発生器は、発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントするように構成されている第1のカウンタと、発振器信号のサイクルの第2の数をカウントするように構成されている第2のカウンタと、クロック信号を発生させるように構成されているトグルラッチとを備え、第1のカウンタの出力信号は、サイクルの第1の数をカウントした後に遷移するように構成されており、第2のカウンタの出力信号は、サイクルの第2の数をカウントした後に遷移するように構成されており、第1および第2のカウンタは、第2のカウンタの出力信号における遷移のときに、リセットされるように構成されており、トグルラッチの出力信号は、第1のカウンタの出力信号における遷移のときに、第1の状態から第2の状態に遷移するように構成されており、トグルラッチの出力信号は、第2のラッチの出力信号における遷移のときに、第2の状態から第1の状態に遷移するようにさらに構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本開示にしたがった、信号発生器の例示的な実施形態を図示している。
【図2】図2は、M=20であるケースに対する、図1中の信号発生器の動作を示す例示的なタイミングダイヤグラムを図示している。
【図3】図3は、Mの奇数値を処理するように構成されている信号発生器の例示的な実施形態を図示している。
【図4】図4は、M=19であるケースに対する、図3中の信号発生器の動作の例示的なタイミングダイヤグラムを図示している。
【図5】図5は、Mの奇数値および偶数値の双方を処理するように構成されている信号発生器の例示的な実施形態を図示している。
【図6】図6は、本開示にしたがった、トグルラッチの例示的な実施形態を図示している。
【図7】図7は、本開示の技術を実現することができるワイヤレス通信デバイスの設計のブロックダイヤグラムを図示している。
【図8】図8は、本開示にしたがった方法の例示的な実施形態を図示している。
【詳細な説明】
【0011】
添付した図面に関連して下記に述べる詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態の説明として意図しており、本発明を実施できる唯一の実施形態を表すことを意図していない。本説明全体を通して使用する“例示的な”という用語は、“例として、事例として、または例証として機能すること”を意味し、必ずしも、他の例示的な実施形態より好ましいものとして、あるいは、利益のあるものとして解釈すべきではない。本発明の例示的な実施形態の完全な理解を提供する目的のために、詳細な説明は特有な詳細を含んでいる。これらの特有な詳細なしで、本発明の例示的な実施形態を実施できることは、当業者にとって明白である。いくつかの事例では、ここに提示した例示的な実施形態の新規性を曖昧することを避けるために、よく知られている構造およびデバイスをブロックダイヤグラムの形態で示している。
【0012】
本開示にしたがった、予め定められた、デューティサイクルと周波数とを有するクロック信号のような周期信号を発生させる技術を提供する。
【0013】
図1は、本開示にしたがった、信号発生器100の例示的な実施形態を図示している。図1中では、信号発生器100は、(N−1)ビットカウンタ120.1(ここでは、“第1のカウンタ”としても示されている)と、Nビットカウンタ120.2(ここでは、“第2のカウンタ”として示されている)と、トグルラッチ130とを備えている。カウンタ120.1および120.2のそれぞれが、そのREG入力における値まで、そのCLK入力において経過するサイクルの総数をカウントすると、そのOUT出力において前はLOWであった出力信号は、何らかの予め定められた時間間隔の間、HIGHにアサートされる。
【0014】
図1では、カウンタ120.1および120.2のそれぞれへのCLK入力には、発振器信号Osc110aが供給される。(N−1)ビットカウンタ120.1へのREG入力には、(N−1)ビット値M/2が供給される一方、Nビットカウンタ120.2へのREG入力には、対応するNビット値Mが供給される。示されている例示的な実施形態では、Mの値は、Nビットのバイナリ形態で表される一方、M/2の値は、対応して、例えば、MのNビット表現の(N−1)最上位のビット(MSB)を使用して、(N−1)ビットのバイナリ形態で表される。信号発生器100において、値Mは、偶数になるように制約してもよい。
【0015】
MおよびM/2に対して示されている特有なビット表現は、例示の目的のみのためのものであり、本開示の範囲を制限することを意味していないことを当業者は正しく認識するだろう。
【0016】
例示的な実施形態では、カウンタ120.1は、信号Osc110a中で経過するM/2サイクルの合計をカウントすると、そのOUT出力120.1a(ここでは、“第1の出力信号”としても示されている)はHIGHにアサートされる。同様に、カウンタ120.2は、信号Osc110a中で経過するMサイクルの合計をカウントすると、そのOUT出力120.2a(ここでは、“第2の出力信号”としても示されている)はhighにアサートされる。
【0017】
図1中で示されているように、RESET入力において立ち上がり端が検出されたときに、カウンタを0にリセットするために、カウンタ120.2の出力120.2aを、カウンタ120.1および120.2の双方のRESET入力にフィードバックする。
【0018】
カウンタ120.1および120.2の、出力信号120.1aおよび120.2aは、さらに、それぞれ、トグルラッチ130への、DOWN入力およびUP入力として提供される。トグルラッチ130は、UP入力において立ち上がり端が検出されるときに、論理HIGHに遷移し、そのDOWN入力において立ち上がり端が検出されるときに、論理LOWに遷移する信号130aを、OUT出力において発生させる。
【0019】
図2は、M=20であるケースに対する、信号発生器100の動作を示す例示的なタイミングダイヤグラムを図示している。タイミングダイヤグラムは、例示の目的のみのために示されており、何らかの方法で本開示の範囲を制限することを意味していないことを当業者は正しく認識するだろう。
【0020】
図2は、図1中で図示したような、信号Osc110aと、(N−1)ビットカウンタ出力120.1aと、Nビットカウンタ出力120.2aと、トグルラッチ出力130aとに対する波形を示している。図2中では、発振器信号Osc110aのサイクルは、参照のために、5の倍数において破線によりマーク付けされている。Osc110aのサイクル0において、Nビットカウンタ出力120.2a中に立ち上がり端が存在し、この立ち上がり端は、(N−1)ビットカウンタ120.1およびNビットカウンタ120.2の双方のカウントをリセットする。Osc110aのサイクル10において、(N−1)ビットカウンタ120.1は、(例えば、Osc110aの立ち上がり端から計測された)M/2=10サイクルをカウントすることを終了し、信号120.1aはHIGHにアサートされる。Osc110aのサイクル20において、Nビットカウンタ120.2は、M=20サイクルをカウントすることを終了し、120.2aもHIGHにアサートされる。信号120.1aおよび120.2a中の立ち上がり端に基づいて、トグルラッチ130は、50%のデューティサイクルとM=20サイクルの周期とを有するように見える出力信号130aを発生させる。
【0021】
信号120.2a中の立ち上がり端は、さらに、Osc110aのサイクル20の後に、カウンタ120.1および120.2の双方を同時に0にリセットする。
【0022】
図3は、Mの奇数値を処理するように構成されている信号発生器300の例示的な実施形態を図示している。類似してラベル付けされている図1および3中のエレメントは、そうでないことが留意されていない限り、類似した機能を実行するブロックに対応していることに留意すべきである。
【0023】
図3中では、インバータ140は、(N−1)ビットカウンタ120.1のCLK入力に結合させる前に、発振器信号Osc110aを反転させる。さらに、(N−1)ビットカウンタ120.1へのREG入力には、値M/2が供給される。ここで、表記法は、xより少ない最大整数またはxに等しいものを示す。この方法では、カウンタ120.1は、(例えば、各サイクルは、Osc110aの立ち下がり端で開始する)信号Osc110a中で経過するM/2サイクルの合計をカウントするように構成されており、合計をカウントすると、その出力120.1aはHIGHにアサートされる。
【0024】
Nビットカウンタ120.2の構成は、図1の信号発生器100中のNビットカウンタ120.2に対して示したものと類似していてもよいことに留意すべきである。
【0025】
図4は、M=19であるケースに対する、信号発生器300の動作の例示的なタイミングダイヤグラムを図示している。タイミングダイヤグラムは、例示の目的のみのために示されており、何らかの方法で本開示の範囲を制限することを意味していないことを当業者は正しく認識するだろう。
【0026】
図4中では、Osc110aのサイクル0において、Nビットカウンタ出力120.2a中に立ち上がり端が存在する。この立ち上がり端は、(N−1)ビットカウンタ120.1とNビットカウンタ120.2との双方のカウントをリセットする。Osc110aのサイクル10の直前のOsc110aの立ち下がり端において、(N−1)ビットカウンタ120.1は、(すなわち、ここで先に留意したように、各サイクルは、Osc110aの立ち下がり端で開始する)M/2=9サイクルをカウントすることを終了し、信号120.1aはHIGHにアサートされる。Osc110aのサイクル19において、Nビットカウンタ120は、M=19サイクルをカウントすることを終了し、信号120.2aもまたHIGHにアサートされる。信号120.1aと120.2aとの双方中の立ち上がり端に基づいて、トグルラッチ130は、50%デューティサイクルとM=19サイクルの周期とを有する出力信号130aを発生させる。
【0027】
図5は、Mの偶数値および奇数値の双方を処理するように構成されている信号発生器500の例示的な実施形態を図示している。類似してラベル付けされている図1、3、および5中のエレメントは、そうでないことが留意されていない限り、類似した機能を実行するブロックに対応していることに留意すべきである。
【0028】
図5中では、インバータ140は、マルチプレクサ(またはMUX)150の1入力に結合される前に、発振器信号Osc110aを反転させる一方、MUX150の0入力は、Osc110aに直接的に結合されている。MUX150の出力へのフィードスルーを1入力と0入力との間で選択する、MUXへの制御信号には、示されているように、Mの0番目のビットが供給される。図1または3のいずれかを参照して以前に記述したように、Mの0番目のビット(すなわち、最下位のビット、LSB)は、Mがバイナリ形態で表されるときに、Mが偶数であるか奇数であるかの表示を提供し、したがって、(N−1)ビットのCLK入力には、正しい極性を有するOsc110aのバージョンが供給されることを、当業者は正しく認識するだろう。
【0029】
ここに開示した概念にしたがうと、出力信号130aの、周期、ゆえに周波数は、Mの値を選択することにより構成することができることを正しく認識するだろう。
【0030】
50%のデューティサイクルを有する出力信号を発生させる本開示の例示的な実施形態を記述してきたが、出力信号130aのデューティサイクルは、カウンタ120.1によりカウントされるサイクルの総数と120.2によりカウントされるサイクルの総数との間の比を変化させることにより、容易に調節することができることを正しく認識するだろう。例えば、代替的な例示的実施形態では、25%のデューティサイクルを有する出力信号130aを発生させるために、図5の信号発生器500を修正して、カウンタ120.1が、(例えば、M/4の値をカウンタ120.1のREG入力に提供することにより)M/4の値までカウントできるようにしてもよい。例えば、レジスタは、第1の数Nと第2の数Mとを指定するようにプログラムされていてもよく、ここで、Nは、第1のカウンタのREG入力に提供されてもよく、Mは、第2のカウンタのREG入力に提供されてもよい。この方法で、カウンタ120.1へのREG入力が、カウンタ120.2へのREG入力より少ない限り、信号発生器500は、カウンタREG入力の適切な選択により、(ステップサイズ内までの)任意のデューティサイクルを有するクロックを発生させることができることを正しく認識するだろう。
【0031】
図6は、本開示にしたがった、トグルラッチ130の例示的な実施形態130.1を図示している。例示的な実施形態130.1は、例示の目的のみのために示されており、示されているラッチの任意の特定の実施形態に本開示の範囲を制限することを意味していないことに留意すべきである。
【0032】
図6中では、インバータ610、620、および、NANDゲート630、640は、トグルラッチ130に対して上述した機能を実行するために、当業者にとってよく知られているRSフリップ−フロップとして構成されている。
【0033】
例示的な実施形態では、カウンタ120.1および120.2の双方は、非同期カウンタであってもよく、それゆえ、発振器信号Osc110a(または、それらから導出された信号、例えば、Osc110aの反転されたバージョン)は、CLK入力を通して、非同期カウンタの最初のステージのみを駆動するだけでよい。これにより、有益にも、高速クロックが、相対的に小さな負荷のみを駆動し、したがって、低い電力消費が可能となる。さらに、このような例示的な実施形態では、カウンタ120.1および120.2の中にある初めのいくつかのフリップ−フロップのみが、高速動作を必要とする。このことは、設計をさらに容易にすることができる。
【0034】
図7は、本開示の技術を実現できるワイヤレス通信デバイス700の設計のブロックダイヤグラムを図示している。図7は、例示的なトランシーバ設計を示している。一般的に、送信機および受信機における信号の調整は、増幅器、フィルタ、アップコンバータ、ダウンコンバータ等の、1つ以上のステージにより実行することができる。これらの回路ブロックは、図7中に示されているコンフィギュレーションとは異なって構成されてもよい。さらに、図7中には示されていない他の回路ブロックも、送信機および受信機における信号を調整するために使用してもよい。また、図7中のいくつかの回路ブロックを省略してもよい。
【0035】
図7中に示されている設計では、ワイヤレスデバイス700は、トランシーバ720とデータプロセッサ710とを備える。データプロセッサ710は、データとプログラムコードとを記憶するメモリ(示されていない)を備えていてもよい。トランシーバ720は、双方向性通信をサポートする、送信機730と受信機750とを備える。一般的に、ワイヤレスデバイス700は、任意の数の通信システムおよび周波数帯域に対する、任意の数の送信機と、任意の数の受信機とを備えていてもよい。トランシーバ720の、すべてまたは一部分は、1つ以上の、アナログ集積回路(IC)上で、RF IC(RFIC)上で、混合信号IC上等で実現してもよい。
【0036】
送信機または受信機は、スーパーヘテロダインアーキテクチャまたはダイレクトコンバートアーキテクチャにより、実現してもよい。スーパーヘテロダインアーキテクチャでは、例えば、受信機に対して、1つのステージ中では、無線周波数(RF)から中間周波数(IF)、そして、別のステージ中では、IFからベースバンドのように、信号は、複数のステージ中で、RFとベースバンドとの間で周波数コンバートされる。ダイレクトコンバートアーキテクチャでは、信号は、1つのステージ中で、RFとベースバンドとの間で周波数コンバートされる。スーパーヘテロダインアーキテクチャおよびダイレクトコンバートアーキテクチャは、異なる回路ブロックを使用してもよく、ならびに/あるいは、異なる要件を有していてもよい。図7中で示されている設計では、送信機730および受信機750は、ダイレクトコンバートアーキテクチャにより実現されている。
【0037】
送信パスにおいて、データプロセッサ710は、送信されることになるデータを処理して、IおよびQアナログ出力信号を送信機730に提供する。示されている例示的な実施形態では、データプロセッサ710は、データプロセッサ710により発生されたデジタル信号をIおよびQアナログ出力信号にコンバートする、デジタルアナログコンバータ(DAC)714aおよび714bを備えている。DAC714aおよび714bのそれぞれは、クロック信号発生器715により発生されたクロック信号715aが提供されてもよい。
【0038】
送信機730内では、ローパスフィルタ732aおよび732bは、IおよびQアナログ出力信号をそれぞれフィルタリングして、先行するデジタルアナログコンバートにより生じた望ましくない影像を除去する。増幅器(Amp)734aおよび734bは、ローパスフィルタ732aおよび732bからの信号をそれぞれ増幅して、IおよびQベースバンド信号を提供する。アップコンバータ740は、送信(TX)局部発振(LO)信号発生器770からのIおよびQ TX LO信号により、IおよびQベースバンド信号をアップコンバートして、アップコンバートされた信号を提供する。フィルタ742は、アップコンバートされた信号をフィルタリングして、受信周波数バンド中の、周波数アップコンバートにより生じた望ましくない影像とともに、ノイズを除去する。電力増幅器(PA)744は、フィルタ742からの信号を増幅し、所望の出力電力レベルを取得して、送信RF信号を提供する。送信RF信号は、デュプレクサまたはスイッチ746を通してルーティングされ、アンテナ748を介して送信される。
【0039】
受信パスにおいて、アンテナ748は、基地局により送信された信号を受信して、受信したRF信号を提供する。RF信号は、デュプレクサまたはスイッチ746を通してルーティングされて、低ノイズ増幅器(LNA)752に提供される。受信されたRF信号は、LNA752により増幅され、フィルタ754によりフィルタリングされて、望ましいRF入力信号が取得される。ダウンコンバータ760は、受信(RX)LO信号発生器780からのIおよびQ RX LO信号により、RF入力信号をダウンコンバートして、IおよびQベースバンド信号を提供する。IおよびQベースバンド信号は、増幅器762aおよび762bにより増幅され、さらに、ローパスフィルタ764aおよび764bによりフィルタリングされて、IおよびQアナログ入力信号が取得される。IおよびQアナログ入力信号はデータプロセッサ710に提供される。示されている例示的な実施形態では、データプロセッサ710は、アナログ入力信号を、データプロセッサ710によりさらに処理されることになるデジタル信号にコンバートするアナログデジタルコンバータ(ADC)716aおよび716bを備えている。ADC716aおよび716bは、クロック信号発生器715により発生されるクロック信号715bがそれぞれ提供されてもよい。
【0040】
例示的な実施形態では、クロック信号発生器715は、予め定められた、周波数および/またはデューティサイクルを持つ信号を発生させるここで開示した技術を利用してもよい。例えば、クロック信号発生器715は、基準発振器信号715cを受け入れ、信号発生器100、300、500のアーキテクチャ、または、当業者にとって本開示から明らかになるここでは明示的に開示していない他の何らかのアーキテクチャを使用して、予め定められた、周波数および/またはデューティサイクルを持つクロック信号を基準発振器信号715cから発生させてもよい。このような例示的な実施形態は、本開示の範囲内であることを意図している。
【0041】
TX LO信号発生器770は、周波数アップコンバートのために使用するIおよびQ TX LO信号を発生させる。RX LO信号発生器780は、周波数ダウンコンバートのために使用するIおよびQ RX LO信号を発生させる。各LO信号は、特定の基本周波数を持つ周期信号である。PLL772は、データプロセッサ710からタイミング情報を受け取って、LO信号発生器770からのTX LO信号の周波数および/または位相を調節するために使用する制御信号を発生させる。同様に、PLL782は、データプロセッサ710からタイミング情報を受け取って、LO信号発生器780からのRX LO信号の周波数および/または位相を調節するために使用する制御信号を発生させる。
【0042】
図8は、本開示にしたがった方法の例示的な実施形態800を図示している。方法800は、予め定められたデューティサイクルを持つ出力信号を発生させるためのものである。方法800は、例示の目的のみのために示されており、本開示の範囲を制限することを意味していないことに留意すべきである。
【0043】
図8中では、ブロック810において、方法は、発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントする。
【0044】
ブロック820において、サイクルの第1の数をカウントしたときに、第1の出力信号において遷移を発生させる。
【0045】
ブロック830において、方法は、発振器信号のサイクルの第2の数をカウントする。ここで以前に記述したように、第2の数は、第1の数よりも大きいことがある。
【0046】
ブロック840において、サイクルの第2の数をカウントしたときに、第2の出力信号において遷移を発生させる。
【0047】
ブロック850において、第2の出力信号における遷移のときに、第1および第2の数のカウンティングをリセットする。
【0048】
ブロック860において、第1の出力信号における遷移のときに、出力信号において第1の状態から第2の状態への遷移を発生させる。
【0049】
ブロック870において、第2の出力信号における遷移のときに、出力信号において第2の状態から第1の状態への遷移を発生させる。
【0050】
ここに記述した例示的な実施形態は、信号の、“立ち上がり”端と“立ち下がり”端とに対して特有な参照がなされているが、代替的な例示的実施形態は一般的に、開示が“立ち下がり”端を言及する場合に、“立ち上がり”端を用いてもよく、逆もまた同じであることを、当業者は正しく認識するだろう。同じことは、“HIGH”または“LOW”として指定されている論理信号に対しても適用する。このような代替的な例示的実施形態は、本開示の範囲内であることを意図している。
【0051】
当業者は、さまざまな異なる技術および技法のうちの任意のものを使用して、情報および信号を表してもよいことを理解するであろう。例えば、上記の記述全体を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁粒、光界または光粒、あるいは、これらの任意の組み合わせたものにより表してもよい。
【0052】
ここで開示した実施形態に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または、双方を組み合わせたものとして実現してもよいことを、当業者はさらに正しく認識するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明確に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概してこれらの機能性に関して上述した。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、特定の応用、および、システム全体に課せられた設計の制約に依存する。熟練者は、それぞれの特定の応用に対して変化する方法で、記述した機能性を実現してもよいが、そのような実現の決定は、本発明の例示的な実施形態の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0053】
ここに開示した実施形態と関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに記述した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせたものにより、実現または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサを組み合わせたものや、複数のマイクロプロセッサや、DSPコアを伴う1つ以上のマイクロプロセッサや、任意のその他のこのようなコンフィギュレーションのような、コンピューティングデバイスを組み合わせたものとして実現してもよい。
【0054】
ここで開示した実施形態と関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、直接、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つの組み合わせで具現化してもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROM、あるいは、技術的に知られている他の何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替実施形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化されてもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASICに存在してもよい。ASICはユーザ端末に存在してもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中のディスクリートコンポーネントとして存在してもよい。
【0055】
1つ以上の例示的な実施形態では、記述した機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらの任意の組み合わせで実現することができる。ソフトウェアで実現された場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に記憶させることができ、あるいは、コンピュータ読取可能媒体を通して送信することができる。コンピュータ読取可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含む、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは、コンピュータによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを伝送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含むことができる。また、任意の接続は、適切にコンピュータ読取可能媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブルや、光ファイバケーブルや、撚り対や、デジタル加入者線(DSL)や、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブルや、光ファイバケーブルや、撚り対や、DSLや、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用したようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含むが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記のものの組み合わせも、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含めるべきである。
【0056】
開示した例示的な実施形態のこれまでの記述は、当業者が本発明を製作または使用できるように提供した。これらの例示的な実施形態に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに規定した一般的な原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用してもよい。したがって、本発明は、ここで示した実施形態に限定されることを意図しているものではなく、ここで開示した原理および新しい特徴と一致した最も広い範囲に一致させるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるための装置において、
発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントするように構成されている第1のカウンタと、
前記発振器信号のサイクルの第2の数をカウントするように構成されている第2のカウンタと、
前記予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるように構成されているトグルラッチとを具備し、
前記第1のカウンタの出力信号は、前記サイクルの第1の数をカウントした後に遷移するように構成されており、
前記第2のカウンタの出力信号は、前記サイクルの第2の数をカウントした後に遷移するように構成されており、
前記第1および第2のカウンタは、前記第2のカウンタの出力信号における遷移のときに、リセットされるように構成されており、
前記トグルラッチの出力信号は、前記第1のカウンタの出力信号における遷移のときに、第1の状態から第2の状態に遷移するように構成されており、
前記トグルラッチの出力信号は、第2のラッチの出力信号における遷移のときに、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するようにさらに構成されている装置。
【請求項2】
前記第1のカウンタは、前記発振器信号のサイクルの第1の数を直接的にカウントするように構成されている請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記第1のカウンタは、前記発振器信号の反転のサイクルの第1の数をカウントするように構成されている請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記第1のカウンタは、選択ビットに基づいて、前記発振器信号のサイクルの第1の数を直接的にカウントするか、または、前記発振器信号の反転のサイクルの第1の数をカウントするように構成されている請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記第1の数は、前記第2の数の半分より小さい最大整数または前記第2の数の半分に等しく、前記選択ビットは、前記第2の数の最下位ビットに対応している請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記第1の状態は論理HIGHであり、前記第2の状態は論理LOWである請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記第1および第2の数は、少なくとも1つのレジスタを通してプログラム可能である請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記第1のカウンタの出力信号は、前記サイクルの第1の数をカウントした後に、パルスを発生させるように構成されており、前記パルスの立ち上がり端は、前記第1のカウンタの出力信号における遷移に対応しており、前記第2カウンタの出力信号は、前記サイクルの第2の数をカウントした後に、パルスを発生させるように構成されており、前記パルスの立ち上がり端は、前記第2のカウンタの出力信号における遷移に対応している請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記第1および第2のカウンタは、非同期カウンタである請求項1記載の装置。
【請求項10】
予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるための方法において、
発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントすることと、
前記サイクルの第1の数をカウントした後に、第1の出力信号において遷移を発生させることと、
前記発振器信号のサイクルの第2の数をカウントすることと、
前記サイクルの第2の数をカウントした後に、第2の出力信号において遷移を発生させることと、
前記第2の出力信号における遷移のときに、前記第1および第2の数のカウンティングをリセットすることと、
前記第1の出力信号における遷移のときに、前記出力信号において第1の状態から第2の状態への遷移を発生させることと、
前記第2の出力信号における遷移のときに、前記出力信号において前記第2の状態から前記第1の状態への遷移を発生させることとを含み、
前記第2の数は、前記第1の数より大きい方法。
【請求項11】
前記サイクルの第1の数をカウントすることは、前記発振器信号のサイクルの第1の数を直接的にカウントすることを含む請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記サイクルの第1の数をカウントすることは、前記発振器信号の反転のサイクルの第1の数をカウントすることを含む請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記サイクルの第1の数をカウントすることは、選択ビットに基づいて、前記発振器信号を直接的にカウントすること、または、前記発振器信号の反転をカウントすることを含む請求項10記載の方法。
【請求項14】
前記第1の数は、前記第2の数の半分より小さい最大整数または前記第2の数の半分に等しく、前記選択ビットは、前記第2の数の最下位ビットに対応している請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記第1の状態は論理HIGHであり、前記第2の状態は論理LOWである請求項10記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つのレジスタを通して、前記第1および第2の数をプログラムすることをさらに含む請求項10記載の方法。
【請求項17】
前記第1の出力信号において遷移を発生させることは、前記第1の出力信号においてパルスを発生させることを含み、前記第2の出力信号において遷移を発生させることは、前記第2の出力信号においてパルスを発生させることを含む請求項10記載の方法。
【請求項18】
前記第1の数をカウントすること、および、前記第2の数をカウントすることは、発振信号により非同期カウンタの最初のステージを駆動することを含む請求項10記載の方法。
【請求項19】
予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるための装置において、
発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントして、前記サイクルの第1の数をカウントした後に、第1の出力信号において遷移を発生させる手段と、
前記第1の数より大きい、前記発振器信号のサイクルの第2の数をカウントして、前記サイクルの第2の数をカウントした後に、第2の出力信号において遷移を発生させる手段と、
前記第2の出力信号における遷移のときに、前記第1および第2の数のカウンティングをリセットする手段と、
前記第1の出力信号における遷移のときに、前記出力信号において第1の状態から第2の状態への遷移を発生させて、前記第2の出力信号における遷移のときに、前記出力信号において前記第2の状態から前記第1の状態への遷移を発生させる手段とを具備する装置。
【請求項20】
前記第2の数が、偶数かまたは奇数かに基づいて、前記発振器信号と前記発振器信号の反転との間から、前記発振器信号から導出される信号を選択する手段をさらに具備する請求項19記載の装置。
【請求項21】
コンピュータに、予め定められたデューティサイクルを有する出力信号を発生させるためのコードを記憶するコンピュータプログラムプロダクトおいて、
前記コードは、
コンピュータに、発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントさせて、前記サイクルの第1の数をカウントさせた後に、第1の出力信号において遷移を発生させるためのコードと、
コンピュータに、前記第1の数より大きい、前記発振器信号のサイクルの第2の数をカウントさせて、前記サイクルの第2の数をカウントさせた後に、第2の出力信号において遷移を発生させるためのコードと、
コンピュータに、前記第2の出力信号における遷移のときに、前記第1および第2の数のカウントをリセットさせるためのコードと、
コンピュータに、前記第1の出力信号における遷移のときに、前記出力信号において第1の状態から第2の状態への遷移を発生させて、前記第2の出力信号における遷移のときに、前記出力信号において前記第2の状態から前記第1の状態への遷移を発生させるためのコードとを含むコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項22】
ワイヤレス通信のためのデバイスにおいて、
デジタルTX信号をアナログTX信号にコンバートする少なくとも1つのデジタルアナログコンバータ(DAC)と、前記アナログTX信号を増幅する少なくとも1つのベースバンドTX増幅器と、TX LO信号発生器と、前記TX LO信号発生器および前記少なくとも1つのベースバンドTX増幅器に結合されているアップコンバータと、前記アップコンバータの出力に結合されているTXフィルタと、前記TXフィルタに結合されている電力増幅器(PA)と、RXフィルタと、前記RXフィルタに結合されている低ノイズ増幅器(LNA)と、RX LO信号発生器と、前記RX LO信号発生器および前記RXフィルタに結合されているダウンコンバータと、前記ダウンコンバータの出力に結合されている少なくとも1つのローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力をデジタル信号にコンバートする少なくとも1つのアナログデジタルコンバータ(ADC)と、クロック信号発生器とを具備し、
前記DACと前記ADCとのうちの少なくとも1つは、前記クロック信号発生器により発生されたクロック信号により駆動され、
前記クロック信号発生器は、
発振器信号から導出された信号のサイクルの第1の数をカウントするように構成されている第1のカウンタと、
前記発振器信号のサイクルの第2の数をカウントするように構成されている第2のカウンタと、
前記クロック信号を発生させるように構成されているトグルラッチとを備え、
前記第1のカウンタの出力信号は、前記サイクルの第1の数をカウントした後に遷移するように構成されており、
前記第2のカウンタの出力信号は、前記サイクルの第2の数をカウントした後に遷移するように構成されており、
前記第1および第2のカウンタは、前記第2のカウンタの出力信号における遷移のときに、リセットされるように構成されており、
前記トグルラッチの出力信号は、前記第1のカウンタの出力信号における遷移のときに、第1の状態から第2の状態に遷移するように構成されており、
前記トグルラッチの出力信号は、第2のラッチの出力信号における遷移のときに、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するようにさらに構成されているデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−531837(P2012−531837A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517833(P2012−517833)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/040249
【国際公開番号】WO2010/151891
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】