説明

低列蒸気発生装置の検査プローブ

【課題】細長い中空部材の挿入検査のための検査組立体を提供する。
【解決手段】検査組立体10は、細長い中空部材の内部においてプローブヘッド28が動かされるときに、細長い中空部材の特性を検知するための少なくとも1つのセンサ36を含むプローブヘッド28を含む。組立体は、プローブヘッド28に接続され、駆動力をプローブヘッド28に伝達して、細長い中空部材の中でプローブヘッド28を動かすフレキシブルシャフト30を含む。フレキシブルシャフト30は、少なくとも1つのセンサ36のセンサ操作のために、プローブヘッド28と、細長い中空部材の外部の少なくとも1つのコンポーネントとの間に動作可能に連結された少なくとも1つのワイヤ42を取り囲んでいる。フレキシブルシャフト30は、少なくとも部分的にコルゲーションが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力蒸気発生装置の中に存在する中空部材など、中空部材を検査するための内部検査プローブに関する。
【背景技術】
【0002】
渦電流センサなどの検査/検出デバイスを使用することが知られている。そのようなデバイスは、例えば、曲がりくねったベンド(例えば、Uベンド)を備えた、原子力の発生装置の中空管状部材に使用されることが可能である。しかし、既知のデバイスは詰まる可能性があり、そうでなくても、中空部材に沿って進めることができず、さらなる検査ができないようになる。したがって、そのような問題を避けるための改善が求められている。
【発明の概要】
【0003】
以下に続く概要は、本明細書で説明される本システムおよび/または方法のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、簡易化した概要を表している。この概要は、本明細書で説明される本システムおよび/または方法の広範な概観ではない。要部/重要な要素を特定すること、または、そのようなシステムおよび/または方法の範囲の輪郭を描くことは意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明に対する前置きとして、簡易化された形態でいくつかの概念を表すことである。
【0004】
ある態様によれば、本発明は、細長い中空部材の挿入検査のための検査組立体を提供する。検査組立体は、細長い中空部材の内部においてプローブヘッドが動かされるときに、細長い中空部材の特性を検知するための少なくとも1つのセンサを含むプローブヘッドを含む。組立体は、プローブヘッドに接続され、駆動力をプローブヘッドに伝達して、細長い中空部材の中でプローブヘッドを動かすフレキシブルシャフトを含む。フレキシブルシャフトは、少なくとも1つのセンサのセンサ操作のために、プローブヘッドと、細長い中空部材の外部の少なくとも1つのコンポーネントとの間に動作可能に連結された少なくとも1つのワイヤを取り囲んでいる。フレキシブルシャフトは、少なくとも部分的にコルゲーションが設けられている。
【0005】
添付の図面を参照して以下に続く説明を読めば、本発明の前述および他の態様は、本発明に関連する技術分野の当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の少なくとも1つの態様による検査組立体の例の概略的な図である。
【図2】少なくとも1つのベンドを有する複数の中空部材を有し、その中で本発明が使用されることが可能な原子力蒸気発生装置の例の図である。
【図3】図2の発生装置の中空部材を切り開けた部分の例の中にあって、本発明の少なくとも1つの態様による、図1の組立体のプローブシャフトの例の切り欠いた部分の図である。
【図4】図3と同様の図であるが、本発明の一態様による検査組立体の別の例のプローブシャフトの切り欠いた部分を示す図である。
【図5】本発明の一態様による検査組立体の別の例のプローブシャフトの例の切り欠いた部分の図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の1つまたは複数の態様を組み込んだ具体的な実施形態が説明され、図面に図示されている。これらの具体例は、本発明に対して全体的な限定となることを意図してはいない。例えば、本発明の1つまたは複数の態様は、他の実施形態および他のタイプのデバイスにおいても使用されることが可能である。さらに、特定の用語は、単に便宜上、本明細書で使用されており、本発明に対する限定と解釈されるべきでない。さらに、図面において、同一の参照番号は、同一の要素を示すために使用されている。
【0008】
本発明の態様による検査組立体10の例が、図1に概略的に示されている。その例は、単に図示目的のためのものであり、本発明の範囲に特定の限定を与える必要はないということが認識されるべきである。検査組立体10は、細長い中空の管状部材12(例えば、図2に示された管状部材を参照)の挿入検査のためのものである。
【0009】
図2に示されたデバイスは、図1の検査組立体10をその中で使用することができる発生装置14の例である。管状部材12は、発生装置14の「低列(Low Row)」の(半径2.0インチ(5.08cm)の管およびそれより大きい管の)Uベンド管の一部分であることが可能である。図2に示された発生装置14の例は、単に、検査組立体10の環境の一例を提示している。本発明は、他の環境(例えば、異なる発生装置に関連する他の管状の環境、および発生装置の一部ではない他の管状の環境)において、使用されることが可能であるということが認識されるべきである。発生装置14および多数の管状部材12(管状部材12の1つの例だけが、参照数字によって特定されているが、示されている管状部材のいずれも同様に特定されることが可能である)。
【0010】
管状部材12に注目すると、管状部材は、中空であり、概して弓状の/丸い形(例えば、円形または楕円形の断面)の内部表面18を有する(図3の断面の例を参照)。管状部材12の内部表面18は、管状部材12の内部空間20の境界を形成する。いくつかの具体的な例では、管状部材12は、比較的に長く、少なくとも1つのベンド22を有する(図2に示されたベンドの例は、管状部材の垂直セクションと水平セクションとの間の移行部である)。さらに具体的な例では、管状部材12は、複数のベンド(例えば、図2において22’で示されている)を有し、したがって、その内部空間20に沿って、曲がりくねった経路を提供する。少なくとも1つの例では、管状部材12の2つのベンド22、22’が、Uベンド構成の部材を提供する。管状部材12は、様々な長さを有することが可能である。その少なくとも1つのベンド22および/または管状部材12の長さは、曲がりくねっていると考えることができる管状部材内の経路を提供することが可能である。
【0011】
再び、検査組立体10(図1)に注目すると、組立体は、管状部材12の内部空間20の視点から管状部材12(図2および図3)を検査するためのものである。そのような検査は、管状部材の内部空間20から管状部材に沿って管状部材12の少なくとも1つの状態を検知/試験/監視するという形式であることが可能である。その少なくとも1つの状態は、本発明に対して具体的な限定となる必要はない。検査組立体10(図1)は、プローブヘッド28およびフレキシブルなプローブシャフト30を含み、プローブヘッド28は、プローブシャフト30に連結されている。
【0012】
管状部材12の少なくとも1つの特性(例えば、状態)を検知/試験/監視する少なくとも1つのセンサ36(図1に一般的に示されている)が、プローブヘッド28の中に/プローブヘッド28に位置付けられている。プローブヘッド28の中の(1つまたは複数の)センサ36のタイプ/詳細、およびプローブヘッド28自身は、本発明に対して具体的な限定となる必要はない。検知/試験/監視される特性(例えば、状態)の例には、管状部材12の構造的完全性(例えば、弱くなった部分)が含まれる。一例では、(1つまたは複数の)センサ36には、ボビンの中の巻線および隣接する磁石を含む渦電流センサが含まれる。プローブヘッド28は、本発明の一部分である必要はない様々な構造、コンポーネント、機構などを含むことが可能であるということが認識されるべきである。他のコンポーネントを、フレキシブルセグメント上で間隔をあけて配置することも可能であり、または間隔をあけずに配置することも可能である。このように、図1に示されたプローブヘッド28は、単なる例である。
【0013】
プローブヘッド28は、少なくとも1つのワイヤ42を介して、検査組立体10のセンサ操作部40(単なる箱として概略的に表されている)に動作可能に連結されている。明確化のために、(1つまたは複数の)ワイヤ42は、多数のワイヤであることが可能であり、または配線の束として提供されることが可能であり、単にワイヤと呼ばれる。多数または束の中の異なるワイヤは、異なる機能を果たすことが可能である。(1つまたは複数の)ワイヤ42は、プローブヘッド28に動作可能に連結されるように延在し、プローブシャフト30の長さに沿って延在し、センサ操作部40に動作可能に連結されるように延在する。(1つまたは複数の)ワイヤ42は、以下にさらに説明するように、プローブシャフト30の内部に収納されている。電力および/または電気信号(例えば、制御用および/またはセンサ用)が、プローブヘッド28とセンサ操作部40との間の(1つまたは複数の)ワイヤ42に沿って通されている。
【0014】
一般に、検査組立体10のプローブヘッド28は、プローブヘッド28が検知/試験/監視する間、管状部材12の内部空間20に沿って動かされる。プローブヘッド28への結線を介して、センサ操作部40は、電力および/または制御を提供し、プローブヘッド28からセンサ信号を受け取り、プローブヘッド28が管状部材に沿って相対的に動かされるときに、管状部材12の少なくとも1つの検知/試験/監視された状態について(1つまたは複数の)決定を行う。センサ操作部40は、電源コンポーネント、処理コンポーネント(例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ)、データ記憶コンポーネント、および通信コンポーネントなどの機能を果たすために、任意の適切な構造体を含むことが可能であるということが認識されるべきである。センサ操作部40を制御するために、および/または、示されたシステムおよび/または他の動作の外部へセンサ情報を提供するために、センサ操作部40は、1つまたは複数の外部または中間のコンポーネント(図示せず)に動作可能に連結されることが可能である。
【0015】
上述のように、(1つまたは複数の)センサ36を備えたプローブヘッド28は、管状部材12に沿って動かされる。管状部材12に沿った動きは、最初に、管状部材12に対して中に入れられ(例えば、挿入される)、次に、管状シャフトに対して外に出される(例えば、引き出される)。プローブシャフト30に加えられる力を介して、管状部材12に沿ってプローブヘッド28を動かす駆動力が与えられる。一例では、駆動力は、プローブシャフト30に加えられる手動力の形式である。
【0016】
上述のように、プローブシャフト30は、プローブヘッド28とセンサ操作部40との間に延在する(1つまたは複数の)ワイヤ42を収納する。(1つまたは複数の)ワイヤ42をプローブシャフト30の一部分であると考えることが可能である。また、示された例では、オプションの非金属ケーブル44が、プローブシャフト30の一部分として提供されており、ケーブルはプローブヘッド28に接続されている。ケーブル44は、プローブシャフト30の内部に収納されており、プローブシャフトの一部分であると考えることが可能である。ケーブル44は、プローブヘッド28を管状部材12から引き出す(すなわち、回収するために引っ張る)ための引張力を伝達することを提供する。ケーブル44は、編組されたフィラメントのロープ類であることが可能である。ケーブル44に非金属材料を使用することは、(1つまたは複数の)ワイヤ42に対する強力な電気的干渉を避けることを助ける。当然ながら、異なる構造/材料をケーブル44に使用することが可能である。
【0017】
プローブシャフト30に注目すると、シャフトは、(1つまたは複数の)ワイヤ42およびオプションのケーブル44をシース管50の内部空間52の中に収納して取り囲む、周囲の中空シース管50を含む。シース管は、ポリマー材料で作られることが可能である。示された例では、管50は、ワンピースの連続的で一体の部材である。また、示された例では、ワンピースの連続的で一体の管50は、シャフト30の長さ全体に沿って延在する。換言すれば、この例では、管50は、接続された部品によって構成されていない。しかし、別の例に示されるように、接続された複数の部品を使用することによって複合シャフトを構成することが可能である。
【0018】
シース管50の内部空間52は、シース管50の内部表面(または表面セグメント)54によって境界が形成されている。内部空間52の断面積は、(1つまたは複数の)ワイヤ42およびオプションのケーブル44をその中に受け入れるのに適切な任意の断面積寸法であることが可能である。内部空間52の断面積サイズは、その長さに沿って変化することが可能である。図3は、シース管の容積の一部分だけを充填する(1つまたは複数の)ワイヤ42およびケーブル44を示していることに留意すべきである。それは単なる例であり、異なるコンポーネントを容易に考えることを可能にし、本発明に対して必要な限定と解釈されるべきではない。もちろん、(1つまたは複数の)ワイヤ42およびケーブル44は、シース管の容積を充填することが可能であり、それは、以下に続く説明に表されている。
【0019】
プローブシャフト30の全長は、および具体的にはシース管50の全長は、任意の適切な長さであることが可能である。しかし、一例では、その長さは十分に長く、管状部材12の細長い範囲の全体に沿って計測される長さに対応するか、またはそれを超える。そのような例では、プローブヘッド28は、管状部材12の中へプローブシャフト30を挿入運動することによって、管状部材の細長い範囲の全体に沿って動かされることが可能である。管状部材の挿入方向に沿ってプローブヘッド28を動かすのは、プローブシャフト30のシース管50に加えられた力であるということを思い起こされたい。(1つまたは複数の)ワイヤ42の長さに関して、その長さは、もちろん少なくともシース管50と同じ程度であるが、また、センサ操作部40に動作可能に連結されるように十分に長い。ケーブル44の長さに関して、その長さは、もちろん少なくともシース管50と同じ程度であるが、また、プローブシャフト30およびプローブヘッド28を引き出して回収するために、引張(すなわち、引っ張る)力を適用するように係合される(例えば、しっかりと掴まれる)ように十分に長い。
【0020】
(1つまたは複数の)ワイヤ42およびケーブル44を含んで備えたプローブシャフト30は曲げやすい。曲げやすさによって、プローブシャフト30が、管状部材12のベンド(例えば、22、22’)に沿って進むことが可能となる。しかし、管状部材12の中へ挿入することを可能にし、管状部材12の範囲に沿ってプローブヘッド28を動かすのに十分な剛性を、プローブシャフト30は有している。
【0021】
1つの態様によれば、プローブシャフト30は、検査組立体10のプローブシャフト30およびプローブヘッド28を管状部材12に沿って動かしやすく改善するための、少なくとも1つの機構または手段を含む。そのような少なくとも1つの機構または手段には、そうでなければプローブシャフト30と管状部材12との間に生じ得る摩擦を低減すること、および/または管状部材12の曲がりくねった経路を通り抜けることが含まれることが可能である。
【0022】
具体的な一例では、プローブシャフト30は、構造的な機構または手段として、その外部にコルゲーション60を有する。プローブシャフト30のコルゲーション60は、動かしやすく改善することを提供することが可能であり、したがって、動かしやすく改善する手段の例であるということが認識されるべきである。示された例では、コルゲーション60は、プローブシャフト30の全範囲に沿って存在する。しかし、コルゲーション60は、単に、プローブシャフト30の全範囲の一部分に沿って存在することも可能であるということが認識されるべきである。また、示された例では、コルゲーション60は、プローブシャフト30に沿って、概して均等に配置された間隔で存在する。しかし、コルゲーション60は、変化する間隔(例えば、プローブヘッド28の近辺において、より多くの数のコルゲーション60、または隣接するコルゲーションの間のより短い配置間隔)で存在することが可能である。コルゲーション60は、任意の一連の局部的な変形、クリンピング(crimping)、波状起伏、曲げ/伸ばし点などであることが可能である。一例では、シース管50を、その長さに沿った一連の位置において塑性的に変形させるために、クリンピングすることによってコルゲーションは実現され得る。別の例では、コルゲーションは、鋳造、成形などによって形成される。
【0023】
プローブシャフト30のコルゲーション60の一例が、図3に示されている。示された例ではコルゲーション60は、シース管50上にある。換言すれば、プローブシャフト30のシース管50は、コルゲーションが設けられている(すなわち、コルゲーション60を有する)。コルゲーション60の例に関連して、プローブシャフト30のシース管50の外部は、交互に並ぶ直径厚さを有するセグメント50Aおよび50Bを有する。示された図3の例では、セグメント50Aにおける直径D1は、セグメント50Bにおける直径D2よりも小さい。したがって、シャフトセグメント50Aおよび50Bは、それぞれより小さい直径およびそれぞれより大きい直径を交互に有する。D1およびD2の値は、両方とも、管状部材12の内部直径D3である直径D3の値よりも小さいということに留意すべきである。さらに、図3に示された寸法D1、D2、およびD3の値、関係などは、単なる例であり、異なることが可能であり、図示目的のために誇張されている可能性がある。
【0024】
交互に並ぶセグメント50Aおよび50Bの異なる直径D1およびD2は、コルゲーションを作り出す結果として伴うことが可能である。さらに、コルゲーションになるように考えて、直径を交互に並べることを考えることが可能である。また、プローブシャフト30のシース管50の範囲に沿って、セグメント50Aおよび50Bそれぞれにおいて直径D1またはD2のいくつかの変化があり得るということが認識されるべきである。セグメント50Aおよび50Bを交互に並べることは、相対的に小さい直径のセグメント、および相対的に大きい直径のセグメントを交互に並べるものにすることであると認識されるべきである。さらには、交互に並べるということは、2つの異なる直径のセグメントの間で行われているが、異なる数の直径のセグメントを有することも可能である。
【0025】
コルゲーション60は、プローブシャフト30と管状部材12との間の接触面積を小さくし、それによって摩擦が低減されるということが考えられる。また、コルゲーション60は、プローブシャフト30をより曲げやすくするのを助けているようにも見え、したがって、それが、より容易にベンド22を通過するように助けるということも考えられる。図3に示された具体的な例を見てみると、セグメント50Aおよび50Bが、プローブシャフト30と管状部材12の内部表面18との間の接触の全体量を低減する機能を提供するということが考えられる。例えば、相対的に大きい直径のセグメント50Bは、相対的に小さい直径のセグメント50Aと管状部材12の内部表面18との間の接触を低減する(例えば、避ける)ことを助けることが可能である。そのような低減された接触により、プローブシャフト30と管状部材12との間の摩擦が当然ながら低減される。
【0026】
また、コルゲーション60が存在するということによって他の利点を有することも可能であることが考えられる。例えば、コルゲーション60は、力を捕えてプローブシャフト30へ伝える、より高い能力を提供することが可能である。そのような能力は、管状部材12に対してプローブシャフト30を挿入している/引き出しているときに役に立つことが可能である。また、もし、機械化されたデバイスが、管状部材12に対してプローブシャフト30を挿入する/引き出すために使用されたとすれば、コルゲーション60は、プッシングホイール(pushing wheel)またはプッシングトラック(pushing track)などのアイテムによって、より良い牽引性を提供することが可能である。そのようなより良い牽引性によって、ずれの低減およびプローブシャフトの寿命増加を助けることが可能である。
【0027】
本発明の範囲を離れることなく変形例および/または修正例を達成することが可能であるということが考えられる。ある例が図4に表されており、それは、細長い管状部材12’のセグメントの中のフレキシブルなプローブシャフト30’のセグメントである。容易におよび効率的に理解するために、以前に説明された構造体と概して同様の構造体は、同様の番号によって特定されているが、「’」(プライム)を含む数字を備えている。図4の例は、プローブシャフト30’が中空のシース管を含まない修正例を示している。その代わりに、プローブシャフト30’は、シースエンケースメント(sheath encasement)50’として備えられることが可能であり、少なくとも1つのワイヤ42’が、それに取り囲まれて内蔵されている。それによって、単一のシャフトが提供されると考えることが可能である。一般に、プローブシャフト30’は内部空間を含まず、シャフト30’は中実であると考えることが可能である。示された例では、オプションのケーブル44’が含まれている。しかし、プローブシャフトは、一連の交互に並ぶセグメント50A’および50B’を有し、それらは、それぞれ、相対的に小さい直径D1’および相対的に大きい直径D2’を有する。
【0028】
別の修正例が、図5に表されている。図5は、プローブシャフト30’’のセグメントを示している。容易におよび効率的に理解するために、以前に説明された構造体と概して同様の構造体は、同様の番号によって特定されているが、「’’」(ダブルプライム)を含む数字を備えている。この例では、プローブシャフト30’’は、複数の部品を備えた複合シャフトである。その例は、カップリング82によって結合される2つの部品76、78を有する。しかし、異なるアプローチ(例えば、処理する、および/または、他方の部品とは異なる一方の部品に処置を提供する)によって、2つの部品76、78を用意/画定/提供することが可能であると認識されるべきである。
【0029】
カップリング82は、接着剤、摩擦係合、クリンピング部材などの任意の適切な接続手段84を介して2つのセグメントに固定される。カップリング82は、単に概略的に示されており、したがって、様々な構造/構成を有することが可能であるということが認識されるべきである。示された例では、カップリング82は、(1つまたは複数の)ワイヤ42’’およびオプションのケーブル44’’を通過させることができる中空の穴を有する。
【0030】
第1の部品76および第2の部品78の長さは、様々であることが可能であるということが認識されるべきである。2つの部品76、78(第1および第2の部品)は、少なくとも1つの相違点を有することが可能である。そのような相違点の例には、直径厚さ、材料などが含まれる。そのような相違点によって、動かしやすく改善することを提供することが可能である。
【0031】
プローブシャフト30’’は、2つの部品76および78を有しているが、その2つの部品は、それぞれいくつかのコルゲーション60’’を有する。コルゲーション60’’は、2つの部品76および78のそれぞれの範囲の全部または一部分に存在することが可能である。第1の部品76は、交互に並ぶセグメント50A’’および50B’’を有し、それらは、それぞれ、相対的に小さい直径D1’’および相対的に大きい直径D2’’を有する。同様に、第2の部品78は、交互に並ぶセグメント50Cおよび50Dを有し、それらは、それぞれ、相対的に小さい直径D3および相対的に大きい直径D4を有する。第1の部品76の特定された直径D1’’およびD2’’は、第2の部品78の特定された直径D3およびD4と関係があってもよいし、なくてもよいということが認識されるべきである。
【0032】
要約すると、本発明は、細長い中空部材の挿入検査のための検査組立体などの態様を提供する。細長い中空部材の内部においてプローブヘッドが動かされるときに、細長い中空部材の特性を検知するための少なくとも1つのセンサを含むプローブヘッドを、検査組立体は含む。組立体は、フレキシブルシャフトを含み、フレキシブルシャフトは、プローブヘッドに接続され、駆動力をプローブヘッドに伝達して、細長い中空部材の中でプローブヘッドを動かす。少なくとも1つのセンサのセンサ操作のために、フレキシブルシャフトは、プローブヘッドと、細長い中空部材の外部の少なくとも1つのコンポーネントとの間に動作可能に連結された少なくとも1つのワイヤを取り囲む。フレキシブルシャフトは、少なくとも部分的にコルゲーションが設けられている。
【0033】
いくつかの追加の態様には、フレキシブルシャフトが、プローブヘッドと細長い中空部材の外部の位置との間に延在する長さを有することが可能であるということ、および、フレキシブルシャフトが、長さ全体に沿って配置されたコルゲーションを有することが可能であるということが含まれる。フレキシブルシャフトは、外側管を含むことが可能であり、外側管は、フレキシブルシャフトの長さ全体に沿って延在し、ワンピースの連続的で一体の部材である。フレキシブルシャフト上のコルゲーションは、異なる直径を有するシャフトセグメントの境界を形成することが可能である。シャフトセグメントは、それぞれより小さい直径およびそれぞれより大きい直径を交互に有することが可能である。フレキシブルシャフトは、ポリマー材料で作られることが可能である。
【0034】
本明細書で表されている様々な態様によって、細長い管状部材12の曲がりくねった経路に追従する能力を改善すること、および、フレキシブルシャフト30のねじれ防止を助けることが提供される。
【0035】
本発明は、上述の実施形態の例を参照して説明された。この明細書を読んで理解すれば、修正例および変更例が思い付くであろう。本発明の1つまたは複数の態様を組み込んだ実施形態の例は、そのような修正例および変更例が添付の特許請求の範囲内にある限りにおいて、そのような修正例および変更例の全てを含むことを意図されている。
【符号の説明】
【0036】
10 検査組立体
12 管状部材
12’ 管状部材
14 発生装置
18 内部表面
20 内部空間
22 ベンド
22’ ベンド
28 プローブヘッド
30 プローブシャフト、フレキシブルシャフト
30’ プローブシャフト
30’’ プローブシャフト
36 センサ
40 センサ操作部
42 ワイヤ
42’ ワイヤ
42’’ ワイヤ
44 ケーブル
44’ ケーブル
44’’ ケーブル
50 シース管
50’ シースエンケースメント
50A セグメント
50A’ セグメント
50A’’ セグメント
50B セグメント
50B’ セグメント
50B’’ セグメント
50C セグメント
50D セグメント
52 内部空間
54 内部表面
60 コルゲーション
60’’ コルゲーション
76 部品
78 部品
82 カップリング
84 接続手段
D1 直径
D1’ 直径
D1’’ 直径
D2 直径
D2’ 直径
D2’’ 直径
D3 直径
D4 直径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い中空部材の挿入検査のための検査組立体(10)であって、
前記細長い中空部材の内部においてプローブヘッド(28)が動かされるときに、前記細長い中空部材の特性を検知するための少なくとも1つのセンサ(36)を含むプローブヘッド(28)と、
前記プローブヘッド(28)に接続され、駆動力を前記プローブヘッド(28)に伝達して、前記細長い中空部材の中で前記プローブヘッド(28)を動かすフレキシブルシャフト(30)であって、前記少なくとも1つのセンサ(36)のセンサ操作のために、前記プローブヘッド(28)と、前記細長い中空部材の外部の少なくとも1つのコンポーネントとの間に動作可能に連結された少なくとも1つのワイヤ(42)を取り囲んでおり、少なくとも部分的にコルゲーションが設けられている、フレキシブルシャフト(30)とを含む、検査組立体(10)。
【請求項2】
前記フレキシブルシャフト(30)が、前記プローブヘッド(28)と、前記細長い中空部材の外部の位置との間に延在する長さを有し、前記フレキシブルシャフト(30)が、長さ全体に沿って配置されたコルゲーション(60)を有する、請求項1記載の検査組立体(10)。
【請求項3】
前記フレキシブルシャフト(30)が、外側管(50)を含み、前記外側管(50)が、前記フレキシブルシャフト(30)の長さ全体に沿って延在し、ワンピースの連続的で一体の部材である、請求項1記載の検査組立体(10)。
【請求項4】
前記フレキシブルシャフト(30)上のコルゲーション(60)が、異なる直径を有するシャフトセグメント(50A、50B)の境界を形成する、請求項1記載の検査組立体(10)。
【請求項5】
前記シャフトセグメント(50A、50B)が、それぞれより小さい直径およびそれぞれより大きい直径を交互に有する、請求項4記載の検査組立体(10)。
【請求項6】
前記フレキシブルシャフト(30)が、ポリマー材料で作られる、請求項1記載の検査組立体(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−36982(P2013−36982A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−144831(P2012−144831)
【出願日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】