会議システム、データ処理装置、画像送信方法および画像送信プログラム
【課題】 会議における発表内容の把握を容易にすること。
【解決手段】 MFPは、発表者が操作するPCから発表ページ情報が受信されると(S12)、データに含まれる複数ページのページデータのうちから発表ページ情報で特定される発表ページデータを参加者が操作するPCに送信し(S14)、参加者が操作するPCのうち特定参加装置から要求ページ情報が受信されると(S15)、要求ページ情報で特定される要求ページデータを特定参加装置に送信する(S19)。また、特定参加装置であるPCにおいては、要求ページデータの指定が受け付けられると、要求ページ情報をMFP100に送信し、要求ページデータを受信することに応じて、発表ページデータの画像と要求ページデータの画像とを同時に表示する。
【解決手段】 MFPは、発表者が操作するPCから発表ページ情報が受信されると(S12)、データに含まれる複数ページのページデータのうちから発表ページ情報で特定される発表ページデータを参加者が操作するPCに送信し(S14)、参加者が操作するPCのうち特定参加装置から要求ページ情報が受信されると(S15)、要求ページ情報で特定される要求ページデータを特定参加装置に送信する(S19)。また、特定参加装置であるPCにおいては、要求ページデータの指定が受け付けられると、要求ページ情報をMFP100に送信し、要求ページデータを受信することに応じて、発表ページデータの画像と要求ページデータの画像とを同時に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、会議システム、データ処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムに関し、特に、会議等で発表する資料の画像を送信する会議システム、データ処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議等において、説明用の資料の画像をスクリーンに映し出し、説明することがなされている。近年は、説明用の資料をコンピュータに記憶しておき、そのコンピュータに表示装置としてのプロジェクタ等を接続し、コンピュータが出力する資料の画像をプロジェクタに表示させることが多い。
【0003】
一方、会議に遅れて参加する者は、それまでに発表された内容を知ることを望む場合がある。例えば、特開2000−92217号公報には、自コンピュータが発表者でないときに、発表者のコンピュータのディスプレイに表示された内容と全く同一の内容を自コンピュータに同期して表示する共有モードと、発表者がディスプレイに表示している情報以外の任意の情報を自コンピュータのディスプレイに表示する独立モードとを切り換えるようにした電子会議システムが記載されている。
【0004】
しかしながら、コンピュータを独立モードに切り換えれば、そのとき発表されている内容以外の内容を見ることができるが、発表されている内容と無関係に表示されるので、コンピュータに表示される画面だけから表示されている内容と発表されている内容とを関連付けることができず、発表内容の把握が困難であるといった問題がある。
【特許文献1】特開2000−92217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、会議における発表内容の把握を容易にした会議システムを提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、会議における発表内容の把握を容易にしたデータ処理装置を提供することである。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信方法を提供することである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明のある局面によれば、会議システムは、複数の表示装置と、該複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置とを含む会議システムであって、データ処理装置は、複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置の1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、データに含まれる複数ページのページデータのうちから受信された発表ページ情報で特定される発表ページデータを抽出し、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する発表ページ送信手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうちから要求ページ情報で特定される要求ページデータを抽出し、抽出された要求ページデータを特定参加装置に送信する要求ページ送信手段と、を備え、複数の表示装置それぞれは、要求ページデータの指定を受け付ける指定受付手段と、指定された要求ページデータを識別するための要求ページ情報をデータ処理装置に送信する要求手段と、要求ページデータを受信することに応じて、発表ページデータの画像と、要求ページデータの画像とを同時に表示する表示制御手段と、を備える。
【0010】
この局面に従えば、特定参加装置において、発表者が発表に用いている画像と、それとは異なる画像とが同時に表示されるので、発表者による発表を視聴しつつ関連する画像を見ることができる。その結果、会議における発表内容の把握を容易にした会議システムを提供することができる。
【0011】
好ましくは、データ処理装置は、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、生成された複数のサムネイルを少なくとも1つの参加装置に送信するサムネイル送信手段と、をさらに備え、表示制御手段は、要求ページデータの受信に応じて、発表ページデータのサムネイルを、要求ページデータの画像と同時に表示するサムネイル表示手段を含む。
【0012】
好ましくは、サムネイル表示手段は、発表ページデータのサムネイルと、該発表ページの前後の複数ページの複数のサムネイルとを並べた状態で、発表ページデータのサムネイルを他のサムネイルと表示形態を異ならせて表示する。
【0013】
好ましくは、表示制御手段は、要求ページデータの画像を表示する要求ページ表示手段と、発表ページデータの画像を、要求ページデータの画像と同じサイズで表示する発表ページ表示手段とを含む。
【0014】
好ましくは、データ処理装置は、データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を少なくとも1つの参加装置に送信する識別情報送信手段を、さらに備え、少なくとも1つの参加装置それぞれの表示制御手段は、複数の識別情報を表示する識別情報表示手段を含み、指示受付手段は、表示された複数の識別情報のうちの1つの指定を受け付ける。
【0015】
好ましくは、データ処理装置は、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、複数の識別情報それぞれは、対応するページのサムネイルを含む。
【0016】
好ましくは、データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、データ処理装置は、要求ページデータが表示禁止情報により表示が禁止されている場合、要求ページ送信手段が要求ページデータを送信するのを禁止する送信禁止手段をさらに備える。
【0017】
好ましくは、データは、印刷を禁止するページを特定するための印刷禁止情報を含み、データ処理装置は、発表ページデータまたは要求ページデータが印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、発表ページデータまたは要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備える。
【0018】
この発明の他の局面によれば、データ処理装置は、複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置であって、複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、データに含まれる複数ページのページデータのうち受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する第1送信手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうち要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成する画面生成手段と、生成された第2画面を特定参加装置に送信する第2送信手段と、を備える。
【0019】
この局面に従えば、複数ページのページデータを含むデータが取得され、発表用装置から発表ページ情報が受信されると、発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面が発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信され、少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から要求ページ情報が受信されると、要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面が特定参加装置に送信される。このため、特定参加装置において、発表者が発表に用いている画像とそれとは異なる画像とが同時に表示されるので、特定参加装置のユーザは、発表者による発表を試聴しつつ関連する画像を見ることができる。その結果、会議における発表内容の把握を容易にしたデータ処理装置を提供することができる。
【0020】
好ましくは、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段をさらに備え、第2画面は、発表ページデータのサムネイルと、要求ページデータの画像とを含む。
【0021】
好ましくは、第2画面は、発表ページデータと該発表ページデータの前後の複数ページの複数のサムネイルを含み、該発表ページデータのサムネイルは、他のサムネイルと表示態様が異なる。
【0022】
好ましくは、第2画面は、要求ページデータの画像と同じサイズの発表ページデータの画像を含む。
【0023】
好ましくは、第1画面は、データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を含む。
【0024】
好ましくは、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、複数の識別情報それぞれは、対応するページデータのサムネイルを含む。
【0025】
好ましくは、データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、要求ページデータが表示禁止情報により表示が禁止されている場合、画面生成手段が第2画面を生成するのを禁止する送信禁止手段をさらに備える。
【0026】
好ましくは、データは、印刷を禁止するページデータを特定するための印刷禁止情報を含み、発表ページデータまたは要求ページデータが印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、発表ページデータまたは要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備える。
【0027】
この発明のさらに他の局面によれば、画像送信方法は、複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、データに含まれる複数ページのページデータのうち受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうち要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、生成された第2画面を特定参加装置に送信するステップと、を含む。
【0028】
この局面に従えば、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信方法を提供することができる。
【0029】
この発明のさらに他の局面によれば、画像送信プログラムは、複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、データに含まれる複数ページのページデータのうち受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうち要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、生成された第2画面を特定参加装置に送信するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0030】
この局面に従えば、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部材には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける会議システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、会議システム1は、それぞれがネットワーク2に接続されたデータ処理装置としてのMFP(Multi Function Peripheral)100と、プロジェクタ200と、表示装置としての複数のパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)300,300A〜300Fとが設置される。ここでは、発表者がPC300を操作して、プロジェクタ200に資料を投影させ、参加者がPC300A〜300Fを操作して、資料を閲覧する場合を例に説明する。
【0033】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
【0034】
なお、ここでは1つの会議室で発表する場合を例に説明するが、物理的に離れた複数の空間に参加者が存在してもよい。この場合には、プロジェクタ200に加えて、それが配置される空間と物理的に離れた空間に別のプロジェクタが配置され、プロジェクタ200に表示するのと同じ画像が別のプロジェクタにより表示される。いわゆるテレビ会議システムとして周知の技術である。さらに、プロジェクタ200を用いることなく、参加者のPC300A〜PC300Fそれぞれが備えるディスプレイに発表内容の画像を表示させるようにしてもよい。
【0035】
プロジェクタ200は、ネットワーク2を介してMFP100と通信可能であり、MFP100から受信される画像を表示する。プロジェクタ200は、液晶表示装置、レンズおよび光源を備え、外部から入力されるデータを表示する。光源から発せられる光は、液晶表示装置を透過し、レンズを介して外部に照射される。投影部から照射される光が、スクリーンに照射されると、液晶表示装置に表示された画像を拡大した画像がスクリーンに映し出される。なお、反射率の高い面であれば、壁などを利用することができ、その場合にはスクリーンを設置する必要はない。なお、ここでは、プロジェクタ200を例に説明するが、LCDまたは有機ELD等のディスプレイであってもよい。
【0036】
PC300,300A〜300Fは、一般的なコンピュータであり、MFP100と通信するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。
【0037】
MFP100は、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。なお、本実施の形態においては画像送信装置の一例としてMFP100を例に説明するが、MFP100に代えて、静止画像を記録可能な装置、たとえば、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、コンピュータ等であってもよい。
【0038】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する静止画像を用紙等に形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0039】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる静止画像を一時的に記憶する。
【0040】
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
【0041】
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してPC300,300A〜300Fおよびプロジェクタ200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク2を介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。
【0042】
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNに接続されたファクシミリ装置にファクシミリデータを送信する、またはファクシミリ装置からファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0043】
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のHDD116に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0044】
PC300,300A〜300Fの構成および機能は同じなので、ここではPC300を例に説明する。図4は、PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、PC300は、それぞれがバス308に接続され、PC300の全体を制御するためのCPU301と、CPU301が実行するプログラム等を記憶するためのROM302と、CPU301の作業領域として用いられるRAM303と、PC300をネットワークに接続するためのネットワークI/F304と、大容量記憶装置としてのHDD305と、表示部306と、ユーザの操作の入力を受付ける操作部307と、外部記憶装置309と、を含む。
【0045】
外部記憶装置309は、会議プログラムを記憶したCD−ROM(Compact Disc−ROM)309Aが装着される。CPU301は、外部記憶装置309を介してCD−ROM309Aに記憶された会議プログラムをRAM303にロードし、実行する。なお、会議プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM309Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、HDD305に記憶されたプログラムをRAM303にロードして実行するようにしてもよい。この場合、PC300が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD305に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU301が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0046】
本実施の形態においては、会議の発表者が発表用の資料を静止画像としてPC300に記憶させ、MFP100を介してその発表用の資料をプロジェクタ200に表示させ、会議の参加者がPC300A〜300Fを操作して、発表用資料を閲覧する場合を例に説明する。
【0047】
図5は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。図5を参照して、MFP100が備えるCPU111は、データを取得するためのデータ取得部51と、取得されたデータを記憶するためのデータ記憶部53と、画像を縮小したサムネイルを生成するサムネイル生成部55と、サムネイルを送信するサムネイル送信部56と、発表用のページを特定する発表ページ特定部57と、発表ページを送信する発表ページ送信部59と、要求ページを特定する要求ページ特定部61と、要求ページを送信する要求ページ送信部63と、取得されたデータに制御区分を設定する設定部64と、発表ページまたは要求ページの表示または印刷を禁止する禁止部65と、を含む。
【0048】
データ取得部51は、発表用の資料のデータを取得し、取得されたデータをデータ記憶部53およびサムネイル生成部55に出力する。より具体的には、ユーザが操作部160Bに原稿画像を読み取る原稿読取指示を入力する場合、データ取得部51は、操作部160Bから原稿読取指示が入力される。データ取得部51は、原稿読取指示が入力されると原稿読取部130に原稿画像を読み取らせ、原稿読取部130が原稿画像を読み取って出力する画像を、データとして取得する。データ取得部51は、原稿読取部130が複数枚の原稿を読み取る場合、複数の画像をまとめた1つのデータを取得する。
【0049】
また、データ取得部51は、通信I/F部112がネットワーク2に接続されたPC300からプリントデータを受信する場合、通信I/F部112がPCから受信するプリントデータを、通信I/F部112から取得する。
【0050】
また、通信I/F部112がネットワーク2に接続されたPC300から画像を、例えばFTP(File Transfer Protocol)またはSMB(Server Message Block)の通信プロトコルで受信する場合、通信I/F部112がPC300から受信するデータを取得する。
【0051】
データ記憶部53は、データ取得部51から入力されるデータを、発表者を識別するためのユーザ識別情報と関連付けてHDD116に記憶する。ここでは、データをMFP100に入力する操作をしたユーザを発表者と定め、そのユーザのユーザ識別情報とデータ取得部51から入力されるデータとを関連付けた発表データを生成し、発表データをHDD116に記憶する。発表者が操作部160Bを操作してデータを入力する場合、発表者が操作部160Bに入力するユーザ識別情報を取得し、外部からデータが入力される場合、データとともに入力されるユーザ識別情報を取得する。
【0052】
サムネイル生成部55は、データ取得部51よりデータが入力されると、データに含まれるページデータの画像を縮小したサムネイルを生成し、データ記憶部53によりHDD116に記憶されたデータと関連付ける。データが複数のページデータを含む場合、サムネイル生成部55は、複数のページデータの画像それぞれを縮小した複数のサムネイルを生成する。ここでは、データとサムネイルとを発表データで関連付ける。サムネイルは、データに含まれるページデータを識別するための識別情報である。サムネイル生成部55は、生成したサムネイルをサムネイル送信部56に出力する。
【0053】
設定部64は、データに含まれる複数のページデータそれぞれの制御区分を設定する。具体的には、発表者がPC300を操作し、発表設定画面の送信要求をMFP100に送信すると、発表設定画面をPC300に送信する。発表設定画面の送信要求は、発表者のユーザ識別情報を含む。
【0054】
図6は、発表設定画面の一例を示す図である。図6を参照して、発表設定画面400は、データを指定する領域403と、データに含まれる複数のページデータそれぞれのサムネイルを表示する領域401と、処理対象のページデータを表示する領域405と、制御区分を指定するためのボタン407〜410とを含む。
【0055】
領域403には、発表者のユーザ識別情報に関連付けられたデータのデータ識別情報が表示される。ここでは、データのファイル名をデータ識別情報としている。領域403に表示されたファイル名のいずれかが指定されると、指定されたデータが処理対象に設定され、PC300はデータ識別情報をMFP100に送信する。
【0056】
領域401には、領域403により処理対象に設定されたデータに含まれる複数のページデータの画像をそれぞれ縮小した複数のサムネイルが表示される。ここでは説明のために、サムネイルをページ番号で示している。発表者がサムネイルを指示すれば、指示されたサムネイルのページデータが処理対象に設定され、PC300は処理対象に設定されたページデータを識別するための発表ページ情報をMFP100に送信する。領域405は、領域401において処理対象に設定されたページデータの画像が表示される領域である。
【0057】
ボタン407〜410は、領域401において処理対象に設定されたページデータに対する制御区分を設定するためのボタンである。制御区分は、「制限なし」、「常に表示禁止」、「発表前表示禁止」、「印刷禁止」の4つを含み、ボタン407〜410にそれぞれが割り当てられる。制御区分「制限なし」は、ページデータの出力に制限を課すことなく無条件に出力することを示す。制御区分「常に表示禁止」は、ページデータのプロジェクタ200への表示のみを許可し、PC300,300A〜300Fへの出力を禁止することを示す。制御区分「発表前表示禁止」は、ページデータがプロジェクタ200に表示されることを条件に出力を許可することを示す。制御区分「印刷禁止」は、ページデータの印刷を禁止することを示す。「常に表示禁止」と「発表前表示禁止」とは排他的に設定可能であり、「常に表示禁止」と「発表前表示禁止」とのいずれかと「印刷禁止」とを組み合わせて設定可能である。ボタン407〜410のいずれかが発表者により指定されると、PC300は、ボタン407〜410のうち指定されたものに割り当てられた制御区分をMFP100に送信する。
【0058】
図5に戻って、設定部64は、通信I/F部112がPC300から受信するデータ識別情報、発表ページ情報および制御区分を受信すると、それらを取得する。設定部64は、取得したデータ識別情報と発表ページ情報と制御区分とに基づき、発表ページ情報で識別されるページデータに、制御区分を関連付ける。ここでは、ページデータと制御区分とを発表データで関連付ける。
【0059】
図7は、発表データの一例を示す図である。図7を参照して、発表データは、データごとに1つの発表レコードを含む。発表レコードは、発表者の項目と、発表データ名の項目と、ページ情報の項目とを含む。発表者の項目は、発表者を識別するためのユーザ識別情報が設定される。発表データ名の項目は、データを識別するためのデータ識別情報が設定される。ページ情報の項目は、第1ページ〜第nページそれぞれについてサムネイルの項目と制御区分の項目とを含む。nは正の整数で、データに含まれるページデータの数を示す。
【0060】
ページ情報の項目で第1ページ〜第nページのそれぞれに対応するサムネイルの項目に、データに含まれるページデータの画像のサムネイルが設定され、制御区分の項目に制御区分が設定される。ここでは制御区分は、2桁であり十の位に印刷の制限が割当てられ、一の位に表示の制限が割り当てられる。対応するページが「制限なし」ならば「00」が設定され、印刷禁止ならば十の位が「1」に設定され、印刷禁止でなければ十の位が「0」に設定され、「常に表示禁止」ならば1の位が「1」に設定され、「発表前表示禁止」ならば1の位が「2」に設定される。
【0061】
図5に戻って、発表ページ特定部57は、発表者が発表する際にプロジェクタ200に表示するページデータを特定する。具体的には、発表者がPC300を操作し、発表操作画面の送信要求をMFP100に送信すると、発表操作画面をPC300に送信する。発表操作画面の送信要求は、発表者のユーザ識別情報を含む。発表ページ特定部57は、ユーザがPC300を操作して、データ識別情報と発表ページ情報とを入力すると、PC300がデータ識別情報と発表ページ情報とをMFP100に送信するので、そのデータ識別情報と発表ページ情報とを通信I/F部112が受信すると、それらを取得する。
【0062】
図8は、発表操作画面の一例を示す図である。図8を参照して、発表操作画面420は、図7に示した発表設定画面と比較して、ボタン407〜410を含まない点が異なる。領域403に、発表者のユーザ識別情報と関連付けられたデータのデータ識別情報が表示される。なお、発表者がデータを指定可能にし、発表者が指定したデータのデータ識別情報を表示するようにしてもよい。領域403のうちからユーザが1つを選択すると、選択されたデータに含まれる複数のページデータそれぞれの複数のサムネイルが領域401に表示される。領域401に表示された複数のサムネイルの1つを指定すると、領域405に指定されたサムネイルのページデータの画像が表示されるとともに、データ識別情報とそのページデータを識別するための発表ページ情報とがMFP100に送信される。
【0063】
図5に戻って、サムネイル送信部56は、参加者のPC300A〜300Fからの要求に応じて、発表データのサムネイルを送信する。具体的には、発表データのうちから発表者のユーザ識別情報を含む発表レコードを抽出し、発表レコードに含まれるサムネイルをPC300A〜300Fのうち要求を送信してきたPCに通信I/F部112を介して送信する。発表データのうちに発表者のユーザ識別情報を含む複数の発表レコードが存在する場合、複数の発表レコードそれぞれに含まれるサムネイルを送信する。
【0064】
また、サムネイル送信部56は、制御区分の1の位が「1」に設定されている場合、そのページのサムネイルに代えて予め定められたダミーのサムネイルを送信する。また、制御区分の1の位が「2」に設定されている場合、そのページのページデータが発表ページ送信部59によりプロジェクタ200に送信されていればページのサムネイルを送信するが、そうでなければページのサムネイルに代えて予め定められたダミーのサムネイルを送信する。
【0065】
さらに、サムネイル送信部56は、サムネイルを送信する場合に、制御区分の十の位が「1」に設定されている場合、サムネイルを印刷が禁止されていることを示す表示態様に変換して送信する。印刷が禁止されていることを示す表示態様は、たとえば、サムネイルに印刷禁止を示す印が付加された態様であってもよいし、予め定められた画像のサムネイルであってもよいし、
発表ページ特定部57は、通信I/F部112がPC300から送信されるデータ識別情報と発表ページ情報とを受信すると、それらを取得する。発表ページ特定部57は、取得したデータ識別情報と発表ページ情報とを禁止部65および発表ページ送信部59に出力する。
【0066】
禁止部65は、発表データ特定部57からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、発表データを参照し、データ識別情報を含む発表レコードを抽出する。そして、抽出された発表レコードの発表ページ情報により特定されるページの制御区分を読み出し、制御区分の1の位が「0」ならば、発表ページ送信部59に送信許可を出力するが、制御区分の1の位が「1」ならば、発表ページ送信部59に送信不許可を出力する。また、制御区分の1の位が「2」の場合、発表ページ情報により特定されるページが発表ページ送信部59によりプロジェクタ200に送信されていれば、発表ページ送信部59に送信許可を出力するが、発表ページ情報により特定されるページが発表ページ送信部59によりプロジェクタ200に送信されていなければ、発表ページ送信部59に送信不許可を出力する。
【0067】
発表ページ送信部59は、発表データ特定部57からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから発表ページ情報で特定されるページデータを、プロジェクタ200に送信する。これにより、プロジェクタ200によりページデータの画像が投影される。さらに、発表ページ送信部59は、データ識別情報および発表ページ情報により特定されるページデータを、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、参加者のPC300A〜300Fに発表ページ識別情報とともに送信する。
【0068】
要求ページ特定部61は、参加者が所望する要求ページのページデータを特定する。具体的には、参加者が、PC300A〜300Fを操作し、閲覧画面の送信要求をMFP100に送信すると、閲覧画面をPC300A〜300Fに送信する。要求ページ特定部61は、参加者がPC300A〜300Fを操作して、データ識別情報と要求ページ情報とを入力すると、PC300A〜300Fがデータ識別情報と要求ページ情報とをMFP100に送信する。要求ページ特定部61は、通信I/F部112がPC300A〜300Fのいずれかから送信されるデータ識別情報と要求ページ情報とを受信すると、それらを取得する。要求ページ特定部61は、取得したデータ識別情報と要求ページ情報とを禁止部65および要求ページ送信部63に出力する。
【0069】
禁止部65は、要求ページ特定部61からデータ識別情報と要求ページ情報とが入力されると、発表データを参照し、データ識別情報を含む発表レコードを抽出する。そして、抽出された発表レコードの要求ページ情報により特定されるページの制御区分を読み出し、制御区分の1の位が「0」ならば、要求ページ送信部63に送信許可を出力するが、制御区分の1の位が「1」ならば、要求ページ送信部63に送信不許可を出力する。また、制御区分の1の位が「2」の場合、要求ページ情報により特定されるページが要求ページ送信部63によりプロジェクタ200に送信されていれば、要求ページ送信部63に送信許可を出力するが、要求ページ情報により特定されるページが要求ページ送信部63によりプロジェクタ200に送信されていなければ、要求ページ送信部63に送信不許可を出力する。
【0070】
また、禁止部65は、制御区分の十の位が「0」ならば、要求ページ送信部63に印刷許可を出力するが、制御区分の十の位が「1」ならば、要求ページ送信部63に印刷不許可を出力する。
【0071】
要求ページ送信部63は、データ識別情報と要求ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから要求ページ情報で特定されるページデータを、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、参加者のPC300A〜300Fのうちデータ識別情報と要求ページ情報とを送信してきたものに送信する。また、要求ページ送信部63は、禁止部65より印刷不許可が入力される場合、印刷を禁止に設定したページデータとデータ識別情報と要求ページ情報とを参加者のPC300A〜300Fのうちデータ識別情報と要求ページ情報とを送信してきたものに送信する。発表者により印刷禁止に設定されたページデータが、参加者のPC300A〜300Fにより印刷されるのを禁止するためである。
【0072】
図9は、参加者が操作するPCが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。ここでは、PC300Aを例に説明する。図9を参照して、PC300AのCPU301は、発表ページを受信する発表ページ受信部311と、サムネイルを受信するサムネイル受信部313と、閲覧画面の表示を制御する表示制御部315と、要求ページの指定を受け付ける指定受付部317と、要求ページの送信を要求する要求部319と、要求ページのページデータを受信する要求ページ受信部321と、を含む。
【0073】
発表ページ受信部311は、ネットワークI/F304を制御して、MFP100が送信する発表ページのページデータと、データ識別情報と発表ページ情報とを受信し、受信したページデータとデータ識別情報と発表ページ情報とを表示制御部315に出力する。サムネイル受信部313は、ネットワークI/F304を制御して、MFP100が送信するサムネイルを受信し、受信したサムネイルを表示制御部315に出力する。
【0074】
表示制御部315は、発表ページを表示する発表ページ表示部323と、サムネイルを表示するサムネイル表示部325と、識別情報を表示する識別情報表示部327と、要求ページを表示する要求ページ表示部329と、を含む。
【0075】
発表ページ表示部323は、発表ページ受信部311から入力されるページデータを閲覧画面の発表ページを表示する領域に表示するとともに、発表ページ受信部311から入力されるデータ識別情報と発表ページ情報とをサムネイル表示部325に出力する。
【0076】
サムネイル表示部325は、発表ページ表示部323からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、サムネイル受信部313から入力されるサムネイルのうちからデータ識別情報で特定される複数のサムネイルを閲覧画面のサムネイルを表示する領域に表示する。また、サムネイル表示部325は、発表ページ表示部323から入力される発表ページ情報で特定される発表ページのサムネイルを中心にして、発表ページの前後のページのサムネイルを並べて表示し、発表ページ情報で特定される発表ページのサムネイルを他のサムネイルと表示態様を異ならせて表示する。たとえば、発表ページ情報で特定される発表ページのサムネイルを、他のページのサムネイルよりも明度を高くして表示する。
【0077】
これにより、データに含まれる複数のページデータの一部の複数のサムネイルが、発表ページのサムネイルを中心にして、発表ページの前後のページのサムネイルとともに表示されるので、参加者は、発表ページの前後のページをサムネイルで確認することができる。また、発表ページのサムネイルが他のサムネイルよりも明度を高くして表示されるので、複数のサムネイルのうちで発表ページのサムネイルを参加者に知らせることができる。また、発表者により表示が禁止されているページデータについてはダミーのサムネイルが表示されるので、発表者が表示を禁止したページデータのサムネイルが表示されることがない。さらに、発表者により印刷が禁止されているページデータのサムネイルは、印刷が禁止されたことを示す表示態様で表示されるので、参加者は印刷することができないことをサムネイルを見て知ることができる。
【0078】
識別情報表示部327は、サムネイル受信部313から入力されるサムネイルのうちから参加者が閲覧画面で指定したデータ識別情報で特定される複数のサムネイルを閲覧画面の識別情報を表示する領域に表示する。
【0079】
指定受付部317は、閲覧画面の識別情報が表示される領域に表示された複数のサムネイルのうちから1つの指定を受け付ける。指定受付部317は、指定されたサムネイルのページデータが含まれるデータのデータ識別情報と、該サムネイルに対応するページデータを識別するための要求ページ情報を要求部319に出力する。
【0080】
要求部319は、指定受付部317から入力されるデータ識別情報と要求ページ情報とを含む送信要求をMFP100に送信する。上述したように、MFP100は、送信要求を受信すると、データ識別情報と要求ページ情報とで特定されるページデータを送信するので、要求ページ受信部321は、ネットワークI/F304を制御して、MFP100から送信されるページデータを受信し、受信されたページデータを表示制御部315に出力する。
【0081】
要求ページ表示部329は、要求ページ受信部321からページデータが入力されると、そのページデータを閲覧画面の要求ページを表示する領域に表示する。これにより、参加者は、発表者が発表のために指定したページの画像とは関係なく、所望のデータの所望のページの画像を閲覧することができる。
【0082】
図10(A)は、閲覧画面の一例を示す第1の図である。図10(A)を参照して、閲覧画面500は、データを指定するデータ領域503と、発表ページのページデータを含む複数のページデータそれぞれのサムネイルを表示する発表ページマーク領域501と、処理対象のページデータを表示するページ表示領域505と、識別情報を表示する要求ページマーク領域507と、を含む。
【0083】
データ領域503には、発表者のユーザ識別情報に関連付けられたデータのデータ識別情報が表示される。ここでは、データのファイル名をデータ識別情報とし、ファイル名「資料2」のデータにハッチングが付され、発表者が選択しているデータであることが示されている。データ領域503に表示されたファイル名のいずれかが指定されると、指定されたデータのデータ識別情報がMFP100に送信される。
【0084】
発表ページマーク領域501は、発表者が指定した発表データに含まれる複数のページデータの画像をそれぞれ縮小したサムネイルが表示される。なお、ここでは説明のためにサムネイルにページ番号を付して示している。また、第5ページのサムネイルが他のサムネイルと異なる表示態様で表示され、ファイル名「資料2」のデータの第5ページのページデータが発表者により発表されているデータであることが示される。
【0085】
なお、図では、異なる表示態様で表示されていることを太枠の印で示している。太枠の印は、他のサムネイルと異なる表示態様であること、例えば他のサムネイルよりも明度が高いことを示す。さらに、発表中のページである第5ページのサムネイルが中心に配置され、その前後の複数のページのサムネイルが第5ページのサムネイルの左右それぞれに表示される。
【0086】
また、ここでは、発表前のページデータの表示が禁止され、制御区分の1の位が「2」に設定されている場合を例に示している。発表前のページデータのサムネイルに代えてダミーのサムネイルが表示される。ここでは、ダミーのサムネイルに斜線のハッチングを付して示している。
【0087】
ページ表示領域505には、発表中のページである第5ページのページデータの画像が表示される。
【0088】
要求ページマーク領域507には、データ領域503に表示されたデータ識別情報のうちから参加者により指示されたデータ識別情報で特定されるデータに含まれる複数のページデータそれぞれのサムネイルが識別情報として表示される。ここでは、発表ページマーク領域501に表示されるのと同じサムネイルが表示されている場合を例に示している。
【0089】
ユーザが領域507に表示された複数のサムネイルのうちから1つを指示すれば、PC300Aは、指示されたサムネイルに対応するページデータを含むデータのデータ識別情報と、そのページデータを識別するための要求ページ情報とをMFP100に送信する。MFP100は、データ識別情報と要求ページ情報とで特定されるページデータを返信するので、PC300AはMFP100から受信するページデータを、処理対象としてページ表示領域505に表示する。
【0090】
図10(B)は、閲覧画面の一例を示す第2の図である。図10(B)に示す閲覧画面500Aは、図10(A)に示した閲覧画面500において、データ領域503のファイル名「資料3」が指示され、要求ページマーク領域507において第6ページが指示された場合に表示される閲覧画面を示している。
【0091】
図10(B)を参照して、データ領域503のファイル名「資料3」に太枠の印が表示され、ファイル名「資料3」のデータが指示されたことが示される。
【0092】
発表ページマーク領域501は、図10(A)に示した閲覧画面500の発表ページマーク領域501と同じである。要求ページマーク領域507には、ファイル名「資料3」のデータに含まれる複数のページデータのサムネイルが表示される。ここでは、第6ページのサムネイルに太枠の印が表示され、第6ページのサムネイルがユーザにより指示されたことが示される。さらに、指示されたページであるファイル名「資料3」の第6ページのサムネイルが中心に配置され、その前後の複数のページのサムネイルが第6ページのサムネイルの左右それぞれに表示される。
【0093】
ページ表示領域505には、発表中のページであるファイル名「資料2」の第5ページのページデータの画像が領域505Aに表示され、ユーザにより指示されたファイル名「資料3」のデータの第6ページのページデータの画像が領域505Bに表示される。領域505Aと領域505Bとは同じ大きさであり、それらに表示される画像のサイズも同じである。このため、ユーザは、発表中のページデータの画像と、指示したページデータの画像とを同時に確認することができる。なお、発表者が発表しているページを変更した場合には、領域505Aに変更後のページのページデータの画像が表示され、変更後のページのサムネイルが発表ページマーク領域501の中心に配置され、他のサムネイルと異なる表示態様で表示される。
【0094】
なお、ここでは、発表中のページであるファイル名「資料2」の第5ページのページデータの画像と、参加者であるユーザにより指示されたファイル名「資料3」のデータの第6ページのページデータの画像とを同じサイズで表示するようにしたが、ページ表示領域505に発表中のページであるファイル名「資料2」の第5ページのページデータの画像を表示することなく、ページ表示領域505の全体にファイル名「資料3」のデータの第6ページのページデータの画像を表示するようにしてもよい。この場合であっても、発表ページマーク領域501にファイル名「資料2」の第5ページのページデータのサムネイルが表示されているので、ユーザはこのサムネイルを見て発表ページのページデータの内容を把握することができる。なお、発表者が発表しているページを変更した場合には、発表ページマーク領域501が更新され、変更後のページのページデータのサムネイルが発表ページマーク領域501の中心に配置され、他のサムネイルと異なる表示態様で表示される。
【0095】
図11は、MFPで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。表示制御処理は、MFP100のCPU111が表示制御プログラムを実行することによりCPU111により実行される処理である。図11を参照して、CPU111は、ユーザのログインを受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。ユーザのログインを受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、ログインを受け付けたならば(ステップS01でNO)処理をステップS02に進める。具体的には、PC300,300A〜300Fのいずれか1つからログインの要求を受け付け、認証が成功すれば処理をステップS02に進める。CPU111は、ログインを受け付けることを条件に表示制御処理を実行するので、ログインを受け付けた数のタスクプロセスを生成し、それぞれを並列して実行する。以下、ログインを受け付けて認証されたユーザをログインユーザという。
【0096】
ステップS02においては、データを受信したか否かを判断する。データを受信したならば処理をステップS03に進め、そうでなければ処理をステップS08に進める。そして、処理をステップS03に進める場合、受信されたデータをHDD116に記憶し(ステップS03)、ログインユーザを発表者に設定する(ステップS04)。複数のデータを受信する場合には、複数のデータそれぞれをHDD116に記憶する。そして、データに含まれる複数のページデータの画像ごとにサムネイルを生成する(ステップS05)。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとにサムネイルを生成する。そして、発表レコードを生成し(ステップS06)、HDD116に記憶されている発表データに追加して記憶する(ステップS07)。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとに発表レコードを生成し、発表データに追加して記憶する。
【0097】
ステップS08においては、ログインユーザが会議の参加者か否かを判断する。予め会議の参加者をMFP100に登録しておくようにし、ログインユーザが参加者として登録されているか否かを判断する。参加者として登録されているならば処理をステップS09に進め、そうでなければ処理をステップS12に進める。ここでは、PC300Aを操作する参加者がログインした場合を例に説明する。
【0098】
ステップS09においては、発表者がログインしているか否かを判断する。発表者がログインすることにより実行される他のタスクプロセスにおいて、ステップS04が実行されて、発表者として設定されたユーザが存在するか否かを判断する。発表者がログインしていれば処理をステップS10に進めるが、そうでなければ処理をステップS02に戻す。
【0099】
ステップS10においては、ステップS09においてログインした参加者が操作するPC300Aにサムネイルを送信する。ステップS05において生成されたサムネイルを、PC300Aに通信I/F部112を介して送信する。ステップS02において複数のデータが受信された場合には、複数のデータに対してそれぞれ生成された複数のサムネイルを送信する。次のステップS11においては、発表ページのページデータをログインユーザのPC300Aに送信する。後述するステップS12において受信される発表ページ情報で特定される発表ページのページデータをPC300Aに通信I/F部112を介して送信する。ただし、発表ページの制御区分の一の位が「1」に設定されている場合は、ページデータを送信しない。発表者がプロジェクタ200への表示のみに制限しているからである。
【0100】
ステップS12においては、発表者が操作するPC300から発表ページ情報を受信したか否かを判断する。発表ページ情報を受信したならば処理をステップS13に進め、そうでなければ処理をステップS15に進める。ステップS02において複数のデータが受信された場合には、発表ページ情報に加えて、データ識別情報を受信する。
【0101】
ステップS13においては受信された発表ページ情報をHDD116に記憶する。そして、HDD116に記憶されている発表データの内から発表ページ情報で特定されるページデータを抽出し、抽出されたページデータをプロジェクタ200に送信するとともに、参加者としてログインしているすべてのユーザが操作するPC300A〜300Fに送信する(ステップS14)。ただし、発表ページの制御区分の一の位が「1」に設定されている場合は、ページデータを参加者としてログインしているすべてのユーザが操作するPC300A〜300Fに送信しない。発表者がプロジェクタ200への表示のみに制限しているからである。ステップS11においてはログインした参加者が操作するPC300Aに発表ページ情報で特定されるページデータを送信するのに対し、ステップS14においては、そのときにログインしているすべての参加者それぞれが操作するPC300A〜300Fに送信する点で異なる。
【0102】
次のステップS15においては、参加者が操作するPC300A〜300Fのいずれかから要求ページ情報を受信したか否かを判断する。通信I/F部112がPC300A〜300Fのいずれかから要求ページ情報を受信する場合、処理をステップS16に進め、そうでなければ処理をステップS20に進める。ステップS02において複数のデータが受信された場合には、要求ページ情報に加えて、データ識別情報を受信する。
【0103】
ステップS16においては、要求ページ情報で特定されるページデータが表示禁止に設定されている否かを判断する。HDD116に記憶されている発表データを検索し、要求ページ情報で特定されるページの制御区分の1の位が「1」に設定されている場合、または「2」に設定されており、当該ページデータがステップS14において送信されていない場合、表示禁止と判断する。表示禁止と判断する場合、処理をステップS20に進め、表示禁止と判断しない場合は処理をステップS17に進める。
【0104】
ステップS17においては、要求ページ情報で特定されるページデータが印刷禁止に設定されているか否かを判断する。HDD116に記憶されている発表データを検索し、要求ページ情報で特定されるページの制御区分の十の位が「1」に設定されている場合、印刷禁止と判断する。印刷禁止と判断する場合、処理をステップS18に進め、印刷禁止と判断しない場合はステップS18をスキップして処理をステップS19に進める。ステップS18においては、要求ページ情報で特定されるページデータを印刷禁止に設定する。例えば、印刷を禁止するコマンドをページデータに埋め込む等すればよい。
【0105】
ステップS19においては、要求ページ情報で特定されるページデータを、PC300A〜300Fのうち要求ページ情報を送信してきたものに送信する。具体的には、通信I/F部112を介して、要求ページ情報で特定されるページデータを送信する。ここでは、PC300Aが要求ページ情報を送信してきたので、PC300Aにおいて要求ページ情報で特定されるページデータが表示される。
【0106】
ステップS21においては、会議が終了したが否かを判断する。会議が終了したならば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS02に戻す。発表者が操作するPC300から終了コマンドを受信する場合、または、PC300Aとの通信セッションが切断された場合に会議が終了したと判断する。PC300Aは、予め設けられた会議終了ボタンが指示されると、終了コマンドを送信するようにすればよい。
【0107】
一方、ステップS20においては、エラーメッセージをPC300A〜300Fのうち要求ページ情報を送信してきたものに送信する。具体的には、通信I/F部112を介して、要求ページ情報で特定されるページデータを送信する。
【0108】
図12は、PCで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。この表示制御処理は、参加者が操作するPC300A〜300FそれぞれのCPU301が表示制御プログラムを実行することによりCPU301により実行される処理である。ここでは、PC300Aが表示制御プログラムを実行する場合を例に説明する。
【0109】
図12を参照して、CPU301Aは、ログイン要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS31)。ログイン要求を受け付けるまで待機状態となり(ステップS31でNO)、ログイン要求を受け付けたならば処理をステップS32に進める。ここでいうログイン要求は、MFP100にログインするための要求である。
【0110】
ステップS32においては、PC300Aを操作するユーザを識別するためのユーザ識別情報を含むログイン要求をMFP100に送信し、MFP100にログインする。MFP100は、参加者がログインすると、既にログインしている発表者が操作するPC300から受信したデータに含まれる複数のページデータの画像を縮小したサムネイルを送信するので、PC300Aは、MFP100からサムネイルを受信する(ステップS33)。なお、MFP100が、既にログインしている発表者が操作するPC300から複数のデータを受信する場合、MFP100は、複数のデータそれぞれに対するサムネイルを送信するので、PC300Aは、MFP100から複数のデータそれぞれに対するサムネイルを受信する。
【0111】
そして、受信されたサムネイルをHDD305にする(ステップS34)。つぎに、表示モードを連続モードに切り換える(ステップS35)。そして、MFP100から発表ページのページデータを受信したか否かを判断する(ステップS36)。MFP100は、発表者が操作するPC300から発表ページ情報を受信すると、その発表ページ情報で特定されるページデータを参加者が操作するPC300A〜300Fに送信する。MFP100は、PC300Aのユーザがログインした時点において、既に他のPCに送信されている発表ページのページデータをPC300Aに送信するので、MFP100から送信されるページデータをネットワークI/F304を受信したか否かを判断する。発表ページのページデータを受信したならば処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理をステップS44に進める。なお、ステップS33においてMFP100から複数のデータそれぞれに対するサムネイルを受信する場合、発表ページのページデータに加えて、データ識別情報が送信されてくるので、そのデータ識別情報を受信する。
【0112】
ステップS37においては、発表ページと前後のページのサムネイルとを図10(A)に示す閲覧画面500のサムネイルを表示する発表ページマーク領域501に表示する。次のステップS38においては、ステップS34においてHDD305に記憶されたサムネイルの一部を図10(A)に示す閲覧画面500の識別情報を表示する要求ページマーク領域507に表示する。最初に発表ページマーク領域505に表示されるサムネイルは、要求ページマーク領域507に表示されるサムネイルと同じにしてもよい。この場合であっても、要求ページマーク領域507に表示されるサムネイルは、発表ページマーク領域505に表示されるサムネイルとは独立して、異なるサムネイルを表示することができる。
【0113】
ステップS39においては、表示モードが連動モードに切り換えられているか否かを判断する。表示モードは、ステップS35において連動モードに切り換えられた後、後述するステップS42またはステップS43において独立モードまたは連動モードのいずれかに切り換えられる。表示モードが連動モードに切り換えられているならば処理をステップS40に進めるが、そうでなく表示モードが独立モードに切り換えられているならばステップS40をスキップして処理をステップS41に進める。
【0114】
ステップS40においては閲覧画面500のページ表示領域505にステップS36において受信されたページデータを表示する。これにより、発表者がPC300を操作して指定した発表ページのページデータがページ表示領域505に表示される。発表ページのページデータは、プロジェクタ200に表示されているページデータである。
【0115】
ステップS41においては、表示モードを切り換える指示を受け付けたか否かを判断する。参加者であるユーザが操作部307を操作して表示モードを切り換える指示を入力すると表示モードの切り換え指示を受け付ける。独立モードに切り換える指示を受け付けたならば処理をステップS42に進め、連動モードに切り換える指示を受け付けたならば処理をステップS43に進める。ステップS42においては、表示モードを独立モードに切り換え、処理をステップS44に進める。ステップS43においては、表示モードを連動モードに切り換え、処理をステップS44に進める。
【0116】
ステップ44においては、表示モードが独立モードに切り換えられているか否かを判断する。独立モードに切り換えられているならば処理をステップS45に進めるが、そうでなければ処理をステップ55に進める。
【0117】
ステップS45においては、閲覧画面500のデータ領域503に表示されているファイル名を選択可能に設定する。これにより、参加者であるユーザがPC300Aの操作部307を操作してデータ領域503に表示されている複数のファイル名のうちから任意の1つを選択可能になる。
【0118】
次のステップS46においては、閲覧画面500の要求ページマーク領域507に表示されているサムネイルを選択可能に設定する。これにより、参加者であるユーザがPC300Aの操作部307を操作して要求ページマーク領域507に表示されている複数のサムネイル(識別情報)のうちから任意の1つを選択可能になる。
【0119】
ステップS47においては、データの変更を受け付けたか否かを判断する。閲覧画面500のデータ領域505に表示されているファイル名が選択されるとデータの変更を受け付ける。データの変更を受け付けると処理をステップS48に進めるが、そうでなければステップS48をスキップして処理をステップS49に進める。ステップS48においては、変更後のデータに対応するサムネイルをHDD305から読み出し、その一部を閲覧画面500の要求ページマーク領域507に表示する。ステップS46において、サムネイルが選択可能に設定されているので、変更後のデータに対応するサムネイルを選択することが可能になる。
【0120】
ステップS49においては、要求ページの指示を受け付けたか否かを判断する。閲覧画面500の要求ページマーク領域507に表示されているサムネイルの任意の1つを選択する指示をユーザが操作部307に入力すれば、要求ページの指示を受け付ける。要求ページは、選択されたサムネイル(識別情報)に対応するページデータである。要求ページの指示を受け付けたならば処理をステップS50に進めるが、そうでなければ処理をステップS55に進める。
【0121】
ステップS50においては、閲覧画面500の要求ページマーク領域507を更新する。具体的には、要求ページマーク領域507に表示されている複数のサムネイルのうち、ユーザにより選択されたサムネイルの表示態様を他のサムネイルの表示態様と異なる表示態様に変更する。例えば、選択されたサムネイルを他のサムネイルよりも明度を高くして表示する。また、選択されたことを示す印として、例えば、太枠で囲むなどしてもよい。これにより、ユーザが選択したページデータをユーザに明示することができる。
【0122】
ステップS51においては、ユーザにより選択されたサムネイルに対応するページデータを識別するための要求ページ情報をMFP100に送信する。具体的には、ネットワークI/F304を介して、要求ページ情報をMFP100に送信する。ステップS47において、データが変更された場合には、要求ページ情報に加えて変更後のデータのデータ識別情報を送信する。要求ページ情報を受信したMFP100は、要求ページ情報で特定されるページデータの表示が可能であれば、そのページデータを返信するが、表示不可能であればエラーメッセージを送信する。このため、ステップS52においては要求ページのページデータを受信したか否かを判断する。要求ページのページデータを受信したならば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS54に進める。ステップS54においては、エラーメッセージを受信するので、そのエラーメッセージを表示部306に表示する。
【0123】
ステップS53においては、受信された要求ページのページデータを図10(B)に示す閲覧画面500Aのページ表示領域505に表示する。これにより、発表者が発表しているページのページデータの画像が図10(B)に示す閲覧画面500Aの領域505Aに表示され、参加者であるユーザがPC300Aに指示したページデータの画像が領域505Bに表示される。このため、発表者が発表に用いているページデータの画像と、参加者であるユーザがPC300Aに指示したページデータの画像とが同じサイズで表示されるので、参加者にとって発表されている内容を視聴しながら、それに関連する画像とを1つの閲覧画面500Aで視認することができる。
【0124】
ステップS55においては、会議が終了したか否かを判断する。会議が終了したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS36に戻す。
【0125】
図13は、PCで実行される印刷制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。こ印刷制御処理は、参加者が操作するPC300A〜300FそれぞれのCPU301が印刷制御プログラムを実行することによりCPU301により実行される処理である。ここでは、PC300Aが印刷制御プログラムを実行する場合を例に説明する。上述したように、MFP100から受信されるページデータは、発表者によりページデータが印刷禁止に設定されている場合、印刷禁止に設定されたページデータが受信される。
【0126】
図13を参照して、CPU301は、印刷指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップ61でNO)、印刷指示を受け付けると(ステップS61でYES)、処理をステップS62に進める。ユーザが、操作部307に印刷指示を入力すると印刷指示を受け付ける。
【0127】
ステップS62においては、印刷指示されたページデータが印刷禁止に設定されているか否かを判断する。印刷禁止に設定されているならば処理をステップS63に進めるが、そうでなければ処理をステップS64に進める。
【0128】
ステップS63においてはエラーメッセージを表示部306に表示し、処理を終了する。ここでのエラーメッセージは、印刷が禁止されていることを示すメッセージである。一方、ステップS64においては、ページデータを印刷し、処理を終了する。発表者により印刷禁止に設定されたページデータを、参加者は印刷することができないので、発表者の意思を尊重することができる。
【0129】
<変形例>
上述した会議システム1は、MFP100から参加者のPC300A〜300Fにサムネイルおよびページデータを送信するものであったが、MFP100において、参加者のPC300A〜300Fで表示するための画面を生成し、その生成した画面を参加者のPC300A〜300Fに送信するようにしてもよい。この場合、MFP100はWebサーバとして機能し、参加者のPC300A〜300Fからの要求により、たとえばHTML(Hypertext Markup Language)等のマークアップ言語で記述されたWebページを生成し、返信する。このようにすれば、参加者のPC300A〜300Fにブラウジングプログラムをインストールするだけで閲覧画面を表示部306に表示させることができる。
【0130】
以下、上述した会議システムと異なる点を主に説明する。図14は、変形例におけるMFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示す機能ブロック図である。図14を参照して、図5に示した機能ブロック図と異なる点は、サムネイル送信部56を削除した点、発表ページ送信部59に代えて第1画面生成部71および第1画面送信部73を備える点、要求ページ送信部63に代えて第2画面生成部75および第2画面送信部77を備える点である。
【0131】
第1画面生成部71は、サムネイル生成部55からサムネイルが入力され、発表ページ特定部からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力される。第1画面生成部71は、発表ページ特定部57からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読み出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから発表ページ情報で特定されるページデータを抽出し、抽出されたページデータをプロジェクタ200に送信する。これにより、プロジェクタ200によりページデータの画像が投影される。
【0132】
さらに、第1画面生成部71は、サムネイル生成部55から入力されるサムネイルと、発表ページ情報で特定されるページデータをとから閲覧画面500を生成する。具体的には、サムネイル生成部55から入力されるサムネイルのうち、発表ページ情報で特定されるページデータとそのページデータの前後の複数ページそれぞれに対応するサムネイルを閲覧画面500の発表ページマーク領域501に配置するとともに、同じサムネイルを要求ページマーク領域507に配置する。さらに、発表ページ情報で特定されるページデータの画像をページ表示領域505に配置する。また、発表データにより発表者のユーザ識別情報に関連付けられたデータを識別するためのデータ識別情報、ここではファイル名を閲覧画面500のデータ領域503に配置する。第1画面生成部71は、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、生成した閲覧画面を第1画面送信部73および第2画面生成部75に出力する。
【0133】
第1画面送信73は、第1画面生成部75から閲覧画面500が入力されると、参加者のPC300A〜300Fに送信する。
【0134】
第2画面生成部75は、要求ページ特定部61からデータ識別情報と要求ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読み出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから要求ページ情報で特定されるページデータを抽出する。第2画面生成部75は、第1画面生成部71から入力される図10(A)に示した閲覧画面500から図10(B)に示した閲覧画面500Aを生成する。具体的には、閲覧画面500のページ表示領域505に表示されているページデータの画像を、閲覧画面500Aのページ表示領域505内の領域505Aに配置し、抽出したページデータの画像をページ表示領域505内の領域505Bに配置する。さらに、第2画面生成部75は、禁止部より印刷不許可が入力される場合、印刷を禁止に設定したページデータの画像をページ表示領域505内の領域505Bに配置する。発表者により印刷が禁止に設定されたページデータの画像が、参加者のPC300A〜300Fにより印刷される能禁止するためである。そして、生成した閲覧画面500Aを、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、第2画面送信部77に出力する。
【0135】
第2画面送信部77は、第2画面生成部75より入力される閲覧画面500を禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、参加者のPC300A〜300Fのうちデータ識別情報と要求ページ情報とを送信してきたものに送信する。
【0136】
図15は、変形におけるMFPが備えるCPUが実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15を参照して、CPU111Aは、発表設定画面の送信要求を受信したか否かを判断する(ステップS101)。発表設定画面の送信要求を受信したならば処理をステップS102に進めるが、そうでなければ処理をステップS108に進める。ここでは、発表者が操作するPC300から発表設定画面の送信要求を受信する場合を説明する。
【0137】
ステップS102においては、送信要求を送信してきたPC300に発表設定画面を送信する。そして、発表設定画面を送信したPC300からデータを受信したか否かを判断する。データを受信したならば処理をステップS104に進めるが、そうでなければ処理をステップS108に進める。ステップS104においては、受信されたデータをHDD116に記憶する。複数のデータを受信する場合には、複数のデータそれぞれをHDD116に記憶する。
【0138】
次のステップS105においては、受信されたデータに含まれる複数のページデータそれぞれの画像を縮小した複数のサムネイルを生成する。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとにサムネイルを生成する。そして、発表レコードを生成し(ステップS106)、HDD106に記憶されている発表データに生成した発表レコードを追加して記憶する(ステップS107)。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとに発表レコードを生成し、発表データに追加して記憶する。
【0139】
ステップS108においては、発表操作画面の送信要求を受信したが否かを判断する。ステップS102において発表設定画面を送信したPC300から発表操作画面の送信要求を受信したならば処理をステップS109に進めるが、そうでなければ処理をステップS113に進める。ステップS109においては、発表操作画面の送信要求を送信してきたPC300に発表操作画面を送信する。
【0140】
ステップS110においては、発表ページ情報を受信したか否かを判断する。発表ページ情報を受信したならば処理をステップS111に進めるが、そうでなければ処理をステップS113に進める。ステップS103において複数のデータが受信された場合には、発表ページ情報に加えて、データ識別情報を受信する。ステップS111においては、受信された発表ページ情報をHDD116に記憶する。次のステップS112においては、第1閲覧画面生成処理を実行する。第1閲覧画面生成処理については後述する。
【0141】
ステップS113においては、閲覧画面の送信要求を受信したか否かを判断する。閲覧画面の送信要求を受信したならば処理をステップS114に進め、そうでなければ処理をステップS118に進める。ここでは、参加者が操作するPC300Aから閲覧画面の送信要求を受信した場合を例に説明する。
【0142】
ステップS114においては、閲覧画面の送信要求が独立画面を要求するか否かを判断する。閲覧画面の送信要求が独立画面を要求するならば処理をステップS115に進め、そうでなければ処理をステップS117に進める。
【0143】
ステップS115においては第2閲覧画面生成処理を実行し、処理をステップS116に進める。第2閲覧画面生成処理については後述する。ステップS116においては、生成された第2閲覧画面を、閲覧画面送信要求を送信してきたPC300Aに送信し、処理をステップS118に進める。
【0144】
一方、ステップS117においては、ステップS112において生成された第1閲覧画面を、閲覧画面送信要求を送信してきたPC300Aに送信し、処理をステップS118に進める。
【0145】
ステップS118においては、会議が終了した開学を判断する。会議が終了したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS101に戻す。
【0146】
図16は、第1閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1閲覧画面生成処理は、図15のステップS112において実行される処理である。図16を参照して、ステップS121においては、発表ページのページデータの画像を、閲覧画面500のページ表示領域505に設定する。
【0147】
そして、発表ページとその前後のページそれぞれのページデータのサムネイルを閲覧画面500の発表ページマーク領域501に表示する(ステップS122)。この場合、発表ページに対応するサムネイルを、その前後のページそれぞれに対応するサムネイルを中心に配置し、かつ発表ページに対応するサムネイルをかのサムネイルと異なる表示態様で配置する。これにより、データに含まれるページデータのうち発表ページのページデータが配置される位置をユーザに知らせることができる。
【0148】
ステップS123においては、データに含まれる複数のページデータそれぞれのサムネイルの一部を閲覧画面500の要求ページマーク領域507に配置し、処理を表示制御処理に戻す。
【0149】
図17は、第2閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2閲覧画面生成処理は、図15に示した表示制御処理のステップS115において実行される処理である。第2閲覧画面生成処理は、第1閲覧画面から第2閲覧画面を生成する処理であり、ここでは、図10(A)に示した閲覧画面500を第1閲覧画面とし、それから生成される第2閲覧画面を図10(B)に示した閲覧画面500Aとする場合を例に説明する。
【0150】
図17を参照して、ステップS131においては、第1閲覧画面を取得する。図15のステップS112において生成された第1閲覧画面を取得する。そして、図15のステップS113において受信された閲覧画面の送信要求から要求ページ情報を抽出する。次に、HDD116に記憶されている発表データを検索し、抽出された要求ページ情報で特定されるページデータの制御区分が表示禁止に設定されているか否かを判断する。表示禁止に設定されている場合、処理をステップS137に進めるが、そうでなければ処理をステップS134に進める。
【0151】
ステップS134においては、抽出された要求ページ情報で特定されるページデータの制御区分が印刷禁止に設定されているか否かを判断する。印刷禁止に設定されているならば処理をステップS135に進めるが、そうでなければステップS135をスキップして処理をステップS136に進める。ステップS135においては、抽出された要求ページ情報で特定されるページデータの画像を印刷禁止に設定する。具体的には、画像のヘッダーに印刷を禁止するコマンドを埋め込む。
【0152】
ステップS136においては、要求ページのページデータの画像を閲覧画面500Aのページ表示領域505の領域505Bに配置し、処理をステップS138に進める。なお、閲覧画面500のページ表示領域505に配置されている画像を閲覧画面500Aのページ表示領域505の領域505Aに配置する。
【0153】
一方、ステップS137においては、閲覧画面500Aの要求ページマーク領域507にエラーメッセージを設定する。エラーメッセージは、要求ページのページデータの画像を表示することができないことを示すメッセージである。
【0154】
ステップS138においては、要求ページとその前後のページそれぞれのサムネイルを、閲覧画面500Aの要求ページマーク領域507に設定し、処理を図15に示した表示制御処理に戻す。
【0155】
以上説明したように本実施の形態における会議システム1において、データ処理装置としてのMFP100は、PC300.300A〜300Fのうち発表者が操作する発表用装置としてのPC300から発表ページ情報が受信されると、データに含まれる複数ページのページデータのうちから発表ページ情報で特定される発表ページデータが、参加者が操作するPC300A〜300Fに送信され、PC300A〜300Fのうち特定参加装置であるPC300Aから要求ページ情報が受信されると、要求ページ情報で特定される要求ページデータがPC300Aに送信される。また、特定参加装置であるPC300Aにおいては、要求ページデータの指定が受け付けられると、要求ページ情報がMFP100に送信され、要求ページデータを受信することに応じて、発表ページデータの画像と要求ページデータの画像とが同時に表示される。このため、参加者が操作する特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表者が発表に用いている画像と、それとは異なる画像とが同時に表示されるので、発表者による発表を試聴しつつ関連する画像を見ることができる。
【0156】
また、特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表ページデータの画像としてMFP100により生成されたサムネイルが表示される。このため、要求ページデータを大きく表示することができる。
【0157】
また、特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表ページデータの画像と要求ページデータの画像とを同じサイズで表示するので、発表ページと要求ページそれぞれの画像を同時に確認することができる。
【0158】
また、MFP100は、データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報として、複数ページのページデータそれぞれのサムネイルを参加装置としてのPC300A〜300Fに送信し、PC300A〜300Fは、複数ページのページデータそれぞれのサムネイルを選択可能に表示するので、参加者は、サムネイルを見て要求ページを指定することができる。
【0159】
また、MFP100は、要求ページデータが表示禁止情報により表示が禁止されている場合、要求ページデータを送信しない。このため、発表者が参加者の操作するPC300A〜300Fで要求ページデータが表示されるのを望まない場合に、要求ページデータがPC300A〜300Fで表示されないようにすることができる。
【0160】
また、MFP100は、要求ページデータが印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、要求ページデータを印刷禁止に設定する。このため、発表者が要求ページデータが印刷されるのを望まない場合に、要求ページデータがPC300A〜300Fで印刷されないようにすることができる。
【0161】
データ処理装置としてのMFP100は、PC300A〜300Fのうち発表者が操作する発表用装置としてのPC300から発表ページ情報が受信されると、発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面が参加者の操作するPC300A〜300Fに送信され、PC300A〜300Fのうち特定参加装置であるPC300Aから要求ページ情報が受信されると、要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面が特定参加装置に送信される。このため、参加者が操作する特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表者が発表に用いている画像と、それとは異なる画像とが同時に表示されるので、発表者による発表を試聴しつつ関連する画像を見ることができる。
【0162】
なお、上述した実施の形態においては、画像送信装置としてのMFP100,101,102について説明したが、図11〜図13、または図15および図16に示した表示制御処理を実行するための画像送信方法およびその画像送信方法をコンピュータに実行させるための画像送信プログラムとして発明を捉えることができるのは、言うまでもない。
【0163】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0164】
<付記>
(1) 前記データ処理装置は、前記発表用装置から前記データを受信するデータ受信手段を、さらに備えた、請求項1に記載の会議システム。
【図面の簡単な説明】
【0165】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける会議システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】発表設定画面の一例を示す図である。
【図7】発表データの一例を示す図である。
【図8】発表操作画面の一例を示す図である。
【図9】PCが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。
【図10】閲覧画面の一例を示す図である。
【図11】MFPで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】PCで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】PCで実行される印刷制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】変形例におけるMFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示す機能ブロック図である。
【図15】変形におけるMFPが備えるCPUが実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図16】第1閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】第2閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0166】
1 会議システム、2 ネットワーク、51 データ取得部、53 コンテンツ生成部、55 位置情報送信部、57 ユーザ認証部、59 コンテンツ送信要求受付部、61 コンテンツ送信部、63 動画再生要求受付部、65 動画像生成部、67 送信部、69 印刷指示受付部、71 画像形成制御部、93 動画像テーブル、95 画像データ、100 MFP、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、116 HDD、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、130 原稿読取部、140 画像形成部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部、200 PC、201 CPU、204 ネットワークI/F、206 表示部、207 操作部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、会議システム、データ処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムに関し、特に、会議等で発表する資料の画像を送信する会議システム、データ処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議等において、説明用の資料の画像をスクリーンに映し出し、説明することがなされている。近年は、説明用の資料をコンピュータに記憶しておき、そのコンピュータに表示装置としてのプロジェクタ等を接続し、コンピュータが出力する資料の画像をプロジェクタに表示させることが多い。
【0003】
一方、会議に遅れて参加する者は、それまでに発表された内容を知ることを望む場合がある。例えば、特開2000−92217号公報には、自コンピュータが発表者でないときに、発表者のコンピュータのディスプレイに表示された内容と全く同一の内容を自コンピュータに同期して表示する共有モードと、発表者がディスプレイに表示している情報以外の任意の情報を自コンピュータのディスプレイに表示する独立モードとを切り換えるようにした電子会議システムが記載されている。
【0004】
しかしながら、コンピュータを独立モードに切り換えれば、そのとき発表されている内容以外の内容を見ることができるが、発表されている内容と無関係に表示されるので、コンピュータに表示される画面だけから表示されている内容と発表されている内容とを関連付けることができず、発表内容の把握が困難であるといった問題がある。
【特許文献1】特開2000−92217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、会議における発表内容の把握を容易にした会議システムを提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、会議における発表内容の把握を容易にしたデータ処理装置を提供することである。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信方法を提供することである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明のある局面によれば、会議システムは、複数の表示装置と、該複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置とを含む会議システムであって、データ処理装置は、複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置の1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、データに含まれる複数ページのページデータのうちから受信された発表ページ情報で特定される発表ページデータを抽出し、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する発表ページ送信手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうちから要求ページ情報で特定される要求ページデータを抽出し、抽出された要求ページデータを特定参加装置に送信する要求ページ送信手段と、を備え、複数の表示装置それぞれは、要求ページデータの指定を受け付ける指定受付手段と、指定された要求ページデータを識別するための要求ページ情報をデータ処理装置に送信する要求手段と、要求ページデータを受信することに応じて、発表ページデータの画像と、要求ページデータの画像とを同時に表示する表示制御手段と、を備える。
【0010】
この局面に従えば、特定参加装置において、発表者が発表に用いている画像と、それとは異なる画像とが同時に表示されるので、発表者による発表を視聴しつつ関連する画像を見ることができる。その結果、会議における発表内容の把握を容易にした会議システムを提供することができる。
【0011】
好ましくは、データ処理装置は、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、生成された複数のサムネイルを少なくとも1つの参加装置に送信するサムネイル送信手段と、をさらに備え、表示制御手段は、要求ページデータの受信に応じて、発表ページデータのサムネイルを、要求ページデータの画像と同時に表示するサムネイル表示手段を含む。
【0012】
好ましくは、サムネイル表示手段は、発表ページデータのサムネイルと、該発表ページの前後の複数ページの複数のサムネイルとを並べた状態で、発表ページデータのサムネイルを他のサムネイルと表示形態を異ならせて表示する。
【0013】
好ましくは、表示制御手段は、要求ページデータの画像を表示する要求ページ表示手段と、発表ページデータの画像を、要求ページデータの画像と同じサイズで表示する発表ページ表示手段とを含む。
【0014】
好ましくは、データ処理装置は、データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を少なくとも1つの参加装置に送信する識別情報送信手段を、さらに備え、少なくとも1つの参加装置それぞれの表示制御手段は、複数の識別情報を表示する識別情報表示手段を含み、指示受付手段は、表示された複数の識別情報のうちの1つの指定を受け付ける。
【0015】
好ましくは、データ処理装置は、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、複数の識別情報それぞれは、対応するページのサムネイルを含む。
【0016】
好ましくは、データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、データ処理装置は、要求ページデータが表示禁止情報により表示が禁止されている場合、要求ページ送信手段が要求ページデータを送信するのを禁止する送信禁止手段をさらに備える。
【0017】
好ましくは、データは、印刷を禁止するページを特定するための印刷禁止情報を含み、データ処理装置は、発表ページデータまたは要求ページデータが印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、発表ページデータまたは要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備える。
【0018】
この発明の他の局面によれば、データ処理装置は、複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置であって、複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、データに含まれる複数ページのページデータのうち受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する第1送信手段と、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうち要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成する画面生成手段と、生成された第2画面を特定参加装置に送信する第2送信手段と、を備える。
【0019】
この局面に従えば、複数ページのページデータを含むデータが取得され、発表用装置から発表ページ情報が受信されると、発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面が発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信され、少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から要求ページ情報が受信されると、要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面が特定参加装置に送信される。このため、特定参加装置において、発表者が発表に用いている画像とそれとは異なる画像とが同時に表示されるので、特定参加装置のユーザは、発表者による発表を試聴しつつ関連する画像を見ることができる。その結果、会議における発表内容の把握を容易にしたデータ処理装置を提供することができる。
【0020】
好ましくは、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段をさらに備え、第2画面は、発表ページデータのサムネイルと、要求ページデータの画像とを含む。
【0021】
好ましくは、第2画面は、発表ページデータと該発表ページデータの前後の複数ページの複数のサムネイルを含み、該発表ページデータのサムネイルは、他のサムネイルと表示態様が異なる。
【0022】
好ましくは、第2画面は、要求ページデータの画像と同じサイズの発表ページデータの画像を含む。
【0023】
好ましくは、第1画面は、データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を含む。
【0024】
好ましくは、データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、複数の識別情報それぞれは、対応するページデータのサムネイルを含む。
【0025】
好ましくは、データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、要求ページデータが表示禁止情報により表示が禁止されている場合、画面生成手段が第2画面を生成するのを禁止する送信禁止手段をさらに備える。
【0026】
好ましくは、データは、印刷を禁止するページデータを特定するための印刷禁止情報を含み、発表ページデータまたは要求ページデータが印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、発表ページデータまたは要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備える。
【0027】
この発明のさらに他の局面によれば、画像送信方法は、複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、データに含まれる複数ページのページデータのうち受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうち要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、生成された第2画面を特定参加装置に送信するステップと、を含む。
【0028】
この局面に従えば、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信方法を提供することができる。
【0029】
この発明のさらに他の局面によれば、画像送信プログラムは、複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、データに含まれる複数ページのページデータのうち受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、複数の表示装置のうち発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、要求ページ情報の受信に応じて、データに含まれる複数ページのページデータのうち要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、生成された第2画面を特定参加装置に送信するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0030】
この局面に従えば、会議における発表内容の把握を容易にした画像送信プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部材には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける会議システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、会議システム1は、それぞれがネットワーク2に接続されたデータ処理装置としてのMFP(Multi Function Peripheral)100と、プロジェクタ200と、表示装置としての複数のパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)300,300A〜300Fとが設置される。ここでは、発表者がPC300を操作して、プロジェクタ200に資料を投影させ、参加者がPC300A〜300Fを操作して、資料を閲覧する場合を例に説明する。
【0033】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
【0034】
なお、ここでは1つの会議室で発表する場合を例に説明するが、物理的に離れた複数の空間に参加者が存在してもよい。この場合には、プロジェクタ200に加えて、それが配置される空間と物理的に離れた空間に別のプロジェクタが配置され、プロジェクタ200に表示するのと同じ画像が別のプロジェクタにより表示される。いわゆるテレビ会議システムとして周知の技術である。さらに、プロジェクタ200を用いることなく、参加者のPC300A〜PC300Fそれぞれが備えるディスプレイに発表内容の画像を表示させるようにしてもよい。
【0035】
プロジェクタ200は、ネットワーク2を介してMFP100と通信可能であり、MFP100から受信される画像を表示する。プロジェクタ200は、液晶表示装置、レンズおよび光源を備え、外部から入力されるデータを表示する。光源から発せられる光は、液晶表示装置を透過し、レンズを介して外部に照射される。投影部から照射される光が、スクリーンに照射されると、液晶表示装置に表示された画像を拡大した画像がスクリーンに映し出される。なお、反射率の高い面であれば、壁などを利用することができ、その場合にはスクリーンを設置する必要はない。なお、ここでは、プロジェクタ200を例に説明するが、LCDまたは有機ELD等のディスプレイであってもよい。
【0036】
PC300,300A〜300Fは、一般的なコンピュータであり、MFP100と通信するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。
【0037】
MFP100は、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。なお、本実施の形態においては画像送信装置の一例としてMFP100を例に説明するが、MFP100に代えて、静止画像を記録可能な装置、たとえば、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、コンピュータ等であってもよい。
【0038】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する静止画像を用紙等に形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0039】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる静止画像を一時的に記憶する。
【0040】
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
【0041】
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してPC300,300A〜300Fおよびプロジェクタ200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク2を介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。
【0042】
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNに接続されたファクシミリ装置にファクシミリデータを送信する、またはファクシミリ装置からファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0043】
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のHDD116に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0044】
PC300,300A〜300Fの構成および機能は同じなので、ここではPC300を例に説明する。図4は、PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、PC300は、それぞれがバス308に接続され、PC300の全体を制御するためのCPU301と、CPU301が実行するプログラム等を記憶するためのROM302と、CPU301の作業領域として用いられるRAM303と、PC300をネットワークに接続するためのネットワークI/F304と、大容量記憶装置としてのHDD305と、表示部306と、ユーザの操作の入力を受付ける操作部307と、外部記憶装置309と、を含む。
【0045】
外部記憶装置309は、会議プログラムを記憶したCD−ROM(Compact Disc−ROM)309Aが装着される。CPU301は、外部記憶装置309を介してCD−ROM309Aに記憶された会議プログラムをRAM303にロードし、実行する。なお、会議プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM309Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、HDD305に記憶されたプログラムをRAM303にロードして実行するようにしてもよい。この場合、PC300が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD305に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU301が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0046】
本実施の形態においては、会議の発表者が発表用の資料を静止画像としてPC300に記憶させ、MFP100を介してその発表用の資料をプロジェクタ200に表示させ、会議の参加者がPC300A〜300Fを操作して、発表用資料を閲覧する場合を例に説明する。
【0047】
図5は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。図5を参照して、MFP100が備えるCPU111は、データを取得するためのデータ取得部51と、取得されたデータを記憶するためのデータ記憶部53と、画像を縮小したサムネイルを生成するサムネイル生成部55と、サムネイルを送信するサムネイル送信部56と、発表用のページを特定する発表ページ特定部57と、発表ページを送信する発表ページ送信部59と、要求ページを特定する要求ページ特定部61と、要求ページを送信する要求ページ送信部63と、取得されたデータに制御区分を設定する設定部64と、発表ページまたは要求ページの表示または印刷を禁止する禁止部65と、を含む。
【0048】
データ取得部51は、発表用の資料のデータを取得し、取得されたデータをデータ記憶部53およびサムネイル生成部55に出力する。より具体的には、ユーザが操作部160Bに原稿画像を読み取る原稿読取指示を入力する場合、データ取得部51は、操作部160Bから原稿読取指示が入力される。データ取得部51は、原稿読取指示が入力されると原稿読取部130に原稿画像を読み取らせ、原稿読取部130が原稿画像を読み取って出力する画像を、データとして取得する。データ取得部51は、原稿読取部130が複数枚の原稿を読み取る場合、複数の画像をまとめた1つのデータを取得する。
【0049】
また、データ取得部51は、通信I/F部112がネットワーク2に接続されたPC300からプリントデータを受信する場合、通信I/F部112がPCから受信するプリントデータを、通信I/F部112から取得する。
【0050】
また、通信I/F部112がネットワーク2に接続されたPC300から画像を、例えばFTP(File Transfer Protocol)またはSMB(Server Message Block)の通信プロトコルで受信する場合、通信I/F部112がPC300から受信するデータを取得する。
【0051】
データ記憶部53は、データ取得部51から入力されるデータを、発表者を識別するためのユーザ識別情報と関連付けてHDD116に記憶する。ここでは、データをMFP100に入力する操作をしたユーザを発表者と定め、そのユーザのユーザ識別情報とデータ取得部51から入力されるデータとを関連付けた発表データを生成し、発表データをHDD116に記憶する。発表者が操作部160Bを操作してデータを入力する場合、発表者が操作部160Bに入力するユーザ識別情報を取得し、外部からデータが入力される場合、データとともに入力されるユーザ識別情報を取得する。
【0052】
サムネイル生成部55は、データ取得部51よりデータが入力されると、データに含まれるページデータの画像を縮小したサムネイルを生成し、データ記憶部53によりHDD116に記憶されたデータと関連付ける。データが複数のページデータを含む場合、サムネイル生成部55は、複数のページデータの画像それぞれを縮小した複数のサムネイルを生成する。ここでは、データとサムネイルとを発表データで関連付ける。サムネイルは、データに含まれるページデータを識別するための識別情報である。サムネイル生成部55は、生成したサムネイルをサムネイル送信部56に出力する。
【0053】
設定部64は、データに含まれる複数のページデータそれぞれの制御区分を設定する。具体的には、発表者がPC300を操作し、発表設定画面の送信要求をMFP100に送信すると、発表設定画面をPC300に送信する。発表設定画面の送信要求は、発表者のユーザ識別情報を含む。
【0054】
図6は、発表設定画面の一例を示す図である。図6を参照して、発表設定画面400は、データを指定する領域403と、データに含まれる複数のページデータそれぞれのサムネイルを表示する領域401と、処理対象のページデータを表示する領域405と、制御区分を指定するためのボタン407〜410とを含む。
【0055】
領域403には、発表者のユーザ識別情報に関連付けられたデータのデータ識別情報が表示される。ここでは、データのファイル名をデータ識別情報としている。領域403に表示されたファイル名のいずれかが指定されると、指定されたデータが処理対象に設定され、PC300はデータ識別情報をMFP100に送信する。
【0056】
領域401には、領域403により処理対象に設定されたデータに含まれる複数のページデータの画像をそれぞれ縮小した複数のサムネイルが表示される。ここでは説明のために、サムネイルをページ番号で示している。発表者がサムネイルを指示すれば、指示されたサムネイルのページデータが処理対象に設定され、PC300は処理対象に設定されたページデータを識別するための発表ページ情報をMFP100に送信する。領域405は、領域401において処理対象に設定されたページデータの画像が表示される領域である。
【0057】
ボタン407〜410は、領域401において処理対象に設定されたページデータに対する制御区分を設定するためのボタンである。制御区分は、「制限なし」、「常に表示禁止」、「発表前表示禁止」、「印刷禁止」の4つを含み、ボタン407〜410にそれぞれが割り当てられる。制御区分「制限なし」は、ページデータの出力に制限を課すことなく無条件に出力することを示す。制御区分「常に表示禁止」は、ページデータのプロジェクタ200への表示のみを許可し、PC300,300A〜300Fへの出力を禁止することを示す。制御区分「発表前表示禁止」は、ページデータがプロジェクタ200に表示されることを条件に出力を許可することを示す。制御区分「印刷禁止」は、ページデータの印刷を禁止することを示す。「常に表示禁止」と「発表前表示禁止」とは排他的に設定可能であり、「常に表示禁止」と「発表前表示禁止」とのいずれかと「印刷禁止」とを組み合わせて設定可能である。ボタン407〜410のいずれかが発表者により指定されると、PC300は、ボタン407〜410のうち指定されたものに割り当てられた制御区分をMFP100に送信する。
【0058】
図5に戻って、設定部64は、通信I/F部112がPC300から受信するデータ識別情報、発表ページ情報および制御区分を受信すると、それらを取得する。設定部64は、取得したデータ識別情報と発表ページ情報と制御区分とに基づき、発表ページ情報で識別されるページデータに、制御区分を関連付ける。ここでは、ページデータと制御区分とを発表データで関連付ける。
【0059】
図7は、発表データの一例を示す図である。図7を参照して、発表データは、データごとに1つの発表レコードを含む。発表レコードは、発表者の項目と、発表データ名の項目と、ページ情報の項目とを含む。発表者の項目は、発表者を識別するためのユーザ識別情報が設定される。発表データ名の項目は、データを識別するためのデータ識別情報が設定される。ページ情報の項目は、第1ページ〜第nページそれぞれについてサムネイルの項目と制御区分の項目とを含む。nは正の整数で、データに含まれるページデータの数を示す。
【0060】
ページ情報の項目で第1ページ〜第nページのそれぞれに対応するサムネイルの項目に、データに含まれるページデータの画像のサムネイルが設定され、制御区分の項目に制御区分が設定される。ここでは制御区分は、2桁であり十の位に印刷の制限が割当てられ、一の位に表示の制限が割り当てられる。対応するページが「制限なし」ならば「00」が設定され、印刷禁止ならば十の位が「1」に設定され、印刷禁止でなければ十の位が「0」に設定され、「常に表示禁止」ならば1の位が「1」に設定され、「発表前表示禁止」ならば1の位が「2」に設定される。
【0061】
図5に戻って、発表ページ特定部57は、発表者が発表する際にプロジェクタ200に表示するページデータを特定する。具体的には、発表者がPC300を操作し、発表操作画面の送信要求をMFP100に送信すると、発表操作画面をPC300に送信する。発表操作画面の送信要求は、発表者のユーザ識別情報を含む。発表ページ特定部57は、ユーザがPC300を操作して、データ識別情報と発表ページ情報とを入力すると、PC300がデータ識別情報と発表ページ情報とをMFP100に送信するので、そのデータ識別情報と発表ページ情報とを通信I/F部112が受信すると、それらを取得する。
【0062】
図8は、発表操作画面の一例を示す図である。図8を参照して、発表操作画面420は、図7に示した発表設定画面と比較して、ボタン407〜410を含まない点が異なる。領域403に、発表者のユーザ識別情報と関連付けられたデータのデータ識別情報が表示される。なお、発表者がデータを指定可能にし、発表者が指定したデータのデータ識別情報を表示するようにしてもよい。領域403のうちからユーザが1つを選択すると、選択されたデータに含まれる複数のページデータそれぞれの複数のサムネイルが領域401に表示される。領域401に表示された複数のサムネイルの1つを指定すると、領域405に指定されたサムネイルのページデータの画像が表示されるとともに、データ識別情報とそのページデータを識別するための発表ページ情報とがMFP100に送信される。
【0063】
図5に戻って、サムネイル送信部56は、参加者のPC300A〜300Fからの要求に応じて、発表データのサムネイルを送信する。具体的には、発表データのうちから発表者のユーザ識別情報を含む発表レコードを抽出し、発表レコードに含まれるサムネイルをPC300A〜300Fのうち要求を送信してきたPCに通信I/F部112を介して送信する。発表データのうちに発表者のユーザ識別情報を含む複数の発表レコードが存在する場合、複数の発表レコードそれぞれに含まれるサムネイルを送信する。
【0064】
また、サムネイル送信部56は、制御区分の1の位が「1」に設定されている場合、そのページのサムネイルに代えて予め定められたダミーのサムネイルを送信する。また、制御区分の1の位が「2」に設定されている場合、そのページのページデータが発表ページ送信部59によりプロジェクタ200に送信されていればページのサムネイルを送信するが、そうでなければページのサムネイルに代えて予め定められたダミーのサムネイルを送信する。
【0065】
さらに、サムネイル送信部56は、サムネイルを送信する場合に、制御区分の十の位が「1」に設定されている場合、サムネイルを印刷が禁止されていることを示す表示態様に変換して送信する。印刷が禁止されていることを示す表示態様は、たとえば、サムネイルに印刷禁止を示す印が付加された態様であってもよいし、予め定められた画像のサムネイルであってもよいし、
発表ページ特定部57は、通信I/F部112がPC300から送信されるデータ識別情報と発表ページ情報とを受信すると、それらを取得する。発表ページ特定部57は、取得したデータ識別情報と発表ページ情報とを禁止部65および発表ページ送信部59に出力する。
【0066】
禁止部65は、発表データ特定部57からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、発表データを参照し、データ識別情報を含む発表レコードを抽出する。そして、抽出された発表レコードの発表ページ情報により特定されるページの制御区分を読み出し、制御区分の1の位が「0」ならば、発表ページ送信部59に送信許可を出力するが、制御区分の1の位が「1」ならば、発表ページ送信部59に送信不許可を出力する。また、制御区分の1の位が「2」の場合、発表ページ情報により特定されるページが発表ページ送信部59によりプロジェクタ200に送信されていれば、発表ページ送信部59に送信許可を出力するが、発表ページ情報により特定されるページが発表ページ送信部59によりプロジェクタ200に送信されていなければ、発表ページ送信部59に送信不許可を出力する。
【0067】
発表ページ送信部59は、発表データ特定部57からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから発表ページ情報で特定されるページデータを、プロジェクタ200に送信する。これにより、プロジェクタ200によりページデータの画像が投影される。さらに、発表ページ送信部59は、データ識別情報および発表ページ情報により特定されるページデータを、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、参加者のPC300A〜300Fに発表ページ識別情報とともに送信する。
【0068】
要求ページ特定部61は、参加者が所望する要求ページのページデータを特定する。具体的には、参加者が、PC300A〜300Fを操作し、閲覧画面の送信要求をMFP100に送信すると、閲覧画面をPC300A〜300Fに送信する。要求ページ特定部61は、参加者がPC300A〜300Fを操作して、データ識別情報と要求ページ情報とを入力すると、PC300A〜300Fがデータ識別情報と要求ページ情報とをMFP100に送信する。要求ページ特定部61は、通信I/F部112がPC300A〜300Fのいずれかから送信されるデータ識別情報と要求ページ情報とを受信すると、それらを取得する。要求ページ特定部61は、取得したデータ識別情報と要求ページ情報とを禁止部65および要求ページ送信部63に出力する。
【0069】
禁止部65は、要求ページ特定部61からデータ識別情報と要求ページ情報とが入力されると、発表データを参照し、データ識別情報を含む発表レコードを抽出する。そして、抽出された発表レコードの要求ページ情報により特定されるページの制御区分を読み出し、制御区分の1の位が「0」ならば、要求ページ送信部63に送信許可を出力するが、制御区分の1の位が「1」ならば、要求ページ送信部63に送信不許可を出力する。また、制御区分の1の位が「2」の場合、要求ページ情報により特定されるページが要求ページ送信部63によりプロジェクタ200に送信されていれば、要求ページ送信部63に送信許可を出力するが、要求ページ情報により特定されるページが要求ページ送信部63によりプロジェクタ200に送信されていなければ、要求ページ送信部63に送信不許可を出力する。
【0070】
また、禁止部65は、制御区分の十の位が「0」ならば、要求ページ送信部63に印刷許可を出力するが、制御区分の十の位が「1」ならば、要求ページ送信部63に印刷不許可を出力する。
【0071】
要求ページ送信部63は、データ識別情報と要求ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから要求ページ情報で特定されるページデータを、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、参加者のPC300A〜300Fのうちデータ識別情報と要求ページ情報とを送信してきたものに送信する。また、要求ページ送信部63は、禁止部65より印刷不許可が入力される場合、印刷を禁止に設定したページデータとデータ識別情報と要求ページ情報とを参加者のPC300A〜300Fのうちデータ識別情報と要求ページ情報とを送信してきたものに送信する。発表者により印刷禁止に設定されたページデータが、参加者のPC300A〜300Fにより印刷されるのを禁止するためである。
【0072】
図9は、参加者が操作するPCが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。ここでは、PC300Aを例に説明する。図9を参照して、PC300AのCPU301は、発表ページを受信する発表ページ受信部311と、サムネイルを受信するサムネイル受信部313と、閲覧画面の表示を制御する表示制御部315と、要求ページの指定を受け付ける指定受付部317と、要求ページの送信を要求する要求部319と、要求ページのページデータを受信する要求ページ受信部321と、を含む。
【0073】
発表ページ受信部311は、ネットワークI/F304を制御して、MFP100が送信する発表ページのページデータと、データ識別情報と発表ページ情報とを受信し、受信したページデータとデータ識別情報と発表ページ情報とを表示制御部315に出力する。サムネイル受信部313は、ネットワークI/F304を制御して、MFP100が送信するサムネイルを受信し、受信したサムネイルを表示制御部315に出力する。
【0074】
表示制御部315は、発表ページを表示する発表ページ表示部323と、サムネイルを表示するサムネイル表示部325と、識別情報を表示する識別情報表示部327と、要求ページを表示する要求ページ表示部329と、を含む。
【0075】
発表ページ表示部323は、発表ページ受信部311から入力されるページデータを閲覧画面の発表ページを表示する領域に表示するとともに、発表ページ受信部311から入力されるデータ識別情報と発表ページ情報とをサムネイル表示部325に出力する。
【0076】
サムネイル表示部325は、発表ページ表示部323からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、サムネイル受信部313から入力されるサムネイルのうちからデータ識別情報で特定される複数のサムネイルを閲覧画面のサムネイルを表示する領域に表示する。また、サムネイル表示部325は、発表ページ表示部323から入力される発表ページ情報で特定される発表ページのサムネイルを中心にして、発表ページの前後のページのサムネイルを並べて表示し、発表ページ情報で特定される発表ページのサムネイルを他のサムネイルと表示態様を異ならせて表示する。たとえば、発表ページ情報で特定される発表ページのサムネイルを、他のページのサムネイルよりも明度を高くして表示する。
【0077】
これにより、データに含まれる複数のページデータの一部の複数のサムネイルが、発表ページのサムネイルを中心にして、発表ページの前後のページのサムネイルとともに表示されるので、参加者は、発表ページの前後のページをサムネイルで確認することができる。また、発表ページのサムネイルが他のサムネイルよりも明度を高くして表示されるので、複数のサムネイルのうちで発表ページのサムネイルを参加者に知らせることができる。また、発表者により表示が禁止されているページデータについてはダミーのサムネイルが表示されるので、発表者が表示を禁止したページデータのサムネイルが表示されることがない。さらに、発表者により印刷が禁止されているページデータのサムネイルは、印刷が禁止されたことを示す表示態様で表示されるので、参加者は印刷することができないことをサムネイルを見て知ることができる。
【0078】
識別情報表示部327は、サムネイル受信部313から入力されるサムネイルのうちから参加者が閲覧画面で指定したデータ識別情報で特定される複数のサムネイルを閲覧画面の識別情報を表示する領域に表示する。
【0079】
指定受付部317は、閲覧画面の識別情報が表示される領域に表示された複数のサムネイルのうちから1つの指定を受け付ける。指定受付部317は、指定されたサムネイルのページデータが含まれるデータのデータ識別情報と、該サムネイルに対応するページデータを識別するための要求ページ情報を要求部319に出力する。
【0080】
要求部319は、指定受付部317から入力されるデータ識別情報と要求ページ情報とを含む送信要求をMFP100に送信する。上述したように、MFP100は、送信要求を受信すると、データ識別情報と要求ページ情報とで特定されるページデータを送信するので、要求ページ受信部321は、ネットワークI/F304を制御して、MFP100から送信されるページデータを受信し、受信されたページデータを表示制御部315に出力する。
【0081】
要求ページ表示部329は、要求ページ受信部321からページデータが入力されると、そのページデータを閲覧画面の要求ページを表示する領域に表示する。これにより、参加者は、発表者が発表のために指定したページの画像とは関係なく、所望のデータの所望のページの画像を閲覧することができる。
【0082】
図10(A)は、閲覧画面の一例を示す第1の図である。図10(A)を参照して、閲覧画面500は、データを指定するデータ領域503と、発表ページのページデータを含む複数のページデータそれぞれのサムネイルを表示する発表ページマーク領域501と、処理対象のページデータを表示するページ表示領域505と、識別情報を表示する要求ページマーク領域507と、を含む。
【0083】
データ領域503には、発表者のユーザ識別情報に関連付けられたデータのデータ識別情報が表示される。ここでは、データのファイル名をデータ識別情報とし、ファイル名「資料2」のデータにハッチングが付され、発表者が選択しているデータであることが示されている。データ領域503に表示されたファイル名のいずれかが指定されると、指定されたデータのデータ識別情報がMFP100に送信される。
【0084】
発表ページマーク領域501は、発表者が指定した発表データに含まれる複数のページデータの画像をそれぞれ縮小したサムネイルが表示される。なお、ここでは説明のためにサムネイルにページ番号を付して示している。また、第5ページのサムネイルが他のサムネイルと異なる表示態様で表示され、ファイル名「資料2」のデータの第5ページのページデータが発表者により発表されているデータであることが示される。
【0085】
なお、図では、異なる表示態様で表示されていることを太枠の印で示している。太枠の印は、他のサムネイルと異なる表示態様であること、例えば他のサムネイルよりも明度が高いことを示す。さらに、発表中のページである第5ページのサムネイルが中心に配置され、その前後の複数のページのサムネイルが第5ページのサムネイルの左右それぞれに表示される。
【0086】
また、ここでは、発表前のページデータの表示が禁止され、制御区分の1の位が「2」に設定されている場合を例に示している。発表前のページデータのサムネイルに代えてダミーのサムネイルが表示される。ここでは、ダミーのサムネイルに斜線のハッチングを付して示している。
【0087】
ページ表示領域505には、発表中のページである第5ページのページデータの画像が表示される。
【0088】
要求ページマーク領域507には、データ領域503に表示されたデータ識別情報のうちから参加者により指示されたデータ識別情報で特定されるデータに含まれる複数のページデータそれぞれのサムネイルが識別情報として表示される。ここでは、発表ページマーク領域501に表示されるのと同じサムネイルが表示されている場合を例に示している。
【0089】
ユーザが領域507に表示された複数のサムネイルのうちから1つを指示すれば、PC300Aは、指示されたサムネイルに対応するページデータを含むデータのデータ識別情報と、そのページデータを識別するための要求ページ情報とをMFP100に送信する。MFP100は、データ識別情報と要求ページ情報とで特定されるページデータを返信するので、PC300AはMFP100から受信するページデータを、処理対象としてページ表示領域505に表示する。
【0090】
図10(B)は、閲覧画面の一例を示す第2の図である。図10(B)に示す閲覧画面500Aは、図10(A)に示した閲覧画面500において、データ領域503のファイル名「資料3」が指示され、要求ページマーク領域507において第6ページが指示された場合に表示される閲覧画面を示している。
【0091】
図10(B)を参照して、データ領域503のファイル名「資料3」に太枠の印が表示され、ファイル名「資料3」のデータが指示されたことが示される。
【0092】
発表ページマーク領域501は、図10(A)に示した閲覧画面500の発表ページマーク領域501と同じである。要求ページマーク領域507には、ファイル名「資料3」のデータに含まれる複数のページデータのサムネイルが表示される。ここでは、第6ページのサムネイルに太枠の印が表示され、第6ページのサムネイルがユーザにより指示されたことが示される。さらに、指示されたページであるファイル名「資料3」の第6ページのサムネイルが中心に配置され、その前後の複数のページのサムネイルが第6ページのサムネイルの左右それぞれに表示される。
【0093】
ページ表示領域505には、発表中のページであるファイル名「資料2」の第5ページのページデータの画像が領域505Aに表示され、ユーザにより指示されたファイル名「資料3」のデータの第6ページのページデータの画像が領域505Bに表示される。領域505Aと領域505Bとは同じ大きさであり、それらに表示される画像のサイズも同じである。このため、ユーザは、発表中のページデータの画像と、指示したページデータの画像とを同時に確認することができる。なお、発表者が発表しているページを変更した場合には、領域505Aに変更後のページのページデータの画像が表示され、変更後のページのサムネイルが発表ページマーク領域501の中心に配置され、他のサムネイルと異なる表示態様で表示される。
【0094】
なお、ここでは、発表中のページであるファイル名「資料2」の第5ページのページデータの画像と、参加者であるユーザにより指示されたファイル名「資料3」のデータの第6ページのページデータの画像とを同じサイズで表示するようにしたが、ページ表示領域505に発表中のページであるファイル名「資料2」の第5ページのページデータの画像を表示することなく、ページ表示領域505の全体にファイル名「資料3」のデータの第6ページのページデータの画像を表示するようにしてもよい。この場合であっても、発表ページマーク領域501にファイル名「資料2」の第5ページのページデータのサムネイルが表示されているので、ユーザはこのサムネイルを見て発表ページのページデータの内容を把握することができる。なお、発表者が発表しているページを変更した場合には、発表ページマーク領域501が更新され、変更後のページのページデータのサムネイルが発表ページマーク領域501の中心に配置され、他のサムネイルと異なる表示態様で表示される。
【0095】
図11は、MFPで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。表示制御処理は、MFP100のCPU111が表示制御プログラムを実行することによりCPU111により実行される処理である。図11を参照して、CPU111は、ユーザのログインを受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。ユーザのログインを受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、ログインを受け付けたならば(ステップS01でNO)処理をステップS02に進める。具体的には、PC300,300A〜300Fのいずれか1つからログインの要求を受け付け、認証が成功すれば処理をステップS02に進める。CPU111は、ログインを受け付けることを条件に表示制御処理を実行するので、ログインを受け付けた数のタスクプロセスを生成し、それぞれを並列して実行する。以下、ログインを受け付けて認証されたユーザをログインユーザという。
【0096】
ステップS02においては、データを受信したか否かを判断する。データを受信したならば処理をステップS03に進め、そうでなければ処理をステップS08に進める。そして、処理をステップS03に進める場合、受信されたデータをHDD116に記憶し(ステップS03)、ログインユーザを発表者に設定する(ステップS04)。複数のデータを受信する場合には、複数のデータそれぞれをHDD116に記憶する。そして、データに含まれる複数のページデータの画像ごとにサムネイルを生成する(ステップS05)。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとにサムネイルを生成する。そして、発表レコードを生成し(ステップS06)、HDD116に記憶されている発表データに追加して記憶する(ステップS07)。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとに発表レコードを生成し、発表データに追加して記憶する。
【0097】
ステップS08においては、ログインユーザが会議の参加者か否かを判断する。予め会議の参加者をMFP100に登録しておくようにし、ログインユーザが参加者として登録されているか否かを判断する。参加者として登録されているならば処理をステップS09に進め、そうでなければ処理をステップS12に進める。ここでは、PC300Aを操作する参加者がログインした場合を例に説明する。
【0098】
ステップS09においては、発表者がログインしているか否かを判断する。発表者がログインすることにより実行される他のタスクプロセスにおいて、ステップS04が実行されて、発表者として設定されたユーザが存在するか否かを判断する。発表者がログインしていれば処理をステップS10に進めるが、そうでなければ処理をステップS02に戻す。
【0099】
ステップS10においては、ステップS09においてログインした参加者が操作するPC300Aにサムネイルを送信する。ステップS05において生成されたサムネイルを、PC300Aに通信I/F部112を介して送信する。ステップS02において複数のデータが受信された場合には、複数のデータに対してそれぞれ生成された複数のサムネイルを送信する。次のステップS11においては、発表ページのページデータをログインユーザのPC300Aに送信する。後述するステップS12において受信される発表ページ情報で特定される発表ページのページデータをPC300Aに通信I/F部112を介して送信する。ただし、発表ページの制御区分の一の位が「1」に設定されている場合は、ページデータを送信しない。発表者がプロジェクタ200への表示のみに制限しているからである。
【0100】
ステップS12においては、発表者が操作するPC300から発表ページ情報を受信したか否かを判断する。発表ページ情報を受信したならば処理をステップS13に進め、そうでなければ処理をステップS15に進める。ステップS02において複数のデータが受信された場合には、発表ページ情報に加えて、データ識別情報を受信する。
【0101】
ステップS13においては受信された発表ページ情報をHDD116に記憶する。そして、HDD116に記憶されている発表データの内から発表ページ情報で特定されるページデータを抽出し、抽出されたページデータをプロジェクタ200に送信するとともに、参加者としてログインしているすべてのユーザが操作するPC300A〜300Fに送信する(ステップS14)。ただし、発表ページの制御区分の一の位が「1」に設定されている場合は、ページデータを参加者としてログインしているすべてのユーザが操作するPC300A〜300Fに送信しない。発表者がプロジェクタ200への表示のみに制限しているからである。ステップS11においてはログインした参加者が操作するPC300Aに発表ページ情報で特定されるページデータを送信するのに対し、ステップS14においては、そのときにログインしているすべての参加者それぞれが操作するPC300A〜300Fに送信する点で異なる。
【0102】
次のステップS15においては、参加者が操作するPC300A〜300Fのいずれかから要求ページ情報を受信したか否かを判断する。通信I/F部112がPC300A〜300Fのいずれかから要求ページ情報を受信する場合、処理をステップS16に進め、そうでなければ処理をステップS20に進める。ステップS02において複数のデータが受信された場合には、要求ページ情報に加えて、データ識別情報を受信する。
【0103】
ステップS16においては、要求ページ情報で特定されるページデータが表示禁止に設定されている否かを判断する。HDD116に記憶されている発表データを検索し、要求ページ情報で特定されるページの制御区分の1の位が「1」に設定されている場合、または「2」に設定されており、当該ページデータがステップS14において送信されていない場合、表示禁止と判断する。表示禁止と判断する場合、処理をステップS20に進め、表示禁止と判断しない場合は処理をステップS17に進める。
【0104】
ステップS17においては、要求ページ情報で特定されるページデータが印刷禁止に設定されているか否かを判断する。HDD116に記憶されている発表データを検索し、要求ページ情報で特定されるページの制御区分の十の位が「1」に設定されている場合、印刷禁止と判断する。印刷禁止と判断する場合、処理をステップS18に進め、印刷禁止と判断しない場合はステップS18をスキップして処理をステップS19に進める。ステップS18においては、要求ページ情報で特定されるページデータを印刷禁止に設定する。例えば、印刷を禁止するコマンドをページデータに埋め込む等すればよい。
【0105】
ステップS19においては、要求ページ情報で特定されるページデータを、PC300A〜300Fのうち要求ページ情報を送信してきたものに送信する。具体的には、通信I/F部112を介して、要求ページ情報で特定されるページデータを送信する。ここでは、PC300Aが要求ページ情報を送信してきたので、PC300Aにおいて要求ページ情報で特定されるページデータが表示される。
【0106】
ステップS21においては、会議が終了したが否かを判断する。会議が終了したならば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS02に戻す。発表者が操作するPC300から終了コマンドを受信する場合、または、PC300Aとの通信セッションが切断された場合に会議が終了したと判断する。PC300Aは、予め設けられた会議終了ボタンが指示されると、終了コマンドを送信するようにすればよい。
【0107】
一方、ステップS20においては、エラーメッセージをPC300A〜300Fのうち要求ページ情報を送信してきたものに送信する。具体的には、通信I/F部112を介して、要求ページ情報で特定されるページデータを送信する。
【0108】
図12は、PCで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。この表示制御処理は、参加者が操作するPC300A〜300FそれぞれのCPU301が表示制御プログラムを実行することによりCPU301により実行される処理である。ここでは、PC300Aが表示制御プログラムを実行する場合を例に説明する。
【0109】
図12を参照して、CPU301Aは、ログイン要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS31)。ログイン要求を受け付けるまで待機状態となり(ステップS31でNO)、ログイン要求を受け付けたならば処理をステップS32に進める。ここでいうログイン要求は、MFP100にログインするための要求である。
【0110】
ステップS32においては、PC300Aを操作するユーザを識別するためのユーザ識別情報を含むログイン要求をMFP100に送信し、MFP100にログインする。MFP100は、参加者がログインすると、既にログインしている発表者が操作するPC300から受信したデータに含まれる複数のページデータの画像を縮小したサムネイルを送信するので、PC300Aは、MFP100からサムネイルを受信する(ステップS33)。なお、MFP100が、既にログインしている発表者が操作するPC300から複数のデータを受信する場合、MFP100は、複数のデータそれぞれに対するサムネイルを送信するので、PC300Aは、MFP100から複数のデータそれぞれに対するサムネイルを受信する。
【0111】
そして、受信されたサムネイルをHDD305にする(ステップS34)。つぎに、表示モードを連続モードに切り換える(ステップS35)。そして、MFP100から発表ページのページデータを受信したか否かを判断する(ステップS36)。MFP100は、発表者が操作するPC300から発表ページ情報を受信すると、その発表ページ情報で特定されるページデータを参加者が操作するPC300A〜300Fに送信する。MFP100は、PC300Aのユーザがログインした時点において、既に他のPCに送信されている発表ページのページデータをPC300Aに送信するので、MFP100から送信されるページデータをネットワークI/F304を受信したか否かを判断する。発表ページのページデータを受信したならば処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理をステップS44に進める。なお、ステップS33においてMFP100から複数のデータそれぞれに対するサムネイルを受信する場合、発表ページのページデータに加えて、データ識別情報が送信されてくるので、そのデータ識別情報を受信する。
【0112】
ステップS37においては、発表ページと前後のページのサムネイルとを図10(A)に示す閲覧画面500のサムネイルを表示する発表ページマーク領域501に表示する。次のステップS38においては、ステップS34においてHDD305に記憶されたサムネイルの一部を図10(A)に示す閲覧画面500の識別情報を表示する要求ページマーク領域507に表示する。最初に発表ページマーク領域505に表示されるサムネイルは、要求ページマーク領域507に表示されるサムネイルと同じにしてもよい。この場合であっても、要求ページマーク領域507に表示されるサムネイルは、発表ページマーク領域505に表示されるサムネイルとは独立して、異なるサムネイルを表示することができる。
【0113】
ステップS39においては、表示モードが連動モードに切り換えられているか否かを判断する。表示モードは、ステップS35において連動モードに切り換えられた後、後述するステップS42またはステップS43において独立モードまたは連動モードのいずれかに切り換えられる。表示モードが連動モードに切り換えられているならば処理をステップS40に進めるが、そうでなく表示モードが独立モードに切り換えられているならばステップS40をスキップして処理をステップS41に進める。
【0114】
ステップS40においては閲覧画面500のページ表示領域505にステップS36において受信されたページデータを表示する。これにより、発表者がPC300を操作して指定した発表ページのページデータがページ表示領域505に表示される。発表ページのページデータは、プロジェクタ200に表示されているページデータである。
【0115】
ステップS41においては、表示モードを切り換える指示を受け付けたか否かを判断する。参加者であるユーザが操作部307を操作して表示モードを切り換える指示を入力すると表示モードの切り換え指示を受け付ける。独立モードに切り換える指示を受け付けたならば処理をステップS42に進め、連動モードに切り換える指示を受け付けたならば処理をステップS43に進める。ステップS42においては、表示モードを独立モードに切り換え、処理をステップS44に進める。ステップS43においては、表示モードを連動モードに切り換え、処理をステップS44に進める。
【0116】
ステップ44においては、表示モードが独立モードに切り換えられているか否かを判断する。独立モードに切り換えられているならば処理をステップS45に進めるが、そうでなければ処理をステップ55に進める。
【0117】
ステップS45においては、閲覧画面500のデータ領域503に表示されているファイル名を選択可能に設定する。これにより、参加者であるユーザがPC300Aの操作部307を操作してデータ領域503に表示されている複数のファイル名のうちから任意の1つを選択可能になる。
【0118】
次のステップS46においては、閲覧画面500の要求ページマーク領域507に表示されているサムネイルを選択可能に設定する。これにより、参加者であるユーザがPC300Aの操作部307を操作して要求ページマーク領域507に表示されている複数のサムネイル(識別情報)のうちから任意の1つを選択可能になる。
【0119】
ステップS47においては、データの変更を受け付けたか否かを判断する。閲覧画面500のデータ領域505に表示されているファイル名が選択されるとデータの変更を受け付ける。データの変更を受け付けると処理をステップS48に進めるが、そうでなければステップS48をスキップして処理をステップS49に進める。ステップS48においては、変更後のデータに対応するサムネイルをHDD305から読み出し、その一部を閲覧画面500の要求ページマーク領域507に表示する。ステップS46において、サムネイルが選択可能に設定されているので、変更後のデータに対応するサムネイルを選択することが可能になる。
【0120】
ステップS49においては、要求ページの指示を受け付けたか否かを判断する。閲覧画面500の要求ページマーク領域507に表示されているサムネイルの任意の1つを選択する指示をユーザが操作部307に入力すれば、要求ページの指示を受け付ける。要求ページは、選択されたサムネイル(識別情報)に対応するページデータである。要求ページの指示を受け付けたならば処理をステップS50に進めるが、そうでなければ処理をステップS55に進める。
【0121】
ステップS50においては、閲覧画面500の要求ページマーク領域507を更新する。具体的には、要求ページマーク領域507に表示されている複数のサムネイルのうち、ユーザにより選択されたサムネイルの表示態様を他のサムネイルの表示態様と異なる表示態様に変更する。例えば、選択されたサムネイルを他のサムネイルよりも明度を高くして表示する。また、選択されたことを示す印として、例えば、太枠で囲むなどしてもよい。これにより、ユーザが選択したページデータをユーザに明示することができる。
【0122】
ステップS51においては、ユーザにより選択されたサムネイルに対応するページデータを識別するための要求ページ情報をMFP100に送信する。具体的には、ネットワークI/F304を介して、要求ページ情報をMFP100に送信する。ステップS47において、データが変更された場合には、要求ページ情報に加えて変更後のデータのデータ識別情報を送信する。要求ページ情報を受信したMFP100は、要求ページ情報で特定されるページデータの表示が可能であれば、そのページデータを返信するが、表示不可能であればエラーメッセージを送信する。このため、ステップS52においては要求ページのページデータを受信したか否かを判断する。要求ページのページデータを受信したならば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS54に進める。ステップS54においては、エラーメッセージを受信するので、そのエラーメッセージを表示部306に表示する。
【0123】
ステップS53においては、受信された要求ページのページデータを図10(B)に示す閲覧画面500Aのページ表示領域505に表示する。これにより、発表者が発表しているページのページデータの画像が図10(B)に示す閲覧画面500Aの領域505Aに表示され、参加者であるユーザがPC300Aに指示したページデータの画像が領域505Bに表示される。このため、発表者が発表に用いているページデータの画像と、参加者であるユーザがPC300Aに指示したページデータの画像とが同じサイズで表示されるので、参加者にとって発表されている内容を視聴しながら、それに関連する画像とを1つの閲覧画面500Aで視認することができる。
【0124】
ステップS55においては、会議が終了したか否かを判断する。会議が終了したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS36に戻す。
【0125】
図13は、PCで実行される印刷制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。こ印刷制御処理は、参加者が操作するPC300A〜300FそれぞれのCPU301が印刷制御プログラムを実行することによりCPU301により実行される処理である。ここでは、PC300Aが印刷制御プログラムを実行する場合を例に説明する。上述したように、MFP100から受信されるページデータは、発表者によりページデータが印刷禁止に設定されている場合、印刷禁止に設定されたページデータが受信される。
【0126】
図13を参照して、CPU301は、印刷指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップ61でNO)、印刷指示を受け付けると(ステップS61でYES)、処理をステップS62に進める。ユーザが、操作部307に印刷指示を入力すると印刷指示を受け付ける。
【0127】
ステップS62においては、印刷指示されたページデータが印刷禁止に設定されているか否かを判断する。印刷禁止に設定されているならば処理をステップS63に進めるが、そうでなければ処理をステップS64に進める。
【0128】
ステップS63においてはエラーメッセージを表示部306に表示し、処理を終了する。ここでのエラーメッセージは、印刷が禁止されていることを示すメッセージである。一方、ステップS64においては、ページデータを印刷し、処理を終了する。発表者により印刷禁止に設定されたページデータを、参加者は印刷することができないので、発表者の意思を尊重することができる。
【0129】
<変形例>
上述した会議システム1は、MFP100から参加者のPC300A〜300Fにサムネイルおよびページデータを送信するものであったが、MFP100において、参加者のPC300A〜300Fで表示するための画面を生成し、その生成した画面を参加者のPC300A〜300Fに送信するようにしてもよい。この場合、MFP100はWebサーバとして機能し、参加者のPC300A〜300Fからの要求により、たとえばHTML(Hypertext Markup Language)等のマークアップ言語で記述されたWebページを生成し、返信する。このようにすれば、参加者のPC300A〜300Fにブラウジングプログラムをインストールするだけで閲覧画面を表示部306に表示させることができる。
【0130】
以下、上述した会議システムと異なる点を主に説明する。図14は、変形例におけるMFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示す機能ブロック図である。図14を参照して、図5に示した機能ブロック図と異なる点は、サムネイル送信部56を削除した点、発表ページ送信部59に代えて第1画面生成部71および第1画面送信部73を備える点、要求ページ送信部63に代えて第2画面生成部75および第2画面送信部77を備える点である。
【0131】
第1画面生成部71は、サムネイル生成部55からサムネイルが入力され、発表ページ特定部からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力される。第1画面生成部71は、発表ページ特定部57からデータ識別情報と発表ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読み出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから発表ページ情報で特定されるページデータを抽出し、抽出されたページデータをプロジェクタ200に送信する。これにより、プロジェクタ200によりページデータの画像が投影される。
【0132】
さらに、第1画面生成部71は、サムネイル生成部55から入力されるサムネイルと、発表ページ情報で特定されるページデータをとから閲覧画面500を生成する。具体的には、サムネイル生成部55から入力されるサムネイルのうち、発表ページ情報で特定されるページデータとそのページデータの前後の複数ページそれぞれに対応するサムネイルを閲覧画面500の発表ページマーク領域501に配置するとともに、同じサムネイルを要求ページマーク領域507に配置する。さらに、発表ページ情報で特定されるページデータの画像をページ表示領域505に配置する。また、発表データにより発表者のユーザ識別情報に関連付けられたデータを識別するためのデータ識別情報、ここではファイル名を閲覧画面500のデータ領域503に配置する。第1画面生成部71は、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、生成した閲覧画面を第1画面送信部73および第2画面生成部75に出力する。
【0133】
第1画面送信73は、第1画面生成部75から閲覧画面500が入力されると、参加者のPC300A〜300Fに送信する。
【0134】
第2画面生成部75は、要求ページ特定部61からデータ識別情報と要求ページ情報とが入力されると、データ識別情報で特定されるデータをHDD116から読み出し、読み出したデータに含まれる複数のページデータのうちから要求ページ情報で特定されるページデータを抽出する。第2画面生成部75は、第1画面生成部71から入力される図10(A)に示した閲覧画面500から図10(B)に示した閲覧画面500Aを生成する。具体的には、閲覧画面500のページ表示領域505に表示されているページデータの画像を、閲覧画面500Aのページ表示領域505内の領域505Aに配置し、抽出したページデータの画像をページ表示領域505内の領域505Bに配置する。さらに、第2画面生成部75は、禁止部より印刷不許可が入力される場合、印刷を禁止に設定したページデータの画像をページ表示領域505内の領域505Bに配置する。発表者により印刷が禁止に設定されたページデータの画像が、参加者のPC300A〜300Fにより印刷される能禁止するためである。そして、生成した閲覧画面500Aを、禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、第2画面送信部77に出力する。
【0135】
第2画面送信部77は、第2画面生成部75より入力される閲覧画面500を禁止部65より送信許可が入力されていることを条件に、参加者のPC300A〜300Fのうちデータ識別情報と要求ページ情報とを送信してきたものに送信する。
【0136】
図15は、変形におけるMFPが備えるCPUが実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15を参照して、CPU111Aは、発表設定画面の送信要求を受信したか否かを判断する(ステップS101)。発表設定画面の送信要求を受信したならば処理をステップS102に進めるが、そうでなければ処理をステップS108に進める。ここでは、発表者が操作するPC300から発表設定画面の送信要求を受信する場合を説明する。
【0137】
ステップS102においては、送信要求を送信してきたPC300に発表設定画面を送信する。そして、発表設定画面を送信したPC300からデータを受信したか否かを判断する。データを受信したならば処理をステップS104に進めるが、そうでなければ処理をステップS108に進める。ステップS104においては、受信されたデータをHDD116に記憶する。複数のデータを受信する場合には、複数のデータそれぞれをHDD116に記憶する。
【0138】
次のステップS105においては、受信されたデータに含まれる複数のページデータそれぞれの画像を縮小した複数のサムネイルを生成する。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとにサムネイルを生成する。そして、発表レコードを生成し(ステップS106)、HDD106に記憶されている発表データに生成した発表レコードを追加して記憶する(ステップS107)。複数のデータを受信した場合には、複数のデータごとに発表レコードを生成し、発表データに追加して記憶する。
【0139】
ステップS108においては、発表操作画面の送信要求を受信したが否かを判断する。ステップS102において発表設定画面を送信したPC300から発表操作画面の送信要求を受信したならば処理をステップS109に進めるが、そうでなければ処理をステップS113に進める。ステップS109においては、発表操作画面の送信要求を送信してきたPC300に発表操作画面を送信する。
【0140】
ステップS110においては、発表ページ情報を受信したか否かを判断する。発表ページ情報を受信したならば処理をステップS111に進めるが、そうでなければ処理をステップS113に進める。ステップS103において複数のデータが受信された場合には、発表ページ情報に加えて、データ識別情報を受信する。ステップS111においては、受信された発表ページ情報をHDD116に記憶する。次のステップS112においては、第1閲覧画面生成処理を実行する。第1閲覧画面生成処理については後述する。
【0141】
ステップS113においては、閲覧画面の送信要求を受信したか否かを判断する。閲覧画面の送信要求を受信したならば処理をステップS114に進め、そうでなければ処理をステップS118に進める。ここでは、参加者が操作するPC300Aから閲覧画面の送信要求を受信した場合を例に説明する。
【0142】
ステップS114においては、閲覧画面の送信要求が独立画面を要求するか否かを判断する。閲覧画面の送信要求が独立画面を要求するならば処理をステップS115に進め、そうでなければ処理をステップS117に進める。
【0143】
ステップS115においては第2閲覧画面生成処理を実行し、処理をステップS116に進める。第2閲覧画面生成処理については後述する。ステップS116においては、生成された第2閲覧画面を、閲覧画面送信要求を送信してきたPC300Aに送信し、処理をステップS118に進める。
【0144】
一方、ステップS117においては、ステップS112において生成された第1閲覧画面を、閲覧画面送信要求を送信してきたPC300Aに送信し、処理をステップS118に進める。
【0145】
ステップS118においては、会議が終了した開学を判断する。会議が終了したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS101に戻す。
【0146】
図16は、第1閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1閲覧画面生成処理は、図15のステップS112において実行される処理である。図16を参照して、ステップS121においては、発表ページのページデータの画像を、閲覧画面500のページ表示領域505に設定する。
【0147】
そして、発表ページとその前後のページそれぞれのページデータのサムネイルを閲覧画面500の発表ページマーク領域501に表示する(ステップS122)。この場合、発表ページに対応するサムネイルを、その前後のページそれぞれに対応するサムネイルを中心に配置し、かつ発表ページに対応するサムネイルをかのサムネイルと異なる表示態様で配置する。これにより、データに含まれるページデータのうち発表ページのページデータが配置される位置をユーザに知らせることができる。
【0148】
ステップS123においては、データに含まれる複数のページデータそれぞれのサムネイルの一部を閲覧画面500の要求ページマーク領域507に配置し、処理を表示制御処理に戻す。
【0149】
図17は、第2閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2閲覧画面生成処理は、図15に示した表示制御処理のステップS115において実行される処理である。第2閲覧画面生成処理は、第1閲覧画面から第2閲覧画面を生成する処理であり、ここでは、図10(A)に示した閲覧画面500を第1閲覧画面とし、それから生成される第2閲覧画面を図10(B)に示した閲覧画面500Aとする場合を例に説明する。
【0150】
図17を参照して、ステップS131においては、第1閲覧画面を取得する。図15のステップS112において生成された第1閲覧画面を取得する。そして、図15のステップS113において受信された閲覧画面の送信要求から要求ページ情報を抽出する。次に、HDD116に記憶されている発表データを検索し、抽出された要求ページ情報で特定されるページデータの制御区分が表示禁止に設定されているか否かを判断する。表示禁止に設定されている場合、処理をステップS137に進めるが、そうでなければ処理をステップS134に進める。
【0151】
ステップS134においては、抽出された要求ページ情報で特定されるページデータの制御区分が印刷禁止に設定されているか否かを判断する。印刷禁止に設定されているならば処理をステップS135に進めるが、そうでなければステップS135をスキップして処理をステップS136に進める。ステップS135においては、抽出された要求ページ情報で特定されるページデータの画像を印刷禁止に設定する。具体的には、画像のヘッダーに印刷を禁止するコマンドを埋め込む。
【0152】
ステップS136においては、要求ページのページデータの画像を閲覧画面500Aのページ表示領域505の領域505Bに配置し、処理をステップS138に進める。なお、閲覧画面500のページ表示領域505に配置されている画像を閲覧画面500Aのページ表示領域505の領域505Aに配置する。
【0153】
一方、ステップS137においては、閲覧画面500Aの要求ページマーク領域507にエラーメッセージを設定する。エラーメッセージは、要求ページのページデータの画像を表示することができないことを示すメッセージである。
【0154】
ステップS138においては、要求ページとその前後のページそれぞれのサムネイルを、閲覧画面500Aの要求ページマーク領域507に設定し、処理を図15に示した表示制御処理に戻す。
【0155】
以上説明したように本実施の形態における会議システム1において、データ処理装置としてのMFP100は、PC300.300A〜300Fのうち発表者が操作する発表用装置としてのPC300から発表ページ情報が受信されると、データに含まれる複数ページのページデータのうちから発表ページ情報で特定される発表ページデータが、参加者が操作するPC300A〜300Fに送信され、PC300A〜300Fのうち特定参加装置であるPC300Aから要求ページ情報が受信されると、要求ページ情報で特定される要求ページデータがPC300Aに送信される。また、特定参加装置であるPC300Aにおいては、要求ページデータの指定が受け付けられると、要求ページ情報がMFP100に送信され、要求ページデータを受信することに応じて、発表ページデータの画像と要求ページデータの画像とが同時に表示される。このため、参加者が操作する特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表者が発表に用いている画像と、それとは異なる画像とが同時に表示されるので、発表者による発表を試聴しつつ関連する画像を見ることができる。
【0156】
また、特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表ページデータの画像としてMFP100により生成されたサムネイルが表示される。このため、要求ページデータを大きく表示することができる。
【0157】
また、特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表ページデータの画像と要求ページデータの画像とを同じサイズで表示するので、発表ページと要求ページそれぞれの画像を同時に確認することができる。
【0158】
また、MFP100は、データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報として、複数ページのページデータそれぞれのサムネイルを参加装置としてのPC300A〜300Fに送信し、PC300A〜300Fは、複数ページのページデータそれぞれのサムネイルを選択可能に表示するので、参加者は、サムネイルを見て要求ページを指定することができる。
【0159】
また、MFP100は、要求ページデータが表示禁止情報により表示が禁止されている場合、要求ページデータを送信しない。このため、発表者が参加者の操作するPC300A〜300Fで要求ページデータが表示されるのを望まない場合に、要求ページデータがPC300A〜300Fで表示されないようにすることができる。
【0160】
また、MFP100は、要求ページデータが印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、要求ページデータを印刷禁止に設定する。このため、発表者が要求ページデータが印刷されるのを望まない場合に、要求ページデータがPC300A〜300Fで印刷されないようにすることができる。
【0161】
データ処理装置としてのMFP100は、PC300A〜300Fのうち発表者が操作する発表用装置としてのPC300から発表ページ情報が受信されると、発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面が参加者の操作するPC300A〜300Fに送信され、PC300A〜300Fのうち特定参加装置であるPC300Aから要求ページ情報が受信されると、要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面が特定参加装置に送信される。このため、参加者が操作する特定参加装置としてのPC300Aにおいて、発表者が発表に用いている画像と、それとは異なる画像とが同時に表示されるので、発表者による発表を試聴しつつ関連する画像を見ることができる。
【0162】
なお、上述した実施の形態においては、画像送信装置としてのMFP100,101,102について説明したが、図11〜図13、または図15および図16に示した表示制御処理を実行するための画像送信方法およびその画像送信方法をコンピュータに実行させるための画像送信プログラムとして発明を捉えることができるのは、言うまでもない。
【0163】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0164】
<付記>
(1) 前記データ処理装置は、前記発表用装置から前記データを受信するデータ受信手段を、さらに備えた、請求項1に記載の会議システム。
【図面の簡単な説明】
【0165】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける会議システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】発表設定画面の一例を示す図である。
【図7】発表データの一例を示す図である。
【図8】発表操作画面の一例を示す図である。
【図9】PCが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。
【図10】閲覧画面の一例を示す図である。
【図11】MFPで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】PCで実行される表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】PCで実行される印刷制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】変形例におけるMFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示す機能ブロック図である。
【図15】変形におけるMFPが備えるCPUが実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図16】第1閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】第2閲覧画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0166】
1 会議システム、2 ネットワーク、51 データ取得部、53 コンテンツ生成部、55 位置情報送信部、57 ユーザ認証部、59 コンテンツ送信要求受付部、61 コンテンツ送信部、63 動画再生要求受付部、65 動画像生成部、67 送信部、69 印刷指示受付部、71 画像形成制御部、93 動画像テーブル、95 画像データ、100 MFP、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、116 HDD、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、130 原稿読取部、140 画像形成部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部、200 PC、201 CPU、204 ネットワークI/F、206 表示部、207 操作部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示装置と、該複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置とを含む会議システムであって、
前記データ処理装置は、
複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための発表ページ情報を前記複数の表示装置の1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうちから前記受信された発表ページ情報で特定される発表ページデータを抽出し、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する発表ページ送信手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうちから前記要求ページ情報で特定される要求ページデータを抽出し、前記抽出された要求ページデータを前記特定参加装置に送信する要求ページ送信手段と、を備え、
前記複数の表示装置それぞれは、前記要求ページデータの指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定された要求ページデータを識別するための前記要求ページ情報を前記データ処理装置に送信する要求手段と、
前記要求ページデータを受信することに応じて、前記発表ページデータの画像と、前記要求ページデータの画像とを同時に表示する表示制御手段と、を備えた会議システム。
【請求項2】
前記データ処理装置は、前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、
前記生成された複数のサムネイルを前記少なくとも1つの参加装置に送信するサムネイル送信手段と、をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記要求ページデータの受信に応じて、前記発表ページデータのサムネイルを、前記要求ページデータの画像と同時に表示するサムネイル表示手段を含む、請求項1に記載の会議システム。
【請求項3】
前記サムネイル表示手段は、前記発表ページデータのサムネイルと、該発表ページの前後の複数ページの複数のサムネイルとを並べた状態で、前記発表ページデータのサムネイルを他のサムネイルと表示形態を異ならせて表示する、請求項2に記載の会議システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記要求ページデータの画像を表示する要求ページ表示手段と、
前記発表ページデータの画像を、前記要求ページデータの画像と同じサイズで表示する発表ページ表示手段とを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の会議システム。
【請求項5】
前記データ処理装置は、前記データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を前記少なくとも1つの参加装置に送信する識別情報送信手段を、さらに備え、
前記少なくとも1つの参加装置それぞれの前記表示制御手段は、前記複数の識別情報を表示する識別情報表示手段を含み、
前記指示受付手段は、表示された前記複数の識別情報のうちの1つの指定を受け付ける、請求項1に記載の会議システム。
【請求項6】
前記データ処理装置は、前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、
前記複数の識別情報それぞれは、対応するページのサムネイルを含む、請求項5に記載の会議システム。
【請求項7】
前記データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、
前記データ処理装置は、前記要求ページデータが前記表示禁止情報により表示が禁止されている場合、前記要求ページ送信手段が前記要求ページデータを送信するのを禁止する送信禁止手段をさらに備える、請求項1〜6のいずれかに記載の会議システム。
【請求項8】
前記データは、印刷を禁止するページを特定するための印刷禁止情報を含み、
前記データ処理装置は、前記発表ページデータまたは前記要求ページデータが前記印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、前記発表ページデータまたは前記要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の会議システム。
【請求項9】
複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置であって、
複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を前記複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する第1送信手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、前記発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成する画面生成手段と、
前記生成された第2画面を前記特定参加装置に送信する第2送信手段と、を備えたデータ処理装置。
【請求項10】
前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段をさらに備え、
前記第2画面は、前記発表ページデータのサムネイルと、前記要求ページデータの画像とを含む、請求項9に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
前記第2画面は、前記発表ページデータと該発表ページデータの前後の複数ページの複数のサムネイルを含み、該発表ページデータのサムネイルは、他のサムネイルと表示態様が異なる、請求項10に記載のデータ処理装置。
【請求項12】
前記第2画面は、前記要求ページデータの画像と同じサイズの前記発表ページデータの画像を含む、請求項9〜11のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項13】
前記第1画面は、前記データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を含む、請求項9に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、
前記複数の識別情報それぞれは、対応するページデータのサムネイルを含む、請求項13に記載のデータ処理装置。
【請求項15】
前記データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、
前記要求ページデータが前記表示禁止情報により表示が禁止されている場合、前記画面生成手段が前記第2画面を生成するのを禁止する送信禁止手段をさらに備えた、請求項9〜14のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項16】
前記データは、印刷を禁止するページデータを特定するための印刷禁止情報を含み、
前記発表ページデータまたは前記要求ページデータが前記印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、前記発表ページデータまたは前記要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備えた、請求項9〜15のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項17】
複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、前記発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、
前記生成された第2画面を前記特定参加装置に送信するステップと、を含む画像送信方法。
【請求項18】
複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別する発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別する要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、前記発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、
前記生成された第2画面を前記特定参加装置に送信するステップと、をコンピュータに実行させる画像送信プログラム。
【請求項1】
複数の表示装置と、該複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置とを含む会議システムであって、
前記データ処理装置は、
複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための発表ページ情報を前記複数の表示装置の1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうちから前記受信された発表ページ情報で特定される発表ページデータを抽出し、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する発表ページ送信手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうちから前記要求ページ情報で特定される要求ページデータを抽出し、前記抽出された要求ページデータを前記特定参加装置に送信する要求ページ送信手段と、を備え、
前記複数の表示装置それぞれは、前記要求ページデータの指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定された要求ページデータを識別するための前記要求ページ情報を前記データ処理装置に送信する要求手段と、
前記要求ページデータを受信することに応じて、前記発表ページデータの画像と、前記要求ページデータの画像とを同時に表示する表示制御手段と、を備えた会議システム。
【請求項2】
前記データ処理装置は、前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、
前記生成された複数のサムネイルを前記少なくとも1つの参加装置に送信するサムネイル送信手段と、をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記要求ページデータの受信に応じて、前記発表ページデータのサムネイルを、前記要求ページデータの画像と同時に表示するサムネイル表示手段を含む、請求項1に記載の会議システム。
【請求項3】
前記サムネイル表示手段は、前記発表ページデータのサムネイルと、該発表ページの前後の複数ページの複数のサムネイルとを並べた状態で、前記発表ページデータのサムネイルを他のサムネイルと表示形態を異ならせて表示する、請求項2に記載の会議システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記要求ページデータの画像を表示する要求ページ表示手段と、
前記発表ページデータの画像を、前記要求ページデータの画像と同じサイズで表示する発表ページ表示手段とを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の会議システム。
【請求項5】
前記データ処理装置は、前記データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を前記少なくとも1つの参加装置に送信する識別情報送信手段を、さらに備え、
前記少なくとも1つの参加装置それぞれの前記表示制御手段は、前記複数の識別情報を表示する識別情報表示手段を含み、
前記指示受付手段は、表示された前記複数の識別情報のうちの1つの指定を受け付ける、請求項1に記載の会議システム。
【請求項6】
前記データ処理装置は、前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、
前記複数の識別情報それぞれは、対応するページのサムネイルを含む、請求項5に記載の会議システム。
【請求項7】
前記データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、
前記データ処理装置は、前記要求ページデータが前記表示禁止情報により表示が禁止されている場合、前記要求ページ送信手段が前記要求ページデータを送信するのを禁止する送信禁止手段をさらに備える、請求項1〜6のいずれかに記載の会議システム。
【請求項8】
前記データは、印刷を禁止するページを特定するための印刷禁止情報を含み、
前記データ処理装置は、前記発表ページデータまたは前記要求ページデータが前記印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、前記発表ページデータまたは前記要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の会議システム。
【請求項9】
複数の表示装置と接続可能なデータ処理装置であって、
複数ページのページデータを含むデータを取得するデータ取得手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を前記複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信する発表ページ受信手段と、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信する第1送信手段と、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信する要求ページ受信手段と、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、前記発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成する画面生成手段と、
前記生成された第2画面を前記特定参加装置に送信する第2送信手段と、を備えたデータ処理装置。
【請求項10】
前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段をさらに備え、
前記第2画面は、前記発表ページデータのサムネイルと、前記要求ページデータの画像とを含む、請求項9に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
前記第2画面は、前記発表ページデータと該発表ページデータの前後の複数ページの複数のサムネイルを含み、該発表ページデータのサムネイルは、他のサムネイルと表示態様が異なる、請求項10に記載のデータ処理装置。
【請求項12】
前記第2画面は、前記要求ページデータの画像と同じサイズの前記発表ページデータの画像を含む、請求項9〜11のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項13】
前記第1画面は、前記データに含まれる複数ページのページデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を含む、請求項9に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
前記データに含まれる複数ページのページデータを縮小した複数のサムネイルを生成するサムネイル生成手段を、さらに備え、
前記複数の識別情報それぞれは、対応するページデータのサムネイルを含む、請求項13に記載のデータ処理装置。
【請求項15】
前記データは、表示を禁止するページデータを特定するための表示禁止情報を含み、
前記要求ページデータが前記表示禁止情報により表示が禁止されている場合、前記画面生成手段が前記第2画面を生成するのを禁止する送信禁止手段をさらに備えた、請求項9〜14のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項16】
前記データは、印刷を禁止するページデータを特定するための印刷禁止情報を含み、
前記発表ページデータまたは前記要求ページデータが前記印刷禁止情報により印刷が禁止されている場合、前記発表ページデータまたは前記要求ページデータを印刷禁止に設定する印刷禁止手段をさらに備えた、請求項9〜15のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項17】
複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別するための発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別するための要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、前記発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、
前記生成された第2画面を前記特定参加装置に送信するステップと、を含む画像送信方法。
【請求項18】
複数ページのページデータを含むデータを取得するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうちの1つを識別する発表ページ情報を複数の表示装置のうち1つの発表用装置から受信するステップと、
前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記受信された発表ページ情報で特定されるページデータの画像を含む第1画面を、前記複数の表示装置のうち前記発表用装置以外の少なくとも1つの参加装置に送信するステップと、
前記取得されたデータに含まれる複数ページのページデータのうち1つを識別する要求ページ情報を前記少なくとも1つの参加装置のうち特定参加装置から受信するステップと、
前記要求ページ情報の受信に応じて、前記データに含まれる複数ページのページデータのうち前記要求ページ情報で特定される要求ページデータの画像と、前記発表ページ情報で特定される発表ページデータの画像とを含む第2画面を生成するステップと、
前記生成された第2画面を前記特定参加装置に送信するステップと、をコンピュータに実行させる画像送信プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−294237(P2009−294237A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−144450(P2008−144450)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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