説明

低燃費及び低排気ガス燃焼方法

【課題】 都市ガスや天然ガス等を用いるボイラー、タービン、内燃機関或いは家庭用燃焼機器において、大幅な燃費の低減化と排気ガスの削減化を可能とする燃焼方法の提供。
【解決手段】 都市ガスや天然ガス等のガス類を燃焼源とするボイラー、タービン、内燃機関或いは家庭用燃焼機器において、ガス類に対して水の微細粒径が0.1乃至20nmの極微細化水を多量に生成し、且該極微細化水を20乃至50容量%割合に混合し撹乱し分散せしめてガスエマルジョン燃料となしたうえバーナーに移送のうえ、燃焼空気と共に燃焼させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は都市ガスや天然ガス等を用いるボイラーやタービン、内燃機関或いは家庭用風呂釜等の燃焼機器において、大幅な燃費の低減化と排気ガスの削減化を可能とする新規な燃焼方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
産業活動や生活活動には多大なエネルギーを消費するもので、従来よりこのエネルギー源としては石油類や天然ガス、都市ガス等の天然資源に依存していたものであるが、今日に至るまで先進諸国の経済発展に伴い莫大な天然資源の消費がなされて来たため、既に天然資源の枯渇化が危惧されるに至っており、且莫大量の天然資源の燃焼に伴って排出され続けた膨大量の炭酸ガスを初めとする温暖化ガスにより地球環境が著しく破壊され、健康被害者の続発はもとより、天候異変や異常気象による集中豪雨と洪水や山崩れ、河川の氾濫等による農作物や道路、住宅等の被害も莫大な金額に至っている。これがためかかる問題に対しては国際的にも最優先の解決課題とされている。
【0003】
この課題の解決手段として早くから燃焼源としての石油に対して、水を分散混合させたエマルジョン化燃料を用いることが提案されているものの、エマルジョン燃料により燃焼性を保持させつつ燃費の低減化と排気ガスの削減化を図るうえからは、少なくとも石油に対して20乃至50容量%の水を混合させたうえ、この混合させた水に水蒸気改質反応及び水性ガス反応を創出せしめることで実現しえるもので、これがためにはエマルジョン燃料における石油と水とが均質に分散混合されていること、並びに分散混合される水の液滴が可能な限り微細化されて微爆性を積極的に発揮させること、及び燃焼に際して気化熱の剥奪の少ないことが要件とされている。
【0004】
ところで石油類と水とは不溶性の関係にあることから、相互を安定して分散混合させるためには乳化剤による化学結合を図ることが試みられてなるものの、乳化剤の使用は相互の分散混合はなされる反面、水と石油と乳化剤とが強固に結合されるため、水の液滴の微細化がなし得ず微爆性の発揮も不十分となり、且結合により燃焼に際しての気化熱の剥奪も大きく、従って石油類に対して水もせいぜい7乃至10%容量割合を超えると燃焼性も著しく損なわれ、且近年に至っては乳化剤が環境ホルモンの生成原因ともなることから実用使用も至難となっている。
【0005】
これがため化学的結合による石油類と水との分散混合を図る技術思想から、物理的分散混合による技術思想に転換し高速回転ミキサー手段や超音波キャピラリー手段、或いは静止混合手段等による数多に亘る分散混合研究を重ねた結果においても、長時における安定的分散混合は実現できるに至っていない。
そこで発明者等は石油類と水とを衝突させ撹乱させ破砕させ分散させる撹乱分散モジュールにより均質な分散混合並びに水の液滴の微細化を図ったうえ、直ちに燃焼させることにより燃焼性の保持と且燃費の大幅な低減と排気ガスの削減化が実現しえることを究明し、多くの先願例えば特願2010−264312号で開示している。
【0006】
而して近年に至ってはボイラーやタービン、内燃機関或いは家庭用燃焼機器類においても、燃焼源を従来の灯油や軽油或いは重油等の石油類から、都市ガスや天然ガス等のガス類への転換が積極的になされている。
してみると都市ガスや天然ガスは気体状であるから、その粒径も略0.1乃至1.0nm程度の極微粒状であって、反面該ガス類とエマルジョン燃料化をなす水は蒸散水においてもその粒径は略6乃至20μm以上とされており、かかる状態で分散混合を図っても大きな粒径差に比重さも加重されて均質分散が実現できない。
【0007】
ところで他方において水の毛細管作用を持つ蒸散極より水を微粒状に蒸散せしめたうえ高電場雰囲気内に放散させることでレイリー分裂が促進されてその粒径が0.1乃至20nmの極微粒化水が生成しえる静電霧化技術も公知されてなるものの、蒸散極からの蒸散に依存するためその生成量もせいぜい10cc/min程度とされ、エマルジョン燃料への分散混合用としては到底対処できない。
そこで発明者等は極微粒化水を多量且安価に生成させるために更なる研究を重ねた結果、水を加圧噴霧させ若しくは加圧微細分離させたうえ、高電場雰囲気下でレイリー分裂を促進させることにより多量且安価に生成しえ、且撹乱分散モジュール内で均質に分散混合しえ、以って燃費の低減化と排気ガスの削減化が実現できることに想到し本発明に至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は都市ガスや天然ガス等を用いるボイラーやタービン、内燃機関或いは家庭用燃焼機器において、大幅な燃費の低減化と排気ガスの削減化を可能とする燃焼方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために本発明が採用した技術的手段は、都市ガスや天然ガス等のガス類を燃焼源とするボイラーやタービン、内燃機関或いは家庭用燃焼機器において、都市ガスや天然ガス等のガス類に対して、水の極微細粒径が0.1乃至20nmの極微細化水を多量に生成せしめるとともに、この極微細化水を20乃至50容量%割合で混合し、且撹乱分散せしめてガスエマルジョン燃料となしたうえバーナーに移送のうえ、燃焼空気と共に燃焼せしめて、以って燃焼性を保持しつつ燃費の20乃至50%の低減化と排気ガスの20乃至50%の削減を実現する燃焼方法に存する。
更に本発明の技術構成の要点とされる極微細粒径が0.1乃至20nmの極微細化水を多量に生成するために、水を加圧のうえ所要の間隙を以って配位され、且所要の孔径とその噴霧角度が90乃至160°噴霧ノズルより、一旦液滴の粒径を10μm以下に噴霧させたうえ、その付加電圧が5,000及至10,000Vの高電場雰囲気内に噴散せしめてレイリー分裂を促進させ、その極微細粒径が0.1乃至20nmの極微細化水を多量に生成する加圧噴霧手段を用いる構成、若しくは水を加圧のうえその細孔径が8乃至80μmに形成されたセラミックフィルターで透水分離させ一旦液滴の粒径を略20μm以下の微細粒径の液滴としたうえ、その付加電圧が5,000及至10,000Vの高電場雰囲気内に放散せしめてレイリー分裂を促進せしめ、その極微細粒径が0.3乃至30nmの極微細化水を多量に生成する構成に存する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上述の如き構成からなるものであって、主たる燃焼源に都市ガスや天然ガス等のガス類を用いるとともに、このガス類に対してその粒径が0.1及至20nmの若しくは0.3乃至30nmの極微細化水が20乃至50容量%割合で混合されるものであって、かかる極微細化水ではその粒径が極めて微細で性状が都市ガスや天然ガスと略同等の気体状で且粒径も近似するとともに実質的比重差も無くなるため相互の混合も極めて良好になされる。
そしてガス類と極微細化水とが所要の容量割合で混合されたうえ撹乱分散モジュールを流通することにより、ガス類と極微細化水相互が多方向に撹乱されるとともに、相互の混合性の良好さとも相俟って短時且連続的に均質分散がなされてガスエマルジョン燃料が形成される。
加えて本発明では使用する燃焼機器のガスエマルジョン燃料の供給量に合せて、水の加圧力と噴霧ノズル数若しくはセラミックスフィルターの面積の調整如何で容易に対処できる。
【0011】
かくして形成されたガスエマルジョン燃料はバーナーのガス供給路内を移送されたうえ、その先端において燃焼空気と共に燃焼がなされるものであるが、ガスエマルジョン燃料内に混合される極微細化水はその粒径が極めて微細でガス類の粒径に近似するものであるから、燃焼に際して微爆作用が積極的になされるばかりか、気化熱の剥奪も無く従ってガス類に対して50容量%の極微細化水が分散混合されても、十分に燃焼性が保持され燃焼がなされる。
そして当然の事ながら、該ガスエマルジョン燃料には極微細化水が20乃至50容量%割合で分散混合されるものであるから、該分散混合割合の燃費の低減化と且排気ガスの削減も実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
都市ガスに対して、水に2kg/cmの加圧を付加したうえ、その孔径が0.2mm、スプレー角度120°のノズルで平均12μmの液滴で噴霧させたうえ、その付加電圧が6,000Vの高電場雰囲気内に噴散させてレイリー分裂により平均11nmの極微細化水を、都市ガスに対し40容量%割合で混合し撹乱分散モジュールを流通せしめてガスエマルジョン燃料となしたうえ、ガス供給路よりガスバーナー先端に移送させて燃焼する。
【実施例1】
【0013】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本発明の燃焼方法の説明図であって、ガス1は本発明における主たる燃焼源となるものであって、都市ガスを初め天然ガス等燃焼に供しえるガス類であれば使用できる。
反面水2は本来的には通常の地下水や湧水若しくは水道水が用いられるものであるが、この水2は性状の異なる気体状ガス1と均質な分散混合を図ることによりガスエマルジョン燃料3となすものであって、且ガスエマルジョン燃料3としては一方においてガス1による従来からの燃焼性を十分に保持し、且他方においてはガス1に対して大幅な燃費の低減化と排気ガスの削減化を実現させることが本発明の主たる目的である。
【0014】
これがためには、ガス1に対して混合される水2としては20乃至50容量%割合が望まれるとともに、かかる水2の混合により形成されるガスエマルジョン燃料3が、ガス1と同等の燃焼性を発揮させるためには、水2をガス1と略同等の性状即ち液滴の粒径の極微細化、特にはその粒径が0.1乃至20nmで且比重差の消失等により相互の均質な分散混合を図ること、並びに液滴の極微細化による燃焼時の微爆作用の積極的発揮と燃焼に際しての気化熱の剥奪の防止が不可欠となる。
従ってかかる要件を満足させるうえからは、水2の液滴を望ましくは20nm以下に微細化させた極微細化水2Aとして混合させることが好適である。
【0015】
そこで発明者等は水2を極微細化となすために鋭意研究を重ねた結果、図7に例示するように水Aを直径400μ程度の蒸散極Bより蒸散Cせしめたうえ略5,000Vの高電場雰囲気内Dで高電場を付加することによりレイリー分裂が促進されて略20nm程度の極微細化された水が略9cc/minと僅かながら生成しえることを発見した。
而して本発明ではボイラーを初めタービン、内燃機関或いは家庭用燃焼機器へのガスエマルジョン燃料3を生成供給するものであって、例えばボイラーにおいても小型でも100乃至200l/hr、中型でも300乃至1,000l/hr、更に大型では1,000乃至3,000l/hr程度の供給が要請される。
【0016】
これがために更なる研究を重ねた結果、加圧噴霧手段30若しくは加圧微細分離手段31により対処できることを究明した。
即ち加圧噴霧手段30は図2に示されてなる如く、ケーシング30Aの上部には水2が加圧ポンプ30Bを介して導水管30Cに導水のうえ、この導水管30Cには所要の間隙を以って噴霧ノズル30Dが配設されている。
この噴霧ノズル30Dは該噴霧ノズル30Dからの噴霧させる液滴の粒径が微細なもの、より望ましくは3乃至15μmが極微細化水2Aを形成するうえからも好適である。
かかる噴霧粒径の液滴の形成には、噴霧ノズル30の孔径としては0.1乃至0.3mmで且スプレー角度が90乃至160°の広角のものが好適で、且液滴の噴霧粒径は噴霧圧力にも関係するもので、噴霧圧力が2.0〜5.0kg/cmの場合には噴霧ノズル30Dの孔径としては略0.1乃至0.3mm程度で対処しえる。
反面噴霧圧力が5乃至20kg/cmと高圧である場合には、噴霧ノズル30Dの孔径もやや大きな0.3乃至0.5nm程度のものでも使用できる。
【0017】
噴霧ノズル30Dにより所要の微細粒径に噴霧された水は、その下方に設けられた高電場雰囲気30Eに噴散せしめるとともに、該高電場雰囲気30Eに付加される高電場30Fによりレイリー分裂が促進されて極微細化水2Aが多量に生成される。
いま一つの加圧微細分離手段31については図3に示されている。即ち加圧微細分離手段31は図示するようにケーシング30Aの上部には水2が加圧ポンプ30Bを介して導水管30Cより加圧槽31Aに注水される。そして加圧槽31Aの底面には、織成による網目合若しくは穿孔による細孔径が8乃至80μm程度に形成されたセラミックスフィルター31Bが配設されている。
かかる場合のセラミックスフィルター31Bの網目合若しくは細孔径は、加圧槽31A内に注水された水に加圧させて微細分離できる大きさで、通常加圧槽31Aへの加圧は略0.2乃至10kg/cm程度であり、これ以上細くなると微細分離が至難となり、反面これより粗くなると微細な微細分離ができなくなる。
【0018】
そしてセラミックスフィルター31Bにより所要の微細粒径に微細分離がなされた水は、その下方に設けられた高電場雰囲気30E内に放散されるとともに、該高電場雰囲気30Eに付加される高電場30Fにより、レイリー分裂が促進されてその極微細粒径が0.3乃至30nmの極微細化水2Aが多量に生成されることとなる。
かかる如くして生成された極微細化水2Aは極微細化水調整ポンプ4B、及び他方のガス1のガス調整ポンプ4Aとによりガス1に対する極微細化水2Aの混合割合を調整のうえ、撹乱分散モジュール5に供給される。
【0019】
この撹乱分散モジュール5は、図4に示す如く供給されるガス1と極微細化水2Aとを短時に、相互を撹乱させつつ均質に分散させてガスエマルジョン燃料3が形成されるものである。
この撹乱分散モジュール5は、供給されるガス1と極微細化水2とを短時間内に相互を均質に分散混合できるものであれば実用に供しえるものであって、図4には撹乱分散モジュール5の説明図であって、所要容量のハウジング5Aの一方側にはガス1を供給するガス供給管1Aと、極微細化水2を供給する極微細化水供給管2Bが連結されている。
【0020】
そして該撹乱分散モジュール5のハウジング5A内には、ガス1や極微細化水2を少ない負圧を以って撹乱分散させつつ相互を均質に混合させる撹乱板50が適宜数配設されてなるもので撹乱板50は金属円板の所定半径毎の円周線に沿って所定間隙を以って一方側に三角形状の切欠凸起50Aが、更に他方側には異なる所定半径毎の円周線に沿って所定間隙を以って他方側に三角形状の切欠凸起50Bが突出形成されてなり、流通されるガス1や極微細化水2は、一方側に突出形成された切欠凸起50A及び他方側に突出形成された切欠凸起50Bの切欠形成に伴う空隙部分を流通し、且一方側に突出形成された切欠凸起50Aや他方側に突出形成された切欠凸起50Bにより接触撹乱されつつ相互が均質に分散混合され、ガスエマルジョン燃料3が形成される。
更に多量のガス1及び極微細化水2が流通される場合には、負圧を可能な限り小さくする必要上から撹乱板50を回転自在なスワラ(旋回器)とすることも提案される。
【0021】
かくして撹乱分散モジュール5により形成されたガスエマルジョン燃料3は、該撹乱分散モジュール5の他端5Bと連結されるガスバーナー6のガス供給路6Aに移送される。
このガスバーナー6は、その先端部6Bにおいて燃焼に必要な空気供給路6Cからの空気とともに燃焼がなされる。
ところでガスエマルジョン燃料3の如く気体燃料の燃焼は、予混合燃焼と拡散燃焼に大別され予混合燃焼はガスエマルジョン燃料と空気を予め均一に混合した予混合気を燃焼させる方式で、未燃混合気と燃焼排気との境界に火炎帯が形成され、この火炎帯が混合気中を伝播する特色を持つ。予混合気をバーナーで連続的に燃焼させれば定常予混合火炎が形成されるが、バーナー噴出口からの予混合気の噴出速度が火炎伝播速度より遅ければ逆火を起こす。かかる予混合燃焼における火炎の構造を図に示す。
【0022】
他方拡散燃焼は、ガスエマルジョン燃料3と空気とが別々に供給され相互拡散によって生じた境界に火炎帯が形成され、燃焼成分と酸素がこの火炎帯に拡散してきて燃焼し、火炎帯は伝播しない。図4は拡散燃焼におけるバーナー6が示されてなるが、予混合燃焼手段による場合は、ガス供給路6Aの前段に空気を供給する供給弁6Dが設けられるものである。尚、予混合燃焼の火炎構造を図5に拡散燃焼における火炎の構造を図6に示しておく。
【産業上の利用可能性】
【0023】
現状のガスバーナーの前部に、水を極微細化水となす工程と、且この極微細化水とガスとを均質に分散混合させる撹乱分散モジュールを配設するのみで、ガスの燃焼機器に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】 本発明燃焼の説明図である。
【図2】 加圧噴霧手段の説明図である。
【図3】 加圧微細分離手段の説明図である。
【図4】 撹乱分散モジュールの説明図である。
【図5】 予混合燃焼の火炎構造説明図である。
【図6】 拡散燃焼の火炎構造説明図である。
【図7】 従来の水の極微細化方法の説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ガス
1A ガス供給管
2 水
2A 極微細化水
2B 極微細化水供給管
3 ガスエマルジョン燃料
30 加圧噴霧手段
30A ケーシング
30B 加圧ポンプ
30C 導水管
30D 噴霧ノズル
30E 高電場雰囲気
30F 高電場
31 加圧微細分離手段
31A 加圧槽
31B セラミックフィルター
4A 極微細化水調整ポンプ
4B ガス調整ポンプ
5 撹乱分散モジュール
5A ハウジング
5B 撹乱分散モジュール他端
50 撹乱板
50A 一方側の切欠凸起
50B 他方側の切欠凸起
6 ガスバーナー
6A ガス供給路
6B ガスバーナー先端部
6C 空気供給路
6D 供給弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
都市ガスや天然ガス等のガス類を燃焼源とするボイラー、タービン、内燃機関或いは家庭用燃焼機器において、水の微細粒径が0.1乃至20nmの極微細化水を多量に生成し、且この極微細化水をガス類に対し、20乃至50容量%割合で撹乱分散モジュールで分散混合せしめてガスエマルジョン燃料となし、而してバーナーに移行のうえ燃焼空気と共に燃焼し、以って燃焼性を保持し且燃費の20乃至50%割合の低減化及び排気ガスの20乃至50%割合の削減化を可能とする燃焼方法。
【請求項2】
ガスエマルジョン燃料に所要割合の空気を混合のうえ、バーナーにおいて燃焼させる請求項1記載の燃焼方法。
【請求項3】
水を加圧のうえ所要の間隙で配位され、且所要の孔径と噴霧角度が90乃至160°の噴霧ノズルにより、一旦その液滴の粒径を10μm以下に噴霧させたうえ、その付加電圧が5,000乃至10,000Vの高電場雰囲気内に噴散せしめてレイリー分裂を促進させ、その極微細粒径が0.1乃至20nmの極微細化水を多量に生成せしめる加圧噴霧手段が用いられてなる、請求項1若しくは請求項2記載の燃焼方法。
【請求項4】
加圧水槽内の水を加工のうえ、その底面に配設されてなるセラミックスフィルターで加圧微細分離させて、その液滴の粒径が20μm以下に微細分離さえたうえ、その付加電圧が5,000乃至10,000Vの高電場雰囲気内に放散せしめてレイリー分裂を促進させ、その極微細粒径が0.3乃至30nmの極微細化水を多量に生成せしめる微細分離手段が用いられてなる請求項1若しくは請求項2記載の燃焼方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−184911(P2012−184911A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−63186(P2011−63186)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(301008497)株式会社アクト・ジャパン (4)
【Fターム(参考)】