説明

二硫化セレン、洗浄基剤及び任意選択的に2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種の特定エーテルを含有する化粧用又は皮膚科用組成物、並びに化粧トリートメント法

【課題】二硫化セレンを含有する化粧用又は皮膚科用組成物の色安定性、使用特性、化粧特性の改善。
【解決手段】水性媒体中に、洗浄基剤及び二硫化セレンを含み、且つ25℃で測定して1〜18msの緩和時間により定義されるレオロジープロフィールを有する化粧用又は皮膚科用組成物を提供する。また、水性媒体中に、二硫化セレン、洗浄基剤、及び2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテルを含有する化粧用又は皮膚科用組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二硫化セレン、洗浄基剤及び任意選択的に2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種の特定エーテルを含有する化粧用又は皮膚科用組成物、並びに該化粧用組成物を使用する毛髪を手入れするための化粧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般には細菌及び/又はカビの増殖を伴うフケの形成に対処するために提案されている抗フケ製品の中には、細菌増殖又は表皮剥離産物を抑制する製品がある。後者の製品では、その強力な細胞増殖抑制活性ゆえに、二硫化セレンの使用が最も特定的に推奨されている(ヘアートリートメント科学「Science des traitements capillaires」、Ch.Zviak、1988年、98頁を参照のこと)。
【0003】
しかし、二硫化セレンは優れた抗フケ活性を有するが、時間経過により次第に黒ずみ、橙色から緑褐色に変化する欠点がある。
【0004】
この色変化の問題を克服するために、文献US4854333は、二硫化セレンを過酸化物又は過酸化塩型の酸化剤と組み合わせることを提案している。しかし、酸化剤を使用すると、毒性及び/又は組成物中での相溶性の問題が生じる可能性がある。
【0005】
色変化の問題に対するもう1つの解決策が、EP717981中に提案されている。この解決策は、二硫化セレンを無機の酸又は有機カルボン酸の亜鉛塩と組み合わせて、時間が経過してもその色が安定である組成物を得ることからなる。
【0006】
しかし、亜鉛塩の存在は、組成物の粘度調整に対して、及び組成物中に存在する場合のあるコンディショニング剤の析出に対して有害である可能性がある。
【0007】
本発明において意味するところでは、用語「安定な色の組成物」とは、45℃のオーブン中で少なくとも1ヶ月間貯蔵した場合に、その初期の色と較べていかなる実質的な色変化も示さない組成物を意味する。
【0008】
さらに、二硫化セレンは、平凡な使用特性、特に、毛髪及び頭皮に塗り広げる上での困難性を有するシャンプー製剤となってしまう欠点があり、その製剤は、抗フケトリートメントに関して単なる並の効力に留まる可能性がある。また、二硫化セレンは組成物中で比較的不安定である。
【0009】
シャンプー製剤における安定性の問題を克服するために、文献US4885107は、二硫化セレンをアルカノールアミド及び長鎖誘導体又はキサンタンガム型の懸濁剤と組み合わせることを提案している。長鎖誘導体は、エチレングリコールジエステル、脂肪酸アルカノールアミド、長鎖脂肪酸エステル、グリセリルエステル又は(C16〜C22)アルキルジメチルアミンオキシドとすることができる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
従来技術の欠点を克服するために、本出願人は、驚くべきことに、25℃で測定して1〜18msの緩和時間で特徴付けられる特定のレオロジープロフィールを有する組成物中に二硫化セレンを製剤化することによって、Dercos(登録商標)及びHead and Shoulders(登録商標)のブランド名で販売されている製品などの市販品を用いるよりも、毛髪及び頭皮上でのより優れた分布を、したがって、抗フケトリートメントに関してより優れた効力を得ることが可能であることを発見するに至った。
【0011】
さらに、この組合せは、豊富で軽やかな泡、迅速な泡立ち、及び容易で速やかなすすぎなど、良好な使用特性に、さらに柔らかさ及び滑らかさなど、毛髪に対する良好な化粧特性に繋がる。
【0012】
さらに、二硫化セレンを2つの脂肪鎖を含む特定のエーテルと組み合わせると、その貯蔵中に時間が経過してもその色が安定である組成物を得ることが可能になる。
【0013】
また、この色安定性は、少なくとも18個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪アルコールを添加することによって改善することもできる。
【0014】
本発明による組成物のもう1つの利点は、その粘度を、標準的な増粘剤を用いて容易に調節できることである。
【0015】
本発明による組成物で得られる化粧特性も良好である。
【0016】
したがって、本発明の1つの主題は、水性媒体中に洗浄基剤及び二硫化セレンを含み、且つ25℃で測定して1〜18msの緩和時間により定義されるレオロジープロフィールを有する化粧用又は皮膚科用組成物である。
【0017】
また、本発明の主題は、下記のとおり、水性媒体中に、二硫化セレン、洗浄基剤、及び2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテルを含有する化粧用又は皮膚科用組成物である。
【0018】
もう1つの主題は、25℃で測定して1〜18msの緩和時間により定義されるレオロジープロフィールを得るための、二硫化セレンを含む組成物における2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテルの、及び少なくとも18個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪アルコールの使用である。
【0019】
本発明の他の主題は、前記組成物を使用する化粧トリートメント法である。
【0020】
本発明のその他の主題、特徴、側面及び利点は、以下の説明及び例を読むことでさらにより明瞭となるであろう。
【0021】
本発明によれば、水性媒体中に洗浄基剤及び二硫化セレンを含む化粧用又は皮膚科用組成物は、25℃で測定して1〜18msの緩和時間により定義されるレオロジープロフィールを有する。
【0022】
緩和時間は、弾性モジュラス(G’)と粘性モジュラス(G’’)の間の交差点における振動数の逆数に相当する。
【0023】
緩和時間は、コーン−プレート型構造の本体を備えたThermo RS600型回転レオメータを使用して測定できる。温度は25℃に維持された。
【0024】
好ましくは、下記のとおり、本発明による組成物は、2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテルを含む。
【0025】
本発明のもう1つの主題は、水性媒体中に、
− 二硫化セレン、
− 下記のとおりの、2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテル、及び
− 洗浄基剤、
を含有する化粧用又は皮膚科用製剤である。
【0026】
かくして得られた特にシャンプーの形態での本発明による組成物は、それゆえ、良好な使用特性、すなわち、豊富で軽やかな泡、迅速な泡立ち、及び容易で速やかなすすぎのみならず、柔らかさ及び滑らかさなど、毛髪に対する極めて良好な化粧特性を有する。
【0027】
本発明で使用される二硫化セレンは、本質的に1個のセレン原子及び2個の硫黄原子を含む。これは、構造Se(x+y=8)の多硫化物の形態とすることもできる。
【0028】
二硫化セレンは、粒子径が200μm未満、好ましくは25μm未満の粉末状である。
【0029】
二硫化セレンは、好ましくは、本発明の組成物中に、組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%、より良好には0.1重量%〜5重量%、よりさらに選択的には0.2重量%〜2重量%の範囲の比率で存在する。
【0030】
本発明で使用される、2つの脂肪鎖を含むエーテルは、2つの脂肪鎖を含み、約30℃に等しい温度で固体であり、次式、
R−O−R’ (I)
[式中、
R及びR’は、同一又は異なってもよく、12〜30個の炭素原子、好ましくは14〜24個の炭素原子を含むアルキル又はアルケニルなど、直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和の炭化水素骨格基を意味し、R及びR’は、式(I)の化合物が約30℃に等しい温度で固体であるように選択される]に相当するエーテル類から選択される。
【0031】
好ましくは、R及びR’は同一であり、ステアリルなどのアルキル基を意味する。
【0032】
本発明により使用できる、2つの脂肪鎖を含むエーテル類は、化粧用又は皮膚科用組成物に不溶であり、特許出願DE4127230に記載の方法に従って調製することができる。
【0033】
Cognis社によりCutina(登録商標)STEの名称で販売されているジステアリルエーテルが、本発明の関連では特に使用される。
【0034】
2つの脂肪鎖を含むエーテルは、好ましくは、組成物の総重量に対して0.5重量%以上、より良好には1重量%〜5重量%、さらにより選択的には1.3重量%〜2重量%の比率で存在する。
【0035】
洗浄基剤は、下記のとおり、アニオン性、ノニオン性及び両性又は双性イオン界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤からなる。
【0036】
組成物中で使用できるアニオン界面活性剤は、塩類、特に、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩又はアルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩、次の型の塩、すなわちアルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸、アルキルアミドエーテル硫酸、アルキルアリールポリエーテル硫酸、硫酸モノグリセリド、アルキルスルホン酸、アルキルアミドスルホン酸、アルキルアリールスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、パラフィンスルホン酸、スルホコハク酸アルキル、スルホコハク酸アルキルエーテル、スルホコハク酸アルキルアミド、スルホ酢酸アルキル、アシルサルコシン酸及びアシルグルタミン酸の塩から選択され、これらすべての化合物のアルキル及びアシル基は、6〜24個の炭素原子を含み、アリール基は好ましくはフェニル又はベンジル基を意味する。
【0037】
6〜24アルキルやポリグリコシド−ジカルボン酸のモノエステル、例えば、アルキルグルコシドクエン酸エステル、ポリアルキルグリコシド酒石酸エステル及びポリアルキルグリコシドスルホコハク酸エステル、アルキルスルホコハク酸エステル、アシルイセチオン酸及びN−アシルタウリンを使用することも可能であり、これらすべての化合物のアルキル又はアシル基は、12〜20個の炭素原子を含む。
【0038】
本発明の組成物中で使用できるアニオン界面活性剤のもう1つの群は、その中のアシル基が8〜20個の炭素原子を含むアシルラクチレートの群である。
【0039】
さらに、アルキル−D−ガラクトシドウロニン酸及びその塩、並びにポリオキシアルキレン化(C6〜24アルキル)エーテル−カルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C6〜24アルキル)(C6〜24アリール)エーテル−カルボン酸及びポリオキシアルキレン化(C6〜24アルキル)アミドエーテル−カルボン酸及びそれらの塩、特に2〜50個のエチレンオキシド単位を含むもの、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0040】
好ましくは、アルキル硫酸エステル及びアルキルエーテル硫酸エステル、及びそれらの混合物を、特にアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン又はアミノアルコールの塩の形態で、使用する。
【0041】
それらが存在する場合、アニオン界面活性剤(単数又は複数)の量は、好ましくは、組成物の総重量に対して2.5重量%〜50重量%、より良好には4重量%〜20重量%の範囲内である。
【0042】
本発明組成物中で使用できるノニオン界面活性剤は、それ自体周知の化合物である(これに関しては特に、M.R.Porterによる「界面活性剤ハンドブック」(「Handbook of Surfactants」)、Blackie&Son(グラスゴー及びロンドン)、1991年、116〜178頁を参照のこと)。ノニオン界面活性剤は、特に、ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセロール化脂肪酸類、(C〜C20)アルキルフェノール類、例えば8〜18個の炭素原子を含む脂肪鎖を有するα−ジオール又はアルコールから選択され、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数としては具体的には2〜50個の範囲、グリセロール基の数としては具体的には2〜30個の範囲に及ぶことが可能である。
【0043】
また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドと脂肪アルコールとの縮合物、好ましくは2〜30個のエチレンオキシド単位を有するポリエトキシル化脂肪アミド、平均で1〜5個、特に1.5〜4個のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド、2〜30モルのエチレンオキシドを有するソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル、蔗糖の脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、(C6〜24アルキル)ポリグリコシド、N−(C6〜24アルキル)グルカミン誘導体、(C10〜C14)アルキルアミンオキシド又はN−(C10〜14アシル)アミノプロピルモルホリンオキシドなどのアミンオキシドを挙げることができる。
【0044】
本発明で使用できる両性又は双性イオン界面活性剤は、特に、その脂肪族基が8〜22個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖であり、少なくとも1個のアニオン基(例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基又はホスホン酸基)を含む、脂肪族の第二級又は第三級アミン誘導体とすることができ、(C〜C20)アルキルベタイン、スルホベタイン、(C〜C20)アルキルアミド(C〜C)アルキルベタイン又は(C〜C20)アルキルアミド(C〜C)アルキルスルホベタインも挙げることができる。
【0045】
アミン誘導体としては、特許US2528378及びUS2781354に記載されており、CTFA辞典、第3版、1982年ではそれぞれ構造式(II)及び(III)を有するアンホカルボキシグリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートの名称で分類されている、Miranol(登録商標)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
−CONHCHCH−N(R)(R)(CHCOO) (II)
[式中、
は、加水分解ヤシ油中に存在する酸RCOOHに由来するアルキル基、ヘプチル、ノニル又はウンデシル基を表し、
は、β−ヒドロキシエチル基を表し、且つ
は、カルボキシメチル基を表す]、
’−CONHCHCH−N(B)(B’) (III)
[式中、
Bは、−CHCHOX’を表し、
B’は、−(CH−Y’(z=1又は2)を表し、
X’は、−CHCH−COOH基又は水素原子を表し、
Y’は、−COOH又は−CH−CHOH−SOH基を表し、
’は、ヤシ油中又は加水分解アマニ油中に存在する酸R’−COOHのアルキル基、アルキル基、特にC17アルキル基及びそのイソ型、不飽和C17基を表す]。
【0046】
これらの化合物は、CTFA辞典、第5版、1993年では、ココアンホジ酢酸2ナトリウム、ラウロアンホジ酢酸2ナトリウム、カプリルアンホジ酢酸2ナトリウム、カプリルアンホジ酢酸2ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸2ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸2ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸2ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸2ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸、ココアンホジプロピオン酸の名称で分類されている。
【0047】
例としては、Rhodia社によりMiranol(登録商標)C2M濃縮物の商標で販売されているココアンホジ酢酸塩を挙げることができる。
【0048】
好ましく使用される上記の両性又は双性イオン界面活性剤の中には、(C8〜20アルキル)ベタイン及び(C8〜20アルキル)アミド(C6〜8アルキル)ベタイン、並びにそれらの混合物がある。
【0049】
それらが存在する場合、両性又は双性イオン界面活性剤(単数又は複数)の量は、好ましくは、組成物の総重量に対して0.2重量%〜20重量%、より良好には0.5重量%〜10重量%の範囲内である。
【0050】
有利には、洗浄基剤は、少なくとも1種のアニオン界面活性剤と少なくとも1種の両性又は双性イオン界面活性剤とからなる。
【0051】
もう1つの特定洗浄基剤は、少なくとも1種のアニオン界面活性剤と少なくとも1種のノニオン界面活性剤とからなる。
【0052】
洗浄基剤の量は、好ましくは、組成物の総重量に対して4重量%〜50重量%、より良好には4重量%〜20重量%の範囲内である。
【0053】
本発明による組成物は、少なくとも18個の炭素原子、好ましくは18〜30個の炭素原子、さらにより選択的には18〜24個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪アルコールをも含むことができる。
【0054】
特に挙げることのできるこのような脂肪アルコールの例には、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、べへニルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコール、及びモンタニルアルコール、並びにそれらの混合物、より特定的にはベヘニルアルコールが含まれる。
【0055】
脂肪アルコールは、好ましくは、組成物の総重量に対して0.5重量%以上、より良好には1重量%〜5重量%、さらにより選択的には1.3重量%〜2重量%の比率で存在する。
【0056】
本発明による組成物は、少なくとも1種のカチオン界面活性剤をも含むことができる。
【0057】
特に挙げることのできるカチオン界面活性剤の例には、任意選択的にポリオキシアルキレン化された第一級、第二級又は第三級脂肪アミン、テトラアルキルアンモニウム、アルキルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム、トリアルキルヒドロキシアルキルアンモニウム又はアルキルピリジニウムクロリド若しくはブロミドなどの第四級アンモニウム塩、イミダゾリン誘導体、或いはカチオン性のアミンオキシドが含まれる。
【0058】
カチオン界面活性剤が存在する場合、それらの量は、好ましくは、化粧用組成物の総重量に対して0.1重量%〜10重量%、より良好には0.2重量%〜5重量%、さらにより選択的には0.3重量%〜3重量%の範囲内である。
【0059】
本発明による組成物は、少なくとも1種のカチオンポリマーをも含むことができる。
【0060】
用語「カチオンポリマー」とは、カチオン基及び/又はカチオン基にイオン化され得る基を含む任意のポリマーを意味する。
【0061】
本発明により使用できるカチオンポリマーは、毛髪の化粧特性を改善するものとしてそれ自体公知であるあらゆるカチオンポリマー、すなわち、特に、特許出願公開EP−A−0337354、及びフランス特許出願公開FR−A−2270846、2383660、2598611、2470596及び2519863に記載のカチオンポリマーから選択することができる。
【0062】
好ましいカチオンポリマーは、ポリマー主鎖の一部を形成できる、又は主鎖に直接結合した側鎖置換基に担われ得る第一級、第二級、第三級及び/又は第四級アミン基を含む単位を有するカチオンポリマーから選択される。
【0063】
一般的に使用されるカチオンポリマーは、10を超える、好ましくは10を超える、より良好には10〜10の重量平均分子質量を有する。
【0064】
より具体的に挙げることのできるカチオンポリマーの中には、ポリアミン、ポリアミノアミド及びポリ第四級アンモニウム型のポリマーがある。これらは既知の製品である。
【0065】
本発明の組成物中で使用できるポリアミン、ポリアミノアミド及びポリ第四級アンモニウム型のポリマーは、フランス特許第2505348号及び2542997号に記載のポリマーである。これらのポリマーとしては、以下のポリマーを挙げることができる。すなわち、
(1)次式の単位
【化1】


の少なくとも1種を含む、アミン官能基を含むアクリル酸又はメタクリル酸のエステル又はアミドから誘導されるホモポリマー又はコポリマー、但し、式中、
及びRは、同一又は異なってもよく、水素原子、又は1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、好ましくはメチル又はエチル基を表し、
は、同一又は異なってもよく、水素又はCH基を意味し、
記号Aは、同一又は異なってもよく、炭素原子1〜6個、好ましくは炭素原子2又は3個の直鎖又は分枝鎖アルキル基、或いは炭素原子1〜4個のヒドロキシアルキル基を表し、
、R及びRは、同一又は異なってもよく、1〜18個の炭素原子を含むアルキル基、又はベンジル基、及び好ましくは1〜6個の炭素原子を含むアルキル基を表し、
は、メトサルフェートアニオン又は塩素イオン若しくは臭素イオンなどのハライドイオンなど、無機酸又は有機酸由来のアニオンを意味する。
【0066】
部類(1)のコポリマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、及び窒素上で(C〜C)低級アルキル基、アクリル酸若しくはメタクリル酸又はそれらのエステルから、ビニルピロリドン又はビニルカプロラクタムなどのビニルラクタムから、又はビニルエステルから誘導される基で置換されたアクリルアミド及びメタクリルアミドの部類から選択できるコモノマーから誘導される1種又は複数の単位を含むこともできる。
【0067】
したがって、具体的に挙げることのできる部類(1)のこれらコポリマーの中には、
− アクリルアミドと、ジメチル硫酸又はメチルハライドを用いて第四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとのコポリマー、
− 例えば特許出願公開EP−A−080976に記載の、アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドとのコポリマー、
− アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェートとのコポリマー、
− 第四級化又は非第四級化ビニルピロリドン/アクリル酸又はメタクリル酸のジアルキルアミノアルキルのコポリマー。これらのポリマーは、フランス特許第2077143号及び2393573号に詳細に記載されており、
− メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンのターポリマー、
− ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンのコポリマー、及び
− 第四級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドのコポリマーがある。
(2)フランス特許第1492597号に記載の、第四級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体、具体的には、Union Carbide Corporation社により「JR」(JR400、JR125、JR30M)又は「LR」(LR400、LR30M)の名称で販売されているポリマー。これらのポリマーは、CTFA辞典で、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロース第四級アンモニウムとして定義されてもいる。
(3)特にメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム塩、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされたヒドロキシアルキルセルロース、例えばヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−又はヒドロキシプロピルセルロースなど、特に特許US4131576に記載の、水溶性第四級アンモニウムモノマーでグラフトされたセルロース又はセルロース誘導体のコポリマーなどのカチオン性セルロース誘導体。
【0068】
この定義に相当する商品は、より具体的には、National Starch社によりCelquat(登録商標)L200及びCelquat(登録商標)H100の名称で販売されている製品である。
(4)トリアルキルアンモニウムカチオン基を含むグアーガムなど、より具体的には特許US3589578及び4031307に記載のカチオン性多糖類。例えば、2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムの塩(例えば塩化物)で修飾されたグアーガムが使用される。
このような製品は、特に、Meyhall社によりJaguar(登録商標)C13S、Jaguar(登録商標)C15、Jaguar(登録商標)C17及びJaguar(登録商標)C162の商標で販売されている。
【0069】
(5)ピペラジニル単位及び直鎖又は分枝鎖を含む二価アルキレン又はヒドロキシアルキレン基からなり、任意選択的に酸素、硫黄又は窒素原子が、或いは芳香族環又は複素環が挿入されたポリマー、並びにこれらポリマーの酸化及び/又は第四級化生成物。このようなポリマーは、具体的には、フランス特許第2162025号及び2280361号に記載されている。
(6)具体的には、酸性化合物とポリアミンとの重縮合によって調製される水溶性ポリアミノアミド。これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、ジアンヒドリド、不飽和ジアンヒドリド、ビス−不飽和誘導体、ビス−ハロヒドリン、ビス−アゼチジニウム、ビス−ハロアシルジアミン、ビス−アルキルハライドを用いて、又は替わりに、ビス−ハロヒドリン、ビス−アゼチジニウム、ビス−ハロアシルジアミン、ビス−アルキルハライド、エピハロヒドリン、ジエポキシド又はビス−不飽和誘導体と反応性のある二官能性化合物の反応から得られるオリゴマーを用いて架橋可能であり、架橋剤は、そのポリアミノアミドの中のアミン基当たり0.025〜0.35モルの範囲の比率で使用され、これらのポリアミノアミドは、アルキル化されてもよいし、或いはそれらが1つ又は複数の第三級アミン官能基を含むなら、四級化されてもよい。このようなポリマーは、具体的にはフランス特許第2252840号及び2368508号に記載されている。
(7)ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸との縮合、それに続く二官能性試剤によるアルキル化で得られるポリアミノアミド誘導体。例えば、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンのポリマーが挙げられ、この場合、アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含み、好ましくはメチル、エチル又はプロピル基を意味し、アルキレン基は、1〜4個の炭素原子を含み、好ましくはエチレン基を意味する。このようなポリマーは、具体的にはフランス特許第1583363号に記載されている。
これら誘導体として、より具体的には、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル−ジエチレントリアミンのポリマーを挙げることができる。
【0070】
(8)2個の第一級アミン基及び少なくとも1個の第二級アミン基を含むポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸及び3〜8個の炭素原子を含む飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸との反応で得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸のモル比は、0.8:1〜1.4:1であり、それらより得られるポリアミノアミドをエピクロロヒドリンと、エピクロロヒドリンのポリアミノアミド中の第二級アミン基に対するモル比を0.5:1〜1.8:1として反応させる。このようなポリマーは、具体的には米国特許第3227615号及び2961347号に記載されている。
(9)鎖の主要構成要素として、式(Va)又は(Vb)
【化2】


に相当する単位を含むホモポリマー又はコポリマーなど、アルキルジアリルアミン又はジアルキルジアリルアンモニウムの環状ポリマー。式中、k及びtは0又は1であり、和k+tは1であり、R12は水素原子又はメチル基を意味し、R10及びR11は、互いに独立に、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、C1〜5ヒドロキシアルキル基、低級(C〜C)アミドアルキル基を意味するか、或いはR10及びR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジル又はモルホリニルなどの複素環基を意味することができ、Yは、臭素イオン、塩素イオン、酢酸イオン、ホウ酸イオン、クエン酸イオン、酒石酸イオン、重硫酸イオン、重亜硫酸イオン、硫酸イオン又はリン酸イオンなどのアニオンである。これらのポリマーは、具体的にはフランス特許第2080759号及びその追加特許証2190406号に記載されている。
【0071】
10及びR11は、互いに独立に、好ましくは、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基を意味する。
【0072】
上記で定義したポリマーとして、より具体的には、Calgon社によりMerquat(登録商標)100の名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー(及びその低重量平均分子量同族体)及びMerquat(登録商標)550の名称で販売されているジアリルジメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドとのコポリマーを挙げることができる。
(10)式(VI)
【化3】


に相当する反復単位を含む第四級ジアンモニウムポリマー。式中、
13、R14、R15及びR16は、同一又は異なってもよく、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式若しくはアリール脂肪族基を、又は低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を表し、或いは替わりに、R13、R14、R15及びR16は、一緒に又は別個に、それらが結合している窒素原子と共に、窒素以外の第二のヘテロ原子を任意選択的に含む複素環を構成し、或いは替わりに、R13、R14、R15及びR16は、ニトリル、エステル、アシル若しくはアミド基、又は基−CO−O−R17−E若しくは−CO−NH−R17−E(R17はアルキレン基であり、Eは第四級アンモニウム基である)で置換された直鎖又は分枝鎖C1〜6アルキル基を表す。
【0073】
及びBは、2〜20個の炭素原子を含むポリメチレン基を表し、該基は、直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和とすることができ、且つ、主鎖に連結又は挿入された1個又は複数の芳香族環、或いは1個又は複数の酸素若しくは硫黄原子、又はスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四級アンモニウム、ウレイド、アミド又はエステル基を含んでもよく、
は、無機酸又は有機酸に由来するアニオンを意味し、
、R13及びR15は、それらが結合している2個の窒素原子と共にピペラジン環を形成することができ、さらに、Aが直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基を意味する場合には、Bが、基
−(CH−CO−E’−OC−(CH
を意味することができ、式中、E’は、
a)式−O−Z−O−のグリコール残基[ここで、Zは、直鎖若しくは分枝鎖の炭化水素骨格基、又は次式
−(CH−CH−O)−CH−CH
−[CH−CH(CH)−O]−CH−CH(CH)−
の1つに相当する基であり、ここでx及びyは、明確で唯一の重合度を表す1〜4の整数、又は平均重合度を表す1〜4の任意の数を表す]、
b)ピペラジン誘導体などのビス−第二級ジアミン残基、
c)式−NH−Y−NH−のビス−第一級ジアミン残基[ここで、Yは、直鎖若しくは分枝鎖の炭化水素骨格基、又は替わりに、二価の基−CH−CH−S−S−CH−CH−を意味する]、
d)式−NH−CO−NH−のウレイレン基、
を意味する。
【0074】
好ましくは、Xは塩素イオン又は臭素イオンなどのアニオンである。
【0075】
この種のポリマーは、具体的にはフランス特許第2320330号、2270846号、2316271号、2336434号及び2413907号並びに米国特許第2273780号、2375853号、2388614号、2454547号、3206462号、2261002号、2271378号、3874870号、4001432号、3929990号、3966904号、4005193号、4025617号、4025627号、4025653号、4026945号及び4027020号に記載されている。
【0076】
より具体的には、式
【化4】


に相当する反復単位からなるポリマーを使用することが可能であり、式中、R13、R14、R15及びR16は、同一又は異なってもよく、ほぼ1〜4個の炭素原子を含むアルキル又はヒドロキシアルキル基を意味し、n及びpは、ほぼ2〜20の範囲の整数であり、Xは、無機酸又は有機酸に由来するアニオンである。
(11)式(VIII)
【化5】


の単位からなるポリ第四級アンモニウムポリマー。式中、
18、R19、R20及びR21は、同一又は異なってもよく、水素原子又はメチル、エチル、プロピル、β−ヒドロキシエチル、β−ヒドロキシプロピル又は−CHCH(OCHCHOH基を表し、ここで、pは0又は1〜6の整数に等しく、但し、R18、R19、R20及びR21は、同時に水素原子を表すことはなく、
r及びsは、同一又は異なってもよく、1〜6の範囲の整数であり、
qは、0又は1〜34の範囲の整数に等しく、
は、ハライドイオンなどのアニオンを意味し、
Aは、ジハライド基を意味するか、又は好ましくは−CH−CH−O−CH−CH−を表す。
このような化合物は、具体的には特許出願公開EP−A−122324に記載されている。
【0077】
(12)ビニルピロリドンの及びビニルイミダゾールの第四級化ポリマー。
(13)塩化メチルで第四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルの単独重合によって得られるポリマー、又は塩化メチルで第四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドとの共重合によって得られるポリマー、その単独−又は共重合に続く、オレフィン不飽和を含む化合物、具体的にはメチレンビスアクリルアミドを用いる架橋によって得られるポリマーなど、メタクリロイルオキシ(C1〜4)アルキルトリ(C1〜4)アルキルアンモニウム塩の架橋又は非架橋ポリマー。
【0078】
本発明の関連で使用できるその他のカチオンポリマーは、カチオン性タンパク質又はカチオン性タンパク質加水分解物、ポリアルキレンイミン具体的にはポリエチレンイミン、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を含むポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンの縮合物、第四級ポリウレイレン及びカチオン性キチン誘導体である。
【0079】
本発明の関連で使用できるすべてのカチオンポリマーの中で、Union Carbide Corporation社によりJR400の名称で販売されている製品などの第四級セルロースエーテル誘導体、カチオン性環状ポリマー具体的にはCalgon社によりMerquat(登録商標)100、Merquat(登録商標)550及びMerquat(登録商標)Sの名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー又はコポリマー、2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム塩で修飾したグアーガム、及びビニルピロリドンの及びビニルイミダゾールの第四級化ポリマーを使用するのが好ましい。
【0080】
カチオンポリマーが存在する場合、それらのポリマーは、好ましくは、組成物の総重量に対して0.01重量%〜10重量%、より良好には0.02重量%〜5重量%、さらにより選択的には0.05重量%〜1重量%の範囲の量で存在する。
【0081】
本発明による組成物は、少なくとも1種のシリコーンをも含むことができる。
【0082】
本発明により使用できるシリコーンは、組成物中に可溶又は不溶とすることができる。これらは、具体的には、組成物に溶けず、且つオイル、ワックス、樹脂又はガムの形態とすることができるポリオルガノシロキサンとすることができる。
【0083】
不溶性シリコーンは、(粒度分析計で測定して)一般には2nm〜100μm、好ましくは20nm〜20μmの数平均粒径を有する粒子の形態で組成物中に分散される。
【0084】
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの「シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)」(1968年)Academic Press中でより詳細に定義される。それらは、揮発性又は非揮発性とすることができる。
【0085】
それらが揮発性である場合、シリコーンは、より具体的には、60℃〜260℃の沸点を有するものから、さらにより具体的には、次のシリコーンから選択される。すなわち、
(i)3〜7個の、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環状シリコーン。これらは、例えば、具体的にはUnion CarbideによりVolatile Silicone7207の名称で、RhodiaによりSilbione70045V2の名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union CarbideによりVolatile Silicone7158の名称で、RhodiaによりSilbione70045V5の名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びそれらの混合物である。
【0086】
また、Union Carbide社により販売されているVolatile Silicone FZ3109など、化学構造
【化6】


を有する、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型の環状コポリマーを挙げることができる。
また、オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールの混合物(50/50)及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ−1,1’−ビス(2,2,2’,2’,3,3’−ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物など、環状シリコーンと有機ケイ素化合物との混合物を挙げることができる。
【0087】
(ii)2〜9個のケイ素原子を含み、且つ25℃で5×10−6/s以下の粘度を有する揮発性直鎖シリコーン。その一例が、Toray Silicone社により具体的にはSH200の名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。このカテゴリーに属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries、91巻、Jan.76、27〜32頁で発表されているTodd&Byersの論文「化粧品用揮発性シリコーン液(Volatile Silicone Fluids for Cosmetics)」にも記載されている。
【0088】
特に挙げることのできる非揮発性シリコーンとしては、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンゴム及び樹脂、有機官能基で修飾されたポリオルガノシロキサン、(A−B)型(n>3)のポリシロキサン(A)−ポリオキシアルキレン(B)直鎖ブロックコポリマー、シリコーンを含まない有機モノマーから形成される有機主鎖からなる非シリコーン有機骨格を含み、その骨格上に、前記鎖の内部で及び任意選択的にその末端の少なくとも1つにおいて、少なくとも1個のポリシロキサンマクロモノマーがグラフトされたグラフト化シリコーンポリマー、非シリコーン有機モノマーでグラフトされたポリシロキサン骨格を有し、前記鎖の内部で及び任意選択的にその末端の少なくとも1つにおいて、シリコーンを含まない少なくとも1種の有機マクロモノマーがグラフトされたポリシロキサン主鎖を含むグラフト化シリコーンポリマー、及びそれらの混合物がある。
【0089】
特に挙げることのできるポリアルキルシロキサンの例には、トリメチルシリル末端基を含み、且つ25℃で5×10−6〜2.5m/s、好ましくは1×10−5〜1m/sの粘度を有するポリジメチルシロキサンが含まれる。シリコーンの粘度は、例えば、ASTM基準445付表Cに従って25℃で測定される。
【0090】
これらのポリアルキルシロキサンとしては、下記に限定されるわけではないが、次の商品を挙げることができる。すなわち、
− 例えば、オイル70047V500000など、Rhone−Poulencにより販売されている47及び70047系列のSilbioneオイル、又はMirasilオイル、
− Rhone−Poulenc社により販売されているMirasil系列のオイル、
− より具体的には60000cStの粘度を有するDC200など、Dow Corning社からの200系列のオイル、
− General ElectricからのViscasilオイル、及びGeneral ElectricからのSF系列の特定オイル(SF96、SF18)。
【0091】
また、Rhone−Poulenc社からの48系列のオイルなど、ジメチルシラノール末端基を含むポリジメチルシロキサン(CTFA名称に従えばジメチコノール)を挙げることができる。
【0092】
このカテゴリーのポリアルキルシロキサンでは、Goldschmidt社によりAbil Wax9800及び9801の名称で販売されている、ポリ(C〜C20)アルキルシロキサンである製品を挙げることもできる。
【0093】
ポリアルキルアリールシロキサンは、具体的には、25℃で1×10−5〜5×10−2/sの粘度を有する直鎖及び/又は分枝鎖ポリジメチルメチルフェニルシロキサン及びポリジメチルジフェニルシロキサンから選択される。
【0094】
これらのポリアルキルアリールシロキサンとしては、例を挙げれば、次の名称で販売されている製品が挙げられる。すなわち、
・Rhone−Poulencからの70641系列のSilbioneオイル、
・Rhone−PoulencからのRhodorsil70633及び763系列のオイル、
・Dow CorningからのオイルDow Corning556 Cosmetic Grade Fluid、
・製品PK20など、BayerからのPK系列のシリコーン、
・製品PN1000及びPH1000など、BayerからのPN及びPH系列のシリコーン、
・SF1023、SF1154、SF1250及びSF1265など、General ElectricからのSF系列の特定オイル。
【0095】
本発明に従って使用できるシリコーンゴムは、具体的には、200000〜1000000の高い数平均分子量を有し、単独で又は溶媒中の混合物として使用されるポリジオルガノシロキサンである。この溶媒は、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)オイル、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)オイル、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカン及びトリデカン、又はそれらの混合物から選択することができる。
【0096】
より具体的には、次の製品を挙げることができる。すなわち、
− ポリジメチルシロキサン、
− ポリジメチルシロキサン/メチルビニルシロキサンゴム、
− ポリジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン、
− ポリジメチルシロキサン/フェニルメチルシロキサン、
− ポリジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン/メチルビニルシロキサン。
【0097】
本発明による組成物中で使用できるシリコーンは、次のような混合物である。すなわち、
・Dow Corning社により販売されている製品Q2 1401など、鎖末端でヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサン(CTFA辞典の命名によればジメチコノールと呼ばれる)及び環状ポリジメチルシロキサン(CTFA辞典の命名によればシクロメチコーンと呼ばれる)から形成される混合物。
・General Electric社からの製品SF1214 Silicone Fluidなど、ポリジメチルシロキサンゴムと環状シリコーンから形成される混合物。この製品はジメチコーンに相当するSF30ゴムであり、500000の数平均分子量を有し、デカメチルシクロペンタシロキサンに相当するオイルSF1202 Silicone Fluidに溶解されている。
・General Electric社からの製品SF1236など、粘度が異なる2種のPDMS、より具体的にはPDMSゴム及びPDMSオイルの混合物。製品SF1236は、20m/sの粘度を有する、上で定義されたSE30ゴムと5×10−6/sの粘度を有するSF96オイルの混合物である。この製品は、好ましくは、15%のSE20ゴムと85%のSF96オイルを含む。
【0098】
本発明により使用できるオルガノポリシロキサン樹脂は、次の単位、すなわち、RSiO2/2、RSiO1/2、RSiO3/2及びSiO4/2(ここで、Rは、1〜16個の炭素原子を含む炭化水素骨格基、又はフェニル基を表す)を含む架橋シロキサン系である。
【0099】
これらの製品の中で、特に好ましいものは、RがC〜C低級アルキル基(より具体的にはメチル)、又はフェニル基を意味する製品である。
【0100】
これらの樹脂として、Dow Corning 593の名称で販売されている製品、又はGeneral Electric社によりSilicone Fluid SS4230及びSS4267の名称で販売されている、ジメチル/トリメチルシロキサン構造のシリコーンである製品を挙げることができる。
【0101】
また、Shin−Etsu社により具体的にはX22−4914、X21−5034及びX21−5037の名称で販売されているトリメチルシロキシシリケート型樹脂を挙げることができる。
【0102】
本発明により使用できる有機修飾シリコーンは、上で定義され、それらの構造中に炭化水素骨格基を介して結合した1種又は複数の有機官能基を含むシリコーンである。
【0103】
有機修飾シリコーンとしては、次の基、すなわち、
− Dow Corning社によりDC1248の名称で、又はUnion Carbide社によりオイルSilwet(登録商標)L722、L7500、L77及びL711の名称で販売されているジメチコーンコポリオールとして知られる製品、並びにDow Corning社によりQ2 5200の名称で販売されている(C12)アルキルメチコーンコポリオールなどの、C〜C24アルキル基を任意選択的に含むポリエチレンオキシ及び/又はポリプロピレンオキシ基、
− Genesee社によりGP4 Silicone Fluid及びGP7100の名称で販売されている製品、又はDow Corning社によりQ2 8220及びDow Corning929又は939の名称で販売されている製品などの、置換又は非置換アミン基、
− 例えば、Goldschmidt社によりAbil Quat3272及びAbil Quat3474の名称で販売されている製品などの、第四級アンモニウム基、
− GeneseeからGP72A及びGP71の名称で販売されている製品などの、チオール基、
− SWS SiliconesによりSilicone Copolymer F−755の名称で、及びGoldschmidt社によりAbil Wax(登録商標)2428、2434及び2440の名称で販売されている製品などの、アルコキシル化された基、
− フランス特許出願公開FR−A−85/16334に記載の、ヒドロキアルシル官能基を含むポリオルガノシロキサンなどの、ヒドロキシル化された基、
− 例えば、特許US−A−4957732に記載のポリオルガノシロキサンなどの、アシルオキシアルキル基、
− 例えば、Chisso Corporation社からの特許EP186507に記載の製品におけるようなカルボキシル型のアニオン基、又はShin−Etsu社からの製品X−22−3701E中に存在する基などのアルキルカルボキシル型のアニオン基、Goldschmidt社によりAbil(登録商標)S201及びAbil(登録商標)S255の名称で販売されている製品などの、2−ヒドロキシアルキルスルホン酸基、2−ヒドロキシアルキルチオ硫酸基、
− 特許出願公開EP342834に記載のポリオルガノシロキサンなどの、ヒドロキシアシルアミノ基、
を含むポリオルガノシロキサンを挙げることができる。例えば、Dow Corning社からの製品Q2−8413を挙げることができる。
【0104】
本発明で特に好ましいシリコーンは、トリメチルシリル末端基を含むポリジメチルシロキサンなどのポリジメチルシロキサン、又はヒドロキシジメチルシリル末端基を含むポリジメチルシロキサン、及びアミノシリコーンである。
【0105】
前記シリコーンが存在する場合、それらのシリコーンは、好ましくは、組成物の総重量に対して0.05重量%〜20重量%、より具体的には0.1重量%〜10重量%、より良好には0.5重量%〜5重量%の範囲の量で含まれる。
【0106】
水性媒体は、水から、又は水と、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール若しくはn−ブタノールなどのC〜C低級アルコール、グリセロール、プロピレングリコール及びポリエチレングリコールなどのポリオール、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1種の化粧用又は皮膚科用として許容される溶媒との混合物からなる。
【0107】
本発明による組成物のpHは、一般に8.5未満、好ましくは4〜7の範囲内である。
【0108】
本発明による組成物は、二硫化セレン以外の抗フケ剤、抗脱毛剤、酸化剤、セラミド及びプソイドセラミド、ビタミン及びパンテノールを含むプロビタミン、植物性、動物性、鉱物性及び合成のオイル、ワックス、セラミド及びプソイドセラミド、遮光剤、有色又は無色の無機及び有機顔料、染料、真珠光沢剤及び乳白剤、金属イオン封鎖剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、塩基性化剤、無機及び有機の増粘剤、抗酸化剤、ヒドロキシ酸、香料及び防腐剤など、当技術分野で周知の1種又は複数の標準的添加物をも含むことができる。
【0109】
当業者は、任意選択の添加物及びそれらの量を、それらが本発明組成物の特性を損なうことの無いように注意を払って選択するものである。
【0110】
これらの添加物は、本発明による組成物中に、組成物の総重量に対して、一般には0〜20重量%の範囲の量で存在する。
【0111】
本発明のもう1つの主題は、25℃で測定して1〜18msの緩和時間により定義されるレオロジープロフィールを得るために、二硫化セレンを含む組成物において、前に定義したように、2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテル及び少なくとも18個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪アルコールを使用することである。
【0112】
これを使用すると、組成物を毛髪及び頭皮へ適用する際に豊富で軽やかな泡、迅速な泡立ち、及び容易で速やかなすすぎなどの良好な使用特性を、並びに、組成物を適用した後に、柔らかさ及び滑らかさなどの毛髪に対する良好な化粧特性を得ることも可能になる。
【0113】
本発明のもう1つの主題は、毛髪を手入れするための化粧方法であり、該方法は、前記素地に対して有効量の前記化粧組成物を適用すること、及び任意選択的な放置時間の後にすすぐことを含む。
【0114】
本発明の例示として、以下の例を示す。
【0115】
以下の例において、量は、特記しない限り、すべて、組成物の総重量に対する有効材料の重量パーセントとして表示する。
【実施例】
【0116】
(例1)
下表に示す成分から下記組成物を調製する。
【表1】


橙色の真珠光沢ゲルが得られる。
45℃で2ヶ月間貯蔵後に、色の変化は観測されなかった。抗フケ活性は保持されている。
この組成物は、頭皮をマッサージすることによって濡れた毛髪に適用されるシャンプーである。組成物を、毛髪上に2分間放置し、次いですすぎ落とす。
乾燥後、この毛髪は、柔軟で且つもつれが無い。良好な抗フケ効力も観察される。
レオロジー測定は、60mm/1°のコーン−プレート型構造(チタン)を備えたThermoのRS600型回転粘度計を使用して実施した。温度は25℃に維持した。
【0117】
得られた結果を下表にまとめる。
【表2】


製品Dercos(登録商標)及びH&S(登録商標)は、本発明の範囲外の緩和時間を有する。
さらに、組成物Aは、製品Dercos(登録商標)及びH&S(登録商標)より優れた使用特性を有する。
【0118】
(例2)
下表に示す成分から下記組成物を調製する。
【表3】

【0119】
(例3)
下表に示す成分から下記組成物を調製する。
【表4】

【0120】
(例4)
下表に示す成分から下記組成物を調製する。
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性媒体中に洗浄基剤及び二硫化セレンを含み、且つ25℃で測定して1〜18msの緩和時間により定義されるレオロジープロフィールを有する化粧用又は皮膚科用組成物。
【請求項2】
2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテルを含有することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
2つの脂肪鎖を含む前記エーテルが、2つの脂肪鎖を含み、約30℃に等しい温度で固体であり、次式
R−O−R’ (I)
[式中、R及びR’は、同一又は異なってもよく、12〜30個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和の炭化水素骨格基を意味し、R及びR’は、式(I)の化合物が約30℃に等しい温度で固体であるように選択される]に相当するエーテル類から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
水性媒体中に、
− 二硫化セレン、
− 2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテルであって、約30℃以下の温度で固体であり、次式
R−O−R’ (I)
[式中、R及びR’は、同一又は異なってもよく、12〜30個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基を意味し、R及びR’は、式(I)の化合物が約30℃に等しい温度で固体であるように選択される]に相当する、2つの脂肪鎖を含むエーテル類から選択されるもの、及び
− 洗浄基剤
を含む化粧用又は皮膚科用組成物。
【請求項5】
2つの脂肪鎖を含む前記エーテルがジステアリルエーテルであることを特徴とする、請求項3又は4に記載の組成物。
【請求項6】
2つの脂肪鎖を含む前記エーテルが、組成物の総重量に対して0.5重量%以上の量で存在することを特徴とする、請求項3から5までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
2つの脂肪鎖を含む前記エーテルが、組成物の総重量に対して1重量%〜5重量%、好ましくは1.3重量%〜2重量%の範囲の量で含まれることを特徴とする、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記洗浄基剤が、アニオン性、ノニオン性、及び両性又は双性イオン界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤からなることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記洗浄基剤が、
少なくとも1種のアニオン界面活性剤及び少なくとも1種の両性又は双性イオン界面活性剤、或いは
少なくとも1種のアニオン界面活性剤及び少なくとも1種のノニオン界面活性剤、或いは
少なくとも1種のアニオン界面活性剤、少なくとも1種のノニオン界面活性剤及び少なくとも1種の両性又は双性イオン界面活性剤
からなることを特徴とする、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記アニオン界面活性剤が、アルキル硫酸エステル塩及びアルキルエーテル硫酸エステル塩、並びにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項8又は9に記載の組成物。
【請求項11】
前記両性又は双性イオン界面活性剤が、(C〜C20アルキル)ベタイン及び(C〜C20アルキル)アミド(C〜Cアルキル)ベタイン、並びにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項8から10までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記洗浄基剤が、組成物の総重量に対して4重量%〜50重量%、好ましくは4重量%〜20重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
少なくとも18個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪アルコールをも含有することを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記脂肪アルコールが18〜30個の炭素原子を含むことを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記脂肪アルコールが、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコール及びモンタニルアルコール、並びにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項13又は14に記載の組成物。
【請求項16】
前記脂肪アルコールが、組成物の総重量に対して0.5重量%以上の量で存在することを特徴とする、請求項13から15までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
前記アルコールが、組成物の総重量に対して1重量%〜5重量%、好ましくは1.3重量%〜2重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
少なくとも1種のカチオンポリマーをも含むことを特徴とする、請求項1から17までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
少なくとも1種のシリコーンをも含むことを特徴とする、請求項1から18までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
前記水性媒体が、水、又は、水と少なくとも1種の化粧用若しくは皮膚科用として許容される溶媒との混合物からなることを特徴とする、請求項1から19までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
前記化粧用若しくは皮膚科用として許容される溶媒が、C〜C低級アルコール及びポリオールから選択されることを特徴とする、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
二硫化セレン以外の抗フケ剤、抗脱毛剤、酸化剤、セラミド及びプソイドセラミド、ビタミン及びパンテノールを含むプロビタミン、植物性、動物性、鉱物性及び合成のオイル、ワックス、セラミド及びプソイドセラミド、遮光剤、有色又は無色の無機及び有機顔料、染料、真珠光沢剤及び乳白剤、金属イオン封鎖剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、塩基性化剤、無機及び有機増粘剤、抗酸化剤、ヒドロキシ酸、香料及び防腐剤から選択される少なくとも1種の添加物をも含むことを特徴とする、請求項1から21までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
請求項1から22までのいずれか一項に記載の組成物のシャンプーとしての使用。
【請求項24】
25℃で測定して1〜18msの緩和時間により定義されるレオロジープロフィールを得るための、二硫化セレンを含む組成物における、2つの脂肪鎖を含む少なくとも1種のエーテル及び少なくとも18個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪アルコールの使用。
【請求項25】
毛髪及び頭皮に対する前記組成物の適用中に良好な使用特性を得るための、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
前記組成物を適用した後に良好な化粧特性を得るための、請求項24に記載の使用。
【請求項27】
請求項1から22までのいずれか一項に記載の化粧用組成物の有効量を毛髪に対して適用することを含むことを特徴とする化粧トリートメント法。

【公開番号】特開2006−282671(P2006−282671A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−97511(P2006−97511)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】