住宅等建物用パネルと冷蔵庫用パネル
【課題】真空を利用した建築工法を大きく前進させるため、高い断熱性能と遮音性能また蓄熱性能を有する・外壁・屋根・床などの住宅等建物用パネル提供。
【解決手段】住宅等建物用パネル７０で真空断熱パネル３０を内蔵したコンクリート系パネル７３、軽量気泡コンクリートパネル、多孔質セラミックパネル、木質系パネル、金属系パネルまたは樹脂系パネルである。 真空断熱パネル３０は、高い断熱性能と遮音性能を得るため２枚の金属板材１０の間に広い空間容積の気密空間部５０を保持するための隙間保持部材３３を挟み周囲をレーザー溶接した気密構造パネルでその両端には金属製の吸引ノズル２１、吸引ノズル２５を有し、一方の前記吸引ノズル２１に真空ポンプを接続し他方の吸引ノズル２５は他の真空断熱パネル３０と連通できるようになっていて、真空断熱パネル３０の前記気密空間部５０を真空引きすることで半永久的に断熱性能と遮音性能が確保できる。
【解決手段】住宅等建物用パネル７０で真空断熱パネル３０を内蔵したコンクリート系パネル７３、軽量気泡コンクリートパネル、多孔質セラミックパネル、木質系パネル、金属系パネルまたは樹脂系パネルである。 真空断熱パネル３０は、高い断熱性能と遮音性能を得るため２枚の金属板材１０の間に広い空間容積の気密空間部５０を保持するための隙間保持部材３３を挟み周囲をレーザー溶接した気密構造パネルでその両端には金属製の吸引ノズル２１、吸引ノズル２５を有し、一方の前記吸引ノズル２１に真空ポンプを接続し他方の吸引ノズル２５は他の真空断熱パネル３０と連通できるようになっていて、真空断熱パネル３０の前記気密空間部５０を真空引きすることで半永久的に断熱性能と遮音性能が確保できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、高い断熱性能と遮音性能また蓄熱性能を有する・外壁・屋根・床などの住宅等建物用パネルや高い断熱性能を有する冷蔵庫用パネルに関する。
【背景技術】
【０００２】
特に、人類だけが生活の快適さを得るために暖房や冷房に膨大な石油や石炭また天然ガスなどの多くのエネルギー消費し続けている。
自然災害の少ない地球に優しい環境の維持継続を考えた場合、この再生不可能な貴重な地下資源である石油や石炭また天然ガスの消費をこれからも続ければ大気汚染が進み地球温暖化が加速する。このことが生物にとって致命的な風水害や砂漠化など異常気象に伴う自然災害に見舞われる可能性が格段に高くなると言われている。
石油や石炭また天然ガスなどの貴重な地下資源は大切に利用すべきで燃料に使用するよりも生物が共栄共存し人類が豊かになるための製品を生みだすことに振り向けられるべきもので、限りある地球資源の有効利用に関し人類は基本的な指標を世界的に合意しなければならない段階にあると言ってよい。
【０００３】
ところで近年、社会的ニーズは広範囲におよび地球温暖化の抑制に関してもその意識が高まってきている。
その中で、住宅など建築物や家電製品においては便利さや快適さの要求も多く、例えば・安全・安心・健康・癒し・省エネルギーに関する多くの工夫を取り入れた建築工法や改良のための技術開発が進められている。
特に、地球温暖化の抑制に関しては、適切な２４時間機械換気システムの基で高気密化と高断熱化への取り組みが盛んで地球温暖化抑制には他にさまざまな建築工法と対策が講じられている。しかし、現状の高気密高断熱化住宅の多くはグラスウール、ロックウールでの断熱化、また、石油系の発泡ウレタンや発泡スチロールなどを多量に用いる被覆断熱化工法が主流で、このような被覆断熱化工法では火災にも弱く、火災で有毒ガスが発生するものが殆どで、このような断熱材など多くの建材は資源としの再生利用が難しく決して地球環境に優しい建築工法とは言えないのである。
【０００４】
そこで、真空を利用した高い断熱性と遮音性に着目した。
真空断熱等の考えは昔からあるものの実用化されているものとしては、工場で真空化した真空窓ガラスサッシや冷蔵庫等に使用している真空断熱材の一部だけで、未だに、住宅全体を真空断熱材で覆い半永久的で徹底した省エネルギー住宅化までには至っていない。
同様のことが冷蔵倉庫や保冷車また家電冷蔵庫にも言える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記の事情に鑑み、工場で真空化した既存の商品では、高真空を半永久的に保持することが難しい、そこで住宅等建物や冷蔵庫で真空を利用した断熱方法を大きく前進させるために、真空断熱パネルや真空断熱材を内蔵した・外壁パネル・屋根パネル・床パネル等の住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルと真空制御装置との組み合わせで、高い断熱性能と遮音性能を半永久的に安定保持させる住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じた。
第１に、真空断熱パネルや真空断熱材を内部に配設し成型によって造られたコンクリート系パネルや木質系パネルまた金属系パネルや樹脂系パネルで、真空断熱パネルや真空断熱材に接合している吸引ノズルから真空引き可能な住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルとした。
第２に、真空断熱パネルは、２枚の金属板材の間に広い空間容積の気密空間部を保持するための隙間保持部材を挟み周囲を溶接した気密構造パネルに、１箇所または複数箇所に金属製の吸引ノズルが溶接されていて吸引ノズルに真空ポンプを接続することで気密空間部を真空引き可能な真空断熱パネルとした。
第３に、真空断熱材は、金属シートと樹脂シートを貼り合わせたラミネートシート内に隙間保持部材を挟み周囲を溶着した気密構造材に、１箇所または複数箇所に樹脂製の吸引ノズルが溶着されていて吸引ノズルに真空ポンプを接続することで気密空間部を真空引き可能な真空断熱材とした。
【発明の効果】
【０００７】
本発明による、真空断熱パネルを内蔵した・外壁パネル・屋根パネル・床パネルで高い断熱性能と遮音性能を半永久的に安定保持でき蓄熱性能も高いので、最少のエネルギーで維持できる。
そして、自然エネルギーを利用する太陽光発電た風力発電を利用すれば住宅等建物の断熱が可能となるため、地球温暖化が抑制でき地球環境に優しい。
次に、高い断熱性能を必要とする冷蔵倉庫や保冷車また家電冷蔵庫には冷蔵庫用パネルの用途が見込めるし、その用途拡大は大幅な省エネルギー化に結び付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図１は、真空断熱パネルを内蔵した住宅等建物用パネルの平面と断面の概念図。
図２は、真空断熱材を内蔵した冷蔵庫用パネルの平面と断面の概概念図。
【０００９】
第１の実施形態、図１は住宅等建物用パネル７０で真空断熱パネル３０を内蔵したコンクリート系パネル７３の平面と断面を図示しており、コンクリート系パネル７３は、真空断熱パネル３０を内蔵する軽量気泡コンクリートパネルや多孔質セラミックスパネルまたコンクリートパネル等である。
前記真空断熱パネル３０の構造は、隙間保持部材３３を２枚の金属板材１０の間に挟み前記２枚の金属板材１０の周囲をレーザー溶接した気密構造パネルで、この気密構造パネルの両端部には金属製の吸引ノズル２１、吸引ノズル２５が溶接されていて常時真空引き可能な真空断熱パネル３０である。
真空断熱パネル３０は、高い断熱性能と遮音性能を得るため２枚の金属板材１０の間に広い空間容積の気密空間部５０を保持するための隙間保持部材３３を挟み周囲をレーザー溶接した気密構造パネルでその両端には金属製の吸引ノズル２１、吸引ノズル２５を有し、一方の前記吸引ノズル２１に真空ポンプを接続し他方の吸引ノズル２５は他の真空断熱パネル３０と連通できるようになっていて、真空断熱パネル３０の前記気密空間部５０を真空引きすることで半永久的に断熱性能と遮音性能が確保できる真空断熱パネル３０となっている。
【００１０】
前記隙間保持部材３３の材質は、リサイクル古紙の断熱材で形状は、高い圧縮強度性能を有し片面のみが凹型のハニカム構造断熱材３５の板材となっている。
この片面のみが凹型のハニカム構造断熱材３５のハニカム形状の大きさは、絶対真空度に十分耐える最大とし広い空間容積を確保することで一方の金属板材１０から他方の金属板材１０への熱移動が最少となるようにしている。
【００１１】
次に、前記隙間保持部材３３の構成と構造は、ふく射熱を遮断するために片面のみが凹型のハニカム構造断熱材３５を２枚と１枚のアルミニウムシートで構成されていて、２枚の凹型のハニカム構造断熱材３５はハニカム構造面どうしが前記アルミニウムシートを挟んだ構造の隙間保持部材３３でふく射熱の遮断効果を高める構成と構造になっている。
【００１２】
真空断熱パネル３０を内蔵するコンクリート系パネル７３の構成と構造は、真空断熱パネル３０の全体を格子状に配筋し溶接接合した２枚の格子状鉄筋６１と格子状鉄筋６２で挟み四方を結束接合６９した状態で、コンクリート系の原料を流し込み成型した高い強度を有するコンクリート系パネル７３である。
【００１３】
従って、コンクリート系パネル７３は住宅等建物用の建材として、特に、軽量気泡コンクリートパネルや多孔質セラミックスパネルを鉄骨系の超高層ビルやマンションに使用すると全体重量を軽くできるので地震にも強い建物となり、また、魔法瓶のように断熱性能の高い建築工法が可能となる。
その為、コンクリート系パネル７３は断熱性と蓄熱性も高く地球環境に優しくリサイクル容易な素材の住宅等建物用パネル７０である。
【００１４】
第２実施形態、図２は冷蔵庫用パネル９０を図示している。
第１実施形態と異なる材質また構成と構造で冷蔵庫用パネル９０で、内蔵する真空断熱材４０は、アルミニウムシートと樹脂シートを貼り合わせたラミネートシート８９に隙間保持部材４３を挟み周囲を溶着した気密空間部５０を有する気密構造断熱材となっていて、前記気密構造断熱材には１箇所または複数箇所に樹脂性の吸引ノズル２８または吸引ノズル２９が溶着され前記吸引ノズル２８または吸引ノズル２９に真空ポンプを接続することで気密空間部５０を真空引き可能な真空断熱材４０である。そして、気密空間部５０を保持する前記隙間保持部材４３の材質は、繊維状断熱材４５を使用している。
【００１５】
冷蔵庫用パネル９０は、前記真空断熱材４０を２枚の板材で挟み成型した冷蔵庫用パネル９０である。
２枚の板材は、一方面は金属薄板９６を使用し他面は木質板９７で成型した冷蔵庫用パネル９０で、この冷蔵庫用パネル９０を使用した冷蔵庫は魔法瓶のように断熱性能が高く、しかも、地球環境に優しいリサイクル容易な素材となっている。
【００１６】
尚、本発明の実施形態に限らず、以下のような変更が可能である。
本発明の住宅等建物用パネル７０に内蔵する真空断熱パネル３０では、２枚の金属板材１０を溶接するやり方としたが、接着をするなどの方法でもよい。
また、隙間保持部材の材質や形状で異なる組み合わせ、例えば、形状でも片面のみが凹型のものとは異なる貫通抜きした断熱材を使用することや異なる構成また構造の隙間保持部材でもよく、上記の実施形態に制約や制限されるものではない。
更に、冷蔵庫用パネル９０では、真空断熱材４０を２枚の板材の一方面は金属薄板９６で他面は木質板９７で成型した冷蔵庫用パネル９０としたが、樹脂板と金属薄板９６の組み合わせでもよく、または、樹脂板と木質板９７などで成型した冷蔵庫用パネルでもよく、直接、真空断熱パネル３０を使用してもよいし、上記の実施形態に制約や制限されるものではない。
【産業上の利用の可能性】
【００１７】
本発明は、住宅等建物の断熱工法の開発促進に結び付く。
住宅等建物では高気密高断熱化や高い遮音性能また蓄熱性能を得ることができる・安全・安心・健康・癒し・省エネルギー住宅の開発は、地球環境に優しい革新的な建物の建築工法の開発に結び付く。
また、同様のことが冷蔵倉庫や保冷車また家電冷蔵庫でも可能で、高い断熱性能を必要とする生産機器類等に利用可能である。
例えば、医薬品や食品などに広く使用されている洗浄と滅菌を繰り返す真空凍結乾燥機に利用することで生産性が向上し省エネルギーにも結び付く。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】図１は、真空断熱パネルを内蔵した住宅等建物用パネルの平面と断面の概念図。
【図２】図２は、真空断熱材を内蔵した冷蔵庫用パネルの平面と断面の概概念図。
【符号の説明】
【００１９】
１０、金属板材
２１、吸引ノズル
２５、吸引ノズル
２８、吸引ノズル
２９、吸引ノズル
３０、真空断熱パネル
３３、隙間保持部材
３５、ハニカム構造断熱材
４０、真空断熱材
４３、隙間保持部材
４５、繊維状断熱材
５０、気密空間部
６１、格子状鉄筋
６２、格子状鉄筋
６９、結束接合
７０、住宅等建物用パネル
７３、コンクリート系パネル
８９、ラミネートシート
９０、冷蔵庫用パネル
９６、金属薄板
９７、木質板
【技術分野】
【０００１】
本発明は、高い断熱性能と遮音性能また蓄熱性能を有する・外壁・屋根・床などの住宅等建物用パネルや高い断熱性能を有する冷蔵庫用パネルに関する。
【背景技術】
【０００２】
特に、人類だけが生活の快適さを得るために暖房や冷房に膨大な石油や石炭また天然ガスなどの多くのエネルギー消費し続けている。
自然災害の少ない地球に優しい環境の維持継続を考えた場合、この再生不可能な貴重な地下資源である石油や石炭また天然ガスの消費をこれからも続ければ大気汚染が進み地球温暖化が加速する。このことが生物にとって致命的な風水害や砂漠化など異常気象に伴う自然災害に見舞われる可能性が格段に高くなると言われている。
石油や石炭また天然ガスなどの貴重な地下資源は大切に利用すべきで燃料に使用するよりも生物が共栄共存し人類が豊かになるための製品を生みだすことに振り向けられるべきもので、限りある地球資源の有効利用に関し人類は基本的な指標を世界的に合意しなければならない段階にあると言ってよい。
【０００３】
ところで近年、社会的ニーズは広範囲におよび地球温暖化の抑制に関してもその意識が高まってきている。
その中で、住宅など建築物や家電製品においては便利さや快適さの要求も多く、例えば・安全・安心・健康・癒し・省エネルギーに関する多くの工夫を取り入れた建築工法や改良のための技術開発が進められている。
特に、地球温暖化の抑制に関しては、適切な２４時間機械換気システムの基で高気密化と高断熱化への取り組みが盛んで地球温暖化抑制には他にさまざまな建築工法と対策が講じられている。しかし、現状の高気密高断熱化住宅の多くはグラスウール、ロックウールでの断熱化、また、石油系の発泡ウレタンや発泡スチロールなどを多量に用いる被覆断熱化工法が主流で、このような被覆断熱化工法では火災にも弱く、火災で有毒ガスが発生するものが殆どで、このような断熱材など多くの建材は資源としの再生利用が難しく決して地球環境に優しい建築工法とは言えないのである。
【０００４】
そこで、真空を利用した高い断熱性と遮音性に着目した。
真空断熱等の考えは昔からあるものの実用化されているものとしては、工場で真空化した真空窓ガラスサッシや冷蔵庫等に使用している真空断熱材の一部だけで、未だに、住宅全体を真空断熱材で覆い半永久的で徹底した省エネルギー住宅化までには至っていない。
同様のことが冷蔵倉庫や保冷車また家電冷蔵庫にも言える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記の事情に鑑み、工場で真空化した既存の商品では、高真空を半永久的に保持することが難しい、そこで住宅等建物や冷蔵庫で真空を利用した断熱方法を大きく前進させるために、真空断熱パネルや真空断熱材を内蔵した・外壁パネル・屋根パネル・床パネル等の住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルと真空制御装置との組み合わせで、高い断熱性能と遮音性能を半永久的に安定保持させる住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じた。
第１に、真空断熱パネルや真空断熱材を内部に配設し成型によって造られたコンクリート系パネルや木質系パネルまた金属系パネルや樹脂系パネルで、真空断熱パネルや真空断熱材に接合している吸引ノズルから真空引き可能な住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルとした。
第２に、真空断熱パネルは、２枚の金属板材の間に広い空間容積の気密空間部を保持するための隙間保持部材を挟み周囲を溶接した気密構造パネルに、１箇所または複数箇所に金属製の吸引ノズルが溶接されていて吸引ノズルに真空ポンプを接続することで気密空間部を真空引き可能な真空断熱パネルとした。
第３に、真空断熱材は、金属シートと樹脂シートを貼り合わせたラミネートシート内に隙間保持部材を挟み周囲を溶着した気密構造材に、１箇所または複数箇所に樹脂製の吸引ノズルが溶着されていて吸引ノズルに真空ポンプを接続することで気密空間部を真空引き可能な真空断熱材とした。
【発明の効果】
【０００７】
本発明による、真空断熱パネルを内蔵した・外壁パネル・屋根パネル・床パネルで高い断熱性能と遮音性能を半永久的に安定保持でき蓄熱性能も高いので、最少のエネルギーで維持できる。
そして、自然エネルギーを利用する太陽光発電た風力発電を利用すれば住宅等建物の断熱が可能となるため、地球温暖化が抑制でき地球環境に優しい。
次に、高い断熱性能を必要とする冷蔵倉庫や保冷車また家電冷蔵庫には冷蔵庫用パネルの用途が見込めるし、その用途拡大は大幅な省エネルギー化に結び付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図１は、真空断熱パネルを内蔵した住宅等建物用パネルの平面と断面の概念図。
図２は、真空断熱材を内蔵した冷蔵庫用パネルの平面と断面の概概念図。
【０００９】
第１の実施形態、図１は住宅等建物用パネル７０で真空断熱パネル３０を内蔵したコンクリート系パネル７３の平面と断面を図示しており、コンクリート系パネル７３は、真空断熱パネル３０を内蔵する軽量気泡コンクリートパネルや多孔質セラミックスパネルまたコンクリートパネル等である。
前記真空断熱パネル３０の構造は、隙間保持部材３３を２枚の金属板材１０の間に挟み前記２枚の金属板材１０の周囲をレーザー溶接した気密構造パネルで、この気密構造パネルの両端部には金属製の吸引ノズル２１、吸引ノズル２５が溶接されていて常時真空引き可能な真空断熱パネル３０である。
真空断熱パネル３０は、高い断熱性能と遮音性能を得るため２枚の金属板材１０の間に広い空間容積の気密空間部５０を保持するための隙間保持部材３３を挟み周囲をレーザー溶接した気密構造パネルでその両端には金属製の吸引ノズル２１、吸引ノズル２５を有し、一方の前記吸引ノズル２１に真空ポンプを接続し他方の吸引ノズル２５は他の真空断熱パネル３０と連通できるようになっていて、真空断熱パネル３０の前記気密空間部５０を真空引きすることで半永久的に断熱性能と遮音性能が確保できる真空断熱パネル３０となっている。
【００１０】
前記隙間保持部材３３の材質は、リサイクル古紙の断熱材で形状は、高い圧縮強度性能を有し片面のみが凹型のハニカム構造断熱材３５の板材となっている。
この片面のみが凹型のハニカム構造断熱材３５のハニカム形状の大きさは、絶対真空度に十分耐える最大とし広い空間容積を確保することで一方の金属板材１０から他方の金属板材１０への熱移動が最少となるようにしている。
【００１１】
次に、前記隙間保持部材３３の構成と構造は、ふく射熱を遮断するために片面のみが凹型のハニカム構造断熱材３５を２枚と１枚のアルミニウムシートで構成されていて、２枚の凹型のハニカム構造断熱材３５はハニカム構造面どうしが前記アルミニウムシートを挟んだ構造の隙間保持部材３３でふく射熱の遮断効果を高める構成と構造になっている。
【００１２】
真空断熱パネル３０を内蔵するコンクリート系パネル７３の構成と構造は、真空断熱パネル３０の全体を格子状に配筋し溶接接合した２枚の格子状鉄筋６１と格子状鉄筋６２で挟み四方を結束接合６９した状態で、コンクリート系の原料を流し込み成型した高い強度を有するコンクリート系パネル７３である。
【００１３】
従って、コンクリート系パネル７３は住宅等建物用の建材として、特に、軽量気泡コンクリートパネルや多孔質セラミックスパネルを鉄骨系の超高層ビルやマンションに使用すると全体重量を軽くできるので地震にも強い建物となり、また、魔法瓶のように断熱性能の高い建築工法が可能となる。
その為、コンクリート系パネル７３は断熱性と蓄熱性も高く地球環境に優しくリサイクル容易な素材の住宅等建物用パネル７０である。
【００１４】
第２実施形態、図２は冷蔵庫用パネル９０を図示している。
第１実施形態と異なる材質また構成と構造で冷蔵庫用パネル９０で、内蔵する真空断熱材４０は、アルミニウムシートと樹脂シートを貼り合わせたラミネートシート８９に隙間保持部材４３を挟み周囲を溶着した気密空間部５０を有する気密構造断熱材となっていて、前記気密構造断熱材には１箇所または複数箇所に樹脂性の吸引ノズル２８または吸引ノズル２９が溶着され前記吸引ノズル２８または吸引ノズル２９に真空ポンプを接続することで気密空間部５０を真空引き可能な真空断熱材４０である。そして、気密空間部５０を保持する前記隙間保持部材４３の材質は、繊維状断熱材４５を使用している。
【００１５】
冷蔵庫用パネル９０は、前記真空断熱材４０を２枚の板材で挟み成型した冷蔵庫用パネル９０である。
２枚の板材は、一方面は金属薄板９６を使用し他面は木質板９７で成型した冷蔵庫用パネル９０で、この冷蔵庫用パネル９０を使用した冷蔵庫は魔法瓶のように断熱性能が高く、しかも、地球環境に優しいリサイクル容易な素材となっている。
【００１６】
尚、本発明の実施形態に限らず、以下のような変更が可能である。
本発明の住宅等建物用パネル７０に内蔵する真空断熱パネル３０では、２枚の金属板材１０を溶接するやり方としたが、接着をするなどの方法でもよい。
また、隙間保持部材の材質や形状で異なる組み合わせ、例えば、形状でも片面のみが凹型のものとは異なる貫通抜きした断熱材を使用することや異なる構成また構造の隙間保持部材でもよく、上記の実施形態に制約や制限されるものではない。
更に、冷蔵庫用パネル９０では、真空断熱材４０を２枚の板材の一方面は金属薄板９６で他面は木質板９７で成型した冷蔵庫用パネル９０としたが、樹脂板と金属薄板９６の組み合わせでもよく、または、樹脂板と木質板９７などで成型した冷蔵庫用パネルでもよく、直接、真空断熱パネル３０を使用してもよいし、上記の実施形態に制約や制限されるものではない。
【産業上の利用の可能性】
【００１７】
本発明は、住宅等建物の断熱工法の開発促進に結び付く。
住宅等建物では高気密高断熱化や高い遮音性能また蓄熱性能を得ることができる・安全・安心・健康・癒し・省エネルギー住宅の開発は、地球環境に優しい革新的な建物の建築工法の開発に結び付く。
また、同様のことが冷蔵倉庫や保冷車また家電冷蔵庫でも可能で、高い断熱性能を必要とする生産機器類等に利用可能である。
例えば、医薬品や食品などに広く使用されている洗浄と滅菌を繰り返す真空凍結乾燥機に利用することで生産性が向上し省エネルギーにも結び付く。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】図１は、真空断熱パネルを内蔵した住宅等建物用パネルの平面と断面の概念図。
【図２】図２は、真空断熱材を内蔵した冷蔵庫用パネルの平面と断面の概概念図。
【符号の説明】
【００１９】
１０、金属板材
２１、吸引ノズル
２５、吸引ノズル
２８、吸引ノズル
２９、吸引ノズル
３０、真空断熱パネル
３３、隙間保持部材
３５、ハニカム構造断熱材
４０、真空断熱材
４３、隙間保持部材
４５、繊維状断熱材
５０、気密空間部
６１、格子状鉄筋
６２、格子状鉄筋
６９、結束接合
７０、住宅等建物用パネル
７３、コンクリート系パネル
８９、ラミネートシート
９０、冷蔵庫用パネル
９６、金属薄板
９７、木質板
【特許請求の範囲】
【請求項１】
住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルであって
真空断熱パネルや真空断熱材を内部に配設し成型によって造られたコンクリート系パネルや木質系パネルまた金属系パネルや樹脂系パネルで、前記真空断熱パネルや真空断熱材に接合している吸引ノズルから真空引き可能な住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネル。
【請求項２】
請求項１に使用する真空断熱パネルは、２枚の金属板材の間に広い空間容積の気密空間部を保持するための隙間保持部材を挟み周囲を溶接した気密構造パネルに、１箇所または複数箇所に金属製の吸引ノズルが溶接されていて前記吸引ノズルに真空ポンプを接続することで前記気密空間部を真空引き可能な真空断熱パネル。
【請求項３】
請求項１に使用する真空断熱材は、金属シートと樹脂シートを貼り合わせたラミネートシート内に隙間保持部材を挟み周囲を溶着した気密構造材に、１箇所または複数箇所に樹脂製の吸引ノズルが溶着されていて前記吸引ノズルに真空ポンプを接続することで前記気密空間部を真空引き可能な真空断熱材。
【請求項１】
住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネルであって
真空断熱パネルや真空断熱材を内部に配設し成型によって造られたコンクリート系パネルや木質系パネルまた金属系パネルや樹脂系パネルで、前記真空断熱パネルや真空断熱材に接合している吸引ノズルから真空引き可能な住宅等建物用パネルや冷蔵庫用パネル。
【請求項２】
請求項１に使用する真空断熱パネルは、２枚の金属板材の間に広い空間容積の気密空間部を保持するための隙間保持部材を挟み周囲を溶接した気密構造パネルに、１箇所または複数箇所に金属製の吸引ノズルが溶接されていて前記吸引ノズルに真空ポンプを接続することで前記気密空間部を真空引き可能な真空断熱パネル。
【請求項３】
請求項１に使用する真空断熱材は、金属シートと樹脂シートを貼り合わせたラミネートシート内に隙間保持部材を挟み周囲を溶着した気密構造材に、１箇所または複数箇所に樹脂製の吸引ノズルが溶着されていて前記吸引ノズルに真空ポンプを接続することで前記気密空間部を真空引き可能な真空断熱材。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００７−２４７３７２（Ｐ２００７−２４７３７２Ａ）
【公開日】平成１９年９月２７日（２００７．９．２７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−１１０２３０（Ｐ２００６−１１０２３０）
【出願日】平成１８年３月１６日（２００６．３．１６）
【出願人】（５０１１２０８８９）
【出願人】（５０５１２２８２９）株式会社ウィズ・ワン (9)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年９月２７日（２００７．９．２７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年３月１６日（２００６．３．１６）
【出願人】（５０１１２０８８９）
【出願人】（５０５１２２８２９）株式会社ウィズ・ワン (9)
【Ｆターム（参考）】
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