説明

二重周波数発振器及び合成器を有する変調器

基本周波数で発振し高調波も発生する発振器(10)。基本周波数又は低い高調波がフィードバックの目的で用いられ、基本周波数又は当該低い高調波よりも高い高調波が出力のために用いられる。結果的に、発振器(10)は、出力周波数よりも低い周波数で動作し低コストとなる。発振器(10)に結合された合成器(20)も、この低周波数で動作し、このような発振器(10)及び合成器(20)を有する変調器(5)は、低コストとなる。低い電力消費及び妨害電界に対しての低い感応性がさらなる利点である。フィルタ処理は、複雑さが軽減され、少数の構成要素が小さな構成を導く。発振器(10)は、同調回路(11)と増幅器(12)を有し、増幅器(12)は、フィードバック回路(13)によって帰還される。このような増幅器(12)は、ただの単一のトランジスタ(40)を有するものとすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発振器及び合成器を有する変調器を有する装置に関し、また発振器及び合成器を有する変調器に関し、さらに発振器に関する。
【背景技術】
【0002】
このような装置の例として、無線(ディジタル)スピーカシステム、無線(ディジタル)ヘッドホン、小型電話機その他の民生製品がある。
【0003】
従来技術の変調器が米国特許出願に係る文献のUS5,281,930から知られており、これは、その図1において重み付けフィルタを介して変調信号を受信し位相比較器からローパスフィルタを介して同調信号を受信する電圧制御発振器を開示している。この位相比較器は、電圧制御発振器の分周された出力信号を基準信号発生器と比較する。電圧制御発振器の出力信号を分周するため、分周器が用いられる。位相検出器と分周器とのこの組み合わせは、合成器に置き換えることができる。
【0004】
発振器及び合成器を有する既知の変調器は、短所があり、特に、この変調器が比較的高価であるという事実により、発振器及び合成器が高い変調周波数で動作しなければならず、これにより発振器及び合成器を高価なものとし、或いは発振器及び合成器が例えば変調周波数の半分で動作させられ、この場合に追加の周波数逓倍器が必要となるという不利な面がある。いずれの場合も、変調器自体もこの変調器を有する装置も、比較的に高価なものとなってしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主たる目的は、比較的に低コストな装置を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、主として比較的低コスト装置において用いられる変調器及び発振器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による装置は、発振器及び合成器を有する変調器を有する装置であって、前記発振器は、
・前記合成器から同調信号を受信するための第1の発振器入力と、
・変調信号を受信するための第2の発振器入力と、
・第1の周波数を有する第1の出力信号を前記合成器に供給するための第1の発振器出力と、
・第2の周波数を有する第2の出力信号を変調器出力に供給するための第2の発振器出力と、
を有し、
前記第1の周波数は、基本周波数か又はその高調波周波数であり、前記第2の周波数は、前記第1の周波数及び前記基本周波数の高調波周波数よりも高いものである。
【0008】
基本周波数で発振するときの各発振器は、基本周波数信号を発生するが、1次高調波や2次高調波なども発生する。基本周波数信号(又は1次高調波信号など)は、第1の出力信号として用いることができ、1次高調波信号(又は2次高調波信号など)は、第2の出力信号として用いることができる。当該発振器に、第1の低周波数出力信号を発生するための第1の発振器出力と第2の高周波数出力信号を発生するための第2の発振器出力という2つの発振器出力を設けることにより、第1の低周波数出力信号は合成器に供給され、第2の高周波数出力信号は伝送される。結果として、発振器及び合成器は、低い周波数で動作することができ、変調器及び装置は、低コストを維持する。
【0009】
本発明による装置は、低周波数で動作するときの発振器及び合成器が低電力消費を呈し妨害電界に対する感応性を低いものとする、というさらなる利点を有する。フィルタ処理の複雑さは軽減され、少数の構成要素がより小さい寸法をもたらす。
【0010】
本発明による装置の一実施例は、前記発振器は、
・前記第1及び第2の発振器入力と同調回路出力とを有する同調回路と、
・前記第1及び第2の発振器出力及び前記同調回路出力に結合された増幅器出力を有し、フィードバック回路により帰還される増幅器と、
をさらに有するものによって規定される。この同調回路は、第1の発振器入力を介して受信された同調信号に応じて発振器を同調することを受け持ち、また、例えばオーディオ信号及び/又はビデオ信号などの変調信号により発振器を変調することを受け持つ。当該増幅器は、バッファを形成し増幅率1を有する。この増幅率は、フィードバック回路により調整される。
【0011】
本発明による装置の実施例は、前記増幅器は、前記増幅器入力を構成する制御電極と前記発振器出力を構成する第1及び第2の主電極とを備えたトランジスタを有するものによって規定される。単一のトランジスタの形態のこのような増幅器は、良好に機能し非常に低コストなものである。
【0012】
本発明による装置の実施例は、前記フィードバック回路は、前記第1の主電極及び前記制御電極に結合される第1のキャパシタと、前記第1の主電極及びグランドに結合された第2のキャパシタとを有するものによって規定される。これら第1及び第2のキャパシタは、実電力を浪費せず虚電力だけで済む分圧器を形成する。
【0013】
本発明による装置の実施例は、前記発振器は、前記第1の周波数を抑制するために前記第2の主電極に結合される出力回路をさらに有するものによって規定される。第1の周波数を抑制することにより(振幅=元の振幅の0〜10%)、そして第2の周波数を抑制しないことにより(振幅=元の振幅の90〜100%)、第2の周波数は簡単に変調器出力へ供給可能となる。
【0014】
本発明による装置の実施例は、前記出力回路は、前記第2の主電極及びグランドに結合された第3のキャパシタとインダクタとからなる直列回路と、前記直列回路に並列に結合された第4のキャパシタと、前記第2の主電極及び電源端子に結合された抵抗器とを有するものによって規定される。このような出力回路は良好に機能し、極めて低コストである。
【0015】
本発明による装置の実施例は、前記同調回路は、グランドと第6のキャパシタ及び第7のキャパシタの共通ポイントとに結合された他のインダクタ及び第5のキャパシタの並列回路を有し、前記第6のキャパシタはさらに、前記制御電極に結合され、前記第7のキャパシタはさらに、バリキャップダイオードを介して前記第1の発振器入力に結合され、前記制御電極はさらに、第8のキャパシタを介してグランドにさらに結合された前記第2の発振器入力に他のダイオードを介して結合されているものによって規定される。このような同調回路は、良好に機能して極めて低コストである。
【0016】
本発明による変調器は、発振器及び合成器を有する変調器であって、前記発振器は、
・前記合成器から同調信号を受信するための第1の発振器入力と、
・変調信号を受信するための第2の発振器入力と、
・第1の周波数を有する第1の出力信号を前記合成器に供給するための第1の発振器出力と、
・第2の周波数を有する第2の出力信号を変調器出力に供給するための第2の発振器出力と、
を有し、
前記第1の周波数は、基本周波数か又はその高調波周波数であり、前記第2の周波数は、前記第1の周波数及び前記基本周波数の高調波周波数よりも高いものである。
【0017】
本発明による発振器は、
・合成器から同調信号を受信するための第1の発振器入力と、
・変調信号を受信するための第2の発振器入力と、
・第1の周波数を有する第1の出力信号を前記合成器に供給する第1の発振器出力と、
・第2の周波数を有する第2の出力信号を変調器出力に供給する第2の発振器出力と、
を有し、
前記第1の周波数は、基本周波数か又はその高調波周波数であり、前記第2の周波数は、前記第1の周波数及び前記基本周波数の高調波周波数よりも高い、
発振器である。
【0018】
本発明による変調器及び本発明による発振器の実施例は、本発明による装置の実施例に対応する。
【0019】
本発明は、特に、基本周波数で発振するときの各発振器は、基本周波数信号を発生するが、1次高調波信号や2次高調波信号なども発生するという洞察に基づいており、また、特に、基本周波数か又はその高調波である第1の周波数を有する第1の出力信号がフィードバックの目的のために用いられ、第1の周波数及び当該基本周波数の高調波よりも高い第2の周波数を有する第2の出力信号が出力の目的に用いられるという基本思想に基づいている。
【0020】
本発明は、上記問題を解消し、特に比較的低コストな装置を提供するものであり、特に、低周波数で動作するときの発振器及び合成器が低消費電力を呈して妨害電界に対して感応性が低い、という利点を奏するものである。フィルタ処理は複雑さの少ないものとなり、少数の構成要素が小さな寸法をもたらす。
【0021】
以下、本発明の上記態様及びその他の態様を、実施例により詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
例えば無線(ディジタル)スピーカシステムや無線(ディジタル)ヘッドホン、ベビーホン又はその他の民生機器などのような図1に示される本発明による装置1は、低周波モジュール2及びアンテナ4に結合される高周波モジュール3を有する。高周波モジュール3は、本発明による変調器5を有する。変調器5は、当該低周波モジュールから変調信号を受信するための変調器入力16と電力増幅器6及びフィルタ7を介してアンテナ4に結合される変調器出力25とを有する。
【0023】
図2に示される本発明による変調器5は、本発明による発振器10を有する。発振器10は、第1の発振器入力31と第2の発振器入力32と増幅器12の増幅器入力36に結合される同調回路出力35とを備えた同調回路11を有する。増幅器12は、フィードバック回路13及び同調回路11を介して増幅器入力36に結合される発振器出力33を有し、また第2の発振器出力34を有する。変調器5はさらに、平坦化(レベリング)ブロック22を介して第1の発振器出力33に結合される合成器入力とフィルタ14を介して第1の発振器入力31に結合される合成器出力とを備える合成器20を有する。第2の発振器入力32は、フィルタ15を介して変調器入力15に結合され、第2の発振器出力34は、フィルタ23及びレベリングブロック24を介して変調器出力25に結合される。合成器20はさらに、基準発生器21に結合される。
【0024】
図3に詳しく示される本発明による発振器10は、第1の発振器出力33を構成する第1の主電極(エミッタ)と、第2の発振器出力34を構成する第2の主電極(コレクタ)と、増幅器入力36を構成する制御電極(ベース)とを有するトランジスタ40を有する。トランジスタ40は、他の実施例を排除することなく、増幅器12を実現するための実現性のある具現形態である。上記エミッタは、第1のキャパシタ41を介して当該ベースに結合され、第2のキャパシタ42を介してグランドに結合される。これらキャパシタ41,42は、他の実施例を排除することなく、フィードバック回路13を実現するための実現性のある具現形態である。上記コレクタは、当該コレクタ及びグランドに結合される第3のキャパシタ61とインダクタ62との直列回路と、当該直列回路に並列に結合される第4のキャパシタ63と、当該コレクタとそして抵抗器51を介して電源端子+Vと結合される抵抗器64とを有する出力回路60に結合される。
【0025】
発振器10はさらに、グランドと第6のキャパシタ46及び第7のキャパシタ47の共通ポイントとに結合される、他のインダクタ49及び第5のキャパシタ45の並列回路を有する。第6のキャパシタ46はさらに、上記ベースに結合され、第7のキャパシタ47はさらにバリキャップダイオード43(カソード=第1の発振器入力31)を介して第1の発振器入力31に結合される。上記ベースはさらに、第2の発振器入力32に他のダイオード44を介して結合され、当該入力32はさらに、第8のキャパシタ48を介してグランドに結合される(アノード=第2の発振器入力32;カソード=同調回路出力35)。これら素子43〜49は、他の実施例を排除することなく、同調回路11を実現するための実現性のある具現形態である。
【0026】
第1の発振器入力31は、抵抗器73を介して合成器20に結合され、この抵抗器73はさらにキャパシタ72を介してグランドに結合される。これら素子72,73は、他の実施例を排除することなく、フィルタ14を実現するための実現性のある具現形態である。第2の発振器入力32は、抵抗器71を介して変調器入力16に結合され、この抵抗器71はさらにキャパシタ70を介してグランドに結合される。これら素子70,71は、他の実施例を排除することなく、フィルタ15を実現するための実現性のある具現形態である。
【0027】
抵抗器51及び64の共通ポイントは、キャパシタ52を介して、また2つの直列抵抗器53及び54を介してグランドに結合され、抵抗器53及び54の共通ポイントは、DC設定のためにトランジスタ40のベースに結合される。上記エミッタは、DC電流を導くために抵抗器55を介してグランドに結合され、キャパシタ56を介してレベリングブロック22及び/又は合成器20に結合される。上記コレクタは、キャパシタ65を介してフィルタ23、レベリングブロック24及び/又は変調器出力25に結合される。バリキャップダイオード43(アノード)及びキャパシタ47の共通ポイントは、バリキャップダイオード43のDC設定のために抵抗器73と共に抵抗器50を介してグランドに結合される。
【0028】
各発振器10は、基本周波数で発振するとき、基本周波数信号を発生するが、1次高調波信号や2次高調波信号なども発生する。第1の発振器入力31は、合成器20から同調信号を受信する。第2の発振器入力32は、発振器10を変調するために用いるべき例えばオーディオ信号又はビデオ信号などの変調信号を受信する。そして結果的に変調された信号は、アンテナ4を介して伝送されることになる。第1の発振器出力33は、第1の周波数を有する第1の出力信号を合成器20に供給する。第2の発振器出力34は、第2の周波数を有する第2の出力信号を変調器出力25に供給する。第1の周波数は、基本周波数か又はその高調波周波数であり、第2の周波数は、この第1の周波数及びこの基本周波数の高調波周波数である。基本周波数信号(又は1次高調波信号など)は、第1の出力信号として用いられ、1次高調波信号(又は2次高調波信号など)は、第2の出力信号として用いられる。2つの発振器出力、第1の低周波出力信号を発生するための第1の発振器出力33と第2の高周波出力信号を発生するための第2の発振器出力34とを発振器10に設けることによって、第1の低周波出力信号が合成器20に供給され、第2の高周波出力信号が伝送される。これは、第1の発振器出力33において第2の高周波数を抑制することにより、そして第2の発振器出力34において第1の低周波数を抑制することによって行われる。これについては以下に詳しく説明する。結果として、発振器10及び合成器20は、低い周波数で動作することができ、変調器5及び装置1は低コストを維持する。
【0029】
同調回路11は、第1の発振器入力31を介して受信される同調信号に応じて発振器10を同調させる機能を担い、また、変調信号により発振器10を変調する機能を担う。増幅器12は、バッファを形成し増幅率「1」を有する。この増幅率は、第1及び第2のキャパシタ41及び42を有するフィードバック回路13により調整される。これらキャパシタは、実電力は浪費せず虚電力しか消費しない分圧器を形成する。
【0030】
上記コレクタにおいて、出力回路60は、第1の周波数を抑制する。第1の周波数を抑制し(振幅=元の振幅の0〜10%)、第2の周波数を抑制しない(振幅=元の振幅の90〜100%)ことにより、第2の周波数を変調器出力25に簡単に供給することができる。第1の周波数を抑制するため、キャパシタ61及びインダクタ62は、この第1の周波数とほぼ等しい共振周波数を有する。この共振周波数において、キャパシタ61及びインダクタ62の直列回路の(周波数に依存する)インピーダンスは、抵抗器64のインピーダンス値に比べて小さい。これら素子61〜64は、他の実施例を排除することなく、出力回路60を実現するための実現性ある具現形態である。
【0031】
上記エミッタにおいては第2の周波数が抑制される。第2の周波数を抑制し(振幅=元の振幅の0〜20%)、第1の周波数を抑制しない(振幅=元の振幅の80〜100%)ことにより、第1の周波数を合成器20に簡単に供給することができる。第2の周波数を抑制するため、トランジスタ40及びそのベースに結合された素子により得られる当該エミッタに存在する(周波数に依存する)インピーダンスは、重要な役目を果たす。第2の周波数において、この(周波数依存性の)インピーダンスは、抵抗器55のインピーダンス値に比べて小さい。
【0032】
発振周波数又は基本周波数の同調は、例えば合成器20からの同調電圧をバリキャップダイオード43に供給することによって行われる。発振周波数又は基本周波数は、素子41〜49により規定される。変調信号による発振器10の変調は、他のダイオード44により行われる。
【0033】
発振器入力31,32は、フィルタ14,15の出力に位置づけられるが、代替例としてこれらフィルタ14,15の入力に位置づけられるようにしてもよい。発振器出力33は、レベリングブロック22の入力に位置づけられるが、代替例としてレベリングブロック22の出力に位置づけられてもよい。発振器出力34はフィルタ23の入力に位置づけられているが、代替例としてはフィルタ23の出力又はレベリングブロック24の出力に位置づけられてもよい。換言すれば、本発明の範囲から逸脱することなく、フィルタ14及び15は、同調回路11に一体化されてもよく、フィルタ23及びレベリングブロック22及び24は、増幅器12に一体化されてもよい。或る状況の下では、フィルタ14,15及び/又は23及び/又はレベリングブロック22及び/又は24を省略することができる。
【0034】
なお、上述した実施例は、本発明を限定するのではなく例証するものであり、当業者であれば、添付の請求項の範囲から外れることなく数多くの代替えの実施例を構成することが可能である。請求項において、括弧内に付された参照符号はその請求項を限定するものと解してはならない。「有する」なる動詞及びこれの活用形の使用は、請求項に記載したもの以外の要素又はステップの存在を排除するものではない。要素の単数表現は、かかる要素の複数の存在を排除するものではない。複数の手段を列挙する装置の請求項においては、これら手段の複数が同一アイテムのハードウェアで具現化されるようにしてもよい。単に或る方策が相互に異なる従属請求項において挙げられているという事実は、これらの方策の組み合わせが活用できないことを示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明による変調器を有する本発明による装置を概略的に示す図。
【図2】本発明による発振器を有する本発明による変調器を概略的に示す図。
【図3】本発明による発振器の詳細を概略的に示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発振器及び合成器を有する変調器を有する装置であって、前記発振器は、
・前記合成器から同調信号を受信するための第1の発振器入力と、
・変調信号を受信するための第2の発振器入力と、
・第1の周波数を有する第1の出力信号を前記合成器に供給するための第1の発振器出力と、
・第2の周波数を有する第2の出力信号を変調器出力に供給するための第2の発振器出力と、
を有し、
前記第1の周波数は、基本周波数か又はその高調波周波数であり、前記第2の周波数は、前記第1の周波数及び前記基本周波数の高調波周波数よりも高い、
装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、前記発振器は、
・前記第1及び第2の発振器入力と同調回路出力とを有する同調回路と、
・前記第1及び第2の発振器出力及び前記同調回路出力に結合された増幅器出力を有し、フィードバック回路により帰還される増幅器と、
をさらに有する、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、前記増幅器は、前記増幅器入力を構成する制御電極と前記発振器出力を構成する第1及び第2の主電極とを備えたトランジスタを有する、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置であって、前記フィードバック回路は、前記第1の主電極及び前記制御電極に結合される第1のキャパシタと、前記第1の主電極及びグランドに結合された第2のキャパシタとを有する、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置であって、前記発振器は、前記第1の周波数を抑制するために前記第2の主電極に結合される出力回路をさらに有する、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、前記出力回路は、前記第2の主電極及びグランドに結合された第3のキャパシタとインダクタとからなる直列回路と、前記直列回路に並列に結合された第4のキャパシタと、前記第2の主電極及び電源端子に結合された抵抗器とを有する、装置。
【請求項7】
請求項6に記載の装置であって、前記同調回路は、グランドと第6のキャパシタ及び第7のキャパシタの共通ポイントとに結合された他のインダクタ及び第5のキャパシタの並列回路を有し、前記第6のキャパシタはさらに、前記制御電極に結合され、前記第7のキャパシタはさらに、バリキャップダイオードを介して前記第1の発振器入力に結合され、前記制御電極はさらに、第8のキャパシタを介してグランドにさらに結合された前記第2の発振器入力に他のダイオードを介して結合されている、装置。
【請求項8】
発振器及び合成器を有する変調器であって、前記発振器は、
・前記合成器から同調信号を受信するための第1の発振器入力と、
・変調信号を受信するための第2の発振器入力と、
・第1の周波数を有する第1の出力信号を前記合成器に供給するための第1の発振器出力と、
・第2の周波数を有する第2の出力信号を変調器出力に供給するための第2の発振器出力と、
を有し、
前記第1の周波数は、基本周波数か又はその高調波周波数であり、前記第2の周波数は、前記第1の周波数及び前記基本周波数の高調波周波数よりも高い、
変調器。
【請求項9】
・合成器から同調信号を受信するための第1の発振器入力と、
・変調信号を受信するための第2の発振器入力と、
・第1の周波数を有する第1の出力信号を前記合成器に供給する第1の発振器出力と、
・第2の周波数を有する第2の出力信号を変調器出力に供給する第2の発振器出力と、
を有し、
前記第1の周波数は、基本周波数か又はその高調波周波数であり、前記第2の周波数は、前記第1の周波数及び前記基本周波数の高調波周波数よりも高い、
発振器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−507176(P2008−507176A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520933(P2007−520933)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【国際出願番号】PCT/IB2005/052196
【国際公開番号】WO2006/008672
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】